JP7637166B2 - 凝固第ix因子および凝固第x因子に結合する二重特異性抗体 - Google Patents

凝固第ix因子および凝固第x因子に結合する二重特異性抗体 Download PDF

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Description

以前の出願への参照
本出願は、2016年11月23日に出願の米国仮特許出願第62/425,921号、2017年1月31日に出願の米国仮特許出願第62/452,809号、2017年7月7日に出願の米国仮特許出願第62/529,805号、および2017年11月16日に出願の米国仮特許出願第62/587,284号への利益を主張するものであり、これらは、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
EFS-WEBによる電子出願された配列表への参照
本出願と共に出願された電子提出済み配列表の内容(名称:4159.485PC04_Sequence_listing_ST25.txt;サイズ:1,053,370バイト;および作成日は2017年11月21日)は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
本出願は、とりわけ、活性化凝固第IX因子または凝固第X因子チモーゲンに優先的に結合する抗体、ならびに活性化第VIII因子補因子を擬似する両方の特異性を含む二重特異性分子に関する。
血友病Aは、第VIII因子(FVIII)遺伝子における変異により引き起こされる重症なX染色体連鎖劣性障害である。FVIIIは、血液凝固の潜在経路に関与しており、FVIIIの欠乏により、血液の凝固に乏しくなるか、または全く凝固されなくなる。血友病Aとして代わりに知られているFVIII欠乏症は、最も一般的な出血性障害の1つであり、約10,000名の男性に1名が罹患している(非特許文献1)の1つである。血友病Aは、因子FVIIIの血漿中レベルが、1%以下(「重度」)、2~5%(「中度」)および6~30%(「軽度」)によって定義される重症度という3種のグレードを有する(非特許文献2)。障害の重症な形態では、5~6か月の年齢で、通常、最初の出血が見られる一方、中度の形態では、この最初の出血は、約1~2歳まで遅れる。出血は、自発的に、または最小限の外傷後に見ることができる。血友病Aを有する全患者の約半分は、重症な形態の疾患を有するものとして分類される。これらの患者は、幼少期に始まる重症な出血、および人生の後半において、自発的または過度な出血という頻度の高いエピソードを経験する。関節および筋肉に共通して出血が起こり、適切な処置がないと、再発性の出血により、非可逆的な血液関節症(hemoarthropathy)に至る可能性がある(非特許文献3)。
血友病Aの処置の重要な目的は、FVIIIの血漿中レベルを≧1%に維持することであり、これにより、出血リスクが低減される。これを実現するため、予防的治療法として、組換えまたは血漿由来のFVIIIが、頻繁に静脈内に投与される。しかし、血友病Aの現在の標準処置は困難であり、いくつかの欠点を有しており、患者およびその家族に身体的および精神的な負担をかなり強いる。
Stonebrakerら(2012年) Haemophilia 18巻(3号):e91~4頁 Whiteら(2001年) Thromb.Haemost.85巻:560頁 Manco-Johnsonら(2007年) N.Engl.J.Med.357巻(6号):535~44頁
FVIII処置における最も一般的な弊害は、FVIII阻害剤として働く、FVIIIに対するアロ抗体の生成である。30%もの多くの重症な罹患患者が、このようなアロ抗体を発生させており、発生が一旦起こると、持続中の出血を処置するためのFVIIIの使用の有効性が制限される(KemptonおよびWhite(2009年)Blood 113巻(1号):11~7頁)。このような場合、薬剤を回避する代替法を使用して、出血を制御する。しかし、これらの薬剤は、通常、半減期がより短く、常に有効なわけではない。さらに、血漿中半減期(成人では平均が約12時間であり、児童では、さらに一層短い)が短いために、FVIIIを頻繁に投与することが必要となる。このようなレジメンは、特に幼い児童では困難となり得る。利用可能な処置は、合併症および副作用を伴うので、血友病を最適かつ有効に処置する単一処置は存在しない。したがって、FVIIIによる血友病Aの処置の欠点を解決する新規かつ有効な処置の必要性が未だ満たされていない。
本開示は、活性化第IX因子(FIXa)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXa抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が、FIXaおよび第IX因子チモーゲン(FIXz)の存在下でFIXaに優先的に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する。本開示はまた、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、バイオレイヤー干渉法(BLI)アッセイによって決定すると、約100nM以下、約90nM以下、約80nM以下、約70nM以下、約60nM以下、約50nM以下、約40nM以下、約30nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約8nM以下、約6nM以下、約4nM以下、約2nM以下、約1nM以下のKで、FIXaに結合する。一部の態様では、FIXaは、遊離FIXa、テナーゼ複合体中のFIXa、またはEGR-CMKに共有結合により連結されているFIXa(FIXa-SM)である。一部の態様では、FIXzは、活性化不能型第IX因子(FIXn)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A、図3Bおよび図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A、図3Bおよび図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、このような参照抗体は、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-882、BIIB-9-460、BIIB-9-433およびそれらの任意の組合せから選択される。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、遊離FIXaもしくはFIXzと比べて、FIXa-SMに優先的に結合するか、および/または遊離FIXaもしくはFIXzに対する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、FIXa-SMに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、このような参照抗体は、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-460およびそれらの任意の組合せから選択される。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXa-SMもしく
はFIXzと比べて、遊離FIXaに優先的に結合するか、および/またはFIXa-SMもしくはFIXzに対する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、遊離FIXaに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FXzと比べて遊離FIXaもしくはFIXa-SMに優先的に結合するか、および/または抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性で、遊離FIXaまたはFIXa-SMに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、このような参照抗体は、BIIB-9-882、BIIB-9-433およびそれらの組合せから選択される。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、ARDXYYXMDV(配列番号753)を含み、XはVまたはGであり、Xは、GまたはVであり、Xは、GまたはRであり、Xは、YまたはVであり、Xは、AまたはSであり、Xは、GまたはDであり、Xは、Gであるか、または存在しない。一部の態様では、CDR3は、ARDVGGYAGYYGMDV(配列番号905、BIIB-9-484、1335、1336)、ARDISTDGESSLYYYMDV(配列番号901、BIIB-9-460)、ARGPTDSSGYLDMDV(配列番号1186、BIIB-9-882)またはARDGPRVSDYY MDV(配列番号912、BIIB-9-619)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。
本開示はまた、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FIXaに特異的に結合する単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3は、それぞれ、図3A、図3Bおよび図3Cの、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号815、860および905を含む、VH CDR1、CDR2
およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、995および1040を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-484)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号809、配列番号854および配列番号899を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号944、配列番号989および配列番号1034を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-440)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1102、配列番号1144および配列番号1186を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1228、配列番号1270および配列番号1312を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-882)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号811、配列番号856および配列番号901を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号946、配列番号991および配列番号1036を含むVL CDR1、VL
CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-460)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1108、配列番号1150および配列番号1192を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1234、配列番号1276および配列番号1318を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-433)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号822、配列番号867および配列番号912を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号957、配列番号1002および配列番号1047を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-619)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号843、配列番号888および配列番号933を含むVH
CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含むか、または(ii)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号844、配列番号889および配列番号934を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336)を含む。抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、275、277、279、281、283、285、287、289、291、293
、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.7、VH1-46.9、VH1-69.9、VH3-07.0、VH3-21.0、VH3-21.2、VH3-23.0、VH3-23.1、VH4-31.0、VH4-34.0、VH4-39.0、VH4-39.2、VH4-39.3、VH4-39.5、VH4-39.6、VH4-39.8、VH4-59.6、VH4-0B.4、またはVH4-0B.6の生殖系配列から誘導される。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、VK1-05.0、VK1-05.6、VK1-05.9、VK1-05.21、VK1-12.0、VK1-12.3、VK1-33.0、VK1-33.1、VK1-33.2、VK1-33.8、VK1-33.10、VK1-39.0、VK1-39.6、VK2-28.0、VK2-28.1、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.10、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.6、VK3-15.8、VK3-15.11、VK3-15.20、VK3-15.26、VK3-20.0、VK3-20.4、VK3-20.5、VK3-20.8、またはVK4-01.0の生殖系配列から誘導される。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(a1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号31および221(BIIB-9-484)を含み;(a2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号19および209(BIIB-9-440)を含み;(a3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号115および301(BIIB-9-882)を含み;(a4)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号23および213(BIIB-9-460)を含み;(a5)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号127および313(BIIB-9-433)を含み;(a6)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号45および235(BIIB-9-619)を含み;(a7)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号185および371(BIIB-9-578)を含み;(a8)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号87および221(BIIB-9-1335)を含み;または(a9)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号89および221(BIIB-9-1336)を含む。
本開示はまた、FIXzに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXz抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分が、遊離FIXaまたはFIXa-SMの存在下で、FIXzに優先的に結合するか、および/または抗FIXz抗体またはその抗原結合部分が、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分の遊離FIXaまたはFIXa-SMへの結合親和性よりも高い結合親和性でFIXzに結合する、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分も提供する。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、このような参照抗体はBIIB-9-578である。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図3D中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む。一部の態様では、CDR3は、ARDKYQDYSFDI(配列番号1355、BIIB-9-578)を含む。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCD
R3を含み、CDR1は、図3D中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図3D中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図3D中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図3D中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図3D中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。一部の態様では、抗FIX抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4またはそれらのバリアントからなる群から選択される。一部の態様では、抗FIX抗体はIgG4抗体である。一部の態様では、抗FIX抗体は、エフェクターのない(effectorless)IgG4 Fcを含む。一部の態様では、抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、重鎖定常領域を含む。一部の態様では、抗FIX抗体は、ヒト抗体、操作された抗体またはヒト化抗体である。一部の態様では、抗FIX抗原結合部分は、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvまたは一本鎖Fv(scFv)を含む。
本開示はまた、第2の結合特異性を有する分子に連結する、本明細書に開示される、抗FIX抗体またはその抗原結合部分を含む二重特異性分子を提供する。同様に、本明細書に開示される抗FIX抗体またはその抗原結合部分の重鎖および/もしくは軽鎖可変領域、または本明細書に開示される抗FIX抗体もしくはその抗原結合部分を含む二重特異性分子をコードする核酸が提供される。同様に、本明細書に開示される、コードする核酸分子を含む発現ベクターが提供される。同様に、本明細書に開示される発現ベクターにより形質転換された細胞が提供される。本開示はまた、本明細書に開示される任意の抗体もしくはその抗原結合部分または本明細書に開示される二重特異性分子を含むイムノコンジュゲートであって、薬剤に連結されているイムノコンジュゲートを提供する。本開示はまた、(i)本明細書に開示される抗体もしくはその抗原結合部分、本明細書に開示される二重特異性分子、または本明細書に開示されるイムノコンジュゲート、および(ii)担体を含む組成物を提供する。同様に、(i)本明細書に開示される抗体もしくはその抗原結合部分、本明細書に開示される二重特異性分子、または本明細書に開示されるイムノコンジュゲート、および(ii)使用のための指示書を含むキットが提供される。
本開示はまた、抗FIX抗体またはその抗原結合部分を製造する方法であって、細胞中で抗体またはその抗原結合部分を発現させる工程、およびこの細胞からこの抗体またはその抗原結合部分を単離する工程を含む、方法を提供する。同様に、それを必要とする対象における活性化FIXのレベルを測定する方法であって、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部を、好適な条件下で、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびサンプル中の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXaへの結合を測定する工程を含む、方法が提供される。一部の態様では、サンプルは、血液または血清である。
本開示は、第X因子チモーゲン(FXz)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FXz抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FXz抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよび活性化第X因子(FXa)の存在下で、FXzに優先的に結合する、抗FXz抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、
抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する。同様に、抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する、単離された抗FXz抗体またはその抗原結合部分が提供される。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、BLIによって測定すると、約100nM以下、約90nM以下、約80nM以下、約70nM以下、約60nM以下、約50nM以下、約40nM以下、約30nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下のKで、FXzに結合する。一部の態様では、FXaは、遊離FXa、またはEGR-CMKに共有結合により連結されているFXa(FIXa-SM)である。一部の態様では、FXzは、活性化不能型第X因子(FXn)を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、BIIB-12-915、BIIB-12-917、BIIB-12-932、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図12Aおよび図12中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、ARXRXFDX(配列番号766)を含み、Xは、GまたはLであり、Xは、RまたはGであり、Xは、FまたはYであり、Xは、PまたはGであり、Xは、RまたはAであり、Xは、GまたはSであり、Xは、RまたはAであり、Xは、YまたはIである。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、ARGRFRPRGRFDY(配列番号1575、BIIB-12-917)、ARLGYRGASAFDI(配列番号1589、BIIB-12-932)またはARVGGGYANP(配列番号1573、BIIB-12-915)を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図12Aおよび図12B中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図12Aおよび図12B中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図12Aおよび図12B中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図12Aおよび図12B中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図12Aおよび図12B中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。
本開示はまた、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FXzに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3は、それぞれ、図12Aおよび図12Bの、VH CDR1
、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1393、1483または1573を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1663、1753および1843を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-915)を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1395、1485または1575を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1665、1755および1845を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-917)を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1409、1499または1589を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1679、1769および1859を含むVL CDR1、VL
CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-932)を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、517、519、521、523、525、527、529、531、533、535、537、539、541、543、545、547、549、551、553、および555からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、配列番号565、567、569、571、573、575、579、581、583、585、587、589、591、593、595、597、599、601、603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、および743からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、VH1-18.0、VH1-18.1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4、またはVH5-51.1の生殖系配列から誘導される。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11
.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20の生殖系配列から誘導される。一部の態様では、抗FX抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(b1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号423および611(BIIB-12-915)を含み;(b2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号427および615(BIIB-12-917)を含み;または(b3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号455および643(BIIB-12-932)を含む。
本開示はまた、活性化第X因子(FXa)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FXa抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FXa抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよびFXaの存在下で、FXaに優先的に結合するか、および/または抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合親和性よりも高い結合親和性で、FXaに結合する、抗FXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、BIIB-12-925からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図12C中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、AKGPRYYWYSWYFDL(配列番号1919、BIIB-12-925)を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図12C中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図12C中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は、図12C中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2は、図12C中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3は、図12C中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。
本開示はまた、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3は、それぞれ、図12Cの、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1911、1915または1919を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1923、1927または1931を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-925)を含む。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHおよびVLは、
それぞれ、配列番号559および747(BIIB-12-925)を含む。一部の態様では、抗FX抗体またはその抗原結合部分は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4またはそれらのバリアントからなる群から選択される。一部の態様では、抗FX抗体またはその抗原結合部分はIgG4抗体である。一部の態様では、抗FX抗体またはその抗原結合部分は、エフェクターのないIgG4 Fcを含む。一部の態様では、抗FX抗体またはその抗原結合部分は、重鎖定常領域を含む。一部の態様では、抗FX抗体は、ヒト抗体、操作された抗体またはヒト化抗体である。一部の態様では、その抗原結合部分は、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvまたは一本鎖Fv(scFv)を含む。本開示はまた、第2の結合特異性を有する分子に連結している、本明細書に開示される抗FX抗体を含む二重特異性分子を提供する。同様に、本明細書に開示される抗FX抗体もしくはその抗原結合部分の重鎖および/もしくは軽鎖可変領域、または本明細書に開示される抗FX抗体もしくはその抗原結合部分を含む二重特異性分子をコードする核酸が提供される。同様に、核酸分子を含む発現ベクターが提供される。同様に、発現ベクターにより形質転換された細胞が提供される。同様に、抗体もしくはその抗原結合部分、または二重特異性分子を含むイムノコンジュゲートであって、薬剤に連結されているイムノコンジュゲートが提供される。同様に、(i)抗体もしくはその抗原結合部分、または二重特異性分子、またはイムノコンジュゲート、および(ii)担体を含む組成物が提供される。同様に、(i)抗体もしくはその抗原結合部分、または二重特異性分子、またはイムノコンジュゲート、および(ii)使用のための指示書を含むキットが提供される。同様に、抗FX抗体またはその抗原結合部分を製造する方法であって、細胞中で抗体またはその抗原結合部分を発現させる工程、およびこの細胞からこの抗体またはその抗原結合部分を単離する工程を含む、方法が提供される。
本開示はまた、それを必要とする対象における、チモーゲンFX(FXz)を測定する方法であって、本明細書に開示される抗FX抗体またはその抗原結合部分を、好適な条件下、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびサンプル中の抗FX抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合を測定する工程を含む、方法を提供する。一部の態様では、サンプルは、対象に由来する血液または血清である。本開示はまた、(i)本明細書に開示される抗FIX抗体またはその抗原結合部分、および(ii)本明細書に開示される抗FX抗体またはその抗原結合部分を含む、二重特異性分子を提供する。一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3A、図3B、図3Cおよび図3D中の抗FIX抗体からなる群から選択される抗FIX抗体のVHおよびVL、ならびに図12A、図12Bおよび図12C中の抗FX抗体からなる群から選択される抗FX抗体のVHおよびVLを含む。一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3A、図3B、図3Cおよび図3D中の抗FIX抗体からなる群から選択される抗FIX抗体のVHおよびVL、ならびに図12A、図12Bおよび図12C中の抗FX抗体からなる群から選択される抗FX抗体のVHおよびVLを含む。本明細書に開示される二重特異性分子の態様の一部において、(i)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3は、図16A、図16B、図16Cおよび図16D中の抗FIX(BIIB-9)抗体の、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3、ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3からなる群から選択される;および(ii)抗FX抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3は、図16A、図16B、図16Cおよび図16D中の、抗FX(BIIB-12)抗体のVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3からなる群から選択される。本明細書に開示される二重特異性分子の一部の態様では
、(a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、(a1)それぞれ、配列番号815、860または905を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、995または1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-484);(a2)それぞれ、配列番号822、867および912を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号957、1002および1047を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-619);(a3)それぞれ、配列番号1347、1351および1355を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1359、1363および1367を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-578);(a4)それぞれ、配列番号843、888および933を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号978、1023および1068を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-1335)を含み;または(a5)それぞれ、配列番号844、889および934を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号979、1024および1069を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-1336)を含み;(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分は、(b1)それぞれ、配列番号1393、1483および1573を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1663、1753および1843を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-915);(b2)それぞれ、配列番号1395、1485および1575を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1665、1755および1845を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-917);(b3)それぞれ、配列番号1911、1915および1919を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1923、1927および1931を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-925);(b4)それぞれ、配列番号1409、1499および1589を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1679、1769および1859を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-932);または(b5)それぞれ、配列番号1433、1523および1613を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1703、1793および1883を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-1306)を含む。本明細書に開示される二重特異性分子の一部の態様では、(a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、(a1)それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびLV(BIIB-9-484);(a2)それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619);(a3)それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578);(a4)それぞれ、配列番号87および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-1335);または(a5)それぞれ、配列番号89および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-1336)を含み;(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分は、(b1)それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびLV(BIIB-12-915);(b2)それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917);(b3)それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925);(b4)それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL(BIIB-12-932);または(b5)それぞれ、配列番号503および691を含むVHおよびVL(BIIB-12-1306)を含む。本明細書に開示される二重特異性分子の一部の態様では、(i)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびLV(BIIB-9-484)を含み;および抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL(BIIB-12-915)を含み;また
は(ii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;または(iii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925)を含み;または(iv)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL(BIIB-12-932)を含み;または(v)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL(BIIB-12-915)を含み;または(vi)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;または(vii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619)を含み;抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;または(viii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619)を含み;および抗FX抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925)を含む。一部の態様では、二重特異性分子は、少なくとも1つのFVIIIa活性アッセイにおいて、活性化第VIII因子(FVIIIa)補因子を機能的に擬似する。一部の態様では、FVIIIa活性アッセイは、発色FXa生成アッセイ、一段階凝固アッセイまたはそれらの組合せから選択される。一部の態様では、FVIIIa活性は、同一のアッセイにおいて、普通なら、FVIIIにより実現される活性の、少なくとも10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%または200%を実現する。一部の態様では、二重特異性分子は、インビトロまたはインビボで、プロトロンビンからトロンビンを、フィブリノゲンからフィブリンを、および/またはフィブリン凝塊を生成することができる。一部の態様では、二重特異性分子は、BLIによって決定すると、FIXaとFXの両方に同時に結合する。一部の態様では、二重特異性分子は、IgGアイソタイプのものである。一部の態様では、IgGアイソタイプは、IgG1部分クラスのものである。一部の態様では、IgGアイソタイプは、IgG4部分クラスのものである。一部の態様では、二重特異性分子は、二重特異性IgGフォーマットのものであり、表2中の抗体からなる群から選択される。一部の態様では、二重特異性分子は、二重特異性ヘテロ二量体フォーマットのものである。一部の態様では、二重特異性分子は、2つの異なる重鎖および2つの異なる軽鎖を含む。一部の態様では、二重特異性分子は、2つの同一の軽鎖および2つの異なる重鎖を含む。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、出血エピソードの出現率を制御または低減することが可能である。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、ホメオスタシスを維持することができる。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、決まった手順の予防を実現することができる。一部の態様では、対象は、第VIII因子に対して中和抗体を発達させる、または発達させることが予想される。
本開示はまた、薬剤、例えば治療剤に連結されている、本明細書に開示される二重特異性分子を含むイムノコンジュゲートを提供する。同様に、(i)本明細書に開示される二
重特異性分子または二重特異性分子を含むイムノコンジュゲート、および(ii)担体を含む組成物が提供される。同様に、(i)本明細書に開示される二重特異性分子または二重特異性分子を含むイムノコンジュゲート、および(ii)使用のための指示書を含むキットが提供される。同様に、本明細書に開示される二重特異性分子をコードする核酸配列が提供される。同様に、核酸を含むベクター、およびベクターを含む宿主細胞が提供される。一部の態様では、宿主細胞は、原核細胞、真核細胞、原生生物細胞、動物細胞、植物細胞、真菌細胞、酵母細胞、Sf9細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞、昆虫細胞、CHO細胞、HEK細胞またはCOS細胞である。同様に、本明細書に開示される二重特異性分子を生成する方法であって、二重特異性分子の発現を可能にする条件下で、本明細書に開示される宿主細胞を培養する工程を含む方法が提供される。一部の態様では、本明細書に開示される二重特異性分子を生成する方法は、ヘテロ二量化を増強する条件を使用することをさらに含む。
本開示はまた、それを必要とする対象において、FX活性化を促進する方法であって、対象に、治療有効量の、本明細書に開示される二重特異性分子、または本明細書に開示される二重特異性分子を含むまたはコードする、本明細書に開示されるイムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターもしくは宿主細胞を投与する工程を含む、方法を提供する。
本開示はまた、それを必要とする対象において、出血エピソードの頻度または程度を低下させる方法であって、対象に、有効量の、本明細書に開示される二重特異性分子、または本明細書に開示される二重特異性分子を含むもしくはコードする、本明細書に開示されるイムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターもしくは宿主細胞を投与する工程を含む、方法を提供する。一部の態様では、対象は、第VIII因子(「FVIII」)に対して阻害剤を生じる、または生ずる傾向を有する。一部の態様では、FVIIIに対する阻害剤は、FVIIIに対する中和抗体である。一部の態様では、出血エピソードは、関節血症、筋肉の出血、口腔内出血、出血、筋肉への出血、口内出血、外傷、頭部外傷、胃腸管の出血、頭蓋内出血、腹部内出血、胸郭内出血、骨折、中枢神経系出血、咽頭後隙における出血、腹膜後腔における出血、腸腰筋鞘における出血、またはそれらの任意の組合せの結果である。
本開示はまた、それを必要とする対象において、血液凝固障害を処置する方法であって、対象に、有効量の、本明細書に開示される二重特異性分子、または本明細書に開示される二重特異性分子を含むもしくはコードする、本明細書に開示されるイムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターもしくは宿主細胞を投与する工程を含む、方法を提供する。一部の態様では、血液凝固障害は、血友病Aまたは血友病Bである。一部の態様では、対象はヒト対象である。一部の態様では、対象は、FVIII補充療法を受けている最中か、またはこれを受けている。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病治療法と組み合わせて投与される。一部の態様では、血友病治療法は、FVIII補充療法である。一部の態様では、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターまたは宿主細胞は、血友病治療法の投与前、その間またはその後に投与される。一部の態様では、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターまたは宿主細胞は、静脈内または皮下に投与される。一部の態様では、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターまたは宿主細胞の投与により、出血エピソードの出現、自発的出血エピソードまたは急性出血の頻度が低下する。一部の態様では、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、組成物、核酸、ベクターまたは宿主細胞の投与により、年間出血率が5%、10%、20%、30%または50%低下する。
本開示はまた、BIIB-9-1336と同じエピトープに結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。同様に、BIIB-9-1336エピトープに重なるエピトープに結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が提供される。
本開示はまた、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによる位置(i)91および101、(ii)125と128、(iii)165と179、または(iv)232と241の間に位置する、少なくとも1つのアミノ酸を含むエピトープ領域に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。同様に、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合している、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が提供される。一部の態様では、エピトープは、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N93、R165、N178およびR233を含む。他の態様では、エピトープは、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241を含む。一部の態様では、エピトープは、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205のうちの少なくとも1つを含まない。一部の態様では、エピトープは、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205を含まない。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの軽鎖中の少なくとも1つのアミノ酸残基(配列番号756)に結合する。一部の態様では、FIXaの軽鎖中のアミノ酸残基(配列番号756)はK100である。一部の態様では、エピトープは、FIXaに対するFVIIIaの結合部位に重なる。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaに結合に関して、FVIIIaと交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaに対するFVIIIaの結合を遮断する。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VH CDR1は、表7中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含み;および/または、(ii)VH CDR2は、表7中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含み;および/または(iii)VH CDR3は、表7中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含み;および/または(iv)VL CDR1は、表7中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含み;および/または(v)VL CDR2は、表7中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含み;および/または(vi)VL CDR3は、表7中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3は、アミノ酸配列ARDXGGYAGYYGMDV(配列番号2196)を含み、Xは、LまたはVである。一部の態様では、(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFXSXMX(配列
番号2194)を含み、Xは、S、GまたはEであり、Xは、YまたはFであり、Xは、S、E、GまたはDであり、Xは、N、V、AまたはTである;および/または(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XISX10IYYADSVKG(配列番号2195)を含み、Xは、S、A、YまたはGであり、Xは、SまたはAであり、Xは、S、AまたはGであり、Xは、S、GまたはDであり、Xは、S、TまたはGであり、X10は、YまたはTである。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3は、アミノ酸配列QQYANFPYT(配列番号2168)を含む。一部の態様では、(i)VL CDR1は、アミノ酸配列QASQDIANYLN(配列番号2116)を含み;および/または(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列DASNLET(配列番号2142)を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、(i)VH CDR1、CDR2およびCDR3であって、VH CDR1は、配列番号2038~2047から選択され、VH CDR2は、配列番号2064~2073から選択され、VH CDR3は、配列番号2090~2099から選択されるVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または(ii)VL CDR1、CDR2およびCDR3であって、VL CDR1は、配列番号2116~2125から選択され、VL CDR2は、配列番号2142~2151から選択され、VL CDR3は、配列番号2168~2177から選択される、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3は、アミノ酸配列XRDVXGYAGXYGMDV(配列番号2198)を含み、Xは、AまたはVであり、Xは、GまたはSであり、Xは、YまたはFである。一部の態様では、(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFGSYDMN(配列番号2048)を含み;および/または(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列SISXSYIXYAXSVKG(配列番号2197)を含み、Xは、SまたはDであり、Xは、GまたはSであり、Xは、EまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、EまたはDである。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3は、アミノ酸配列XQYAXFPYT(配列番号2201)を含み、Xは、QまたはSであり、Xは、NまたはRである。一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VL CDR1は、アミノ酸配列XAXIXYLN(配列番号2199)を含み、Xは、Q、GまたはEであり、Xは、SまたはNであり、Xは、QまたはEであり、Xは、DまたはYであり、Xは、AまたはSであり、Xは、NまたはDである;および/または(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列DAXNLX(配列番号2200)を含み、Xは、SまたはAであり、Xは、E、HまたはQであり、Xは、TまたはYである。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、(i)VH CDR1、CDR2およびCDR3であって、
VH CDR1は、配列番号2048~2052から選択され、VH CDR2は、配列番号2074~2078から選択され、VH CDR3は、配列番号2100~2104から選択されるVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または(ii)VL CDR1、CDR2およびCDR3であって、VL CDR1は、配列番号2126~2130から選択され、VL CDR2は、配列番号2152~2156から選択され、VL CDR3は、配列番号2178~2182から選択される、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3は、アミノ酸配列ARDGPXDYYMDV(配列番号2204)を含み、Xは、RまたはQであり、Xは、V、D、LまたはEであり、Xは、SまたはVである。一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VH CDR1は、アミノ酸配列YTFXYXMH(配列番号2202)を含む、Xは、TまたはHであり、Xは、S、GまたはHであり、Xは、YまたはPである;および/または(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XINPSXGXTXYAQKFQG(配列番号2203)を含む、Xは、IまたはSであり、Xは、GまたはRであり、Xは、SまたはRであり、Xは、SまたはEである。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3は、アミノ酸配列QQRDNWPFT(配列番号2116)を含む。一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VL CDR1は、アミノ酸配列RASQSVSSYLA(配列番号2116)を含み;および/または(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列DASNRAT(配列番号2116)を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、(i)VH CDR1、CDR2およびCDR3であって、VH CDR1は、配列番号2053~2057から選択され、VH CDR2は、配列番号2079~2083から選択され、VH CDR3は、配列番号2105~2109から選択されるVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または(ii)VL CDR1、CDR2およびCDR3であって、VL CDR1は、配列番号2131~2135から選択され、VL CDR2は、配列番号2157~2161から選択され、VL CDR3は、配列番号2183~2187から選択される、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3は、アミノ酸配列ARDKYQDYSXDI(配列番号2207)を含み、Xは、FまたはVである。一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VL CDR1は、アミノ酸配列GSIXSXYXWX(配列番号2205)を含み、Xは、SまたはAであり、Xは、S、T、GまたはVであり、Xは、SまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、G、V、NまたはSである;および/または(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XIXGX10TX11YNPSLK
S(配列番号2206)を含み、Xは、SまたはYであり、Xは、S、Y、R、TまたはQであり、Xは、Y、G、PまたはAであり、Xは、SまたはQであり、X10は、Sまたはであり、X11は、YまたはQである。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3は、アミノ酸配列QQANFLPFT(配列番号2188)を含む。一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、(i)VL CDR1は、アミノ酸配列RASQGIDSWLA(配列番号2136)を含み;および/または(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列AASSLQS(配列番号2162)を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、(i)VH CDR1、CDR2およびCDR3であって、VH CDR1は、配列番号2058~2063から選択され、VH CDR2は、配列番号2084~2089から選択され、VH CDR3は、配列番号2110~2115から選択される、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または(ii)VL CDR1、CDR2およびCDR3であって、VL CDR1は、配列番号2136~2141から選択され、VL CDR2は、配列番号2162~2167から選択され、VL CDR3は、配列番号2188~2193から選択される、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(i)VHは、配列番号1935、1939、1943、1947、1951、1955、1959、1963、1967、1971、1975、1979、1983、1987、1991、1995、1999、2003、2007、2011、2015、2019、2023、2027、2031および2035からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%が同一のアミノ酸配列を含み;および/または(ii)VLは、配列番号1937、1941、1945、1949、1953、1957、1961、1965、1969、1973、1977、1981、1985、1989、1993、1997、2001、2005、2009、2013、2017、2021、2025、2029、2033および2037からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%が同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する、本明細書に開示される抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(a1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1935および1937(BIIB-9-3595)を含み;(a2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1939および1941(BIIB-9-3601)を含み;(a3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1943および1945(BIIB-9-3604)を含み;(a4)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1947および1949(BIIB-9-3617)を含み;(a5)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1951および1953(BIIB-9-3618)を含み;(a6)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1955および1957(BIIB-9-3621)を含み;(a7)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1959および1961(BIIB-9-3647)を含み;(a8)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1963および1965(BIIB-9-3649)を含み;(a9)VHおよびVLは、それぞ
れ、配列番号1967および1969(BIIB-9-3650)を含み;(a10)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1971および1973(BIIB-9-3654)を含み;(a11)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1975および1977(BIIB-9-3753)を含み;(a12)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1979および1981(BIIB-9-3754)を含み;(a13)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1983および1985(BIIB-9-3756)を含み;(a14)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1987および1989(BIIB-9-3764)を含み;(a15)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1991および1993(BIIB-9-3766)を含み;(a16)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1995および1997(BIIB-9-3707)を含み;(a17)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1999および2001(BIIB-9-3709)を含み;(a18)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2003および2005(BIIB-9-3720)を含み;(a19)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2007および2009(BIIB-9-3727)を含み;(a20)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2011および2013(BIIB-9-3745)を含み;(a21)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2015および2017(BIIB-9-3780)を含み;(a22)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2019および2021(BIIB-9-3675)を含み;(a23)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2023および2025(BIIB-9-3681)を含み;(a24)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2027および2029(BIIB-9-3684)を含み;(a25)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2031および2033(BIIB-9-3698)を含み;または(a26)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2035および2037(BIIB-9-3704)を含む。
実施形態
実施形態1. 活性化第IX因子(FIXa)に特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXa抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が、FIXaおよび第IX因子チモーゲン(FIXz)の存在下でFIXaに優先的に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態2. 抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する、実施形態1の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態3. 抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態4. バイオレイヤー干渉法(BLI)アッセイによって決定すると、約100nM以下、約90nM以下、約80nM以下、約70nM以下、約60nM以下、約50nM以下、約40nM以下、約30nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下のKで、FIXaに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態5. FIXaが、遊離FIXa、テナーゼ複合体中のFIXa、またはEGR-CMKに共有結合により連結されているFIXa(FIXa-SM)である、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態6. FIXzが、活性化不能型第IX因子(FIXn)を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態7. 図3A、図3Bおよび図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態8. 図3A、図3Bおよび図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態9. 参照抗体が、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-882、BIIB-9-460、BIIB-9-433およびそれらの任意の組合せから選択される、実施形態7または8の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態10. 遊離FIXaまたはFIXzと比べて、FIXa-SMに優先的に結合するか、および/または遊離FIXaまたはFIXzに対する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、FIXa-SMに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態11. 図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態12. 図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態13. 参照抗体が、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-460およびそれらの任意の組合せから選択される、実施形態11または12の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態14. FIXa-SMまたはFIXzと比べて、遊離FIXaに優先的に結合するか、および/またはFIXa-SMまたはFIXzに対する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、遊離FIXaに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態15. 図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態16. 図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態17. FIXzと比べて、遊離FIXaまたはFIXa-SMに優先的に結合するか、および/またはFIXzに対する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、遊離FIXaまたはFIXa-SMに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態18. 図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態19. 図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態20. 参照抗体が、BIIB-9-882、BIIB-9-433およびそ
れらの任意の組合せから選択される、実施形態18または19の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態21. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態22. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、ARDXYYXMDV(配列番号753)を含み、Xが、VまたはGであり、Xが、GまたはVであり、Xが、GまたはRであり、Xが、YまたはVであり、Xが、AまたはSであり、Xが、GまたはDであり、Xが、Gであるかまたは存在しない、実施形態1から21のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態23. CDR3が、ARDVGGYAGYYGMDV(配列番号905、BIIB-9-484、1335、1336)、ARDISTDGESSLYYYMDV(配列番号901、BIIB-9-460)、ARGPTDSSGYLDMDV(配列番号1186、BIIB-9-882)またはARDGPRVSDYY MDV(配列番号912、BIIB-9-619)を含む、実施形態22の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態24. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態25. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図3A、図3Bおよび図3C中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH
CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態26. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL
CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態27. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL
CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態28. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図3A、図3Bおよび図3C中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL
CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態29. VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FIXaに特異的に結合する単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分であって、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならび
にVL CDR1、CDR2およびCDR3が、それぞれ、図3A、図3Bおよび図3Cの、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態30. それぞれ、配列番号815、860および905を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、995および1040を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-484)を含む、実施形態29の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態31. (a1)抗体が、それぞれ、配列番号809、配列番号854および配列番号899を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号944、配列番号989および配列番号1034を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-440)を含み;
(a2)抗体が、それぞれ、配列番号1102、配列番号1144および配列番号1186を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1228、配列番号1270および配列番号1312を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-882)を含み;
(a3)抗体が、それぞれ、配列番号811、配列番号856および配列番号901を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号946、配列番号991および配列番号1036を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-460)を含み;または
(a4)抗体が、それぞれ、配列番号1108、配列番号1150および配列番号1192を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1234、配列番号1276および配列番号1318を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-433)を含む、実施形態29の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態32. 抗体が、それぞれ、配列番号822、配列番号867および配列番号912を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号957、配列番号1002および配列番号1047を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-619)を含む、実施形態29の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態33. (i)抗体が、それぞれ、配列番号843、配列番号888および配列番号933を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含むか、または(ii)抗体が、それぞれ、配列番号844、配列番号889および配列番号934を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336)を含む、実施形態29の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態34. VHおよびVLを含み、VHが、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153
、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態35. VHおよびVLを含み、VLが、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、275、277、279、281、283、285、287、289、291、293、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態36. VHおよびVLを含み、VHが、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.7、VH1-46.9、VH1-69.9、VH3-07.0、VH3-21.0、VH3-21.2、VH3-23.0、VH3-23.1、VH4-31.0、VH4-34.0、VH4-39.0、VH4-39.2、VH4-39.3、VH4-39.5、VH4-39.6、VH4-39.8、VH4-59.6、VH4-0B.4またはVH4-0B.6のうちの生殖系配列から誘導される、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態37. VHおよびVLを含み、VLが、VK1-05.0、VK1-05.6、VK1-05.9、VK1-05.21、VK1-12.0、VK1-12.3、VK1-33.0、VK1-33.1、VK1-33.2、VK1-33.8、VK1-33.10、VK1-39.0、VK1-39.6、VK2-28.0、VK2-28.1、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.10、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.6、VK3-15.8、VK3-15.11、VK3-15.20、VK3-15.26、VK3-20.0、VK3-20.4、VK3-20.5、VK3-20.8、またはVK4-01.0の生殖系配列から誘導される、前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態38. VHおよびVLを含み、
(a1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号31および221(BIIB-9-484)を含み;
(a2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号19および209(BIIB-9-440)を含み;
(a3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号115および301(BIIB-9-882)を含み;
(a4)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号23および213(BIIB-9-460)を含み;
(a5)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号127および313(BIIB-9-4
33)を含み;
(a6)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号45および235(BIIB-9-619)を含み;
(a7)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号185および371(BIIB-9-578)を含み;
(a8)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号87および221(BIIB-9-1335)を含み;または
(a9)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号89および221(BIIB-9-1336)を含む
前記実施形態のいずれかの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態39. FIXzに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXz抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分が、遊離FIXaまたはFIXa-SMの存在下で、FIXzに優先的に結合するか、および/または抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分の遊離FIXaまたはFIXa-SMへの結合親和性よりも高い結合親和性でFIXzに結合する、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態40. 図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態41. 図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態42. 参照抗体がBIIB-9-578である、実施形態40または41の抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態43. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図3D中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態44. CDR3が、ARDKYQDYSFDI(配列番号1355、BIIB-9-578)を含む、実施形態43の抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態45. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図3D中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態46. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図3D中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態47. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図3D中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態48. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図3D中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態49. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図3D中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む、前記実施形態のいずれかの抗FIXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態50. 抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4またはそのバリアントからなる群から選択される、前記実施形態および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態51. 抗体が、IgG4抗体である、実施形態50の抗FIX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態52. 抗体が、エフェクターのないIgG4 Fcを含む、実施形態50の抗FIX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態53. 重鎖定常領域を含む、前記実施形態および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態54. 抗体が、ヒト抗体、操作された抗体またはヒト化抗体である、前記実施形態および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗体。
実施形態55. その抗原結合部分が、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvまたは一本鎖Fv(scFv)を含む、前記実施形態および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗原結合部分。
実施形態56. 第2の結合特異性を有する分子に連結している、前記実施形態および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗体またはその抗原結合部分を含む、二重特異性分子。
実施形態57. 実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つの、抗FIX抗体またはその抗原結合部分の重鎖および/もしくは軽鎖可変領域、または実施形態56の二重特異性分子をコードする核酸。
実施形態58. 実施形態57の核酸分子を含む発現ベクター。
実施形態59. 実施形態58の発現ベクターにより形質転換された細胞。
実施形態60. 実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つによる抗体もしくはその抗原結合部分、または実施形態56の二重特異性分子を含む、イムノコンジュゲートであって、薬剤に連結されているイムノコンジュゲート。
実施形態61. 実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つの抗体もしくはその抗原結合部分、実施形態56の二重特異性分子、または実施形態60のイムノコンジュゲート、および担体を含む、組成物。
実施形態62. 実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つの抗体もしくはその抗原結合部分、実施形態56の二重特異性分子、または実施形態60のイムノコンジュゲート、および使用のための指示書を含む、キット。
実施形態63. 抗FIX抗体またはその抗原結合部分を製造する方法であって、実施形態59の細胞中で抗体またはその抗原結合部分を発現させる工程、およびこの細胞からこの抗体またはその抗原結合部分を単離する工程を含む、方法。
実施形態64. それを必要とする対象における活性化FIXのレベルを測定する方法であって、実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を、好適な条件下、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびサンプル中の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXaへの結合を測定する工程を含む、方法。
実施形態65. サンプルが、血液または血清である、実施形態64の方法。
実施形態66. 第X因子チモーゲン(FXz)に特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FXz抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FXz抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよび活性化第X因子(FXa)の存在下で、FXzに優先的に結合する、抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態67. 抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する、実施形態66の抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態68. 抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する、単離された抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態69. BLIによって測定すると、約100nM以下、約90nM以下、約80nM以下、約70nM以下、約60nM以下、約50nM以下、約40nM以下、約30nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下のKで、FXzに結合する、実施形態66から68のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態70. FXaが、遊離FXaまたはEGR-CMKに共有結合により連結されているFXa(FIXa-SM)である、実施形態66から69のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態71. FXzが、活性化不能型第X因子(FXn)を含む、実施形態66から70のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態72. 図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、実施形態66から71のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態73. 図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、実施形態66から72のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態74. BIIB-12-915、BIIB-12-917、BIIB-12-932、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、実施形態73の抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態75. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図12Aおよび図12B中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む、実施形態66から74のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態76. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、ARXRXFDX(配列番号766)を含み、Xが、GまたはLであり、Xが、RまたはGであり、Xが、FまたはYであり、Xが、PまたはGであり、Xが、RまたはAであり、Xが、GまたはSであり、Xが、RまたはAであり、Xが、YまたはIである、実施形態66から75のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態77. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、ARGRFRPRGRFDY(配列番号1575、BIIB-12-917)、ARLGYRGASAFDI(配列番号1589、BIIB-12-932)またはARVGGGYANP(配列番号1573、BIIB-12-915)を含む、実施形態66から76のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態78. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図12Aおよび図12B中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む、実施形態66から77のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態79. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図12Aおよび図12B中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む、実施形態66から78のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態80. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図12Aおよび図12B中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む、実施形態66から79のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態81. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図12Aおよび図12B中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む、実施形態66から80のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態82. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図12Aおよび図12B中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む、実施形態66から81のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態83. VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FXzに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分であって、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3が、それぞれ、図12Aおよび図12Bの、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、単離された抗体またはその抗原結合部分。
実施形態84. 抗体がそれぞれ、配列番号1393、1483または1573を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1663、1753および1843を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-915)を含む、実施形態83の抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態85. 抗体がそれぞれ、配列番号1395、1485または1575を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1665、1755および1845を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-917)を含む、実施形態83の抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態86. 抗体がそれぞれ、配列番号1409、1499または1589を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1679、1769および1859を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-932)を含む、実施形態83の抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態87. VHおよびVLを含み、VHが、配列番号377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、517、519、521、523、525、527、529、531、533、535、537、539、541、543、545、547、549、551、553、および555からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態66から86のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態88. VHおよびVLを含み、VLが、配列番号565、567、569、571、573、575、579、581、583、585、587、589、591、593、595、597、599、601、603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、および743からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態66から87のいずれか1つの、抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態89. VHおよびVLを含み、VHが、VH1-18.0、VH1-18.
