JPH01175933A - 肝障害改善剤 - Google Patents

肝障害改善剤

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JPH01175933A
JPH01175933A JP33664087A JP33664087A JPH01175933A JP H01175933 A JPH01175933 A JP H01175933A JP 33664087 A JP33664087 A JP 33664087A JP 33664087 A JP33664087 A JP 33664087A JP H01175933 A JPH01175933 A JP H01175933A
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JP
Japan
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production example
compound
benzodioxole
water
methoxy
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Pending
Application number
JP33664087A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kimura
正幸 木村
Yoshiyuki Matsuoka
芳幸 松岡
Shigefumi Takeda
竹田 茂文
Kunio Hosaka
穂坂 邦男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は式■で表される化合物を有効成分とする急性・
慢性肝炎等の治療に有効な肝障害改善剤に関するもので
ある。
[従来の技術および問題点] 肝臓は生体内代謝をつかさどる重要な臓器であることは
よく知られており、肝疾患は我が国の死亡原因の順位の
第5位を占め、年間約4万人が死亡している。肝障害と
しては、中毒性肝障害、薬物性肝障害、ウィルス性肝障
害が挙げられ、これらの肝障害に対して、種々の治療薬
の開発が続けられている。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、上述の肝疾患の治療に効果のある物質を
見いだすべく、鋭意研究を重ねた結果、式Iで表される
化合物に肝障害改善作用のあることを見い出すに至った
すなわち本発明は下記式I (式中、R1およびR,は水素原子またはメトキン基を
示し、R3は水素原子、プロピル基、アリル基またはI
−プロペニル基を示し、R4は水素原子、プロピル基ま
たはl−プロペニル基を示す。
ただしR,、R,およびR4が水素原子、R5がプロピ
ル基である化合物を除く)で表される化合物(以下、式
1の化合物と称する。)を有効成分とする肝障害改善剤
である。
以下に本発明の詳細な説明する。
式Iの化合物としては、例えば、目的物質に従ってアリ
ル基、ホルミル基、低級アルコキシ基で置換したベンゾ
ンオキソール類(以下、単にベンゾジオキソール類と称
する。)が挙げられる。
さらに、上記のベンゾジオキソール類のアリル基の二重
結合を転位するか、またはウイテイツヒ反応によりアル
ケンの生成を行うことにより、さらにまた、これらを還
元することにより式Iの化合物を得ることができる。
ベンゾジオキソール類としては天然物、市販品を用いる
ことができるが、これらのものより誘導したものも用い
ることができる。
例えば、天然物としては、下記式■ ■ で表されるミリステイシンが挙げられ、このミリステイ
シンの製造の具体例を示すと以下の如くである。
製造例1 唐藁本(乾燥品)B(ロウメディカルトレーディング社
製)の根1009をミキサーにて切砕し、メタノールO
,S12を用いて、−夜冷浸した。約5時間撹拌した後
、濾過し、得られたa液に水を加え、90%メタノール
溶液とした。該溶液をヘキサンで250dずつ3回抽出
した。得られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒留去し、精油4.529を得た。該精油をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エ
チル(20:1)で溶出し、ミリステイシン1.549
を得た。
また、ベンゾジオキソール類の具体例として、以下の合
成経路において各段階で得られる化合物を用いることも
できる。
3−メトキシカテコールをメチレンジオキシ化し、ホル
ミル化することにより5−ホルミル−4−メトキシ−1
