JPH0726171Y2 - ホイール式建設機械の車軸懸架装置 - Google Patents

ホイール式建設機械の車軸懸架装置

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JPH0726171Y2
JPH0726171Y2 JP6910491U JP6910491U JPH0726171Y2 JP H0726171 Y2 JPH0726171 Y2 JP H0726171Y2 JP 6910491 U JP6910491 U JP 6910491U JP 6910491 U JP6910491 U JP 6910491U JP H0726171 Y2 JPH0726171 Y2 JP H0726171Y2
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JP
Japan
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axle
suspension system
frame
intermediate frame
wheel
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Application number
JP6910491U
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JPH0518905U (ja
Inventor
剛 山本
仁 田中
Original Assignee
株式会社日本除雪機製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、除雪、掘削、積込など
の作業を行なうホイール式建設機械の車軸の懸架装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】除雪、掘削、積込み等の作業に供される
走行建設機械の性能の優劣を示す一つの要因として、車
両の牽引力が採用されることが多く、建設機械の走行装
置としては、車両重量に対する牽引力の比が大きくとれ
るクローラ式(履帯式)が多く採用されてきた。
【0003】しかし近年、クローラ式に比較して牽引性
能では若干劣るが、機動性に富み、作業地までの移動が
容易なホイール式建設機械が漸次増加する傾向にある。
又、クローラ式に比較して劣る牽引性能に対しても、タ
イヤの改良は勿論、懸架方法の改良により牽引力の確保
が図られている。すなわち、ホイール式建設機械の多く
は、車軸の懸架方法を前後軸の一方は車体フレームに直
接固定し、他方は左右方向の揺動機構を介して懸架する
ことにより、凹凸のある路面を走行時、固定側車輪が凹
凸部に乗り車体が左右にかしいだ場合でも、揺動機構で
懸架されている車輪は車体の傾斜による、捩りモーメン
トの影響を受けることなく、地面の凹凸に倣うことが可
能となる。揺動中心及び車両重心位置は一般に概ね車両
中心にあるので、ほぼ両輪に荷重が等分され、最大の牽
引力を得ることができ、上述の懸架方式は牽引力を大き
く得る点からは理想的な方式であると云うことができ
る。
【0004】しかし、この懸架方式は車体フレームと車
軸との間に緩衝装置がなく、車両の移動時、路面からの
振動及び衝撃を乗員がもろに受けること、車輪の不規則
な振動による走行の安定性が悪いこと等、機動性、乗心
地の点では充分満足できる懸架方式とは云えない。
【0005】一方、一般道路上で作業し、通行車両と同
程度の機動性を要求されるロータリ除雪車等、一部の建
設機械においては、路面からの振動や衝撃を緩和し、車
体、乗員などを保護すると共に、車輪の不規則な振動を
適当な緩衝器で制御して走行の安定性向上を図るため、
前後両車軸又は一方の車軸の懸架装置に緩衝バネによる
懸架装置が採用されている。しかし緩衝バネ式懸架装置
では、前述の車体フレームの傾斜による捩りモーメント
の影響を受けて左右両輪への荷重按分ができず、荷重分
布の少い側の車輪がスリップし、充分な牽引力が得られ
ない場合が多々発生する。又、除雪装置等の作業装置の
掘削面がバネのたわみにより上下に振れ、作業面の仕上
りが悪くなると云う問題が発生する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来のホイ
ール式建設機械の車軸懸架装置の上記の実情にかんが
み、作業時には充分な牽引力を確保することができ、走
行時には路面からの衝撃が乗員に直接掛らず、車輪の不
規則な振動による走行の不安定が発生しない、充分な機
動性を確保することのできる車軸の懸架装置を提供する
ことを第1の課題とし、さらに、この懸架装置を使用し
た建設機械で除雪や掘削作業を行なう場合に作業装置が
上下に振れることなく、良好な仕上りが得られる手段を
有する懸架装置を提供することを第2の課題とする。さ
らに、走行の横ユレに対する安定性を増加し、充分な機
動性を確保することのできる車軸の懸架装置を提供する
ことを第3の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の課題を解決
するための本考案による車軸懸架装置は、左右2つの車
輪を1本の車軸で連結したホイール式建設機械の上記車
軸と車体フレームとを連結する懸架装置において、該懸
架装置は上記車軸の両端付近に下部が取付けられ前後方
向に延びる1対の緩衝バネと、該1対の緩衝バネの前後
両端で四隅を支持された中間フレームと、車体の前後方
向の中心線上で上記中間フレームに左右方向に揺動自在
に軸支され、軸支部より左右対称にやや上方に向って延
び両側端に車体フレームが固定される揺動フレームとを
有して成ることを特徴とする。
【0008】又、上記の第2の課題は、上記構成の懸架
装置の上記の車軸と上記の中間フレームとの間に上記緩
衝バネの動きを解除可能に固定する手段を設けることに
よって達成される。
【0009】又、上記の第3の課題は上記構成の懸架装
置の上記の車体フレームと上記の中間フレームとの間に
相互の動きを解除可能に固定する手段を設けることによ
って達成される。
【0010】
【作用】最初の構成の懸架装置は、左右方向に揺動自在
な揺動フレームで車体フレームを支持し、この揺動フレ
ームを揺動自在に軸支する中間フレームは車軸に下端を
取付けられた緩衝バネの両端で四隅を支持されているの
で、揺動機構を有する懸架方式の特徴である凹凸路面で
