JPH02235792A - 熱転写受像材料 - Google Patents

熱転写受像材料

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JPH02235792A
JPH02235792A JP1058081A JP5808189A JPH02235792A JP H02235792 A JPH02235792 A JP H02235792A JP 1058081 A JP1058081 A JP 1058081A JP 5808189 A JP5808189 A JP 5808189A JP H02235792 A JPH02235792 A JP H02235792A
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JP
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thermal transfer
layer
dye
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image
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JP1058081A
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Takeo Sakai
坂井 武男
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱移行型の色素を用いた熱転写法に用いる熱転
写受像材料に関するものであり、特に優れた帯電防止処
理が施され、プリンタ通過性の改良された熱転写受像材
料に関するものである.(背景技術) 近年、情報産業の急速な発展に伴い、種々の情報処理シ
ステムが開発され、またそれぞれの情報処理システムに
適した記録方法および装置も開発、採用されている.こ
のような記録方法の一つとして熱転写記録方法は、使用
する装置が軽量かつコンパクトで騒音がなく、操作性、
保守性にも優れており、カラー化も容易であり、最近広
く使用されている。この熱転写記録方法には大きく分け
て熱溶融型と熱移行型の2種類がある。後者の方法は支
持体上にバインダーと熱移行性色素を含有する色素供与
層を有する熱転写色素供与材料を熱転写受像材料と重ね
合わせて、色素供与材料の支持体側から熱印加し、熱印
加したパターン状に熱移行性色素を記録媒体(熱転写受
像材料)に転写させて転写像を得る方法である。
なお、ここで熱移行性の色素とは、昇華または媒体中で
の拡散により熱転写色素供与材料から熱転写受像材料へ
転写しうる色素をいう。
(発明が解決しようとする課題) これらの記録方法において使用される熱転写受像材料は
、一般に取り扱い時の摩擦等により帯電し易く、その結
果シート同志が静電気的な引力により互いに《つついて
しまったり、またはゴミ等がシート上に付着し易い等の
欠点を有する.そのため熱転写受像材料に発生した静電
気を逃がし易《するためには、従来から熱転写受像材料
の染料受像面や裏面に帯電防止剤を含有させることや帯
電防止層を設けること等各種の帯電防止処理が提案され
てきた(例えば特開昭61−197283号、特開昭6
2−248685号、特開昭63−91286号)。し
かし未だ充分な帯電防止効果と得るものがなく、特に通
常の感熱転写装置に熱転写受像材料を給紙する際、シー
ト同志がくっついて一度に2枚の熱転写受像材料が給紙
されてしまう、いわゆる“2枚給紙”が発生するという
問題が解消されていない. 従って、本発明の目的は、優れた帯電防止効果が得られ
、特に熱転写記録における給紙の際に発生する恐れの多
い2枚給紙を確実に防止することができる熱転写受像材
料を提供することにある。
(課題点を解決するための手段) 上記本発明の目的は、熱転写色素供与材料から加熱によ
り移行する熱移行性の色素を受容する受像層を支持体の
一方の側に有し、他方の側にバック層を有してなる熱転
写受像材料において、該バック層が水性ポリエステル及
び帯電防止剤を含有する層を少なくとも一層有する熱転
写受像材料により達成された。
本発明のバック層に使用される水性ポリエステルは、バ
ック層の結合剤として用いる。
本発明で用いることのできる水性ポリエステルとしては
水に溶解もしくは分散したポリエステルを指すが、水性
ポリエステルとして市販されている商品例えば、東洋紡
製のパイロナールMD−1200、イーストマンケミカ
ル社製のFPY6762、MPS7762、WD365
2、WJL6342、WNT9519、WMS5113
、WDS I ZE,WNT,WMS..DFB (何
れも商品名)等を用いることができる. また、本発明で用いることのできる水性ポリエステルと
して米国特許第4,252,885号、同第4,241
,169号、同第4.394.442号、欧州特許第2
9.620号、同第78,559号、特開昭54−43
017号、リサーチ・ディスクロージャー1892B 
(1982年1月号)等に記載され゛ている水性ポリエ
ステルを挙げることができる. 更に具体的には、以下に(1)で示す酸または酸無出物
もしくは酸の,低級アルキルエステルを一種以上と、以
下に[II)で示すグリコールまたはポリエステルもし
くはコポリエステル製造の反応条件下でグリコールとし
て作用する適切な物質一種以上とを慣用方法により縮合
し、その後水に溶解もしくは分散した水性ポリエステル
を指す.本発明で水性ポリエステルを合成する時に用い
ることのできる酸頻(r)とは、エステル形成性芳香族
カルボン酸類;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸
、2.5−ジメチルテルフタル酸、ナフタレンジカルポ
ン酸類、ビフエニルジカルボン酸、ペンゾフエノンテト
ラカルボン酸、トリメリト酸、ピロメリト酸、トリメシ
ン酸等であり、また、エステル形成性芳香族スルホン酸
類;スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2.7
−ジカルボン酸、等でありまた、メチレン基4〜8個の
飽和直鎖状脂肪族ジカルボン酸類;アジビン酸、ビメリ
ン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の酸か
ら選んだ少くとも一種の有機酸またはそのような酸のエ
ステル形成性誘導体すなわち無水物もしくは低級アルキ
ルエステル(アルキル基中の炭素数10以下)である。
これらの中で特にトリメリト酸無水物;スルホテレフタ
ール酸、イソフタール酸、テレフタール酸もしくはそれ
らのエステル形成性誘導体が好ましい。
また、本発明で水性ポリエステルを合成する時に用いる
ことのできるグリコールIi(n)とはエチレングリコ
ール、1.2−プロパンジオール、1.3−プロパンジ
オール、1.3−ブタンジオール、1.4−ブタンジオ
ール、1.5−ペンタンジオール、l,6−ヘキサンジ
