JPH01219195A - 電解クロメート処理鋼板の製造方法 - Google Patents

電解クロメート処理鋼板の製造方法

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JPH01219195A
JPH01219195A JP63045421A JP4542188A JPH01219195A JP H01219195 A JPH01219195 A JP H01219195A JP 63045421 A JP63045421 A JP 63045421A JP 4542188 A JP4542188 A JP 4542188A JP H01219195 A JPH01219195 A JP H01219195A
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electrolytic
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treatment
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Hiroki Iwasa
浩樹 岩佐
Toyofumi Watanabe
豊文 渡辺
Hirohide Furuya
古屋 博英
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、下層の金属クロム層の全面に角状突起物が
形成され、且つ、下層の金属クロム層の表面着色が極め
て少ない、電解クロメート皮膜を有する電解クロメート
処理鋼板を得ることができ、然も下層の金属クロム層生
成の電析効率が高い、電解クロメート処理鋼板の製造方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
鋼板の表面に、下層としての金属クロム層と、上層とし
てのクロム酸化物を主体とするクロム水和酸化物層とか
らなる電解クロメート皮膜が形成された電解クロメート
処理鋼板は、優れた塗装性および耐食性を有し、ブリキ
に比べて安価であることから、飲料等の食缶、ベール缶
、18を缶、オイル缶等の缶用材料として、広い分野に
おいて使用されている◇なかでも、近年、清涼飲料水の
缶などに、錫めっき鋼板を用いたハンダ缶にかわって、
電解クロメート処理鋼板を用いた接着缶(以下rTFs
接着缶接着−う)が広く使用されている。その理由は、
TFi9接着缶は、例えばこれを炭酸飲料缶に使用した
場合、電解クロメート処理鋼板のもつ優れた一時塗料密
着性によって、千生することがない優れた特性を有して
いるからである。
このTFS接着缶は、近時、更に果汁飲料のように殺菌
のため90〜100℃に加熱した直後に充填することを
要する果汁飲料缶(いわゆるホットパンク缶)や、内容
物充填後、約130℃前後の加圧水蒸気中で高温加熱殺
菌することtようする飲料缶、又は、食品缶(いわゆる
レトルト缶)にも使用されるようになってきた。しかる
に、Tys接着缶は、上記のごとき高温高湿度の苛酷な
条件下では、二次塗料密着性に問題がめった。
即ち、TFS接着缶は、電解クロメート処理鋼板を塗装
した後、缶の形状に曲げ加工し、ナイロン系接着剤で接
着することにより製造されるが、このTF8接着缶にホ
ットパックまたは、レトルト殺菌を施すと、前記処理鋼
板表面と塗膜との界面の密着力が低下して、最も応力の
かかるシーム部(缶胴接合部)に剥離が生じ、内容物の
漏れや真空度の低下等の欠陥が生じ易い。この剥離現象
は一般に二次塗料密着性と定義されるものであって、高
温高湿度環境下においての、塗膜と処理鋼板表面との間
への水の侵入によシ界面の接着力が阻害される為に生じ
、この水の浸透速度が早いほど広範囲に接着力の劣化が
進む。
一般に、電解クロメート処理鋼板は、下層に0.005
〜0.03μm 程度の厚みの金属クロム層を、そして
、上層に0.01〜0.04μm程度の厚みの水和クロ
ム酸化物層を有する2層からなる電解クロメート皮膜を
鋼板の表面上に有するものである。かかる電解クロメー
ト皮膜を形成せしめる方法としては、無水クロム酸を主
体とし、助剤として硫酸塩やフッソ化合物の1種または
2種を添加した電解液中で鋼板を陰極電解することによ
