JPH01153735A - 塗布層を有するポリエステルフィルム - Google Patents

塗布層を有するポリエステルフィルム

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JPH01153735A
JPH01153735A JP62313722A JP31372287A JPH01153735A JP H01153735 A JPH01153735 A JP H01153735A JP 62313722 A JP62313722 A JP 62313722A JP 31372287 A JP31372287 A JP 31372287A JP H01153735 A JPH01153735 A JP H01153735A
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film
polyester
coating
polyester film
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JP62313722A
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English (en)
Inventor
Naohiro Takeda
武田 直弘
Yuzo Otani
大谷 雄三
Masahiro Kita
北 雅弘
Nariaki Okajima
業明 岡島
Shinichi Kinoshita
信一 木下
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗布層を有するポリエステルフィルムに関する
ものであり、詳しくは、帯電防止性。
滑り性、接着性に優れたポリエステルフィルムに関する
ものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕コ軸延
伸ポリエステルフィルムは、優れた特性を有することで
広く用いられているものの。
帯電し易いという欠点があり、上述した用途においては
、その加工工程、更には製品とした場合に帯電すること
が問題となる場合が多く、帯電し難いポリエステルフィ
ルムが求めうしている。
本発明者らは、先にポリウレタンとポリエステルからな
る塗布層を有する接着性の優れたポリエステルフィルム
(特開昭5g−7gnN1y公報)あるいはアクリル系
樹脂とポリエステルからなる塗布層を有する接着性の優
れたポリエステルフィルム(特開昭jrg−/1lll
s!r/号公報)を提案した。これらのフィルムは、接
着性が改良されているものの、必ずしも帯電防止性があ
るものではなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、ポリウレタンあるいはアクリル系樹脂層
の組成物としてアニオン性の化合物を検討したところ、
特定の構造のアニオン性化合物を配合し、かついわゆる
塗布延伸性(インラインコーティング法)で塗布層を有
するポリエステルフィルムを製造した場合に帯電防止効
果が発揮されると共に、滑り性改良の効果もあることを
見出し、本発明に至った。
すなわち1本発明の要旨は、■アルキルスルホン酸塩お
よび/またはアルキル硫酸エステル塩と■アクリル系樹
脂および/またはアニオン性基を有するポリウレタンと
を含有する塗布液を少なくとも片面に塗布した後、延伸
してなることを特徴とする塗布層を有するポリエステル
フィルムに存する。
本発明におけるポリエステルフィルムのポリエステルと
は、その構成単位のgoモモル以上がエチレンテレフタ
レートであるポリエチレンテレフタレートあるいはエチ
レンナフタレートであるポリエチレンナフタレートであ
る。
本発明のポリエステルフィルムは、必要に応じて無機粒
子、有機粒子、有機系潤滑剤、帯電防止剤、安定剤、染
料、顔料、有機高分子を組成物として含有していてもよ
い。ポリエステルフィルムに渭り性を付与するためには
、フィルム組成物として微粒子を含有させるが、使用さ
れる製品の滑り性、透明性などの要求特性に応じて突起
形成剤の種類、大きさ、配合量を選択する画業者の周知
の方法で実現できる。
本発明におけるアルキルスルホン酸塩あるいはアルキル
硫酸エステル塩とは R803M 、 RC8O3IVI なる構造式で表わされるものである。ここでRは、炭素
数がg〜30が好ましい。炭素数がgよりも小さい場合
は、配合する樹脂との相溶性が悪く、マた帯電防止効果
もいわゆるプルーミング効果が小さいためか有効でない
場合が多く。
さらに滑り性の改良効果も小さい。炭素数が30よりも
