JPS63308254A - 自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

自動変速機用歯車変速装置

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JPS63308254A
JPS63308254A JP62141217A JP14121787A JPS63308254A JP S63308254 A JPS63308254 A JP S63308254A JP 62141217 A JP62141217 A JP 62141217A JP 14121787 A JP14121787 A JP 14121787A JP S63308254 A JPS63308254 A JP S63308254A
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JP
Japan
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gear
planetary gear
carrier
gear mechanism
sun gear
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Application number
JP62141217A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Asada
壽幸 浅田
Fumihiro Ushijima
牛島 溥三宏
Yasuhiko Higashiyama
康彦 東山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動変速機に用いられる歯車変速装置に関し
、特に遊星歯車gl構を主体として構成した歯車変速装
置に関するものでおる。
従来の技術 周知のように自動車用の自動変速機は、遊星歯車機構を
主体とする歯車変速装置にトルクコンバータを介してエ
ンジンの回転を伝達し、遊星来車eJ構を構成する3部
材のいずれかをクラッチやブレーキによって固定すると
ともに他の2部材を入力部材および出力部材とすること
により、全体としての変速比を適宜に設定するよう構成
されている。このような遊星歯車1構を主体とする変速
装置で得られる変速段は、用いる遊星歯車機構の数やそ
の組合せによって異なり、従来一般には、2組の遊星歯
車機構を用いて前進3段・後進1段もしくは前進4段・
後進1段の変速段を(qるように構成している。また近
年では、更に1組の遊星歯車機構を追加して変速比が1
以下のオーバードライブを設定でき、したがって前進5
段の変速を行なう−ように構成することも行なわれてい
る。
使方、自動車用自動変速機には、燃費の向上や至内窄間
の確保などのために軽量かつ小型であること、ざらには
安価であることなどの要請があり、そのために例えば実
開昭61−117950号では、1組のシングルピニオ
ン型遊星歯車FJ構と1組のダブルピニオン型遊星歯車
機構とを用いて前進5段・後進1段の変速を行なうこと
のできる変速装置が提案されている。
発明が解決しようとする問題点 しかるに上記従来の前進4段・後進1段の変速装置では
、滑かな変速を行ない、かつクラッチなどの係合手段の
耐久性を維持するなどの要請、あるいは変速の前後にお
ける車両動力性能を近似させるなどの要求から、各変速
段における変速比および最低変速段と最高変速段との変
速比の比率(幅)が制約を受け、したがって例えば低速
段での変速比を大きく設定して加速性能を向上させるな
どのことは困難であった。これに対して遊星歯車機構を
更に1組追加して前進5段が可能な構成とすれば、最低
変速段と最高変速段との変速比の幅をある程度広くする
ことができるが、遊星歯車1ff4が1組増えることに
より、全体の寸法や小母が増大する問題が生じる。
これに対して実開昭61−117950号の変速装置で
は、用いる遊星歯車#A横が2組でよいから、変速装置
の軽量小型化を図ることができ、また前進5速に設定で
きるので、変速比の幅を広くとることができる。しかし
ながら、前進第1速でサンギヤにかかるトルクが過大に
なったり、前進第5速でプラネットピニオンの回転数が
過大になるなど、各ギヤや軸受の耐久性が低下する問題
があり、実用化のためには多くの問題を解決しなければ
ならないのが実情である。
この発明は上記の事情を背景としてなされたもので、簡
単な構成で、しかも最低変速段と最高変速段との変速比
の幅を広くすることのできる自動変速機用歯車変速装置
を提供することを目的とするものでおる。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、2組のダブ
ルピニオンタイプの遊星歯車機構を用いて最大で前進6
段・後進1段の変速が可能なように構成したものである
。すなわちこの発明は、サンギヤとそのサンギヤに噛合
する第1プラネットピニオンとその第1プラネットピニ
オンおよびリングギヤに噛合する第2プラネットピニオ
ンと第1および第2プラネットピニオンを保持するキャ
