JP2651658B2 - 1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン誘導体 - Google Patents

1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン誘導体

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JP2651658B2
JP2651658B2 JP20035294A JP20035294A JP2651658B2 JP 2651658 B2 JP2651658 B2 JP 2651658B2 JP 20035294 A JP20035294 A JP 20035294A JP 20035294 A JP20035294 A JP 20035294A JP 2651658 B2 JP2651658 B2 JP 2651658B2
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博昭 田川
弘文 寺沢
明男 江島
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗癌作用を有するカン
プトテシン誘導体の合成中間体として有用な1,2,
3,5−テトラヒドロインドリジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
次の式(2′)又は(3′)
【0003】
【化2】
【0004】で表わされるカンプトテシン誘導体が優れ
た抗癌作用を有することが知られており(特開昭58−
39683号、Tetrahedron 37,104
7(1981))、該化合物を有利に合成するための合
成中間体の提供が望まれていた。また、次の式(4)
【0005】
【化3】
【0006】で表わされる天然型カンプトテシンは、そ
の20位の立体配位がS配位であることが知られてお
り、従って、S配位を有する天然型カンプトテシンある
いはその誘導体を有利に製造しうる合成中間体の提供が
望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかるカン
プトテシン誘導体を有利に製造すべく種々研究を行った
結果、今回本発明者によって始めて合成れさた、下記式
(1)で表わされる1,2,3,5−テトラヒドロイン
ドリジン誘導体から工業的有利に上記天然型カンプトテ
シン誘導体を誘導できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち本発明は、次の一般式(1)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 はシアノ基、アセチルアミノ
メチル基、アセトキシメチル基又はヒドロキシメチル基
を示し、R2 はエトキシ基又は1−フェニルエチルアミ
ノ基を示し、R3 はヒドロキシル基又は1−(p−トル
エンスルホニル)ピロリジン−2−イル−カルボニルオ
キシ基を示す)で表わされる1,2,3,5−テトラヒ
ドロインドリジン誘導体を提供するものである。
【0011】本発明化合物(1)は、例えば次の方法1
又は2により製造することができる。
【0012】方法1:下記反応式に従い、まず化合物
(5)を閉環せしめて化合物(6)とし、これを酸化
し、化合物(7)とする。
【0013】
【化5】
【0014】次に、下記反応式に従い、化合物(7)
と、(R)−(+)−α−メチルベンジルアミン又は
(S)−(−)−α−メチルベンジルアミンを反応せし
め、得られたジアステレオマーの混合物から、本発明化
合物(1a)又は(1b)を分離すれば目的物が得られ
る。
【0015】
【化6】
【0016】(式中、Phはフェニル基を示す) 以下、化合物(5)から本発明化合物(1a)及び(1
b)までの製法を詳細に説明する。
【0017】すなわち、エチル 6−〔(アセトキシ)
メチル〕−α−エチル−1,1−エチレンジオキシ−5
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン
−7−アセテート(5)〔エム・シー・ワナイ(M.
C.Wani)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・
ケミストリィ(J.Med.Chem.)23,554
(1980)〕を、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウム等を用い調整したアルカリ性溶媒中
で加水分解後、酢酸、塩酸又は硫酸等を用いて調整した
酸性溶媒中で処理することにより式(6)の化合物を得
ることができる。溶媒としては、反応に不活性な溶媒で
あれば特に制限はなく、例えばメタノール等のアルコー
ル類、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド等が
使用される。この化合物(6)は、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等の反応に不活性な溶媒に溶解し、これに酢
酸第二銅、塩化第二銅等の存在下又はアルカリ金属アル
