JPH01165427A - 多孔性複合シート及びその製造法 - Google Patents

多孔性複合シート及びその製造法

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JPH01165427A
JPH01165427A JP62325075A JP32507587A JPH01165427A JP H01165427 A JPH01165427 A JP H01165427A JP 62325075 A JP62325075 A JP 62325075A JP 32507587 A JP32507587 A JP 32507587A JP H01165427 A JPH01165427 A JP H01165427A
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fiber
resin
composite sheet
phenolic resin
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良彰 越後
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末松 義之
Kiyotaka Nakanishi
清隆 中西
Soichiro Kishimoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、散気板、濾過材、吸水機、調湿板。
型材等として好適な通気性、力学的特性に優れた多孔性
複合シート及びその製造法に関するものである。
(従来の技術) 従来、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレート及びポリアクリロニトリル等
の有機高分子の微粒体をシート状に焼結成形して、連続
気孔を有する多孔性シートを製造する方法が知られてお
り7 これらの多孔性シートは2散気板、濾過材等の用
途に広く用いられている。
これらの多孔性シートは、その材料として使用する上記
有機高分子の特性に起因して耐熱性や耐溶剤性に劣ると
いう問題があるため、その用途は限られていた。そこで
1本発明者らは、耐熱性や耐溶剤性に優れたフェノール
樹脂であって、特定の熱流動性を有する熱硬化性のフェ
ノール樹脂の微粒体を焼結成形して多孔性成形体を製造
する方法を先に提案した(特願昭61−208782号
)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記の方法によって得られる多孔性シートは、
フェノール樹脂の微粒体が焼結されて点接着で融着して
いるだけであるので1曲げ強度。
曲げ弾性率等の力学的特性が必ずしも十分ではなかった
。さらに、気孔率も精々40%程度が限度であって、多
孔体の軽量化を図ることが困難であった。
本発明は、上記のような問題点を解決するものであって
、その目的は気孔率が太き、<、気孔率が大きいにもか
かわらず曲げ強度1曲げ弾性率等の力学的特性に優れ1
通気性が優れた多孔性複合シート及びかかるシートを容
易に製造することができる製造法を提供することにある
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、このような問題点を解決するために鋭意
研究の結果2強化繊維と特定の熱硬化性フェノール樹脂
とから力学的特性と通気性に優れた多孔性複合シートが
得られることを見出し2本発明に到達した。
すなわち1本発明の多孔性複合シートは3強化繊維とフ
ェノール樹脂とからなり1強化繊維と硬化したフェノー
ル樹脂とが一体化したシートであって、シートの一方の
面から他の面に貫通した連続気孔を有し、シート全体の
気孔率が40〜80%であり1曲げ強度が50 kg 
/ cl(以上1曲げ弾性率が2000kg / cn
!以上であることを特徴とするものである。
また2本発明の製造法は1強化繊維からなるシートに、
熱流動性が日本工業規格JIS−に−69111979
