JPH01159289A

JPH01159289A - 熱転写記録用受像シート

Info

Publication number: JPH01159289A
Application number: JP62319296A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Iwasaki; 浩岩崎; Kazuo Watanabe; 一生渡辺; Yoshitaka Okumura; 奥村　嘉孝
Original assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1987-12-16
Filing date: 1987-12-16
Publication date: 1989-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、熱転写記録用受像シートに関し、特に熱昇華
性染料を利用した熱転写記録用の受像シートの改良に関
するもので、異常転写がなく、記録画質の著しく改善さ
れた受像シートを提供するものである。

「従来の技術」入−力信号と同時に記録像の得られる熱記録方式は、装
置が比較的簡単で安価なうえに低騒音であるため、ファ
クシミリ−１計算機用端末プリンター、測定機器用プリ
ンター等多方面に利用されている。

これらの熱記録方式に使用される記録媒体としては、加
熱により物理的、化学的変化を起して発色する記録層を
設けた所謂発色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用さ
れている。然し乍ら、かかる記録紙は製造工程中や保存
中に不要な発色を起しやすく、又記録された像の保存安
定性にも劣っており、有機溶剤や化学薬品等との接触に
よって褪色現象を起してしまう。

そのため、発色タイプ感熱記録紙に代る記録媒体として
、有色の色材そのものを利用した記録媒体を用いる記録
方式が提案されており、例えば特開昭５１−１５４４６
号公報には、常温では固体又は半固体状の色材を紙、ポ
リマーフィルム等の基材上に塗布しておき、基材上の色
材と記録紙とを接触させ、熱記録ヘッドにより基材上の
色材を加熱して選択的に記録紙に色材を転移させて記録
像を得る方式が提案されている。

この記録方式では基材上の色材を熱によって溶融、蒸発
、昇華せしめ、記録紙に転移させて粘着、吸着、染着に
よって記録像を得るものであり、記録紙として普通紙が
利用できる特徴があるとされている。そして、特に色材
として昇華性染料を用いる記録方式では諧調性に優れた
画像が得られるため、フルカラー記録用途への応用が試
みられている。

しかし、記録紙として普通紙を用いた場合には、特に染
着が起り難く、記録像の色濃度が低いばかりでなく、経
時によって著しい褪色、現象を起してしまう。そのため
、熱可塑性樹脂を主成分とする受像層を形成した受像シ
ートが使用されているが、昇華性染料を用いる記録方式
では、依然として記録感度が低く、記録に際し高温での
熱転写が必要となる。ところが、高温で熱転写記録を行
うと、受像層を形成する熱可塑性樹脂が軟化して色材転
写層と融着現象を起こすトラブルが発生する。

「発明が解決しようとする問題点」受像層と色材転写層が融着現象を起こすと、シートの走
行は不可能となり、転写シートの色材が物理的に転移（
異常転写）して記録画質を低下させてしまう。そのため
、受像層と色材転写層との融着現象を改良するために、
タルク、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン等の顔料類を
受像層に添加する方法〔特開昭５７−１０７８８５号公
報〕や、硬化剤によって受像層を構成する樹脂の一部を
架橋硬化させる方法〔特開昭５８−２１５３９８号公報
〕等も提案されているが、必ずしも満足すべき改良効果
は得られていない。また、色材層と受像層との間にシリ
コーン樹脂の薄膜層を設ける試み〔特公昭５５−１５３
１０号公報〕も行われているが、融着現象の改良に付随
して、記録層表面の筆記適性や接着性等が低下する等の
欠陥が派生するため、やはり満足すべき結果が得られて
いない。

かかる現状に鑑み、本発明者等は有色の色材、特に熱昇
華性染料を熱転移させる記録方式に用いて有用な熱転写
記録用受像シートの改良について鋭意研究をした結果、
受像層上に特定の組成から成る離型層を設けることによ
って、色材層と受像層との熱融着を効果的に改良し、結
果的に極めて優れた高画質の記録像を与える受像シート
を完成するに至った。

