JPH01178520A - 芳香族ポリエーテルケトンの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエーテルケトンの製造方法

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JPH01178520A
JPH01178520A JP205088A JP205088A JPH01178520A JP H01178520 A JPH01178520 A JP H01178520A JP 205088 A JP205088 A JP 205088A JP 205088 A JP205088 A JP 205088A JP H01178520 A JPH01178520 A JP H01178520A
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group
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carbon atoms
dichlorobenzophenone
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JP205088A
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Shigeru Matsuo
茂 松尾
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芳香族ポリエーテルケトンの製造方法に関し
、より詳しくは、機械分野、電子、電気分野等の素材と
して好適に利用できる芳香族ポリエーテルケトンの製造
方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] 近年、いわゆるエンジニアリングプラスチックとして様
々な化学構造を有する耐熱性および機械的性質の優れた
樹脂が開発され、実用に供されている。これらエンジニ
アリングプラスチックの中で、特に優れた性質を有する
ものに芳香族ポリエーテルケトンがある。
しかしながら、従来、この芳香族ポリエーテルケトンま
たはその共重合体を製造するためには、高価なジフルオ
ロベンゾフェノンを使用しなければ実用上充分な分子量
にはならなかった(特開昭54−90,296号公報)
そこで、安価なジクロロベンゾフェノンからポリエーテ
ルケトンの合成が試みられてはいるが。
この場合、オリゴマー程度の分子量のものしか得られて
いない[Jounal of Polymer !1i
ience、 PartA−1,val、5.p 2,
386(19G?)] という問題点があった。
本発明は、前記事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は、工業的に容易に入手可能な、安価なジ
クロロベンゾフェノン類を使用して、χ用に供すること
ができる程度に高分子量となり、かつエンジニアリング
樹脂として優れた特性を有する芳香族ポリエーテルケト
ンの製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、工業的に入手し易い安価なジクロロベン
ゾフェノン類と二価フェノール類等を使用して実用上優
れたエンジニアリング樹脂としての芳香族ポリエーテル
ケトンの製造方法を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、
驚くべきことにジクロロベンゾフェノン類と二価フェノ
ール類と、炭酸アルカリとを溶媒中で特定の無機化合物
すなわちフッ化カリウムの存在下に加熱反応せしめる方
法が本発明の目的を満足することを見出し、この知見に
基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、前記目的を達成するための本発明の構成は1
次の一般式(I) (R1)11      (1?2)@[ただし、式中
、R1およびR2は、それぞれ炭X数が1〜8であるア
ルキル基、炭素数が5〜8であるシクロアルキル基1、
炭素数が6〜10である7リール基、炭素数が1〜8で
あるフルコキシ基、炭素数が6〜10であるアリールオ
キシ基、またはシフ)基を示し、R1およびR2は、た
がいに相違していても同一であっても良い、また、nお
よびmはそれぞれO〜4の整数を表わし、nおよびmは
互いに相違していても良いし、また同一であっても良い
、] で表わされるジクロロベンゾフェノン類c以下において