の5.3.2  r、成形材料(円板式流れ)〕に基づ
く樹脂の伸びが3〜15cmである熱硬化性フェノール
樹脂の水分散液を含浸し1.絞りローラで上記分散液を
絞った後、乾燥し、しかる後に加圧・加熱して上記フェ
ノール樹脂を硬化させることを特徴とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
まず1本発明の多孔性複合シートは9強化繊維とフェノ
ール樹脂とからなり1強化繊維と硬化したフェノール樹
脂とが一体化しているものである。
ここで1強化繊維としては、ポリエステル繊維。
ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等の有機高分子か
らなる合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維等
が挙げられる。これらの形態は、長繊維又は短繊維から
なる不織布、織物1編物等シート状の形態を有するもの
であればいずれでもよい。これら強化繊維のうち、ポリ
エステル繊維。
特にポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく。
その形態は長繊維の不織布が好ましい。上記繊維シート
の繊維密度すなわち目付の好ましい範囲は。
繊維の種類、形態等によって異なるが、ポリエチレンテ
レフタレート繊維の長繊維不織布の場合は。
繊維密度が100〜700g/m程度のものが好ましい
強化繊維である繊維シートの繊維密度があまり大きすぎ
ると5後述するフェノール樹脂の含浸に当たり、シート
内部まで樹脂を含浸させることが困難になることがあり
、一方、繊維シートの繊維密度があまり小さすぎると、
複合シートの曲げ強度等の力学的強度が低下するので、
好ましくない。
また2本発明におけるフェノール樹脂としては。
フェノール類とアルデヒド類とを反応して得られる熱硬
化性のフェノール・アルデヒド樹脂、フェノール類とア
ルデヒド類と含窒素化合物とを反応して得られる熱硬化
性の含窒素フェノール・アルデヒド樹脂等が挙げられる
次に2本発明のシートは、シートの一方の面から他の面
に貫通した連続気孔を有するものである。
かかる連続気孔はシートを構成する強化繊維の空隙をぬ
って折れ曲がって一方の面から他方の面に貫通している
もの、一方の面から他方の面に比較的直線的に貫通して
いるもの等が挙げられる。
本発明において、連続気孔の有無は次のようにして判断
する。すなわち、厚さl mmの複合シートから直径1
01mの円板を切り抜き、この円板にINA/minの
割合で空気を流した場合に、圧力損失が100011 
Hz O以下の場合に、連続気孔を有すると判断する。
上記空気を流した場合の圧力損失が小さい程、複合シー
トに占める連続気孔の割合が多いことを意味する。また
、上記の圧力損失は、シートの通気性の程度をも表すも
のである。本発明のシートにおいては、上記圧力損失が
500mm Hz O以下であることが好ましく、特に
好ましくは2001H20以下である。
さらに2本発明の複合シートは、気孔率(%)が40〜
80%であることが必要である。
ここで、気孔率(%)は、複合シートの全容積に対する
気孔容積の割合を百分率で表したものである。かかる気
孔率(%)は、具体的には次のようにして測定される。
まず、複合シートの乾燥型1w(g)と体積V (cJ
)を測定する。次に、シートを粉末状にして複合シート
の真密度ρ(g/cnt)を測定し、気孔率(%)を次
式により算出する。
かかる気孔率が40%未満では、連続気孔の割合も少な
くなり1通気性が低下し、また、吸水板等として使用す
るような場合に水の保持量が少なくなるので、好ましく
ない。一方、気孔率が80%を超えると、複合シートの
曲げ強度1曲げ弾性率等の力学的特性が低下する傾向が
あるので、好ましくない。
次に2本発明の複合シートは2曲げ強度が50kg/−
以上1曲げ弾性率が2000 kg / cA以上を有
するものである。曲げ強度は高ければ高い程よいが。