,3−ベンゾジオキソールおよび7−ホルミル−4−メ
トキシ−1,3−ベンゾジオキソールを得る。このうち
5−ホルミル−4−メトキン−■。
3−ベンゾジオキソールを酸化し、加水分解して、5位
に水酸基を導入し、この水酸基をアリル化して、5−ア
リルオキシ−4−メトキン−1,3−ベンゾジオキソー
ルを得る。
この5−アリルオキシ−4−メトキシ−1,3−ベンゾ
ジオキソールを加熱して6位にアリル基を転位させ、5
位の水酸基をメチル化し、更に6位のアリル基の二重結
合を転位させた後、酸化することにより、4.5−ジメ
トキシ−6−ホルミル−1,3−ベンゾジオキソールを
得る。
以上の合成経路に従って製造例を以下に示す。
製造例2 3−メトキシカテコール0.79、無水炭酸カリウム1
.389、ブロモクロロメタン0.34d。
ジメチルスルホキシド5dの混合物を窒素気流下40℃
に加温し、16時間撹拌した。得られた反応混合物を室
温下にて水に注ぎ、エーテルで3回抽出した。該エーテ
ル抽出液を5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗
し、飽和食塩水と振盪、乾燥、濾過、溶媒留去して残渣
を得た。該残渣を減圧蒸留(67〜80℃、0.5ix
Hg)L、4−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソール
588719を得た。
製造例3 オキシ塩化リン58−にクロロベンゼン105−を加え
、−10℃前後に冷却、次いでN−メチルホルムアニリ
ド8611!flを加え、−10℃〜−5℃で1時間撹
拌した。得られた混合物にさらに4−メトキシ−1,3
−ベンゾジオキソールのクロロベンゼン溶液(4−メト
キシ−1,3−ベンゾジオキソール809、クロロベン
ゼン1227d)を加え、室温で8時間撹拌した。さら
に反応温度を70 ℃にし、24時間撹拌した。得られ
た反応混合物を氷水に注ぎ、−夜装置し、析出した結晶
を濾取し、エタノールから再結晶して5−ホルミル−4
−メトキシ1.3−ベンゾジオキソール19.99を得
た。
製造例4 製造例3において、結晶を濾取した後のクロロベンゼン
溶液の濾液を濃縮して得られた残渣に水を加え、エーテ
ルで抽出、水洗、溶媒留去し、得られた残渣をエタノー
ル−水の混合溶媒から再結晶し、7−ホルミル−4−メ
トキシ−1,3−ベンゾジオキソール28.69を得た
製造例5 製造例3で得た5−ホルミル−4−メトキシ−1゜3−
ベンゾジオキソール268 R9をメチレンクロリド7
1t1に溶解し、室温下で撹拌しながら徐々にメタクロ
ロパーベンゾイックアシッド377119を加え、さら
に室温下で2日間撹拌し、反応混合物を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水洗、飽和
亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、振盪、水洗した。次い
で飽和食塩水と振盪し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
、溶媒留去し、得られた残渣をメタノール2dに溶解し
、10%水酸化ナトリウム水溶液2dを加え、室温下で
1時間撹拌した。得られた反応混合物を2規定塩酸で酸
性とした後、溶媒留去し、得られた残渣をエーテルで抽
出、水洗、飽和食塩水と振盪、次いで無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒留去し、5−ヒドロキシ−4−メト
キシ−1,3−ベンゾジオキソール2331t9を得た
製造例6 製造例5で得た5−ヒドロキシ−4−メトキシ−13−
ベンゾジオキソール207J19、無水炭酸カリウム2
55〜、アリルプロミド128ui、アセトン2M1の
混合物を室温下で2日間撹拌し、溶媒留去、得られた残
渣に水を加え、エーテルで3回抽出し、抽出液を合併し
、水洗、飽和食塩水と振盪、次いで無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒留去し、得られた残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーで分離精製した。(230〜4
00メツシユシリカゲル、メルク社製、圧力0.5に9
/cyn”。
展開溶媒:n−ヘキサン−アセトン=15:1)展開溶
媒1.75(!から2.2(N!までのフラクションを
合併し、油状物質の5−アリルオキシ−4−メトキシ−
1,3−ベンゾジオキソール221JI9を得た。
製造例7 製造例6で得た5−アリルオキシ−4−メトキシ〜1.
