JPH01118139A - 静電写真式像形成部材 - Google Patents

静電写真式像形成部材

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JPH01118139A
JPH01118139A JP27707287A JP27707287A JPH01118139A JP H01118139 A JPH01118139 A JP H01118139A JP 27707287 A JP27707287 A JP 27707287A JP 27707287 A JP27707287 A JP 27707287A JP H01118139 A JPH01118139 A JP H01118139A
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武居 良明
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    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0528Macromolecular bonding materials
    • G03G5/0557Macromolecular bonding materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
    • G03G5/0564Polycarbonates

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は感光体、例えば電子写真感光体に関するもので
ある。
口、従来技術 カールソン方法の電子写真複写機においては、感光体表
面に帯電させた後、露光によって静電潜像を形成すると
共に、その静電潜像をトナーによって現像し、次いでそ
の可視像を紙等に転写、定着させる。同時に、感光体は
付着トナーの除去や除電、表面の清浄化が施され、長期
に亘って反復使用される。
従って、電子写真感光体としては、帯電特性および感度
が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論で
あるが、加えて繰返し使用での耐剛性、耐摩耗性、耐湿
性等の物理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾン、
露光時の紫外線等への耐性(耐環境性)においても良好
であることが要求される。
従来、電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛、硫
化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とする感光
層を有する無機感光体が広く用いられている。
一方、種々の有機光導電性物質を電子写真感光体の感光
層の材料として利用することが近年活発に開発、研究さ
れている。
例えば特公昭50−10496号には、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾールと2.4.7−ドリニトロー9−フルオ
レノンを含有した感光層を有する有機感光体について記
載されている。しかしこの感光体は、感度及び耐久性に
おいて必ずしも満足できるものではない。このような欠
点を改善するために、感光層において、電荷発生機能と
電荷輸送機能とを異なる物質に個別に分担させることに
より、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開発す
る試みがなされている。このようないわば機能分離型の
電子写真感光体においては、各機能を発揮する物質を広
い範囲のものから選択することができるので、任意の特
性を有する電子写真感光体を比較的容易に作製すること
が可能である。
電荷輸送物質として低分子量の有機化合物を用い、任意
の電荷を発生する物質と高分子バインダーとを併用する
ことにより、すぐれた電子写真特性と被膜強度とを有す
る電子写真感光体を得るための努力がなされている。
上記高分子バインダーとしては、帯電特性、繰り返し特
性等の面でポリカーボネートが優れている。例えば下記
構造単位のポリカーボネートが挙げられる。
このポリカーボネートは、ビスフェノールAの中心炭素
原子に2つのメチル基が対称的に結合した構造を有して
いる。しかし、検討の結果、上記ポリカーボネートには
次の欠点が存在することが判明している。
(l)0機械的強度、特に耐傷性、耐摩耗性が不充分で
、有機感光体の高耐久化が困難である。
(2)、キャリア輸送物質(CTM)との相溶性が悪く
、CTMの結晶析出を生じ易く、このため塗膜にクラッ
クが入りひび割れることがある。
(3)0例えばデイツプ塗布法において上記ポリカーボ
ネートを高濃度で使用した場合、ポリカーボネートの結
晶化によって塗布液がゲル化し易く、塗布液寿命が短い
(4)、塗膜形成時に膜表面にゲル状物質が凸部を形成
し、この丈めに塗膜の一尾引きが生じて収率が低下した
り、或いは感光体としての使用時に表面の凸部にトナー
が付着してクリーニングされずに残り、いわゆるトナー
フィルミングによる画像欠陥が生じ易い。
なお、上記ポリカーボネートが結晶化し易い原因は、上
記ポリカーボネートにおいて、中心炭素原子に結合して
いる基が最も低級のメチル基からなっており、これが高
度の分子鎖配列を生ぜしめるからであると考えられる。
かかる結晶化し易いポリカーボネートの問題点を解決す
べく、特開昭60−172044号公報、特開昭60−
172045号公報において、非結晶性のポリカーボネ