通常50〜300 kg/csAのものが適当である。
曲げ強°度が50kg/cJ未満の場合は、破損するお
それがあるので、好ましくない。また1曲げ弾性率も高
ければ高い程よいが1通常2500〜4000 kg 
/ cJ程度のものが適当である。曲げ弾性率が200
0 kg / cnl未溝の場合は、たわみが生じやす
いので、好ましくない。
ここで2曲げ強度はJ I S  K  720319
8□〔硬質プラスチックの曲げ試験方法31曲げ弾性率
はJ I S  K  71131981 (プラスチ
ックの引張試験方法〕の規定に基づいて測定したもので
ある。
上記本発明多孔性複合シートは1例えば本発明の製造法
によって好ましく製造される。
本発明の製造法においては、まず9強化繊維からなるシ
ートに、熱流動性が日本工業規格JIS−K −691
11979の5.3.2 (成形材料(円板式流れ)〕
に基づ(樹脂の伸びが3〜15印である熱硬化性フェノ
ール樹脂の水分散液を含浸するものである。
上記の日本工業規格J I S  K  691Lq、
qの5゜3.2〔成形材料(円板式流れ)〕は、樹脂の
伸びを。
樹脂を圧縮成形して得られる円板状の成形品の直径の大
きさによって評価する試験法であるが、具体的には、5
gのフェノール樹脂を160℃±3℃の温度に保った金
型の上に円錐状に載せ、このフェノール樹脂に2500
kg fの荷重を60秒間かけることにより円板状の成
形品を圧縮成形し、得られた円板状成形品の直径(長径
及び短径の平均値をもって円板の直径とする。)を樹脂
の伸びとするものである。
本発明で使用するフェノール樹脂は、かかる試験法によ
って測定した樹脂の伸びが3〜15cmの範囲にある熱
硬化性フェノール樹脂である。
本発明の製造法において、樹脂の伸びが3 cm未満の
熱流動性を有するフェノール樹脂を使用した場合には、
目的とする多孔性複合シートを形成しにくいか、たとえ
形成できたとしても、力学的特性の不十分な複合シート
しか得られない傾向がある。一方、樹脂の伸びが15c
+nを超える熱流動性を有するフェノール樹脂を使用し
た場合には、加圧・加熱に多孔性シートの表面部分が融
着し易い傾向があり、そのため、連続気孔を有する多孔
性複合シートを得にくい傾向がある。
かかるフェノール樹脂は、上記のように水分散液として
強化繊維に含浸させるものであるが、かかる樹脂を分散
する溶媒すなわち分散媒としては。
例えば水、エタノール、メタノール、メチルエチルゲト
ン、エチレングリコール等が挙げられる。
これらの分散媒のうち、コストが安価でありかつ取扱い
が容易な水分散媒が特に好ましい。
上記フェノール樹脂の分散液の濃度は、5〜50重四%
とすることが好ましい。濃度が5重量%未溝の場合は、
樹脂の沈降よって安定な分散液が得られないことがあり
、一方、濃度が50重■%を超えると2強化繊維への含
浸に当たり、含浸斑が生じる傾向がある。
強化繊維に含浸させる樹脂量は、得られる複合シートの
重量当たり、 10〜90重景%、承部しくは30〜7
0重量%の範囲である。上記樹脂量が10重量%よりも
少ない場合には、十分な力学的特性を得ることが困難に
なることがあり、一方、90重量%を超えると、気孔率
が低下して、連続気孔が少なくなり1通気性が低下する
傾向がある。
また2強化繊維からなるシートに含浸させるフェノール
樹脂の分散媒cEは、必要に応じて、アルミナ、シリカ
、タルク、カーボンブラック、黒鉛。
二硫化モリブデン、フッ素樹脂の粉末等の充填剤。
着色剤として染料、顔料を加えてもよい。
次に9本発明においては、絞りローラで上記分散液を絞
り1強化繊維シートに含浸された過剰の分散液を除去す
る。ここで、絞りローラの絞り率は、上記分散液の濃度
1強化繊維シートに付着させる樹脂量を勘案して決定す
る。
次いで、未硬化の樹脂が付着した強化繊維シートを乾燥
する。かかる乾燥は、80〜110℃の温度で10〜3
0分間程度で行うことが好ましい。
上記乾燥後に、加圧・加熱して強化繊維シートに付着し
