JPH01106066A - 感光体 - Google Patents

感光体

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JPH01106066A
JPH01106066A JP26426387A JP26426387A JPH01106066A JP H01106066 A JPH01106066 A JP H01106066A JP 26426387 A JP26426387 A JP 26426387A JP 26426387 A JP26426387 A JP 26426387A JP H01106066 A JPH01106066 A JP H01106066A
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group
carrier
layer
substance
photoreceptor
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JP26426387A
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English (en)
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Kunio Shigeta
邦男 重田
Hideo Yoshizawa
英男 吉沢
Yumika Takeda
竹田 裕美香
Yoshiaki Takei
武居 良明
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0503Inert supplements
    • G03G5/051Organic non-macromolecular compounds
    • G03G5/0517Organic non-macromolecular compounds comprising one or more cyclic groups consisting of carbon-atoms only
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G5/0503Inert supplements
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は感光体、特に有機光導電性物質を用いた電子写
真感光体に関するものである。
口、従来技術 従来、可視光に光感度を有する電子写真用の感光体は複
写機、プリンター等に広く使用されている。
このような電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛
、硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とする
感光層を設けた無機感光体が広く使用されている。しか
しながら、このような無機感光体は複写機等の電子写真
感光体として要求される光感度、熱安定性、耐湿性、耐
久性等の特性において必ずしも満足できるものではない
。例えば、セレンは熱や手で触ったときの指紋の汚れ等
により結晶化するため、電子写真感光体としての上記特
性が劣化し易い。また、硫化カドミウムを用いた電子写
真感光体は耐湿度性、耐久性に劣り、酸化亜鉛を用いた
電子写真感光体は耐久性に問題がある。また、セレン、
硫化カドミウムの電子写真感光体は共に毒性を有し、製
造上、取扱い上の制約が大きいという欠点がある。
このような無機光導電性物質の問題点を克服するために
、種々の有機の光導電性物質を電子写真感光体の感光層
に使用することが試みられ、近年活発に研究、開発が行
われている。例えば特公昭50−10496号公報には
、ポリ−N−ビニルカルバシールド2.4.7− トリ
ニトロ−9−フルオレノンを含有した感光層を有する有
機感光体が記載されている。しかし、この感光体も感度
及び耐久性において十分でない。このような欠点を改善
するために、感光層において、キャリア発生機能とキャ
リア輸送機能とを異なる物質に個別に分担させることに
より、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開発す
る試みがなされている。このようないわば機能分離型の
電子写真感光体においては、各機能を発揮する物質を広
い範囲のものから選択することができるので、任意の特
性を有する電子写真感光体が比較的容易に得られる。そ
のため、感度が高く、耐久性の大きい有機感光体が得ら
れることが期待されている。
第4図は、こうした有機光導電性物質を用いる機能分離
型の電子写真感光体を示すものである。
この電子写真感光体は、導電性基体1の上にキャリア発
生層6、キャリア輸送層4を順次積層した構成とされて
おり、負帯電用として使用されているものである。即ち
、感光層8はキャリア発生層6とキャリア輸送層4から
構成されている。キャリア発生層6はバインダー樹脂中
にキャリア発生物質10を分散させたものであり、キャ
リア発生物質とバインダー樹脂との含有量比は通常2:
1〜1:l程度である。また、キャリア発生層6は薄層
であって通常0.1〜0.3μm程度の層厚(膜厚)に
形成されている。なお、感光層8の層厚(膜厚)は、充
分な受容電位を得るため等の理由から通常15〜30μ
m程度とされている。
上述のような層構成を有する電子写真感光体においては
、負帯電使用の場合に電子よりもホールの移動度が大き
いことから、良好な特性を有するホール輸送性の光導電
材料を使用でき、光感度等の点で有利である。
これに対し、電子輸送性の材料には優れた特性を持つも
のが殆どなく、あるいは発がん性を有するので使用に適
さない。かかる理由より、上述のような感光体は負帯電
用に使用されている。この場合、高感度を達成する上で
、ホール輸送能の大きな材料を使用することが有利であ
る。
しかしながら、上述のような感光体においては、第4図
に示すように負帯電時に導電性基体又は下層側からのキ
ャリア注入が生じ易く、このために表面電荷が微視的に
みて消失し、あるいは減少してしまう。こうした局所的
なキャリア注入の生じる原因は定かではないが、導電性
基体表面の欠陥や不均一あるいは電荷発生層の不均一等
が原因として考えられる。
そして、こうした局所的なキャリア注入によって以下の
問題点が生じている。
即ち、最近、例えばデジタル処理を伴うプリンタ等にお
いて反転現像が多く採用されているが、反転現像法にお
いては、露光部(表面電荷の消失した部分、VL)にト
ナー像が形成され、未露光部(表面電荷が保持されてい
る部分、VH)にはトナー像が形成されない。
しかしながら、反転現像法において、上記した如(にし
て未露光部で基体あるいは下層からのキャリア注入等に
より表面電荷が微視的に消失又は減少した場合には、そ
の部分にトナーが現像され、いわゆるカブリ画像となる
。このようなカブリは通常のカブリとは異なり、上述の
ように反転現像において感光体上の表面電荷が微視的に
消失、減少することにより発生する現象であり、「黒ポ
チ」と呼ばれている。こうした黒ポチは、白地にトナー
が局所的に付着した状態であるから、黒地部分が白く抜
ける場合と比べて非常に目立ち、画像の品質を著しく低
下させるものであって、不適当な画像欠陥である。
なお、上記のような感光体を用いて、正規現像法で静電
潜像を現像するときには、上記の表面電荷が消失し、減
少した部分にはトナーが付着せず、現像されないために
、いわゆる「白ポチ」と呼ばれる画像欠陥が生じること
となり、画像の品質低下を招くが、この場合には黒地の
中の白ヌケであるので、目立ちにくい。
以上の問題を解決するためには、例えば次のような対策
が考えられる。
即ち、第5図に示すように、キャリア発生層6と導電性
基体1との間にブロッキング層7を設け、導電性基体1
からのキャリア注入を阻止することが考えられる。しか
し、この場合には、光照射時にもホール及び/又は電子
の輸送がブロッキング層7によって抑制され、光感度の
低下を招き、残留電位が上昇し、また露光部の電位の絶
対値1vLlが上昇し、繰り返し使用時のlv Llの
安定性も損なわれる。
また、他の対策としては、第4図、第5図のキャリア輸
送層4において、キャリア輸送物質(以下、CTMと呼
