JP2000309029A - 熱可塑樹脂製ベルト及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑樹脂製ベルト及びその製造方法

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JP2000309029A
JP2000309029A JP2000031841A JP2000031841A JP2000309029A JP 2000309029 A JP2000309029 A JP 2000309029A JP 2000031841 A JP2000031841 A JP 2000031841A JP 2000031841 A JP2000031841 A JP 2000031841A JP 2000309029 A JP2000309029 A JP 2000309029A
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core wire
felt
belt
canvas
molding die
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JP2000031841A
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English (en)
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Kazumasa Harada
和政 原田
Masayuki Kawaguchi
正行 川口
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑樹脂製ベルトを製造する方法におい
て、心線の乱れが発生せず心線ピッチが簡単に制御で
き、ベルトの早期切断が発生せず、さらに背面にフェル
トを設置したベルトにおいては剥離が発生しない熱可塑
樹脂製ベルト及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 心線4を成形用金型ロール7上に導入す
るときに、心線4上にスチールバンド13が積層される
迄の間、成形用金型ロール7上で心線4が少なくとも該
ロールの円周の略1/4以上載置され保持されるように
して溶融樹脂を上記心線4とスチールバンド13との間
のキャビティ中に流し込む製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑樹脂製ベルト
及びその製造方法に係り、特に、心線乱れが発生しない
熱可塑樹脂製ベルト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来上記熱可塑樹脂製ベルトの製造方法
としては、心線を心線送り出し機から成形用金型ロール
へ送り、成形用金型上で少なくとも心線、スチールバン
ドの順に積層し、溶融樹脂を少なくとも成形用金型ロー
ルとスチールバンドとの間に形成されるキャビティ中に
流し込み熱可塑樹脂製ベルトを製造するときに、図7の
ように溶融樹脂を上記心線の下から流し込んでいた。上
記溶融樹脂を心線の下から流し込むことによって心線と
成形用金型との接触面積が小さく抵抗が小さい為心線の
転がりが発生したり、ベルト成形時の樹脂の幅方向への
流れにより、心線が幅方向に広がり、狙いの心線ピッチ
に制御することが困難であった。
【0003】さらに歯部を有する熱可塑樹脂製ベルトに
ついては、背面でダンボール等を搬送する為に背面に帆
布を設置し、歯部も帆布で覆うことによってプーリとベ
ルト歯がかみ合ったときの音を低減させた熱可塑樹脂製
歯付ベルトが提案されている。
【0004】また、アルミサッシや異形アルミレールや
ABS樹脂製の枠を搬送するベルトであって前記搬送物
を傷付けない為に使用される背面にフェルトを接合した
ベルトは、従来、ベルト成形時に一体で成形せずにベル
ト背面に成形後接着剤を介して接合する方法が採られて
いた。さらに、特開平6−48527号公報に記載され
ているように、フェルトとベルト背面間に合成樹脂フィ
ルムを配し、予め合成樹脂フィルムとベルト背面との間
に接着剤を塗布して両者を積層した後、所定の温度、圧
力下でプレス成形し合成樹脂フィルムをフェルト内面に
含浸させることでフェルトをベルト背面に接合する方法
も採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのベル
トも図8に示すように従来の溶融樹脂を心線の下側から
流し込む製造方法ではやはり心線乱れが発生しベルトが
蛇行することでダンボールも正確に送ることができなか
った。さらには従来の熱可塑樹脂製ベルトは、その製造
工程において、歯面帆布に付着剤を浸漬する工程を経る
ため、付着剤のバラツキにより歯面帆布が剥離したり、
付着剤の加水分解により歯面帆布が剥離するという問題
点があった。
【0006】さらに、ベルト内の心線が乱れていると、
ベルトの使用中一部の心線だけに応力が集中し、ベルト
片寄り、プーリフランジへの乗り上げ、ベルト早期切断
等の不具合が発生していた。
【0007】又、背面にフェルトを積層したベルトにお
いては、従来の接合方法では接着剤を使用する為に接着
剤の厚み分ベルト厚みが厚くなり、さらに接着剤が硬化
後ベルト自体の剛性が増すので、外径の小さいプーリに
使用した場合、プーリに沿って巻き掛からず、歯部を有
するベルトの場合は歯飛び現象が発生したり、フェルト
がベルト背面から剥離を起こすという現象が発生してい
た。
【0008】また、接着剤の塗りムラが発生すると、ベ
ルト使用初期にベルト背面からフェルトが剥離するとい
う問題が発生していた。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、上記熱可塑樹脂
製ベルトを製造する方法において、心線の乱れが発生せ
ず心線ピッチが簡単に制御でき、ベルトの早期切断及び
フェルトを設置したベルトにおいては剥離が発生しない
熱可塑樹脂製ベルト及びその製造方法を提供することに
ある。
【0010】本発明は、このような目的を達成するため
に請求項1としては心線を埋設した熱可塑性樹脂からな
るベルトであって、合成繊維、天然繊維などの任意の繊
維からなるフェルト又は帆布を、ベルト背面に接合した
熱可塑樹脂製ベルトにおいて、溶融した前記熱可塑性樹
脂がフェルト内又は帆布内に含浸することによってベル
ト背面とフェルト又は帆布が接合した熱可塑樹脂製ベル
トにある。
【0011】請求項1に記載の熱可塑樹脂製ベルトによ
れば、フェルト又は帆布を接着剤を用いること無しにベ
ルト成形時にベルトを構成する溶融した熱可塑性樹脂を