1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4またはVH5-51.1のうちの生殖系配列から誘導される、実施形態66から88のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態90. VHおよびVLを含み、VLが、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20のうちの生殖系配列から誘導される、実施形態66から89のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態91. VHおよびVLを含み、
(b1)VHおよびVLが、それぞれ、配列番号423および611(BIIB-12-915)を含み;
(b2)VHおよびVLが、それぞれ、配列番号427および615(BIIB-12-917)を含み;または
(b3)VHおよびVLが、それぞれ、配列番号455および643(BIIB-12-932)を含む、実施形態66から90のいずれか1つの抗FXz抗体またはその抗原結合部分。
実施形態92. 活性化第X因子(FXa)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分(「抗FXa抗体またはその抗原結合部分」)であって、抗FXa抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよびFXaの存在下で、FXaに優先的に結合するか、および/または抗体もしくはその抗原結合部分のFXzへの結合親和性よりも高い結合親和性で、FXaに結合する、抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態93. 図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する、実施形態92の抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態94. 図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、実施形態92または93の抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態95. BIIB-12-925からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する、実施形態94の抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態96. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図12C中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含む、実施形態92から95のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態97. CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、AKGPRYYWYSWYFDL(配列番号1919、BIIB-12-925)を含む、実施形態92から96のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態98. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図12C中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含む、実施形態92から97のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態99. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図12C中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含む、実施形態92から98のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態100. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1が、図12C中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含む、実施形態92から99のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態101. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR2が、図12C中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含む、実施形態92から100のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態102. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR3が、図12C中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む、実施形態92から101のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態103. VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、FXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分であって、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3が、それぞれ、図12CのVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、単離された抗体またはその抗原結合部分。
実施形態104. 抗体がそれぞれ、配列番号1911、1915または1919を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1923、1927または1931を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL
CDR3配列(BIIB-12-925)を含む、実施形態103の抗FXaまたはその抗原結合部分。
実施形態105. VHおよびVLを含み、VHおよびVLが、それぞれ、配列番号559および747(BIIB-12-925)を含む、実施形態92から104のいずれか1つの抗FXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態106. 抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、またはそのバリアントからなる群から選択される、実施形態66から105のいずれか1つの抗FX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態107. 抗体が、IgG4抗体である、実施形態106の抗FX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態108. 抗体が、エフェクターのないIgG4 Fcを含む、実施形態10
6の抗FX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態109. 重鎖定常領域を含む、実施形態66から108のいずれか1つの抗FX抗体またはその抗原結合部分。
実施形態110. 抗体が、ヒト抗体、操作された抗体またはヒト化抗体である、実施形態66から109のいずれか1つの抗FX抗体。
実施形態111. その抗原結合部分が、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvまたは一本鎖Fv(scFv)を含む、実施形態66から110のいずれか1つの抗FX抗原結合部分。
実施形態112. 第2の結合特異性を有する分子に連結している、実施形態66から111のいずれか1つの抗FX抗体を含む、二重特異性分子。
実施形態113. 実施形態66から111のいずれか1つの、抗体またはその抗原結合部分の重鎖および/もしくは軽鎖可変領域、または実施形態112の二重特異性分子をコードする核酸。
実施形態114. 実施形態113の核酸分子を含む発現ベクター。
実施形態115. 実施形態114の発現ベクターにより形質転換された細胞。
実施形態116. 実施形態66から111のいずれか1つの抗体もしくはその抗原結合部分、または実施形態112の二重特異性分子を含むイムノコンジュゲートであって、薬剤に連結されているイムノコンジュゲート。
実施形態117. 実施形態66から111のいずれか1つの抗体もしくはその抗原結合部分、または実施形態112の二重特異性分子、または実施形態116のイムノコンジュゲート、および担体を含む、組成物。
実施形態118. 実施形態66から111のいずれか1つの抗体もしくはその抗原結合部分、または実施形態112の二重特異性分子、または実施形態116のイムノコンジュゲート、および使用のための指示書を含む、キット。
実施形態119. 抗FX抗体またはその抗原結合部分を製造する方法であって、実施形態115の細胞中で抗体またはその抗原結合部分を発現させる工程、およびこの細胞からこの抗体またはその抗原結合部分を単離する工程を含む、方法。
実施形態120. それを必要とする対象における、チモーゲンFX(FXz)を測定する方法であって、実施形態66から111のいずれか1つの抗FX抗体またはその抗原結合部分を、好適な条件下、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびサンプル中の抗FX抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合を測定する工程を含む、方法を提供する。
実施形態121. サンプルが対象からの血液または血清である、実施形態120の方法。
実施形態122. 実施形態1から55および実施形態169から204のいずれか1つの抗FIX抗体またはその抗原結合部分、ならびに(ii)実施形態66から111の
いずれか1つの抗FX抗体またはその抗原結合部分を含む、二重特異性分子。
実施形態123. 参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体が、図3A、図3B、図3Cおよび図3D中の抗FIX抗体からなる群から選択される抗FIX抗体のVHおよびVL、ならびに図12A、図12Bおよび図12C中の抗FX抗体からなる群から選択される抗FX抗体のVHおよびVLを含む、実施形態122の二重特異性分子。
実施形態124. 参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体が、図3A、図3B、図3Cおよび図3D中の抗FIX抗体からなる群から選択される抗FIX抗体のVHおよびVL、ならびに図12A、図12Bおよび図12C中の抗FX抗体からなる群から選択される抗FX抗体のVHおよびVLを含む、実施形態122または123の二重特異性分子。
実施形態125. (i)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3が、図16A、図16B、図16Cおよび図16D中の抗FIX(BIIB-9)抗体の、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3、ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3からなる群から選択される;および
(ii)抗FX抗体またはその抗原結合部分が、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3が、図16A、図16B、図16Cおよび図16D中の抗FX(BIIB-12)抗体の、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3からなる群から選択される、実施形態122から124のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態126. (a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、
(a1)それぞれ、配列番号815、860または905を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、995または1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-484);
(a2)それぞれ、配列番号822、867および912を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号957、1002および1047を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-619);
(a3)それぞれ、配列番号1347、1351および1355を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1359、1363および1367を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-578);
(a4)それぞれ、配列番号843、888および933を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号978、1023および1068を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-1335);または
(a5)それぞれ、配列番号844、889および934を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号979、1024および1069を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-9-1336)を含み;
(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分が、
(b1)それぞれ、配列番号1393、1483および1573を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1663、1753および1843を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-915);
(b2)それぞれ、配列番号1395、1485および1575を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1665、1755および1845を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-917);
(b3)それぞれ、配列番号1911、1915および1919を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1923、1927および1931を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-925);
(b4)それぞれ、配列番号1409、1499および1589を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1679、1769および1859を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-932);または
(b5)それぞれ、配列番号1433、1523および1613を含む、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1703、1793および1883を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列(BIIB-12-1306)を含む、実施形態122から124のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態127. (a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、
(a1)それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484);
(a2)それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619);
(a3)それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578);
(a4)それぞれ、配列番号87および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-1335);または
(a5)それぞれ、配列番号89および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-1336)を含み;
(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分が、
(b1)それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL(BIIB-12-915);
(b2)それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917);
(b3)それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925);
(b4)それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL(BIIB-12-932);または
(b5)それぞれ、配列番号503および691を含むVHおよびVL(BIIB-12-1306)を含む、実施形態122から124のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態128. (i)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL(BIIB-12-915)を含み;
(ii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合
部分が、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;
(iii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925)を含み;
(iv)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-484)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL(BIIB-12-932)を含み;
(v)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL(BIIB-12-915)を含み;
(vi)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL(BIIB-9-578)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;
(vii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL(BIIB-12-917)を含み;または
(viii)抗FIX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619)を含み、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925)を含む、実施形態122から127のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態129. 少なくとも1つのFVIIIa活性アッセイにおいて、活性化第VIII因子(FVIIIa)補因子に機能的に擬似する、実施形態122から128のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態130. FVIIIa活性アッセイが、発色FXa生成アッセイ、一段階凝固アッセイまたはそれらの組合せから選択される、実施形態129の二重特異性分子。
実施形態131. FVIIIa活性が、同一のアッセイにおいて、普通なら、FVIIIにより実現される活性の、少なくとも10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%または200%を実現する、実施形態129または130の二重特異性分子。
実施形態132. インビトロまたはインビボで、プロトロンビンからトロンビンを、フィブリノゲンからフィブリンを、および/またはフィブリン凝塊を生成することができる、実施形態122から131のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態133. BLIによって決定すると、FIXaとFXの両方に同時に結合する、実施形態122から132のいずれか1つによる二重特異性分子。
実施形態134. IgGアイソタイプである、実施形態122から133のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態135. IgGアイソタイプが、IgG1部分クラスである、実施形態134の二重特異性分子。
実施形態136. IgGアイソタイプが、IgG4部分クラスである、実施形態134の二重特異性分子。
実施形態137. 二重特異性IgGフォーマットであり、表2中の抗体からなる群から選択される、実施形態122から136のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態138. 二重特異性ヘテロ二量体フォーマットである、実施形態137の二重特異性分子。
実施形態139. 2つの異なる重鎖および2つの異なる軽鎖を含む、実施形態122から138のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態140. 2つの同一の軽鎖および2つの異なる重鎖を含む、実施形態122から138のいずれか1つによる二重特異性分子。
実施形態141. 二重特異性分子が、血友病を有する対象における、出血エピソードの出現率を制御または低減することが可能である、実施形態122から140のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態142. 血友病を有する対象における、ホメオスタシスを維持することが可能である、実施形態122から140のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態143. 血友病を有する対象における、決まった手順の予防を実現することができる、実施形態122から140のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態144. 対象が、第VIII因子に対して中和抗体を生じる、または生じることが予想される、実施形態122から143のいずれか1つの二重特異性分子。
実施形態145. 実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子を含むイムノコンジュゲートであって、薬剤に連結されているイムノコンジュゲート。
実施形態146. 実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子、または実施形態145のイムノコンジュゲート、および担体を含む、組成物。
実施形態147. 実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子、または実施形態145のイムノコンジュゲート、および使用のための指示書を含む、キット。
実施形態148. 実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子をコードする核酸配列。
実施形態149. 実施形態148による核酸を含むベクター。
実施形態150. 実施形態149のベクターを含む宿主細胞。
実施形態151. 宿主細胞が、原核細胞、真核細胞、原生生物細胞、動物細胞、植物細胞、真菌細胞、酵母細胞、Sf9細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞、昆虫細胞、CHO細胞、HEK細胞またはCOS細胞である、実施形態150の宿主細胞。
実施形態152. 二重特異性分子の発現を可能にする条件下で、実施形態150の宿主細胞を培養する工程を含む、二重特異性分子を生成する方法。
実施形態153. ヘテロ二量化を増強する条件をさらに含む、実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子を生成する方法。
実施形態154. それを必要とする対象における、FX活性化を促進する方法であって、対象に、治療有効量の実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子、実施形態145のイムノコンジュゲート、実施形態146の組成物、実施形態148の核酸、実施形態149のベクター、または実施形態150の宿主細胞を投与する工程を含む、方法。
実施形態155. それを必要とする対象における、出血エピソードの頻度または程度を低下させる方法であって、対象に、有効量の実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子、実施形態145のイムノコンジュゲート、実施形態146の組成物、実施形態148の核酸、実施形態149のベクター、または実施形態150の宿主細胞を投与する工程を含む、方法。
実施形態156. 対象が、第VIII因子(「FVIII」)に対して阻害剤を生じた、または生じる傾向を有する、実施形態155の方法。
実施形態157. FVIIIに対する阻害剤が、FVIIIに対する中和抗体である、実施形態156の方法。
実施形態158. 出血エピソードが、関節血症、筋肉の出血、口腔内出血、出血、筋肉への出血、口内出血、外傷、頭部外傷、胃腸管の出血、頭蓋内出血、腹部内出血、胸郭内出血、骨折、中枢神経系出血、咽頭後隙における出血、腹膜後腔における出血、腸腰筋鞘における出血、またはそれらの任意の組合せの結果である、実施形態155から157のいずれか1つの方法。
実施形態159. それを必要とする対象における、血液凝固障害を処置する方法であって、対象に、有効量の実施形態122から144のいずれか1つの二重特異性分子、実施形態145のイムノコンジュゲート、実施形態146の組成物、実施形態148の核酸、実施形態149のベクター、または実施形態150の宿主細胞を投与する工程を含む、方法。
実施形態160. 血液凝固障害が、血友病Aまたは血友病Bである、実施形態159の方法。
実施形態161. 対象がヒト対象である、実施形態154から160のいずれか1つの方法。
実施形態162. 対象が、FVIII補充療法を受けている最中か、またはこれを受けた、実施形態154から160のいずれか1つの方法。
実施形態163. 二重特異性分子が、血友病治療法と組み合わせて投与される、実施形態154から162のいずれか1つの方法。
実施形態164. 血友病治療法がFVIII補充療法である、実施形態163の方法
実施形態165. 二重特異性分子が、血友病治療法の投与の前、その間またはその後に投与される、実施形態163または164の方法。
実施形態166. 二重特異性分子が、静脈内または皮下に投与される、実施形態154から165のいずれか1つの方法。
実施形態167. 二重特異性分子の投与により、出血エピソードの出現、自発的出血エピソードまたは急性出血の頻度が低下する、実施形態154から166のいずれか1つの方法。
実施形態168. 二重特異性分子の投与により、年間出血率が5%、10%、20%、30%または50%低下する、実施形態167の方法。
実施形態169. BIIB-9-1336と同じエピトープに結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態170. BIIB-9-1336エピトープに重なるエピトープに結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態171. FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによる位置(i)91と101、(ii)125と128、(iii)165と179または(iv)232と241の間に位置する、少なくとも1つのアミノ酸を含むエピトープ領域に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態172. FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合している抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態173. エピトープが、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N93、R165、N178およびR233を含む、実施形態171または172の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態174. エピトープが、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241を含む、実施形態171から173の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態175. エピトープが、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205のうちの少なくとも1つを含まない、実施形態171から174の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態176. エピトープが、FIXaの重鎖の配列の、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205を含まない、実施形態171から17
5の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態177. FIXaの軽鎖中の少なくとも1つのアミノ酸残基(配列番号756)に結合する、実施形態171から176の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態178. FIXaの軽鎖中のアミノ酸残基(配列番号756)が、K100である、実施形態177の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態179. エピトープが、FIXaへのFVIIIaの結合部位に重なる、実施形態169から178のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態180. FIXaへの結合について、FVIIIaと交差競合する、実施形態169から179のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態181. FVIIIaのFIXaへの結合を遮断する、実施形態169から180の任意のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態182. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、表7中のVH CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR1からなる群から選択されるVH CDR1を含み;および/または
(ii)VH CDR2は、表7中のVH CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR2からなる群から選択されるVH CDR2を含み;および/または
(iii)VH CDR3は、表7中のVH CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVH CDR3からなる群から選択されるVH CDR3を含み;および/または(iv)VL CDR1は、表7中のVL CDR1または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR1からなる群から選択されるVL CDR1を含み;および/または
(v)VL CDR2は、表7中のVL CDR2または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR2からなる群から選択されるVL CDR2を含み;および/または
(vi)VL CDR3は、表7中のVL CDR3または1つもしくは2つの変異を有するVL CDR3からなる群から選択されるVL CDR3を含む。
実施形態1から12のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態183. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3が、アミノ酸配列ARDXGGYAGYYGMDV(配列番号2196)を含み、Xが、LまたはVである、実施形態182の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態184. (i)VH CDR1が、アミノ酸配列FTFXSXMX(配列番号2194)を含み、Xが、S、GまたはEであり、Xが、YまたはFであり、Xが、S、E、GまたはDであり、Xが、N、V、AまたはTである;および/または
(ii)VH CDR2が、アミノ酸配列XISX10IYYADSVKG(配列番号2195)を含み、Xが、S、A、YまたはGであり、Xが、SまたはAであり、Xが、S、AまたはGであり、Xが、S、GまたはDであり、Xが、S、TまたはGであり、X10が、YまたはTである、実施形態183の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態185. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3が、アミノ酸配列QQYANFPYT(配列番号2168)を含む、実施形態182から
184のいずれか1つの単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態186. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1が、アミノ酸配列QASQDIANYLN(配列番号2116)を含み;および/または
(ii)VL CDR2が、アミノ酸配列DASNLET(配列番号2142)を含む、実施形態185の単離された単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態187. 配列番号2038~2047から選択されるVH CDR1、配列番号2064~2073から選択されるVH CDR2および配列番号2090~2099から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または配列番号2116~2125から選択されるVL CDR1、配列番号2142~2151から選択されるVL CDR2、および配列番号2168~2177から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、実施形態182の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態188. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3が、アミノ酸配列XRDVXGYAGXYGMDV(配列番号2198)を含み、Xが、AまたはVであり、Xが、GまたはSであり、Xが、YまたはFである、実施形態182の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態189. (i)VH CDR1が、アミノ酸配列FTFGSYDMN(配列番号2048)を含み;および/または
(ii)VH CDR2が、アミノ酸配列SISXSYIXYAXSVKG(配列番号2197)を含み、Xが、SまたはDであり、Xが、GまたはSであり、Xが、EまたはAであり、Xが、YまたはAであり、Xが、EまたはDである、実施形態188の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態190. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3が、アミノ酸配列XQYAXFPYT(配列番号2201)を含み、Xが、QまたはSであり、Xが、NまたはRである、実施形態182、188または189のいずれか1つの単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態191. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1が、アミノ酸配列XAXIXYLN(配列番号2199)を含み、Xが、Q、GまたはEであり、Xが、SまたはNであり、Xが、QまたはEであり、Xが、DまたはYであり、Xが、AまたはSであり、Xが、NまたはDである;および/または
(ii)VL CDR2が、アミノ酸配列DAXNLX(配列番号2200)であり、Xが、SまたはAであり、Xが、E、HまたはQであり、Xが、TまたはYである、実施形態190の単離された単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態192. 配列番号2048~2052から選択されるVH CDR1、配列番号2074~2078から選択されるVH CDR2および配列番号2100~2104から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または配列番号2126~2130から選択されるVL CDR1、配列番号2152~2156から選択されるVL CDR2、および配列番号2178~2182から
選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、実施形態182の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態193. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3が、アミノ酸配列ARDGPXDYYMDV(配列番号2204)を含み、Xが、RまたはQであり、Xが、V、D、LまたはEであり、Xが、SまたはVである、実施形態182の単離された単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態194. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1が、アミノ酸配列YTFXYXMH(配列番号2202)を含み、Xが、TまたはHであり、Xが、S、GまたはHであり、Xが、YまたはPである;および/または
(ii)VH CDR2が、アミノ酸配列XINPSXGXTXYAQKFQG(配列番号2203)を含み、Xが、IまたはSであり、Xが、GまたはRであり、Xが、SまたはRであり、Xが、SまたはEである、実施形態193の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態195. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、VL CDR3が、アミノ酸配列QQRDNWPFT(配列番号2116)を含む、実施形態182、193または194のいずれか1つの単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態196. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1が、アミノ酸配列RASQSVSSYLA(配列番号2116)を含み;および/または
(ii)VL CDR2が、アミノ酸配列DASNRAT(配列番号2116)を含む、実施形態195の単離された単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態197. 配列番号2053~2057から選択されるVH CDR1、配列番号2079~2083から選択されるVH CDR2および配列番号2105~2109から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または配列番号2131~2135から選択されるVL CDR1、配列番号2157~2161から選択されるVL CDR2、配列番号2183~2187から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、実施形態182の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態198. FIXaに特異的に結合し、VH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VH CDR3が、アミノ酸配列ARDKYQDYSXDI(配列番号2207)を含み、Xが、FまたはVである、実施形態182の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態199. VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1が、アミノ酸配列GSIXSXYXWX(配列番号2205)を含み、Xが、SまたはAであり、Xが、S、T、GまたはVであり、Xが、SまたはAであり、Xが、YまたはAであり、Xが、G、V、NまたはSである;および/または
(ii)VH CDR2が、アミノ酸配列XIXGX10TX11YNPSLKS(配列番号2206)を含み、Xが、SまたはYであり、Xが、S、Y、R、TまたはQであり、Xが、Y、G、PまたはAであり、Xが、SまたはQであり、X
10が、SまたはKであり、X11が、YまたはQである、実施形態198の単離された単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態200. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR3が、アミノ酸配列QQANFLPFT(配列番号2188)を含む、実施形態182、198または199の単離された抗FIXa抗体。
実施形態201. VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1が、アミノ酸配列RASQGIDSWLA(配列番号2136)を含み;および/または
(ii)VL CDR2が、アミノ酸配列AASSLQS(配列番号2162)を含む、実施形態200の単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態202. 配列番号2058~2063から選択されるVH CDR1、配列番号2084~2089から選択されるVH CDR2および配列番号2110~2115から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3、ならびに/または配列番号2136~2141から選択されるVL CDR1、配列番号2162~2167から選択されるVL CDR2、および配列番号2188~2193から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3を含む、実施形態182の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態203. VHおよびVLを含み、
(i)VHが、配列番号1935、1939、1943、1947、1951、1955、1959、1963、1967、1971、1975、1979、1983、1987、1991、1995、1999、2003、2007、2011、2015、2019、2023、2027、2031および2035からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;および/または
(ii)VLが、配列番号1937、1941、1945、1949、1953、1957、1961、1965、1969、1973、1977、1981、1985、1989、1993、1997、2001、2005、2009、2013、2017、2021、2025、2029、2033および2037からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態182から202のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
実施形態204. VHおよびVLを含み、
(a1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1935および1937(BIIB-9-3595)を含み;
(a2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1939および1941(BIIB-9-3601)を含み;
(a3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1943および1945(BIIB-9-3604)を含み;
(a4)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1947および1949(BIIB-9-3617)を含み;
(a5)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1951および1953(BIIB-9-3618)を含み;
(a6)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1955および1957(BIIB-9
-3621)を含み;
(a7)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1959および1961(BIIB-9-3647)を含み;
(a8)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1963および1965(BIIB-9-3649)を含み;
(a9)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1967および1969(BIIB-9-3650)を含み;
(a10)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1971および1973(BIIB-9-3654)を含み;
(a11)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1975および1977(BIIB-9-3753)を含み;
(a12)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1979および1981(BIIB-9-3754)を含み;
(a13)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1983および1985(BIIB-9-3756)を含み;
(a14)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1987および1989(BIIB-9-3764)を含み;
(a15)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1991および1993(BIIB-9-3766)を含み;
(a16)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1995および1997(BIIB-9-3707)を含み;
(a17)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1999および2001(BIIB-9-3709)を含み;
(a18)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2003および2005(BIIB-9-3720)を含み;
(a19)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2007および2009(BIIB-9-3727)を含み;
(a20)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2011および2013(BIIB-9-3745)を含み;
(a21)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2015および2017(BIIB-9-3780)を含み;
(a22)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2019および2021(BIIB-9-3675)を含み;
(a23)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2023および2025(BIIB-9-3681)を含み;
(a24)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2027および2029(BIIB-9-3684)を含み;
(a25)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2031および2033(BIIB-9-3698)を含み;または
(a26)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2035および2037(BIIB-9-3704)を含む、実施形態182から203のいずれか1つの抗FIXa抗体またはその抗原結合部分。
活性部位に結合している擬似基質を含むおよび含まない(FIXa+EGR-CMK)(それぞれ、遊離FIXaおよびFIXa-SM)、FIXチモーゲンおよび活性化FIXのドメイン構成の概略図である。 活性部位に結合している擬似基質を含むおよび含まない(FXa+EGR-CMK)、FIXチモーゲンおよび活性化FIXのドメイン構成の概略図である。この概略図では、HCは、FIX、FIXa、FXまたはFXaの重鎖である。LCは、FIX、FIXa、FXまたはFXaの軽鎖である。 本明細書に記載されるある種の実施形態に関する、抗体生成、抗体の特徴付けおよび機能的特徴付けの概略図である。 図3A~Dは、図2に記載される抗体生成法により発見された、本明細書に開示される95種の抗FIX抗体を記した表である。抗体のVHおよびVLの両方に関する、生殖系、CDR長さ、CDRアミノ酸配列および配列番号が提示される。VHおよびVLの全配列が、表4に提示される。各CDR配列の配列番号は、表4に示される。図3A~3Cは、FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)と比較した、活性化凝固第IX因子(FIXa)に優先的に結合する抗体を表す(例えば、遊離FIXa、および/またはEGR-もしくはLTR-CMK(FIXa-SM)によって共有結合により修飾されたFIXa)。特に、図3Aは、遊離FIXaまたはFIXaチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)(クラスI)と比較した、FIXa-SMに優先的に結合した抗体を列挙している。図3Bは、FIXa-SMまたはFIXチモーゲンと比較した、遊離FIXaに優先的に結合する抗体を列挙している(例えば、活性化不能型FIX)(クラスII)。図3Cは、FIXa-SMまたは遊離FIXaのどちらか一方に結合しているが、FIXチモーゲンにそれほど結合しない抗体を列挙している(例えば、活性化不能型FIX)(クラスIII)。図3Dは、遊離FIXaまたはFIXa-SMと比較して、FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)に優先的に結合する抗体を列挙している(クラスIV)。 図3-1の続き。 図3-2の続き。 図3-3の続き。 表示抗原、FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国)またはFIXa(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国)に対するセンサーに結合したIgGのバイオレイヤー干渉法(BLI)測定による結合を示す図である。各抗体の極大BLI応答(nm)は、y軸にプロットされている。 表示抗原、FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国)またはFIXa(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国)に対するセンサーに結合したIgGのバイオレイヤー干渉法(BLI)測定による結合を示す図である。各抗体の極大BLI応答(nm)は、y軸にプロットされている。 ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアに提供されている1:1当てはめアルゴリズムによって決定した、列挙されている抗体の各々に関する遊離FIXaへの見かけの一価親和性値(K)を提示している表である。 図6A~6Eは、表示抗原にセンサーが結合したIgGのBLIによる結合の測定値を示すグラフである(遊離FIXaまたはFIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX))。図6Aは、抗体BIIB-9-484(VH:配列番号31;VL:配列番号221)の結合の測定値を示している。図6Bは、抗体BIIB-9-440(VH:配列番号19;VL:配列番号209)の結合の測定値を示している。図6Cは、抗体BIIB-9-882(VH:配列番号115;VL:配列番号301)の結合の測定値を示している。図6Dは、抗体BIIB-9-460(VH:配列番号23;VL:配列番号213)の結合の測定値を示している。図6Eは、抗体BIIB-9-433(VH:配列番号127;VL:配列番号313)の結合の測定値を示している。これらのプロットは、時間の関数として結合および解離に関するBLI応答(nm)を示す。 図6-1の続き。 図6-2の続き。 図6-3の続き。 図6-4の続き。 図6Fは、ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアに提供されている1:1当てはめアルゴリズムによって決定した、図6A~6Eに記載される、列挙されている抗体(すなわち、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-882、BIIB-9-460およびBIIB-9-433)のそれぞれに関して、それぞれ、FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)および遊離FIXaに対する見かけの一価親和性(K)の表を記している。 表示抗原、遊離FIXa(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国)またはFIXa-SM(例えば、FIXa+EGR-CMK(Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国))にセンサーが結合したIgGのBLIによる抗体の測定値を示すグラフである。各抗体の極大BLI応答(nm)は、y軸にプロットされている。 図8A~8Eは、表示した抗原(FIXa-SM、例えば、FIXa+EGF-CMKおよび遊離FIXa)にセンサーが結合したIgGのBLIによる結合の測定値を示すグラフである。図8Aは、抗体BIIB-9-484(VH:配列番号31;VL:配列番号221)の結合の測定値を示している。図8Bは、抗体BIIB-9-440(VH:配列番号19;VL:配列番号209)の結合の測定値を示している。図8Cは、抗体BIIB-9-882(VH:配列番号115;VL:配列番号301)の結合の測定値を示している。図8Dは、抗体BIIB-9-460(VH:配列番号23;VL:配列番号213)の結合の測定値を示している。図8Eは、抗体BIIB-9-433(VH:配列番号127;VL:配列番号313)の結合の測定値を示している。これらの示されたプロットは、時間の関数として結合および解離に関するBLI応答(nm)を示す。 図8-1の続き。 図8-2の続き。 図8-3の続き。 図8-4の続き。 図8Fは、ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアに提供されている1:1当てはめアルゴリズムによって決定した、列挙されている抗体(すなわち、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-882、BIIB-9-460およびBIIB-9-433)のそれぞれに関して、(i)遊離FIXaまたは(ii)FIXa-SM(例えば、FIXa+EGR-CMK)に対する見かけの一価親和性(K)の表である。 図9A~9Dは、時間の関数としての、表示した抗原であるFIXn(活性化不能型FIX)、遊離FIXaまたはFXa-SM(例えば、FIXa+EGR-CMK)(すべて、Haematologic Technologies,Inc.、Essex Junction、VT、米国から取得)にセンサーが結合した列挙されているIgGのBLIによる結合の測定値を表示するグラフである。極大BLI応答(nm)は、各センサーグラムに提示される。図9Aは、クラスI(図3A)、例えば、抗体BIIB-9-484および抗体BIIB-9-460(VH:配列番号23;VL:配列番号213)における代表的な抗体の結合の測定値を示している。図9Bは、クラスII(図3B)、例えば、抗体BIIB-9-416(VH:配列番号93;VL:配列番号279)および抗体BIIB-9-885(VH:配列番号97;VL:配列番号283)における代表的な抗体の結合の測定値を示している。図9Cは、クラスIII(図3C)、例えば、抗体BIIB-9-1287(VH:配列番号181;VL:配列番号367)における代表的な抗体の結合の測定値を示している。図9Dは、クラスIV(図3D)、例えば、抗体BIIB-9-397(VH:配列番号183;VL:配列番号369)における代表的な抗体の結合の測定値を示している。 図9-1の続き。 図9-2の続き。 図9-3の続き。 BLI結合アッセイによって決定された、抗原結合プロファイルに基づく、その帰属されたクラスと共に、本明細書に開示される95種の抗体を示す表である。抗体は、本実施例において定義したアッセイパラメーターを使用して、1つの抗体が別の抗体に対して0.1以上のBLI応答の差異を示した場合にクラスに帰属した。クラスIの抗体は、図3A中の抗体に相当する。クラスIIの抗体は、図3B中の抗体に相当する。クラスIIIの抗体は、図3C中の抗体に相当する。クラスIVの抗体は、図3D中の抗体に相当する。 AC-SINSによる自己相互作用に対する傾向をスクリーニングすることにより決定した、各表示抗体の極大波長(nm)を一覧表示した表である。540nmの閾値値は、内部対照に基づいて設定されたものであり、閾値を超えている抗体は、黒色で影を付けている(自己相互作用の可能性を示す)。 図12A~12Cは、抗体生成法により発見した、本明細書に開示される94種の抗体を一覧表示した表である。94種の抗体のそれぞれのVHおよびVLの両方に関する、生殖系、CDR長さ、CDRアミノ酸配列および配列番号が提示される。各抗体の完全VHおよびVL配列が表4に示される。図12Aおよび12Bは、活性化凝固因子FX(FXa)(例えば、EGR-またはLTR-CMKによって共有結合により修飾されたFXa(FXa-SM))と比べた、FXチモーゲン(例えば、活性化不能型FX)に優先的に結合する抗体(クラスV)を示している。図12Cは、FXチモーゲン(例えば、活性化不能型FX)(例えば、EGR-またはLTR-CMKによって共有結合により修飾されたFXa)と比較した、活性化凝固因子FX(FXa)に優先的に結合する抗体を表す(クラスVI)。 図12-1の続き。 図12-2の続き。 表示抗原、FXチモーゲンまたはFXa-SM(例えば、FXa+EGR-CMK)にセンサーが結合したIgGのBLIによる結合の測定値を示すグラフである。各抗体の極大BLI応答(nm)は、y軸にプロットされている。 表示抗原、FXチモーゲンまたはFXa-SM(例えば、FXa+EGR-CMK)にセンサーが結合したIgGのBLIによる結合の測定値を示すグラフである。各抗体の極大BLI応答(nm)は、y軸にプロットされている。 ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアに提供されている1:1当てはめアルゴリズムによって決定した、列挙されている抗体の各々に関するFXチモーゲンへの見かけの一価親和性値(K)をMで示す表である。 AC-SINSによる自己相互作用に対する傾向をスクリーニングすることにより決定した、各表示抗体の極大波長(nm)を一覧表示した表である。540nmである閾値値は、内部対照に基づいて設定したものである。閾値を超えた抗体は、黒色で影が付けられており、これは、自己相互作用がある可能性を示す。 図16A~16Dは、発色第Xa因子生成アッセイにおける、FVIIIa様機能を置き換える能力を有すると特定した202種の二重特異性抗体を示すグラフである。202種の二重特異性抗体を、4つの群、および4つの対応する部分図に分ける。図16Aは、二重特異性抗体(202種のうちの1~51)の第1の群に関するFXa発色性基質の切断速度を示している。図16Bは、二重特異性抗体(202種のうちの52~102)の第2の群に関するFXa発色性基質の切断速度を示している。図16Cは、二重特異性抗体(202種のうちの103~152)の第3の群に関するFXa発色性基質の切断速度を示している。図16Dは、二重特異性抗体(202種のうちの153~202)の第4の群に関するFXa発色性基質の切断速度を示している。各場合において、二重特異性抗体の非存在下での平均ベースライン速度が、破線によって示されている。 図16-1の続き。 図16-2の続き。 図16-3の続き。 IgG4フォーマットにおける二重特異性抗体のサブセットに関するFXa発色性基質の切断速度を示すグラフである。二重特異性抗体の非存在下での平均ベースライン速度が、破線によって示されている。 3種の代表的な二重特異性抗体の存在下での、FXa発色性基質の切断速度を例示しているグラフである。ベースライン対照(抗体はこの反応混合物に添加しなかった)と比較すると、BIIB-9-484/BIIIB-12-915、BIIB-9-619/BIIB-12-925およびBIIB-9-578/BIIB-12-917は、経時的にODの増加により示される通り、FXa発色性基質の切断速度を向上させることが可能であった。 FVIII欠乏血漿での一段階凝固アッセイにおける(凝固時間の低下により示される)、BIIB-9-484/BIIB-12-917、BIIB-9-484/BIIB-12-915およびBIIB-9-484/BIIB-12-1306が、FVIIIaの機能に置き換わる能力を例示しているグラフである。比較のため、二重特異性抗体のないFVIII欠乏血漿を示している。 FVIII欠乏血漿での一段階凝固アッセイにおける、二重特異性抗体であるBIIB-9-484/BIIB-12-917がFVIIIaの機能を置き換える能力が、二重特異性フォーマットに依存することを示すグラフである。ホモ二量体BIIB-9-484、ホモ二量体BIIB-12-917、およびこの2種のホモ二量体の混合物は、FVIIIa様機能を置き換えることができなかった。比較のため、抗体のないFVIII欠乏血漿を示す。 ディップアンドリードストレプトアビジンバイオセンサーを使用する、表示した二重特異性抗体への各標的抗原の共結合を評価するためのBLI結合アッセイを示すグラフである。センサーグラムは、時間の関数としてのBLI応答(nm)をプロットしたものであり、実験の各段階は、黒色の垂直線により分けている。特定の段階における応答の増加は、タンパク質のローディングを示す。 BIIB-9-484および2種の親和性成熟娘であるBIIB-9-1335およびBIIB-9-1336のCDR配列を列挙している。BIIB-9-484、BIIB-9-1335、BIIB-9-1336のVHセグメントのMAFFT(v7.205)による、CLUSTALフォーマット多重配列アライメントが提示される。アミノ酸保存の程度は、このアライメントの上(「」=同一;「:」=強力に保存;「.」=保存に乏しい)、およびこのアライメントの下の棒に示される。VHおよびVL CDRには下線が引かれている。VH-CDR1より前の配列は、フレームワーク領域(FR)1である;VH-CDR1より後およびVH-CDR2より前の配列は、FR2である;VH-CDR2より後およびVH-CDR3より前は、FR3である;VH-CDR3より後の配列は、FR4である。VL-CDR1より前の配列は、フレームワーク領域(FR)1である;VL-CDR1より後およびVH-CDR2より前の配列は、FR2である;VL-CDR2より後およびVL-CDR3より前の配列は、FR3である;VL-CDR3より後の配列は、FR4である。 それぞれ、BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336への遊離FIXaのBLI結合プロファイルを示すグラフである。 それぞれ、BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336への遊離FIXaのBLI結合プロファイルを示すグラフである。 それぞれ、BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336への遊離FIXaのBLI結合プロファイルを示すグラフである。 一段階凝固アッセイにおいて、FVIIIa様活性による二重特異性抗体に関連する、抗FIXaのアームの親和性の向上により一層高い活性がもたらされることを示すグラフである。この例は、上のプロットで例示されており、この場合、親和性の高い抗FIXaのアーム(BIIB-9-1335/BIIB-12-917およびBIIB-9-1336/BIIB-12-917)を有する二重特異性抗体は、親和性の低い抗FIXaのアーム(BIIB-9-484/BIIB-12-917)を有する二重特異性抗体と比べて、凝固時間がさらに低下することを示している。 FIXチモーゲン、活性化FIX、FXチモーゲンおよび活性化FX(すなわち、それぞれ、1μM、1μM、1μMおよび1μM)と同一の二重特異性抗体(「エミシズマブバイオシミラー」)であるエミシズマブ(ACE910)配列の結合親和性を示す図である。 FIXチモーゲン、活性化FIX、FXチモーゲンおよび活性化FX(すなわち、それぞれ、8nM、2nM、20nMおよび未検出)に対する二重特異性分子(BS-027125)の結合親和性を示す図である。 様々な濃度(IU/mLまたはμM)にわたる、FVIII(逆三角形)、BS-025 FIXaホモ二量体(大きなダイヤモンド)、BS-027 FXホモ二量体(小さいダイヤモンド)、BS-027025ホモ二量体混合物(三角形)およびBS-027025二重特異性(正方形)の凝固時間(秒)を示すグラフである。 BS-027125(正方形)、BS-027125 FIXaホモ二量体(三角形)およびBS-027125 FXホモ二量体(円形)によるFVIII活性(FVIII当量%)を示すグラフである。FVIII活性は、一段階凝固アッセイによって測定した。 発色第Xa因子(FXa)生成アッセイにより測定した、rFVIII(大きい円形)、BS-027125(正方形)、BS-027125 FIXaホモ二量体(三角形)、BS-027125 FXホモ二量体(逆三角形)およびBS-027125(PLなし)(小さい円形)による、nMでのFXaの生成を示すグラフである。 BS-027125のトロンビン生成アッセイの結果を示している。左側のパネルは、時間のずれ(分)を示し、右側のパネルは、ピークを示している。 rFVIII(左側パネル)およびBS-027125(右側パネル)により生成したトロンビンの量を示すグラフである。 PC/PS(80%/20%)もしくはPC/PE/PS(40%/40%/20%)リン脂質ベシクルのどちらかを用いて、rFVIII、エミシズマブバイオシミラーまたはBS-027125の存在下で生成したnMでのFXa(上部パネル)、およびPC/PSリン脂質ベシクルに対するPC/PE/PSにより分布される活性の倍率変化(下部パネル)を示すグラフである。 rFVIII、エミシズマブバイオシミラーおよびBS-027125の存在下での、PC/PE/PSリン脂質上でのトロンビン生成アッセイの結果を示すグラフである。上部パネルは、時間のずれ(分間)を示す;中間パネルは、ピークトロンビン(nM)を示す;下側パネルは、内因性トロンビンの可能性(ETP)(nM分間)を示す。 図31A、31B、31Cおよび31Dは、バイオレイヤー干渉法によって決定した、互いに対する47種の異なる抗FIXa抗体のエピトープビニングを示すグラフである。図31Aおよび図31Bは、それぞれ、非競合的および競合的結合剤に関する、八重プロファイルを示している。図31Cは、試験した47×47の相互作用、および抗体対が、競合的結合または非競合的結合をもたらすかどうかをまとめたものである。ダークグレーの正方形は、交差遮断する抗体対を示しており、これらの抗体は、同じビンに収まることを示している。中間グレーの正方形は、交差遮断しない抗体対を示しており、これらの抗体は、異なるビンに収まることを示している。白色の正方形は、一方向の対立を示しており、ライトグレーの正方形は、データを解析することができなかった抗体を示している。図31Dは、図31Cで決定した、ビニングネットワークのノード解析を示している。2種の抗体がこのマップ上で近づくほど、それらのビニングプロファイルは一層似てくる。 図31-1の続き。 図31-2の続き。 図32Aは、バイオレイヤー干渉法を使用してカルシウムの存在下および非存在下における、BIIB-9-484のFIXaへの結合プロファイルを示すグラフである。破線は、結合期の終わりおよび解離期の開始を示している。図32Bは、バイオレイヤー干渉法を使用してカルシウムの存在下および非存在下における、BIIB-9-1336のFIXaへの結合プロファイルを示すグラフである。破線は、結合期の終了および解離期の開始を示している。 FIXa(250nM)単独による、または濃度の向上した2種の異なる抗FIXa抗体(BIIB-9-1336およびBIIB-9-579)または抗FX抗体対照(BIIB-12-917)の存在下での基質切断の速度を示すグラフである。BIIB-9-1336は、二価抗体のホモ二量体(「BIIB-9-1336」)として、アームが1つの抗体(「1アームBIIB-9-1336」)として、およびBIIB-12-917との二重特異性構成(「BIIB-9-1336/BIIB-12-917」)で試験した。基質切断の速度は、mOD/分で表し、抗体の増加量は、FIXa-Ab複合体の濃度(nM)に関して表している。 BIIB-9-484、BIIB-9-1336、BIIB-9-619およびBIIB-9-578抗体のパネルの存在下で、500nMのFIXaの場合に観察された、FIXaアミド分解活性の向上倍率を示すグラフである。 飽和量のBIIB-9-1336の存在下または非存在下での、様々な基質濃度にわたる、FIXaによる基質切断の速度を示すグラフである。 BIIB-9-1336の存在下、および非存在下でのFIXaの場合のKおよびVmaxを示すグラフである。 図34Aおよび図34Bは、抗FIXa抗体の存在下または非存在下での、FIXaのATIII阻害の速度を示すグラフである。図34Aは、ATIII-FIXa複合体に対応する、75kDaのバンドの外観を示す図である。複合体形成の速度は、FIXaのATIII阻害を示しており、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336の存在下で向上している。図34Bは、様々な時間点で定量してグラフにした、ATIII-FIXa複合体形成のバンド強度を示すグラフである。 2つの方向で示されている、FIXaのEGF2およびセリンプロテアーゼドメインとの複合体における、BIIB-9-1336のFab領域の結晶構造の描写図である。 表面にマッピングされている、BIIB-9-1336(1336エピトープ)およびFVIIIa(FVIIIaエピトープ)のエピトープとの表面描写におけるFIXaのセリンプロテアーゼドメインを示す図である。FIXa上のBIIB-9-1336エピトープおよびFIXa上のFVIIIaエピトープが、黒色で色づけされている。2つのエピトープの間で共有されている残基は、白色で輪郭線が描かれている。 BIIB-9-1336およびFVIIIaエピトープを構成しており、図36で強調した残基に対応する、FIXa重鎖中の特定のアミノ酸残基を一覧表示している。2つのエピトープの間で共有されている残基は、下線および太字で示されている。残基は、公表されている報告書と一致していないので、括弧内に示されている残基は、図36に示されていない。アミノ酸残基の番号付けは、キモトリプシノーゲン番号付けに基づく。BIIB-9-1336はまた、FIXaの軽鎖中の1つの残基に接触しており、アスタリスクにより示している。FVIIIaの場合の軽鎖の接触は、一覧表示していない。 野生型第X因子チモーゲン、野生型活性化FX、活性化ペプチド、チモーゲンFX欠乏活性化ペプチドおよびキメラFIX構築物を維持する活性化FXを含めた、FXバリアントのパネルへのBIIB-12-917の結合を示す図であり、FIX活性化ペプチドは、バイオレイヤー干渉法によって、FX活性化ペプチドにより置き換えられた。破線は、結合期の終了および解離期の開始を示している。 上記のFXバリアントの各々の描写図である。+および-の記号は、BIIB-12-917が結合するかどうかを示している。これらのデータにより、BIIB-12-917のエピトープは、FXの活性化ペプチド領域に存在していることが示される。