ートを感光層に用いることが捉案されている。
この非結晶性のポリカーボネートによれば、上述の問題
点を解決でき、機械的強度、耐傷性、耐摩耗性に優れた
感光体を提供しうる。
ところが、本発明者が検討を重ねた結果、上記の非結晶
性のポリカーボネートを用いた感光体は、繰り返し使用
時の電気的特性に劣り、操り返し使用によって残留電位
が上昇することが判明した。
以上述べたように、製膜性、機械的強度、耐傷性、耐摩
耗性に優れ、かつ繰り返し使用時の電気的特性の良好な
電子写真感光体の提供は困難であり、かかる要求を共に
満足しうる感光体の出現が要望されている。
ハ2発明の目的 本発明の目的は、製膜性、機械的強度、耐傷性、耐摩耗
性に優れ、かつ繰り返し使用時の電気的特性の良好な感
光体を提供することである。
二9発明の構成及びその作用効果 本発明は、感光層を設けた面倒の表面領域に下記−形式
CI)で表される構造単位及び/又は下記一般式(n)
で表される構造単位を主要繰り返し単位として有するポ
リカーボネートが含有され、かつヒンダードアミン構造
単位を分子内に存する化合物が前記不表面領域に含有さ
れていることを特徴とする感光体に係るものである。
−形式〔■〕 : (但、この−形式中、 R1、R2、水素原子、置換若しくは未置換の脂肪族基
、置換若しくは未置換の 炭素環基、又は置換若しくは装置 換の芳香族基であって、R1及び R2の少なくとも一方がかさ高い 基、 R3、R4、R5、R6、R7、R11,R9、R10
:水素原子、ハロゲン原子、置換若 しくは未置換の脂肪族基又は置換 若しくは未置換の炭素環基 である。) 一般式〔■〕 : (但、この−形式中、 R3、R4、RS 、 R6、R7、R1,R9、Rl
O:前記したものと同じ、 Z:置換若しくは未置換の炭素環又は 置換若しくは未置換の複素環を形 成するのに必要な原子群 である。) 上記において、「感光層を設けた面倒の表面領域」とは
感光体の表面側の領域(導電性基体の反対側)を意味し
、例えば電荷発生層、電荷輸送層、表面(保護)層、表
面改質層等の感光体表面側に設けられた層の他、明確に
層をなしていない場合、例えば電荷輸送層の表面領域に
「ヒンダードアミン構造単位を分子内に存する化合物」
を拡散、添加せしめたような場合をも含む趣旨である。
本発明において、感光層を設けた面倒の表面領域に上記
−形式([)、(If)で表される構造単位を主要繰り
返し単位として有するポリカーボネートを含有せしめた
点が重要である。
即ち、これらのポリカーボネートは機械的強度、耐傷性
、耐摩耗性、耐剛性に優れ、帯電性能も良好である。特
に、表面が硬く、かつ適度の滑り性をもつという特徴を
有しており、透明性、絶縁性が良好であり、CTMとの
相溶性にも優れている。
また、上記ポリカーボネートのビスフェノールΔ部分の
中心炭素原子には、少なくとも一方がかさ高いくバルキ
ーな)R’ 、R”が結合しているか、或いは上記Zに
よる環が形成されているので、これらのR1及び/又は
R2或いはZによってポリカーボネートの分子鎖が特定
方向に配列することが効果的に阻止される。このため、
感光層の形成時にポリカーボネートが結晶化して膜表面
に析出することがなく、異常な凸部による収率の低下、
及びトナーフィルミングによる画像欠陥等の如き特性劣
化、塗布液の速やかなゲル化等を防ぐことができる。こ
うした顕著な効果は、上記一般弐(1)においてR1と
R2が互いに異なるか或いは非対称に結合していれば、
更に充分に発揮される。上記−形式(I[)では、上記
Zによる環が上記の顕著な効果に直接寄与している。
更に、本発明においては、「ヒンダードアミン構造単位
を分子内に有する化合物(以下、ヒンダードアミン系化
合物、ヒンダードアミン系酸化防止剤と呼ぶこともある
。)が感光層を設けた面倒の少なくとも表面領域に含有
せしめられている点が重要である。
即ち、上記−形式(1)、(If)で表される構造単位
を主要繰り返し単位として有するポリカーボネートとヒ
ンダードアミン系化合物との併用により、上記した一般
式(1)、(II)で表されるポリカーボネートを感光
体の表面領域に含有せしめたことによる前述の作用効果
をあますところなく充分に゛享受しつつ、なおかつ上記
ポリカーボネートの欠点であった繰り返し使用時の電気
的特性の悪化を防止できたのである。
即ち、かかる構成の採用により、繰り返し使用時の電気
的特性が飛躍的に向上し、残留電位上昇、受容電位低下
、感度劣化を防止できたのである。
以上述べたように、上記一般式(1)、〔■〕で表され
る構造単位を繰り返し単位として有するポリカーボネー
トと、ヒンダードアミン構造単位を分子内に有する化合
物との併用により、製膜性、機械的強度、耐傷性、耐摩
耗性に優れ、かつ繰り返し使用時の帯電性能、残留電位
特性に優れた感光体を提供でき、全体として感光体の耐
久性を飛躍的に向上せしめることができるのである。
ヒンダードアミン構造単位を分子内に有する化合物が上
記のような作用効果を奏する理由は、−心火のようなも
のと考えられる。即ち、ヒンダードアミン構造単位を分
子内に有する化合物は、オゾン雰囲気、紫外線被曝下及
び/または高温環境等の環境下において化学的に安定で
ある。特に帯電時に発生するオゾンその他の活性物質に
よる帯電能の低下、暗電導度の増大等の現象に対して著
しい改善効果を示す。更に、帯電電位の向上及び暗減衰
の減少の効果が得られ、このため環境中のオゾン濃度の
高低にかかわりなく、初期特性が優れ、繰り返し使用に
よる疲労、劣化が極めて少なく、受容電位低下、感度劣
化又は残留電位上昇等の著しく軽減された優れた特性が
得られる。
その作用効果の機構は定かではないが、嵩高原子団の作