フェルト内又は帆布内に含浸させることによって、ベル
ト背面とフェルト又は帆布とをベルト背面に一体に接合
することによって、ベルト剛性は増加せず、さらに外径
の小さいプーリであっても十分に該プーリに沿わせて巻
き掛けることができるので、フェルト又は帆布がベルト
背面から剥離するようなことはない。
【0012】請求項2に記載の発明は、心線を心線繰り
出し機から成形用金型ロールへ送り、成形用金型上で少
なくとも心線、スチールバンドの順に積層し、溶融樹脂
を少なくとも成形用金型ロールとスチールバンドとの間
に形成されるキャビティ中に流し込む熱可塑樹脂製ベル
トの製造方法にある。
【0013】請求項2に記載の熱可塑性樹脂製ベルトの
製造方法であれば、溶融樹脂を上記心線とスチールバン
ドとの間のキャビティ中に流し込むことによって、溶融
樹脂が心線の上側に流れ込み、溶融樹脂の流入圧が心線
を成形用金型ロールへ押さえ付けるように働き、心線が
成形用金型ロール上で動きにくくなる。
【0014】請求項3記載の発明によると上記心線が成
形用金型ロールに導入後にスチールバンドが積層する迄
の間、成形用金型ロール上で該心線が少なくとも該ロー
ルの円周の略1/4以上載置され保持される請求項2に
記載の熱可塑樹脂製ベルトの製造方法にある。請求項3
に記載の発明によると、上記心線が少なくとも成形用金
型ロールの円周の略1/4以上載置され保持されること
によって、心線と成形用金型ロールとの接触面積が大き
くなり、樹脂の流入圧によって心線が転んだり心線が移
動したりするようなことはなくなる。
【0015】請求項4に記載の発明では、心線を埋設し
た長尺の背部の長手方向に歯部を列設し、前記背部及び
前記歯部が樹脂で形成され、前記歯部の歯面と前記背部
の背面が帆布で覆われた熱可塑樹脂製歯付ベルトの製造
方法であって、ベルト長手方向の経糸とベルト幅方向の
緯糸が織成され、前記経糸と前記緯糸の太さが30〜1
00デニール、前記経糸の密度が50〜130本/3c
m、前記緯糸の密度が100〜150本/3cmであっ
て、前記背面に積層する背面帆布を、スチールバンドに
張りつけ、前記背面帆布に所定のテンションを与え、前
記背面帆布を、前記スチールバンドと共に周方向に所定
のピッチで凹部と凸部とが交互に形成された成形用金型
ロールへ送る第1工程と、ベルト長手方向の経糸とベル
ト幅方向の緯糸が織成され、前記経糸と前記緯糸の太さ
が30〜100デニール、前記経糸の密度が100〜1
50本/3cm、前記緯糸の密度が80〜200本/3
cmであって、前記背面に積層する背面帆布を、テンシ
ョンを与えずに前記成形用金型ロールへ送る第2工程
と、心線上に背面帆布及びスチールバンドが積層する迄
の間、成形用金型ロール上で心線が少なくとも該ロール
の円周の略1/4以上載置され保持されるようにして心
線を前記成形用金型ロールへ送る第3工程と、前記成形
用金型ロールで、前記歯面帆布、前記心線、前記背面帆
布、前記スチールバンドの順に積層し、溶融樹脂を少な
くとも前記心線と背面帆布との間へ流し込み、前記スチ
ールバンドの圧力によって、前記歯面帆布を、前記成形
用金型ロールの凹部に沿わせるように成形する第4工程
と、を含むことを特徴とする熱可塑樹脂製歯付ベルトの
製造方法である。
【0016】請求項4記載の発明によると、歯面帆布の
密度が適切である為、歯面帆布に付着剤を付けない染色
反のままの帆布を用いても、歯部を形成する樹脂で押さ
れて歯面を覆う際に樹脂の滲み出しがなく、歯面帆布に
付着剤を付けない分だけ製造コストを低減できる。ま
た、背面帆布の密度も適切であって耐久性に優れる。ま
た、背面帆布と歯面帆布を順次、適切な状態にして、製
造装置に送り込むことができ、熱可塑樹脂製ベルトを連
続的に生産できる。
【0017】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布の間へ流
し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触面
積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型ロ
ールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動で
きず、心線乱れが起こるようなことは無くなる。
【0018】請求項5に記載の発明は、心線を埋設した
熱可塑性樹脂からなるベルトで前記背部の背面がフェル
トで覆われた熱可塑樹脂製ベルトの製造方法であって、
合成繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフェルト
をスチールバンドに貼り付け、前記フェルトに所定のテ
ンションを与えながら前記スチールバンドと共に成形用
金型ロールへ送る第1工程と、心線上に前記フェルト及
びスチールバンドが積層する迄の間、成形用金型ロール
上で心線が少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載
置され保持されるようにして心線を前記成形用金型ロー
ルへ送る第2工程と、前記成形用金型ロール上で、前記
心線、前記フェルト、前記スチールバンドの順に積層
し、溶融樹脂を少なくとも前記心線と前記フェルトとの
間へ流し込み、心線、熱可塑性樹脂及びフェルトを一体
成形する第3工程と、を含む熱可塑樹脂製ベルトの製造
方法である。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できる。
【0020】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布の間へ流
し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触面
積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型ロ
ールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動で
きず、心線乱れが起こるようなことは無くなる。
【0021】また、請求項6に記載の発明は、心線を埋
設した長尺の背部の長手方向に歯部を列設し、前記背部
及び前記歯部が樹脂で形成され、前記背部の背面がフェ
ルトで覆われた熱可塑樹脂製歯付ベルトの製造方法であ
って、合成繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフ
ェルトをスチールバンドに貼り付け、前記フェルトに所
定のテンションを与えながら前記スチールバンドと共に
