以下、添付の図面を参照しつつ、本開示の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
[空気処理システムの全体構成]
図1は、第1実施形態に係る空気処理システム1の構成を概略的に示す図である。
図面には、適宜、XYZ直交座標系を付す。鉛直方向を「Z方向」とし、水平面を「XY平面」として示す。水平方向は、「X方向」又は「Y方向」である。以下、水平方向をより具体的に区別するために、X方向を適宜「奥行方向」と称し、Y方向を適宜「幅方向」と称する。図中のXYZの矢印がそれぞれ指し示す側が「第1側(正側)」であり、その反対方向が「第2側(負側)」である。
空気処理システム1は、空気に所定の処理を施すシステムである。本実施形態では、室内機と室外機とを含み、冷媒を用いて熱交換を行う空気調和システムを、空気処理システム1の一例として挙げて説明する。なお、空気処理システム1は、例えば換気システムであってもよいし、除湿システム又は加湿システムであってもよい。空気処理システム1は、建物B1に設置される。
建物B1の各階層の境界及び最下階層の床には、床スラブ91が設けられている。床スラブ91は、例えばコンクリート製である。床スラブ91には所定間隔(例えば、Y方向に間隔Ws1)ごとに複数の支持脚93が設けられており、複数の支持脚93上には複数の床パネル92が支持されている。例えば、4個の支持脚93により、床パネル92の四隅がそれぞれ支持されている。
床パネル92の上側には、室内空間S1が形成される。室内空間S1は、例えば、オフィス用又は店舗用の空間として使用される。床スラブ91と床パネル92との間には、床下空間S2が形成される。床下空間S2は、例えばオフィス機器の電源及び通信配線を収納可能なフリーアクセスフロアとして使用される。
一部の床パネル92には、第1開口92a又は第2開口92bが形成されている。本実施形態において、第1開口92aは室内空間S1の空気を後述の空気処理装置10へ吸い込むための吸込口として機能し、第2開口92bは空気処理装置10により処理が施された空気を室内空間S1へ吹き出すための吹出口として機能する。
空気処理システム1は、空気処理装置10と、室外機81と、冷媒配管84と、を備える。空気処理装置10は、床下空間S2に設置される。
室外機81は、例えば、建物B1の外(例えば、建物B1の外壁、屋上)に設置される。室外機81は、熱交換器82と、ファン83とを有する。熱交換器82は、例えばクロスフィンチューブ型の熱交換器である。ファン83は、外気を室外機81内に取り込み、熱交換器82において熱交換された空気を室外機81外に排出する。
冷媒配管84は、冷媒を循環させるための配管である。冷媒配管84は、後述の熱交換器72及び熱交換器82に接続され、熱交換器72及び熱交換器82に冷媒を循環させる。
[空気処理装置の構成]
図2は、空気処理装置10を概略的に示す図である。図2は、複数の床パネル92を外した状態で、平面視した空気処理装置10を示している。複数の床パネル92の元々の位置は、仮想線(二点鎖線)により示している。図2では、空気処理装置10の内部構成を説明するために、空気処理装置10を部分的に断面として示し、断面として示す部分にはハッチングを付している。
空気処理装置10は、空気処理システム1(空気調和システム)の室内機として機能する。空気処理装置10は、支持脚93を避ける回避構造21と、ダクト26と、を有する。回避構造21は、空気処理装置10の筐体を第1筐体23と第2筐体24とに分割する分割構造22と、第1筐体23と第2筐体24とを所定方向(本実施形態では、奥行方向)に連通する接続通路25と、を含む。
第1筐体23は、熱交換器72を内蔵する。熱交換器72は、例えばクロスフィンチューブ型の熱交換器である。熱交換器72は冷媒配管84と接続されている。第1筐体23の奥行方向第2側には第1開口23aが形成され、第1筐体23の奥行方向第1側には第2開口23bが形成されている。
第2筐体24は、ファン71を内蔵する。第2筐体24の奥行方向第2側には第1開口24aが形成され、第2筐体24の奥行方向第1側には第2開口24bが形成されている。接続通路25は、第2開口23b及び第1開口24aを介して、第1筐体23と第2筐体24とを連通させる。
ダクト26の一端は、第1開口92aが形成された床パネル92と接続され、ダクト26の他端は、第1開口23aが形成された第1筐体23と接続されている。ダクト26は、第1開口92a及び第1開口23aを介して、室内空間S1と第1筐体23とを連通させる。
ファン71は、奥行方向第2側から奥行方向第1側に向かう気流を形成する。これにより、空気処理装置10は、室内空間S1の空気を第1開口92aからダクト26を介して第1筐体23に取り込む。そして、空気処理装置10は、熱交換器72において空気と冷媒を熱交換させた後、接続通路25及び第2筐体24を介して、第2開口24bから空気を床下空間S2に吹き出す。床下空間S2に吹き出された空気は、第2開口92bを通って室内空間S1に供給される。
図3は、図2の空気処理装置10の各部の寸法を説明する図である。
ここで、床パネル92の奥行(奥行方向の幅)を「Dp1」と称し、床パネル92の幅(幅方向の幅)を「Wp1」と称する。本実施形態において、奥行Dp1は、幅Wp1と等しく、例えば500mmである(Dp1=Wp1=500mm)。