ぶことがある。)の含有量を減らし、あるいはCTMや
バインダー樹脂の種類を変更することが考えられる。こ
れらはいずれも、キャリア輸送層4のホール輸送能を低
下せしめて怒光体表面へのキャリア注入を抑制しようと
するものであるが、この感光体では、上述した第5図の
感光体と同様に、光感度の低下、残留電位の上昇、1V
Llの上昇、繰り返し使用時のlv司安定性の低下を招
き、しかも温度特性の低下を生じ、低温においては特に
lv Llの上昇等、感光体特性が太き(悪化する。
また、電子写真プロセスにおいては、コロナ放電による
帯電時にオゾン、その他の活性物質の発生を伴うため、
これらの活性な物質の影響を受けて帯電特性、感度の低
下が問題となる。
特に繰り返し使用においては、オゾンその他の活性物質
への曝露時間が累積的に増加しているため、帯電特性の
低下がはなはだしいものとなる。
更に、オゾンボケと呼ばれる画像欠陥をも生じていた。
ことに、負帯電使用の感光体では、負のコロナ放電時に
雰囲気中に発生するオゾン、その他の活性物質の発生量
が多く、問題となっていた。
以上のように、従来、黒ポチ等の画像欠陥を解消し、良
好な感光体特性を有し、かつ耐環境性に優れた感光体は
知られておらず、かかる課題の技術的解決が望まれてい
たのである。
ハロ発明の目的 本発明の目的は、黒ポチ等の画像欠陥を著しく減少せし
め、良好な感度特性、残留電位特性、繰り返し使用時の
電位安定性、温度特性を有し、かつ耐環境性、耐オゾン
性に優れ、繰り返し使用時における帯電能の低下、暗電
導、感度低下等の現象が著しく軽減された感光体を提供
することである。
二0発明の構成及びその作用効果 本発明は、キャリア発生物質及びバインダー物質を含有
するキャリア発生層の上にキャリア輸送層を設けてなる
感光体において、前記キャリア発生物質の前記バインダ
ー物質に対する含有量比(キャリア発生物質/バインダ
ー物質)が1/2以下であり、前記キャリア発生層の膜
厚が1μm以上であり、前記キャリア発生層中にキャリ
ア輸送物質が含有され、かつ分子内にヒンダードアミン
構造単位とヒンダードフェノール構造単位との少なくと
も一方を有する化合物が前記感光体の構成層中に含有さ
れていることを特徴とする感光体に係るものである。
本発明におけるヒンダードアミン構造単位とは、アミノ
窒素原子近傍に嵩高の原子団が存在することで特徴づけ
られる構造単位であり、芳香族アミン系、脂肪族アミン
系共にこの範ちゅうに入る。
特に脂肪族アミン系に於て本発明の目的に叶う顕著な効
果を与える。
またヒンダードフェノール構造単位とは、フェノール性
水酸基のオルト位に嵩高の原子団が存在することで特徴
づけられるフェノール系構造単位である。
嵩高の原子団として一般に分枝状アルキル基が好都合で
ある。
上記の「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダー
ドフェノール構造単位との少なくとも一方を有する」と
は、上記構造単位の双方を有していても良く、一方のみ
を有するものでも良いとの意である。
本発明の構成中、「感光体の構成層」とは感光体を構成
する層を意味し、キャリア発生層(CGL)、キャリア
輸送層(CTL)、中間層、下引き層、接着層、オーバ
ーコート層(OCt)、保護層等のいずれをも含む。
上記の「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダー
ドフェノール構造単位との少なくとも一方を有する化合
物」は、上記のいずれに含有せしめても良い。この場合
、感光体の表面側に設けられた構成層中に上記化合物を
含有せしめれば、本発明の効果をより顕著に発揮しうる
本発明において、キャリア発生物質のバインダー物質に
対する含有量比(重量比)が172以下であり、かつキ
ャリア発生層の膜厚が1μm以上であることが極めて重
要である。
即ち、従来は、キャリア発生物質のバインダー物質に対
する含有量比は通常2/1〜1/1程度と太き(、また
キャリア発生層の膜厚は通常0.1〜0.3μm程度と
小さくされていた。これに対し、本発明ではキャリア発
生物質の含有量比が1/2以下とかなり小さく、しかも
キャリア発生層の膜厚は1μm以上とかなり大きいとい
う点に顕著な特徴を有する。
かかる独特の構成を感光体に採用することにより、本発
明においては、導電性基体側からの局所的なキャリア注
入による表面電荷の消失、減少を阻止することができる
。従って、反転現像を行った場合にも画像上に黒ポチが
生ずることはなく、画像欠陥のない高品質の画像を得る
という顕著な作用効果を奏することができる。また、正
規現像を行った場合にも白ポチが生ずることはなく、同
様に高品質の画像を提供できる。
基体側からの局所的なキャリア注入を防止できる理由は
明らかではないが、次のように考えられる。
部ち、第4図に示したような従来の感光体においては、
基体1側から注入されるキャリア(ホール)はキャリア
発生層θ中を容易に通過し、ホール輸送性の高いキャリ
ア輸送層4を介して感光体表面にまで至るのである。言
い換えると、キャリア発生層6は局所的なキャリア注入
に対する障壁としては機能しないのである。
これは、前述したようにキャリア発生層6が薄いこと、
キャリア発生層中のバインダー物質の濃度が低いこと等
の理由によると思われる。逆に言うと、キャリア発生層
は光照射時にキャリアを発生させてキャリア輸送層へと
注入するという機能を果たすべきものであり、従って局
所的なキャリア注入に対する障壁として機能し得ないの
は当然である。
これに対し、本発明の感光体においては、キャリア発生
層中のバインダー物質の含有量比が非常に大きく、従来
技術のようにバインダー物質が低濃度に含有されている
構成とは明らかに異なっている。即ち、キャリア発生層
は、局所的なキャリア注入が生じようとしても、バイン
ダー物質の濃度が高いためにキャリア注入に対する障壁
として有効に機能するのである。
しかも、キャリア発生層の膜厚も1μm以上と大きいの
で、注入されようとするキャリアは容易にキャリア発生
層を通過することができず、これによって局所的なキャ
リア注入は十二分に阻止されるのである。
また、キャリア発生層において、キャリア発生物質のバ
インダー物質に対する含有量比を1/2以下とし、キャ
リア発生層の膜厚を従来と同様とした場合、光照射時に
発生する光キャリアが少なく、光感度が不足することと
なる。しかし、本発明においては、キャリア発生層の膜
厚を1μm以上と厚くしであるので、キャリア発生物質
の含有量を全体として高く保持でき、光感度が不足する
ことはない。
また、本発明において、キャリア発生層中にキャリア輸
送物質をも含有せしめたことも重要である。
即ち、仮にキャリア発生物質及びバインダー物質のみで
キャリア発生層を構成した場合には、キャリア発生層の
膜厚を大きくするに従い、キャリアのキャリア発生層中
の輸送距離が大きくなり、結果としてキャリア輸送能が
低下する。また、同様にキャリア発生層中のバインダー
物質の含有量を増やすと、キャリア輸送能は低下する。
これに対し、本発明においては、キャリア発生層中にキ
ャリア輸送物質をも含有せしめているので、キャリア発
生層の膜厚を大きくし、バインダー物質の濃度を高めて
も、キャリア発生層内で発生した光キャリアの輸送能は
低下することなくむしろ向上する。従って常に良好な感
度特性、1vL1特性、残留電位特性、繰り返し使用時
の感度特性及び電位安定性を享受することができる。こ
こで、キャリア輸送物質はキャリア発生層の形成時に添
加することができるが、添加するのではなくてキャリア
輸送層からキャリア発生層へと拡散したものであっても
よい。
更に、「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダー
ドフェノール構造単位との少なくとも一方を有する化合
物」を感光体の構成層中に含有せしめたことが重要であ
る。
即ち、かかる構成の採用により、耐環境性に顕著な効果
が得られる。特に帯電時に発生するオゾンその他の活性
物質による帯電能の低下、暗電導度の増大等の現象に対
して著しい改善効果を示す。
更に、帯電電位の向上及び暗減衰の現象の効果が得られ
、qのため環境中のオゾン濃度の高低にかかわりなく、
初期特性が優れ、繰り返し使用による疲労、劣化が極め
て少なく、受容電位低下、感度劣化又は残留電位上昇等
