JPH10297730A - 樹脂製コンベヤベルト - Google Patents

樹脂製コンベヤベルト

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JPH10297730A
JPH10297730A JP12329597A JP12329597A JPH10297730A JP H10297730 A JPH10297730 A JP H10297730A JP 12329597 A JP12329597 A JP 12329597A JP 12329597 A JP12329597 A JP 12329597A JP H10297730 A JPH10297730 A JP H10297730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas
belt
dipping
resin
amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP12329597A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Yoshinori Furukawa
良則 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication of JPH10297730A publication Critical patent/JPH10297730A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Belt Conveyors (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帆布芯体の接着処理を一部改善することによ
り、ベルトの耳部からのほつれを防止し、しかも小プー
リ使用時におけるベルト屈曲性を従前なみに維持可能な
樹脂製コンベヤベルトを提供する。 【解決手段】 少なくとも一枚の帆布芯体2の表面に樹
脂製カバー層4を積層したカットエッジ方式の樹脂製コ
ンベヤベルト1において、該帆布芯体2の接着処理とし
て、所定の濃度にて少なくとも3〜6回ディピング処理
し、且つその目付量が20〜50g/m2 にある樹脂製
コンベヤベルト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂製コンベヤベル
ト、特にナイフエッジ又は小プーリを装着するコンベヤ
に使用され、帆布芯体の側縁部をベルトの両側縁耳部に
露出させたカットエッジ方式を採用した樹脂製コンベヤ
ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パン生地、菓子生地などに代
表される各種食品の搬送には、ベルト内部に帆布芯体を
埋設し、ベルトの保形及び補強をし、かつその清潔さに
主眼を置く樹脂製コンベヤベルトが広く採用されてい
る。
【0003】この種の樹脂製コンベヤベルトは、その製
造の過程においてベルト成形素材を所定の幅に裁断する
カットエッジ作業のため、ベルトの幅方向の両側縁、即
ちベルトの耳部には帆布芯体の切断面がベルト全長にわ
たって露出している。
【0004】この帆布芯体は、帆布接着処理としてディ
ピング処理したのち帆布の少なくとも片面を糊引き処理
する。ここでディピング処理とは接着剤の入った槽に帆
布をつけ込む方法であり、糊引きとは帆布の表面にハ
ケ、ローラー等で接着剤を塗布する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディピ
ング処理したのち片面若しくは両面を糊引き処理して
も、糊引き処理は接着剤使用量は多いが均一に塗布しに
くく、ディピング処理と違い表面から塗るだけなので帆
布内部まで含浸しにくく、この種のベルトの両耳部をカ
ットエッジ方式にて形成した樹脂製コンベヤベルトにあ
っては、ベルト走行時に発生する蛇行あるいは片寄りの
ためベルト耳部が取付カバー、コンベヤフレームとの接
触により損傷して、ベルト耳部に帆布芯体を主体とする
ホツレ現象が発生する。
【0006】この樹脂製コンベヤベルトの耳部のほつれ
現象の進展に伴い、ベルト側縁より露出した帆布芯体の
一部は剥ぎ起こされ切断され、そのほつれ糸は搬送物に
付着したり混入したりする場合も発生し、食品衛生、品
質管理面で無視できない問題点の一つとして提起され
た。
【0007】前述の問題点を解決するため本発明は帆布
芯体の接着処理を一部改善することにより、ベルトの耳
部からのほつれを防止し、しかも小プーリ使用時におけ
るベルト屈曲性を従前なみに維持可能な樹脂製コンベヤ
ベルトを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明の特徴とするところは、少なくとも一枚の帆布
芯体の表面に樹脂製カバー層を積層したカットエッジ方
式の樹脂製コンベヤベルトにおいて、該帆布芯体の接着
処理として、所定の濃度で少なくとも3〜6回ディピン
グ処理して、且つその目付量が20〜50g/m2 であ
る樹脂製コンベヤベルトである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る樹脂製コンベヤ
ベルトの実施の形態について図面を用いて詳細に説明す
る。この発明に係るカットエッジ方式を採用してなる樹
脂製コンベヤベルト1の基本構造は、図1に一例を示す
如くベルト用途に応じてそのプライ数を適宜選択される
帆布芯体2及び各帆布芯体2間に配される中間樹脂層
3、更に必要に応じてベルト表面に設けられる樹脂製上
カバー層4をもって構成され、ベルトの幅方向両側の耳
部にて帆布芯体2の両側縁カット部が露出している。
【0010】この帆布芯体2は、ポリエステル繊維、芳
香族ポリアミド繊維、ナイロン繊維等の伸びの少ない繊
維で織成され、且つ熱可塑性樹脂例えばポリウレタン、
PVC(ポリ塩化ビニル)ゾルが含浸あるいはコーチン
グされており、上カバー層4及び中間樹脂層3は、熱可
塑性のポリウレタン、PVC、オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー(TPO)等から形成されている。