周方向に所定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成され
た成形用金型ロールへ送る第1工程と、心線上に前記フ
ェルト及びスチールバンドが積層する迄の間、成形用金
型ロール上で心線が少なくとも該ロールの円周の略1/
4以上載置され保持されるようにして心線を前記成形用
金型ロールへ送る第2工程と、前記成形用金型ロール上
で、前記心線、前記フェルト、前記スチールバンドの順
に積層し、溶融樹脂を少なくとも前記心線と前記フェル
トとの間へ流し込み、心線、熱可塑性樹脂及びフェルト
を一体成形する第3工程と、を含む熱可塑樹脂製ベルト
の製造方法である。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できる。
【0023】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布の間へ流
し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触面
積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型ロ
ールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動で
きず、心線乱れが起こるようなことは無くなる。
【0024】請求項7に記載の発明は、心線を埋設した
長尺の背部の長手方向に歯部を列設し、前記背部及び前
記歯部が樹脂で形成され、前記背部の背面がフェルトで
覆われた熱可塑樹脂製ベルトの製造方法であって、合成
繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフェルトをス
チールバンドに貼り付け、前記フェルトに所定のテンシ
ョンを与えながら前記スチールバンドと共に周方向に所
定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成された成形用金
型ロールへ送る第1工程と、ベルト長手方向の経糸とベ
ルト幅方向の緯糸が織成され、前記経糸と前記緯糸の太
さが30〜100デニール、前記縦糸の密度が50〜1
30本/3cm、前記緯糸の密度が80〜200本/3
cmであって、前記歯部を被覆する歯面帆布を、テンシ
ョンを与えずに前記成形用金型ロール上で心線が入る位
置よりも下の位置へ送る第2工程と、心線上に背面帆布
及びスチールバンドが積層する迄の間、成形用金型ロー
ル上で心線が少なくとも該ロールの円周の略1/4以上
載置され保持されるようにして心線を前記成形用金型ロ
ールへ送る第3工程と、前記金型ロール上で、前記歯面
帆布、前記心線、前記フェルト、前記スチールバンドの
順に積層し、溶融樹脂を少なくとも前記心線とフェルト
との間へ流し込み、前記スチールバンドの圧力によっ
て、前記歯面帆布を、前記成形用金型ロールの凹部に沿
わせるように成形する第4工程と、を含むことを特徴と
する熱可塑樹脂製ベルトの製造方法である。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できる。
【0026】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布の間へ流
し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触面
積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型ロ
ールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動で
きず、心線乱れが起こるようなことは無くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、熱可塑樹脂製ベルトを製
造する為の一連の装置の概略図であり、図2は、熱可塑
樹脂製ベルトを製造する為の他の一連の装置の概要を示
す図である。図3は本発明の製造方法を用いて得られた
熱可塑樹脂製ベルトの一例の構造を示す斜視図である。
【0028】図3の熱可塑樹脂製ベルトは、ベルトの長
手方向に沿って所定ピッチで列設された複数の歯部12
を有する熱可塑樹脂製歯付ベルト6であって、上記歯部
12と、心線4を埋設した背部36と、歯部表面14と
歯底部16を被覆する歯面帆布18と、ベルトの背面に
積層された背面帆布34とを備えている。なお、背面帆
布34の代わりにフェルトを有する熱可塑樹脂製歯付ベ
ルト6や、歯面帆布18を有さない熱可塑樹脂製歯付ベ
ルト6もある。
【0029】歯面帆布18として用いられる帆布は、歯
部12を覆う帆布であり、ベルト長手方向の経糸30
と、ベルト幅方向の緯糸32を織成したものである。歯
面帆布の織り方は、平織、綾織、朱子織等の織り方があ
る。
【0030】歯面帆布18は、マルチフィラメント糸を
用い、緯糸密度が100〜150本/3cmで、経糸密
度が50〜130本/3cmとなるように構成されてい
る。帆布の経緯密度の下限を、少なくとも緯糸密度が1
00本/3cm以上、経糸密度が50本/3cm以上と
するのは、これを下回ると、溶融樹脂が歯面帆布18の
表面より滲み出すためである。一方、経緯密度の上限
を、緯糸密度150本/3cm以下、経糸密度130本
/3cm以下とするのは、これを上回ると、高密度化が
進み、帆布の接着強さが強くなって帆布切れを起こすか
らである。
【0031】背面帆布34として用いられる帆布は、背
部36に積層される帆布であり、ベルト長手方向の経糸
30と、ベルト幅方向の緯糸32を織成したものであ
る。背面帆布34の織り方は、図示の平織に限らず、綾
織、朱子織であってもよい。
【0032】背面帆布34は、マルチフィラメント糸を
用い、緯糸密度が80〜200本/3cm、経糸密度が
100〜150本/3cmとなるように構成されてい
る。帆布の経緯密度の下限を、緯糸密度が80本/3c
m、経糸密度が100本/3cmとするのは、これを下
回ると、剛性が低くなり、帆布が摩耗し易く、長期間の
使用によって擦り切れが起こるからである。一方、経緯
密度の上限を、緯糸密度が200本/3cm、経糸密度
が150本/3cmとするのは、これを上回ると、高密
度化が進み、帆布の接着強さが強くなって帆布切れを起
こすからである。
【0033】背面帆布の経糸及び緯糸の太さは、共に3
0〜100デニールである。30デニールを下回ると、
高密度化が保てず、耐久性を向上の効果が現れにくくな
り、100デニールを上回ると、高密度化が進み過ぎ、
熱可塑樹脂製歯付ベルト1が幅方向に反る。
【0034】背面帆布34のマルチフィラメント糸の材
