JPH01172968A - 光導電性被膜およびそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な有ｖ１鼻導電性化合物を含有する光導
電性°被膜およびそれを用いた電子写真感光体に関する
。

（従来技術とその問題点〕 電子写真感光体としては、ヒレン、酸化亜鉛、硫化カド
ミウム等の無機光導電性化合物を主成分として含有°す
る感光層を有するものが広く知られていた。しかし、こ
れらは、熱安定性、耐久性等の特性上必ずしも満足し得
るものではなく、さらに、毒性を有するために製造上、
取扱い上にも問題があった。

一方、有機光導電性化合物を主成分とする感光層を有す
る電子写真感光体は、製造が比較的容易であること、安
価であること、取扱いが容易であること、また、一般に
セレン感光体に比べ熱安定性が優れていること、などの
多くの利点を有するので、近年、注目を集めている。こ
のような有機光導電性化合物としては、ポリ−Ｎ−ビニ
ルカルバゾールが最もよく知られており、これと２，４
゜７−ドリニトロー９−フルオレン等のルイス酸とから
形成される電荷移動錯体を主成分とする感光層を有する
電子写真感光体が既に実用化されている。

また、光導電体の電荷発生機能と、電荷輸送機能とを、
それぞれ別個の物質に分担させるようにした積層タイプ
あるいは分散タイプの機能分離型感光層を有する電子写
真感光体が知られており、例えば無定形セレン薄膜から
なる電荷発生層と、ポリ−Ｎ−ビニルカルバゾールを主
成分として含有する電荷輸送層とからなる感光層を有す
る電子写真感光体が既に実用化されている。

さらに、上記機能分離型感光層を有する電子写真感光体
において、電荷発生物質および電荷輸送物質の両方を有
機光導電性化合物にする試みもなされている。この場合
、電荷発生物質としては、アゾ色素、フタロシアニン色
素、アントラ１ノン色素、ペリレン色素、シアニン色素
、チアピリリウム色素、スクエアリークム色素などが知
られている。また、電荷輸送物質としては、ヒドラゾン
誘導体、アミン読導体、オキリシール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、トリフェニルメタン誘導体などが知ら
れている。

これらの電荷発生物質および電荷輸送物質は、それ自身
被膜形成能を有さない場合には、各種の結着剤と併用さ
れ、それによって被膜が形成されている。そして、導電
性支持体上に電荷発生物質を有する層と、電荷輸送物質
を有する層とを８！ｉ層してなる電子写真感光体、ある
いは電荷発生物質と電荷輸送物質とを分散させた状態で
含有する層を形成してなる電子写真感光体が知られてい
る。

しかしながら、このように電荷発生物質として有機光導
電性化合物を用いた電子写真感光体は、無機光導電性化
合物を用いたものと比べると、未だ光′４電性の感度が
低く、かつ耐久性の点でも劣っているため、実用化可能
なものは極めて少ないのが現状である１゜ 本発明の目的は、新規な有機光導電性化合物を採用する
ことにより、高感度な光導電性被膜およびそれを用いた
電子写真感光体を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による光Ｗａｆ性被膜は、下記一般式（１）〜（
４）で示されるアゾ顔料を少なくとも一種類含有するこ
とを特徴とする特 （式中、 Ｒ を表わし、Ｒは、水素原子、低級アルキル基、アリール
基、アルコキシカルレボニル駐、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、ハロゲン原子または１価の有機残基
を表わす。Ｘは、ベンゼン環と縮合して置換または無置
換の炭化水素系もしくは複素系芳香環を形成するために
必要な原子団を表わす。

を表わす。Ｒは、それぞれ同一でも異っていてもよい。

また、Ｂは無置換または２換基を有するイミノ基、酸素
原子、硫黄原子、セレン原子、無置換またはｊ換基を有
する炭素原子数１ないし２のアルキル鎖を表わす。

Ｒ′は、水素原子、低級アルキル基、アリール基、アル
コキシカルボニル ルボニル基、アシル基、ハロゲン原子または１価の有機
９５基を表わす。Ｚは、窒素を含む複素環またはベンゼ
ン環と縮合して、芳香族環または複素環（これらの環は
置換、無置換どもらでも良い。）を形成するのに必要な
原子団を表わす。）また、本発明による電子写真感光体
は、導電性支持体の上に、前記一般式（１）〜（４）で
示されるアゾ顔料を少なくとも一種類含有する光導電性
被膜を有する感光層を設けたことを特徴とづる。

これまでに前記一般式（１）〜（４）で示されるアゾ顔
料を電子写真用光導電性化合物として用いた試みはなく
、本発明者は、この顔料を電子写真用光導電性化合物、
特には電荷発生物質として用いることにより、優れた感
度を有する電子写真感光体が得られることを見出し、本
発明を完成するに至ったものである。