る立体的障害によってアミノ窒素原子の熱振動を抑制し
たり外部活性物質の影響を阻止するためと思われる。
上記−形式(1)及び/又は(II)で表される構造単
位を主要繰り返し単位として有するポリカーボネートに
ついて更に述べる。
まず、−形式(1)、(II)で表される構造単位につ
いて述べる。
一般式〔I〕で表されるポリカーボネートにおいては、
R1、R2の少なくとも一方がかさ高い基であることが
必須不可欠であるが、こうしたかさ高い基は炭素原子数
が3以上であることが望ましく、分子鎖配列を妨げる如
き立体障害作用をなすものである。このようなかさ高い
基としては、次のものが例示される。
(1)。
(但、R”は水素原子、メチル基等のアルキル基、−(
−cH,)、C0OR(Rはアルキル基、m≧1)で表
されるアルキルエステル基)(3)、  C−a Hz
*+−+で表されるアルキル基(但、m≧4) (4)、  →CHz)−GOOR”で表されるアルキ
ルエステル基 (但、RI!はアルキル基、m≧2) また、R1、R1の一方がかさ高い基である場合、他方
は水素原子、メチル基等のアルキル基であってよい。
次に、上記−形式(1)、(It)におけるR3−R1
11の基は、水素原子をはじめ、C1,Br、F等のハ
ロゲン原子、メチル基等のアルキル基、シクロヘキシル
基等の炭素環基であってよい。
また、上記−形式(II)の構造単位においては、上記
Zは5員又は6員の炭素環又は複素環を形成するもので
あってよく、こうした環としてはシクロヘキシル環、シ
クロペンチル環等が挙げられ、環の一部にアセチル基、
アセチルアミノ基等の置換基が導入されていてよい。
一形式N)、(II)で表される構造単位としては具体
的には次のものが挙げられる。
CH CHs   CH、CHs (T  −14) 本発明のポリカーボネートは、上記−形式(I)で表さ
れる構造単位及び/又は−形式(n)で表される構造単
位を主要繰り返し単位として有するものである。従って
、−形式(1)、(II)で表される種々の構造単位の
うち、一種類のみからなるものでも良く (例えば(1
−2)のみからなるもの)多種類を共縮合させたもので
もよい、また、必要に応じて物理的、化学的、電気的特
性の改良を目的として前記−形式〔■〕、〔■〕で表さ
れる繰り返し単位とは異なるその他の繰り返し単位を少
量含有せしめた共縮合型のポリカーボネートも、本発明
の作用効果を損なわない限り、本発明のポリカーボネー
トに包含される。
例えば、具体的に例示すると、4,4゛−ジヒドロキシ
フェニル−1,1−シクロヘキサンに少量のビスフェノ
ールAを混合した材料を用いて共縮合させたポリカーボ
ネートや、4.4”−ジヒドロキシフェニル−1,1−
シクロヘキサンとテレフタル酸やイソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸との重縮合物等が挙げられる。
なお、上記ポリカーボネートにおいて、繰り返し数nは
10〜5000が好ましり、50〜1000が更に好ま
しい。
更には、上記ポリカーボネートのうち、下記−形式〔!
a〕、(II a)で表されるポリカーボネートが例示
される。
一般式(Ia): (但、この−形式中、 R’、R”、R’、R’、R5,R6,R’、R8,R
9,R”:前記したものと同じ、 n:10〜5000 <好ましくは50〜1000 >
 )−形式(IIa) (但、この−形式中、 R’、R’、R’、R’、R’、R’、R’、R”、Z
、n :前記したものと同じ である。) 本発明のポリカーボネートにおいて、−形式[II)で
表される構造単位を有するものが前記した本発明の作用
効果をより顕著に奏しうる点で好ましい。また、特に、
(+1−2)、(I[−4)、(n−9)のようにビス
フェノールA炭素原子にシクロヘキサン環が結合してい
るものが良好であり、(II−2)で表される構造単位
が特に良い。
次に、ヒンダードアミン構造単位を分子内に有する化合
物について更に述べる。
本発明におけるヒンダードアミン構造単位とは、アミノ
窒素原子近傍に嵩高の原子団が存在することで特徴づけ
られる構造単位であり、芳香族アミン系、脂肪族アミン
系共にこの範ちゅうに入る。
特に脂肪族アミン系に於て本発明の目的に叶う顕著な効
果を与える。
嵩高の原子団として一般に分枝状アルキル基が好都合で
ある。
次に、「ヒンダード・アミン構造単位を分子内に有する
化合物」を例示するが、むろん例示のものに限られるわ
けではない。
かかる化合物としては、下記−形式(lI[a)、(m
b)でそれぞれ表される構造単位のうち、少なくとも一
方を分子内に有するものが好ましい。
−形式(II[a) 一般式(lIIb) 式中、RI3及びR′4はアルキル基であって置換基を
有してもよい。ただし、R′3、R′4のいずれか一方
は分枝状のアルキル基である。
RIS、R16、R11及びR11+は水素原子又はア
ルキル基、アリール基であり、好ましくは炭素数1〜4
0個のアルキル基であって置換基を有してもよい。
RI 3〜RI8に対する置換基としては了り−ル、ア
ルコキシ、酸、アミド、ハロゲン等任意のものが可能で
ある。
Zは含窒素脂環を構成するに必要な原子団であり、好ま
しくは5員環、6員環を構成する原子団である。好まし
い環構造としては、ピペリジン、ピペラジン、モルホリ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、オキサゾリジン、チ
アゾリジン、セレナゾリジン、ビロリン、イミダシリン
、イソインドリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラ
ヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロイソキノ
リン、オキサプリン、チアゾリン、セレナゾリン、ピロ
ール等の多環が挙げられ、特に好ましくはピペリジン、
ピペラジン及びピロリジンの多環である。
更に、前記RIB、R16の組及びR1?、R”の組の
夫々の組の中の1つは、Zに二重結合を与えてZの中に
組込まれてもよい。
Yl は有機残基であり、Y2、Y3は水素原子又は有
機残基、好ましくは有機残基である。この有機残基は、
他のヒンダードアミン構造単位又はその他の有機構造単
位であり、上記−形式(II[a)、(IIIb)に示
すように本発明に係る化合物の分子構造の一部を構成す
る。このようにして構成された化合物は、むろん−形式
(IIIa)、(nlb)でそれぞれ表される構造単位
のうち複数個を分子内に有しているものでも良く、また
同じ一般式で表されるものを複数個分子内に有していて
も良い。
上述のような有機残基としては、結晶性、バインダーと
の相溶性、有機溶剤に対する溶解性、ブリードアウト性
(表面への拡散性)或いは非ブリードアウト性(非拡散
性)等の特性を化合物に付与するために、種々の化学構
造のものが用いられるが、これらの構造によってヒンダ
ードアミン原子団の効力が失われることはないので、任
意のものを用いることができる。
また、少なくともヒンダードアミン構造単位を有する化
合物としては、下記−形式(Illc)、(I[Id)
又は(Ille)で表される構造単位の少なくとも一つ
を分子内に有する化合物が特に好ましい。
一般式(I[1c) 一般式(I[Id) 一般式CI[[e] 式中、R19〜R”は水素原子又はアルキル基であり、
該アルキル基としては炭素数1〜40個であることが好
ましく、また置換基(例えばアリール、アルコキシ、ア
ミド、ハロゲン等)を有してもよい。
またY4〜Y9は水素原子又は有機残基であり、好まし
くは有機残基であり、前記Y l 、、 Y 1につい
て挙げた有機残基が同様に挙げられる。
以下、ヒンダードアミン系化合物の代表的具体例を示す
が、むろんこれらに限定されるものではない。
例示化合物群ニ 一般式(I[[f)で表されるもの:  (In−1)
〜(III−7) 一般式(I[If): n3L+    L++13 (I[[−11) (I[+−14) (Illr−15) (III−16) (I[l−17) (I[l−18) (III−19) (Iff−20) (III −21) (I[l−23) CI[l−24) (III−25) ■ C+J□ (III−27) 0目H!5 (II−28) (III−29) \/I  I  l  l \/         ・・ これらの化合物は光安定剤として知られており、容易に
合成、入手が可能である。
また、例えば−形式(111a)、[IIIb)、(I
[Ic)、(I[[d]で表されるような化合物は、チ
ヌビン622.622LD、  765.770(チバ
・ガイギー社)、マークLA−57(アデカ・アーガス
社)、チマソーブ944LD(チモサ社)等、市販品を
入手できる他、特開昭59−133543号に記載の方
法を参考にして合成することができる。
本発明の感光体は、例えば第1図に示すように支持体1
 (導電性支持体またはシート上に導電層を設けたもの
)上に、電荷発生物¥t (CGM)と必要に応じてバ
インダ樹脂を含有する電荷発生層2(以下、CGLとい
うことがある)を下層とし、電荷輸送物質(CTM)と
必要に応じてバインダ樹脂を含有する電荷輸送層3(以
下、CTLということがある)を上層とする積層構成の
感光層4Aを設けたもの、第2図に示すように支持体1
上にCTL3を下層とし、CGL2を上層とする積層構
成の感光層4Bを設けたもの、第3図に示すように支持
体1上にCGM、CTM及び必要に応じてバインダ樹脂
を含有する単層構成の感光層4Dを設けたもの、第4図
に示すように積層構成の感光層4B(第2図参照)の上
に保護N5を設けたもの、等が挙げられる。
また、CGLにCGMとCTMの両方が含有されてもよ
く、感光層4A、4Dの上に保護層(OCL)を設けて
もよく、支持体と感光層の間に中間層、下引き層を設け
てもよい。
本発明において、前記−形式CI)、(It)で表され
る構造単位を主要繰り返し単位として有するポリカーボ
ネート及びヒンダードアミン構造単位を分子内に有する
化合物は、第2図のCGL2、第1図のCTL3、第3
図の単層構成の感光層4D、第5図の保護層(OCL)
5等に含有せしめられる。なお、上記ポリカーボネート
、ヒンダードフェノール系化合物は、共に、第1図のC
GL2、第2図のCTL3、第4図の感光層4B等、感
光体の表面領域以外の領域にも含有せしめてもよく、更
に同一の感光体において複数層に含有せしめでもよい。
また第2図、第4図に例示したような、CGLを上層と
してCTLを下層とする1aJW構造の感光体に本発明
を適用した場合には、本発明の効果が特に顕著に発揮さ
れうる。こうした感光体は、表面側の層の層厚が小さい
ことから、従来特に耐剛性、耐摩耗性、耐傷性等が問題
となっており、前述したような本発明のポリカーボネー
トの採用による耐久性向上の効果はより顕著なものと考
えられるからである。
本発明のヒンダードアミン系酸化防止剤の添加量は、感
光体の層構成、CTMの種類などによって一定ではない
が、一応下記の範囲が好ましい。
電荷発生層に入れる場合は、本発明のポリカーボネート
100重量部に対し0.01〜50重量部が好ましく、
0.1〜10重量部とするのがより好ましい。
電荷輸送層に入れる場合は、本発明のポリカーボネー)
 100重量部に対し0.01〜50重量部が好まし−
く、0.1〜lO重量部とするのがより好ましい。