り、−挙に金属クロム層と水和クロム酸化物層とを形成
させるl−ステップ法と、上記と同様の電解液中で鋼板
の表面上に金属クロム層と水和クロム酸化物層とを一度
形成した後、前記水和クロム酸化物層を溶解除去し、次
いであらためてクロム酸を主体とする電解液中で陰極電
解して、水和クロム酸化物層を形成せしめる2−ステッ
プ法とがある。
しかし、このいずれの方法によっても、鋼板に接着缶用
素材として十分満足しうる二次塗料密着性を付与せしめ
ることは難しい。
このため、従来から上記問題を解決する手段について、
種々研究がなされておシ、例えば次のような方法が提案
されている。
電解クロメート皮膜のうちの下層の金属クロム層の全面
に角状突起物を形成させて、これによって二次塗料密着
性全改善せしめる方法である。この方法によると、角状
突起物の少ない金属クロム層を有する電解クロム処理鋼
板に比較して、塗膜と処理鋼板の界面への水の浸透に対
する抵抗が高く、よりよい二次塗料密着性が得られる。
ところで、電解クロメート処理鋼板は、従来、絞り加工
による2ピ一ス缶用、および、有機樹脂、特殊セメント
等によシ継ぎ目を接合、した前述の接着缶(3ピ一ス缶
)用の材料として使用されているが、継ぎ目を溶接によ
る接合した溶接缶用の材料としてはあまシ使用されてい
ない。その理由は、電解クロメート処理鋼板の溶接性が
極めて劣るためである。しかしながら、近年、強度およ
び信頼性の高い溶接缶の需要が高まっていることから、
電解クロメート処理鋼板の溶接性の向上が要求されてい
る。
電解クロメート処理鋼板の溶接性が劣る原因およびその
劣る態様は、次の通りである。即ち、電解クロメート皮
膜を構成する、下層の金属クロム層および上層のクロム
水和酸化物層は、非導電性及び非伝熱性を有している。
従って、電気抵抗シーム溶接によって、継ぎ目部分であ
る缶胴の縦縁部分の重ね合わせ部を溶接する場合に、上
層のりロム水和酸化物層が絶縁皮膜として働くため、接
触抵抗値(静的抵抗値)が高い。接触抵抗値は、溶接時
に局部的な過大電流が流れるかどうかを評価するための
基準であって、接触抵抗値が高い場合には溶接電流の通
路が狭く、局部的な過大電流が流れ易い。電解クロメー
ト処理鋼板の接触抵抗値は、lo2〜105μΩ/−で
あって、他の溶接缶用表面処理鋼板に比べ極端に高い。
従って、溶接開始直後の溶接電流は低く、一定時間経過
後に、初めて所定の溶接電流値となる。この結果、鋼板
が局部的に発熱して、チリが発生したり、溶接部にプロ
ーホール等の溶接欠陥が生ずる。
このように溶接性が劣るため、1ル解クロメート処理鋼
板を溶接する場合には、従来溶接部分の電解クロメート
皮膜を研磨等によって除去しなければならず、このため
に、多くの手数全必要としていた。
上記問題を解決する方法として、上述した二次塗料密着
性改善のときと同様に、金属クロム層の全面に角状突起
物を設けて、溶接加圧時点に、その上層の絶縁皮膜であ
るクロム水和酸化物層を、この固い角状突起物で破壊し
、皮膜の接触抵抗値を低下させて溶接を可能とする方法
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上述べたように、金属クロム層の全面に角状突起物が
形成された電解クロメート皮膜を有する電解クロメート
処理鋼板は、二次塗料密着性ならびに高速シーム溶接性
の改善された材料であり、大きく次の2つの製造方法が
提案されている。
(1)  鋼板を電解クロメート処理するに際して、陰
極処理の途中に陽極処理を行う方法。
(2)鋼板を電解クロメート処理するに際して、陰極処
理の途中に長時間の無通電時間を設けることによる方法
上記方法によれば、全面に角状突起物を有する金属クロ
ム層を得ることが可能であるが、以下の難点がある。
(1)の方法の如く、陰極処理の途中に陽極処理を行っ
た場合、生成する金属クロム層の金属クロム粒径が微細
となるため、処理鋼板表面金属クロム層中で反射光が回
折干渉し、金属クロム層、従って処理鋼板表面が黒色若
しくは茶褐色に着色し、著しく製品の外観を損なう。さ
らに、この陽極処理によって、陽極処理の前工程の陰極
処理で生成した金属クロムが一部溶解するため、金属ク
ロム量の確保の点を考えると非能率である。もともと、
