JPH01217724A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔イ既　要〕 垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置に用いる垂直磁気
記録媒体に関し、 該軟磁性裏打ち層の広い領域、または全領域に吸収され
る外部からの漏洩磁界の全てが磁気ヘッドの主磁極直下
に対応する軟磁性裏打ち層部分に集束することを阻止し
、記録された磁化情報の外部漏洩磁界による減磁、消磁
等を防止することを目的とし、 非磁性基板上に軟磁性裏打ち層と垂直磁化記録層をＭｉ
Ｎしてなる２　Ｗ！Ｊ　層造の磁気記録媒体において、
前記軟磁性裏打ち層を同心円状で複数に分割し、該分割
した軟磁性裏打ち層間に区画用の非磁性シールドバンド
を設けた構成とする。

（産業上の利用分野〕 本発明は垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置に用いる
垂直磁気記録媒体に関するものである。

情報を磁化記録層の表面に対して垂直方向に磁化して記
録する垂直磁気記録媒体は、従来の水平磁気記録媒体に
比べて遥かに高密度記録が可能であることから、近来、
これら垂直磁気記録媒体の実用化が鋭意進められている
。

このような垂直磁気記録媒体を用いた磁気ディスク装置
では、記録・再生用の磁気ヘッド−磁気媒体系が外部か
らの漏洩磁界の影響を受は易く、記録・再生を阻害する
傾向がある。このため、そのような外部漏洩磁界の影響
を阻止した信績性の良い記録媒体の構造が必要とされて
いる。

〔従来の技術〕

従来の垂直磁気記録媒体は第５図に示すように、例えば
アルマイト表面処理を施したアルミニウム（八り等から
なる非磁性のディスク基板１２上に、スパッタリング法
等によってＮ１−Ｆａなどからなる軟磁性裏打ら層１３
と、該軟磁性裏打ちＮ１３に対して垂直な６ｉ化容易軸
を有するＣｏ−Ｃｒからなる垂直磁化記録層１４とが順
に積層状に配設された構成からなっている。

そしてこのような構成の垂直磁気記録媒体１１に対して
、図示のような例えば単磁極型の垂直記録用磁気ヘッド
２１のコイル２４に通電する信号電流によって主磁極２
２を磁化させ、この主磁極２２の先端から発生する磁束
が対向する前記媒体１１の垂直磁化記録Ｊｌｆｆｌ１４
を垂直に通り、その直下の軟磁性裏打ち層１３内を水平
に通過して再び該垂直磁化記録層１４を垂直に通って対
向する補助磁極２３を経て前記主磁極２２へ帰還する磁
化モードによって記録を行い、また磁化記録がなされた
前記記録媒体１１の垂直磁化記録層１４からの漏洩磁界
により前記磁気へラド２１の主磁極２２及び補助磁極２
３が磁化され、この時にコイル２４に生じる信号電圧に
よって再生を行っている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところでこのような構成の垂直磁気記録媒体１１の軟磁
性裏打ち層１３は、上記したように垂直記録用磁気へラ
ド２１による記録・再生時に該ヘッド２１の一部の働き
を瓜っており、主磁極２２からの発生磁界の強度を高め
るなど、記録・再生効率を向上させる役目を果たしてい
る。

しかしながら、この媒体１１における軟磁性裏打ち［１
３の存在は、逆に前記磁気ヘッド２１と媒体１１とを組
み合わせた系に対する外部からの漏洩磁界の悪影響を強
めてしまうといった欠点があった。

即ち、かかる問題は第５図に示すように垂直磁気記録媒
体１１に対する外部からの漏洩磁界２５が微弱であって
も、図中の鎖線及び矢印で示されているように軟磁性裏
打ち層１３の広い領域、若しくは全体へ吸収され、これ
が前記磁気ヘッド２１の主磁極２２と対向する直下領域
に集中すると、その磁界強度は主磁極２２が媒体磁化に
影響を及ぼす程度にまで高められる。

従って、前記記録媒体１１の垂直磁化記録Ｗｉ１４の磁
化情報を減磁させるばかりでなく、極端な場合には、磁
化情報を消失（消磁）させてしまうといった不都合があ
った。