コラート及び亜リン酸トリアルキルもしくは亜リン酸ト
リアリールの存在下で酸素ガスを導入することにより、
水酸基を有する式(7)の化合物に導くことができる。
この化合物(7)を窒素気流下(R)−(+)−α−メ
チルベンジルアミンあるいは(S)−(−)−α−メチ
ルベンジルアミンと約20〜約200℃の温度で反応さ
せ2種のジアステレオマーの混合物である化合物(8)
あるいは化合物(9)を得る。次いでこの混合物を分別
結晶等の常法に従って分離すれば、ジアステレオマー
(1a)あるいはジアステレオマー(1b)が得られ
る。結晶化及び再結晶に好適な溶媒としては、例えばジ
クロルメタン、n−ヘキサン、ベンゼン、イソプロピル
アルコール等が挙げられる。このジアステレオマーの分
離は、1〜2回の再結晶でほぼ完全に行なうことがで
き、また回収率も良好である。
【0018】方法2:本発明化合物(1)は、次の反応
式に従い、式(10)で表わされる化合物から導くこと
もできる。
【0019】
【化7】
【0020】(式中、Xはハロゲン原子を、Tsはp−
トルエンスルホニル基を表わす) 本製造法は、ハロゲン化反応、置換反応、エチル化反
応、還元反応及びニトロソ経由転移反応とからなる。以
下にそれぞれの反応を説明する。 ハロゲン化反応:エチル 6−シアノ−1,1−(エチ
レンジオキシ)−5−オキソ−1,2,3,5−テトラ
ヒドロインドリジン−7−アセテート(10)〔ジャー
ナル・オブ・メディシナル・ケミストリィ(J.Me
d.Chem.)23,554(1980)〕を水素化
ナトリウム、カリウムt−ブトキシ等の塩基と1,2−
ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミド等の
反応に関与しない溶媒中もしくはそれらの混合溶媒中で
処理した後、臭素あるいは塩素等のハロゲンを加えるこ
とにより、式(11)の化合物を製造することができ
る。反応は通常0〜100℃、好ましくは30〜80℃
で、10分間〜15時間、好ましくは20分間〜5時間
で行なわれる。 置換反応:式(11)の化合物を、N,N−ジメチルホ
ルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等の反応
に関与しない溶媒中、(R)−N−トシルプロリンのナ
トリウムあるいはカリウム等のアルカリ金属塩と反応さ
せることにより式(12)の化合物を製造することがで
きる。反応は通常20〜100℃、好ましくは50〜8
0℃で、5分間〜5時間、好ましくは10分間〜1時間
で行なわれる。 エチル化反応:式(12)の化合物を、水素化ナトリウ
ム、カリウムt−ブトキシド等の塩基とN,N−ジメチ
ルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン等の反応に
関与しない溶媒中で、反応させた後、ヨウ化エチル、ジ
エチル硫酸等のエチル化剤を加えることにより式(1
c)の本発明化合物を製造することができる。反応は通
常−20〜50℃、好ましくは0〜30℃で、10分間
〜15時間、好ましくは30分間〜5時間で行なわれ
る。 還元反応:式(1c)の化合物を、無水酢酸の存在下水
素気流中で、ラネーニッケルを用い、要すればタングス
テンランプを照射しながら反応させることにより式(1
d)の本発明化合物を製造することができる。反応は通
常10〜100℃、好ましくは20〜60℃で、10分
間〜8時間、好ましくは30分間〜5時間で行なわれ
る。 ニトロソ経由転移反応:式(1d)の化合物を、無水酢
酸及び酢酸の混合溶媒中で亜硝酸ナトリウム等のニトロ
ソ化剤と、0〜50℃、好ましくは0〜30℃で、30
分間〜15時間、好ましくは1時間〜5時間反応させ、
次いで得られるニトロソ体を50〜120℃、好ましく
は60〜90℃で、30分間〜12時間、好ましくは1
時間〜5時間加熱攪拌することにより式(1e)の本発
明化合物を製造することができる。
【0021】
【発明の効果】斯くして得られる本発明化合物(1)
は、天然型カンプトテシン又はこの誘導体へ有利に導く
ことができる。
【0022】すなわち、まず、前記化合物(1a)又は
(1b)を塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸等の酸を用い
て調整した酸性溶媒中で処理すれば、アミドの加水分
解、ラクトン化及び脱ケタール化が一挙に進行し、次の
式(13)
【0023】
【化8】
【0024】で表わされる化合物が得られる。一方、本
発明化合物(1e)をエタノール等のアルコール類、ジ
オキサン等の反応に関与しない溶媒中で、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム等のアルカリ
水溶液で加水分解後、酢酸、クエン酸又は塩酸等を用い
て調整した酸性溶媒中で処理することにより式(14)
の化合物を製造することができる。加水分解は、0〜5
0℃、好ましくは20〜40℃で、5分間〜5時間、好
ましくは10分間〜3時間で行われ、酸性溶媒中での反
応は、0〜70℃、好ましくは10〜40℃で、1〜7
2時間、好ましくは12〜24時間で行われる。このよ
うにして得られた化合物(14)は化合物(1a)又は
