JPH01113336A - アルキルフェノキシ酢酸の製造方法 - Google Patents

アルキルフェノキシ酢酸の製造方法

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JPH01113336A
JPH01113336A JP26996387A JP26996387A JPH01113336A JP H01113336 A JPH01113336 A JP H01113336A JP 26996387 A JP26996387 A JP 26996387A JP 26996387 A JP26996387 A JP 26996387A JP H01113336 A JPH01113336 A JP H01113336A
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JP
Japan
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acid
sodium
alkylphenol
water
reaction
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Application number
JP26996387A
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English (en)
Inventor
Makoto Imanari
今成 真
Hiroshi Iwane
寛 岩根
Takahiro Sugawara
貴博 菅原
Satoshi Otaka
大高 智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルキルフェノキシ酢酸の製造方法に関する
。本発明の方法によれば、簡便かつ経済的にアルキルフ
ェノキシ酢酸を製造することができる。
アルキルフェノキシ酢酸は写真薬等の原料となる有用な
物質である。
〔従来の技術〕
アルキルフェノキシ酢酸の製法としては、例えば、2,
4−ジー第三−アミルフェノールとモノクロロ酢酸をア
ルコール溶液中でKOHを用いて縮合することにより、
2,4−ジー第三−アミルフェノキシ酢酸を得る方法(
イズベスチャ ア力デミナウ力、ニスニスニスエル オ
デレニ キミチェスキ ナラ力(Izvest、Aka
d、Nauk、5SSR,0tedel。
Kim、Nauk)、1960.1510 )が知られ
ているが、収率が30〜35%であり、又、高価なKO
Hを使用するため経済的でない。また、P−クレゾール
とモノクロロ酢酸をトルエン中でNaOHを作用させる
ことにより、高選択率(モノクロロ酢酸基準で98.2
%)で4−メチルフェノキシ酢酸を得る方法(チェコス
ロバキア特許第225 、502号明細書)も知られて
いるが、この方法では、モノクロロ酢酸の転化率は、た
かだか20%であり、実用的でない。
一方、古くから農薬として使用されている2、4−ジク
ロロフェノキシ酢酸(2,4−D)を、2,4−ジクロ
ロフェノールとモノクロロ酢酸の縮合反応によって合成
する方法が知られている。例えば、米国特許第4,03
5,416号明細書記載の方法では、2.4−ジクロロ
フェノールに、水酸化ナトリウムを加えて、副生ずる水
を高温で回収しながらナトリウムフェノラートを合成し
、これに50%水酸化ナトリウム水溶液とモノクロロ酢
酸を徐々に加え、副生する水を回収しながら反応を行い
、2,4−Dを合成している。尚、同明細書の実施例で
は、反応系内に10重量%の水が含まれているにもかか
わらず、モノクロロ酢酸の加水分解反応によって生じた
、グリコール酸の副生量は0.13%にすぎない。
〔本発明が解決しようとする問題点) 前述の米国特許明細書記載の方法をアルキルフェノキシ
酢酸の合成へ応用した場合、本発明者らがアルキルフェ
ノールで同様な反応を行なったところ、多量に、グリコ
ール酸及びその縮合物が副生じ、モノクロロ酢酸からの
アルキルフェノキシ酢酸への選択率が著しく低下した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる不利益を克服するため、鋭意検討
