JP3420622B2 - 繊維害虫忌避剤および繊維害虫忌避方法 - Google Patents
繊維害虫忌避剤および繊維害虫忌避方法Info
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Description
これを用いる繊維害虫忌避方法に関し、更に詳細には、
繊維害虫、例えばイガ、コイガ、ヒメマルカツオブシム
シ、ヒメカツオブシムシ等の成虫が繊維製品に近づいて
産卵することを防ぐことにより、繊維製品の食害を防
ぐ、繊維害虫忌避剤および繊維害虫忌避方法に関する。
る食害を防ぐ方法としては、パラジクロルベンゼン、ナ
フタリン、しょうのう、ピレスロイド等が防虫剤として
使用されており、これらは繊維害虫幼虫に対する摂食阻
害作用、忌避作用、殺虫作用を有するものとされてい
る。
有効であることは古くから言い伝えられており、これら
を上記繊維害虫の幼虫に作用する防虫剤として利用する
ことも提案されている。
トール、オイゲノール、アニスアルデヒドジメチルアセ
タール、p−イソプロピルアニソール、イソカベビトー
ル、1,4−ジエトキシベンゼンが、特公昭57−48
124号には、サフロール、ピペナールジメチルアセタ
ールが、特公昭57−48523号には、シネオールが
それぞれ防虫剤として使用しうることが記載されてお
り、また、特公昭57−57002号には、l−カルボ
ンが、特公昭59−45644号には、メチルシンナミ
ルエーテル、プロピルベンジルエーテル、エチルフェネ
チルエーテルが、特公昭60−19721号には、ザビ
ネンハイドレートがそれぞれ防虫剤として使用しうるこ
とが記載されている。
ール、シンナミックアルデヒド、チモール、オイゲノー
ル(特開昭50−24436号)、イソサフロール(特
開昭55−64502号)、リナロールオキサイド、フ
ェネチルアルコール、シンナミックアルコール、シトロ
ネロール(特開昭56−8801号)も防虫剤として有
効であると報告されている。
の防虫剤は、繊維害虫幼虫に対する上記作用を奏するた
めの閾値以上の量を常に存在せしめておく必要があるた
め、タンス、衣装函等の密閉した環境下で使用する必要
があり、また、使用成分によっては、防虫剤特有の臭い
が衣料に付着するということもあった。
ル、リナロール等は、効力がないとの報告(特公昭57
−5761号)もあり、防虫剤としての効果は、不明確
な所もあった。
の食害防止方法の開発が望まれていた。
の繊維害虫の食害メカニズムに戻り、食害防止方法につ
いて検討を行った結果、繊維製品を食害するのは、繊維
害虫の幼虫であるが、繊維害虫は成虫が繊維の保管場所
に侵入して産卵し、それが孵化して幼虫となり、食害を
与えるのであるから、繊維製品を繊維害虫の成虫が侵入
しない状況下におけば、産卵、幼虫の発生が生じず、十
分に食害防止効果が期待できるとの考えに達した。 そ
して、この考えに基づき、繊維害虫成虫が忌避し、しか
も人体に悪影響を与えない化合物を検索していたとこ
ろ、いくつかのテルペン系化合物がこのような性質を有
することを見出し、本発明を完成した。
ール、ボルネオール、ネロリドール、α−テルピネオー
ル、ペリラアルデヒド、シトラール、しょうのう、α−
ヨノン、1,8−シネオール、リナロールオキサイドま
たはシトラールジエチルアセタールを有効成分として含
有する繊維害虫成虫忌避剤を提供するものである。ま
た、本発明は、上記繊維害虫成虫忌避剤を繊維製品に適
用することを特徴とする繊維害虫成虫忌避方法を提供す
るものである。
は、リナロール、ゲラニオール、ボルネオール、ネロリ
ドール、α−テルピネオール、ペリラアルデヒド、シト
ラール、α−ヨノン、1,8−シネオール、リナロール
オキサイドまたはシトラールジエチルアセタール等が挙
げられ、これらは、精油または香料成分として知られる
ものである。従って、これらを含む精油、例えばラベン
ダー油、ローズマリー油、パルマローザ油、セージ油、
イリス油等も有効である。
ル、α−ヨノンは、繊維害虫幼虫に対しては作用がない
ものであり、また、リナロール、ゲラニオールは、繊維
害虫幼虫に対する作用が弱く、いずれも従来のタイプの
防虫剤としては利用できないものであり、繊維害虫成虫
に対する忌避作用と、繊維害虫幼虫に対する防虫作用は
まったく別異なものと判断される。
ものとしては、リナロール、ゲラニオール、ボルネオー
ル、ペリラアルデヒド、リナロールオキサイド、シトラ
