JPH01213813A - 磁気ヘツド及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、２つのコア半体を接合してなる磁気ヘッド、
及びその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

磁気記録の高密度化にともない、磁気記録媒体の保持力
が高められ、この磁気記録媒体に記録可能な磁気ヘッド
として、少なくとも磁気ギャップと対向する部分を高飽
和磁束密度を有する磁性材料で構成した磁気ヘッドの開
発が進められている。

本発明者らもこの種の磁気ヘッドについて種々検討した
結果、先に、磁気ギャップと対向する方の側面が磁気ギ
ャップ面に対して傾斜しているコア基体部と、そのコア
基体部の磁気ギャップと対向する方の側面に被着された
高飽和磁束密度を有する磁性材料よりなる磁性薄膜とを
備えたコア半体を用いた磁気ヘッドを提案した（特開昭
５８−１５５５１３号参照）。

また、ヘッドコアの耐摩耗性、摺動ノイズの低滅などの
観点から、磁気記録媒体摺動面におけるコア基体部を非
磁性材で構成したヘッド（特開昭５３−１１６８０９号
公報）や、単位インダクタンス当たりのヘッド出力を高
めるために、巻線窓までは非磁性材で構成し、バックコ
アを高透磁率コアで構成した磁気ヘッド（特開昭６１−
１８４７０５号公報）も提案されている。

第８図は、以上のような磁気ヘッドを示す斜視図であっ
て、ｌａ、ｌｂは磁性基体、２ａ、２ｂは高透磁率磁性
材料からなる磁性層、３はガラス、４はへラドギャップ
、５は巻線窓である。

以下、第９図〜第１５図でもつ°にの磁気ヘッドの製造
方法を説明する。

第９図において、コア半体（磁性基体）ｌａ。

１ｂを構成するフェライトブロック１の片面に、接近し
て一対の溝１４．１４を平行に設け、この溝１４の間に
尖った先端部（頂点）を有する突起部１５が形成される
０次に、この溝１４や突起部１５を形成した側の表面に
、蒸着やスパッタリングなどの薄膜製造技術をもって、
高飽和磁束密度で透磁率の高い磁性材料よりなる磁性薄
膜２を一様に形成する（第１０図参照）。

次いで、第１１図に示すように、磁性薄膜２の上にガラ
スなどの非磁性体からなる補強層１６を比較的厚めに設
け、しかる後、同図に一点鎖線で示す位置まで研磨する
。この状態を示したのが第１２図及び第１３図であり、
突起部１５の先端部上にある磁性ｆｊｌ膜２の一部がフ
ラットに研磨されて平坦部１７を形成している。

このように形成されたブロックのうち一部は、第１４図
に示すように、突起部１５と直交する方向にコイル溝１
８が所定の深さ切削によって形成される。これによって
コア半体１ａが得られる。

次いで、このコイル溝１Ｂを形成したコア半体１ａとコ
イル溝１８を形成していないブロック（第１３図参照、
これがコア半体１ｂである）とを、第１５図に示す如く
、ガラス３が互いに対向するようにしてガラスボンディ
ングによって一体に接合する。

そして、同図に記した一点鎖線に沿ってスライスするこ
とにより、第８図に示した磁気ヘッドが得られる。

以上のような磁気ヘッドの製造工程において、第１６図
に示すような突起部１５が形成する斜面１９．１９’に
形成される磁性層２は、磁性粒子が面に対して斜めに入
射するため、第１７図に示したような、面２０に垂直に
入射して形成された磁性層２′に比べて保磁力が高いと
いうことが実験で明らかになっている。

以上のような、保磁力の高い磁性膜を有する磁気ヘッド
は、透磁率の低下により再生感度が劣化するという問題
がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は、上記従来製品が持っていた、斜面に形成さ
れた磁性膜の磁気特性劣化の問題を解決し、以て記録・
再生に優れた磁気ヘッド及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、突起部を有する２
個の磁性もしくは非磁性基体の該突起部の傾斜面上に高
飽和磁束密度で高ｉ３磁率の磁性層が被着され、前記突
起部の先端部において作動ギャップを介して前記磁性層
が相対向し、接合される磁気ヘッドにおいて、蒸着、ス
パッタリング等により前記突起部の先端部を挾む両頭斜
面のどちらか一方の傾斜面に対して前記磁性層を構成す
る粒子の入射角をＯに近くし、意図的に前記突起部頂点
を挟む両頭斜面に堆積させる磁性層の厚さに差を持たせ
ることで、磁気特性に優れる磁性層を有する磁気ヘッド
を得る。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明による磁気ヘッドの一実施例を示す斜視
図であり、第２図は第１図に示した磁気ヘッドの磁気記
録媒体対向面の平面図である。図において、ｌａ、ｌｂ
は磁性基体、２ａ、２ｂは磁性層、３は磁性基体１ａ、
磁性層２ａ及び磁性基体１ｂ、磁性１ｉ２ｂで構成され
る１対のコア半体接着用のガラス、４は作動ギャップ、
５は巻線窓である。

