JP2005140139A - 多段変速遊星歯車列 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速ショックを抑えるためにワンウエイクラッチを追加する場合に、それに伴って増える摩擦要素のアクチュエータ数を最小限に抑制する。
【解決手段】第2サンギヤ40とケース88の間に、第1ワンウエイクラッチ76、第1サンギヤ30、第2ワンウエイクラッチ80、連結メンバー82、第1ブレーキ86の順に、これらを直列に連結して介在さて第2サンギヤ40をケース88に固定可能にするとともに、第1ワンウエイクラッチと並列に介在させた第4クラッチ78と、第2ワンウエイクラッチ80と並列に介在させた第5クラッチ84とを、1個のピストンにより一緒に締結可能に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用自動変速機に用いる、多段変速が可能な遊星歯車列に関するものであり、特に変速ショック対策用のワンウエイクラッチを備えた多段変速遊星歯車列に関する。
車両用自動変速機に用いる遊星歯車列は、車両の燃費や排気特性および加速性能を向上することを主眼に、前進5段以上の多段変速が可能なものが実用に供され、あるいは提案されている。
提案されている多段変速遊星歯車列は、3列の遊星歯車と6個乃至8個の摩擦要素により前進6段の変速比を得ている。
この多段変速遊星歯車列にあっては、6個の摩擦要素を用いて前進6段の変速比を得ることが可能なものの、第2速から第3速、第3速から第4速といった変速で発生する変速ショックを十分に低減することが難しい。そこで、これらの変速ショックを低減するのに、たとえば2個のワンウエイクラッチを追加すると、これに伴って2個の摩擦要素追加が必要となり、合計8個の摩擦要素を用いることになる(例えば特許文献1参考)。
このようにワンウエイクラッチの追加に伴って摩擦要素の追加が必要になるのは、下記理由による。
すなわち、一般に車両用自動変速機に用いる遊星歯車列は、数個の摩擦要素のうちの選択された2個乃至3個を締結することによって多段の各変速比を得ており、これらの摩擦要素を順次掴み換えて変速している。この摩擦要素を掴み換える変速に際して、いわゆる変速ショックの発生を抑制しやすくするためにワンウエイクラッチを用いるのが一般的である。
この場合、前進第1速から2速への変速ショックを抑えるための1速用ワンウエイクラッチは、単に1速用ワンウエイクラッチを追加するだけで済むが、第2速から第3速、第3速から第4速の変速に伴うショックを抑える目的で2速用ワンウエイクラッチ、3速用ワンウエイクラッチを追加すると、追加したワンウエイクラッチの数だけ、ワンウエイクラッチの機能を殺す摩擦要素を追加する必要がある。
というのは、変速ショック対策にワンウエイクラッチを設けると、ワンウエイクラッチは車両を加速する方向において回転メンバー同士、あるいは回転メンバーと静止部とを連結する機能を有するが、エンジンブレーキ時のように出力軸側から入力軸を駆動することができないので、一方の回転方向のトルクのみ伝達するというワンウエイクラッチの機能を殺す摩擦要素を追加して、この追加した摩擦要素をエンジンブレーキの際に締結することで出力軸側から入力軸を駆動できるようにして、エンジンブレーキを利かせるようにしているからである。
特許2671462号公報
解決しようとする問題点は、変速ショックを抑えるためにワンウエイクラッチを追加すると、それに伴って摩擦要素およびそれを締結するアクチュエータの数が同数増えてしまい、この結果、製造コスト、所要スペース、重量が増大して多段化による燃費や排気特性および加速性能の向上の効果を殺いでしまう点である。
本発明の目的は、1速用ワンウエイクラッチのほかに、2速用ワンウエイクラッチおよび3速用ワンウエイクラッチの2個を追加して、第1速から第4速までの変速ショックを抑える制御を容易にしながら、エンジンブレーキのための2個の摩擦要素を締結するアクチュエータの追加を1個だけとして、製造コスト、所要スペース、重量の増加を抑えた多段変速遊星歯車列を提供することにある。
