JPH0369911B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0369911B2
JPH0369911B2 JP57161600A JP16160082A JPH0369911B2 JP H0369911 B2 JPH0369911 B2 JP H0369911B2 JP 57161600 A JP57161600 A JP 57161600A JP 16160082 A JP16160082 A JP 16160082A JP H0369911 B2 JPH0369911 B2 JP H0369911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indole
formula
reaction
ether
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57161600A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5953485A (ja
Inventor
Kazuya Ninomya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Original Assignee
Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK filed Critical Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Priority to JP16160082A priority Critical patent/JPS5953485A/ja
Publication of JPS5953485A publication Critical patent/JPS5953485A/ja
Publication of JPH0369911B2 publication Critical patent/JPH0369911B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式 (式中Rは置換基を有していてもよいアルキル
基又はアリール基、R1は低級アルキル基、X及
びYは水素原子又は水酸基、Zは水素原子又はオ
キソ基、〓は一重結合又は二重結合を示す)で表
わされるリゼルギン酸誘導体に関する。
式の化合物は、種々の生理活性を有する麦角
アルカロイドの基体であるリゼルギン酸と類似の
化学構造を有し、医薬として及びリゼルギン酸誘
導体の合成用中間体として有用である。式の化
合物のうち、一般式 (式中R及びR1は前記の意味を有する)で表
わされる8−アシル−3a,5a,6a,7,11b,
11c−ヘキサハイドロ−5−アルキル−6H−フラ
ン〔3.2−c〕インドール〔4.3−fg〕−4〔5H〕−
オン誘導体は、一般式 (式中R及びR2は前記の意味を有する)で表
わされる化合物を、水素化硼素ナトリウムの存在
下に光照射することにより得られる。
式の化合物に光照射するに際しては、水素化
硼素ナトリウムはメタノールなどの溶媒に溶解し
て添加することが好ましい。本反応は不活性ガス
雰囲気中で行うことが好ましく、反応液は10℃以
下に保持することが好ましい。
出発原料である式の1−アシル−4−(N−
アルキル−フランカルボキシアミド)−1,2,
2a,3−テトラハイドロベンゾ〔cd〕インドー
ル誘導体は、一般式 (式中Rは前記の意味を有する)で表わされる
1−アシル−4−ケト−1,2,2a,3,4,
5−ヘキサハイドロベンゾ〔cd〕インドールを
モノアルキルアミンと反応させ、生成する一般式 (式中R及びR1は前記の意味を有する)で表
わされる1−アシル−4−アルキルイミノ−1,
2,2a,3,4,5−ヘキサハイドロベンゾ
〔cd〕インドールを、一般式 (式中X′は水酸基、ハロゲン原子、ジアルキ
ルアミノ基、アルコキシ基又はフリルカルボニル
オキシ基を示す)で表わされる化合物と反応させ
ることにより得られる。
こうして得られた式aの化合物に、例えば水
素化アルミニウムリチウムを作用させ、生成する
5−アルキル−3a,4,5,5a,6a,7,11b,
11c−オクタハイドロ−6H−フラン〔3,2−
c〕インドール〔4,3,−fg〕キノリンをトリ
エチルアミンの存在下にアシルハライドと反応さ
せると、一般式 (式中R及びR1は前記の意味を有する)で表
わされる8−アシル−5−アルキル−3a,4,
5,5a,6a,7,11b,11c−オクタハイドロ−