複数の支持脚93は、奥行方向に所定間隔Ds1ごとに設置され、幅方向に所定間隔Ws1ごとに設置されている。ここで、所定間隔Ds1,Ws1は、支持脚93の最外周から、隣接する支持脚93の最外周までの距離である。互いに隣接する支持脚93の中心間の距離は、床パネル92の奥行Dp1又は幅Wp1と等しい。このため、所定間隔Ds1は、奥行Dp1よりも支持脚93の直径φ1分だけ小さい(Ds1=Dp1-φ1)。同様に、所定間隔Ws1は、幅Wp1よりも支持脚93の直径φ1分だけ小さい(Ws1=Wp1-φ1)。
本実施形態において、所定間隔Ds1と所定間隔Ws1は等しい(Ds1=Ws1)。このため、水平方向に並ぶ複数の支持脚93の最小間隔M1は、所定間隔Ds1(又は所定間隔Ws1)となる。なお、所定間隔Ds1と所定間隔Ws1は異なっていてもよい。この場合、複数の支持脚93の最小間隔M1は、所定間隔Ds1及び所定間隔Ws1の小さい方の値となる。
第1筐体23の所定方向(奥行方向)と直交する方向の幅W1は、床パネル92の幅Wp1よりも大きい。一方で、第1筐体23の所定方向の幅である奥行D1は、所定間隔Ds1よりも小さい。このため、第1筐体23は、奥行方向において1対以上の(図3の例では2対の)支持脚93の間に設置することで、支持脚93との干渉を避けることができる。
第2筐体24の所定方向(奥行方向)と直交する方向の幅W2は、床パネル92の幅Wp1よりも大きい。一方で、第2筐体24の奥行D2は、所定間隔Ds1よりも小さい。このため、第2筐体24は、奥行方向において1対以上の(図3の例では2対の)支持脚93の間に設置することで、支持脚93との干渉を避けることができる。
ここで、空気処理装置10の水平方向の最大幅は、幅W1又は幅W2の大きい方となる。また、第1筐体23の奥行D1と第2筐体24の奥行D2との和は、所定間隔Ds1よりも大きい(D1+D2>Ds1)。
接続通路25の奥行D3は、支持脚93の直径φ1よりも大きい。接続通路25の幅W3は、所定間隔Ws1よりも小さい。このため、接続通路25は、幅方向において1対以上の(図3の例では1対の)支持脚93の間に設置することで、支持脚93との干渉を避けることができる。また、接続通路25は、第1筐体23と第2筐体24とを奥行方向に支持脚93の直径φ1よりも大きい奥行D3だけ離した状態で、第1筐体23と第2筐体24とを連通させることができる。
第1筐体23、第2筐体24及び前記接続通路25により囲まれる空間S3には、支持脚93を収容することができる。図3の例では、空気処理装置10において2つの空間S3が形成され、それぞれの空間S3に支持脚93が1つずつ収容されている。
ここで、空気処理装置10が回避構造21を有さない場合を考える。この場合、第1筐体23と第2筐体24は所定方向(奥行方向)に分割されず、1つの筐体として設けられる。このため、当該筐体の奥行はD1+D2となり、当該筐体の最大幅はW1又はW2の大きい方となる。
奥行D1+D2は所定間隔Ds1よりも大きく、幅W1及び幅W2はいずれも所定間隔Ws1よりも大きいため、当該筐体を床下空間S2に設置しようとすると支持脚93と干渉する。このため、当該筐体を床下空間S2にそのまま設置することはできず、床下空間S2に設置するためには、例えば当該筐体を小型化する必要がある。当該筐体を小型化すると、筐体に収容可能なファン71及び熱交換器72のサイズも小さくなり、結果として空気処理装置10の容量(空気の処理能力)が低下する。
これに対し、本実施形態の空気処理装置10は回避構造21を有するため、ファン71及び熱交換器72のサイズを維持しつつ、支持脚93との干渉を避けて空気処理装置10を床下空間S2に設置することができる。具体的には、空気処理装置10の筐体を第1筐体23と第2筐体24とに分割し、支持脚93が設置される所定間隔Ws1よりも幅W3が小さい接続通路25により第1筐体23と第2筐体24とを接続することで、支持脚93を避ける。
このように構成することで、支持脚93との干渉を避けつつ、水平方向の最大幅W1(又はW2)が支持脚93の最小間隔M1よりも大きい第1筐体23及び第2筐体24を床下空間S2に設置することができる。これにより、床下空間S2(フリーアクセスフロア)に設置される空気処理装置10の容量をより大きくすることができる。
[第1実施形態の変形例]
図4は、第1実施形態の変形例に係る空気処理装置10aを概略的に示す図である。
図4は、図2と同じ表現方法により、空気処理装置10aを示している。空気処理装置10aは、空気処理装置10から第1筐体23と第2筐体24の配置が入れ替わっている点で、上記の第1実施形態と相違し、その他の点は共通する。共通する点については、説明を適宜省略する。
空気処理装置10aは、奥行方向第2側から第1側に向かって、ダクト26、第2筐体24、接続通路25、第1筐体23の順に並んでいる。ダクト26の他端は、第2筐体24と接続され、第1開口24aを介して室内空間S1と第2筐体24とを連通させる。接続通路25は、第2開口24b及び第1開口23aを介して、第2筐体24と第1筐体23とを連通させる。
ファン71は、奥行方向第2側から奥行方向第1側に向かう気流を形成する。これにより、空気処理装置10は、第1開口92aから室内空間S1の空気をダクト26、第2筐体24及び接続通路25を介して、第1筐体23に取り込む。そして、空気処理装置10は、熱交換器72により空気に熱交換を施した後、第2開口23bから空気を床下空間S2に吹き出す。床下空間S2に吹き出された空気は、第2開口92bを通って室内空間S1に供給される。
