JP2002068918A - 防虫剤 - Google Patents

防虫剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用上の使用環境下において、人体に対し安
全性の高い化学物質を用いながらも、繊維害虫から衣料
などの繊維製品を効果的に保護することのできる防虫剤
を提供すること。 【解決手段】 粒状担体及び該粒状担体に担持された精
油組成物からなり、該精油組成物が、ユーカリ油とメン
トン油との体積比が20:80乃至80:20の精油混
合物を60体積%以上含む混合物である防虫剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料などの繊維製
品を繊維害虫から保護するための繊維製品用の防虫剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣料などの繊維製品用の防虫
剤には、パラジクロロベンゼンやピレスロイド系化合物
(例:エムペントリン)などの合成化合物を有効成分と
するものが使用されている。これらの合成化合物を有効
成分とする防虫剤は、主要な繊維害虫であるコイガやイ
ガ、及びヒメマルカツオブシムシやヒメカツオブシムシ
に対して殺虫作用がある。しかしながら、パラジクロロ
ベンゼンは刺激臭を有しているために使用者に不快感を
与えるばかりでなく、人体に対しても発癌性、生殖毒性
があるといわれている。一方、ピレスロイド系化合物は
無臭性ではあるが、人体に対する安全性についてはやや
問題があるともいわれている。
【0003】このような理由から、最近では人体に対し
て安全性の高い天然植物から抽出された天然精油やテル
ペン化合物を有効成分とする防虫剤が注目されている。
天然精油やテルペン化合物を有効成分とする防虫剤とし
ては、次に述べるような防虫剤が提案されている。
【0004】特公昭57−48523号公報ではシネオ
ールを有効成分とした防虫剤が提案されている。この公
報によれば、シネオールは繊維害虫(幼虫)に対して殺
虫効果があるとされている。なお、この公報には供試虫
にはヒメカツオブシムシ又はヒメマルカツオブシムシを
用いた評価結果が記載されている。
【0005】特開平7−112907号公報では、リナ
ロール、ゲラニオール、ボルネオール、ネロリドール、
ネロール、α−テルビネオール、ペリラアルデヒド、シ
トラール、樟脳、α−ヨノン、シネオール、リナロール
オキシド、及びシトラールジエチルアセタールなどのテ
ルペン系化合物を有効成分とした防虫剤(繊維害虫忌避
剤)が提案されている。この公報によれば、これらのテ
ルペン系化合物は繊維害虫(成虫)に対して忌避効果が
あるとされている。そして、この公報では供試虫にコイ
ガを用いた評価結果が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載されて
いる防虫効果に関する評価結果は、閉じられた系内にお
いて測定された結果であり、実用上の使用環境下におい
ても同様の防虫効果が得られるかが不明確である。そこ
で、本発明者は、ヒメカツオブシムシ及びコイガに対し
防虫効果が期待できるシネオールに着目し、シネオール
を含む天然精油であるユーカリ油をシリカゲルに担持さ
せたものを用いて、実用上の使用状態に近い環境下(半
開放系)で繊維害虫(コイガ、ヒメカツオブシムシ)に
対する忌避効果を調査した結果、意外にもユーカリ油
は、ヒメカツオブシムシについては忌避効果があるが、
コイガに対しては忌避効果がほとんどないことが判明し
た。
【0007】本発明の目的は、実用上の使用環境下にお
いて、人体に対し安全性の高い化学物質を用いながら
も、主要な繊維害虫から衣料などの繊維製品を効果的に
保護することのできる防虫剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ユーカリ油
と、コイガに対して喫食阻害効果あるいは殺虫効果を有
する天然精油とを含む精油組成物を有効成分とすること
により、人体に対して安全性が高く、主要な繊維害虫に
対して防虫効果の高い防虫剤を得ることができると考え
て鋭意研究を重ねた。そして、その結果、ユーカリ油と
メントン油とからなる精油混合物を60体積%以上含む
精油組成物が、コイガに対して優れた喫食阻害効果と殺
虫効果とを有することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0009】本発明は、粒状担体及び該粒状担体に担持
された精油組成物からなり、該精油組成物が、ユーカリ
油とメントン油との体積比が20:80乃至80:20