ールジエチルアセタール等の化合物およびラベンダー油
が挙げられ、特に、リナロール、ペリラアルデヒド、シ
トラールジエチルアセタールおよびラベンダー油が好ま
しい。
効成分とし、これに必要に応じて酸化防止剤等の任意成
分を加え、製剤化することにより調製される。本発明の
繊維害虫忌避剤の剤形としては、多孔質担体や昇華性固
体等に含浸担持させた固形製剤、適当な溶剤に溶解また
は可溶化させた液状製剤、この液状製剤をゲル化させた
ゲル状剤、スプレー状製剤等が挙げられる。 また、上
記液状製剤は、液芯型揮散剤としても良い。
等により清潔にした衣料等の繊維製品に適用し、繊維害
虫成虫が近づかないように使用すればよい。具体的な使
用方法としては、タンス、衣装函等の密閉容器内で用い
る他、固形の繊維害虫忌避剤を繊維製品のそばに置く方
法、クローゼット等の入口に固形の繊維害虫忌避剤を置
く方法、忌避剤を含浸したカーテン等を設け、クローゼ
ット内に繊維害虫成虫が侵入することを防ぐ方法、繊維
製品に液状又はスプレー状の繊維害虫忌避剤を散布する
方法等が挙げられる。
剤のように害虫に対する薬理効果が出るまで使用する必
要がなく、害虫が忌避するのみの量で良いので、繊維害
虫幼虫に対するよりもより少ない量を使用すれば良く、
このような量でも繊維害虫成虫を繊維製品に近付けるこ
とがないので、結果として有効な繊維製品の食害防止効
果を得ることができるものである。
するが、本発明はこれら実施例に何等制約されるもので
はない。
300mmのガラス管2本をテフロン製の連結管でつな
ぎ、一方のガラス管は、投入管とし、イガ成虫の雌を1
0匹入れ、他方は侵入管として試験物質0.1mlを含
浸させた濾紙を入れた。
投入管側(イガ成虫に対しての侵入口)の径が太く、侵
入管側(イガ成虫に対しての出口)の径は細い構造をし
ており、投入管側から侵入管側へ移動したイガが侵入管
側から投入管側へ移動する事を不可能とした。また、ガ
ラス管の両端はアルミ箔を巻き試験物質ガスの吸着を防
止したシリコン栓で密閉した。
側を24時間明所に置き、侵入管側を24時間暗所に置
き、供試虫10匹、温度25℃、相対湿度50%RH、
試験期間3日間で行った。なお、対照区としては、同条
件で侵入管側の試験物質を含浸させた濾紙を除いた試験
区を用いた。実験区、対照区共3連で行ない、実験区の
侵入虫数を対照区の侵入虫数で除し侵入率を求めた。そ
の試験結果を表1に示す。
中に羊毛と一緒にイガの幼虫10頭を入れ、これを内容
量0.5リットルのガラス製フタ付き容器内のほぼ中心
に置き、その底部に試験物質0.1mlを含浸させた濾
紙を置いた。 試験条件は温度20℃、相対湿度75%
RH、試験期間1週間で行った。
を除いた試験区(対照区)を設けた。 試験は、実験
区、対照区共5連で行ない、実験区での羊毛の食害量の
平均を対照区での食害量の平均で除した値を食害率と
し、実験区でのイガ幼虫の死亡率を致死率として求め
た。その試験結果を表2に示す。
デヒド、リナロールオキサイド、シトラールジエチルア
セタール等は、繊維害虫幼虫の食害を防ぐことができ、
また、当該幼虫に対する殺虫効果も高いので、繊維害虫
忌避効果だけでなく、繊維害虫食害防止効果もある。
そして、これら化合物を有効成分とする繊維害虫防止剤
は、繊維害虫の成虫および幼虫に対し広く有効な防虫剤
として使用することが可能である。
す図面。
Claims (3)
- 【請求項1】 ゲラニオール、ボルネオール、ネロリド
ール、α−テルピネオール、ペリラアルデヒド、シトラ
ール、しょうのう、α−ヨノンまたはシトラールジエチ
ルアセタールを有効成分として含有する繊維害虫成虫忌
避剤。 - 【請求項2】 α−テルピネオール及び/またはシトラ
ールジエチルアセタールを有効成分として含有する繊維
害虫成虫忌避剤。 - 【請求項3】 繊維製品に、請求項第1項または第2項
記載の繊維害虫成虫忌避剤を適用することを特徴とする
繊維害虫成虫忌避方法。
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JP27883793A JP3420622B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 繊維害虫忌避剤および繊維害虫忌避方法 |
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