一般式（１）〜（４）で示される化合物の具体例として
は、例えば次のようなものが挙げられる。

一般式（１）、（２）について基、後に添付する第１表
に示す化合物順（５）〜（２２）と第２表に示すカップ
ラー八とのすべての組合せからなる顔料がある。また、
一般式（３）、（４）にっ゛いては、後に添付する第３
表に示す化合物船（２３）〜（３２）と第２表に示すカ
ップラーＡとのすべての組合せからなる顔料がある。

前記一般式（１）、（２）で示される化合物及び一般式
（３）、（４）で示される化合物は、例えば第７図及び
第８図に示すような反応によってそれぞれ合成できる。

なお、第７図及び第８図において、式中の記号は、前記
一般式（１）〜（４）中の記号と同じ意味である。

本発明の電子写真感光体は、前記一般式（１）〜（４）
で示される有機光ｅｒａ性化金化合物なくとも１つを電
荷発生物質として用いるもので、例えば次のような構成
とすることができる。

第１図または第２図に示すように、導電性支持体１上に
、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層２と、電荷輸
送物質を主成分とする電荷輸送層３との積層体よりなる
感光層４を設ける。第１図は電荷発生層２の上にａｔ荷
輸゛送１ｉ１３を設けた例であり、第２図は電荷輸送ｆ
１３の上に電荷発生Ｗ４２を設けた例である。

第３図または第４図に示すように、導電性支持体１上に
、上記と同様な感光層４を中間層５を介して設ける。

第５図または第６図に示すように、電荷輸送物質を主成
分とする層６中に、微粒子状の電荷発生物質７を分散し
てなる感光層４を、導電性支持体１上に直接、あるいは
中間層５を介して設ける。

導電性支持体１としては、金属板あるいは導電性ポリマ
ー、酸化インジウム等の導電性化合物もしくはアルミニ
ウム、パラジウム、金等の全屈薄膜を塗布、蒸着または
ラミネートシて導電化した紙、プラスチックなどが用い
られる。

ｉ￥電荷発生層は、前記−・数式（１）〜（４）で示さ
れる電荷発生物質をボールミル、ホモミキサー、サンド
ミル、コ［゛１イドミル等によって分散媒中で微粒子状
とし、必要に応じてＭ着剤と混合分散して得られる分散
液を塗布するか、または電荷発生物質を溶媒中で結着剤
に溶かし込ま〔１７られる溶液を、浸漬法、スプレー法
、スピンナー法などの方法で、塗布することで形成する
ことがぐきる。

この場合、結着剤としては、例えばフェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリペプチド樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリ塩化ビニル樹
脂、澱粉類、ポリビニルアルコール、アクリル系共重合
体樹脂、メタクリル系共重合体樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアクリロニトリル系共重合体樹脂、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルブチラール等が使用できる。

なＪ３、電荷発生層２は、前記一般式（１）〜（４）で
示される化合物を真空蒸着などの方法によって薄膜化し
て形成することもできる。

電荷輸送層３は、電荷輸送物質を上記と同様な結着剤中
に分散もしくは溶解して塗布することにより形成ぐきる
。本発明において、電荷輸送物質は、特に限定されない
が、例えばヒドラゾン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ールＩｓ体、オキサジアゾール；工聯体、トリフェニル
メタン誘導体などが使用できる。

なお、導電性支持体１と感光１１４との間に配置される
中間層５は、バリヤー機能と接着機能とを付与するもの
であり、例えばカゼイン、ポリビニルアルコール、ニト
ロセルロース、エヂレンーアクリル酸コポリマー、ポリ
アミド（ナイロン６、ブイロン６６、ブイロン６１０、
共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロンなど）、
ポリウレタン、ゼラブーン、酸化アルミニウムなどで形
成することができる。

さらに、電荷輸送物質を主成分どする層６中に、微粒子
状の電荷発生物質７を分散してなる感光層４は、電荷輸
送物質を上記のような結着剤中に分散もしくは溶解し、
さらに電荷発生物質を分散させた液を塗布することによ
って形成づることができる。

〔実施例〕

実施例１へ・３５ ブヂラール樹脂２重四部をイソプロピルアルコール１０
０重量部ぐ溶かした溶液に、下記表に挙げた３５種類の
Ｉゾ顔料５重節部をボールミルで粉砕したものを加えて
分散させ、３５種類の塗工液を調製した。そして、各塗
工液を５０ＺＩ２１１のＮブレー１−上に、乾燥後の膜
厚＄０．３ｕｍとなるようにドクターブレードを用いて
’Ｉｌｈし、乾燥して電荷発生層を形成した。