大きいものは、帯電防止に有効なスルホン酸塩基の割合
が減少するため1本化合物の配合量を多くする必要があ
り、そのような場合には本発明のポリエステルフィルム
の塗布層の接着性が低下する場合がある。構造式でRは
飽和脂肪族のアルキル基を有する芳香族基を有するもの
であってもよいが、好ましくは、飽和脂肪族の直鎖ある
いは分枝状のアルキル基である。構造式でMは、アルカ
リ金属塩でLi −Na −Kから選ばれるものであり
、Naが好ましい。
本発明におけるアルキルスルホン酸塩あるいはアルキル
硫酸エステル塩の塗布層中の割合は。
好ましくは2 wt%〜30 wt%であり、さらに好
ましくは3 wt%〜20 wt%である。該化合物が
2wt%よりも少ない場合は、帯電防止効果が顕著では
なくなり、 30 wt%よりも多くしても帯電防止効
果が必ずしも更に改良されることはなく、本発明のポリ
エステルフィルムの塗布層の接着性などに悪影響をもた
らす。
本発明におけるアクリル系樹脂は、アルキルスルホン酸
塩、アルキル硫酸エステル塩のバインダーとなるだけで
なく、本発明のポリエステルフィルムの塗布層上に塗布
層、印刷層、蒸着層などを形成した場合の接着性改良の
効果を発揮するものである。本発明におけるアクリル系
樹脂は、好ましくは水溶性あるいは水分散性であり、ア
ルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレートを
主要な成分とするものが好ましく、該成分30〜90モ
ル係と、これらと共重合可能でかつ官能基を有するビニ
ル単量体成分10ル70 水分散性樹脂が好ましい。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
と共重合可能でかつ官能基を有するビニル単量体は、樹
脂に親水性を付与して樹脂の水分散性を良好にしたり,
あるいは樹脂とポリエステルフィルムや,下塗り層上疋
設ける他の塗布層との接着性を良好にしたり.あるいは
塗布剤として配合する樹脂との親和性を良好にする官能
基を有するものが好ましく,好ましい官能基とは,カル
ボキシル基またはその塩、酸無水物基,スルホン酸基、
またはその塩、アミド基またはアルキロール化されたア
ミド基−アミン基(置換アミン基を含む)またはアルキ
ロール化されたアミン基あるいはそれらの塩,水酸基,
エポキシ基等である。特に好ましいものはカルボキシル
基またはその塩、酸無水物基−エポキシ基等である。こ
れらの基は樹脂中に二種以上含有されていてもよい。
アクリル系樹脂中のアルキルアクリレートあるいはアル
キルメタクリレートが30モモル以上であるのが好まし
いのは、塗布形成性、塗膜の強度、耐ブロッキング性が
良好になるためである。アクリル系樹脂中のアルキルア
クリレートあるいはアルキルメタクリレートが90モモ
ル以下であるのが好ましいのは、共重合成分として特定
の官能基を有する化合物をアクリル系樹脂に導入するこ
とにより、水溶化、水分散化し易くすると共にその状態
を長期にわたり安定にするためであり、さらに塗布層と
ポリエステルフィルム層との接着性の改善、塗布層内で
の反応による塗布層の強度、耐水性、耐薬品性の改善、
さらに本発明のフィルムと他の材料との接着性の改善な
どをはかることができるからである。
アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレートの
アルキル基の例としては、メチル基。
エチル基−n−プロピル基−イソプロビル基。
n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基。
コーエチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シ
クロヘキシル基などがあげられる。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
と共重合する官能基を有するビニル系単量体は1反応性
官能基、自己架橋性官能基、親水性基などの官能基を有
する下記の化合物類が使用できる。
カルボキシル基またはその塩、あるいは酸無水物基を有
する化合物としては、アクリル酸。
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、これらのカルボン酸のナトリウムなどとの金
属塩、アンモニウム塩あるいは無水マレイン酸などがあ
げられる。
・スルホン酸基またはその塩を有する化合物としては、
ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、これらのスル