リヤとを有するダブルピニオン型遊星歯車機構を2組備
え、第1遊星歯車別横のサンギヤと第2遊星歯車機構の
キャリヤとが連結されるとともに、第1遊星歯車機構の
リングギヤと第2遊星歯車機構のリングギヤとが連結さ
れ、また入力軸を、第1遊星歯車i1Mにおけるキャリ
ヤと第1Ti星歯車機構におけるサンギヤもしくは第2
遊星歯車g1構のキャリヤと第2遊星歯車機構にあける
サンギヤとに選択的に連結するクラッチ手段が設けられ
るとともに、第1遊星歯車機構のキャリA7の回転と第
1遊星歯車機構のサンギヤおよび第2遊星歯車機構のキ
ャリヤの回転と第2遊星歯車機構のサンギヤの回転との
それぞれを選択的に阻止するブレーキ手段が設けられ、
ざらに第1もしくは第2遊星歯車機構のリングギヤに出
力軸が連結されていることを特徴とするものである。
なお、この発明において、クラッチ手段は、要は入力部
材と前記各部材とを連結し、またその連結を解除し得る
ものであればよいのであり、したがって多板クララチャ
一方向クラッチもしくはこれらを併用した構成などを採
用することができ、また機能上、入力部材と前記の3部
材とを個別に連結し、かつ連結の解除を行ない得ればよ
いので、クラッチ手段としては、入力部材と前記3部材
との係合・解放を同時に行なう機能を持った単一の製品
でめってもよく、あるいはそれぞれ独立した機能を持つ
復改の製品であってもよい。またこの発明にあけるブレ
ーキ手段は、要は、前記の各部材を選択的に固定できれ
ばよいので、多板ブレーキやバンドブレーキおるいはト
ランスミッションケースとの間に配置した一方面クラッ
チもしくはこれらを組合わせた構成とすることができる
作    用 この発明の歯車変速装置では、第2遊星歯車機構のサン
ギヤを入力部材に連結し、かつ第1遊星歯車機構のサン
ギヤおよび第2遊星園車機構のキャリヤを周定すること
により、変速比の最も大きい前進第1速になり、また第
1遊星歯車機構のサンギヤを入力部材に連結し、かつ第
1遊星歯車機怖のキャリヤを固定することにより前進第
2速になる。ざらに第1遊星歯車機構のキャリヤを入力
部材に連結し、かつ第1遊星園車機構のサンギヤおよび
第2遊星歯車機構のキャリヤを固定することにより前進
第3速になり、ざらにまた第1遊星歯車機構のサンギヤ
を入力部材に連結するとともに、第2遊星歯車機構のサ
ンギヤを固定することにより、前進第4速になる。そし
て第1′t1星歯車機構のサンギヤおよびキャリヤを入
力部材に連結すれば、全体が一体となって回転するので
、変速比が111 ITの前進第5速になり、これに対
して第1遊星歯車機構のキャリヤを入力部材に連結する
とともに、第2遊星園車機憫のサンギヤを固定すること
により、変速比が“′1″以下のオーバードライブ段と
なる。他方、第2遊星歯車機構のサンギヤを入力部材に
連結し、かつ第1遊星歯車機構のキャリヤを固定するこ
とにより後進段となる。
実施例 つぎにこの発明の実施例を添付の図面を参照して説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例を原理的に示す模式図であ
って、ここに示す歯車変速装置は同軸線上に配列した2
組のダブルビニオン型遊星歯車機構1,2を主体に構成
されている。すなわちこれらの遊星歯車機構1,2のそ
れぞれは、サンギヤ3.4と、リングギヤ5,6と、そ
のサンギヤ3゜4とリングギヤ5,6との間に配置され
て互いに噛合する内プラネットピニオン7.8および外
プラネットピニオン9,10と、これらのプラネットピ
ニオン7.8.9.10を保持するキャリヤ11.12
とを有するものであり、これらの遊星歯車機構1,2の
うち第1図の右側の第1遊星園車別構1におけるサンギ
ヤ3と第2遊星歯車機溝2にあけるキャリヤ12とが一
体となって回転するよう連結され、また第1遊星歯車別
構1における1ノングギヤ5と第2遊星歯車機$2にお
けるリングギヤ6とが一体となって回転するよう連結さ
れている。このような連結構造は、遊星歯型lf1構1
.2と同心状に配置した中空軸や中実軸などの中間軸や
適宜のコネクテイングドラムを介した連結構造とするこ
とができ、車両用の自動変速機で従来一般に採用されて
いる構成を用いることができる。
入力軸13は遊里歯車i崩1,2と同一軸線上に凸装置
され、トルクコンバータを介してエンジン(それぞれ図
示せず)に連結されている。この入力軸13と第2遊星
歯車機構2にあけるサンギヤ4との間に第1クラッチ手
段C1が設けられ、また入力軸13と第1遊星歯車機構
1におけるサンギヤ3との間に第2クラッチ手段C2が
設けられ、ざらに入力軸13と第1遊星歯車機構1にあ
けるキャリヤ11との間に第3クラッチ手段C3が設け
られている。これらのクラッチ手段CI 、 C2。
C3は、要は入力軸13とサンギヤ3.4あるいはキャ
リヤ11とを選択的に連結し、またその連結を解除する
ものでおって、例えば油圧サーボは横などの従来一般に
自動変速機で採用されている機構によって係合・解放さ
れる湿式多板クラッチや、一方向クラッチ、あるいはこ
れらの湿式多板クラッチと一方面クラッチとを直列もし
くは並列に配置した構成などを必要に応じて採用するこ