の著しく軽減された優れた特性が得られる。また、オゾ
ンボケ等による画像ムラ等の画像欠陥も著しく軽減でき
る。ことに、負帯電使用に供される本発明の感光体にお
いては、その効果が大きい。
その作用効果の機構は定かではないが、嵩高原子団の作
る立体的障害によってアミノ窒素原子、フェノール性水
酸基の熱振動を抑制したり外部活性物質の影響を阻止す
るためと思われる。
かかる分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダード
フェノール構造単位との少なくとも一方を有する化合物
は、オゾン雰囲気、紫外線被爆下及び/または高温環境
等の環境下に於いて化学的に安定である。また、一般の
アミン化合物の添加が残留電位の上昇や感度の著しい低
下を引き起こすのに比して、そのような特性低下がほと
んどない。このため、上記のうち少なくともヒンダード
アミン構造を有する化合物の多量添加が可能であり、こ
れによる効果(例えば繰り返し使用時の帯電電位の低下
を防止すると同時に、残留電位の上昇を防止して感度劣
化を起こさない等)を十二分に享受しうるという利点も
ある。
また、−分子中に上記両構造単位を併有する化合物を用
いた場合にも、含有量の増大に伴う感度の低下傾向が極
めて小さいので、高感度特性を維持しながら耐オゾン性
に対する顕著な効果を示すことができるのである。又同
時に感度の温度依存性の低減に対しても優れた効果を示
し特に低温での感度低下を極めて小さく抑えることがで
きる。
以上述べたように、本発明の感光体によれば、キャリア
発生層自体に局所的なキャリア注入に対する障壁として
の機能を付与することができ、キャリア発生層において
良好な光キヤリア発生能、輸送能を保持でき、しかも耐
環境性、耐オゾン性が顕著に向上する。従って、黒ポチ
、白ポチと呼ばれる画像欠陥、オゾンボケ等の画像欠陥
を著しく減少せしめて高品質の画像を安定して提供する
ことができ、かつ良好な感度特性、残留電位特性、温度
特性、繰り返し使用時の感度特性、電位安定性を保持で
き、繰り返し使用時における帯電能の低下、暗電導等の
現象が著しく軽減される。即ち、黒ポチ等の画像欠陥を
著しく減少せしめ、良好な感光体特性を有し、かつ耐環
境性を向上せしめるという課題が技術的に解決されたの
であり、負帯電使用、反転現像に特に好適な感光体が実
現されたのである。
キャリア発生層において一般的には、粒状のキャリア発
生物質とキャリア輸送物質とがバインダー物質で結着さ
れている。即ち、層中に顔料の形で分散されている。
キャリア発生層に含有される上記のキャリア輸送物質は
、イオン化ポテンシャルがキャリア発生物質と適合(マ
ツチング)しているものが好ましい。これにより、上述
の作用効果をより良好に奏しうると考えられる。また、
上記キャリア輸送物質は、バインダー物質との相溶性に
優れたものが好ましい。
これにより、バインダー物質に対する量を多くしても濁
り及び不透明化を生ずることがないので、バインダー物
質との混合割合を非常に広くとることができ、また、相
溶性がすぐれていることから電荷発生層が均一、かつ安
定であり、結果的に感度、帯電特性がより良好となり、
更に高感度で鮮明な画像を形成できる感光体をうろこと
ができる。
更に、特に反復転写式電子写真に用いたとき、疲労劣化
を生ずることがないという作用効果を奏することができ
る。
本発明に基づく感光体、例えば電子写真感光体の構成は
、種々の形態をとり得る。
第1図〜第2図に一般的な構成を例示する。
第1図の感光体においては、導電性基体1上に本発明に
基づくキャリア発生層2が設けられ、この上にキャリア
輸送層4が設けられており、キャリア発生N2及びキャ
リア輸送層4によって感光N5が構成されている。キャ
リア発生層2内にはキャリア発生物質10及びキャリア
輸送物質(これはバインダー樹脂と相溶)が含有されて
いる。
第2図の感光体においては、導電性基体1と感光層5と
の間に、中間層若しくは下引き層3が設けられており、
主に接着層等としての機能が与えられている。層3の膜
厚は0.03〜20μmの範囲内とするのが好ましい。
第1図、第2図のような感光体において、キャリア発生
層とキャリア輸送層との間に、ブロッキング機能等を付
与された中間層を設けても良い。
また、耐刷性向上等のため感光体表面に保護層(保護膜
)を形成しても良(、例えば合成樹脂被膜をコーティン
グして良い。
「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダードフェ
ノール構造単位との少なくとも一方を有する化合物」は
、前記したように、感光体を構成する上記各層のいずれ
に含有せしめても良く、複数層に含有せしめても良い。
キャリア発生層において、キャリア発生物質のバインダ
ー物質に対する含有量比は1/2以下とすべきであるが
、1/3〜1/20とするのが好ましく、174〜1/
10とすると更に好ましい。キャリア発生物質の含有量
比が上記範囲より大きいと、黒ポチ等が著しく現れるか
或いは現れ易(なる。但し、キャリア発生物質の割合が
あまり小さいと、却って光感度等が低下してしまう。
キャリア発生層の膜厚は1μm以上であり、2μm以上
とすることが好ましく、5〜25μmの範囲内とするこ
とがより好ましい。膜厚が上記範囲より小さいと、キャ
リア注入を阻止できないか或いは阻止し難くなる。但し
、膜厚があまり大きいと、光キャリアは長い距離を移動
しなければならず、一般に十分な輸送能は得かた(なる
傾向があり、従って、繰り返し使用時には残留電位の上
昇が起こり易くなる。キャリア発生層の膜厚は、感光層
全体の膜厚の3/4以下であることが好ましく、この膜
厚比が上記範囲より大きいと帯電電位が低下する傾向が
ある。
キャリア発生層とキャリア輸送層との膜厚比は(キャリ
ア発生層の膜厚:キャリア輸送層の膜厚)=(1:20
)〜(1: 1)の範囲内とするのが好ましい。
キャリア輸送層の膜厚は2μm以上であることが好まし
く、膜厚が2μm未満の場合には、繰り返し使用時にキ
ャリア輸送層表面が現像及びクリーニング等の使用B様
により機械的ダメージを受け、層の一部が削れたり、画
像上には黒スジとなって表われてしまうことがある。
感光層全体の膜厚は10〜40μmの範囲内とするのが
好ましく、15〜30μmの範囲内とすると更に好まし
い。この膜厚が上記範囲よりも小さいと、薄いために帯
電電位が小さくなり、耐剛性も低下する傾向がある。ま
た、膜厚が上記範囲よりも大きいと、かえって残留電位
は上昇する上に、上記したキャリア発生層が厚すぎる場
合と同様の現象が発生して、十分な輸送能が得かた(な
る傾向が現れ、このため繰り返し使用時には残留電位の
上昇が起こり易くなる。
キャリア発生層中のキャリア輸送物質の含有量は、バイ
ンダー物質100重量部に対し1〜100重量部とする
のが好ましく、5〜50重量部とすると更に好ましい。
キャリア輸送物質の含有量が上記範囲よりも大きいと膜
強度が小さくなる傾向があり、含有量が上記範囲よりも
小さいとCGL中のキャリア移動度が低下し、残留電位
の上昇や光感度の低下が起こり易く、画像不良が生じ易
くなる傾向がある。
キャリア発生層における上記キャリア発生物質と上記キ
ャリア輸送物質との含有量比は、両物質のそれぞれの機
能を有効に発揮させる上で、重量比で(キャリア発生物
質:キャリア輸送物質)=(1:  100)〜(5:
 1’)とするのが好ましく、(1:10)〜(1: 
1)とすると更に好ましい。
粒状のキャリア発生物質を分散せしめて感光層を形成す
る場合においては、当該キャリア発生物質は5μm以下
0.1μm以上、好ましくは2μm以下0.2μm以上
の平均粒径の粉粒体とされるのが好ましい。すなわち、
粒径が余り大きいと層中への分散が悪くなり易く、また
、粒径があまり小さいと却って凝集し易く、層の抵抗が
上昇したり、結晶欠陥が増えて感度及び繰り返し特性が
低下したり、帯電能も小さくなる傾向があり、また微細
化する上で限界がある。
なお、「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダー
ドフェノール構造単位との少なくとも一方を有する化合
物」の添加量は、感光体の層構成、CTMの種類などに
よって一定ではないが、一応下記の範囲が好ましい。
キャリア発生層に入れる場合は、CGM100重量部に