ホン酸のナトリウムなどとの金属塩、アンモニウム塩な
どがあげられる。
アミド基あるいはアルキロール化されたアミド基を有す
る化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド
、N−メチルメタクリルアミド、メチロール化アクリル
アミド、メチロール化メタクリルアミド、ウレイドビニ
ルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニルエーテル、
ウレイドエチルアクリレートなどがあげられる。
アミノ基またはアルキロール化されたアミン基あるいは
それらの塩を有する化合物としては、ジエチルアミンエ
チルビニルエーテル、コーアミノエチルビニルエーテル
、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミノフチ
ルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト−ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それらのア
ミン基をメチロール化したもの、ハロゲン化アルキル、
ジメチル硫酸、サルトンなどにより9級塩化したものな
どがあげられる。
水酸基を有する化合物としては、β−ヒドロキシエチル
アクリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート、
β−ヒドロキシグプロルアクリレート、β−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、β−ヒドロキシビニルエーテ
ル+5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒト
ロキシヘキシルビニルエーテル、ホリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノメタクリレートなど
があげられる。
エポキシ基を有する化合物としては、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどがあげられる。
さらに上記以外に次に示すような化合物を併用してもよ
い。すなわちアクリロニトリル、メタクリレートリル、
スチレン類−ブチルビニルエーテル、マレイン酸モノあ
るいハシアルキルエステル、フマル酸モノあるいハシア
ルキルエステル、イタコン酸モノあるいはジアルキルエ
ステル、メチルビニルケトン−塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、ビニルピリジン。
ビニルピロリドン、ビニルトリメトキシシランなどがあ
げられるがこれらに限定されるものではない。
アクリル系樹脂は、界面活性剤を含有していてもよい。
しかしながら、ポリエステル系樹脂に対してアクリル系
樹脂の割合が多い場合には、アクリル系樹脂に含有され
る低分子量体の界面活性剤が造膜過程で濃縮され、粒子
と粒子の界面に蓄積されたり、塗布層の界面に移行する
などして、塗布層の機械的強度、耐水性、積層体との接
着性に問題を生じる場合がある。このような場合には、
界面活性剤を含有しないいわゆるソープフリー重合によ
る重合物を利用できる。
界面活性剤を含有しないアクリル系樹脂の製造方法は、
経営開発センター出版部編集、経営開発センター出版部
昭和56年ノ月発行、「水溶性高分子・水分散型樹脂総
合技術資料集」第、igq7にあるいは産業技術研究会
主催、「〜最新の研究成果から将来を展望する〜エマル
ジョンの新展開と今後の技術課題」講演会テキスト(昭
和sA年12月)などに示された方法を用いることがで
きる。例えば、低分子量体の界面活性剤の利用、過硫酸
カリウムや過硫酸アンモニウムなどの重合開始剤の利用
による親水基の重合体中への導入、親水基を有するモノ
マーの共重合、反応性界面活性剤の利用、分散体粒子の
内部層と外部層の組成を変化させたいわゆるシェル−コ
アー型重合体などが、いわゆる界面活性剤を含有しない
水分散性アクリル系樹脂の製造技術として用いることが
できる。
本発明におけるアニオン性基を有するポリウレタンは、
アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩のバイ
ンダーとなるだけでなく、本発明のポリエステルフィル
ムの塗布層上に塗布層、印刷層、蒸着層などを形成した
場合の接着性改良の効果を発揮するものである。本発明
におけるアンオン性基を有するポリウレタンは。
好ましくは水溶性あるいは水分散性であり。