た未硬化の熱硬化性フェノール樹脂を硬化させる。加圧
・加熱は、圧力1〜10kg/cJ、温度140〜18
0℃で1〜20分間の範囲で行うことが好ましく、特に
圧力3〜6 kg / cd +温度150〜170℃
で3〜7分間の範囲で行うことが好ましい。
かくして1強化繊維とフェノール樹脂とからなり9強化
繊維と硬化したフェノール樹脂とが一体化したシートで
あって、シートの一方の面から他の面に貫通した連続気
孔を有し、シート全体の気孔率が40〜80%であり1
曲げ強度が50kg/c+J以上。
曲げ弾性率が2000 kg / c、rA以上の多孔
性複合シートが形成される。通常、上記加圧・加熱によ
って。
複合シートの表面は、連続気孔が貫通した部分を除き、
上記熱硬化性したフェノール樹脂で被覆される。
本発明において好ましく用いられるフェノール樹脂は2
例えば、フェノール類又はノボラック樹脂とアルデヒド
類とを懸濁安定剤及び塩基性化合物の存在下に水性媒体
中で反応させることにより製造することができる。かが
るフェノール類としては、フェノールの他に、フェノー
ル誘導体が挙げられる。フェノール誘導体とてしは1例
えば炭素数1〜9のアルキル基で置換されたm−アルキ
ルフェノール、0−アルキルフェノール、p−ア)Lt
−’rtLtフェノール、具体的にはm−クレゾール。
p−tert−ブチルフェノール、0−プロピルフェノ
ール、レゾルシノール、ビスフェノールA及びこれらの
ベンゼン核又はアルキル基の水素原子の一部又は全部が
塩素又は臭素で置換されたハロゲン化フェノール誘導体
等が挙げられる。なお、フェノール類としてはこれらに
限定されるものではなく、その他のフェノール性水酸基
を有する化合物であれば、いかなる化合物でも使用する
ことができる。また、これらのフェノール類は、2種以
上を用いることもできる。
上記フェノール樹脂を製造するために用いるノボラック
樹脂は、シュウ酸、塩酸又は硫酸等の酸性触媒の存在下
に、先に述べたフェノール類を。
アルデヒド類に対して1対1以下のモル比で反応させて
得られる直鎖状の分子構造を有する熱可塑性樹脂であり
、環球法により測定した融点が70〜100℃の固体状
の樹脂である。かかるノボラック樹脂は、市販品として
容易に入手することができる。
また、上記フェノール樹脂を製造するために用いるアル
デヒド類としては1例えば、ホルムアルデヒド1 アセ
トアルデヒドはもとよりホルマリン。
パラホルムアルデヒド、フルフラール等が挙げられる。
アルデヒド類のフェノール類に対する使用量としては1
モル比で1〜2.特に1.1〜1.4が好ましい。また
、アルデヒド類のノボラック樹脂に対する使用量として
は、50重■%以下が好ましい。
さらに、上記フェノール樹脂を製造するために用いる%
=+ 濁安定剤としては、実質的に水に不溶性の無機塩
類又は水溶性有機高分子が挙げられる。
実質的に水に不溶性の無機塩類としては1例えばフン化
カルシュウム、フッ化マグムシュウム、フフ化ストロン
チュウム等が好ましい。かかる実質的に水に不溶性の無
機塩類の添加方法としては。
かかる実質的に水に不溶性の無機塩類を直接父系に添加
してもよいが、フェノール樹脂の製造反応時に1かかる
実質的に水に不溶性の無機塩類を生成し得る2種以上の
水溶性無機塩類を添加してもよい。実質的に水に不溶性
の無機塩類を生成し得る水溶性無機塩類としては9例え
ば、フン化ナトリュウム、フフ化カルシュウム及びフッ
化アンモニュウムからなる群から選ばれた少なくとも1
種と、カルシュウム、マグネシュウム、ストロンチュウ
ムの塩化物、硫酸塩及び硝酸塩からなる群から選ばれた
少なくとも1種等が挙げられる。
また、水溶性有機高分子としては1例えば、アラビアゴ
ム、ガッチゴム、ヒドロキシグアルゴム。
部分加水分解ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース。
可溶性澱粉及び寒天等が挙げられる。かかる水溶性有機
高分子は、単独もしくは混合して用いることができる。