本発明は、1速用ワンウエイクラッチのほかに2個のワンウエイクラッチを追加した場合に、1個のアクチュエータで締結される2個の摩擦要素を追加することで、これら2個のワンウエイクラッチを殺すことができるようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明の多段変速遊星歯車列は、1速用ワンウエイクラッチのほかに、2速用ワンウエイクラッチおよび3速用ワンウエイクラッチの2個を追加して、第1速から第4速までの変速ショックを抑える制御を容易にしながら、エンジンブレーキのための2個の摩擦要素を締結するアクチュエータの追加が1個だけで済むので、製造コスト、所要スペース、重量の増加を抑えられ、多段化による燃費や排気特性および加速性能の向上に貢献するという利点がある。
以下、本発明の実施の形態に係る多段変速遊星歯車列を、各実施例に基づき図とともに説明する。
図1は、本発明による多段遊星歯車列の1実施例のスケルトン図であって、同心とした入力軸10と出力軸12の軸心より上側半分を描いてある。
また、図2は実施例1の作動表を表し、図3は実施例1の実際の断面を表しており、図4は図3の一部を拡大したものである。
なお、図3、図4ともに入力軸10と出力軸12の軸心より上側半分を描いてある。
図1に示した本発明の多段変速遊星歯車列は、入力軸10と出力軸12とが同軸上に配置され、これらの軸上の上流側(図の左側)の2列が第1遊星歯車群14であり、第1遊星歯車組16と第2遊星歯車組18とで構成されている。
また、下流側(図の右側)の2列が第2遊星歯車群20であり、第3遊星歯車組22と第4遊星歯車組24とで構成されている。
第1遊星歯車組乃至第4遊星歯車組16、18、22、24は、いずれも一般的にシングルピニヨン型と呼ばれるものであり、それぞれが同じ構成になっている。すなわち、第1遊星歯車組16は第1サンギヤ30と、第1リングギヤ32と、第1リングギヤ32および第1サンギヤ30に噛み合った第1ピニヨン34と、第1ピニヨン34を回転自在に軸支する第1キャリヤ38とで構成されている。
同様に、第2遊星歯車組18は、第2サンギヤ40、第2リングギヤ42、第2ピニヨン44、第2キャリヤ48で、第3遊星歯車組22は、第3サンギヤ50、第3リングギヤ52、第3ピニヨン54、第3キャリヤ58で、第4遊星歯車組24は、第4サンギヤ60、第4リングギヤ62、第4ピニヨン64、第4キャリヤ68で、それぞれ構成されている。
入力軸10、出力軸12と、第1遊星歯車組乃至第4遊星歯車組16、18、22、24の各回転メンバーは以下のように連結しているか、または連結可能である。
すなわち、第1リングギヤ32は、第2キャリヤ48と連結されるとともに、第4リングギヤ62とも連結している。
第3リングギヤ52と第4キャリヤ68、第3サンギヤ50と第4サンギヤ60は、それぞれ連結している。
第3キャリヤ58は出力軸12と連結している。
入力軸10は、第1クラッチ70を介して第2リングギヤ42と、第2クラッチ72を介して第1サンギヤ30と、第3クラッチ74を介して第3リングギヤ52と、それぞれ選択的に連結可能である。
第1サンギヤ30と第2サンギヤ40とは、第1ワンウエイクラッチ76により連結しているとともに、第4クラッチ78によっても連結可能である。
すなわち、第1サンギヤ30と第2サンギヤ40とは、第1ワンウエイクラッチ76により一方の回転方向において常に連結しており、第4クラッチ78を締結するとトルクの作用する方向を問わずに連結される。
また、第1サンギヤ30は連結メンバー82と、第2ワンウエイクラッチ80により連結しているとともに、第5クラッチ84でも連結可能である。
つまり、第1サンギヤ30と連結メンバー82とは、第2ワンウエイクラッチ80により一方の回転方向において常に連結しており、第5クラッチ84を締結するとトルクの作用する方向を問わずに連結される。
連結メンバー82は第1ブレーキ86によりケース(静止部)88に連結(固定)可能である。
すなわち、第1サンギヤ30は、第2ワンウエイクラッチ80、連結メンバー82、第1ブレーキ86を介してケース88に固定可能である。
第1キャリヤ38は、第3ワンウエイクラッチ90によりケース88と連結しているとともに、第2ブレーキ92によってもケース88と連結可能である。
すなわち、第1キャリヤ38は、第3ワンウエイクラッチ90により一方の回転方向において常にケース88に固定されており、第2ブレーキ92を締結するとトルクの作用する方向を問わずにケース88に固定される。
第3サンギヤ50および第4サンギヤ60は、第3ブレーキ94によりケース88と連結可能である。
ここで、第1サンギヤ30および第2サンギヤ40の周辺の構造を、図3、図4に基づいて説明する。