本発明は上記した従来の欠点に鑑み、軟磁性裏打ち層の
機能を低下させることな（１，該軟磁性裏打ち層の広い
領域、または全領域に吸収される外部からの漏洩磁界の
全てが垂直記録用磁気ヘッドの主磁極直下に対応する軟
磁性裏打ち層部分に集中することを阻止し、記録された
磁化情報の外部漏洩磁界による減磁、消磁等を防止した
新規な垂直磁気記録媒体を提供することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記した目的を達成するため、非磁性基板上に
軟磁性裏打ち層と垂直磁化記録層を積層してなる２層構
造の磁気記録媒体において、前記軟磁性裏打ち層は同心
円状で複数に分割され、該分割された軟磁性裏打ら層間
に区画用の非磁性シールドバンドを設けた構成とする。

〔作　用〕

本発明の垂直磁気記録媒体では、軟磁性裏打ち層が非磁
性シールドバンドにより半径方向に対して同心円状に複
数に分割、かつ区画されているため、該軟磁性裏打ち層
の広い領域、または全領域に吸収される外部からの漏洩
磁界の全てが、垂直記録用磁気ヘッドの主磁極直下に対
応する軟磁性裏打ち層部分に集中するといったことが阻
止される。

従って、前記磁気ヘッドの主磁極直下に集中する外部漏
洩磁界の強度も磁化情報に影響を与えない程度に小さ（
なり、この結果、該磁化情報の減磁、或いは消磁等が防
止される。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る垂直磁気記録媒体の一実施例を一
部断面で示した斜視図であり、第５図と同等部分には同
一符号を付した。

図において、１２はアルマイト表面処理が施されたアル
ミニウム（ＡＩり、或いはガラス、セラミックなどから
なる非磁性のディスク基板であり、該ディスク基板１２
の表面上に、例えばＮｉ−Ｐｅからなる軟磁性裏打ち層
３２を設けている。該裏打ち層３２はその半径方向にお
いて所定幅ごとに分割され、つまり同心円状に複数の軟
磁性裏打ち層部分３２ａ。

３２ｂ、３２ｃ、３２ｄ及び３２ｅに分割されている。

そしてその分割線上に区画のための所定幅をイｆする同
心円状のＳｉＯ□などからなる複数の非磁性シールドバ
ンド３３ａ、３３ｂ、３３ｃ及び３３ｄ−１−埋設して
いる。またこのようにシールドバンド３３ａ〜３３ｄに
よって同心円状に区画された複数の軟磁性裏打ち層部分
３２ａ〜３２ｅの表面には、従来例と同様の例えばＣｏ
−Ｃｒからなる垂直磁気記録層１４が配設されている。

従って、第２図に示すようにかかる構成の垂直磁気記録
媒体３１に対する外部からの漏洩磁界２５は、図中の鎖
線で示されるように同心円状に分割された各軟磁性真打
ち層部分３２ａ、３２ｂ、３２ｃ、３２ｄ及び３２ｅへ
それぞれ吸収されるが、これらの各軟磁性裏打ち層部分
３２ａ〜３２ｏの内の、例えば軟磁性裏打ち層部分３２
ｄ上に前記垂直磁化記録１５１４を介して対向する垂直
記録用磁気ヘッド２１の主磁極２２先端直下の対応部分
には、該軟磁性裏打ち層部分３２ｄに吸収された、所謂
部分的吸収磁界２５ａのみが矢印で示すように集中され
、その他の各軟磁性裏打ち層部分３２ａ、３２ｂ、３２
ｃ及び３２ｅに吸収された漏洩磁界は、それらを区画し
た前記非磁性のシールドバンド３３ａ〜３３ｄによって
主磁極２２先端直下の対応部分への集中が阻止される。

この結果、前記垂直記録用磁気へラド２１の主磁極２２
先端直下の対応部分に集中する漏洩磁界の強度は、該垂
直磁化記録層１４に既に記録された磁化情報に悪影響が
及ばない程度以下と小さ（なり、従来の如き磁化情報の
減磁、或いは消磁等の障害を防止することが可能となる
。

なお、前記シールドバンド３３ａ〜３３ｄの幅は、磁化
記録層等に一般に設けられているガートバンドの幅と同
等程度でよ（、また同心円状に分割された各軟磁性裏打
ち層部分３２ａ〜３２ｅの幅は、本来の裏打ち層として
の効果が損なわれないように、最低限２トラック分以上
の幅を確保することが必要であり、この幅が広すぎると
漏洩磁界の吸収が多くなって磁化情報に悪影響を及ぼず
ようになる。