とができる゛。なあ、実用にあたっては、各構成部材の
配置上の制約があるから、各クラッチ手段CI 。
C2、C3を直接、前記サンギヤ3,4やキャリヤ11
との間に配置することができない場合があリ、そのよう
な場合にはコネクティングドラムなどの適宜の中間部材
を介在させることは勿論である。
また互いに連結された第1遊星歯車機I11におけるサ
ンギヤ3および第2遊星歯車@構2におけるキャリヤ1
2の回転を阻止する第1ブレーキ手段B1が、そのキャ
リヤ12とトランスミッションケース(以下、単にケー
スと記す)14との間に設けられ、また第1遊星歯車機
構1におけるキャリヤ11の回転を阻止する第2ブレー
キ手段B2がケース14とそのキャリヤ11との間に設
けられ、ざらに第2遊星歯車機溝2におけるサンギヤ4
の回転を阻止する第3ブレーキ手段B3がそのサンギヤ
4とケース14との間に設けられている。これらのブレ
ーキ手段81.82.83は、従来一般に自動変速機で
採用されている油圧サーボ機構などで駆動される湿式多
板ブレーキやバンドブレーキ、あるいは一方向クラッチ
、ざらにはこれらを組合わせた構成とすることができ、
また実用にあたっては、これらのブレーキ手段81゜8
2.83とキャリヤ11.12やサンギヤ3゜4もしく
はケース14との間に適宜の連結部材を介在させ)qる
ことは勿論である。
ざらにプロペラシャフトヤカウンタギヤ(それぞれ図示
せず)に回転を伝達する出力軸15が、互いに連結一体
化された第1遊星歯車機構1のリングギヤ5および第2
遊星歯車機12のリングギヤ6に連結されている。
以上のように構成された歯車変速装置では、前進6段・
後進1段の変速が可能であって、これらの各変速段は前
述した各クラッチ手段CI、 C2。
C3およびブレーキ手段81.82 、B3を第1表に
示すように係合させることにより達成される。
々お、第1表には各変速段の変速比およびその具体値を
併せて示してあり、その具体値は各遊星歯車機構1,2
における歯数比ρ1.ρ2を、ρ1= 0.42 、ρ
2=0.3とした場合の値である。また第1表中○印は
係合状態であることを、また空欄は解放状態であること
をそれぞれ示す。以下、各変速段について説明する。
(前進第1速) 第1クラッチ手段C1および第1ブレーキ手段B1を係
合させる。すなわち第2遊星歯車a横2にあけるサンギ
ヤ4に対して入力するとともに、第1遊星歯車機m1の
サンギヤ3および第2遊星歯車ti14M2のキャリヤ
12を固定する。この場合、第1遊星歯車機構1ではキ
ャリヤ11が空転するのみで特には変速作用が生じず、
これに対して第2遊星歯車機構2は、キャリヤ12を固
定した状態でのサンギヤ4からの入力になるので、その
リングギヤ6はサンギヤ4に対して減速されて正回転(
入力軸13と同方向の回転、以下同じ)し、したがって
入力軸13の回転は第2遊星歯車機構2によって減速さ
れて出力軸15に伝達される。
すなわち変速比は第1表に示す通り、 1/ρ2となる。
(前進輌2速) 第2クラッチ手段C2および第2ブレーキ手段B2を係
合ざぜる。すなわち第1遊星歯車機構1のサンギヤ3を
入力113に連結するとともに、第1遊星来車機描1の
キャリヤ11を固定する。
この場合は、第1遊星画車機@1ではキャリヤ1]を固
定した状態でのサンギヤ3からの入力になり、これに対
して第2遊星歯車機構2はサンギヤ4が空転するから待
には変速作用を行なわず、したがって入力軸13の回転
は第1遊星園車R構1によって減速されて出力軸15に
伝達され、その変速比は、 1/ρ1となる。
(前進第3速) 第3クラッチ手段C3と第1ブレーキ手段B1とを係合
させる。すなわち第1T1星歯車機構1のキャリヤ11
から入力するとともに、第1′ti星歯車機構1のサン
ギヤ3および第2遊星歯車機構2のキャリヤ12を固定
する。この場合も、第2遊星歯車機構2はそのサンギヤ
4が空転するのみで待には作用せず、これに対して第1
遊星歯車機構1はサンギヤ3を固定した状態でのキャリ
ヤ11からの入力になるから、リングギヤ5は減速され
て正回転し、したがって出力軸15の回転は入力軸13
に対して第1遊星園車機梠1で減速された回転となる。
すなわちこの場合の変速比は、1/(1−ρ1)となる
(前進第4速) 第2クラッチ手段C2と第3ブレーキ手段B3とを係合
させる。すなわち第1遊星歯車F3@1におけるサンギ
ヤ3から入力するとともに、第2″fi星歯車機欄2に
あけるサンギヤ4を固定する。この場合も、前述した前
進第1速の場合と同様に、第1遊星歯車機構1は、その
キャリヤ11が空転するために、待には変速作用を行な
わない。これに対して第2遊星歯車機構2は、そのサン
ギヤ4を固定した状態でのキャリヤ12がらの入力にな
るので、その1ノングギヤ6がキャリヤ12に対して減
速されて正回転し、したがって入力軸13の回転は第2
遊星歯車機構2によって減速されて出力軸15に伝達さ
れることになる。この場合の変速比は、 1/(1−ρ2)でおる。
(前進第5速) 第2クラッチ手段C2、f=jよび第3クラッチ手段C
3を係合する。すなわち第1遊星歯車機構1におけるサ
ンギヤ3と第1遊星図車機構1のキャリヤ11とを入力
