JPH01150148A - 電子写真用有機光導電材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層と
を備えた、いわゆる機能分離型の電子写真用有機光導電
材料に関する。

〔従来技術およびその問題点〕

電子写真用光導電材料としては、セレン、酸化亜鉛、硫
化カドミウム等の無機光導電材料を主成分として含有す
る感光層を有するものが広く知られている。しかし、こ
れらは、熱安定性、耐久性等の特性上、必ずしも満足し
得るものではないうえ、毒性を有するために製造上、取
扱い一ヒの問題もあった。

これに対して有機光１ｆｆｌ化合物を主成分とする感光
層を有する電子写真用有機光導電材料は、製造が比較的
容易であること、安価であること、取扱いが容易である
こと、また、一般にセレン感光体に比べて熱安定性が優
れていること、などの多くの利点を有し、近年多くの注
目を集めている。

このような電子写真用有機光導電材料として、導電性支
持体上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷
輸送物質を含有する電荷輸送層とを備えた機能分離型の
ものが知られている。この場合、電荷発生層中に配合さ
れる電荷発生物質としては、アゾ色素、アントラキノン
色素、ペリレン色素、シアニン色素、デアピリリウム色
素などが知られている。また、電荷輸送層中に配合され
る電荷輸送物質としては、アミン誘導体、オキリシール
誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリフェニルメタン
誘導体などが知られている。これらの電荷発生物質およ
び電荷輸送物質は、それ自身では被膜形成能を有ざない
ものが多く、そのような場合は結着剤中に分散されて膜
形成されている。

ところで、上′記めような有機光導電性化合物を用いた
電子写真用有機光導電材料では、無機光導電性化合物を
用いたものに比べて感度が充分に得られないという欠点
があった。このため、良好な感度を有する有線光導電性
化合物を得るための研究が盛んになされている。このよ
うな研究の中で、Ｘ型無金属フタロシアニン（ＸＪＬｚ
　Ｐｃ）等のフタロシアニン系顔料が良好な光感度を有
することが知られている（例えば特公昭４４−１４１０
６号参照）。

しかしながら、電子写真用有機光導電材料においては、
電荷発生物質と電荷輸送物質との組合せによりその特性
が大幅に変化するので、上記フタロシアニン系顔料を電
荷発生物質として用いた場合にも、それと組合せる電荷
輸送物質について充分に検討しなければ、最終的に満足
し得る特性は得られない。このため、フタロシアニン系
顔料を用いた電子写真用有機光導電材料として、実用レ
ベルで満足する特性を有するものは未だ見出されていな
いのが現状である。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、高感度な電子写真用有機光導電材料を
提供することにある。

（発明の構成〕 本発明の電子写真用有機光導電材料は、電荷発生層中に
フタロシアニン系顔料を含み、電荷輸送層中に下記の一
般式〔Ｉ〕または〔ＩＩ〕で示されるスチリル系化合物
を少なくとも一種含むことを特徴とするものである。

（〔Ｉ〕〔Ｉ〕式中Ａｒ＋　、　Ａｒ２．　Ａｒ３　、
Ａｒ４　は置換基を有してもよいアリール駐を示ず。ｎ
はＯ又は１を示す。） 上記のように電荷発生物質としてフタロシアニン系顔料
を用い、電荷輸送物質として一般式〔Ｉ〕（Ｉｆ）で示
されたスチリル化合物を用いることにより、高感度な電
子写真用有機光導電材料を得ることができる。

次に、本発明の好ましい態様を挙げてさらに詳しく説明
する。

本発明の電子写真用有機光導電材料は、例えば第１図ま
たは第２図のように構成されている。

第１図に示す電子写真用有機光１ｊ電材料は、導電性支
持体１上に、電荷発生ＰＡ２と電荷輸送ＷＪ３とが順次
積層され、電荷発生層２および電荷輸送層３によって感
光層４が構成されてなるものである。また、第２図に示
す電子写真用有機光導電材料は、導電性支持体１上に、
電荷輸送層３と電荷発生層２とが順次積層され、電荷輸
送層３および電荷発生層２によって感光層４が構成され
てなるものである。

