JPH0121793Y2 - - Google Patents
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- JPH0121793Y2 JPH0121793Y2 JP1987064237U JP6423787U JPH0121793Y2 JP H0121793 Y2 JPH0121793 Y2 JP H0121793Y2 JP 1987064237 U JP1987064237 U JP 1987064237U JP 6423787 U JP6423787 U JP 6423787U JP H0121793 Y2 JPH0121793 Y2 JP H0121793Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、防風網、建築工事用シート、塗装用
塗料飛散防止シート、養生シート等に使用して好
適で有効な粗目空〓を有する粗目シートに関す
る。
塗料飛散防止シート、養生シート等に使用して好
適で有効な粗目空〓を有する粗目シートに関す
る。
従来目の粗いシート状物をつぎつぎに連結して
防風網や養生シートを作成するには、塩化ビニル
樹脂や塩化ビニリデン樹脂等の粗目状成型物又は
予め糸条全周に塩化ビニル樹脂等をコーテイング
した糸条を比較的粗大な粗目空〓のある織物に織
成したものが使用されていた。
防風網や養生シートを作成するには、塩化ビニル
樹脂や塩化ビニリデン樹脂等の粗目状成型物又は
予め糸条全周に塩化ビニル樹脂等をコーテイング
した糸条を比較的粗大な粗目空〓のある織物に織
成したものが使用されていた。
上記の前者の場合には、一枚物を相互に接合し
広幅長尺な構造物とするために熱融着を適用する
と樹脂の熔融点が低いため接合部全体が熔融して
殆ど不可能になるので、接合には他の手段例えば
ミシン縫製を実施することが必要である。しか
し、その結果は接合面における強力が著しく低
く、また、目づれを起して作業が困難である欠点
を有した。さらに、モノフイラメント状であるの
で嵩張る欠点もあつた。
広幅長尺な構造物とするために熱融着を適用する
と樹脂の熔融点が低いため接合部全体が熔融して
殆ど不可能になるので、接合には他の手段例えば
ミシン縫製を実施することが必要である。しか
し、その結果は接合面における強力が著しく低
く、また、目づれを起して作業が困難である欠点
を有した。さらに、モノフイラメント状であるの
で嵩張る欠点もあつた。
また、後者の場合には、糸条の一本一本につい
て樹脂をその全周にコーテイングし該コーテイン
グされた糸条を織成するものであるから、各糸条
の表面摩擦力が大で機械的織成は至つて困難であ
つて実用上の障害となつており、また、製品の重
量も大となり、さらに糸条同志がスリツプして素
抜けや経緯交差部分の凹凸がひどく、かつ、硬く
嵩張つて仕上がることともなつて取扱上極めて不
便であつた。
て樹脂をその全周にコーテイングし該コーテイン
グされた糸条を織成するものであるから、各糸条
の表面摩擦力が大で機械的織成は至つて困難であ
つて実用上の障害となつており、また、製品の重
量も大となり、さらに糸条同志がスリツプして素
抜けや経緯交差部分の凹凸がひどく、かつ、硬く
嵩張つて仕上がることともなつて取扱上極めて不
便であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、従来の粗目シートにおける溶融接着
の困難さ、或は製織の困難さ、糸条のスリツプ、
甚しい凹凸、粗剛さなどの問題点を解決しようと
するものである。
の困難さ、或は製織の困難さ、糸条のスリツプ、
甚しい凹凸、粗剛さなどの問題点を解決しようと
するものである。
本考案に係る粗目シートにおいては、合成繊維
マルチフイラメントからなる糸条を、予め経緯方
向に配列して編織成してなる布帛をもつてシート
基布を構成する。ただし、強力、布帛の重さ、そ
の他を勘案して特に好ましいものは、100〜5000
デニールの熔融点の比較的高いポリエステル又は
ビニロンのフイラメント糸条である。これらの糸
条はどのように編織成してもよいが、特に第1図
Aに示す平織のほか、同図Bに示すもじり織又は
同図Cに示すからみ織等の特殊物がよい。
マルチフイラメントからなる糸条を、予め経緯方
向に配列して編織成してなる布帛をもつてシート
基布を構成する。ただし、強力、布帛の重さ、そ
の他を勘案して特に好ましいものは、100〜5000
デニールの熔融点の比較的高いポリエステル又は
ビニロンのフイラメント糸条である。これらの糸
条はどのように編織成してもよいが、特に第1図
Aに示す平織のほか、同図Bに示すもじり織又は
同図Cに示すからみ織等の特殊物がよい。
これらの基布は熱可塑性重合体層により含浸被
覆されており、経緯糸条の間には粗目空〓が形成
されている。熱可塑性重合体としては、ポリ塩化