本開示は、凝固因子の特定形態に優先的に結合する抗体を提供する。特に、本開示は、FIX(例えば、FIXaおよび第IX因子チモーゲン(FIXz)の存在下で、活性化第IX因子(FIXa)に優先的に結合する抗体およびその抗原結合部分)に特異的に結合する、抗体およびその抗原結合部分を提供する。本開示はまた、FXzおよびFXaの存在下で、FX(FXチモーゲン(FXz))に特異的かつ優先的に結合する抗体およびその抗原結合部分を提供する。
同様に、本明細書に開示される抗FIX抗体またはその抗原結合部分のいずれか1つ、および本明細書に開示される抗FX抗体またはその抗原結合部分のいずれか1つを含む二重特異性分子(例えば、抗体)が提供される。これらの二重特異性抗体は、FIXおよびFXに同時に結合して、凝固第VIIIa因子の機能を擬似することができる。
本開示はまた、例えば、結合性分子、例えば本明細書に開示される抗体(例えば、医薬品または診断用組成物)、本明細書に開示される結合性分子をコードする核酸およびベクター、本明細書に開示される結合性分子をコードする核酸を含む細胞を含む組成物、作製方法、処置および診断の方法、イムノコンジュゲートならびにキットを提供する。
本明細書において提示されている見出しは、様々な態様または本開示の態様の限定ではなく、これらは、全体として、本明細書を参照することによって定義することができる。したがって、直下に定義されている用語は、その全体が参照により本明細書に十分に定義されている。本発明を詳細に記載する前に、本発明は、特定の組成物または方法工程に制限されず、したがって、様々となり得ることを理解されたい。
I.定義
本開示を一層容易に理解することができるために、ある用語を最初に定義する。本出願において使用される通り、本明細書において特に明示的に提示している場合を除き、以下の用語の各々は、以下に説明されている意味を有するものとする。さらなる定義は、本出願全体にわたり説明されている。
本発明は、グループの正確に1つの構成要素が、所与の生成物または方法に存在する、それらに使用される、またはそうでない場合、それらに関連している実施形態を含む。本発明は、そのグループの構成要素の1つ超またはすべてが、所与の生成物または方法に存在する、それらに使用される、またはそうでない場合、それらに関連している実施形態を含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲では、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が特に明白に示さない限り、複数の指示物を含む。用語「a」(または「an」)、および用語「1つまたはそれ以上の」、および「少なくとも1つの」は、本明細書において互換的に使用することができる。ある種の態様では、用語「a」または「an」は、「単一の」を意味する。他の態様では、用語「a」または「an」は、「2つまたはそれ以上」または「複数」を含む。
さらに、「および/または」は、本明細書において使用されている場合、他のものを含んでまたは含まないで、2つの指定した特徴または構成要素の各々を具体的に開示しているとして見なされる。したがって、本明細書において「Aおよび/またはB」などの言い回しにおいて使用される用語「および/または」は、「AおよびB」、「AまたはB」、
「A」(単独)および「B」(単独)を含むことが意図されている。同様に、「A、Bおよび/またはC」などの言い回しで使用される用語「および/または」は、以下の態様:A、BおよびC;A、BまたはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;AおよびC;AおよびB;BおよびC;A(単独);B(単独);およびC(単独)の各々を包含することが意図されている。
特に定義されない限り、本明細書において使用される技術的用語および科学的用語はすべて、この開示が関連する当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。例えば、Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology、Juo、Pei-Show、第2版、2002年、CRC Press;The Dictionary of Cell and Molecular Biology、第3版、1999年、Academic Press;およびOxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology、Revised、2000年、Oxford University Pressが、本開示において使用されている用語の多数の一般的な辞書を当業者に提示する。
態様が、表現「含む(comprising)」と共に本明細書に記載される場合、「からなる」および/または「から実質的になる」に関して記載されている他の類似の態様も提示されている。
単位、接頭語および記号は、それらの国際単位系(SI)の許容される形態で表される。数値範囲は、この範囲を定義する数を含む。値の範囲が列挙されている場合、その範囲の列挙されている上限値と下限値との間に介在する各整数値およびその一部の各々が、このような値の間の各部分範囲と共に、具体的にやはり開示されていることが理解される。任意の範囲の上部値および下限値は、独立して、その範囲に含まれる、またはその範囲から除外され、一方の境界値が含まれる、どちらの境界値も含まれない、または両方の境界値が含まれる範囲のそれぞれが、本発明にやはり包含されている。値が、明示的に列挙されている場合、列挙されている値とほぼ同じ量または同じ量である値も本発明の範囲内にあることを理解されたい。組合せが開示されている場合、その組合せの要素の部分組合せの各々もまた、具体的に開示されており、本発明の範囲内にある。反対に、異なる要素または要素の群が個別に開示されている場合、それらの組合せも開示されている。本発明の任意の要素が、複数の代替物を有すると開示されている場合、各代替物が、単一で、または他の代替物と任意に組み合わせて含まれているそのような発明の例もまた、本発明により開示されている;発明の1つを超える要素は、このような排除を有することができ、このような排除を有する要素のすべての組合せが、本明細書により開示されている。
ヌクレオチドは、それらの一般に許容されている単一の文字コードによって述べられる。特に示さない限り、核酸は、5’から3’の向きに、左から右に記載される。ヌクレオチドは、本明細書において、IUPAC-IUB生化学命名法委員会により推奨されている、その一般に公知の一文字記号により述べられる。したがって、Aはアデニンを表し、Cはシトシンを表し、Gはグアニンを表し、Tはチミンを表し、Uはウラシルを表す。
アミノ酸は、本明細書において、その一般的に公知の三文字記号、またはIUPAC-IUB生化学命名法委員会により推奨されている、その一文字記号のどちらかによって述べられる。特に示さない限り、アミノ酸配列は、アミノからカルボキシの向きに、左から右に記載される。
約:用語「約」は、本明細書および特許請求の範囲の全体にわたり数値に関して使用されている場合、当業者が精通し、許容する精度の間隔を表す。一般に、精度のこのような
間隔は±10%である。
範囲が示されている場合、端点が含まれる。さらに、特に示さない限り、または文脈から、さらに当業者の理解から明白ではない限り、範囲として示されている値は、その文脈が明らかに別段の指定をしない限り、本発明の様々な実施形態において明記されている範囲内で、その範囲の下限値の単位の10分の1までの具体的な任意の値または部分範囲を想定することができる。
組み合せて投与される:本明細書で使用する場合、用語「組み合わせて投与される」、「組合せ投与」または「併用療法」は、2つ以上の薬剤、例えば、本明細書に開示される結合性分子および第2の薬剤は、同時に、または患者に及ぼす各薬剤の作用が重なり得る間隔内で、対象に投与されることを意味する。一部の実施形態では、それらの薬剤は、互いに約60、30、15、10、5または1分間内に投与される。一部の実施形態では、薬剤の投与は、組合せ(例えば、相乗)作用が実現されるよう、一緒に十分に近い間隔が設けられる。
親和性:用語「親和性」とは、抗原および結合性分子の平衡が、それらの結合によって形成される複合体の存在の方向にシフトするよう、結合性分子、例えば抗体が抗原に結合する程度を指す。したがって、抗原および結合性分子が、相対的に等しい濃度で組み合わされた場合、高い親和性の結合性分子は、生じる複合体が高い濃度となる方向に平衡がシフトするよう、利用可能な抗原に結合することになる。結合性分子、例えば、本開示の抗体、または抗原結合断片、バリアントまたはそれらの誘導体はまた、抗原に対するその結合親和性に関して、記載または指定されている。抗原に対する結合性分子、例えば抗体の親和性は、任意の好適な方法を使用して実験的に決定することができる(例えば、Berzofskyら、「Antibody-Antigen Interactions」、In Fundamental Immunology、Paul,W.E.、編、Raven Press:New York、N.Y.(1984年);Kuby,Janis Immunology、W.H.Freeman and Company:New
York、N.Y.(1992年);および本明細書に記載される方法を参照されたい)。
異なる条件(例えば、塩濃度、pH)下で測定した場合、特定の結合性分子-抗体の相互作用の測定される親和性は、様々となり得る。したがって、親和性および他の抗原結合パラメーター(例えば、K、K、K)の測定は、好ましくは、結合性分子および抗原、ならびに標準緩衝溶液の標準溶液を用いて行われる。
結合性分子、例えば抗体に対する「高い親和性」とは、少なくとも約1×10リットル/モル、または少なくとも約1×10リットル/モル、または少なくとも約1×10リットル/モル、または少なくとも約1×1010リットル/モル、または少なくとも約1×1011リットル/モル、または少なくとも約1×1012リットル/モル、または少なくとも約1×1013リットル/モル、または少なくとも約1×1014リットル/モル、またはそれより高い平衡結合定数(Kaff)であることを指す。「高い親和性」結合は、抗体アイソタイプの場合、変わり得る。
平衡解離定数であるKは、抗体親和性を記載するためにやはり使用される用語であり、Kaffの逆数である。Kは、kに対するk(すなわち、k/k)の比から得られ、モル濃度(M)として表される。抗体のK値は、当分野において十分に確立されている方法を使用して決定することができる。抗体のKを決定するための利用可能な方法としては、バイオレイヤー干渉法(BLI)アッセイ、表面プラズモン共鳴、Biacore(登録商標)システムなどのバイオセンサーシステムまたはフローサイトメトリ
ー、およびスキャッチャード解析が挙げられる。Kが使用される場合、抗体に対する「高い親和性」という用語は、約1×10-7M未満、または約1×10-8M未満、または約1×10-9M未満、または約1×10-10M未満、または約1×10-11M未満、または約1×10-12M未満、または約1×1013M未満、または約1×10-14M未満、またはそれ未満の平衡解離定数(K)を指す。
アミノ酸置換:用語「アミノ酸置換」とは、親中または基準配列(例えば、野生型配列)に存在するアミノ酸残基を、別のアミノ酸残基によって置き換えることを指す。アミノ酸は、例えば、化学ペプチド合成により、または当分野において公知の組換え方法により、親中または基準配列(例えば、野生型ポリペプチド配列)中で置換されている。したがって、「位置Xにおける置換」と言う場合、位置×に存在するアミノ酸を代替アミノ酸残基により置換していることを指す。一部の態様では、置換パターンは、AnYという概要図に準拠して記載されており、この場合、Aは、n位に天然にまたは元々存在するアミノ酸に対応する一文字コードであり、Yは、置換するアミノ酸残基である。他の態様では、置換パターンは、An(YZ)という概要図に準拠して記載され、この場合、Aは、n位に天然にまたは元々存在するアミノ酸を置き換えるアミノ酸残基に対応する一文字コードであり、YおよびZは、Aを置き換えることができる代替の置換アミノ酸残基である。
本開示の文脈では、置換(それらが、アミノ酸置換と呼ばれる場合さえも)は、核酸レベルで行われる、すなわち、アミノ酸残基を代替アミノ酸残基により置き換えることは、第1のアミノ酸をコードするコドンを第2のアミノ酸をコードするコドンにより置き換えることにより行われる。
親和性の成熟した:用語「親和性の成熟した」とは、親和性成熟すなわち、標的抗原に対する親和性の増大している結合性分子、例えば抗体を生成する過程を受けた結合性分子、例えば抗体を指す。したがって、親和性の成熟した抗体は、1つまたはそれ以上のそのCDRに1つまたはそれ以上の変質を有する抗体であって、そのような変質を有していない親抗体と比較して、抗原に対する抗体の親和性の改善をもたらす、上記の抗体のことである。例示的な親和性の成熟した抗体は、標的抗原に対して、ナノモル濃度での親和性を有しており、またはピコモル濃度の親和性さえ有すると予想される。
本明細書に開示される本発明の様々な実施形態に従い、親和性の成熟した抗体を生成するため、当分野において利用可能な親和性成熟ライブラリーを製造および/または使用するいずれか1つまたはそれ以上の方法を使用することができる。例示的な親和性成熟方法には、ランダム変異誘発、細菌変異誘発株継代、部位特異的変異誘発、変異多発点標的化、最小限の変異誘発(parsimonious mutagenesis)、抗体シャフリング、軽鎖シャフリング、重鎖シャフリング、CDR1および/またはCDR1の変異誘発が含まれ、本明細書に開示される本発明の様々な実施形態による方法および使用の実施に適合可能な親和性成熟ライブラリーを生成および使用する方法には、例えば、Prasslerら(2009年);Immunotherapy、1巻(4号)、571~583頁;Sheedyら(2007年)、Biotechnol.Adv.、25巻(4号)、333~352頁;WO2012/009568;WO2009/036379;WO2010/105256;US2002/0177170;WO2003/074679に開示されているものが含まれ、これらはすべて、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。Marksら(1992年)、BioTechnology 10巻:779~783頁は、VHおよびVLドメインシャフリングによる親和性成熟を記載している。CDRおよび/またはフレームワーク残基のランダム変異誘発は、Barbasら(1994年)Proc.Nat.Acad.Sci.USA 91巻:3809~3813頁;Schierら(1995年)Gene 169巻:147~155頁;Yeltonら(1995年)J.Immunol.155巻:1994~2004頁;Ja
cksonら(1995年)J.Immunol.154巻(7号):3310~9頁;およびHawkinsら(1992年)J.Mol.Biol.226巻:889~896頁により記載されている。活性を増強するアミノ酸残基による選択的変異誘発位置、接触または超変異位置における変異は、米国特許第6,914,128号に記載される。
動物:本明細書で使用する場合、用語「動物」とは、動物界の任意のメンバーを指す。一部の実施形態では、「動物」は、任意の発育段階のヒトを指す。一部の実施形態では、「動物」は、任意の発育段階の非ヒト動物を指す。ある種の実施形態では、非ヒト動物は、哺乳動物(例えば、げっ歯類、マウス、ラット、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、ヒツジ、ウシ、霊長類またはブタ)である。一部の実施形態では、動物は、以下に限定されないが、哺乳動物、鳥、爬虫類、両生動物、魚および蠕虫を含む。一部の実施形態では、動物は、トランスジェニック動物、遺伝子操作された動物またはクローンである。
抗体:用語「抗体」および「免疫グロブリン」(「Ig」と略す)は、本明細書において互換的に使用され、特定の抗原に特異的に結合する、または特定の抗原と免疫学的に反応性を示す、少なくとも1つの免疫グロブリンドメインを含む分子を指す。この用語は、全抗体および任意の抗原結合部分、またはそれらの一本鎖、およびそれらの組合せ(例えば、二重特異性抗体)を含む。
典型的な抗体は、ジスルフィド結合によって相互連結されている少なくとも2つの重鎖(「HC」)および2つの軽鎖(「L」)を含む。
「重鎖」はそれぞれ、「重鎖可変領域」(本明細書において「VH」と略される)および「重鎖定常領域」(本明細書において「CH」と略される)からなる。非修飾抗体中の重鎖定常領域は、3つの定数ドメインであるCH1、CH2およびCH3からなる。
「軽鎖」はそれぞれ、「軽鎖可変領域」(本明細書において「VL」と略される)および「軽鎖定常領域」からなる。非修飾抗体中の軽鎖定常領域は、1つの定常ドメイン「CL」からなる。VHおよびVL領域は、相補性決定領域(「CDR」)と称される超可変領域、より多くが保存されている領域で分散した領域、「フレームワーク領域」(「FW」)と称される領域にさらに小さく分類される。
VHおよびVLはそれぞれ、以下の順序:FW1、CDR1、FW2、CDR2、FW3、CDR3、FW4で、アミノ末端からカルボキシ末端まで並んだ、3つのCDRおよび4つのFWからなる。本開示は、VHおよびVL配列、ならびにCDR1、CDR2およびCDR3に対応する部分配列を表す。したがって、当業者は、FW1、FW2、FW3およびFW4の配列は、等しく開示されていることを理解する。特定のVHの場合、FW1は、VHのN末端とVH-CDR1のN末端との間の部分配列であり、FW2は、VH-CDR1のC末端とVH-CDR2のN末端との間の部分配列であり、FW3は、VH-CDR2のC末端とVH-CDR3のN末端との間の部分配列であり、FW4は、VH-CDR3のC末端とVHのC末端との間の部分配列である。同様に、特定のVLの場合、FW1は、VLのN末端とVL-CDR1のN末端との間の部分配列であり、FW2は、VL-CDR1のC末端とVL-CDR2のN末端との間の部分配列であり、FW3は、VL-CDR2のC末端とVL-CDR3のN末端との間の部分配列であり、FW4は、VL-CDR3のC末端とVLのC末端との間の部分配列である。
重鎖および軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。抗体の定常領域は、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)および古典的な補体系の第1の構成成分(C1q)を含めた、宿主組織または因子への免疫グロブリンの結合を媒介することができる。本開示の例示的な抗体は、典型的な抗体、scFvおよびそれらの組
合せを含み、この場合、例えば、scFvは、典型的な抗体の重鎖および/または軽鎖のどちらか一方のN末端に共有結合により連結(例えば、ペプチド結合により、または化学リンカーによる)されているか、または典型的な抗体の重鎖および/または軽鎖にインターカレートされている。
本明細書で使用する場合、用語「抗体」は、抗体が所望の生物活性を示す限り、無傷ポリクローナル抗体、無傷モノクローナル抗体、抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2およびFv断片など)、一本鎖可変断片(scFv)、ジスルフィド安定化scFv、少なくとも2つの無傷抗体および/またはその抗原結合部分から生成した二重特異性抗体などの多重特異性抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、抗体の抗原決定部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む任意の他の修飾免疫グロブリン分子を包含する。
抗体は、免疫グロブリンの5種の主要なクラス(アイソタイプ):それぞれ、アルファ、デルタ、イプシロン、ガンマおよびミューと呼ばれる、これらの重鎖定常ドメインの同一性に基づいて、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM、またはこれらのサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)のいずれかとすることができる。免疫グロブリンの異なるクラスは、異なる周知のサブユニット構造および三次元立体配置を有する。抗体は、裸のまま、または治療剤もしくは診断剤などの他の分子にコンジュゲートされて、イムノコンジュゲートを形成することができる。
CDRを決定するため、少なくとも2つの技法が存在する:(1)種間配列変化に基づく手法(すなわち、Kabatら、Sequences of Proteins of
Immunological Interest(第5版、1991年、米国国立衛生研究所、Bethesda Md.)、および(2)抗原-抗体複合体の結晶学的検討に基づく手法(Al-lazikaniら(1997年)J.Molec.Biol.273巻:927~948年))。さらに、これらの2つの手法の組合せが時として、当分野において使用されて、CDRを決定する。Kabatの番号付けシステムは、可変ドメインにおける残基を参照する際に、一般に使用される(およそ、軽鎖の残基1~107、および重鎖の残基1~113)(例えば、Kabatら、Sequences of Immunological Interest.第5版、Public Health Service、米国国立衛生研究所、Bethesda、Md.(1991年))。
「Kabatと同様のアミノ酸位置の番号付け」、「Kabat位」という言い回し、およびそれらの文法上の変化形は、Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、Public Health Service、米国国立衛生研究所、Bethesda、Md.(1991)における、抗体の編集物の重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインに使用される番号付けシステムを指す。この番号付けシステムを使用して、実際の線状アミノ酸配列は、可変ドメインのFWまたはCDRの短縮化、またはこれらへの挿入に対応する、ほとんどないまたは追加のアミノ酸を含有することができる。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後に、単一アミノ酸挿入物(Kabatによる残基52a)、および重鎖FW残基82の後に、挿入された残基(例えば、kabatによる、残基82a、82bおよび82cなど)を含むことができる。表1を参照されたい。
Figure 0007637166000001
残基のKabat番号付けは、「標準」Kabat番号付け配列による、抗体の配列の相同性の領域における、アライメントにより与えられた抗体について決定することができる。Chothiaは、代わりに、ループ構造の位置を指す(ChothiaおよびLesk J.Mol.Biol.196巻:901~917頁(1987年))。Kabat番号付けの慣習を使用して番号付けした場合、ChothiaのCDR-H1ループの端部は、該ループの長さに応じて、H32とH34との間で変わる(これは、Kabatの番号付けスキームは、H35AおよびH35Bにおける挿入と見なし、35Aも35Bも存在しない場合、ループは32で終わり、35Aしか存在しない場合、ループは33で終わり、35Aと35Bの両方が存在する場合、ループは、34で終わるからである)。AbM超可変領域は、KabatのCDRとChothiaのループ構造との間の折衷となり、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用される。
IMGT(ImMunoGeneTics)はまた、CDRを含めた、免疫グロブリン可変領域に対する番号付けシステムを提供する。例えば、参照により本明細書に組み入れられるLefranc、M.P.ら、Dev.Comp.Immunol.27巻:55~77頁(2003年)を参照されたい。IMGT番号付けシステムは、5,000を超える配列のアライメント、構造データおよび超可変ループの特徴付けに基づいており、すべての種に対する可変領域およびCDR領域の容易な比較を可能にする。IMGTの番号付けスキームによれば、VH-CDR1は26~35位に存在し、VH-CDR2は51~57位に存在し、VH-CDR3は93~102位に存在し、VL-CDR1は27~32位に存在し、VL-CDR2は50~52位に存在し、VL-CDR3は89~97位に存在する。
本発明において議論されているすべての重鎖定常領域アミノ酸の位置に関すると、番号付けは、Edelmanら、1969年、Proc.Natl.Acad.Sci.USA63巻(1号):78~85頁に最初に記載されるEU指標に準拠しており、配列決定された最初のヒトIgGである、骨髄腫タンパク質EUのアミノ酸配列を記載している。EdelmanらのEU指標は、Kabatら、1991年、Sequences of
Proteins of Immunological Interest、第5版、米国国立衛生研究所(United States Public Health Service, National Institutes of Health)、Bethesdaにも説明されている。したがって、言い回し「Kabatに
説明されているEU指標」または「KabatのEU指標」および「Kabatに説明されているEU指標による位置」およびその文法上の変化形は、Kabat 1991年に説明されているEdelmanらのヒトIgG1 EU抗体に基づく残基の番号付けシステムを指す。
可変ドメイン(重鎖および軽鎖の両方)および軽鎖定常領域アミノ酸配列に使用される番号付けシステムは、Kabat 1991年に説明されているものである。
本明細書で使用する場合、Fc領域は、第1の定常領域免疫グロブリンドメインを除く、抗体の定常領域を含むポリペプチドを含む。したがって、Fcとは、IgA、IgDおよびIgGの最後の2つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにIgEおよびIgMの最後の3つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにこれらのドメインに対する可撓性ヒンジN末端を指す。IgAおよびIgMの場合、Fcは、J鎖を含むことができる。IgGの場合、Fcは、免疫グロブリンドメインCガンマ2およびCガンマ3(Cγ2およびCγ3)、ならびにCガンマ1(Cγ1)とCガンマ2(Cγ2)との間のヒンジを含む。
Fc領域の境界は、様々となり得るが、ヒトIgG重鎖のFc領域は、通常、そのカルボキシ末端へのC226またはP230残基を含むことが定義されており、この場合、番号付けは、Kabatに説明されているEU指標に従う。Fcは、単離におけるこのような領域、または抗体、抗体断片もしくはFc融合タンパク質に関する、このような領域を指すことができる。
多形は、抗体定常領域(例えば、以下に限定されないが、Kabatに説明されているEU指標による番号付けすると、位置270、272、312、315、356および358を含めた、Fc位置)内のいくつかの異なる位置において観察され、したがって、提示されている配列と従来技術における配列との間にわずかな差異が存在し得る。ヒト免疫グロブリンの多形は、十分に特徴付けられている。現在、18Gmアロタイプが知られている:G1m(1、2、3、17)またはG1m(a、x、f、z)、G2m(23)またはG2m(n)、G3m(5、6、10、11、13、14、15、16、21、24、26、27、28)またはG3m(b1、c3、b3、b0、b3、b4、s、t、g1、c5、u、v、g5)。Lefrancら、The human IgG subclasses:molecular analysis of structure、function and regulation.Pergamon、Oxford、43~78頁(1990年);Lefrancら(1979年)、Hum.Genet.:50巻、199~211頁を参照されたい。本発明の抗体は、任意の免疫グロブリン遺伝子の任意のアロタイプ、イソアロタイプまたはハプロタイプを取り込むことができ、本明細書において提示されている配列のアロタイプ、イソアロタイプまたはハプロタイプに限定されないことが具体的に包含されている。
抗体結合部位:用語「抗体結合部位」とは、相補性抗体が特異的に結合する連続部位または不連続部位(すなわち、エピトープ)を含む、抗原(例えば、FIXaまたはFXz)における領域を指す。したがって、抗体結合部位は、エピトープの上の抗原であって、結合親和性および/もしくは安定性などの特性を決定することができる、または抗原酵素活性もしくは二量化などの特性に影響を及ぼし得る、抗原における追加的な領域を含むことができる。したがって、2つの抗体が、抗原内の同じエピトープに結合する場合でさえも、抗体分子が、エピトープの外側のアミノ酸との個別の分子内接触を確立する場合、このような抗体は、個別の抗体結合部位に結合すると見なされる。
抗原結合部分:本明細書で使用する場合、用語「抗原結合部分」とは、「抗原結合断片
」と互換的に使用することができ、無傷抗体と同じエピトープへの特異的結合が可能な無傷抗体の部分を指す。特に、抗原結合部分は、無傷抗体の1つまたはそれ以上のCDRを含む無傷抗体の一部分または部分を指す。抗体の抗原結合機能は、完全長抗体の断片により行われることは当分野で公知である。抗体断片の例には、以下に限定されないが、Fab、Fab’、F(ab’)2およびFv断片、線状抗体、一本鎖抗体、および抗体断片から形成された多重特異性抗体が含まれる。
抗原結合性分子:用語「抗原結合性分子」および「結合性分子」は、本開示において互換的に使用され、本明細書で定義されている抗体、および同じエピトープに結合可能な、本明細書に開示される抗体のCDRの少なくとも1つを含む他の分子実体を包含する。例えば、この用語は、フィブロネクチンIII型(モノボディ)の足場、1つまたはそれ以上のCDRがグラフト化される他の足場系(例えば、テネシイン)、アプタマーなどに基づく擬似抗体を含む。一部の態様では、抗体結合性分子は、二重特異性、すなわち「二重特異性結合性分子」または「二重特異性分子」とすることができる。
約:本明細書で使用する場合、用語「約」とは、1つまたはそれ以上の目的の値に適用する場合、明記した参照値に類似する値を指す。ある種の実施形態では、用語「約」とは、特に明記しない限り、または特に文脈から明白ではない限り(このような数は、可能な値の100%を超える場合を除く)、明記した参照値のどちらかの方向(明記した参照値より大きいまたは小さい)の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%またはそれ未満の範囲内に収まるある範囲の値を指す。
関連する:疾患に関連して本明細書で使用する場合、用語「関連する」は、問題の症状、測定値、特徴または状況が、その疾患の診断、発症、存在または進行にリンクしていることを意味する。関連とは、疾患に原因がリンクしていることがあるが、必要ではない。
用語「関連する」、「コンジュゲートされている」、「リンクしている」、「結合している」および「拘束されている」は、2つまたはそれ以上の部分に関して使用する場合、それらの部分が、物理的に結合されて、または互いに、直接的に、または架橋剤として働く1つもしくはそれ以上の追加の部分により連結されて、十分に安定な構造を形成し、その結果、その部分は、その構造が使用される条件下、例えば、生理的条件下で物理的に結合されている状態にあることを意味する。「結合」は、厳密に直接的な化学共有結合による必要はない。「結合」は、十分に安定なイオン性結合もしくは水素結合、またはハイブリッド化をベースとする結合をやはり示唆してもよく、こうして、「結合した」実体は、物理的に結合した状態を維持する。
結合親和性:「結合親和性」とは、一般に、ある分子(例えば抗体)の単一結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合性相互作用を総和したものの強度を指す。特に示さない限り、本明細書で使用する場合、「結合親和性」とは、結合ペア(例えば、抗体と抗原)のメンバー間の1:1相互作用を反映する、潜在的な結合親和性を指す。そのパートナーYに対する分子Xの親和性は、解離定数(K)よって一般に表すことができる。親和性は、本明細書に記載される方法を含めた、当分野において公知の一般方法によって測定することができる。親和性の低い抗体は、一般に、抗原にゆっくりと結合して、容易に解離する傾向がある一方、親和性の高い抗体は、一般に、より速く結合して、より長く結合を維持する傾向がある。結合親和性を測定する様々な方法が、当分野において公知であり、これらのいずれも、本開示の目的に使用することができる。
用語「結合親和性がより高い」または「親和性がより大きい」とは、本発明の抗体のいずれかに適用した場合、参照抗体に対して、結合親和性の増大(例えば、Kにより測定される)を指す。一部の実施形態では、参照抗体は、親和性の成熟していない対応する抗
体のことである。一部の実施形態では、参照抗体は、同一特異性を有する別の抗体(例えば、本明細書に開示される抗FIXaの場合、参照抗体は、当分野で公知の別の抗FIXまたは抗FIXa抗体とすることができる)である。一部の実施形態では、結合親和性の増大は、同じ凝固因子(例えば、FIXまたはFX)、因子の形態(例えば、FIXaまたはFXz)または抗原結合部位(例えば、エピトープ)に対する参照抗体の結合親和性よりも、例えば、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または少なくとも約100%高いとすることができる。一部の実施形態では、結合親和性の増大は、同じ凝固因子(例えば、FIXまたはFX)、因子の形態(例えば、FIXaまたはFXz)または抗原結合部位(例えば、エピトープ)に対する参照抗体の結合親和性よりも、例えば、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍または少なくとも約10倍高いとすることができる。
結合:用語「結合」とは、2つの分子、例えば、抗体と抗原の間の物理的な相互作用を指す。
(i)結合特異性:用語「特異性」とは、結合性分子、例えば抗体が、様々な抗原性部位に対して、1つの抗原性部位(例えば、エピトープ)に優先的に結合する能力を指し、高い親和性を必ずしも暗示するものではない。用語「結合特異性」および「特異性」は、互換的に使用され、(i)結合性分子の特定の部分、と(ii)特定のエピトープに特異的に結合する(以下の「特異的結合」の定義を参照されたい)結合性分子の能力の両方を指すことができる。例えば、一部の実施形態では、本明細書に開示される二重特異性抗体は、2つの結合特異性、すなわち、例えばFIXaへの第1の結合特異性、および例えばFXzへの第2の結合特異性を含む(この文脈では、特定の抗原決定基への二重特異性抗体の結合の特異的領域などの「結合特異性」は、「結合ドメイン」と等価である)。
(ii)特異的結合:結合性分子、例えば、抗体は、抗原と結合性分子との間の特異的相互作用の免疫学的反応が存在する場合、「特異的に結合する」。用語「特異的に結合する」は、抗体が生成して、その可変領域を介して、抗原に結合することを意味する。用語「非特異的な結合」は、抗体が抗原に特異的に結合するよう生成しないが、非特異的な手段を介して、抗原にいくらか結合することを意味する。一例として、抗体は、抗体分子のFc部分を介して、Fc受容体に非特異的に結合すると予想される。別の例として、ある種の抗体は、それらが生成しない抗原と誤って交差反応することがある。
(iii)優先的な結合:結合性分子、例えば、抗体は、これが他の物質に結合するよりも、より大きな親和性、アビディティーで、一層容易に、および/またはより長い期間で結合する場合、抗原に「優先的に結合する」。例えば、FIXaエピトープに優先的に結合する抗体は、それらが、他のFIXaエピトープまたは非FIXaエピトープに結合するよりも、より大きな親和性、アビディティー、一層容易に、および/またはより長い期間でこのエピトープに結合する抗体である。例えば、抗FIX抗体の50%、60%、70%、80%、90%または95%超が、FIXaとFIXzの両方の存在下で、FIXaに結合する場合、抗FIX抗体は、FIXチモーゲンよりも活性化FIXに優先的に結合する。例えば、第1の標的に優先的に結合する抗体(または部分もしくはエピトープ)は、第2の標的に優先的に結合することがあり、または優先的に結合しないことがあることが、この定義を一読することによりやはり理解される。したがって、「優先的な結合」は、排他的な結合を必ずしも必要としない(排他的な結合を含むことができる)。したがって、一部の態様では、「優先的な結合」は、「排他的な結合」とすることができる。これらの概念を例示するため、抗FIXの50%が、FIXチモーゲンに特異的に結合し、FIXaに50%特異的に結合する場合、このような結合は、「非選択的」または「非優先的」となる。抗FIXの50%未満しか、FIXチモーゲンに結合せず、50%を超えてFXaに結合する場合、抗FIXは、FIXaに「優先的に結合する」。抗FIXが、
FIXチモーゲンに結合せず、FIXaにしか結合しない場合、抗FIXは、FIXaに「排他的に結合する」。
生物サンプル:用語「生物サンプル」とは、本明細書で使用する場合、対象、細胞株、組織培養物、または本明細書に開示される結合性分子によって特異的に認識される抗原を含む分子を潜在的に含む他の供給源から得られた任意のサンプルを指す。一部の態様では、生物サンプルは、血液サンプル、または血液サンプルに由来するサンプル(例えば、血漿)である。哺乳動物からの組織生検体および体液を得るための方法は、当分野で周知である。
二重特異性抗体:「二重特異性抗体」は、「二重特異性分子」または「二重特異性結合性分子」の特定のタイプである。用語「二重特異性抗体」は、2つの異なる抗原結合部位を介して、少なくとも2つの抗原決定基(例えば、エピトープ)に結合することができる抗体を意味する。ある種の実施形態では、二重特異性抗体は、2つの抗原決定基(例えば、エピトープ)に同時に結合することができる。一部の実施形態では、二重特異性抗体は、その結合アーム(一対の重鎖/軽鎖)の1つの上の1つの抗原(エピトープ)に結合し、その第2の結合アーム(異なる一対の重鎖/軽鎖)上の異なる抗原(またはエピトープ)に結合する。一部の実施形態では、二重特異性抗体は、2つの個別の抗原結合アーム(特異性とCDR配列の両方における)を有することができ、それが結合する各抗原に対して一価となる。二重特異性抗体には、例えば、クアドローマ技術(MilsteinおよびCuello(1983年) Nature 305巻(5934号):537~40頁)により、2つの異なるモノクローナル抗体の化学コンジュゲート(Staerzら(1985年) Nature 314巻(6012号):628~31頁)により、またはFc領域に変異を導入するノブイントゥーホール(knob-into-hole)もしくは類似の手法(Holligerら(1993年)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.90巻(14号):6444~6448頁)により生成したものが含まれる。
幅広い組換え二重特異性抗体のフォーマットが、例えば、IgG抗体フォーマットおよび一本鎖ドメインの例えば融合によって、この10年間に開発された(Kontermann RE、mAbs 4巻:2号(2012年)1~16頁を参照されたい)。可変ドメインVLおよびVH、または定常ドメインCLおよびCH1が、互いに置き換えられている二重特異性抗体は、WO2009080251およびWO2009080252に記載される。
「ノブイントゥーホール」として知られている、誤対合副生物の問題を回避する手法は、CH3ドメインに変異を導入して、接触境界部を修飾することにより、2つの異なる抗体重鎖の対形成を強制的に行うことを目的とする。かさ高いアミノ酸は、1つの鎖上で、短い側鎖を有するアミノ酸により置き換えられて、「ホール」を生成した。反対に、大きな側鎖を有するアミノ酸は、他のCH3ドメインに導入され、「ノブ」を生成した。これらの2つの重鎖(および、両方の重鎖に適切となる必要がある2つの同一軽鎖)を共発現させることにより、ホモ二量体形成(「ホール-ホール」または「ノブ-ノブ」)に対して、高い収率のヘテロ二量体形成(「ノブ-ホール」)が観察された(Ridgway JB、Presta LG、Carter P;およびWO1996027011)。ヘテロ二量体の割合は、ファージディスプレイ手法、およびヘテロ二量体を安定化するためのジスルフィド架橋の導入を使用して、2つのCH3ドメインの相互作用表面を再モデリングすることによって、さらに高めることができる(Merchant A.Mら、Nature Biotech 16巻(1998年)677~681頁;ATwell S、Ridgway JB、Wells JA、Carter P.、J Mol Biol 270巻(1997年)26~35頁)。ノブイントゥーホール技術に対する新規手
法は、例えば、EP1870459A1、Xie,Z.ら、J Immunol Methods 286巻(2005年)95~101頁に記載されており、FC部分に関してノブイントゥーホール技術と組み合わせてscFvを使用する二重特異性抗体のフォーマットを指す。
抗体のモジュール構造を活用して、60を超える異なる二重特異性抗体フォーマットが作製されている。その全体が参照により本明細書に組み入れられる、Spiessら(2015年)Molecular Immunology 67巻:95~106頁を参照されたい。したがって、一部の態様では、二重特異性抗体フォーマットは、クロスMab、DAF(二重作用Fab)(ツーインワン(two-in-one))、DAF(フォーインワン)、DutaMab、DT-IgG、ノブインホール共通LC、ノブインホールアセンブリ、電荷対、Fab-アーム交換、SEEDボディ、Triomab、LUZ-Y(2つのHCのヘテロ二量化を含めた、ロイシンジッパーを含む二重特異性抗体)、Fcab、Kλ-ボディ、オルソゴナルFab、DVD-IgG(デュアル可変ドメインIgG)、IgG(H)-scFv、scFv-(H)IgG、IgG(L)-scFv、scFv-(L)IgG、IgG(L,H)-Fv、IgG(H)-V、V(H)-IgG、IgG(L)-V、V(L)-IgG、KIH IgG-scFab、2scFv-IgG、IgG-2scFv、scFv4-Ig、Zyボディ、DVI-IgG(フォーインワン)、ナノボディ、ナノボディ-HSA、BiTE(二重特異性T細胞エンゲージャー)、ダイアボディ、DART(デュアル親和性再標的化)、TandAb(タンデム抗体)、scダイアボディ、scダイアボディ-CH3、トリプルボディ、ミニ抗体、ミニボディ、TriBiミニ抗体、scFv-CH3 KIH、Fab-scFv、scFv-CH-CL-scFv、F(ab’)2、F(ab’)2-ScFv2、scFv-KIH、Fab-scFv-Fc、四価HC Ab、scダイアボディ-Fc、ダイアボディ-Fc、タンデムscFv-Fc、イントラボディ、ドックアンドロック、ImmTAC、HSAボディ、scダイアボディ-HSA、タンデムscFv-毒素、IgG-IgG、Cov-X-ボディおよびscFv1-PEG-scFV2から選択される。
一部の態様では、二重特異性抗体は、鎖Aおよび鎖Bを含む、非対称性(例えば、ヘテロ二量体)抗体であり、
(i)鎖Aは、T336W変異を含み、鎖Bは、T366W、L368AおよびY407V変異を含む(ノブインホールフォーマット);
(ii)鎖Aは、F405L変異を含み、鎖Bは、K409R変異を含む(デュオボディフォーマット);
(iii)鎖Aは、T350V、L351Y、F405AおよびY407V変異を含み、鎖Bは、T350V、T366L、K392LおよびT394W変異を含む(azymetricフォーマット);
(iv)鎖Aは、K409DおよびK392D変異を含み、鎖Bは、D399KおよびE356K変異を含む(電荷対フォーマット);
(v)鎖Aは、D221E、P228EおよびL368E変異を含み、鎖Bは、D221R、P228RおよびK409R変異を含む(電荷対フォーマット);
(vi)鎖Aは、S364HおよびF405A変異を含み、鎖Bは、Y349TおよびT394F変異を含む(HA-TFフォーマット);または
(vii)鎖Aは、IgG/Aキメラを含み、鎖Bもまた、IgG/Aキメラ(SEEDボディフォーマット)を含む。
一部の態様では、二重特異性抗体は、追加の抗原結合単位を有する、軽鎖または重鎖のどちらか一方のアミノ末端またはカルボキシ末端のどちらか一方を付加することにより、二重特異性となるよう操作された一特異性抗体である。これらの付加的な抗原結合単位の代替は、単一ドメイン抗体(不対VLまたはVH)、対抗体可変ドメイン(例えば、Fv
またはscFv)または操作されたタンパク質足場を含む。一部の態様では、本発明の二重特異性分子は、二重特異性抗体断片を含む。二重特異性抗体定常ドメインのいくつかまたはすべてを欠く、多数の二重特異性断片形態が、当分野において公知である。一部の態様では、本発明の二重特異性分子は、二重特異性融合タンパク質、例えば、ImmTAC(親和性の成熟した受容体に連結したscFv)である。他の態様では、二重特異性分子は、二重特異性抗体コンジュゲートである。
二重特異性分子:上記の「抗原結合性分子」/「結合性分子」の定義を参照されたい。
キメラ抗体:用語「キメラ」抗体およびその文法上の変化形は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列が2種以上の動物種から誘導された、抗体を指す。通常、軽鎖と重鎖の両方の可変領域は、所望の特異性、および/または親和性、および/または能力を有する、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギなど)の1つの種から誘導された抗体の可変領域に相当する一方、定常領域は、別の種(通常、ヒト)から誘導された抗体における配列と相同性であり、その種における免疫応答の誘発を回避する。
相補性決定領域:用語「相補性決定領域」または「CDR」は、抗原標的に特異的に結合することが可能なアミノ酸配列を含有するH(重)またはL(軽)鎖のどちらかの可変領域を指す。これらのCDR領域は、特定の抗原決定基の構造に関する抗体の基本的特異性を担う。このような領域はまた、「超可変領域」とも呼ばれる。上記の「抗体」の定義を参照されたい。
保存的アミノ酸置換:「保存アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が類似側鎖を有するアミノ酸残基により置き換えられたものである。類似側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当分野において定義されており、塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニンまたはヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸)、非帯電性の極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシンまたはシステイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニンまたはトリプトファン)、ベータ-分岐側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンまたはヒスチジン)を含む。したがって、ポリペプチド中のアミノ酸が、同じ側鎖ファミリーに由来する別のアミノ酸により置き換えられる場合、このアミノ酸置換は、保存的であると考えられる。別の態様では、アミノ酸鎖は、側鎖ファミリーメンバーの順序および/または組成が異なる、構造的に類似した鎖により保存的に置き換えられる。
非保存的アミノ酸置換は、(i)電気陽性側鎖を有する残基(例えば、Arg、HisまたはLys)が、電気陰性側鎖(例えば、GluまたはAsp)と、もしくはこれによって置き換えられている、(ii)親水性残基(例えば、SerまたはThr)が、疎水性残基(例えば、Ala、Leu、Ile、PheまたはVal)と、もしくはこれにより置き換えられている、(iii)システインまたはプロリンが、任意の他の残基と、もしくはこれにより置き換えられている、または(iv)かさ高い疎水性または芳香族側鎖を有する残基(例えば、Val、His、IleまたはTrp)は、小さな側鎖(例えば、AlaまたはSer)を有するものまたは側鎖を有さない(例えば、Gly)ものと、またはこれにより置き換えられている。
他のアミノ酸置換は、当業者により容易に特定される。例えば、アミノ酸のアラニンの場合、置換は、D-アラニン、グリシン、ベータ-アラニン、L-システインおよびD-システインのいずれか1つから採用される。リシンの場合、置換は、D-リシン、アルギニン、D-アルギニン、ホモ-アルギニン、メチオニン、D-メチオニン、オルニチンま
たはD-オルニチンのいずれか1つとすることができる。一般に、単離されたポリペプチドの特性の変化を誘発することが予想される機能的に重要な領域における置換は、(i)極性残基、例えば、セリンまたはトレオニンは、疎水性残基、例えば、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニンまたはアラニンに(またはこれにより)置き換えられている;(ii)システイン残基は、他の任意の残基に(またはこれにより)置き換えられている;(iii)電気陽性側鎖を有する残基、例えば、リシン、アルギニンまたはヒスチジンは、電気陰性側鎖を有する残基、例えば、グルタミン酸またはアスパラギン酸に(またはこれにより)置き換えられている;または(iv)かさ高い側鎖を有する残基、例えば、フェニルアラニンは、このような側鎖を有さないもの、例えばグリシンに(またはこれにより)置き換えられている。上述の非保存的置換の1つが、タンパク質の機能的な特性を改変することができる可能性は、タンパク質の機能的に重要な領域に関して、置換位置にもやはり関連する:したがって、一部の非保存的置換は、生物学的特性にほとんどまたは全く影響を及ぼし得ない。
保存されている:本明細書で使用する場合、用語「保存されている」とは、比較されている2つ以上の配列の同じ位置において、改変が発生していないものである、それぞれ、ポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列のヌクレオチドまたはアミノ酸残基を指す。比較的、保存されているヌクレオチドまたはアミノ酸は、配列のどこか他の場所に現れるヌクレオチドまたはアミノ酸よりも多くの関連配列の中で保存されているものである。
一部の実施形態では、2つ以上の配列が、互いに100%同一である場合、「完全に保存されている」または「同一」であると言うことができる。一部の実施形態では、2つ以上の配列は、互いに、少なくとも70%同一、少なくとも80%同一、少なくとも90%同一、または少なくとも95%同一である場合、「高度に保存されている」と言われる。一部の実施形態では、2つ以上の配列は、互いに、約70%同一、約80%同一、約90%同一、約95%、約98%または約99%同一である場合、「高度に保存されている」と言われる。一部の実施形態では、2つ以上の配列は、互いに、少なくとも30%同一、少なくとも40%同一、少なくとも50%同一、少なくとも60%同一、少なくとも70%同一、少なくとも80%同一、少なくとも90%同一、または少なくとも95%同一である場合、「保存されている」と言われる。一部の実施形態では、2つ以上の配列は、互いに、約30%同一、約40%同一、約50%同一、約60%同一、約70%同一、約80%同一、約90%同一、約95%同一、約98%同一、または約99%同一である場合、「保存されている」と言われる。配列の保存は、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドの全体の長さに適用することができ、またはその一部、領域または特徴部に適用することができる。
交差競合する:用語「競合する」または「交差競合する」は、結合性分子、例えば抗体に関して本明細書で使用する場合、第1の結合性分子、例えば第1の抗体またはその抗原結合性部分が、第2の結合性分子、例えば第2の抗体またはその抗原結合部分の結合に十分に類似して、エピトープに結合し、こうして、その同族エピトープとの第1の結合性分子の結合結果が、第2の結合性分子の非存在下で、第1の結合性分子の結合と比べて、第2の結合性分子の存在下で、検出可能に低下することを意味する。そのエピトープへの第2の結合性分子の結合がやはり、第1の結合性分子の存在下で検出可能に低下する別の可能性が、場合としてあり得るが、必要ではない。すなわち、第1の結合性分子は、第2の分子が、そのそれぞれのエピトープへの第1の結合性分子の結合を阻害することなく、そのエピトープへの第2の結合性分子の結合を阻害することができる。しかし、各結合性分子は、同じ程度であるか、より大きな程度であるかまたはより小さな程度であるかに関わりなく、その同族エピトープを有する他の結合性分子の結合を検出可能に阻害する場合、この結合性分子は、それらの個々のエピトープの結合と、互いに「交差競合する」と言われる。競合性と交差競合性の結合性分子のどちらも、本発明によって包含されている。
結合性分子が交差競合する場合、結合性分子、例えば、抗体は、「同じエピトープに結合する」または「同じ結合部位を含む」と言われるか、または「実質的に同じ結合」特徴を有しており、その結果、1つの抗体しか、所与の時間点で、エピトープに結合することができない、すなわち、1つの結合性分子は、他の分子の結合を阻害するか、またはその影響をモジュレートする。
本明細書における競合は、競合ELISA解析により、または例えば、実施例の項目に記載されるForteBio解析により決定すると、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%または約100%よりも大きな相対的阻害を意味する。特定の文脈において、競合の好適なレベルとなる診断基準として、相対阻害の閾値がより高く設定することが望ましいことがある。したがって、例えば、抗体が十分に競合的と考えられる前に、少なくとも約40%、または少なくとも約45%、または少なくとも約50%、または少なくとも約55%、または少なくとも約60%、または少なくとも約65%、または少なくとも約70%、または少なくとも約75%、または少なくとも約80%、または少なくとも約85%、または少なくとも約90%、または少なくとも約95%の相対阻害、または約100%にもなる相対阻害が検出される、競合的結合に関する診断基準を設定することが可能である。
有効量:本明細書で使用する場合、用語「有効量の」薬剤、例えば、抗体などの治療剤は、有益な結果または所望の結果、例えば臨床的結果をもたらすのに十分なそのような量であり、したがって、「有効量」は、適用される状況に依存する。例えば、出血を処置する治療剤を投与する状況では、有効量の薬剤は、例えば、その薬剤を投与しない場合に得られる応答と比べて、出血の発生を低減または低下させるのに十分な量である。用語「有効量」は、「有効用量」、「治療有効量」または「治療有効用量」と互換的に使用することができる。
エフェクター機能:抗体の「エフェクター機能」は、補体依存性細胞毒性(CDC)と称される過程において、標的抗原、例えば細胞病原体を溶解するのを支援することができる補体タンパク質に結合する能力である。Fc領域の別のエフェクター活性は、他の免役効果の引き金となる能力を有する、免疫細胞、いわゆるエフェクター細胞の表面のFc受容体(例えば、FcγR)に結合することである。抗体のエフェクター機能は、例えば、Fc領域のない抗体断片(例えば、Fab、F(ab’)2または一本鎖Fv(scFv)など)を使用することにより、Fc領域中の特定の残基に連結している糖を除去することにより(非グリコシル化抗体)、またはIgG1の代わりに、IgG4抗体(「エフェクターのないIgG4 Fc」)に由来するFc領域を使用することにより回避することができる。IgG4抗体は、IgG1よりも、補体活性化および抗体依存性細胞毒性のレベルを低く持たせることにより特徴付けられることが周知である。
操作された抗体:本明細書で使用する場合、本発明の実施形態は、それらが、構造上であるかまたは化学的であるかに関わらず、開始点、野生型または天然分子から変化している特徴または特性をもたせるよう設計されている場合、「操作されている」。この点で、「操作された抗体」は、例えば、置換/変異により、親和性、血漿中半減期などが改善されている抗体であり、これらの抗体のフォーマットは、修飾されている(例えば、scFvまたは二重特異性抗体を生成することにより)か、または抗体に親和性成熟が施されている。
エピトープ:用語「エピトープ」は本明細書で使用する場合、結合性分子、例えば抗体に結合することが可能な抗原タンパク質決定基(例えば、FIXaまたはFXzのアミノ酸部分配列)を指す。エピトープは、通常、アミノ酸または糖側鎖などの分子の化学的な活性な表面基からなり、通常、特異的な三次元構造特徴および特異的な電荷特徴を有する。エピトープを認識する抗体または結合性分子の部分は、パラトープと呼ばれる。プロテイン抗原のエピトープは、その構造およびパラトープとの相互作用に基づいて、2つの分類、すなわち立体構造エピトープおよび線状エピトープに分けられる。立体構造エピトープは、抗原のアミノ酸配列の不連続区域からなる。これらのエピトープは、抗原の3D表面の特徴および形状、または三次構造に基づくパラトープと相互作用する。対照的に、線状エピトープは、それらの一次構造に基づくパラトープと相互作用する。線状エピトープは、抗原に由来するアミノ酸の連続配列によって形成される。
発現ベクター:「発現ベクター」は、適切な宿主に導入されると、ポリペプチドに転写および翻訳されるポリヌクレオチドである。「発現系」は、通常、所望の発現産生物を生じるよう機能することができる、発現ベクターからなる好適な宿主細胞を指す。本発明による抗体(例えば、二重特異性抗体)は、好ましくは、組換え手段により生成される。このような方法は、技術の現状で広く知られており、抗体ポリペプチドのその後の単離を含む原核生物細胞および真核細胞でのタンパク質の発現、および通常、薬学的に許容される純度への精製を含む。