対し0.01〜50重量部が好ましく、o、i〜20重
量部とするのがより好ましい。キャリア輸送層に入れる
場合はCTM100重量部に対し0.01〜50重量部
が好ましく 、0.01〜5重量部とするのがより好ま
しい。下引き層等の中間層、又は保護層に入れる場合は
、核層を構成するバインダー物質(樹脂)100重量部
に対し0.01〜50重量部とするのが好ましい。
このように上記化合物の添加量を限定することが望まし
い。即ち、その量が少なすぎると、繰り返し又は連続使
用時に白紙電位が上昇し、画像にカプリの発生をきたす
場合がある。
一方、量が多すぎると、感度の低下を引起し、カブリの
発生やコントラストの低下を生じる傾向がある。
次に、「分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダー
ドフェノール構造単位との少なくとも一方を有する化合
物」 (以下、酸化防止剤と呼ぶことがある。)を例示
するが、むろん例示のものに限られるわけではない。分
子内に少な(ともヒンダードアミン構造単位を有する化
合物としては、下記−数式Ha)、(I b)でそれぞ
れ表される構造単位のうち少なくとも一つを分子内に有
するものが好ましい。
一般式(Ia) 一般式(Ib) 式中、R1及びRZはアルキル基であって置換基を有し
てもよい。ただし、R1,、R2のいずれか一方は分枝
状のアルキル基である。
R3、R4、R5及びR6は水素原子又はアルキル基、
アリール基であり、好ましくは炭素数1〜40個のアル
キル基であって置換基を有してもよい。
R1−R6に対する置換基としてはアリール、アルコキ
シ、酸1.アミド、ハロゲン等任意のものが可能である
Zは含窒素脂環を構成するに必要な原子団であり、好ま
しくは5員環、6員環を構成する原子団である。好まし
い環構造としては、ピペリジン、ピペラジン、モルホリ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、オキサゾリジン、チ
アゾリジン、セレナゾリジン、ビロリン、イミダシリン
、イソインドリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラ
ヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロイソキノ
リン、オキサゾリン、チアゾリン、セレナゾリン、ピロ
ール等の脂環が挙げられ、特に好ましくはピペリジン、
ピペラジン及びピロリジンの脂環である。
更に、前記R3、R4の組及びR5、R6の組の夫々の
組の中の1つは、Zに二重結合を与えてZの中に組込ま
れてもよい。
Ylは有機残基であり、Yt1Y3は水素原子又は有機
残基、好ましくは有機残基である。この有機残基は、ヒ
ンダードアミン構造単位若しくはヒンダードフェノール
構造単位又はその他の有機構造単位であり、上記−数式
(Ia)、(Ib)に示すように本発明に係る化合物の
分子構造の一部を構成する。このようにして構成された
化合物は、むろん−数式(I a)、(I b)でそれ
ぞれ表される構造単位のうち複数個を分子内に有してい
るものでも良く、また同じ一般式で表されるものを複数
個分子内に有していても良い。
上述のような有機残基としては、結晶性、バインダーと
の相溶性、有機溶剤に対する溶解性、ブリードアウト性
(表面への拡散性)或いは非ブリードアウト性(非拡散
性)等の特性を化合物に付与するために、種々の化学構
造のものが用いられるが、これらの構造によってヒンダ
ードアミン又はヒンダードフェノール原子団の効力が失
われることはないので、任意のものを用いることができ
る。
また、少なくともヒンダードアミン構造単位を有する化
合物としては、下記−数式(I c)、(Id)、(I
 e)、(I f)又は(I g)で表される構造単位
の少なくとも一方を分子内に有する化合物が特に好まし
い。
一般式(I c) 一般式(I d) 1TRIb 一般式(I e) 一般式(I f) 一般式(I g) 式中、R? 、R8、R9、RIG、R目、RZI、R
”、R”、RIs% R’6、R+7、RI8は水素原
子又はアルキル基であり、該アルキル基としては炭素数
1〜40個であることが好ましく、また置換基(例えば
了り−ル、アルコキシ、アミド、ハロゲン等)を有して
もよい。
また、Yl 、Yl 、Y6 、Yl 、Yll 、Y
lは水素原子又は有機残基であり、好ましくは有機残基
であり、前記Y2、Y3について挙げた有機残基と同様
である。
分子内に少なくともヒンダードフェノール構造単位を有
する化合物としては、下記−数式(II a)で表され
る構造単位を分子内に有するものが好ましい。
一般式(IIa) RI9は分枝状アルキル基、RZOlRZI及びRZZ
は水素原子又はヒドロキシ基、アルキル基、アリール基
を表し、RZI及びR1は相互に連結して環を形成して
もよい。RZ3は水素原子、アルキル基又はアルキリデ
ン基を表す。
前記R19は炭素数3〜40のtert−もしくは5e
c−アルキル基が好ましい。
R20、R”及びRZtはアルキル基としては、炭素数
1〜40のものが好ましく、アリール基とじてはフェニ
ル、ナフチル、ピリジル基等が挙げられる。
またR”とRatが環となる場合にはクロマン環が好ま
しい。
Ruffの表すア・ルキル基、アルキリデン基としては
炭素数1〜40のものが好ましく、特社好ましいのは炭
素数1〜18のものである。
y l 11は水素原子又は有機残基、好ましくは有機
残基であり、前記Yt 、y3について挙げた有機残基
と同様である。
少なくともヒンダードフェノール構造単位を有する化合
物として、少なくとも下記−数式(nb)で表される構
造単位を分子内に有する化合物も好ましい。  − 一般式(1’) 式中、R”は水素原子又はアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、RlS、 R19は分枝状アルキル基、R
26、R2?、R2O及びR:10% R”% R”は
水素原子又は置換基を表す。
m、nはO又は正整数であり、且つm + nは2〜4
である。またWは連絡基である。
前記R24の表すアルキル基としては、炭素原子数1〜
40個のアルキル基であって置換基を有してもよい。R
u4に対する置換基としては了り−ル、アルコキシ、酸
、アミド、ハロゲン等任意のものが可能である。
またアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基
等が挙げられる。
またR”、R29の表す分枝状アルキル基としては炭素
数1〜40個の分枝状アルキル基であり、例えば(1)
ブチル、(sec)ブチル、(sec)オクチル、(1
)オクチル基等が挙げられる。
RZ 11. RZ a及びR30〜R3Zのとりうる
置換基としては、例えば了り−ル、アルコキシ、酸、ア
ミド、ハロゲン等が挙げられる。
また連絡基Wはm、nの値如何によって変化する。Wと
しては例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
フェニレン基、スルフィド、ポリスルフィド基が代表的
なものとして挙げられる。
尚、本発明に於いてはWがなくフェニル基同士が直接結
合する場合も含まれる。
更に、分子内に少なくともヒンダードフェノール構造単
位を有する化合物として、少なくとも下記−数式(II
c)、(IId)、〔■e〕で表される構造単位を分子
内に有する化合物も好ましい。
−数式(U C) 一般式(II d ) 一般式(ne) 1m式(II c) 中、R33、R34及ヒR:l 
S テ表される炭素原子数1〜4のアルキル基は直鎖で
も分岐していてもよく、具体的にはメチル基、エチル基
、プロピル基、i−プロピル基、ブチル基、5ec−ブ
チル基、t−ブチル基等が挙げられる。
これらの基の中で特にt−ブチル基が好ましい。
R33、R34及びR3Sは同じでも異なっていてもよ
い。
一般式(Ild)中、R’+6及びR3?は各々アルキ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基又
は複素環基を表し、R3O、R39、R”及びR”は各
々水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基