現状での電解クロメート処理鋼板の製造における金属ク
ロムの析出は、水素の環元反応との競合反応のため多量
の水素ガスの発生を伴い、電析効率は、約20%と低く
極めて非能率である。工業的生産を考えると金属クロム
の析出効率は、電力の節約と生産性を勘案し、高い程望
ましく、また析出させた金属クロムを強制的に一部溶解
させることも避けることが望ましい。
一方、(2)の方法の如く、陰極処理の途中に比較的長
時間の無通電区間を設けることは、連続的にかつ工業的
に電解クロメート処理鋼板を生産することを考えた場合
、生産ラインを冗長にとるか、若しくは生産速度を極度
に低速化する必要があり、現実には即さない欠点を有す
る。
従って、この発明の目的は、下層の金属クロム層の全面
に角状突起物が形成され、且つ、下層の金属クロム層の
表面着色が極めて少ない、電解クロメート皮膜を有する
電解クロメート処理鋼板を得ることができ、然も下層の
金属クロム層生成の電析効率が高い、電解クロメート処
理鋼板の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記目的を達成するために、金属クロム
の電析、特に角状突起物を全面に有する金属クロム層を
生成させるクロム水和酸化物層の特性と、鋼板表面の特
性について詳細に研究を重ねた。その結果、次の知見を
得た。
即ち、金属クロムを析出させるのに必要な、銅板表面に
形成されているクロム水和酸化物層の穴開き部や層厚異
常部など不連続部が、角状突起物の生成の基点となる。
クロム水和酸化物でも、通常の陰極電解によって生成す
るクロム水和酸化物は、極めて連続性かたかく、陰極電
解を断続したときの無通電等での溶解に対しても不連続
となりにくい。従って、通常の陰極電解を断続化するこ
とで角状突起物は生成するが、部分的にしか不連続部分
が生成しないため角状突起物の生成密度を低くしており
、またこのため、従来、十分な生成密度を確保するため
に長時間の無通電区間を必要としているのである。
更には、陰極処理の途中に陽極処理を設けた場合、陰極
処理によって生成した金属クロム層上のクロム水和酸化
物に多数の微少不連続部分を作るものの、同時に下地金
属クロム層の一部が薄い陽極酸化皮膜となり、これが陰
極電解で生成したクロム水和酸化物との複合クロム水和
酸化物となるため、従来、生成する角状突起物が微細化
したのである。
一方、鋼板表面を直接無水クロム酸を主体とする電解浴
中で高電流密度で陰極電解した際に生成する、薄いクロ
ム水和酸化物層は、単位面積当たり大量の水素ガスの発
生を短時間に伴うため、多数の微少不連続部分を持つ。
そして、生成するクロム水和酸化物層は、その後に無通
電時を続けると不連続部分を拡大し、更にその後に通常
の又は高を流密度の陰極電解を続けると角状突起物を形
成させる。また、通常の陰極電解の後に高電流密度の陰
極電解を行った場合においても、高電流密度の陰極電解
の極初期において、既に生成している連続性の高いクロ
i水オロ酸化物層は、発生した多量の水素ガスにより破
壊し、同高電流密度の陰極電解の残シの時期に角状突起
物を形成させる。
従って、陰極電解を断続して行なうと共に、その断続し
た陰慎電解のうちの少なくとも1つを高゛成流密度で行
なえばよい。この場合、中間陽極処理のときと異なり、
クロムの陽極酸化皮膜を有しないため、生成する角状突
起物が微細化しない特性を有する。このため、金属クロ
ム層は表面着色がなく、従って、電解クロメート処理鋼
板は外観が良好である。また、ここにおける無通電区間
に要する時間は、通常の電解クロメート処理における多
パス製造にかかる浸漬ロール通過時等の短時間で可能で
あシ、特に長時間の浸漬を要しない。
この発明は、上記知見に基づいてなされたもので、無水
クロム酸、クロム酸または重クロム酸の少なくとも1つ
を主成分とする電解浴中で、鋼板に対して陰極電解を行
なって、前記鋼板の表面上に、下層の金属クロム層と上
層の水和クロム酸化物層とからなる電解クロメート皮膜
を形成させることからなる、電解クロメート処理鋼板の
製造方法において、 前記陰極電解を断続して行なうと共に、その断続された
陰極電解のうちの少なくとも1つの陰極電解を75〜2
00A/dm’  の電流密度で行なうことにより、前
