JPH01145453A - 自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

自動変速機用歯車変速装置

Info

Publication number
JPH01145453A
JPH01145453A JP62304727A JP30472787A JPH01145453A JP H01145453 A JPH01145453 A JP H01145453A JP 62304727 A JP62304727 A JP 62304727A JP 30472787 A JP30472787 A JP 30472787A JP H01145453 A JPH01145453 A JP H01145453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
gear mechanism
carrier
gear
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62304727A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Asada
壽幸 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP62304727A priority Critical patent/JPH01145453A/ja
Publication of JPH01145453A publication Critical patent/JPH01145453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動変速機に用いられる歯車変速装置に関し
、特に−明のダブルピニオン型遊星歯車機構と一祖のシ
ングルとニオン型遊星歯車機構とを主体として構成した
歯車変速装置に関するものである。
従来の技術 周知のように自動車用の自動変速機は、M星歯単機構を
主体とする歯車変速装置にトルクコンバータを介してエ
ンジンの回転を伝達し、遊星歯車機構を構成する3部材
のいずれかをクラッチやブレーキによって固定するとと
もに他の2部材を入力部材および出力部材とすることに
より、全体としての変速比を適宜に設定するよう構成さ
れている。このような遊星歯車R@を主体とする変速装
置で得られる変速段は、用いる′fi星歯車機構の数や
その組合せによって異なり、従来一般には、二組あるい
は三組の遊星歯車機構を用いて前進3段・後進1段もし
くは前進4段・後進1段の変速段を得るように構成して
いる。その−例が特開昭49−105066号公報に記
載されている。その基本的な構成は、三組の遊星歯車R
構を用い、そのうちの第1の遊星歯車機構におけるリン
グギヤの外周に第2の遊星歯車機構のサンギヤを形成し
て第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構とを同心状
に配置し、かつ第3の遊星歯車機構を第1の遊星歯車機
構に対して同一軸線上に配列し、全体として前進4段・
後進1段の変速段を得る構成である。
しかしながら上記の自動変速機用歯車変速装置では、三
組の遊星歯車機構を用いるうえに、そのうちの二組の遊
星歯車機構が同心状に構成されているから、軸長が短く
なるものの、全体としての構成が複雑化したり、外径が
大きくなったりする問題がある。
そこで本出願人は、シングルピニオン型遊星歯車機構と
ダブルピニオン型遊星歯車機構とを同一軸線上に配列す
るとともに、両者のキャリヤ同士およびサンギヤ同士を
互いに連結し、かつシングルピニオン型遊星歯車機構の
サンギヤとリングギヤとダブルビニオン型遊星歯車i構
のリングギヤとに入力軸を選択的に連結するクラッチ手
段を設けるとともに、各遊星歯車機構のサンギヤの回転
とダブルビニオン型遊星歯車機構のリングギヤの回転と
を選択的に阻止するブレーキ手段を設け、さらにダブル
ピニオン型遊星歯車機構のキャリヤに出力軸を連結した
構成の歯車変速装置を特願昭62−212213号によ
って既に提案した。
発明が解決しようとする問題点 しかるに本出願人が既に提案した上記の歯車変速装置で
は、中心部を貫通する軸を一層構造とすることができる
うえに、クラッチ手段を各遊星歯車機構に対してその軸
線方向の一端部側にまとめて配置できるなど、構成の簡
素化を図ることができるが、得られる変速段が前進4段
・後進1段であって変速段数が少なく、また最大変速比
と最小変速比との幅が狭いなどの不十分さがあり、用途
によっては改良すべき余地があった。
この発明は上記の事情を背景としてなされたもので、シ
ングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星
歯車捌構用いた構成であって、設定できる変速段数が多
く、かつ最低変速段と最高変速段との変速比の幅を広く
することができ、さらには変速ショックの軽減に有利な
自動変速機用歯車変速装置を提供することを目的とする
ものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、シングルピ
ニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯■は構