第1サンギヤ30の内周面と第2サンギヤ40に一体の中空軸部外周面との間には、第1ワンウエイクラッチ76が設けられている。
第1サンギヤ30に一体の中空軸部の左端は第2ワンウエイクラッチ80のインナレース80aと連結している。さらにインナレース80aは第1ハブ100を介してクラッチドラム102と連結している。
クラッチドラム102の内部には、ピストン104と、それぞれ第1ハブ100を挟んで直列に並べられた第4クラッチプレート78a、78bおよび第5クラッチプレート84a、84bとが収納されている。
第4クラッチプレート78aは第2サンギヤ40と連結された第2ハブ106に、また第5クラッチプレート84aは連結メンバー82にそれぞれ係合され、第4クラッチプレート78bと第5クラッチプレート84bとはクラッチドラム102に係合されている。
なお、連結メンバー82は、第2ワンウエイクラッチ80のアウタレース80bと連結しているとともに、その外側には第1ブレーキ86の摩擦プレートが係合されている。
さらに、クラッチドラム102の外側には第2クラッチ72の摩擦プレートが係合されている。
次に、実施例1の作動を、図2に示した作動表を参考にしながら、主に前進第1速から第4速への変速について説明する。
以下の説明では、クラッチやブレーキを摩擦要素と呼び、ワンウエイクラッチを含めて軸や静止部および回転メンバー間の連結機能を有するものを総称して締結要素と呼ぶ。
また、入力軸10が通常回転する方向と同じ回転方向を「正転」と呼び、その逆を「逆転」と呼ぶ。
図2の作動表において、横方向の欄にはクラッチやブレーキおよびワンウエイクラッチなどの締結要素が割り当ててあり、C−1は第1クラッチ70を、B−1は第1ブレーキ86を、OC1は第1ワンウエイクラッチ76をといった具合に、それぞれ表す。
なお、これらの記号と各締結要素の符号との関係は、図1に記してある。
縦方向の欄には、図示しない操作レバーの「Dレンジ」「Rレンジ」および「Lレンジ」に分け、Dレンジは前進第1速(1st)乃至第8速(8th)の、Rレンジは後進(Rev)の、Lレンジは前進第1速乃至第3速の、各変速段を割り当ててある。
なお、Lレンジでは、後述するエンジンブレーキのように出力軸12側から入力軸10側を駆動することが可能である。
図2の作動表中、○印は各締結要素の締結を、空欄は各締結要素が締結していない解除状態(解放)を表す。
また、(○)印は締結しているものの動力伝達に関与しないことを表す。
そして、後述するように、細い線の○印は並列する摩擦要素と伝達トルクを分担して受け持つことを表し、破線の○印は変速終了後に解除することを表す。
なお、実施例1は前進8段後進1段の変速比を有する。
はじめに、第4クラッチ78および第5クラッチ84の作動について説明する。
図示しない油圧回路よりクラッチドラム102内に油圧が供給され、ピストン104が右側へ押圧されると第4クラッチプレート78a、78bと第1ハブ100および第5クラッチプレート84a、84bが一緒に圧接されて、これらがクラッチドラム102と一体になる。
すなわち、第4クラッチ78と第5クラッチ84とは、一個のピストン(アクチェータ)104によって締結し、これにより第1サンギヤ30と第2サンギヤ40および連結メンバー82の3者が一体に連結され、第1ワンウエイクラッチ76および第2ワンウエイクラッチ80の「一方の回転方向に作用するトルクのみ伝達する」という機能を殺し、トルクの作用する方向を問わずに連結することができる。
前進第1速(1st)の駆動は、図2に示した作動表に見るように、第1クラッチ70(C−1)と第3ブレーキ94(B−3)の締結により入力軸10と第2リングギヤ42とが連結され、第3サンギヤ50および第4サンギヤ60がケース88に固定されることで行われる。
このとき、第1キャリヤ38は第3ワンウエイクラッチ90(OC3)によりケース88に固定される。
すなわち、第3ワンウエイクラッチ90は、第1速で車両を加速する方向、つまり第1キャリヤ38が逆転しようとする方向において第1キャリヤ38をケース88に固定するようになっており、Dレンジの第1速では、いわゆるエンジンブレーキ時のように出力軸12側から入力軸10への駆動はできない。
第1速の駆動において、第2サンギヤ40から第1サンギヤ30へ第1ワンウエイクラッチ76を経てトルクの伝達が行われる。