更に表面(保護)層、単層構成の感光層に入れる場合も
上記と同じ添加量とするのが好ましい。
このように上記化合物の添加量を限定することが望まし
い。即ち、その量が少なすぎると、繰り返し又は連続使
用時に残留電位が上昇し、画像にカプリの発生をきたす
場合がある。
一方、量が多すぎると、感度の低下を引起し、カブリの
発生やコントラストの低下を生じる傾向がある。
次に本発明に適する電荷発生物質としては、可視光を吸
収してフリー電荷を発生するものであれば、無機顔料及
び有機色素の何れをも用いることができる。無定形セレ
ン、三方晶系セレン、セレン−砒素合金、セレン−テル
ル合金、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、硫セレ
ン化カドミウム、硫化水銀、酸化鉛、硫化鉛等の無機顔
料の他、次の代表例で示されるような有機顔料を用いて
もよい。
(1)モノアゾ顔料、ポリアゾ顔料、金属錯塩アゾ顔料
、ピラゾロンアゾ顔料、スチルベンアゾ及びチアゾール
アゾ顔料等のアゾ系顔料(2)、ペリレン酸無水物及び
ペリレン酸イミド等のペリレン系顔料 (3)アントラキノンm2I体、アントアントロン3M
 ”5体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン
誘導体、ビオラントロン誘導体及びイソビオラントロン
Km体等のアントラキノン系又は多環キノン系顔料 (4)インジゴ誘導体及びチオインジゴ誘導体等のイン
ジゴイド系顔料 (5)金属フタロシアニン及び無金属フタロシアニン等
のフタロシアニン系顔料 (6)ジフェニルメタン系顔料、トリフェニルメタン顔
料、キサンチン顔料及びアクリジン顔料等のカルボニウ
ム系顔料 (7)、アジン顔料、オキサジン顔料及びチアジン顔料
等のキノンイミン系顔料 (8)シアニン顔料及びアゾメチン顔料等のメチン系顔
料 (9)キノリン系顔料 (10)ニトロ系顔料 (11)ニトロソ系顔料 (12)ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料(13)
ナフタルイミド系顔料 (14)ビスベンズイミダゾール誘導体等のペリレン系
顔料 電子吸引性基を有する種々のアゾ顔料が、感度、メモリ
ー現象、残留電位等の電子写真特性の良好さから用いら
れるが、耐オゾン性の点で多環キノン系顔料が最も好ま
しい。
詳細は不明であるが、おそらく多環キノン類はオゾンに
対して不活性であるためと思われる。
フタロシアニン系顔料としては、次のものが例示される
(IV−1)X型無金属フタロシアニン(IV−2) 
 τ型無金属フタロシアニン(IV−3)クロロアルミ
ニウムフタロシアニン(IV−4)チクニルフタロシア
ニン (IV−5>バナジルフタロシアニン (IV−6)  ε型銅フタロシアニン(IV −7)
クロロインジウムフタロシアニンフタロシアニン系顔料
については、例えば特公昭49−4338号公報に記載
されている。
本発明に用いうるアゾ系顔料としては、例えば次の例示
化合物群(V)〜(IX)で示されるものがある。
例示化合′#JW(V〕 : (以下余白、次ページに続く) 例示化合物群〔■〕: (以下余白、次ページに続く) 例示化合物群〔■〕 : (以下余白、次ページに続く) 例示化合物群〔■〕 : 例示化合物群〔■〕 : 例示化合物群(IX)のものについては、特開昭58−
194035号公報に記載されている。
また、以下の多環キノン顔料から成る例示化合物群(X
)〜(XII’lはCGMとして最も好ましく使用でき
る。
例示化合物ffF(X): 例示化合物群(X11)  : 次に、本発明で使用可能なCTMとしては、特に制限は
ないが、例えばオキサゾール誘導体、オキサジアゾール
誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ト
リアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダシロン
誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘
導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン
誘導体、オキサシロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体
、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベン
ゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体
、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアン
トラセン等から選ばれた一種又は二種以上であってよい
、電荷発生層と電荷輸送層とで互いに相異なる電荷輸送
物質を使用することもできる。
しかしながら光照射時発生するホールの支持体側への輸
送能力が優れている外、前記CGMとの組合わせに好適
なものが好ましく用いられ、かかるCTMとしては、例
えば下記−形式(Xnl)、(XIV)で示される化合
物が挙げられる。
例示化合物群[XIII)  : 例示化合物群(XrV)  : また、CTMとして下記例示化合物群(XV)〜(XI
X)で示されるヒドラゾン化合物も使用可能である。
例示化合物群(XV): 例示化合物群(xVrl  : 例示化合物群〔X■〕 : 例示化合物群〔X■〕 : 例示化合物群(XIX)  : また、CTMとして下記例示化合物(XX)で示される
ピラゾリン化合物も使用可能である。
