JP4475451B2 - 紙葉類搬送用無端ベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動改札機、現金預金支払機、両替機等において、紙幣、フィルム、磁気カード、切符等の紙葉類を搬送するベルトに関し、特に相対向するベルト間に挟持して当該ベルト間の挟み力により多方向に搬送するための紙葉類搬送用無端ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動改札機、現金預金支払機、両替機等において、紙幣、フィルム、磁気カード、切符等は、相対向して配置されたベルト間に挟持されて当該ベルト間の挟み力により搬送される。すなわち、例えば、図3に示すように、紙葉類搬送ベルト01および02は、それぞれ一対のプーリ03a,03bおよび04a,04bに張架されて相対向して配置されており、紙葉類05は回転駆動される一対の紙葉類搬送ベルト01および02間の挟み力により搬送される。
【0003】
この種のベルトとしては、紙幣、磁気カード、切符等を装置内で円滑に移送するため、表面が円滑で粘着性がないこと、充分な弾性力を有すること、装置内での外の部分に接触して裂けることがないよう充分な引き裂き力を有すること、また、複雑なルートにも対応できるように屈曲性が良いこと、初期伸びが小さいこと、充分な耐久性能を有することなどが必要である。そして、この種のベルトとしては、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体ゴム(EPDM)、ニトリルゴムなどのゴム弾性体内に、ナイロン仮撚糸などを編んだ筒状体からなる芯体を設けたもので、表面が平滑なベルトが知られている(例えば、特開昭62−16165号参照)。
【0004】
また、ベルト芯体に織物または編物を使用して芯体の表裏に被覆層を形成し、被覆層の搬送面となる側を上記芯体の繊維による微細な凹凸を維持する程度に薄く形成した平ベルトが知られている(例えば、特公昭59−24684号公報、特開昭63−242848号公報)。
【0005】
また、回転ムラをなくすために歯付きプーリで駆動される歯付きベルトや蛇行を防止するために横断面を略T字形状としたT型ベルトが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近、装置のコンパクト化に伴う搬送ルートの複雑化および高速化に伴い、平ベルトやT型ベルトにおいてはプーリ接触面の偏摩耗により、歯付きベルトについては横ずれにより、ベルト外れの問題が生じている。また、平ベルトやT型ベルトについては、使用環境の温度差によるゴムの硬化等により、滑り等の問題も発生する。
【0007】
そこで、本発明はこのような事情に鑑み、環境が変化しても安定した搬送性を維持することができる紙葉類搬送用無端ベルトを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成する本発明の第1の態様は、紙葉類を搬送する紙葉類搬送用無端ベルトにおいて、搬送面とは反対側の裏面側の中央部に長手方向に亘って連続して形成された凸部を有して横断面が略T字形状をなすゴム状弾性体からなり、且つ前記凸部の先端部には長手方向に亘って歯付きプーリと噛み合う歯が設けられていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記搬送面を形成する幅広部には芯体が埋設されていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0010】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記芯体が、合成繊維撚糸からなる編物もしくは織物、又は天然繊維もしくは合成繊維撚糸であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0011】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記ゴム状弾性体が、ポリウレタン、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体ゴム(EPDM)、天然ゴム、クロロプレンゴム及びニトリルゴムからなる群から選択されるゴム材料からなることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0012】
かかる本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、T型ベルトの凸部に歯を形成してタイミング形状としたことにより、プーリ面の偏摩耗が防止されて、横ずれによるベルト外れが防止され、また、温度差によって搬送性が変化せず、搬送ムラがなくなり、耐久性が向上したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を一実施形態に基づいてさらに詳細に説明する。
【0014】
本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送用無端ベルトを図1に示す。図1に示すように、紙葉類搬送用無端ベルト10は、搬送面を形成する幅広部11と、幅広部11の裏面側の幅方向中央部に長手方向に亘って形成された凸部12とを具備し、凸部12には長手方向に亘って所定の間隔で歯部13が形成されている。また、幅広部11のベルト表面(搬送面)近傍に芯体14が埋設されている。
【0015】
ここで、ゴム材料としては、ポリウレタン、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体ゴム(EPDM)、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム(NBR、水添NBR)などを用いることができる。
【0016】
また、芯体14としては、綿など天然繊維、又はポリアミド、ポリエステル、アラミド繊維などの合成繊維撚糸からなる編物又は織物を用いることができる。