【0011】この芯体帆布は本発明の主要部であって、
図2にて示す如く所定濃度のポリウレタン溶液からなる
ディプ液6の入った槽7に原反帆布2’を浸漬した後、
所定圧のしぼりロール8を通した後、所定の温度と時間
をかけて乾燥室9で乾燥させる一連の操作を3〜6回繰
り返し、ポリウレタンの固形分(目付量と呼ぶ)が20
〜50g/m2 になるように濃度とディピング回数が調
整される。
【0012】ディピング液のウレタン濃度は10〜20
%であり、この処理液中に帆布芯体が浸漬されることに
より帆布の内部まで含浸し、糊引き処理に比べ目付け量
が少なくてもほつれが発生しないと考えられる。ここで
ポリウレタンの目付量が20g/m2 未満では縦糸の引
抜力が小さくほつれも発生する。一方、ポリウレタンの
目付量が50g/m2 以上では効果はディッピング3〜
6回処理と変わらず、単にコストアップするだけであ
る。
【0013】
【実施例】次に本発明のベルト耳部における帆布芯体の
ほつれ現象発生の防止効果を示す具体例について説明す
る。まず帆布芯体となる原反帆布2’のディピング処理
を3回、4回及び6回繰り返した本発明の帆布と、ディ
ピング処理を1回したもの(比較例2)、ディピング処
理を1回したのち両面糊引きしたもの(比較例1)、デ
ィピング処理を2回したもの(比較例3)を用い、ほつ
れ性の静的評価として帆布耳部の縦糸引抜き力を測定し
た。引続き、上記帆布を用いて図1に示すような構成の
ベルト(幅100mm×長さ1300mm)を作成し、
ほつれ性の動的評価として図3に示す走行試験機にて耳
部のほつれ長さを測定した。
【0014】尚、走行試験は、一対のドライブプーリ1
1とテールプーリ12間に、ベントプーリ13を介して
テークアッププーリ14にてベルトを緊張させながら、
ベルト耳部に接触状態を維持するステンレス製の当て板
15を接触圧力0.1KN/mで配し、ベルトを走行さ
せる。
【0015】ベルト耳部に当て板15を強制的に当接さ
せ、連続72時間走行させたのち、ベルト耳部より露出
した帆布芯体のほつれ長さを測定した。尚、この際のベ
ルト走行条件は、ベルト速度150m/min、各プー
リ径は共に70φmm、ベルト張力8KN/m、当て板
幅250mm、ベルトと当て板との接触圧力0.1KN
/mである。
【0016】以上の諸条件下でほつれ評価を行い、帆布
の静的評価の縦糸引き抜き力とベルトの動的評価のほつ
れ長さを測定し、その結果は下記の表1に示す通りであ
った。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかな如く、本発明に係る樹脂
製コンベヤベルトは、従来のベルトに比較しベルト状で
のほつれはなく、又、帆布状での縦糸引抜力も従来並の
物性が得られ、帆布芯体の側縁部のほつれ保護が確認で
きた。
【0019】
【発明の効果】以上の如く本発明の樹脂製コンベヤベル
トは、帆布芯体の接着処理として、所定の濃度にて少な
くとも3回ディピング処理し、且つその目付量が20〜
50g/m2 にすることにより、ベルトが蛇行して耳部
が取付カバー、コンベヤフレームとの接触しても、耳部
帆布のほつれは防止可能となり、合わせて糊引きをする
よりも接着材が均一に塗布出来るので品質的にも安定
し、更に接着剤使用量も少なくて済むためコスト低減が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂製コンベヤベルトの断面図で
ある。
【図2】帆布芯体となる帆布をディピング処理する概略
図である。
【図3】樹脂製コンベヤベルトの耳部のほつれを評価す
るベルト走行試験機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂製コンベヤベルト 2 帆布芯体 2’原反帆布 3 中間樹脂層 4 上カバー層 6 ディピング液 7 ディピング槽 8 しぼりロール 9 乾燥室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の帆布芯体の表面に樹脂
    製カバー層を積層したカットエッジ方式の樹脂製コンベ
    ヤベルトにおいて、該帆布芯体の接着処理として、所定
    の濃度にて少なくとも3〜6回ディピング処理し、且つ
    その目付量が20〜50g/m2 であることを特徴とす
    る樹脂製コンベヤベルト。
JP12329597A 1997-04-24 1997-04-24 樹脂製コンベヤベルト Pending JPH10297730A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214799A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Maruwa Chemical Co Ltd ほつれ防止剤およびほつれ防止加工布素材
JP2011507724A (ja) * 2007-11-21 2011-03-10 フォルボ・ジークリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 搬送ベルト/駆動ベルトの製造方法
KR101223311B1 (ko) * 2011-05-12 2013-01-17 주식회사 우도산기 운반 이송되는 포장상품 표면의 스크레치를 방지하는 콘베이어 체인
CN104018308A (zh) * 2014-05-28 2014-09-03 山东天衡化纤股份有限公司 用于软体油管、水囊和气垫布骨架的浸胶帆布制造方法
CN104891095A (zh) * 2015-06-26 2015-09-09 苏州意诺工业皮带有限公司 一种耐磨耐低温pur物流输送带及其制备方法
JP2015223727A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ニッタ株式会社 平ベルトおよび平ベルトの製造方法
JP2017088383A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 バンドー化学株式会社 平ベルト

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