JPH072329A - 蛇行防止突起付きコンベヤベルト - Google Patents
蛇行防止突起付きコンベヤベルトInfo
- Publication number
- JPH072329A JPH072329A JP14348393A JP14348393A JPH072329A JP H072329 A JPH072329 A JP H072329A JP 14348393 A JP14348393 A JP 14348393A JP 14348393 A JP14348393 A JP 14348393A JP H072329 A JPH072329 A JP H072329A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conveyor belt
- belt
- meandering
- projections
- expansion fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Belt Conveyors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造で確実に蛇行を防止しうる突起を
付した、蛇行防止突起付きコンベヤベルトを提供する。 【構成】 コンベヤベルト3の心体2上に形成したシリ
コーンエラストマーの突起10を伸縮性布帛7で被覆し
ている。
付した、蛇行防止突起付きコンベヤベルトを提供する。 【構成】 コンベヤベルト3の心体2上に形成したシリ
コーンエラストマーの突起10を伸縮性布帛7で被覆し
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンベヤベルトに関し、
特に蛇行防止突起を有するコンベヤベルトに関する。
特に蛇行防止突起を有するコンベヤベルトに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
よりコンベヤベルトの蛇行を防止する方法としては、熱
可塑性ポリウレタン、軟質塩ビ、加硫ゴム等の材質を用
いた突起(例えば、断面V形状のもの)をベルトに形成
し、プーリにその突起と係合する溝を設けて蛇行を防止
する方法が広く行われている。ところが、熱可塑性ポリ
ウレタン、軟質塩ビ等の使用可能な雰囲気温度は0〜8
0℃であり、より低温側では硬化し、一方、より高温側
では軟化し、実用に耐えない。また、ベルトの両端にハ
ト目加工をし、ベルト側部をベルトとともに走行する回
動体から突出させた鉤状体をハト目に係合させ、強制的
に蛇行を防止する方法がある。しかし、この方法では、
ハト目加工のためにベルトのコストアップを伴い、ま
た、コンベヤフレームの構造が複雑になり、実用的でな
い。さらに、熱の影響を受けにくい繊維束をベルトに縫
いつけて突起として使用する方法がある(実開平1−1
43710号参照)。しかし、この方法ではベルトがプ
ーリに沿って周回を繰り返すうちに、ベルトとプーリと
の摺接動により、やがて糸が切断することがある。本発
明はこのような従来の技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、簡単な構造で確実に蛇
行を防止しうる突起を付した、蛇行防止突起付きコンベ
ヤベルトを提供することにある。
よりコンベヤベルトの蛇行を防止する方法としては、熱
可塑性ポリウレタン、軟質塩ビ、加硫ゴム等の材質を用
いた突起(例えば、断面V形状のもの)をベルトに形成
し、プーリにその突起と係合する溝を設けて蛇行を防止
する方法が広く行われている。ところが、熱可塑性ポリ
ウレタン、軟質塩ビ等の使用可能な雰囲気温度は0〜8
0℃であり、より低温側では硬化し、一方、より高温側
では軟化し、実用に耐えない。また、ベルトの両端にハ
ト目加工をし、ベルト側部をベルトとともに走行する回
動体から突出させた鉤状体をハト目に係合させ、強制的
に蛇行を防止する方法がある。しかし、この方法では、
ハト目加工のためにベルトのコストアップを伴い、ま
た、コンベヤフレームの構造が複雑になり、実用的でな
い。さらに、熱の影響を受けにくい繊維束をベルトに縫
いつけて突起として使用する方法がある(実開平1−1
43710号参照)。しかし、この方法ではベルトがプ
ーリに沿って周回を繰り返すうちに、ベルトとプーリと
の摺接動により、やがて糸が切断することがある。本発
明はこのような従来の技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、簡単な構造で確実に蛇
行を防止しうる突起を付した、蛇行防止突起付きコンベ
ヤベルトを提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、蛇行防止のためにベルトの一方の面
に形成したシリコーンエラストマーの突起を伸縮性布帛
で被覆したことを特徴とする蛇行防止突起付きコンベヤ
ベルトにある。
に本発明の要旨は、蛇行防止のためにベルトの一方の面
に形成したシリコーンエラストマーの突起を伸縮性布帛
で被覆したことを特徴とする蛇行防止突起付きコンベヤ
ベルトにある。
【0004】なお、伸縮性布帛の伸縮方向はベルト進行
方向に一致させるのが好ましい。
方向に一致させるのが好ましい。
【0005】
【作用】シリコーンエラストマーは温度による柔軟性の
変化が少なく、しかも伸縮性布帛がこのシリコーンエラ
ストマーを被覆しているので、シリコーンエラストマー
が摩耗せず且つ走行抵抗が小さく、このシリコーンエラ
ストマーの突起がプーリに形成された所定のガイド溝で
ガイドされることにより、ベルトが蛇行することなく、
