JPH01212677A - 自動２輪車のシートクッション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主としてオフロード用自動２輪車のシートク
ッション装置の改良に関する。

（従来の技術） 従業のこの種のシートクッション装置は、車体フレーム
にシートフレームを固定し、該シートフレームに対しシ
ートのシートベースをその前端で揺動自在に支承すると
共に、後端でシートダンパーを介して連結し、シートの
クツション性を向上したもの（特開昭６Ｏ−１１０５８
３）、あるいはシート内に空気室を形成し、該空気室に
空気を導入し車両の速度又は乗員の好みに応じてその空
気量をコントロールするようにしてシートにクツション
性を持たせているもの（特開昭６２−１２４８５、特開
昭６Ｏ−３３１７５）等が知られている。そして、これ
らのものにあっても基本的にはダンパーを備えたリヤサ
スペンションにより車体の振動を吸収するようにしてい
る。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の技爾にあっては、リヤサスペンションとシー
トとが直接共動する構造とはなっていないため、・通常
走行時の小さな振動に対しては、リヤサスペンションと
共に所定のクツション性を得ることができるが、走行中
に車輪が大きな障害物を乗越えた場合のような大きな振
動、即ちリヤフォークの大きな揺動に対しては、もはや
リヤサスペンションでは対応しきれず、シートはリヤサ
スペンションの反力によりシートフレームと共に跳上が
るように上方へ揺動することとなり、前記シートダンパ
ーや前記空気室だけではこのような大きな振動に十分に
対応しきれず、特にオフロード用の自動２輪車等にあっ
ては、そのつど乗員に対し上方へ投出されるような力が
働いて乗心地を損ねることとなっていた。

本発明は、路面からの振動に対しリヤフォークとシート
とを直接連動するようにして両者を逆方向に揺動させる
ことにより、走行中の大きな障害物に対してもリヤサス
ベンジジンの反力を吸収して、乗心地を向上する自動２
輪車のシートクッション装置を提供することをその目的
とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成すべく、後車輪をリヤフォーク
を介して車体フレームに揺動自在に支承し、該車体フレ
ームと該リヤフォークとの間にダンパーを介設してリヤ
サスペンションを構成すると共に、シートを保持するシ
ートフレームを該車体フレームに固定するものにおいて
、該シートを該シートフレームに対し上下動自在に保持
すると共に、該リヤフォークと該シートとが逆方向に揺
動するように構成したことを特徴とする。

（作　用） 車両の走行時において、後車輪が障害物に乗上げリヤフ
ォークが上方へ揺動した場合、シートは該リヤフォーク
に連動して下方へ揺動し、逆にリヤフォークが下方へ揺
動した場合、シートは該リヤフォークに連動して上方へ
揺動する。

したがって、凹凸の激しい路面であってもシートを常に
路面に対し略平行に推移させることができる。

（実施例） 第１図を参照して、１は車体フレーム、２はリヤフォー
クを示し、該リヤフォーク２は、前端をピボット３を介
して該車体フレーム１に揺動自在に固定されると共に、
後端に後車輪４を支承して、該後車輪４の上下動に対し
該ピボット３を中心にして上下方向に揺動する。また該
リヤフォークは、該リヤフォーク２と車体フレーム１と
の間にリンク５を介してダンパー６を介設し、車体のリ
ヤサスペンション７を構成している。一方、シート８は
、前端を車体フレーム１に固着したシートフレーム９に
支持され、該シート８と前記リヤサスペンション７とに
より通常の走行中の振動を緩衝して乗心地の向上を図っ
ている。

シート８は、前端で車体フレーム１に揺動自在に固定さ
れると共に、後端部で、該シートフレーム９に一端を固
着して上方へ延びるガイドロッドＩＯに上下動自在に案
内されている。

シート８とリヤフォーク２との間には、サブサスペンシ
ョン１１が介設され、該シート８の揺動に対し該リヤフ
ォーク２の揺動を直接連動するようにしている。

サブサスペンション１１は、上端をシート８に固定した
シートダンパー１２と下端をリヤフォーク２に固定した
リンク機構１３とを連結することにより構成され、該シ
ートダンパー１２は油圧ダンパーで構成され、上端をシ
ート８に支承され下端を前記リンク機構１３に連結され
てシート８に加わる振動を緩衝し該シート８のクツショ
ン性を図る。

リンク機構１３は、第１リンク１４と第２リンク１５と
第３リンク１６とを直列に連結して構成され、該第１リ
ンク１４は、Ｌ字状に形成され、前端を前記シートダン
パー１２に揺動自在に支承されてリヤフォーク２に対し
略平行に延び、後端であるＬ字端１４ａを第２リンク１
５に揺動自在に支承され、かつ中間部を固定ピン１７を
介して車体フレーム１に回動自在に固定されて、第２リ
ンク１５の揺動をそのシーソー運動により上下方向逆転
した揺動としてシートダンパー１２に伝達する。