生殖系配列:本明細書で使用する場合、用語「生殖系配列」とは、再配列されていない免疫グロブリンDNA配列の配列を指す。再配列されていない免疫グロブリンのいかなる手好適な供給源も使用することができる。用語「生殖系」とは、抗原への抗体の曝露前の、V、DおよびJミニ遺伝子の配列を指す。再配列された「V領域」は、V、DおよびJ(重鎖の場合)またはVおよびJミニ遺伝子(軽鎖の場合)の間の再配列事象に起因する遺伝的要素を記載する。「抗体V領域」は、V、DおよびJ要素によってコードされるポリペプチド領域を指す。「抗体V領域」は、再配列されたV、DおよびJミニ遺伝子によりコードされる。用語「V(D)J組換え」とは、V、DまたはJミニ遺伝子が、別のV、DまたはJミニ遺伝子に組み換えられている、任意の方法を指す。V領域は、完全長抗体、Fab、scFv、または抗体の任意の他の誘導体の部分とすることができる(以下の抗体の定義を参照されたい)。「生殖系V領域」とは、有意な突然変異現象前の、再配列されたV、DおよびJミニ遺伝子の配列を指す。生殖系V領域は、V-D、D-JまたはV-Jミニ遺伝子の連結部におけるランダムな挿入または欠失を有することがある。非生殖系V領域(または「成熟した」V領域)は、通常、5超の残基(結合部の欠失または挿入を含まない)による、ミニ遺伝子の生殖系配列とは異なる。
相同性:本明細書で使用する場合、用語「相同性」とは、ポリマー分子、例えば核酸分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間および/またはポリペプチド分子間の総合的な同系性を指す。一般に、用語「相同性」は、2つの分子間の進化的関係を暗示する。したがって、相同性である2つの分子は、共通の進化的祖先を有すると予想される。本発明の文脈では、相同性という用語は、同一性と類似性の両方を包含する。
一部の実施形態では、ポリマー分子は、分子中のモノマーの少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99%が、同一である(正確に同じモノマー)か、または類似している(保存的置換)場合、互いに「相同性」と見なされる。用語「相同性の」は、必ず、少なくとも2つの配列(ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列)間の比較を指す。
ヒト抗体:用語「ヒト抗体」は、ヒトにより産生される抗体、または当分野において公
知の技法(例えば、培養細胞での組換え発現、またはトランスジェニック動物での発現)のいずれかを使用して作製された、ヒトにより産生される抗体に相当するアミノ酸配列を有する抗体を意味する。したがって、用語ヒト抗体はまた、ヒトによって元々産生されたが、非ヒト系(例えば、化学合成により生成した;細菌、哺乳動物または昆虫細胞で組換え発現した;または動物対象において発現した)で発現される、抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体(または操作されたバリアントまたはその誘導体)を包含する。したがって、ヒト対象から、またはヒト細胞(例えば、ハイブリドーマ、または組換え抗体もしくはその断片を発現する細胞株)から得られ、続いて動物、例えばマウスにおいて発現した抗体は、ヒト抗体と見なされる。ヒト抗体のこの定義には、無傷または完全長抗体、その断片、ならびに/または例えばマウス軽鎖およびヒト重鎖ペプチドを含む抗体などの、少なくとも1つのヒトの重鎖および/または軽鎖ポリペプチドを含む抗体が含まれる。
ヒト化抗体:用語「ヒト化抗体」は、最小限の非ヒト(例えば、マウス)配列を含有するよう操作された、非ヒト(例えば、マウス)免役グロブリンに由来する抗体を指す。通常、ヒト化抗体は、CDRに由来する残基が、所望の特異性、親和性および能力を有する非ヒト種(例えば、マウス、ラット、ウサギまたはハムスター)のCDRに由来する残基により置き換えられた、ヒト免疫グロブリンである(Jonesら、1986年、Nature、321巻:522~525頁;Riechmannら、1988年、Nature、332巻:323~327頁;Verhoeyenら、1988年、Science、239巻:1534~1536頁)。一部の例では、ヒト免疫グロブリンのFW残基は、所望の特異性、および/または親和性、および/または能力を有する非ヒト種に由来する抗体中の対応する残基により置き換えられている。
ヒト化抗体は、FW領域中、および/または置き換えられた非ヒト残基内のどちらかにさらなる残基の置換によりさらに修飾されて、抗体特異性、および/または親和性、および/または能力を規定ならびに最適化することができる。一般に、ヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンに対応する、CDR領域のすべてもしくは実質的にすべてを含有する、少なくとも1つの、通常、2つもしくは3つの可変ドメインの実質的にすべてを含む一方、FW領域のすべてまたは実質的にすべては、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである。ヒト化抗体はまた、免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)、通常、ヒト免疫グロブリンのものの少なくとも一部を含むことができる。ヒト化抗体を生成するために使用される方法の例は、米国特許第5,225,539号または同第5,639,641号に記載される。
同一性:本明細書で使用する場合、用語「同一性」とは、ポリマー分子間、例えばポリペプチド分子またはポリヌクレオチド分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間のモノマーの総合的な保存を指す。例えば、いかなる追加的な修飾語のない用語「同一な」プロテインAがプロテインBと同一であるとは、その配列が100%同一である(100%配列同一性)ことを意味する。例えば「70%同一」として2つの配列が記載される場合、それらは、例えば「70%配列同一性」を有すると記載することと同じである。
2つのポリヌクレオチド配列の同一性のパーセントの算出は、例えば、最適比較目的のための2つの配列をアラインすることにより行うことができる(例えば、ギャップは、最適アライメントに対する第1および第2の核酸配列の一方または両方に導入され、非同一配列は、比較目的のため、無視される)。ある種の実施形態では、比較目的のためにアラインされた配列の長さは、基準配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%または100%である。対応するヌクレオチド位置におけるヌクレオチドを、次に、比較する。第1の配列中の位置が、第2の配列における対応する位置
と同じヌクレオチドによって占有されている場合、この分子は、その位置で同一である。2つの配列の間の同一性のパーセントは、配列が共有する同一の位置の数と相関し、2つの配列の最適アライメントに対して導入する必要があるギャップの数および各ギャップの長さが考慮される。配列の比較、および2つの配列の間の同一性率の決定は、算術アルゴリズムを使用して行うことができる。DNAおよびRNAを比較する場合、チミン(T)およびウラシル(U)は、等価と見なすことができる。
タンパク質とヌクレオチド配列の両方のアライメントに好適なソフトウェアプログラムが様々な供給元から入手可能である。配列同一性率を決定するための好適なプログラムの1つは、国立生物工学情報センターBLASTのウェブサイト(blast.ncbi.nlm.nih.gov)から入手可能なプログラムのBLASTスイートの一部である、bl2seqである。bl2seqは、BLASTNまたはBLASTPアルゴリズムのどちらか一方を使用して2つの配列間の比較を行う。BLASTNは、核酸配列を比較するために使用される一方、BLASTPは、アミノ酸配列を比較するために使用される。他の好適なプログラムは、例えば、Needle、Stretcher、Water、またはMatcher、バイオインフォマティクスプログラムのEMBOSSスイートの一部であり、www.ebi.ac.uk/Tools/psaにおいて、欧州バイオインフォマティクス研究所(EBI)からも入手可能である。
配列アライメントは、MAFFT、Clustal(Clustal W、Clustal XまたはClustal Omega)、MUSCLEなどの当分野において公知の方法を使用して行うことができる。
ポリヌクレオチドまたはポリペプチド基準配列とアラインする単一ポリヌクレオチドまたはポリペプチド標的配列内の異なる領域は、各々、それ自体の配列同一性率を有することができる。配列同一性率の値は、小数第2位で四捨五入されることが留意される。例えば、80.11、80.12、80.13および80.14は、80.1に切り捨てられる一方、80.15、80.16、80.17、80.18および80.19は80.2に切り上げられる。長さの値は、常に、整数となることも留意される。
ある種の態様では、第1のアミノ酸配列(または核酸配列)の第2のアミノ酸配列(または核酸配列)に対する同一性率(%ID)は、%ID=100×(Y/Z)として計算され、この場合、Yは、第1および第2の配列のアライメントの同一性の一致としてスコア化されるアミノ酸残基(または核酸塩基)の数(目視検査または特定の配列アライメントプログラムにより整列される)であり、Zは、第2の配列中の残基の合計数である。第1の配列の長さが、第2の配列よりも長い場合、第2の配列に対する第1の配列の同一性率は、第1の配列に対する第2の配列の同一性率より高い。
当業者は、配列同一性率を算出するための配列アライメントの生成は、一次配列データによって専ら推進されるバイナリ配列-配列比較に限定されないことを理解しているものと予想される。配列アライメントは、配列データを、構造データ(例えば、タンパク質結晶構造)、機能データ(例えば、変異の位置)または系統学的データなどの、不均質源からのデータと統合することにより生成することができるも理解されよう。複数の配列アライメントを生成するための不均質データを統合する好適なプログラムは、www.tcoffee.orgで入手可能な、および代替として例えばEBIから入手可能なT-Coffeeである。配列同一性率を算出するために使用される最終アライメントは、自動によりまたは手作業でのどちらかでキュレートすることができることがやはり理解されよう。
イムノコンジュゲート:用語「イムノコンジュゲート」は、本明細書で使用する場合、
結合性分子(例えば、抗FIXa、抗FXzまたは生体特異的抗FIXa/抗FXz)、および1つまたはそれ以上の部分、例えば、結合性分子に化学的にコンジュゲートされている治療部分または診断部分を含む化合物を指す。一般に、イムノコンジュゲートは、一般式:A-(L-M)nによって定義され、式中、Aは、結合性分子(例えば、抗体)であり、Lは、任意選択のリンカーであり、Mは、例えば、治療剤、検出可能な標識などとすることができる非相同性部分であり、nは整数である。イムノコンジュゲートはまた、反対の順序で一般式によって定義することもできる。一部の態様では、イムノコンジュゲートは、「抗体-薬物コンジュゲート」(「ADC」)である。本開示の文脈では、用語「イムノコンジュゲート」は、化学的にまたは酵素によるコンジュゲート分子に限定されない。本開示に使用される用語「イムノコンジュゲート」はまた、遺伝的融合を含む。
単離された:本明細書で使用する場合、用語「単離された」とは、結合した(天然であるか、または実験設定であるかに関わらない)構成成分の少なくとも一部から分離された、物質または実体(例えば、ポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または天然に見出されない形態の組成物)を指す。単離された物質(例えば、ヌクレオチド配列またはタンパク質配列)は、それらが結合していた物質を参照して、様々なレベルの純度を有することができる。
単離された物質および/または実体は、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも95%またはそれ超の、それらが最初に結合していた他の構成成分から分離される。
一部の実施形態では、単離された薬剤は、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%を超えるか、または約99%を超える純度である。
本明細書で使用する場合、ある物質が、他の構成成分を実質的に含まない場合、その物質は、「純粋」である。用語「実質的に単離された」とは、この化合物が、形成されたまたは検出された環境から実質的に分離されることを意味する。部分的な分離は、例えば、本開示の化合物に富む組成物を含むことができる。実質的な分離は、本開示の化合物またはその塩を、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、または少なくとも約99重量%含有する組成物を含むことができる。
「単離された」、本明細書に開示されるポリヌクレオチド(例えば、抗体)、ベクター、ポリペプチド、細胞、または任意の組成物は、天然には見出されない形態にある、ポリヌクレオチド(例えば、抗体)、ベクター、ポリペプチド、細胞または組成物である。単離されたポリヌクレオチド、ベクター、ポリペプチドまたは組成物は、これらがもはや、天然に見出される形態にない程度まで精製されたものを含む。一部の実施形態では、単離されたポリヌクレオチド、ベクター、ポリペプチドまたは組成物は、実質的に純粋である。
FVIIIa活性を擬似する:「FVIIIa活性を擬似する」への本明細書に開示される結合性分子の能力、すなわち、活性化第VIII因子の活性を擬似する能力は、当分野において公知の様々な方法により測定することができる。このような方法の1つは、本
明細書の実施例の項目に記載される発色アッセイである。一態様では、本明細書に開示される結合性分子(例えば、二重特異性抗体)は、観察されるFXa基質切断の速度が、加える結合性分子(例えば、二重特異性抗体)の非存在下で、平均基本速度より少なくとも3標準偏差高いと、「FVIIIa活性を擬似する」と言われる。別の例示的な方法は、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)アッセイである。用語「活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)」は、試験のリン脂質濃度のみが制御(リン脂質および表面アクチベータ濃度とは反対に)され、名称「部分トロンボプラスチン」が、凝固を加速するが、血友病性血漿の凝固時間の延長を補正しないリン脂質調製までの時間に適用される試験(1953年に考案された)の元々の形態から導かれる。実質的に、この用語「部分的な」は、リン脂質が存在するが組織因子は存在しないことを意味する。aPTTはまた、カオリンセファリン凝固時間(KCCT)またはカオリン加部分トロンボプラスチン時間(PTTK)としても知られている。他の有用な方法は、上記の従来的なaPTTアッセイから修正された一段階(OS)凝固アッセイを含む。一段階凝固アッセイは、FVIII欠乏血漿および希釈試験サンプルを使用し、FVIII活性に対して定量的とすることができる。実施例4を参照されたい。対照的に、aPTTアッセイは、aPTT試薬およびカルシウムを含むサンプル血漿を使用し、凝固時間を報告するものである。
モノクローナル抗体:「モノクローナル抗体」とは、単一抗原決定基またはエピトープの高度な特異的認識および結合に関与する、均質抗体集団を指す。これは、様々な抗原決定基を指向する様々な抗体を通常、含む、ポリクローナル抗体とは対照的である。用語「モノクローナル抗体」は、無傷モノクローナル抗体と完全長モノクローナル抗体との両方、および抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvなど)、一本鎖可変断片(scFv)、抗体部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む任意の他の修飾免疫グロブリン分子を包含する。さらに、「モノクローナル抗体」とは、以下に限定されないが、ハイブリドーマ、ファージ選別、組換え発現およびトランスジェニック動物(例えば、トランスジェニックマウスでのヒト抗体の発現)によるものを含む、任意のいくつかの方法で作製されるこのような抗体を指す。
変異:本開示の内容物では、上記で定義されている用語「変異」および「アミノ酸置換」(時として、単に「置換」と呼ぶ)は、互換性があると考えられる。一部の態様では、変異という用語は、抗体生殖系遺伝子をコードする核酸における、化学的手段、酵素的手段または他の任意の手段によって、任意のヌクレオチドの欠失、挿入または置換を指し、こうして、生じたポリペプチドのアミノ酸配列は、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基において改変される。一部の実施形態では、本明細書に開示される核酸配列における変異は、アミノ酸置換をもたらす。他の態様では、生じたコドンが同義コドンである、本明細書に開示される核酸配列中のコドンの変異は、アミノ酸置換をもたらさない。したがって、一部の態様では、本明細書に開示される核酸配列は、1つまたはそれ以上の同義コドンの変化を導入することにより最適化されたコドンとすることができる。このようなコドンの最適化は、例えば、(i)組換えタンパク質発現におけるタンパク質収率を改善することができる、または(ii)安定性、半減期、または本明細書に開示される結合性分子をコードするmRNAまたはDNAの他の所望の特性を改善することができ、この場合、このようなmRNAまたはDNAが、それを必要とする対象に投与される。
患者:本明細書で使用する場合、「患者」とは、処置を求め得る、または処置を必要としている、処置を要求する、処置を現在受けている、処置を将来受ける対象、または特定の疾患または状態に関する訓練を受けた専門家による監督下にある対象を指す。
医薬組成物:用語「医薬組成物」とは、活性成分(例えば、抗体などの本明細書に開示される結合性分子)の生物活性が有効となるような形態の調製物であって、該組成物が投与される対象に対して、許容されない毒性となるさらなる構成成分を含有しない、調製物
を指す。このような組成物は滅菌されている。
薬学的に許容される:言い回し「薬学的に許容される」は、本明細書において使用され、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症なしに、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに好適な、妥当な医療的判断の範囲内で、妥当な利益/リスク比に見合う、そのような化合物、物質、組成物および/または剤形を指す。一般に、動物、より詳細にはヒトにおける使用に対する、連邦政府または州政府の規制当局(または米国薬局方もしくは他の一般に認識されている薬局方に掲載されている)による承認は、そのような化合物、物質、組成物および/または剤形が、薬学的に許容されることを意味する。治療目的に安全であると一般に許容されている、化合物、物質、組成物および/または剤形は、「治療的に許容可能」である。診断目的に安全であると一般に許容されている、化合物、物質、組成物および/または剤形は、「診断的に許容可能」である。
薬学的に許容される添加剤:言い回し「薬学的に許容される添加剤」とは、本明細書で使用する場合、本明細書において記載されている化合物以外の任意の成分(例えば、活性化合物を懸濁させるまたは溶解することが可能なビヒクル)であって、患者において、実質的に非毒性であり非炎症性となる特性を有する成分を指す。添加剤は、例えば:付着防止剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮助剤、崩壊剤、色素(着色剤)、エモリエント、乳化剤、充填剤(賦形剤)、フィルム形成剤またはコーティング剤、風味剤、フレグランス、流動促進剤(流動性増強剤)、滑沢剤、保存剤、印刷用インク、吸着剤、懸濁剤または分散剤、甘味剤、および湿潤水を含むことができる。例示的な添加剤は、以下に限定されないが:ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、ステアリン酸カルシウム、クロスカロメロース、架橋化ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム,マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、マイクロクリスタリンセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、アルファ化デンプン、プロピルパラベン、パルミチン酸レチニル、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン(トウモロコシ)、ステアリン酸、スクロース、タルク、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCおよびキシリトールを含む。
治療目的のために安全であると一般に許容されている添加剤は、「治療的に許容可能な添加剤」である。診断目的のために安全であると一般に許容されている添加剤は、「診断的に許容可能な添加剤」である。
薬学的に許容される塩:本開示はまた、本明細書において記載されている化合物の薬学的に許容される塩を含む。本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される塩」は、開示化合物の誘導体であって、その親化合物が、存在する酸部分または塩基部分をその塩形態に変換(例えば、遊離塩基を好適な有機酸と反応させることによる)することにより修飾される、誘導体である。薬学的に許容される塩の例には、以下に限定されないが、アミンなどの塩基性残基の無機酸塩または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩;などを含む。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、酢酸、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ
酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど、および以下に限定されないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンを含めた非毒性アンモニウム、第四級アンモニウムおよびアミン陽イオンなどが含まれる。本開示の薬学的に許容される塩は、例えば、非毒性の無機酸または有機酸から形成される、親化合物の慣用的な非毒性塩を含む。本開示の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性または酸性の部分を含んでいる親化合物から合成することができる。一般に、このような塩は、水中、もしくは有機溶媒中、または上記2つの混合物中、遊離酸または遊離塩基の形態のこれらの化合物を、化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることにより製造することができる;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が使用される。好適な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、Mack Publishing Company、Easton、Pa.、1985年、1418頁、Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、P.H.StahlおよびC.G.Wermuth(編)、Wiley-VCH、2008年およびBergeら、Journal of Pharmaceutical Science、66巻、1~19頁(1977年)に見出され、それらのそれぞれの全体が参照により本明細書に組み入れられる。
薬学的に許容される溶媒和物:用語「薬学的に許容される溶媒和物」は、本明細書において使用する場合、好適な溶媒の分子が結晶格子に取り込まれる、本発明の化合物を意味する。好適な溶媒は、投与される投与量で生理学的に耐容される。例えば、溶媒和物は、有機溶媒、水もしくはそれらの混合物を含む溶液からの結晶化、再結晶化または沈殿により製造することができる。好適な溶媒の例には、エタノール、水(例えば、一水和物、二水和物および三水和物)、N-メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N’-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N’-ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMEU)、1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2-(1H)-ピリミジノン(DMPU)、アセトニトリル(ACN)、プロピレングリコール、酢酸エチル、ベンジルアルコール、2-ピロリドン、安息香酸ベンジルなどが含まれる。水が溶媒である場合、溶媒和物は「水和物」と呼ばれる。
薬物動態:本明細書で使用する場合、「薬物動態」とは、生きている生物に投与された物質の運命の決定に関する場合、分子または化合物の任意の1つまたはそれ以上の特性を指す。薬物動態は、吸収、分布、代謝および排出の程度および速度を含めた、いくつかの領域に分類される。これは、一般に、ADMEと呼ばれ、この場合:(A)吸収は、血液循環に入る物質の過程である;(D)分布は、身体の流体および組織全体にわたる物質の分散または広がりである;(M)代謝(または生体変換)は、娘代謝産物への親化合物の非可逆的な変換である;および(E)排出(または排除)は、身体からの物質の排除を指す。希な例では、一部の薬物は、身体組織中に非可逆的に蓄積する。
ポリヌクレオチド:用語「ポリヌクレオチド」とは、本明細書で使用する場合、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、そのアナログまたはそれらの混合物を含めた、任意の長さのヌクレオチドのポリマーを指す。この用語は、分子の一次構造を指す。した
がって、この用語は、三本鎖、二本鎖および一本鎖のデオキシリボ核酸(「DNA」)、ならびに三本鎖、二本鎖および一本鎖のリボ核酸(「RNA」)を含む。それはまた、例えば、アルキル化によりおよび/またはキャッピングによる、ポリヌクレオチドの修飾形態、ならびにその非修飾形態を含む。より詳細には、用語「ポリヌクレオチド」には、ポリデオキシリボヌクレオチド(2-デオキシ-D-リボースを含む)、スプライシングされているかスプライシングされていないに関わらず、tRNA、rRNA、hRNA、siRNAおよびmRNAを含めたポリリボヌクレオチド(D-リボースを含む)、プリン塩基もしくはピリミジン塩基のNグリコシドまたはCグリコシドであるポリヌクレオチドの任意の他のタイプ、および非ヌクレオチド主鎖を含有する他のポリマー、例えばポリアミド(例えば、ペプチド核酸「PNA」)、およびポリモルホリノポリマー、および他の合成による配列特異的核酸ポリマーが含まれるが、但し、これらのポリマーは、DNAおよびRNAに見出されるような塩基対および塩基スタッキングを可能にする立体配置の核酸塩基を含有することを条件とする。特定の態様では、ポリヌクレオチドは、mRNAを含む。他の態様では、mRNAは、合成mRNAである。一部の態様では、合成mRNAは、少なくとも1つの非天然核酸塩基を含む。一部の態様では、ある種のクラスの核酸塩基はすべて、非天然の核酸塩基(例えば、本明細書に開示されるポリヌクレオチド中のウリジンがすべて、非天然核酸塩基、例えば5-メトキシウリジンにより置き換えられている)で置き換えられている。一部の態様では、ポリヌクレオチド(例えば、合成RNAまたは合成DNA)は、天然核酸塩基しか、すなわち合成DNAの場合、A,C、TおよびUしか、または合成RNAの場合、A、C、TおよびUしか含まない。
当業者は、本明細書に開示されるコドンマップ中のT塩基は、DNAに存在する一方、T塩基は、対応するRNAでは、U塩基により置き換えられていることを理解しているであろう。例えば、DNA形態において、本明細書に開示されるコドン-ヌクレオチド配列、例えば、ベクターまたはインビトロ翻訳(IVT)のテンプレートは、その対応する翻訳されたmRNAにおけるU塩基として転写される、そのT塩基を有する。この点で、コドン最適化DNA配列(Tを含む)およびその対応するRNA配列(Uを含む)は、本発明のコドン最適化ヌクレオチド配列と見なされる。当業者は、等価なコドンマップは、非天然塩基により置き換えられた1つまたはそれ以上の塩基によって生成することをやはり理解している。したがって、例えば、TTCコドン(DNAマップ)は、UUCコドン(RNAマップ)に対応しており、次に、このUUCコドン)は、ΨΨCコドン(Uが、擬似ウリジンにより置き換えられた、RNAマップ)に対応すると思われる。
チミジンのN3-HおよびC4-オキシと、それぞれアデノシンのN1およびC6-NHとの間、およびシチジンのC2-オキソ、N3およびC4-NHと、それぞれグアノシンのC2-NH、N’-HおよびC6-オキシとの間での水素結合の形成を可能にする条件下で、標準A-TおよびG-C塩基対が形成する。したがって、例えば、グアノシン(2-アミノ-6-オキシ-9-β-D-リボフラノシル-プリン)は、修飾されて、イソグアノシン(2-オキシ-6-アミノ-9-β-D-リボフラノシル-プリン)を形成することができる。このような修飾により、もはや効果的にシトシンと標準的な塩基対を効果的に形成しない、ヌクレオシド塩基がもたらされる。しかし、シトシン(1-β-D-リボフラノシル-2-オキシ-4-アミノ-ピリミジン)を修飾してイソシトシン(1-β-D-リボフラノシル-2-アミノ-4-オキシ-ピリミジン-)を形成させると、グアノシンとの塩基対を効果的に形成しないが、イソグアノシンとの塩基対を形成する、修飾ヌクレオシドとなる(Collinsらへの米国特許第5,681,702号)。イソシトシンは、Sigma Chemical Co.(St.Louis、Mo.)から入手可能である;イソシチジンは、Switzerら(1993年)Biochemistry 32巻:10489~10496頁およびそこに引用されている参照文献によって記載されている方法により製造される;2’-デオキシ-5-メチル-イソシチジンは、Torら(1993年)J.Am.Chem.Soc.115巻:4461~4
467頁およびそこに引用されている参照文献の方法により製造される;およびイソグアニンヌクレオチドは、上記のSwitzerら、1993年、およびMantschら(1993年)Biochem.14巻:5593~5601頁によって記載されている方法を使用して、またはCollinsらへの米国特許第5,780,610号に記載される方法によって製造することができる。他の非天然塩基対は、2,6-ジアミノピリミジンおよびその補体(1-メチルピラゾロ-[4,3]ピリミジン-5,7-(4H,6H)-ジオンの合成に関する、Piccirilliら(1990年)Nature 343巻:33~37頁に記載される方法により合成することができる。上記のLeachら(1992年)J.Am.Chem.Soc.114巻:3675~3683頁およびSwitzerらに記載されるものなどの固有の塩基対を形成する他のこのような修飾ヌクレオチド単位が公知である。
ポリペプチド:用語「ポリペプチド」、「ペプチド」および「タンパク質」は、本明細書において互換的に使用され、任意の長さのアミノ酸のポリマーを指す。ポリマーは、修飾アミノ酸を含むことができる。この用語はまた、天然に修飾されたアミノ酸ポリマー、または介入、例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、または標識用構成成分とのコンジュゲートなどの任意の他の操作もしくは修飾によって修飾されたアミノ酸ポリマーを包含する。同様に、例えば、アミノ酸(例えば、ホモシステイン、オルニチン、p-アセチルフェニルアラニン、D-アミノ酸およびクレアチンなどの非天然アミノ酸を含む)の1つまたはそれ以上のアナログを含有するポリペプチド、および当分野で公知の他の修飾物がこの定義に含まれる。
この用語は、本明細書で使用する場合、任意のサイズ、構造または機能のタンパク質、ポリペプチドおよびペプチドを指す。ポリペプチドは、上述の遺伝子生成物、天然ポリペプチド、合成ポリペプチド、ホモログ、オルソログ、パラログ、断片および他の等価物、バリアントおよびアナログを含む。ポリペプチドは、単一ポリペプチドとすることができるか、または二量体、三量体もしくは四量体などの多重分子複合体とすることができる。それらはまた、単一鎖または多重鎖ポリペプチドを含むことができる。最も一般的なジスルフィド連結は、多重鎖ポリペプチドに見出される。用語ポリペプチドはまた、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基が対応する天然アミノ酸の人為的な化学アナログである、アミノ酸ポリマーも当てはまることができる。一部の実施形態では、「ペプチド」は、50以下のアミノ酸長、例えば、約5、10、15、20、25、30、35、40、45または50のアミノ酸長とすることができる。
予防:本明細書で使用する場合、用語「予防すること」とは、疾患、障害および/または状態の発症を部分的または完全に遅延させること;特定の疾患、障害および/もしくは状態の症状、特徴または臨床兆候のうちの1つまたはそれ以上の発症を部分的または完全に遅延させること;特定の疾患、障害および/もしくは状態の症状、特徴または兆候のうちの1つまたはそれ以上の発症を部分的または完全に遅延させること;特定の疾患、障害および/もしくは状態からの進行を部分的または完全に遅延させること;ならびに/または疾患、障害および/もしくは状態に関連する病理を発症するリスクを低減させることを指す。
予防的:本明細書で使用する場合、「予防的」とは、治療的過程、または疾患もしくは状態の発症を予防するために使用される作用の過程、または出血エピソード、例えば血友病に関連する症状を予防または遅延させることを指す。
予防:本明細書で使用する場合、「予防」とは、健康を維持するため、および出血エピソードの発症を予防または遅延させるため、または疾患もしくは状態に関連する症状を予防または遅延させるために採用される手段を指す。
組換え:「組換え」ポリペプチドまたはタンパク質は、組換えDNA方法によって生成されたポリペプチドまたはタンパク質を指す。操作された宿主細胞において発現した組換えにより生成したポリペプチドおよびタンパク質は、適切ないずれかの技法により分離された、画分化された、または部分的にもしくは実質的に精製された天然または組換えポリペプチドと同様に、本発明の目的のために単離されたと見なされる。本明細書に開示されるポリペプチドは、当分野において公知の方法を使用して、組換えにより生成することができる。代替的に、本明細書に開示されるタンパク質およびペプチドは、化学的に合成することができる。
類似性:本明細書で使用する場合、用語「類似性」とは、ポリマー分子、例えばポリヌクレオチド分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間および/またはポリペプチド分子間の総合的な同系性を指す。相互のポリマー分子の類似率の算出は、類似率が、当分野において理解されている通り、保存的置換を考慮することを除いて、同一性率の算出と同じように行うことができる。
対象:「対象」または「個体」または「動物」または「患者」または「哺乳動物」とは、その診断、予後または治療法が望まれている、任意の対象、特に哺乳動物対象を意味する。哺乳動物対象には、以下に限定されないが、ヒト、家畜、農場動物、動物園動物、スポーツ動物、イヌ、ネコ、モルモット、ウサギ、ラット、マウス、ウマ、ウシ(cattle)、ウシ(cow)などのペット動物;類人猿、サル、オランウータンおよびチンパンジーなどの霊長類;イヌおよびオオカミなどのイヌ科;ネコ、ライオンおよびトラなどのネコ科;ウマ、ロバおよびシマウマなどのウマ科;クマ、ウシ、ブタおよびヒツジなどの食用動物;シカおよびキリンなどの有蹄動物;マウス、ラット、ハムスターおよびモルモットなどのげっ歯類;などが含まれる。ある種の実施形態では、哺乳動物はヒト対象である。他の実施形態では、対象はヒト患者である。特定の実施形態では、対象は、本明細書に記載される方法に適合可能な、インビボ、インビトロまたはエクスビボに関わらず、ヒト患者またはその細胞である。
実質的に:本明細書で使用する場合、用語「実質的に」とは、目的の特徴または特性の度合いもしくは程度の合計または合計近くを示す、定量的状態を指す。生物学分野の当業者は、生物学的および化学的現象が、仮にあるとしても、完了しない、および/もしくは完全まで進行しない、または絶対的な結果を実現しないもしくは避けられないことを理解しているであろう。したがって、用語「実質的に」は、多数の生物学的および化学的現象において内在する完全性の欠如の可能性をとらえるために、本明細書において使用されている。
実質的に等価である:本明細書で使用する場合、用量間で時間差に関連しているので、この用語は、プラス/マイナス2%を意味する。
実質的に同時に:本明細書で使用する場合、および複数の用量に関連するので、この用語は、2秒以内を意味する。
罹患している:疾患、障害および/または状態を「罹患している」個体は、疾患、障害および/もしくは状態の診断を受けたか、またはこれらのうちの1つまたはそれ以上の症状を示す。
罹患し易い:疾患、障害および/または状態を罹患し易い個体は、疾患、障害および/または状態の診断を受けていない、および/またはそれらの症状を示していないことがあるが、疾患またはその症状を発症する傾向を内在している。一部の実施形態では、疾患、
障害および/または状態(例えば、がん)に罹患し易い個体は、以下:(1)疾患、障害および/または状態の発症に関連する遺伝子変異;(2)疾患、障害および/または状態の発症に関連する遺伝的多形;(3)疾患、障害および/もしくは状態に関連するタンパク質ならびに/もしくは核酸の発現量ならびに/もしくは活性の向上および/または低下;(4)疾患、障害および/または状態の発症に関連する習慣および/または生活スタイル;(5)疾患、障害および/または状態の家族歴;(6)疾患、障害および/または状態の発症に関連する微生物への曝露および/またはこの微生物による感染症のうちの1つまたはそれ以上を特徴とすることができる。一部の実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹患し易い個体は、疾患、障害および/または状態を発症すると予想される。一部の実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹患し易い個体は、疾患、障害および/または状態を発症しないであろう。
治療剤:用語「治療剤」または「薬剤」とは、対象に投与すると、治療作用、診断作用および/もしくは予防作用を有する、ならびに/または所望の生物学的作用および/もしくは薬理学的作用を誘発する分子実体を指す。例えば、一部の実施形態では、本明細書に開示される二重特異性抗体が治療剤となり得る。一部の実施形態では、薬剤は、本明細書に開示される抗体の少なくとも1種との併用療法の一部として共投与される、別の分子(例えば、凝固因子、補因子など)である。
治療有効量:本明細書で使用する場合、用語「治療有効量」は、感染症、疾患、障害および/または状態に罹患しているまたはこれらに罹患し易い対象に投与されると、感染症、疾患、障害および/または状態を処置するため、それらの症状を改善するため、それらを診断するため、それらを予防するため、および/またはそれらの発症を遅延するために十分であると考えられる、薬剤(例えば、核酸、薬物、治療剤、診断剤、予防剤など)の量を意味する。
治療的に有効な転帰:本明細書で使用する場合、用語「治療的に有効な転帰」は、感染症、疾患、障害および/または状態に罹患しているまたはこれらに罹患し易い対象において、感染症、疾患、障害および/または状態を処置するため、それらの症状を改善するため、それらを診断するため、それらを予防するため、および/またはそれらの発症を遅延するために十分な転帰を意味する。
処置すること、処置、治療法:本明細書で使用する場合、用語「処置する」または「処置」または「治療法」またはその文法上の変化形は、出血疾患、障害または状態、例えば、血友病の1つもしくはそれ以上の症状または特徴の部分的または完全な緩和、改善(ameliorate)、改善(improve)、軽減、それらの発症の遅延、それらの進行の阻止、それらの重症度の低減、および/またはそれらの出現率の低下を指す。例えば、出血障害を「処置する」ことは、出血を予防すること、出血エピソードなどの頻度および/または重症度を低下させることを指すことができる。処置は、疾患、障害および/または状態に関連する病理の発症リスクを低下させる目的のため、疾患、障害および/もしくは状態の兆候を示さない対象、ならびに/または疾患、障害および/もしくは状態の早期兆候しか示さない対象に行うことができる。
ベクター:「ベクター」は、宿主細胞に、および/またはこれらの間に挿入された核酸分子を転移する、特に自己複製性の核酸分子である。この用語は、DNAもしくはRNAの細胞への挿入に主に機能するベクター(例えば、染色体の組み込み)、DNAもしくはRNAの複製に主に機能するベクターの複製、ならびにDNAもしくはRNAの転写および/または翻訳に機能する発現ベクターを含む。一部の態様では、本明細書に開示される結合性分子をコードする核酸(DNA、またはmRNAなどのRNA)の投与および/または発現は、インビトロ(例えば、組換えタンパク質生成の間)で行うことができる一方
、他の場合では、インビボ(例えば、対象へのmRNAの投与)、またはエクスビボ(例えば、それを必要とする対象への投与のための自家移植または非相同性細胞に導入されるDNAまたはRNA)で行うことができる。同様に、記載している通りの機能の1つ超をもたらすベクターが含まれる。
II.抗FIXおよび抗FX結合性分子
本開示は、第IX因子および第X因子、ならびにそれらの抗原結合部分に結合する抗体を提供する。これらの抗体は、これらの凝固因子の特定の機能的形態への優先的な結合が可能である。例えば、一部の実施形態では、FIXに対する開示されている抗体は、活性部位において、擬似基質に共有結合により連結されている、活性化FIX(FIXa)、例えば遊離FIXaまたはFIXaに優先的に結合する(FXa+EGR-CMK)。他の実施形態では、開示される抗体は、遊離FIXaまたはFIXチモーゲンよりも、FIXa-SMに優先的に結合する。さらに他の実施形態では、開示される抗体は、FIXa-SMまたはFIXチモーゲンよりも、遊離FIXaに優先的に結合する。対照的に、一部の実施形態では、FXに対する開示される抗体は、活性化FX(FXa)よりもFXチモーゲン(FXz)に優先的に結合する。この優先的な結合は、FIXaおよびFXzに特異的かつ同時に結合することができる、抗FIXa部分および抗FXz部分を含む二重特異性分子を生成するのに重要である。第VIII因子は、Ca2+およびリン脂質の存在下で、FXを活性化FXaに変換するFXとの複合体を形成するFIXaに対する補因子である。したがって、FIXaとFXzとの間の抗体を媒介とする複合体の形成は、FVIIIaの作用を擬似する。
さらに他の実施形態では、一部の開示される抗体は、遊離FIXaまたはFIXa-SMよりもFIXチモーゲンに優先的に結合する(「抗FIXz抗体」)。したがって、抗FIXz抗体を使用して、抗FIXz抗体および抗FX抗体を含む二重特異性分子を生成することができる(例えば、抗FXz抗体または抗FXa抗体)。
ある種の実施形態では、一部の開示されている抗FX抗体は、FXzよりもFXaに優先的に結合する(「抗FXa抗体」)。抗FXa抗体を使用して、抗FXa抗体および抗FIX抗体を含む二重特異性分子を生成することができる(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)。
したがって、FIXとFXとの間の抗体を媒介とする複合体の形成を使用して、特に、FVIIIに対する抗体を生じた、またはFVIIIに対する抗体を生じるリスクがある対象における、FVIII補充療法を迂回することができる。
本開示はまた、FX(FXzおよび/またはFXa)およびFIX(FIXzおよび/またはFIXa)に結合する二重特異性結合性分子を提供する。一実施形態では、二重特異性結合性分子は、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体のいずれか1つと抗FXa抗体または抗FXz抗体のいずれか1つとの組合せとすることができる。一部の実施形態では、二重特異性結合性分子は、FXz、FIXzおよびFIXaに特異的に結合するが、FXaへの検出可能な結合を有していない。ある種の実施形態では、二重特異性結合性分子は、様々な結合親和性(例えば、K)で、FIXz、FIXaおよびFXzに結合する。他の実施形態では、二重特異性結合性分子は、FIXz、FIXaおよびFXzの各々に対して、1μM未満のKで結合する(例えば、それぞれ8nM、2nMまたは20nM)。
(a)抗FIXa結合性分子
本開示は、抗FIX結合性分子、例えば、FIXチモーゲンよりも活性化FIX(FIXa)に優先的に結合する抗FIX抗体、またはその抗原結合部分を含む分子を提供する
第IX因子(FIX)は、広範囲な転写後修飾を必要とする、プロチモーゲン前駆体として幹細胞により合成される。プレプロチモーゲンは、小胞体のルーメンに成長ポリペプチドを輸送するそのアミノ末端において、プレペプチド(疎水性シグナルペプチド)を含有する。このシグナルペプチドは、ERの内側で一度、シグナルペプチダーゼにより切断される。プロペプチドは、12のグルタミン酸残基をガンマ-カルボキシグルタミル(Gla)残基に修飾する、ビタミンK依存性カルボキシラーゼ(γ-グルタミルカルボキシラーゼ)の認識要素として機能する。これらの残基は、Ca2+依存性結合による陰イオン性リン脂質表面との結合に必要である。
プレプロFIXチモーゲンのアミノ酸配列は、以下に提示されている(シグナル配列は、下線が引かれている(1~28);プロペプチド配列(29~46)は、太字で記載されている):
Figure 0007637166000002
シグナルペプチドおよびプロペプチドの切断後、FIXはチモーゲン形態となる。FIXチモーゲンは、このように、415のアミノ酸の一本鎖ポリペプチドとして循環する。Vysotchinら、J.Biol.Chem.268巻:8436頁(1993年)を参照されたい。一実施形態では、FIXチモーゲンは、配列番号764のアミノ酸47~461である。別の実施形態では、FIXチモーゲンは、配列番号764のアミノ酸47~461であり、この場合、アミノ酸残基180は、アルギニンの代わりにアラニンである(すなわち、活性化不能型FIX)。
FIXのチモーゲンは、FXIaによって、または組織因子/FVIIa複合体によって活性化される。第1の切断は、Arg191(成熟FIX配列中のArg145)に存在し、不活性なFIX-アルファを生成する。Arg226における第2の切断(成熟FIX配列中のArg180)により、FIX活性化ペプチドの35アミノ酸が取り除かれ、触媒的に活性な分子FIXa-ベータとなる。FVIIIaに結合しない、この触媒的に活性なFIXaは、本明細書において遊離FIXaとも呼ばれる。この生じたヘテロ二量体は、Cys178-Cys335のジスルフィド架橋によって保持されている。セリンプロテアーゼは、His267、Asp315およびSer411である触媒三残基を含有する。Arg226の切断に際して、Val227は、Asp410との塩架橋を形成することができ、これは、活性なセリンプロテアーゼの特徴である。一実施形態では、遊離FIXaは、配列番号764のアミノ酸47~191、および配列番号764のアミノ酸227~461からなり、この場合、配列番号764のアミノ酸178およびアミノ酸335が、ジスルフィド結合を形成する。
しかし、遊離FIXaの活性は、FIXチモーゲンの活性に類似していることが知られている。補因子FVIIIaとの複合体形成は、活性化の重要な第2期となり、この後、潜在性Xアーゼ複合体は、生理学的基質FXに対して厳密に特異的であり、活性化血小板の表面に限定される、約200、000倍の活性増強に到達する(van Dieije
nら、J Biol Chem.1981年4月10日;256巻(7号):3433~42頁)。この巨大分子の活性化は、Ca2+を含めた、低分子量アゴニストによって支援される(Mathurら、Biol.Chem.、272巻(1997年)、23418~23426頁)。いくつかの一連の証拠により、Ca2+結合は、立体構造の再配列を伴うことが示されている(Bajajら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、89巻(1992年)、152~156頁、EnfieldおよびThompson、Blood、64巻(1984年)、821~831頁)。テナーゼ複合体におけるこの非常に活性なFIXaは、擬似基質(例えば、Glu-Gly-Arg-クロロメチルケトン(EGR-CMK))をFIXaの活性部位への共有結合によって擬似される(FXa+EGR-CMK、FIXa-SMとも呼ばれる)。したがって、FIXa-SMは、遊離FIXaと比べて、非常に活性なFIXa(テナーゼ複合体中)に優先的に結合する、抗体またはその抗体結合部分を区別するための重要な手段として使用することができる。
トリペプチドクロロメチルケトンは、一般に、擬似基質として、この分野で許容され、トリペプチド配列は、特定の酵素により切断される天然基質配列となり、CMK部分により、このトリペプチドを、活性部位のセリンと反応するので活性部位に非可逆的に封じ込めることができる。結果として、酵素が、擬似基質に結合している場合、これは、基質の結合形態、すなわち真の活性な立体構造となるはずである。Brandsteterら(1995年)Proc.Natl.Acad.Sci.USA92巻(21号):9796~80頁、およびHopfnerら(1999年)Structure 7巻(8号):989~96頁を参照されたい。
用語「FIXチモーゲン」は、本明細書において、「FIXz」、「FIX前駆体」、「不活性化FIX」、「非活性化FIX」または「非活性化FIX前駆体」と互換的に使用することができる。一実施形態では、FIXチモーゲン(FIXz)は、非活性化FIX前駆体であって、活性化ペプチド(例えば、配列番号764のアミノ酸146~180として表される35活性化ペプチド)(成熟番号付け)が、前駆体から切断されない、上記の非活性化FIX前駆体を含む。FIXチモーゲンは、任意の天然または操作されたバリアントを含むことができる。FIXチモーゲンの非限定例は、配列番号764で示されている。別の実施形態では、FIXチモーゲンは、活性化不能型FIX(FIXn)であり、これは、活性な血漿トロンボプラスチン前駆体である第XIa因子の存在下で、非活性となるよう操作されている。活性化不能型FIXの一例は、その活性化を阻止し、チモーゲン形態(FIXz)中の第IX因子を維持する180位(成熟番号付け)において、アルギニンにアラニン変異もたらすFIXとすることができる。FIXチモーゲンは、シグナルペプチドおよび/またはプロペプチドを場合により含有することができる。
用語「活性化FIX」は、「FIXa」と本明細書において互換的に使用することができる。一実施形態では、活性化FIXは、野生型の天然FIXa(本明細書において、「野生型FIXa」とも称される)である。別の実施形態では、FIXaは、非天然FIXa、例えばFIXa立体構造バリアントを含む。例えば、FIXaは、その基質であるFXに結合した野生型の天然FIXaとして、同じ立体構造を有するよう設計されている、FIXa-SMとすることができる。特定の実施形態では、FIXa-SMは、活性化FIXの最も活性な立体構造を擬似することが意図されている、活性部位に共有結合している擬似基質を有する活性化FIXである。
FIXチモーゲンおよびFIXaは、FIXバリアントを含むことができる。一実施形態では、FIXバリアントは、米国特許第4,770,999号および同第7,700,734号に記載される通りクローニングされ、ヒト第IX因子をコードするcDNAが、単離されて、特徴付けられて、発現ベクターにクローニングされる(例えば、Chooら
、Nature 299巻:178~180頁(1982年);Fairら、Blood64巻:194~204頁(1984年);およびKurachiら.、Proc.Natl.Acad.Sci.、U.S.A.79巻:6461~6464頁(1982年)を参照されたい)。Simioniらによって2009年に特徴付けられたR338L FIX(Padua)バリアントである、FIXの1つの具体的なバリアントは、機能獲得型変異を含んでおり、これは、天然FIXと比べて、Paduaバリアントの活性がほぼ8倍、向上していることに相関している。FIXバリアントはまた、FIXポリペプチドのFIX活性に影響を及ぼさない、1つまたはそれ以上の保存的アミノ酸置換を有する、いかなるFIXポリペプチドを含むことができる。
したがって、本開示は、活性化第IX因子(FIXa)(例えば、遊離FIXaまたはFIXa-SM)に特異的に結合する、抗体(例えば、単離された抗体)またはその抗原結合部分であって、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が、FIXaおよびFIXチモーゲンの存在下で、FIXaに優先的に結合する、抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXa抗体またはその抗原結合部分」)を提供する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する。一実施形態では、結合親和性はKとして表される。
本開示はまた、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXzに対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合する、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、バイオレイヤー干渉法(BLI)アッセイによって決定すると、約100nM以下、(例えば、1nM~100nMまたは0.1nM~100nM)、約95nM以下、約90nM以下、約85nM以下、約80nM以下、約75nM以下、約70nM以下、約65nM以下、約60nM以下、約55nM以下、約50nM以下、約45nM以下、約40nM以下、約35nM以下、約30nM以下、約25nM以下、約20nM以下、約15nM以下、約10nM以下、約5nM以下、または約1nM以下のKで、FIXaに結合する。他の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.5nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、または約0.05nM以下のKで、FIXaに結合する。さらに他の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、1nM~100nM、1nM~90nM、1nM~80nM、1nM~70nM、1nM~60nM、1nM~50nM、1nM~40nM、1nM~30nM、1nM~20nM、1nM~10nM、0.1nM~100nM、0.1nM~90nM、0.1nM~80nM、0.1nM~70nM、0.1nM~60nM、0.1nM~50nM、0.1nM~40nM、0.1nM~30nM、0.1nM~20nM、0.1nM~10nMまたは0.1nM~1nMのKで、FIXaに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A、3Bおよび/または3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A、3Bおよび/または3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、参照抗体は、BIIB-9-484、BIIB-9-440、BIIB-9-882、BIIB-9-460、BIIB-9-433およびそれらの任意の組合せから選択される。
さらなる態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、以下の3つのクラスにさらに分類することができる:
クラスI:遊離FIXaまたはFIXzよりもFIXa-SMに優先的に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分(図3Aの抗体);
クラスII:FIXa-SMまたはFIXzよりも遊離FIXaに優先的に結合する、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分(図3Bの抗体);および
クラスIII:ほぼ等価に遊離FIXaおよびFIXa-SMに結合するが、FIXzに顕著なほどに結合しない、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分(図3Cの抗体)。
一部の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。他の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3A中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。他の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。他の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、
(i)図3A中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
他の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、
(i)図3B中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、
(i)図3C中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。他の態様では、アミノ酸置換は復帰変異である。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、ARDXYYXMDV(配列番号753)を含み、Xは、VまたはGであり、Xは、GまたはVであり、Xは、GまたはRであり、Xは、YまたはVであり、Xは、AまたはSであり、Xは、GまたはDであり、Xは、Gであるかまたは存在しない。
当業者は、位置が、コンセンサス配列において、「ない」または「存在しない」として記載される場合、このような存在のないことは、ポリペプチド鎖に切断があることを示すわけではないことを理解している。これらの用語は、単に、多重配列アライメントにおいて観察されるアミノ酸鎖中の挿入および欠失の発生を反映しているに過ぎない。したがって、2つの配列であって、このうちの1つがアミノ酸挿入を含有する、2つの配列が整列されて、コンセンサス配列が生成される場合、挿入のない配列は、その位置において、「存在しない」(「なし」)アミノ酸を有すると予想される。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、ARDVGGYAGYYGMDV(配列番号905;BIIB-9-484;BIIB-9-1335;およびBIIB-9-1336の場合、VH CDR3)、ARDISTDGESSLYYYMDV(配列番号901;BIIB-9-460)、ARGPTDSSGYLDMDV(配列番号1186;BIIB-9-882)、ARSPRHKVRGPNWFDP(配列番号899;BIIB-9-440)またはARDGPRVSDYYMDV(配列番号912;BIIB-9-619)から選択されるアミノ酸配列を含む。一部の態様では、本明細書に開示されるVH CDR3配列は、1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を含むことができる。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR1配列は、
(i)図3A中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中で開示されているVH
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR1配列は、
(i)図3B中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中で開示されているVH
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR1配列は、
(i)図3C中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中で開示されているVH
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR2配列は、
(i)図3A中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中で開示されているVH
CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR2配列は、
(i)図3B中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中で開示されているVH
CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR2配列は、
(i)図3C中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中で開示されているVH
CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR1配列は、
(i)図3A中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中で開示されているVL
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR1配列は、
(i)図3B中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中で開示されているVL
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR1配列は、
(i)図3C中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中で開示されているVL
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR2配列は、
(i)図3A中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR2配列は、
(i)図3B中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR2配列は、
(i)図3C中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図3A中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3A中で開示されているVL
CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図3B中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3B中で開示されているVL
CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図3C中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3C中で開示されているVL
CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
本開示はまた、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FIXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、図3A中の抗体:BIIB-9-605、BIIB-9-475、BIIB-9-477、BIIB-9-479、BIIB-9-480、BIIB-9-558、BIIB-9-414、BIIB-9-415、BIIB-9-425、BIIB-9-440、BIIB-9-452、BIIB-9-460、BIIB-9-461、BIIB-9-465、BIIB-9-564、BIIB-9-484、BIIB-9-469、BIIB-9-566、BIIB-9-567、BIIB-9-569、BIIB-9-588、BII
B-9-611、BIIB-9-619、BIIB-9-626、BIIB-9-883、BIIB-9-419、BIIB-9-451、BIIB-9-473、BIIB-9-565、BIIB-9-573、BIIB-9-579、BIIB-9-581、BIIB-9-582、BIIB-9-585、BIIB-9-587、BIIB-9-590、BIIB-9-592、BIIB-9-606、BIIB-9-608 BIIB-9-616、BIIB-9-621、BIIB-9-622、BIIB-9-627、BIIB-9-1335、およびBIIB-9-1336からなる群から選択される抗FIXa抗体のVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FIXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を含み、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、図3B中の抗体:BIIB-9-408、BIIB-9-416、BIIB-9-629またはBIIB-9-885からなる群から選択される抗FIXa抗体のVH
CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