「問題点を解決するための手段」本発明は色材転写シートから転写像を受理する熱転写記
録用受像シートにおいて、該受像シートの受像層上にア
ミノ変性シリコーンオイルとアルデヒド化合物から成る
離型層を設けたことを特徴とする熱転写記録用受像シー
トである。

「作用」本発明の受像シートにおいて、離型層を構成する主成分
であるアミノ変性シリコーンオイルとは、ジメチルポリ
シロキサン骨格で代表されるシリコーンオイルを化学的
に変性してアミノ基を導入したものであり、例えば下記
の如き一般式で表される化合物が挙げられる。

〔一般式Ｉ〕

〔一般式■〕〔一般弐■〕ＣＲ：　−ＣＨ，、−ＯＣＨ，；　　ｍｌ　ｎ：整数〕
上記一般式で表される化合物の中でも、一般式（Ｉ［［
）で示される末端反応性のシリコーンオイルは物理強度
に優れた表面を与えるため特に好ましく用いられる。

なお、上記の如きアミノ変性シリコーンオイルは、骨格
を示すジメチルシロキサン鎖の一部のメチル基を置換す
ることも可能であり、例えばα−メチルスチレン、α−
オレフィン等のオレフィン類による変性、トリフルオロ
アルキル基、グリシジル基、カルボキシル基、メルカプ
ト基、ポリエーテル基、エポキシ基、ヒドロキシル基等
の活性基やメタクリロキシプロピル基に代表される重合
性基の導入も可能である。しかし、少なくとも分子骨格
中に１個以上の１級アミノ基を有する必要がある。

本発明において、アミノ変性シリコーンオイルと共に離
型層を形成するために用いられるアルデヒド化合物とし
ては、例えばホルムアルデヒド、グリオキサール、ゲル
タールアルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン
等の如きアミノ基と反応して架橋結合を形成する化合物
が用いられるが、架橋反応性、作用効果、塗料安定性に
おいて優れているため、特にグリオキサールが好ましく
用いられる。また、アルデヒド化合物の使用量はアミノ
変性シリコーンオイルのアミン当量に応じて適宜調節さ
れるが、一般にアミノ変性シリコーンオイルに対して０
．０１〜１０％程度、好ましくは０．２〜５％程度の範
囲で使用される。

なお、離型層を構成する成分中には、必要に応じて、例
えばシリカ、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、尿素・ホルム
アルデヒド樹脂粒子等の無機あるいは有機顔料類、接着
剤類、架橋剤、滑剤、蛍光増白剤、染料、顔料、界面活
性剤、帯電防止剤等の各種助剤を添加してもよい。

かくして調製された離型層形成塗液は、受像シートの受
像層上に塗布されるが、離型層の膜厚は２μｍ以下が好
ましく、より好ましくは０．０５〜１μｍ程度の範囲で
調節される。

本発明の受像シートにおいて、受像層の構成については
特に限定するものではないが、一般に昇華性染料に対し
て効果的な染着能を有する熱可塑性樹脂層が好ましく用
いられる。受像層を構成する熱可塑性樹脂としては、例
えばスチレン、ビニルトルエン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、塩化ビニル
、酢酸ビニル等のビニル糸上ツマ−の重合体及び共重合
体；ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リスルホン、エポキシ樹脂、ポリウレタン等の縮合系重
合体；及びセルローズ系樹脂ｉが挙げられる。

これらの熱可塑性樹脂は単独で使用してもよいが、性質
の異なる２種類以上の樹脂を併用してもよい。また、必
要に応じてメチルセルローズ、エチルセルローズ、ヒド
ロキシプロピルセルローズ、澱粉、ポリビニルアルコー
ル、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
ユリア樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹
脂、フッ素樹脂等の他の樹脂材料を含有せしめてもよく
、多価イソシアネート化合物、エポキシ化合物、有機金
属化合物等の反応性化合物を添加して受像層の改質をす
ることも可能である。しかし、受像層を構成する熱可塑
性合成樹脂が熱可塑性を失わない範囲に留める必要があ
る。