(1b)の脱ケタール反応と同様に処理することによ
り、化合物(13)を得ることができる。
【0025】
【化9】
【0026】化合物(13)は、更に、例えば次の反応
式に従って、N−(o−アミノベンジリデン)−p−ト
ルイジン(15)あるいは2−アミノ−4−メトキシプ
ロピオフェノン(16)と縮合させることにより、抗癌
作用を有するカンプトテシン(4)あるいは前記特開昭
58−39683号公報に記載のカンプトテシン誘導体
(2)へ、更にこれを脱メチル化して化合物(3)に導
くことができる。
【0027】
【化10】
【0028】すなわち、化合物(13)をフリードレン
ダー反応と呼称される反応において用いられる条件で、
式(15)あるいは式(16)の化合物と縮合させると
天然型カンプトテシン(4)あるいはその誘導体(2)
に導くことができ、更にこれを脱メチル化して化合物
(3)が得られる。縮合は、例えば、トルエン、ベンゼ
ン等の反応に不活性な溶媒中で、p−トルエンスルホン
酸等の存在下、ディーンスターク装置を付けて加熱還流
することにより行うことができる。また、脱メチル化反
応は、例えばトルエン、ベンゼン等の反応に不活性な溶
媒中で塩化アルミニウム、臭化アルミニウム等の存在下
あるいは臭化水素酸溶液中で加熱還流することにより行
うことができる。
【0029】
【実施例】次に実施例及び参考例を挙げ、本発明を更に
詳細に説明する。
【0030】参考例1 4−エチル−6,6−(エチレンジオキシ)−7,8−
ジヒドロ−1H−ピラノ〔3,4−f〕インドリジン−
3,10(4H)−ジオン(6a):エチル 6−
〔(アセトキシ)メチル〕−α−エチル−1,1−(エ
チレンジオキシ)−5−オキソ−1,2,3,5−テト
ラヒドロインドリジン−7−酢酸(5)759mgをメタ
ノール15mlに溶解し、これに水5ml、次いで水酸化リ
チウム(1水和物)420mgを加え、室温にて2時間攪
拌する。メタノールを留去後、残渣に氷水約10ml、次
いで酢酸1.5mlを加えた後、室温にて22時間攪拌す
る。
【0031】ジクロルメタンで抽出し、水洗後無水芒硝
で乾燥する。溶媒を留去し、残渣をジクロルメタンとn
−ヘキサンから再結晶すると、無色結晶の標記化合物5
35mgが得られた。
【0032】融点:130〜131℃ NMR(CDCl3中)δ:1.01(3H,t,J=7Hz,CH3-), 1.95(2H,m,-
CH2 CH3),2.37(2H,t,J=7Hz,C7-H), 3.43(1H,t,J=6Hz,C4-
H),4.12(6H,m,-O-CH2CH2-O-とC8-H),5.27(2H,ABq,J=17H
z,C1-H), 6.11(1H,s,C5-H)
【0033】IR νKBr maxcm-1:1732, 1608 元素分析 C15H17NO5に対して 計算値(%) C, 61.85;H, 5.88;N, 4.81 実測値(%) C, 61.71;H, 5.85;N, 4.79
【0034】参考例2 4−エチル−6,6−(エチレンジオキシ)−7,8−
ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ〔3,4−
f〕インドリジン−3,10(4H)−ジオン(7):
参考例1で得た化合物(6)300mg、酢酸第二銅35
2mg及び50%ジメチルアミン50μlをN,N−ジメ
チルホルムアミド15mlに溶解し、室温にて酸素ガスを
導入しながら1時間攪拌する。溶媒を留去した後、残渣
をジクロルメタンに溶解し、水洗する。有機層を無水芒
硝で乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル(7g)
を担体とするカラムクロマトグラフィーに付す。ベンゼ
ン:酢酸エチル=1:1の流分より得た黄色油状物をジ
クロルメタンとn−ヘキサンから再結晶すると、無色針
状の標記化合物135mgが得られた。
【0035】融点:180〜181℃ NMR(CDCl3中)δ:0.96(3H,t,J=7Hz,CH3), 1.77(2H,q,J=
7Hz,CH3CH2 -),2.38(2H,t,J=7Hz,C7-H), 4.12(6H,m,-OCH
2CH2-O-とC8-H),5.30(2H,ABq,J=16Hz,C1-H), 6.53(1H,
s,C5-H)
【0036】IR νKBr maxcm-1:3250, 1745, 1650 元素分析 C15H17NO6に対して 計算値(%) C, 58.63;H, 5.58;N, 4.56 実測値(%) C, 58.56;H, 5.57;N, 4.56
【0037】参考例3 4−エチル−6,6−(エチレンジオキシ)−7,8−
ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ〔3,4−
f〕インドリジン−3,10(4H)−ジオン(7):
参考例1で得た化合物(6)9.96gをN,N−ジメ
チルホルムアミド200mlに溶解し、−40℃にてカリ
ウムtert−ブトキシド50.1gを加え、20分間攪拌
する。亜リン酸トリエチルを21ml加え、酸素ガスを導
入しながら2時間30分攪拌する。更に濃塩酸6mlを加
えpHを1とし20分間攪拌した後、濃アンモニア水2.