また、実質的に水に不溶性の無機塩類と水溶性有機高分
子とを併用してもよい。
塩基性化合物としては9例えば、苛性ソーダ。
苛性カリ、水酸化カルシュラム、水酸化マグネシュウム
、アンモニア水、ヘキサメチレンテトラミン、ジメチル
アミン、ジエチレントリアミン及びポリエチレンイミン
等が挙げられるが、特にアンモニア水又はヘキサメチレ
ンテトラミンが好ましい。かかる塩基性化合物は、単独
又は混合して使用することができる。
本発明に用いるフェノール樹脂を製造するために使用す
る水性媒体としては、水のばか有機溶剤を含有した水で
もよい。かかる水性媒体の使用量としては、生成するフ
ェノール樹脂の固形分が20〜70重量%、特に30〜
60重量%となるように使用することが好ましい。
本発明におけるフェノール樹脂を製造する反応温度とし
ては、70〜100℃、特に80〜95°Cが好ましい
。また1反応時間としては、20〜120分間、特に4
0〜90分間が好ましい。
反応終了後1反応物を40℃以下に冷却して濾過又は遠
心分離等により固液を分離し、さらに、水洗して乾燥す
る。
(実施例) 以下9本発明を実施例によって具体的に説明する。
参考例1〜4 1!lの3つロフラスコにフェノール200 g 、 
37重量%のホルムアルデヒド水溶液(ホルマリン)2
0g。
水70g、ヘキサメチレンテトラミン18g及び塩化力
ルシュウム8.4gを攪拌しながら投入して均一な溶液
とし、この溶液に攪拌下にフン化ナトリウムの10重量
%水溶液40gを添加した後、60分間かけて内容物を
85℃まで加熱し、この温度を保持しなから F拌を続
けた。
内容物の温度が85℃に到達した後、10分間、40分
間、90分間及び150分間目に、内容物をそれぞれ5
0gづつサンプリングした。各サンプルを30℃に冷却
した後、0.1の水を加えた。次いで1上澄液を除去し
た後、下層の微小球化した樹脂を水洗して風燥し、さら
に5+am)1g以下の減圧下に50〜60℃で乾燥し
て平均粒径約50ミクロンのフェノール樹脂を得た。こ
れらのフェノール樹脂をそれぞれ樹脂A、B、C及びD
とする。
参考例5〜7 1にのガラス製フラスコに、ノボラック樹脂〔三井東圧
株式会社製# 6000 (融点70〜76℃)) 2
00g、水150g及びアラビアゴム4gを仕込み、攪
拌しながら内容物を95℃に加熱した。これにヘキサメ
チレンテトラミン20gを150gの水に溶解した溶液
を加え、95°Cに保持しながら、攪拌を続けた。
ヘキサメチレンテトラミンの水溶液を加えた後。
10分間、 60分間及び150分間目に、内容物をそ
れぞれ50gづつサンプリングした。各サンプルを30
℃に冷却した後、  0.37!の水を加え、微小球化
した樹脂を濾紙を使って濾別し1次いで水洗、風乾し。
さらに5 w Hg以下の減圧下に35℃で24時間乾
燥して平均粒径約200 ミクロンのフェノール樹脂を
得た。これらのフェノール樹脂をそれぞれ1MMB2F
及びGとする。
実施例1〜4.比較例1〜3 上記樹脂A−Gの伸びを前記JISの規定に基づいて測
定した。その結果を第1表に示す。
第1表 上記樹脂A〜Gの各100gを水400gに再度分散さ
せ、さらにこれをステンレス製ボールミルで1時間湿式
粉砕することにより、樹脂A−Gの水分散液を得た。こ
れらをそれぞれフェノール樹脂水分散液A、−G、とす
る。
目付400 g / rlのポリエチレンテレフタレー
ト繊維の長繊維不織布に、上記のフェノール樹脂水分散
液A、〜G、を含浸し、絞りローラでこの分散液を絞っ
た後、100℃で20分間乾燥し、未硬化のフェノール
樹脂が付着したポリエチレンテレフタレート不織布を得
た。この際のフェノール樹脂付着量は、200〜240
 g/rdの範囲であった。
これらを、160℃の温度に予熱したプレス成形機を用
いて1kg/cnTの圧力で5分間加圧・加熱すること
により、フェノール樹脂を硬化させて厚さ1關の複合シ
ートを得た。
これらのシートをそれぞれフェノール樹脂水分11に液
A、〜G、に対応させて、複合シートA2〜G2とする