オール、1.8−オクタンジオール、1.4−シクロヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、スチレンオキシ
ド、フエニルグリシジルエーテル等である.この中でジ
エチレングリコール、エチレングリコール、1.2−プ
ロパンジオール、ジエチレングリコール、ネオベンチル
グリコール等が好ましい。
また、所望なら、エチレングリコールモノプチルエーテ
ル、トリデカノール、ブトキシエトキシプロパノール、
ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、及びヘキサ
デカノール、好ましくはベンジルアルコールまたはシク
ロヘキサノールのような1つ又はそれ以上の1価アルコ
ールをポリエステル又はコポリエステルが製造される反
応混合物中に、ポリエステル又はコポリエステル構造中
のぶら下がり力ルボキシル基の選定数と反応するに十分
な量含めることによりポリエステル又はコポリエステル
の酸価を変更することが可能である.硬度、粘着性、可
撓性、溶解性、加水分解抵抗性およびガラス転移温度の
ようなポリエステルまたはコポリエステルのその他の性
質は所望なら、二官能性酸、カルボキシグリコール、多
官能性アルコール、アミンおよびアミノアルコールのよ
うな一つ又はそれ以上の改質剤をポリエステル又はコポ
リエステルが製造される反応混合物へ添加することによ
り改質することができる。適切な改質剤には、イソフタ
ール酸、テレフタール酸、フタール酸無水物、ギ酸、マ
レイン酸無水物、クロレンド酸無水物、テトラクロ口フ
クール酸無水物、コハク酸、ジメチロールプロパン酸、
グリセリン、エタノールアミン、エチレンジアミン及び
ヘキサメチレンジアミンがあり、イソフタール酸、テレ
フタール酸、フタール酸無水物、クロレンド酸無水物、
マレイン酸無水物及びエタノールアミンが好ましい. ポリエステル又はコポリエステルの分子量は500ない
し50,000としてよい. 本発明に用いることのできる帯電防止削としては、導電
性のボリマーや、イオン性あるいは非イオン性の界面活
性剤、コロイダルシリカ、金属酸化物あるいはその複合
酸化物などがあげられる.導電性ボリマーとしては例え
ば、特開昭48−22017号、特公昭46−2415
9号、特開昭51−30725号、特開昭51−129
216号、特開昭55−95942号、特開昭49−3
972号、特開昭49−121523号、特開昭48−
91165号、特公昭49−24582号、特開昭56
−117234号等に記載されているようなものがある
.界面活性剤としては、特開昭49−85826号、特
開昭49−33630号、米国特許2,992.108
号、米国特許3,206,312号、特開昭48−87
826号、特公昭49−11567号、特公昭49−1
1568号、特開昭55−70837号等に記載されて
いるような化合物である.例えば、アルキレンオキサイ
ド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ボリエチレ
ングリコールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコ
ールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコ
ールエステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエ
ステル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミンま
たはアミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付
加物類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハ
ク酸ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤:アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリ
ン酸エステル類、N−アシルーN−アルキルタウリン酸
、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸エステル類などのカルボキシ基、スルホ
基、フォスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤:アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸あるいは
リン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキシ
ド類などの両面界面活性剤:アルキルアミン塩類、脂肪
族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウ
ム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩
類、および脂肪族あるいは複素環を含むフォスフォニウ
ムあるいはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤
を用いることができる。
また本発明には、特公昭57−9053号、特開昭60
−244945号、特開昭61−20944号、特開昭
62−135826号、特開昭63−208841号な
どに記載されているフッ素系界面活性剤を用いることが
できる.また米国特許第3,525,621号に記載さ
れているようなコロイダルシリ力、特開昭58−585
41号に記載されているようなアルミナゾル、特開昭5
6−143430号、特開昭56−143431号、特
開昭57−104931号、特開昭57118242号
等に記載されているような金属酸化物またはその複素酸
化物もあげられる.具体的には例えば、ZnO , T
iOzSSnOz、A IlzOs、IntOz 、M
gO 、BaO 、Moss、Siot..Zr02の
中から選ばれた少くとも一種の結晶性の金属酸化物ある
いはこれらの複合酸化物で異種原子を少量含む平均粒径
0.05〜0.5μの粒子挙げられる.この時異種原子
の組合わせとしてはZnOとAjLIn等、TiOzと
Nb, Ta等、SnOzとSb, Nb、ハロゲン原
子等が好ましい。
本発明は、水性ポリエステルと帯電防止剤の塗布液を支
持体に直接塗布することで目的を達する。
予め、支持体にコロナ放電処理、紫外線処理、グロー放
電処理、下塗り処理等を施して良く、悪影響を及ぼすこ
とはない. 本発明に係るバック層は一般によく知られた塗布方法、
例えばディップコート法、エアーナイフコート法、カー
テンコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート
法、エクストルージョンコート法等により塗布すること
ができる。
本発明の水性ポリエステルと帯電防止剤とから成るバッ