の精油混合物を60体積%以上含む混合物であることを
特徴とする防虫剤にある。
【0010】本発明の防虫剤の好ましい態様は下記の通
りである。 (1)精油組成物が、樟脳油を40体積%未満の量にて
含むこと。 (2)精油組成物が、下記の一般式(I);
【0011】
【化2】 (式中、Rは炭素数が1〜6のアルキル基を示す)で表
されるバニリンと低級アルコールとのエーテル化合物を
10体積%未満の量にて含むこと。
【0012】(3)粒状担体が、シリカゲルであるこ
と。 (4)粒状担体が、予めグリコールで表面処理されてい
ること。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の防虫剤に用いる精油組成
物は、ユーカリ油とメントン油との体積比が20:80
乃至80:20(好ましくは30:70乃至70:3
0、特に好ましくは40:60乃至60:40)の精油
混合物を60体積%以上含む混合物である。精油組成物
の含有量が60体積%未満になると、繊維害虫に対する
防虫効果が低くなる。また、精油混合物中のユーカリ油
の体積比が20未満になると、ヒメカツオブシムシやヒ
メマルカツオブシムシに対する忌避効果が低下し、メン
トン油の体積比が20未満になると、コイガやイガに対
する喫食阻害効果や殺虫効果が低下する。
【0014】本発明の防虫剤に用いるユーカリ油は、E
ucalyptus属に分類される植物から得られる精
油であれば利用可能であり、シネオールの含有量が70
質量%以上のシネオール系ユーカリ油であることが好ま
しい。
【0015】本発明の防虫剤に用いるメントン油はMe
ntha属に分類される植物から得られる精油であれば
利用可能である。Mentha属に分類される植物を常
法により水蒸気蒸留処理して得られた精油を脱脳油と粗
脳に分離し、脱脳油からメントン油を得を得ることがで
きる。メントン油に含まれるメントン量は70質量%以
上であることが好ましく、80質量%以上であることが
より好ましい。
【0016】本発明の防虫剤に用いる精油組成物に適宜
加えられる樟脳油は、楠を水蒸気蒸留して得られる油状
物から、析出する樟脳をろ別して得た天然精油であれば
利用可能である。樟脳油を精油組成物に加える場合に
は、樟脳油の含有量は40体積%未満、通常は10〜3
0体積%の範囲内である。
【0017】本発明の防虫剤に用いる精油組成物に適宜
加えられる前記一般式(I)で表されるバニリンと低級
アルコールとのエーテル化合物の具体的な例としては、
バニリルメチルエーテル、バニリルエチルエーテル、バ
ニリルプロピルエーテル、バニリルイソプロピルエーテ
ル、バニリルブチルエーテル、バニリルイソブチルエー
テル、バニリルアミルエーテル、バニリルイソアミルエ
ーテル、バニリルアミルエーテル、バニリルヘキシルエ
ーテルなどを挙げることができる。これらのバニリンと
低級アルコールとのエーテル化合物は、特開昭57−8
2308号公報に記載されている方法により製造するこ
とができる。バニリンと低級アルコールとのエーテル化
合物を精油組成物に加える場合には、このエーテル化合
物の含有量は10体積%未満、通常は2〜6体積%であ
る。
【0018】さらに、精油組成物には、この他の天然精
油あるいはテルペン化合物及びその誘導体を添加するこ
とができる。精油組成物に好適に添加することができる
天然精油の例としては、アルモンドビター油、キャラー
ウエ油、芳油、ベイ油、クローブ油、カシア油、イラン
イラン油、ゼラニウム油、ウイキョウ油、ローズマリー
油、セイジ油、スペアミント油、ペパーピント油、ベリ
ラ油、ボアドローズ油を挙げることができる。精油組成
物に好適に添加することができるテルペン化合物あるい
はその誘導体の例としては、リナロール、アネトール、
カルボン、ベンツアルデヒド、ベンジルアルコール、オ
イゲノール、ジヒドロミルセノール、シネオール、カン
ファ、メチルアンスラニレート、ゲラニオール、リモネ
ン、チモール、パライソプロピルアニソール、シトラー
ル、ボルネオール及びその誘導体を挙げることができ
る。
【0019】本発明の防虫剤に用いる粒状担体として
は、シリカゲル、セルロースビーズなどの公知の材料を
挙げることができる。特に、調湿効果のあるシリカゲル
を用いることが好ましい。
【0020】本発明の防虫剤において粒状担体に担持さ
せる精油組成物量は、粒状担体の材料によって異なる。
例えば、粒状担体にシリカゲルを用いる場合には、シリ
カゲル60質量部に対して、精油組成物を10〜30質
量部の範囲内の量にて担持させることが好ましい。ま
た、粒状担体にセルロースビーズを用いる場合には、セ
