JPH01135786A - (−)−16−ブロモビンカジホルミンおよびその製造方法 - Google Patents

(−)−16−ブロモビンカジホルミンおよびその製造方法

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JPH01135786A
JPH01135786A JP29288487A JP29288487A JPH01135786A JP H01135786 A JPH01135786 A JP H01135786A JP 29288487 A JP29288487 A JP 29288487A JP 29288487 A JP29288487 A JP 29288487A JP H01135786 A JPH01135786 A JP H01135786A
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bromovincadiformin
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Koji Takanashi
高梨 宏司
Kazuhiro Okura
大蔵 和弘
Hiroshi Umezawa
梅沢 宏
Masaaki Kubo
正昭 久保
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 l上の徂J#IJL野− 本発明は、新規な(−)−161ブロモビンカジホルミ
ンおよびその製造方法に関するものである0本発明の新
規な(−)−16−ブロモビンカジホルミンは、脳循環
代謝改善剤として知られる(+)−11−ブロモビンカ
ミン〔下記式(II)で示される化合物〕の合成中間体
として極めて有用な化合物である。
ビンカジホルミンの臭化物は、ビンカミン型アルカロイ
ド類の合成原料として知られている(特開昭55−33
482号、特開昭55−33483号、特開昭54−1
63599号、特開昭54−9300号)、これらに開
示されているのは、いずれも15位の位置に臭素が置換
したものであり、本発明に開示されるものとは異なる。
日が ゛しようと る口頭l (+)−11−ブロモビンカミンは脳循環代謝改善作用
があり(特公昭58−17474号、特公昭61−11
952号)、特に老人性の脳血管損傷および硬化症の治
療薬として注目を集めている。
(+) −11−ブロモビンカミンは、キョウチクトウ
科の植物から抽出により得られる(+)−ビンカミンを
臭素化して得る方法が公知である(特公昭58−174
74号、特開昭59−80681号)、シかし、これら
の方法は天然化合物から複雑な抽出操作を経てさらに数
工程を経由して合成し、かつ臭素化の位置選択性から1
0−ブロム体が副生じて繁雑な精製工程を必要とする不
利益はまぬがれない。
化学的合成により、(+)−11−ブロモビンカミンを
製造する方法もいくつか提案されている(特公昭58−
17474号、特公昭61−11952号)。しかし、
これらの方法は合成経路が長く、高価な反応試薬を用い
なければならないなどの欠点がある。
本発明は、(+)−11−ブロモビンカミンの合成中間
体としてきわめて有用な化合物を提供することを目的と
する。
」」点玉邂鷹するための手l 上記問題点は本発明により解決される。すなわち本発明
は、一般式(I) で示される(−)−16−ブロモビンカジホルミンおよ
びその製造方法に関するものである。
本発明の(−)−16−ブロモビンカジホルミンは、文
献未記載の新規な化合物である。
この新規な(−)〜16−プロモビンカジホルミンは本
発明方法によって容易に製造される。すなわち溶媒中に
おいて、(±)−16−ブロモビンカジホルミンに光学
活性な酒石酸を作用させることにより形成される2種の
ジアステレオマー塩を溶解度差を利用して相互に分割す
ることにより新規な(−)−16−ブロモビンカジホル
ミンを製造することができる。
本発明において出発物質となる(±)−16−ブロモビ
ンカジホルミンは、本出願人の開示した方法(特願昭6
1−198644号、特願昭61−310496号)に
より容易に製造することができる。すなわち、1−メチ
ル−1−メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラ
ハイドロ−β−カルボリンの7位を特異的に臭素化しく
特願昭61−310496号)、酸の存在下5−ブロモ
ペンタナール化合物を反応させる(特願昭61−198
644号)ことにより(±)−16−ブロモビンカジホ
ルミンが得られる。
本発明方法において光学分割剤として用いられる光学活
性な酒石酸は容易に入手が可能であり、(+)−d−酒
石酸はとくに安価な光学分割剤として各方面で利用され
ている。また、(+) −d−酒石酸を使用することに
より、有用な(−)−16−ブロモビンカジホルミンの
難溶性の塩が析出するため、(−)−16−ブロモビン
カジホルミンを得る目的では安価な酒石酸を利用できる
ことから、非常に有利である。
本発明方法においては、溶媒中に、(±)−16−ブロ
モビンカジホルミンと光学活性な酒石酸を混合し、加熱
溶解した後、好ましくは(−)−16−ブロモビンカジ
ホルミン・ (+)−d−酒石酸塩または、(+)−1
6−ブロモビンカジホルミン・(−)−−酒石酸塩の結
晶核を加えた後冷却する。もしくは(±)−16−ブロ
モビンカジホルミンと光学活性な酒石酸の両者を別々に
溶媒に溶解した後両者を混合し、冷却する。このとき、
この溶液は静置しても謂拌してもよい。
このようにして形成されるジアステレオマー塩は溶解性
が異なるため、1種のジアステレオマー塩が優先的に析
出する。このとき、溶媒の種類、量を適宜選択すること
により、(−)−16−ブロモビンカジホルミンの収量
、光学純度をコントロールすることができる。この際用
いられる溶媒は、メタノール、エタノール、1−プロパ
ツール、2−プロパツール、アセトン等の有機溶媒を単
独あるいは混合して用いることができるが、工業的には
アセトン、メタール主体の混合溶媒が特に好ましい。使
用する溶媒の量は、溶媒の種類により異なるが、精製す
る塩に対して適当な倍量を用いればよく、例えばアセト
ン−メタノール(3・1)の混合溶媒を用いる場合は、
3〜10倍量が好ましい。
また、難溶性塩を析出させる温度は、溶媒の種類、量に