これも車両を加速する方向のみ第1ワンウエイクラッチ76がトルクを伝達するが、この際に第4クラッチ78を締結すると、第2サンギヤ40から第1サンギヤ30へのトルクの一部が第4クラッチ78を通るので、第1ワンウエイクラッチ76を通過するトルクを減らすことができる。むろん、このときに第5クラッチ84も一緒に締結されるが、動力伝達には関与しない。
一般的に車両用自動変速機においては、エンジンと入力軸10との間にトルクコンバータを介在させるので、発進時にトルクコンバータの特性(ストールトルク比)により、エンジントルクに対して入力軸10のトルクが約2倍に大きくなる。
このため、第1速においては発進時に伝達トルクが大きくなるので、第4クラッチ78に伝達トルクの一部を負担させることで、第1ワンウエイクラッチ76の容量を小さくすることが可能になる。
なお、第1ワンウエイクラッチ76の一方向のみトルクを伝達する機能は、第2速から第3速への変速で必要になるが、第1速から第2速への変速においては第4クラッチ78が締結したままで差し支えない。
次に、第2速(2nd)への変速は、前述の第1速での第1クラッチ70および第3ブレーキ94の締結に加えて、第1ブレーキ86(B−1)を締結することにより、第第2サンギヤ40をケース88に固定することで行われる。
これにより、第2サンギヤ40は第1ワンウエイクラッチ76と第1サンギヤ30および第2ワンウエイクラッチ80を介してケース88に固定される。
このとき、第1キャリヤ38のケース88への固定は、第3ワンウエイクラッチ90の作用で自動的に解除される。
したがって、第1速から第2速への変速においては、第3ワンウエイクラッチ90の作用があるため、第1ブレーキ86を締結するだけで済み、変速する際のいわゆる変速ショックは、第1ブレーキ86の締結を緩やかに行うように制御するだけで抑えられるので、円滑な変速制御を容易に行うことができる。
第1ブレーキ86を締結することにより、第2サンギヤ40は車両を加速する方向、つまり第2サンギヤ40が逆転しようとする方向においてケース88に固定するようになっており、Dレンジの第2速でも第1速と同様に、出力軸12側から入力軸10への駆動はできない。
前述のように、第2速において第4クラッチ78および第5クラッチ84を締結したままでは第2ワンウエイクラッチ80の作用を殺すことになるので、次の第3速への変速に備えて、第3速への変速の前にピストン104に作用させた油圧を解除する。
これにより、第1ワンウエイクラッチ76および第2ワンウエイクラッチ80は本来の機能を取り戻す。
なお、後刻、第2速から第1速に変速する場合には、再度ピストン104に油圧を作用させ、第4クラッチ78を締結してから変速を行う。
次に、第3速(3rd)への変速は、第2速での第1クラッチ70、第3ブレーキ94および第1ブレーキ86の締結に加えて第2クラッチ72(C−2)を締結することで行われる。
このとき、第2サンギヤ40のケース88への固定は、第2ワンウエイクラッチ80の作用で自動的に解除される。
したがって、第2速から第3速への変速においては、第2ワンウエイクラッチ80の作用があるため、第2クラッチ72の締結を追加するだけで済み、変速する際のいわゆる変速ショックは、第2クラッチ72の締結を緩やかに行うように制御するだけで抑えられるので、円滑な変速制御を容易に行うことができる。
第2クラッチ72を締結すると、入力軸10と第1サンギヤ30とが連結され、第2サンギヤ40とはさらに第1ワンウエイクラッチ76を介して連結されるようになる。
ここでも、第2サンギヤ40は車両を加速する方向のトルクのみ伝達するように連結される。
したがって、Dレンジの第3速においても、第1速、第2速と同様に、出力軸12側から入力軸10への駆動はできない。
続いて第4速(4th)への変速は、第3速における第1クラッチ70、第3ブレーキ94および第2クラッチ72の締結に加えて、第3クラッチ74(C−3)を締結することで行われる。
これにより、動力伝達は第3遊星歯車組22のみによって行われるようになる。
このとき、入力軸10と第2サンギヤ40との連結は、第1ワンウエイクラッチ76の作用で自動的に解除される。
したがって、第3速から第4速への変速においては、第1ワンウエイクラッチ76の作用があるため、第3クラッチ74の締結を追加するだけで済み、変速する際の変速ショックは、第3クラッチ74の締結を緩やかに行うように制御するだけで抑えられるので、円滑な変速制御を容易に行うことができる。