第1実施形態の空気処理装置10では、気流方向(奥行方向第2側から第1側に向かう方向)において、ファン71は熱交換器72の下流側(二次側)に位置する。空気処理装置10は、ファン71が第2開口24b(吹出口)により近い場所に設置されるため、空気処理装置10から吹き出される風速をより速くすることができる。
これに対し、本変形例の空気処理装置10aでは、ファン71は熱交換器72の上流側(一次側)に位置する。熱交換器72よりも下流側には、結露が発生するおそれがある。空気処理装置10aにおいて、ファン71は熱交換器72の上流側に位置するため、ファン71の結露を防止することができる。
なお、空気処理装置10において、ファン71は奥行方向第1側から奥行方向第2側に向かう気流を形成してもよい。この場合、第2開口92bから室内空間S1の空気が床下空間S2へ取り込まれ、第2筐体24、接続通路25、第1筐体23及びダクト26の順に空気が通過して、第1開口92aから室内空間S1へ空気が吹出される。また、空気処理装置10aにおいても、同様に、ファン71は奥行方向第1側から奥行方向第2側に向かう気流を形成してもよい。
[第2実施形態]
次に、図5から図7を適宜参照して、本開示の第2実施形態を説明する。第2実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、同じ符号を付して、説明を適宜省略する。
図5は、第2実施形態に係る空気処理装置11を概略的に示す図である。図5は、複数の床パネル92を外した状態で、平面視した空気処理装置11を示している。複数の床パネル92の元々の位置は、仮想線(二点鎖線)により示している。図5では、空気処理装置11の内部構成を説明するために、当該内部構成を破線により示している。
空気処理装置11は、第1実施形態の空気処理装置10と同様に、空気処理システム1の室内機として用いられる装置であり、冷媒配管84を介して室外機81(図1)と接続されている。空気処理装置11は、筐体30と、ファン71と、熱交換器72と、を備える。ファン71及び熱交換器72は、筐体30に内蔵される。筐体30の最大奥行D4は、所定間隔Ds1よりも大きい。筐体30の最大幅W4は所定間隔Ws1よりも大きく、床パネル92の幅Wp1よりも小さい。
図6は、空気処理装置11の概略的な斜視図である。筐体30は、例えば6枚の壁面31(天面、底面及び4枚の側面)により形成されている。一部の壁面31には、第1開口31aと、3つの第2開口31bが形成されている。第1開口31aは、奥行方向第1側の壁面31に形成されている。3つの第2開口31bは、図5に示すように、奥行方向第2側及び幅方向両側の壁面31にそれぞれ形成されている。
ファン71は、第1開口31aから床下空間S2の空気を取り込み、熱交換器72により当該空気に熱交換を施した後、3つの第2開口31bから床下空間S2へ空気を吹き出す。なお、筐体30の第1開口31a側又は第2開口31b側にダクトが接続され、ダクトを介して空気を吸い込み、又は吹き出してもよい。
筐体30には、複数の(例えば8個の)凹み33と、複数の(例えば4個の)凹み34が形成されている。凹み33は、筐体30の8箇所の角の全てに形成されている。なお、凹み33は、筐体30の一部の角にのみ形成されてもよい。凹み34は、筐体30の辺に形成されている。
空気処理装置11は、支持脚93を避けるための回避構造32をさらに備える。回避構造32は、筐体30のうち、凹み33,34が形成されている部分を含む。本実施形態では、凹み33,34が支持脚93を避けるように形成されていることで、筐体30が支持脚93と干渉することを部分的に避けることができる。
図7は、奥行方向第1側から見た空気処理装置11を概略的に示す図である。
ここで、支持脚93の構成について、より詳しく説明する。支持脚93は、鉛直方向に延びる支柱94と、支柱94を床スラブ91上に安定的に立てさせるためのベースプレート95と、支柱94上で床パネル92を安定的に支持するためのトッププレート96とを有する。
ベースプレート95及びトッププレート96の直径は、支柱94の直径よりも大きい。本実施形態において、ベースプレート95及びトッププレート96の直径は等しく、いずれも直径φ1である。このため、支持脚93の所定間隔Ws1は、幅方向に隣接するベースプレート95,95(又はトッププレート96,96)間の間隔となる。幅方向に隣接する支柱94,94間の間隔Ws2は、所定間隔Ws1よりも大きく、床パネル92の幅Wp1よりも小さい。そして、筐体30の最大幅W4は所定間隔Ws1よりも大きく、支柱94,94間の間隔Ws2よりも小さい(Ws1<W4<Ws2)。
支持脚93は、支柱94にネジによりベースプレート95及びトッププレート96を装着することで、組み立てられる。そして、当該ネジを外すことで、支柱94からベースプレート95及びトッププレート96を取り外すことができる。
ここで、空気処理装置11が回避構造32(凹み33,34を含む構造)を有さない場合を考える。例えば、筐体30の最大幅W4(幅方向に対向する壁面31,31のうち凹み33,34が形成されていない部分間の幅)は、複数の支持脚93の所定間隔Ws1よりも大きい。このため、回避構造32を設けていない状態で、空気処理装置11を床下空間S2に設置しようとすると、筐体30の壁面31が支持脚93と干渉する。
