JPH01145111A - 強化発泡ポリアミド成形品の製造法 - Google Patents

強化発泡ポリアミド成形品の製造法

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JPH01145111A
JPH01145111A JP62283093A JP28309387A JPH01145111A JP H01145111 A JPH01145111 A JP H01145111A JP 62283093 A JP62283093 A JP 62283093A JP 28309387 A JP28309387 A JP 28309387A JP H01145111 A JPH01145111 A JP H01145111A
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JP
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lactam
reinforcing material
reaction
molded product
foamed polyamide
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JP62283093A
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Inventor
Yasuhiro Tsuchiya
泰広 土屋
Yasushi Kageyama
裕史 影山
Masatsugu Sakamoto
坂本 昌嗣
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
Hiroyuki Takagishi
宏至 高岸
Kazumasa Chiba
千葉 一正
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Toray Industries Inc
Toyota Motor Corp
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Toray Industries Inc
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラクタムを発泡剤および無機質補強材と共に、
特定の増粘速度条件で反応射出成形することにより、強
度、剛性、耐衝撃性および表面外観などの緒特性がすぐ
れた強化発泡ポリアミド成形品を製造する方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
ラクタム類を陰イオン触媒および助触媒を用いて陰イオ
ン重合する技術は公知であり、この重合技術を利用して
種々の成形品が製造されている。
またラクタム類の陰イオン重合を発泡剤の存在下に行い
発泡ポリアミド成形品を得る方法についても数多くの提
案がなされており、発泡剤の種類もベンゼン、トルエン
などの炭化水素系揮発型発泡剤(たとえば特公昭51−
1463号公Ig)、四塩化炭素、テトラクロロエチレ
ンなどのハロゲン化炭化水素系発泡剤(たとえば特公昭
56−1343号)、酸無水物などの反応型発泡剤(た
とえば特開昭57−153031号公報)等が報告され
ている。
さらに発泡ポリアミド成形品を反応射出成形法により製
造する方法も報告されている(たとえば特開昭55−4
3125号公報)。しかしこれら従来技術で得られるポ
リアミド発泡体はいずれも発泡倍率の比較的高い非強化
品であり、このため強度、剛性、耐衝撃性などの機械物
性や耐熱性が低いという欠点がある。
一方、特公昭51−1463号公報には一般的な記載と
して強化材を添加することもできる旨が述べられている
が、強化材を含有する発泡ポリアミド成形品についての
具体的な記載はなく、特に強化材と発泡剤の両者を併用
して強度、剛性、耐衝撃性などの機械物性や耐熱性がす
ぐれ、また、表面外観が良好で存用な成形品を効率的に
製造する方法については全く述べられていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ラクタムの陰イオン重合を利用した反応射出成形におい
て強化材と発泡剤を併用して低比重且つ強度、剛性、耐
衝撃性、耐熱性がすぐれた表面外観良好な実用価値の高
い強化発泡ポリアミド成形品を得るためには原液の増粘
と発泡の両現象を程良くバランスさせることが極めて重
要である。
即ち、金型内での増粘速度が遅いと原液混合時に分散さ
れている強化材が沈降したり、発泡した泡が泡抜けをす
るなどの現象が起こり、均質な成形品を得ることができ
ない。一方、金型内での増粘速度が速過ぎると発泡が十
分に起こらず発泡成形品を得ることができない。
したがって、本発明の課題は低比重で強度、剛性、耐衝
撃性、耐熱性がすぐれた表面外観良好な強化発泡ポリア
ミド成形品の製造方法を確立することである。
c問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため14本発明は次の手段をとる
すなわち、本発明は実質的に無水のラクタムを発泡剤お
よび無機質補強材と共に反応射出成形法により陰イオン
重合せしめて強化発泡ポリアミド成形する際、下記(I
)式で示される増粘速度で陰イオンで重合反応させるこ
とを特徴とする強化発泡ポリアミド成形品の製造法を提
供するものである。
0.02t+0.5< logηt<0.03t+1.