次に、第5速(5th)への変速は、第3ブレーキ94の締結を解除して第1乃至第5クラッチ70、72、74、78、84の全てを締結することで行われるが、この変速までに第1ブレーキ86の締結を解除する必要がある。作動表に見るように、第1ブレーキ86の締結は第4速における動力伝達に関与していないので、これを解除するタイミングは第5速への変速と同時である必要はなく、第5速への変速より早く行うだけで変速ショックへの影響はない。
以下、Dレンジにおける第6速乃至第8速までの変速およびRレンジにおける後進(Rev)の駆動は、図2に示した作動表のように各締結要素を締結することで行われるが詳細の説明は省略する。
上記のように、Dレンジの第1速乃至第3速においては、エンジンブレーキのように出力軸12側から入力軸10への駆動はできない。
そこで、出力軸12側から入力軸10を駆動する場合には作動表のLレンジに示すように各締結要素を締結する。
すなわち、第1速においては、第1クラッチ70と第3ブレーキ94の締結に加えて第2ブレーキ92を締結することで第1キャリヤ38が正転方向へ回転しようとする場合でもケース88に固定され、さらに第4クラッチ78を締結することで第1サンギヤ30と第2サンギヤ40とが連結されるので、トルクが作用する方向を問わずに第1速の変速比を得ることができる。
また、第2速においては、第1クラッチ70と第3ブレーキ94および第1ブレーキ86に加えて第4クラッチ78および第5クラッチを締結することで、トルクが作用する方向を問わずに第2速の変速比を得ることができる。
さらに、第3速においては、第1クラッチ70と第3ブレーキ94および第2クラッチ72に加えて第4クラッチ78を締結することで、トルクが作用する方向を問わずに第3速の変速比を得ることができる。
上記のように、第2速においてケース88に固定され、第3速において入力軸10と連結される第2サンギヤ40は、本発明の第1メンバーを構成する。したがって、第2速の変速比が本発明の変速比Xを構成する。
また、第3速において入力軸10は第1サンギヤ30を経由して第2サンギヤ40を駆動するので、第1サンギヤ30は本発明の第2メンバーを構成する。したがって、第3速の変速比が本発明の変速比Yを構成する。
さらに、第1ワンウエイクラッチ76と並列に第1サンギヤ30と第2サンギヤ40との間に設けられた第4クラッチ78は本発明の第1摩擦要素を構成し、第2ワンウエイクラッチ80と並列に配置され第1サンギヤ30と連結メンバー82とを連結する第5クラッチ84が本発明の第2摩擦要素を構成する。
このように、第1メンバーの第2サンギヤ40および第2メンバーの第1サンギヤ30との間に第1ワンウエイクラッチ76および第1摩擦要素の第4クラッチ78を並列に介在させ、第1サンギヤ30と連結メンバー82との間に第2ワンウエイクラッチ80および第2摩擦要素の第5クラッチ84を介在させるとともに、第4クラッチ78および第5クラッチ84を、1個の共通するアクチュエータであるピストン104で一緒に締結するようにしたことが本発明の特徴である。
この結果、第1ワンウエイクラッチ76および第2ワンウエイクラッチ80を追加して、第2速から第3速、第3速から第4速の各変速において変速ショックを少なくする制御を容易にしながら、エンジンブレーキを利かす際に第1ワンウエイクラッチ76および第2ワンウエイクラッチ80の機能を殺すのに、第4クラッチ78および第5クラッチ84を共通のクラッチドラム102の中に収納して、1個のピストン104で締結するだけの構成になるため、構造が簡単で製造コストが安くなるとともに、所要スペースが少なく、重量も軽くなるので、多段化によって車両の燃費を向上させるのに貢献する。
図5は、本発明の多段変速遊星歯車列における第2の実施例のスケルトンである。
ここでは、実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
実施例2における実施例1との違いは、実施例2では前進6段後進1段の変速比の多段変速遊星歯車列であること、また、このため実施例1と遊星歯車群の構成が異なることである。
すなわち、実施例1の第2遊星歯車群20に相当するのが上流側に配置された第3遊星歯車組22であり、第1遊星歯車群14は下流側に配置されるとともに、第1遊星歯車組16と第2遊星歯車組18とは実施例1と配置が左右逆になっている。