6H−フラン〔3,2−c〕インドール〔4,3
−fg〕キノリン誘導体が得られる。式bの化合
物にはC/D環のトランス体及びシス体が存在す
る。
次いで式bの化合物を酸化剤例えば酸化オス
ミウムで酸化すると、一般式 (式中R及びR1は前記の意味を有する)で表
わされる8−アシル−2,3,3a,4,5,5a,
6a,7,11b,11c−デカハイドロ−2,3−ジ
ヒドロキシ−5−アルキル−6H−フラン〔3,
2−c〕インドール〔4,3−fg〕キノリン誘導
体が得られる。
本発明の重要な点は、一連の反応方法により応
用性の広い新規なリゼルギン酸及びその関連化合
物が得られ、これによつて特に合成麦角アルカロ
イド類の合成方法が確立されたことである。リゼ
ルギン酸の合成方法としては、これまでウイドロ
ード(1954)、ジユリア(1969)、ラメージ
(1976)及びオボルザー(1981)の方法が知られ
ている。これらの方法はいずれもリゼルギン酸の
みを合成する方法であつたので、同じ方法を用い
てリゼルギン酸に類似した他の麦角アルカロイド
の合成を行うことはできなかつた。
本発明の化合物を用いることにより、リゼルギ
ン酸を収率よく合成できるのみならず、エナミド
体を還元的に光閉環反応を行わせ、生成する成績
体を用いてその構造中の一部を変換するだけの操
作で異なる麦角アルカロイドの合成を可能にする
点で、前記の公知方法とは著しく異なり、天然の
麦角アルカロイドのみならず新規な関連化合物の
合成を可能にした点で、麦角アルカロイドの化学
の進歩、発展に大きく貢献するものである。また
本発明は、天然の麦角アルカロイドの生理活性の
みならず、新規関連化合物の生理活性を医薬への
用途に利用できる可能性を開いた点でも有用であ
る。
本発明においてエナミド体の還元的光閉環反応
は特に重要である。この閉環反応の成績体はC/
D環トランス体とシス体の2つの異性体の混合物
であるが、混合物としての収率は80%強と高収率
を示し、また麦角アルカロイドのエルゴリン骨格
を合成するのに用いられるトランス体が主成績体
で、約60%の良好な収率を示し、更にこのトラン
ス体はエーテルからの再結晶で容易に単離できる
ことも注目に値する。下記実施例で得られた化合
物は、いずれも元素分析、赤外分光分析、質量分
析、プロトン核磁気共鳴等の機器分析により構造
が確認された。
実施例 1 (原料物質の合成例) 1−ベンゾイル−4−ケト−1,2,2a,3,
4,5−ヘキサハイドロベンゾ〔cd〕インドー
ル2gを常法により処理してイミン体を得る。こ
のイミン体をベンゼン200mlに溶解したのち、ト
リエチルアミン1gを加える。この溶液に、新た
に製したフランカルボン酸クロリド1.13gの無水
ベンゼン溶液30mlを氷冷撹拌下に滴加する。滴加
終了後、2時間おだやかに還流加熱する。反応終
了後、反応液を水洗し、乾燥したのち、溶媒を留
去すると、粗生成物3.21gが得られる。これをカ
ラムクロマトグラフイ(SiO2−CHCl3)により
精製し、エーテル−メタノールより結晶化する
と、1−ベンゾイル−4−(N−メチル−3−フ
ランカルボキシアミド)−1,2,2a,3−テト
ラハイドロベンゾ〔cd〕インドール2.66g(収率
96%)が得られる。融点:128〜130℃(エーテ
ル、メタノール)。
実施例 2 水素化硼素ナトリウム600mgの無水メタノール
溶液60mlに、前記のフランカルボキシアミド体
600mgの無水ベンゼン溶液500mlを加える。窒素ガ
スを吹き込みながら、反応液を10℃以下に保ち、
約2時間光照射する。反応終了後、反応液を水洗
し、乾燥したのち溶媒を留去し、残査をエタノー
ルから再結晶する。この結晶を取し、エーテル
と少量のエタノールで洗浄して乾燥すると、8−
ベンゾイル−3a,5a,6a,7,11b,11c−ヘキ
サハイドロ−5−メチル−フラン〔3,2−c〕
インドール〔4,3−fg〕キノリン−4(5H)オ
ンの結晶402mgが得られる。さらに液と洗液を
集めてカラムクロマトグラフイ(SiO2−CHCl3
により分離、精製すると、前記化合物の結晶86mg
が得られる。合計収量488mg(収率81%)。
この結晶は、NMRにより2種類の異性体の混
合物で、主成績体はC/D−トランス体(融点:
187〜189℃、ベンゼン−エーテル)であることが
知られた。
実施例 3 実施例2で得られたC/D−トランス体を主成
分とするフランインドールキノロン体970mgを、
無水エーテル−無水テトラヒドロフラン(1:1
混液100mlに溶解し、これに水素化アルミニウム
リチウム970mgを加える。この溶液に窒素ガスを