、(A)成分と略称することがある。】と、二価フェノ
ール類[以下において、 (B+)成分と略称すること
がある。]と、アルカリ金属炭酸増および/またはアル
カリ金Ji!炭酸水素塩[以下において、これらの塩の
一方または両方を(B2)成分と略称することがある。
1とを、ツーI化カリウム[以下において、(C)成分
と略称することがある。]の存在下に、溶媒中で加熱す
ることを特徴とする芳香族ポリエーテルケトンの製造方
法である。
次に本発明について詳細に説明する。
本発明方法において、原料モノマーあるいは(A)成分
として使用されるジクロロベンゾフェノン類は、一般式
(I)で表わされるものであれば特に制限がないのであ
るが、中でも、得られるポリマーの物性、七ツマ−の反
応性等の点を考慮すると1次の一般式(Ia ) [ただし、R’、R2,nおよびmは、前記−般式(I
)中のものと同様の意味を有する。】で表わされる4、
42−ジクロロベンゾフェノン類が好適である。
一般式(I)、もしくは一般式(Ia )中のR1およ
びR?の具体例としては、たとえば、メチル基、エチル
基、プロピル7si、ブチル基、ヘキシル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基
、フェネチル基、トリル基、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、フエノキシ基、シアン基等を挙げること
ができる。
これらの中でも、低級アルキル基が好ましく、特にメチ
ル基等が好ましい。
一般式CI)もしくは一般式(Ia)中のnおよびmと
しては、互いに相違していても同一であっても良いので
あるが、中でもnおよびmはそれぞれ独立にO〜2程度
の整数が好ましく、特にnとmとが共にOであるのが好
ましい。
一般式(I)もしくは一般式(Ia )で表わされる化
合物の具体例とじては、たとえば、 4.4′−ジクロ
ロベンゾフェノン、  3.3’−ジクロロベンゾフェ
ノン、  3.4’−ジクロロベンゾフェノン、 2,
2′−ジメチル−4,4′−ジクロロベンゾフェノン、
 2.2′−ジメチル−4,4′−ジクロロベンゾフェ
ノン、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジクロロベン
ゾフェノン、  2.2′−ジフェニル−4゜4′−ジ
クロロベンゾフェノン、 2.2′−ジシア/−4,4
′−ジクロロベンゾフェノン、 2.2′−ジメトキシ
−4,4′−ジクロロベンゾフェノンなどを挙げること
ができる。これらの中でも、特に4.4′−ジクロロベ
ンゾフェノンが好ましい。
なお、これらのジクロロベンゾフェノン類は。
1種重独で用いてもよく、2種以上を混合物として併用
してもよい。
(B+)成分である前記二価フェノール類としては、通
常のポリアリールエーテル等を製造する際に七ツマ−と
して使用され得る二価フェノール類等を使用することが
でき、たとえば1次の一般式[ただし、式中、R3は、
炭素数が1〜8であるアルキル基、炭素数が5〜8であ
るシクロアルキル基、炭素数が1〜8であるアルコキシ
基、炭素数が6〜lOであるアリールオキシ基、または
シアノ基を示し、pはO〜4の整数を示し、好ましくは
O〜2の整数、特に好ましくは0を示す、] で表わされるジヒドロキシベンゼン類、または次の一般
式(ffa)または一般式(IVb )[ただし、式(
IVa)中 7114およびR5は、それぞれ前記R3
と同様の、を味を有し、R4およびR5は、互いに同一
であっても相違していてもよい、におよびjはそれぞれ
O〜4の整数、好ましくは0〜2の整数、特に好ましく
はOを示し、互いに同一であっても相違していても良い
、また、式(tvb )中、R6およびR1はそれぞれ
前記R3と同様の、α味を有し、R6およびR1は互い
に同一であっても相違していても良い、SはO〜4の整
数、好ましくはO〜2の整数、特に好ましくは0を示し
、tは、O〜2の整数2特に好ましくは0を示す、)で
表わされるジヒドロキシナフタレン類、または1次の一
般式(V)〔ただし、式中 R11およびR9は、前記
R3と同様の、α味を有し、尾いに同一であっても相違
していても良い。UおよびVはそれぞれO〜2の整数を
示し、特に好ましくは0を示し、またUおよびVは尾い
に同一であっても相違していても良い、Yは、単結合、
−〇−1−S−1−CO−1−SO2−1次の一般式1
) %式%() (ただし、式中、1(1GおよびR1+は、それぞれ水
素原子、炭素数が1〜7であるアルキル基、炭素数が5