Angew、Makromol、 Chem、 、 9
 g  / 33〜/ 4 !r(lqtr/)+ 特
公昭グコー2ダ19ダ号、特公昭ダ4−7720号、特
公昭+A−IQ793号、*公昭4’?−37g39号
、特開昭!0−/23/97号。
特開昭33−124031号、特開昭5グ−i3goq
g号−特開昭乙/−3631tI号、特開昭37−/2
!;O’1g号などで公知のポリウレタンあるいはそれ
らに準じたポリウレタンを用いることができる。
ポリウレタン形成成分の主要な構成成分は。
ポリイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架橋剤
などである。
ポリイソシアネートの例としては、トリレンジイソシア
ネート、フエニレンジイソシアネー)−f、#’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート。
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネー)、&、#’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、インボロンジイソシアネートなどがある。
ポリオールの例としては、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテト
ラメチレングリコールのようなポリエーテル類、ポリエ
チレンアジペート、ポリエチレン−ブチレンアジペート
、ポリカブロラクトンのようなポリエステル類、アクリ
ル系ポリオール、ひまし油などがある。
鎖長延長剤、あるいは架橋剤の例としては、エチレンク
リコール、プロピレンクリコール、ブタンジオール、ジ
エチレングリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラ
ジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、り、
す′−ジアミノジフェニルメタン+ lI、f’−ジア
ミノジシクロヘキシルメタン、水などがある。
アニオン性基を有するポリウレタンは、ポリウレタン形
成成分であるポリオール、ポリイソシアネート化食物、
鎖長延長剤などにアニオン性基を有する化合物を用いる
方法、生成したポリウレタンの未反応インシアネート基
とアニオン性基を有する化合物を反応させる方法、ポリ
ウレタンの活性水素を有する基とアニオン性基を有する
化合物を反応させる方法などを用いて製造できる。
ポリウレタン形成成分としてアニオン性基を有する化合
物を用いる方法では1例えば芳香族イソシアネート化合
物をスルホン化する方法で得られる化合物、ジアミノカ
ルボン酸塩、アミノアルコール類の硫酸エステル塩など
を用いることができる。
ポリウレタンの未反応のインシアネート基とアニオン性
基を有する化合物を反応させる方法は、例えば重亜硫酸
塩−アミノスルホン酸およびその塩類、アミノカルボン
酸およびその塩類。
アミノアルコール類の硫酸エステルおよびその塩類、ヒ
ドロキシ酢酸およびその塩類などを用いることができる
ポリウレタンの活性水素を有する基と反応させる化合物
は、例えばジカルボン酸無水物、テトラカルボン酸無水
物、サルトン、ラクトン。
エポキシカルボン酸、エポキシスルホン酸。
コツタージオキソ−オキサゾリジン、イサト酸無水物−
ホストン、硫酸カルビルなどの塩型の基または開環後に
塩を生成できる基を示す3員環から7員環の環式化合物
を用いることができる。
ポリエステルポリウレタンの場合にはポリエステルにア
ニオン性基を有するものを用いることにより、ポリウレ
タンにアニオン性基を導入できる。アニオン性基を有す
るポリエステルとは、スルホン酸塩基あるいはカルボン
酸塩基を有する化合物を共重合やグラフトなどによりポ
リエステルに結合させたものである。
ポリウレタンとしては、分子量300〜20000のポ
リオール、ポリイソシアネート、反応性水素原子を有す
る鎖長延長剤およびインシアネート基と反応する基、お
よびアニオン性基を少くとも1個有する化合物からなる
樹脂が好ましい。
ポリウレタン中のアニオン性基は、 −8o、H。
−QS03H,−の1等のリチウム塩、ナトリウム塩、
カリウム塩あるいはマグネシウム塩、アンモニウム塩と
して用いられる。
ポリウレタン中のアニオン性基の量は+ O,OS重量
%〜g重量係が好ましい。アニオン性基量が少ないと、
ポリウレタン系樹脂の水溶性あるいは水分散性が悪く、
アニオン性基量が多いと塗布後の下塗り層の耐水性が劣
ったり、吸湿してフィルムが相互に固着しやすくなるか
らである。
