JPH07108267B2

JPH07108267B2 - 湯水混合給湯装置

Info

Publication number: JPH07108267B2
Application number: JP61179075A
Authority: JP
Inventors: 寛明米久保; 康夫城戸内
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-07-30
Filing date: 1986-07-30
Publication date: 1995-11-22
Anticipated expiration: 2010-11-22
Also published as: JPS6335213A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は湯と水の混合比を調節して浴槽に給湯を行なう
湯水混合給湯装置に関するものである。

従来の技術従来のこの種の湯水混合装置には第６図に示すようなも
のがあった。（例えば実開昭61−18424号公報）第６図において水道１は２系統に分岐され、給湯機２を
経た給湯管路３と、給水管路４とが定温給湯装置５に接
続されている。定温給湯装置５の内部では、給湯管路３
に湯量弁６が、また給水管路に水量弁７が接続されてい
て混合比を調節している。混合管路８には、混合湯温を
検出するサーミスタ９が設けられており、このサーミス
タ９の信号と混合湯温を任意に調節するコントローラ10
の信号に基づき、制御装置11で湯量弁６と水量弁７が制
御される。混合湯は混合管路８の端末に設けた蛇口12を
経て、給湯対象である浴槽13に供給される。ところで、
湯量弁６と水量弁７は制御装置11により制御され、浴槽
13に給湯が行なわれるが、浴槽13には貯湯を制御する手
段が全く付いていなかった。

発明が解決しようとする問題点従って上記のような構成では次のような問題点を有して
いた。

（１）浴槽13には貯湯を制御する手段が全く付いてい
ないため、蛇口12から給湯を行なった場合、浴槽13に栓
をすることを忘れると供給された湯が全て排出されてし
まい、無駄に給湯を行なう結果となっていた。

（２）定温給湯装置５に定量止水機能が付いていない
ため、浴槽13に湯を張る場合、人間が注意して時々見る
必要があり、不便であるとともに、湯をあふれさせてし
まうおそれがあった。

本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、利便性に優れ、湯の無駄使いをなくした湯水混合給
湯装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段上記の問題点を解決するために本発明の湯水混合給湯装
置は、浴槽に給湯を行なう湯水混合弁と、浴槽に設けた
排水栓と、給湯を設定する設定器と、排水栓の開閉を設
定する手動の排水スイッチと、設定器の設定に従った湯
水混合弁からの給湯に備えて排水栓を自動的に閉成する
制御を行うとともに、この排水栓を自動的に閉成する制
御に優先し排水スイッチの操作に応じて排水栓を開閉制
御する制御器を備えて構成するものである。

作用本発明は上記した構成により、例えば浴槽へ給湯を行な
う場合、湯水混合弁からの給湯に備えて排水栓を自動的
に閉成し、排水栓が閉まっておらず給湯した湯が排水さ
れてしまう不都合をなくし、自動的に排水栓を閉成する
制御に優先し、排水スイッチの操作に応じて排水栓を開
閉制御し、掃除などが任意にできるようにしたものであ
る。