とをそれぞれ一組用い、かつ各遊星歯車機構の間にクラ
ッチ手段を配置して各遊星歯車■構における回転要素の
連結関係を変更するよう構成したものである。すなわち
この発明は、サンギヤとそのサンギヤに噛合する内プラ
ネットピニオンとその内プラネットピニオンおよびリン
グギヤに噛合する外プラネットピニオンとこれら内外の
プラネットピニオンを保持するキャリヤとを有するダブ
ルピニオン型遊星歯車IIと、サンギヤとリングギヤと
にキャリヤで保持したプラネットピニオンを噛合させた
シングルピニオン型遊星歯車機構とを同一1I11線上
に配列し、ダブルビニオン型遊星歯車機構のリングギヤ
とシングルピニオン型′fI星歯軍握構のキャリヤとが
連結され、また入力軸を、シングルピニオン型遊星歯車
機構におけるサンギヤとダブルピニオン型遊星歯車機構
におけるサンギヤとシングルピニオン型遊星歯車闘構に
おけるキャリヤとに選択的に連結する入力用クラッチ手
段が設けられるとともに、ダブルビニオン型遊星歯車別
構のキャリヤとシングルピニオン型遊星歯車機構のサン
ギヤとを連結および遮断する他のクラッチ手段が設けら
れ、ダブルビニオン型遊星歯車機構のキャリヤの回転と
ダブルビニオン型遊星歯車機構のリングギヤおよびシン
グルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤの回転とのそれ
ぞれを選択的に阻止するブレーキ手段が設けられ、さら
にシングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤに出力
軸が連結されていることを特徴とするものである。
なお、この発明において、クラッチ手段は、要は前記の
入力部材やサンギヤもしくはキャリヤなど各部材を互い
に連結し、またその連結を解除し得るものであればよい
のであり、したがって多板クラッチや一方向クラッチも
しくはこれらを併用した構成などを採用することができ
、また入力用クラッチ手段は、その曙能上、入力部材と
前記の三部材とを個別に連結し、かつ連結の解除を行な
い得ればよいので、入力部材と前記三部材との係合・解
放を同時に行なう機能を持った単一の製品であってもよ
く、あるいはそれぞれ独立した機能を持つ複数の製品で
あってもよい。またこの発明におけるブレーキ手段は、
要は、上記のキャリヤやリングギヤなと各部材を選択的
に固定できればよいので、多板ブレーキやバンドブレー
キあるいはトランスミッションケースとの間に配置した
一方向クラッチもしくはこれらを組合わせた構成とする
ことができる。
作     用 この発明の歯車変速@置では、各遊星歯車機構のサンギ
ヤを入力部材に連結するとともに、ダブルピニオン型H
a歯車m@のキャリヤとシングルとニオン型M星歯車機
構のサンギヤとの連結を解除し、かつダブルビニオン型
遊星歯車機構のリングギヤの回転を阻止することにより
、変速比の最も大きい前進第1速になり、またダブルビ
ニオン型M星#i*m*のキャリヤとシングルピニオン
型遊星歯車機構のサンギヤとを連結した状態で、ダブル
ビニオン型遊星歯車機構のサンギヤを入力部材に連結す
る一方、ダブルビニオン型遊星歯車機構のリングギヤの
回転およびシングルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤ
の回転を阻止すれば、前進第2速になる。この前進第2
速の状態で、ダブルビニオン型遊星歯車撮構のリングギ
ヤおよびシングルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤの
回転を阻止する替わりに、ダブルビニオン型遊星歯車機
構のキャリヤの回転を阻止すれば、前進第3速になる。
さらにダブルビニオン型遊星歯車機構のキャリヤとシン
グルピニオン型遊星歯車機構のサンギヤとを)!結した
状態で、ダブルビニオン型遊星歯車機構に6けるキャリ
ヤとシングルピニオン型遊星歯■我構のサンギヤとキャ
リヤとのうちのいずれか二つの部材を入力部材に連結す
れば、変速比が“°1”の前進第4速になる。またさら
にダブルビニオン型遊星歯車機構のキャリヤとシングル
ピニオン型遊星歯車□構のサンギヤとを連結した状態で
、シングルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤを入力部
材に連結し、かつダブルビニオン型遊星歯Mは構のキャ
リヤの回転を阻止すれば、シングルピニオン型遊星歯車
機構のサンギヤの回転がクラッチ手段を介して阻止され
ることにより、変速比が“1”以下の前進第5速になる
。そしてダブルビニオン型遊星歯車機構のキャリヤとシ
ングルピニオン型y!1星歯車i構サンギヤとの連結を
解除した状態で、シングルピニオン型遊星歯車機構のサ
ンギヤを入力部材に連結する一方、その遊星歯車機構の
キャリヤの回転を阻止すれば、後進段となる。
実  施  例 つぎにこの発明の実施例を添付の図面を参照して説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例を原理的に示す模式図であ
って、ここに示す歯車変速装置は同一軸線上に配列した
一組のダブルビニオン型遊星歯車機構(以下、仮に第1
の遊星歯車機構と記す)1と一組のシングルピニオン型