導電性支持体１としては、例えば、Ｍ、Ｃｕなどの金属
板や、導電性ポリマーや、プラスチックなどの絶縁板上
にアルミニウム、パラジウム、金等の金属薄膜や酸化イ
ンジウムなどの導電性被膜を形成したものなどが使用さ
れる。

電荷発生層２は、電荷発生剤としてのフタロシアニン系
顔料を結着剤中に分散させ″Ｃ塗布することにより形成
された層である。この場合、フタロシアニン系顔料とし
ては、各種のものを利用できるが、中でもＸ型無金属フ
タロシアニン（Ｘ−１１２ＰＣ）　　（特公昭４４−１
４１０６号参照）やチタルフタロシアニン（ＴＬＯＰＣ
）などが好適に用いられる。また、結着剤としては、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ボ
リカーボネート樹脂、ポリペプチド樹脂、セルロース系
樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド
、ポリ塩化ビニル樹脂、でん粉類、ポリビニルアルコー
ル、アクリル系共重合体樹脂、メタクリル系共重合体樹
脂、シリコーン樹脂、ポリアクリロニトリル系共重合体
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール等が
好ましく用いられる。また、結着剤と電荷発生剤との配
合比率は、１：１〜５程度が好ましい。さらに、電荷発
生層の膜厚は、０．２〜１μｙ１７麿が好ｅＥ　ｔ、い
、。

電荷輸送層３は、前記一般式〔Ｉ〕または（ＴＩ）に示
されるスチリル化合物を電荷輸送剤とし、これを結着剤
中に分散さけて塗布することにより形成された層である
。この場合、結着剤としては、電荷発生Ｆ１２と同様な
ものが使用される。また、結着剤と電荷輸送剤との配合
比率は、１：０．５〜１．５が適当である。

前記一般式〔Ｉ〕で示されるスチリル化合物のうち、好
ましくいものを挙げると次の通りである。

前記一般式〔Ｉ〕で示される化合物のうち、好ましいも
のを挙げると次の通りである。

−−−−一−−−２１ 一−−−−−−２３ 一一−−−−・２４ 本発明において、電荷発生剤として使用されるＸ型無金
属フタロシアニンは、例えば特公昭４４−１４１０６号
に示されているように、αまたはβ型無金属フタロシア
ニンをミリングしてＸ型に変換することによって製造す
ることができる。また、チタニルフタロシアニンは、公
知のごとくフタロジニトリルとオキシ塩酸チタン（ＴＬ
ＯＣｆ２）を加熱反応させる等の方法で製造することが
できる。

本発明において、電荷輸送剤として使用される一般式〔
Ｉ〕で示されるスチリル化合物は、公知のごとく第３図
に示ずような方法で合成できる。

また、一般式（Ｉｆ）で示されるスチリル化合物は、公
知のごとく第４図に示すような方法で合成できる。

（実施例） 下記のようにして、実施例１〜８および比較例１〜１０
の電子写実用有機光導電材料を作成した。

これらの光導電材料を静電気帯電試験装置（川口電気［
Ｊ、ＥＰＡ−８１００型）を用いＣ１−６ＫＶで印加帯
電させ、５秒間暗減衰を観測し、６６０　ｎ　ｍの光、
１０ルツクスを０．２５秒間照射し、光減衰を測定した
。初期電位■。、暗所での５秒間の電位保持率ＶＲ（％
）、半減衰光量Ｅ１７２（ｌｕｘ　−ｓｅｃ　）とした
場合の電子写真特性を第１表に示す。

実施例１ Ｘ型無金属フタロシアニン（Ｘ−Ｊ　Ｐｃ）　１重か部
を、ポリカーボネート樹脂（■ティジン製、商品名「パ
イラントＬ」）１重量部中に分散させ、これをドクター
ブレードにより乾燥後の膜厚が０．５μｍとなるように
アルミ板上に塗布し、乾燥して電荷発生層を形成した。