質は、ポリエステル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリア
ミド、ガラス繊維等各種繊維が使用可能であるが、とり
わけ6ナイロン、及びアラミド繊維は最も実用的であ
る。このようなマルチフィラメント糸を織成した背面帆
布34は、織成したままの無処理でも良いが、染色処理
したものに更にディップ処理を施したものが好ましい。
特に、これら処理により、堅牢度4級以上に合格した背
面帆布34が最も効果的である。
【0035】ここでディップ処理とは、RFL処理(レ
ゾルシンーホルマリンーラテックス液)のみでの接着処
理を施したものである。RFL液、レゾルシンとホルマ
リンとの初期縮合物をラテックスに混合したものであ
り、ここで使用するラテックスとしてはスチレン、ブタ
ジエン、ビニルピリジン三次元共重合体、クロロプレン
ゴム、水素化ニトリルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレン、エポクロルヒドリンなどのラテックスである。
【0036】ベルト背面にフェルトを接合した場合のフ
ェルトの材質としては、芳香族ポリアミド、炭素繊維、
ポリエステル繊維、耐炎化繊維、天然繊維の単独又は混
合が用いられ、通常、不織布に形成されている。
【0037】歯部12及び背部36に使用される樹脂
は、熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱可塑性ポリエステル
樹脂、熱可塑性スチレン系樹脂、熱可塑性オレフィン系
樹脂、又は塩化ビニール樹脂から選ばれた少なくとも一
種である。加熱によって溶融し、押出機と接続して成形
できる材料が選定される。
【0038】熱可塑樹脂製歯付ベルト6本体内には、心
線4がベルトの長手方向に沿って並列して埋設されてお
り、抗張体層を形成する。この心線4は、ポリエステ
ル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミドあるいはガラ
ス繊維、カーボンファイバー、金属繊維等からなる低伸
度の高強力ロープである。また、歯面の耐摩耗性を更に
向上するのに、歯面帆布の外側に歯部補強材としてポリ
エチレンシートを貼り付けることもできる。
【0039】次に、熱可塑樹脂製ベルトの製造装置を図
1及び図2に基づいて説明する。図1は歯面及び背面に
帆布又はフェルトが存在しない歯付ベルト及び平ベルト
を製造する為の一連の装置の概略図であり、図2は歯面
及び背面に帆布又はフェルトが存在する歯付ベルトを製
造する為の一連の装置の概略を示す図である。
【0040】図1において熱可塑樹脂製ベルトの製造装
置1は、成形部2と、心線繰り出し部3と巻取り部5と
を有しており、成形金型ロール7に樹脂を流しながら、
心線4を成形金型ロール7に巻き付け熱可塑樹脂製ベル
トを成形するようになっている。
【0041】成形部2は、大径の成形金型ロール7と、
4個のロール8〜11と、スチールバンド13とを有し
ている。成形金型ロール7は、その外周に所定のピッチ
で歯形が形成されているものもあればフラットのものも
ある。4個のロール8〜11は、成形金型ロール7の周
りに配設され、各ロール8〜11間には、スチールバン
ド13が張設されており、成形金型ロール7と協働して
共に回動するようになっている。これにより、成形部2
は、成形金型ロール7とスチールバンド13の圧力によ
り心線4を樹脂に沿わせながら回転し、熱可塑樹脂製ベ
ルトを成形するようになっている。
【0042】心線繰り出し部3は、図示しない心線繰り
出し機と、図示しない赤外線ランプと、張力調整装置1
7と、ガイドローラ19とを有しており、心線繰り出し
機から繰り出された心線4を、赤外線ランプで水分を飛
散させ、張力調整装置17に送るようになっている。張
力調整装置17は、ガイドロール19との間で心線4に
所定の張力を掛けて成形用金型ロール7に心線4を送る
ようになっている。そして張力調整機構17を通過した
心線はガイドロール20、22、24を経て成形金型ロ
ール7へ供給される。ここで、心線4は成形用金型ロー
ル7上で円周の略半分より下の位置から成形用金型ロー
ル7上に載置される。こうすることによって心線4上に
スチールバンド13が積層する迄の間、成形用金型ロー
ル7上で心線4が少なくとも該ロール7の円周の略1/
4以上載置され保持されるようになる。押出機15は、
ベルト6を構成する樹脂を溶融し、押し出すようになっ
ており、心線4の上から溶融樹脂を流入できるように心
線押さえロール21に近接して設けられている。巻取り
部5は、巻取り機23と、引取機25とを有しており、
形成された熱可塑樹脂製ベルト6を巻き取るようになっ
ている。引取機25には、図示されない長さ検尺機構が
併設されている。
【0043】次に、歯面及び背面に帆布或いは歯面に帆
布と背面にフェルトが存在する歯付ベルトを製造する為
の一連の装置を図2に基づいて説明する。熱可塑樹脂製
歯付ベルトの製造装置27は、成形部2と、背面帆布又
はフェルト繰り出し部29と、心線繰り出し部3と、歯
面帆布繰り出し部31と、巻取部5とを有しており、成
形金型ロール7に樹脂を流しながら、心線4と、歯面帆
布18と、背面帆布34又はフェルト34aを積層させ
て熱可塑樹脂製歯付ベルトを成形するようになってい
る。
【0044】成形部2は、大径の成形用金型ロール7
と、4個のロール8〜11と、スチールバンド13とを
有している。成形用金型ロール7は、その外周に所定の
ピッチで歯形が形成されている。4個のロール8〜11
は、成形用金型ロール7の周りに配設され、各ロール8
〜11間には、スチールバンド13が張設されており、
成形金型ロール7と協働して共に回動するようになって
いる。これにより、成形部2は、成形金型ロール7とス
チールバンド13の圧力により心線4と、歯面帆布18
と、背面帆布34又はフェルト34aを樹脂に沿わせな
がら回転し、熱可塑樹脂製歯付ベルト6を成形するよう
になっている。
【0045】成形用金型ロール7の右側には、帆布繰り
出し部29又はフェルト繰り出し部29aが設置されて
おり、左側には、心線繰り出し部3と、歯面帆布繰り出
し部31とが設置されている。帆布繰り出し部29又は
フェルト繰り出し部29aは、帆布繰り出し装置33又
はフェルト繰り出し装置33aと、帆布挿入装置35又
はフェルト挿入装置35aとを有しており、帆布繰り出
し装置33又はフェルト繰り出し装置33aから繰り出
された背面面帆布35又はフェルト35aを、帆布挿入
装置35又はフェルト挿入装置35aの複数のローラを
介してスチールバンド13と共に成形用金型ロール7に
送るようになっている。又、歯面帆布は、歯面帆布繰り