ク層を塗布する際の溶媒は、作業環境衛生上、また水性
ポリエステル、帯電防止剤の溶解性上からも水が好まし
い.しかし目的に応じて、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロバノールのようなアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトンのようなケトン類、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ジオキサンのようなグリコール
エーテル類などの水に相博する有機溶剤で水の一部また
はほとんど置き換えても良い. 本発明の水性ポリエステルと帯電防止剤を含むバック層
は支持体に直接塗布することで強固に接着するが、プラ
スチックフィルム支持体の場合はプラスチックを膨潤す
る化合物、いわゆるエッチング剤を併用しても良い.エ
ッチング剤としては、レゾルシン、クロロレゾルシン、
メチルレゾルシン、0−クレゾール、m−クレゾール、
フェノール、O−クロルフェノール、p−クロルフェノ
ール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノール、モ
ノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、抱水クロラール等があげられる.エッチン
グ剤の使用量は、水性ポリエステルや、帯電防止剤、支
持体の種類、塗布量等に応じて任意の量で良い, 本発明の水性ポリエステルの使用量は0.1g/%〜2
0g/nfが良く、0.05g/rrf 〜10g/r
tfが特に好ましい.帯電防止剤の使用量は必要とする
状能や帯電防止剤により異なり、任意の量で良いが、一
般に0.01g/ポ〜20g/ポが良く、o.o5g/
ポ〜10g/ボが特に好ましい。
また目的により、本発明のバック層にさらに被覆層を設
けても良い。
被覆層はセルロース誘導体、ビニル系重合体、ポリエス
テル、ナイロンなどの疎水性重合体でもよいし、低湿に
おいて感光層側へ曲がるカール防止等のためにゼラチン
層等の親水性重合体でもよい.この被覆層にはマット剤
やすべり剤を含有させても支障はない. 本発明の熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度に耐
えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯
電防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足できる
ものならばどのようなものでも使用できる。例えば、合
成紙(ポリオレフィン系、ボリスチレン系などの合成紙
)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、
璧祇、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、
合成ゴムラテックス含浸祇、合成樹脂内添紙、仮紙、セ
ルロース繊維紙、ボリオレフィンコート祇(特にポリエ
チレンで両側を被覆した祇)などの紙支持体、ポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート
、ポリスチレン、メタクリレート、ポリカーボネート等
の各種のプラスチノクフィルムまたはシートとこのプラ
スチノクに白色反射性を与える処理をしたフィルムまた
はシート、また上記の任意の組合せによる積層体も使用
できる。
熱転写受像材料には受像層が設けられる。この受像層は
、印字の際に熱転写色素供与材料から移行してくる熱移
行性色素を受け入れ、熱移行性色素が染着する働きを有
している熱移行性色素を受容しうる物質を単独で、また
はその他のバインダー物質とともに含んでいる厚み0.
5〜50μm程度の被膜であることが好ましい。熱移行
性色素を受容しうる物質の代表例であるポリマーとして
は次のような樹脂が挙げられる。
(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルポン酸成分にはスルホン基、
カルポキシル基などが置換していてもよい)と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールAな
どの縮合により得られるポリエステル樹脂;ポリメチル
メタクリレート、ポリビチルメタクリレート、ポリメチ
ルアクリレート、ボリブチルアクリレートなどのポリア
クリル酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エステル
樹脂:ボリカーボネート樹脂:ボリ酢酸ビニル樹脂:ス
チレンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリレート
樹脂など.具体的には特開昭59−101395号、同
617971号、同63−7972号、同63−797
3号、同60−294862号に記載のものを挙げるこ
とができる.また、市販品としては東洋紡製のバイロン
290、バイロン200、バイロン280、バイロン3
00、バイロンlO3、バイロンGK140、バイロン
GK−130、花王製のATR−2009、ATR−2
0 1 0などが使用できる。
(口)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など. (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。
(二)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など. (ホ)スルオン結合を有するもの。
ボリスルホン樹脂など。
(へ)その他極性の高い結合を有するものポリカブロラ
クトン樹脂、スチレンー無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリアクリI]ニトリル樹脂など。
上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。
熱転写受像材料中、特に受像層中には、熱移行性色素を
受容しうる物質として、または色素の拡散助剤として高
沸点有a溶剤または熱溶剤を含有させることができる。
高沸点有Ja溶剤および熱l容剤の具体例としては特開
昭62−174754号、同62−245253号、同
61−209444号、同61−200538号、同6
2−8145号、同62−9348号、同62−302
47号、同62−136646号に記載の化合物を挙げ
ることができる。
本発明の熱転写受像材料の受像層は、熱移行性色素を受
容しうる物質を水溶性バインダーに分散して担持する構
成としてもよい。この場合に用いられる水溶性バインダ
ーとしては公知の種々の水溶性ポリマーを使用しうるが
、硬膜剤により架橋反応しうる基を有する水溶性のポリ
マーが好まし受像層は2層以上の層で構成してもよい.