本発明におけるアニオン性基を有するポリウレタンおよ
び/またはアクリル系樹脂の基体のフィルムへの塗布性
、接着性や塗布層の強度、本発明のポリエステルフィル
ムの塗布層上に形成する積層材の形成性や形成後の接着
性改良などのために必要に応じてアニオン性基を有する
ポリエステルを用いてもよい。本発明におけるアニオン
性基を有するポリエステルは、好ましくは水溶性あるい
は水分散性であり、ジカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、コアS−ナフタレンジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン
酸。
セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、オキシ安息香酸
などのオキシカルボン酸およびそれらのエステル形成性
誘導体などを用いることができる。本発明におけるアニ
オン性基を有するポリエステルのグリコール成分として
は、エチレングリコール、/、t−ブタンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレンクリコールナトの脂
肪族グリコール、/、ターシクロヘキサンジメタツール
などの脂環族グリコール、p−キシレンジオールなどの
芳香族ジオール、ポリエチレンクリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどの
ポリ(オキシアルキレン)グリコールを用いることがで
きる。本発明におけるアニオン性基を有するポリエステ
ルとしては、上述したエステル形性性成分からなる飽和
線状ポリエステルのみならず。
3価以上のエステル形成成分を有する化合物あるいは反
応性の不飽和基を有する化合物をポリエステル成分とす
るものでもよい。
本発明におけるアニオン性基を有するポリエステルのア
ニオン性基とは、スルホン酸あるいはカルボン酸あるい
はその塩類である。このスルホン酸塩、カルボン酸塩の
塩とは、アンモニウム塩、メチルアミンやエタノールア
ミンなどのアミン塩、リチウム、ナトリウム、カリウム
−マグネシウムなどの金属塩である。スルホン酸塩基を
有するポリエステルとしては、特公昭!?−11017
3号、特開昭!;0−g3119り号−特開昭30−1
21334号、特開昭32−1SSAqO号などで公知
のポリエステルあるいはそれらに準じたポリエステルを
用いることができる。スルホン酸塩基のポリエステルへ
の導入方法としては、スルホイソフタル酸、スルホテレ
フタル酸。
弘−スルホナフタレンーユ、クージカルボン酸およびそ
のエステル形成性誘導体などの金属塩をポリエステルの
エステル交換あるいは重合工程中に添加し、共重合する
方法、エステル形成性脂肪族不飽和化合物を共重合した
ポリエステルの不飽和基を亜硫酸水素ナトリウムあるい
はメタ亜硫酸ナトリウムなどのスルホン化剤でスルホン
化スる方法、スチレンスルホン酸塩、メタクリルスルホ
ン酸塩などをラジカル開始剤などを用いてポリエステル
にグラフトする方法などがある。カルボン酸塩基をポリ
エステルに導入する方法としては、特開昭A/−22g
030号に示されているようなカルボン酸塩基を有する
ジオキシ化合物をポリエステルと反応させる方法、アク
リル酸塩、メタクリル酸塩などをラジカル開始剤などを
用いてポリエステルに導入スる方法などがある。
ポリエステル中のアニオン性基の量は、スルホン酸塩基
あるいはカルボン酸塩基の全ポリエステルに対する重量
として、1重量%〜10重量%の範囲で使用するのが好
ましい。ポリエステル中のアニオン性基の量が1重量%
未満では。
ポリエステルの水に対する溶解性、分散性が不充分であ
り、10重量%よりも多い場合には。
塗布後の塗布層の耐水性が低下しやすい。
本発明におけるアニオン性基を有するポリエステルとし
て、シリコン基、フッ素化アルキル基、エポキシ基、ア
ミド基などを有する炭素二重結合を有する化合物をグラ
フトして変成したものを用いてもよい。
本発明におけるアニオン性基を有するポリエステルの分
子量は、好ましくは5000〜!r万である。アニオン
性基を有するポリエステルの市販品としては、大日本イ
ンキ化学社、日本合成社、東洋紡社、互応化学社、高松
油脂社などの製品を利用できるが、これらに限定される
ものではない。
本発明における塗布液には、塗布層の固着性(ブロッキ
ング性)、耐水性、耐溶剤性、機械的強度の改良のため
架橋剤としてメチロール化あるいはアルキロール化した
尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド系