、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アル
キルチオ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシ
ル基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ
カルボニル基又はスルホンアミド基を表す。
また、−数式(n e)中、R”は炭素原子数1〜18
のアルキル基を表し、R”及びR”は各々水素原子又は
炭素原子数1〜18のアルキル基を表わす。R”は水素
原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。
更に、−数式(ne)において、R4g、R43及びR
44で表される炭素原子数1〜18のアルキル基は直鎖
でも分岐でもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、オク
チル基、ドデシル基等を挙げることができる。
RASで表される炭素原子数1〜10のアルキル基は直
鎖でも分岐でもよく、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、t−ブチル基、5ec−ペンチル基
、ヘキシル基、ノニル基等を挙げることができる。
また、分子内にヒンダードアミン構造単位とヒンダード
フェノール構造単位との双方を有する化合物としては、
ヒンダードアミン構造単位として前記−数式C1b)、
(I c)、[Ie)若しくは(I f)で表されるも
のを有するものが好ましく、ヒンダードフェノール構造
単位として前記−数式[IIa)で表されるものを有す
る化合物が好ましく、更には前記−数式(I b)、(
I c)、(I e)若しくは(I f)で表されるも
のと前記−数式(na)で表されるものとを併有する化
合物が好ましい。
本発明において使用される分子内にヒンダードアミン構
造単位及び/又はヒンダードフェノール構造単位を有す
る化合物の代表的具体例を以下に示すが、これらに限定
されるものではない。
(以下余白、次ページに続く) ■ :ヒンダードアミン構造単位を有する例示化合物 ■ −12 しus   シIli ■ −14 ■ −17 ■ −19 ■ −21 ■−22 ■ −23 しN3   Ull。
■−24 ■ −27 ■−28 C5tl+? ― c+zllzs !−30 C+zllzs ■−32 ■ −33 ■−34 ■−35 に36 ■ −37 (t)CsH1?−N11CH,C11JII−C,+
117(t)■ :ヒンダードフェノール構造単位を有
する・例示化合物 1l−(A)ニー数式(Inc)で表されるもの■−(
+3)ニーc式〔■d〕で表されるもの(以下余白、次
ページに続く) 11−(C)ニー数式(ne)で表されるもの一般式(
[[8) 1l−(D):その他のもの II −113 1I −114 H l−115 F−116 f−118 II −119 l−12O l−122 l−124 ■−125 l−126 (、t)にaNq しa41q(t) n−131 1I−132 l−134 l−136 0■ CHi   C1l。
l−137 Clls   C11s ■:ヒンダードアミン、フェノール構造単位を併有する
例示化合物 111−.5 し113                     
            L;I+。
1[[−10 II[−1、。H“ CH。
■−12 ll−13 −is ■−1に れらの化合物は光安定剤として知られており、容易に合
成、入手が可能である。
例えば−数式(Ib)、(Ila)で表されるような化
合物は、例えばチヌビン−144、インガパーム−19
94、サノールL S −2626(三共社)等、市販
品を入手できる他、特開昭59−133543号に記載
の方法を参考にして合成することができる。
また、例えば−数式(I a)、(I b)、(Ic)
、(I d)等で表されるような化合物は、チヌビン6
22.622L D、 765.770(チバ・ガイギ
ー社)、マークLA−57(アデカ・アーガス社)、チ
マソーブ944LD(チモサ社)等、市販品を入手でき
る他、特開昭59−133543号に記載の方法を参考
にして合成することができる。
また、例えば−数式(Ila)、(II b)で表され
るような化合物も一般に市販されており、例えばインガ
ノックス−245,259,565,1010,103
5,1076,1081,1098,1222,133
0、M D 1024(チバ・ガイギー社)、マークA
O−20、A O−30゜AO−40、AO−50、A
O−60(アデカ・アーガス社)、スミライザーBMT
、S、BP−76、MDP−3,GM、BBM−3SW
X−R(住友化学社)等のものを入手できる他、従来公
知の方法で容易に合成することができる。
−数式(Ilc)で表されるような2.4.6− トリ
アルキルフェノール系化合物は、ゴム、プラスチック、
油脂類等の酸化防止剤として入手できる。
−数式〔■d〕で表される化合物はジャーナル・オプ・
ザ・ケミカル・ソサイアティ(J、 Chem。
Soc、 ) 2904〜2914頁(1965年)及
びザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリイ
(J。
Org、 Chew、) 23巻、 75〜76頁等に
記載の方法によって容易に合成することができる。
−数式(II e)で表されるアルキリデンビスフェノ
ール系化合物は、プラスチック、合成繊維、エラストマ
ー、ワックス、油脂類などの酸化防止剤として入手でき
る市販品を含み、また米国特許2.792.428号、
同2,796,445号、同2,841,619号、特
公昭40−16539号、特開昭50−6338号、ジ
ャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティ (J。
Chew、 Soc、 ) 243.1954年等に記
載された方法に従って合成することができる。
本発明において使用できるキャリア発生物質としては、
例えばα型、β型、X型、γ型、τ型、τ°型、η型、
η′型の無金属フタロシアニンやこれら以外のフタロシ
アニン顔料、アゾ顔料、アントラキノン顔料、ペリレン
顔料、多環キノン顔料、スクアリック酸メチン顔料等か
ら選ばれた一種又は二種以上を挙げることができる。
アゾ顔料としては、例えば以下のものが挙げられる。
(rl/−2) (IV−5> A−N=N−A r’−CH=CH−A r”−N=N
−A(IV−6) A−N=N−A r’−CH=CH−A r”−CI(
=CH−−A r’  −N=N−A (IV−8) A−N−N−Ar’−N=N−Ar”−N=N−A(I
V−9) A−N=N−Ar’−N=N’−Ar”−N=N −−
A r3−N−N−A −Ar3−N!N−A (mV−12) 〔但、上記各−数式中、 A r ’ 1 A r ”及びAr”:それぞれ、置
換若しくは未置換の炭素環式芳香族 環基、 R46,R4?、 R4m及びR49:それぞれ電子吸
引性基又は水素原子であって、 R46,、R49の少なくとも 1つはシアノ基等の電子 吸引性基、 X                    X(Xは
、ヒドロキシ基、 〈但、R5I及びRszはそれぞれ水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基、 RS3は置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若し
くは未置換のアリール基〉、Yは、水素原子、ハロゲン
原子、置換若しくは未置換のアルキル基、アルコキシ基
、カルボキシル基、スルホ基、置換若しくは未置換のカ
ルバモイル基又は置換若しくは未置換のスルファモイル
基(但、mが2以上のときは、互いに異なる基であって
もよい。)、 Zは、置換若しくは未置換の炭素環式芳香族環又は置換
若しくは未置換の複素環式芳香族環を構成するに必要な
原子群、 R5(1は、水素原子、置換若しくは未置換のアミノ基
、置換若しくは未置換のカルバモイル基、カルボキシル
基又はそのエステル基、Ar’は、置換若しくは未置換
のアリール基、nは、1又は2の整数、 mは、0〜4の整数である。)〕 また、次の一般式(V)群の多環牛ノン顔料もキャリア
発生物質として併用できる。