その場合、支持体に近い方の層にはガラス転位点の低い
合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤を用いて
色素に対する染着性を高めた構成にし、最外層にはガラ
ス転位点のより高い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶
剤や熱溶剤の使用量を必要最小限にするかもしくは使用
しないで表面のべタツキ、他の物質との接着、転写後の
他物質への再転写、熱転写色素供与材料とのプロッキン
グ等の故障を防止する構成にすることが望ましい.受像
層の厚さは全体で0.5〜50μ一、特に3〜30um
の範囲が好ましい.2層構成の場合最外層は0.1〜2
ym、特に0.2〜Iulの範囲にするのが好ましい. 本発明の熱転写受像材料は、支持体と受像層の間に中間
層を有してもよい。
中間層は構成する材質により、クッション層、多孔層、
色素の拡散防止層のいずれか又はこれらの2つ以上の機
能を備えた層であり、場合によっては接着剤の役目も兼
ねている。
色素の拡散防止層は、特に熱移行性色素が支持体に拡散
するのを防止する役目を果たすものである.この拡散防
止層を構成するバインダーとしては、水溶性でも有機溶
剤可溶性でもよいが、水溶性のバインダーが好ましく、
その例としては前述の受像層のバインダーとして挙げた
水溶性バインダー、特にゼラチンが好ましい。
多孔層は、熱転写時に印加した熱が受像層から支持体へ
拡散するのを防止し、印加された熱を有効に利用する役
目を果たす層である. 本発明の熱転写受像材料を構成する受像層、クツシコン
層、多孔層、拡散防止層、接着層およびバック層等には
、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸ハリウム、ケイ酸アルミニウ
ム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトボン、酸化チタン
、アルミナ等の微粉末を含有させてもよい。
熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いてもよい。
その例としては、K.Veenkatarama+tH
fThe Cl+emistry of Synthe
tic Dyesl第 巻第8章、特開昭61−143
752号などに記載されている化合物を挙げることがで
きる.より具体的には、スチルベン系化合物、クマリン
系化合物、ビフェニル系化合物、ペンゾオキサゾリル系
化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物
、カルボスチリル系化合物、2.5−ジヘンゾオキサゾ
ールチオフエン系化合物などが挙げられる.蛍光増白剤
は退色防止剤と組み合わせて用いることができる. 熱転写色素供与材料には、支持体上に熱移行性の色素を
含有する層を有する熱転写色素供与材料であって、熱印
加したパターン状に色素を熱転写受像材料の受像層に移
行させて記録を行うものと、支持体上に熱溶融性のイン
ク層を有する熱転写色素供与材料であって、熱印加した
パターン状に上記インクを溶融させ熱転写受像材料に転
写させて記録を行うものの2つが含まれる. 熱転写色素供与材料の支持体としては従来公知のものが
いずれも使用できる.例えばボリエチレンテレフタレー
ト;ボリアミド;ポリカーボネート;クラシン紙;コン
デンサー紙;セルロースエステル;弗素ポリマー;ポリ
エーテル;ボリアセタール;ボリオレフィン;ポリイミ
ド;ボリフェニレンサルファイド;ポリプロピレン;ボ
リスルフォン;セロファン等が挙げられる, 熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜30
μである.必要に応じて下塗り層を付与してもよい.ま
た、親水性のボリマーよりなる色素の拡散防止層を支持
体と色素供与層の中間に設けてもよい。これによって転
写濃度が一層向上する.親水性のポリマーとしては、前
記した水溶性ポリマーを用いることができる. また、サーマルヘッドが色素供与材料に粘着するのを防
止するためにスリッピンク層を設けてもよい。このスリ
ッピング層はポリマーバインダーを含有したあるいは含
有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、固体あるいは液
体潤滑剤またはこれらの混合物から構成される. 色素供与層は、印字したときに所望の色相を転写できる
ように色素を選択し、必要に応して、色素の異なる2層
以上の色素供与層を一つの熱転写色素供与材料に並べて
形成されていてもよい。例えば、分色信号に応して各色
の印字を繰り返してカラー写真のような画像を形成する
ときは、印字したときの色相がシアン、マゼンタ、イエ
ローの各色であることが望ましく、このような色相を与
える色素を含有する3つの色素供与層を並べる。
あるいは、シアン、マゼンタ、イエローに加えて更にブ
ラックの色相を与える色素を含有する色素供与層を追加
してもよい.なお、これら色素供与層の形成の際にいず
れかの色素供与層の形成と同時に位置検出用のマークを
設けると、色素供与層形成とは別のインキや印刷工程を
要しないので好ましい. 熱移行性色素を用いた熱転写色素供与材料は、基本的に
は、支持体上に熱によって昇華するか可動性になる色素
とバインダーを含有する熱転写層を有するものである。
この熱転写色素供与材料は、従来公知の熱によって昇華
するか可動性になる色素とバインダー樹脂とを適当な溶
剤中に溶解または分散させて塗工液を調製し、これを従
来公知の熱転写色素供与材料用の支持体の一方の面に、
例えば約0.  2〜5μ、好ましくは0.4〜2μの
乾燥膜厚になる塗布量で塗布乾燥して熱転写層を形成す
ることによって得られる。
このような熱転写層の形成に有用である色素としては、
従来熱転写色素供与材料に使用されている色素はいずれ
も使用できるが、本発明で特に好ましいものは、約15