ビニル、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体その他を用いることができるが特にポリ塩
化ビニルを主体とする樹脂が好ましい。基布を被
覆している重合体層の量は基布の重量の70%〜
200%である。重合体溶液に基布を浸漬し、絞り
乾燥することにより重合体で基布を含浸被覆する
ことができる。また、重合体には、防炎性その他
の特性を付与するため適宜の薬剤を添加すること
は差支えない。基布を構成する糸条は熱で熔融し
ないか又は熔融し難いもので付着樹脂より熔融温
度が高いものを使用することが望ましい。
覆されており、経緯糸条の間には粗目空〓が形成
されている。熱可塑性重合体としては、ポリ塩化
ビニル、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体その他を用いることができるが特にポリ塩
化ビニルを主体とする樹脂が好ましい。基布を被
覆している重合体層の量は基布の重量の70%〜
200%である。重合体溶液に基布を浸漬し、絞り
乾燥することにより重合体で基布を含浸被覆する
ことができる。また、重合体には、防炎性その他
の特性を付与するため適宜の薬剤を添加すること
は差支えない。基布を構成する糸条は熱で熔融し
ないか又は熔融し難いもので付着樹脂より熔融温
度が高いものを使用することが望ましい。
熱可塑性重合体により被覆された粗目シートに
おいて、経緯糸条の間に粗目空〓が形成されてい
て、この粗目空〓は、0.5×0.5=0.25mm2〜15×15
=225mm2の面積を有するものであつて本考案の粗
目シートは良好な通気性および適当な光透過性を
示すことができる。
おいて、経緯糸条の間に粗目空〓が形成されてい
て、この粗目空〓は、0.5×0.5=0.25mm2〜15×15
=225mm2の面積を有するものであつて本考案の粗
目シートは良好な通気性および適当な光透過性を
示すことができる。
本考案の粗目シートに形成される粗目空〓の寸
法形状は、基布の粗目形成糸条と、それを被覆し
ている重合体被覆層によつて固定されており、ネ
ツト、漁網の目合のように、自在に変形するもの
であるが、ネツト、漁網のように変形自在であつ
てロープ状に変形し得るものとも明らかに異るも
のである。
法形状は、基布の粗目形成糸条と、それを被覆し
ている重合体被覆層によつて固定されており、ネ
ツト、漁網の目合のように、自在に変形するもの
であるが、ネツト、漁網のように変形自在であつ
てロープ状に変形し得るものとも明らかに異るも
のである。
上記の構成を有する本考案の粗目シートは強力
大で、どの部分でも融着、接着、縫着等が可能で
あり、接合時の強力の低下のおそれがない。特
に、従来の合成樹脂等からなる粗目状成型物と異
なり、まず基布を形成し、その上に熱可塑性重合
体を付着被覆するため、粗目シートの加熱溶融接
合の際、重合体層相互間に接合が起つて基布にま
で加熱の影響が及ばないため構成糸条が熔けて接
合部分が脆弱になるというようなことがなく、基
布構成糸条本来の特性を十分に活用することがで
きる。また、糸条の一本一本に樹脂をコーテイン
グしてこれを編織成して構成した従来の粗目シー
トのように、経緯糸条の交差部に重合体層が介在
しこのため交差部が異常に厚くなり、仕上り粗目
シートの凹凸が甚しくなる等の欠点は本考察の粗
目シートにはなく、表面がほぼ一様の厚さをもつ
て斉一であり、また、糸条同志がスリツプして素
抜する等の心配が全くなく、極めて優れた実用性
を有するものである。これを模式的に説明する。
本考案では第4図Aに示す如く経糸1と緯糸2と
からなる基布に重合体層3を付着せしめるもので
あるから粗目シートの表面が殆んど平坦に仕上が
る。これに対し、従来例は同図Bに示す如く経糸
1及び緯糸2に夫々予め樹脂3を付着させている
ので出来上つた粗目シートはその表面の凹凸度が
大で嵩張つたものとなる。さらに、前者には糸条
の素抜け、目づれなどの問題は全くないが、後者
はその程度が大である。
大で、どの部分でも融着、接着、縫着等が可能で
あり、接合時の強力の低下のおそれがない。特
に、従来の合成樹脂等からなる粗目状成型物と異
なり、まず基布を形成し、その上に熱可塑性重合
体を付着被覆するため、粗目シートの加熱溶融接
合の際、重合体層相互間に接合が起つて基布にま
で加熱の影響が及ばないため構成糸条が熔けて接
合部分が脆弱になるというようなことがなく、基
布構成糸条本来の特性を十分に活用することがで
きる。また、糸条の一本一本に樹脂をコーテイン
グしてこれを編織成して構成した従来の粗目シー
トのように、経緯糸条の交差部に重合体層が介在
しこのため交差部が異常に厚くなり、仕上り粗目
シートの凹凸が甚しくなる等の欠点は本考察の粗
目シートにはなく、表面がほぼ一様の厚さをもつ
て斉一であり、また、糸条同志がスリツプして素
