JPH1191975A - 紙葉類搬送用無端ベルト - Google Patents

紙葉類搬送用無端ベルト

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JPH1191975A
JPH1191975A JP28343997A JP28343997A JPH1191975A JP H1191975 A JPH1191975 A JP H1191975A JP 28343997 A JP28343997 A JP 28343997A JP 28343997 A JP28343997 A JP 28343997A JP H1191975 A JPH1191975 A JP H1191975A
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Kanichi Okubo
寛一 大久保
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Hokushin Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト表面のグリップ力を高め、紙粉や埃が
付着しても安定したグリップ力が得られ、高温から低温
まで安定して紙葉類を搬送することができる紙葉類搬送
用無端ベルトを提供する。 【解決手段】 相対向するベルト間の挟み力により紙葉
類を搬送する紙葉類搬送用無端ベルトにおいて、前記紙
葉類と接触するベルト表面近傍に芯体13を有するゴム
層11を形成し、当該ベルト表面に凹凸面12を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動改札機、現金
預金支払機、両替機等において、紙幣、フィルム、磁気
カード、切符等の紙葉類を相対向するベルト間に挟持し
て当該ベルト間の挟み力により多方向に搬送するための
紙葉類搬送用無端ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動改札機、現金預金支払
機、両替機等において、紙幣、フィルム、磁気カード、
切符等は、相対向して配置されたベルト間に挟持されて
当該ベルト間の挟み力により搬送される。すなわち、例
えば、図4に示すように、紙葉類搬送ベルト01および
02は、それぞれ一対のプーリ03a,03bおよび0
4a,04bに張架されて相対向して配置されており、
紙葉類05は回転駆動される一対の紙葉類搬送ベルト0
1および02間の挟み力により搬送される。
【0003】この種のベルトとしては、紙幣、磁気カー
ド、切符等を装置内で円滑に移送するため、表面が円滑
で粘着性がないこと、充分な弾性力を有すること、装置
内での外の部分に接触して裂けることがないよう充分な
引き裂き力を有すること、また、プーリ間の軸間距離の
許容範囲を大きくとることができるよう伸びが大きく且
つ初期張力が小さいこと、充分な耐久性能を有すること
などが必要である。そして、この種のベルトとしては、
ネオプレンゴム、ウレタンゴム、エチレン・プロピレン
・ジエン3元共重合体ゴムなどのゴム弾性体内に、ナイ
ロン仮撚糸などを編んだ筒状体からなる芯体を設けたも
ので、表面が平滑なベルトが知られている(例えば、特
開昭62−16165号参照)。
【0004】また、ベルト芯体に織物または編物を使用
して芯体の表裏に被覆層を形成し、被覆層の搬送面とな
る側を上記芯体の繊維による微細な凹凸を維持する程度
に薄く形成したベルトが知られている(例えば、特公昭
59−24684号公報、特開昭63−242848号
公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
装置のコンパクト化に伴う搬送ルートの複雑化および高
速化により、グリップ力(引き抜き力)の低下が生じ、
紙葉類の搬送に不具合が発生するという問題がある。こ
のようなグリップ力の低下は、紙粉、埃などの影響によ
るものもあるが、特に、低温時に摩擦係数が低下してス
リップが発生するなどの問題もある。
【0006】そこで、本発明はこのような事情に鑑み、
ベルト表面のグリップ力を高い水準で安定させ、高温か
ら低温まで安定して紙葉類を搬送することができる紙葉
類搬送用無端ベルトを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明の第1の態様は、相対向するベルト間の挟み力により
紙葉類を搬送する紙葉類搬送用無端ベルトにおいて、前
記紙葉類と接触するベルト表面近傍に芯体を有するゴム
層からなり、当該ベルト表面が凹凸面に形成されている
ことを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記凹凸面が、複数の凸条又は突起部からなる凸部
