JPH01117111A - 搬送用ベルトおよび搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は搬送用ベルトおよび該搬送用ベルトを用いた搬
送装置に関する。

（従来の技術） ベルトコンベア等に用いられる搬送用ベルトとしては、
従来、平ベルトが採用されている。該平ベルトは、一対
のプーリ間に巻き掛けられており。

プーリの回転駆動が摩擦により伝達されて周回移動する
。このように、平ベルトは摩擦伝動により周回移動され
るため、プーリを停止させてもベルトがプーリ周面を摺
動し、ベルトを所定位置で停止させることは、非常に困
難である。また、プーリに巻き掛けられているだけであ
るため、蛇行するおそれもある。

平ベルトの蛇行を防止するために、平ベルトの内面にＶ
ベルト状の突起を配設した搬送用ベルトも開発されてい
る。しかし、該ベルトもプーリとの摩擦力により駆動さ
れるため平ベルトと同様。

所定位置にて該ベルトを停止させることが困難である。

さらに、平ベルトの内面の幅方向全域に、長手方向に所
定のピッチにて歯溝が形成された。いわゆる歯付きベル
トを用いたベルト搬送装置も開発されている。該ベルト
搬送装置では、プーリ外周面に、歯付きベルトの歯溝に
噛合し得る歯部が設けられているため、定位置にて停止
させることができる。しかし、歯溝が内面の幅方向全域
にわたって形成されており、プーリの歯部との噛合時に
。

歯付きベルトは幅方向へ移動し得るため、やはり歯付き
ベルト自体が蛇行するおそれがある。

搬送用ベルトは広い搬送面を有するため、比較的大きな
駆動力を必要とする。しかし、伝動用に設計された歯付
きベルトを９幅方向寸法を大きくして用いれば、その駆
動力は、搬送用ベルトの駆動力よりも著しく大きくなる
。

単位幅当りのベルト駆動力が大きく、シかも同期伝動に
優れた歯付きベルトを２幅方向寸法を大きくすることな
く、＊送用ベルトに利用するために、平ベルトの内面に
９幅方向寸法の小さい従来の歯付きベルトを貼着するこ
とが考えられる。しかし、前述のように、歯付きベルト
には抗張体が配設され、また平ベルトにも同様に抗張体
が配設されるため１両者を貼着しても１周回移動時にベ
ルトが屈曲されると、その貼着面にせん断力が働き、容
易に各ベルトが剥離してしまい、実用に耐えるものが得
られなかった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、そ
の目的は、搬送用平ベルトと同様の広い搬送面を有し、
比較的低駆動力にて周回駆動され。

さらに、同期性に優れているため、搬送物品を所定位置
に確実に停止し得、しかも強度に優れ破損のおそれのな
い搬送用ベルトおよび該搬送用ベルトを用いたベルト搬
送装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明の搬送用ベルトは、平ベルト状の搬送部と、内面
の長手方向に所定ピッチの歯溝が形成されて該搬送部の
内面中央部に配設されており、その幅方向寸法が前記搬
送部の幅方向寸法の１１５以下であって、その駆動許容
力が、前記搬送部の許容張力と等しくなるように定めら
れた歯部と、を有してなり、そのことにより上記目的が
達成される。

本発明の搬送装置は、搬送用ベルトと該搬送用ベルトを
周回駆動する搬送ベルト駆動装置とを有するベルト搬送
装置であり、前記搬送用ベルトは。

平ベルト状の搬送部と、内面の長手方向に所定ピッチの
歯溝が形成されて該搬送部の内面中央部に配設されてお
り、その幅方向寸法が前記搬送部の幅方向寸法の１ノ５
以下であって、その駆動許容力が、前記搬送部の許容張
力と等しくなるように定められた歯部と、を有し、前記
搬送ベルト駆動装置は２回転駆動軸に外嵌されており、
前記搬送用ベルトの歯部に噛合し得る駆動歯部が外周面
に形成された歯付きローラ、および該歯付きローラの両
側に前記搬送部の歯部が嵌合し得る間隔を有して前記駆
動軸にそれぞれ外嵌され、前記搬送用ベルトの搬送部内
面にそれぞれ転接し得る一対のキャリアローラを有する
駆動プーリと、前記搬送用ベルトの歯部が嵌合し得る凹
部が形成され、外周面が前記搬送用ベルトの搬送部内面
に転接し得る従動プーリと、を有してなり、そのことに
より上記目的が達成される。