磁性基体１ａ、ｌｂにはＭ　ｎ　−Ｚ　ｎフェライト、
Ｎ　１−Ｚｎフェライト等の高透磁率のバルク磁性材が
用いられ、磁性層２ａ、２ｂにはＣｏ−Ｎｂ−Ｚｒ非晶
質合金、センダスト等の、高飽和磁束密度で高透磁率の
材料が用いられ、スパッタ、蒸着等の薄膜形成技術によ
って形成される。ガラス３は２つのコア半体を機械的に
保持、接合するためのもので、磁陰層２ａ、２ｂに選ば
れる材料によって、作業温度の適当なものが選ばれる。

ここテ磁性層２ａ、２ｂは、突起部１５ａ、１５ｂが形
成する斜面１９ａ、１９ａ’、１９ｂ、１９ｂ’に対し
て、スパッタされた磁性粒子の入射角度が０に近い方が
磁気特性に改善が見られるため、後述する方法により、
意図的に斜めに入射させており、そのため、片側の斜面
１９ａ、１９ｂに厚く形成されている。この場合、もう
一方の斜面１９ａ’、１９ｂ’に形成された磁性層２ａ
ｒ、２ｂｔは、入射角が非常に大きいため、磁気特性の
悪い膜となる。しかしながらこの部分は非常に薄くなる
ために、ヘッド特性に悪影響を与えない。

尚、第３図に示すように、磁気特性の良い磁性層２ａ、
２ｂを作動ギャップ４を介して対向させても良い。

次に、第１図に示した本発明の磁気ヘッドの製造方法の
一実施例を第４図〜第７図を用いて説明する。

まず、磁性基体１に、先端に０１の角度を持つ突起部１
５を平行に形成する（第４図参照）。次に磁性基体１を
、スパッタ粒子の入射方向（矢印で示す）に垂直な面に
対してΔ点を軸として角度θ！ｆ頃けて、磁性層２．２
′をスパンタする。

この時のθ２の大きさは、 一１８０＠＋θ、くθ宜く１８０°−θ１（θ１は斜面
１９．１９’のなす角） とする。

のとき側面１９に対する入射角が０となるので最も望ま
しい（第５図参照）。

次に、スパッタされた磁性層２．２’の上にガラス３を
充填し、所定のトラック幅が露出するまで研磨する（第
６図参照）。

次にこのコア半体を同様な工程を経て製造されたもう一
方のコア半体（但し、巻線窓５を有する）と接合一体化
し、所定の位置（点線で表す）で切断し、磁気へラドチ
ップを得る（第７図参照）。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明よれば、基体に形成された
突起部の両傾斜面のどちらか一方に、粒子の入射角が０
に近づくようにして磁性層を形成することで両傾斜面の
磁性層の厚さを異ならせることが出来るから、磁性層の
磁気特性を良好にし、磁気ヘッドの記録再生特性を向上
出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る磁気ヘッドの斜視図、
第２図は第１図に示した磁気ヘッドの磁気記録媒体対向
面を示す平面図、第３図は本発明の他の実施例に係る磁
気ヘッドの平面図、第４図。 第５図、第６図、第７図は本発明による磁気ヘッドの製
造工程の１例を示す説明図、第８図は従来の磁気ヘッド
の一例を示す斜視図、第９図、第１０図、第１１図、第
１２図、第１３図、第１４図。 第１５図は第８図に示した従来の磁気ヘッドの製造工程
を示す説明図、第１６図、第１７図は実験結果を説明す
る説明図である。 １・・・磁性基体、２・・・磁性層、３・・・ガラス、
４・・・作動ギャップ、５・・・巻線窓、１９ａ、１９
ａ’。 １９ｂ、１９ｂ’・・・傾斜面。 第１図 第２図 ＋ｂ　２ｂ′３２０　ｂ さ　；（（ｒ 第３図 第４図 ）１′５ 宵５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性基体もしくは非磁性基体と、この突起部の傾
   斜面に設けた磁性層とからなる２個のコア半体を、前記
   突起部の先端部で作動ギャップを介して前記磁性層が相
   対向するように接合してなる磁気ヘッドにおいて、前記
   突起部を挟む両傾斜面のそれぞれに厚みを異ならせた磁
   性層を設けたことを特徴とする磁気ヘッド。
2. （２）磁性基体もしくは非磁性基体と、この突起部の傾
   斜面に設けた磁性層とからなる２個のコア半体を、前記
   突起部の先端部で作動ギャップを介して前記磁性層が相
   対向するように接合してなる磁気ヘッドの製造方法にお
   いて、前記突起部の両傾斜面のなす角をθ＿１とし、こ
   の両傾斜面のいずれか一方に対する磁性層形成の粒子の
   蒸着、スパッタリングによる入射角をθとしたとき、θ
   ＜９０−θ＿１／２としたことを特徴とする磁気ヘッド
   の製造方法。