2・・・(I)ここでtは反応時間(秒)、η1はt秒
後の原液粘度(ポイズ)である。
ラクタムの反応射出成形は基本的には、ラクタム融点以
上の温度に保温されたラクタム、陰イオン触媒の混合液
(A液)と同じくラクタムの融点以上の温度に保温され
たラクタム、助触媒の混合液(B液)とを混合し、生成
した混合原液を予熱された金型内に誘導し、金型内で重
合せしめ、成形品を得るという手順で実施される0強化
発泡ポリアミドの場合には、上記原料系にさらに強化材
と発泡剤を加えるが、強化材はA液側、B液側のいずれ
か一方または両方に添加することができ、発泡剤もA液
側、B液側のいずれにも添加することができる。
本発明の強化発泡ポリアミド成形品は混合液(A)およ
び混合液(B)を混合し、予熱された金型内に投入した
後の増粘速度を厳密に(I)式の範囲内に制御すること
によってはじめて得られる。そしてその形成品は比較的
発泡倍率が低く、ヒケなどのない表面外観良好なもので
ある。増粘速度が(I)式の範囲をはずれた場合、たと
えば(I)式の範囲より更に大きな増粘速度で重合反応
が進行すると発泡が十分に起こらず、その結果、成形品
にヒケが生じたり、また成形品中に気泡が偏在して強度
にバラツキが生ずるなどの問題が出る。一方、(I)式
の範囲より増粘速度が小さい場合には補強材が沈降して
成形品中に偏在が生じ、均一性が損なわれたり、気泡抜
けや気泡の巨大化による強度低下などが起こる。
本発明においては反応射出成形の際(A)、CB)両原
液の保温温度は90〜120℃であることが好ましい。
保温温度が90℃に満たないとラクタム/補強材/触媒
あるいはラクタム/補強材/助触媒の均一混合が難しく
なるので好ましくなく、一方、保温温度が120℃を越
えると系内の発泡剤の消失が大きくなるので好ましくな
い。また重合反応温度は140〜170℃の範囲内であ
ることが好適で、重合反応温度が140℃に満たないと
十分な重合速度が得られないので好ましくなく、逆に重
合反応温度が170℃を越えると生成するポリアミドの
結晶化速度が低下して成形品の離型性が低下するので好
ましくない。
なお、(I)式中、tの反応時間とは原液を金型に投入
してからの経過時間である。
本発明で用いるラクタムはピロリドン、バレロラクタム
、カプロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタ
ム、ラウロラクタムなどを挙げることができ、なかでも
ε−カプロラクタムまたはε−カプロラクタムを主成分
とし、他のω−ラクタムを共重合成分とする混合物の使
用が好ましい。
またさらに少量のポリオールをラクタムと共重合するた
めに用いることも可能であり、例としてエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グ
リセリン、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン
/オキシプロピレン共重合体、ポリテトラメチレングリ
コール、ポリカプロラクトンジオール、ポリブタジェン
ジオール、ポリブタジェンジオール水添物、ポリオキシ
エチレン/ジメチルシロキサン共重合体などを挙げるこ
とができる。
本発明で用いるラクタムはいかなる方法で製造されたも
のも使用可能であるが、実質的に無水のものであること
が必要である。
本発明で用いる無機質補強材の例としてはガラス繊維、
炭素繊維、アスベスト繊維、チタン酸カリウィスカー、
タルク、炭酸カルシウム、ワラステナイト、シリカ、ガ
ラスピーズ、酸化マグネシウム、マイカ、ガラスフレー
ク、アルミニウムフレークなどを挙げることができるが
好適にはチョツプドストランドガラス繊維、ミルドガラ
ス繊維、ミルド炭素繊維、ガラスピーズ、ガラスフレー
ク、タルク、ワラステナイトなどを挙げることができる
。これら補強材は単独あるいは混合物の形で使用される