（実施例） 以下に本発明の実施例について説明する。

本発明の搬送用ベルトは、第１図および第２図に示すよ
うに、平ベルト状の搬送部ｌＯと、該搬送部１０の内面
中央部に配設された歯部２０とを有する。

搬送用ベルト１における搬送部１０は、内部に。

例えば帆布を用いた抗張体１１が配設されており。

幅方向寸法−，全域にわたってその許容張力ＡＩは充分
に大きくなっている。

歯部２０は、その内面に、長手方向に所定のピッチにて
歯溝が形成されている。該歯部２０の幅方向寸法６は、
搬送部１０の幅方向寸法１の１１５〜１／１５゜好まし
くは、ｌ／８〜ｌ／１２とされている。該歯部２０は該
歯部を駆動するために加わる力の許容値（許容駆動力）
Ａ！を、前記搬送部１０の許容張力Ａ１と等しくなるよ
うにされる。歯部２０は、その幅方向の中心線が搬送部
ｌＯの中心線と一致するように配設される。

歯部２０は、該歯部２０の摩耗を防止するべく画布２１
にて覆われている。

このような搬送用ベルトは９周回駆動される間に、その
表面に物品が載置されて搬送される。

搬送部１０は、従来から平ベルトとして用いられている
ベルトを直接、あるいは半製品状態で使用し得る。該搬
送部１０としては、ナイロン類、フッ素樹脂、ポリウレ
タン、ポリ塩化ビニル、　５ＢＲ（スチレン・ブタジェ
ンゴム）　、　ＮＢＲにトリルゴム）。

ＣＲ（クロロプレンゴム）、熱可塑性エラストマー。

ＥＰＲ（エチレン・プロピレンゴム）、アクリルゴム。

エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴ
ム、ウレタンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、水
添ＮＢＲ（水添ニトリルゴム）等が使用される。

該搬送部１０の抗張体１１としては、帆布等の布類のほ
か、シート、フィルム、さらには繊維、コード等の心棒
や心線も使用し得る。抗張体の材料としては、ナイロン
類（６，６６，６１０，６１２，１１，１２等）。

脂肪族ポリアミド、ポリエステル、ビニリデン。

ウレタン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、
プロピレンおよびそれらのコポリマー、ビニロン、レー
ヨン、アセテート類、綿、芳香族ポリアミド、の有機高
分子化合物、さらに炭素繊維。

ガラス、金属等の無機化合物が挙げられる。

搬送部１０の表面には、搬送すべき物品が載置されるた
め、目的に応じて、平滑性を向上させるためのなし他処
理、４フッ化エチレンフィルムの貼着、４７フ化工チレ
ン微粒子の塗布等が行われる。

反対に２表面のすべり止めを行うために、凹溝の形成、
ウレタンポリマー等のエラストマーコーティング等が行
われる。

搬送部１０は、ワイヤコードを配設したり、ケッチエン
ブラック等の導電性充填剤を配合して、帯電防止性を付
与してもよい。

歯部、２０における歯溝間の突部形状は、プーリの各歯
との噛合時に９位相ずれ等によるジャンピング現象が生
じないように、長手方向の各基端部が弧状であり、歯部
形状は、断面半円状、断面半楕円状、断面放物線状等の
曲面であればよい。また各歯部の幅方向断面形状は、四
角形であればよいが、特に、１０度以内の角度で先細り
状となった台形状が好ましい。

該歯部２０は、搬送部１０と一体的に成形することも可
能であるが、歯部２０と搬送部１０とを別体に成形して
２両者を接着剤にて接着することも可能である。

歯部２０を搬送部１０とは別体に成形する場合における
。該歯部２０の材料としては、天然ゴム、天然ゴム誘導
体（ＳＰラバー、環化ゴム、塩化ゴム、ヘベアプラスＭ
Ｇ、塩酸ゴム等）、　　ＳＢＲ，ＮＢＲ，クロロプレン
ゴム、熱硬化性ポリウレタンエラストマー、ウレタンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、　　ＢＰＲ，エピ
クロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴム、
アクリルゴム、これらの共重合体、水添ＮＢＲ、ポリエ
ステル系やポリウレタン系あるいはナイロン系等の熱可
塑性エラストマー等が挙げられる。

