JP2572664B2 - エンドレスベルトの製造方法 - Google Patents

エンドレスベルトの製造方法

Info

Publication number
JP2572664B2
JP2572664B2 JP2098615A JP9861590A JP2572664B2 JP 2572664 B2 JP2572664 B2 JP 2572664B2 JP 2098615 A JP2098615 A JP 2098615A JP 9861590 A JP9861590 A JP 9861590A JP 2572664 B2 JP2572664 B2 JP 2572664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tensile
cord
belt
elastic body
endless belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2098615A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0439A (ja
Inventor
英一 高見
昭二 金森
康一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP2098615A priority Critical patent/JP2572664B2/ja
Publication of JPH0439A publication Critical patent/JPH0439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572664B2 publication Critical patent/JP2572664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は伝動用、運搬用あるいは圧搾用に使用される
ベルトであって、その側面からの抗張体の飛出し、ほつ
れ、剥離を防止すべく、側面全周に抗張体が露出した構
造のエンドレスベルトの製造方法に関する。
(従来技術) 従来、抗張体が螺旋状ではなく、並列状に巻かれてい
る運搬用のコンベヤや平ベルトには、ベルト側面部に耳
ゴムが設けられ抗張体が側面に露出しない構造のものが
一般的である。
他方、抗張体がベルト側面に露出するタイプのコード
入り平ベルト、歯付ベルト、多リブベルト及びローエッ
ジVベルト等は螺旋状に巻かれた抗張体を有する円筒状
の加硫スリーブから個々のベルト群に切断されて製造さ
れているが、カッターで切断時抗張体をベルト長手方向
に部分的に切断しかかる時には得られたベルト側面には
切断された抗張体が露出し、このようなベルトを走行さ
せると露出した抗張体はプーリとの摩耗、ベルト振動、
抗張体自身の結束力が小さいことによってほつれ、ある
いは毛羽立現象を呈していた。また、例えば飼料等の圧
搾用のベルトとして使用する場合、ベルトは常に水と接
した状態で使われているためその水によってゴムや抗張
体コードの露出部分が膨潤し抗張体の毛羽立ちも起こり
やすくほつれやベルト側面からはみ出してしまうような
問題も起こっていた。
そこでこれらの不具合を防止する方法として、例えば (1)加硫ベルト側面に露出している抗張体を引き抜い
て、抗張体コードが側面から見えないようにする方法。
(2)ポリエステル繊維を抗張体ロープとするローエッ
ジVベルトでは、該ベルト側面に露出したロープを走行
させながら加硫融着せしめて固化する方法。
(米国特許第3,200,662号明細書) (3)抗張体を連続的に巻き付けるに際し、切断せんと
する位置には、予め抗張体を巻き付けず、一定間隔を開
けて抗張体を切断しない方法。
(米国特許第3,078,206号明細書) 等が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記(1)の場合、抗張体が長さ方向
に部分的であれ半分以下にカットされて側面に残ってい
る部分では取り出し難く、更に内側の1本を引き抜く必
要があるため引き抜いた部分から水、異物等が入りやす
く剥離の原因になるとともにベルト強力の低下につなが
る。
また、前記(2)の方法ではポリエステル繊維等の樹
脂族系の合成繊維については適用されるが、アラミド繊
維の場合には融着しないため、使用範囲が限定される。
更に前記(3)の方法では、抗張体がシングル巻きの
場合には適用されるが、それでも側面に抗張体が1個所
露出することによって水による膨潤や膨潤した抗張体の
ほつれやはみ出し等の不具合と抗張体の撚り方向が異な
るS撚り、Z撚りコードを交互に使用するベルト仕様に
は使用できない等の問題が残されている。
本発明は上述の如き実情に鑑み鋭意検討し、それらの
問題点を改善したもので、その目的とするところはカッ
ト位置の抗張体を側面に露出せず、回転時に抗張体コー
ドがほつれてプーリのフランジに引っ掛かったりしない
ベルトの製造方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明の特徴とするところ
は次の各工程からなるエンドレスベルトの製造方法であ