の牽引力の確保ができるとともに、緩衝バネ方式の懸架
方式の特徴である衝撃緩和により乗心地の改善、振動吸
収による走行安定性の向上を図ることができる。
【0011】又、上記の緩衝バネを解除可能に固定する
手段を加えることにより、緩衝バネの動きを固定するこ
とが可能となり、掘削等の作業時にバネのたわみによる
作業装置の上下の振れをなくし、作業面の仕上りの悪化
を防止することができる。
【0012】又、揺動フレームと中間フレームの相互の
動きを解除可能に固定する構成を加えることにより、揺
動自在に軸支する中間フレームの動きを固定することが
可能となり、左右方向に揺動自在に軸支された中間フレ
ームの左右揺動をなくし走行時の横揺れを防止すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0014】図1は、本考案の実施例の懸架装置の構成
を示す斜視図、図2はその前面図、図3はその側面図で
ある。
【0015】これらの図に示す懸架装置は後輪の車軸に
適用されており、前輪の車軸は車体フレームに固定され
ている。後軸の車軸1の両端には左右の後輪2が取付け
られている。車軸1の両端付近にはその上に板バネ3が
前後方向に取付けられており、その両端は、通常の自動
車の懸架装置と同様のハンガ、シャックルを介して中間
フレーム4の四隅に結合されている。
【0016】中間フレーム4のクロスメンバの中心には
逆「ヘ」の字形の揺動フレーム5の前後のクロスメンバ
5aの中心が揺動自在に軸支されている揺動フレーム5
は上記の前後のクロスメンバ5aと、両側端でこれらに
結合されたサイドメンバ5bとより成り、車体の前後方
向中心線の回りに揺動するクレードルを形成している。
サイドメンバ5bの上面には車体フレーム6が取付けら
れている。
【0017】車軸1とその直上にある中間フレーム4の
クロスメンバとの間には、上記の板バネ3の動きを止め
るためのスプリングストッパ7及びショックアブソーバ
8が又、中間フレーム4と車体フレーム6との間には、
中間フレーム4の揺動フレーム5に対する動きを止める
ためのクレードル・ストッパ9が設けられている。スプ
リングストッパ7及びクレードル・ストッパ9は油圧シ
リンダであって、車体内の操縦室内で操作して伸縮可能
となっており、スプリング・ストッパ7は伸長位置では
中間フレーム4を押し上げて板バネ3が動かないように
し、収縮位置では中間フレームの拘束が解除され、板バ
ネ3による緩衝作用が行なわれるようになる。又、ショ
ックアブソーバ8は板バネ3では吸収し切れない振動や
衝撃を吸収する。又、クレードル・ストッパ9は、シリ
ンダ内の油を封入することにより中間フレーム4を動か
ないようにし、シリンダ内の油を流出流入可能にするこ
とにより中間フレームの揺動作用が行なわれるようにな
る。
【0018】この懸架装置は以上の如く構成されている
ので、車体は板バネ3により支持され路面からの振動や
衝撃を緩和し、車体、乗員、搭載物件等を保護し、乗心
地を向上させる。又、車輪の不規則な振動は板バネ3と
ショックアブソーバ8により吸収され、走行安定性の向
上が図れる。
【0019】又、車体は揺動フレーム5で構成されたク
レードルに乗っているので、不整地走行時、地面の凹凸
があってもフレームの捩れが生ずることなく、全輪が地
面に均等な圧力で接地し、大きな牽引力を得ることがで
きる。
【0020】又、除雪等の作業時にはスプリングストッ
パ7を効かせることにより、作業装置の上下の振れをな
くし、良好な作業を行なうことができる。
【0021】又、走行時にはクレードル・ストッパ9を
効かせることによりクレードルの揺動作用による車体の
横揺れをなくし、更に、乗心地及び安定性の向上が図れ
る。
【0022】
【考案の効果】以上の如く、本考案によれば、緩衝バネ
方式と揺動方式の両方の懸架方式の作用効果を併せて得
ることができ、走行時には乗員の乗心地の向上、走行安
定性の向上を図ることができ、作業時には充分な牽引力
を確保することができる。さらにスプリングの働きを抑
止し、安定した作業を行なうことができる。
【0023】又、クレード11の動きを抑止し、更に安
定した走行を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の懸架装置の構成を示す斜視図
である。
【図2】その前面図である。
【図3】その側面図である。
【符号の説明】
1 車軸 2 車輪 3 板バネ(緩衝バネ) 4 中間フレーム 5 揺動フレーム(クレードル) 6 車体フレーム 7 スプリングストッパ 8 ショックアブソーバ 9 クレードル・ストッパ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右2つの車輪を1本の車軸で連結した
    ホイール式建設機械の上記車軸と車体フレームとを連結
    する懸架装置において、 該懸架装置は上記車軸の両端付近に下部が取付けられ前
    後方向に延びる1対の緩衝バネと、 該1対の緩衝バネの前後両端で四隅を支持された中間フ
    レームと、 車体の前後方向の中心線上で上記中間フレームに左右方
    向に揺動自在に軸支され、軸支部より左右対称にやや上
    方に向って延び両側端に車体フレームが固定される揺動
    フレームとを有して成ることを特徴とする懸架装置。
  2. 【請求項2】 上記の車軸と上記の中間フレームとの間
    に上記緩衝バネの動きを解除可能に固定する手段を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の懸架装置。
  3. 【請求項3】 上記の車体フレームと上記の中間フレー
    ムとの間に相互の動きを解除可能に固定する手段を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の懸架装置
JP6910491U 1991-08-29 1991-08-29 ホイール式建設機械の車軸懸架装置 Expired - Lifetime JPH0726171Y2 (ja)

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JPH0518905U JPH0518905U (ja) 1993-03-09
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