このような材料の歯部２０を搬送部１０に接着する場合
に使用される接着剤としては、ポリウレタン系、　　Ｓ
ＢＲ系、天然系ゴム、アクリルエマルリジン系接着剤。

ホットメルト系接着剤等が挙げられる。

歯部２０を覆う山雀２１としては、ナイロン、ポリエス
テル、ビニロンやビリニデン、塩化ビニル。

アクリロニトリル、エチレン、プロピレンの高分子また
は共重合体、レーヨン、アセテート、綿。

芳香族ポリアミドやポリアラミド繊維の布等が使用され
る。

このような構成の搬送用ベル）ｌは、従来の平ベルトの
特性を有しており、無端化に際して従来の方法が採用さ
れ、容易に無端化され得る。

本発明の搬送用ベルト１は、第３図に示すベルト搬送装
置に使用される。該ベルト搬送装置は。

搬送用ベルトｌと該搬送用ベルトｌを周回駆動するため
の搬送用ベルト駆動装置３０とからなる。該搬送用ベル
ト駆動装２３０は、駆動プーリ３１と従動ブーＩＪ３２
とガイドプレート３３とを存する。

駆動プーリ３１は、第４図に示すように、駆動軸３１ａ
の中央部に外嵌固着した歯付きローラ３１ｂと。

該歯付きローラ３１ｂの両側にて駆動軸３１ａに外嵌固
着されたキャリアローラ３１ｃおよび３１ｃとを有する
。歯付きローラ３１ｂは、外周面に駆動歯が形成されて
いる。該駆動歯は、前記搬送用ベル）１の歯部２０内面
に形成された歯溝に噛合される。該歯付きローラ３１ｂ
は、＊送用ベル）１の歯部２０の幅寸法６と等しく、も
しくは該幅寸法より若干大きくされる。

該歯付きローラ３１ｂの両側方にそれぞれ配設されたキ
ャリアローラ３１ｃおよび３１ｃは１例えば外周面が平
坦であり、各外周面に搬送用ベルト１の搬送部ｌＯ内面
がそれぞれ転接し得る。

従動ブーＩＪ３２は、第５図に示すように９回転軸３２
ａの例えば中央部に所定の間隔をあけて外嵌固着された
一対のキャリアローラ３２ｂおよび３２ｂを有し９両キ
ャリアローラ３２ｂおよび３２ｂ間には。

搬送用ベルト１の歯部２０が嵌合し得る凹部３２ｃが形
成される。

各キャリアローラ３２ｂは９例えば外周面が平坦であり
、各外周面に搬送用ベルト１の搬送部１０背面がそれぞ
れ転接し得る。キャリアローラ３２ｂ間の間隙内には９
例えば外周面が平坦な千ローラ３２ｄが回転軸３１ａに
外嵌され得る。該平ローラ３２ｄはキャリアローラ３２
ｂ間の間隙内に嵌合された搬送用ベルト１の歯部２０先
端が当接し得る程度の外径とされる。

駆動プーリ３１の歯付きローラ３１ｂおよび各キャリア
ローラ３１　Ｃ、従動プーリ３２の各キャリアローラ３
２ｂ、３２ｂおよび平ローラ３２ｄは１例えば、ステン
レス、鋼、鉄、アルミニウム、これらの合金。

ガラス繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）等のエンジニア
リングプラスチック、さらにはこれらの複合材料にて製
造される。

駆動プーリ３１と従動ブー１Ｊ３２との間の搬送用ベル
ト１の周回域であって、物品搬送域の下方には。

ガイドプレート３３が配設される。該ガイドプレート３
３は、第６図に示すように、中央部に凹部３３ａが、長
手方向に沿うて形成されており、該凹部３３ａに、搬送
用ベルト１の内面に配設された歯部２０が嵌合し得る。

該ガイドプレート３３の各側部上面は平坦であり、搬送
用ベルト１の搬送部１０背面が摺接し得る。

このようなガイドプレート３３は、第３図に示すように
、搬送用ベルトｌにおける搬送域の略全域にわたって配
設することは必ずしも必要ではなく。

例えば、該搬送域の中央部下方にのみ１．上述の構成と
同様のガイドプレート３３を配設し、該ガイドプレート
３３の上流域および下流域には９幅方向に対を成すキャ
リアロールを、搬送用ベルトｌ背面の歯部２０が嵌合し
得るように、所定の間隔をあけて、複数組配設するよう
にしてもよい。