【0017】
本実施形態の紙葉類搬送用無端ベルト10は、以下のようにして製造される。図2には製造工程を説明する斜視図を示す。
【0018】
まず、凸部12及び歯部13の土台となる幅広歯部22(図2(a)参照)を形成するための溝を形成した芯金に生ゴムチューブを被せて、例えば、150℃で20分間半加硫し、形成された半加硫ゴムを研磨して厚さを均一にした後、再度、同じ芯金に被せて、その上から芯体14となる糸を巻き付ける。その後、接着剤を塗布して乾燥し、次いでゴムチューブを被せ、フィルムを被せて本加硫し、図2(a)に示すように、ベルト本体21に一定間隔で幅広歯部22を有する歯付きベルトを得る。
【0019】
次いで、ベルト本体21の表面を研磨して厚さを均一にした後、裏返しにしてベルト本体21及び幅広歯部22を、幅方向中央部を除いた両側を砥石で研磨して凸部12及び歯部13を形成し、紙葉類搬送用無端ベルト10とする。
【0020】
(実施例)
ゴム材料としてポリウレタン、芯体としてポリアミド編物を用い、図1及び図2に示すように幅広部11の裏面に凸部12及び歯部13を有する紙葉類搬送用無端ベルト10を得た。ベルト幅は10mm、幅広部11の厚さは0.8mm、歯部13以外の凸部12の高さが0.7mm、歯部13の部分の高さが1.7mm、周長480mmとした。また、凸部12及び歯部13の幅は2.5mmであり、歯部13のピッチは6.7mmとした。
【0021】
(比較例1)
凸部及び歯部を有さない以外は実施例と同様の平ベルトを作製した。ベルト厚は0.8mmとした。
【0022】
(比較例2)
歯部のみを有する以外は実施例と同様の歯付きベルトを作製した。
【0023】
(比較例3)
凸部のみを有する以外は実施例と同様のT型ベルトを作製した。
【0024】
(試験例1)
実施例及び比較例1〜3のベルトを、−10℃〜50℃の10℃間隔の環境でそれぞれ400mm/secの速度で駆動した際のプーリとの滑りを観察したところ、表1の結果が得られた。
【0025】
この結果、実施例及び比較例2のベルトでは歯付きであるため滑りは発生しなかったが、比較例1及び3のベルトでは、特に低温環境下で滑りが発生した。
【0026】
【表1】
Figure 0004475451
【0027】
(試験例2)
実施例及び比較例1〜3のベルトを、室温にて、速度を200mm/sec〜1400mm/secまで200mm/sec間隔で変化させて駆動した際のプーリからのベルト外れを観察したところ、表2の結果が得られた。
【0028】
この結果、実施例のベルトは、200mm/sec〜1000mm/secの幅広い速度で安定して使用できることがわかったが、比較例1の平ベルトは200〜800mm/secの比較的低速で外れが発止し、比較例2及び比較例3のベルトでは、600〜1400mm/secの比較的高速で外れが発止した。
【0029】
【表2】
Figure 0004475451
【0030】
(試験例3)
実施例及び比較例1〜3のベルトを、室温環境でそれぞれ400mm/secの速度で、1400時間まで駆動し、200時間毎にプーリ面(裏面)の偏摩耗を観察したところ、表3の結果が得られた。
【0031】
この結果、実施例及び比較例2のベルトでは歯付きであるため偏摩耗は発生しなかったが、比較例1及び3のベルトでは、使用時間が増えると偏摩耗が発生した。
【0032】
【表3】
Figure 0004475451
【0033】
(試験例4)
実施例及び比較例1〜3のベルトを用いて試験紙を連続的に搬送し、紙づまり(ジャム)を発生させ、詰まった紙を引き抜いたときのベルト外れを観察した。
【0034】
この結果、実施例及び比較例3のベルトに関してはベルト外れが生じることはなかったが、比較例1及び比較例2のベルトに関しては外れることが多かった。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、その表面近傍に芯体が設けられ且つ当該表面がローレット面になっているので、高いグリップ力が得られ、且つ紙粉や埃が付着してもグリップ力が長期に亘って維持されるので、紙葉類を長期に亘って安定して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送用無端ベルトの概略構成を示す概略図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送用無端ベルトの製造工程を説明するための斜視図である。
【図3】 紙葉類搬送用無端ベルトの使用状態の一例を概念的に示す概略図である。
【符号の説明】
10 紙葉類搬送用無端ベルト
11 幅広部
12 凸部
13 歯部
14 芯体

Claims (4)

  1. 紙葉類を搬送する紙葉類搬送用無端ベルトにおいて、搬送面とは反対側の裏面側の中央部に長手方向に亘って連続して形成された凸部を有して横断面が略T字形状をなすゴム状弾性体からなり、且つ前記凸部の先端部には長手方向に亘って歯付きプーリと噛み合う歯が設けられていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  2. 請求項1において、前記搬送面を形成する幅広部には芯体が埋設されていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  3. 請求項2において、前記芯体が、合成繊維撚糸からなる編物もしくは織物、又は天然繊維もしくは合成繊維撚糸であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴム状弾性体が、ポリウレタン、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体ゴム(EPDM)、天然ゴム、クロロプレンゴム及びニトリルゴムからなる群から選択されるゴム材料からなることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
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