、ポリアミド系などの化合物、エポキシ化合物、アジリ
ジン化合物、ブロックポリイソシアネート、シランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤。
ジルコ−アルミネートカップリング剤、熱、過酸化物、
光反応性のビニル化合物や感光性樹脂などを含有してい
てもよい。また、固着性や滑り性の改良のため無機系微
粒子としてシリカ、シリカゾル、アルミナ、アルミナゾ
ル、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、
バリウム塩、カーボンブラック、硫化モリブデン。
酸化アンチモンゾルなどを含有していてもよく。
更に必要に応じて消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、有機
系潤滑剤、有機系高分子粒子、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していてもよい。ま
た、本発明の塗布液には1本発明におけるポリマー以外
のポリマーを塗布液あるいは塗布層の特性改良のため含
有していてもよい。
上述した塗布液をポリエステルフィルムに塗布する方法
としては原崎勇次著、槙書店、 /9’79年発行、「
コーティング方式」に示されるリバースロールコータ−
、クラヒアコーp−、oッドコーター、エアドクタコー
ターあるいはこれら以外の塗布装置を用いてポリエステ
ル未延伸フィルムに塗布液を塗布し、逐次あるいは同時
に2軸延伸する方法、l軸延伸されたポリエステルフィ
ルムに塗布し、さらに先のl軸延伸方向と直角の方向に
延伸する方法、あるいは2軸延伸ポリエステルフイルム
に塗布し、さらに横および/または縦方向に延伸する方
法などかある。
上述の延伸工程は、好ましくは1.0〜/30℃でおこ
なわれ、延伸倍率は、面積倍率ヤ少なくともり倍以上、
好壕しくけ6〜20倍である。
延伸されたフィルムは/!;0−23θ℃で熱処理され
る。
更に、熱処理の最高温度ゾーン及び/又は熱処理出口の
クーリングゾーンにて縦方向及び横方向に0.2〜20
%弛緩するのが好ましい。
特に、60〜/30Cでロール延伸法により2〜6倍に
延伸されたノ軸延伸ポリエステルフィルムに塗布液を塗
布し、適当な乾燥を行ない、あるいは乾燥を施さずポリ
エステルl軸延伸フィルムをただちに先の延伸方向とは
直角方向にgQ〜730℃で2〜6倍に延伸し、150
〜250℃で7〜100秒間熱処理を行なう方法が好ま
しい。
本方法によるならば、延伸と同時に塗布層の乾燥が可能
になると共に塗布層の厚さを延伸倍率に応じて薄くする
ことができ、ポリエステルフィルム基材として好適なフ
ィルムを比較的に安価に製造できる。
本発明における塗布液は、ポリエステルフィルムの片面
だけに塗布してもよいし1両面に塗布してもよい。片面
にのみ塗布した場合、その反対面には本発明における塗
布液以外の塗布層を必要に応じて形成し一本発明のポリ
エステルフィルムに他の特性を付与することもできる。
なお、塗布剤のフィルムへの塗布性、接着性を改良する
ため、塗布前にフィルムに化学処理や放電処理を施して
もよい。また、本発明のコ軸延伸ポリエステルフィルム
の塗布層への接着性。
塗布性などを改良するため、塗布層形成後に塗布層に放
電処理を施してもよい。
上述のようにして得られる本発明の塗布液を塗布された
ポリエステルフィルムは、ポリエステルフィルムの厚さ
が3〜500μの範囲であることが好ましく、塗布層の
厚さは、0.0 /μ〜5μの範囲が好ましく、さらに
好ましくはo、o 2〜lμの範囲である。塗布層の厚
さが0.0/μ未満では均一な塗布層が得にくいため製
品に塗布むらが生じやすく、Sμより厚い場合は、滑り
性が低下してフィルムの取扱いが困難になり好ましくな
い。
〔実施例〕
以後、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
その要旨を越えない限り、実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例における評価は、下記の方法による
(1)帯電防止性 A 電荷減衰性 宍戸商会社のスタチック オネストメーター(商品名)
を用い、23℃、soチRHの雰囲気下で試料上2cm
の高さにある放電電極に10KV  の電圧をかけ、フ
ィルムに帯電させ、帯電量が飽和した後に放電を中止す
る。その後、試料上コーの位置にある電位計で試料の電
荷減衰性を測定し、その半減期で判定する。