(以下余白、次ページに続く) 一般式〔■〕 : (但、この−数式中、Xoはハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、アシル基又はカルボキシル基を表し、pはO
40の整数、qはO〜6の整数を表す、) 本発明で使用できるキャリア輸送物質としては、例えば
カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジア
ゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダ
シロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラ
ゾリン誘導体、オキサシロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体
、ベンゾフラン誘導体、アクリジンm4体、フェナジン
誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン
誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベンm8体
、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピ
レン、ポリ−9−ビニルアントラセン等から選ばれた一
種又は二種以上を挙げることができる。
また、単体で両極性の輸送能力を有するキャリア輸送物
質としては、金属フタロシアニンや各種顔料がある。
また、キャリア発生層とキャリア輸送層とで互いに相異
なるキャリア輸送物質を使用することもできる。
キャリア輸送物質としての次の一般式(Vl)又は〔■
〕のスチリル化合物が使用可能である。
−数式〔■〕 : (但、この−数式中、 R54,85%:置換若しくは未置換のアルキル基、ア
リール基を表わし、置換基とし てはアルキル基、アルコキシ基、 置換アミノ基、水酸基、ハロゲン 原子、アリール基を用いる。
Ar’、Ar”:置換若しくは未置換のアリール基を表
わし、置換基としてはアル キル基、アルコキシ基、置換アミ ノ基、水酸基、ハロゲン原子、ア リール基を用いる。
R5h、  R5?、置換若しくは未置換のアリール基
、水素原子を表わし、置換基として はアルキル基、アルコキシ基、置 換アミノ基、水酸基、ハロゲン原 子、アリール基を用いる。) 一般式〔■〕 : 占・・ (但、この−数式中、 R88,置換若しくは未置換のアリール基、R59:水
素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換のアルキル
基、アル コキシ基、アミノ基、置換アミノ 基、水酸基、 R6°:置換若しくは未置換のアリール基、置換若しく
は未置換の複素環基を 表わす、) また、キャリア輸送物質として次の一般式〔■〕、[I
X)、(IXa)、(IXb)又は(X)のヒドラゾン
化合物も使用可能である。
一般式〔■〕 : (但、この−数式中、 R&l及びRthg:それぞれ水素原子又はハロゲン原
子、 Rth3及びRh4:それぞれ置換若しくは未置換のア
リール基、 Ar’  :置換若しくは未置換のアリーレン基を表す
。) 一般式〔■〕 : (但、この−数式中、 R”:置換若しくは未置換のアリール基、置換若しくは
未置換のカルバゾリ ル基、又は置換若しくは未置換の 複素環基を表し、 Rhb、 Rh″l及びR66:水素原子、アルキル基
、置換若しくは未置換の了り−ル基、 又は置換若しくは未置換のアラル キル基を表す。) 一般式(IXa): し・ (但、この−数式中、 R69,メチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基
又は2−クロルエチ ル基、 R70:メチル基、エチル基、ベンジル基又はフェニル
基、 R71:メチル基、エチル基、ベンジル基又はフェニル
基を示す。
一般式(IXb): (但、この−数式中、R?2は置換若しくは未置換のナ
フチル基;R73は置換若しくは未置換のアルキル基、
アラルキル基又はアリール基;R74は水素原子、アル
キル基又はアルコキシ基;R7S及びR”は置換若しく
は未置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基か
らなる互いに同一の若しくは異なる基を示す。) −数式〔X〕 : (但、この−数式中、 R??二?&換若しくは未置換のアリール基又は置換若
しくは未置換の複素環 基、 R71:水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又
は置換若しくは未置 換のアリール基、 Q:水素原子、ハロゲン原子、アルキ ル基、置換アミノ基、アルコキシ 基又はシアノ基、 n:0又は1の整数を表す、) また、キャリア輸送物質として、次の一般式(XI)の
ピラゾリン化合物も使用可能である。
−数式(XI): 〔但、この−数式中、 l:0又は1、 R79及びR80,置換若しくは未置換のアリール基、
RIII:置換若しくは未置換のアリール基若しくは複
素環基、 R8Z及びRss、水素原子、炭素原子数1〜4のアル
キル基、又は置換若しくは未開 換のアリール基若しくはアラルキ ル基(但、R”及びR8′は共に水 素原子であることはなく、また前 記lがOのときはRstは水素原子 ではない。)〕 更に、次の一般式(XI[)のアミン誘導体もキャリア
輸送物質として使用できる。
−数式(XII): (但、この−数式中、 Ar’、Ar’  :置換若しくは未置換のフェニル基
を表し、置換基としてはハロゲン 原子、アルキル基、ニトロ基、ア ルコキシ基を用いる。
Ar”:置換若しくは未置換のフェニル基、ナフチル基
、アントリル基、フル オレニル基、複素環基を表し、置 換基としてはアルキル基、アルコ キシ基、ハロゲン原子、水酸基、 アリールオキシ基、アリール基、 アミノ基、ニトロ基、ピペリジノ 基、モルホリノ基、ナフチル基、 アンスリル基及び置換アミノ基を 用いる。但、置換アミノ基の置換 基としてアシル基、アルキル基、 アリール基、アラルキル基を用い る。) 更に、次の一般式(Xlll)の化合物もキャリア輸送
物質として使用できる。
一般式(Xlll)  : (但、この−数式中、 A r ” :置換又は未置換のアリーレン基を表し、 R日’l  R”l  R”−及びR1?:置換若しく
は未置換のアルキル基、 置換若しくは未置換のアリール基、 又は置換若しくは未置換のアラル キル基を表す。) 更に、次の一般式(XIV)の化合物もキャリア輸送物
質として使用できる。
一般式(XIV)  : 〔但、この−数式中、R11,R111、R9°及びR
”は、それぞれ水素原子、置換若しくは未置換のアルキ
ル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、
ベンジル基又はアラルキル基、 Rqt及びR9コは、それぞれ水素原子、置換若しくは
未置換の炭素原子数1〜40のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール
基又はアラルキル基(但、R9!とR93とが共同して
炭素原子数3〜lOの飽和若しくは不飽和の炭化水素環
を形成してもよい。) R雫4、R91,、RQ&及びR9フは、それぞれ水素
原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、置換若しくは未
置換のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アミノ基、
アルキルアミノ基又は了り−ルアミノ基である。〕キキ
ャリリア生層、キャリア輸送層、下引き層、中間層等の
形成にバインダー樹脂を用いる場合に、このバインダー
樹脂としては任意のものを用いることができるが、特に
疎水性でかつ誘電率が高い電気絶縁性のフィルム形成能
を有する高分子重合体が好ましい。こうした重合体とし
ては、例えば次のものを挙げることができるが、勿論こ
れらに限定されるものではない。
即ち、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂
、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、