遊星歯車機構(以下、仮に第2の遊星歯車機構と記す)
2とを主体に構成されている。すなわち第1のM星歯車
機構1は、サンギヤ3とリングギヤ4との間に互いに噛
合する内プラネットピニオン5と外プラネットピニオン
6とを配貨し、これらのプラネットピニオン5゜6をキ
ャリヤ7で保持した構成であり、また第2の遊星歯車機
構2は、サンギヤ8とリングギヤ9とに、キャリヤ10
で保持したプラネットピニオン11を噛合させた構成で
ある。これらの遊星歯車機構1,2のうち第1図の右側
の第1のM星歯車機1I41におけるリングギヤ4と第
2の′l!1星歯車機構2におけるキャリヤ10とが一
体となって回転するよう連結されている。このような連
結構造は、各3m星歯車機構1,2と同心状に配置した
中窄軸や中実軸などの中間軸や適宜のコネクティングド
ラムを介した連結構造とすることができ、車両用の自動
変速機で従来一般に採用されている構成を用いることが
できる。
入力軸12は各!2星歯車機111.2と同一軸線上に
配貨され、トルクコンバータを介してエンジン(それぞ
れ図示せず)に連結されている。この入力#112と第
2の遊13 m if IRllI2 、I、−RGt
 ル? ンギャ8との間に第1クラッチ手段C1が設け
られ、また入力軸12と第1のI!歯車機111におけ
るサンギヤ3との間に第2クラッチ手段C2が設けられ
、さらに入力軸12と第2の遊星歯車91if42にお
けるキャリヤ1oとの間に第3クラッチ手段C3が設け
られている。これらの入力用のクラッチ手段C1、C2
、C3は、要は入力軸12とサンギヤ3.8もしくはキ
ャリヤ10とを選択的に連結し、またその連結を解除す
るものであって、例えば油圧サーボ機構などの従来一般
に自動変速機で採用されている′a構によって係合・解
放される湿式多板クラッチや一方面クラッチあるいはこ
れらの湿式多板クラッチと一方面クラッチとを直列もし
くは並列に配置した構成などを必要に応じて採用するこ
とができる。なお、実用にあたっては、各構成部材の配
貨上の制約があるから、各クラッチ手段CI 、C2、
C3を直接、前記サンギヤ3,8ヤキヤリヤ10との間
に配置することができない場合があり、そのような場合
にはコネクティングドラムなどの適宜の中間部材を介在
させることは勿論である。
また第1の1星歯車機構1のキャリヤ7と第2のM星m
軍我構2のサンギヤ8との間にこれら両者を選択的に連
結しまた遮断する第4クラッチ手段C4が配置されてい
る。この第4クラッチ手段C4としても、上記の入力用
クラッチ手段C1゜C2,C3と同様に各種の構成のも
のを使用することができる。
さらに第1のM星歯車機構1におけるキャリヤ7の回転
を阻止する第1ブレーキ手段B1が、そのキャリヤ7と
トランスミッションケース(以下、単にケースと記す)
13との間に設けられ、また第1の遊星歯軍機q41に
おけるリングギヤ4の回転および第2の遊星歯車機構2
におけるキャリヤ10の回転を阻止する第2ブレーキ手
段B2が、そのリングギヤ4うしくはキャリヤ10とケ
ース13との間に設けられている。これらのブレーキ手
段Bi 、82は、従来一般に自動変速機で採用されて
いる油圧サーボ例構などで駆動される湿式多板ブレーキ
やバンドブレーキ、あるいは一方向クラッチ、さらには
これらを組合わせた構成とすることができ、また実用に
あたっては、これらのブレーキ手段31.32とキャリ
ヤ7やリングギヤ4もしくはケース13との間に適宜の
連結部材を介在させ得ることは勿論である。
そしてプロペラシャフトヤカウンタギヤ(それぞれ図示
せず)に回転を伝達する出力軸14が、第2の遊星歯車
*q42のリングギヤ9に連結されている。
以上のように構成された歯車変速装置では、前進5段・
後進1段の変速が可能であって、これらの各変速段(よ
前述した各クラッチ手段C1,C2。
03 、C4およびブレーキ手段81.82を第1表に
示すように係合させることにより達成される。
なお、第1表には各変速段の変速比およびその具体値を
併せて示してあり、その具体値は各遊星歯車機a1.2
にj′3ける歯数比ρ1.ρ2を、ρ1= O,SO、
ρ2 = 0.42とした場合の値である。
また第1表中○印は係合状態であることを、また2掲は
解放状態であることをそれぞれ示す。以下、各変速段に
ついて説明する。
(前進第1速) 第1および第2のクラッチ手段C1、C2を係合させる
一方、ブレーキ手段として第1ブレーキ手段B1を係合
させる。すなわち各遊星歯車機構1.2におけるサンギ
ヤ3,8に対して入力するとともに、第1の遊星歯車機
構1のキャリヤ7を固定する。この場合、第1の遊星歯
車機構1では、キャリヤ7を固定した状態でのサンギヤ
3からの入力になるから、リングギヤ4が減速されて正
回転(入力軸12と同方向の回転、以下同じ)し、また
第2の遊星歯車機構2では、そのサンギヤ8から入力さ
れるものの、キャリヤ10が第1の遊星歯車機構1と一
体となっていて減速されて正回転しているので、サンギ
ヤ8およびキャリヤ10の回転およびトルクが合成され
てリングギヤ9が減速正回転する。すなわち入力軸12
の回転は第1の遊星歯車[1および第2の遊星歯車機構
2において減速されて出力軸14に伝達され、したがっ