5mlを加えpHを8とする。溶媒を留去し、残渣をジクロ
ルメタンに溶解し、水洗する。有機層を無水芒硝で乾燥
後、溶媒を留去し、残渣にn−ヘキサンを加え攪拌す
る。不溶物を濾取し、ジクロルメタンとn−ヘキサンか
ら再結晶すると無色針状の標記化合物8.10gが得ら
れた。本物質の融点、NMR、IRは参考例2で得た化
合物のそれと一致した。
【0038】実施例1 (1) (S)−α−エチル−1,1−(エチレンジオ
キシ)−α−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−
N−〔(R)−1−フェニルエチル〕−5−オキソ−
1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン−7−アセ
タミド(1a):参考例2で得た化合物(7)3gをR
−(+)−α−メチルベンジルアミン5.9gに加え、
窒素ガス気流下80℃で20時間攪拌する。反応終了後
ジクロルメタン200mlを加え、10%クエン酸、水の
順で洗浄し、無水芒硝で乾燥後溶媒を留去する。残渣を
シリカゲル(100g)を用いたカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、クロロホルム−メタノール(98:2)
の流分より3gの無色油状物を得る。これをジクロルメ
タン及びn−ヘキサンを用いて結晶化させ2.7gの無
色結晶を得る。更にこの結晶を熱時ベンゼンに溶解し一
夜放置する。析出物を濾過により除き母液を濃縮乾固し
無色泡状物1.35gを得る。これをジクロルメタン及
びn−ヘキサンを用いて結晶化させ、更にジクロルメタ
ン−n−ヘキサンを用いて2回再結晶を繰り返すことに
より無色鱗片状晶の標記化合物1.25gを得た。
【0039】融点:119〜120℃ NMR(CDCl3中)δ:0.99(3H,t,J=7Hz,CH3 CH2), 1.52(3H,
d,J=7Hz,CH3 CH-),2.30(2H,t,J=7Hz,C2-H), 4.04(6H,m,-
O-(CH2)2-O-,C3-H),4.68(2H,ABq,J=12.5Hz,CH2 OH), 5.0
7(1H,m,CHCH3),6.60(1H,s,C8-H), 7.29(5H,s,Ph)
【0040】IR νKBr maxcm-1:3400, 1650, 1585 元素分析 C23H28N2O4・3/4 H2O に対して 計算値(%) C, 62.50;H, 6.73;N, 6.34 実測値(%) C, 62.49;H, 6.45;N, 6.25
【0041】参考例4 (S)−4−エチル−7,8−ジヒドロ−4−ヒドロキ
シ−1H−ピラノ〔3,4−f〕インドリジン−3,
6,10(4H)−トリオン(13):実施例1で得た
化合物(1a)815mgをジメトキシエタン15mlに溶
解し、これに2N−H2SO4 5mlを加える。この溶液
を窒素ガス気流下20時間加熱攪拌する。反応終了後ジ
クロルメタン150mlを加え、水洗後有機層を無水芒硝
で乾燥し、溶媒を留去して得られる残渣をエタノール及
び石油エーテルで結晶化させ315mgの標記化合物を無
色針状晶として得た。
【0042】融点:176〜177℃(分解) 比旋光度:〔α〕D+120.57°(C=0.622,クロロホルム) NMR(CDCl3中)δ:0.98(3H,t,J=7Hz,CH3 CH2), 1.82(2H,A
Bq,J=7Hz,CH3CH2 -),2.96(2H,t,J=7Hz,C7-H), 3.71(1H,
s,OH),4.35(2H,t,J=7Hz,C8-H), 5.46(2H,ABq,J=17Hz,C1
-H),7.23(1H,s,C5-H)
【0043】 IR νKBr maxcm-1:3430, 1740, 1660, 1610, 1155 元素分析 C13H13NO5に対して 計算値(%) C, 59.31;H, 4.98;N, 5.32 実測値(%) C, 59.18;H, 5.03;N, 5.28
【0044】実施例2 (1) (S)−α−エチル−1,1−(エチレンジオ
キシ)−α−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−
N−〔(S)−1−フェニルエチル〕−5−オキソ−
1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン−7−アセ
タミド(1b):参考例2で得た化合物(7)1gを、
S−(−)−α−メチルベンジルアミン3mlに加え窒素
ガス気流下100℃で18時間攪拌する。反応終了後ジ
クロルメタン150mlを加え、10%クエン酸、水の順
で洗浄し、無水芒硝で乾燥後溶媒を留去する。残渣をシ
リカゲル(30g)を用いたカラムクロマトグラフィー
で精製しクロロホルム−メタノール(98:2)の流分
より1gの無色油状物を得る。これをジクロルメタン及
びn−ヘキサンを用いて結晶化させ、濾取することによ
り900mgの無色結晶を得る。得られた結晶を熱時ベン
ゼンに溶解し一夜放置する。析出晶を濾取し無色針状晶