フェノール樹脂、ポリヒドロキシスチレン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
シリコン樹脂、メラミン樹脂、メタクリル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂等の付加重合型樹脂、重付加型
樹脂、重縮合型樹脂並びにこれらの繰り返し単位のうち
の2つ以上を含む共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合性樹脂等の絶縁性樹脂、スチレン−ブタジェ
ン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体樹脂、ポリビニルブチラール等、更にはN−ビニ
ルカルバゾール等の高分子有機半導体を挙げることがで
きる。
上記のバインダーは、単独であるいは二種以上の混合物
として用いることができる。
また、接着層等として機能する下引き層には、上記バイ
ンダー樹脂以外にも、例えばポリビニルアルコール、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用いら
れる。
必要に応じて設けられる保護層のバインダーとしては、
体積抵抗108Ω・1以上、好ましくは10”Ω・1以
上、より好ましくは1013Ω・Cff1以上の透明樹
脂が用いられる。又前記バインダーは光又は熱により硬
化する樹脂を用いてもよく、かかる光又は熱により硬化
する樹脂としては、例えば熱硬化性アクリル樹脂、シリ
コン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、メ
ラミン樹脂、光硬化性桂皮酸樹脂等又はこれらの共重合
若しくは縮合樹脂があり、その他電子写真材料に供され
る光又は熱硬化性樹脂の全てが利用される。
又前記保護層中には加工性及び物性の改良(亀裂防止、
柔軟性付与等)を目的として必要により熱可塑性樹脂を
50重量%未満含有せしめることができる。かかる熱可
塑性樹脂としては、例えばポリプロピレン、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂
、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、シリコン樹脂、又はこれらの共重合樹脂、例えば塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、
ポIJ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体
、その他電子写真材料に供される熱可塑性樹脂の全てが
利用される。
キャリア発生層は、次のような方法によって設けること
ができる。
(イ)キャリア発生物質等を適当な溶剤に溶解した溶液
あるいはこれにバインダーを加えて混合溶解した溶液を
塗布する方法。
(ロ)キャリア発生物質等をボールミル、ホモミキサー
、サンドミル、超音波分散機、アトライタ等によって分
散媒中で微細粒子とし、バインダーを加えて混合分散し
て得られる分散液を塗布する方法。
これらの方法において超音波の作用下に粒子を分散させ
ると、均一分散が可能になる。
また、キャリア輸送層は、既述のキャリア輸送物質を単
独であるいは既述したバインダー樹脂と共に溶解、分散
せしめたものを塗布、乾燥して形成することができる。
この場合、キャリア発生層中にキャリア輸送物質を含有
せしめるには、上記(イ)の溶液、(ロ)の分散液中に
予めキャリア輸送物質を溶解又は分散せしめる方法、即
ちキャリア発生層中にキャリア輸送物質を添加する方法
がある。この場合は、キャリア輸送物質の添加量をバイ
ンダー100重量部に対して1〜100重量部の範囲内
とするのが好ましい。また、キャリア輸送物質を含有す
る溶液をキャリア発生層上に塗布し、キャリア発生層を
膨潤あるいは一部溶解せしめてキャリア輸送物質を発生
層内に拡散せしめる方法がある。この方法を採用した場
合は、上述のようにキャリア発生層中にキャリア輸送物
質を添加しておく必要はないが、上述の三方法を同時に
行うことも差し支えない。
層の形成に使用される溶剤あるいは分散媒としては、n
−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、
イソプロパツールアミン、トリエタノールアミン、トリ
エチレンジアミン、N、N−ジメチルホルムアミド、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1.2−ジ
クロロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパ/ 
−/L/、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキ
シド等を挙げることができる。
上記感光層、下引き層、中間層、保護層等は、例えばブ
レード塗布、デイツプ塗布、スプレー塗布、ロール塗布
、スパイラル塗布等により設けることができる。例えば
ブレード塗布は、数μmの層を設けるのに適している。
更に、上記感光層には感度の向上、残留電位乃至反復使
用時の疲労低減等を目的として、一種又は二種以上の電
子受容性物質を含有せしめることができる。ここに用い
ることのできる電子受容性物質としては、例えば無水コ
ハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水コハク酸、無水
フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、テトラブロム無
水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−ニトロ無水
フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メリット酸、テト
ラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、0−ジ
ニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ:/、1,3.5
− )ジニトロベンゼン、バラニトロベンゾニトリル、
ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、クロラニル
、プルマニル、ジクロロジシアノバラベンゾキノン、ア
ントラキノン、ジニトロアントラキノン、9−フルオレ
ニリデンー〔ジシアノメチレンマロノジニトリル〕、ポ
リニトロ−9−フルオレニリデンー〔ジシアノメチレン
マロノジニトリル〕、ピクリン酸、0−ニトロ安息香酸
、p−ニトロ安息香酸、3.5−ジニトロ安息香酸、ペ
ンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3.5
−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット酸、その他
の電子親和力の大きい化合物を挙げることができる。
また、電子受容性物質の添加割合は、重量比でキャリア
発生物質:電子受容性物質は100 : 0.01〜2
00、好ましくは100: 0.1〜100である。
なお、感光層において、上記のキャリア輸送物質と共に
、側鎖に縮合芳香環又は複素環を有する高分子有機半導
体を使用すれば、この高分子を機半導体が紫外光吸収に
よって光キャリアを生成する性質を有していて、光増感
に効果的に寄与し、このため、放電曲線の裾切れが良(
なり、特に低電界領域での感度が向上する場合がある。
また、上記高分子有機半導体は紫外光領域の吸光度が高
くて大部分の紫外光を吸収し、紫外光に対して一種のフ
ィルター効果を有するので、前記キャリア輸送物質の劣
化を防止する作用があり、感光層の紫外光安定性、耐久
性を向上させることができる場合もある。
上記のような高分子有機半導体としては、例えば次に例
示するものを挙げることができるが、むろんこれらに限
定されるものではない。
C=。
(XV−14) (XV−15) (XV−16) CH。
(XV−18) (X V −19) (XV−20) 一℃−CHCHz→−n 上記した高分子有機半導体のうちポリ−N−ビニルカル
バゾール又はその誘導体が効果が大であり、好ましく用