る。
(1)円筒形の成形ドラムの外周面上に、ゴム付帆布、
シート状弾性体等の成形構成材料を巻回し、その上に抗
張体コードを螺旋状に巻き付ける第1工程。
(2)螺旋状に巻き付けた抗張体コードに止着材を成形
ドラムの軸方向に少なくとも1箇所押圧接着した後、ベ
ルト幅の両側面に抗張体が露出しないように且つ抗張体
コードの両端部が所定の重なり代をもつように必要本数
切断除去する第2工程。
(3)抗張体を部分的に切断除去した表面にシート状弾
性体、ゴム付帆布等の残りの成形構成材料を巻回し、所
定の温度、圧力でもって加硫することにより抗張体コー
ドと弾性体が完全に接着した巾広の加硫スリーブを形成
する第3工程。
(4)巾広の加硫スリーブの抗張体除去部分中心を輪状
にカットし、所定巾のエンドレスベルトを形成する第4
工程。
(実施例) 以下本発明に係わるエンドレスベルトの製造方法につ
いてコード入り平ベルトを一例とし、添付図面により具
体的に説明する。
第1図は本発明の製造方法によりえられるコード入り
平ベルトの斜視図であり、図においてコード入り平ベル
ト1は、NR、SBR、CR、EPDM又はこれらの混合物からな
る上、下接着ゴム層2、3内にポリエステル、アラミ
ド、ガラス、金属繊維からなる抗張体コード4(S撚り
4S、Z撚り4Z)がスパイラル状に埋設されて抗張体層を
形成し、該抗張体層の上下には横スダレ層5、6および
カバーゴム層7、8を積層した構成からなっている。
上記ベルト構成において長手方向に抗張体コード4が
埋設された抗張体層は本発明の製造方法によってえられ
るベルトの特徴となる部分で、スパイラル状に巻かれた
抗張体コード4は全周に渡ってベルト両側面部には露出
しておらず、ゴム層で被覆され密閉性が保持されてお
り、水などに触れるような環境で用いられた場合でも水
が抗張体コードに到達することはない。
このゴム層を形成するにあたっては、成形時に引き抜
く抗張体コード4は、コードがシングル巻きの時はベル
ト両側面側少なくとも一周、望ましくは抗張体のベルト
内有効心線本数を多くするために1.5〜3.0周引き抜けば
よい。又、コード4のS撚りとZ撚りが交互になるよう
に同時に巻くタブル巻きの時で円周方向の同じ位置から
S撚りZ撚り引き抜く場合は、ベルト両側少なくとも各
々一周以上、又は円周方向にS撚り、Z撚りコードを半
周ずらせて引き抜く場合は、0.5周望ましくはベルト内
の有効心線本数を多くするために隣接した2本の引き抜
く位置を半周ずらして1〜2.5周引き抜けばよい。
そして、引き抜いた後のベルト両側のコードの端末
4′、4″は第2図に示すように両端末コードの重なり
代Wが10〜300mm重なるように切断除去することが望ま
しい。
次に、以上説明したようなレベルを製造するための本
発明の製造方法の手順について説明する。
第3図は本発明の成形工程の概要を示す断面図で、成
形ドラムMの外周面に未加硫ゴムシート8、ゴム付横ス
ダレ6、未加硫接着ゴムシート3を順次巻き付けた後、
抗張体コード4としてS撚り、Z撚りの撚糸コード4S、
4Zが交互になるように2本同時にスパイラル状に巻き付
ける。引き続いて本発明の特徴である抗張体コード4の
引き抜きを行うが、第4図、第5図はS撚り、Z撚り抗
張体コード4がスパイラル状に巻き付けられた状態から
S撚り、Z撚りコードを半周ずらして引き抜く場合の説
明図で第4図を表側とすると第5図は第4図の裏側即ち
半周ずれた状態におかれた状態である。第4図のある位
置例えば成形ドラム上に巻き付けられた成形構成材料の
A位置でS撚りの抗張体コード4S′を一本切断し、ドラ
ム周長方向に1〜2.5周、図面上では約2周抗張体コー
ドを引き抜き除去する。同時に成形ドラム上に巻き付け
られた成形構成材料の半周ずれたC位置でZ撚りの抗張
体コード4Z′を一本切断し、同じくドラム周長方向に1
〜2.5周、図面上では2周抗張体コードを引き抜き除去
する。ドラム上に残された抗張体コード両端部4′S、
4″Sが切断時ほどけないように隣接する抗張体コード
に沿わせてゴム糊やゴムテープ等の止着材9で止めてお
くことが必要である。この様にしてベルト巾に必要な抗
張体コードの本数分だけ残し、止着材9で止め順次同様
にしてドラム上にスパイラル状に巻いた抗張体コード4
を切断除去し、抗張体コードが隙間を有する不連続に巻
かれた状態とする。成形ドラムMに残された抗張体コー
ドの両端部4′S、4″Sおよび4′Z、4″ZはA及
びC位置とも同じ位置でもよいが、ベルト内の有効心線
本数を少しでも多くするため重なる部分があるほうが望
ましく、通常は重なり代Wは10〜300mmオーバーラップ
するように抗張体コード4を切断除去することが望まし
い。
尚、抗張体コードの引き抜きは上記ではS撚り、Z撚
りのコードが交互に巻かれている状態で円周方向に半周
ずらした位置からS撚り、Z撚りコードをそれぞれ引き
抜く場合について述べたがこれにこだわる必要はなく、
円周方向の同じ位置からS撚り、Z撚りを同時に引き抜
く場合には成形ドラム上で少なくとも一周引き抜き除去
すればよい。また成形ドラム上に巻かれた抗張体コード
がシングル巻きの場合には、成形ドラム上で少なくとも
一周引き抜くことが必要であり、望ましくはベルト強力