〜8であるシクロアルキル基、炭素数が5〜8であるシ
クロアルキル基、または炭素数が6〜8であるアリール
基を示し、互いに同一であっても相違していても良い、
qは1〜8の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ま
しくは1を示す、)で表わされる二価の基または次の一
般] で表わされるビスフェノール類を好適に使用することが
できる。
前記R3,R4,R5,R6,R7,R8およびR9の
具体例としては、たとえば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基。
ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、メチルシクロペンチル基、シクロペンチルメ
チル基、シクロヘキシルメチル基、フェニル基、ベンジ
ル基、、トリル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、フェノキシ基、シアノ基等を挙げることができ、
中でも特にメチル基が好ましい。
前記一般式(V)中のYが、一般式1)で表わされる二
価の基の場合、前記式中の1iloおよび)II+の具
体例としては、たとえば水素原子、メチル基、エチル基
、プロピル基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、シ
クロヘキシル基等を挙げることができる。
一般式(VI)で表わされる二価の基として好ましいの
は、たとえば、−CH2−1 でき、中でも、特に CH3 C− C1(3が好ましい。
前記一般式(IIr)ないしくV)で表わされる二価フ
ェノール類の具体例としては、たとえば、1.4−ジヒ
ドロキシベンゼン、l、3−ジヒドロキシベンゼン、1
.4−ジヒドロキシナフタレン、1.5−ジヒドロキシ
ナフタレン、1.8−ジヒドロキシナフタレン、2,6
−ジヒドロキシナフタレン、2.7−ジヒドロキシナフ
タレン、 4.4′−ジヒドロキシビフェニル(4,4
’−ビスフェノール) 、 3゜4′−ジヒドロキシビ
フェニル、 3.3−ジヒドロキシビフェニル、 4.
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、  4.4’
−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4.4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルフィド、 4.4′−ジヒドロキ
シジフェニルケトン、4.4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1.!−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン
、l、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1
.4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1.1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、  1.
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエ
タン、 l、!−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンなどあるいは、これらに前記)R3,R4な
どの置換基を有するものを挙げることができる。
これらの中でもR1,R4などの置換基を有しないもの
が、原料の入手し易さ等の点から好ましく、また、1.
4−ジヒドロキシベンゼン類、2.6−ジヒドロキシナ
フテン類、1.4−ジヒドロキシナフタレン類、  4
.4’−ビスフェノール類などが得られるポリマーの物
性等の点から好ましく、中でも特に、 1.4−とドロ
キシベンゼン(ハイドロキノン)、2.2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、
4.4’−ジヒドロキシビフェニル等が好ましい。
なお、これらの二価フェノール類は、1種単独で用いて
もよく、2種以上を混合物等として併用してもよい。
前記(B2)成分として用いるアルカリ金属炭酸塩とし
ては、たとえば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸セシウム等を挙げることができるが、中