460mgを得、更にジクロルメタン及びn−ヘキセンを
用いて再結晶し無色針状晶の標記化合物380mgを得
た。
【0045】融点:115〜116℃ NMR(CDCl3中)δ:0.88(3H,t,J=7Hz,CH3 CH2-),1.50(3H,
d,J=7Hz,CH3 CH-), 2.32(2H,t,J=7Hz,C2-H),4.10(6H,m,-
O-(CH2)2-O,C3-H),4.88(2H,ABq,J=12.6Hz,CH2 OH), 5.10
(1H,m,CHCH3),6.67(1H,s,C8-H), 7.32(5H,s,Ph)
【0046】IR νKBr maxcm-1:3400, 1650, 1585 元素分析 C23H28N4O4・1/4 H2Oに対して 計算値(%) C, 63.80;H, 6.63;N, 6.47 実測値(%) C, 63.51;H, 6.69;N, 6.45
【0047】参考例5 (S)−4−エチル−7,8−ジヒドロ−4−ヒドロキ
シ−1H−ピラノ〔3,4−f〕インドリジン−3,
6,10(4H)−トリオン(13):実施例2で得た
化合物(1b)300mgを80%トリフルオル酢酸溶液
に溶解し、窒素ガス気流下室温にて2時間攪拌を続け
る。反応液を濃縮乾固して得られる残渣をシリカゲル
(10g)を用いたカラムクロマトグラフィーで精製
し、クロロホルム−メタノール(98:2)流分より無
色油状物を得る。これをエタノール及び石油エーテルを
用いて結晶化させ、無色針状晶の標記化合物170mgを
得た。
【0048】 比旋光度:〔α〕D+121.42°(C=0.532,クロロホルム)
【0049】本物質の融点、NMR、IRは参考例4で
得た化合物のそれと完全に一致した。
【0050】参考例6 (1) エチル α−ブロム−6−シアノ−1,1−
(エチレンジオキシ)−5−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロインドリジン−7−アセテート(11):
化合物(10)3.04gを1,2−ジメトキシエタン
60mlに溶解し、これに60%NaH440mgを加えて
80℃で10分間攪拌後、反応液を室温にもどし、臭素
0.77mlを加え2時間攪拌する。反応液を留去後、残
渣をクロロホルムに溶解し、10%クエン酸、10%N
223、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮する。残渣をクロロホルム−エーテルで固化
し、濾取して標記化合物3.72gを得た。
【0051】融点:161〜163℃(分解) NMR(CDCl3中)δ:1.32(3H,t,J=7Hz,CH2CH3 ),2.42(2H,t,
J=7Hz,C2-H), 4.16(4H,s,-O-(CH2)2-O-),4.0-4.5(4H,m,
C3-H,-CH2 CH3), 5.55(1H,s,-CHBr-),6.60(1H,s,C8-H)
【0052】IR νKBr maxcm-1:2230, 1745, 1650 元素分析 C15H15N2O5Brに対して 計算値(%) C, 47.02;H, 3.95;N, 7.31 実測値(%) C, 46.97;H, 3.87;N, 7.34
【0053】(2) エチル 6−シアノ−1,1−
(エチレンジオキシ)−α−〔(R)−1−(p−トル
エンスルホニル)ピロリジン−2−イルカルボニルオキ
シ〕−5−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロイン
ドリジン−7−アセテート(12):(R)−N−トシ
ルプロリン14.37gを、N,N−ジメチルホルムア
ミド50mlに溶解し、無水Na2CO3 1.91gを加
える。窒素気流下、(1)で得た化合物(11)9.3
5gを加え、70℃にて1時間攪拌する。反応液を留去
後、残渣をクロロホルムに溶解し、水、5%NaHCO
3、水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
て、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムに付し、トルエ
ン−酢酸エチル(2:1)の混液で展開して目的物を含
む留分を濃縮乾固すると標記化合物13.0gを得た。
【0054】NMR(CDCl3中)δ:1.28,1.30(each 1.5H,ea
ch t,each J=7Hz,-CH2CH3 ),1.5-2.6(6H,m,C2-H,-CH2CH2
-), 2.43(3H,s,-CH3 ),3.0-3.8(2H,m,-CH2-), 3.8-4.6(9
H,m,-O-(CH2)2-O-,-CH2 CH3,C3-H,-CH-), 6.18,6.29(eac
h 0.5H,each s),6.61,6.64(each 0.5H, each s,C8-H),
7.31(2H,d,J=9Hz,Ph), 7.72(2H,d,J=9Hz,Ph)