0〜800程度の小さい分子量を有するものであり、転
写温度、色相、耐光性、インキおよびバインダー樹脂中
での溶解性、分散性などを考慮して選択される. 具体的には、例えば分散染料、塩基性染料、油溶性染料
などが挙げられるが、とりわけ、スミ力ロンイエローE
4GL,ダイアニクスイエローH2G−FS、ミケトン
ボリエルテルイエロー36SL,カヤッセトイエロー9
37、スミ力ロンレンドEFBL,ダイアニクスレッド
ACE,  ミケトンボリエノレテノレレ・ンドFB,
カヤノセトレン1’126、ミケトンファストブリリア
ントブルーB、カヤセ7}ブルー136などが好適に用
いられる。
その他にも公知の熱移行性色素を用いることができる。
また、上記の色素と共に用いるバインダー樹脂としては
、このような目的に従来公知であるバインダー樹脂のい
ずれも使用することができ、通常耐熱性が高く、しかも
加熱された場合に色素の移行を妨げないものが選択され
る.例えば、ボリアミF系樹脂、ポリエステル系樹脂、
エボキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポリアクリル
アミド、ポリスチレンー2−アクリロニトリル)、ポリ
ビニルビロリドンを始めとするビニル系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂(例えば塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体
)、ポリカーポネート系樹脂、ポリスチレン、ポリフエ
ニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例えばメチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、セルロースアセテート水素フタレート、酢酸セル
ロース、セルロースアセテートブロピオネート、セルロ
ースアセテートプチレート、セルローストリアセテート
)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えばポビニルアル
コール、ポリビニルブチラールなどの部分ケン化ポリビ
ニルアルコール)、石油系樹脂、ロジン誘導体、クマロ
ンーインデン樹脂、テルベン系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン)などが用
いられる.このようなバインダー樹脂は、例えば色素1
00重量部当たり約80〜600重量部の割合で使用す
るのが好ましい。
本発明において、上記の色素およびバインダー樹脂を溶
解または分散するためのインキ溶剤としては、従来公知
のインキ溶剤が自由に使用できる。
熱転写色素供与材料の第2の態様は、熱転写層が色素ま
たは顔料の如き着色剤を含むワノクスからなる熱転写層
形成用インキで構成された熱溶融転写層である態様であ
る。このインキは、適当な融点をもったワソクス類、例
えばパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナウハワンクス、ウレタン系ワックスをハイン
グーとして、カーボンブラノクや各種の色素、顔料など
の着色剤を配分し分敗してなるものである。使用する着
色剤とワックスの割合は、形成する熱溶融転写層中で着
色剤が約10〜65重量%を占める範囲がよく、また形
成する層の厚さは約1.  5〜6.0μ鴎の範囲が好
ましい。インキの製造および支持体上への塗布は、既知
の技術に従って実施できる。
本発明において、熱転写色素供与材料と熱転写受像材料
との離型性を向上させるために、色素供与材料および/
または受像材料を構成する層中、特に好ましくは両方の
材料が接触する面に当たる最外層に超型剤を含有させる
のが好ましい。
離型剤としては、ポリエチレンワンクス、アミFワンク
ス、テフロンパウダー等の固形あるいはワノクス状物質
二弗素系、リン酸エステル系等の界面活性剤:パラフィ
ン系、シリコーン系、弗素系のオイル類等、従来公知の
離型剤がいずれも使用できるが、特にシリコーンオイル
が好ましい.シνコーンオイルとしては、無変性のもの
以外に力』ボキシ変性、アミノ変性、エポキシ変性等の
変性シリコーンオイルを用いることができる.その例と
しては、信越シリコーン(株)発行の[変性シリコーン
オイル】技術資料の6〜xsBHに記載の各種変性シリ
コーンオイルを挙げることができる。有機溶剤系のバイ
ンダー中に用いる場合は、このバインダーの架橋剤と反
応しうる基(例えばイソシアネートと反応しうる基)を
有するアミノ変性シリコーンオイルが、また水溶性バイ
ンダー中に乳化分散して用いる場合は、カルボキシ変性
シリコーンオイル(例えば信越シリコーン(株)製:商
品名X−2 2−3 7 1 0)が有効である.本発
明に用いる熱転写色素供与材料および熱転写受像材料を
構成する層は硬膜剤によって硬化されていてもよい。
有機溶剤系のボリマーを硬化する場合には、特開昭61
−199997号、同5B−215398号等に記載さ
れている硬改剤が使用できる。ポリエステル樹脂に対し
ては特にイソシアネート系の硬膜剤の使用が好ましい. 水溶性ボリマーの硬化には、米国特許第4,678,7
39号第4NIJ、特開昭59−116655号、同6
2−245261号、同61−18942号等に記載の
硬膜剤が使用に適している.より具体的には、アルデヒ
ド系硬股剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬
膜剤、エポキシ系硬膜剤 など)、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N“一エチレン
ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N
−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ある