例示化合物群(XX)  : また、CTMとして下記例示化合物群(XXI)で示さ
れるアミン誘導体も使用可能である。
(以下余白、次ページに続く) 例示化合物群(XXI): 本発明の感光体の感光層の層構成は前記のように積層構
成と単層構成とがあるが、CTL、CGL、単層感光層
又はOCLのいずれが、もしくは複数層には感度の向上
、残留電位ないし反復使用時の疲労低減等を目的として
、一種又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめるこ
とができる。
本発明の感光体に使用可能な電子受容性物質としては、
例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、
4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メ
リット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、0−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン
、1.3.5− )ジニトロベンゼン、バラニトロベン
ゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド
、クロラニル、ブルマニル、2−メチルナフトキノン、
ジクロロジシアノバラベンゾキノン、アントラキノン、
ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、9
−フルオレニリデンー〔ジシアノメチレンマロノジニト
リル〕、ポリニトロ−9−フルオレニリデンー〔ジシア
ノメチレンマロノジニトリル〕、ピクリン酸、o−ニト
ロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、3.5−ジニトロ安
息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサルチル
酸、3.5−ジニトロサリチル酸、フタル酸等が挙げら
れる。
また更に表面改質剤としてシリコーンオイルを存在させ
てもよい。また耐久性向上剤としてアンモニウム化合物
が含有されていてもよい。
本発明において、前記−形式(1)、(It)で表され
るポリカーボネート以外に、他のバインダー樹脂を併用
することも可能である。
こうしたバインダー樹脂としては、例えばポリエチレン
、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩
化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、ポリヒドロキシスチレン
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、本発明以外の
ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂等
の付加重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂並びに
これらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を含む共
重合体樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体
樹脂等の絶縁性樹脂の他、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル等の高分子有機半導体が挙げられる。
また、中間層は接着層又はバリヤ層等として機能するも
ので、上記バインダ樹脂の外に、例えばポリビニルアル
コール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、カゼイン、N−ア
ルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が併用可能である。
次に感光層を支持する導電性支持体としては、アルミニ
ウム、ニンケル、などの金属板、金属ドラム又は金属箔
、アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウムなどを蒸着
したプラスチックフィルムあるいは導電性物質を塗布し
た紙、プラスチック等のフィルム又はドラムを使用する
ことができる。
CGLはCGMを適当な溶剤に単独若しくは適当なバイ
ンダ樹脂と共に溶解若しくは分散せしめたものを塗布し
て乾燥させる方法により設けることができる。
CGMの分散にはボールミル、ホモミキサ、サンドミル
、超音波分散機、アトライタ等が用いられる。
CGLの形成に用いられる溶媒としては、例えばN、N
−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、モノクロルベンゼン、1.2−ジクロロエタン、ジ
クロロメタン、1,1.2−トリクロロエタン、テトラ
ヒドロフラン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸
ブチル等を挙げることができる。
CGL中のバインダ樹脂100重量部当りCGMは20
重量部以上が好ましく、特に好ましくは25〜400重
量部とされる。
以上のようにして形成されるCGLの膜厚は、好ましく
は0.01〜10μm1特に好ましくは0.1〜5μm
である。
また、CTLは、既述のCT Mを上述のcGLと同様
にして、即ち、単独であるいは上述のバインダ樹脂と共
に溶解、分散せしめたものを塗布、乾燥して形成するこ
とができる。