次に、下記構造式 で示されるヒドラゾン化合物５型聞部とポリビニルカル
バゾール ７０重量部に溶解し、これを前記ＩＲ電荷発生層上に、
乾燥後の膜厚が２０１ｔＲとなるようにドクターブレー
ドを用いて塗布し、乾燥して電荷輸送層を形成した。

このようにして得た３５種類の電子写真感光体について
、静電気帯電試験装置（川口電気■製、ＥＰＡ−８１０
０型）を用いて、スタチック方式で一６ＫＶでコロナ帯
電させ、続いて５秒間暗減衰を観測し、照度１５１ｕＸ
の５秒間露光で光減衰を観測して、光電気特性を評価し
た。こうして測定した初期帯電電位（■。）、感度（Ｅ
，７２）、残留電位（’ＶＲ）の結果を下記第４表に示
す。

以下余白 第　　４　　表 ＊アゾ顔料は、第１表、第３表に示す化合物順と第２表
に示すカップラー随との組合せで表わ１゜ただし、感度
は、０＝良好、Δ−普通、×−悪いを示す。。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、一般式（１）〜
（４）で示される新規な有機光１３ｍ性化合物を用いる
ことにより、高感度の光導電性を有する光導電性被膜お
よびそれを用いた電子写真感光体を得ることができる。

したがって、本発明は、電子写真複写機、レーザービー
ムプリンター、ＬＥＤプリンター、ＣＲＴプリンターな
どの電子写爽応用分野全般に広く適用することができる
。

以下余白

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、第４図、第５図および第６図
は本発明による電子写真感光体の層構成のそれぞれ異な
る具体例を示す断面図、第７図、第８図は本発明で用い
るアゾ顔料を合成するための反応式を示す図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）下記一般式（１）〜（４）で示されるアゾ顔料を
   少なくとも一種類含有することを特徴とする光導電性被
   膜。 ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（１） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（２） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（３） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（４） （式中、 Ａは、▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学
   式、表等があります▼▲数式、化学式、表等があります
   ▼ ▲数式、化学式、表等があります▼または、▲数式、化
   学式、表等があります▼ を表わし、Ｒは、水素原子、低級アルキル基、アリール
   基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
   ル基、アシル基、ハロゲン原子または１価の有機残基を
   表わす。Ｘは、ベンゼン環と縮合して置換または無置換
   の炭化水素系もしくは複素系芳香環を形成するために必
   要な原子団を表わす。 Ｙは▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、
   化学式、表等があります▼ を表わす。Ｒは、それぞれ同一でも異つていてもよい。 また、Ｂは無置換または置換基を有するイミノ基、酸素
   原子、硫黄原子、セレン原子、無置換または置換基を有
   する炭素原子数１ないし２のアルキル鎖を表わす。 Ｒ′は、水素原子、低級アルキル基、アリール基、アル
   コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
   シル基、ハロゲン原子または１価の有機残基を表わす。 Ｚは、窒素を含む複素環またはベンゼン環と縮合して、
   芳香族環または複素環（これらの環は置換、無置換どち
   らでも良い。）を形成するのに必要な原子団を表わす。 ）
2. （２）導電性支持体の上に、下記一般式（１）〜（４）
   で示されるアゾ顔料を少なくとも一種類含有する光導電
   性被膜を有する感光層を設けたことを特徴とする電子写
   真感光体。▲数式、化学式、表等があります▼−−−−
   −−−−−−−−−−（１） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（２） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（３） ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−−−
   −−−−−（４） （式中、 Ａは、▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学
   式、表等があります▼▲数式、化学式、表等があります
   ▼ ▲数式、化学式、表等があります▼または、▲数式、化
   学式、表等があります▼ を表わし、Ｒは、水素原子、低級アルキル基、アリール
   基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
   ル基、アシル基、ハロゲン原子または１価の有機残基を
   表わす。Ｘは、ベンゼン環と縮合して置換または無置換
   の炭化水素系もしくは複素系芳香環を形成するために必
   要な原子団を表わす。 Ｙは、▲数式、化学式、表等があります▼または、▲数
   式、化学式、表等があります▼ を表わす。Ｒは、それぞれ同一でも異つていてもよい。 また、Ｂは無置換または置換基を有するイミノ基、酸素
   原子、硫黄原子、セレン原子、無置換または置換基を有
   する炭素原子数１ないし２のアルキル鎖を表わす。 Ｒ′は、水素原子、低級アルキル基、アリール基、アル
   コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
   シル基、ハロゲン原子または１価の有機残基を表わす。 Ｚは、窒素を含む複素環またはベンゼン環と縮合して、
   芳香族環または複素環（これらの環は置換、無置換どち
   らでも良い。）を形成するのに必要な原子団を表わす。 ）