て変速比は第1表に示す通り、 1/(ρ1−ρ2+ρ1・ρ2)  となる。
(前進第2速) 第2クラッチ手段C2および第4クラッチ手段C4を係
合さぜるととうに、第2ブレーキ手段B2を係合させる
。すなわち第1の遊星歯車機構1のサンギヤ3を入力軸
12に連結するとともに、第1の遊星歯■機構1のキャ
リヤ7を第2の遊星歯車i構2のサンギヤ8に連結し、
また第1の遊星歯車機構1のリングギヤ4および第2の
M星歯車R#42のキャリヤ10を固定する。この場合
は、第1の遊星歯車機構1では、リングギヤ4を固定し
た状態でのサンギヤ3からの入力になるから、キャリヤ
7は減速されて逆回転(入力軸12とは反対方向の回転
。以下同じ)する。これに対して第2の遊星歯軍備@2
では、そのサンギヤ8が第1の′y!i星歯車lF1構
1のキャリヤ7に連結されていて減速されて逆回転する
ので、キャリヤ10を固定した状態でのサンギヤ8から
の逆回転の入力になり、したがって出力軸14に連結さ
れているリングギヤ9は減速正回転する。すなわち入力
軸12の回転は各遊星歯車IFHl11.2を介して減
速されて出力軸14に伝達され、その変速比は、(1−
ρ1)/ρ1・ρ2  どなる。
(前進第3通) 第2クラッチ手段C2と第4クラッチ手段C4とを係合
させる一方、ブレーキ手段としては第1ブレーキ手段B
1を係合させる。すなわち第1の遊星歯車41構1のキ
ャリヤ7と第2の遊星歯車機構2におけるサンギヤ8と
を連結した状態で第1の遊星歯車fil11のサンギヤ
3から入力するとともに、!1の遊星歯車機構1のキャ
リヤ7を固定する。したがって第1のy!L星歯車機構
1では、キャリヤ7を固定した状態でのサンギヤ3から
の入力になるから、リングギヤ4が減速されて正回転す
る。他方、第2の遊星歯車機構2では、そのサンギヤ8
が第4クラッチ手段C4を介して第1の遊星歯車機構1
のキャリヤ7に連結されていて固定されているから、サ
ンギヤ8を固定した状態での第1の遊星歯車R111と
一体のキャリヤ10からの入力になり、その結果、キャ
リヤ10の回転が幾分増速されてリングギヤ9に伝達さ
れる。すなわちこの場合は、第1の遊星歯車機構1が減
速作用をなし、かつ第2の遊星歯車機構2が増速作用を
なし、そして全体としては減速作用を行なって入力軸1
2の回転を出力軸14に伝達し、その変速比は、 1/ρ1 ・(1↓ρ2)  となる。
(前進第4速) 第4クラッチ手段C4以外に、入力用のクラッチ手段と
して第2および第3のクラッチ手段C2゜C3を係合さ
せる。すなわち第1の遊星歯車機構1におけるキャリヤ
7と第2の遊星歯車機構2におけるサンギヤ8とを連結
した状態で、第1の遊星歯車1111iにおけるサンギ
ヤ3と第2の遊星歯車機構2のキャリヤ10とから入力
する。したがって第1の遊星歯車機構1のリングギヤ4
が第2の遊星歯車機構2におけるキャリヤ10および第
3クラッチ手段C3を介して入力軸12に連結されるこ
とになるから、第1の遊星歯車機構1では、サンギヤ3
とリングギヤ4とからの入力になり、その結果、第1の
遊星歯車機構1はその全体が一体となって正回転する。
また第2の遊星歯車機構2のサンギヤ8が第4クラッチ
手段C4を介して第1の遊星歯車61111のキャリヤ
7に連結されているから、第2の遊星歯車14142は
キャリヤ10およびサンギヤ8の二部材から等適正回転
の入力があり、そのためにその全体が一体となって正回
転する。すなわち各遊星歯車機構1,2の全体が一体と
なって回転するために、増減速作用が生じず、入力軸1
2の回転がそのまま出力軸14に伝達され、変速比は1
″となる。
(前進第5速) 第4クラッチ手段C4を係合させる一方、入力用クラッ
チ手段として第3クラッチ手段C3を係合させるととも
に、ブレーキ手段として第1ブレーキ手段B1を係合さ
せる。すなわち第1の遊星歯車IaIf41のキャリヤ
7と第2の遊星歯車機構2のサンギヤ8とを連結した状
態で、第2の遊星歯車機構2におけるキャリヤ10を入
力軸12に連結し、また第1の遊星歯車機構1のキャリ
ヤ7を固定する。したがって第2の遊星歯車機構2では
、そのサンギヤ8が第4クラッチ手段C4を介して第1
の遊星歯車機111におけるキャリヤ7に連結されてい
て第1ブレーキ手段B1によって固定されているので、
サンギヤ8を固定した状態でのキャリヤ10からの入力
になり、その結果、リングギヤ9が増速されて正回転す
る。これに対して第1のMW歯車′a111では、サン
ギヤ3が自由に回転し得るために特に増減速作用に関与
しない。したがって入力1112の回転は第2の遊星歯
車機構2によってのみ増速されて出力軸14に伝達され
、その変速比は、 1/(1−ρ2)  となる。
(後進) 第1クラッチ手段C1と第2ブレーキ手段B2のみを係
合させる。すなわち第2の遊星歯車is2のサンギヤ8
から入力するとともに、第1の遊星歯車機構1のリング
ギヤ4の回転および第2のT1星歯車顆構2のキャリヤ
10の回転をそれぞれ阻止する。この場合、第1の遊星
歯車機構1では、リングギヤ4が固定され、かつ第4ク
ラッチ手段C4が解放されているために全く入力がなく
、したがって第1の11星歯車機構1は停止したままと
なり、これに対して第2の遊星歯車機構2ではキャリヤ
10を固定した状態でのサンギヤ8からの入力になるの