出し装置37から繰り出され歯面帆布挿入装置26の複
数のローラを介して成形用金型ロール7に送られるよう
になっている。
【0046】心線繰り出し部3は、心線繰り出し機39
と、赤外線ランプ28と、張力調整装置17と、ガイド
ローラ30を有しており、心線繰り出し機39から繰り
出された心線4を、赤外線ランプ28で水分を飛散さ
せ、張力調整装置17に送るようになっている。張力調
整装置17は、ガイドロール30との間で心線4に所定
の張力をかけて、成形用金型ロール7に心線4を送るよ
うになっている。ここで、心線4及び歯面帆布18は共
に成形用金型ロール7上で円周の略半分より下の位置か
ら成形用金型ロール7上に載置される。こうすることに
よって心線4上に背面帆布34又はフェルト34a及び
スチールバンド13が積層する迄の間、成形用金型ロー
ル上で心線が少なくとも該ロールの円周の略1/4以上
載置され保持されるようになる。押出機15は、ベルト
6を構成する樹脂を溶融し、押し出すようになってお
り、背面帆布34又はフェルト34aと心線4との間に
溶融樹脂を流入できるように、ガイドロール8に近接し
て設けられている。巻取部5は、図1の熱可塑樹脂製ベ
ルトを製造する為の一連の装置と同様のものである。
【0047】上記装置27による、熱可塑樹脂製歯付ベ
ルトの製造方法を以下に説明する。 (第1工程)背面帆布34又はフェルト34aは、帆布
繰り出し機33又はフェルト繰り出し機33aから繰り
出され、帆布挿入装置35又はフェルト挿入装置35a
からスチールバンド13へ送られると、スチールバンド
13に張り合され、所定のテンションを保ちながら成形
用金型ロール7へ送られる。
【0048】(第2工程)また、歯面帆布18は、帆布
繰り出し機37から繰り出され、帆布挿入装置26から
直接、成形用金型ロール7へ送られる。ここで、歯面帆
布18が成形後のベルトにおいては、心線よりも下に位
置する必要がある為、歯面帆布18を成形用金型ロール
7上に載置させ始める位置は、心線が載置され始める位
置よりも下側になるようにする。
【0049】(第3工程)押付ロール8等によりテンシ
ョンをかけずに、歯面帆布18を非伸張状態で成形金型
ロール7に送るのは、歯面帆布18を成形金型ロール7
の凹部に沿わせた後、張力調整装置17により、所定の
張力をかけられて、ガイドローラ30を介して成形用金
型ロール7に送られる。このとき、心線4は心線上に背
面帆布34又はフェルト34a及びスチールバンド13
が積層する迄の間、成形用金型ロール7上で心線4が少
なくとも該ロール7の円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして心線4を前記成形金型ロール7に送
る。
【0050】(第4工程)溶融樹脂は、押出機15から
押し出され、心線4にラミネートされて背面帆布34又
はフェルト34aと心線4の間に流入させる。成形用金
型ロール7上で、下から歯面帆布18、心線4、背面帆
布34又はフェルト34a、スチールバンド13の順に
積層されると共に、溶融樹脂が心線4を内部に埋設し、
熱可塑樹脂製歯付ベルト6の形状に成形される。また、
歯面帆布18は、溶融樹脂及びスチールバンド13の圧
力により成形用金型ロール7の凹部に押し込まれ、成形
用金型ロール7の回動によりその外周に沿ってスチール
バンド13に挟圧された状態で共に移行し、その間で背
面帆布34又はフェルト34aが背面側に位置し、歯面
帆布18が歯表面14、16を形成するように一体化さ
れる。そして、引取機25を介して巻取機23に巻き取
られる。
【0051】上記の熱可塑樹脂製歯付ベルトの製造装置
27に、歯面帆布18として、緯糸密度が100〜15
0本/3cm、経糸密度が50〜130本/3cmとな
るように構成されている帆布を使用すると、溶融樹脂が
歯面帆布表面に滲み出すのを防止できる。また、歯面帆
布18の進行方向(ベルトの長手方向)の糸に、伸縮性
のある糸を使用すると、歯面帆布18を完全に成形金型
ロール7の凹部に沿わせることができ、完全に歯形状を
出現させることができる。さらに背面帆布34として、
緯糸密度が80〜200本/3cm、経糸密度が100
〜150本/3cmとなるように構成されている帆布を
使用すると、より耐久性に優れた熱可塑樹脂製歯付ベル
ト6を形成できる。なお、帆布繰り出し部29や心線繰
り出し部3等の配設位置は、目的を逸脱しない範囲にお
いて変更可能であり、図2の位置に拘束されるものでは
ない。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例にて更に詳細に説明す
る。 実施例1 ベルトの歯部及び背部を形成する樹脂に熱可塑性ウレタ
ンを使用し、心線にポリエステルコードを使用し、スチ
ールバンドの圧力を0.1MPaに設定し、ベルトサイ
ズを25T10として作製する。そして、歯面帆布18
としては経糸がウーリー6,6ナイロンで緯糸が6,6
ナイロンからなり、密度が経糸が108本/3cm、緯
糸が143本/3cmの帆布を使用した。また、背面帆
布34としては経糸が6ナイロン、緯糸がウーリー6ナ
イロン、帆布密度が経糸が118本/3cm、緯糸が8
4本/3cmの帆布を使用した。そして実施例1として
は図2に示す装置を用いて成形を行った。
【0053】比較例1 比較例1としては実施例1と同じ熱可塑性ウレタン樹脂
を使用し、心線にポリエステルコードを使用し、歯面帆
布としては経糸がウーリー6,6ナイロンで緯糸が6,
6ナイロンからなり密度も実施例1と同じ帆布を使用し
た。背面帆布も実施例1と同じく経糸が6ナイロン、緯
糸がウーリー6ナイロン、帆布密度は実施例1と同じも
のを使用した。そして比較例1としては図4に示す装置
を用い心線4は成形用金型ロールの最上部近辺から導入
し溶融樹脂は心線の下側、つまり心線4と歯面帆布18
の間に流入させた。
【0054】そして、成形したベルトの心線間のピッチ
を測定した。心線間のピッチは図5に示すものである。
なお、実施例1、比較例1ともに心線間ピッチは1.5
mmを狙って成形したものである。測定結果として、図
6及び図7に示すヒストグラムが得られた。この結果か
ら、実施例1の心線間ピッチは比較例1に比べてより狙
いに近く、さらに心線間ピッチのバラツキも半分以下と
なっている。このことから、成形用金型上で心線の移動
が実施例1は比較例1に比べて極めて小さいことがわか
る。
【0055】次に同じベルトを用いて走行試験を行い、
走行後のベルトの強力保持率を測定した。試験条件は以
下の通りである。 ベルトサイズ:250−S8M−106 エンドレス品 プーリ :駆動側プーリ、従動側プーリ共に30歯 ベルト速度 :216m/min 初張力 :441N 走行時間 :300時間