記鋼板の表面上に前記電解クロメート皮膜として、前記
下層の金属クロム層の全面に角状突起物が形成された電
解クロメート皮膜を形成したことに特徴を有するもので
ある。
この発明で使用する電解浴としては、通常TFSの製造
において金属クロムのめっきゃクロム水和酸化物の被覆
のために陰極′電解に使用されている、公知の電解クロ
メート処理浴を用いることができる。従って、無水クロ
ム酸、クロム酸塩、重クロム酸塩のいずれを主剤とする
電解浴を使用でき、また混合浴として使用することも可
能である。この浴に触媒として添加される陰イオンは、
同じく、公知の電解クロメート処理浴に適用される硫酸
根を有する酸及びその塩類、若しくはフランを有する酸
及びその塩類の適用が可能である。
この発明では、このような電解浴を用いて鋼板に対して
陰極電解を断続して行なうと共に、その断続された陰極
電解のうちの少なくとも1つの陰極電解を高電流密度で
行なう。これによって、鋼板表面に多数の微少不連続部
分をもつ水和クロム酸化物層を維持させて、全面に角状
矢起物を有する金属クロム層を形成させ、このような金
属クロム層を有する電解クロメート皮膜を得る。
高電流密度による陰極電解は、断続された陰極電解のう
ちのどの時期のものでもよく、最初のものでも、途中の
ものでも、最後のものでも、更に最初から最後のものま
で全てでもよい。高電流密度での陰極′電解の電流密度
としては、7 s h/dsp?以上が好ましく、7 
s A/arr?  未満では目的とする効果が充分に
得られない。より安定した効果を得るためには、90A
/dFFI″以上が好ましい。一方、200 A/ d
−を超えたより高い高電流密度でも目的とする効果は得
られるが、その高電流密度での陰極電解の時期は極短時
間になり、作業性が悪化するので、200 t/ard
を上限とする。
この発明では、陰極電解処理の初期の時期に鋼板表面が
活性化されるので、硫酸等による酸洗を省略して、鋼板
に陰極電解処理を施すことが可能である。また、この発
明の陰極電解処理に続けて、必要に応じて電解クロメー
ト皮膜を改善するための他の電解クロメート処理するこ
とができず、いずれの場合にも、本発明の目的とする効
果は失なわれない。
この発明によれば、金属クロム層の全面に角状突起物が
形成され、且つ、金属クロム層の表面着色が極めて少な
い電解クロメート皮膜が得られるが、そのときの金属ク
ロム層析出の電解効率は、従来の方法に比較して、約1
0%以上の向上が認められる。これは、金属クロムの析
出が角状突起物という結晶状態での析出となるためと、
鋼板表面の活性度がより改善されたこと、さらには、電
解界面において競合析出関係にある水素の還元反応速度
が高電流密度処理によって飽和されることの相乗効果で
あると考えている。
また、この発明によって製造された、金属クロム層の全
面に角状突起物が形成された電解クロメート皮膜を有す
る電解クロメート処理鋼板は、従来の方法によって製造
された、同じく金属クロム層の全面に角状突起物が形成
された電解クロメート皮膜を有する電解クロメート処理
鋼板以上の品質、即ち、優れた溶接特性や二次塗料密着
性を有しており、無研磨の溶接製缶やレトルト使用され
る接着製缶に使用することが可能である。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を述べる。
(実施例1) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 f/を苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、5 lllの硫酸水溶液中
で電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解ク
ロメート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液         無水クロム酸 1752/1
Na2SiF6    5 ?/ l Na2SO40,9f/L 温度             40℃電解方法   
     陰極断続電解処理陰極電流密度      
   120A/dm’陰極処理時間(1回当り)0.