ラクタムと補強材の混合比率は通常ラクタム/補強材が
95〜3015〜70重量%であることが好ましく、更
に好ましくは90〜50/10〜50重量%である。
本発明で用いられる発泡剤の種類には特に制限がなく、
従来公知の揮発型発泡剤、分解型発泡剤を使用すること
ができる。揮発型発泡剤の例としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、石油ベンジン、リグロ
イン、石油エーテルなどの炭化水素系揮発型発泡剤、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン
化炭化水素系揮発型発泡剤を挙げることができ、分解型
発泡剤の例としては、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、トリニトロソトリメチレントリアミン、トリニト
ロソトリメチルトリメチレントリアミンなどのニトロソ
化合物、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、(I−フェニルエチル)アゾジフェニルメタ
ン、2.2−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−
2,2−アゾビスイソブチレート、2.2−アゾビス(
2−メチルブチロニトリル)、1.1−アゾビス (I
−シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(カルバモイ
ルアゾ)−イソブチロニトリル、2.2−アゾビス(2
,4,4−トリメチルペンクン)、2−フェニルアゾ−
2゜4−ジメチル−メトキシバレロニトリル、アゾシカ
−ボンアミドなどのアゾ化合物を挙げることができるが
中でも好適に用いられるのはベンゼン、トルエン、シク
ロヘキサン、2.2−アゾビスイソブチロニトリル、1
,1−アゾビス(I−シクロヘキサンカルボニトリル)
、2.2−アゾビス(2,4,4−)リメチルペンクン
)などである。発泡剤の使用量は特に限定されないが、
通常ラクタム100重量部に対して0.05〜10重量
部、好ましくは0.1〜7重量部使用される。
本発明におけるラクタムの陰イオン重合は通常触媒およ
び活性化剤を用いて実施される。
上記触媒はアルカリ金属、アルカリ土類金属、該金属の
水素化物、水酸化物、酸化物、炭酸塩、アルコキシ化合
物、アルキル化合物、アリール化合物、グリニヤール試
薬、アルミニウム化合物およびこれら金属とラクタムの
塩の内から選ばれた少なくとも一種の化合物が好ましく
、特に好適な金属はリチウム、ナトリウム、カワウム、
マグネシウム、カルシウムおよびアルミニウムである。
中でも特に本発明において有用な触媒の具体例としては
、水素化リチウム、メチルリチウム、リチウムメトキシ
ド、ナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウム、ナトリウムラクタメート、カリウム、水酸
化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド
、水酸化カリウム、炭酸カリウム、カリウムラクタメー
ト、水酸化カルシウム、エチルマグネシウムプロミド、
ブチルマグネシウムプロミド、プロピルマグネシウムプ
ロミド、フェニルマグネシウムプロミド、エチルマグネ
シウムクロリド、プロピルマグネシウムクロリド、ブチ
ルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムクロリ
ドおよびこれらグリニヤール試薬とε−カプロラクタム
との反応生成物、トリエチルアルミニウム、ジエチルク
ロロアルミニウム、エチルジクロロアルミニウム、アル
ミニウムプロポキシドおよびこれらアルミニウム化合物
とε−カプロラクタムとの反応生成物などを挙げること
ができる。
触媒の添加量はラクタムに対して重合活性の点から0.