軸13に連結する。したがって第1遊星歯車機@1では
サンギヤ3とキャリヤ11とが入力要素となるために、
その全体が一体となって回転してリングギヤ5が入力軸
13と等速の正回転となり、また第2遊星園車機構2で
は、キャリヤ12が入力要素となることに加え、第1遊
星歯車機構1のリングギヤ5と一体のリングギヤ6がキ
ャリヤ12と等速で同方向に回転するために第2遊星歯
車別横2もその全体が一体となって回転する。結局、第
1遊星歯車機構1および第2遊星歯車機構2の全体が一
体となった回転となるので、リングギヤ5,6に連結し
である出力軸15は入力軸13と等速で正回転し、した
がって変速比は1″となる。
(前進第6速) 第3クラッチ手段C3と第3ブレーキ手段B3とを係合
させる。すなわち第1遊里歯単機肴1のキャリヤ11か
ら入力するとともに、第2遊星歯車別横2のサンギヤ4
を固定する。この場合、第1遊星歯車機構1のサンギヤ
3は正回転方向のトルクを受けるが、仮にそのサンギヤ
3を固定したとすると、第1′t1早歯車機構1のリン
グギヤ5はキャリヤ11に対して減速されて正回転し、
また第2遊星歯車機構2では、サンギヤ4が固定されて
いるから、リングギヤ6の正回転によってキャリヤ12
がリングギヤ6に対して増速されて正回転し、この第2
遊星歯車機構2のキャリヤ12は第1遊星園車機描1の
サンギヤ3と一体となっているから、ここに動力の循環
が生じ、結局は第1遊星歯車機構1のサンギヤ3が正回
転する。したがって第1遊星歯車機@1では、キャリヤ
11に入力されるうえに、サンギヤ3が正回転するので
、出力軸15を連結しであるリングギヤ5がキャリヤ1
1に対して増速されて正回転し、その結果、変速比が1
1111以下のオーバードライブ段となる。
この場合の変速比は、(1−ρ1−ρ2)/(1−ρ1
−ρ2+ρ1×ρ2)となる。
(後進) 第1クラッチ手段C1と第2ブレーキ手段B2とを係合
させる。すなわち第2遊星歯車機構2のサンギヤ4から
入力し、かつ第1遊星歯車機構1のキャリヤ11を固定
する。この場合、入力軸13に連結された第2遊星歯車
機4f42では、そのリングギヤ6に出力軸15からの
負荷がかかっていてリングギヤ6の回転が抑えられてい
るから、キャリヤ12はサンギヤ4からの入力により減
速されて逆回転しようとする。これに対して第1遊星歯
車機構1では、キャリヤ11が固定され、また第2′f
1星歯車FjIM42のキャリヤ12と一体のサンギヤ
3が入力要素となるので、リングギヤ5は減速されてサ
ンギヤ3と同方向に回転しようとする。
すなわち互いに連結一体化されたリングギヤ5゜6は、
減速されて逆回転しようとするから、第2遊星歯車機構
2ではリングギヤ6の逆回転によりキャリヤ12の回転
が逆回転方向に更に促進され、ここに動力の循環が生じ
る。その結果、リングギヤ5,6に連結された出力軸1
5は入力軸13に対して減速されて逆回転し、後進段と
なる。この場合の変速比は、 −(1−ρ1−ρ2)/ρ1 ・ρ2である。
ところで自動変速機で望まれる条件として、変速がスム
ースに行なわれること、および必要に応じてエンジンブ
レーキが効くことを挙げることができ、このような要請
を満すためには、上記のクラッチ手段CI 、C2、C
3ヤブレ一キ手段[31゜B2.83を具体的には以下
のような構成とすることが好ましい。
(1) 第1クラッチ手段C1を、一方向クラッチと多
板クラッチとを組合わせた構成とする。
この例は以下の通りである。
■ 入力軸13から第2遊星歯車機構2のサンギヤ4に
向けてトルク伝達可能な一方面クラッチ20と多板クラ
ッチ21とを直列に組合わせた構成(第2図(A))。
このような構成の場合、スロットル開度を絞ってエンジ
ン回転数を減じ、それに伴ってサンギヤ4の回転数が入
力軸13の回転数より速くなった場合、サンギヤ4と入
力軸13との連結が解かれるために、エンジンが強制的
に回転させられることがなく、したがって燃費や静粛性
を向上させることができる。またサンギヤ4の回転数は
、前進第1速の場合より前進第3速の場合に入力軸13
の回転数より速くなるので、このようなシフトアップを
、変速タイミングの特別な調整を必要とせずにスムース
に行なわせることができる。ところで前進第5速の場合
、第1クラッチ手段C1を係合させなくても、各遊星歯
車機構1,2の全体が一体となって回転するから、第1
クラッチ手段C1は停台状態と類似した状態にあり、こ
れに対して第2遊星歯車a構2のサンギヤ4の回転数は
前進第3速の場合に入力軸13より速くなる。したがっ
て前進第5速から第3速への変速の際に一方面クラッチ
20の係合が自動的に外れてスムースな変速が補償され
る。モして後進段の場合に出力軸15側から駆動される
と、サンギヤ4が入力軸13より速く回転し得るので、
エンジンを強制的に回転させる状態が生じず、静粛性や
燃費を向上させることができる。なお、エンジンブレー
キを効かせることはできない。
■ 上記の■の組み合わせに加え、更に他の多板クラッ
チ22を並列に設けた構成(第2図(8))。
上記の■の構成では、サンギヤ4が入力軸13より速く
回転した場合、サンギヤ4と入力軸13との接続が解放