いは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに
記載の化合物)が挙げられる。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止剤
、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノールIN)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードア
ミン誘導体、スピロインダン系化合物がある.また、特
開昭61〜159644号記載の化合物も有効である。
紫外線吸収剤としては、ヘンゾトリアゾール系化合物(
米国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリ
ドン系化合物(米国特許第3.352681号など)、
ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2784号など
)、その他特開昭54−48535号、同62−136
641号、同61−88256号等に記載の化合物があ
る。また、特開昭62−260152号記載の紫外線吸
収性ボリマーも有効である, 金屈錯体としては、米国特許第4,244,155号、
同第4,2 4 5,0 1 8号第3〜36欄、同第
4,254,195号第3〜8欄、特開昭62−174
74 1号、同61−88256号(27)〜(29)
頁、特願昭62−234103号、四62−31096
号、特願昭6 2−2 3 0 5 9 6号等に記載
されている化合物がある。
有用な退色防止剤の例は特開昭62−215272号(
1 2 5)〜(137)頁に記載されている。
受像材料に転写された色素の退色を防止するための退色
防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよいし、色
素供与材料から転写させるなどの方法で外部から受像材
料に供給するようにしてもよい。
上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同
士を組み合わせて使用してもよい。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構成層には塗布
助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進
等の目的で種々の界面活性剤を使用することができる。
非イオン性界面活性剤.アニオン界面活性剤5両性界面
活性剤,カチオン界面活性剤を用いることができる。こ
れらの具体例は特開昭62−173463号、同62−
183/157号等に記載されている。
また、熱移行性色素を受容しうる物質、離型剤、退色防
止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤その他の疎水性化合物
を水溶性バインダー中に分散する際には、分敵助剤とし
て界面活性剤を用いるのが好ましい。この目的のために
は、上記の界面活性剤の他に、特開昭59=15763
6号の37〜38真に記載の界面活性剤が特に好ましく
用いられる。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構成層には、ス
ヘリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フル
オロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代
表例としては、特公昭57−9053号第8〜l7欄、
特開昭61−20944号、同62−135826号等
に記載されているフノ素系界面活性剤、またはフノ素油
などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フソ化エチレ
ン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ
素化合物が挙げられる。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料にはマノト剤を用
いることができる.マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィンまたはボリメタクリレートなどの特開昭6
1−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ペン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ
、AS樹脂ビーズなどの特願昭62−110064号、
同62110065号記載の化合物がある。
色素供与材料には背面より印字するときにサーマルヘン
ドの熱によるスティンキングを防止し、滑りをよ《する
意味で、支持体の色素供与店を設けない側にスティッキ
ング防止処理を施すのがよい。
例えば、■ポリビニルブチラール樹脂とイソシア不一ト
との反応生成物、■リン酸エステルのアルカリ金属塩ま
たはアルカリ土類金属塩、および■充填剤を主体とする
耐熱スリノプ層を設けるのがよい。ポリビニルブチラー
ル樹脂としては分子量が6万〜20万程度で、ガラス転
移点が80〜110@Cであるもの、またイソシアネー
トとの反応サイトが多い観点からビニルブチラール部分
の重量%がl5〜40%のものがよい。リン酸エステル
のアルカリ金属塩またはアルカリ土頚金属塩としては東
邦化学製のガファックRD720などが用いられ、ポリ
ビニルブチラール樹脂に対して1〜50重量%、好まし
くは10〜40重量%程度用いるとよい. 耐熱スリンプ層は下層に耐熱性を伴うことが望ましく、
加熱により硬化しうる合成樹脂とその硬化剤の組合せ、
例えばポリビニルブチラールと多価イソシアネート、ア
クリルボリオールと多価イソシアネート、酢酸セルロー
スとチタンキレート剤、もしくはポリエステルと有機チ