05モル%以上、ポリラクタムの結晶化度の点から5モ
ル%以下であることが好ましく、特に0.3〜2.5モ
ル%の範囲が好ましい。
前記活性剤としてはラクタムの窒素原子上の水素原子を
カルボニル基で置換した構造単位を分子中に1個以上含
有するアシルラクタム化合物およびラクタムと反応して
上記アシルラクタム化合物を生成する化合物を用いるの
が好ましい。
アシルラクタム化合物はアシルラクタム単位が炭素原子
に直結している形のものとアシルラクタム単位がへテロ
原子に直結している形のもとに大別される。
前者の例としてはアセチルカプロラクタム、アジポイル
ビスカプロラクタム、セバコイルビスカプロラクタム、
テレフタロイルビスカプロラクタム、2−クロロテレフ
タロイルビスカプロラクタム、2,5−ジクロロテレフ
タロイルビスカプロラクタム、イソフタロイルビスカプ
ロラクタム、ジベンゾイルビスカプロラクタムなどを挙
げることができ、これらアシルラクタム化合物の前駆体
としては相当するカルボン酸およびそのハロゲン化物な
どを挙げることができる。
一方、後者の例としてはヘキサンメチレン−1,6−ビ
スカルバミドカプロラクタム、トリレン−2,4(2,
6) −ビスカルバミドカプロラクタムなどを挙げるこ
とができる。その前駆体としてはへキサメチレンジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソ
シアネートなどを挙げることができる。
活性化剤の添加量はラクタムに対して、重合速度、重合
率の点から0.01以上、重合度の点がら3モル%以下
が好ましく、特に0.05〜2.5モル%の範囲が好ま
しい。
本発明の強化発泡ポリアミド成形品の製造法は上記した
ように、ラクタムを発泡剤と無機質補強材と共に反応射
出成形法を用いて特定の増粘速度範囲内で陰イオン重合
せしめることが特徴であり、本発明で得られた強化発泡
ポリアミド成形品はすぐれた強度、剛性、耐衝撃性など
の機械物性や耐熱性および良好な表面外観を兼ね備えた
実用価値の高いものである。
なお、本発明の強化発泡ポリアミド成形品には重合性、
物性を損なわない限りにおいて他の添加剤、たとえば、
顔料、染料、耐熱剤、酸化防止剤、耐候剤、離型剤、難
燃剤、整泡剤、帯電防止剤などを添加導入することがで
きる。
本発明の強化発泡ポリアミド成形品は各種機械部品、自
動車部品、電気・電子部品、一般雑貨などに有用である
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。な
お、以下の例で述べる諸特性は次の方法で測定した。
増粘速度:反応原液混合物を所定の重合温度に保温され
た容器に投入し、直ちにB型粘度計のロータを挿入し、
初期粘度および20秒間隔で経時的粘度変化を測定する
比  重:成形片から50X15X3mm程度の小片を
切り出し、この小片の空気中重量と水中重量を基に静水
置換法により算出する。
引張特性: ASTM D638に従かう。
曲げ特性: ASTM 0790に従かう。
アイゾツト衝撃強度: ASTM D256に従かう。
熱変形温度: ASTM D648に従かう。
表面外観:肉眼判定による。
実施例1 実質的に無水のε−カプロラクタム75g、ミルドガラ
ス繊維25gおよびラクタムに対して3モル%のカリウ
ムカプロラクタメートの混合物を100℃にて加熱溶解
し、均一攪拌して(A)成分とした。一方で実質上無水
のε−カプロラクタム75g1ミルドガラス繊維25g
、1.1−アゾビス(I−シクロヘキサンカルボニトリ
ル)0.75gおよびラクタムに対して2モル%のテレ
フタロイルビスカプロラクタムの混合物を100℃にて
加熱溶解、均一攪拌して(B)成分とした。(A)成分
および(B)成分を各々別の容器に入れ100℃に保温
しておき、同量の(A)成分および(B)成分を混合器
を用いて混合し、該混合液を予め150℃に加熱保温さ
れたビーカーに投入し、直ちにB型粘度計のロータ部を
挿入し、粘度測定を開始した。初期粘度および20゜4
0秒後の粘度(η)は各々8.25.78ボイズであり
、logηと時間の関係は第1図1の直線で表わすこと
ができた。
上述した条件を、実際に反応射出成形装置を用いて成形
した例を以下に示す。
成形型としては、平板形状のリブが多数設置されている
リブ付平板型を用いた。
まず、前述した同比率の(A)成分原料及び(B)成分
原料をそれぞれA液原料タンクおよびB液原料タンクに
投入し、その後N2雰囲気中にて100℃で混合加熱溶
融し、均一に攪拌した。この混合液を直ちに吐出圧力1
0kg/−で、予め150℃に加熱保温されたリブ付平
板型に射出成形した。10分後型から製品を取出したと
ころ表面外観良好でヒケのない強化発泡ナイロン成形品
が得られた。ここで得られた製品の平板部分から物性評