されることになるが、多板クラッチ22を並列配置した
構成では、上記の作用に加え、その多板クラッチ22を
係合させることにより、エンジンブレーキを効かすこと
かできる。
■ 上記の■の構成のうち一方面クラッチ20の作用方
向を反対向きとした構成(第2図(C))。
すなわち一方向クラッチ20に対して直列に配置した多
板クラッチ21を係合させておくことにより、サンギヤ
4の回転数が入力軸13の回転数より速い場合に両者を
係合させる構成である。したがって、前述したように前
進第5速の場合には第1クラッチ手段C1は実質上係合
した状態にあるが、これに対してサンギヤ4の回転数は
前進第6速、同第4速、同第2速のそれぞれの場合に遅
くなるので、第5速からこれらの変速段への変速の際に
一方向クラッチが自動的に解放され、その結果、並列配
置した多板クラッチ22を解放しておくことにより、ス
ムースな変速を(ワることかできる。なお、並列配置し
た多板クラッチ22を係合させておくことにより、エン
ジンブレーキを効かすことかできることは、上記の■の
場合と同様である。
■ 上記の■の構成のうち並列配置した多板クラッチ2
2を、作用方向が反対向きの他の一方向りラツヂ23に
置換えた構成(第2図(D))。
この構成では、一方の一方向クラッチ20に対して直列
に配置した多板クラッチ21を係合させれば、両方の一
方向クラッチ20.23が作用することになるために、
サンギヤ4と入力軸13とを直結した状態になり、した
がってこの状態ではエンジンブレーキを効かすことかで
きる。またその多板クラッチ21を解放すれば、一方の
一方向クラッチ20が作用しなくなり、この状態は、サ
ンギヤ4の回転数が入力軸13の回転数以上の場合に両
省が1灸続される状態であるから、上記の■の(111
成において、一方向クラッチ20に対して並列配置した
多板クラッチ22をVR放した状態と同様となり、した
がって上述した作用と同様の作用を冑ることができる。
■ 一方向クラッチ20,24と多板クラッチ21.2
5とを直列に組合わせたものを2組用い、かつ各々の一
方向クラッチ20.24の作用方向を互いに反対方向と
した構成(第2図(E))。
両方の多板クラッチ21.25を係合させれば、各作用
方向の異なる両方の一方向クラッチ20゜24か作用す
ることになるのでサンギヤ4と入力(仙13とを直結し
た状態になり、したがってこの状態ではエンジンブレー
キを効かすことかできる。
これに対していずれか一方の多板クラッチ21(または
25)を解放すれば、その多板クラッチ21(または2
5)に対して直列に配置されている一方向クラッチ20
(または24)が作用しなくなるので、上述した■の構
成もしくは■の構成において一方向クラッチ20に対し
て並列に配置した多板クラッチ22を解放した状態と同
様になり、それぞれについて説明したと同様な作用を得
ることができる。
■ 第1u星歯車別構1のサンギヤ4から入力軸]3に
向けてトルク伝達可能な一方向クラッチ26と多板クラ
ッチ27とを並列に配置した構成(第2図(F))。
多板クラッチ27を係合させれば、サンギヤ4と入力f
!1113とが直結状態になるので、エンジンブレーキ
が効くことは勿論でおるが、この多板クラッチ27を解
放すれば、サンギヤ4の回転数が入力軸13の回転数以
下となる変速の場合に一方向クラッチ26のスムースな
解放が行なわれ、したがって前)ボした■の場合と同様
な作用を(ワることかできる。
(2) 第2クラッチ手段C2を、一方向クラッチと多
板クラッチとを組合わせた構成とする。
すなわち入力q@13から第1遊星歯車機構1のサンギ
ヤ3に向けてトルク伝達可能な一方向クラッチ30と多
板クラッチ31とを直列に配列した構成(第3図FA)
)、およびこの組み合わせに対して更に他の多板クラッ
チ32を並列に配置した構成(第3図(B))である。
これらの構成のうち第1の構成の場合、および第2の構
成のうち並列配置した多板クラッチ32を解放した状態
の場合、スロットル開度を絞ってエンジン回転数を減じ
、それに伴ってサンギヤ3の回転数が入力軸13の回転
数より速くなれば、サンギヤ3と入力軸13との連結が
自動的に解かれるために、エンジンが強i!i+1的に
回転させられることがなく、したがって燃費や静粛性を
向上させることができる。またサンギヤ3は前進第2速
、第4速、第5速の場合に入力N13に対して連結され
、これに対してサンギヤ3の回転数は前進第6速におい
て入力軸13より速くなるので、第2゜4.5速から第
6速への変速の際に一方向クラッチ30の係合が自動的
に解除され、したがって変速タイミングのための特別な
調整を必要とせずにスムースな変速が補償される。なお
、並列配置した多板クラッチ32を係合させれば、エン
ジンブレーキを効かすことかできる。
(3) 第3クラッチ手段C3を、一方向クラッチと多
板クラッチとを組合わせて構成する。
すなわち入力軸13から第1遊星歯車機構1のキャリヤ
11に向けてトルク伝達可能な一方向クラッチ40と多
板クラッチ41とを直列に配列した構成(第4図(A)
)、およびこの組み合わせに対して更に他の多板クラッ