【0055】IR νKBr maxcm-1:2224, 1764, 1664 元素分析 C27H29N3O9S ・3/4 H2Oに対して 計算値(%) C, 55.42;H, 5.25;N, 7.18 実測値(%) C, 55.44;H, 4.99;N, 7.30
【0056】実施例3 エチル (S)−6−シアノ−α−エチル−1,1−
(エチレンジオキシ)−α−〔(R)−1−(p−トル
エンスルホニル)ピロリジン−2−イルカルボニルオキ
シ〕−5−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロイン
ドリジン−7−アセテート(1c):参考例6(2)で
得た化合物(12)3.50gを無水N,N−ジメチル
ホルムアミド28mlに溶解し、60%NaH 248mg
を加え、室温で1時間攪拌後、ヨウ化エチル5mlを加え
室温で3時間攪拌する。反応液を留去後、残渣をクロロ
ホルムに溶解し、10%クエン酸、水にて順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン−酢酸エ
チル(3:1)の混液で展開して、目的物を含む留分を
濃縮する。残渣を2−プロパノールで、結晶化して、標
記化合物2.07gを得た。
【0057】融点:75〜80℃ NMR(CDCl3中)δ:0.90(3H,t,J=7Hz,-CH2CH3 ), 1.31(3H,
t,J=7Hz,-CH2CH3 ),1.5-2.5(4H,m,-(CH2)2-), 2.43(3H,
s,-CH3),2.1-2.8(4H,m,C2-H,-CH2 CH3), 3.0-3.8(2H,m,-
CH2-),3.8-4.6(9H,m,-O-(CH2)2-O-,-CH-,-CH2-×2),6.6
1(1H,s,C8-H), 7.32(2H,d,J=8Hz,Ph),7.18(2H,d,J=8Hz,
Ph)
【0058】IR νKBr maxcm-1:1764, 1662 元素分析 C29H33N3O9Sに対して 計算値(%) C, 58.09;H, 5.55;N, 7.01 実測値(%) C, 57.98;H, 5.67;N, 7.02
【0059】実施例4 エチル (S)−6−(アセチルアミノメチル)−α−
エチル−1,1−(エチレンジオキシ)−α−〔(R)
−1−(p−トルエンスルホニル)ピロリジン−2−イ
ルカルボニルオキシ〕−5−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロインドリジン−7−アセテート(1d):
実施例3で得た化合物(1c)2.00gをラネーニッ
ケル6gを含む酢酸20mlと無水酢酸50mlの混合溶媒
中に加え、タングステンランプの照射下、水素気流中で
2時間還元を行う。ラネーニッケルを濾去後濃縮して得
られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
す。クロロホルム−メタノール(50:1)の混液で展
開し、目的物を含む留分を濃縮乾固すると標記化合物
2.15gをアモルファスとして得た。
【0060】NMR(CDCl3中)δ:0.89(3H,t,J=7Hz,-CH2CH
3 ), 1.29(3H,t,J=7Hz,-CH2CH3 ),1.95(3H,s,-COCH3), 2.
24(3H,s,-CH3),1.5-2.8(8H,m,C2-H,-(CH2)2-,-CH2 CH3),
3.0-3.8(2H,m,-CH2-), 3.8-5.0(11H,m,-O-(CH2)2-O-,-C
H2 CH3,-CH2 NH-,C3-H,-CH-), 6.78(1H,s,C8-H),7.0-7.5
(1H,bro s,-NH-), 7.39(2H,d,J=7Hz,Ph),7.84(2H,d,J=7
Hz,Ph)
【0061】IR νKBr maxcm-1:1745, 1645, 1590 元素分析 C31H39N3O10S・1 1/4 H2Oに対して 計算値(%) C, 55.72;H, 6.26;N, 6.29 実測値(%) C, 55.59;H, 5.75;N, 6.39
【0062】実施例5 エチル (S)−6−(アセトキシメチル)−α−エチ
ル−1,1−(エチレンジオキシ)−α−〔(R)−1
−(p−トルエンスルホニル)ピロリジン−2−イルカ
ルボニルオキシ〕−5−オキソ−1,2,3,5−テト
ラヒドロインドリジン−7−アセテート(1e):実施
例4で得た化合物(1d)1.98gを無水酢酸26ml
と酢酸8mlの混液に溶解し、氷冷下NaNO2 1.1
gを加え、そのままの温度で5時間攪拌する。反応液を
留去後、残渣に四塩化炭素120mlを加え、5時間加熱
還流する。冷後、水、5%NaHCO3、水で順次洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホル
ム−メタノール(70:1)の混合溶媒で展開し、目的
物を含む留分を濃縮乾固すると標記化合物1.46gを
アモルファスとして得た。
【0063】NMR(CDCl3中)δ:0.89(3H,t,J=7Hz,-CH2CH
3 ), 1.23(3H,t,J=7Hz,-CH2CH3 ),2.04(3H,s,-COCH3), 1.