このような構成のベルト搬送装置は、駆動プーリ３１の
回転により歯付きローラ３１ｂに噛合した搬送用ベル）
ｌの歯部２０が周回駆動され、搬送用ベルト１全体が周
回移動する。そして、＊送用ベルト１が周回移動する間
に、その搬送部１０上面に。

所定の物品が載置されて搬送される。該ベルト搬送装置
による物品の搬送時において、物品をその搬送域の所定
位置に停止させる必要がある場合には、搬送部１０上の
搬送物品が所定位置に達する都度、駆動ブー１７３１の
回転駆動が停止される。これにより、歯付きローラ３１
ｂの回転が停止され、該歯付きローラ３１ｂに噛合した
搬送用ベル）１の歯部２０の周回移動も停止される。従
って、搬送用ベルト１の搬送部１０は、駆動プーリ３１
の周面を摺動することなく停止し、該搬送部ｌＯ上に載
置された物品は、確実に所望位置に停止される。

（発明の効果） 本発明の搬送用ベルトは、このように、プーリ　゛の駆
動力が確実に伝達されるため、同期性に優れており、搬
送物品を、所望位置に確実に停止させ得る。広い搬送面
を有するものの、歯部の幅方向寸法が小さいために、そ
の駆動力が小さくてよい。

しかもプーリに巻き掛けても搬送部と端部とは剥離する
おそれがない、Ｓ送部背面に配設される歯部は、搬送部
に対して幅方向寸法が１１５以下と充分に小さくなって
いるため、装置、設備等を簡素化し得る。

本発明のベルト搬送装置は、このような搬送用ベルトを
低駆動力にて蛇行することなく周回移動させ得る。

４　　゛　　の　　　なう日 第１図は本発明の搬送用ベルトの一例を示す斜視図、第
２図はその縦断面図、第３図は本発明のベルト搬送装置
の一部破断側面図、第４図は駆動プーリの一部破断正面
図、第５図は従動プーリの一部破断正面図、第６図はガ
イドプレートの断面図である。

１・・・搬送用ベルト、　１０・・・搬送部、１１・・
・抗張体。

２０・・・歯部、２１・・・歯部、３０・・・搬送ベル
ト駆動装置。

３１・・・駆動プーリ、３１ａ・・・回転駆動軸、３１
ｂ・・・歯付きローラ、３１Ｃ・・・キャリアローラ、
３２・・・従動プーリ、３３・・・ガイドプレート。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、平ベルト状の搬送部と、 内面の長手方向に所定ピッチの歯溝が形成されて該搬送
   部の内面中央部に配設されており、その幅方向寸法が前
   記搬送部の幅方向寸法の１／５以下であって、その駆動
   許容力が、前記搬送部の許容張力と等しくなるように定
   められた歯部と、を有する搬送用ベルト。 ２、搬送用ベルトと該搬送用ベルトを周回駆動する搬送
   ベルト駆動装置とを有する搬送装置であり、 前記搬送用ベルトは、 平ベルト状の搬送部と、 内面の長手方向に所定ピッチの歯溝が形成されて該搬送
   部の内面中央部に配設されており、その幅方向寸法が前
   記搬送部の幅方向寸法の１／５以下であって、その駆動
   許容力が、前記搬送部の許容張力と等しくなるように定
   められた歯部と、を有し、 前記搬送ベルト駆動装置は、 回転駆動軸に外嵌されており、前記搬送用ベルトの歯部
   に噛合し得る駆動歯部が外周面に形成された歯付きロー
   ラ、および該歯付きローラの両側に前記搬送部の歯部が
   嵌合し得る間隔を有して前記駆動軸にそれぞれ外嵌され
   、前記搬送用ベルトの搬送部内面にそれぞれ転接し得る
   一対のキャリアローラを有する駆動プーリと、 前記搬送用ベルトの歯部が嵌合し得る凹部が形成され、
   外周面が前記搬送用ベルトの搬送部内面に転接し得る従
   動プーリと、 を有してなる 搬送装置。