ルロースビーズ50質量部に対して、精油組成物を30
〜50質量部の範囲内の量にて担持させることが好まし
い。
【0021】粒状担体にシリカゲルを用いる場合には、
精油混合物を担持させる前に、シリカゲルとグリコール
(特に、プロピレングリコール)とを混合撹拌して、シ
リカゲルの表面を処理しておくことことが好ましい。通
常は、シリカゲル60質量部に対して、5〜10質量部
のグリコールを加えて混合する。
【0022】
【実施例】[参考例1]ユーカリ油をシリカゲルに担持
させたユーカリ油担持シリカゲルを製造し、ユーカリ油
担持シリカゲルのヒメカツオブシムシ及びコイガに対す
る忌避効果を評価した。
【0023】[1]ユーカリ油担持シリカゲルの製造 シリカゲル60質量部に、プロピレングリコール8.5
質量部を加えて混合してシリカゲルを表面処理し、次い
で、ユーカリ油17.5質量部を加えて混合して、ユー
カリ油担持シリカゲルを製造した。
【0024】[2]忌避効果の評価 (1)供試虫にヒメカツオブシムシ(幼虫)を用いた忌
避試験 底面に供試虫が逃げない程度の大きさの空気穴が設けら
れている蓋付きポリプロピレン製容器(容量約2.3リ
ットル)を三個(それぞれA、B、Cとする)用意し、
これらの容器をABCの順に並べ、側面に穴を開け、容
器Aと容器B、及び容器Bと容器Cを、それぞれ透明プ
ラスチック製連結菅(内径1.7cm×長さ30cm)
で連結した。容器Aと容器Cとに毛糸編物約18gを入
れ、容器Aに入れた毛糸編物の上にユーカリ油担持シリ
カゲル5.7gを置き、容器Bに供試虫として10個体
のヒメマルカツオブシムシの幼虫を放した。試験開始7
2時間経過後に容器Aに侵入していたヒメマルカツオブ
シムシの個体数を計測した。なお、試験は暗室にて室温
25℃で行った。その結果を第1表に示す。
【0025】(2)供試虫にヒメカツオブシムシ(成
虫)を用いた忌避試験 前記(1)の忌避試験において、供試虫をヒメカツオブ
シムシの幼虫の代わりに5個体のヒメマルカツオブシム
シの成虫とした以外は同様の操作を行って、忌避試験を
行った。その結果を第1表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】(3)供試虫にコイガを用いた忌避試験 前記(1)の忌避試験において、供試虫をヒメマルカツ
オブシムシの代わりに10個体のコイガの幼虫とした以
外は同様の操作を行って、忌避試験を行った。なお、試
験は2回行った。その結果を、第2表に示す。
【0028】
【表2】
【0029】以上の結果から、ユーカリ油担持シリカゲ
ルは、ヒメカツオブシムシに対して優れた忌避効果を有
しているが、コイガの幼虫に対しては忌避効果がないこ
とがわかる。
【0030】[実施例1]ユーカリ油とメントン油の精
油混合物を含む精油組成物を担持させた精油組成物担持
シリカゲルを製造し、精油組成物担持シリカゲルのコイ
ガ幼虫に対する羊毛布の喫食阻害効果及び殺虫効果を評
価した。
【0031】[1]精油組成物担持シリカゲルの製造 (1)ユーカリ油とメントン油の精油混合物のみからな
る精油組成物を担持したシリカゲルの製造 シリカゲル60質量部に、プロピレングリコール8.5
質量部を加えて混合しシリカゲルを表面処理し、次い
で、表面処理したシリカゲルにユーカリ油とメントン油
とを体積比で50:50の割合で含む精油混合物100
体積%の精油組成物17.5質量部を加えて混合して、
精油組成物担持シリカゲル(A)を製造した。
【0032】(2)ユーカリ油とメントン油の精油混合
物、及び樟脳油からなる精油組成物を担持したシリカゲ
ルの製造 ユーカリ油とメントン油の精油混合物のみからなる精油
組成物の代わりに、ユーカリ油とメントン油とを体積比
で50:50の割合で含む精油混合物80体積%、樟脳
油20体積%の精油組成物を同量加えた以外は、前記精
油組成物担持シリカゲル(A)と同様の操作を行って、
精油組成物担持シリカゲル(B)を製造した。
【0033】(3)ユーカリ油とメントン油の精油混合
物、及びバニリルブチルエーテルからなる精油組成物を
担持したシリカゲルの製造 ユーカリ油とメントン油の精油混合物のみからなる精油
組成物の代わりに、ユーカリ油とメントン油とを体積比
で50:50の割合で含む精油混合物96体積%、バニ
リルブチルエーテル4体積%の精油組成物を同量加えた
以外は、前記精油組成物担持シリカゲル(A)と同様の
操作を行って、精油組成物担持シリカゲル(C)を製造
した。
【0034】[2]供試虫にコイガ幼虫(産卵後約3週
間の幼虫)を用いた羊毛布の喫食阻害試験 内径が約4.1mm、深さが1.6cmのガラスシャー
レに、供試虫(コイガ幼虫)25個体と直径約4.1c