で、そのリングギヤ9は減速されて逆回転する。すなわ
ち入力軸12の回転は第2の遊星歯車機構2において減
速かつ反転されて出力軸14に伝達され、その変速比は
、 −1/′ρ2  となる。
以上述べた変速段のうち前進第1速から第2速への変速
について検討してみると、第1速から第2速へのアップ
シフトは、第1クラッチ手段C1および第1ブレーキ手
段B1の解放とともに、第4クラッチ手段C4および第
2ブレーキ手段B2の係合を行なうことにより達成され
るが、その場合、第4クラッチ手段C4の係合と第1ブ
レーキ手段B1の解放とが先行して生じてしまい、しか
る後に第1クラッチ手段C1の解放と第2ブレーキ手段
B2の係合とが生じたとすると、過渡的に第2クラッチ
手段C2、第4クラッチ手段C4、第1ブレーキ手段B
1の三者の係合状態すなわち前進第3速の状態が生じ、
ついで第2速に設定されることになる。しかしながら前
進第3速は設定すべき第2速に隣接する変速段であるか
ら、このような過渡状態が変速ショックの改善に大きく
悪影響することはなく、したがって上記の歯車変速装置
では、各係合手段の係合・解放のタイミングのズレが変
速ショックに大きく影響せず、変速ショックの抑制に有
利なものとなる。また後進段では、前述したように第1
の遊星歯車機構1が停止したままとなるので、不必要な
動力の消費や油温の上昇、騒音の発生などを防止し、ま
た軸受などの耐久性を向上させることができる。
ところで自動変速機で望まれる条件として、変速がスム
ースに行なりれること、および必要に応じてエンジンブ
レーキが効くことなどを挙げることができ、このような
要請を満すためには、上記のクラッチ手段C1,C2、
C3、C4やブレーキ手段31.32を具体的には以下
のような構成とすることが好ましい。
(1) 第1クラッチ手段C1を、一方向クラッチと多
板クラッチとを組合わせた構成とする。この例は以下の
通りである。
■ 第2のM星歯車i栴2におけるサンギヤ8の回転が
入力軸12の回転より速い場合に係合する一方面クラッ
チ20と多板クラッチ21とを並列に配置した構成(第
2図(A))。
前進第1速の場合、第2の遊星歯車I/5vX42にお
けるサンギヤ8はキャリヤ10の正回転によって高速で
正回転しようするので、多板クラッチ21を解放してお
いても一方面クラッチ20が自動的に係合して入力軸と
サンギヤ8とが連結され、したがってこの変速段への切
換えをスムースに行なうことができる。また前進第4速
では全体が一体となって回転するので、第1クラッチ手
段C1が実質的に係合状態にあるが、前進第4速に隣接
する第3速および第5速ではサンギヤ8が固定されるの
で、多板クラッチ21を解放しておくことにより、一方
向クラッチ20の作用により入力軸12とサンギヤ8と
の係合が自然に外れ、したがつて前進第4速からの変速
を、変速タイミングの特別な調整を必要とせずにスムー
スに行なうことができる。また一方向クラッチ20のみ
によってサンギヤ8と入力軸12とを連結している状態
では出力軸14側からの入力によって一方面クラッチ2
1の係合が外れるので、走行中に急激にスロットル開度
を絞って減速した場合に、エンジンが強制的に回転させ
られることがなく、その結果、燃費や静粛性を向上させ
ることができる。その反面、エンジンブレーキは効かな
い。エンジンブレーキを必要とする場合には多板クラッ
チ21を係合させればよい。
■ 入力軸12からサンギヤ8に対してトルク伝達可能
な一方面クラッチ22と多板クラッチ23とを互いに直
列に配列し、かつこれらを前記多板クラッチ21に対し
て並列に配置した構成(第2図(B))。
前述したように前進第4速は全体が一体となって回転す
るために第1クラッチ手段C1が実質的に係合した状態
になるが、その場合、他の係合手段の係合の遅れなどが
あっても、一方向クラッチ22に対して直列に配置した
多板クラッチ23を係合させておけば一方面クラッチ2
2が自然に係合することにより前進第4速をスムースに
設定でき、また後進段においても第1クラッチ手段C1
を係合させるが、その係合も一方面クラッチ22の作用
によってスムースに行なうことができる。
これらの場合、出力軸14側からの入力によって一方面
クラッチ22の係合が外れるので、エンジンブレーキが
効かない反面、燃費や静粛性を向上させることができる
。なお、各多板クラッチ21゜23を解放させておくこ
とにより、第2速、第3速、第5速を設定でき、また並
列に配置した多板クラッチ21を第4速および後進段で
係合させれば、その変速段でエンジンブレーキを効かせ
ることができる。
■ 上記の■の例において並列に配置した多板クラッチ
21を■の例における一方向りラッ20に置き換えた構
成(第2図(C))。
この構成では、多板クラッチ23を解放することにより
、上記■の例で述べた多板クラッチ21を解放した状態
と同様な状態になり、また各一方向クラッチ20,22
の係合方向が反対であるから、多板クラッチ23を係合
させれば、入力軸12とサンギヤ8とが一体化され、前
記多板クラッチ21を係合させた状態と同様になる。
(2) 第2クラッチ手段C2を、一方向クラッチと多
板クラッチとを徂合わせた構成とする。その例は以下の
通りである。
■ 入力軸12から第1の遊星歯車機構1のサンギヤ3