価用テストピースを切出し、緒特性を評価した結果を第
1表に示す。第1表が示すように本発明の強化発泡成形
品は強度、剛性、耐衝撃性、耐熱性に優れた実用価値の
高いものであることが判明した。
比較例1 実施例1と同様にして得た(A)成分および(B)成分
を各々100℃に保温し、同量の両液を混合後、120
℃に保温されたビーカーに投入し、粘度の経時変化を追
ったところ増粘速度は第1図1′で示す直線となった。
この条件を実際に反応射出成形装置を用いて成形した例
を以下に示す。即ち、実施例1と異なる条件としては、
120℃に加熱保温した型に射出成形した点である。1
0分後型から製品を取出した後、製品の平板部分から、
ICIII角のテストピースを切出し、走査電子顕微鏡
で観察したところ製品中の気泡径は巨大であり、また、
ミルドガラス繊維が一部沈降して偏在しており、著しく
不均一な成形品しか得られなかった。
比較例2 実施例1と同様にして得た(A)成分および(B)成分
を各々100℃に保温し、同量の両液を混合後、180
℃に保温されたビーカーに投入し、粘度の経時変化を追
ったところ、増粘速度は第1図2′で示す直線となった
この条件を実際に反応射出成形装置を用いて成形した例
を以下に示す。即ち、実施例1と異なる条件としては、
180℃に加熱した型に射出成形した点である。
10分後、型から製品を取出したところ、リブ上表面に
ヒケが生起していた。また、比較例1と同様に走査電子
顕微鏡で観察した結果、はとんど発泡していないことが
判明した。
実施例2〜G ラクタム、補強材、触媒、助触媒および発泡剤の種類、
添加量および重合温度などを変え、実施例1と同様の操
作を行って求められた増粘速度、成形品の物性を第1表
にまとめた。また、増粘速度は第1図2〜6の直線とし
て示した。
ここで得られた成形品はいずれも軽量で強度、剛性、耐
衝撃性、耐熱性にすぐれ、表面外観良好な実用価値の高
いものであった。
(本頁以下余白) 第1表(注) 1)KCL:カリウムカプロラクタメートBrMgCL
 :ブロモマグネシウムカプロラクタム Na:ナトリウム 2) TBC:テレフタロイルビスカプロラクタム HMCC:ヘキサメチレンビスカルバミドカプロラクタ
ム HMDI :へキサメチレンジイソシアネート3)八C
HN : 1.1−アソ゛ビス(I−シクロヘキサンカ
ルボニトリル) AIBN :アゾビスイソブチロニトリル4)MP:ミ
ルドガラス繊維 GBニガラスビーズ CF:ミルド炭素繊維 〔発明の効果〕 上述のように、ラクタムを発泡剤および無機質補強材の
存在下に反応射出成形法により陰イオン重合せしめて強
化発泡ポリアミド成形品を得るに当り、増粘速度を特定
の範囲内に厳密に制御することにより、低比重、且つ強
度、剛性、耐衝撃性、耐熱性がすぐれた表面外観良好な
強化発泡ポリアミド成形品が得られるようになった。増
粘速度制御の効果のポイントは主として次の2点である
(I)  適正な径を有する気泡を適量生成せしめ、気
泡抜けや気泡の巨大化、偏在のない均一な成形品が得ら
れる。
(2)無機質補強材の沈降etcによる偏在を防止する
ことにより均質な成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は反応時間と原液粘度の対数との関係を示すグラ
フである。 1〜5・・・実施例1〜5 1′〜2′・・・比較例1,2 代理人 弁理士 小 川 信 −

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 実質的に無水のラクタムを発泡剤および無機質補強材と
    共に反応射出成形する際、下記( I )式で示される増
    粘速度条件で陰イオン重合反応させることを特徴とする
    強化発泡ポリアミド成形品の製造法。 0.02t+0.5<logη_t<0.03t+1.
    2・・・( I )ここでtは反応時間(秒)、η_tは
    t秒後の原液粘度(ポイズ)である。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0755966A1 (de) * 1995-07-25 1997-01-29 Ems-Inventa Ag Thermoplastisch verformbare Verbundwerkstoffe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0755966A1 (de) * 1995-07-25 1997-01-29 Ems-Inventa Ag Thermoplastisch verformbare Verbundwerkstoffe

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