を有する面であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベ
ルトにある。
【0009】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、前記凹凸面の凸部の高さが、30〜100μmであ
ることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0010】本発明の第4の態様は、第2又は3の態様
において、前記芯体が、前記凹凸面の凸部の先端から1
30μm以内にあることを特徴とする紙葉類搬送用無端
ベルトにある。
【0011】本発明の第5の態様は、第2〜4の何れか
の態様において、前記凹凸面がゴムにより形成されてい
ることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0012】本発明の第6の態様は、第1の態様におい
て、前記凹凸面がローレット面であることを特徴とする
紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0013】本発明の第7の態様は、第6の態様におい
て、前記芯体が前記ローレット面の凹凸に沿って設けら
れていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにあ
る。
【0014】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記芯体が、ナイロン、ポリエステ
ル、塩化ビニル、及び熱可塑性ウレタン樹脂から選択さ
れる材料で形成されたものであることを特徴とする紙葉
類搬送用無端ベルトにある。
【0015】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
の態様において、前記芯体が、丸編み芯体、又はシーム
レス織布であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベル
トにある。
【0016】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かの態様において、前記芯体が、撚りをかけたマルチフ
ィラメント糸で作られたものであることを特徴とする紙
葉類搬送用無端ベルトにある。
【0017】本発明の第11の態様は、第1〜10の何
れかの態様において、前記ゴム層が、アクリロニトリル
−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム(H−NBR)、ポリウレタンゴ
ム、およびエチレン−プロピレン系共重合体からなる群
から選択されたゴム材料で形成されたものであることを
特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0019】本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送用無
端ベルトは、前記紙葉類と接触するベルト表面近傍に芯
体を有し、且つ当該ベルト表面が凹凸面となっている。
すなわち、図1に示すように、本発明の紙葉類搬送用無
端ベルト10は、ベルト本体11の少なくとも紙葉類搬
送面に表面が凹凸面12となり、この凹凸面12近傍に
芯体13を有する。
【0020】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、適当
な初期張力および充分な耐久性を得るために、ベルト本
体11内に芯体13を有する。この芯体13は、適当な
引張り強度および弾力性を有するものであればよく、繊
維、織物あるいは編物などを用いることができ、好適に
は、丸編み芯体、撚りをかけられたマルチフィラメント
糸で作ったものなどを用いることができる。また、この
芯体13の材質としては、ナイロン、ポリエステル、塩
化ビニル、熱可塑性ポリウレタン樹脂などを挙げること
ができる。
【0021】本発明の凹凸面12は、適宜の模様形状で
屈曲した又は直線状の複数の凸条、又は円錐状、角柱
状、又はこれらの先端が略球面状となったもの等からな
る複数の突起からなる凸部12aを有するものである。
このような凹凸面12は、例えば、金型面をフィルムに
よる模様転写による加工、シボ加工、放電加工、又はサ
ンドペーパ処理等することにより形成することができ
る。
【0022】ここで、凹凸面12の凸部12aの高さ
は、30μm〜100μmの範囲にあるのが好ましい。
これは、ベルトの基本的特性を損なわずに、安定したグ
リップ力を得るためである。また、このように低温から
高温まで安定したグリップ力を得るためには、凸部12
aがゴム部材のみからなるのが好ましく、したがって、
