JPH0113009Y2 - - Google Patents

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JPH0113009Y2
JPH0113009Y2 JP1983202948U JP20294883U JPH0113009Y2 JP H0113009 Y2 JPH0113009 Y2 JP H0113009Y2 JP 1983202948 U JP1983202948 U JP 1983202948U JP 20294883 U JP20294883 U JP 20294883U JP H0113009 Y2 JPH0113009 Y2 JP H0113009Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車のカウルに関連する車体構造に
関するものである。
[従来の技術] 第1図に示すように、ワイパにより拭き落され
た前ガラス4の雨水は、前ガラス4の下縁部を支
持するダツシユ板5と機関室を覆う機関フード2
との間に形成した断面U字形のカウル3へ流れ込
み、カウル3の両端側から機関室の外側方へ排出
される。カウル3の上面を覆うために、前ガラス
5と機関室のサイド板との間に、スリツトを有す
る合成樹脂製のカウルカバーが支持される。
ところで、第2,3図に実線で示すように、車
体の床部を補強する左右1対のサイド部材18
が、互いに平行かつ車体の前端から後端まで直線
状に配置されるFR車両に対し、機関室に内燃機
関と変速機が横置きされるFF車両では、機関の
配置の関係と平坦な車室床面をできるだけ広く採
る都合から、第2,3図に破線で示すように、サ
イド部材18が車室床部でロツカ部材25を兼ね
ている。機関室ではサイド部材18の前端部18
bがFR車両の場合に比べて高い位置に配置され、
前端部18bの後方側18aが互いに外側方へ湾
曲されてロツカ部材25に結合される。サイド部
材18の後端部18dでも、この前方側18cが
外側方へ湾曲され、ロツカ部材25と結合され
る。
上述の車体構造では、機関室と車室を仕切るダ
ツシユ板5の剛性強度が比較的弱くなる。すなわ
ち、ハンドル26を支持するステアリングコラム
27と横方向に延びるラツク・ピニオン式操向機
構のラツクハウジングがダツシユ板5に支持され
る関係上、急激にハンドルを切つた場合に、ダツ
シユ板5のラツクハウジング支持部が瞬時弾性変
形し、前輪へ伝達されるべきストロークが一時的
に滅殺され、ハンドルの切り角に対応した舵角に
まで前輪が傾けられるまでに、多少の時間遅れが
生じ、操縦安定性が損われるという問題がある。
また、前面衝突時、機関と変速機がダツシユ板
5に押し付けられると、カウル3の変形により前
ガラス4が破損し、ステアリングコラムの後退に
よりハンドル26が運転者の胸部へ打ちつけられ
るなどの危険性がある。
実開昭57−85373号公報に開示されるように、
カウルがカウルカバーにより閉断面構造とされて
も、カウルカバーが樹脂製の場合は上述の問題は
解消されない。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の問題に鑑み、カウルの簡
単な補強により、ステアリングコラムを支持する
ダツシユ板の剛性が高められる車体構造を提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成はダ
ツシユ板の前ガラス支持部よりも下方前側の段部
に上向きの延長板を結合して側面断面がU字形の
カウルを形成し、複数の前後方向の補強板を、カ
ウルの長手方向に間隔を存してカウルの上縁部に
結合し、ダツシユ板の前ガラス支持部よりも下方
後側に、側面断面がJ字形のクロスバーを結合し
て閉断面としたものである。
[作用] 延長板6上縁部とダツシユ板5の前ガラスを支
持する壁部5bの上縁部との間に結合した補強板
7により、カウル3とダツシユ板5の剛性強度が
向上され、車輪からステアリングコラムを経てハ
ンドルや計器板へ伝わる振動が抑えられ、操縦安
定性が向上される。
カウル3の補強板7とクロスバー12によるダ
ツシユ板5の剛性強度向上により、車両の前面衝
突時のダツシユ板5の前ガラス支持部の変形やダ
ツシユ板5の中央部の車室側への突出変形が抑え
られ、運転者の安全性が向上される。
[考案の実施例] 第4図に示すように、機関を搭載する車体前部
では、左右1対のサイド板16の前端部に前クロ
ス部材15が結合される一方、後方側にダツシユ
板5が結合される。サイド板16の下縁部に補強
部材としての断面字形のサイド部材18が溶接
により結合され、この後方側18aは外側方へ湾
曲され、かつ図示してない車室床部の両側縁部を
補強する公知のロツカ部材と結合される。
サイド板16に前輪懸架機構のシヨツクアブソ
ーバの上端部を支持するシヨツクタワー17が一
体に形成され、また前輪の操向リンク機構が貫通
する開口19が設けられる。サイド板16の外側
に、図示してない公知のフエンダ板が結合され
る。ダツシユ板5の中央部に変速操作機構を車室
へ延出させる開口22が設けられ、また片側にス
テアリングコラムを貫通支持する穴20が設けら
れる。
第6図に示すように、ダツシユ板5に上縁部に
カウル3が構成される。つまり、ダツシユ板5の
上方部に水平な段部5cが形成される。段部5c
の前縁は下方へ折り曲げられて機関室を区画する
垂直な壁部5dに連なり、後縁は上方へ延びる壁
部5bを経て前ガラス4を接着剤11により結合
支持する前ガラス支持部5aに連なる。前ガラス
支持部5aの剛性を得るために、前ガラス支持部
5aの後側と段部5cとに、計器などを収容支持
する断面ほぼJ字形のクロスバー12の縁部が結
合され、閉断面とされる。
前ガラス4の雨水を排除するために、カウル3
はダツシユ板5の段部5cの前縁に、上方へ延び
る延長板6が結合され、断面U字形をなす樋状の
排水路が構成される。