他の実施形態では、本開示は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FIXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、図3C中の抗体:BIIB-9-607、BIIB-9-471、BIIB-9-472、BIIB-9-439、BIIB-9-446、BIIB-9-568、BIIB-9-615、BIIB-9-628、BIIB-9-882、BIIB-9-884、BIIB-9-886、BIIB-9-887、BIIB-9-888、BIIB-9-889、BIIB-9-433、BIIB-9-445、BIIB-9-470、BIIB-9-625、BIIB-9-1264、BIIB-9-1265、BIIB-9-1266、BIIB-9-1267、BIIB-9-1268、BIIB-9-1269、BIIB-9-1270、BIIB-9-1271、BIIB-9-1272、BIIB-9-1273、BIIB-9-1274、BIIB-9-1275、BIIB-9-1276、BIIB-9-1277、BIIB-9-1278、BIIB-9-1279、BIIB-9-1280、BIIB-9-1281、BIIB-9-1282、BIIB-9-1283、BIIB-9-1284、BIIB-9-1285、BIIB-9-1286、およびBIIB-9-1287からなる群から選択される抗FIXa抗体のVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL
CDR2およびVL CDR3を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号800~844、配列番号845~889および配列番号890~934を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(クラスI抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号935~979、配列番号980~1024および配列番号1025~1069を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(クラスI抗体のVL CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1070~1073、配列番号1074~1077および配列番号1078~1081を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(クラスII抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1082~1085、配列番号1086
~1089および配列番号1090~1093を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(クラスII抗体のVL CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1094~1135、配列番号1136~1177および配列番号1178~1219を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(クラスIII抗体のVH
CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1220~1261、配列番号1262~1303および配列番号1304~1345を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(クラスIII抗体のVL CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号815、配列番号860および配列番号905を含むVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-484抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(BIIB-9-484抗体のVL CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号843、配列番号888および配列番号933を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-1335抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(BIIB-9-1335抗体のVL CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号844、配列番号889および配列番号934を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-1336抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む(BIIB-9-1336抗体のVL CDR)。
他の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、抗体BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336と交差競合する、および/または抗体BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336と同じエピトープに結合する。ある種の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VH CDR3は、ARDVGGYAGYYGMDV(配列番号905、BIIB-9-484 VH CDR3)を含み、VH CDR2は、SISSXSYIYYAXSVKG(配列番号754)を含み、Xは、S、Gまたは任意の保存的置換を含み、Xは、S、Eまたは任意の保存性置換を含み、Xは、D、Eまたは任意の保存性置換を含み、VH CDR1は、FTFXSYXMX6(配列番号755)を含み、Xは、S、Gまたは任意の保存性置換を含み、Xは、D、Sまたは任意の保存性置換を含み、Xは、H、Nまたは任意の保存性置換を含む。抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1の場合、配列番号815、VH CDR2の場合、配列番号860、およびVH CDR3の場合、配列番号905を含むことができる(BIIB-9-484 VH CDR)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、
(a1)それぞれ、配列番号809、配列番号854および配列番号899を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-440抗体の
VH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号944、配列番号989および配列番号1034を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-440抗体のVL CDR);
(a2)それぞれ、配列番号1102、配列番号1144および配列番号1186を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-882抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1228、配列番号1270および配列番号1312を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-882抗体のVL CDR);
(a3)それぞれ、配列番号811、配列番号856および配列番号901を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-460抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号946、配列番号991および配列番号1036を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-460抗体のVL CDR);または
(a4)それぞれ、配列番号1108、配列番号1150および配列番号1192を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-433抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1234、配列番号1276および配列番号1318を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-433抗体のVL CDR);
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号822、配列番号867および配列番号912を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-619抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号957、配列番号1002および配列番号1047を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-619抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、
(i)それぞれ、配列番号843、配列番号888および配列番号933を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-1335抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1335抗体のVL CDR);または
(ii)それぞれ、配列番号844、配列番号889および配列番号934を含む、VH
CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-1336抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号950、配列番号995および配列番号1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1336抗体のVL CDR)
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分はVHを含み、VHは、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181(クラスI抗体の場合、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、2
5、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、および89;クラスII抗体の場合、配列番号91、93、95および97;ならびにクラスIII抗体の場合、配列番号99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181)からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分はVLを含み、VLは、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、275、277、279、281、283、285、287、289、291、293、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367(クラスI抗体の場合、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、および275;クラスII抗体の場合、配列番号277、279、281および283;クラスIII抗体の場合、配列番号285、287、289、291、293、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367)からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(i)VHは、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181(クラスI抗体の場合、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、
73、75、77、79、81、83、85、87、および89;クラスII抗体の場合、配列番号91、93、95および97;ならびにクラスIII抗体の場合、配列番号99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、および181)からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;
(ii)VLは、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、275、277、279、281、283、285、287、289、291、293、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367(クラスI抗体の場合、配列番号191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、および275;クラスII抗体の場合、配列番号277、279、281および283;クラスIII抗体の場合、配列番号285、287、289、291、293、295、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、337、339、341、343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、および367)からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
ある種の態様では、抗FIXa抗体は、特定の生殖系重鎖免疫グロブリン遺伝子からの重鎖可変領域、および/または特定の生殖系軽鎖免疫グロブリン遺伝子からの軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗FIXa抗体のVH配列は、V、DまたはJ生殖系配列のいずれか1つに由来することができ、かつ/または抗FIXa抗体のVL配列は、カッパまたはラムダ生殖系配列のいずれか1つに由来することができる。
本明細書において実証される通り、ヒト生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、FIXaに特異的なヒト抗体が製造される。したがって、VH1-18、VH1-46、VH3-21、VH3-30、VH4-31、VH4-39、VH4-0B、VH5-51およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される、ヒトVH生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、単離されたFIXa抗体またはその抗原結合部分が、本明細書において提供される。特定の実施形態では、VH生殖系遺伝子は、VH1-18.0、VH1-18.1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.
5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4、VH5-51.1、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
他の態様では、VK1-05、VK1-12、VK1-39、VK2-28、VK3-11、VK3-15、VK3-20、VK4-01およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される、ヒトVL生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、単離されたFIXa抗体またはその抗原結合部分が、本明細書において提供される。特定の実施形態では、VL生殖系遺伝子は、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
本明細書に記載される抗体は、図に示されている通り、上で列挙したヒト生殖系VH遺伝子のうちの1つの産生物であるか、またはそれに由来する重鎖可変領域を含むもの、および上で列挙したヒト生殖系VK遺伝子のうちの1つの産生物であるか、またはそれに由来する軽鎖可変領域をやはり含むものを含む。
本明細書で使用する場合、ヒト抗体は、抗体の可変領域が、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子を使用する系から得られる場合、特定の生殖系配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」重鎖および軽鎖可変領域を含む。このような系は、目的の抗原を有するヒト免疫グロブリン遺伝子を有するトランスジェニックマウスを免役する工程、または目的の抗原を有するファージ上で示されるヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリーをスクリーニングする工程を含む。ヒト生殖系免疫グロブリン配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」ヒト抗体は、ヒト抗体のアミノ酸配列とヒト生殖系免疫グロブリンのアミノ酸配列とを比較して、ヒト抗体の配列に配列が最も近い(すなわち、最大の同一%)ヒト生殖系免疫グロブリン配列を選択するなどによって、特定することができる。ヒト生殖系免疫グロブリン配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」ヒト抗体は、例えば、天然の体細胞変異または部位指向性変異の意図的導入により、生殖系配列と比べたアミノ酸の差異を含有することができる。しかし、選択されたヒト抗体は、通常、アミノ酸配列が、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子によってコードされるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であり、他の種(例えば、マウス生殖系配列)の生殖系免疫グロブリンアミノ酸配列に比べると、ヒト抗体をヒトと特定するアミノ酸残基を含有する。ある種の場合、ヒト抗体は、アミノ酸配列が、生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列に少なくとも95%同一とすることができるか、または少なくとも96%、97%、98%もしくは99%をも同一とすることができる。通常、特定のヒト生殖系配列に由来するヒト抗体は、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列と10以下のアミノ酸しか差異を示さないであろう。ある種の場合、ヒト抗体は、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列と5以下のアミノ酸しか差異を示すことができず、または4、3、2もしくは1以下のアミノ酸しか差異が示さないことさえあり得る。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(a1)VHは、配列番号31と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号221と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも
96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-484のVHおよびVL);
(a2)VHは、配列番号19と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号209と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-440のVHおよびVL);
(a3)VHは、配列番号115と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号301と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-882のVHおよびVL);
(a4)VHは、配列番号23と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号213と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-460のVHおよびVL);
(a5)VHは、配列番号127と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号313と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-433のVHおよびVL);
(a6)VHは、配列番号45と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号235と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-619のVHおよびVL);
(a7)VHは、配列番号87と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号221と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-1335のVHおよびVL);または(a8)VHは、配列番号89と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号221と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-1336のVHおよびVL)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、BIIB-9-1336と同じエピトープに結合する。他の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、BIIB-9-1336のエピトープに重なるエピトープに結合する。一部の実施形態では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによる位置91および101、125および128、165お
よび179、または232および241(配列番号758では、それぞれ、位置76~88、112~115、153~167および222~231に対応する)の間に位置する、少なくとも1つのアミノ酸を含む、エピトープ領域に結合する。
本明細書で使用する場合、言い回し「キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基」およびその文法上の変化形とは、セリンプロテアーゼキモトリプシノーゲンへの相同性によってFIX中のある種のアミノ酸の説明を指す。本開示では、セリンプロテアーゼドメイン内のキモトリプシノーゲン番号付けは、Hopfnerら(EMBO J.1997年;16巻:6626~35頁)に従って使用した。本開示の場合、キモトリプシノーゲン番号付けは、本明細書において明示的に示されている場合しか使用されない。開示されているキモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基とアミノ酸の位置との間の一致は、配列番号758であり、以下の表に提示されている:
Figure 0007637166000003
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N
179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)からなる群から選択される、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11,12、13、14、15、16、17、18または19のアミノ酸残基を含むエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)を含むエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)からなるエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列中にキモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N93、R165、N178およびR233(配列番号758において、それぞれ、位置N78、R153、N166およびR223に対応する)を含むエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列中にキモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205(配列番号758において、それぞれ、位置N87、K121、Y126、R158、T160、F162、T163、H174、E192およびG195に対応する)のうちの少なくとも1つを含まない、エピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列中にキモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基N100、K132、Y137、R170、T172、F174、T175、H185、E202およびG205(配列番号758において、それぞれ、位置N87、K121、Y126、R158、T160、F162、T163、H174、E192およびG195に対応する)を含まない、エピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの軽鎖中の少なくとも1つのアミノ酸残基(配列番号756)を含むエピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が結合するFIXa(配列番号756)の軽鎖中のエピトープは、K100である。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)およびFIXaの軽鎖の配列のアミノ酸残基K100(配列番号756)を含むエピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaの重鎖の配列における、キモトリプシノーゲン番号付けによるアミノ酸残基H91、H92、N93、H101、D125、K126、E127、Y128、R165、Y177、N178、N179、S232、R233、Y234、V235、N236、W237、E240およびK241(配列番号758において、それぞれ、位置H76、H77、N78、H88、D112、K113、E114、Y115、R153、Y165、N166、N167、S222、R223、Y224、V225、N226、W227、E230およびK231に対応する)およびFIXaの軽鎖の配列のアミノ酸残基K100(配列番号756)からなるエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaに対するFVIIIaの結合部位と重なるエピトープに結合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaへの結合について、FVIIIaと交差競合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、FIXaに対するFVIIIaの結合を遮断する。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VH CDR1配列は、表7中に開示されているVH CDR1配列からなる群から選択されるVH CDR1配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VH CDR2配列は、表7中に開示されているVH CDR2配列、または1つもしくは2つの変異を有する表7に開示されているVH CDR2配列からなる群から選択されるVH CDR2配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VH CDR3配列は、表7中に開示されているVH CDR3配列、または1つもしくは2つの変異を有する表7に開示されているVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VL CDR1配列は、表7中に開示されているVL CDR1配列、または1つもしくは2つの変異を有する表7に
開示されているVL CDR1配列からなる群から選択されるVL CDR1配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VL CDR2配列は、表7中に開示されているVL CDR2配列、または1つもしくは2つの変異を有する表7に開示されているVL CDR2配列からなる群から選択されるVL CDR2配列を含む。
一部の態様では、FIXaに特異的に結合する抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VL CDR3配列は、表7中に開示されているVL CDR3配列、または1つもしくは2つの変異を有する表7に開示されているVL CDR3配列からなる群から選択されるVL CDR3配列を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3配列は、それぞれ、表7に開示されている、VH CDR1、CDR2およびCDR3配列ならびにVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFXSXMX(配列番号2194)を含み、Xは、S、GまたはEであり、Xは、YまたはFであり、Xは、S、E、GまたはDであり、Xは、N、V、AまたはTである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XISX10IYYADSVKG(配列番号2195)を含み、Xは、S、A、YまたはGであり、Xは、SまたはAであり、Xは、S、AまたはGであり、Xは、S、GまたはDであり、Xは、S、TまたはGであり、X10は、YまたはTである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDX11GGYAGYYGMDV(配列番号2196)を含み、X11は、LまたはVである。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1は、アミノ酸配列QASQDIANYLN(配列番号2116)を含み;および/または
(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列DASNLET(配列番号2142)を含み;および/または
(iii)VL CDR3は、アミノ酸配列QQYANFPYT(配列番号2168)を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFXSXMX(配列番号2194)を含み、Xは、S、GまたはEであり、Xは、YまたはFであり、Xは、S、E、GまたはDであり、Xは、N、V、AまたはTである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XISX10IYYADSVKG(配列番号2195)を含み、Xは、S、A、YまたはGであり、Xは、SまたはAであり、Xは、S、AまたはGであり、Xは、S、GまたはDであり、X
は、S、TまたはGであり、X10は、YまたはTである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDX11GGYAGYYGMDV(配列番号2196)を含み、X11は、LまたはVである;および
単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3をさらに含み、VL CDR1は、アミノ酸配列QASQDIANYLN(配列番号2116)を含み;および/またはVL CDR2は、アミノ酸配列DASNLET(配列番号2142)を含み;および/またはVL CDR3は、アミノ酸配列QQYANFPYT(配列番号2168)を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、配列番号2038~2047から選択されるVH CDR1、配列番号2064~2073から選択されるVH CDR2および配列番号2090~2099から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/または配列番号2116~2125から選択されるVL CDR1、配列番号2142~2151から選択されるVL CDR2、および配列番号2168~2177から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFGSYDMN(配列番号2048)を含み;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列SISXSYIXYAXSVKG(配列番号2197)を含み、Xは、SまたはDであり、Xは、GまたはSであり、Xは、EまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、EまたはDである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列XRDVXGYAGXYGMDV(配列番号2198)を含み、Xは、AまたはVであり、Xは、GまたはSであり、Xは、YまたはFである。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VL CDR1は、アミノ酸配列XAXIXYLN(配列番号2199)を含み、Xは、Q、GまたはEであり、Xは、SまたはNであり、Xは、QまたはEであり、Xは、DまたはYであり、Xは、AまたはSであり、Xは、NまたはDである;および/または
(ii)VL CDR2は、アミノ酸配列DAXNLX(配列番号2200)であり、Xは、SまたはAであり、Xは、E、HまたはQであり、Xは、TまたはYである;および/または
(iii)VL CDR3は、アミノ酸配列X10QYAX11FPYT(配列番号2201)を含み、X10は、QまたはSであり、X11は、NまたはRである。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列FTFGSYDMN(配列番号2048)を含み;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列SISXSYIXYAXSVKG(配列番号2197)を含み、Xは、SまたはDであり、Xは、GまたはSであり、Xは、EまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、EまたはDである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列XRDVXGYAGXYGMDV(
配列番号2198)を含み、Xは、AまたはVであり、Xは、GまたはSであり、Xは、YまたはFである;および、
単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3をさらに含み、
(iv)VL CDR1は、アミノ酸配列XAXIXYLN(配列番号2199)を含み、Xは、Q、GまたはEであり、Xは、SまたはNであり、Xは、QまたはEであり、Xは、DまたはYであり、Xは、AまたはSであり、Xは、NまたはDである;および/または
(v)VL CDR2が、アミノ酸配列DAXNLX(配列番号2200)であり、Xは、SまたはAであり、Xは、E、HまたはQであり、Xは、TまたはYである;および/または
(vi)VL CDR3は、アミノ酸配列X10QYAX11FPYT(配列番号2201)を含み、X10は、QまたはSであり、X11は、NまたはRである。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、配列番号2048~2052から選択されるVH CDR1、配列番号2074~2078から選択されるVH CDR2および配列番号2100~2104から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/または配列番号2126~2130から選択されるVL CDR1、配列番号2152~2156から選択されるVL CDR2および配列番号2178~2182から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列YTFXYXMH(配列番号2202)を含み、Xは、TまたはHであり、Xは、S、GまたはHであり、Xは、YまたはPである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XINPSXGXTXYAQKFQG(配列番号2203)を含み、Xは、IまたはSであり、Xは、GまたはRであり、Xは、SまたはRであり、Xは、SまたはEである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDGPX10DYYMDV(配列番号2204)を含み、Xは、RまたはQであり、Xは、V、D、LまたはEであり、X10は、SまたはVである。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR1は、アミノ酸配列RASQSVSSYLA(配列番号2116)を含み;および/またはVL CDR2は、アミノ酸配列DASNRAT(配列番号2116)を含み;および/または(iii)VL CDR3は、アミノ酸配列QQRDNWPFT(配列番号2116)を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列YTFXYXMH(配列番号2202)を含み、Xは、TまたはHであり、Xは、S、GまたはHであり、Xは、YまたはPである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XINPSXGXTXYAQKFQG(配列番号2203)を含み、Xは、IまたはSであり、Xは、GまたはRであり、Xは、SまたはRであり、Xは、SまたはEである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDGPX10DYYMDV(配列番号2204)を含み、Xは、RまたはQであり、Xは、V、D、LまたはEで
あり、X10は、SまたはVである;および、
単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3をさらに含み、VL CDR1は、アミノ酸配列RASQSVSSYLA(配列番号2116)を含み;および/またはVL CDR2は、アミノ酸配列DASNRAT(配列番号2116)を含み;および/または(iii)VL CDR3は、アミノ酸配列QQRDNWPFT(配列番号2116)を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、配列番号2053~2057から選択されるVH CDR1、配列番号2079~2083から選択されるVH CDR2および配列番号2105~2109から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/または配列番号2131~2135から選択されるVL CDR1、配列番号2157~2161から選択されるVL CDR2および配列番号2183~2187から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列GSIXSXYXWX(配列番号2205)を含み、Xは、SまたはAであり、Xは、S、T、GまたはVであり、Xは、SまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、G、V、NまたはSである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XIXGX10TX11YNPSLKS(配列番号2206)を含み、Xは、SまたはYであり、Xは、S、Y、R、TまたはQであり、Xは、Y、G、PまたはAであり、Xは、SまたはQであり、X10は、SまたはKであり、X11は、YまたはQである;および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDKYQDYSX12DI(配列番号2207)を含み、X12は、FまたはVである。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3を含み、VL CDR1は、アミノ酸配列RASQGIDSWLA(配列番号2136)を含み;および/またはVL CDR2は、アミノ酸配列AASSLQS(配列番号2162)を含み;および/またはVL CDR3は、アミノ酸配列QQANFLPFT(配列番号2188)を含む。
一部の態様では、単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、CDR2およびCDR3を含み、
(i)VH CDR1は、アミノ酸配列GSIXSXYXWX(配列番号2205)を含み、Xは、SまたはAであり、Xは、S、T、GまたはVであり、Xは、SまたはAであり、Xは、YまたはAであり、Xは、G、V、NまたはSである;および/または
(ii)VH CDR2は、アミノ酸配列XIXGX10TX11YNPSLKS(配列番号2206)を含み、Xは、SまたはYであり、Xは、S、Y、R、TまたはQであり、Xは、Y、G、PまたはAであり、Xは、SまたはQであり、X10は、SまたはKであり、X11は、YまたはQである、および/または
(iii)VH CDR3は、アミノ酸配列ARDKYQDYSX12DI(配列番号2207)を含み、X12は、FまたはVである;および
単離された抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、CDR2およびCDR3をさらに含み、VL CDR1は、アミノ酸配列RASQGIDSWLA(配列番号2136)を含み;および/またはVL CDR2は、アミノ酸配列AASSLQS(配列番号2162)を含み;および/またはVL CDR3は、アミノ酸配列QQAN
FLPFT(配列番号2188)を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、配列番号2058~2063から選択されるVH CDR1、配列番号2084~2089から選択されるVH CDR2および配列番号2110~2115から選択されるVH CDR3を含むVH CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびに/または配列番号2136~2141から選択されるVL CDR1、配列番号2162~2167から選択されるVL CDR2および配列番号2188~2193から選択されるVL CDR3を含むVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号1935、1939、1943、1947、1951、1955、1959、1963、1967、1971、1975、1979、1983、1987、1991、1995、1999、2003、2007、2011、2015、2019、2023、2027、2031および2035からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、配列番号1937、1941、1945、1949、1953、1957、1961、1965、1969、1973、1977、1981、1985、1989、1993、1997、2001、2005、2009、2013、2017、2021、2025、2029、2033および2037からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(i)VHは、配列番号1935、1939、1943、1947、1951、1955、1959、1963、1967、1971、1975、1979、1983、1987、1991、1995、1999、2003、2007、2011、2015、2019、2023、2027、2031および2035からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;および/または
(ii)VLは、配列番号1937、1941、1945、1949、1953、1957、1961、1965、1969、1973、1977、1981、1985、1989、1993、1997、2001、2005、2009、2013、2017、2021、2025、2029、2033および2037からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む、
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号89と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号221と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ
酸配列を含む(それぞれ、BIIB-9-1336のVHおよびVL)。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、
(a1)VHは、配列番号1935と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1937と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a2)VHは、配列番号1939と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1941と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a3)VHは、配列番号1943と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1945と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a4)VHは、配列番号1947と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1949と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a5)VHは、配列番号1951と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1953と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a6)VHは、配列番号1955と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1957と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a7)VHは、配列番号1959と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1961と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a8)VHは、配列番号1963と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1965と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100
%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a9)VHは、配列番号1967と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1969と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a10)VHは、配列番号1971と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1973と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a11)VHは、配列番号1975と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1977と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a12)VHは、配列番号1979と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1981と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a13)VHは、配列番号1983と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1985と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a14)VHは、配列番号1987と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1989と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a15)VHは、配列番号1991と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1993と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a16)VHは、配列番号1995と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号1997と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a17)VHは、配列番号1999と少なくとも70%、少なくとも80%、少なく
とも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2001と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a18)VHは、配列番号2003と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2005と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a19)VHは、配列番号2007と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2009と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a20)VHは、配列番号2011と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2013と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a21)VHは、配列番号2015と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2017と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a22)VHは、配列番号2019と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2021と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a23)VHは、配列番号2023と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2025と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a24)VHは、配列番号2027と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2029と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;
(a25)VHは、配列番号2031と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2
033と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み;または
(a26)VHは、配列番号2035と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号2037と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、(a1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1935および1937(BIIB-9-3595)を含み;
(a2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1939および1941(BIIB-9-3601)を含み;
(a3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1943および1945(BIIB-9-3604)を含み;
(a4)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1947および1949(BIIB-9-3617)を含み;
(a5)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1951および1953(BIIB-9-3618)を含み;
(a6)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1955および1957(BIIB-9-3621)を含み;
(a7)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1959および1961(BIIB-9-3647)を含み;
(a8)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1963および1965(BIIB-9-3649)を含み;
(a9)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1967および1969(BIIB-9-3650)を含み;
(a10)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1971および1973(BIIB-9-3654)を含み;
(a11)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1975および1977(BIIB-9-3753)を含み;
(a12)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1979および1981(BIIB-9-3754)を含み;
(a13)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1983および1985(BIIB-9-3756)を含み;
(a14)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1987および1989(BIIB-9-3764)を含み;
(a15)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1991および1993(BIIB-9-3766)を含み;
(a16)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1995および1997(BIIB-9-3707)を含み;
(a17)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号1999および2001(BIIB-9-3709)を含み;
(a18)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2003および2005(BIIB-9-3720)を含み;
(a19)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2007および2009(BIIB-9-3727)を含み;
(a20)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2011および2013(BIIB-
9-3745)を含み;
(a21)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2015および2017(BIIB-9-3780)を含み;
(a22)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2019および2021(BIIB-9-3675)を含み;
(a23)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2023および2025(BIIB-9-3681)を含み;
(a24)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2027および2029(BIIB-9-3684)を含み;
(a25)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2031および2033(BIIB-9-3698)を含み;または
(a26)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号2035および2037(BIIB-9-3704)を含む。
一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体(例えば、BIIB-9-484)のFIXaへの結合は、カルシウム依存性である。他の態様では、FIXaへの本明細書に開示される抗FIXa抗体の結合は、カルシウムに無関係である。さらに他の態様では、抗FIXa抗体(例えば、BIIB-9-1336)のFIXaへの結合は、部分的にカルシウム依存性である。
一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体、例えば、BIIB-9-1336は、FIXaのアミド分解活性を向上させることができる。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体(例えば、BIIB-9-1336またはBIIB-9-1336を含む二重特異性抗体)は、FIXaによる基質切断(例えば、ADG299)の速度を向上することができる。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体、例えばBIIB-9-1336のFIXaへの結合は、少なくとも2倍、少なくとも3倍または少なくとも4倍、FIXaのアミド分解活性を向上することができる。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体、例えばBIIB-9-1336のFIXaへの結合は、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも120%、少なくとも140%、少なくとも160%、少なくとも180%、少なくとも200%、少なくとも220%、少なくとも240%、少なくとも260%、少なくとも280%、少なくとも300%、少なくとも320%、少なくとも340%、少なくとも360%、少なくとも380%、少なくとも400%、少なくとも420%、少なくとも440%、少なくとも460%、少なくとも480%または少なくとも500%、FIXaのアミド分解活性を向上することができる。
本開示は、FIXaのアミド分解活性を向上させる方法であって、それを必要とする対象に、ここで開示されている抗FIXa抗体、例えば、BIIB-9-1336、またはBIIB-9-1336を含む二重特異性抗体を投与する工程を含む方法を提供する。
一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体は、抗トロンビンIII(ATIII)により、FIXa阻害の速度を向上させることができる。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体(例えば、BIIB-9-1336、またはBIIB-9-1336を含む二重特異性抗体)は、ATIIIによってFIXa阻害の速度を向上することができる。一部の態様では、ATIIIによるFIXa阻害の速度は、少なくとも2倍、少なくとも3倍、または少なくとも4倍、向上する。他の態様では、本明細書に開示される抗FIXa抗体、例えば、BIIB-9-1336のFIXaへの結合は、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも
50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも120%、少なくとも140%、少なくとも160%、少なくとも180%、少なくとも200%、少なくとも220%、少なくとも240%、少なくとも260%、少なくとも280%、少なくとも300%、少なくとも320%、少なくとも340%、少なくとも360%、少なくとも380%、または少なくとも400%、ATIIIによるFIXa阻害の速度を向上することができる。
本開示は、ATIIIによるFIXa阻害の速度を向上させる方法であって、それを必要とする対象に、ここで開示されている抗FIXa抗体、例えば、BIIB-9-1336、またはBIIB-9-1336を含む二重特異性抗体を投与する工程を含む方法を提供する。
(b)抗FIXz結合性分子
したがって、本開示は、FIXチモーゲン(FIXz)に特異的に結合する抗体(例えば、単離された抗体)またはその抗原結合部分であって、FIXaおよびFIXzの存在下でFIXzに優先的に結合する、抗体またはその抗原結合部分(「抗FIXz抗体またはその抗原結合部分」)を提供する。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、FIXa(例えば、遊離FIXaまたはFIXa-SM)への抗FIXz抗体またはその抗原結合部分の結合親和性よりも高い結合親和性で、FIXzに結合する。
本開示はまた、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分のFIXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFIXzに結合する、単離された抗FIXz抗体またはその抗原結合部分を提供する。一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、バイオレイヤー干渉法(BLI)アッセイによって決定すると、約100nM以下、約95nM以下、約90nM以下、約85nM以下、約80nM以下、約75nM以下、約70nM以下、約65nM以下、約60nM以下、約55nM以下、約50nM以下、約45nM以下、約40nM以下、約35nM以下、約30nM以下、約25nM以下、約20nM以下、約15nM以下、約10nM以下、約5nM以下、または約1nM以下のKで、FIXzに結合する。他の実施形態では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.5nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、または約0.05nM以下のKで、FIXzに結合する。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、図3D中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、参照抗体はBIIB-9-578である。
さらなる態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分はまた、遊離FIXaまたはFIXa-SM(図3Dの抗体)よりもFIXzに優先的に結合する、クラスIV:抗FIXz抗体またはその抗原結合部分とも称される。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、
(i)図3D中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中のVH CDR3配列
からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。他の態様では、アミノ酸置換は復帰変異である。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、ARDKYQDYSFDI(配列番号1355;BIIB-9-578)から選択されるアミノ酸配列を含む。一部の態様では、本明細書に開示されるVH CDR3配列は、1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を含むことができる。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、配列番号1355(BIIB-9-578)を含み、VH CDR1配列は、
(i)図3D中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中で開示されているVH
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3は、配列番号1355(BIIB-9-578)を含み、VH CDR2配列は、
(i)図3D中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中で開示されているVH
CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3をさらに含み、VL CDR1配列は、
(i)図3D中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中で開示されているVL
