JPH01193204A - 衛生害虫用ダニ防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は衛生害虫のダニ防除剤に関する。

（ロ）従来の技術 近年、イエダニ、ツメダニ、ヒヨウヒダニ、およびコナ
ダニなどの室内塵中ダニ類が虫（症やぜんそくのアレル
ゲンとなっていることがわかり、その防除は環境衛生上
重要な：！１題となっている。

従来、衛生害虫のダニの防除にはスミチオン、ダイアジ
ノン、ＤＤＶＰ、バイデックスなどの有機リン剤やフタ
ルスリン、レスメスリン、パーメスリンなどのビレス［
］イド剤が使用されていた。

（ハ）発明が解決しようどする問題点 しかし、それらはＩ：ｉ業用のダニ防除剤と異なり、も
ともと昆虫類の防除の目的で開発されたいわゆる殺虫剤
であり、昆虫ではないｔＱｉ生害虫のダニ類の防除剤と
しく６１発されたものではない。そのため効くだろうと
いう推察で使用されただけで、実際には指定の用法用間
では効果のないものも多い。また従来のものは新規の化
学合成品であり、その人畜に対する安全性が社会的に問
題になっており、毒性のより低い、かつすぐれた防除効
果を持つ衛生害虫用ダニ防除剤の出現が望まれていた。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は以上の要求に答えるものであり、発明者らは日
常の生活に馴染み深い樹木に含まれる精油に着目し、天
然材料から′４ツられる安全性の高い成分のなかから弁
士害虫のダニ防除に有効なものを見つけることに成功し
た。

すなわち本発明はヒノキ、タイワンヒノキ、スギ、ヒバ
の枝葉または根幹から抽出した精油のうち少なくとも一
部またはそれらの混合物を有効成分として０有すること
を特徴とＪる衛生害虫用ダニ防除剤である。

本発明にもちいる樹木のうちヒノキ、スギ、ヒバは日本
に、タイワンヒノキは台湾に特右の植物であるが、いず
れも幹は材木として広く利用されている。しかし、枝葉
根幹各部から抽出される精油は工業原料又は香Ｆｌ原料
の一部にわずかに利用されるにすぎなかった。本発明は
今までほとんど・捨てられていた枝葉根などの未利用６
源のも効利用につながるものである。

本発明に用いる各種樹木の精油は水熱気蒸溜または溶剤
抽出によって得ることができる。

例えば、水然気熟溜によって、ヒノキ（Ｃｈａｍａｅｃ
ｙｐａｒｉｓ　　ｏｂｔｕｓａ　　Ｅｎｄｌ、）の葉か
ら１．０〜２．０％（檜菓油）、幹材から０．５〜２．
０％（８材油）得られる。

スギ＜ｃｒｙｐｔｏｍｅｒｒａ　　ｊａｐｏｎｉＣａ　
　Ｄ、１）ｏｎ、）の場合は菓から０．５〜１．５％（
杉菜油）、幹材から０．１〜１．０％（杉材油）得るこ
とができる。

ヒバ（Ｔｈｕｊｏｐｓｉｓ　　ｄｏｌａｂｒａｔａ、ｖ
ａｒ、ｈｏｎｄａｅ　　Ｍａｋｉｎｏ）の場合は莱から
０．５〜１．５％（ヒバ菓油）、幹材から０．３〜１．
０％（ヒバ材油）（Ｊることができる。

タイワンヒノキ＜ＣｈａｍａｅＣＶＯａｒ　ｉ　５ｔａ
ｉＷａｒ￥ｅｎｓｉｓ　　ＭａＳａｍｔＪｎ（！ｅｔ　
　５ｕＺｕｋｉ）の場合は葉から０．２〜１“、０％（
台湾恰葉油）、幹材から１．０〜４．０％（台湾出材油
）得ることができる。

採取できる精油の足は時期および地域、樹齢などによっ
て変化する。

（ホ）作用 本発明に用いる各精油をエタノール、ケロシンなどの溶
剤で０．０５％以上になるように稀釈して油剤として、
畳、じゅうたんなどの床や布団などダニの発生場所に直
接敗缶器で散布すればよい。あるいは、各種精油に界面
活性剤を加え水で辞めて使用する乳化剤とすることもで
きる。また液化ガスを用いてエアゾール剤とすることも
できる。あるいは樹脂のシートや繊維その他に本発明に
係わる各種精油を含浸させておき、床などに蚊いてダニ
の発生を抑えることも可能である。