具体的には、筐体30の最大幅W4は支柱94,94間の間隔Ws2よりも小さいため、支柱94との干渉は回避できるものの、最大幅W4は所定間隔Ws1よりも大きいため、ベースプレート95及びトッププレート96と干渉してしまう。このため、空気処理装置11を床下空間S2にそのまま設置することはできず、床下空間S2に設置するためには、例えば筐体30を小型化する必要がある。
これに対し、本実施形態の空気処理装置11は回避構造32を有するため、ファン71及び熱交換器72のサイズを維持しつつ、支持脚93との干渉を避けて空気処理装置11を床下空間S2に設置することができる。
具体的には、トッププレート96を取り付けていない状態(ベースプレート95及び支柱94のみを組み立てた状態)で、支持脚93を床スラブ91上に所定間隔Ws1,Ds1で並べる。次に、鉛直方向第2側に位置する凹み33,34にベースプレート95が収容されるように、空気処理装置11の筐体30を床スラブ91に設置する。最後に、支柱94にトッププレート96を取り付ける。これにより、鉛直方向第1側に位置する凹み33,34にトッププレート96が収容される。
このように構成することで、凹み33,34により支持脚93との干渉を避けつつ、幅方向の最大幅W4及び奥行方向の最大奥行D4の両方が支持脚93の最小間隔M1よりも大きい筐体30を床下空間S2に設置することができる。これにより、床下空間S2(フリーアクセスフロア)に設置される空気処理装置11の容量をより大きくすることができる。
本実施形態では、回避構造32として、凹み33,34が形成されている構造を用いる。凹み33,34をより大きく凹ませると、筐体30内の構成を変更(例えば、配置変更や、小型化)する必要が生じ、空気処理装置11の容量が小さくなったり、製造コストが高くなるおそれがある。これに対し、本実施形態では、筐体30の最大幅W4が支柱94,94間の間隔Ws2よりも小さいため、凹み33,34としては支持脚93のうちベースプレート95及びトッププレート96を避けるだけの大きさを有していればよい。このため、凹み33,34を小さくすることができ、筐体30内の構成の変更の程度を抑えつつ、回避構造32を設けることができる。
また、筐体30に内蔵される構成(例えば、ファン71、熱交換器72)は、筐体30の中央等、筐体30の角から離れた部分に位置していることが多い。本実施形態では、支持脚93を避けるための凹み33を筐体30の角に設ける。これにより、筐体に内蔵される構成が、凹み33と干渉することを抑制することができる。その結果、筐体30内の構成の変更の程度をより抑えつつ、回避構造32を設けることができる。
[第3実施形態]
次に、図8から図10を適宜参照して、本開示の第3実施形態を説明する。第3実施形態において、第1,2実施形態と共通する構成については、同じ符号を付して、説明を適宜省略する。
図8は、第3実施形態に係る空気処理装置12を概略的に示す図である。図8は、複数の床パネル92を外した状態で、平面視した空気処理装置12を示している。複数の床パネル92の元々の位置は、仮想線(二点鎖線)により示している。図8では、空気処理装置12の内部構成を説明するために、空気処理装置12を部分的に断面として示し、断面として示す部分にはハッチングを付している。
空気処理装置12は、第1実施形態の空気処理装置10と同様に、空気処理システム1の室内機として用いられる装置であり、冷媒配管84を介して室外機81(図1)と接続されている。空気処理装置12は、筐体40と、複数の(例えば、3つの)ファン71と、熱交換器72と、モータ73と、主軸74と、を備える。
複数のファン71を特に区別する場合には、幅方向第2側から順にファン71a、ファン71b及びファン71cと称する。ファン71a,71b,71cは、それぞれ幅方向に延びる主軸74により連結されている。ファン71b,71cの間には主軸74を回転させるモータ73が設けられている。複数のファン71、熱交換器72、モータ73及び主軸74は、筐体40に内蔵される。筐体40の最大奥行D5は、床パネル92の奥行Dp1よりも大きい。筐体40の最大幅W5は床パネル92の幅Wp1よりも大きい。
筐体40の奥行方向第1側の壁面には第1開口40aが形成され、筐体40の奥行方向第2側の壁面には第2開口40bが形成されている。ファン71は、第1開口40aから床下空間S2の空気を吸い込み、熱交換器72により当該空気に熱交換を施した後、第2開口40bから床下空間S2へ空気を吹き出す。このため、本実施形態では、第1開口40aが「吸込口」として機能し、第2開口40bが「吹出口」として機能する。なお、筐体40の第1開口40a側又は第2開口40b側にダクトが接続され、ダクトを介して空気を吸い込み、又は吹き出してもよい。
筐体40において、第1開口40a(吸込口)から熱交換器72へ空気が通過する通路を一次側通路P1と称し、熱交換器72から第2開口40b(吹出口)へ空気が通過する通路を二次側通路P2と称する。
空気処理装置12は、支持脚93を避けるための回避構造41をさらに備える。回避構造41は、筐体40のうち、貫通孔42及び溝44が形成されている部分を含む。本実施形態において、貫通孔42には1つの支持脚93が収容され、溝44には1つの支持脚93の一部が収容されている。これにより、筐体40は支持脚93との干渉を回避することができる。
図9は、空気処理装置12の概略的な斜視図である。