mに切った羊毛布(JIS染色堅牢度試験用添付白布)
を入れ、金網で蓋をしたものを試験容器とした。市販の
蓋付きポリプロピレン製容器(容量約45リットル)
に、調湿のための飽和食塩水約500ミリリットルを入
れ、精油組成物担持シリカゲル16gを入れて12時間
経過した後、供試虫と羊毛布を入れた試験容器を入れ、
蓋をして室温下で静置し、3週間後に羊毛布の喫食量の
測定と供試虫の生死の確認を行った。なお、試験は4回
行い、それぞれ試験毎に、試験開始時と終了時の環境湿
度の違いによる羊毛布の重量変化を補正するために、供
試虫を入れない基準布を準備した。第3表に羊毛布の喫
食量及び喫食阻害率の結果を、第4表に供試虫の死亡率
の結果を示す。また、第5表に供試虫を入れない基準布
の重量変化及び重量変化率を示す。
【0035】参考例2として、精油組成物担持シリカゲ
ルの代わりに市販の防虫剤を適量入れて、同様の試験を
行った。その結果を、第3表及び第4表に示す。
【0036】無処理区として、精油組成物担持シリカゲ
ルを入れずに同様の試験を行った。その結果を、第3表
及び第4表に示す。
【0037】第3表に示した喫食量及び喫食阻害率は下
記の式により算出した。
【0038】 喫食量=開始時重量×基準布の重量変化率−終了時重量 但し、基準布の重量変化率は第5表に示されている値で
ある。
【0039】喫食阻害率=[1−(処理区の平均喫食量
/無処理区の平均喫食量)]×100
【0040】第4表に示した補正死亡率は下記の式によ
り算出した。
【0041】補正死亡率=[1−(処理区の生存率/無
処理区の生存率)]×100
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】以上の結果から、ユーカリ油とメントン油
の精油混合物を含む精油組成物を担持したシリカゲル
[精油組成物担持シリカゲル(A)〜(C)]は、ヒメ
カツオブシムシに対して優れた忌避効果を有し、コイガ
の幼虫に対しては、優れた喫食阻害効果と殺虫効果を発
揮することが分かる。特に、樟脳油を含む精油組成物を
担持したシリカゲル[精油組成物担持シリカゲル
(B)]及びバニリルブチルエーテルを含む精油組成物
を担持したシリカゲル[精油組成物担持シリカゲル
(C)]は、コイガの幼虫に対する喫食阻害効果と殺虫
効果とが高くなることが分かる。
【0046】
【発明の効果】本発明の防虫剤は、ヒメカツオブシムシ
及びヒメマルカツオブシムシに対しては優れた忌避効果
を、コイガ及びイガに対しては優れた喫食阻害効果と殺
虫効果を発揮する。従って、本発明の防虫剤を用いるこ
とにより、実用上の使用環境下においても、各種の繊維
害虫から衣料などの繊維製品を効果的に保護することが
できる。また、本発明の防虫剤は、天然精油を有効成分
とするものであるから、人体に対し安全性が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末冨 明孝 東京都中央区日本橋室町1丁目9番12号 宇部マテリアルズ株式会社内 (72)発明者 坂田 賢司 山口県宇部市大字小串1985番地 宇部マテ リアルズ株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AC05 BA01 BA07 BB03 BB05 BB22 BC03 BC18 DA02 DD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状担体及び該粒状担体に担持された精
    油組成物からなり、該精油組成物が、ユーカリ油とメン
    トン油との体積比が20:80乃至80:20の精油混
    合物を60体積%以上含む混合物であることを特徴とす
    る防虫剤。
  2. 【請求項2】 さらに、精油組成物が、樟脳油を40体
    積%未満の量にて含むことを特徴とする請求項1に記載
    の防虫剤。
  3. 【請求項3】 さらに、精油組成物が、下記の一般式; 【化1】 (式中、Rは炭素数が1〜6のアルキル基を示す)で表
    されるバニリンと低級アルコールとのエーテル化合物を
    10体積%未満の量にて含むことを特徴とする請求項1
    もしくは2に記載の防虫剤。
  4. 【請求項4】 粒状担体が、シリカゲルであることを特
    徴とする請求項1に記載の防虫剤。
  5. 【請求項5】 粒状担体が、予めグリコールで表面処理
    されていることを特徴とする請求項1もしくは4に記載
    の防虫剤。
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