との関係からベルトの有効心線を多くするために1.5〜
3.0周引き抜けばよい。
そして、前記した抗張体コード4を引き抜いた部分に
は必要に応じて所定厚みの未加硫ゴムシート等を埋め込
む。引き続いて、接着ゴムシート2、ゴム付横スダレコ
ード5、加硫カバーゴム7を順次巻き付け、その後所定
の温度、圧力での加熱、加圧により抗張体コード引き抜
き部にゴムを流し込み、巾広の加硫スリーブ10を形成す
る。加硫完了後必要に応じて表面加工を施し最後に抗張
体コード4を引き抜いた部分の中心部分に沿って成形ド
ラム上の巾広の加硫スリーブ10を円周方向にカットし、
コード入りのエンドレス平ベルト1が得られる。
(効果) 以上の如く、本発明に係わるエンドレスベルトの製造
方法によると、ベルト側面部に抗張体コードがベルト全
周に渡って露出しない構造となるため、抗張体コードに
起因するほつれ、プーリ等への巻き付き等の不具合が全
く発生しないベルトが得られる。また、ベルト側面にゴ
ムが存在するため従来に加硫後に抗張体コードを引き抜
きしたベルトに比し、水、異物等の侵入による抗張体コ
ードの剥離現象も皆無となるベルトを得ることができ
る。
更に、加硫時に耳ゴムが形成されることにより、厚
み、長さの均一な耳ゴム付エンドレスベルトを得ること
が比較的容易であるなどの効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法によって得られるコード入り
平ベルトの部分斜視図、第2図はベルトに埋設された抗
張体コードの両端部を示す平面図、第3図は本発明の製
造工程の一部を示す断面図、第4図と第5図は抗張体コ
ードの引き抜きの一実施例を示す概要説明図である。 1……コード入り平ベルト 2、3……接着ゴム層 4……抗張体コード 4′S、4″S、4′Z、4′、4″……抗張体コード
の両端部 4S′、4Z′……抗張体コード引き抜き除去部分 7、8……カバーゴム層 9……止着材 10……加硫スリーブ S……S撚りコード Z……Z撚りコード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の各工程からなることを特徴とするエン
    ドレスベルトの製造方法。 (1)円筒形の成形ドラムの外周面上に、ゴム付帆布、
    シート状弾性体等の成形構成材料を巻回し、その上に抗
    張体コードを螺旋状に巻き付ける第1工程。 (2)螺旋状に巻き付けた抗張体コードに止着材を成形
    ドラムの軸方向に少なくとも1箇所押圧接着した後、ベ
    ルト幅の両側面に抗張体が露出しないように且つ抗張体
    コードの両端部が所定の重なり代をもつように必要本数
    切断除去する第2工程。 (3)抗張体を部分的に切断除去した表面にシート状弾
    性体、ゴム付帆布等の残りの成形構成材料を巻回し、所
    定の温度、圧力でもって加硫することにより抗張体コー
    ドと弾性体が完全に接着した巾広の加硫スリーブを形成
    する第3工程。 (4)巾広の加硫スリーブの抗張体除去部中心を輪状に
    カットし、所定巾のエンドレスベルトを形成する第4工
    程。
JP2098615A 1990-04-13 1990-04-13 エンドレスベルトの製造方法 Expired - Fee Related JP2572664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2098615A JP2572664B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 エンドレスベルトの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2098615A JP2572664B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 エンドレスベルトの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0439A JPH0439A (ja) 1992-01-06
JP2572664B2 true JP2572664B2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=14224481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2098615A Expired - Fee Related JP2572664B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 エンドレスベルトの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572664B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102765203A (zh) * 2012-07-11 2012-11-07 重庆振利橡胶制品有限公司 分层无接头环形输送带的加工方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06300086A (ja) * 1993-04-14 1994-10-25 Bridgestone Corp ベルト