タン化合物などの組合せを塗布により設けるとよい。
色素供与材料には色素の支持体方向への拡散を防止する
ための親水性バリャー層を設けることもある。親水性の
色素パリャー層は、意図する目的に有用な親水性物質を
含んでいる.一般に優れた結果がゼラチン、ポリ(アク
リルアミド)、ポリ(イソブロビルアクリルアミド)、
メタクリル酸プチルグラフトゼラチン、メタクリル酸エ
チルグラフトゼラチン、モノ酢酸セルロース、メチルセ
ルロース、ポリ (ビニルアルコール)、ポリ (エチ
レンイミン)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(ビニルアル
コール)とポリ(酢酸ビニル)との混合物、ポリ(ビニ
ルアルコール)とポリ(アクリルM)との混合物または
モノ酢酸セルロースとポリ(アクリル酸)との混合物を
用いることによって得られる。特に好ましいものは、ポ
リ(アクリル酸)、モノ酢酸セルロースまたはポリ(ビ
ニルアルコール)である. 色素供与材料には下塗り層を設けてもよい。本発明では
所望の作用をすればどのような下塗り層でもよいが、好
ましい具体例としては、(アクリロニトリルー塩化ビニ
リデンーアクリル酸)共重合体(重量比14:80二6
)、(アクリル酸ブチルーメタクリル酸−2−アミノエ
チルーメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)共重合体
(重量比30 :20 :50)、線状/飽和ポリエス
テル例えばボスティノク7650 (エムハート社、ボ
スティンク・ケミカル・グループ)または塩素化高密度
ポリ (エチレンートリクロロエチレン)樹脂が挙げら
れる。下塗り層の塗布量には特別な制限はないが、通常
O、1〜2.0g/m”の1で用いられる。
本発明においては、熱転写色素供与材料を熱転写受像材
料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ましくは熱転写
色素供与材料の裏面から、例えばサーマルへッド等の加
熱手段により画像情報に応じた熱エネルギーを与えるこ
とにより、色素供与層の色素を熱転写受像材料に加熱エ
ネルギーの大小に応じて転写することができ、優れた鮮
明性、解像性の階調のあるカラー画像を得ることができ
る。
加熱手段はサーマルヘッドに限らず、レーザー光(例え
ば半導体レーザー)、赤外線フランシュ、熱ペンなどの
公知のものが使用できる。
本発明において、熱転写色素供与材料は熱転写受像材料
と組合せることにより、熱印字方式の各種プリンターを
用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気記録方式、光
磁気記録方式、光記録方式等による画像のプリント作成
、テレビジョン、CRT画面からのプリント作成等に利
用できる。
熱転写記録方法の詳細については、特開昭60−348
95号の記載を参照できる。
実施例1 (熱転写受像材料の作製) 後述する支持体(1)を用い、表面に下記組成の受像層
用塗料組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時
の厚みが10μとなるように塗布して熱転写受像材料(
1)を作製した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度1
00゜Cのオーブン中で30分間行った. 受豫1一川皇Iロ■友初 ポリエステル樹脂 (東洋紡製バイロン280)     20gアミン変
性シリコーンオイル (KF〜857:信越シリコーン製)    0.5g
エポキシ変性シリコーンオイル (KF−100T:信越シリコーン製)    0.5
gメチルエチルケトン         95mトルエ
ン             95dメトキシプロピレ
ングリコール    10d熱転写受像材料のバック層
として、下記組成のバンク層を乾燥膜厚が0.5μにな
るように付与して、熱転写受像材料(2)及び(3)を
作製した.ここでこれらの熱転写受像材料の受像層用塗
料組成物は、上記に示した組成物と同じものを用いた。
熱転写受像材料(3)は比較試料として帯電防止剤を含
有していない。
熱転写受像材料(2)のバック層組成物水      
                1 55部水性ポリ
エステルバイロナール MD−1200  40χ(東洋紡製)      2
5部アルミナゾルAs−too (日産化学工業社製)        20部サポニン
            0.02部スノーテンクス2
0 (日産化学工業社製)       0.1部熱転写受
像材料(3)のバンク層組成物ポリエステル樹脂バイロ
ン280    5部ポリイソシアネート、タケネート
D−110N(武田薬品製)          0.
5部トルエン メチルエチルケトン シク口ヘキサノン 85部 85部 25部 支持体(1)の構成 》密度0.923   !ゝ密度0.960上記のよう
にして得られた熱転写受像材料の受像面側とバック面側
を重ね合わせ、500gの荷重を加えながら5回こすり
合わせた(移動距離5cII1)。このときの受像面と
バンク面の付着力をバ皐秤りを用いて測ると、熱転写受
像材料(1)の付着力は44g、熱転写受像材料(2)
の付着力は3g以下、熱転写受像材料(3)の付着力は
35gであった.またこれらの熱転写受像材料を惑熱転
写装置に給紙し、下記熱転写色素供与材料と組合わせて
50枚連続で印字した結果、熱転写受像材料(】)と(
3)は2枚給紙がそれぞれ3回および2回発生したが、
熱転写受像材料(2)は全く認められなかった。
上記の結果から明らかなように、バンク面に本発明の水
性ポリエステルと帯電防止剤からなるバンク層を塗設す
ることにより、熱転写受像材料の膜面とバノク面が接触
したとき発生する静電引力が著しく減少し、この結果感
熱転写装置で連続印字しても2枚給紙の発生が認められ
なくなった。
(熱転写色素供与材料の作製) 片面に熱硬化アクリル樹脂からなる耐熱滑性層を設けた