3−ベンゾジオキソール11.4 gを温度210℃、
4時間加熱し、得られた反応物を室温に戻し、これにア
セトン20zj)、無水炭酸ナトリウム1 t、s9、
ジメチル硫酸6.3R1Qを加え、室温下で16時間撹
拌した。得られた反応物を水に注ぎエーテルで抽出、水
洗、飽和食塩水と振盪、次いで無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、溶媒留去し、得られた残渣をフラッシュカラム
クロマトグラフィーで分離精製した。(230〜400
メツシユシリカゲル、メルク社製、圧力0.5&9/c
m”、展開溶媒:n−ヘキサン−アセトン=15:1)
展開溶媒1.212から2.2Qまでのフラクションを
合併し、油状物質のジラビオールI1.2fを得た。
製造例8 水酸化カリウム45.99をエタノール70RQに溶解
し、ジラピオールのエタノール溶液(ジラピオール24
.39、エタノール30−)を加え、79℃、16時間
撹拌した。得られた反応混合物に水を加え、n−ヘキ゛
サンで抽出、水洗、飽和食塩水と振盪、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒留去し、得られた残渣23.7gを
石油エーテルから再結晶し、無色針状晶のイソジラピオ
ールを得た。
製造例9 製造例8で得たイソジラピオール44019を酢酸3−
1水0.2−の混合溶媒に溶かし、3℃、10分間オゾ
ン(酸素流量率:800i/時間、−次電圧:50V)
を吹き込んだ。得られた反応混合物をエーテル1507
dで抽出、水洗、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄、水
洗、飽和食塩水と振盪、無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒留去し、残渣33619を得た。該残渣をエタノー
ル−水から再結晶し、無色針状晶の4.5−ジメトキシ
−6−ホルミル−1,3−ベンゾジオキソールを得た。
以上のようにして得られたベンゾジオキソール類のアリ
ル基の二重結合を転位するか、またはウイテイヒ反応に
よりアルケンを生成することにより、さらにまたこれら
を還元することにより式Iの化合物を得る。
アリル基の二重結合の転位は水酸化ナトリウム等のアル
カリ条件下でエタノール、ジオキサン等の溶媒を用い、
室温〜50℃で20〜30時間で行われる。
還元に際しては接触還元を用いることができる。
接触還元の場合使用する溶媒としては水、またはメタノ
ール、エタノール、プロパツール、酢酸エチル、ジエチ
ルエーテルまたはジオキサン等の有機溶媒が挙げられ、
触媒としては酸化白金、白金、ニッケル、ロジウム、ル
テニウム、パラジウム、パラジウム炭素等が挙げられる
。反応温度は一10〜60℃程度が適当であり、常圧で
十分反応を達成し得るが、場合に応じて加圧下で行って
も良い。反応後は通常用いられる一般的な精製方法を用
いることができる。
ウイテイヒ反応によるアルケンの生成はエチルトリフェ
ニルホスホニウム−ヨーシトを用い、エーテル、テトラ
ヒドロフラン等を溶媒として、室温から使用する溶媒の
沸点までの温度範囲内で行われる。
特に、エチルトリフェニルホスホニウム−ヨーシトはト
リフェニルホスフィンより導くことができ、その製造例
を示すと以下の如くである。
製造例1O トリフェニルホスフィン30.89およびヨウ化エチル
21)dをベンゼン100−に溶解し、−夜還流した。
析出した沈澱物を濾取し、ベンゼンで洗浄した後、60
℃で減圧乾燥し、エチルトリフェニルホスホニウムヨー
シトを499を得た。(文献A、M、Kyubiner
 and E、P、01ibeto、 J、Org、C
hem。
31.24[1966コ) 製造例11 市販のサフロール109を5%水酸化ナトリウム〜エタ
ノール溶液に溶解させ、−夜還流した。
反応終了後、酢酸エチル2507dを用いて抽出した後
、飽和食塩水(50,dx2)で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒留去後、得られた粗油状物を
減圧蒸留し、6−(l−プロペニル)−1,3−ベンゾ
ジオキソール7.9gを得た。
沸点:143℃(17xiHg) マススペクトル m/z(%): 162(100,Ma、  161(22)。
135(16)、  132(15)。
1 3 1(40)、   1 0 5(16)。
104(78)、   103(64)。
102(13)、   91(16)、   89(8
)。
79(11)、   7 B(42)、   77(4
8)赤外線吸収スペクトルνg2’x” c7I!−’
 :3020、 2992. 2956゜ 2884、 2776、 1606゜ 1502、 1490. 1446゜ 1378、 1354. 1310゜ 1294、 1246. 1192゜ 1124、 1104. 1040゜ 964、 938. 862. 818゜780、 6