チ42を並列に配置した構成(第4図(8))である。
第3クラッチ手段C3は、前述したように前進第3速、
第5速、第6速のそれぞれにおいて係合するものである
が、これらの変速段で一方向クラッチ40が作用すると
すれば、すなわち第1の構成の場合もしくは第2の構成
のうち並列に配置した多板クラッチ42を解放した場合
には、エンジンブレーキが効かないものの、エンジンの
強制的な回転を防止して燃費や静粛性の向上を図ること
ができる。なお、第2の構成で並列に設けた多板クラッ
チ42を係合させれば、エンジンブレーキを効かすこと
ができる。
(4) 第1ブレーキ手段B1を、一方向クラッチと多
板ブレーキとを組合わせた構成とし、もしくはバンドブ
レーキによって構成する。
この例は以下の通りである。
■ 第2遊星歯車機M42のキャリヤ12が入力軸13
に対して反対方向、に回転しようとする際に係合する一
方向クラッチ5oと多板ブレーキ51とをケース14と
の間に直列に配置した構成(第5図(A))。
この構成では、多板ブレーキ51を係合させることによ
り、前進第1速および第3速の場合に一方向クラッチ5
0が作用してキャリヤ12およびサンギヤ3を固定し、
所期の変速比を得ることができる。これに対して出力軸
15側から駆動された場合、キャリヤ12およびサンギ
ヤ3が入力軸13と同方向に回転するので一方向クラッ
チ5゜の係合が外れ、したがってエンジンブレーキが効
かない反面、燃費や静粛性を向上させることができる。
またキャリヤ12およびサンギヤ3は、前進第2速、第
4速、第5速、第6速において正回転するので、これら
の変速段への第1速からの変速が、特別なタイミング調
整を必要とせずにスムースに行なわれる。これは前進第
3速からの変速の場合も同様である。
■ 上記の■の組合わせに対して更に他の多板ブレーキ
52をケース14との間に並列に配置した構成(第5図
(B))。
この構成では、上記の■での作用に加え、並列に配置し
た多板ブレーキ52を係合させることにより、エンジン
ブレーキを効かせる作用がある。
■ 第1ブレーキ手段B1をバンドブレーキ53によっ
て構成する(第5図(C))。
バンドブレーキ53は、一方の端部を固定し、かつ他方
の端部をアクチュエータ(図示せず)に連結した構成で
あるから、回転体から作用する荷重の方向によってはブ
レーキバンドを巻き込んでブレーキ作用が生じ、あるい
はこれとは反対にブレーキバンドが解かれてブレーキ作
用が生じず、したがってバンドブレーキ53が一方向ク
ラッチと同様な作用をなし、その結果、上述した各作用
を得ることができる。
(5) 第2ブレーキ手段B2を、一方向クラッチと多
板ブレーキとを組合わせて構成し、あるいはバンドブレ
ーキによって構成する。
この例は以下の通りである。
■ 第1遊星歯車機構1のキャリヤ11の逆回転を阻止
する一方向クラッチ60と多板ブレーキ61とをケース
14との間に並列に配置した構成(第6図(A))。
この構成では、前進第2速の場合に、多板ブレーキ61
を解放してあっても一方向クラッチ6゜が作用してキャ
リヤ11を固定するので、所期の変速比を得ることがで
きる。またキャリヤ11は他の前進段の場合に正回転す
るから、前進第2速から他の前進段への変速の際に一方
向クラッチ60の係合が自動的に外れ、スムースな変速
を(qることかできる。また前進第2速および後進の状
態で出力軸15側から入力があった場合、一方向クラッ
チの係合が外れてエンジンが強制的に回転させられるこ
とがないので、燃費や静粛性を向上さぜることかできる
■ リングギヤ5,6が正回転する際に係合する一方向
クラッチ62と多板ブレーキ63とをケース14との間
に直列に配置するとともに、これらに対して他の多板ブ
レーキ64を並列に配置した構成(第6図(B))。
すなわちキャリヤ11は後進段の際に正回転方向のトル
クを受けるので、一方向クラッチ62およびこれと直列
の多板ブレーキ63が係合することにより、キャリヤ1
1が固定されて所期の変速比が得られる。この後進段の
状態で出力軸15側から駆動された場合、一方向クラッ
チ62の係合が外れてキャリヤ11が自由に逆回転する
ので、エンジンが強制的に回転させられず、その結果、
燃費および静粛性を向上させることができる。また並列
に配置した多板ブレーキ64を係合させれば、エンジン
ブレーキを効かせることができる。
■ 上記の■の構成のうち並列配置した多板ブレーキ6
4を一方向クラッチ65に変えた構成(第6図(C))
この構成では、多板ブレーキ63を係合させていれば、
両方の一方向クラッチ63.65が作用するのでキャリ
ヤ11が固定された状態になり、前進第2速および後進
の場合に所期の変速比を得ることができるとともに、エ
ンジンブレーキを効かせることができる。また多板ブレ
ーキ63を解放して正回転方向の一方向クラッチ62を
作用させなくすれば、上記の■の場合において多板ブレ
ーキ61を解放した状態と同様になり、エンジンブレー
キが効かないものの、燃費や静粛性の向上を図り、ある
いは円滑な変速を行なうことができる。
■ 1本のバンドブレーキ66を用い、かつその固定側
端部から7クチユエータに連結した可動側端部に向けた