2秒 断続繰り返し          2回断続時無通電時
間        0.5秒(実施例2) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 y/z苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの硫酸水溶液中で
電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解クロ
メート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液         無水クロム酸 175 f/
INa、SiF、    5 V/1 Na2 So、     0.9 y/を温度    
         40゛C電解方法        
陰極断続電解処理陰極電流密度        xoo
A/a&陰極処理時間        0.2秒断続繰
り返し        3回 断続時無通電時間      0.3秒(実施例3) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 t/を苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの硫酸水溶液中で
電解酸洗し、水洗後、(イ)に示す偵件で電解クロメー
ト処理を施した。ついで、同じ液中で(ロ)に示す条件
で電解処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸 1tsy/lN
a、5IF65 t/L NalSO,o、lll 9/L 温度            40℃ 1は解方法       陰極電解処理陰極電流密度 
       120A/di、陰極処理時+=lI 
              O,2秒電解後無通電時
間       0.3秒(ロ)電解方法      
 陰極断続電解処理陰極電流密度         3
0A/am’陰極処理時間(1回当り)0.4秒 断続繰り返し回数        2回断続時無通電時
間        0.3秒(実施例4) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 t/L苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/Lの硫酸水溶液中で
電解酸洗し、水洗後、(イ)に示す条件で電解クロメー
ト処理を施した。ついで、同じ液中で(ロ)に示す条件
で電解処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸175t/LNa
2SiF6   5 f/L Na2 so、     0.9 ?/L温度    
       40℃ 電解方法      陰極断続電解処理陰極電流密度 
       30 A/arr?陰極処理時間(1回
当り)0.4秒 断続繰シ返し回数      2回 断続時無通電時間      0.3秒電解後無通電時
間       0.3秒(ロ)電解方法      
陰極電解処理陰極電流密度        120A/
dm”陰極処理時間         0.2秒(実施
例5) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 ?/を苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの硫酸水溶液中で
電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解クロ
メート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメ−°ト条件 処理液       無水クロム酸100r/1Na8
CN     O,5f/I HB Fa      0 、9 f / を温度  
         40’C 電解方法      陰極断続電解処理陰極電流密度 
        120A/dn?陰極処理時間(1回
当り)0.2秒 断続繰り返し          2回断続時無通電時
間         0.5秒(実施例6) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 f/L苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、(イ)に示す条件で電解ク
ロメート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸250 f/L硫
酸      2.5f/L 温度            45℃ 電解方法       陰極断続電解処理陰極電流密度
        100 A/dm”陰極処理時間(1
回当シ)0.3秒 断続繰シ返し        2回 断続時無通電時間       0.8秒(比較例1) 板厚0.22m+の冷延鋼板を30 y/を苛性ソーダ
溶液中で電解脱脂し、水洗後、5 f/lの硫酸水溶液
中で電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解
クロメート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液       無水クロム酸175 t/LNa
2S i F6   5 f/L Na2 S 04    0.9 f/L温度    
        40℃ 電解方法      陰極断続電解処理陰極電流密度 
       3oA/dm”陰極処理時間(1回当り
)0.4秒 断続繰り返し         4回 断続時無通電時間      0.5秒(比較例2) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 f/L苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの硫酸水溶液中で
電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解クロ
メート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸175 ?/lN
ag S i F5.   5 ?/1Na2S0. 