従って、例えば前記垂直記録用磁気へシト２１の主磁極
２２の幅よりも大きい磁束リターン用補助磁８ｉｉ２３
の幅の１７２程度の輻（１５０〜２００　ｔｔ耐とする
ことが好ましい。即ち、この理由は上述した前記磁気ヘ
ッド２１の主磁極２２先端直下の対応部分に集中する漏
洩磁界強度を、既に記録された磁化情報に悪影響が及ば
ない程度以下と小さくすることと、第３図（ａ）〜（Ｃ
）に示すように垂直記録用磁気ヘッド２１の主磁極２２
を、分割された例えば軟磁性裏打ち層部分３２ｄにおけ
る幅方向の・一方から他方へ移動しても、その軟磁性裏
打ち層部分３２ｃの幅に対応する前記磁束リターン用の
補助磁極２３の領域が斜線で示されるように常に一定と
なるため、記録・再生効率が変動しないことに基づいて
いる。

因に、これに対して第４図（ａ）〜（Ｃ）に示すように
分割された軟磁性裏打ち層部分４１の幅を、前記垂直記
録用磁気ヘッド２１の磁束リターン用の補助磁極２３の
幅の１／２以上の幅とした場合、軟磁性裏打ち層部分４
１における幅方向の一方から他方へ前記磁気へラド２１
の主磁極２２を移動させた際に、該軟磁性裏打ち層部分
４１の幅に対応する前記磁束リターン用の補助磁極２３
の領域が斜線で示すように変化し、記録・再生効率も変
動するといった問題が生じる。

また、以上の実施例では軟磁性裏打ち層にＮｉ−Ｆｅを
、垂直磁化記録層にＣｏ−Ｃｒを用いた場合の例につい
て説明したが、この例に限定されるものではなく、例え
ば軟磁性裏打ち層としてはＣｏ−Ｚｒやセンダストを、
垂直磁化記録層としてＣｏ−Ｒｈ等の垂直異方性を有す
る磁性層を適用可能なことはいうまでもない。更に複数
の軟磁性裏打ち層間を区画したシールドバンドも、Ｓｉ
ｎｇの他にＡ　１　ｇｏｓ等の非磁性材料を用いても良
い。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係る垂直磁気
記録媒体によれば、軟磁性裏打ち層が複数の非磁性シー
ルドバンドにより同心円状に複数に区画・分割されてい
るため、これら各軟磁性裏打ち層部分に吸収される外部
からの漏洩磁界の全てが、垂直記録用磁気ヘッドの主磁
極直下に対応する軟磁性裏打ち層部分に集束することが
阻止され、外部漏洩磁界の集束による磁化情報の減磁、
消磁等を容易に防止することが可能となる優れた利点を
有し、信顧性が向上するなど、実用上の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る垂直磁気記録媒体の一実施例を示
す一部断面を有する斜視図、 第２図は本発明に係る垂直磁気記録媒体の外部漏洩磁界
に対する効果を説明するため の一部断面を有する斜視図、 第３図（ａ）〜（Ｃ）及び第４図（ａ）〜（Ｃ）は本発
明に係る垂直磁気記録媒体の分割された軟磁性 裏打ち層部分の幅と垂直記録用磁気ヘ ッドの磁束リターン用補助磁極の１７２幅との関係を説
明するための図、 第５図は従来の垂直磁気記録媒体を説明するための一部
断面を有する斜視図である。 第１図乃至第４図（ａ）〜（Ｃ）において、１２はディ
スク基板、１４は垂直磁化記録層、２１は垂直記録用磁
気ヘッド、２２は主磁極、２３は磁束リターン用補助磁
極、２４はコイル、２５は外部漏洩磁界、２５ａは部分
的吸収磁界、３１は垂直磁気記録媒体、３２は軟磁性裏
打ら層、３２ａ〜３２ｅ、　４１は軟磁性裏打ち層部分
、３３ａ〜３３ｄはシールドバンドをそれぞれ示す。 第１図 第　２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　非磁性基板（１２）上に軟磁性裏打ち層と垂直磁化記
   録層（１４）を積層してなる２層構造の磁気記録媒体に
   おいて、 上記軟磁性裏打ち層（３２）は、同心円状で複数に分割
   され、該分割された軟磁性裏打ち層（３２ａ〜３２ｅ間
   に区画用の非磁性シールドバンド（３３ａ〜３３ｄ）を
   設けたことを特徴とする垂直磁気記録媒体。