抜する等の心配が全くなく、極めて優れた実用性
を有するものである。これを模式的に説明する。
本考案では第4図Aに示す如く経糸1と緯糸2と
からなる基布に重合体層3を付着せしめるもので
あるから粗目シートの表面が殆んど平坦に仕上が
る。これに対し、従来例は同図Bに示す如く経糸
1及び緯糸2に夫々予め樹脂3を付着させている
ので出来上つた粗目シートはその表面の凹凸度が
大で嵩張つたものとなる。さらに、前者には糸条
の素抜け、目づれなどの問題は全くないが、後者
はその程度が大である。
以下実施例に基づいてさらに本考案を詳細に説
明する。
明する。
実施例
ポリエステルマルチフイラメント糸を経緯方向
に配置使用して第1図Bに示す如きもじり織によ
り次の如きシート基布が得られた。目の粗さは平
均3.5mm×3.5mmであつた。
に配置使用して第1図Bに示す如きもじり織によ
り次の如きシート基布が得られた。目の粗さは平
均3.5mm×3.5mmであつた。
500デニール/2×1000デニール/1/7×7(本/
吋) このシートを、 PVC 100重量部 DOP(可塑剤) 80 〃 安定剤 1 〃 酸化アンチモン(防炎剤) 30 〃 顔料(グリーン) 2 〃 トリクレン 25 〃 の組成からなる重合体溶液に浸漬して絞り乾燥し
てゲル化固着させ、十分に重合体を含浸被覆せし
めた。この結果基布に対し100重量%の重合体を
付着させた粗目シートが得られた。この粗目シー
トの経緯糸条の間の粗目空〓は、3.0mm×3.0mm=
9mm2の面積を有するものであつた。
吋) このシートを、 PVC 100重量部 DOP(可塑剤) 80 〃 安定剤 1 〃 酸化アンチモン(防炎剤) 30 〃 顔料(グリーン) 2 〃 トリクレン 25 〃 の組成からなる重合体溶液に浸漬して絞り乾燥し
てゲル化固着させ、十分に重合体を含浸被覆せし
めた。この結果基布に対し100重量%の重合体を
付着させた粗目シートが得られた。この粗目シー
トの経緯糸条の間の粗目空〓は、3.0mm×3.0mm=
9mm2の面積を有するものであつた。
第2図Aに示されているように、粗目シート
の端部と隣接の粗目シートの端部とを相互にそ
の耳部を折り返して合着せしめ、この合着部分を
その上下から熱熔着機に挟んで加圧熔着し、つい
で同様の要領で次々に他の隣接シートと接合し最
終的に第3図に示す如き幅広かつ長尺の構造物を
得た。また、別の合着の態様として、第2図B〜
Hに示す如く別に用意した熱可塑性樹脂片或いは
編織物又は不織布に熱可塑性樹脂を塗布してなる
補助片10を使用して、又は使用せずに、縫糸1
1をもつて縫合してもよい。これらにより接合さ
れてなる粗目シートの構造物は接合部の強度が大
で防風網、建築工事用シート、塗装用塗料飛散防
止シート、養生シート等として十分に有用なるも
のであつた。
の端部と隣接の粗目シートの端部とを相互にそ
の耳部を折り返して合着せしめ、この合着部分を
その上下から熱熔着機に挟んで加圧熔着し、つい
で同様の要領で次々に他の隣接シートと接合し最
終的に第3図に示す如き幅広かつ長尺の構造物を
得た。また、別の合着の態様として、第2図B〜
Hに示す如く別に用意した熱可塑性樹脂片或いは
編織物又は不織布に熱可塑性樹脂を塗布してなる
補助片10を使用して、又は使用せずに、縫糸1
1をもつて縫合してもよい。これらにより接合さ
れてなる粗目シートの構造物は接合部の強度が大
で防風網、建築工事用シート、塗装用塗料飛散防
止シート、養生シート等として十分に有用なるも
のであつた。
その他第1図A及びCに示す組織を有する基布
に夫々重合体を付着せしめてなるシートも同様に
良好な成績を収めることができた。
に夫々重合体を付着せしめてなるシートも同様に
良好な成績を収めることができた。
第1図A〜Cは夫々本考案に係る粗目シートの
基布の編織組織を示す説明図、第2図A〜Hは
夫々隣接する粗目シートとの接合部を示す断面説
明図、第3図は、粗目シートを使用してなる幅広
長尺の構造物の一部を示す説明図、第4図A及び
Bは本考案と従来例との重合体層の形成状態の差
異を示す説明図である。 ,……粗目シート、10……補助片、11
……縫糸。
基布の編織組織を示す説明図、第2図A〜Hは
夫々隣接する粗目シートとの接合部を示す断面説
明図、第3図は、粗目シートを使用してなる幅広
長尺の構造物の一部を示す説明図、第4図A及び
Bは本考案と従来例との重合体層の形成状態の差
異を示す説明図である。 ,……粗目シート、10……補助片、11
……縫糸。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 合成繊維マルチフイラメント糸条を経緯方向
に配列し編織成してなる粗目基布と、この基布
の糸条を含浸被覆している熱可塑性重合体層と
からなり、前記経緯糸条の間に0.25〜225mm2の
