JPH01171494A - 培養細胞によるヒト免疫グロブリン産生能の増強法 - Google Patents

培養細胞によるヒト免疫グロブリン産生能の増強法

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JPH01171494A
JPH01171494A JP33179787A JP33179787A JPH01171494A JP H01171494 A JPH01171494 A JP H01171494A JP 33179787 A JP33179787 A JP 33179787A JP 33179787 A JP33179787 A JP 33179787A JP H01171494 A JPH01171494 A JP H01171494A
Authority
JP
Japan
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human immunoglobulin
cells
human
cultured
cell
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Application number
JP33179787A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyata
宮田 堅司
Naoko Maruo
丸尾 直子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Publication of JPH01171494A publication Critical patent/JPH01171494A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、培養ヒトBリンパ球系細胞の免疫グロブリン
蛋白質の産生能を増強させる方法に関する。
(従来の技術) 医療診断や治療に利用するために、また担体に結合させ
て親和性吸着体として特定の抗原を精製するために(例
えば特開昭61−63698号)、免疫グロブリンすな
わち抗体を培養細胞上清から精製することが盛んにおこ
なわれている。免疫グロブリンを産生ずる細胞を無限に
継代培養可能とする方法としては、例えば無限増殖する
骨髄腫細胞や、エプスタイン・バール・ウィルス(以下
、EBVと略記する)によって形質転換された細胞と融
合させ、バイプリドーマとする方法(たとえば、特開昭
61−130300号、特開昭61−204134号)
や、EBVによって形質転換する方法(たとえば、特開
昭61−87482号)がよく利用される。
またこれらの無限増殖可能な細胞を培養し、上清より効
率よく免疫グロブリンを得る方法としては、大量培養す
る方法、細胞を高密度で培養する方法(特開昭81−6
3279号)、細胞の免疫グロブリン遺伝子の発現を促
進する方法(特開昭61−1385号)が報告されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、培養細胞の上清から有用な蛋白質を精製するた
めには、基本的には細胞を大量に培養することが必要で
あり、細胞の高密度化による細胞死や大量の栄養補給な
どの問題が生じる。
したがって、有用蛋白質を産生ずる細胞数の増加を必要
とせず、かつ細胞個々の蛋白質産生量を増大させること
が最善であり、本発明の目的は、この方法を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ヒト免疫グロブリンを産生するヒトBリ
ンパ球系細胞をフォルボールエステル存在下で培養する
ことにより、細胞の増殖を抑制し、かつ細胞個々の産生
量を増大させ、結果として、全体でのヒト免疫グロブリ
ン産生量を増大させ得ることを見い出した。
この発明の特徴は、フォルボールエステル刺激を受けた
ヒトBリンパ球系細胞の培養上清から免疫グロブリンを
効率よく得るようにしたところにある。
本発明における免疫グロブリン産生細胞としては、例え
ばIgMを産生分泌するヒトBリンパ球系細胞株SKW
−Cl3  (以下rCL4.という)やIgGを産生
分泌するヒトBリンパ球系細胞株CESS (以下rC
ESS、という)を例示することができる。
以下に、これらの細胞株を用いてヒト免疫グロブリンを
製造する本発明方法の概要を説明する。
ヒトBリンパ球系細胞の培養には、一般に用いられてい
る培養条件を採用することができる。たとえば、培地の
主成分にはRPM11640を用いることができる。添
加物として、i)1mAアたり30〜100単位、理想
的には約50単位のペニシリン、if)  1  ma
lあたり30〜100μg、理想的には約50μgのス
トレプトマイシン、1ii)10〜30mM、理想的に
は23mMの炭酸水素ナトリウム、iv)  5〜20
%(V/V)のウシ胎児血清(以下rFC5」 と記す
)などを必要に応じて用いることができる。ヒトBリン
パ球系細胞は種々のタイプの培養フラスコで培養可能で
あり、例えば37℃、約5〜10%の炭酸ガスを含む温
度調節空気に保持することで培養を行なうことができる
本発明において、ヒトBリンパ球系細胞のフォルボール
エステル刺激は以下のようにして行うことができる。す
なわち、例えば培地1  mILあたり104〜106
個の細胞にフォルボールエステルとして12−0−テト
ラデカノィルフォルボール−13−アセテート(以下T
PAと略記する)を好ましくは5〜1100n加え、6
時間〜40時間後に培養上清を回収することによりヒト
免疫グロブリンを効率よく得ることができる。
本発明において使用される刺激剤としては、前記の他例