貫通孔42は、筐体40の奥行方向及び幅方向の中央部分において、鉛直方向に延びて形成されている。貫通孔42は、筐体40の内周面43により形成されている。内周面43の水平方向の断面形状は、ファン71から熱交換器72へ流れる気流に対する抵抗を抑えるために、奥行方向及び幅方向に頂点を向けたひし形となっている。
貫通孔42は、図8のように平面視すると、ファン71と熱交換器72の間に形成されている。ファン71と熱交換器72との間には、通常、空間が存在する。本実施形態では、当該空間を利用して回避構造41を設けることができる。また、当該空間に貫通孔42を設けているため、貫通孔42を設けるためにファン71等の配置を変更したり、ファン71等を小型化する必要がない。このため、貫通孔42を設ける際の空気処理装置12の改造負荷を抑制することができる。
図9を参照する。溝44は、筐体40の奥行方向第1側の壁面の中央部分において、鉛直方向に延びて形成されている。図8に示すように、溝44は、ファン71bとファン71cの間に形成され、溝44の奥行方向第2側(筐体40の内側)にはモータ73が位置する。モータ73は、ファン71よりも径が小さいため、モータ73の径方向外側には、ファン71の径方向外側よりも広い空間がある。本実施形態では、当該空間に向かって凹むように、溝44を形成している。このため、溝44を設けるためにファン71等の配置を変更したり、ファン71等を小型化する必要がない。
図10は、奥行方向第1側から見た空気処理装置12を概略的に示す図である。上記の第2実施形態において、ベースプレート95及びトッププレート96は例えば凹み33(図7)に収容することで筐体30との干渉を回避し、支柱94は筐体30の幅自体を小さくすることで筐体30との干渉を回避する。
ここで、筐体30,40は、床パネル92及び複数の支持脚93が既に施工されている床下空間S2に、追加的に設置されることが多い。この場合、まず床パネル92を外し、次に複数の支持脚93を回避しつつ筐体30,40を床スラブ91上に設置する。上記の第2実施形態では、予めトッププレート96を支柱94から外し、筐体30を床スラブ91上に設置した後、支柱94にトッププレート96を装着する必要がある。
これに対し、本実施形態において、貫通孔42及び溝44の内径は、ベースプレート95及びトッププレート96の直径φ1よりも大きい。このため、支持脚93を貫通孔42及び溝44に挿入しても、ベースプレート95及びトッププレート96は貫通孔42及び溝44に干渉しない。このため、筐体40は、トッププレート96を外すことなく、床スラブ91上に設置することができる。このように、本実施形態の空気処理装置12によれば、床下空間S2に筐体40を設置する際、支柱94からトッププレート96を外す工数及び装着する工数を削減することができる。
ここで、二次側通路P2は熱交換が施された空気が通過するため、二次側通路P2には結露が発生するおそれがある。筐体40の内壁のうち貫通孔42及び溝44が形成されている部分は特に入り組んだ構造となっているため、貫通孔42及び溝44が二次側通路P2に形成されると、当該入り組んだ構造において結露が発生し、筐体40内にカビ等の汚れが生じやすくなるおそれがある。また、結露を防止するための構造を筐体40内に別途設ける必要も生じる。
これに対し、本実施形態の空気処理装置12において、貫通孔42及び溝44は、いずれも一次側通路P1に形成されている。例えば、溝44は一次側通路P1が凹むように形成されている。一次側通路P1は熱交換が施される前の空気(室内空間S1や床下空間S2と同程度の温度の空気)が通過するため、一次側通路P1には結露が発生しにくい。このため、貫通孔42及び溝44を形成することで、筐体40の内壁に入り組んだ構造が生じても、当該構造において結露が発生しにくい。この結果、筐体40内にカビ等の汚れが生じることを抑制することができる。また、結露を防止する必要性が低いため、結露を防止するための構造が不要となり、空気処理装置12の構成が複雑化することを防止することができる。
[第3実施形態の変形例]
図11は、第3実施形態の変形例に係る筐体40の内周面43a,43bを示す図である。内周面43a、43bは、それぞれ支持脚93を収容する貫通孔42a,42bを形成する。第3実施形態の内周面43(図8)は、ファン71から熱交換器72へ流れる気流に対する抵抗を抑えるために、奥行方向及び幅方向に頂点を向けたひし形となっている。しかしながら、本開示において、内周面の形状はひし形に限られない。
図11中の(a)に示すように、内周面43aは奥行方向第1側(気流方向の上流側)の頂点から奥行方向第2側(気流方向の下流側)に向かって、幅方向に徐々に広がる流線型を有していてもよい。また、図11中の(b)に示すように、内周面43bは奥行方向に延びる角丸長方形の形状を有していてもよい。これらの形状であっても、ファン71から熱交換器72へ流れる気流に対する抵抗を抑えることができる。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態に係る空気処理装置13を概略的に示す図である。図12は、複数の床パネル92を外した状態で、平面視した空気処理装置13を示している。複数の床パネル92の元々の位置は、仮想線(二点鎖線)により示している。
空気処理装置13は、第1実施形態の空気処理装置10と同様に、空気処理システム1の室内機として用いられる装置であり、冷媒配管84を介して室外機81(図1)と接続されている。空気処理装置13は、筐体50と、ファン(図示省略)及び熱交換器(図示省略)を備える。筐体50の最大奥行D6は、床パネル92の奥行Dp1よりも大きく、筐体50の最大幅W6は床パネル92の幅Wp1よりも大きい。