具体的には、第3遊星歯車組22は一般的にダブルピニヨン型と呼ばれるものであり、第3サンギヤ50と、第3リングギヤ52と、第3リングギヤ52に噛み合った第3アウタピニヨン54と、これら第3アウタピニヨン54および第3サンギヤ50に噛み合った第5インナピニヨン56と、第3インナピニヨン56および第3アウタピニヨン54を回転自在に軸支する第3キャリヤ58とで構成されている。
第1遊星歯車群14を構成する第1遊星歯車組16および第2遊星歯車組18は、実施例1と同様に、ともにシングルピニヨン型であり、それぞれ第1、第2サンギヤ30、40と、第1、第2リングギヤ32、42と、これらと噛み合う第1、第2ピニヨン34、44と、この第1、第2ピニヨン34、44を回転自在に軸支する第1、第2キャリヤ38、48とから構成されている。
入力軸10、出力軸12と、第1遊星歯車組乃至第3遊星歯車組16、18、22の各回転メンバーは以下のように連結しているか、または連結可能である。
入力軸10は第3サンギヤ50と連結され、第3キャリヤ58は常にケース88に固定されている。
第3リングギヤ52は第1クラッチ70を介して第2リングギヤ42と選択的に連結可能である。
第2サンギヤ40と第1サンギヤ30とは、第1ワンウエイクラッチ76を介して一方の回転方向において連結するとともに、第1ワンウエイクラッチ76と並列に設けられた第4クラッチ78でも連結可能である。
第1サンギヤ30は第2クラッチ72により第3リングギヤ52と連結可能であり、さらに第2ワンウエイクラッチ80を介して連結メンバー82と一方の回転方向において連結するとともに、第2ワンウエイクラッチ80と並列に設けられた第5クラッチ84でも連結可能である。
連結メンバー82は第1ブレーキ86により第3キャリヤ58と連結可能である。
ここで、第3キャリヤ58は常にケース88に固定されているので、連結メンバー82は第1ブレーキ86によりケース88に固定可能であることを意味する。
第1キャリヤ38は第3ブレーキ94により第3キャリヤ58連結可能であるとともに、第3ブレーキ94と並列に設けられた第3ワンウエイクラッチ90によって一回転方向は常に第3キャリヤ58と連結されるようになっている。
また、第1キャリヤ38は第3クラッチ74により入力軸10と連結可能である。
第1リングギヤ32と第2キャリヤ48とは出力軸12と連結している。
次に、実施例2の作動を、図4に示した作動表を参考にしながら、主に前進第1速から第5速までの変速について説明する。
ここでも、実施例1と共通する部分説明は一部省略する。
はじめに、前進第1速(1st)の駆動は、図4に示した作動表に見るように、第1クラッチ70(C−1)の締結により第3リングギヤ52と第2リングギヤ42とが連結されることで行われる。
このとき、第1キャリヤ38は第3ワンウエイクラッチ90(OC3)によりケース88に固定される。
また、第2サンギヤ40から第1サンギヤ30へは第1ワンウエイクラッチ76を経て動力伝達される。
実施例1と同様に、第3ワンウエイクラッチ90は第1速で、車両を加速する方向、すなわち第1キャリヤ38が逆転しようとする方向においてケース88に固定するようになっており、Dレンジの第1速では、いわゆるエンジンブレーキのように出力軸12側から入力軸10への駆動はできない。
また、実施例1と同様に、第1速において第4クラッチ78を締結することで、第1ワンウエイクラッチ76に作用するトルクを減らすことができる。
次に、第2速(2nd)への変速は、前述の第1速での第1クラッチ70の締結に加えて、第1ブレーキ86(B−1)を締結することにより、連結メンバー82、第2ワンウエイクラッチ80、第1サンギヤ30および第1ワンウエイクラッチ76を介して第2サンギヤ40をケース88に固定することで行われる。
このとき、第1キャリヤ38のケース88への固定は、第3ワンウエイクラッチ90の作用で自動的に解除される。
また、第1速から第2速への変速作用終了後に第4クラッチ78の締結を解除する必要があるが、そのタイミングは次の第3速への変速の前であればよい。
次に、第3速(3rd)への変速は、第2速での第1クラッチ70の締結に加えて第2クラッチ72(C−2)を締結することで行われる。
これにより第2サンギヤ40は第1ワンウエイクラッチ76および第1サンギヤ30を介して第3リングギヤ52と連結される。
このとき、第2サンギヤ40のケース88への固定は、第2ワンウエイクラッチ80の作用で自動的に解除される。
続いて第4速(4th)への変速は、第3速における第2クラッチ72の締結を解除して、第3クラッチ74(C−4)を締結することで行われる。