厚さ4.5μのポリエステルフィルム(ルミラー:東レ
製)を基材とし、この基材の耐熱滑性層を設けた側と反
対側の面に下記組成の熱転写層形成用インキ組成物を乾
燥後の塗布量が1g/rrrとなるように順次塗布して
熱転写色素供与材料を得た。
分散染料(カヤセットブル−714二 日本化薬製) ポリビニルプチラール樹脂 (エスレックBX−1:積水化学製) メチルエチルケトン トルエン 5部 4部 46部 45部 マゼン インキ 分散染料(MS,Ro d,C : 三井東圧化学製)(ディスバ ースレッド60) 分散染料(Macrolex Violet R:バイ
エル製)(ディスバース バイオレノト26) ポリビニルブチラール樹脂 (エスレックBX:積水化学製) メチルエチルケトン トルエン イエローインキ 分散染料(Macrolex Yellow 6G:2
.6部 1.4部 4.3部 45部 45部 シアンインキ バイエル製)(ディスバース イエロー201)          5.5部ポリビ
ニルプチラール樹脂(エス レソクBX−t:積水化学製)  4.5部メチルエチ
ルケトン         45部トルエン     
         45部実施例2 実施例1の受像層用塗料組成物中のポリエステルを下記
ポリエステル(1)に換えた他は熱転写受像材料(1)
と同様にして、熱転写受像材料(4)を作製した. ポリエステル(】) 下記の組成より成るポリエステルであって、従来公知の
縮重合反応によって合成した.テレフタル酸     
   24.3モル%イソフタル酸        2
4.3バンク層として以下に示すバンク層組成物を用い
、乾燥膜厚が各0.5μになるように付与して、熱転写
受像材料(5)〜(9)を作製した。ここでこれらの熱
転写受像材料の受像層用染料組成物は熱転写受像材料(
4)と同じものを用いた。
熱転写受像材料(5)のバンク層組成物水      
                145部水性ポリエ
ステルーD−SiZE 3 0%(イーストマンケミカ
ル社製)    35〃酸化スズー酸化アンチモン顔料
SN− 100(石原産業社製)         2
0〃サボニン 熱転写受像材料(6)のバック層組成物水 水性ポリエステルWD−SiZE 3 0%(イースト
マンケミカル社製) 導電性酸化チタン顛料300W (石原産業社製) サボニン 熱転写受像材料(7)のバンク層組成物水 水性ポリエステルバイロナール 一〇−1200 40% ゼラチン 界面活性剤(1) 界面活性剤(2) 硬化剤(1) スノーテックス20 熱転写受像剤(8)のバック層組成物 水 水性ポリエステルバイロナール 0.01  〃 140部 35〃 25〃 0.O1 〃 170部 25〃 5 〃 0.  02 〃 0.06 〃 0.05 〃 0. 2〃 170部 一〇−1200 40% ゼラチン 界面活性剤(1) 界面活性剤(3) 硬化剤(11 マット剤(シリカ) 熱転写受像材料(9)のバック層組成物水 水性ポリエステルバイロナール Ml)−1200 40% ゼラチン 界面活性剤(4) 硬化剤(1) マノト剤(シリカ) 2 5 〃 5 〃 0.02 N O. 1 〃 0.05 〃 0. 2〃 170部 2 5 〃 5 〃 0.05 〃 0.05 〃 0. 2〃 界面活性剤(1) CtHs CHzCOOCHzCHCdlq NaOxS  CHCOOCHzCHCntl,C.H
, 界面活性剤(2) 表 C3Hフ CsF+JOJ−(CHZCH!0トr−{ C H 
z トrS O 4N a界面活性剤(3) CF3  (Ch),So!N  CHzCOJCJt O 熱転写受像材料(4)〜(9)について、実施例lと同
様にして付着力と2枚給紙発生回数を測定したところ、
下表の値を得た. 上記の結果から明らかなように、本発明の水性ポリエス
テルと帯電防止剤を含むバック層を塗設した熱転写受像
材料は、膜面とバンク面をこすり合わせたときの付着力
が小さく、熱転写装置で連続印字しても、2枚給紙の発
生が全く認められない。
実施例3 熱転写受像材料(5)の支持体(1)を、合成紙(王子
油化製: YOPO−FPG−150)に換え、その他
は熱転写受像材料(5)と同様にして、熱転写受像材料
GO)を作製した。比較のために、バンク層のみ実施例
1の熱転写受像材料(3)の八ソク層組成物を用い、そ
の他は熱転写受像材料0ωと同じものを使用して、熱転
写受像材料00を作製した。
熱転写受像材料00)および00(比較)について、実
施例1と同様にして付着力と2枚給紙発生回数を測定し
たところ下表の値を得た. 表 上記の結果から明らかなように、本発明の水性ポリエス
テルと帯電防止剤を含むバック層を塗設した熱転写受像
材料は、膜面とバック面をこすり合わせたときの付着力
が小さく、熱転写装置で連続印字しても、2枚給紙の発
生が全く認められない. 手続補正書

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱により溶融もしくは昇華して移行する色素を含有する
    色素供与層を有する熱転写色素供与材料と組み合わせて
    使用され、前記熱転写色素供与材料より移行する色素を
    受容する受像層を支持体の一方の側に有し、他方の側に
    バック層を有してなる熱転写受像材料において、該バッ
    ク層が水性ポリエステル及び帯電防止剤を含有する層を
    少なくとも一層有することを特徴とする熱転写受像材料
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237639A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート
JP2007237650A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート
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