えばフォルボール12−ミリステート(略称PL2M)
 、フォルボール12−アセテート(略称P12^)等
を例示することができ、これらは好ましくは5〜500
nMの濃度で用いることがよい。
(効   果) 本発明において、ヒトBリンパ球系細胞をフォルボール
エステルで刺激することにより、細胞増殖を抑制し、か
つ免疫グロブリン産生量を増大させることが可能となり
、免疫グロブリンを効率よく得ることが可能となった。
(実 施 例) ヒトBリンパ球系細胞CL4による免疫グロブリンIg
Mの産生 96穴プレート(ヌンク社製、NO,167008)の
各ウェルに、10%FC5含有RPM11640培地(
50車位/mj2ペニシリン、50μg/ mlLスト
レプトマイシン、23mM炭酸水素ナトリウムを含有)
を90μmずつ分注し、さらに上記培地中で細胞濃度I
 X 10’/ mfLに調整したCL4細膓含有液を
100μmずつ分注した。次に、各ウェルに最終濃度が
0.1100nおよびこれらの中間に設定された複数点
(5nM、10nM、20nM、50nM)の各濃度(
計6点)となるように調整した各T?^溶液(希釈剤と
しては上記培地を使用)を10μβずつ添加し、各ウェ
ルの全液量を200μmとした。この状態で5%C(h
存在下、37℃で40時間培養し、各ウェルの培養上清
中のIgM量を酵素免疫測定法により測定した。また各
ウェル中の細胞数を血球計算盤を用いて測定した。
第1図は、各ウェルの上清中のIgM量と添加したTP
^濃度との関係を表わしている。第1図よりTPAを加
えないコントロールと比較して、5〜1100n TP
Aを添加したウェルではIgMの産生量が2〜3倍に増
加していることが分かる。
第2図は、各ウェルの細胞濃度と添加したTPA濃度と
の関係を表わしている。この第2図より、コントロール
と比較して、5〜100n100nを添加したウェルで
は細胞増殖が1/3に抑制されたことが分かる。
第1図および第2図の結果より、細胞1個あたりの1g
M産生量を求めた結果を第3図に示した。TPA添加に
よりCL4細胞1個あたりの1gM産生量が増大し、2
0〜50nM TPへの場合には、コントロール値の約
5倍に増大した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において各ウェルの上清中のIgM量と
添加したTP^濃度との関係を示した図である。第2図
は、実施例において各ウェルの細胞濃度と添加したTP
^濃度との関係を表した図である。第3図は実施例にお
いて細胞1個あたりのI 3M産生量と添加したTPA
濃度との関係を表した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト免疫グロブリン蛋白質を産生するヒトBリン
    パ球系細胞をフォルボールエステルで刺激することを特
    徴とする培養細胞によるヒト免疫グロブリン産生能の増
    強法。
  2. (2)ヒトBリンパ球系細胞が、IgMを産生分泌する
    SKW−CL4細胞株、またはIgGを産生分泌するC
    ESS細胞株のいずれかであることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の培養細胞によるヒト免疫グロ
    ブリン産生能の増強 法。
  3. (3)上記刺激剤であるフォルボールエステルが、12
    −0−テトラデカノィルフォルボール−13−アセテー
    トであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項ま
    たは第(2)項記載の培養細胞によるヒト免疫グロブリ
    ン産生能の増強法。
JP33179787A 1987-12-26 1987-12-26 培養細胞によるヒト免疫グロブリン産生能の増強法 Pending JPH01171494A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007119808A1 (ja) 2006-04-13 2007-10-25 Medical And Biological Laboratories Co., Ltd. 融合パートナー細胞
JP2017516496A (ja) * 2014-05-19 2017-06-22 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft ヒツジb細胞を用いて抗体を産生するための方法およびその使用
US11560420B2 (en) 2013-05-21 2023-01-24 Roche Diagnostics Operations, Inc. Method for producing antibodies using ovine B-cells and uses thereof

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US11560420B2 (en) 2013-05-21 2023-01-24 Roche Diagnostics Operations, Inc. Method for producing antibodies using ovine B-cells and uses thereof
JP2017516496A (ja) * 2014-05-19 2017-06-22 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft ヒツジb細胞を用いて抗体を産生するための方法およびその使用

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