より、−10〜50℃位の範囲で可能であるが、操作上
の簡−便さから室温付近が特に好ましい、(+)−16
−ブロモビンカジホルミンと光学活性な酒石酸の混合モ
ル比も特に限定されないが、等モル程度ずつ使用するの
がもっとも効率がよく好ましい。
析出しな難溶性塩は濾過等の操作により分離し、必要に
応じこれを再結晶したのち、水溶性の塩基で処理し、遊
離したナミンを有機溶媒で抽出しブロモビンカジホルミ
ンを得る。難溶性塩を分離した液は水溶性の塩基で処理
し、遊離したアミンを有機溶媒で抽出し、次に常圧もし
くは減圧下で有機溶媒を留去して難溶性塩として析出し
たアミンと反対の光学活性アミンを大量に含有するアミ
ンを回収することができる。この回収したアミンを最初
に使用した光学分割剤と反対の光学活性を持つ酒石酸塩
使用すれば同様の操作で最初に得られた光学活性アミン
と反対の光学活性を持つ16−ブロモビンカジホルミン
を高純度で得ることができる。
本発明の(−)−16−ブロモビンカジホルミンから(
+)、、−11−ブロモビンカミンが容易に合成される
。すなわち、(−)−16−ブロモビンカジホルミンを
酸化して、N−オキシアスビドスペルミン化合物を得て
、次いで還元、転移することにより脳循環代謝改善剤と
して有用な・(+)=11−ブロモビンカミンが得られ
る。
実施例1 (+)−d−酒石酸43.5g(290ミリモル)をメ
タノール150gに加温溶解したところに、(±)−1
6−ブロモビンカジホルミン120.0g(288ミリ
モル)をメタノール300gに加温溶解して加え、30
分間還流下攪拌した。
還流中徐々に結晶が析出してきた。その後、攪拌しなが
ら徐冷し、室温まで冷却した。析出した結晶固体を濾取
し、少量のメタノールで洗浄した。
結晶を減圧下で乾燥したところ、(−)−16−ブロモ
ビンカジホルミン・(+)−d−酒石酸塩74.0g(
130ミリモル)が得られた。このものの融点は196
〜201℃であった。得られた(−)−16−ブロモビ
ンカジホルミン・ (+)−d−酒石酸塩をメタノール
−アセトンで再結晶を繰り返したところ、比旋光度は[
α]F=−271° (C=0.230、メタノール)
となり、その後、数回再結晶を繰り返したが、比旋光度
に変化は認められなかった。この塩を10%水酸化ナト
リウム水溶液でフリーのアミンとし、トルエンで抽出し
た後溶媒を留去して白色結晶性粉末の(−)−16−ブ
ロモビンカジホルミンを得た。
このものの物性は以下の通りであった。
・融点:161〜162℃ ・比旋光度([α]F)ニー476゜ (C=0.335、クロロホルム) −MS(m/z) + 419(5)、 418 (M
+、24)。
416 (24>、 124 (100)〔カッコ内の
数字は相対強度を表す〕 ・NMR(CDC4s )δ値: 0、59 (t、3H)、 0.8−3.2 (m、1
5H)。
3、72 (s、3H)、 6.8−7.1 (m、3
H)。
882 (br s、IH) −I R(KBr)νmax : 3352cm−’ 
(N−H)1674cm−’ (C=O) 上記の光学分割母液を濃縮して、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液でフリーのアミンとし、トルエンで抽出し、脱
溶媒して白色結晶性粉末のく+)−16−プロモビンカ
ジホルミン64.7g(155ミリモル)を得た。この
ものの比旋光度は、[(I ] F = + 377°
 (C=0.306.クロロホルム)であった。
実施例2 (+)−d−酒石酸75.0g(500ミリモル)をメ
タノール200gに加温溶解しなところに、(±)−1
6−ブロモビンカジホルミン20aog(498ミリモ
ル)をトルエン150gおよびアセトン500gの混合
溶媒に加温溶解して加え、30分間還流下攪拌した。還
流中徐々に結晶が析出してきた。その後、攪拌しながら
徐冷し、−5℃まで冷却した。析出した結晶固体を濾取
し、少量のアセトンで洗浄した。結晶を減圧下で乾燥し
たところ、(−)−16−ブロモビンカジホルミン・(
+)−d−酒石酸塩131.0gが得られた。このもの
の比旋光度は[α]F=−2584° (C=0.22
7、メタノール)であった。この塩を10%水酸化ナト
リウム水溶液でフリーのアミンとし、トルエンで抽出し
た後溶媒を留去して白色結晶性粉末の(−)−16−ブ
ロモビンカジホルミン96.0 gを得た。このものの
比旋光度は[α]F=448° (C=0.298゜ク
ロロホルム)であった。
先」αA」 本発明により(+)−11−ブロモビンカミンの合成中
間体として有用なく−)τ16−プロモビンカジホルミ
ンが製造できるようになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示される(−)−16−ブロモビンカジホルミン。 2、溶媒中において、(±)−16−ブロモビンカジホ
    ルミンに光学活性な酒石酸を作用させることにより形成
    される2種のジアステレオマー塩を溶解度差を利用して
    相互に分割することを特徴とする(−)−16−ブロモ
    ビンカジホルミンの製造方法。
JP29288487A 1987-11-19 1987-11-19 (−)−16−ブロモビンカジホルミンおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH072741B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7332816B2 (en) 1998-05-19 2008-02-19 Ibiden Co., Ltd. Method of fabricating crossing wiring pattern on a printed circuit board

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7332816B2 (en) 1998-05-19 2008-02-19 Ibiden Co., Ltd. Method of fabricating crossing wiring pattern on a printed circuit board

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