本考案によれば、カウル3の剛性強度を向上す
るために、段部5cの後縁に連なる傾斜した壁部
5bの上縁部と延長板6の上縁部との間に複数の
補強板7が掛け渡され、溶接により固定される。
カウル3を覆う合成樹脂製のカウルカバー9が、
前ガラス4に接着剤により結合され、かつ両側端
部をサイド板16に結合される。こうして、前ガ
ラス4の前側はカウルカバー9と機関フード2に
より覆われる。
図示の実施例では、2枚の補強板7がカウル3
の長手方向に間隔を存して配設される。第5図に
示すように、補強板7の後端部はダツシユ板5の
前ガラス支持部5aに重ね合され、両側方へ突出
するフランジ7aが壁部5bに重ね合され溶接に
より結合される。同様に、補強板7の前端部は延
長板6の上縁部に重ね合され、両側方へ突出する
フランジ7aが延長板6に重ね合され溶接により
結合される。
本考案は上述のように小形軽量の補強板7をカ
ウル3に追加配設するだけで、カウル3に配設さ
れるワイパ駆動機構の動作の妨げとならず、カウ
ル3の剛性強度が向上される。また、クロスバー
12と相俟つてダツシユ板5の剛性強度も高めら
れるので、第4図に示す穴20に貫通支持される
ステアリングコラム27の支持部の車輪から受け
る振動が抑えられ、ハンドルの振動が抑えられ、
操縦安定性が向上される。
ダツシユ板5の剛性強度が高められるので、ク
ロスバー12を介してダツシユ板5に取り付けら
れる計器板の振動が抑えられる。
車両の前面衝突時、サイド部材18に加わる衝
撃荷重はロツカ部材25を経て車体後部へ伝達さ
れ、車体の重心位置が車軸よりも高いために、車
両がピツチングを起す。この時、サイド板16を
経て車体上部へ伝達される衝撃荷重や機関の後方
移動による荷重が、補強板7により部分的に閉断
面とされるカウル3とクロスバー12により受け
止められる。したがつて、ダツシユ板5の前ガラ
ス支持部5aの変形が抑えられ、前ガラス4の破
損が防止される。
また、補強板7とクロスバー12によりダツシ
ユ板5の中央部が車室側へ押し込まれるのを抑え
られるので、運転者がダツシユ板5と座席との間
に挟まれる危険性が緩和される。
[考案の効果] 本考案は上述のように、ダツシユ板の前ガラス
支持部よりも下方前側の段部に上向きの延長板を
結合して側面断面がU字形のカウルを形成し、複
数の前後方向の補強板を、カウルの長手方向に間
隔を存してカウルの上縁部に結合し、ダツシユ板
の前ガラス支持部よりも下方後側に、側面断面が
J字形のクロスバーを結合して閉断面としたか
ら、小形軽量の補強板をカウルに追加するだけ
で、カウルとダツシユ板の剛性強度が向上され、
車輪からステアリングコラムを経てハンドルや計
器板へ伝わる振動が抑えられ、操縦安定性が向上
される。
カウルの補強板とクロスバーによるダツシユ板
の剛性強度向上により、車両の前面衝突時のダツ
シユ板の前ガラス支持部の変形やダツシユ板の中
央部の車室側への突出変形が抑えられ、運転者の
安全性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に関連する部分を明示するため
の車両の斜視図、第2図はFF車とFR車との車体
構造の主要部を説明するための側面図、第3図は
同平面図、第4図は本考案に係る車体構造を示す
斜視図、第5図は同要部拡大図、第6図は同側面
断面図である。 3:カウル、4:前ガラス、5:ダツシユ板、
5c:段部、6:延長板、7:補強板、12:ク
ロスバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダツシユ板の前ガラス支持部よりも下方前側の
    段部に上向きの延長板を結合して側面断面がU字
    形のカウルを形成し、複数の前後方向の補強板
    を、カウルの長手方向に間隔を存してカウルの上
    縁部に結合し、ダツシユ板の前ガラス支持部より
    も下方後側に、側面断面がJ字形のクロスバーを
    結合して閉断面としたことを特徴とする車体構
    造。
JP20294883U 1983-12-29 1983-12-29 車体構造 Granted JPS60110177U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20294883U JPS60110177U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20294883U JPS60110177U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60110177U JPS60110177U (ja) 1985-07-26
JPH0113009Y2 true JPH0113009Y2 (ja) 1989-04-17

Family

ID=30765371

Family Applications (1)

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JP20294883U Granted JPS60110177U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 車体構造

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JP (1) JPS60110177U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597174Y2 (ja) * 1979-04-27 1984-03-05 日産自動車株式会社 エアボツクス構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60110177U (ja) 1985-07-26

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