5秒以下   −(極めて良好) 5〜30秒  :(良好) 3Q〜t、、oo秒:(やや良好) t、oo秒以上 =(不良) また、上記手法で帯電した試料の電荷減衰性が不良の場
合は、試料に3IC,/θO%RHの空気を7秒間吹き
つけ、電荷が残存するかどうかを評価する(強制加湿法
)。
B 表面固有抵抗 横筒・ヒユーレット・バラカード社の内側電極!r(7
111111径、外側電極り0IIO+1径の同心円型
電極であるlt、、oog: A (商品名)を23℃
−SO%RHの雰囲気下で試料に設置し+ 10oVの
電圧を印下し、同社の高抵抗計であるq32qA (商
品名)で試料の表面固有抵抗を測定する。
Cアッシュ試験 23℃、so%RH雰囲気下でガーゼで試料面を10往
復摩擦し、フィルムに帯電させ、富士デグイソン社のシ
リカ微粒子であるサイロイドl5O(商品名)に近づけ
し、下記の規準で判定する。
0−0.3 cm : (良好) t)、3−2 cm : (やや良好)2cm以上 :
(不良) なお1本試験は、塗膜がガーゼの摩擦で損傷される場合
は帯電防止効果もなくなるため、塗膜強度の評価ともな
っている。
(2)滑り性 ASTM−D−/ g 9グー63により、フィルムの
塗布層面と塗布していない面との摩擦係数を測定する。
実施例で使用した塗布液中の塗布剤の配合比(固形分重
量比)を表1に示す。表中(I)〜■で示した塗布剤は
以下のものである。
(I)  アニオン性基を有するポリウレタンである。
大日本インキ化学工業社製ハイトランAP−ダ0(商品
名) (11)  アニオン性基を有するポリウレタンである
大日本インキ化学工業社製ハイトランHW−31O(商
品名) (IID  アクリル系樹脂である日本純某社製ジュリ
マーAT−M9/g改ダ(商品名) (5)アニオン性基を有するポリエステルである、大日
本インキ化学工業社製ファインテックスES−470(
商品名) (至) エポキシ基を有するアクリル変成ポリエステル
である、ベスレジンA−slqQ(商品名)(V)  
アルキロールメラミン (2) アルキルスルホン酸リーダである。花王社製う
テムルPS(商品名) ペレックス5S−H(商品名) ニューレックスR(商品名) 03Na キ化学社製ファインテックスNRW−5(商品名) (1) R−QSO3Na の構造である日本油脂社製
シントレッキスL100(商品名) 比較例1 固有粘度O,t Sのポリエチレンテレフタレートを2
gO℃〜300℃の温度で溶融押出し、静電密着法を併
用しながら冷却ドラム上にキャストし、厚さg20μの
無定形フィルムを得た。
このフィルムを9!8r℃で縦方向に3.3倍延伸し。
さらに710℃で横方向に3.3倍延伸し、 210℃
で熱処理して、厚さ75μのコ軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
比較例2〜ダ 比較例1において縦延伸後のフィルムに(5)〜(0の
塗布液を各々塗布する他は比較例)と同様にして塗布層
の厚さがQ、/ )tlであるフィルムを得た。得られ
たフィルムの特性を表2に示す。
実施例1〜9 比較例ユにおいて塗布液をυ〜卸とし種々の塗布層の厚
さを有するフールムを得た。得られたフィルムの特性を
表λに示す。
実施例i。
固有粘度0.A 3のポリエチレンテレフタレートを2
gO〜300℃の温度で冷却ドラム上に溶融押出し、厚
さSOμの無定形フィルムを得た。このフィルムを95
℃で縦方向に延伸し。
塗布液(2)を塗布した後、710℃で横方向に3.5
倍延伸し、、tiscで熱処理し、厚さq、lμのフィ
ルムを得た。通常、厚さの薄いフィルムは帯電し易いた
め取扱い作業性が劣るが本実施例のフィルムは取扱い作
業性に優れていた。
得られたフィルムの特性を表2に示す。
〔発明の効果〕
本発明の塗布層を有するポリエステルフィルムは、帯電
防止効果に優れるだけでなく、滑り性の改良効果もあり
、バインダー樹脂の接着性改良効果と併せて、包装、製
版、磁気記録、感熱転写、OHP、コンデンサー、配線
基板等各種用途の基材として有用である。
出願人  ダイアホイル株式会社 代理人  弁理士 長谷用  − ほか/名

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]アルキルスルホン酸塩および/またはアル
    キル硫酸エステル塩と[2]アクリル系樹脂および/ま
    たはアニオン性基を有するポリウレタンとを含有する塗
    布液を少なくとも片面に塗布した後、延伸してなること
    を特徴とする塗布層を有するポリエステルフィルム。
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