【0056】上記条件で走行試験を行った結果、実施例
1のベルトの強力保持率が86%、比較例1のベルトの
強力保持率が76%であった。このことからも実施例1
のベルトは比較例1と比べて一部の心線だけに応力集中
がしにくく、強力低下が低かったことがわかる。
【0057】実施例2 ベルトの歯部及び背部を形成する樹脂に熱可塑性ウレタ
ンを使用し、心線にアラミド心線を使用し、スチールバ
ンドの圧力を0.1MPaに設定し、ベルトサイズを2
5T10として作製した。そして、歯面帆布18として
は経糸がウーリー6,6ナイロンで緯糸が6,6ナイロ
ンからなり、密度が経糸が108本/3cm、緯糸が1
43本/3cmの帆布を使用した。また、フェルト34
としては、炭素繊維が70%、芳香族ポリアミド繊維が
30%含まれた混合繊維からなるフェルトを使用した。
そして実施例2としては図2に示す装置を用いて成形を
行い有端状のベルトを作製した。
【0058】そして上記有端状のベルトの両端部をカッ
ターにて電光式にカットを行ない、接合面を突き合せた
状態でプレス機にエンドレス部を挿入し、プレス温度1
85°C、プレス圧0.1MPaの条件で15分間プレ
スを行ない表1に示す静的物性を有する無端状のベルト
を作製した。
【0059】実施例3 次に、実施例3としてベルトの歯部及び背部を形成する
樹脂、心線、歯面帆布さらに成形条件、ベルトサイズは
実施例2と同じとした。また、フェルト34aとして
は、ポリエステル繊維からなるフェルトを使用した。ま
た、ベルト成形後のエンドレス加工に関しては、実施例
2と同じ方法でエンドレス加工を行ない、表1に示す静
的物性を有する無端状ベルトを得た。
【0060】比較例2、比較例3 比較例2として実施例2と同じ材質、ベルトサイズにて
ベルトを作製した。ベルトの成形条件としては、図9に
示す装置を用いて成形し、また、フェルト34aとして
は、炭素繊維が70%、芳香族ポリアミド繊維が30%
含まれた混合繊維からなる不織布であるフェルトを使用
した。
【0061】上記比較例2のベルトは、図9に示す装置
を用いて成形し有端状のベルトとした後、エンドレス加
工を行なう両端部を除いてベルト背面上に熱硬化性ウレ
タンからなる接着剤を塗布し、接着剤の上からフェルト
34aを積層しプレス機にてプレス温度100°C、プ
レス圧0.1MPaの条件で5分間プレスを行ない、ベ
ルト背面とフェルト34aとを接合した。
【0062】さらに比較例2のベルトは、図10に示す
ように、両端部99をカッターにて電光式にカットを行
ない、同様にしてエンドレス部のベルト背面93にも接
着剤を塗布し、さらにベルト本体91の接合面97にも
接着剤を塗布し、その後接合面97を突き合せた状態で
プレス機に挿入し、プレス温度185°C、プレス圧
0.1MPaの条件で15分間プレスを行ない表1に示
す静的物性を有する無端状のベルトを作製した。
【0063】比較例3として実施例3と同じ材質、ベル
トサイズにてベルトを作製した。ベルトの成形条件とし
ては、図9に示す装置を用いて比較例2と同じ条件で成
形し、また、フェルト34aとしては、ポリエステル繊
維からなるフェルトを使用した。また、ベルト成形後の
エンドレス加工に関しては、比較例2と同じ方法でエン
ドレス加工を行ない表1に示す静的物性を有する無端状
ベルトを得た。
【0064】次に実施例2、3及び比較例2、3のベル
トの耐久試験を行ない300時間走行後の外観の観察を
行なった。その結果を表1に示す。なお、試験条件は以
下の通りである。 ベルトサイズ:25−T10−85 プーリ :駆動側プーリ、従動側プーリ共に30歯 ベルト速度 :525m/min 初張力 :147N
【0065】
【表1】
【0066】表1からわかるように、比較例2及び3に
比べて実施例2及び3は、接着剤を使用することがなく
フェルトとベルト背面を接合しているので、ベルトの剛
性も大きくならず300時間走行後もベルトとフェルト
の剥離等の不具合は発生しない。
【0067】比較例2はベルト厚みが厚いこと、及び接
着剤の塗布ムラがある為に早期にフェルト突き合せ部に
て剥離を起こす、あるいは本体が一部剥離を起こしてい
ると考えられる。比較例3も接着剤の塗布ムラにより、
300時間走行後フェルトがベルト本体から一部剥離を
起こしていると考えられる。
【0068】さらに実施例2及び3は比較例2及び3に
比べてフェルト及びベルト背面全体に接着剤を塗布する
工程や前記接着剤を塗布したフェルトとベルト背面とを
プレスすることによって接合する工程が省略でき、ベル
ト1本について約35〜40分程度作業時間を短縮する
ことができるので、大幅なコスト低減となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、フェルト又は帆布を接着剤を用いること無
しにベルト成形時にベルトを構成する溶融した熱可塑性
樹脂をフェルト内又は帆布内に含浸させることによっ
て、ベルト背面とフェルト又は帆布とをベルト背面に一
体に接合することによって、ベルト剛性は増加せず、さ
らに外径の小さいプーリであっても十分に該プーリに沿
わせて巻き掛けることができるので、フェルト又は帆布
がベルト背面から剥離するようなことはない。
【0070】また、請求項1に記載の発明によれば、フ
ェルト及びベルト背面全体に接着剤を塗布する工程や前
記接着剤を塗布したフェルトとベルト背面とをプレスす
ることによって接合する工程が省略でき、作業時間を短
縮でき大幅なコスト低減となる効果がある。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、溶融樹脂
を心線とスチールバンドとの間のキャビティ中に流し込
むことによって、溶融樹脂が心線の上側に流れ込み、溶
融樹脂の流入圧が心線を成形用金型ロールへ押さえ付け
るように働き、心線が成形用金型ロール上で動きにくく
なるという効果がある。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、心線が少なくとも成形用
金型ロールの円周の略1/4以上載置され保持されるこ
とによって、心線と成形用金型ロールとの接触面積が大
きくなり、樹脂の流入圧によって心線が転んだり心線が
移動したりするようなことが無くなる効果がある。
【0073】請求項4に記載の発明によれば、歯面帆布
の密度が適切である為、歯面帆布に付着剤を付けない分
だけ製造コストを低減できるという効果がある。また、
背面帆布の密度も適切であって耐久性に優れるという効
果がある。また、背面帆布と歯面帆布を順次、適切な状
態にして、製造装置に送り込むことができ、熱可塑樹脂