さらに、受像層には筆記性向上等の目的で、例えば重質
、軽質炭酸カルシウム、タルク、クレー、天然２合成珪
酸類、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、尿
素ホルムアルデヒド樹脂粉末等の無機、有機顔料や紫外
線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、離型剤、滑剤等の
各種助剤を添加することもできる。

なお、支持体としては普通紙、合成紙、合成樹脂フィル
ム等が適宜選択して用いられるが、熱特性に優れている
ため普通紙の使用が好ましい。また、ここでいう普通紙
は、例えばセルローズパルプを主成分とし、紙力増強剤
、サイズ剤、定着剤、無機、有機填料等を添加して普通
に抄造して得られた紙、及びこれに酸化澱粉等をサイズ
プレスしたり、クレー等の顔料を主成分とするプレコー
ト層を設けて表面物性を改良した紙等が含まれるが、ア
ート紙、コート紙、キャストコート祇等の如（表面の平
滑性に優れた紙が特に好ましく用いられる。

かくして得られる本発明の熱転写記録用受像シートは、
特に色材転写シートとして熱昇華性染料を含有するシー
トを用いた場合の受像シートとして、極めて優れた性能
を発揮するものであり、異常転写が効果的に防止され、
解像度に優れた高画質の記録像が得られるのみならず、
筆記適性、表面接着性にも優れた特性を発揮するもので
ある。

本発明でいう熱昇華性染料とは、通常の取り扱い条件下
では受像シートと接触しても色材の転移を起さないが、
例えば６０℃以上の加熱によって初めて溶融、蒸発、昇
華等によって色材の転移を起すような染料を意味し、例
えばアゾ系、ニトロ系、アントラキノン系、キノリン系
等に代表される分散染料、トリフェニルメタン系、フル
オラン系に代表される塩基性染料、油溶性染料等種々の
染料の中から適宜選択して使用される。

また、本発明の熱転写記録用受像シートは、例えば熱印
字ユニット等の熱板、サーマルヘッド等により接触加熱
する熱記録方式のみならず、赤外線ランプ、ＹＡＧレー
ザ−、炭酸ガスレーザー等の熱線輻射による非接触加熱
方式による熱記録等にも有用である。

以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論かかる実施例に限定されるものではない。又、特
に断らない限り例中の部及び％はそれぞれ「重量部」及
び「重量％」を表す。

実施例１水性ポリエステル樹脂〔商品名：パイロナールＭＯ−１
２００，固形分濃度３４％、東洋紡績社製〕を市販の両
面アート紙（米坪１０５ｇ／ｉｆ）上に乾燥重量が１０
ｇ／ｒｒｆとなるように塗布乾燥した後、スーパーキャ
レンダで平滑化処理（線圧２００　ｋｇ／ｃｍ）　して
受像層を形成した。

次いで、末端反応性アミノ変性シリコーンオイル〔商品
名：　Ｘ　−２２−１６１Ｂ、一般式（■）、アミン当
ＩＩ　５００．信越化学社製〕　１０部とグリオキサー
ル０．２部をイソプロピルアルコール１００部、メチル
エチルケトン３０部から成る混合溶媒に溶解・混合して
調製した離型層形成塗液を、上記受像層上に乾燥後の膜
厚が０．３μｍとなるように塗布乾燥して熱転写記録用
受像シートを得た。

比較例１離型層形成塗液にグリオキサールを使用しなかった以外
は実施例１と同様にして受像シートを得た。

比較例２離型層形成塗液として、剥離紙用シリコーン樹脂〔商品
名：　Ｓ　Ｄ−７２２６，信越化学社製〕　１０部と硬
化剤〔商品名：　ＳＲＸ　２１２ＣＡＴ、信越化学社製
３０．０６部をトルエン１５０部に溶解・混合して調製
した塗液を使用した以外は実施例１と同様にして受像シ
ートを得た。