5-2.8(8H,m,C2-H,-CH2 CH3,-(CH2)2-), 2.43(3H,s,-C
H3), 3.0-4.0(2H,m,-CH2-),3.9-4.6(9H,m,C3-H,-CH2C
H3,-O-(CH2)2-O-,-CH-),5.24(2H,s,-CH2O-), 6.76(1H,
s,C8-H),7.29(2H,d,J=8Hz,Ph), 7.75(2H,d,J=8Hz,Ph)
【0064】IR νKBr maxcm-1:1746, 1659, 1614 元素分析 C31H38N2O11S・1/2 H2Oに対して 計算値(%) C, 56.78;H, 5.99;N, 4.27 実測値(%) C, 56.60;H, 5.82;N, 4.19
【0065】参考例7 (S)−4−エチル−6,6−(エチレンジオキシ)−
7,8−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ
〔3,4−f〕インドリジン−3,10(4H)−ジオ
ン(14):実施例5で得た化合物(1e)324mgを
エタノール6ml水3mlの混液に溶解し、氷冷下水酸化リ
チウム1水和物72mgを加え、1時間攪拌する。エタノ
ールを留去後、少量の氷、酢酸2ml、ジクロルメタン1
mlを順次加え、室温にて20時間攪拌する。ジクロルメ
タンで抽出し、水、5%NaHCO3、水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メ
タノール(50:1)の混液で展開し、目的物を含む留
分を濃縮する。得られた油状物をジクロルメタンとn−
ヘキサンから再結晶すると、標記化合物138mgを針状
晶として得た。
【0066】融点:170〜171℃ 比旋光度:〔α〕D+109.7°(C=0.76,CHCl3) NMR(CDCl3中)δ:0.97(3H,t,J=7Hz,-CH2CH3 ), 1.80(2H,
q,J=7Hz,-CH2 CH3),2.42(2H,dd,J=7Hz,6Hz,-CH2-),3.6-
4.5(6H,m,-O-(CH2)2-O-,-CH2-),5.17,5.57(2H,ABq,J=16
Hz,-CH2-), 6.58(1H,s,C5-H)
【0067】IR νKBr maxcm-1:1745, 1650 元素分析 C15H17NO6・1/2 H2Oに対して 計算値(%) C, 56.96;H, 5.74;N, 4.43 実測値(%) C, 56.82;H, 5.53;N, 4.53
【0068】参考例8 (S)−7,8−ジヒドロ−4−エチル−4−ヒドロキ
シ−1H−ピラノ〔3,4−f〕インドリジン−3,
6,10(4H)−トリオン(13):参考例7で得た
化合物(14)120mgを80%トリフルオロ酢酸に溶
解し、窒素ガス気流下室温にて1.5時間攪拌を続け
る。反応液を濃縮し、残渣にジクロルメタンを加え、5
%NaHCO3、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥して濃縮する。残渣をエタノール及び石油エーテルを
用いて結晶化させると無色針状晶の標記化合物81mgを
得た。
【0069】融点:172〜174℃(分解) 比旋光度:〔α〕D+117.6°(C=0.56, クロロホルム) NMR(CDCl3中)δ:0.98(3H,t,J=7Hz,-CH2CH3 ), 1.82(2H,
q,J=7Hz,-CH2 CH3),2.96(2H,t,J=7Hz,C7-H), 3.75(1H,s,
-OH),4.35(2H,t,J=7Hz,C8-H), 5.24,5.63(2H,ABq,J=17H
z,C1-H),7.23(1H,s,C5-H)
【0070】IR νKBr maxcm-1:1740, 1660, 1610 元素分析 C13H13NO5・1/4 H2Oに対して 計算値(%) C, 58.32;H, 5.08;N, 5.23 実測値(%) C, 58.15;H, 4.89;N, 5.27
【0071】参考例9 (20S)−(+)−カンプトテシン(4):参考例8
で得た化合物(13)450mg及びN(o−アミノベン
ジリデン)−p−トルイジン(15)430mgをトルエ
ン100mlに加えて得られる反応液を、ディーンスター
ク装置を用いて30分間加熱攪拌した後p−トルエンス
ルホン酸5mgを加え、更に2.5時間加熱攪拌を続け
る。反応液を冷却した後析出晶を濾取し、アセトンで洗
浄した後乾燥し黄色結晶性粉末として標記化合物500
mgを得た。
【0072】融点:265〜266℃(分解) 比旋光度:〔α〕D+41.96°(C=0.51, クロロホルム:
メタノール=8:2) NMR(DMSO-d6中)δ:0.90(3H,t,J=7.5Hz,CH3 CH2),1.89(2
H,q,J=7.5Hz,CH3 CH2),5.32(2H,s,CH2 -N又はCH2 O),5.45
(2H,s,CH2 O又はCH2 N-), 6.54(1H,s,OH),7.40(1H,s,C4-