に向けてトルク伝達可能な一方面クラッチ30と多板ク
ラッチ31とを直列に配列した構成〈第3図(A))。
第2クラッチ手段C2は前進第1速ないし第4速で係合
させるが、多板クラッチ31を係合させておけば、入力
軸12とサンギヤ3との回転差に基づいて一方面クラッ
チ30がスムースに係合して入力軸12とサンギヤ3と
を連結し、所期の変速段をスムースに設定することがで
きる。この場合、入力軸14(illIからの入力によ
って一方面クラッチ30の係合が外れるので、エンジン
ブレーキが効かないものの、燃費や静粛性を向上させる
ことができる。
■ 上記の■の構成に加えて更に他の多板クラッチ32
を並列に配置した構成(第3図(B))。
この構成では、並列配置した多板クラッチ32を解放し
ておくことにより、上記の■における場合と同様な作用
を行なわせることができ、これに加え、並列配置した多
板クラッチ32を前進第1速ないし第4速で係合させれ
ば、サンギヤ3と入力軸12とが連結一体止されるので
、エンジンブレーキを効かぜることができる。
(3) 第3クラッチ手段C3を、一方向クラッチと多
板クラッチとを組合わせて構成する。その例は以下の通
りである。
■ 入力軸12から第2の遊星歯車機構におけるキャリ
ヤ10に対してトルク伝達可能な一方面クラッチ40と
多板クラッチ41とを直列に配置した構成(第4図(A
))。
前進第4速および第5速において多板クラッチ41を係
合させることにより、入力軸12からキャリヤ10に対
して回転が伝達されて所期の変速段を得ることができ、
その場合、出力軸14側から入力があった場合、一方向
クラッチ40の係合が外れるので、エンジンブレーキが
効かないものの、燃費や静粛性を向上させることができ
る。
■ 上記の■の構成に加えて更に他の多板クラッチ42
を並列に配置した構成(第4図(8))。
この構成では、並列配置した多板クラッチ42を解放し
ておくことにより、上記の■における場合と同様な作用
を行なわせることができ、これに加え、並列配置した多
板クラッチ42を前進第4速もしくは第5速で係合させ
れば、キャリヤ10と入力11+12とが連結一体止さ
れるので、エンジンブレーキを効かせることができる。
(4) 第4クラッチ手段C4を、サンギヤ8の回転が
キャリヤ7の回転より速い場合に係合する一方面クラッ
チ50とこれに直列に配置した多板クラッチ51とによ
って構成する(第5図)。
第1の遊星歯車機構1におけるキャリヤ7は前進第2速
ないし第5速において逆回転し、もしくは逆回転が阻止
されるようサンギヤ8から力を受けるので、多板クラッ
チ51を係合させておくことにより、これらの変速段で
一方面クラッチ50が係合して所期通りの変速段を設定
することができる。その場合、出力軸14側から入力が
あった場合、一方向クラッチ50の係合が自動的に外れ
るので、エンジンブレーキが効かないものの、燃費や静
粛性を向上させることができる。
(5) 第1ブレーキ手段81を、一方向クラッチと多
板ブレーキとを組合わせた構成とし、もしくはバンドブ
レーキによって構成する。この例は以下の通りである。
■ 第1の遊星歯車機構1のキャリヤ7が逆回転する場
合に係合する一方面クラッチ60と多板ブレーキ61と
をケース13との間に直列に配置するとともに、これら
に対して多板ブレーキ62を並列に配置した構成(第6
図(A))。
第1の遊星歯車機構1におけるキャリヤ7は前進第1速
において逆回転しようとするので、直列に配置した多板
ブレーキ61を係合させておけば、一方向クラッチ60
が前進第1速で自動的に係合するので、前進第1速をス
ムースに設定できる。
この状態では、出力軸14側から入力があった場合に一
方面クラッチ60の係合が外れるので、エンジンブレー
キが効かないものの燃費や静粛性を向上させることがで
きる。なお、多板ブレーキ62を係合させれば、エンジ
ンブレーキを効かせることができる。
■ 上記の一方面クラッチ60とは反対方向(すなわち
正回転方向)に係合する一方面クラッチ63と多板ブレ
ーキ64とを直列に配置するとともに、これらを多板ブ
レーキ62に対して並列に配置したlI成(第6図(B
))。
第1ブレーキ手段B1には前進第5速において正回転方
向のトルクがかかるので、多板ブレーキ64を係合させ
ておけば、一方向クラッチ63が自動的に係合すること
によりキャリヤ7を固定し、前進第5速をスムースに設
定することができる。
その場合、キャリヤ7は出力軸14側からの入力によっ
て一方面クラッチ63の係合が外れて自由に回転できる
ので、エンジンブレーキが効かない反面、燃費や静粛性
を向上させることができる。
なお、多板ブレーキ62を係合させればエンジンブレー
キを効かぜることができる。
■ 上記の■の構成における一方面クラッチ60および
多板ブレーキ61と、上記の■の構成における一方面ク
ラッチ63および多板ブレーキ64とを併用した構成(
第6図(C))。
この構成では、一方の多板ブレーキ61のみを係合させ
れば上記■の構成において多板ブレーキ62を解放した
状態と同様になり、また他方の多板ブレーキ64のみを
係合させれば、上記■の構成において多板ブレーキ62
を解放した状態と同様になり、さらに両方の多板ブレー
キ61.64を係合させれば、各一方向クラッチ60.