製ベルトを連続的に生産できるという効果がある。
【0074】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布の間へ流
し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触面
積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型ロ
ールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動で
きず、心線乱れが起こるようなことは無くなるという効
果がある。
【0075】請求項5に記載の発明によると、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できるという効果があ
る。
【0076】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布との間へ
流し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触
面積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型
ロールへ押し付ける方向に掛かることより、心線が移動
できず、心線乱れが起こるようなことは無くなるという
効果がある。
【0077】請求項6に記載の発明によれば、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できるという効果があ
る。
【0078】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の1/4以上載置され保持さ
れるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布との間へ
流し込むことによって心線と成形用金型ロールへ押し付
ける方向に掛かることより、心線が移動できず、心線乱
れが起こるようなことは無くなるという効果がある。
【0079】請求項7に記載の発明によれば、フェルト
を適切な状態にして製造装置に送り込むことができ、熱
可塑樹脂製ベルトを連続的に生産できるという効果があ
る。
【0080】さらに、心線が前記成形用金型ロール上で
少なくとも該ロールの円周の略1/4以上載置され保持
されるようにして前記成形用金型ロールへ送られ、そし
て、少なくとも溶融樹脂を前記心線と背面帆布との間へ
流し込むことによって心線と成形用金型ロールとの接触
面積が増え、さらに溶融樹脂の圧力が心線を成形用金型
ロールへ押し付ける方向に掛かることにより、心線が移
動できず、心線乱れが起こるようなことは無くなるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑樹脂製ベルトを製造する為の一
連の装置の概略図である。
【図2】本発明の熱可塑樹脂製歯付ベルトを製造する為
の一連の装置の概要を示す図である。
【図3】本発明の製造方法で製造した一実施形態例の熱
可塑樹脂製歯付ベルトの構造を示す斜視図である。
【図4】実施例及び比較例のベルトの断面図で、心線間
ピッチを表した図である。
【図5】実施例のベルトの心線間ピッチを測定したデー
タから作成したヒストグラムである。
【図6】比較例のベルトの心線間ピッチを測定したデー
タから作成したヒストグラムである。
【図7】従来の熱可塑樹脂製ベルトを製造する為の一連
の装置の概略図である。
【図8】従来の熱可塑樹脂製歯付ベルトを製造する為の
一連の装置の概略を示す図である。
【図9】従来の熱可塑樹脂製歯付ベルトを製造する為の
一連の装置の概略を示す図である。
【図10】従来の熱可塑樹脂製歯付ベルトを製造する一
工程であり、有端ベルトの端部同士を接合する前の図で
ある。
【符号の説明】
1 熱可塑樹脂製ベルトの製造装置 2 成形部 3 心線繰り出し部 4 心線 5 巻取り部 6 熱可塑樹脂製歯付ベルト 7 成形用金型ロール 8 押し付けロール 12 歯部 13 スチールバンド 14 歯部表面 15 押出機 16 歯底部 17 張力調整装置 18 歯面帆布 19 ガイドロール 20 ガイドロール 21 心線押さえロール 27 熱可塑樹脂製歯付ベルトの製造装置 28 赤外線ランプ 29 背面帆布繰り出し部 29a フェルト繰り出し部 30 ガイドローラ 31 歯面帆布繰り出し部 32 ベルト幅方向の緯糸 34 背面帆布 34a フェルト 36 背部 38 ベルト長手方向の経糸 91 ベルト本体 93 ベルト背面 95 フェルト 97 接合面 99 両端部
フロントページの続き Fターム(参考) 4F204 AD03 AD05 AD15 AD16 AG01 AG03 AG05 AR20 FA06 FA11 FB02 FB12 FF01 FF05 FF36 FF47 FG01 FQ21 FQ31 4F205 AD03 AD05 AD15 AD16 AG01 AG03 AG05 AR20 HA08 HA14 HA17 HA23 HA26 HA34 HA35 HA40 HA43 HA47 HB02 HB12 HB29 HC03 HC04 HC12 HC16 HC18 HF01 HF05 HF46 HK01 HL03 HM02 HT05 HT13 HT22 4F213 AD03 AD05 AD15 AD16 AG01 AG03 AG05 AR20 WA04 WA33 WA39 WA57 WB02 WB11 WB22 WC03 WE01 WE02 WE30 WF01 WF05 WF36 WK01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線を埋設した熱可塑性樹脂からなるベ
    ルトであって、合成繊維、天然繊維などの任意の繊維か
    らなるフェルト又は帆布を、ベルト背面に接合した熱可
    塑樹脂製ベルトにおいて、 溶融した前記熱可塑性樹脂がフェルト内又は帆布内に含
    浸することによってベルト背面とフェルト又は帆布が接
    合したことを特徴とする熱可塑樹脂製ベルト。
  2. 【請求項2】 心線を心線繰り出し機から成形用金型ロ
    ールへ送り、成形用金型上で少なくとも心線、スチール
    バンドの順に積層し、溶融樹脂を少なくとも成形用金型
    ロールとスチールバンドとの間に形成されるキャビティ
    中に流し込むことを特徴とする熱可塑樹脂製ベルトの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記心線が成形用金型ロールに導入後心
    線上にスチールバンドが積層する迄の間、成形用金型ロ