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3をさらに含み、VL CDR2配列は、
(i)図3D中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3をさらに含み、VL CDR3配列は、
(i)図3D中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図3D中で開示されているVL
CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
本開示はまた、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FIXzに優先的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、図3D:BIIB-9-397、BIIB-9-578、BIIB-9-631およびBIIB-9-612の抗体からなる群から選択される抗FIXz抗体のVH CDR1、VH
CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1346~1349、配列番号1350~1353および配列番号1354~1357を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(クラスIV抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1358~1361、配列番号1362~1365および配列番号1366~1369を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(クラスIV抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1347、配列番号1351および配列番号1355を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-9-578抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1359、配列番号1363および配列番号1367を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-578抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分はVHを含み、VHは、配列番号183、185、187および189からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分はVLを含み、VLは、配列番号369、371、373および375からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、
(i)VHは、配列番号183、185、187および189からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;
(ii)VLは、配列番号369、371、373および375からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
ある種の実施形態では、抗FIXz抗体は、特定の生殖系重鎖免疫グロブリン遺伝子からの重鎖可変領域、および/または特定の生殖系軽鎖免疫グロブリン遺伝子からの軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗FIXz抗体のVH配列は、V、DまたはJ生殖系配列のいずれか1つに由来することができ、かつ/または抗FIXz抗体のVL配列は、カッパまたはラムダ生殖系配列のいずれか1つに由来することができる。
本明細書において実証される通り、ヒト生殖系遺伝子の産生物である、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、FIXzに特異的なヒト抗体が製造される。したがって、VH1-18、VH1-46、VH3-21、VH3-30、VH4-31、VH4-39、VH4-0B、VH5-51およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される、ヒトVH生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、単離されたFIXz抗体またはその抗原結合部分が、本明細書において提供される。特定の実施形態では、VH生殖系遺伝子は、VH1-18.0、VH1-18.1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4、VH5-51.1およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
他の実施形態では、VK1-05、VK1-12、VK1-39、VK2-28、VK3-11、VK3-15、VK3-20、VK4-01およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される、ヒトVL生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、単離されたFIXa抗体またはその抗原結合部分が本明細書において提供される。特定の実施形態では、VL生殖系遺伝子は、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
一部の態様では、抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号185と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号371と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列(それぞれ、BIIB-9-578抗体のVHおよびVL)を含む。
(c)抗FXz結合性分子
本開示はまた、FXに特異的に結合する、抗FX結合性分子、例えば、抗FX抗体、またはそのFX結合性断片を含む分子を提供する。本開示の一部の態様では、開示されている抗FX結合性分子、例えば、抗FX抗体、またはそのFX結合性断片を含む分子は、FXチモーゲン(FXz)(本開示全体を通して、「抗FXz抗体」と称される)に優先的に結合する。
第X因子は、肝臓細胞からチモーゲンとして血漿に分泌される、58.5kDaの分子量を有するビタミンK依存性グリコタンパク質である。最初に、第X因子は、合計が48
8のアミノ酸にあるシグナルペプチドを含むプレプロペプチドとして製造される。FXチモーゲン(FXz)のアミノ酸配列は、以下に提示されている(シグナル配列(1~23)は、下線が引かれており、プロペプチド(24~40)は、太字で記載されている):
Figure 0007637166000004
シグナルペプチドは、小胞体への輸送中にシグナルペプチダーゼによって切断される。プロペプチド配列は、成熟N末端鎖のN末端部の第1の11グルタミン酸残基においてガンマカルボキシル化が起こった後に切断される。さらなるプロセッシング工程が、Arg182とSer183との間の切断によって起こる。このプロセッシングステップはまた、同時に、トリペプチドArg180-Lys181-Arg182の欠失に至る。生じた分泌された第X因子チモーゲンは、139のアミノ酸(M、16,200)のN末端軽鎖(すなわち、配列番号765のアミノ酸41~179)および306アミノ酸(M、42,000)のC末端重鎖(すなわち、配列番号765のアミノ酸183~488)からなり、これらは、Cys172とCys342との間のジスルフィド架橋により共有結合により連結されている。さらなる翻訳後プロセシング工程は、Asp103のβ-ヒドロキシル化、ならびにN-およびO-型グリコシル化を含む。
FXチモーゲンは、第IXa因子によってArg234とIle235との間のその重鎖(配列番号765に対応する)で切断され、その後、活性化ペプチドの放出後に活性化されるようになる。
用語「FXチモーゲン」は、本明細書において、「FXz」、「FX前駆体」、「未活性化FX」、「非活性化FX」または「非活性化FX前駆体」と互換的に使用することができる。一実施形態では、FXチモーゲン(FIXz)は、非活性化FX前駆体であって、活性化ペプチド(例えば、配列番号765のアミノ酸183~234として表される52のアミノ酸の活性化ペプチド)(成熟番号付け)が前駆体から切断されない、非活性化FIX前駆体を含む。FIXチモーゲンは、任意の天然のまたは操作されたバリアントを含むことができる。FXチモーゲンの非限定例は、配列番号765で示されている。別の実施形態では、FXチモーゲンは、活性化不能型FX(FXn)であり、これは、第FIXa因子の存在下で、非活性となるよう操作されている。活性化不能型FXの一例は、その活性化を阻止し、チモーゲン形態(FXz)の第X因子を維持する194位(成熟番号付け)において、アルギニンにアラニン変異もたらすFXとすることができる。FXチモーゲンは、シグナルペプチドおよび/またはプロペプチドを場合により含有することができる。
用語「活性化FX」は、「FXa」と本明細書において互換的に使用することができる。一実施形態では、活性化FXは、野生型の天然FXa(本明細書において、「野生型FXa」とも称される)である。別の実施形態では、FXaは、非天然FXa、例えばFXa立体構造バリアントを含む。例えば、FXaは、FXa-SMとすることができ、これは、FXaに結合した基質と類似の立体構造を有するよう設計されている。特定の実施形態では、FXa-SMは、活性部位に共有結合している擬似基質を有する活性化FXであ
る。
本開示は、FXzに特異的に結合する抗体(例えば、単離された抗体)またはその抗原結合部分であって、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよびFXaの存在下で、FXzに優先的に結合する、抗体またはその抗原結合部分を提供する。一実施形態では、FXaは、擬似基質(すなわち、Glu-Gly-Arg-クロロメチルケトン(EGR-CMK))に共有結合しているFXaである。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する。本開示はまた、抗体またはその抗原結合部分のFXaへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXzに結合する、単離された抗FX抗体またはその抗原結合部分を提供する。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、BLIアッセイによって決定すると、約100nM以下、約95nM以下、約90nM以下、約85nM以下、約80nM以下、約75nM以下、約70nM以下、約65nM以下、約60nM以下、約55nM以下、約50nM以下、約45nM以下、約40nM以下、約35nM以下、約30nM以下、約25nM以下、約20nM以下、約15nM以下、約10nM以下、約5nM以下、または約1nM以下のKで、FXzに結合する。
他の実施形態では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.5nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、または約0.05nM以下のKで、FXzに結合する。さらに他の実施形態では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、1nM~100nM、1nM~90nM、1nM~80nM、1nM~70nM、1nM~60nM、1nM~50nM、1nM~40nM、1nM~30nM、1nM~20nM、1nM~10nM、0.1nM~100nM、0.1nM~90nM、0.1nM~80nM、0.1nM~70nM、0.1nM~60nM、0.1nM~50nM、0.1nM~40nM、0.1nM~30nM、0.1nM~20nM、0.1nM~10nMまたは0.1nM~1nMのKで、FXzに結合する。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、図12Aおよび図12B中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、BIIB-12-915、BIIB-12-917、BIIB-12-932、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、本明細書に開示される任意の抗FXz抗体またはその抗原結合部分の抗原結合部分と実質的に同じ抗原結合部位(例えば、エピトープ)に結合する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、本明細書に開示される抗FXz抗体またはその抗原結合部分の抗原結合部位(例えば、エピトープ)と重なる抗原結合部位(例えば、エピトープ)に結合する。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、
(i)図12Aまたは図12B中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH
CDR3配列と同一のVH CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、アミノ酸置換は、保存的アミノ酸置換または復帰変異である。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、アミノ酸配列ARXRXFDX(配列番号766)を含み、Xは、GまたはLであり、Xは、RまたはGであり、Xは、FまたはYであり、Xは、PまたはGであり、Xは、RまたはAであり、Xは、GまたはSであり、Xは、RまたはAであり、Xは、YまたはIである。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、アミノ酸配列 ARXRXFDX(配列番号766)からなるかまたはこれらから実質的になり、Xは、GまたはLであり、Xは、RまたはGであり、Xは、FまたはYであり、Xは、PまたはGであり、Xは、RまたはAであり、Xは、GまたはSであり、Xは、RまたはAであり、Xは、YまたはIである。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、ARGRFRPRGRFDY(配列番号1575、BIIB-12-917)、ARLGYRGASAFDI(配列番号1589、BIIB-12-932)またはARVGGGYANP(配列番号1573、BIIB-12-915)から選択されるアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR1配列は、
(i)図12Aまたは図12B中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR2配列は、
(i)図12Aまたは図12B中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR1配列は、
(i)図12Aまたは図12B中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中で開
示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR2配列は、
(i)図12Aまたは図12B中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図12Aまたは図12B中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図12Aまたは図12B中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12Aまたは図12B中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
からなるか、または実質的になる。
本開示はまた、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FXzに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、BIIB-12-891、BIIB-12-892、BIIB-12-893、BIIB-12-895、BIIB-12-896、BIIB-12-897、BIIB-12-898、BIIB-12-899、BIIB-12-900、BIIB-12-901、BIIB-12-902、BIIB-12-903、BIIB-12-904、BIIB-12-905、BIIB-12-906、BIIB-12-907、BIIB-12-908、BIIB-12-909、BIIB-12-910、BIIB-12-911、BIIB-12-912、BIIB-12-913、BIIB-12-914、BIIB-12-915、BIIB-12-916、BIIB-12-917、BIIB-12-918、BIIB-12-919、BIIB-12-920、BIIB-12-921、BIIB-12-922、BIIB-12-923、BIIB-12-924、BIIB-12-926、BIIB-12-927、BIIB-12-928、BIIB-12-929、BIIB-12-930、BIIB-12-931、BIIB-12-932、BIIB-12-933、BIIB-12-934、BIIB-12-935、BIIB-12-936、BIIB-12-937、BIIB-12-1288、BIIB-12-1289、BIIB-12-1290、BIIB-12-1291、BIIB-12-1292、BIIB-12-1293、BIIB-12-1294、BIIB-12-1295
、BIIB-12-1296、BIIB-12-1297、BIIB-12-1298、BIIB-12-1299、BIIB-12-1300、BIIB-12-1301、BIIB-12-1302、BIIB-12-1303、BIIB-12-1304、BIIB-12-1305、BIIB-12-1306、BIIB-12-1307、BIIB-12-1308、BIIB-12-1309、BIIB-12-1310、BIIB-12-1311、BIIB-12-1312、BIIB-12-1313、BIIB-12-1314、BIIB-12-1315、BIIB-12-1316、BIIB-12-1317、BIIB-12-1318、BIIB-12-1319、BIIB-12-1322、BIIB-12-1323、BIIB-12-1324、BIIB-12-1325、BIIB-12-1326、BIIB-12-1327、BIIB-12-1328、BIIB-12-1329、BIIB-12-1330、BIIB-12-1331、BIIB-12-1332、BIIB-12-1333、またはBIIB-12-1334からなる群から選択される抗FXz抗体のVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1393、配列番号1483および配列番号1573を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-12-915抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1663、配列番号1753および配列番号1843を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-915抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1395、配列番号1485および配列番号1575を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-12-917抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1665、配列番号1755および配列番号1845を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-917抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1409、配列番号1499および配列番号1589を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列(BIIB-12-932抗体のVH CDR)、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1679、配列番号1769および配列番号1859を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-932抗体のVL CDR)を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、517、519、521、523、525、527、529、531、533、535、537、539、541、543、545、547、549、551、553、および555からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少
なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、配列番号565、567、569、571、573、575、579、581、583、585、587、589、591、593、595、597、599、601、603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、および743からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、
(i)VHは、配列番号377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、517、519、521、523、525、527、529、531、533、535、537、539、541、543、545、547、549、551、553、および555からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;
(ii)VLは、565、567、569、571、573、575、579、581、583、585、587、589、591、593、595、597、599、601、603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、および743からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
ある種の実施形態では、抗FIXa抗体は、特定の生殖系重鎖免疫グロブリン遺伝子からの重鎖可変領域、および/または特定の生殖系軽鎖免疫グロブリン遺伝子からの軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗FIXa抗体のVH配列は、V、DまたはJ生殖系配列のいずれか1つに由来することができ、かつ/または抗FIXa抗体のVL配列は、カッパまたはラムダ生殖系配列のいずれか1つに由来することができる。
本明細書において実証される通り、ヒト生殖系遺伝子の産生物である、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、FIXaに特異的なヒト抗体が製造される。したがって、VHおよびVLを含む、抗FXz抗体またはその抗原結合部分であって、VHが、VH1-18、VH1-46、VH3-21、VH3-23、VH3-30、VH4-31、VH4-39、VH4-0BまたはVH5-51の生殖系配列に由来する、抗FXz抗体またはその抗原結合部分が提供される。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、VK1-05、VK1-12、VK1-39、VK2-28、VK3-11、VK3-15、VK3-20またはVK4-01の生殖系配列に由来する。一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、VH1-18.0、VH1-18.1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4、またはVH5-51.1の生殖系配列に由来し、VLは、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20の生殖系配列に由来する。一部の態様では、VHおよび/またはVLは、親和性最適化による、それらのそれぞれの生殖系列に由来する。
本明細書に記載される抗体は、図に示されている通り、上で列挙したヒト生殖系VH遺伝子のうちの1つの産生物またはそれに由来する重鎖可変領域を含むもの、および上で列挙したヒト生殖系VK遺伝子のうちの1つの産生物またはそれに由来する軽鎖可変領域をやはり含むものを含む。
本明細書で使用する場合、ヒト抗体は、抗体の可変領域が、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子を使用する系から得られる場合、特定の生殖系配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」重鎖および軽鎖可変領域を含む。このような系は、目的の抗原を有するヒト免疫グロブリン遺伝子を有するトランスジェニックマウスを免役する工程、または目的の抗原を有するファージ上で示されるヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリーをスクリーニングする工程を含む。ヒト生殖系免疫グロブリン配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」ヒト抗体は、ヒト抗体のアミノ酸配列とヒト生殖系免疫グロブリンのアミノ酸配列とを比較して、ヒト抗体の配列に配列が最も近い(すなわち、最大の同一%)ヒト生殖系免疫グロブリン配列を選択するなどによって特定することができる。特定のヒト生殖系免疫グロブリン配列「の産生物であるか、またはこれに由来する」ヒト抗体は、例えば、天然の体細胞変異または部位指向性変異の意図的導入により、生殖系配列と比べたアミノ酸の差異を含有することができる。しかし、選択されたヒト抗体は、通常、アミノ酸配列が、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子によってコードされるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であり、他の種(例えば、マウス生殖系配列)の生殖系免疫グロブリンアミノ酸配列に比べると、ヒト抗体をヒトと特定するアミノ酸残基を含有する。ある種の場合、ヒト抗体は、アミノ酸配列が、生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列に少なくとも95%同一とすることができるか、または少なくとも96%、97%、98%もしくは99%をも同一とすることができる。通常、特定のヒト生殖系配列に由来するヒト抗体は、ヒト生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列と10以下のアミノ酸しか差異を示さないであろう。ある種の場合、ヒト抗体は、生殖系免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列と5以下のアミノ酸しか差異を示す
ことができず、または4、3、2もしくは1以下のアミノ酸しか差異を示さないことさえあり得る。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、少なくとも1つのVHを含み、VHは、配列番号423、427または455から選択される配列からなるか、またはこれらから実質的になる。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、少なくとも1つのVLを含み、VLは、配列番号611、615または643から選択される配列からなるか、またはこれらから実質的になる。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、少なくとも1つのVHおよび少なくとも1つのVLを含み、
(i)少なくとも1つのVHは、配列番号423、427または455から選択される配列からなるか、またはこれらから実質的になる;および、
(ii)少なくとも1つのVLは、配列番号611、615または643から選択される配列からなるか、またはこれらから実質的になる。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、
(b1)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号423および611を含む、これらからなる、またはこれらから実質的になる;
(b2)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号427および615を含む、これらからなる、またはこれらから実質的になる;または
(b3)VHおよびVLは、それぞれ、配列番号455および643を含む、これらからなる、またはこれらから実質的になる。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号423と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号611と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号427と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号615と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号455と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号643と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
ある種の態様では、本発明の抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、FXaに対する検出可能な結合を有していない。他の態様では、本開示の二重特異性分子は、FXzに特異的に結合し、FXaへの検出可能な結合を有していない、抗FXz抗体またはその抗原結合部分、およびFIXzとFIXaの両方に特異的に結合する抗FIX抗体を含む。
(d)抗FXa結合性分子
本開示は、活性化第X因子(FXa)に特異的に結合する抗体(例えば、単離された抗体)またはその抗原結合部分であって、抗FX抗体またはその抗原結合部分が、FXzおよびFXaの存在下で、FXaに優先的に結合する、抗体またはその抗原結合部分を提供する。一実施形態では、FXaは、擬似基質(すなわち、EGR-CMK)に共有結合しているFXaである。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXaに結合する。本開示はまた、抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合親和性よりも高い結合親和性でFXaに結合する、単離された抗FX抗体またはその抗原結合部分を提供する。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、BLIアッセイによって決定すると、約100nM以下、約95nM以下、約90nM以下、約85nM以下、約80nM以下、約75nM以下、約70nM以下、約65nM以下、約60nM以下、約55nM以下、約50nM以下、約45nM以下、約40nM以下、約35nM以下、約30nM以下、約25nM以下、約20nM以下、約15nM以下、約10nM以下、約5nM以下、または約1nM以下のKで、FXaに結合する。
他の実施形態では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.5nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、または約0.05nM以下のKで、FXaに結合する。さらに他の実施形態では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、1nM~100nM、1nM~90nM、1nM~80nM、1nM~70nM、1nM~60nM、1nM~50nM、1nM~40nM、1nM~30nM、1nM~20nM、1nM~10nM、0.1nM~100nM、0.1nM~90nM、0.1nM~80nM、0.1nM~70nM、0.1nM~60nM、0.1nM~50nM、0.1nM~40nM、0.1nM~30nM、0.1nM~20nM、0.1nM~10nMまたは0.1nM~1nMのKで、FXaに結合する。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と交差競合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、図12C中の抗体からなる群から選択される参照抗体と同じエピトープに結合する。一部の態様では、抗FXaまたはその抗原結合部分は、BIIB-12-925である参照抗体と同じエピトープに結合する。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、本明細書に開示される抗FXa抗体またはその抗原結合部分の抗原結合部分と実質的に同じ抗原結合部位(例えば、エピトープ)に結合する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、本明細書に開示される抗FXa抗体またはその抗原結合部分の抗原結合部位(例えば、エピトープ)と重なる抗原結合部位(例えば、エピトープ)に結合する。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、
(i)図12C中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列;または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中のVH CDR3配列からなる群から選択されるVH CDR3配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、アミノ酸置換は、保存的アミノ酸置換または復帰変異である。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR3配列は、配列番号1919、BIIB-12-925として記載されるアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR1配列は、
(i)図12C中で開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中で開示されているVH
CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含み、VH CDR2配列は、
(i)図12C中で開示されているVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中で開示されているVH
CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR1配列は、
(i)図12C中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中で開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR2配列は、
(i)図12C中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図12C中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含み、VL CDR3配列は、
(i)図12C中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(ii)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、図12C中で開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
からなるか、またはこれらから実質的になる。
本開示はまた、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む、FXaに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分を提供し、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3は、BIIB-12-894、BIIB-12-925、BIIB-12-1320またはBIIB-12-1321からなる群から選択される抗FXa抗体のVH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号1911、配列番号1915および配列番号1919を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、ならびに/またはそれぞれ、配列番号1923、配列番号1927および配列番号1931を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分はVHおよびVLを含み、VHは、配列番号557、559、561および563からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分はVHおよびVLを含み、VLは、配列番号745、747、749および751からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、
(i)VHは、配列番号557、559、561および563からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含み;
(ii)VLは、配列番号745、747、749および751からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または約100%同一のアミノ酸配列を含む。
ある種の実施形態では、抗FIXa抗体は、特定の生殖系重鎖免疫グロブリン遺伝子からの重鎖可変領域、および/または特定の生殖系軽鎖免疫グロブリン遺伝子からの軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗FXa抗体のVH配列は、V、DまたはJ生殖系配列のいずれか1つに由来することができ、かつ/または抗FXa抗体のVL配列は、カッパまたはラムダ生殖系配列のいずれか1つに由来することができる。
本明細書において実証される通り、ヒト生殖系遺伝子の産生物であるか、またはこれに由来する重鎖可変領域を含む、FXaに特異的なヒト抗体が製造される。したがって、VHおよびVLを含む、抗FXa抗体またはその抗原結合部分であって、VHが、VH1-18、VH1-46、VH3-21、VH3-23、VH3-30、VH4-31、VH4-39、VH4-0BまたはVH5-51の生殖系配列に由来する、抗FXa抗体またはその抗原結合部分が提供される。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VLは、VK1-05、VK1-12、VK1-39、VK2-28、VK3-11、VK3-15、VK3-20またはVK4-01の生殖系配列に由来する。一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、VH1-18.0、VH1-18.1、VH1-18.8、VH1-46.0、VH1-46.4、VH1-46.5、VH1-46.6、VH1-46.7、VH1-46.8、VH1-46.9、VH3-21.0、VH3-23.0、VH3-23.2、VH3-23.6、VH3-30.0、VH4-31.5、VH4-39.0、VH4-39.5、VH4-0B.4、またはVH5-51.1、の生殖系配列に由来し、VLは、VK1-05.6、VK1-05.12、VK1-12.0、VK1-12.4、VK1-12.7、VK1-12.10、VK1-12.15、VK1-39.0、VK1-39.3、VK1-39.15、VK2-28.0、VK2-28.1、VK2-28.5、VK3-11.0、VK3-11.2、VK3-11.6、VK3-11.14、VK3-15.0、VK3-15.8、VK3-15.10、VK3-20.0、VK3-20.1、VK3-20.4、VK3-20.5、VK4-01.0、VK4-01.4、VK4-01.20の生殖系配列に由来する。一部の態様では、VHおよび/またはVLは、親和性最適化による、それらのそれぞれの生殖系列に由来する。
一部の態様では、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、VHおよびVLを含み、VHは、配列番号559と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、配列番号747と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
(e)共通態様
本開示のある種の態様は、本明細書に開示されるVHおよびVL CDR配列を含み、さらに本明細書に開示される抗体とは異なるフレームワーク配列を含有する、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)および抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)に関する。このようなフレームワーク配列は、公のDNAデータベース、または生殖系抗体遺伝子配列を含む公表されている参考文献から得ることができる。例えば、ヒト重鎖および軽鎖可変領域遺伝子の生殖系DNA配列は、「VBase」ヒト生殖系配列データベース(www.mrc-cpe.cam.ac.uk/vbaseにてインターネットで入手可能である)、およびKabat,E.A.ら(1991年)Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、U.S.Department of Health and Human Services、NIH Publica
tion 91~3242頁;Tomlinson,I.M.ら(1992年)「The
Repertoire of Human Germline VH Sequences Reveals about Fifty Groups of VH Segments with Different Hypervariable Loops」、Mol.Biol.227巻:776~798頁;およびCox,J.P.L.ら(1994年)、「A Directory of Human Germ-line VH
Segments Reveals a Strong Bias in their
Usage」、Eur.J.Immunol.24巻:827~836頁において見出すことができる;これらの各々の内容は、参照により本明細書に明示的に組み入れられる。
本明細書に記載される抗体において使用するための例示的なフレームワーク配列は、本明細書に記載される抗体によって使用されるフレームワーク配列に構造的に類似している。VH CDR1、2および3配列、ならびにVL CDR1、2および3配列は、フレームワーク配列に誘導される生殖系免疫グロブリン遺伝子に見出されたものと同一の配列を有するフレームワーク領域にグラフトすることができるか、またはCDR配列は、生殖系配列と比べて、1つまたはそれ以上の変異を含有するフレームワーク領域にグラフトすることができる。例えば、ある種の場合、フレームワーク領域内の残基を変異させて、抗体の抗原結合能力を維持または増強させることが有益となることが見出されている(例えば、Queenらへの米国特許第5,530,101号;同第5,585,089号;同第5,693,762号および同第6,180,370号)。
本明細書に記載される操作された抗体は、例えば、抗体の特性を改善するため、VHおよび/またはVLの内のフレームワーク残基に修飾がなされたものを含む。通常、このようなフレームワーク修飾は、抗体の免疫原性を低下させるために行われる。例えば、手法の1つは、1つまたはそれ以上のフレームワーク残基を対応する生殖系配列に「復帰突然変異」させることである。より詳細には、体細胞変異を受けた抗体は、抗体が導かれる生殖系配列とは異なるフレームワーク残基を含有することができる。このような残基は、抗体フレームワーク配列を、抗体が導かれる生殖系配列と比較することにより特定することができる。フレームワーク領域配列をそれらの生殖系構成に戻すため、体細胞変異は、例えば部位特異的変異誘発またはPCR媒介性突然変異誘発によって、生殖系配列に「復帰突然変異」させることができる。このような「復帰突然変異された」抗体も、包含されることが意図されている。別のタイプのフレームワーク修飾は、フレームワーク領域内の1つまたはそれ以上の残基、または1つもしくはそれ以上のCDR領域内の1つまたはそれ以上の残基をも変異させることを含み、これにより、T細胞エピトープを除去し、この抗体の潜在的な免役原性を低下させることができる。この手法はまた、「脱免役化」とも称され、Carrらによる米国特許公開第20030153043号にさらに詳細に記載される。
別のタイプの可変領域修飾は、VHおよび/またはVL CDR1、CDR2および/またはCDR3領域内のアミノ酸残基を変異させて、これにより、目的とする抗体の1つまたはそれ以上の結合特性(例えば、親和性)を改善することである。部位特異的変異誘発またはPCR媒介性突然変異誘発は、変異および抗体結合に及ぼす作用を導入するために行うことができるかまたは目的とする他の機能的特性は、本明細書に記載されるインビトロまたはインビボアッセイにおいて評価され、本実施例において提示されている。一部の実施形態では、保存的修飾(上で議論されている)が導入される。この変異は、アミノ酸置換、付加または欠失とすることができる。さらに、通常、CDR領域の内の1つ、2つ、3つ、4つまたは5つ以下の残基が、改変される。
一部の態様では、抗体のCDR中のメチオニン残基は酸化され、抗体の潜在的な化学的
分解、およびその後の効能の低下をもたらすことができる。したがって、同様に、酸化的分解を受けないアミノ酸残基により置き換えられた重鎖および/または軽鎖CDR中の1つまたはそれ以上のメチオニン残基を有する抗FIX/FX抗体も提供される。一実施形態では、本明細書に開示される抗体のCDRにおけるメチオニン残基は、酸化的分解を受けないアミノ酸残基により置き換えられる。同様に、脱アミド部位は、抗体のいずれかから、特にCRDにおいて除去することができる。
ある種の態様では、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)および抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)のいずれか1つは、IgGとすることができる。一部の態様では、IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4またはそれらのバリアントである。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)および抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)のいずれか1つは、IgG4である。一部の態様では、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)および抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、エフェクターのないIgG4 Fcを含む。
一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)の重鎖定常領域またはその断片は、IgG定常領域である。一部の態様では、IgG定常領域またはその断片は、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4定常領域である。一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、軽鎖定常領域(LC)を含むVLを含み、LC定常領域は、カッパ定常領域である。一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、軽鎖定常領域(LC)を含むVLを含み、LC定常領域は、ラムダ定常領域である。
一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、重鎖定常領域(CH)を含む。一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、CH1ドメイン、CH2ドメインまたはCH3ドメインを含む。
一部の態様では、FIXまたはそのFX抗原結合部分は、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvまたは一本鎖Fv(scFv)を含む。他の態様では、FIXまたはそのFX抗原結合部分は、Fd、scFv、ジスルフィド安定化scFv、ジスルフィド架橋Fv、V-NARドメイン、IgNar、イントラボディ、IgG CH2、ミニボディ、F(ab’)、テトラボディ、トライアボディ、ダイアボディ、単一ドメイン抗体、DVD-Ig、Fcab、mAb、(scFv)またはscFv-Fcを含む。
一部の態様では、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、一特異性である。他の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、二重特異性、三重特異性、四重特異性などである。他の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、多重特異性である。一部の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、一価、二価、三価、四価などである。さらに他の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗
FXz抗体)は、多価である。特定の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、二価の、例えば、いくつかの特異的抗原結合部位を含む抗体である。特定の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、二重特異性である、すなわち、この分子は、2つの異なる抗原(例えば、同一または異なる分子の2つの異なるエピトープ)に特異的に結合することができる。いくつかの特定の態様では、抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、二価および二重特異性である、例えば、2つの異なる抗原(例えば、同一または異なる分子の2つの異なるエピトープ)に結合することができる4つの二結合部位を含む抗体である。
一部の態様では、本明細書に開示される抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)または抗FX抗体(例えば、抗FXa抗体または抗FXz抗体)は、ヒト抗体、操作された抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体または最適化抗体である。一部の態様では、最適化抗体は、親和性最適化抗体である。一部の態様では、抗体は、所望の生物物理的特性または機能的特性、例えば、血漿中半減期の延長、凝集の低さ、熱的安定性などに最適化されている。
III.二重特異性抗FIXa/抗FXz結合性分子
本開示はまた、第2の結合特異性を有する分子に連結されている、抗FIX特異性(例えば、本明細書に開示される抗FIXa抗体もしくは抗原結合部分、または本明細書に開示される抗FIXz抗体もしくはその抗原結合部分)を含む二重特異性分子を提供する。同様に、第2の結合特異性を有する分子に連結されている、抗FX特異性(例えば、本明細書に開示される抗FXz抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に開示される抗FXa抗体もしくはその抗原結合部分)を含む二重特異性分子を提供する。同様に、(ii)抗FXz特異性(例えば、本明細書に開示される抗FXz抗体もしくはその抗原結合部分または本明細書に開示される抗FXa抗体もしくはその抗原結合部分)に連結している、(i)抗FIX特異性(例えば、本明細書に開示される抗FIXa抗体もしくは抗原結合部分または抗FIXz抗体もしくはその抗原結合部分)を含む二重特異性分子が提供される。本明細書に開示される二重特異性分子は、免疫グロブリン構造、または例えば、ドメインを再配列することにより抗体から誘導される構造を有する二重特異性分子に限定されない。本明細書に開示される二重特異性分子は、本明細書に開示されるCDRまたはその組合せが、グラフトされている分子足場(例えば、フィブロネクチンIIIまたはテネシイン-C足場)も含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3A中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FX抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。他の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3B中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3C中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。
ある種の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3D中の抗FIXz抗体からなる群から選択される抗FIXz抗体のVH
およびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。
本開示の他の態様はまた、参照二重特異性抗体と交差競合する二重特異性分子であって、参照二重特異性抗体が、図3A中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む、二重特異性分子を提供する。一部の実施形態では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3B中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。他の実施形態では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3C中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。さらに他の実施形態では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と交差競合し、参照二重特異性抗体は、図3D中の抗FIXz抗体からなる群から選択される抗FIXz抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3A中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。他の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3B中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。さらに他の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3C中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。
一部の他の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3D中の抗FIXz抗体からなる群から選択される抗FIXz抗体のVHおよびVL、ならびに図12Aおよび図12B中の抗FXz抗体からなる群から選択される抗FXz抗体のVHおよびVLを含む。さらに他の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3D中の抗FIXz抗体からなる群から選択される抗FIXz抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3A中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3B中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。他の態様において、一部の態様では、二重特異性分子は、参照二重特異性抗体と同じエピトープに結合し、参照二重特異性抗体は、図3C中の抗FIXa抗体からなる群から選択される抗FIXa抗体のVHおよびVL、ならびに図12C中の抗FXa抗体からなる群から選択される抗FXa抗体のVHおよびVLを含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、
(i)VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分であって、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3が、図3A、3B、3Cおよび3D中の抗FIXa(BIIB-9)抗体の、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3(例えば、図15A、15B、15Cおよび15DのCDR)からなる群から選択される、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分;および
(ii)VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む抗FX抗体またはその抗原結合部分であって、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3が、図12Aおよび12B中の抗FX(BIIB-12)抗体の、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3(例えば、図15A、15B、15Cおよび15DのCDR)からなる群から選択される、抗FX抗体またはその抗原結合部分
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、
(a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分であって:
(a1)それぞれ、配列番号815、860または905を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号950、995または1040を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-484)
(a2)それぞれ、配列番号822、867または912を含む、VH CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号957、1002または1047を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-619)
(a3)それぞれ、配列番号1347、1351または1355を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1359、1363または1367を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-578)
(a4)それぞれ、配列番号843、888または933を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号978、1023または1068を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1335)、または
(a5)それぞれ、配列番号844、889または934を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号979、1024または1069を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-9-1336)
を含む、抗FIX抗体またはその抗原結合部分ならびに
(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分であって:
(b1)それぞれ、配列番号1393、1483または1573を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1663、1753または1843を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-915)
(b2)それぞれ、配列番号1395、1485または1575を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1665、1755または1845を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CD
R3配列(BIIB-12-917)
(b3)それぞれ、配列番号1911、1915または1919を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1923、1927または1931を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-925)
(b4)それぞれ、配列番号1409、1499または1589を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1679、1769または1859を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-932)
(b5)それぞれ、配列番号1433、1523または1613を含む、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3配列、および/またはそれぞれ、配列番号1703、1793または1883を含むVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3配列(BIIB-12-1306)
を含む、抗FX抗体またはその抗原結合部分を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、
(a)抗FIX抗体またはその抗原結合部分であって:
(a1)それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-484)
(a2)それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL;(BIIB-9-619)
(a3)それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL;(BIIB-9-578)
(a4)それぞれ、配列番号87および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-1335)
(a5)それぞれ、配列番号89および221を含むVHおよびVL(BIIB-9-1336)
を含む、抗FIX抗体またはその抗原結合部分、
(b)抗FX抗体またはその抗原結合部分であって:
(b1)それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL;(BIIB-12-915)
(b2)それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL;(BIIB-12-917)
(b3)それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL;(BIIB-12-925)
(b4)それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL;(BIIB-12-932)または
(b5)それぞれ、配列番号503および691を含むVHおよびVL(BIIB-12-1306)
を含む、抗FX抗体またはその抗原結合部分
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、抗FIX抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FIXaもしくは抗FIXz抗体、またはそれらの抗原結合部分)および抗FX抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FXzもしくは抗FIXa抗体、またはその抗原結合部分)を含み、
(i)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-484)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL;(BIIB-12-915)を含み;
(ii)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-484)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL;(BIIB-12-917)を含み;
(iii)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-484)を含み、抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL;(BIIB-12-925)を含み;