63の作用方向が反対であるから、キャリヤ7を固定し
た状態になる。すなわち多板ブレーキ61.64の係台
状懇に応じて上記の■および■で述べた各作用を得るこ
とができる。
■ 1本のバンドブレーキ65を用い、かつその固定側
端部からアクチュエータに連結した可動側、1部に向け
た回転方向が逆回転方向となるよう設定した構成(第6
図(D))。
すなわちバンドブレーキには前述したように一方面クラ
ッチと同様な作用があるので、このような使用形態によ
って前記■における構成と同様な作用・効果すなわち燃
費および静粛性の向上を図り、またスムースな変速を行
なうことができる。
・、ル  締付は方向が互いに反対な2本のバンドブレ
ーキ65.66を用いた構成(第6図(E))。
この構成は上記の■の構成と実質的に同じであって、作
用させるバンドブレーキ65.66に応じて前進第1速
、第5速でのスムースな変速や燃費および静粛性の向上
を図ることができる。
(6) 第2ブレーキ手段B2を、一方向クラッチと多
板ブレーキとを組合わせて構成し、あるいはバンドブレ
ーキによって構成する。この例は以下の通りである。
■ 逆回転方向に係合する一方面クラッチ70と多板ブ
レーキ71とを並列に配置した構成(第7図(A))。
このような構成の場合、前進第2速において第2の遊星
歯軍備@2のキャリヤ10が逆回転方向のトルクを受け
るので、一方向クラッチ70が係合してキャリヤ10の
回転を阻止し、前進第2速が設定される。その場合、前
進第1速ではキャリヤ10が正回転しているので、第1
速から第2速への変速がスムースに行なわれ、また走行
中にスロットル開度を絞ってエンジンの回転数を下げた
場合、一方向クラッチ70の係合が外れてキャリヤ10
が自由に回転するため、エンジンを強制的に回転させる
ことがなく、燃費や静粛性を向上させることができる。
なお、エンジンブレーキを効かせるためには多板ブレー
キ71を係合させればよい。
■ 上記の■の構成のうちの一方面クラッチ70を、こ
れと反対方向に係合する一方面クラッチ72およびこれ
と直列の多板ブレーキ73に置き換えた構成(第7図(
B))。
後進段の場合、第1の遊星歯車傭構1のリングギヤ4お
よび第2の遊星歯車掘構2のキャリヤ10が正回転しよ
うとするので、多板ブレーキ73を係合させておけば、
一方向クラッチ72が自動的に係合することにより、リ
ングギヤ4およびキャリヤ10の回転が阻止されて後進
段が設定される。これに対して前進第1速は、リングギ
ヤ4およびキャリヤ1oが正回転するので、一方向クラ
ッチ72の自動的な解放によってスムースな変速を行な
わせることができ、また後進段において、出力軸14側
からの入力によってリングギヤ4およびキャリヤ1oが
自由に回転するので、エンジンブレーキが効かないもの
の燃費や静粛性を向上させることができる。なお、多板
ブレーキ71を係合させればエンジンブレーキを効かせ
ることができる。
■ 上記の■の構成のうち多板ブレーキ71を、逆回転
方向に係合する一方面クラッチ74に置き換えた構成(
第7図(C))。
この構成の場合、多板ブレーキ73を解放させれば、こ
れと直列の一方面クラッチ72が作用しないことになる
ので、上記の■の構成で多板ブレーキ71を解放した状
態と同様になり、また多板ブレーキ73を係合すれば、
各一方向クラッチ72.74の作用方向が互いに反対で
あるから、リンクギヤ5およびキャリヤ10が固定され
る。
■ 1本のバンドブレーキ75を用い、かつその固定側
端部からアクチュエータに連結した可動側端部に向けた
回転方向が逆回転方向となるよう設定した構成(第7図
(D))。
リングギヤ4およびキャリヤ10は前進第2速および後
進段において逆回転方向のトルクを受けるので、前進第
2速および後進段の場合にブレーキバンドを巻き込んで
固定され、これとは反対にその他の変速段の場合には、
リングギヤ4およびキャリヤ10に正回転方向のトルク
が作用するためにブレーキバンドが解放され、したがっ
てリングギヤ4およびキャリヤ10が正回転する前進第
1速、第3速ないし第5速の変速をスムースに行なわせ
ることができる。なお、エンジンブレーキはリングギヤ
4ij″3よびキャリヤ10の正回転方向の回転を阻止
することにより成り立つから、エンジンブレーキは効か
ないことになる。その反面、エンジンの強制回転を防止
して静粛性や燃費を向上させることができる。
■ 締付は方向が互いに反対な2本のバンドブレーキ7
5.76を用いた構成(第7図(E))。
両方のバンドブレーキ75.76を作用させれば、上記
の■の構成において一方面クラッチ70に対して並列に
配置した多板ブレーキ71を作用させた場合と同様にな
るが、上記の■のバンドブレーキ75と同じバンドブレ
ーキ75のみを作用させれば、上記■の場合と同様に、
スムースな変速を行なわせ、また燃費や静粛性を向上さ
せることができる。
なお、上記の(1)から(6)の例示は、各クラッチ手
段CI、 C2、C3、C4およびブレーキ手段31.