確実に物品を搬送することができる。
変化が少なく、しかも伸縮性布帛がこのシリコーンエラ
ストマーを被覆しているので、シリコーンエラストマー
が摩耗せず且つ走行抵抗が小さく、このシリコーンエラ
ストマーの突起がプーリに形成された所定のガイド溝で
ガイドされることにより、ベルトが蛇行することなく、
確実に物品を搬送することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の蛇行防止突起付きコンベヤベ
ルトの断面図であり、このベルトの製造方法を図1およ
び図2に基づいて説明する。図1において、シリコンを
カバー1の材質とし、ポリエステル繊維を心体2とする
樹脂製コンベヤベルト3の該心体2側に、図2に示すよ
うに、グリースガン4から一液型の室温硬化型シリコー
ンゴム(RTV)5を吐出し、さらに、リール6から横
糸にポリウレタン繊維を使用した伸縮性布帛7を繰り出
し、エアシリンダー8(エアー圧=5kg/cm2) により型
付きローラ9を伸縮性布帛7の上から押圧しつつ、コン
ベヤベルト3を0.8〜1.0m/分の速度で移動さ
せ、室温(17℃)の下で24時間放置して硬化を完了
した。その結果、図1に示すように、シリコーンエラス
トマーの突起10を伸縮性布帛7で被覆した構成の蛇行
防止突起付きコンベヤベルトを得た。なお、一液型RT
Vの代わりに二液型RTVを使用することも可能で、ま
た、低温加硫型のシリコーンゴム(LTV)を使用する
ことも可能で、さらに加熱加硫型(ミラブルタイプ)の
シリコーンゴムを使用することもできる。また、伸縮性
布帛としては、上記以外にメリヤス編みもしくはゴム編
みからなる編布を使用することもできる。そして、突起
10の断面形状としては、図1に示すような台形状の他
に、長方形、正方形、円形とすることもできる。
ルトの断面図であり、このベルトの製造方法を図1およ
び図2に基づいて説明する。図1において、シリコンを
カバー1の材質とし、ポリエステル繊維を心体2とする
樹脂製コンベヤベルト3の該心体2側に、図2に示すよ
うに、グリースガン4から一液型の室温硬化型シリコー
ンゴム(RTV)5を吐出し、さらに、リール6から横
糸にポリウレタン繊維を使用した伸縮性布帛7を繰り出
し、エアシリンダー8(エアー圧=5kg/cm2) により型
付きローラ9を伸縮性布帛7の上から押圧しつつ、コン
ベヤベルト3を0.8〜1.0m/分の速度で移動さ
せ、室温(17℃)の下で24時間放置して硬化を完了
した。その結果、図1に示すように、シリコーンエラス
トマーの突起10を伸縮性布帛7で被覆した構成の蛇行
防止突起付きコンベヤベルトを得た。なお、一液型RT
Vの代わりに二液型RTVを使用することも可能で、ま
た、低温加硫型のシリコーンゴム(LTV)を使用する
ことも可能で、さらに加熱加硫型(ミラブルタイプ)の
シリコーンゴムを使用することもできる。また、伸縮性
布帛としては、上記以外にメリヤス編みもしくはゴム編
みからなる編布を使用することもできる。そして、突起
10の断面形状としては、図1に示すような台形状の他
に、長方形、正方形、円形とすることもできる。
【0007】以上のようにして作製したコンベヤベルト
3(25mm幅×300mm長のもの)を、図3に示すよう
に、プーリ11(50mm直径)に巻きつけて、170回
/分の往復運動を繰り返すという方法でスコット式屈曲
試験を行った。図3において、12は突起の形成された
側である。また、比較例として、シリコーンエラストマ
ーの突起の代わりに図1と同形状のポリウレタン製の突
起を形成したコンベヤベルト(布帛なし)を得、この比
較例のベルトについても、実施例のベルトと同様の方法
で屈曲試験を行った。屈曲試験によるベルト外観観察結
果を以下の表1に示す。
3(25mm幅×300mm長のもの)を、図3に示すよう
に、プーリ11(50mm直径)に巻きつけて、170回
/分の往復運動を繰り返すという方法でスコット式屈曲
試験を行った。図3において、12は突起の形成された
側である。また、比較例として、シリコーンエラストマ
ーの突起の代わりに図1と同形状のポリウレタン製の突
起を形成したコンベヤベルト(布帛なし)を得、この比
較例のベルトについても、実施例のベルトと同様の方法
で屈曲試験を行った。屈曲試験によるベルト外観観察結
果を以下の表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】表1に明らかなように、低温(−10℃)
では、実施例のベルトは、900万回目においてベルト
表面に亀裂が見られたが、比較例のベルトはすでに79
0万回目で亀裂が発生した。また、高温(80℃)で
は、実施例のベルトは、1000万回目でも異常がなか
ったが、比較例のベルトは400万回目で突起部が剥離
・落下した。
では、実施例のベルトは、900万回目においてベルト
表面に亀裂が見られたが、比較例のベルトはすでに79
0万回目で亀裂が発生した。また、高温(80℃)で
は、実施例のベルトは、1000万回目でも異常がなか
ったが、比較例のベルトは400万回目で突起部が剥離
・落下した。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、低温から高温まで広い
温度範囲に亘って屈曲性に優れ、簡単な構造で確実に蛇
行を防止しうる突起を付したコンベヤベルトを提供する
ことができる。
温度範囲に亘って屈曲性に優れ、簡単な構造で確実に蛇