第２リンク１５は、リヤフォーク２に対し略平行に設け
られ、後端を第３リンク１Ｂに回動自在に支承さると共
に、中間部に第１リンク１４のＬ字端１４ａを直交方向
から回動自在に支承され、該第１リンク１４の両側方に
該第１リンク１４に対して間隙を介して対向するように
一対のストッパーラバー１８．１８を固着している。そ
して、該第２リンク１５は、リヤフォーク２の揺動を第
３リンク１６を介して第１リンク１４に伝達し、その際
、小さな振動（揺動）に対しては、ストッパーラバー１
８．　［１の前記間隙で許容して該振動をほとんど第１
リンク１４に伝達しないが、大きな振動（揺動）に対し
てはその揺動幅を該第１リンク１４に規制され、該第１
リンク１４と共に揺動する。

第３リンク１８は、両端をそれぞれ第２リンク１５とリ
ヤフォーク２とに支承され、リヤフォーク２の揺動を第
２リンク１５に伝達する。

以上の構成によれば、リヤフォーク２の揺動は、第１リ
ンク１４、第２リンク１５、第３リンク１Ｂ、シートダ
ンパー１２、そしてシート８の順で伝達されるが、比較
的小さい揺動に対しては前記ストッパーラバー１８．１
８の間隙により振動の縁ぎりを行って、リヤサスペンシ
ョン７のダンパー６に振動の緩衝を依存し、大きい揺動
に対しては、第１リンク１４は該ストッパーラバー１８
゜１８に規制されて前記固定ピン１７を中心に該第２リ
ンク１５と共に揺動し、その固定ビン１７を中心にした
シーソー運動によりリヤフォーク２に対する揺動方向を
逆転してシートダンパー１２を上下方向へ引張るように
働く。即ち、シート８はリヤフォーク２が上方へ大きく
揺動した場合には下方へ揺動し、逆に下方へ大きく揺動
した場合には上方へ揺動する。

第２図は本発明の第２実施例を示し、該実施例では、第
１リンク１４を略へ字状に折曲げて形成すると共に、第
３リンク１Ｂの上端部に、第２リンク１５を上下両側か
ら間隙を介して挟みこむようにストッパーラバー１８．
１８を固着して、該ストッパーラバー１８．１８により
第２リンク１５の揺動を規制するようにしている。

尚、上記両実施例によれば、第２リンク１５にストッパ
ーラバー１８．１８を設けるようにしているが、該第２
リンク１５の第１リンク１４及び第３リンク１Ｂとの連
結点をある程度近接することによっても同様の結果を得
ることができる。

第３図及び第４図は本発明に第３実施例を示し。該実施
例では、サブサスペンション１１に前記ダンパー６の上
下動に連動して作動する油圧ポンプ１９を備える油圧機
構２０を用いるようにしている。

該油圧機構２０は、シート８とシートフレーム９との間
にアクチュエータとして複動シリンダ２１を介設すると
共に、ダンパー６に該ダンパー６の上下動により駆動す
る油圧ポンプ１９を取付け、両者の間を油圧管路２２で
連結し、該管路２２の途中に介在させた切替弁２３を別
面に設けたコントローラ２４によりダンパー６の上下動
を検出して該切替弁２３を切替えて、リヤフォーク２の
揺動に対してシート８を上下逆方向に揺動するようにし
ている。

これを詳述するに、ダンパー６の作動に連動して油圧ポ
ンプ１９を駆動し、該ダンパー６に設けた検出器２５に
よりリヤフォーク２の上下方向の揺動位置を検出し、コ
ントローラー２４を介してシート８が該リヤフォーク２
に対して上下逆方向に揺動するように切替弁２３を中立
位置から正逆に切替える。尚、２Ｂはアキュームレータ
、２７はタンクを示す。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、サブサスペンションを介
してシートとりャフォークとを連動し、リアフォークに
対してシートを逆方向に揺動させることにより、走行中
の障害物に対し、振動の大小に拘らずこれを緩衝して乗
心地を向上する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した自動２輪車の後部の側面図、
第２図は本発明の第２実施例を示す側面図、第３図は本
発明の第３実施例を示す側面図、第４図は第３実施例に
用いる油圧機構の油圧回路図である。 １・・・車体フレーム　　　２・・・リヤフォーク４・
・・後　　車　　輪　　　　　６・・・ダ　ン　パ　−
７・・・リヤサスペンション ゛　８・・・シ　　−ト　　　９・・・シートフレーム
１１・・・サブサスペンション ２０・・・油圧機構 外３る 第３図 役 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後車輪をリヤフォークを介して車体フレームに揺動自在
   に支承し、該車体フレームと該リヤフォークとの間にダ
   ンパーを介設してリヤサスペンションを構成すると共に
   、シートを保持するシートフレームを該車体フレームに
   固定するものにおいて、該シートを該シートフレームに
   対し上下動自在に保持すると共に、該リヤフォークと該
   シートとが逆方向に揺動するように構成したことを特徴
   とする自動２輪車のシートクッション装置。