JP3276905B2 - 樹脂製コンベヤベルト - Google Patents
樹脂製コンベヤベルトInfo
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Description
ト、特にナイフエッジ又は小プーリを装着するコンベヤ
に使用され、帆布芯体の側縁部をベルトの両側縁耳部に
露出させたカットエッジ方式を採用した樹脂製コンベヤ
ベルトに関する。
表される各種食品の搬送には、ベルト内部に帆布芯体を
埋設してベルトの保形及び補強をし、かつその清潔さに
主眼を置く樹脂製コンベヤベルトが広く採用されてい
る。
造の過程においてベルト成形素材を所定の幅に裁断する
カットエッジ作業のため、ベルトの幅方向の両側縁、即
ちベルトの耳部には帆布芯体の切断面がベルト全長にわ
たって露出している。
発生させないために、二次加工において防止する方法、
例えばベルト10の幅方向端部の帆布芯体2と樹脂製中
間層3とをスライスし、 下側部を裁断除去して上側部の
帆布芯体2と樹脂製上カバー層4とを上カバー層が端面
に来るように折り曲げ加工する方法(図3)、或いはベ
ルト10’の幅方向端部に樹脂シート6を介して樹脂7
を溶着させる方法(図4)等がある。一方、ベルト本体
を製造する際に帆布芯体の接着処理時の接着剤含浸度を
大きくする方法としては、ディッピング処理時の処理液
濃度を濃くしたりディッピング回数を増やす方法があ
る。
工において防止する方法では、加工時間に手間がかかる
という問題がある。又、接着処理時の含浸度を大きくす
る方法では、含浸度を大きくすることによってベルトの
縦剛性が大きくなりプーリ径が大きくなつたり、摩擦係
数が高くなることから、ナイフエッジ又は小プーリ径部
分にて摺動抵抗が大きくなり走行速度が一定化せず不安
定な走行状態となる。更には、ベルト走行時に発生する
蛇行あるいは片寄りのためベルト耳部が取付カバー、コ
ンベヤフレームとの接触により損傷して、ベルト耳部に
帆布芯体を主体とするほつれ現象が発生する。
現象の進展に伴い、ベルト側縁より露出した帆布芯体の
一部は剥ぎ起こされ切断され、そのほつれ糸は搬送物に
付着したり混入したりする場合も発生し、食品衛生、品
質管理面で無視できない問題点の一つとして提起され
た。
結果、本発明は帆布芯体の帆布組織を一部改善すること
により、ベルト耳部からのほつれを防止し、しかも小プ
ーリ使用時におけるベルト屈曲性を従前なみに維持可能
な樹脂製コンベヤベルトを提供することを目的とするも
のである。
め本発明の特徴とするところは、少なくとも一枚の帆布
芯体の表面に樹脂製カバー層を積層したカットエッジ方
式の樹脂製コンベヤベルトにおいて、該帆布芯体がベル
ト長手方向となる経糸に所定長さの短繊維を用いた紡績
糸のみを使用し、緯糸に所定長さの短繊維を用いた紡績
糸もしくはフィラメント糸を使用して織成した帆布であ
る樹脂製コンベヤベルトである。そして帆布に使用され
る紡績糸として太さが20〜30番手のもの2〜3本を
撚り回数30〜50回/10cmに撚り合わせられてお
り、紡績糸の繊維の長さは30〜60mmである。
ベルトの実施の形態について図面を用いて詳細に説明す
る。この発明に係るカットエッジ方式を採用してなる樹
脂製コンベヤベルト1の基本構造は、図1に一例を示す
如くベルト用途に応じてそのプライ数を適宜選択される
帆布芯体2及び各帆布芯体2間に配される樹脂製の中間
層3、更に必要に応じてベルト表面に設けられる樹脂製
上カバー層4をもって構成され、ベルトの幅方向両側の
耳部5にて帆布芯体2の両側縁カット部が露出してい
る。
香族ポリアミド繊維、ナイロン繊維等の伸びの少ない繊
維で織成され、且つ熱可塑性樹脂例えばポリウレタン、
PVC(ポリ塩化ビニル)ゾルが含浸あるいはコーチン
グされており、上カバー層4及び中間層3は、熱可塑性
のポリウレタン、PVC、オレフィン系熱可塑性エラス
トマー(TPO)等から形成されている。
て、帆布の経糸及び緯糸に長さが比較的短い短繊維を紡
績した紡績糸(スパン糸)のみで織成したもの、或いは
帆布の経糸が比較的短い短繊維を紡績した紡績糸(スパ
ン糸)のみからなり、緯糸はフィラメント糸を用いて織
成したもので、この紡績糸は短繊維の長さが30〜60
mmのものが望ましい。
は、スパン糸の強力低下が発生したり均斉度が整わない
等の不具合があり、反面、紡績糸の短繊維長さが60m
mを超えるとほつれ頻度が多くなる傾向にある。
のほつれ現象の防止効果を示す具体例について説明す
る。 まず帆布芯体となる帆布の経糸は長さが50mm
で太さが20番手のもの2本を撚り回数48回/10c