を行ない、モノクロロモノアルキルフェノールや2,4
−ジクロロフェノールのナトリウム塩は水に可溶である
ため、反応系内に水が存在してもモノクロロ酢酸が加水
分解を受ける前に縮合反応が起こり、対応するフェノキ
シ酢酸類を与えるが、アルキルフェノールのナトリウム
塩は水にほとんど溶けないため、水分があるとモノクロ
ロ酢酸の加水分解が優先して起こることを見出し、  
  −本発明を完成した。
即ち、本発明は、アルキルフェノールのナトリウム塩と
モノクロロ酢酸ナトリウムとを、実質的に無水の条件下
で縮合反応させることを特徴とする筒便かつ経済的にア
ルキルフェノキシ酢酸を製造する方法を提供するもので
ある。
本発明の方法を用いれば、モノクロロ酢酸ナトリウムが
加水分解を受けることなく、目的とするアルキルフェノ
キシ酢酸を合成することができる。
本発明の方法で使用されうるアルキルフェノールのナト
リウム塩は、アルキルフェノールに金属ナトリウムや水
酸化ナトリウムを加えて合成することもできるが、一般
に、アルキルフェノールに水酸化ナトリウムを加えて加
熱脱水し、アルキルフェノールナトリウム塩のアルキル
フェノール溶液として調製される。反応で生成する水は
理論量の98%以上を回収除去して、実質上無水の状態
とする。
アルキルフェノールナトリウム塩のアルキルフェノール
溶液の調整に用いられるアルキルフェノールとしては、
例えば、2−第二一ブチルフェノール、2−第二一アミ
ルフェノールなどの2−アルキルフェノール類や、4−
第二一ブチルフェノール、4−第二一アミルフェノール
などの4−アルキルフェノール類、2,4−ジー第三−
メチルフェノール、2,4−ジー第三−アミルフェノー
ル、2−メチル−4−第二一ブチルフェノールなどの2
.4−ジアルキルフェノール類、2,6−ジー第三−メ
チルフェノールなどの2,6−ジアルキルフェノール類
及び2.4.6− )り一第三−プチルフェノール、2
.6−ジー第三−ブチル−4−メチルフェノールなどの
トリアルキルフェノール類がある。
これらは単独で使用される。
反応に使用する水酸化ナトリウムの量は、アルキルフェ
ノール1モルに対し0.1〜0.8モル、好ましくは0
.25〜0.6モルで、これより少ないと生産性が著し
く低下し、又これより多いと高融点のアルキルフェノー
ルナトリウム塩の割合が高くなり、攪拌が不可能となっ
て好ましくない。水酸化ナトリウムは水溶液でも固体の
ままでも使用することができる。
アルキルフェノールのナトリウム塩を調製する際の温度
は40〜200℃、好ましくは60〜150℃で、反応
温度が40℃以下だと脱水効率が著しく低下し長時間を
要するため実用的でない。
又、200℃以上の温度で反応を行うと生成物が著しく
着色するため好ましくない。
又、この際の圧力は500鰭11g以下、好ましくは1
00龍Hg以下、特に好ましくは30*nHg以下で、
これより高い圧力では脱水の効率は著しく低下し実用的
でつない。脱水操作は回収されうる水の理論量の98%
以上が回収されるまで続ける。
ここでいう回収されうる水の理論量とは、水酸化ナトリ
ウム水溶液中に含まれる水の量と、アルキルフェノール
と水酸化ナトリウムとの反応によって生成する水の量と
の和で、次式で示される。
水の回収理論量=NaOH水溶液量X (I  Nao
Ilc度/100) +  18 XNaOHモル数尚
、溶媒としてアルキルフェノールのナトリウム塩と異な
ったアルキルフェノール類を使用すると、アルキルフェ
ノールのナトリウム塩の不均化反応により生成するアル
キルフェノキシ酢酸は混合物となるため好ましくない。
本発明の方法は、前記のようにして調整された実質的に
無水のアルキルフェノールナトリウム塩のアルキルフェ
ノール溶液に、モノクロロ酢酸ナトリウムを加えた後、
加熱攪拌し縮合反応を行なう。反応は実質的に無水の条
件下で行われる。ここで、実質的に無水の条件とは、反
応系中の水の量が、用いられるモノクロロ酢酸ナトリウ
ム全量に対して5モル%以下、好ましくは3モル%以下
、特に好ましくは1モル%以下とすることである。
水の残存量が多いとモノクロロ酢酸ナトリウムの加水分
解による損失量が多くなり本発明の効果が得られない。
モノクロロ酢酸ナトリウムの使用量は、好ましくはアル
キルフェノールナトリウム塩1モルに対し0.8〜1.