CTL中のバインダ樹脂100重量部当りCTMが20
〜200重計部、好ましくは30〜150重量部とされ
る。
形成されるCTMの膜厚は、好ましくは5〜50μm、
特に好ましくは5〜30μmである。
また前記保護層は、電子受容性物質を含有してもよく、
その他、必要によりCGMを保護する目的で紫外線吸収
剤等を含有してもよく、好ましくは2μm以下、更に好
ましくは1μm以下の層厚に形成される。
上記各層の塗布形成に、あたっては、例えばデイツプ塗
布、スプレー塗布、ブレード塗布、ロール塗布等が用い
られる。
ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明するが、これにより本発明の
実施例の態様が限定されるものではない。
去1u1L 外径80mφのアルミニウムドラム基体上に、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水セレイン酸共重合体「エスレソク
MF−10J  (積木化学工業社製)よりなる厚さ約
0.1μmの中間層を設けた。次に、構造式X−3で示
した多環キノン顔料60gをボールミルで24蒔間粉砕
し、これにビスフェノールA型ポリカーボネート「パン
ライトL−1250J  (奇人化成社製)30gを1
.2−ジクロルエタン3000m lに溶解した溶液を
加えて、更に24時間分散し、得られた分散液を前記中
間層上に浸漬塗布し、十分乾燥して厚さ約0.3wのC
GLを形成した。
一方、既述の構造式XII[−61で示したスチリル化
合物352.5 gと、構造式m−3で示したヒンダー
ドアミン系化合物7.1gと、既述の構造式■−2で示
した主要繰り返し構造単位を有するポリカーボネート「
ニーピロンZ−200」(三菱瓦斯化学社製)450g
とを、1,2−ジクロルエタン3000mlに溶解し、
得られた溶液を前記CGL上に浸漬塗布し、温度80″
Cで1時間乾燥して厚さ20μmのCTLを形成し、以
て本発明に基づく電子写真感光体を製造した。
1施月1 実施例1に於けるCGLのバインダーとして、CTLに
用いた構造式m−2で示される繰り返し単位からなるポ
リカーボネート「ニーピロンZ−′200」を用いた他
は実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
尖註炎主 実施例2に於いて、CGL中に更に構造式■−3で示さ
れるヒンダードアミン系化合物0.6g(バインダーの
2wt%)を添加した他は実施例2と同様にして電子写
真感光体を製造した。
叉l舅↓ 外径80鶴φのアルミドラム基体上に実施例Iと同じ中
間層を設けた。次にアクリル樹脂「ダイヤナールB R
−85J  (三菱レーヨン社製)15gを1.2−ジ
クロルエタン3000m−/に溶解した溶液に構造式■
−15で示されるジスアゾ顔料30gを加えサンドグラ
インダーで8時間分散した。この分散液を前記中間層上
に浸漬塗布して厚さ0.2μmのCGLを形成した。
一方、構造式XlX−25で示されるヒドラゾン化合物
352.5 gと、構造式■−19で示したヒンダード
アミン系化合物17.6 gと構造式11−4で示した
繰り返し単位からなるポリカーボネート(粘度平均分子
量は約30000) 450gとを、1.2−ジクロル
エタン3000m lに溶解し、得られた溶液を前記C
GL上に浸漬塗布し、温度80℃で1時間乾燥して厚さ
20μmのCTLを形成し、本発明の電子写真感光体を
製造した。
大狙槻l 実施例4に於いて、ジスアゾ顔料に替えてX型無金属フ
タロシアニンを用い、電荷輸送物質として構造式XX−
6で示される化合物を用いた他は実施例4と同様にして
、本発明の電子写真感光体を製造した。
尖施炭工 外径80mφのアルミドラム基体上に実施例1と同じ中
間層を設けた。次に実施例1と同じCTL溶液を該中間
層上に浸漬塗布して厚さ15μmのCTLを形成した。
一方、構造式11−2で示した繰り返し単位からなるポ
リカーボネート「ニーピロンZ−200J60gをモノ
クロルベンゼン3000m7!に溶解した溶液に構造式
X−3で示した多環キノン顔料30gを加えボールミル
で24時間分散し、更にこの分散液に構造式XI[r−
20で示されるスチリル化合物45gと構造式I[[−
8で示されるヒンダードアミン系化合物2.2gとを加
えて溶解した。得られた分散液を前記CTL上にスプレ
ー塗布して厚さ5μmのCGLを形成し、第2図のよう
な本発明の電子写真感光体(正常色型)を得た。
叉隻鍔工 実施例6の感光体を製造し、この上に次の方法で保護層
を設け、第4図のような感光体、を得た。
構造式■−2で示される繰り返し単位からなるポリカー
ボネート「ニーピロンZ −200J 30gと構造式
■−33で示されるヒンダードアミン系化合物0.6g
を3000mj!のモノクロルベンゼンに溶解し、実施
例6と同様にして得た電子写真感光体上にスプレー塗布
して、厚さ2μmの保護層を形成した。
実施災工 外径80wφのアルミニウムドラム基体上に、実施例1
と同様にして中間層を設けた。次いで、構造式n−2で
示した繰り返し単位からなるポリカーボネート「ニーピ
ロンZ −200」300 gをモノクロルベンゼン3
000mj!に溶解した溶液に、構造式VIII−7で
示したC0M60gを加えてボールミル中で24時間分
散し、更にこの分散液に構造式VII[−37で示され
るCTM225gと構造式■−24で示される゛ヒンダ
ードアミン系化合物3gとを加えて溶解した。得られた
分散液を前記中間層上に塗布乾燥して感光層を形成し、
第3図のような本発明の電子写真感光体を得た。
止較■土二工 実施例1〜5において、CTLからヒンダードアミン系
化合物を除いた他は、実施例1〜5と同様にして、それ