吹き込みながら、2時間おだやかに還流する。反
応終了後、溶媒を留去し、エーテルを加える。過
剰の水素化アルミニウムリチウムを水で分解した
のち、エーテル層を傾斜して分液ロートに移す。
さらにベンゼンでよく洗浄し、水洗し、乾燥した
のち溶媒を留去する。
得られた残査を無水ベンゼン85mlに溶解し、ト
リエチルアミン500mgを加える。この溶液に、塩
化ベンゾイル640mgの無水ベンゼン溶液10mlを氷
冷攪拌下に滴加する。滴加終了後、2時間室温で
攪拌し、さらに一晩室温で放置する。反応液を水
洗したのち、15%アンモニア水で2回洗浄し、さ
らに水洗し、乾燥したのち溶媒を留去する。残査
にエーテルを加え、この混合液を過すると
(3aβ,5aβ,6aβ,11bα,11cβ)−8−ベンゾイ
ル−5−メチル−3a,4,5,5a,6a,7,
11b,11c−オクタハイドロ−6H−フラン〔3,
2−c〕インドール〔4,3−fg〕キノリン
(C/D−トランス体)530mgが得られる。さらに
液をプレパラテイブ薄層クロマトグラフイ
(SiO2−CHCl3−CH3OH)により分離すると、
前記の化合物39mg及び(3aβ,5aα,6aβ,11bα,
11cβ)−8−ベンゾイル−5−メチル−3a,4,
5,5a,6a,7,11b,11c−オクタハイドロ−
6H−フラン〔3,2−c〕インドール〔4,3
−fg〕キノリン(C/D−シス体)83mgが得られ
る。
C/D−トランス体、合計収量569mg(61%)、
融点:187〜189℃(分解)(ベンゼン−エーテル) C/D−シス体、収量83mg(9%)、融点:172
〜174℃(分解)(ベンゼン) 実施例 4 実施例3で得られたC/D−トランスフランイ
ンドールキノリン600mg(1.61ミリモル)を無水
テトラヒドロフラン15mlに溶解し、これにピリジ
ン1mlを加える。この溶液を−30℃に冷却したの
ち、酸化オスミウム(OSO4)410mg(1.61ミリモ
ル)の無水テトラヒドロフラン溶液3mlを加え、
さらに2時間反応液を−30℃に保持する。反応終
了後、テトラヒドロフランを留去し、得られる結
晶を取し、エーテルでよく洗浄する。結晶を乾
燥したのち、塩化メチレン−エタノール(1:
1)混液20mlに溶解し、氷冷下に硫化水酸ガスを
激しく吹き込む。次いでこの反応を吸引過した
のち、さらに2重ひだ付き紙で2回過し、
液を濃縮する。残査をメタノール−エーテルより
結晶化し、取したのち、クロロホルムで洗浄
し、乾燥すると、白色結晶として、8−ベンゾイ
ル−2,3,3a,4,5,5a,6a,7,11b,
11c−デカハイドロ−2,3−ジヒドロキシ−5
−メチル−6H−フラン〔3,2−c〕−インドー
ル〔4,3−fg〕キノリン347mg(収率53%)が
得られる。
8α−CO2Me体を用いて同様に処理すると、前
記のβ体が同様の収率で得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは置換基を有していてもよいアルキル
    基又はアリール基、R1は低級アルキル基、X及
    びYは水素原子又は水酸基、Zは水素原子又はオ
    キソ基、〓は一重結合又は二重結合を示す)で表
    わされるリゼルギン酸誘導体化合物。
JP16160082A 1982-09-18 1982-09-18 リゼルギン酸誘導体化合物 Granted JPS5953485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16160082A JPS5953485A (ja) 1982-09-18 1982-09-18 リゼルギン酸誘導体化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16160082A JPS5953485A (ja) 1982-09-18 1982-09-18 リゼルギン酸誘導体化合物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3657291A Division JPH064626B2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 リゼルギン酸誘導体の中間体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5953485A JPS5953485A (ja) 1984-03-28
JPH0369911B2 true JPH0369911B2 (ja) 1991-11-05