02. 558 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13) : 1.837(3H,dd、J=1.54,6.35)。
5.912(2H,s)。
6.056 (I H,dq、J=6.35,15.87)。
6.304 (1!(、dq、J = 1.7 1.1 5.87 
)。
6.724(IH,cl、J=0.73)。
6.739 (IH,dd、J=0.73,1 0.98)。
6.842(IH,d、J=10.98)製造例12 製造例1で得たミリステイシン1Mを5%水酸化ナトリ
ウム−エタノール溶液に溶解させ一夜還流した。酢酸エ
チル250戴を用いて抽出した後、飽和食塩水(50d
x2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
留去後、得られた粗油状物を減圧蒸留し、4−メトキシ
−6−(1−プロペニル)−1,3−ベンゾジオキソー
ル8.39を得た。
沸点:160℃(17xiHg) マススペクトル m/z(%): 192(100,M”)、  19t(8)。
177(5)、  165(9)、  161(15)
149(8)、  l 47(14)、  l 35(
4)。
134(8)、  l 33(17)、  l 32(
6)。
131(17)、   119(40)。
105(9)、   104(75)。
103(16)、  91(64)、  90(9)。
89(15)、  79(27)、  78(10)。
赤外線吸収スペクトルν:HCl3α−1:3004、
 2960. 2936゜ 2916、 2884. 2852゜ 1630、 1506. 1464゜ 1450、 1428. 1400゜ 1368、 1356. 1322゜ 1288、 1194. 1136゜ 1090、 1044. 962゜ 934、 844. 756. 732プロトン核磁気
共鳴スペクトル (δppm in CDC13) : 1.840(3H,dd、J=1.46,6.34)。
3.883(3H,s)。
5.923(2H,s)。
6.060 (IH,dQ、J=6.34,1 5.62)。
6 .273 (I  H,dq、J = 1 .4 6 7,1 5
.6 2)。
6.459(IH,d、J=1.47)。
6.5 5 5(l H,d、J = 1.4 7)製
造例13 製造例1で得たミリステイシン109をエタノール10
0dに溶解させ、触媒として5%パラジウム−炭素を用
いて接触還元に付した。パラジウム−炭素を除去後、エ
タノールを留去して得られた粗油状物を減圧蒸留し、4
−メトキシ−6−ブロビルー1.3−ベンゾジオキソー
ル8.69を得た。
沸点:147℃(17ziHg) マススペクトル m/z(%): 194(32,M”)、  166(16)。
165(100)、  135(3)。
122(4)、  121(4)、  120(7)。
92(9)、  91(6)、  7.9(10)。
78(6)、  77(23) 赤外線吸収スペクトルν:ax” C71! −’ :
2956、 2932. 2868゜ 1634、 1614. 1510゜ 1462、 1452. 1432゜ 1400、 1358. 1314゜ 1282、 1238. 1194゜ 1134、 1094. 1046゜ 972、 950. 930. 826゜806、 7
74 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13) : 0.918(3H,t、J=7.32)。
1.588(2H,tq、J=7.81)。
2.479(2H,t、J=7.81)。
3.868(3H,s)。
5.889(2H,s)。
6.323(IH,d、J=1.47)。
6.355(l H,d、J= 1.47)製造例14 製造例8で得たイソジラピオール(4,5−ジメトキシ
−6−ブロペニルー1.3−ベンゾジオキソール)19
をエタノールlO−に溶解させ、触媒として5%パラジ
ウム−炭素10019を用いて接触還元に付した。パラ
ジウム−炭素を除去後、エタノールを留去して得られた
粗油状物を減圧蒸留し、4.5−ジメトキシ−6−ブロ
ビルー1.3−ベンゾジオキソール819即を得た。
沸点=162°C(17朋Hg) マススペクトル m/z(%): 224(74,M”)、  209(21)。
196(l l)、  195(100)。
181(20)、  180(33)。
179(7)、  151(12)、  150(7)
147(18)、  137(14)。
135(16)、 、121 (8)。
119(10)、  109(12)。
108(8)、  107(25)、  105(8)
95(8)、  94(11)、  93(8)。
92(8)、   91(18)、   83(12)
81(11)、   80(13)、   79(73
)。
7 8(l  6)、   7 7(44)赤外線吸収
スペクトルν:::tα−1:2956、 2932.