実施例２〜６飽和ポリエステル樹脂〔商品名：バイロン２００゜東洋
紡績社製〕８５部をメチルエチルケトン２５０部、トル
エン２５０部から成る混合溶媒に溶解して調製した塗液
を、ポリプロピレン系合成紙〔商品名：ユボＦ　Ｐ　Ｇ
−１１０，玉子油化合成紙社製〕上に乾燥重量が６ｇ／
ｒｄとなるように塗布乾燥して受像層を形成した。

次いで、信越化学社製の各種アミノ変性シリコーンオイ
ルとグリオキサールを以下の割合でイソプロピルアルコ
ール１５０部に溶解・混合して調製した５種類の離型層
形成塗液を、上記受像層上に乾燥後の膜厚が以下に示す
ような厚さになるよう塗布乾燥して熱転写記録用受像シ
ートを得た。

〔実施例２〕アミノ変性シリコーンオイルの商品名：Ｘ−２２−１６
１Ｂ　；一般式（ＩＩＩ）　、　７ミン当量：グリオキ
サール使用ｉ１：ｏ、２％、膜厚：０．１μｍ（アミノ
変性シリコーンオイルに対する重量％）〔実施例３〕アミノ変性シリコーンオイルの商品名：Ｘ　−２２−１
６１Ａ　；一般式（■）、アミン当量：グリオキサール
使用ｉｉ：１％、膜厚：０．１μｍ〔実施例４〕アミノ変性シリコーンオイルの商品名：ＫＦ−３９３，
一般式（Ｉ）、アミン当量：グリオキサール使用ｉ１：
５％、膜厚：０．２μｍ〔実施例５〕アミノ変性シリコーンオイルの商品名：ＫＦ−８６５；
一般式（■）、アミン当量：グリオキサール使用量；３
％、膜厚：０．１μｍ〔実施例６〕アミノ変性シリコーンオイルの商品名：Ｘ　−２２−３
６８０；一般式（■）、アミン当量＝グリオキサール使
用量：１％、膜厚：０．５μｍかくして得られた８種類
の熱転写記録用受像シートについて、以下の如く品質比
較試験を行った。

即ち、熱昇華性染料〔デイスパースレッド６０）１部、
エチルセルロース１．５部、イソプロピルアルコール１
０部、エタノール５部をサンドミルで混合粉砕分散して
調製した平均粒子径１μｍの染料インキを、厚さ６μｍ
の耐熱処理ポリエステルフィルムの非処理面上に乾燥塗
布量がＩｇ／ｒｒｆとなるように、グラビアベタ印刷し
て色材転写シートを作成した。

次に、色材転写シートと熱転写記録用受像シートの塗布
面を重ね合せ、色材転写シートの背面から感熱ヘッドに
より熱を印加しく１２Ｖ、２〜８１１ｓｅ　ｃ　）受像
シートの受像面上に熱転写記録像を得た。

得られた記録像の表面特性を以下の評価基準に従って評
価してその結果を表に記載した。

〔評価基準〕′ ◎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・×優れている・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・劣っている〔異常転写〕記録層表面に発生している異常転写を目視評価した。

〔筆記特性〕

記録層表面にボールペン（ゼブラ社製）で筆記し、その
良否を判定した。

〔接着特性〕

メンディングテープ（住友スリーエム社製〕で記録層表
面の接着性の良否を判定した。

「効果」第１表の結果から明らかなように、本発明の各実施例で
得られた熱転写記録用受像シートはし１ずれも優れた表
面特性を有していた。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）色材転写シートから転写像を受理する熱転写記録
用受像シートにおいて、該受像シートの受像層上にアミ
ノ変性シリコーンオイルとアルデヒド化合物から成る離
型層を設けたことを特徴とする熱転写記録用受像シート
。
（２）アミノ変性シリコーンオイルが末端反応性のシリ
コーンオイルである請求の範囲第（１）項記載の受像シ
ート。
（３）アルデヒド化合物がグリオキサールである請求の
範囲第（１）〜（２）項記載の受像シート。