JPH0114510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ダンプカーなどの荷箱に関するもの
である。

（従来の技術） 一般に、砂利などを運搬して荷下ろしするダン
プカーにあつては、車体と荷箱との間に荷箱傾動
装置を設けており、この荷箱傾動装置を荷箱側に
取付けるため、荷箱側には補強部材が設けられて
いる。すなわち、この補強部材は荷箱裏面に設け
られた主フレームの略中央内側に配設され、前記
荷箱傾動装置のブラケツトが固縛されるようにな
つている。

（本考案が解決しようとする課題） ところで、前述の補強部材は、主フレームとは
別々に床板に溶着されていたため、溶接工数がか
さみ、溶接に伴なう熱歪も大きくなるという問題
があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、荷
箱傾動装置のブラケツトが固縛される補強部材と
主フレームとを一体に床板に溶着した構成を有す
るものである。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する
と、１はダンプカーの荷箱で、該荷箱１は後述す
る主フレームの後部に固着されたヒンジ２を介し
てダンプカーの後部車枠（図示せず）に傾動自在
に枢着されている。

３は荷箱１の床板で、該床板３裏面中央の長手
方向に一対の主フレーム４，４が所定の間隔を置
いて敷設されている。

また主フレーム４，４間の適所には、該主フレ
ーム４に亘して横桁５が配設され、更に主フレー
ム４と横桁５の強度を必要とする部分には、三角
形状の当板６が固着されている。７は床板３の両
サイドを断面コ字形に折曲げて形成されたサイド
フレームで、このサイドフレーム７と主フレーム
４間には適数個のクロスメンバ８が固設されてい
る。

ところで、荷箱１中央部の横桁５，５間には、
主フレーム４と平行に上縁と下縁の長さが異なる
コ字形の縦部材９が配設され、主フレーム４と縦
部材９の縁部が接合する部分Ｂで、該主フレーム
４と縦部材９を床板３に一体に溶着するように構
成されている。１０は荷箱傾動装置１１のブラケ
ツト１２が取付く部分の主フレーム４と縦部材９
を連結する連結材である。

（考案の効果） 以上のように、主フレームと縦部材を一体に床
板に溶着することにより、主フレームと縦部材と
の床板への溶接工数の削減と、主フレーム、縦部
材、床板の三部材一体化による強度の向上が見込
める。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のダンプカーの側面図、第２図
は第１図の要部拡大図、第３図は第２図のＡ−Ａ
断面図である。 １……荷箱、５……床板、４……主フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷箱の床板裏面長手方向に一対の主フレームが
   荷箱の全長に亘つて敷設されると共に、前記主フ
   レーム間の略中央に一定距離を隔てて一対の横桁
   を設け、該横桁間に前記主フレームと平行に、か
   つその内側に荷箱傾動装置が取付けられるコ字形
   の縦部材を併設し、前記主フレームと縦部材の縁
   部が接合する部分で主フレームと縦部材を一体に
   床板に溶着したことを特徴とする、ダンプカーな
   どの荷箱。