面積の粗目空〓が形成されており、前記熱可塑
性重合体層の重量が前記基布重量の70〜200%
である粗目シート。 2 前記経緯糸条がポリエステル繊維糸条又はビ
ニロン繊維糸条である、実用新案登録請求の範
囲第1項記載の粗目シート。 3 前記熱可塑性重合体がポリ塩化ビニル樹脂で
ある、実用新案登録請求の範囲第1項記載の粗
目シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987064237U JPH0121793Y2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987064237U JPH0121793Y2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62180522U JPS62180522U (ja) | 1987-11-16 |
JPH0121793Y2 true JPH0121793Y2 (ja) | 1989-06-28 |
Family
ID=30900212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987064237U Expired JPH0121793Y2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0121793Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163493A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Toray Ind Inc | ネット構造体 |
JP2008163494A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Toray Ind Inc | ネット構造体 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4864296A (ja) * | 1971-12-12 | 1973-09-06 | ||
JPS5218994A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-12 | Teijin Ltd | Production of fiber article coated with polyvinylchloride resin |
JPS5430996A (en) * | 1977-08-09 | 1979-03-07 | Soko Seiren Kk | Production of fire retardant tent cloth |
JPS55132772A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Jiyosefu Guguriirum Richiyaado | Composition for finishing net |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP1987064237U patent/JPH0121793Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4864296A (ja) * | 1971-12-12 | 1973-09-06 | ||
JPS5218994A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-12 | Teijin Ltd | Production of fiber article coated with polyvinylchloride resin |
JPS5430996A (en) * | 1977-08-09 | 1979-03-07 | Soko Seiren Kk | Production of fire retardant tent cloth |
JPS55132772A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Jiyosefu Guguriirum Richiyaado | Composition for finishing net |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62180522U (ja) | 1987-11-16 |
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JPS6118602B2 (ja) | ||
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