複合シートA2〜G2の気孔率及び前記JISの規定に
基づいた曲げ強度1曲げ弾性率を測定した結果を第2表
に示す。
第2表 第2表から明らかなように、複合シー)A2−G2の気
孔率は、いずれも60〜65%であった。しかし9曲げ
強度1曲げ弾性率に関しては、Az、Bz。
Cz、Ez、Fzの複合シートは、実用上十分な曲げ強
度1曲げ弾性率であったが、複合シートDz80gは、
実用に耐えるものではなかった。
次に、直径1(hnの円板に切り抜いた複合シートAz
、Bz、CZ、E2.F2に、 l N l /min
の割合で空気を流し、前記の方法によって圧力損失を測
定して、連続気孔の有無及び通気性を調べた。
第3表 比較の複合シー1−A、の場合には、 I N j2 
/minの割合で空気を流した時の圧力損失が極めて大
きくて測定できなかった。このことは、複合シートA2
は連続気孔を有しておらず1通気性に劣ることを示して
いる。しかるに、第2表から明らかなように1本発明に
よる複合シートBz+Cz+Fz+Ezハ、  I N
 l /minの割合で空気を流した時の圧力損失は、
130以下と低いものであり、連続気孔を有し、十分な
通気性を有するものであって、実用に適した通気性を有
するものであった。
また1本発明よる実施例1〜4の複合シートを調べたと
ころ、気孔の大部分は連続気孔があった。
(発明の効果) 本発明の多孔性複合シートは1強化繊維と硬化したフェ
ノール樹脂とが一体化してなるので1曲げ強度1曲げ弾
性率等の力学的特性に優れている。
したがって1散気板、濾過材等の他に、特に上記力学的
特性が要求される成形用型等に用いることができ1幅広
い用途に利用することができる。しかも、気孔率が高い
ので、軽量であって、取り扱いやすいものである。さら
に、連続気孔を有するので2通気性に優れているもので
ある。また、気孔率が高いので、連続気孔も多く、フェ
ノール樹脂の親水性と相俟って水分を保持することがで
き。
エアーコンディショナー、電気冷蔵庫等の調湿板に好適
に利用することができる。
また8本発明の製造法は、特定の熱流動性を有する熱硬
化性フェノール樹脂を用いるので、上記多孔性複合シー
トを簡単な操作で容易に得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)強化繊維とフェノール樹脂とからなり、強化繊維
    と硬化したフェノール樹脂とが一体化したシートであっ
    て、シートの一方の面から他の面に貫通した連続気孔を
    有し、シート全体の気孔率が40〜80%であり、曲げ
    強度が50kg/cm^2以上、曲げ弾性率が2000
    kg/cm^2以上であることを特徴とする多孔性複合
    シート。
  2. (2)強化繊維がポリエステル繊維の不織布である特許
    請求の範囲第1項記載の多孔性複合シート。
  3. (3)強化繊維からなるシートに、熱流動性が日本工業
    規格JIS−K−6911_1_9_7_9の5、3、
    2〔成形材料(円板式流れ)〕に基づく樹脂の伸びが3
    〜15cmである熱硬化性フェノール樹脂の水分散液を
    含浸し、絞りローラで上記分散液を絞った後、乾燥し、
    しかる後に加圧・加熱して上記フェノール樹脂を硬化さ
    せることを特徴とする多孔性複合シートの製造法。
JP62325075A 1987-12-21 1987-12-21 多孔性複合シート及びその製造法 Granted JPH01165427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2735064A1 (fr) * 1995-06-09 1996-12-13 Aerospatiale Procede de fabrication d'une peau microporeuse en materiau composite

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