ぞれ比較例1〜5の感光体を製造した。
北i1壓i 実施例6において、CGLからヒンダードアミン系化合
物を除いた他は、実施例6と同様にして、比較例6の感
光体を製造した。
ル較奥工 実施例7において、保護層からヒンダードアミン系化合
物を除いた他は、実施例7と同様にして比較例7の感光
体を製造した。
ル較開工 実施例8において、単層構成の感光層からヒンダードア
ミン系化合物を除いた他は、実施例8と同様にして、比
較例8の感光体を製造した。
比較■工 実施例1において、CTLのバインダー樹脂を、本発明
のポリカーボネートから、ビスフェノールA型ポリカー
ボネート「パンライトL−1250J(奇人化成社製)
に変えた。その他は実施例1と同様にして、比較例9の
感光体を製造した。
北較炎刊 実施例6において、CGLのバインダー樹脂を、本発明
のポリカーボネートから、ビスフェノールA型ポリカー
ボネート「パンライトL−1250Jに変えた。その他
は実施例6と同様にして、比較例10の感光体を製造し
た。
ル較■旦 実施例7において、保護層のバインダー樹脂を、本発明
のポリカーボネートから、ビスフェノールA型ポリカー
ボネート[パンライトL−1250Jに変えた。その他
は実施例7と同様にして、比較例11の感光体を製造し
た。
比較開耳 実施例8において、単層構成の感光層のバインダー樹脂
を、本発明のポリカーボネートから、ビスフェノールA
型ポリカーボネート「パンライトL −1250Jに変
えた。その他は実施例8と同様にして、比較例12の感
光体を製造した。
以上あ様にして得た電子写真感光体試料を小西六写真工
業製U −B ix1550M Rに装着し、5万回コ
ピーの実写テストを行うと共に、黒紙電位V5、白紙電
位■8、残留電位■、を測定した。また5万回コピー後
の膜厚減耗量と画像傷の発生状況を調べた。但し、表に
はV、、V、、V、(初期値)と、5万回コピー後のそ
れぞれの変動量ΔIV、1、ΔIV81、Δ1■暑とを
示す。
但し、実施例6.7.8及び比較例6.7.8.10.
11.12の感光体では、帯電、転写の極性を負から正
に変え、かつ現像剤を負帯電性二成分現像剤に変えて試
験した。
尚、ここでいう黒紙電位とは反射濃度1.3の黒紙原稿
とし、上述の複写サイクルを実施した時の感光体の表面
電位を表し、白紙電位とは白紙を原稿としたときの感光
体の表面電位を表す。この測定結果を表に示す。
但し、表中、「実−」は実施例を、「比−」は比較例を
表す。
(以下余白、次ページに続く) 以上の実施例及び比較例から明らかな様に、本発明の電
子写真感光体は耐摩耗性、耐傷性に優れ、しかも連続し
て多数枚の複写を行っても黒紙電位(■、)低下や白紙
電位(■8)上昇、残留電位(V、)上昇が少ない為、
安定した複写画像が得られ耐久性に優れていることが理
解される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図はそれぞれ本発明の感
光体の各側の断面図である。 なお、図面に示す符号において、 1        ・・・・導電性支持体2     
  ・・・・電荷発生層(CGL)3       ・
・・・電荷輸送層(CTL)4A、4B、(、D・・・
・感光層 5       ・・・・表面(保護)層(OCL)て
f!1 う。 代理人  弁理士  逢 坂   宏 第 1 図 笛 2 唄 革3 図 。第 4 図 (自発)手続ネ市正書 1、事件の表示 昭和62年 特許願第277072号 2、発明の名称 感光体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号名 称 
(127)コニカ株式会社 4、代理人 住 所 東京都立川市柴崎町2−4−11 FINEビ
Jしe  0425−24−5411(ffl明細書の
発明の詳細な説明の欄 6、補正の内容 y −V、−ゝ\ (1)、明細書第50頁の表中、最右欄の4段目の「 」を 」 と訂正します。 (2)、同第140真下から7行目の「正常色型」を「
正帯電型」と訂正します。 一以 上−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、感光層を設けた面側の表面領域に下記一般式〔 I
    〕で表される構造単位及び/又は下記一般式〔II〕で表
    される構造単位を主要繰り返し単位として有するポリカ
    ーボネートが含有され、かつヒンダードアミン構造単位
    を分子内に有する化合物が前記表面領域に含有されてい
    ることを特徴とする感光体。 一般式〔 I 〕: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但、この一般式中、 R^1、R^2:水素原子、置換若しくは未置換の脂肪
    族基、置換若しくは未置換の 炭素環基、又は置換若しくは未置 換の芳香族基であって、R^1及び R^2の少なくとも一方がかさ高い 基、 R^3、R^4、R^5、R^6、R^7、R^8、R
    ^9、R^1^0:水素原子、ハロゲン原子、置換若 しくは未置換の脂肪族基又は置換 若しくは未置換の炭素環基 である。) 一般式〔II〕: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但、この一般式中、 R^3、R^4、R^5、R^6、R^7、R^8、R
    ^9、R^1^0:前記したものと同じ、 Z:置換若しくは未置換の炭素環又は 置換若しくは未置換の複素環を形 成するのに必要な原子群 である。)
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