次に、第5速(5th)への変速は、第4速までにおける第1クラッチ70の締結を解除して、再び第2クラッチ72を締結することで行われるが、この変速までに第1ブレーキ86を解除する必要がある。作動表に見るように、第1ブレーキ86の締結は第4速における動力伝達に関与していないので、これを解除するタイミングは第5速への変速と同時である必要はなく、第5速への変速より早く行うだけで変速ショックへの影響はない。
詳細の説明は省略したが、第1速乃至第4速において出力軸12側から入力軸10を駆動することはできない。そこで、作動表のLレンジのように第4クラッチ78および第5クラッチ84締結することで、トルクが作用する方向を問わずに第1速乃至第4速の変速比を得ることができる。
上記のように、常に入力軸10から減速駆動される第3リングギヤ52は本発明の第3メンバーを構成する。
そして、第2速においてケース88に固定され、第3速において第3メンバーの第3リングギヤ52と連結される第2サンギヤ40は、本発明の第1メンバーを形成する。
したがって、第2速の変速比が本発明の変速比Xを構成する。
また、第3速において第3メンバーの第3リングギヤ52と連結した第1サンギヤ30を経由して第2サンギヤ40を駆動するので、第1サンギヤ30は本発明の第2メンバーを構成する。したがって、第3速の変速比が本発明の変速比Yを構成する。
さらに、第1ワンウエイクラッチ76と並列に第1サンギヤ30と第2サンギヤ40との間に設けられた第4クラッチ78は本発明の第1摩擦要素を構成し、第2ワンウエイクラッチ80と並列に配置され第1サンギヤ30と連結メンバー82とを連結する第5クラッチ84が本発明の第2摩擦要素を構成する。
実施例1と同様に、第1メンバーの第2サンギヤ40および第2メンバーの第1サンギヤ30との間に第1ワンウエイクラッチ76および第1摩擦要素の第4クラッチ78を並列に介在させ、第1サンギヤ30と連結メンバー82との間に第2ワンウエイクラッチ80および第2摩擦要素の第5クラッチ84を介在させるとともに、第4クラッチ78および第5クラッチ84を1個の共通するアクチュエータで締結することができるのが本発明の特徴である。
この結果、図示は省略したが、実施例1と同様に、第4クラッチ78および第5クラッチ84を共通のクラッチドラムの中に収納して、1個のピストンで締結するだけの構成が可能になるため、構造が簡単で製造コストが安くなるとともに、所要スペースが少なく、重量も軽くなるので、多段化によって車両の燃費を向上させるのに貢献する。
以上、第1および第2の実施例について説明したが、これらに共通することは、第1速から第2速への変速に加えて、第2速から第3速、第3速から第4速などの各変速において変速ショックを少なくする制御を容易にしながら、エンジンブレーキを利かす際に第1ワンウエイクラッチ76および第2ワンウエイクラッチ80の機能を殺す2個のクラッチを締結するのに、1個のアクチュエータで済ませることが特徴である。
その結果、変速ショックを少なくする制御を容易にしながら、変速機全体として製造コスト、所要スペース、重量の増加が抑えられ、多段化による燃費や排気特性および加速性能の向上への悪影響を最小限に抑えることができる
また、実施例1および2は代表的な歯車列に適用する場合について説明したが、他の構成の歯車列であっても、第2メンバーと第1メンバーの関係が実質的に同様の構成であれば同じように応用することができる。
本発明は、当業者の一般的な知識に基づいて、実施例1において第3サンギヤおよび第4サンギヤを第4のワンウエイクラッチでケースに連結するなどの変更や改良を加えた態様で実施することができる。
第1および第2ワンウエイクラッチの追加により、第1速から第2速に加えて、第2速から第3速、および第3速から第4速などといった高速段への各変速における変速ショックの抑制を容易にしながら、アクチュエータの増加を1個に抑えることができるので、特に乗用自動車のように変速品質と製造コストおよび燃費を重視する車両に幅広く適用することができる。
多段変速遊星歯車列の構造を示したスケルトン図である。(実施例1) 実施例1の作動表を示す図である。 実施例1の要部断面図である。 図3の部分拡大図である。 多段変速遊星歯車列の構造を示したスケルトン図である。(実施例2) 実施例2の作動表を示す図である。
符号の説明
10 入力軸
12 出力軸
14 第1遊星歯車群
16 第1遊星歯車組
18 第2遊星歯車組