筐体50の最大奥行D6及び最大幅W6は、いずれも支持脚93の最小間隔M1よりも大きいため、筐体50をそのまま床下空間S2に設置すると、支持脚93と干渉する。そこで、本実施形態では、本来であれば筐体50と干渉する支持脚93を、鉛直方向の長さが他の支持脚93よりも短い短尺支持脚93aに置き換える。そして、短尺支持脚93aを筐体50の天板51上に設置する。このように、従来は床スラブ91上で床パネル92を支持していた支持脚93の一部を、天板51上で床パネル92を支持させるようにすることで、支持脚93と筐体50との干渉を回避しつつ、床下空間S2を形成することができる。
図13は、奥行方向第1側から見た空気処理装置13を概略的に示す図である。図13では、筐体50のうち短尺支持脚93aが設けられている部分を断面として示している。例えば、短尺支持脚93aの鉛直方向の高さH2は、支持脚93の鉛直方向の高さH1の半分以下である。
筐体50の天板51上には短尺支持脚93aが設置されるため、筐体50には床パネル92からの荷重が付加される。このため、当該荷重により筐体50が内側に変形することを抑制するために、筐体50には、天板51を筐体50の内部から支える支持構造53が設けられている。
支持構造53は、例えば筐体50に内蔵されている支柱53aを含む。支柱53aは、天板51を挟んで、短尺支持脚93aの下方(鉛直方向第2側)に設けられている。支柱53aは、筐体50の天板51と、底板52とを接続することで、天板51を支える。なお、例えば天板51と支柱53aとの間(又は、底板52と支柱53aとの間)に、隙間を埋めるためのスペーサ部材が挿入されていてもよい。
本実施形態の空気処理装置13によれば、筐体50が短尺支持脚93aを支えるため、床パネル92と天板51との間に短尺支持脚93aを設置するスペースを設けさえすれば、筐体50の幅及び奥行の大きさを比較的自由に設計することができる。さらに、筐体50は支持構造53を有するため、筐体50が短尺支持脚93aを支える際に筐体50が内側に変形することを抑制することができる。
天板51には、下方に凹む凹部54が形成されている。そして、短尺支持脚93aは、凹部54に設置され、支柱53aは凹部54を下方から支持する。このように構成することで、床パネル92と凹部54との間に短尺支持脚93aを設置するスペースを確保しつつ、天板51のうち凹部54以外の領域をより高くすることで、空気処理装置13の容量をより大きくすることができる。
また、凹部54の側壁は、短尺支持脚93aを支持するためのリブとしても機能する。このため、凹部54がない平坦な天板51により短尺支持脚93aを支持する場合と比べ、筐体50の変形をより抑制することができる。
[第4実施形態の変形例]
図14は、第4実施形態の変形例に係る空気処理装置13aを概略的に示す図である。図14は、平面視した空気処理装置13aを示している。図14では、空気処理装置13aの内部構成を説明するために、空気処理装置13aを部分的に断面として示し、断面として示す部分にはハッチングを付している。また、図14では、短尺支持脚93aが設置される位置を仮想線(二点鎖線)により示している。
空気処理装置13aは、筐体50aと、複数の(例えば、3つの)ファン71と、熱交換器72と、モータ73と、主軸74と、を備える。複数のファン71、熱交換器72、モータ73及び主軸74の構成は、上記の第3実施形態と同様である。複数のファン71、熱交換器72、モータ73及び主軸74は、筐体50aに内蔵される。
筐体50aは、天板51を筐体50aの内部から支える支持構造53をさらに有する。本変形例の支持構造53は、筐体50に内蔵されている支持板53bである。支持板53bは、例えば幅方向及び鉛直方向に延びる板状の部材であり、天板51を支持する支持構造53としての機能と、筐体50aの内部を区画する区画壁としての機能とを併せ持つ。
筐体50aの内部は、支持板53bによって、ファン室S4と、熱交換室S5とに区画される。ファン室S4には、3つのファン71、モータ73及び主軸74が収容される。熱交換室S5には、熱交換器72が収容される。支持板53bには3つの開口53c,53c,53cが形成され、ファン室S4と熱交換室S5は3つの開口53c,53c,53cを介して連通されている。3つの開口53c,53c,53cは、平面視した際に、短尺支持脚93aと重複しない位置に設けられている。ファン71は、その一部が開口53cに進入している状態で設けられている。ファン71が回転すると、床下空間S2の空気が第1開口50bから吸い込まれ、ファン室S4、開口53c、熱交換室S5を順に通って、第2開口50cから吹き出される。なお、支持板53bおいて、開口53cは1つ又は2つのみ形成され、1つの開口53cに複数のファン71が進入していてもよい。
本変形例では、筐体50aの内部を区画する区画壁として機能する支持板53bを、短尺支持脚93aの下方に位置させることで、支持板53bを支持構造53としても機能させる。このように構成することで、筐体50a内の部材数を少なくしつつ、筐体50が短尺支持脚93aを支える際に筐体50が内側に変形することを抑制することができる。
[第5実施形態]