(iv)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号31および221を含むVHおよびVL;(BIIB-9-484)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号455および643を含むVHおよびVL;(BIIB-12-932)を含み;
(v)抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL;(BIIB-9-578)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号423および611を含むVHおよびVL;(BIIB-12-915)を含み;
(vi)抗FIXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号185および371を含むVHおよびVL;(BIIB-9-578)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL;(BIIB-12-917)を含み;
(vii)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL;(BIIB-9-619)を含み、抗FXz抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号427および615を含むVHおよびVL;(BIIB-12-917)を含み;または
(viii)抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号45および235を含むVHおよびVL(BIIB-9-619)を含み;抗FXa抗体またはその抗原結合部分は、それぞれ、配列番号559および747を含むVHおよびVL(BIIB-12-925)を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VHおよびVLを含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VHは、表6中に開示されているVH配列と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含み、VLは、表6中に開示されているVL配列と少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%が同一のアミノ酸配列を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VH CDR1配列は、
(iii)表7中に開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列、または
(iv)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中に開示されているVH CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR1配列
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VH CDR2配列は、
(iii)表7中のVH CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列、または
(iv)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中のVH CDR2配列か
らなる群から選択される配列と同一のVH CDR2配列
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VH CDR3配列は、
(iii)表7中に開示されているVH CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR3配列、または
(iv)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中に開示されているVH CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVH CDR3配列
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VL CDR1配列は、
(v)表7中に開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列、または
(vi)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中に開示されているVL CDR1配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR1配列
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VL CDR2配列は、
(v)表7中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列、または
(vi)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中のVL CDR2配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR2配列
を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、VL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を含み、VL CDR3配列は、
(v)表7中に開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列、または
(vi)1つ、2つまたは3つのアミノ酸置換を除く、表7中に開示されているVL CDR3配列からなる群から選択される配列と同一のVL CDR3配列
を含む。
一部の態様では、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分は、表7に開示されている、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3、ならびにVL CDR1、VL
CDR2およびVL CDR3配列から選択される、VH CDR1、VH CDR2およびVH CDR3ならびにVL CDR1、VL CDR2およびVL CDR3を含む。
本開示の一部の態様は、少なくとも1つのFVIIIa活性アッセイにおいて、FIXおよびFXに特異的に結合し、次に、活性化第VIII因子(FVIIIa)補因子に機能的に擬似する、二重特異性分子に関する。一部の態様では、FVIIIa活性アッセイは、発色FXa生成アッセイ、一段階凝固アッセイまたはそれらの組合せから選択される。本開示の特定の態様には、遊離FIXaよりもFIXa(例えば、テナーゼ複合体におけるFIXa、例えば、FIXa-SM)に、またはFXa(例えば、FXa-SM)よりもFIXチモーゲンおよびFXチモーゲンに優先的に結合する二重特異性分子であって、活性化第VIII因子補因子活性を擬似する、二重特異性分子を含む。
一部の実施形態では、FVIIIa活性は、同一のアッセイにおいて、普通なら、FVIIIにより実現される活性の少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約100%、少なくとも約105%、少なくとも約110%、少なくとも約115%、少なくとも約120%、少なくとも約125%、少なくとも約130%、少なくとも約135%、少なくとも約140%、少なくとも約145%、少なくとも約150%、少なくとも約155%、少なくとも約160%、少なくとも約165%、少なくとも約170%、少なくとも約175%、少なくとも約180%、少なくとも約185%、少なくとも約190%、少なくとも約195%または少なくとも約200%を実現する。
さらなる実施形態では、二重特異性分子は、インビトロまたはインビボで、プロトロンビンからトロンビンを、フィブリノゲンからフィブリンを、および/またはフィブリン凝塊を生成することができる。一部の実施形態では、二重特異性分子は、BLIによって決定すると、FIXaとFXの両方に同時に結合する。
一部の態様では、二重特異性分子は、抗FIX抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FIXaもしくは抗FIXz抗体、またはそれらの抗原結合部分)および抗FX抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FXzもしくは抗FIXa抗体、またはその抗原結合部分)を含み、二重特異性分子は、FXa生成アッセイで測定すると、リン脂質の非存在下で活性の顕著な損失を示す。一部の態様では、二重特異性分子は、抗FIXa抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FIXaもしくは抗FIXz抗体、またはそれらの抗原結合部分)および抗FX抗体またはその抗原結合部分(すなわち、抗FXzもしくは抗FIXa抗体、またはその抗原結合部分)を含む。一部の態様では、FXa生成アッセイにおいてリン脂質が存在しないことにより、リン脂質の存在下で測定した活性に対して、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%または約100%の活性の喪失をもたらす。一部の態様では、二重特異性分子は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる、米国特許第8,062,635号に開示されている参照二重特異性抗体(例えば、エミシズマブ、ACE910)のリン脂質に依存しない活性と比べると、最小限のリン脂質依存性活性を示す。一部の態様では、本明細書に開示される二重特異性分子は、リン脂質の非存在下で、FXa生成アッセイにおいて、米国特許第8,062,635号に開示されている参照二重特異性抗体(例えば、エミシズマブ、ACE910)に関して観察された活性の、約20%未満、約15%未満、約10%または約5%未満しか示さない。
一部の態様では、本明細書に開示される二重特異性分子は、第XIa因子により誘発されるトロンビン生成アッセイにおいて、試験した合成リン脂質のベシクルがPS/PC(20%/80%)からなる場合よりも、試験した合成リン脂質のベシクルがPS(ホスファチジルセリン)/PE(ホスファチジルエタノールアミン)/PC(ホスファチジルコリン)(20%/40%/40%)からなる場合のほうが、高い活性を有する。一部の態様では、PE含有リン脂質ベシクル(例えば、PS/PE/PC 20%/40%/40%)の存在下での、本明細書に開示される二重特異性分子の活性は、第XIa因子により誘発されるトロンビン生成アッセイにおいて、PEのないベシクル(例えば、PS/PC
20%/80%)の存在下での同一実験条件下で観察される活性よりも、少なくとも約
50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約100%、少なくとも約110%、少なくとも約120%、少なくとも約130%、少なくとも約140%、少なくとも約150%、少なくとも約160%、少なくとも約170%、少なくとも約180%、少なくとも約190%、少なくとも約200%、少なくとも約210%、少なくとも約220%、少なくとも約230%、少なくとも約240%、少なくとも約250%、少なくとも約260%、少なくとも約270%、少なくとも約280%、少なくとも約290%または少なくとも約300%高い。
一部の態様では、本開示の二重特異性分子のピーク活性を支持するリン脂質濃度は、rFVIIIのピーク活性を支持するリン脂質濃度よりも高い。
一部の態様では、二重特異性分子は、IgGアイソタイプのものである。一部の態様では、IgGアイソタイプは、IgG1部分クラスのものである。一部の態様では、IgGアイソタイプは、IgG4部分クラスのものである。
一部の態様では、二重特異性分子は、二重特異性IgGフォーマットのものであり、表2中の二重特異性抗体からなる群から選択される。一部の態様では、二重特異性分子は、二重特異性ヘテロ二量体フォーマットのものである。
一部の態様では、二重特異性分子は、2つの異なる重鎖および2つの異なる軽鎖を含む。一部の態様では、二重特異性分子は、2つの同一の軽鎖および2つの異なる重鎖を含む。
一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、出血エピソードの出現率を制御または低減することが可能である。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、ホメオスタシスを維持することができる。
一部の態様では、二重特異性分子は、血友病を有する対象における、決まった手順の予防を実現することができる。一部の態様では、対象は、第VIII因子に対して中和抗体を発達させる、または発達させることが予想される。
一部の態様では、本明細書に開示される二重特異性分子(例えば、抗体)は、少なくとも2つの異なる部位に対する結合特異性を有する(モノクローナル)二重特異性抗体であり、任意のフォーマットとすることができる。幅広い組換え抗体フォーマット、例えば二価、三価または四価の二重特異性抗体が、最近に開発された。例には、IgG抗体フォーマットおよび一本鎖ドメインの融合を含む(異なるフォーマットの場合、例えば、Coloma,M.J.ら、Nature Biotech 15巻(1997年)、159~163頁;WO2001/077342;Morrison,S.L.、Nature Biotech 25巻(2007年)、1233~1234頁;Holliger.P.ら、Nature Biotech.23巻(2005年)、1126~1136頁;Fischer,N.およびLeger,O.、Pathobiology 74巻(2007年)、3~14頁;Shen,J.ら、J.Immunol.Methods 318巻(2007年)、65~74頁;Wu,Cら、Nature Biotech.25巻(2007年)、1290~1297頁を参照されたい)。
本明細書における二重特異性抗体または断片はまた、WO2009/080251;WO2009/080252;WO2009/080253;WO2009/080254;WO2010/112193;WO2010/115589;WO2010/136172;WO2010/145792;WO2010/145793およびWO2011/117330に開示されている方法に従って生成される二価、三価または四価の二重特異
性抗体を含み、それらはすべて、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
一部の態様では、本明細書に開示される二重特異性分子、例えば抗体は、Fd、scFv、ジスルフィド安定化scFv、ジスルフィド架橋Fv、V-NARドメイン、IgNar、イントラボディ、IgG CH2、ミニボディ、F(ab’)、テトラボディ、トライアボディ、ダイアボディ、単一ドメイン抗体、DVD-Ig、Fcab、mAb、(scFv)またはscFv-Fcを含む。
本明細書に開示される二重特異性抗体は、2超の結合ドメイン(すなわち、この抗体は、三価または多価である)が存在する場合でさえも、二重特異性となることがある。二重特異性抗体には、例えば、多価一本鎖抗体、ダイアボディおよびトライアボディ、ならびにさらなる抗原結合ドメインが、1つまたはそれ以上のペプチド-リンカーにより連結されている完全長抗体の定常領域構造を有する抗体(例えば、一本鎖Fv、VHドメインおよび/またはVLドメイン、Fabまたは(Fab)2)が含まれる。抗体は、単一種に由来する完全長とすることができるか、またはキメラ化もしくはヒト化されている。2超の抗原結合ドメインを有する抗体の場合、タンパク質が2つの異なる抗原に対する結合ドメインを有する限り、いくつかの結合ドメインは同一であってもよい。
本出願内で使用されている用語「価数」は、抗体分子中に結合ドメインが指定数、存在していることを意味する。したがって、用語「二価」、「四価」および「六価」は、抗体分子中に、2つの結合ドメイン、4つの結合ドメインおよび6つの結合ドメインがそれぞれ存在していることを意味する。本明細書に開示される二重特異性抗体は、少なくとも「二価」であり、「三価」または「多価」(例えば、「四価」または「六価」)であってもよい。一部の態様では、本発明による二重特異性抗体は、二価、三価または四価である。
多重特異性抗体を作製するための技法には、以下に限定されないが、異なる特異性を有する2つの免疫グロブリン重鎖-軽鎖の対の組換え共発現(MilsteinおよびCuello、Nature 305巻:537頁(1983年))、WO93/08829およびTrauneckerら、EMBO J.10巻:3655頁(1991年))、および「ノブインホール」操作(例えば、米国特許第5,731,168号;米国特許出願第2011/0287009号を参照されたい)が含まれる。多重特異性抗体はまた、抗体Fc-ヘテロ二量体分子を作製するために静電的ステアリング効果(electrostatic steering effect)を操作すること(WO2009/089004(A1));2つ以上の抗体または断片を架橋すること(例えば、米国特許第4,676,980号、およびBrennanら、Science 229巻:81頁(1985年)を参照されたい);二重特異性抗体を生成するためにロイシンジッパーまたは多重コイルを使用すること(例えば、Kostelnyら、J.Immunol.148巻(5号):1547~1553頁(1992年)およびWO2011/034605を参照されたい);二重特異性抗体断片を作製するために「ダイアボディ」技術を使用すること(例えば、Hollingerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、90巻:6444~6448頁(1993年)を参照されたい);二重特異性抗体を作製するために免疫グロブリンドメインクロスオーバーを使用すること(例えば、WO2009/080251を参照されたい);および一本鎖Fv(sFv)二量体を使用すること(例えば、Gruberら、J.Immunol.、152巻:5368頁(1994年)を参照されたい);および例えば、Tuttら、J.Immunol.147巻:60頁(1991年)に記載される三重特異性抗体を製造することよって作製することもできる。
本開示に関する二重特異性結合性分子は、2つの抗体に由来する結合ドメインを含む抗体分子に関することができ、1つの結合ドメインは、scFvとすることができる。結合
ドメインの1つは、第1の標的分子(例えば、FIXa)に特異的に結合する/これと相互作用することが可能な抗体の可変領域(またはその部分)、その抗体断片または誘導体からなる。第2の結合ドメインは、第2の標的分子(例えば、FXz)に特異的に結合する/これと相互作用することが可能な抗体の可変領域(またはその部分)、その抗体断片または誘導体からなる。
二重特異性抗体分子中の2つのドメイン/領域は、好ましくは、相互に共有結合により連結されている。この連結は、例えば、ドメイン1[第1の(ヒト)標的分子、例えば、FIXaに特異的]-ドメイン2[第2の(ヒト)標的分子、例えば、FXzに特異的]またはその逆で直接、行うことができる。他の態様では、この連結は、追加のポリペプチドリンカー配列[ドメイン1]-[リンカー配列]-[ドメイン2]により行うことができる。
リンカーが使用される事象では、このリンカーは、本開示の文脈では、第1および第2のドメインの各々が、その異なる結合特異性を互いに独立して維持することができるのを確実とするのに十分な長さおよび配列となる。本開示の文脈では、追加のポリペプチドリンカー配列はまた、例えば、抗体のFc部分または1つもしくはそれ以上の定常ドメインとすることができる、抗体これ自体の断片とすることができる。
本開示の文脈では、結合ドメイン1はまた、抗体アーム1の一部とすることができ、結合ドメイン2はまた、抗体アーム2の一部とすることができるか、またはその逆であり、これらの2つの抗体アームは、界面により連結されている。抗体アーム1は、(ヒト)標的分子1に特異的に結合する/これと相互作用することが可能な抗体の可変領域(またはその部分)、その抗体断片または誘導体からなる。抗体アーム2は、(ヒト)標的分子2に特異的に結合する/これと相互作用することが可能な抗体の可変領域(またはその部分)、その抗体断片または誘導体からなる。
「界面」は、第2の抗体アームの界面において、1つまたはそれ以上の「接触」アミノ酸残基(または他の非アミノ酸基)と相互作用する第1の抗体アーム中のそのような接触アミノ酸残基(または例えば炭水化物基などの他の非アミノ酸基)を含む。好ましい界面は、抗体の重鎖の定常ドメイン(またはその領域)などの免疫グロブリンのドメインであり、界面を介する結合/相互作用により、2つの抗体アームのヘテロ二量体をもたらす。例えば、それらのすべての全体が参照によって本明細書に組み入れられる、Ridgwayら(1996年)Protein Eng.9巻:617~621頁;国際特許出願番号WO96/027011;Merchantら(1998年)Nature Biotech.16巻:677~681頁;Atwellら(1997年)J.Mol.Biol.270巻:26~35頁;欧州特許出願EP1870459(A1);および国際出願番号WO2007/147901、WO2009/089004およびWO2010/129304を参照されたい。
本開示に従い使用される二重特異性抗体分子は、例えば、単独または組合せのどちらかで、当分野で公知のアミノ酸の欠失、挿入、置換、付加および/または再結合、および/または任意の他の修飾により、当分野で公知の従来の技法を使用してさらに修飾することができる。免疫グロブリン鎖のアミノ酸配列の基礎をなすDNA配列におけるこのような修飾を導入する方法は、当業者に周知である;例えば、Sambrook(1989年)、同所。列挙されているIg由来ドメインの断片または誘導体は、上記の抗体分子の部分であり、かつ/または化学的/生物化学的もしくは分子生物学的方法によって修飾された(ポリ)ペプチドを規定する。対応する方法は、当分野で公知であり、とりわけ実験室マニュアルに記載される(Sambrookら,Molecular Cloning:A
Laboratory Manual:Cold Spring Harbor La
boratory Press、第2版(1989年)および第3版(2001年);Gerhardtら、Methods for General and Molecular Bacteriology ASM Press(1994年);Lefkovits、Immunology Methods Manual:The Comprehensive Sourcebook of Techniques;Academic
Press(1997年);Golemis、Protein-Protein Interactions:A Molecular Cloning Manual Cold Spring Harbor Laboratory Press(2002年)を参照されたい)。
本明細書に開示される二重特異性抗体は、例えば、以下の構成成分の1つまたはそれ以上を含むことができる。:
(i)「一本鎖Fv」または「scFv」:抗体のVHおよびVLドメインを有する抗体断片であり、これらのドメインは、一本鎖ポリペプチド中に存在する。一般に、scFvポリペプチドは、scFvが抗原結合にとって所望の構造の形成を可能にする、VHとVLドメインとの間のポリペプチドリンカーをさらに含む。一本鎖抗体の生成に関して記載されている技法は、例えば、Pluckhun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies、Rosenburg and
Moore(編).Springer-Verlag、N.Y.113巻(1994年)、269~315頁に記載される。
(ii)「Fab断片」:1つの軽鎖、ならびに1つの重鎖のCH1および可変領域からなる。Fab分子の重鎖は、別の重鎖分子とジスルフィド結合を形成することができない。
(iii)「Fab断片」:1つの軽鎖、およびVHドメインおよびCH1ドメインを含有する1つの重鎖の部分、およびやはりまたCH1とCH2ドメインとの間の領域を含み、こうして、鎖間ジスルフィド結合が、2つのFab’断片の2つの重鎖の間に形成されて、F(ab’)分子を形成することができる。
(iv)「F(ab’)断片」:CH1ドメインとCH2ドメインとの間の定常領域の一部を含有する2つの軽鎖および2つの重鎖を含み、こうして鎖間ジスルフィド結合は、2つの重鎖の間に形成される。したがって、F(ab’)断片は、2つの重鎖間のジスルフィド結合により一緒に保持される2つのFab’断片からなる。「Fv領域」は、重鎖および軽鎖の両方からの可変領域を含むが、定常領域を欠いている。
本明細書に開示される二重特異性抗体は、例えば、組換えにより生成した構築物の単離および/または製造のために、本明細書において定義されている第1の(Ig由来の)ドメインおよび(Ig由来の)第2のドメインに加えて、追加のドメインを含むことができることに留意されたい。
IV.抗体の定常領域
一重特異性、二重特異性または多重特異性分子として、本明細書に記載される抗FIX可変領域(例えば、抗FIXa可変領域または抗FIXz可変領域)および/または抗FX可変領域(例えば、抗FXa可変領域または抗FXz可変領域)は、Fc、例えば、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4 Fcに連結されており(例えば、共有結合により連結されているかまたは融合されている)、これらは、任意のアロタイプまたはイソアロタイプ、例えば、IgG1の場合:Glm、Glm1(a)、Glm2(x)、Glm3(f)、Glml7(z);IgG2の場合:G2m、G2m23(n);IgG3の場合:G3m、G3m21(g1)、G3m28(g5)、G3m11(b0)、G3m5(b1)、G3ml3(b3)、G3ml4(b4)、G3m10(b5)、G3m15(s)、G3m16(t)、G3m6(c3)、G3m24(c5)、G3m26(u)、G3m27(v);およびKの場合:Km、Km1、Km2、Km3(例えば、
Jefferiesら(2009年)mAbs 1:1を参照されたい)のいずれかとすることができる。
ある種の実施形態では、本明細書に記載される抗FIXまたは抗FX可変領域は、1つまたはそれ以上の活性化しているFc受容体(Fcγl、FcγllaまたはFcγllla)に結合する、Fcに連結されており、こうして、ADCCを刺激する。ある種の実施形態では、本明細書に記載される抗FIXまたは抗FX可変領域は、エフェクターのない、またはほとんどエフェクターのないFc、例えば、IgG2またはIgG4に連結されている。
本明細書に記載される抗FIXまたは抗FX可変領域は、非天然Fc領域、例えば、1つまたはそれ以上の活性化しているFc受容体(Fcγl、FcγllaまたはFcγllla)への結合の増強したエフェクターのないFcまたはFcに連結される。
一般に、本明細書に記載される可変領域は、1つまたはそれ以上の修飾を含むFcに連結されて、血清半減期、補体結合、Fc受容体結合および/または抗原依存性細胞毒性などの、抗体の1つまたはそれ以上の機能的特性を改変することができる。さらに、本明細書に記載される抗体は、化学的に修飾(例えば、1つまたはそれ以上の化学部分が、抗体に結合することができる)または修飾されて、そのグリコシル化を改変する、抗体の1つまたはそれ以上の機能的特性を改変することができる。これらの実施形態はそれぞれ、以下にさらに詳細に記載される。Fc領域中の残基の番号付けは、KabatのEU指標の番号付けである。
Fc領域は、免疫グロブリン、好ましくは、定常領域の断片、アナログ、バリアント、変異体または誘導体を含めた、ヒト免疫グロブリンの定常領域から誘導されるドメインを包含する。好適な免疫グロブリンは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、ならびにIgA、IgD、IgEおよびIgMなどの他のクラスを含む。免疫グロブリンの定常領域は、免疫グロブリンのC末端領域と相同性の、天然によりまたは合成的により生じるポリペプチドとして定義され、CH1ドメイン、ヒンジ、CH2ドメイン、CH3ドメインまたはCH4ドメインを、個別にまたは組み合わせて含むことができる。
免疫グロブリンの定常領域は、Fc受容体(FcR)結合および補体結合を含めた、多数の重要な抗体機能を担う。各々が、アイソタイプにより設計された特徴的なエフェクター機能を有する、IgA、IgG、IgD、IgE、IgMとして分類される、重鎖定常領域の5つの主要なクラスが存在する。例えば、IgGは、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4として知られている、4つの部分クラスに分けられる。Ig分子は、細胞受容体の多重クラスと相互作用する。例えばIgG分子は、IgGクラスの抗体、すなわちFcγRI、FcγRIIおよびFcγRIIIに特異的なFcγ受容体(FcγR)の3つのクラスと相互作用する。FcγR受容体へのIgGの結合に関する重要な配列は、CH2ドメインおよびCH3ドメインに位置することが報告されている。抗体の血清半減期は、その抗体がFc受容体(FcR)に結合する能力によって影響を受ける。
ある種の実施形態では、Fc領域は、バリアントFc領域、例えば、所望の構造的特徴および/または生物活性をもたらすよう、親Fc配列(例えば、後に修飾されてバリアントを生成する未修飾Fcポリペプチド)に対して修飾されている(例えば、アミノ酸置換、欠失および/または挿入による)Fc配列である。
例えば、(a)抗体依存性細胞により媒介される細胞毒性(ADCC)の向上している、または低下している、(b)補体媒介性の細胞毒性(CDC)の向上している、または低下している、(c)Clqに対する親和性が増大している、または低下している、およ
び/または(d)親Fcに比べてFc受容体に対する親和性が増大している、または低下している、Fcバリアントを生成するため、Fc領域に修飾を行うことができる。このようなFc領域バリアントは、一般に、Fc領域中に少なくとも1つのアミノ酸修飾を含むであろう。アミノ酸修飾を組み合わせることは、特に望ましいことと考えられる。例えば、バリアントFc領域は、その中に、例えば、本明細書において特定されている指定Fc領域の位置の、2つ、3つ、4つ、5つなどの置換を含むことができる。
バリアントFc領域はまた、ジスルフィド結合形成に含まれるアミノ酸が、除去されるか、または他のアミノ酸により置き換えられた、配列の変質を含むことができる。このような除去は、本明細書に記載される抗体を生成するために使用される宿主細胞中に存在する、他のシステイン含有タンパク質との反応を回避することができる。システイン残基が除去される場合でさえも、一本鎖Fcドメインが、非供給結合により一緒に保持されている二量体Fcドメインを依然として形成することができる。他の実施形態では、Fc領域を修飾して、選択した宿主細胞に一層適合可能にすることができる。例えば、プロリンイミノペプチダーゼなどの大腸菌(E.coli)中の消化性酵素により認識される、典型的な天然のFc領域のN末端近辺のPA配列を除去することができる。他の実施形態では、Fcドメイン内の1つまたはそれ以上のグリコシル化部位を除去することができる。通常、グリコシル化されている残基(例えば、アスパラギン)は、細胞溶解応答をもたらすことができる。このような残基は、取り除くか、または非グリコシル化残基(例えば、アラニン)により置換することができる。他の実施形態では、Clq結合部位などの補体との相互作用に関与する部位は、Fc領域から除去することができる。例えば、ヒトIgG1のEKK配列を取り除くか、または置換することができる。ある種の実施形態では、Fc受容体への結合に影響を及ぼす部位、好ましくはサルベージ受容体結合部位以外の部位を除去することができる。他の実施形態では、Fc領域は、修飾されてADCC部位を除去することができる。ADCC部位は、当分野で公知である;例えば、IgG1におけるADCC部位に関して、Molec.Immunol.29巻(5号):633~9頁(1992年)を参照されたい。バリアントFcドメインの具体例は、例えば、WO97/34631およびWO96/32478に開示されている。
一実施形態では、Fcのヒンジ領域は、ヒンジ領域中のシステイン残基の数が変更されるように、例えば増加するまたは減少するように、修飾される。この手法は、Bodmerらによる米国特許第5,677,425号にさらに記載される。Fcのヒンジ領域中のシステイン残基の数は、例えば、軽鎖および重鎖の組み立てを容易にするため、または抗体の安定性を増大または低下させるために変更される。一実施形態では、抗体のFcヒンジ領域は、抗体の生物学的半減期を低下させるために変異させる。より詳細には、1つまたはそれ以上のアミノ酸変異は、Fcヒンジ断片のCH2-CH3ドメイン界面領域に導入されて、こうして抗体は、天然のFcヒンジドメインブドウ球菌プロテインA(SpA)結合に対する、不対SpA結合を有する。この手法は、Wardらによる米国特許第6,165,745号にさらに詳細に記載される。
さらに他の実施形態では、Fc領域は、少なくとも1つのアミノ酸残基を異なるアミノ酸残基により置き換えることにより改変されて、抗体のエフェクター機能が改変される。例えば、アミノ酸残基234、235、236、237、297、318、320および322から選択される1つまたはそれ以上のアミノ酸が、異なるアミノ酸残基により置き換えられ、こうして、抗体は、エフェクターリガンドに対して改変された親和性をするが、親抗体の抗原結合能は維持したままとなる。親和性が改変されるエフェクターリガンドは、例えば、Fc受容体または補体のCI構成成分とすることができる。この手法は、どちらもWinterらによる米国特許第5,624,821号および同第5,648,260号にさらに詳細に記載される。
別の例では、アミノ酸残基329、331および322から選択される1つまたはそれ以上のアミノ酸は、異なるアミノ酸残基により置き換えられ、こうして、抗体は、Clq結合を改変する、および/または補体依存性細胞毒性(CDC)を低下させるもしくは無効にすることができる。この手法は、Idusogieらによる米国特許第6,194,551号にさらに詳細に記載される。
別の例では、アミノ酸の位置231および239内の1つまたはそれ以上のアミノ酸残基が改変され、これにより、補体を固定する抗体の能力が改変される。この手法は、BodmerらによるPCT公開WO94/29351にさらに記載される。
さらに別の例では、Fc領域が修飾されて、抗体依存性細胞毒性(ADCC)を向上させる、および/または以下の位置:234、235、236、238、239、240、241、243、244、245、247、248、249、252、254、255、256、258、262、263、264、265、267、268、269、270、272、276、278、280、283、285、286、289、290、292、293、294、295、296、298、299、301、303、305、307、309、312、313、315、320、322、324、325、326、327、329、330、331、332、333、334、335、337、338、340、360、373、376、378、382、388、389、398、414、416、419、430、433、434、435、436、437、438または439における1つまたはそれ以上のアミノ酸を修飾することにより、Fcγ受容体の対する親和性を向上させることができる。例示的な置換には、236A、239D、239E、268D、267E、268E、268F、324T、332Dおよび332Eが含まれる。例示的なバリアントには、239D/332E、236A/332E、236A/239D/332E、268F/324T、267E/268F、267E/324Tおよび267E/268F7324Tが含まれる。FcγRおよび補体相互作用を増強するための他の修飾には、以下に限定されないが、置換298A、333A、334A、326A、2471、339D、339Q、280H、290S、298D、298V、243L、292P、300L、396L、3051および396Lが含まれる。これら修飾および他の修飾は、Strohl、2009年、Current Opinion in Biotechnology 20巻:685~691頁に概説されている。
Fcγ受容体への結合を増大させるFc修飾には、Fc領域のいずれか1つまたはそれ以上のアミノ酸の位置238、239、248、249、252、254、255、256、258、265、267、268、269、270、272、279、280、283、285、298、289、290、292、293、294、295、296、298、301、303、305、307、312、315、324、327、329、330、335、337、338、340、360、373、376、379、382、388、389、398、414、416、419、430、434、435、437、438または439におけるアミノ酸修飾が含まれ、Fc領域における残基の番号付けは、Kabatと同様のEU指標の番号付け(WO00/42072)である。
Fesに行われる他のFc修飾は、FcγRおよび/または補体タンパク質への結合の低下または除去のためのものであり、これにより、ADCC、ADCPおよびCDCなどのFc媒介性のエフェクター機能を低下または除去することができる。例示的な修飾には、以下に限定されないが、位置234、235、236、237、267、269、325および328における置換、挿入および欠失が含まれ、番号付けは、EU指標による。例示的な置換には、以下に限定されないが、234G、235G、236R、237K、267R、269R、325Lおよび328Rが含まれ、番号付けは、EU指標による。Fcバリアントは、236R/328Rを含むことができる。FcyRおよび補体相互作
用を低下させるための他の修飾には、置換297A、234A、235A、237A、318A、228P、236E、268Q、309L、330S、331S、220S、226S、229S、238S、233Pおよび234V、ならびに変異手段もしくは酵素手段による、またはタンパク質をグリコシル化しない細菌などの生物中での産生による、位置297におけるグリコシル化の除去が含まれる。これら修飾および他の修飾は、Strohl、2009年、Current Opinion in Biotechnology 20巻:685~691頁に概説されている。
場合により、Fc領域は、当業者に公知の追加のおよび/または代替的な位置に非天然アミノ酸残基を含むことができる(例えば、米国特許第5,624,821号;同第6,277,375号;同第6,737,056号;同第6,194,551号;同第7,317,091号;同第8,101,720号;PCT特許公開WO00/42072;WO01/58957;WO02/06919;WO04/016750;WO04/029207;WO04/035752;WO04/074455;WO04/099249;WO04/063351;WO05/070963;WO05/040217、WO05/092925およびWO06/0201 14を参照されたい)。
阻害性受容体FcγRllbに対する親和性を増強するFcバリアントもまた使用することができる。このようなバリアントは、例えば、B細胞および単球を含めた、FcγRllb細胞に関連した免役モジュレート活性をFc融合タンパク質にもたらすことができる。一実施形態では、Fcバリアントは、1つまたはそれ以上の活性受容体に関連するFcγRllbへの親和性の選択的増大をもたらす。FcγRllbに対する結合を改変するための修飾は、EU指標による、234、235、236、237、239、266、267、268、325、326、327、328および332からなる群から選択される位置における、1つまたはそれ以上の修飾を含む。FcγRllb親和性を増強するための例示的な置換は、以下に限定されないが、234D、234E、234F、234W、235D、235F、235R、235Y、236D、236N、237D、237N、239D、239E、266M、267D、267E、268D、268E、327D、327E、328F、328W、328Yおよび332Eを含む。例示的な置換には、235Y、236D、239D、266M、267E、268D、268E、328F、328Wおよび328Yが含まれる。FcyRllbへの結合を増強するための他のFcバリアントには、235Y/267E、236D/267E、239D/268D、239D/267E、267E/268D、267E/268Eおよび267E/328Fが含まれる。
そのリガンドに対するFc領域の親和性および結合特性は、以下に限定されないが、平衡方法(例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)または放射免疫アッセイ(RIA))または動力学(例えば、BIACORE解析)、および直接結合アッセイ、競合的阻害アッセイ、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、ゲル電気泳動およびクロマトグラフィー(例えば、ゲルろ過)などの他の方法を含めた、当分野で公知の様々なインビトロアッセイ法(生化学的または免疫学的なものをベースとするアッセイ)により決定することができる。これらの方法および他の方法は、試験される1つまたはそれ以上の構成成分への標識を利用する、および/または以下に限定されないが、発色、蛍光、発光または同位体標識を含めた様々な検出方法を使用することができる。結合親和性および動力学の詳細説明は、抗体-免抗原相互作用に着目したPaul,W.E.(編)、Fundamental immunology、第4版、Lippincott-Raven、Philadelphia(1999年)に見出される。
ある種の実施形態では、抗体が修飾されて、その生物学的半減期を向上させる。様々な手法が可能である。例えば、これは、FcRnに対するFc領域の結合親和性を向上させ
ることにより行うことができる。例えば、米国特許第6,277,375号に記載される通り、以下の残基:252、254、256、433、435、436のうちの多くの1つまたはそれ以上を変異させることができる。特定の例示的な置換は、以下:T252L、T254Sおよび/またはT256Fのうちの1つまたはそれ以上を含む。代替的に、生物学的半減期を増加させるため、抗体は、Prestaらによる米国特許第5,869,046号および同第6,121,022号に記載される通り、CHIまたはCL領域内で改変されて、IgGのFc領域のCH2ドメインの2つのループから採取されるサルベージ受容体結合エピトープを含有することができる。FcRnへの結合を高める、および/または薬物動態特性を改善する他の例示的なバリアントには、例えば、2591、308F、428L、428M、434S、434l l、434F、434Yおよび434Xlを含めた、位置259、308、428および434における置換を含む。FcRnへのFc結合を増大する他のバリアントには、250E、250Q、428L、428F、250Q/428L(Hintonら、2004年、J.Biol.Chem.279巻(8号):6213~6216頁、Hintonら、2006年、Journal of Immunology 176巻:346~356頁)、256A、272A、286A、305A、307A、307Q、311A、312A、376A、378Q、380A、382A、434A(Shieldsら、Journal of Biological Chemistry、2001年、276巻(9号):6591~6604頁)、252F、252T、252Y、252W、254T、256S、256R、256Q、256E、256D、256T、309P、311S、433R、433S、433l、433P、433Q、434H、434F、434Y、252Y/254T/256E、433K/434F/436H、308T/309P/311S(Dall’Acquaら Journal of Immunology、2002年、169巻:5171~5180頁、Dall’Acquaら、2006年、Journal of Biological Chemistry 281巻:23514~23524頁)が含まれる。FcRn結合をモジュレートするための他の修飾は、Yeungら、2010年、J Immunol、182巻:7663~7671頁に記載される。ある種の実施形態では、特定の生物学的特徴を有するハイブリッド型IgGアイソタイプを使用することができる。例えば、IgG1/IgG3ハイブリッド型バリアントは、CH2および/またはCH3領域におけるIgG1の位置を2つのアイソタイプが異なる位置のIgG3からのアミノ酸と置き換えることにより構築することができる。したがって、1つまたはそれ以上の置換、例えば、274Q、276K、300F、339T、356E、358M、384S、392N、397M、422l、435Rおよび436Fを含むハイブリッド型バリアントIgG抗体を構築することができる。本明細書に記載される他の実施形態では、IgG1/IgG2ハイブリッド型バリアントは、CH2および/またはCH3領域におけるIgG2の位置を2つのアイソタイプが異なる位置のIgG1からのアミノ酸と置き換えることにより構築することができる。したがって、1つまたはそれ以上の置換、例えば、以下のアミノ酸置換:233E、234L、235L、-236G(位置236におけるグリシンの挿入を指す)および321hのうちの1つまたはそれ以上を含むハイブリッド型バリアントIgG抗体を構築することができる。
さらに、FcγRl、FcγRII、FcγRIIIおよびFcRnに対するヒトIgG1における結合部位がマッピングされて、結合の改善されたバリアントが記載されている(Shields,R.L.ら(2001年)J.Biol.Chem.276巻:6591~6604頁を参照されたい)。位置256、290、298、333、334および339における特定の変異は、FcγRIIIへの結合を改善することが示されている。さらに、以下の組合せ変異体は、FcγRIII結合を改善することが示された:T256A/S298A、S298A/E333A、S298A/K224AおよびS298A/E333A/K334Aであり、後者はFcγRIIIa結合およびADCC活性の増大を示すことが示された(Shieldsら、2001年)。カニクイザルにおける
FcγRIIIaに対する親和性の最も大きな増大、FcγRIIb結合の低下および強力な毒性活性を示した、S239D/I332EおよびS239D/I332E/A330L変異を有するバリアントを含めた、FcγRIIIaへの結合を強力に増強させた他のIgG1バリアントが特定されている(Lazarら、2006年)。ADCC活性がインビトロでかなり増大するよう翻訳された、アレムツズマブ(CD52特異的、トラスツズマブ(HER2/neu特異的)、リツキシマブ(CD20特異的)およびセツキシマブ(EGFR特異的)などの抗体への三重変異の導入、およびS239D/I332Eバリアントが、サルにおいてB細胞を枯渇させる能力の増大を示した(Lazarら、2006年)。さらに、B細胞悪性腫瘍および乳がんのモデルにおいて、FcγRIIIaへの結合の増大、およびヒトFcγRIIIaを発現するトランスジェニックマウスにおけるADCC活性の同時増大を示した、L235V、F243L、R292P、Y300LおよびP396L変異を含有するIgG1変異体が特定されている(Stavenhagenら、2007年;Nordstromら、2011年)。使用することができる他のFc変異体は以下:S298A/E333A/L334A、S239D/I332E、S239D/I332E/A330L、L235V/F243L/R292P/Y300L/P396LおよびM428L/N434Sを含む。
ある種の実施形態では、FcγRへの結合が減少したFcが選択される。例示的なFc、例えば、FcγR結合の減少したIgG1 Fcは、以下の3つのアミノ酸置換:L234A、L235EおよびG237Aを含む。
ある種の実施形態では、補体結合の低下したFcが選択される。例示的なFc、例えば、補体結合の低下したIgG1 Fcは、以下の2つのアミノ酸置換:A330SおよびP331Sを有する。
ある種の実施形態では、エフェクター機能を実質的に有していないFcが選択される。すなわち、FcγRへの結合の低下および補体結合が低下する。例示的なFc、例えば、エフェクターのないIgG1 Fcは、以下の5つの変異:L234A、L235E、G237A、A330SおよびP331Sを含む。
IgG4定常ドメインを使用する場合、IgG1におけるヒンジ配列を擬似する置換S228Pを含ませて、これによりIgG4分子を安定化させることが、通常、好ましい。
ある種の態様では、本明細書に開示される結合性分子は、それぞれの修飾された抗体またはその断片のヒンジ領域に、直接、CH3ドメインを融合するよう操作される。他の構築物では、ペプチドスペーサーは、ヒンジ領域と修飾されたCH2および/またはCH3ドメインとの間に挿入される。例えば、CH2ドメインが欠失されて、残りのCH3ドメイン(修飾済みまたは未修飾)が、5~20のアミノ酸スペーサーを有するヒンジ領域に結合された、適合性構築物が発現される。このようなスペーサーを付加させて、例えば、定常ドメインの調節要素が遊離して接近可能の状態のままである、またはヒンジ領域が可撓性を維持したままであるのを確実とすることができる。しかし、アミノ酸スペーサーは、一部の場合、免疫原性となることが証明され得、構築物に対する望まれない免疫応答を誘発することに留意すべきである。したがって、ある種の態様では、構築物に付加されたいずれのスペーサーも、修飾抗体の所望の生化学的質を維持するよう、比較的、非免疫原性となるか、または完全に省略されることさえある。
全定常領域ドメインの欠失に加えて、本明細書に開示される結合性分子は、数個のまたはたった1個のアミノ酸の部分的欠失または置換によって提供されることが理解されよう。例えば、CH2ドメインの選択された領域における単一アミノ酸の変異は、Fc結合を実質的に低減させるのに十分となり得、これにより、腫瘍の局在化が向上する。さらに、
上で言及したように、開示されている結合性分子の定常領域は、生じた構築物のプロファイルを増強する1つまたはそれ以上のアミノ酸の変異または置換によって修飾することができる。この点で、修飾された抗体またはその抗原結合断片の構造および免疫原性プロファイルを実質的に維持しながら、保存された結合部位(例えば、Fc結合)によってもたらされる活性を混乱させることが可能である。ある種の態様は、定常領域への1つまたはそれ以上のアミノ酸の付加を含んで、エフェクター機能の低下などの所望の特徴を向上させる、またはより多くの治療剤または診断剤の結合を実現することができる。このような態様では、選択された定常領域ドメインに由来する特定の配列が挿入または複製される。
さらに別の実施形態では、抗体のグリコシル化が修飾される。例えば、非グリコシル化抗体を作製することができる(すなわち、この抗体はグリコシル化を欠いている)。グリコシル化は、例えば、抗原に対する抗体の親和性を増大するために改変することができる。このような炭水化物の修飾は、例えば、抗体配列内のグリコシル化の1つまたはそれ以上の部位を改変することによって行うことができる。例えば、1つまたはそれ以上の可変領域フレームワークのグリコシル化部位を除去し、それによりその部位でのグリコシル化を取り除いた1つまたはそれ以上のアミノ酸置換を行うことができる。このような非グリコシル化は、抗原に対する抗体の親和性を増大することができる。このような手法は、Coらによる米国特許第5,714,350号および同第6,350,861号にさらに詳細に記載される。
N297における定常領域のグリコシル化は、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基(例えば、グリコシル化アミノ酸残基または隣接アミノ酸残基)を別の残基、例えばN297A、S298G、T299Aまたはそれらの任意の組合せに変異させることにより防止することができる。
さらにまたは代替的に、フコシル残基の量が低減した低フコシル化抗体、または二分するGlcNac構造の増大した抗体などの改変されたタイプのグリコシル化を有する抗体を作製することができる。このような改変されたグリコシル化のパターンは、抗体のADCC能力を増大することが実証されている。このような炭水化物の修飾は、例えば、宿主細胞において、抗体を改変されたグリコシル化機構により発現させることによって行うことができる。改変されたグリコシル化の機構を有する細胞は、当分野において記載されており、宿主細胞として使用することができ、この宿主細胞において、本明細書に記載される組換え抗体を発現させて、それによって改変されたグリコシル化を有する抗体を生成する。例えば、HanaiらによるEP1,176,195は、フコシル化トランスフェラーゼをコードする機能的に撹乱されたFUT8遺伝子を有する細胞株を記載しており、こうして、このような細胞株で発現した抗体は、低フコシル化を示す。PrestaによるPCT公開WO03/035835は、Asn(297)が連結した炭水化物へのフルコースの結合能が低下しているバリアントCHO細胞株であるLed3細胞を記載しており、やはり、その宿主細胞において発現した抗体の低フコシル化をもたらす(Shields,R.L.ら(2002年)J.Biol.Chem.277巻:26733~26740頁)。UmanaらによるPCT公開WO99/54342は、グリコタンパク質を修飾したグリコシルトランスフェラーゼ(例えば、ベータ(1,4)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnTIII))を発現するよう操作された細胞株であって、こうして、操作された細胞株で発現された抗体が増大する二分するGlcNac構造を示し、これにより抗体のADCC活性が増大した細胞株を記載している(同様に、Umanaら(1999年)Nat.Biotech.17巻:176~180頁を参照されたい)。
本明細書に記載される抗体の別の修飾は、PEG化である。抗体は、例えば、抗体の生物学的(例えば、血清)半減期を延長するためPEG化することができる。抗体をPEG
化するため、抗体またはその断片を、通常、1つまたはそれ以上のPEG基を抗体または抗体断片に結合する条件下で、PEGの反応性エステル誘導体またはアルデヒド誘導体などのポリエチレングリコール(PEG)と反応させる。好ましくは、PEG化は、反応性PEG分子(または反応性水溶性ポリマーの類似体)とのアシル化反応またはアルキル化反応により行われる。本明細書で使用する場合、用語「ポリエチレングリコール」は、モノ(C1-C10)アルコキシ-またはアリールオキシ-ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコール-マレイミドなどの、他のタンパク質を誘導するために使用されるPEGの任意の形態を包含することが意図されている。ある種の実施形態では、PEG化されている抗体は、非グリコシル化抗体である。タンパク質をPEG化する方法は、当分野で公知であり、本明細書に記載される抗体に適用することができる。例えば、NishimuraらによるEP0154316、およびIshikawaらによるEP0401384を参照されたい。
V.イムノコンジュゲートおよび融合タンパク質
本開示はまた、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗体)のいずれかを含むイムノコンジュゲートを提供する(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)。一態様では、イムノコンジュゲートは、薬剤に連結されている、本明細書に開示される抗体または抗原結合部分を含む。特定の一態様では、イムノコンジュゲートは、薬剤(例えば、治療剤として、または診断剤として)に連結している本明細書に開示される二重特異性分子を含む。
したがって、本開示は、本明細書に開示される抗FIXに基づく、本明細書に開示される抗FXに基づく、または本明細書に開示される二重特異性抗体、例えば抗FIX特異性および抗FX特異性を含む二重特異性抗体に基づくイムノコンジュゲートを提供する。
一部の態様では、イムノコンジュゲートは、少なくとも1つの治療剤または診断剤にコンジュゲートされている本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のいずれかを含む。一部の態様では、イムノコンジュゲートは、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のポリペプチド鎖中の側鎖またはアミノ酸と治療部分または診断部分との間に介在されている少なくとも1つの任意選択のスペーサーをさらに含む。一部の態様では、少なくとも1つのスペーサーは、ペプチドスペーサーである。他の態様では、1つのスペーサーは非ペプチドスペーサーである。一部の態様では、スペーサーは、酸に不安定なスペーサー(例えば、ヒドラジン)など、不安定である。他の態様では、スペーサーは、酵素により切断可能なペプチド、例えば、切断可能なジペプチドである。一部の態様では、スペーサーは、切断不能(加水分解に安定である)であり、例えば、チオエーテルスペーサーまたは立体障害ジスルフィドスペーサーである。
一部の態様では、イムノコンジュゲートは、2、3、4、5、6、7、8、9または10の治療部分または診断部分を含む。一部の態様では、治療部分または診断部分はすべて同じである。一部の態様では、少なくとも1つの治療部分または診断部分は他と異なる。一部の態様では、治療部分または診断部分はすべて異なる。一部の態様では、スペーサー(例えば、ペプチドおよび/または非ペプチドスペーサー)は、すべて同じである。一部の態様では、少なくとも1つのスペーサーはその他と異なる。さらに別の態様では、スペーサーはすべて異なる。
一部の態様では、治療部分または診断部分はそれぞれ、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のFc領域における特定の位置のアミノ酸の側鎖に化学的にコンジュゲートされて
いる。
一部の態様では、Fc領域中の特定の位置は、239、248、254、258、273、279、282、284、286、287、289、297、298、312、324、326、330、335、337、339、350、355、356、359、360、361、375、383、384、389、398、400、413、415、418、422、435、440、441、442、443、446、位置239と240との間の挿入、およびそれらの組合せからなる群から選択され、アミノ酸の位置の番号付けは、Kabatに説明されているEU指標に従う。
一部の態様では、治療部分または診断部分がコンジュゲートされている、アミノ酸側鎖は、スルフヒドリル側鎖、例えばシステインアミノ酸のスルフヒドリル基である。一部の態様では、少なくとも1つの治療部分または診断部分は、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のFc領域の外側の位置に位置するアミノ酸の側鎖に化学的にコンジュゲートされている。
一部の態様では、治療部分または診断部分はすべて、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のFc領域の外側の位置に位置するアミノ酸の側鎖に化学的にコンジュゲートされている。一部の態様では、少なくとも1つの治療部分または診断部分は、当分野で公知の組換え技法を使用して、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のポリペプチド鎖に遺伝的に組み入れられる。
一部の実施形態では、本明細書に開示されるイムノコンジュゲートは、損傷の部位への抗体または本明細書に開示される結合性分子を標的とする部分を含むことができる。特定の実施形態では、損傷の部位への抗体または結合性分子を標的とする部分は、血小板標的部分、例えば血小板標的部分を含む。
本明細書に開示されるイムノコンジュゲートは、別の分子(例えば、ペプチド、低分子薬物、検出可能な分子など)に誘導化または連結された(例えば、化学的または組換えによる)本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)の少なくとも1つを含む。一般に、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、特定抗原結合部位(例えば、FIXaのエピトープおよび/またはFXzのエピトープ)へのその結合が、例えば、化学的誘導もしくは酵素誘導、遺伝的融合または標識によって悪影響を及ぼさないよう、誘導化される。
したがって、本開示の結合性分子は、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)の無傷形態および修飾形態のどちらも含むことが意図されている。例えば、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)またはその抗原結合部分は、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)と別の分子(ストレプトアビジンコア領域またはポリヒスチジンタグなど)との結合を媒介することができる、医薬剤、検出剤、および/またはタンパク質もしくはペプチドなどの、1つまたはそれ以上の他の分子実体に機能的に連結する(化学的カップリング、遺伝子融合、非共有結合またはその他)ことができる。
誘導分子の1つのタイプは、2つ以上の分子実体、例えば、本明細書に開示される結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)および治療部分を架橋することにより生成することができる。好適な架橋剤は、ヘテロ二官能性のもの、すなわち、適切なスペーサー(例えば、m-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル);またはホモ二官能性(例えば、スベリン酸ジスクシンイミジル)によって分離された個別の反応性基を2つ有するものを含む。このような架橋剤は、例えば、Pierce Chemical Company、Rockford、IIから入手可能である。さらなる二官能性カップリング剤には、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、スクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(アジプイミド酸ジメチルHClなど)、活性エステル(スベリン酸ジスクシンイミジルなど)、アルデヒド(グルタルアルデヒドなど)、ビス-アジド化合物(ビス(p-アジドベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビス-ジアゾニウム誘導体(ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート(トリエン2,6-ジイソシアネートなど)およびビス-活性フッ素化合物(1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼンなど)が含まれる。
別のタイプの誘導分子は、検出可能な標識を取り込ませることにより生成することができる。有用な検出剤は、蛍光化合物(例えば、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、塩化5-ジメチルアミン-1-ナフタレンスルホニル、フィコエリスリン、ランタニド蛍光体など)、検出に有用な酵素(例えば、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼ、グルコースオキシダーゼなど)、二次レポータにより認識されるエピトープ(例えば、ロイシンジッパー対配列、二次抗体の結合部位、金属結合性ドメイン、エピトープタグなど)を含む。一部の態様では、検出可能な標識は、少なくとも1つのスペーサーアームによって結合することができる。スペーサーアームは、潜在的な立体障害を低下させるため、様々な長さとすることができる。
本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)はまた、例えば、診断目的のために、放射標識により標識することができる。本明細書に開示される結合性分子はまた、化学基、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、メチル基、エチル基、または炭水化物基などのポリマーにより誘導体化される。これらの基は、血清半減期の延長または組織結合の向上などの、結合性分子(例えば、本明細書に開示される抗FIX、抗FXまたは二重特異性抗FIX/抗FX抗体)の生物学的特徴を改善するために有用となり得る。
VI.核酸、発現ベクターおよび細胞
本開示はまた、本明細書に開示される結合性分子、例えば、本明細書に開示される抗体または結合性分子のいずれかをコードする核酸を提供する。一部の態様では、核酸は、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合部分の重鎖および/または軽鎖可変領域、または本明細書に開示される二重特異性分子もしくは多重特異性分子(例えば、抗体)をコードする。本開示のポリヌクレオチドは、RNAの形態、またはDNAの形態をとることができる。DNAには、cDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAが含まれる;および一本鎖がコード鎖または非コード(アンチセンス)鎖とすることができる場合、二本鎖または一本鎖とすることができる。ある種の態様では、DNAは、非天然組換え抗体を生成するために使用されるcDNAである。一部の態様では、RNAは、それを必要とする対象に投与した後、ここで開示されている結合性分子を発現することができるmRNAである。一部の態様では、mRNAの発現は、インビボとすることができる。mRNA発現はまた、インビトロまたはエクスビボとすることができる。一部の態様では、本明細書に開示
される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)をコードするmRNAは、化学的に修飾されて、例えば、修飾ヌクレオシド間連結基(例えば、ホスホロチオエート)、または修飾塩基(例えば、シュードウリジン、チオウリジンなど)を含むことができる。