いられる。かかるポリ−N−ビニルカルバゾール誘導体
とは、その繰り返し単位における全部又は一部のカルバ
ゾール環が種々の置換基、例えばアルキル基、ニトロ基
、アミノ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子によって置
換されたものである。
また更に表面改質剤としてシリョーンオイルを存在させ
てもよい。また耐久性向上側としてアンモニウム化合物
が含有されていてもよい。
前記保護層には、必要に応じて感光層を保護する目的で
紫外線吸収剤等を含有せしめても良い。
なお、上述の感光層を設けるべき導電性基体1は金属板
、金属ドラム又は導電性ポリマー、酸化インジウム等の
導電性化合物若しくはアルミニウム、パラジウム、金等
の金属より成る導電性薄層を塗布、蒸着、ラミネート等
の手段により、紙、プラスチックフィルム等の基体に設
けて成るものが用いられる。
なお、本発明の感光体は、ハロゲンランプ、ダンゲステ
ンランプ、LED (発光ダイオード)、ヘリウム−ネ
オン、アルゴン、ヘリウム−カドミウム等の気体レーザ
ー、半導体レーザー等の各種光源に対し適用できる。
本発明の感光体は、電子写真複写機、プリンタ等の多種
多様の用途を有するものである。
ホ、実施例 以下、本発明を実施例について更に詳細に説明するが、
これにより本発明は限定されるものではなく、種々の変
形した他の実施例も勿論含むものである。
く感光体の製造シ まず、下記のようにして実施例の感光体A−Q及び比較
例の感光体a −3を製造した。即ち、各感光体の製造
手順は共通である。
各感光体の構成及び処方については、第3図に示しであ
る。
下記構造式(I)の化合物20gを磁製ボールにて40
 rp鋼で18時間粉砕した後、所定量(第3図参照)
のポリカーボネート樹脂「パンライトL−1250J 
 (奇人化成社製)を1.2−ジクロロエタン1000
m lに溶解させた溶液を加えて更に24時間分散させ
、第3図に示す所定のP/B比(キャリア発生物質のバ
インダー物質に対する含有量比(キャリア発生物質/バ
インダー物質)を言う、以下同じ。)を有するCGL 
(キャリア発生層)用塗布液を調製した。
但し実施例の感光体E、Fについては、CGL用塗布液
に下記構造式(n[)のCTM’(キャリア輸送物質)
10gを添加した。
つぎに、アルミニウムを蒸着した厚さ約75μmのポリ
エチレンテレフタレートより成る導電性支持体上に、前
記CGL用塗布液をドクターブレードを用いて塗布し、
所定の膜厚(第3図参照)を有するキャリア発生層を形
成した。
さらに、第3図に示す所定のキャリア輸送物質11.2
5gと所定のバインダー樹脂15gとを1,2−ジクロ
ロエタン100m7!に溶解し、得られた溶液を前記キ
ャリア発生層上にドクターブレードを用いて塗布し、温
度90℃で1時間乾燥してキャリア輸送層を形成した。
ここで、感光体E、Fにおいてはキャリア発生層中にキ
ャリア輸送物質が添加されている。また各感光体におい
て、キャリア輸送層形成時に塗布液中のキャリア輸送物
質がキャリア発生層中へと拡散せしめられており、これ
によりキャリア発生層中にキャリア輸送物質が含有せし
められている。
但し、感光体りについては、キャリア発生層のバインダ
ーはポリビニルブチラール、キャリア発生層の溶剤はテ
トラヒドロフランとされており、キャリア発生層のバイ
ンダーがキャリア輸送層の溶剤に不溶となっている。こ
のため、キャリア発生府中にキャリア輸送物質は含有さ
れておらず、キャリア発生層中へのキャリア輸送物質の
拡散もない。
なお、酸化防止剤は第3図に示す処方に従い、必要に応
じてキャリア発生層用塗布液又はキャリア輸送用塗布液
中に含有せしめた。
以上のようにして、共通の製造手順により、それぞれ別
個の処方を有する各感光体A−Q及びa〜jが製造され
た。
即ち、各感光体において、キャリア発生層中の樹脂の含
有量、P/B比、膜厚、キャリア輸送層に使用されるキ
ャリア輸送物質、バインダー物質、感光層の膜厚及び酸
化防止剤については、それぞれ互いに変化させられてい
る。
第3図に示す各物質の構造式は次の通りである。
〔■〕 : 〔■〕 : バインダー物質〔Y〕 : ポリカーボネート樹脂「パンライトに一1300J(奇
人化成社製) バインダー物質〔Z〕 ニ アクリル樹脂「ダイアナールBR−85J(三菱レーヨ
ン社製) く感光体特性の評価〉 本発明の感光体A−Q及び比較用の感光体a〜jの計2
8種の感光体のそれぞれをr U −B ix1800
MRJ  (小西六写真工業社製)改造機に搭載し、V
Hが一600±10(V)になるようにグリッド電圧を
調節し、現像バイアス−480(V)で反転現像し、複
写画像の白地部分の黒ポチを評価した。
但し、■□は未露光部の電位、即ち原画(ネガのオリジ
ナル画像)の黒地部分(0,D、 =1.3 )に対応
する部分の電位であり、正規現像における黒地電位に相
当する。また、帯電、露光、除電のプロセスを10,0
00回繰り返し、露光部電位IVL1(V)の変化を測
定すると共に、10.000回コピー後の画像欠陥(オ
ゾンボケ)の有無を評価した。
なお、黒ポチの評価は、画像解析装置「オムニコン30
00形」 (高滓製作所社製)を用いて黒ポチの粒径と
個数を測定し、φ(径) 0.05mm以上の黒ポチが
1d当たり何個あるかにより判定した。
黒ポチ評価の判定基準は、表に示す通りである。
表 なお、黒ポチ判定の結果が◎、○、Δであれば実用にな
るが、×である場合は実用に適さない。
各感光体における黒ポチ評価の結果及び1万回コピー後
の結果は第3図に示す。
以上のように、本発明に基づいて構成された感光体A−
QはP/B比≦1/2、CGL厚≧1μmであるから、
いずれも黒ポチが少なく、感光体特性、繰り返し特性も
良好であった。
光体りではCGL中にCTMが含有されていないのでI
VLIが大きくなっている。
感光体6 s−jは感光層内に酸化防止剤を含まないた
め、繰り返し使用時にIVLIが大きく上昇し、オゾン
ボケを生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の各実施例による感光体の各断
面図、 第3図は各感光体の処方及び評価を示す図である。 第4図、第5図は従来の感光体の各側の断面図である。 なお、図面に示す符号において、 1  ・・・・導電性基体 2.6・・・・キャリア発生層(CG L)3  ・・
・・下引き層 4  ・・・・キャリア輸送層(CTL)5.8・・・
・怒光層 10 ・・・・キャリア発生物質(CGM)である。 代理人  弁理士  逢 坂   宏

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、キャリア発生物質及びバインダー物質を含有するキ
    ャリア発生層の上にキャリア輸送層を設けてなる感光体
    において、前記キャリア発生物質の前記バインダー物質
    に対する含有量比(キャリア発生物質/バインダー物質
    )が1/2以下であり、前記キャリア発生層の膜厚が1
    μm以上であり、前記キャリア発生層中にキャリア輸送
    物質が含有され、かつ分子内にヒンダードアミン構造単
    位とヒンダードフェノール構造単位との少なくとも一方
    を有する化合物が前記感光体の構成層中に含有されてい
    ることを特徴とする感光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03144574A (ja) * 1989-10-31 1991-06-19 Mita Ind Co Ltd 電子写真用感光体
JPH03144576A (ja) * 1989-10-31 1991-06-19 Mita Ind Co Ltd 正帯電型電子写真用感光体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03144574A (ja) * 1989-10-31 1991-06-19 Mita Ind Co Ltd 電子写真用感光体
JPH03144576A (ja) * 1989-10-31 1991-06-19 Mita Ind Co Ltd 正帯電型電子写真用感光体

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