図15は、第5実施形態に係る空気処理装置14を概略的に示す図である。図15は、複数の床パネル92を外した状態で、平面視した空気処理装置14を示している。複数の床パネル92の元々の位置は、仮想線(二点鎖線)により示している。空気処理装置14は、第1実施形態の空気処理装置10と同様に、空気処理システム1の室内機として用いられる装置であり、冷媒配管84を介して室外機81(図1)と接続されている。
空気処理装置14は、筐体60と、ファン(図示省略)及び熱交換器(図示省略)を備える。筐体60の最大奥行D7及び最大幅W7は、それぞれ床パネル92の奥行Dp1及び幅Wp1より大きい。
筐体60の最大奥行D7及び最大幅W7は、いずれも支持脚93の最小間隔M1よりも大きいため、筐体60をそのまま床下空間S2に設置すると、支持脚93と干渉する。そこで、本実施形態では、本来であれば筐体60と干渉する支持脚93を床スラブ91上から取り除く。そして、筐体60自体に、支持脚93の代わりに床パネル92を支持する支持部62を設ける。このように、一部の支持脚93(本実施形態では、4個の支持脚93)を、支持部62に置き換えることで、支持脚93と筐体60との干渉を回避しつつ、床下空間S2を形成することができる。
図16は、奥行方向第1側から見た空気処理装置14を概略的に示す図である。空気処理装置14の筐体60は、筐体本体61と、複数の支持部62と、複数の脚部65と、を有する。複数の支持部62は、筐体本体61の水平方向の四隅において、天板61aよりも上方(鉛直方向第1側)にそれぞれ突出している。
支持部62は、調整部63と、トッププレート64と、を有する。調整部63は、例えばネジを含み、トッププレート64が天板61aから突出する高さを調整する部材である。トッププレート64は、支持脚93のトッププレート96の代わりに床パネル92を支持する部材である。
支持部62は、天板61aよりも鉛直方向第1側において床パネル92を支持することで、天板61aと床パネル92との間に隙間を形成する。このように構成することで、空気処理装置14の動作時の振動が、天板61aから床パネル92に直接伝達することを防止することができる。
複数の脚部65は、筐体本体61の水平方向の四隅において、底板61bよりも下方(鉛直方向第2側)にそれぞれ突出している。脚部65は、調整部66と、ベースプレート67と、を有する。調整部66は、例えばネジを含み、ベースプレート67が底板61bから突出する高さを調整する部材である。ベースプレート67は、支持脚93のベースプレート95の代わりに床スラブ91上に設置される部材である。
脚部65は、底板61bよりも鉛直方向第2側において床スラブ91上に設置されることで、底板61bと床スラブ91との間に隙間を形成する。このように構成することで、空気処理装置14の動作時の振動が、底板61bから床スラブ91に直接伝達することを防止することができる。
また、支持部62及び脚部65は、それぞれ調整部63,66を有するため、例えば床スラブ91や床パネル92に傾きや段差が含まれる場合であっても、筐体本体61が水平になるように調整することができる。
[その他の変形例]
上記の第1~第4実施形態の空気処理装置10~14は、空気処理システム1の室内機として機能する装置として説明したが、本開示の実施に関しては、これに限られない。空気処理装置10~14は、例えば換気装置(熱交換器を含んでいてもよいし、含まなくてもよい)であってもよい。また、空気処理装置10~14は、加熱装置(例えば、電熱ヒーター)、加湿装置、除湿装置のように、熱交換器を含まない装置であってもよい。
上記の各実施形態において、空気処理装置10は回避構造21を備え、空気処理装置11は回避構造32を備え、空気処理装置12は回避構造41を備え、空気処理装置13は支持構造53を備え、空気処理装置14は支持部62を備える。しかしながら、本開示の実施に関してはこれに限られず、1つの空気処理装置が、回避構造21,32,41、支持構造53及び支持部62のうち複数の構成を併せ持っていてもよい。例えば、空気処理装置が回避構造21及び回避構造32を併せ持っていてもよい。また、上記の第5実施形態では、空気処理装置14が支持部62と脚部65とを有していたが、支持部62が設けられていない空気処理装置に脚部65を設けてもよい。例えば、回避構造21,32,41又は支持構造53を有する空気処理装置が、さらに脚部65を有していてもよい。
なお、上記の各実施形態及び各変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
[実施形態の作用効果]
(1)上記の各実施形態の空気処理装置10,11,12,13,14は、複数の支持脚93が設けられている床スラブ91と、複数の支持脚93上に支持されている床パネル92と、の間に形成される床下空間S2に設置される空気処理装置10,11,12,13,14であって、支持脚93を避ける回避構造21,32,41、支持脚93よりも短く、床パネル92と空気処理装置13の筐体50との間に設けられる短尺支持脚93aの下方において、筐体50の天板51を、筐体50の内部から支える支持構造53、又は床パネル92を支持脚93の代わりに支持する支持部62を備える。
空気処理装置10,11,12,13,14は、回避構造21,32,41、支持構造53又は支持部62を備えるため、支持脚93との干渉を避けて空気処理装置10,11,12,13,14を床下空間S2(フリーアクセスフロア)に設置することができる。これにより、フリーアクセスフロアに設置される空気処理装置の容量をより大きくすることができる。