    ール上で該心線が少なくとも該ロールの円周の略1/4
    以上載置され保持される請求項2に記載の熱可塑樹脂製
    ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 心線を埋設した長尺の背部の長手方向に
    歯部を列設し、前記背部及び前記歯部が樹脂で形成さ
    れ、前記歯部の歯面と前記背部の背面が帆布で覆われた
    熱可塑樹脂製歯付ベルトの製造方法であって、 ベルト長手方向の経糸とベルト幅方向の緯糸が織成さ
    れ、前記経糸と前記緯糸の太さが30~100デニー
    ル、前記経糸の密度が50~130本/3cm、前記緯
    糸の密度が100~150本/3cmであって、前記背
    面に積層する背面帆布を、スチールバンドに張りつけ、
    前記背面帆布に所定のテンションを与え、前記背面帆布
    を、前記スチールバンドと共に周方向に所定のピッチで
    凹部と凸部とが交互に形成された成形用金型ロールへ送
    る第1工程と、 ベルト長手方向の経糸とベルト幅方向の緯糸が織成さ
    れ、前記経糸と前記緯糸の太さが30~100デニー
    ル、前記経糸の密度が100~150本/3cm、前記
    緯糸の密度が80~200本/3cmであって、前記歯
    部を被覆する歯面帆布を、テンションを与えずに前記成
    形用金型ロール上で心線が入る位置よりも下の位置へ送
    る第2工程と、 心線上に背面帆布及びスチールバンドが積層する迄の
    間、成形用金型ロール上で心線が少なくとも該ロールの
    円周の略1/4以上載置され保持されるようにして心線
    を前記成形用金型ロールへ送る第3工程と、 前記成形金型ロール上で、前記歯面帆布、前記心線、前
    記背面帆布、前記スチールバンドの順に積層し、溶融樹
    脂を少なくとも前記心線と背面帆布との間へ流し込み、
    前記スチールバンドの圧力によって、前記歯面帆布を、
    前記成形用金型ロールの凹部に沿わせるように成形する
    第4工程と、を含むことを特徴とする熱可塑樹脂製歯付
    ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 心線を埋設した熱可塑性樹脂からなる
    ベルトで前記背部の背面がフェルトで覆われた熱可塑樹
    脂製ベルトの製造方法であって、 合成繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフェルト
    をスチールバンドに貼り付け、前記フェルトに所定のテ
    ンションを与えながら前記スチールバンドと共に成形用
    金型ロールへ送る第1工程と、 心線上に前記フェルト及びスチールバンドが積層する迄
    の間、成形用金型ロール上で心線が少なくとも該ロール
    の円周の略1/4以上載置され保持されるようにして心
    線を前記成形用金型ロールへ送る第2工程と、 前記成形金型ロール上で、前記心線、前記フェルト、前
    記スチールバンドの順に積層し、溶融樹脂を少なくとも
    前記心線と前記フェルトとの間へ流し込み、心線、熱可
    塑性樹脂及びフェルトを一体成形する第3工程と、 を含むことを特徴とする熱可塑樹脂製ベルトの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 心線を埋設した長尺の背部の長手方向
    に歯部を列設し、前記背部及び前記歯部が樹脂で形成さ
    れ、前記背部の背面がフェルトで覆われた熱可塑樹脂製
    歯付ベルトの製造方法であって、 合成繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフェルト
    をスチールバンドに貼り付け、前記フェルトに所定のテ
    ンションを与えながら前記スチールバンドと共に周方向
    に所定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成された成形
    用金型ロールへ送る第1工程と、 心線上に前記フェルト及びスチールバンドが積層する迄
    の間、成形用金型ロール上で心線が少なくとも該ロール
    の円周の略1/4以上載置され保持されるようにして心
    線を前記成形用金型ロールへ送る第2工程と、 前記成形金型ロール上で、前記心線、前記フェルト、前
    記スチールバンドの順に積層し、溶融樹脂を少なくとも
    前記心線と前記フェルトとの間へ流し込み、心線、熱可
    塑性樹脂及びフェルトを一体成形する第3工程と、 を含むことを特徴とする熱可塑樹脂製ベルトの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 心線を埋設した長尺の背部の長手方向
    に歯部を列設し、前記背部及び前記歯部が樹脂で形成さ
    れ、前記背部の背面がフェルトで覆われた熱可塑樹脂製
    ベルトの製造方法であって、 合成繊維、天然繊維などの任意の繊維からなるフェルト
    をスチールバンドに貼り付け、前記フェルトに所定のテ
    ンションを与えながら前記スチールバンドと共に周方向
    に所定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成された成形
    用金型ロールへ送る第1工程と、 ベルト長手方向の経糸とベルト幅方向の緯糸が織成さ
    れ、前記経糸と前記緯糸の太さが30〜100デニー
    ル、前記縦糸の密度が50〜130本/3cm、前記緯
    糸の密度が80〜200本/3cmであって、前記歯部
    を被覆する歯面帆布を、テンションを与えずに前記成形
    用金型ロール上で心線が入る位置よりも下の位置へ送る
    第2工程と、 心線上に背面帆布及びスチールバンドが積層する迄の
    間、成形用金型ロール上で心線が少なくとも該ロールの
    円周の略1/4以上載置され保持されるようにして心線
    を前記成形用金型ロールへ送る第3工程と、 前記金型ロール上で、前記歯面帆布、前記心線、前記フ
    ェルト、前記スチールバンドの順に積層し、溶融樹脂を
    少なくとも前記心線とフェルトとの間へ流し込み、前記
    スチールバンドの圧力によって、前記歯面帆布を、前記
    成形用金型ロールの凹部に沿わせるように成形する第4
    工程と、 を含むことを特徴とする熱可塑樹脂製ベルトの製造方
    法。
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