実施例以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第１図において、水道16は減圧弁17と逆止弁18を通
り、石油ボイラーや電気温水器等缶体を有した給湯機19
に給水する給水管20と、水配管21とに分岐される。給湯
機19からの湯配管22と水配管21は、電気的に制御される
湯水混合弁ユニット23に配管接続される。この湯水混合
弁ユニット23は後で詳述するが流量制御弁を兼ねてい
る。混合湯は混合湯管24を経て、供給口手段である自動
式の切替弁25により、シャワー26とカラン27から２つの
給湯対象へ混合湯を供給する。カラン27は首振り式とな
っており、浴槽28と洗い場29の双方で使用できるように
なっている。また切替弁25の近傍には設定器30が設けら
れている。この設定器30の設定に連動して後述する制御
器で浴槽28の排水弁31に制御され、浴槽への貯湯を制御
している。また、混合弁ユニット23へは給湯機19内の制
御部32で12Vに低電圧化された電源が接続され、設定器3
0、排水弁31も同様に12Vが接続されている。第２図は混
合弁ユニット23の詳細を示す図である。水配管21と湯配
管22は混合弁ユニット23に接続され、弁框体32内に設け
た逆止弁33,34と水、湯の圧力をバランスさせる圧力バ
ランス弁35を経て水と湯は、水側弁36と湯側弁37に至
る。水側弁36と湯側弁37は、セラミックで形成された弁
体38と39で構成されている。この弁体38，39の構造は、
固定弁体40と摺動する動弁体41が回転角度に応じて、開
口面積が調節されて流量が制御される。動弁体41は駆動
軸42の先部に設けられた嵌合部に嵌合され回転される。
駆動軸42は外部に設けた水側モータ43と湯側モータ44に
より、減速歯車45を介して駆動される。46は弁位置検出
手段である。混合湯温はサーミスタ47により検出され、
混合湯の流量は流量センサ48により検出される。弁位置
検出手段46とサーミスタ47と流量センサ48と設定器30の
信号は制御器49に取り込まれ、制御器49は、水側モータ
43と湯側モータ44と設定器30の表示を制御する。設定器
30は第３図に示すように構成されている。

予めプリセットした温度、流量、積算流量値で混合湯の
供給を行ない、１回押すごとに給湯と停止を行なうカラ
ンスイッチ50、同様に温度と流量のプリセット値で給湯
を行なうシャワースイッチ51、プリセットされた湯温を
変更する混合湯温のアップスイッチ52、ダウンスイッチ
53、プリセットされた流量を変更する流量スイッチ54、
水の給水を指示する水スイッチ55、隣りのアップスイッ
チ52と同時に押すことにより熱湯を供給する熱湯スイッ
チ56、各種の表示部57、警告ブザー58が配設されてい
る。また、排水栓を開閉する排水スイッチ59が設けられ
ている。カバー内には、給湯開始時刻を設定するタイマ
ー60,61、タイマースイッチ62、タイマー確認用の表示
部63、カラン給湯用の温度設定器64、流量設定器65、積
算流量設定器66、シャワー給湯用の温度設定器67、流量
設定器68からなるプリセット部69が設けられている。更
に、排水栓31の開度を設定する開度調節器70が設けられ
ている。

排水栓31は第４図、第５図に示すように構成されてい
る。第４図は排水栓31の正面からみた一部切欠断面図で
あり、第５図は側面からみた一部切欠断面図である。

駆動部71には、モータ72、カム73、一方向クラッチ74、
マイクロスイッチ75等が設けられている。弁部76は、セ
ラミックでできた円板状の動弁体77と固定弁体78が、軸
79により回転されることにより、その開口部が増減し止
水と流量調節を行なっている。マイクロスイッチ75は複
数個設けられており、動弁体77と固定弁体78の開度が２
段階に調節できるように構成されている。80は手動によ
り排水栓31を開閉するハンドルである。

次にこの実施例の動作を説明する。給湯が停止されてい
る状態から設定器30のカランスイッチ50を押すと、水側
モータ43と湯側モータ44が動作し、水側弁36と湯側弁37
は開成される。水側弁36と湯側弁37が開成されると、予
めカランスイッチ50に対応してプリセットした温度、流
量、積算流量は、サーミスタ47、流量センサ48の信号を
利用して制御器49で湯側モータ43と水側モータ44が制御
され調節される。積算流量値は通常、浴槽28の容量に定
めておき、タイマー60,61を利用して湯を張る時は自動
的に排水栓31が閉成され湯張りができるようになってい
る。積算流量が設定値に達すると、水側弁36と湯側弁37
は自動的に閉成され給湯は停止する。このため従来のよ
うに、排水栓31を締め忘れて給湯を行なって、湯を無駄
に排出させてしまったり、浴槽28から湯をあふれさせて
しまうことがない。設定器30に設けた排水スイッチ59
は、タイマー60,61を利用した給湯を行なわない給湯モ
ードの時にスイッチ操作で排水栓31を開閉したり、タイ
マー60,61を利用した給湯モードの場合で、給湯時刻に
達していない時に浴槽の清掃などの目的で排水栓31を開
閉する時に利用する解除スイッチの役割も果すものであ
る。夜間等の排水時に、大量に排水を行なうと騒音が大
きくて近所に迷惑をかけるおそれのある場合は、開度調
節器70を用いて少流量で排水を行なうこともできる。こ
の排水量の調節は、開度の他に流量値そのものを指定す
る方法も考えられる。また、浴槽28を自動清掃する場
合、所定時間、給湯と連動して排水栓31を開成してお
き、清掃完了後、自動閉成して以後の浴槽28への湯張り
に備えることもできるように構成されている。