 2872゜ 1628、 1500. 1480゜ 1464、 1416. 1378゜ 1276、 1240. 1196゜ 1102、 1052. 996. 972゜934、
 906. 832 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13) : 0.940(3H,t、J=7.57)。
1.553(2H,tq、J=7.57,8.05)。
2.495(2H,t、J=8.05)。
3.753(3H,s)。
4.009(3H,s)。
5.872(2H,s)。
6.334(l H,s) 製造例15 トリフェニルエチルホスホニウムヨーシト5.34!l
をエーテル647に懸濁後、室温でn−ブチルリチウム
を少しずつ滴下する。懸濁液は徐々に黄色を呈し始め、
n−ブチルリチウムを滴下終了後しばらく還流すると黄
色の透明な溶液となった。本溶液にエーテル32−に懸
濁させた7−ホルミル−4−メトキシ−1,3−ベンゾ
ジオキソール2.39を加えると反応溶液は新たな無色
の沈澱物を析出しはじめ、徐々に黄色が薄まり、最終的
に無色の溶液となった。反応溶液を一夜室温で撹拌後、
沈澱物を除去し、濾液を水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒留去後得られた淡黄色油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル;n−
ヘキサン=5:1)に付し、純粋な4−メトキシ−7−
(l−プロペニル)−1,3−ベンゾジオキソール12
99を得た。
マススペクトル m/z(%): 192(100,M”)、  l 91(6)。
177(10)、  162(6)。
161(l l)、  149(23)。
147(23)、   135(10)。
133(20)、   132(9)。
131(23)、   121(39)。
120(7)、   119(34)、   118(
8)。
1 0 7(17)、   1 0 B(10)。
105(17)、   104(9)。
103(26)、   102(7)、   93(4
8)。
9 2(14)、   9  t(95)、   9 
Q(14)。
8 9(25)、   7 9(23)、   7 8
(25)。
赤外線吸収スペクトルシ:暫1゛α−1:3004、 
2936. 2884゜ 2840、 1644. 1596゜ 1so2. 1438. 1378゜ 1352、 1284. 1190゜ 1172、 1100. 1086゜ 1048、 964. 930. 734プロトン核磁
気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5) : 1.59〜1.88 (3H,m)。
3.89(3H,s)、  5.98(2H,s)。
5.75〜6.82(4H,m) 次に、式Iの化合物が肝障害改善作用を有することにつ
いて実験例を挙げて説明する。
実験例1 7週齢のSD系雌雄性ラットIII 0匹とし、24時
間絶食させた後、製造例11−13で得た化合物30′
R97に9をそれぞれ1%ツイーン(Tween)80
に懸濁して経口投与し、30分後、25%四塩化炭素−
オリーブ油を2d1kg腹腔内投与し、この後24時間
後に採血および肝摘出を行った。製造例111−13で
得た化合物を投与しない以外は上記と同様に処理した群
をコントロール群とした。
その結果を第1表に示す。
第1表 5GPT :血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミ
ナーゼ5GOT :血清グルタミン酸オキザロ酢酸トラ
ンスアミナーゼ実験例2 7週齢のSD系雌雄性ラット1群10匹とし、24時間
絶食させた後、製造例8で得た化合物100 M97に
9を1%ツイーン(Tveen)80に@濁して経口投
与し、30分後、25%四塩化炭素−オリーブ油を2t
rtl/に9腹腔内投与し、この24時間後に採血およ
び肝摘出を行った。製造例8で得た化合物を投与しない
以外は上記と同様に処理した群をコントロール群とした
その結果を第2表に示す。
第2表 これらの結果から、式Iの化合物に肝障害改善作用が認
められた。
次に、式Iの化合物をddY系マウスに経口投与したと
ころ(冬用lI群lO匹)、2y/kqまで投与しても
死亡例は認められなかった。
式Iの化合物はそのまま、あるいは慣用の製剤担体と共
に動物および人に投与することができる。
投与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選
択して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、
散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられ
る。
経口剤として所期の効果を発揮するためには、患者の年
令、体重、疾患の程度により異なるが、通常成人で式I
の化合物の重量として30〜40019を、1日数回に
分けての服用が適当と思われる。
本発明において錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤は
、例えばデンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキ
シメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を用
いて常法に従って製造される。
この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他に、結合剤、崩
壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着
色剤、香料等を使用することができる。それぞれの具体
例は以下に示す如くである。
[結合剤] デンプン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、
ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、マクロゴール。
[崩壊剤] デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、カルボキシメチルセルロース、低置換ヒ
ドロキシプロピルセルロース。
[界面活性剤] ラウリル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸
エステル、ポリソルベート 80゜[滑沢剤] タルク、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコー
ル。
[流動性促進剤] 軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム。
また、本発明の薬剤は、懸濁液、エマルジョン剤、シロ
ップ剤、エリキシル剤としても投与することができ、こ
れらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を含有しても
よい。