行を防止しうる突起を付したコンベヤベルトを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛇行防止突起付きコンベヤベルトの断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の蛇行防止突起付きコンベヤベルトの製
造方法を示す図である。
造方法を示す図である。
【図3】ベルトの屈曲試験方法を説明する図である。
1…カバー 2…心体 3…コンベヤベルト 5…一液型RTV 7…伸縮性布帛 10…突起
Claims (1)
- 【請求項1】 蛇行防止のためにベルトの一方の面に形
成したシリコーンエラストマーの突起を伸縮性布帛で被
覆したことを特徴とする蛇行防止突起付きコンベヤベル
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14348393A JPH072329A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 蛇行防止突起付きコンベヤベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14348393A JPH072329A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 蛇行防止突起付きコンベヤベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072329A true JPH072329A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15339758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14348393A Pending JPH072329A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 蛇行防止突起付きコンベヤベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072329A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102874547A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-01-16 | 昆山特力伯传动科技有限公司 | 输送带的导条粘接机 |
DE102015001832A1 (de) * | 2015-02-17 | 2016-08-18 | Max Schlatterer Gmbh & Co. Kg | Antriebs- und Transportband |
US10874053B2 (en) | 2015-09-30 | 2020-12-29 | Contitech Transportbandsysteme Gmbh | Draper belt with a rubber insert inside the cleats to increase belt durability and reduce fiberglass rod |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63135631A (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-08 | Bando Chem Ind Ltd | 歯付ベルト及びその製造方法 |
JPH01117111A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-10 | Yunitsuta Kk | 搬送用ベルトおよび搬送装置 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14348393A patent/JPH072329A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63135631A (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-08 | Bando Chem Ind Ltd | 歯付ベルト及びその製造方法 |
JPH01117111A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-10 | Yunitsuta Kk | 搬送用ベルトおよび搬送装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102874547A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-01-16 | 昆山特力伯传动科技有限公司 | 输送带的导条粘接机 |
DE102015001832A1 (de) * | 2015-02-17 | 2016-08-18 | Max Schlatterer Gmbh & Co. Kg | Antriebs- und Transportband |
US10874053B2 (en) | 2015-09-30 | 2020-12-29 | Contitech Transportbandsysteme Gmbh | Draper belt with a rubber insert inside the cleats to increase belt durability and reduce fiberglass rod |
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