芯体13は、実質的に凸部12a内に入らないように設
けるのが好ましい。
【0023】さらに、芯体13の位置は、凸部12aの
先端から、130μm以内にあるのが好ましい。これ
は、表面近くにある芯体13により、回転ムラの小さい
安定走行が可能なベルトを得るためである。
【0024】また、ベルト本体11は、例えば、ショア
Aスケール30°〜90°のゴム硬度を有しているのが
好ましい。なお、その材質は、本発明の用途で用いられ
るものであれば特に限定されず、例えば、ネオプレンゴ
ム、ポリウレタンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)、水素添加NBR(H−NBR)、クロ
ロプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体(EP
M)、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体(E
PDM)などを挙げることができる。
【0025】このような本実施形態の紙葉類搬送用無端
ベルト10は、ゴム層からなる凸部12aを有する凹凸
面12を有するので、低温から高温に亘って安定したグ
リップ力を得ることができる。
【0026】一方、図2には、他の実施形態に係る紙葉
類搬送用無端ベルト20を示す。図2に示すように、本
実施形態の紙葉類搬送用無端ベルト20は、ベルト本体
21の少なくとも紙葉類搬送面に表面がローレット面2
2となり、このローレット面22近傍に芯体23を有す
る。
【0027】ここで、ベルト表面のローレット面22
は、常法により形成できるが、その凹凸形状としては、
ベルトの長手方向とは交差する方向の凸条からなる平
目、或いは長手方向とは傾斜した状態で交差する凸条か
らなるアヤ目などを挙げることができる。
【0028】平目の例は図2に示すものであり、凸状の
表面に沿って芯体23が設けられている。なお、芯体2
3の表面にはゴムの薄い層が形成されることになるが、
これは芯体23がベルト本体21に強固に保持されるも
のであれば、ゴム層が全体に均一に形成されている必要
はない。
【0029】本発明では、芯体23は、ローレット面2
2の凹凸に沿って設けられており、これにより、ローレ
ット面22の耐久性を著しく向上させている。
【0030】また、図3はアヤ目の例を示すもので、そ
の表面の凹凸に沿って芯体23が設けられている。
【0031】ここで、ローレット面の凹凸の大きさは、
芯体23がその凹凸に沿って設けることができる程度の
ものであれば特に限定されず、例えば、JIS B09
51で定めれれるモジュールが0.2〜0.5のものは
好適に用いることができる。
【0032】本実施形態では、芯体23をローレット加
工する表面近傍に設けておくので、ローレット面22に
よる凹凸に沿って芯体23が設けられ、ローレット面2
2の耐久性が向上し、十分なグリップ力を長期に亘って
発揮することができる。
【0033】[実施例]以下、具体的な実施例を説明す
るが、本発明はこれに限定されるものでないことは言う
までもない。
【0034】(実施例1)まず、エチレングリコール6
2重量部と、ε−カプロラクトン1140重量部とを、
触媒(SnCl2)30ppm存在下で適宜反応するこ
とにより、カプロラクトン連鎖が5で、分子量Mnが1
200のポリ−ε−カプロラクトン系ジオールを得た。
このポリ−ε−カプロラクトン系ジオール100重量部
に、MDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)20重量部を加え、100℃で3時間反応させて
ミラブルウレタンを得た。
【0035】続いて、このミラブルウレタン100重量
部に過酸化物架橋剤パークミルD−40(商品名;日本
油脂社製)5重量部と、カーボンブラック20重量部
と、老化防止剤2重量部と、プロセスオイル10重量部
とをオープンロールにて混合・混練した。
【0036】次いで、金属製で、放電加工により表面に
溝を加工した金型に、厚さ0.3mmの6・6ナイロン
仮撚糸からなる筒状体を被覆し、その上から溶剤にゴム
を溶かした共のり液を塗った。乾燥後、上述した混練型
ポリウレタンを被覆した。さらに、その上から包帯状の
布を巻き締めて、160℃で20分間架橋した後、冷却
・脱型し、所定寸法に突っ切りして円筒状成型物を得
た。
【0037】さらに、この成型品の外面(金型接触面と
は反対側)を研磨して本実施例の紙葉類搬送用無端模様
ベルトを得た。
【0038】本実施例の紙葉類搬送用無端ベルトは、表
面に、凸部の高さが40μm程度である凸条を有する凹
凸面が形成され、凸部の下側近傍に芯体が設けられてい
た。
【0039】(実施例2)芯体を共のり液に浸漬して乾