非経口剤として所期の効果を発揮するためには、患者の
年令、体重、疾患の程度により異なるが、通常成人で式
Iの化合物の重量として1日5〜45肩9までの静注、
点滴静注、皮下注射、筋肉注射が適当と思われる。
この非経口剤は常法に従って製造され、希釈剤として一
般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、注射
用植物油、ゴマ油、ラッカセイ曲、ダイズ油、′トウモ
ロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等を用いることができる。さらに必要に応じて、殺
菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。また、この非経
口剤は安定性の点から、バイアル等に充填後冷凍し、通
常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使用直前に凍結
乾燥物から液剤を再調製することもできろ。更に、必要
に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防腐剤、無痛化剤等
を加えても良い。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布剤
、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、常法に従って
製造される。
次に実施例を示して本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はこれにより同等制限されるものではない。
実施例1 ■コーンスターチ     23.59■結晶セルロー
ス      isy ■カルボキシメチル セルロースカルシウム   59 ■軽質無水ケイ酸      0.5g■ステアリン酸
マグネシウム  19 6  造  11で′ た  ム        5計
       509 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、打鍵機にて
圧縮成型して一錠200 m9の錠剤を得た。
この錠剤−錠には、製造例11で得た化合物2019が
含有されており、成人1日2〜20錠を数回にわけて服
用する。
実施例2 ■結晶セルロース     39.!M■ステアリン酸
マグネシウム 0.59■カルボキシメチル セルロースカルシウム   59 造  12で′−た  ム        5計   
    509 上記の処方に従って■、■および■の一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、■および■の残量を加え
て混合し、打鍵機にて圧縮成型して一錠200 m9の
錠剤を得た。
この錠剤−錠には、製造例12で得た化合物2019が
含有されており、成人1日2〜20錠を数回にわけて服
用する。
実施例3 ■コーンスターチ       439■ステアリン酸
マグネシウム 0.59■カルボキシメチル セルロースカルシウム   59 ■軽質無水ケイ酸      o、5g造伊13で′ 
たヒA       1計       50g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、圧縮成型機
にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、篩別して顆粒剤
を得た。
この顆粒剤19には、製造例13で得た化合物2011
9が含有されており、成人1日2〜209を数回にわけ
て服用する。
実施例4 ■結晶セルロース      299 ■lO%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 20Lj 3 造 14で′ た A       1計    
   509 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、ねつ和した
。押し出し造粒機に上り造粒後、乾燥し、篩別して顆粒
剤を得た。
この顆粒剤19には、製造例14で得た化合物2019
が含有されており、成人1日2〜20gを数回にわけて
服用する。
実施例5 ■コーンスターチ     44.59■軽質無水ケイ
酸      0.59368で′た ム     5 計       509 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、200句を
2号カプセルに充填した。
このカプセル剤lカプセルには、製造例8で得た化合物
20履9が含有されており、成人1日2〜20カプセル
を数回にわけて服用する。
実施例6 ■注射用蒸留水        適暑 ■ブドウ糖         200肩?■製造例15
で得た化合物  20R9全量         5I
d 注射用蒸留水に■および■を溶解させた後、5滅のアン
プルに注入し、l 21 ’Cで15分間加圧滅菌を行
って注射剤を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ I (式中、R_1およびR_2は水素原子またはメトキシ
    基を示し、R_3は水素原子、プロピル基、アリル基ま
    たは1−プロペニル基を示し、R_4は水素原子、プロ
    ピル基または1−プロペニル基を示す。 ただしR_1、R_2およびR_4が水素原子、R_3
    がプロピル基である化合物を除く。)で表される化合物
    を有効成分とする肝障害改善剤。
JP33664087A 1987-12-28 1987-12-28 肝障害改善剤 Pending JPH01175933A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998022455A1 (fr) * 1996-11-19 1998-05-28 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Composes heterocycliques d'oxygene
KR100652789B1 (ko) * 2005-11-09 2006-12-01 인제대학교 산학협력단 미리스티신을 유효성분으로 함유하는 아이 엘-4의과잉생산에 의해 유도되는 면역질환의 예방 또는 치료용약학적 조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998022455A1 (fr) * 1996-11-19 1998-05-28 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Composes heterocycliques d'oxygene
KR100652789B1 (ko) * 2005-11-09 2006-12-01 인제대학교 산학협력단 미리스티신을 유효성분으로 함유하는 아이 엘-4의과잉생산에 의해 유도되는 면역질환의 예방 또는 치료용약학적 조성물

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