mに撚り合わせたポリエステル繊維の紡績糸、緯糸はポ
リエステル繊維のモノフィラメント糸で織成した帆布
で、ディッピング処理を1回したのち両面糊引きした本
発明の帆布と、帆布の経糸はポリエステル繊維のマルチ
フィラメント糸、緯糸はポリエステル繊維のモノフィラ
メント糸で織成した帆布で、ディッピング処理を1回し
たのち両面糊引きした従来の帆布とを用いて2プライ仕
様の図1に示すような断面構造のベルト(幅100mm
×長さ1300mm)を作成し、ほつれの動的評価とし
て図2に示す走行試験機にて走行させ耳部のほつれ長さ
を測定した。
11とテールプーリ12間に、ベンドプーリ13を介し
てテークアッププーリ14にてベルトを緊張させなが
ら、ベルト耳部に接触状態を維持するステンレス製の当
て板15を接触圧力0.1KN/mで配し、ベルトを走
行させる。
せ、ほつれが発生するまでの走行時間と耳部より露出し
た帆布芯体のほつれ長さを測定した。尚、この際のベル
ト走行条件は、ベルト速度50m/min、各プーリ径
は共に30φmm、ベルト張力4.9kN/m(5kg
f/cm)、当て板幅250mm、ベルトと当て板との
接触力0.1kN/mである。
トの動的評価としてほつれが発生する迄の走行時間とほ
つれ長さ及びベルトの屈曲回数を測定した。その結果は
下記の表1に示す通りであった。
製コンベヤベルトは、従来のベルトに比較し屈曲回数
(走行時間)が2.4倍以上で、しかもほつれはなく帆
布芯体の側縁部のほつれ保護が確認できた。
トは、帆布芯体の帆布組織として、少なくとも経糸を所
定長さの紡績糸のみにて織成することにより、ベルトが
蛇行して耳部が取付カバー、コンベヤフレームと接触し
ても、耳部帆布のほつれは防止可能となり、更に帆布接
着処理が1回でも十分でも十分効果を発揮することによ
り、ベルトの縦剛性を小さくすることが出来、小プーリ
径への対応が可能となり、又、摩擦係数を低減できるこ
とによりナイフエッジ部分での摺動抵抗が小さくなりナ
イフエッジ走行もスムーズに行える等の効果がある。
ある。
るベルト走行試験機の概略説明図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも一枚の帆布芯体の表面に樹脂
製カバー層を積層したカットエッジ方式の樹脂製コンベ
ヤベルトにおいて、該帆布芯体がベルト長手方向となる
経糸に所定長さの短繊維を用いた紡績糸のみを使用し、
緯糸に所定長さの短繊維を用いた紡績糸若しくはフィラ
メント糸を使用して織成した帆布であることを特徴とす
る樹脂製コンベヤベルト。 - 【請求項2】 帆布に使用される紡績糸は、20〜30
番手のもの2〜3本を30〜50回/10cmに撚り合
わせている請求項1記載の樹脂製コンベヤベルト。 - 【請求項3】 紡績糸の短繊維長さが30〜60mmで
ある請求項1、2記載の樹脂製コンベヤベルト。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30973497A JP3276905B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 樹脂製コンベヤベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30973497A JP3276905B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 樹脂製コンベヤベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11130222A JPH11130222A (ja) | 1999-05-18 |
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Family
ID=17996663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30973497A Expired - Fee Related JP3276905B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 樹脂製コンベヤベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1997
- 1997-10-24 JP JP30973497A patent/JP3276905B2/ja not_active Expired - Fee Related
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