燥後、ローレット円筒状金型に被せた後、その上にゴム
層を形成し、その後、包帯状の布を巻き締めて蒸気で架
橋した以外は、実施例1と同様にして紙葉類搬送ベルト
を得た。
【0040】本実施例の紙葉類搬送用無端模様ベルト
は、表面に、凸部の高さが40μm程度である凸条を有
する凹凸面が形成され、凸部の下側近傍に芯体が設けら
れていた。
【0041】(実施例3)表面をシボ加工した金型を用
いた以外は、実施例1と同様にして紙葉類搬送用無端ベ
ルトを得た。
【0042】本実施例の紙葉類搬送用無端模様ベルト
は、表面に、凸部の高さが50μm程度であるシボ加工
面が形成され、凸部の下側近傍に芯体が設けられてい
た。
【0043】(実施例4)金型表面にフィルムによる模
様転写した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして
紙葉類搬送用無端ベルトを得た。なお、フィルムによる
模様転写とは、所定の模様をプリントしたフィルムを金
型に巻き付け、フィルムのみを除去して模様を金型面に
転写する方法である。
【0044】本実施例の紙葉類搬送用無端模様ベルト
は、表面に、凸部の高さが50μm程度であるシボ加工
面が形成され、凸部の下側近傍に芯体が設けられてい
た。
【0045】(実施例5)まず、エチレングリコール6
2重量部と、ε−カプロラクトン1140重量部とを、
触媒(SnCl2)30ppm存在下で適宜反応するこ
とにより、カプロラクトン連鎖が5で、分子量Mnが1
200のポリ−ε−カプロラクトン系ジオールを得た。
このポリ−ε−カプロラクトン系ジオール100重量部
に、MDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)20重量部を加え、100℃で3時間反応させて
ミラブルウレタンを得た。
【0046】続いて、このミラブルウレタン100重量
部に過酸化物架橋剤パークミルD−40(商品名;日本
油脂社製)5重量部と、カーボンブラック20重量部
と、老化防止剤2重量部と、プロセスオイル10重量部
とをオープンロールにて混合・混練した。
【0047】次いで、金属製のローレット円筒状金型
に、厚さ0.3mmの6・6ナイロン仮撚糸からなる筒
状体を被覆し、その上から溶剤にゴムを溶かした共のり
液を塗った。乾燥後、上述した混練型ポリウレタンを被
覆した。さらに、その上から包帯状の布を巻き締めて、
160℃で20分間架橋した後、冷却・脱型し、所定寸
法に突っ切りして円筒状成型物を得た。
【0048】さらに、この成型品の外面(金型接触面と
は反対側)を研磨して本実施例の紙葉類搬送用無端ベル
トを得た。
【0049】本実施例の紙葉類搬送用無端ベルトは、表
面のローレット面の凹凸に沿って芯体が設けられてい
た。
【0050】(実施例6)芯体を共のり液に浸漬して乾
燥後、ローレット円筒状金型に被せた後、その上にゴム
層を形成し、その後、包帯状の布を巻き締めて蒸気で架
橋した以外は、実施例1と同様にして紙葉類搬送用無端
ベルトを得た。
【0051】本実施例の紙葉類搬送用無端ベルトも、表
面のローレット面の凹凸に沿って芯体が設けられてい
た。
【0052】(比較例1)表面が平滑な円筒状金型を用
いた以外は、実施例1と同様に操作し、紙葉類搬送用無
端ベルトを得た。
【0053】このベルト表面には、芯体の繊維による微
細な凹凸が現れていた。
【0054】(比較例2)芯体をゴム層の厚さ方向中央
部に設けた以外は実施例5と同様に操作し、紙葉類搬送
用無端ベルトを得た。
【0055】このベルト表面には加工による模様状の凹
凸が形成されていたが、芯体はゴム層の中央にあった。
【0056】(比較例3)芯体をゴム層の厚さ方向中央
部に設けた以外は実施例5と同様に操作し、紙葉類搬送
用無端ベルトを得た。
【0057】このベルト表面にはローレット加工による
凹凸が形成されていたが、芯体はゴム層の中央にあっ
て、ローレット面の凹凸とは無関係に設けられていた。
【0058】(試験例1)実施例1〜6、比較例1及び
2の各ベルトについて、初期及び500時間使用後のグ
リップ力を、室温及び−10℃で測定したところ、表1
の結果を得た。
【0059】なお、グリップ力の測定は、ベルト間にP
PC50g上質紙を挟み、ばね計りによる引き抜き力を
測定することにより行った。
【0060】表1の結果より、実施例のベルトは、長期
に亘ってグリップ力が安定し、特に実施例1〜3のベル
トは、低温でのグリップ力も長期に亘って安定してい
た。
【0061】
【表1】
【0062】(試験例2)実施例1及び5、比較例3の
各ベルトをそれぞれ用いて、70℃の雰囲気温度内で紙
幣の搬送試験を行い、100、500、及び1000時
間後のローレット面の凸部の高さを測定した。この結果
を表2に示す。