でも炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムが好ましい。
前記(日2)成分として用いるアルカリ金属炭酸水素塩
としては、たとえば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素セシウムなどを挙げることができるが
、中でも、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウム
が好ましい。
なお、これらの炭m塩および炭酸水素塩は、それぞれi
!!a独で用いてもよく、またそれぞれあるいは芽いに
2種以上を混合物等として併用してもよい。
また、これらの炭酸塩および炭酸水素塩は、通常の場合
、無水物として使用するのが好適であるが、所望により
適宜に水和物、水性溶液などの溶液として用いることも
できる。
前記溶媒としては、公知のポリアリールエーテルケトン
やポリアリールエーテル等の製造の際に使用され得るも
のを使用することができるが1通常は、中性の極性溶媒
を好適なものとして使用することができる。
この中性の極性溶媒の具体例としては、たとえば、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドン、ジチルイミダゾール、スルホラン、ジメチ
ルスルホキシド、ジフェニルスルホンなどを挙げること
ができる。
なお、これらの中性の極性溶媒は、1種単独で使用して
もよく、2種以上を混合溶媒として使用してもよく、ま
た他の中性の不活性有機溶媒、たとえば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどとの混合溶媒として使用してもよ
い。
前記(G)成分であるフッ化カリウムは1通常。
無水物として使用するのが好適であるが、所望により水
和物、あるいは水性溶液などの溶液として用いることも
できる。
上記水和物、水性溶液などの原料中の水、反応により生
成する水は加熱縮合反応の際、あるいはそれに先がけて
反応系から除去することができ。
これにより玉舎反応を容易ならしめることができる。
前記(B1)成分と前記(B2)r&分の使用割合とし
ては、使用する(B+)成分の1当量当り、(B2)成
分をアルカリ金属炭酸塩とアルカリ金属炭酸水素塩の合
計場として、通常、1〜4ち場、好ましくは1〜2当量
の範囲内で使用するのが好適である。
なお、前記(B +)を分の1モルは2当贋に相当し、
アルカリ金属炭酸塩の1モルは2当賃に相当し、アルカ
リ金属炭酸水X塩の1モルは1当量に相当する。
前記(B2)成分の使用量が、(B1)成分1当量当り
、1当贋未満であると使用する二価フェノール類の一部
が未反応のままとなり、経済的に不利になることがあり
、一方4ち量を超えると、未反応の(B2)成分が増加
し、さらには毛合反応途上で分子鎖切断を引き起すこと
がある。
前記(A)成分と二価フェノール類(B1)の使用割合
としては、使用する(B+)成分の1モル当り。
(A)成分を通常0.98〜1.02モル、好ましくは
1.0〜1.01モルの範囲内で使用するのが好適であ
る。
これら(A)成分および(B+)成分の使用割合が前記
範囲から外れると、十分に高分子量化した重合体を得る
ことができないことがある。
(C)成分としての前記フッ化カリウムの使用量として
は、使用するジクロロベンゾフェノン類(A)ld11
モルに対して通常0.O1〜1.5モルであり、特に0
.8〜!、2モルの範囲内とするのが好ましい。
この(C)成分の使用量が前記(A)成分1モル当り0
.01モル未満であると、フッ化カリウムの添加効果が
不十分で、所望とする高分子量の芳香族ポリエーテルケ
トンを得ることができなかったり、゛その収量が著しく
低下することがあり、一方。
1.5モルを超えると攪拌が困難になる場合があり、縮
合反応の操作性が低下する。
前記溶媒の使用量としては、用いる七ツマ−の種類1組
み合わせ、溶媒の種類、組み合わせ、反応条件などによ
り異なるので一様に規定することができないが、使用す
る(A)成分1重量部当り、溶媒の使用量を、たとえば
、通常2〜20重量部程度、好ましくは3〜8重量部程
度の範囲内にするのが好適である。
前記(A)成分、 (B+)成分、(B2)成分、(C
)成分および溶媒の混合順序としては、特に制限はなく
、各成分あるいは各成分の部分的な混合物を段階的に添
加することにより混合してもよいし、同時に添加して混
合してもよい。
たとえば、溶媒中に、(B+)成分、 (Bz)m分、
(A)成分、(C)成分の順に添加して混合してもよい
し、 (B+)成分と(B2)成分とを予め混合して(
B1)成分のアルカリ金属塩を生成させてから、これに
溶媒、(C)成分および(A)成分を添加して混合して
もよいし、いずれでもよい。
本発明方法においては、前記のようにな所望の混合順序
で所定の割合となるように、(A)成分、(B1)成分
、(B2)成分、(C)成分および溶媒を混合してなる
混合物を加熱し、縮合反応せしめ、所望の芳香族ポリエ
ーテルケトンを製造する。
この縮合反応を行なうに際しての反応温度としては、用
いる七ツマ−の種類、組み合わせ、 (Bz)成分の種
類や使用量、溶媒の種類やその使用量などにより異なる
ので一様には規定することができないが1通常、150
〜400℃、好ましくはiso〜330℃の範囲内とす
るのが好適である。この度広温度が、前記温度範囲より
も低過ぎると、縮合反応の速度が低くなり、所望の生成
速度であるいは所望の収量でポリマーを得ることができ
なかったりする場合がある。一方1反応温度が高過ぎる
とポリマーの分解が起こり易くなる。
前記縮合反応に要する反応時間は、反応温度や、用いる
ポリマーなどの原料の種類および組み合わせ等によって
、異なるので一様に規定することはできないが、通常、
0.5〜lO時間、好ましくは3〜8時間程度である。
縮合反応の雰囲気は、通常、窒素、アルゴン、ヘリウム
、メタン等の不活性雰囲気であり、また、通常、生成す
る水や二酸化炭素、特に水を反応系から除去しながら行
なう方法も好適に採用することができる。
以りのようにして所望とする芳香族ポリエーテルケトン
を合成することができる。
この合成されたポリマーは、公知の分離、洗浄、乾燥、
精製法等の後処理工程を適用するなどして溶媒、未反応
原料、副生物等から分離され、所望の純度で得ることが
できる。
このようにして得られたポリマーは次の一般式%式%(
) [ただし、式中、Zは、一般式(I)で表わされるジク
ロロベンゾフェノンMttC1−z−C1で表わしたと
きの二価の残基2を意味し、Qは、一般式(m)、一般
式(IVa ) 、一般式(IVb )または一般式(
V)で表わされる二価フェノール類をHO−Q−OHで
表わしたときの二価の残基Qを、α味する。] で表わされる繰り返し単位からなるポリマーである。
なお、得られるポリマーは、前記繰り返し単位中の−Z
および/またはQの種類砂ZやQ中の芳香族ノ^に対す
るエーテル結合性酸素原子の置換位置等に関して単独重
合体であっても共遺合体であってもよく、またそれらの
混合物であってもよい。
これらの内、特に好ましいポリマーとしては。
たとえば、次の一般式(IX) [ただし1式中 Qlは で表わされる綴り返し単位からなる芳香族ポリエーテル
ケトンであり、これらは、原料の入手し易さ、価格、ポ
リマーの物性などの点で特に優れている。
また、本発明方法によると、p−クロロフェノール中で
、60℃における還元粘度が、通常。
0.5〜2.0  tin /g程度の高分子量の芳香
族ポリエーテルケトンを得ることができる。
本発明の方法により得られるポリマーは、機械的強度、
耐熱性等に優れたエンジニアリング樹脂であり、機械、
電子、電気分野の素材を始めとする種々の分野に好適に
利用することができる。
[発明の効果] 本発明によると、特定の化合物すなわちフッ化カリウム
を用いているので、工業的に入手し易く、しかも実用老
優れた物性を有するエンジニアリング樹脂である高分子
量の芳香族ポリエーテルケトンを、安価な4.4′−ジ
クロロベンゾフェノンから、容易にかつ高い生産性をも
って、製造することができ、実用上、著しく有利な芳香
族ポリエーテルケトンの製造方法を提供することができ
る。
[実施例] (実施例1) 精留装置、攪拌装置およびアルゴンガス吹込管を備えた
300■皇セパラブルフラスコ中に、 4.4′−ジク
ロロベンゾフェノン20.29g、  ビスフェノール
A I8.24g、炭酸カリウム12.715g 、フ
ッ化カリウム9.39. 、スルホラン100脂見、お
よびトノ11フ50膳立を仕込み、215℃で4時間か
けて反応させた。
反応終了後、生成物をメタノール中で析出させ、ワーニ
ングブレンダーで粉砕後、木1見で2回およびメタノー
ル11で1回の洗浄を行った。
得られたポリマーの収量は3t、2g(収率96z)で
あり、還元粘度は0.54  d文/g(60℃、p−
クロロフェノール中、0.2g/d文)であった。
(比較例1) フッ化カリウムを使用しなかった外は前記実施例1と同