本実施例の効果としては、湯水混合弁ユニット23は定量
止水機能を有しているため、給湯時に浴槽28から湯をあ
ふれさせることがなく、所定の量の湯が安定して張れ、
人間がその場にいなくても自動的に制御ができるため、
利便性が増す点、湯水混合弁ユニット23からの給湯時に
は、排水栓31が自動的に閉成されるため、特にタイマー
給湯時に栓をすることを忘れ、無駄に湯を排水させてし
まうことが防止できる点、湯水混合弁ユニット23からの
給湯時に一時的に排水栓31を閉成する運転を解除する排
水スイッチ59を有しているため、タイマーセット後の清
掃等に便利である点、排水栓31は開度あるいは排水流量
が調節できるため、夜間の排水時に近所への騒音による
迷惑を防止できる点である。

なお、上記の実施例においては、タイマー給湯時に排水
栓を閉成する例を挙げたが、台所や浴室入口に設けたリ
モコン設定器や、電話によるテレコマンドによる給湯の
指定時に、湯水混合弁ユニット23からの給湯に連動して
排水栓31を閉成する制御を行なってもよい。また、タイ
マー、リモコン、テレコマンド等による給湯時に、必ず
カラン27側に給湯を切り替え、なおかつ切替弁25の駆動
部を利用する等してカラン27を浴槽28に臨むように振り
向ければ、このような自動給湯時に、湯を洗い場に流し
てしまったり、シャワーから噴出させてしまう無駄が防
止できる。なお、湯水混合弁ユニット23は、切替弁25の
近傍に設けてもよい。

発明の効果以上述べたように本発明の湯水混合給湯装置によれば、
次の効果が得られる。

（１）湯水混合弁からの給湯に備えて排水栓を自動的
に閉成するため、人間が浴槽近傍に不在であっても自動
的に浴槽への湯張りが行え、また無駄に湯を排出してし
まうことが防止できる。

（２）排水栓を自動的に閉成する制御に優先し排水ス
イッチの操作に応じて排水栓を開閉制御する制御ができ
るため、給湯に備えて排水栓が閉成され待機中であって
も清掃等のために任意に開成することができ、利便性が
増す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す湯水混合給湯装置の構
成図、第２図は同装置の湯水混合弁ユニット部の一部切
欠断面図、第３図は同装置の設定器の正面図、第４図は
同装置の排水栓の一部切欠正面図、第５図は同装置の一
部切欠側面図、第６図は従来の湯水混合給湯装置の構成
図である。 23……湯水混合弁ユニット（湯水混合弁）、28……浴
槽、30……設定器、31……排水栓、49……制御器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽と、浴槽に給湯を行なう湯水混合弁
と、浴槽に設けた排水栓と、給湯を設定する設定器と、
前記排水栓の開閉を設定する手動の排水スイッチと、前
記設定器の設定に従った前記湯水混合弁からの給湯に備
えて前記排水栓を自動的に閉成する制御を行うととも
に、この排水栓を自動的に閉成する制御に優先し前記排
水スイッチの操作に応じて前記排水栓を開閉制御する制
御器を備えた湯水混合給湯装置。
【請求項２】排水栓は開度あるいは排水流量を調節した
特許請求の範囲第１項記載の湯水混合給湯装置。