【0063】この結果、実施例1及び5のベルトでは、
1000時間搬送試験後も初期の凹凸面がほぼ維持でき
ていたが、比較例3のベルトでは、1000時間後には
ローレット面の凸部が摩耗によってほとんどなくなって
いた。なお、実施例1〜4のベルトは、凹凸面はゴムか
ら形成されているが、駆動側と従動側とのかみ合いが良
好に行われるため、凹凸面の摩耗があまり生じないこと
が判った。
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙葉類搬
送用無端ベルトは、その表面近傍に芯体が設けられ且つ
当該表面がローレット面になっているので、高いグリッ
プ力が得られ、且つ紙粉や埃が付着してもグリップ力が
長期に亘って維持されるので、紙葉類を長期に亘って安
定して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送用無端
ベルトの概略構成を示す概略図である。
【図2】 本発明の他の実施形態に係る紙葉類搬送用無
端ベルトの概略構成を示す概略図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る紙葉類搬送用無
端ベルトの変形例を示す概略図である。
【図4】 紙葉類搬送用無端ベルトの使用状態の一例を
概念的に示す概略図である。
【符号の説明】
10,20 紙葉類搬送用無端ベルト 11,21 ベルト本体 12,22 表面処理層 13,23 芯体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向するベルト間の挟み力により紙葉
    類を搬送する紙葉類搬送用無端ベルトにおいて、前記紙
    葉類と接触するベルト表面近傍に芯体を有するゴム層か
    らなり、当該ベルト表面が凹凸面に形成されていること
    を特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凹凸面が、複数
    の凸条又は突起部からなる凸部を有する面であることを
    特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記凹凸面の凸部の
    高さが、30〜100μmであることを特徴とする紙葉
    類搬送用無端ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、前記芯体が、
    前記凹凸面の凸部の先端から130μm以内にあること
    を特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかにおいて、前記凹
    凸面がゴムにより形成されていることを特徴とする紙葉
    類搬送用無端ベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記凹凸面がローレ
    ット面であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベル
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記芯体が前記ロー
    レット面の凹凸に沿って設けられていることを特徴とす
    る紙葉類搬送用無端ベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記芯
    体が、ナイロン、ポリエステル、塩化ビニル、及び熱可
    塑性ウレタン樹脂から選択される材料で形成されたもの
    であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記芯
    体が、丸編み芯体、又はシームレス織布であることを特
    徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
    芯体が、撚りをかけたマルチフィラメント糸で作られた
    ものであることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかにおいて、前
    記ゴム層が、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
    R)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H
    −NBR)、ポリウレタンゴム、およびエチレン−プロ
    ピレン系共重合体からなる群から選択されたゴム材料で
    形成されたものであることを特徴とする紙葉類搬送用無
    端ベルト。
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