(2)上記の各実施形態において、空気処理装置10,11,12,13,14の水平方向の最大幅W1,W4,W5,W6,W7は、複数の支持脚93が並ぶ最小間隔M1よりも大きい。
このように構成することで、空気処理装置10,11,12,13,14は、より大きな容量を得ることができる。そして、このように空気処理装置10,11,12,13,14のサイズが大きい場合であっても、回避構造21,32,41、支持構造53又は支持部62を有するため、支持脚93との干渉を避けて空気処理装置10,11,12,13,14をフリーアクセスフロアに設置することができる。
(3)上記の第1実施形態において、空気処理装置10は、回避構造21を備え、回避構造21は、空気処理装置の筐体20を、熱交換器72を内蔵する第1筐体23と、ファン71を内蔵する第2筐体24と、に分割する分割構造22と、第1筐体23と第2筐体24とを所定方向に連通する接続通路25と、を含み、所定方向と直交する方向における第1筐体23の幅W1及び第2筐体24の幅W2は、最小間隔M1よりも大きく、第1筐体23、第2筐体24及び接続通路25により囲まれる空間S3に支持脚93を収容可能である。
このように構成することで、支持脚93との干渉を避けつつ、支持脚93の最小間隔M1よりも幅が大きい第1筐体23及び第2筐体24を設置することができる。これにより、フリーアクセスフロアに設置される空気処理装置10の容量をより大きくすることができる。
(4)上記の第2,3実施形態において、空気処理装置11,12は、回避構造32,41を備え、回避構造32,41は、空気処理装置の筐体30、40に、支持脚93を収容可能な凹み33、34、貫通孔42又は溝44が形成されている構造を含む。
凹み33,34、貫通孔42又は溝44により、支持脚93との干渉を部分的に避けることができる。これにより、フリーアクセスフロアに設置される空気処理装置11,12の容量をより大きくすることができる。
(5)上記の第3実施形態において、回避構造41は、溝44が形成されている構造を含み、筐体40は、吸込口40aから筐体40に内蔵される熱交換器72へ空気が通過する一次側通路P1と、熱交換器72から吹出口40bへ空気が通過する二次側通路P2と、を有し、溝44は、平面視すると、一次側通路P1が凹むように形成されている。
二次側通路P2には結露が発生するおそれがあり、仮に二次側通路P2が凹むように溝44が形成されると、溝44が形成された部分に結露を防止するための対策が必要となり、空気処理装置12の構成が複雑化する。これに対し、空気処理装置12では一次側通路P1が凹むように溝44が形成されるため、当該溝44の部分において結露防止対策が不要となる。この結果、空気処理装置12の構成が複雑化することを防止することができる。
(6)上記の第3実施形態において、回避構造41は、貫通孔42が形成されている構造を含み、筐体40は、ファン71及び熱交換器72を内蔵し、平面視すると、ファン71と熱交換器72の間に貫通孔42が形成されている。
このように構成することで、ファン71と熱交換器72の間の空間を利用して、回避構造41を設けることができる。また、貫通孔42は、ファン71と熱交換器72の間に形成されているため、貫通孔42を設けるためにファン71及び熱交換器72自体の構成を変更(例えば、小型化)する必要がない。このため、貫通孔42を設ける際の空気処理装置12の改造負荷を抑制することができる。
(7)上記の第2実施形態において、回避構造32は、凹み33が形成されている構造を含み、凹み33は、筐体30の角に形成されている。
筐体30に内蔵される構成(例えば、ファン71、熱交換器72)は、筐体30の中央等、筐体30の角から離れた部分に位置していることが多い。支持脚93を避けるための凹み33を筐体30の角に設けることで、筐体に内蔵される構成が、凹み33と干渉することを抑制することができる。この結果、筐体30内の構成を変更(例えば、小型化)する必要性を低減することができる。
(8)上記の第4実施形態において、空気処理装置13は、支持構造53を備え、支持構造53は、筐体50に内蔵されている支柱53a又は支持板53bを含み、支柱53a又は支持板53bは、短尺支持脚93aの下方において天板51を支える。
筐体50は、支持脚93を支える支持構造53を有するため、床パネル92と天板51との間に短尺支持脚93aを設置するスペースを設けさえすれば、筐体50の幅及び奥行の大きさを比較的自由に設計することができる。
(9)上記の第3実施形態において、天板51には、下方に凹む凹部54が形成され、短尺支持脚93aは、凹部54に設置される。
床パネル92と凹部54との間に短尺支持脚93aを設置するスペースを確保しつつ、天板51のうち凹部54以外の領域をより高くすることで、空気処理装置13の容量をより大きくすることができる。
(10)上記の第4実施形態において、空気処理装置14は、支持部62を備え、支持部62は、空気処理装置14の筐体60の天板61aよりも上方に突出し、床パネル92を支持することで、天板61aと床パネル92との間に隙間を形成する。
このように構成することで、空気処理装置14の動作時の振動が、天板61aから床パネル92に直接伝達することを防止することができる。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。