   0.9り/を 温度            40℃ 電解方法      陰極連続電解処理陰極電流密度 
       30 A/dtr?陰極処理時間   
     1.6秒(比較例3) 板厚0.22mの冷延鋼板を30 f/l苛性ソーダ溶
液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの硫酸水溶液中で
電解酸洗を施し、水洗後、(イ)に示す条件で電解クロ
メート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸1759/LNa
2SiFa    5y/1 Na2 So、0.9 t/を 温度            40°C電解方法   
   陰極連続電解処理陰極N、流密度       
 120 A/dn?陰極処理時間        0
.4秒(比較例4) 板厚0.221+Illの冷延鋼板を30 ?/l苛性
ソーダ溶液中で電解脱脂し、水洗後、52/lの’wL
M水溶液中で電解酸洗し、水洗後、(イ)に示す条件で
電解クロメート処理を施し、同浴中で(ロ)の条件で中
間陽極処理し、さらにもう−度(イ)に示す条件で電解
クロメート処理を施し、水洗、乾燥した。
(イ)電解クロメート条件 処理液        無水クロム酸175 f/1N
a2SiF6   59/l Nag So、     0.9 f/を温度    
        40℃ 電解方法      陰極断続電解処理陰極電流密度 
       40 A/drd陰極処理時間(、回当
!、)    0.3秒断続繰り返し        
 2回 断続時無通電時間       0.3秒(ロ)電解方
法       陽極電解処理陽極電流密度     
    4A/drr?陽極処理時間        
 0.3秒以上実施例1〜6、比較例1〜4で得られた
電解クロメート処理鋼板(TFS)について金枳クロム
量を測定し、処理電気量から金属クロム層の電析効率を
計算するとともに、これらの処理鋼板の金属クロム層皮
膜を下地鋼板から抽出剥離し、電子顕微鏡によってその
金属クロム層の角状突起物の形成状況を評価した。また
これらの処理鋼板の表面外観を目視によってその着色程
度を評価した。それぞれの評価基準は下記の通りで、結
果は一括して第1表に示す。また、実施例1および比較
例4における金属クロム層組織の電子顕微鏡写真(倍率
1000倍)を、−例としてそれぞれ第1図および第2
図に示す。
(角状突起物) 評価  所見 ◎  全面に密に角状突起物の形成が観察される。
○  全面に角状突起物の形成が観察される。
Δ  部分的に角状突起物の形成が観察される。
×  殆ど角状突起物の形成が見られない。
(表面色調) 評価  所見 ○  表面着色が認められない。
×  着色がみとめられる。
第1表 上記第1表によって明らかなように、金属クロム層の電
析効率およびその角状突起物の生成と、処理鋼板の表面
外観とにおいて、実施例1〜6は比較例1〜4よりも極
めて優れており、本発明の効果が大きく表われている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例1における電解クロメート
皮膜中の金属クロム層の組織を示す電子顕微鏡写真、第
2図は、同じく、比較例4における同様な電子顕微鏡写
真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 無水クロム酸、クロム酸または重クロム酸の少なくとも
    1つを主成分とする電解浴中で、鋼板に対して陰極電解
    を行なつて、前記鋼板の表面上に、下層の金属クロム層
    と上層の水和クロム酸化物層とからなる電解クロメート
    皮膜を形成させることからなる、電解クロメート処理鋼
    板の製造方法において、 前記陰極電解を断続して行なうと共に、その断続された
    陰極電解のうちの少なくとも1つの陰極電解を75〜2
    00A/dm^2の電流密度で行なうことにより、前記
    鋼板の表面上に前記電解クロメート皮膜として、前記下
    層の金属クロム層の全面に角状突起物が形成された電解
    クロメート皮膜を形成したことを特徴とする、電解クロ
    メート処理鋼板の製造方法。
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