JP3748504B2 (ja) * 2000-02-24 2006-02-22 仁礼工業株式会社 結束装置
JP4014036B2 (ja) * 2002-08-30 2007-11-28 三ツ星ベルト株式会社 ベルト側面部の心線ワイヤー除去方法及びその除去装置
JP4634986B2 (ja) * 2006-09-15 2011-02-16 バンドー化学株式会社 伝動用平ベルト
US7931554B2 (en) 2006-12-26 2011-04-26 Tri Corp. Endless belt
US8157685B2 (en) 2009-04-01 2012-04-17 Apache Hose & Belting Co., Inc. Endless belt with binder for carcass stability
JP5364545B2 (ja) * 2009-12-01 2013-12-11 バンドー化学株式会社 平ベルト及びそれを備えたベルト式無段変速機
JP7069295B2 (ja) 2017-08-17 2022-05-17 エックスダブリューファルマ リミテッド 活性酸素種スカベンジャー誘導体の調製および使用

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56171449U (ja) * 1980-05-23 1981-12-18

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102765203A (zh) * 2012-07-11 2012-11-07 重庆振利橡胶制品有限公司 分层无接头环形输送带的加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0439A (ja) 1992-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6863761B2 (en) Power transmission belt using stabilized open mesh textile material in overcord for enhanced rubber penetration
CA1258778A (en) Reinforced polymeric component and method of manufacture
JP2572664B2 (ja) エンドレスベルトの製造方法
US4414047A (en) Method of making an endless power transmission belt
US4042443A (en) Flexible matrix for forming a portion of a toothed power transmission belt
JPH0318821B2 (ja)
JPS58212931A (ja) 外装鋳造タイヤの製作方法
US3989580A (en) Assembly for making a power transmission belt
US20080125263A1 (en) Spliceless baler belt
US2336084A (en) Method of manufacturing wrapped belts
JPS5834697B2 (ja) 多リブベルト及びその製造方法
US4255147A (en) Wrapped-molded V-belt and method of manufacture
JPS6228340B2 (ja)
US20080105517A1 (en) Spliceless, corded baler belt
JPS59217034A (ja) 伝動用ラツプドコグベルトの製造方法
US2260719A (en) Round belt construction
JPH07243483A (ja) 伝動ベルト
US1277711A (en) Endless belt and method of making the same.
JPS58221043A (ja) ラツプドvベルト及びその製造方法
JPH1144347A (ja) 動力伝動用ベルト
JPS58221042A (ja) ロ−エツジvベルト及びその製造方法
JP2000102988A (ja) Vリブドベルトの製造方法
KR100382748B1 (ko) 고무의 침투를 강화하기 위해 오버코드에 안정화된 망포재료를 사용한 동력 전달 벨트
JP2700370B2 (ja) 山付vベルトの製造方法
EP1630451A2 (en) Power transmission belt using stabilized open mesh textile material in overcord for enhanced rubber penetration

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees