JP2534173Y2 - 自動車のフロントフレーム構造 - Google Patents

自動車のフロントフレーム構造

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JP2534173Y2
JP2534173Y2 JP1990406094U JP40609490U JP2534173Y2 JP 2534173 Y2 JP2534173 Y2 JP 2534173Y2 JP 1990406094 U JP1990406094 U JP 1990406094U JP 40609490 U JP40609490 U JP 40609490U JP 2534173 Y2 JP2534173 Y2 JP 2534173Y2
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front frame
frame
floor panel
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frame structure
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克已 永井
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のフロントフレ
ーム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5に示すようなキャブオー
バ型自動車51においては、例えば図6および図7に示す
如きフロントフレーム構造が採用されている。すなわ
ち、これらフロントフレーム構造は、左右のセンタフレ
ーム52,53の先端部にクロスフレーム54またはフロント
フレーム55が設けられ、該クロスフレーム54又はフロン
トフレーム55の車体後方には第1クロスメンバ56および
第2クロスメンバ57が車体前後に間隔を置いて架設され
ていると共に、これらフレーム等の上部にはフロアパネ
ル58が配設されている。しかして、テンションロッド59
の前端部は、ブラケット60を介してクロスフレーム54又
はフロントフレーム55に取付けられ、クロスフレーム54
およびフロントフレーム55はテンションロッド59の取付
位置61の関係から相当の制約を受けて直線的な配置(形
状)が取れず、湾曲した配置を取らざるを得なかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記湾曲配
置したフレーム構造は、直線的配置のフレーム構造に比
べて、車体正面から過大な衝撃力が加わったときの強度
が弱く、乗員空間を保持する性能が低いという不具合を
有していた。
【0004】そこで、乗員空間の保持性能を向上させる
ため、図8に示すようなフロントフレーム構造が提案さ
れている。このフレーム構造は、左右のセンタフレーム
62,63の先端部に直線的配置のフロントクロスメンバ64
が配設され、このフロントクロスメンバ64の延出部64a
はセンタフレーム62,63の外側面に付設したサブフレー
ム65にて支持されていると共に、センタフレーム62,63
の先端部付近とサブフレーム65との間にはサポートメン
バ66が架設されている。しかし、このようなフレーム構
造においては、テンションロッド59の取付位置61の設計
自由度を満足させることは難しく当該テンションロッド
59の取付位置61の決定に大巾な制約を受ける上、乗員空
間を保持するためのフレーム位置の決定も困難であると
いう欠点を有していた。
【0005】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、テンションロッドの取付位
置の設計自由度が大きく、乗員空間の保持性能に優れて
いる自動車のフロントフレーム構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために本考案においては、フロアパネル下
の左右両側にセンタフレームを配設し、これらセンタ
フレームの前端部に、テンションロッドの前端を取付け
る断面ほぼコ字状のフロントフレームを接合して設け、
該フロントフレームと前記フロアパネルとを接合するこ
とにより閉断面に構成した自動車のフロントフレーム構
造において、前記フロントフレームの中間部を、前記セ
ンタフレームとの結合部から車体前方へ向かって内側と
外側のそれぞれの方向に延出させることにより平面三角
形の巾広に形成し、前記フロントフレームの中間部およ
びフロアパネルに補強部材の両端部をそれぞれ固着し、
前記フロントフレームの中間部と前記フロアパネルとに
よって構成される閉断面部内の左右両側に、さらに前記
フロントフレームの中間部と前記補強部材とによって構
成される閉断面部をそれぞれ設ける一方、前記フロント
フレームの中間部下面に前記テンションロッドの前端を
取付けるブラケットを固定している。
【0007】
【作用】本考案に係る自動車のフロントフレーム構造で
は、センタフレームの前端部に設けられるフロントフレ
ームのうち、その中間部を、前記センタフレームとの結
合部から車体前方へ向かって内側と外側のそれぞれの方
向に延出させることにより平面三角形の巾広に形成し、
前記フロントフレームの中間部およびフロアパネルに補
強部材の両端部をそれぞれ固着し、前記フロントフレー
ムの中間部と前記フロアパネルとによって構成される閉
断面部内の左右両側に、さらに前記フロントフレームの
中間部と前記補強部材とによって構成される閉断面部を
それぞれ設ける一方、前記フロントフレームの中間部下
面に前記テンションロッドの前端を取付けるブラケット
を固定しているため、テンションロッドの取付位置の設
計自由度が増し、乗員空間の保持を損なうような湾曲部
分がなくなる上、フロントフレームの中間部の剛性が高
められ、閉断面二重構造により十分な乗員空間保持性能
が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1〜図3は本考案に係る自動車のフロン
トフレーム構造の一実施例を示している。このフロント
フレーム構造は、キャブオーバ型自動車などで採用され
ており、車体前方側の下部にはフロントフロアパネル1
が一面に配設されている。このフロアパネル1の下面に
は、一対のセンタフレーム2,3、フロントフレーム4
および一対のクロスメンバ5,6が設けられている。す
なわち、フロアパネル1の左右両側には、センタフレー
ム2,3が車体前後方向に沿って平行に配設されてお
り、これらセンタフレーム2,3の前端部2a,3aにフロ
ントフレーム4の左右後端部4aが一体的に接合されて設
けられている。しかして、フロントフレーム4の後端部
4aは、間隔を置いて左右に分かれつつ対向配置されてお
り、左右後端部4a間には第1クロスメンバ5が架設され
ている。また、センタフレーム2,3の前端部2a,3a付
近の間には、第2クロスメンバ6が架設されている。
【0010】上記フロントフレーム4は、図2に示すよ
うに外側端部を上方へ直角に折り曲げると共に、上端部
を外方へさらに直角に折り曲げた断面ほぼコ字状に形成
されている。また、フロントフレーム4の後端部4aと
前端部4bとの間に位置し、図示しないテンションロッ
ドの前端取付位置7となる中間部4cは、センタフレー
ム2,3との結合部たる後端部4aから車体前方へ向か
って内側と外側のそれぞれの方向に延出させることによ
り平面三角形の巾広に形成されており、これによってフ
ロントフレーム4は車体正面から過大な衝撃を受けたと
きに乗員空間の保持性能を損なうような湾曲した部分を
持たないように構成されている。しかも、フロントフレ
ーム4の中間部4cの下面には、図示しないテンション
ロッドの前端を取付けるブラケット8がスポット溶接に
て固着されている。
【0011】上記フロントフレーム4とフロアパネル1
とは、重ね合せ部を互いにスポット溶接にて接合するこ
とにより閉断面に構成されている。そして、巾広に形成
されたフロントフレーム4の中間部4cに位置するフロン
トフレーム4およびフロアパネル1の閉断面部9内に
は、図2に示す如く第1および第2補強部材10,11によ
ってさらに2つの閉断面部12,13が左右両側にそれぞれ
設けられている。
【0012】上記第1補強部材10は、車体の巾方向内側
に配置され、図3に示すように板厚1.0mmの鋼板を用い
て一体的に折り曲げられており、フロントフレーム4の
中間部4c内側に沿った形状に形成されている。しかし
て、第1補強部材10の上下端部は、互いに反対方向へ水
平に折り曲げられており、上端部はフロアパネル1とフ
ロントフレーム4との間に配置されてスポット溶接によ
り接合され、下端部はフロントフレーム4の底部にスポ
ット溶接により接合されている。
【0013】また、上記第2補強部材11は車体の巾方向
外側に配置され、図3に示すように板厚 1.5mmの鋼板を
用いて一体的に折り曲げられており、フロントフレーム
4の中間部4c外側に沿った形状に形成されている。しか
して、第2補強部材11の上下端部は、互いに反対方向へ
水平に折り曲げられており、上端部はフロアパネル1と
フロントフレーム4との間に配置されてスポット溶接に
より接合され、下端部はフロントフレーム4の底部にス
ポット溶接により接合されている。
【0014】本実施例のフロントフレーム4の中間部4c
は、巾広に形成されているため、図2に示す如くフロン
トフレーム4の下面に広い領域が得られ、テンションロ
ッドの取付位置7を任意の位置に決定することができる
と共に、車体正面からの過大な衝撃力による乗員空間の
保持性能を損なうような湾曲部分を持たないフレーム構
造となる。また、フロントフレーム4とフロアパネル1
とからなる閉断面部9内の左右両側には、さらにフロン
トフレーム4および補強部材10,11からなる29の閉断
面部12,13がそれぞれ設けられているため、十分な乗員
空間の保持性能を確保できる。しかも、これら閉断面部
12,13は補強部材10,11の形状,板厚を変えることによ
って任意の強度が得られるため、乗員空間の保持性能を
コントロールできる。
【0015】以上、本考案の一実施例につき述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0016】例えば、既述の実施例においては、補強部
材として板厚の異なる別体の第1および第2補強部材1
0,11を用いたが、図4に示す如くフロントフレーム4
の中間部4cに対応する形状に一体成形した第3補強部材
14を用いて2つの閉断面部12,13を構成してもよい。
【0017】
【発明の効果】上述の如く、本考案に係る自動車のフロ
ントフレーム構造は、フロアパネル下面の左右両側にセ
ンタフレームを配設し、これらセンタフレームの前端部
に、テンションロッドの前端を取付ける断面ほぼコ字状
のフロントフレームを接合して設け、該フロントフレー
ムと前記フロアパネルとを接合することにより閉断面に
構成したものであって、前記フロントフレームの中間部
を、前記センタフレームとの結合部から車体前方へ向か
って内側と外側のそれぞれの方向に延出させることによ
り平面三角形の巾広に形成し、前記フロントフレームの
中間部およびフロアパネルに補強部材の両端部をそれぞ
れ固着し、前記フロントフレームの中間部と前記フロア
パネルとによって構成される閉断面部内の左右両側に、
さらに前記フロントフレームの中間部と前記補強部材と
によって構成される閉断面部をそれぞれ設ける一方、前
記フロントフレームの中間部下面に前記テンションロッ
ドの前端を取付けるブラケットを固定しているので、テ
ンションロッドの取付位置に影響されないフロントフレ
ームの配置が可能となり、テンションロッドの取付位置
の設計自由度が増し、各種自動車に適応させることがで
きる。また、本考案のフロントフレーム構造は、補強
部材によって構成された二重の閉断面部がフロントフレ
ームの中間部に設けられているので、フロントフレーム
の中間部の剛性を高めることができ、車体正面からの過
大な衝撃力に対して十分な乗員空間保持性能を有し、か
つ補強部材の形状,板厚等を変更するだけで所要の乗員
空間保持性能を任意に得ることができ、汎用性に優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る自動車のフロントフレ
ーム構造を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】別体に形成された一対の補強部材を取付ける前
の状態にあるフロントフレームを示す斜視図である。
【図4】一体成形された補強部材を取付ける前の状態に
あるフロントフレームを示す斜視図である。
【図5】キャブオーバ型自動車を示す斜視図である。
【図6】従来の自動車のフロントフレーム構造を示す平
面図である。
【図7】他の従来例に係る自動車のフロントフレーム構
造を示す平面図である。
【図8】他の従来例に係る自動車のフロントフレーム構
造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フロントフロアパネル 2,3 センタフレーム 4 フロントフレーム 4c フロントフレームの中間部 7 テンションロッドの前端取付位置 8 ブラケット 9 閉断面部 10,11,14 補強部材 12, 13 閉断面部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネル下面の左右両側にセンタフ
    レームを配設し、これらセンタフレームの前端部に、テ
    ンションロッドの前端を取付ける断面ほぼコ字状のフロ
    ントフレームを接合して設け、該フロントフレームと前
    記フロアパネルとを接合することにより閉断面に構成し
    た自動車のフロントフレーム構造において、前記フロン
    トフレームの中間部を、前記センタフレームとの結合部
    から車体前方へ向かって内側と外側のそれぞれの方向に
    延出させることにより平面三角形の巾広に形成し、前記
    フロントフレームの中間部およびフロアパネルに補強部
    材の両端部をそれぞれ固着し、前記フロントフレームの
    中間部と前記フロアパネルとによって構成される閉断面
    部内の左右両側に、さらに前記フロントフレームの中間
    部と前記補強部材とによって構成される閉断面部をそれ
    ぞれ設ける一方、前記フロントフレームの中間部下面に
    前記テンションロッドの前端を取付けるブラケットを固
    定したことを特徴とする自動車のフロントフレーム構
    造。
JP1990406094U 1990-12-28 1990-12-28 自動車のフロントフレーム構造 Expired - Lifetime JP2534173Y2 (ja)

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JPH0493270U JPH0493270U (ja) 1992-08-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6035715A (ja) * 1984-06-07 1985-02-23 Nitto Electric Ind Co Ltd 液晶表示セル用基板
JPS61110227A (ja) * 1984-11-02 1986-05-28 Seiko Epson Corp 表示兼入力装置

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