32についての個別的な例示であるが、この発明では、
上記の(1)から(6)で示した構成を適宜に組合わせ
てもよいことは勿論である。また、上記の実施例では、
前進5段・後進1段の場合について説明したが、この発
明では、変速段の数は必要に応じて適宜に設定すればよ
い。
発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明の歯車変速装置
では、必要とする歯車列が二組の遊星歯車R@であって
全体の構成を簡素化できることに加え、最大変速比を大
きくして全体としての変速比の幅を広くし、その結果、
動力性能に優れたものとし、さらに少なくとも前進第1
速から第2速へのシフトアップの際の変速ショックの発
生を握構上有利に抑制することができ、換言すれば、油
圧制御などによる変速タイミングの調整を簡略化するな
どの効果を得ることができる。さらにこの発明では、ダ
ブルピニオン型M星歯車顆構のキャリヤとシングルピニ
オン型遊星歯車機構のサンギヤとを連結しまた遮断する
クラッチ手段を設けたので、後進段においてダブルビニ
オン型遊星歯車別構の回転を止めておくこができ、した
がって不必要に動力を消賀したり、騒音を発生したりす
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を原理的に示す模式図、第
2図(A) 、 (B) 、 (C)は第1クラッチ手
段を例示する模式図、第3図(^) 、 (B)は第2
クラッチ手段を例示する模式図、第4図(A) 、 (
B)は第3クラッチ手段を例示する模式図、第5図は第
4クラッチ手段を例示する模式図、第6図(A)〜(E
)は第1ブレーキ手段を例示する模式図、第7図(A)
〜(E>は第2ブレーキ手段を例示する模式図である。 1・・・ダブルピニオン型遊星歯車機構、 2・・・シ
ングルピニオン型M星歯車ii、 3,8・・・サンギ
ヤ、 4,9・・・リングギヤ、  5.6.11・・
・プラネットピニオン、 7,10・・・キャリヤ、1
2・・・入力軸、 13・・・トランスミッションケー
ス、 14・・・出力軸、 31.32・・・ブレーキ
手段、 CI 、C2、C3・・・入力用クラッチ手段
、C4・・・第4クラッチ手段。 第1図 シンプルしにオン!         ダ1rルC二オ
シ変遮l1iJl識a      m是面事磯゛溝第2
図 嬉3図 (A)(B) 第4図 (A)             (8)第5図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  サンギヤとそのサンギヤに噛合する内プラネットピニ
    オンとその内プラネットピニオンおよびリングギヤに噛
    合する外プラネットピニオンとこれら内外のプラネット
    ピニオンを保持するキャリヤとを有するダブルピニオン
    型遊星歯車機構と、サンギヤとリングギヤとにキャリヤ
    で保持したプラネットピニオンを噛合させたシングルピ
    ニオン型遊星歯車機構とを同一軸線上に配列し、 ダブルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤとシングル
    ピニオン型遊星歯車機構のキャリヤとが連結され、 また入力軸を、シングルピニオン型遊星歯車機構におけ
    るサンギヤとダブルピニオン型遊星歯車機構におけるサ
    ンギヤとシングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャ
    リヤとに選択的に連結する入力用クラッチ手段が設けら
    れるとともに、ダブルピニオン型遊星歯車機構のキャリ
    ヤとシングルピニオン型遊星歯車機構のサンギヤとを連
    結および遮断する他のクラッチ手段が設けられ、 ダブルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤの回転とダブ
    ルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤおよびシングル
    ピニオン型遊星歯車機構のキャリヤの回転とのそれぞれ
    を選択的に阻止するブレーキ手段が設けられ、 さらにシングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤに
    出力軸が連結されていることを特徴とする自動変速機用
    歯車変速装置。
JP62304727A 1987-12-02 1987-12-02 自動変速機用歯車変速装置 Pending JPH01145453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62304727A JPH01145453A (ja) 1987-12-02 1987-12-02 自動変速機用歯車変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62304727A JPH01145453A (ja) 1987-12-02 1987-12-02 自動変速機用歯車変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01145453A true JPH01145453A (ja) 1989-06-07

Family

ID=17936485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62304727A Pending JPH01145453A (ja) 1987-12-02 1987-12-02 自動変速機用歯車変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01145453A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1002970A3 (en) * 1998-10-20 2000-09-27 General Motors Corporation Five speed planetary transmission
EP0992708A3 (en) * 1998-10-05 2000-10-04 General Motors Corporation Five speed planetary transmission

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0992708A3 (en) * 1998-10-05 2000-10-04 General Motors Corporation Five speed planetary transmission
EP1002970A3 (en) * 1998-10-20 2000-09-27 General Motors Corporation Five speed planetary transmission

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2671463B2 (ja) 自動変速機用歯車変速装置
EP0762014B1 (en) Automatic transmission
JPH0374665A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
US5030186A (en) Automatic transmission
JPH09264387A (ja) 自動変速機用歯車変速機構
JP2003278852A (ja) 自動変速機
JPH01145453A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63297844A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63297846A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63308252A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JP2005140139A (ja) 多段変速遊星歯車列
JPH01316552A (ja) 車両用遊星歯車式変速装置
JPS63308253A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63308254A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH01145454A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JP2671461B2 (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63318349A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63297845A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH0226350A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH0272245A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JP2890500B2 (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPS63303244A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH02102952A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JP2679117B2 (ja) 車両用遊星歯車式変速装置
JPH04254032A (ja) 車両用自動変速装置