本発明の衛生害虫のダニに対する作用は低ｃＪ度におい
て有効であり、かつ人間には樹木の自然の香りとして快
く感じる。

（へ）実施例 本発明を実施例により詳しく説明する。

実施例１〜１０ 表１に示した１〜１０の油剤を作り、ダニに対する効果
を試験した。試験方法は次の通りである。

幅５ｃｍｘ長さ１００ｍのろ紙に、供試剤１ｍｌを処理
し、室温で乾燥した後これを半分に折り、封筒状にして
その中に供試虫（ヒコウヒダニ）２０頭を放し、密封し
て２５℃の恒温室に入れ、２４時間後に開封して死虫数
を観察し、さらに４８時間後も観察した。試験はそれぞ
れについて１回２０頭、５回反復実施した。

その結果を表２に示した。

表１　発明品の油剤 １　　＠菓油　　　０．５％エタノール油剤２　８葉油
　　　０．０５％エタノール油剤３　　檜材油　　　０
．５％エタノール油剤４　　檜材油　　　０．０５％エ
タノール油剤５　　台湾檜材油　０．５％エタノール油
剤６　　台湾檜材油　０．０５％エタノール油剤７　　
杉菓油　　　０．５％エタノール油剤８　　杉菓油　　
　０．０５％エタノール油剤９　　ヒバ材油　　０．５
％エタノール油剤表２　油剤の殺ダニ試験結果 １　　０．５　　　１００　　　　１００２　　０．０
５　　　５２　　　　　９３３０．５　　　　９２　　
　　１００ ４°０．０５　３′３　　　９６ ５０．５　　　　　Ｂ９　　　　１００６０．０５　　
　５０　　　　　８９ ７０．５　　　　７４　　　　　８８ ８　　０．０５　　　２６　　　　　８０９０．５　　
　　８５　　　　　９１ 以上のように本発明品はいずれも０．５％（１ｒｄ／ｒ
ｒＬ＞では２４時間後に８０％以上致死し、０．０５％
（０，１ｄ／ｆｆ１）では４８時間後に７６％以上致死
することが判明した。このように本発明品は低Ｉ！：１
度で優れた殺ダニ効果のあることがわかった。

実施例１１ 表３に示す発明品のエアゾール剤について殺ダニ試験を
行った。

試験は直径５０１　Ｘ高ざ１２αのガラス管に供試虫（
ツメダニ）を２０頭放し、１０１の距離から供試エアゾ
ールを１．０秒間噴霧し、時間の経過に伴う致死虫数を
観察した。

表３　発明品のエアゾール剤 ＢＣ 檜材油　　　０．５ 台湾袷材油　　　　　　０．５ １℃油　　　　　　　　　　　　　　０．５エタノール
　２０　　　２０　　　　２０水　　　　　　４０　　
　　４０　　　　　４０試験結果を表４に示した。

表４　エアゾール剤の殺ダニ試験結果 Ａ　　　　　２５　７５　９５　　１００Ｂ　　　　　
１５　６５　８５　　１００Ｃ１５７０８５１００ 以上の結果から本発明品のエアゾール剤は扮れた殺ダニ
効果を有することがわかった。

実施例１２ ボリエヂレン樹脂９５部にｌＦ１葉油５部を溶解して、
厚さＯ，Ｉａｍｍのシートを作製した。

これを５ＣＩＩＸ５αにカットし、コナダニの生息しで
いる飼料混入シャーレに入れＣ１２５℃の恒温室に入れ
７日間放置した後ダニの繁殖状況を観察した。

その結果コナダニは１００％死滅した。

（ト）発明の効果 以上のように本発明品は衛生害虫用ダニ防除剤として低
ｃ１女で優れた効果を現わす。また日常使われている樹
木から採取ぐきる天然物を主成分とするものであり、安
全性が高い。さらに心地よい自然の６りがし、使用感に
優れるなど多くの効果を奏する。

手続補正書（方式） 昭和６３年　５月１１日 １、事件の表示 昭和６３年特許願第０１９１９４号 ２、発明の名称　　衛生害虫用ダニ防除剤３、補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 住所　千葉県千葉市草部町１７６−１ 東千葉ハイツ１−７０４ ４、代理人 なし ５、補正命令の日付（発送口） 昭和６３年４月２６日 ６、補正の対象　　　明細書

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヒノキ、タイワンヒノキ、スギ、ヒバの枝葉または根幹
   から抽出した精油のうち少なくとも一種またはそれらの
   混合物を有効成分として含有することを特徴とする衛生
   害虫用ダニ防除剤。