Family

ID=15738228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16160082A Granted JPS5953485A (ja) 1982-09-18 1982-09-18 リゼルギン酸誘導体化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5953485A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2317363A2 (en) 2009-10-26 2011-05-04 Olympus Corporation Microscope connecting unit and microscope system

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0453528Y2 (ja) * 1985-11-22 1992-12-16
JPS6338011U (ja) * 1986-08-29 1988-03-11

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1965896A1 (de) * 1968-09-17 1970-10-01 Inst Pasteur Etablissement Rec Verfahren zur Herstellung von Lysergsaeure und Derivaten derselben

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1965896A1 (de) * 1968-09-17 1970-10-01 Inst Pasteur Etablissement Rec Verfahren zur Herstellung von Lysergsaeure und Derivaten derselben

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2317363A2 (en) 2009-10-26 2011-05-04 Olympus Corporation Microscope connecting unit and microscope system

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5953485A (ja) 1984-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100400941B1 (ko) 축합6환화합물및그의제조방법
JPH0737460B2 (ja) ピラノインドリジン誘導体及びその製造法
JPH09512559A (ja) 分子内環化によるカンプトテシン誘導体の製造
JPS5827276B2 (ja) ビンカミンおよびその関連化合物の製法
JP7387599B2 (ja) クックソン型誘導体化試薬、クックソン型誘導体化試薬の製造方法、エン化合物の製造方法、およびエン化合物の分析方法
Fletcher et al. The Synthesis and Characterization of New Optically Active ‘dimeric’‘pineno’‐[4, 5]‐fused 2, 2′‐bipyridines linked without spacer or by small spacer groups
JPS6318592B2 (ja)
JPH0369911B2 (ja)
EP0021923B1 (fr) Procédé de préparation de dérivés vincaminiques et dérivés vincaminiques
CN113637009B (zh) 一种制备氮杂并环类化合物的方法
JP2002517399A (ja) 新規なビンカアルカロイド誘導体及びその調製方法
RU2448957C2 (ru) Фторированные производные катарантина, их получение и применение в качестве прекурсоров димерных алкалоидов vinca
KR101098201B1 (ko) 불소화된 펜타센 유도체 및 그들의 제조방법
JPH11512391A (ja) ジメチルチタノセンの製造法
KR950008970B1 (ko) t-부틸 에르골린 유도체의 제조방법
Bates et al. Acid catalysis of the Claisen rearrangement. 1. Formation of 4, 4'-bis (2H-chromenyl) mercury derivatives from aryl 2-propynyl ethers
JP3017338B2 (ja) インドールアルカロイド誘導体製造用の新規中間体化合物
JPS59116285A (ja) 15−ハロ−e−ホモエブルナン誘導体およびその製造方法
KR100203233B1 (ko) 아스타크산틴의 제조방법
JPS61286390A (ja) 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの製造方法
JPS5951288A (ja) 新規な9−ニトロカンプトテシン及びその製造法
EP0054892B1 (en) Synthesis of indolines
JP4701185B2 (ja) カンプトテシン誘導体の製造方法
JP2651658B2 (ja) 1,2,3,5−テトラヒドロインドリジン誘導体
CN118125968A (zh) 一种温度调控制备六元螺环吲哚及七元稠环吲哚衍生物的合成方法