0モルで、これ以下だと生産性が低下するため好ましく
なく、1.0モル以上だとモノクロロ酢酸ナトリウムか
らの収率が低下し好ましくない。
モノクロロ酢酸ナトリウムは全量を一度に、又は数回に
分割して加えてもどちらでもよ、い。
縮合反応の温度は80〜200℃、好ましくは100〜
150℃で、反応温度が80℃以下だと反応速度が著し
く低下し反応終了まで長時間を要し実際的でない。又、
200°C以上の温度では生成物が著しく着色するため
好ましくない。
〔実施例〕
以下に実施例と比較例を示し本発明の詳細な説明する。
実施例 500ml四ツ目フラスコに2.4−ジー第三−アミル
フェノール257.4 g (1,1モル)、50%水
酸化ナトリウム水溶液48.0g(0,6モル)を加え
、140℃18mmHgで一時間水を抜きながらナトリ
ウムフェノラートを調製した。この際、回収された水の
量は34.6gで回収理論量(34,8g)の99.4
%に相当する。窒素を反応系に導入して常圧とし、モノ
クロロ酢酸ナトリウム58.3g(0,5モル)を−度
に加え、140℃で2時間攪拌した。
60℃まで冷却後、3 NH2SO,、185mlを加
えて中和後、水層を分離し、減圧蒸留で未反応の2.4
−ジー第三−アミルフェノール123.0 gを回収し
、粗生成物165gが得られた。高速液体クロマトグラ
フで組成を分析したところ、原料の2゜4−ジー第三−
アミルフェノールが7.1g含まれており、目的とする
2、4−ジー第三−アミルフェノキシ酢酸が157.6
 g得られた。これはモノクロロ酢酸ナトリウムからの
収率で98.0%に相当する。又、2,4−ジー第三−
アミルフェノールからの選択率は99.1%であった。
比較例 実施例と同じ方法でナトリウムフェノラートを調製した
。この際回収された水の量は34.8 gで回収理論量
の100%に相当する。反応系に窒素を導入して常圧と
し、溶融したモノクロロ酢酸52.0g(0,55モル
)と50%水酸化ナトリウム溶液44.0g(0,55
モル)を同じ速度で別々に1時間かけて滴下した。この
間窒素を流通しながら生成する水を回収した。回収され
た水の量は28、3 gで回収理論量(31,9g)の
88,7%に相当する。
実施例と同様な方法で中和以降の後処理を行なった。未
反応の原料2,4−ジー第三−アミルフェノール160
.5 gと、副生物であるグリコール酸及びその縮合物
12.8 gが回収された。又、得られた粗生成物は1
16.1gで、原料の2,4−ジー第三−アミルフェノ
ール11.4 gと2,4−ジー第三−アミルフェノキ
シ酢酸104.3gを含んでいた。これはモノクロロ酢
酸からの収率で64.9%に相当する。又、2,4−ジ
ー第三−アミルフェノールからの選択率は86.1%で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルキルフェノールナトリウム塩とモノクロロ酢酸ナト
    リウムとを、実質的に無水の条件下で反応させることを
    特徴とする、アルキルフェノキシ酢酸の製造方法。
JP26996387A 1987-10-26 1987-10-26 アルキルフェノキシ酢酸の製造方法 Pending JPH01113336A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189347A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Taoka Chem Co Ltd 2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)脂肪酸クロリドの製造方法
CN101967092A (zh) * 2010-07-02 2011-02-09 厦门市亨瑞生化有限公司 2,6-二甲基苯氧乙酸的合成方法
CN103159610A (zh) * 2013-04-10 2013-06-19 山东潍坊润丰化工有限公司 一种合成苯氧羧酸类除草剂原药的方法
CN106167453A (zh) * 2016-08-04 2016-11-30 山东省化工研究院 一种2,4‑二氯苯氧乙酸甲酯的制备方法

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CN106167453B (zh) * 2016-08-04 2019-06-21 山东省化工研究院 一种2,4-二氯苯氧乙酸甲酯的制备方法

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