20 第2遊星歯車群
22 第3遊星歯車組
24 第4遊星歯車組
30 第1サンギヤ
32 第1リングギヤ
34 第1ピニヨン
38 第1キャリヤ
40 第2サンギヤ
42 第2リングギヤ
44 第2ピニヨン
48 第2キャリヤ
50 第3サンギヤ
52 第3リングギヤ
54 第3ピニヨン、第3アウタピニヨン
56 第3インナピニヨン
58 第3キャリヤ
60 第4サンギヤ
62 第4リングギヤ
64 第4ピニヨン
68 第4キャリヤ
70 第1クラッチ
72 第2クラッチ
74 第3クラッチ
76 第1ワンウエイクラッチ
78 第4クラッチ
80 第2ワンウエイクラッチ
82 連結メンバー
84 第5クラッチ
86 第1ブレーキ
88 ケース
90 第3ワンウエイクラッチ
92 第2ブレーキ
94 第3ブレーキ
100 第1ハブ
102 クラッチドラム
104 ピストン
106 第2ハブ

Claims (3)

  1. 入力軸と出力軸との間に設けられ、前記入力軸の回転数を前記出力軸の回転数へ変換する遊星歯車列が、それぞれ回転可能な第1メンバーと第2メンバーとを有する複数の遊星歯車組から構成され、
    前記第1メンバーとケースの間に、前記第1メンバーと前記第2メンバーとの間に設けられた第1ワンウエイクラッチ、前記第2メンバー、前記第2メンバーと連結メンバーとの間に設けられた第2ワンウエイクラッチ、前記第2ワンウエイクラッチに連結された前記連結メンバー、前記連結メンバーを固定可能な第1ブレーキの順に、これらを直列に連結して介在させるとともに、
    前記第1メンバーと前記第2メンバーとの間に前記第1メンバーと前記第2メンバーとを連結可能な第1摩擦要素を前記第1ワンウエイクラッチと並列に介在させ、
    前記第2メンバーと前記連結メンバーとの間に前記第2メンバーと前記連結メンバーとを連結可能な第2摩擦要素を前記第2ワンウエイクラッチと並列に介在させ、
    前記第1摩擦要素と前記第2摩擦要素とを1個のアクチュエータにより一緒に締結可能に構成したことを特徴とする多段変速遊星歯車列。
  2. 前記第1メンバーを前記ケースに固定することにより変速比Xを得るとともに、前記第1メンバーと前記入力軸とを連結することにより、または前記第1メンバーと前記入力軸に減速駆動される前記遊星歯車列の回転可能な第3メンバーとを連結することにより、前記変速比Xより高速段となる変速比Yを得ることを特徴とする請求項1に記載の多段変速遊星歯車列。
  3. 前記遊星歯車列が、上流側の第1遊星歯車群と下流側の第2遊星歯車群とを有し、
    前記第1遊星歯車群は、
    第1サンギヤと、第1リングギヤと、前記第1サンギヤおよび前記第1リングギヤと噛み合った第1ピニヨンと、該第1ピニヨンを回転自在に支持する第1キャリヤを有する第1遊星歯車組と、
    第2サンギヤと、第2リングギヤと、前記第2サンギヤおよび前記第2リングギヤと噛み合った第2ピニヨンと、該第2ピニヨンを回転自在に軸支する第2キャリヤを有する第2遊星歯車組とからなり、
    前記第2遊星歯車群は、
    第3サンギヤと、第3リングギヤと、前記第3サンギヤおよび前記第3リングギヤと噛み合った第3ピニヨンと、該第3ピニヨンを回転自在に支持する第3キャリヤを有する第3遊星歯車組と、
    第4サンギヤと、第4リングギヤと、該第4サンギヤおよび第4リングギヤと噛み合った第4ピニヨンと、該第4ピニヨンを回転自在に軸支する第4キャリヤを有する第4遊星歯車組とからなり、
    前記入力軸は前記第2リングギヤ、前記第1サンギヤ、前記第3リングギヤと、それぞれ選択的に連結可能であり、
    前記第1キャリヤは前記ケースに固定可能であり、
    前記第1リングギヤおよび前記第2キャリヤと前記第4リングギヤとは互いに連結され、
    前記第3リングギヤと前記第4キャリヤとは互いに連結され、
    前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとは互いに連結されるとともに前記ケースに連結可能であり、
    前記第3キャリヤは前記出力軸と連結され、
    前記第2サンギヤは前記第1メンバーを構成し、
    前記第1サンギヤは前記第2メンバーを構成したことを特徴とする請求項1に記載の多段変速遊星歯車列。
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