回転方向が逆回転方向となるよう設定した構成(第6図
(D))。
キャリヤ11は前進段の場合に正回転しようとするから
、ブレーキバンドには解放方向に力が作用し、したがっ
て前進第2速から他の前進段への変速を、特別なタイミ
ング調整を必要とせずにスムースに行なわせることがで
き、またアクセルを急激に戻した場合のように出力軸1
5側から入力がある場合、キャリヤ11に正回転方向の
トルクが作用してバンドブレーキ66に解放側の力がか
かり、エンジンブレーキが機能しないから、エンジンの
強制回転を防止して静粛性や燃費を向上させることがで
きる。また後進の状態で出力軸15側から入力があった
場合、ブレーキバンドには解放方向に向けて力が作用す
るので、エンジンブレーキが作用せず、したがってこの
場合にもエンジンの強υ1的な回転を防止して静粛性や
燃費の向上を図ることができる。すなわちバンドブレー
キ66が一方向クラッチと類似した作用を行なうので、
上記の■の場合と同様な作用を得ることができる。
■ 締付は方向が互いに反対な2本のバンドブレーキ6
6.67を用いた構成(第6図(E))。
両方のバンドブレーキ66.67を作用させれば、上記
の■の構成において一方向クラッチ60に対して並列に
配置した多板ブレーキ60を作用させた場合と同様にな
るが、上記の■のバンドブレーキ66と同じバンドブレ
ーキ66のみを作用させれば、上記■の場合と同様に、
スムースな変速を行なわせ、また燃費や静粛性を向上さ
せることができる。
(6) 第3ブレーキ手段B3を、一方向クラッチと多
板ブレーキとを組合わせて構成し、あるいはバンドブレ
ーキによって構成する。
この例は以下の通りである。
■ 逆回転方向に係合する一方向クラッチ70と多板ブ
レーキ71とをケース14との間に直列に配置するとと
もに、これらに対して他の多板ブレーキ72を並列に配
置した構成(第7図(A))。
このような構成の場合、前進第4速の状態で一方向クラ
ッチ70が係合するので、これと直列に配置した多板ブ
レーキ71を係合させておくことにより、第2遊星歯車
機(苫2のサンギヤ4を固定し、所定の変速比を(qる
ことかできる。これに対して前進第1速、第3速および
第5速の場合に、サンギヤ4には第4速の場合と反対方
向のトルクが作用するので、第4速から前進第1速、第
3速および第5速への変速に際して一方面クラッチ70
が自動的に解放され、したがって特別なタイミング調整
を必要とぜずに、スムースな変速を行なわせることがで
きる。その半面、エンジンブレーキが作用しないものの
、出力軸15側からエンジンを強Ill的に回転させる
こともないので、燃費や静粛性を向上させることができ
る。また、並列に配置した多板ブレーキ72を係合させ
てサンギヤ4を固定すれば、前進第6速の変速比を得る
ことができ、同時に、エンジンブレーキを効かせること
ができる。
■ 上記の■の構成のうち並列に配置した多板ブレーキ
72を、前記の一方面クラッチ70とは係合方向が反対
の第2の一方面クラッチ73とこの第2の一方面クラッ
チ73に対して直列に配置した第2の多板ブレーキ74
とに置換えた構成(第7図(8))。
第2の多板ブレーキ74を解放してあれば、上記の■の
場合のうち並列配置した多板ブレーキ72を解放した状
態と同様になり、これに対して第2の多板ブレーキ74
のみを係合させてあれば、サンギヤ4の正回転を阻止す
るとともに、逆回転を許容することになるので、前進第
6速の状態になり、また第2速への変速をスムースに行
なわせることができる。なあ、両方の多板ブレーキ71
゜74を係合させれば、サンギヤ4を固定したことにな
るので、エンジンブレーキを効かせることかできる。
■ 上記の■の構成のうち第1の多板ブレーキ71を取
除いた構成(第7図(C))。
多板ブレーキ74を解放しておけば、第1の一方面クラ
ッチ70が作用することにより、前進第4速を得ること
ができるとともに、第1速、第3速および第5速への変
速の際にその一方面クラッチ70が自動的に解放される
ので、その変速がスムースに行なわれる。この状態では
エンジンブレーキが効かないものの、エンジンを出力軸
15側から強制的に回転させることがないので、′S費
や静粛性を向上させることができる。これに対して多板
ブレーキ74を係合させれば、両方の一方面クラッチ7
0.73が作用してサンギヤ4を固定することになるの
で、前進第6速を得ることができ、またエンジンブレー
キを効かせることができる。
■ 1本のバンドブレーキ75を用い、かつその固定側
端部からアクチュエータに連結した可動側端部に向けた
回転方向が逆回転方向となるよう設定した構成(第7図
(0))。
サンギヤ4は前進第4速において逆回転方向のトルクを
受けるので、前進第4速の場合にブレーキバンドを巻き
込んで固定され、これとは反対に前進第1速、第3速お
よび第5速の場合には、サンギヤ4に正回転方向のトル
クが作用するためにブレーキバンドが解放され、したが
ってサンギヤ4が正回転する前進第1速、第3速および
第5速の変速をスムースに行なわせることができる。な
お、エンジンブレーキはサンギヤ4の正回転方向の回転
を阻止することにより成り立つから、エンジンブレーキ