様の操作を行なった。加熱終了後、生成物をメタノール
中に入れたがほとんど析出せず、ポリマーは得られなか
った。
(実施例2) 攪拌機、アルゴンガス導入管および冷却器を備えた20
0諺又セパラブルフラスコに、4,4′−ジクロロベン
ゾフェノン25.111g、ハイドロキノン11.01
g、ジフェニルスルホン60g、およびフッ化カリウム
12.76g [点用化学(株)製、商品名】クロキャ
ットF]を装入した。180℃に加熱することによりこ
れらの原料を溶液にし、次いで無水の炭酸カリウム14
.0gをこの溶液に加えた。さらに温度を200℃に挙
げ、その温度に1時間保ち、次いで温度をさらに250
℃に挙げ、その温度に1時間保った。このとき、重合系
内にわずかに析出固化が見られた。最後に温度を320
℃に挙げその温度に1時間保った。
混合物を冷却し、そして得られた固体の反応生成物をア
セトン中で、ワーニング社製ブレンダーで粉砕し、アセ
トンで2回、木で3回の洗浄を行ってから乾燥した。ポ
リマーの収量は27.9g(97エ)であり、還元粘度
は0.88 d文/g  (30℃、濃硫酸中、0.5
g/di )であった。
(比較例2) フッ化カリウムを添加しなかった以外は実施例2と同様
にして行なった。ポリマーの収量は。
18、7g  (65X) テアリ、還元粘度ハ0−1
6 di/g (30℃、濃硫酸中、0.5g/dJ1
 )であり、十分に高分子楡化したものが得られなかっ
た。
(実施例3) ハイドロキノンの代りに4.4′−ジヒドロキシビフェ
ニル9.3gおよびハイドロキノン5.505gの混合
物を使用した以外は実施例2と同様にして行なった。
ポリマーの収量は、30.6g(94$)であり、還元
粘度は0.76 dll /g (3G”O,濃硫酸中
、0.5g/dll ) テあった。
(比較例3) フッ化カリウムを添加しなかった以外は、実施例3と同
様にして行なった。
ポリマーの収量は24.4g (75%)であり、還元
粘度は0.21 dl/g (30’C,!硫酸中、0
.5g/11)で、十分に高分子量化したものが得られ
なかった。
特許出願人  出光興産株式会社 代理人    弁理士 福村直樹 手続補正書 平成元年1月27日 昭和63年特許願第2050号 2 発明の名称 芳香族ポリエーテルゲトンの製造方法 3 補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所     東京都千代田区丸の内三丁目1番1号名
称     出光興産株式会社 代表者    出光 閉弁 4 代理人 住所     東京都新宿区西新宿八丁目9番5号セン
トラル西新宿3階 6 補正により増加する請求項の数   07 補正の
対象    明細書における「発明の詳細な説明」の欄 8 補正の内容 (1)  明細書の第itページ第6行目〜第7行目に
記載の「炭素数が5〜8であるシクロアルキル基」を削
除する。
(2)  明細書の第11ページ記佐の「 」を 補正する。
(3)  明細書の第16ページ第16行目〜第17行
目に記載の「ジチルイミダゾール、」′を「ジメチルイ
ミダゾール、」に補正する。
(4)  明細書の第17ページ第10行目〜第12行
目に記載の「それに先がけて反応系から除去することが
でき、これにより重合反応を容易ならしめることができ
る。」を「それに先かけて反応系から除去することがで
きる。」に補正する。
(0明細書の第22ページ記載の 「 補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ [ただし、式中、R^1およびR^2は、それぞれ炭素
    数が1〜8であるアルキル基、炭素数が5〜8であるシ
    クロアルキル基、炭素数が6〜10であるアリール基、
    炭素数が1〜8であるアルコキシ基、炭素数が6〜10
    であるアリールオキシ基、またはシアノ基を示し、R^
    1およびR^2は、たがいに相違していても同一であっ
    ても良い。また、nおよびmはそれぞれ0〜4の整数を
    表わし、nおよびmは互いに相違していても良いし、ま
    た同一であっても良い。] で表わされるジクロロベンゾフェノン類と、二価フェノ
    ール類と、アルカリ金属炭酸塩および/またはアルカリ
    金属炭酸水素塩とを、フッ化カリウムの存在下に、溶媒
    中で加熱することを特徴とする芳香族ポリエーテルケト
    ンの製造方法。
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