次いで、前記構造式（１８）で示されるスチリル系化合
物１重量部を、ポリカーボネート樹脂（■ティジン製、
商品名「パイラントＬＪ）ＩＷ品部中に分散させ、これ
をドクターブレードにより乾燥後の膜厚が１８μｍとな
るように前記電荷発生層上に塗布し、乾燥して電荷発生
層を形成して、実施例１の電子写実用有機光導電材料を
作成した。

実施例２〜４ 実施例１で用いた構造式（１８）で示されるスチリル系
化合物の代わりに構造式（’１）、（１２）（９）で示
されるスチリル系化合物をそれぞれ用いて、実施例２〜
４の雷子写頁用有態光導電材料を作成した。

実施例５〜８ 実施例１〜４で用いたＸ型無金属フタロシアニン（Ｘ−
１１２ＰＣ，）の代わりに、チタニルフタロシアニン（
ＴＬＯＰＣ）を用いて、実施例１〜４と同様に実施例５
〜８の電子写真用有機光導電材料を作成した。

比較例１ Ｘ型無金属フタロシアニン（Ｘ’ｌｈ　Ｐｃ）　１単基
部を用いて実施例１と同様の方法で電荷発生層を形成し
た。

次いで、下記構造式（３０）で示されるヒドラゾン系化
合物１型最部を用いて実施例１と同様の方法で電荷輸送
層を形成し、比較例１の電子写真用有機光導電材料を作
成した。

比較例２．３ 比較例１で用いた構造式（３０）で示されるヒドラゾン
系化合物の代わりに、下記構造式（３１）（３２〉で示
されるオキサゾール系化合物あるいはピラゾリン系化合
物をそれぞれ用いて、比較例２．３の電子写真用有機光
導電材料を作成した。

比較例４〜６ 比較例１へ−３で用いｒ：：　ｘ　ｙ；無金屈フタし、
１シアニン（Ｘ−１１２ＰＣ）の代わりに、チタニルフ
タロシアニン（ＴＬＯＰＣ）を用いて、比較例１と同様
に比較例４〜６の電子写実用有機光導電材料を作成した
。

比較例７ クロロダイアンプル−（ＣＤＢ）を用いて、実施例１と
同様の方法で電荷発生層を形成した。

次いで、前記構造式（１８）で示されるスチリル系化合
物を用いて、実施例１と同様の方法で電荷輸送層を形成
し比較例７の電子写真用有機光導電材料を作成した。

比較例８〜１０ 比較例７で用いた構造式（１８）で示されるスチリル系
化合物に代えて、前記構造式（３０）。

（３１）、（３２）で示される化合物をそれぞれ用いて
、比較例８〜１０の電子写真用有機光導電材料を作成し
た。

表から、実施例１〜８の電子写真用有様光導電材料は、
いずれも光感度が良好であることがわかる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の電子写真用有機光導電材
料は、電荷発生剤としてフタロシアニン系顔料を含有す
る電荷発生層と、電荷輸送剤として一般式〔Ｉ〕あるい
は〔ＩＩ〕で示されるスチリル系化合物を含有する電荷
輸送層とが組合されてなるものなので、高感度な電子写
真特性を発揮するものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電子写真用有機光導電材料の構造
の一例を示す断面図、第２図は本発明による電子写真用
有機光導電材料の構造の伯の例を示す断面図、第３図は
一般式〔Ｉ〕で示されるスチリル系化合物を合成するた
めの反応式を示す図、第４図は一般式（Ｉｆ）で示され
るスチリル系化合物を合成するための反応式を示す図で
ある。 図中、１は導電性支持体、２は電荷発生層、３は電荷輸
送層、４は感光層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層とを備えた
   電子写真用有機光導電材料において、前記電荷発生居中
   にフタロシアニン系顔料が含まれ、前記電荷輸送層中に
   下記の一般式〔 I 〕または〔II〕で示されるスチリル
   系化合物が少なくとも一種含まれていることを特徴とす
   る電子写真用有機光導電材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−［
   I ］ ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−［I
   I］ 〔〔 I 〕〔II〕式中Ａｒ＿１、Ａｒ＿２、Ａｒ＿３、
   Ａｒ＿４は置換基を有してもよいアリール基を示す。ｎ
   は０又は１を示す。〕