は効かないことになる。その反面、エンジンの強11回
転を防止して静粛性や燃費を向上ざぜることができる。
■ 締付は方向が互いに反対な2本のバンドブレーキ7
5.76を用いた構成(第7図(E))。
両方のバンドブレーキ75.76を作用させれば、上記
の■の構成において一方面クラッチ70に対して並列に
配置した多板ブレーキ72を作用させた場合と同様にな
るが、上記の■のバンドブレーキ75と同じバンドブレ
ーキ75のみを作用させれば、上記■の場合と同様に、
スムースな変速を行なわせ、また燃費や静粛性を向上さ
せることができる。さらにこれとは反対のバンドブレー
キ76のみを作用させれば、サンギヤ4の正回転による
ブレーキバンドの巻き込みが生じてサンギヤ4を固定し
、その結果、前進第6速を)qることができ、かつサン
ギヤ4の逆回転を許容する前進第2速をスムースに生じ
させることができる。
なお、上記の(1)から(6)の例示は、各クラッチC
1,C2、C3およびブレーキB1.B2、B3につい
ての個別的な例示であるが、この発明では、上記の(1
)から(6)で示した構成を適宜に組合わせてもよいこ
とは勿論である。また、上記の実施例では、前進6段・
後進1段の場合について説明したが、この発明では、変
速段の数は必要に応じて適宜に設定すればよく、例えば
前進5段・後進1段でもよい。
発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明の歯車変速装置
では、必要とする歯車列は2組のダブルピニオン遊星歯
車機溝であるから、全体の構成を簡素化し、同時に前進
5段ないし6段の多段の変速段を得ることができ、その
結果、最低変速段と最大変速段との変速比の幅を広くで
き、ひいては動力性能に優れた小型軽量の自動変速機を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を原理的に示す模式図、第
2図(A)〜([)は第1クラッチ手段を例示する模式
図、第3図(A) 、 (B)は第2クラッチ手段を例
示する模式図、第4図(A) 、 CB)は第3クラッ
チ手段を例示する模式図、第5図(A)〜(C)は第1
ブレーキ手段を例示する模式図、第6図(A)〜(E)
は第2ブレーキ手段を例示する模式図、第7図(^)〜
(E)は第3ブレーキ手段を例示する模式図でおる。 1・・・第1遊星歯車機構、 2・・・第2遊星歯車機
構、 3,4・・・サンギヤ、 5,6・・・リングギ
ヤ、7.8・・・内プラネットピニオン、 9,10・
・・外プラネットピニオン、  11.12・・・キャ
リヤ、13・・・入力軸、 14・・・トランスミッシ
ョンケース、 15・・・出力軸、 B1.B2,83
・・・ブレーキ手段、 CI 、C2、C3・・・クラ
ッチ手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 サンギヤとそのサンギヤに噛合する第1プラネットピニ
    オンとその第1プラネットピニオンおよびリングギヤに
    噛合する第2プラネットピニオンと第1および第2プラ
    ネットピニオンを保持するキャリヤとを有するダブルピ
    ニオン型遊星歯車機構を2組備え、 第1遊星歯車機構のサンギヤと第2遊星歯車機構のキャ
    リヤとが連結されるとともに、第1遊星歯車機構のリン
    グギヤと第2遊星歯車機構のリングギヤとが連結され、 また入力軸を、第1遊星歯車機構におけるキャリヤと第
    1遊星歯車機構におけるサンギヤもしくは第2遊星歯車
    機構のキャリヤと第2遊星歯車機構におけるサンギヤと
    に選択的に連結するクラッチ手段が設けられるとともに
    、 第1遊星歯車機構のキャリヤの回転と第1遊星歯車機構
    のサンギヤおよび第2遊星歯車機構のキャリヤの回転と
    第2遊星歯車機構のサンギヤの回転とのそれぞれを選択
    的に阻止するブレーキ手段が設けられ、 さらに第1もしくは第2遊星歯車機構のリングギヤに出
    力軸が連結されていることを特徴とする自動変速機用歯
    車変速装置。
JP62141217A 1987-06-05 1987-06-05 自動変速機用歯車変速装置 Pending JPS63308254A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341748B1 (ko) * 1999-07-08 2002-06-24 이계안 자동변속기용 기어 트레인
KR100341749B1 (ko) * 1999-07-08 2002-06-24 이계안 자동변속기용 기어 트레인

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341748B1 (ko) * 1999-07-08 2002-06-24 이계안 자동변속기용 기어 트레인
KR100341749B1 (ko) * 1999-07-08 2002-06-24 이계안 자동변속기용 기어 트레인

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