H), 7.60-8.30(4H,m,Ar),8.74(1H,s,C7-H)
【0073】 IR νKBr maxcm-1:3440, 1750, 1660, 1610, 1585 元素分析 C20H16N2O4に対して 計算値(%) C, 68.96;H, 4.63;N, 8.04 実測値(%) C, 68.81;H, 4.85;N, 7.95
【0074】参考例10 (20S)−7−エチル−10−メトキシカンプトテシ
ン(2):参考例8で得た化合物(13)1g及び2−
アミノ−5−メトキシプロピオフェノン(16)750
mgをトルエン150mlに加えて得られる溶液をディーン
スターク装置を用いて1時間加熱攪拌した後、p−トル
エンスルホン酸10mgを加え、更に2.5時間加熱攪拌
を続ける。反応液を冷却し、析出晶を濾取してアセトン
でよく洗浄後、乾燥することにより黄白色針状晶として
標記化合物1.45gを得た。
【0075】融点:258〜261℃(分解) 比旋光度:〔α〕D+39.50°(C=0.324,クロロホルム:
メタノール=8:2) NMR(DMSO-d6中)δ:0.83(3H,t,J=7Hz,CH3 CH2),1.28(3H,
t,J=7Hz,CH3 CH2),1.82(2H,q,J=7Hz,CH3CH2 ), 3.93(3H,
s,CH3 O),5.24(2H,s,CH2 N又はCH2 O), 5.36(2H,s,CH2 O又
はCH2 N),6.39(1H,s,OH), 7.23(1H,s,C4-H),7.36-7.60(2
H,m,C11-H,C12-H),8.01(1H,d,J=10Hz,C9-H)
【0076】元素分析 C23H22N2O5に対して 計算値(%) C, 67.96;H, 5.46;N, 6.89 実測値(%) C, 67.82;H, 5.35;N, 6.84
【0077】参考例11 (20S)−7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテ
シン(3):参考例10で得た化合物(2)500mgを
10mlの47%HBr溶液に加え、窒素ガス気流下2.
5時間加熱還流する。反応終了後、反応液を濃縮乾固し
て得られる残渣にアセトンを加えて粉末化させ濾取す
る。得られた黄色粉末をメタノール及びクロロホルムか
ら再結晶することにより、黄白色の針状晶430mgを得
た。
【0078】融点:232〜235℃(分解) 比旋光度:〔α〕D+30.13°(C=0.292,クロロホルム:
メタノール=8:2) NMR(DMSO-d6中)δ:0.89(3H,t,J=7Hz,CH3 CH2),1.32(3H,
t,J=7Hz,CH3 CH2),1.87(2H,q,J=7Hz,CH3CH2 ), 5.27(2H,
s,CH2 O又はCH2 N),5.41(2H,s,CH2 N又はCH2 O), 6.43(1H,
s,OH),7.28(1H,s,C14-H), 7.30-7.50(2H,m,C11-H,C12-
H),8.02(1H,d,J=10Hz,C9-H)
【0079】元素分析 C22H20N2O5・H2Oに対して 計算値(%) C, 64.38;H, 5.40;N, 6.82 実測値(%) C, 64.38;H, 5.31;N, 6.62
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江島 明男 東京都江戸川区北葛西1丁目16−13 第 一製薬中央研究所内 (56)参考文献 J.Org.Chem.,49(25) (1984)P.4786−800

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 はシアノ基、アセチルアミノメチル基、ア
    セトキシメチル基又はヒドロキシメチル基を示し、R2
    はエトキシ基又は1−フェニルエチルアミノ基を示し、
    3 はヒドロキシル基又は1−(p−トルエンスルホニ
    ル)ピロリジン−2−イル−カルボニルオキシ基を示
    す)で表わされる1,2,3,5−テトラヒドロインド
    リジン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、R1 がシアノ基、アセ
    チルアミノメチル基又はアセトキシメチル基であり、R
    2 がエトキシ基であり、R3 が1−(p−トルエンスル
    ホニル)ピロリジン−2−イル−カルボニルオキシ基で
    ある請求項1記載の1,2,3,5−テトラヒドロイン
    ドリジン誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)中、R1 がヒドロキシメチ
    ル基であり、R2 が1−フェニルエチルアミノ基であ
    り、R3 がヒドロキシル基である請求項1記載の1,
    2,3,5−テトラヒドロインドリジン誘導体。
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