ある種の態様では、ポリヌクレオチドが単離される。ある種の態様では、ポリヌクレオチドは、実質的に純粋である。ある種の態様では、ポリヌクレオチドは、例えば、宿主細胞からのポリペプチドの発現および分泌を補助する、ポリヌクレオチド(天然または非相同性のどちらか)への同一リーディングフレームにおいて融合された成熟ポリペプチドのコード配列を含む(例えば、細胞からのポリペプチドの輸送を制御するための分泌配列として機能するリーダー配列)。リーダー配列を有するポリペプチドは、プレプロテインであり、ポリペプチドの成熟形態を形成するための宿主細胞により切断されたリーダー配列を有することができる。ポリヌクレオチドはまた、成熟タンパク質、および追加のアミノ酸残基、例えば、5’アミノ酸残基である、結合性分子の前駆タンパク質をコードすることができる。ある種の態様では、ポリヌクレオチドは、ある種の宿主細胞のためにコドン使用を最適化するために改変される。
ある種の態様では、ポリヌクレオチドは、例えば、コードされたポリペプチドの精製を可能にする、非相同性マーカー配列と同一のリーディングフレームに融合された、成熟結合性分子、例えば、本明細書に開示される、結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)、またはその抗原結合断片のコード配列を含む。
例えば、マーカー配列は、細菌宿主の場合、マーカーに融合される成熟ポリペプチドを精製するための、例えば、pQE-9ベクターによって供給されるヘキサ-ヒスチジン(His6)タグとすることができる。他の態様では、マーカー配列は、哺乳動物宿主(例えば、COS-7細胞)が使用される場合、例えば、インフルエンザヘマグルチニンタンパク質から誘導されるヘマグルチニン(HA)タグとすることができる。
本開示は、例えば、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)の断片、アナログおよび誘導体をコードする記載されているポリヌクレオチドのバリアントにさらに関する。ポリヌクレオチドバリアントは、コード領域、非コード領域またはそれらの両方に変質を含むことができる。一部の態様では、ポリヌクレオチドバリアントは、サイレント置換、付加または欠失を生じるが、コードされたポリペプチドの特性または活性を改変しない変質を含む。一部の態様では、ヌクレオチドバリアントは、遺伝コードの退化によるサイレント置換によって生じる。ポリヌクレオチドバリアントは、様々な理由のため、例えば、特定の宿主のコドン発現を最適化するために生成することができる(ヒトmRNA中のコドンを大腸菌などの細菌宿主によって好ましいものに変える)。
一部の態様では、本明細書に開示される結合性分子またはその抗原結合断片をコードするDNA配列は、例えば、オリゴヌクレオチド合成装置を使用する化学合成によって構築することができる。このようなオリゴヌクレオチドは、所望のポリペプチドのアミノ酸配列、および目的の組換えポリペプチドが産生される宿主細胞に好都合のコドンを選択することに基づいて設計される。標準法は、目的の単離されたポリペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチド配列を合成するために適用することができる。例えば、完全アミノ酸配列を使用して、逆翻訳された遺伝子を構築することができる。さらに、特定の単離されたポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するDNAオリゴマーを合成することができる。例えば、所望のポリペプチドの一部をコードするいくつかの小さなオリゴヌクレオチドを合成して、次に、ライゲーションすることができる。それぞれのオリ
ゴヌクレオチドは、一般的に、相補的集合体(complementary assembly)のための5’または3’突出部を含む。
同様に、発現ベクター、または本明細書に開示される1つまたはそれ以上の核酸分子を含む発現ベクターの組合せ物が提供される。一旦、集合すると(合成、部位特異的変異誘発または別の方法による)、目的の単離された特定のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列は、発現ベクターに挿入され、所望の宿主においてタンパク質の発現にとって適切な、発現調節配列に操作可能に連結される。適切な集合体は、例えば、好適な宿主における、ヌクレオチドの配列決定、制限マッピング、および生物活性なポリペプチドの発現により確認することができる。当分野において周知の通り、宿主において、トランスフェクトされた遺伝子の高い発現レベルを得るために、遺伝子は、選択された発現宿主において機能的な転写および翻訳発現調節配列に操作可能に連結されていなければならない。
ある種の態様では、組換え発現ベクターは、本明細書に開示される結合性分子をコードするDNAを増幅してこれを発現するために使用される。組換えの発現ベクターは、例えば、哺乳動物、微生物、ウイルスまたは昆虫遺伝子に由来する、好適な転写または翻訳調節要素に操作可能に連結されている、本明細書に開示される結合性分子またはその抗原結合断片のポリペプチド鎖をコードする、合成のまたはcDNA由来のDNA断片を有する、複製可能なDNA構築物である。
転写単位は、一般に、以下に詳述されている通り、(1)遺伝子発現における調節役割、例えば転写プロモータまたはエンヘンサーを有する、遺伝要素(単数または複数)、(2)mRNAに転写されてタンパク質に翻訳される、構造配列またはコード配列、および(3)適切な転写および翻訳開始配列ならびに終止配列からなる集合体を含む。このような調節要素は、転写を制御するオペレータ配列を含むことができる。
宿主における複製能力は、通常、複製の起源よび選択遺伝子により与えられ、さらに組み込まれ得る形質転換の認識を容易にする。DNA領域は、これらの領域が互いに機能的に関連している場合、操作可能に連結されている。例えば、ポリペプチドの分泌に関与する前駆体として発現される場合、シグナルペプチド(分泌性リーダー)のDNAが、ポリペプチドのDNAに操作可能に連結されている。プロモータは、コード配列の転写を制御する場合、この配列に操作可能に連結されている。またはリボソーム結合部位が、翻訳を可能にするよう位置されている場合、コード配列に操作可能に連結されている。酵母発現系に使用するよう意図されている構造要素には、宿主細胞により翻訳されたタンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列が含まれる。代替的に、組換えタンパク質が、リーダーまたはトランスポート配列なしに発現される場合、この組換えタンパク質は、N末端メチオニン残基を含むことができる。この残基は、続いて、場合により、発現した組換えタンパク質から切断されて、最終生成物をもたらすことができる。
発現調節配列および発現ベクターの選択は、宿主の選択に依存すると予想される。幅広い発現宿主/ベクターの組合せを使用することができる。真核生物の宿主に有用な発現ベクターには、例えば、SV40、ウシヘルペスウイルス、アデノウイルスおよびサイトメガウイルスに由来する、発現調節配列を含むベクターが含まれる。細菌宿主に有用な発現ベクターには、pCR1、pBR322、pMB9およびこれらの誘導体、M13などの広宿主域プラスミド、および繊維状一本鎖DNAファージを含めた、大腸菌に由来するプラスミドなどの既知の細菌プラスミドが含まれる。
本開示はまた、本明細書に開示される核酸(単数または複数)、または本明細書に開示される発現ベクター(単数または複数)を含む細胞を提供する。一部の態様では、細胞は
、本明細書に開示される発現ベクター(単数または複数)で形質転換される。一部の態様では、細胞は、組換え発現のための宿主細胞である。例えば、一部の態様では、宿主細胞は、原核細胞、真核細胞、原生生物細胞、動物細胞、植物細胞、真菌細胞、酵母細胞、Sf9細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞、昆虫細胞、CHO細胞、HEK細胞またはCOS細胞である。原核生物には、グラム陰性またはグラム陽性生物、例えば、大腸菌または桿菌が含まれる。高等真核細胞には、哺乳動物起源の確立された細胞株が含まれる。細胞不含の翻訳系も使用することができる。細菌、真菌、酵母および哺乳動物細胞の宿主と使用するのに好適なクローニングおよび発現ベクターは、Pouwelsら(Cloning Vectors:A Laboratory Manual、Elsevier、N.Y.、1985年)により記載されており、この関連開示は、参照により本明細書に組み入れられる。抗体生成を含むタンパク質生成の方法に関する追加情報は、例えば、米国特許出願第2008/0187954号、米国特許第6,413,746号および同第6,660,501号、および国際特許出願WO04009823に見出すことができ、その各々の全体が参照により明細書に組み入れられる。
哺乳動物細胞における組換えタンパク質の発現を行うことができるが、これは、このようなタンパク質は全体的に正確にフォールディングされており、適切に修飾されており、十分に機能的であるためである。好適な哺乳動物の宿主細胞株の例には、HEK-293およびHEK-293T、Gluzman(Cell 23巻:175頁、1981年)により記載されている、サル腎細胞のCOSー7系、および例えば、L細胞、C127、3T3、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、NSO、HeLaおよびBHK細胞株を含めた他の細胞株が含まれる。哺乳動物発現ベクターは、複製起源などの非転写要素、発現される遺伝子に連結されている好適なプロモータおよびエンヘンサー、他の5’または3’フランキング非転写配列、ならびに必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー部位およびアクセプター部位などの5’または3’非転写配列、および転写終止配列を含むことができる。昆虫細胞における非相同性タンパク質の生成用のバキュロウイルス系が、LuckowおよびSummers、BioTechnology 6巻:47頁(1988年)によって概説されている。
形質転換宿主によって生成された本明細書に開示される結合性分子またはその抗原結合断片は、任意の好適な方法によって精製することができる。このような標準法には、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、アフィニティーカラムクロマトグラフィーおよびサイジングカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差、またはタンパク質精製用の他の標準技法が含まれる。ヘキサヒスチジン、マルトース結合ドメイン、インフルエンザコート配列、グルタチオン-S-トランスフェラーゼなどの親和性タグなどをタンパク質に結合させて、適切な親和性カラムに通すことにより、容易な精製が可能となり得る。単離したタンパク質はまた、例えば、タンパク質加水分解、核磁気共鳴またはX線結晶学を使用して、物理的に特徴付けることができる。
例えば、培養培地に組換えタンパク質を分泌する系に由来する上澄み液は、市販のタンパク質濃縮フィルター、例えば、AMICON(登録商標)またはMillipore PELLICON(登録商標)の限外ろ過ユニットを使用して、まず濃縮することができる。濃縮工程の後に、濃縮物を好適な精製マトリックスに適用することができる。代替的に、陰イオン交換樹脂、例えば、ペンダントジエチルアミノエチル(DEAE)基を有するマトリックスまたは基質を使用することができる。マトリックスは、アクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロース、タンパク質精製に一般に使用される他のタイプのものとすることができる。代替的に、陽イオン交換工程を使用することができる。
好適な陽イオン交換体は、スルホプロピル基またはカルボキシメチル基を含む様々な不溶性マトリックスを含む。最後に、疎水性RP-HPLC媒体、例えば、ペンダントメチ
ルまたは他の脂肪族基を有するシリカゲルを使用する、1つまたはそれ以上の逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)工程を使用して、本明細書に開示される結合性分子またはその抗原結合部分をさらに精製することができる。上述の精製工程の一部またはすべてが、様々に組み合わされてさらに使用され、均一な組換えタンパク質を得ることができる。
細菌培養物中で生成された本明細書に開示される組換え結合性分子またはその抗原結合部分は、例えば、細胞ペレットから最初に抽出し、次いで、濃縮、塩析出、水性イオン交換またはサイズ排除クロマトグラフィー工程のうちの1つまたはそれ以上により単離することができる。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、最終精製工程に使用することができる。組換えタンパク質の発現に使用された微生物細胞は、凍結-解凍サイクル、音波照射、機械的破壊、または細胞溶解剤の使用を含めた、任意の従来的な方法により、破壊することができる。
抗体および他のタンパク質を精製するための当分野において公知の方法はまた、例えば、そのそれぞれの全体が参照により本明細書に組み入れられる、米国特許出願番号US20080312425、US20080177048およびUS20090187005に記載されるものを含む。
VII.作製方法および特徴付け
本開示はまた、本明細書に開示される結合性分子、例えば抗体を製造する方法を提供する。一部の態様では、(i)抗FIX抗体またはその抗原結合部分、(ii)抗FX抗体またはその抗原結合部分、または(iii)本明細書に開示される二重特異性分子を生成する方法は、細胞において(例えば、宿主細胞において)、その抗体、その抗原結合部分または二重特異性分子を発現させる工程、および細胞からの抗体、その抗体結合部分または二重特異性分子を単離する工程を含む。
本開示は、二重特異性分子を生成する方法であって、二重特異性分子の発現を可能にする条件下で、本明細書に開示される宿主細胞を培養する工程を含む方法を提供する。同様に、本明細書に開示される二重特異性分子を生成する方法は、ヘテロ二量化を増強する条件をさらに含む。
本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、当分野において公知の方法によって製造することができる。例えば、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、KohlerおよびMilstein(1975年)Nature 256巻:495頁によって記載されているものなどのハイブリドーマ法を使用して生成することができる。
ハイブリドーマ法を使用して、上記の通り、マウス、ハムスター、または他の適切な宿主動物が免疫付与されて、免疫抗原に特異的に結合する抗体のリンパ球による産生を誘発させる。リンパ球はまた、インビトロで免役付与することができる。免疫付与後、リンパ球を単離して、例えば、ポリエチレングリコールを使用して、好適な骨髄腫細胞株と融合し、ハイブリドーマ細胞を形成させ、この細胞を次に、未融合リンパ球および骨髄腫細胞から選別して取り出すことができる。免疫沈降、イムノブロッティングにより、またはインビトロ結合アッセイ(例えば、放射免疫アッセイ(RIA);酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA))により決定される、選別した抗原を特異的に指向するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを、標準法(Goding、Monoclonal Antibodies:Principles and Practice、Academic Press、1986年)を使用するインビトロ培養物中、または動物における腹水
腫瘍としてインビボでのどちらかで増殖させることができる。次に、モノクローナル抗体は、上記のポリクローナル抗体に関して記載されている培養培地または腹水から精製することができる。
本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、米国特許第4,816,567号に記載される組換えDNA法を使用して作製することもできる。モノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドは、抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子を特異的に増幅するオリゴヌクレオチドプライマーを使用する、RT-PCRによるなど、成熟B細胞またはハイブリドーマ細胞から単離され、それらの配列は、慣用的な手順を使用して決定される。次に、重鎖および軽鎖をコードする、単離されたポリヌクレオチドは、好適な発現ベクターにクローニングされ、この発現ベクターは、これがなければ、免疫グロブリンタンパク質を生成しない大腸菌細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞または骨髄腫細胞などの宿主細胞にトランスフェクトされると、モノクローナル抗体が、宿主細胞によって生成される。
同様に、所望の種の組換えモノクローナル抗体またはその抗原結合断片を含む分子は、記載されている所望の種のCDRを発現する、ファージディスプレイライブラリーから単離することができる(McCaffertyら、Nature 348巻:552~554頁(1990年);Clarksonら、Nature 352巻:624~628頁(1991年);およびMarksら、J.Mol.Biol.222巻:581~597頁(1991年))。
本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)をコードするポリヌクレオチドは、組換えDNA技法を使用して、いくつかの異なる方法でさらに修飾されて、代替的な結合性分子を生成することができる。一部の態様では、例えば、マウスモノクローナル抗体の軽鎖および重鎖の定常ドメインを、(1)例えば、ヒト抗体の領域の代わりにして、キメラ抗体を生成することができる、または(2)非免疫グロブリンポリペプチドの代わりにして、融合抗体を生成することができる。一部の態様では、定常領域は摘み取られ、または除去されて、モノクローナル抗体の所望の抗体断片を生成する。可変領域の部位特異的または高密度突然変異誘発を使用して、モノクローナル抗体の特異性、親和性などを最適化することができる。
ある種の態様では、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、ヒト抗体またはその抗原結合断片である。ヒト抗体は、当分野において公知の様々な技法を使用して、直接、製造することができる。インビトロで免疫付与された、または標的抗原を対象とする抗体を生成する免役付与された個体から単離された、不死化ヒトBリンパ球を生成することができる(例えば、Coleら、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy、Alan R.Liss、77頁(1985年);Boemerら、J.Immunol.147巻:86~95頁(1991年);および米国特許第5,750,373号を参照されたい)。次に、不死化Bリンパ球中で抗体をコードする1つまたはそれ以上のcDNAを製造して、抗体の非天然組換え型を発現させるための発現ベクターおよび/または非相同性宿主細胞に挿入することができる。
同様に、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、ファージライブラリーから選択することができ、この場合、このファージライブラリーは、例えば、Vaughanら、Nat.Biotech.14巻:309~314頁(1996年);Sheetsら、Proc.Natl.Acad.Sci.95巻:6157~6162頁(1998年);Hoogen
boomおよびWinter、J.Mol.Biol.227巻:381号(1991年)およびMarksら、J.Mol.Biol.222巻:581頁(1991年)に記載される、非相同性ファージタンパク質との融合タンパク質として、ヒト抗体またはその断片を発現する。抗体ファージライブラリーの生成および使用に関する技法はまた、そのそれぞれの全体が参照により組み入れられる、米国特許第5,969,108号、同第6,172,197、同第5,885,793号、同第6,521,404号;同第6,544,731号;同第6,555,313号;同第6,582,915号;同第6,593,081号;同第6,300,064号;同第6,653,068号;同第6,706,484号;および同第7,264,963号に記載される。
親和性成熟戦略および鎖シャッフリング戦略(その全体が組み入れられる、Marksら、BioTechnology 10巻:779~783頁(1992年))は、当分野において公知であり、高い親和性ヒト抗体またはその抗原結合断片を生成するために使用することができる。
一部の態様では、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、ヒト化抗体とすることができる。ヒト化抗体、または再表面化非ヒト抗体またはヒト抗体を操作する方法もまた、使用することができ、当分野において周知である。ヒト化、再表面化または同様に操作された抗体は、非ヒト、例えば、以下に限定されないが、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類または他の哺乳動物の供給源に由来する、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基を有することができる。これらの非ヒトアミノ酸残基は、多くの場合、「移入」残基と称される残基により置き換えられ、この移入残基は、既知のヒト配列の、「移入」可変ドメイン、定常ドメインまたは他のドメインから、通常、採取される。このような移入配列を使用して、免疫原性を低下させるか、または結合性、親和性、会合速度、解離速度、アビディティー、特異性、半減期、もしくは当分野において公知の任意の他の好適な特徴を低下、向上または改変することができる。一般に、CDR残基は、直接的かつほとんど実質的に、特定の抗結合部位(例えば、エピトープ)への結合に影響を及ぼすことに関与する。したがって、非ヒトまたはヒトCDR配列の一部またはすべてが維持される一方、可変領域および定常領域の非ヒト配列は、ヒトアミノ酸または他のアミノ酸により置き換えられる。ある種の態様では、ヒトCDRは、動物モデル系、例えば「マウス化」抗体において、免疫原性を低下させた抗体を作製するための非ヒト抗体足場に挿入される。
一部の態様では、本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、抗原結合部位(例えば、エピトープ)に対して高い親和性、および他の好都合な生物学的特性を維持して、ヒト化、再表面化または操作することができる。この目的を達成するため、ヒト化された(またはヒト)、操作された、または再表面化された結合性分子は、親配列、操作配列およびヒト化配列の三次元モデルを使用する、親配列、ならびに様々な概念上のヒト化および操作生成物の解析過程によって、場合により製造することができる。三次元免疫グロブリンモデルは、一般に入手可能であり、当業者によく知られている。
選択された候補免疫グロブリン配列の可能性の高い三次元立体構造を例示および表示する、コンピュータプログラムが利用可能である。これらのディスプレイの精査により、候補免疫グロブリン配列の機能化における残基の可能性が高い役割の分析、すなわち候補免疫グロブリンがその抗原に結合する能力に影響を及ぼす残基の分析が可能となる。このように、フレームワーク残基を選択して、コンセンサス配列および移入配列から組み合わせることができ、この結果、標的抗原に対する親和性の向上などの所望の抗体特徴が実現する。
本明細書に開示される結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)のヒト化、再表面化または操作は、以下に限定されないが、それらに引用されている参照文献を含めた、そのそれぞれが、参照により本明細書に組み入れられる、Jonesら、Nature 321巻:522頁(1986年);Riechmannら、Nature 332巻:323頁(1988年);Verhoeyenら、Science 239巻:1534頁(1988年))、Simsら、J.Immunol.151巻:2296頁(1993年);ChothiaおよびLesk、J.Mol.Biol.196巻:901頁(1987年)、Carterら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.89巻:4285頁(1992年);Prestaら、J.Immunol.151巻:2623頁(1993年)、米国特許第5,639,641号、5,723,323号;同第5,976,862号;同第5,824,514号;同第5,817,483号;同第5,814,476号;同第5,763,192号;同第5,723,323号;同第5,766,886号;同第5,714,352号;同第6,204,023号;同第6,180,370号;同第5,693,762号;同第5,530,101号;同第5,585,089号;同第5,225,539号;同第4,816,567、同第7,557,189号;同第7,538,195号;および同第7,342,110号;WO90/14443;WO90/14424;WO90/14430;およびEP229246に記載される方法などの任意の公知の方法を使用して行うことができる。
ある種では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)から得られる抗体断片が提供される。様々な技法が、抗体断片の生成に公知である。伝統的に、これらの断片は、無傷抗体のタンパク質分解消化によって誘導される(例えば、Morimotoら、J.Biochem.Biophy.Methods 24巻:107~117頁(1993年);Brennanら、Science、229巻:81頁(1985年))。
ある種の態様では、抗体断片は、組換えにより生成される。Fab、FvおよびscFv抗体断片は、すべて、大腸菌または他の宿主細胞において発現され、ここから分泌され、こうして、多量のこれらの断片の生成が可能となる。このような抗体断片はまた、上で議論した抗体ファージライブラリーから単離することもできる。これらの抗体断片はまた、米国特許第5,641,870号に記載されている、線状抗体とすることもできる。抗体断片を生成するための他の技法は、当業者に明白である。
技法は、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)と同じエピトープに特異的な一本鎖抗体の生成のために適合することができる。さらに、方法は、Fab発現ライブラリー(例えば、Huseら、Science 246巻:1275~1281頁(1989年))の構築のために適合されて、FIXおよび/もしくはFX、またはそれらの誘導体、断片、アナログもしくはホモログに対する所望の特異性を有する、モノクローナルFab断片の迅速かつ効果的な特定を可能にすることができる。以下に限定されないが:(a)抗体分子のペプシン消化により生成するF(ab’)断片;(b)F(ab’)断片のジスルフィド架橋を減少することにより生成するFab断片、(c)パパインおよび還元剤による抗体分子の処置によって生成するFab断片、および(d)Fv断片を含めた抗体断片を、当分野における技法により生成することができる。
本明細書において開示されている結合性分子およびその抗原結合部分、バリアント、またはその誘導体は、当分野において公知の任意の方法により免疫特異的結合をアッセイすることができる。使用することができる免疫アッセイは、以下に限定されないが、数例を挙げると、ウエスタンブロット、放射免疫アッセイ、ELISA(酵素結合免疫吸着アッ
セイ)、「サンドイッチ」免疫アッセイ、免疫沈降アッセイ、沈降素反応、ゲル拡散沈降素反応、イムノ拡散アッセイ、凝集アッセイ、補体結合アッセイ、免疫放射定量アッセイ、蛍光免疫アッセイ、プロテインA免疫アッセイを含む。このようなアッセイは、決まった手順であり、当分野で周知である(例えば、その全体が参照により本明細書に組み入れられる、Ausubelら(編)、(1994年)Current Protocols
in Molecular Biology(John Wiley&Sons、Inc.、NY)、第1巻を参照されたい)。
本明細書において開示されている結合性分子、その抗原結合部分、バリアントまたはその誘導体の所与の多くの結合活性は、周知の方法により決定することができる。当業者は、型通りの実験の使用によって、各決定の操作条件および最適アッセイ条件を決定することができよう。
本明細書において開示されている結合性分子またはその抗原結合部分の結合特徴の決定に好適な方法および試薬は、当分野で公知である、および/または市販されている。このような速度論的解析のために設計されている装置およびソフトウェアは、市販されている(例えば、BIACORE(登録商標)、BIAevaluationソフトウェア、GE Healthcare;KinExa Software、Sapidyne Instruments)。
本発明の実施は、特に示さない限り、細胞生物学、細胞培養、分子生物学、トランスジェニック生物学、微生物学、組換えDNAおよび免疫学の従来の技法を使用し、これらは、当分野の範囲内にある。このような技法は、文献中に十分に説明されている。例えば、Sambrookら、(編)(1989年)Molecular Cloning A Laboratory Manual(第2版;Cold Spring Harbor
Laboratory Press);Sambrookら、(編)(1992年)Molecular Cloning:A Laboratory Manual、(Cold Springs Harbor Laboratory、NY);D.N.Glover(編)(1985年)DNA Cloning、I巻およびII巻;Gait(編)(1984年)Oligonucleotide Synthesis;Mullisら、米国特許第4,683,195号;HamesおよびHiggins(編)(1984年)Nucleic Acid Hybridization;HamesおよびHiggins(編)(1984)Transcription And Translation;Freshney(1987年)Culture Of Animal Cells(Alan R.Liss,Inc.);Immobilized Cells And Enzymes(IRL Press)(1986年);Perbal(1984年)A Practical Guide To Molecular Cloning;the treatise、Methods In Enzymology(Academic Press,Inc.、N.Y.);MillerおよびCalos(編)(1987)Gene Transfer Vectors For Mammalian
Cells(Cold Spring Harbor Laboratory);Wuら(編)、Methods In Enzymology、154巻および155巻;MayerおよびWalker(編)(1987年)Immunochemical Methods In Cell And Molecular Biology(Academic Press、London);WeirおよびBlackwell(編)(1986年)Handbook Of Experimental Immunology、I~IV巻;Manipulating the Mouse Embryo、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、N.Y.、(1986年);およびAusubelら(1989年)Current Protocols in Molecular Biolog
y(John Wiley and Sons、Baltimore、Md.)を参照されたい。
抗体操作の一般原理は、Borrebaeck(編)(1995年)Antibody
Engineering(第2版;Oxford Univ.Press)に説明されている。タンパク質操作の一般原理は、Rickwoodら(編)(1995年)Protein Engineering,A Practical Approach(IRL Press at Oxford Univ.Press、Oxford、Eng.)に説明されている。抗体および抗体-ハプテン結合の一般原理は、Nisonoff(1984年)Molecular Immunology(第2版;Sinauer Associates、Sunderland、Mass.);およびSteward(1984年)Antibodies,Their Structure and Function(Chapman and Hall、New York、N.Y.)に説明されている。さらに、当分野で公知であり、具体的に記載されていない免疫学における標準法は、一般に、Current Protocols in Immunology、John Wiley&Sons、New York;Stitesら(編)(1994年)Basic and Clinical Immunology(第8版;Appleton&Lange、Norwalk、Conn.)およびMishellおよびShiigi(編)(1980年)Selected Methods in Cellular Immunology(W.H.Freeman and Co.、NY)に従う。
免疫学の一般原理を説明する標準的な参照研究には、Current Protocols in Immunology、John Wiley&Sons、New York;Klein(1982年)J.、Immunology:The Science of Self-Nonself Discrimination(John Wiley&Sons、NY);Kennettら(編)(1980年)Monoclonal Antibodies、Hybridoma:A New Dimension in Biological Analyses(Plenum Press、NY);Campbell(1984年)、「Monoclonal Antibody Technology」in Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology(編)、Burdenら、(Elsevier、Amsterdam);Goldsbyら(編)(2000年)Kuby Immunology(第4版;H.Freemand&Co.);Roittら(2001年)Immunology(第6版;London:Mosby);Abbasら(2005年)Cellular and Molecular Immunology(第5版;Elsevier Health Sciences Division);KontermannおよびDubel(2001年)Antibody Engineering(Springer Verlag);SambrookおよびRussell(2001年)Molecular Cloning:A Laboratory
Manual(Cold Spring Harbor Press);Lewin(2003年)Genes VIII(Prentice Hall 2003年);HarlowおよびLane(1988年)Antibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Press);DieffenbachおよびDveksler(2003年)PCR Primer(Cold Spring Harbor Press)が含まれる。
VIII.医薬組成物
本開示はまた、例えば、(i)本明細書において開示されている抗体もしくはその抗原結合部分、本明細書において開示されている二重特異性分子(例えば、二重特異性抗体)、または本明細書において開示されているイムノコンジュゲート、および(ii)担体を
含む医薬組成物を提供する。
特に、本開示は、以下、
(1)以下からなる群から選択される、少なくとも1つの治療活性構成成分または診断活性構成成分、
(i)本明細書において開示されている結合性分子、例えば抗FIX抗体またはその抗原結合部分、抗FX抗体またはその抗原結合部分、抗FIX特異性および/または抗FX特異性を含む二重特異性分子;
(ii)それらの誘導体、例えば本明細書において開示されている結合性分子に所望の特性(例えば、血漿中半減期の延長)をもたらす、非相同性部分を有するイムノコンジュゲート、融合タンパク質または誘導体;
(iii)(i)の結合性分子をコードするポリヌクレオチドおよび/または(ii)の誘導体;
(iv)(iii)のポリヌクレオチドを含むベクター;
(v)(iii)のポリヌクレオチドまたは(iv)のベクターを含む細胞;または
(vi)それらの組合せ、および
(2)1つまたはそれ以上の担体、添加剤および/または賦形剤
を含む、医薬組成物(例えば、治療用または診断用組成物)を提供する。
本明細書において開示されている医薬組成物は、獣医学的使用に、またはヒトにおける医薬品用途に好適となり得る。本明細書において開示されている医薬組成物は、通常、本明細書に記載されている1つまたはそれ以上の治療的または診断的に活性な構成成分、ならびに1種もしくはそれ以上の担体、添加剤および/または賦形剤を含む。使用される医薬組成物(例えば、乾燥粉末、液状製剤など)、ならびに添加剤、賦形剤および/または担体の形態は、該組成物の所期の使用、治療的又は診断的用途、および投与形式に依存する。
本明細書に記載されている治療的または診断的に活性な構成成分を含む医薬組成物は、以下に限定されないが、障害を診断する、検出するまたはモニタリングする際に、障害または1つもしくはそれ以上のその症状を予防する、処置する、管理するまたは改善する際に、ならびに/または研究に使用するためのものである。
治療的用途の場合、本医薬組成物は、薬学的に許容される担体を含む滅菌医薬組成物の一部として供給される。この医薬組成物は、任意の好適な形態(患者にそれを投与する所望の方法に応じる)にあることができる。投与を行う方法は、当業者に公知である。本医薬組成物は、経口、経皮、皮下、経鼻、静脈内、経筋肉、腫瘍内、鞘内、局所的または局部的などの様々な経路によって患者に投与することができる。任意の所与の場合において投与するための最も好適な経路は、特定の治療的または診断的に活性な構成成分、対象、ならびに疾患の性質および重症度、ならびに対象の身体状態に依存する。通常、医薬組成物は皮下に投与されるであろう。
医薬組成物は、用量あたり本明細書に記載されている所定量の治療的または診断的に活性な構成成分を含有する単位剤形で、好都合に供給される。単位用量に含まれる治療的または診断的に活性な構成成分の量は、処置または診断されている疾患、および当分野で周知の他の因子に依存すると予想される。このような単位投与量は、単回投与に好適な治療的または診断的に活性な構成成分をある量で含有する凍結乾燥粉末の形態、または液体の形態とすることができる。乾燥粉末の単位剤形は、シリンジ、好適な量の賦形剤および/または投与に有用な他の構成成分を備えたキット中に包装することができる。液状形態の単位投与量は、単回投与に好適な治療的または診断的に活性なある量の構成成分を事前に充填したシリンジの形態で好都合に供給することができる。
本医薬組成物はまた、多回投与に好適な治療的または診断的に活性な構成成分の量を含有するバルク形態で供給することもできる。
本医薬組成物はまた、投与用の指示書と共に、容器、パックまたはディスペンサー中に含まれる。
医薬組成物は、所望の純度を有する本明細書に記載されている治療的または診断的に活性な構成成分を、通常、当分野において使用される任意選択の薬学的に許容される担体、添加剤または安定剤(これらはすべて、本明細書において「担体」と称される)、すなわち緩衝化剤、安定化剤、保存剤、等張化剤、非イオン性界面活性剤、抗酸化剤および他の様々な添加物と混合することにより、凍結乾燥製剤または水溶液剤として保管するために製造することができる。Remington’s Pharmaceutical Sciences、第16版(Osol(編)1980年)およびRemington:The Science and Practice of Pharmacy、第22版(Allen、Loyd V.Jr.により編集、2012年)を参照されたい。このような添加物は、使用される投与量および濃度でレシピエントに対して無毒であるべきである。
皮内または皮下施用に使用される溶液剤または懸濁液剤には、通常、以下の構成成分の1つまたはそれ以上:注射のための水などの滅菌賦形剤、生理食塩水溶液、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなどの抗菌剤;アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸などのキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩などの緩衝液;および塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張度を調節するための作用剤が含まれる。pHは、塩酸または水酸化ナトリウムなどの酸または塩基を用いて調節することができる。このような製造は、ガラス製またはプラスチック製の、アンプル、使い捨てシリンジまたは多回用量用バイアルに入れられている。
注射に好適な医薬組成物は、注射用滅菌溶液または分散液の即時製造用の滅菌水溶液剤または分散液剤および滅菌散剤を含む。静脈内投与の場合、好適な担体は、生理食塩水、静菌水、Cremophor EL(BASF、Parsippany、NJ)またはリン酸緩衝生理食塩水を含む。すべての場合において、組成物は滅菌であるべきであり、容易なシリンジ注入性がある程度に流体であるべきである。組成物は、製造および保管の条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の混入作用から保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)および好適なそれらの混合物を含有する溶媒または分散媒体とすることができる。適切な流動性は、分散液の場合、必要な粒子サイズを維持することにより、例えばレシチンなどのコーティング剤の使用により、および界面活性剤の使用により維持することができる。
保存剤は、微生物の成長を遅延させるために加えることができ、約0.2%~1%(w/v)の範囲の量で加えることができる。本開示による使用のための好適な保存剤には、フェノール、ベンジルアルコール、メタ-クレゾール、メチルパラベン、プロピルパラベン、塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム、ハロゲン化ベンザルコニウム(例えば、塩化物、臭化物およびヨウ化物)、塩化ヘキサメトニウム、およびメチルパラベンまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノールおよび3-ペンタノールが含まれる。時に「安定剤」として知られている等張化剤は、本開示の液体組成物の等張性を確保するために添加することができ、グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトールおよびマンニトールな
どの多価糖アルコール、例えば三価またはそれより多価の糖アルコールを含む。
安定剤は、バルク剤から治療剤を溶解する、または変性もしくは容器の壁への付着を防止する一助となる添加剤までの機能範囲とすることができる、添加剤の幅広い分類を指す。典型的な安定剤は、多価糖アルコール(上記で列挙);アルギニン、リシン、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アラニン、オルニチン、L-ロイシン、2-フェニルアラニン、グルタミン酸、トレオニンなどのアミノ酸、イノシトールなどのシクリトールを含めた、ラクトース、トレハロース,スタキオース、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、リビトール,ミオイノシトール、ガラクチトール、グリセロールなどの有機糖または糖アルコール;ポリエチレングリコール;アミノ酸ポリマー;ウレア、グルタチオン、チオクト酸、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリセリン、α-モノチオグリセリンおよびチオ硫酸ナトリウムなどの硫黄含有還元剤;低分子量ポリペプチド(例えば、10以下の残基からなるペプチド);ヒト血清アルブミン、ウシ血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー、キシロース、マンノース、フルクトース、グルコースなどのモノサッカライド;ラクトース、マルトース、スクロースおよびトレハロースなどのジサッカライド;およびラフィノーゼなどのトリサッカライド;およびデキストランなどのポリサッカライドとすることができる。
緩衝化剤は、タンパク質を安定させる範囲のpHを維持する一助となる。緩衝化剤は、幅広い濃度で存在してもよく、通常、約2mM~約50mMの範囲の濃度で存在する。
本開示により使用するための好適な緩衝化剤には、クエン酸緩衝液(例えば、クエン酸一ナトリウム-クエン酸二ナトリウム混合物、クエン酸-クエン酸三ナトリウム混合物、クエン酸-クエン酸一ナトリウム混合物など)、コハク酸緩衝液(例えば、コハク酸-コハク酸一ナトリウム混合物、コハク酸-水酸化ナトリウム混合物、コハク酸-コハク酸二ナトリウム混合物など)、酒石酸緩衝液(例えば、酒石酸-酒石酸ナトリウム混合物、酒石酸-酒石酸カリウム混合物、酒石酸-水酸化ナトリウム混合物など)、フマル酸緩衝液(例えば、フマル酸-フマル酸一ナトリウム混合物、フマル酸-フマル酸二ナトリウム混合物、フマル酸一ナトリウム-フマル酸二ナトリウム混合物など)、グルコン酸緩衝液(例えば、グルコン酸-グルコン酸ナトリウム混合物、グルコン酸-水酸化ナトリウム混合物、グルコン酸-グルコン酸カリウム混合物など)、シュウ酸緩衝液(例えば、シュウ酸-シュウ酸ナトリウム混合物、シュウ酸-水酸化ナトリウム混合物、シュウ酸-シュウ酸カリウム混合物など)、乳酸緩衝液(例えば、乳酸-乳酸ナトリウム混合物、乳酸-水酸化ナトリウム混合物、乳酸-乳酸カリウム混合物など)および酢酸緩衝液(例えば、酢酸-酢酸ナトリウム混合物、酢酸-水酸化ナトリウム混合物など)などの有機酸および無機酸とそれらの塩のどちらも含む。さらに、リン酸緩衝液、ヒスチジン緩衝液、およびTrisなどのトリメチルアミン塩を使用することができる。
さらなる様々な添加剤は、バルク剤(例えば、デンプン)、キレート剤(例えば、EDTA)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メチオニン、ビタミンE)および共溶媒を含む。
IX.処置および診断方法
本開示はまた、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)の使用を含む処置方法および診断方法を提供する。
(a)治療的用途
一態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗
FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)を使用して、凝固障害または出血性障害を予防、処置または反転させることができる。別の態様では、本方法は、それを必要とする対象に、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)を投与する工程を含む。対象は、以下に限定されないが、ヒト、マウス、ラット、モルモット、以下に限定されないが、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ネコ、イヌ、ハムスター、ロバなどの飼育動物などの哺乳動物とすることができる。一態様では、対象はヒトである。
様々な態様では、凝固障害または出血性障害は、凝固因子が存在しないことにより引き起こされる。当業者は、凝固因子が存在しないことに関連した凝固障害または出血性障害のタイプであることを認識している。一部の態様では、凝固障害または出血性障害は、血友病またはフォンウィルブランド病とすることができる。別の態様では、凝固障害または出血性障害は、血友病Aまたは後天性血友病である。特定の態様では、凝固障害または出血性障害は、血友病Aである。別の態様では、凝固障害または出血性障害は、対象が、もはやFVIIIを生成しない後天性血友病である。
様々な態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、軽度の血友病A、中度の血友病Aまたは重度の血友病Aを有する対象に投与することができる。別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、因子が6%~30%、2%~5%または1%以下の血漿中レベルを有する対象に投与することができる。
一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、対象に外部創傷がある場合に、血友病Aを有するまたは血友病Aを有することが疑われる対象に投与することができる。別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、対象に既存の外部創傷がある場合に、血友病Aを有するまたは血友病Aを有することが疑われる対象に投与することができる。別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、創傷が治癒するまで、外部創傷を有する対象に投与することができる。一部の態様では、創傷は、以下に限定されないが、擦り傷、裂傷、刺し傷または剥離を含むことができる。
一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、手術、重症な損傷または歯科作業の前、それらの最中またはそれらの後に、血友病Aを有する、または血友病Aを有することが疑われる対象に投与することができる。
一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aを有する、または血友病Aを有することが疑われ、自発的な出血を経験した対象に投与することができる。別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗
FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aを有する、または血友病Aを有することが疑われ、1週間に1回、2回またはそれ超で、出血を経験した対象に投与することができる。
様々な態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aに罹患している、またはそれを有することが疑われる、任意の年齢群の対象に投与することができる。一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aに罹患している、またはそれを有することが疑われる、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または17歳の児童に投与することができる。別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aに罹患している、またはそれを有することが疑われる、乳児に投与することができる。
さらに別の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、血友病Aに罹患している、またはそれを有することが疑われる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12か月の年齢の幼児である対象に投与することができる。
一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)は、出血の第1のエピソードの前に、早期年齢の対象に投与される。
他の態様では、第1の出血のエピソードの前に、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の他の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)を投与することにより、将来のさらなる出血および関節損傷の発症を保護する。
一部の実施形態では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)または本開示の別の組成物(例えば、核酸、ベクター、細胞)の対象への投与は、以下の効果、以下に限定されないが、止血、疼痛の軽減および可動性の改善を有することができる。
同様に、それを必要とする対象におけるFX活性化を促進する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書において開示されている抗体、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)またはそれらの組合せを投与する工程を含む方法が提供される。
同様に、それを必要とする対象における出血エピソードの頻度または程度を低減する方法であって、対象に、有効量の本明細書において開示されている抗体、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)またはそれらの組合せを投与する工程を含む方法が提供される。
一部の態様では、対象は、第VIII因子(「FVIII」)に対して阻害剤を生じる
、生じる傾向を有する、および生じるリスクにある。一部の態様では、FVIIIに対する阻害剤は、FVIIIに対する中和抗体である。一部の態様では、対象は、FVIIIによる処置を受けているか、またはFVIII、例えばFVIII補充療法による処置の候補である。
一部の態様では、出血エピソードは、関節血症、筋肉の出血、口腔内出血、出血、筋肉への出血、口内出血、外傷、頭部外傷、胃腸管の出血、頭蓋内出血、腹部内出血、胸郭内出血、骨折、中枢神経系出血、咽頭後隙における出血、腹膜後腔における出血、腸腰筋鞘における出血、またはそれらの任意の組合せの結果である。
本開示はまた、それを必要とする対象における血液凝固障害を処置する方法であって、対象に、有効量の本明細書において開示されている二重特異性分子、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)またはそれらの組合せを投与する工程を含む方法を提供する。
一部の態様では、血液凝固障害は、血友病Aまたは血友病Bである。一部の態様では、対象はヒト対象である。
一部の態様では、対象は、FVIII補充療法を受けている最中か、またはこれを受けている。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病治療法と組み合わせて投与される。一部の態様では、血友病治療法は、FVIII補充療法である。一部の態様では、二重特異性分子は、血友病治療の投与の前、その間またはその後に投与される。一部の態様では、二重特異性分子は静脈内または皮下に投与される。
一部の態様では、二重特異性分子の投与により、出血エピソードの出現、自発的出血エピソードまたは急性出血の頻度が低下する。一部の態様では、二重特異性分子の投与により、年間出血回率が5%、10%、20%、30%または50%低下する。
本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、処置される状態に適切な任意の経路によって投与することができる。本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、通常、非経口的、すなわち注入、皮下、筋肉内、静脈内または皮内に投与される。一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、皮下に投与される。
ある種の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、断続的にまたは不連続的に投与される。様々な態様では、例えば、皮下注射などの注射により投与される本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIXa/抗FX抗体)の用量レベルは、約0.0001mg/kg~約100mg/kgの身体重量の範囲となる。
一部の態様では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体、または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、疾患が進行するまでまたは許容できない毒性となるまで投与される。
(b)診断的用途
本開示は、FIXおよびFXなどの、凝固因子の発現異常または欠陥を特徴とする疾患の診断に有用な診断的方法をさらに提供する。一部の態様では、診断は、個体からの組織
または体液中の、FIX(例えば、FIXa)および/またはFX(例えば、FXz)の発現レベルの測定、および測定された発現レベルと、正常組織または体液中のFIX(例えば、FIXa)および/またはFX(例えば、FXz)の標準発現レベルとを比較することを含み、それにより、標準品と比較した発現レベルの向上または低下が、障害の指標となる。
本開示の結合性分子、ならびにその抗原結合断片、バリアントおよび誘導体は、当業者に公知の従来的な免疫組織学的方法を使用して、生物サンプル中のFIX(例えば、FIXa)および/またはFX(例えば、FXz)タンパク質レベルをアッセイすることができる(例えば、Jalkanenら、J.Cell.Biol.101巻:976~985頁(1985年);Jalkanenら、J.Cell Biol.105巻:3087~3096頁(1987年))。
FIX(例えば、FIXa)および/またはFX(例えば、FXz)タンパク質発現を検出するのに有用な他の抗体をベースとする方法は、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫沈降またはウェスタンブロッティング法などの免疫アッセイを含む。好適なアッセイは、本明細書のどこかに一層詳細に記載されている。
FIX(例えば、FIXa)またはFX(例えば、FXz)ポリペプチドの発現レベルをアッセイするという言い回しは、第1の生物サンプルにおける、FIX(例えば、FIXa)またはFX(例えば、FXz)ポリペプチドのレベルを、直接(例えば、絶対的なタンパク質レベルを決定または推定することによる)、または相対的(例えば、第2の生物サンプル中の疾患関連ポリペプチドと比較することによる)のどちらかで、定性的または定量的に、測定または推定することの両方を指す。
第1の生物サンプル中のFIX(例えば、FIXa)またはFX(例えば、FXz)ポリペプチド発現レベルが測定または推定されて、標準FIX(例えば、FIXa)またはFX(例えば、FXz)ポリペプチドレベルと比較され、標準は、障害を有していないか個体から得た第2の生物サンプルから採取されるか、または障害を有していない個体の集団からのレベルの平均値により決定される。当分野において認識されている通り、一旦、「標準」FIX(例えば、FIXa)またはFX(例えば、FXz)のポリペプチドレベルが既知となると、比較のための標準として繰り返し使用することができる。
本開示は、それを必要とする対象における活性化FIXのレベルを測定する方法であって、本明細書において開示されている抗FIXa抗体またはその抗原結合部を、好適な条件下、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびサンプル中の抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXaへの結合を測定する工程を含む、方法を提供する。
一実施形態では、クラスIにおける抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を使用して、遊離FIXaまたはFIXチモーゲンと比較した、テナーゼ複合体中の活性化FIXのレベルを測定することができる。別の実施形態では、クラスIVにおける抗FIXz抗体またはその抗原結合部分を使用して、テナーゼ複合体中の遊離FIXaまたはFIXaと比較した、FIXチモーゲンのレベルを測定することができる。他の実施形態では、クラスIIにおける抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を使用して、テナーゼ複合体またはFIXチモーゲンにおけるFIXaと比較した、遊離FIXのレベルを測定することができる。一部の実施形態では、クラスIIIにおける抗FIXa抗体またはその抗原結合部分を使用して、FIXチモーゲンと比較した、テナーゼ複合体中の活性化FIX(すなわち、遊離FIXaおよびFIXa)のレベルを測定することができる。
同様に、それを必要とする対象における、チモーゲンFX(FXz)を測定する方法で
あって、クラスVにおける、抗FXz抗体またはその抗原結合部分を、好適な条件下、対象から得たサンプルに接触させる工程、およびこのサンプル中の抗FX抗体またはその抗原結合部分のFXzへの結合を測定する工程を含む、方法が提供される。他の実施形態では、クラスVIにおける抗FXa抗体またはその抗原結合部分を使用して、FIXチモーゲンと比較した、活性化FXのレベルを測定することができる。一部の態様では、サンプルは、血液または血清である。
X.組合せ処置
本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体、抗FX抗体または二重特異性抗FIX/抗FX抗体)は、単独の活性剤として投与することができるか、または例えば、併用療法として様々な疾患の処置において有用な1つもしくはそれ以上の追加医薬または治療剤と組み合わせて投与することもできる。例えば、追加剤は、本明細書において提供される二重特異性抗体によって処置される、疾患または状態を処置するのに有用なものとして、当分野で認識されている治療剤とすることができる。この組合せ物はまた、1種超の追加剤、例えば、2種または3種の追加剤を含むことができる。
ある種の実施形態では、追加医薬または治療剤は、凝固障害または出血性障害の処置において決まった手順で使用される薬剤である。当業者は、決まった手順の治療剤を認識すると予想される。一部の実施形態では、追加の治療剤は、血友病治療法の薬剤である。例示的な血友病の治療剤には、以下に限定されないが、因子濃縮製剤補充療法(factor concentrate replacement therapy)を含む。特定の実施形態では、補因子補充療法は、FVIII補充療法である。当業者は、補充療法が、血漿由来および/または組換えFVIII置換であってもよいことを認識していると思われる。一部の実施形態では、FVIII補充療法は、組換えFVIIIである。別の実施形態では、FVIII補充療法は、血漿由来のFVIIIである。様々な実施形態では、追加医薬または治療剤は、例えば、デスモプレシン酢酸塩、凝固保護薬(例えば、抗線維素溶解薬)またはフィブリンシーラントを含むことができる。
ある種の実施形態では、追加医薬または治療剤は、本明細書に記載されている抗体の投与前、その最中またはその後に、対象に投与することができる。様々な実施形態では、追加医薬または治療剤、および本明細書において提供される抗体は、同じ投与スケジュールで投与することができる。一部の実施形態では、追加医薬または治療剤は、本明細書に記載されている抗体と同時に投与される。
様々な実施形態では、追加医薬または治療剤は、予防的に、または必要に応じて投与される。別の実施形態では、追加医薬または治療剤は、一次処置として投与される。他の実施形態では、追加医薬または治療剤は、二次処置として投与される。
一部の実施形態では、本明細書において開示されている結合性分子(例えば、抗FIX抗体および抗FX抗体、二重特異性抗FIX/抗FX抗体またはイムノコンジュゲート)が標準治療と共にまたはこれに補助して投与した場合、本明細書において開示されている結合性分子による処置は、標準的治療の開始前に、例えば、標準的治療の開始の1日前、数日前、1週間前、数週間前、1か月前、または数か月前も前に開始することができる。
XI.キット
本開示はまた、本明細書に記載されている方法を行うために使用することができる、本明細書において開示されている結合性分子またはその抗原結合部分を含むキットを提供する。ある種の態様では、キットは、(i)本明細書において開示されている抗体、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)またはそれらの組合せ、および(ii)使用
のための指示書を含む。一部の態様では、キットは、1つまたはそれ以上の容器中に、本明細書において開示されている抗体、二重特異性分子、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)またはそれらの組合せを含む。
一部の態様では、キットは、すべての対照を含む検出アッセイを行うのに必要な、および/または十分なすべての構成成分、アッセイを行うための指示書、ならびに解析および結果を発表するための任意の必要なソフトウェアを含む。
当業者は、本明細書において開示されている抗体、二重特異性分子(例えば、二重特異性抗体)、イムノコンジュゲート、医薬組成物、核酸(例えば、DNAまたはmRNA)、ベクターまたは細胞(例えば、宿主細胞)、またはそれらの組合せ物は、当分野で周知の確立されたキットフォーマットの1つに容易に組み込むことができることを容易に認識しているであろう。
FIXよりもFIXaに優先的に結合する抗体の生成
抗体選択および抗体生成の設計:ヒト活性化FIXに対する一連のヒト抗体は、ヒト抗体Adimab酵母ライブラリー(ADIMAB、7Lucent Drive、Lebanon、NH03766)から選択した。抗体選択は、3種の異なる第IX因子バリアントを使用して行った:
(i)その活性化を阻止し、チモーゲン形態(FIXz)中の第IX因子を維持する180位(成熟番号付け)において、アルギニンにアラニン変異もたらす第IX因子である、「活性化不能型FIX」(FIXnとしても略される);
(ii)活性化FIXの形態にあり、テナーゼ複合体中でFVIIIaに結合されていない場合、活性化FIXの立体構造にあると考えられる「遊離FIXa」;および
(iii)活性化FIXの最も活性な立体構造に擬似するよう意図されている、活性部位に共有結合している擬似基質(例えば、L-Glu-Gly-Argクロロメチルケトン、すなわち、EGR-CMK)との活性化FIXの形態にある「FIXa-SM」。
FIXチモーゲン(例えば、活性化不能型FIX)、遊離活性化FIXおよびFIXa-SM(例えば、第IXa因子+EGR-CMK)の模式図が、図1Aに示されている。
各場合において、FIX配列の後に、分子のC末端における、GSリンカーおよびビオチン化が続く。ビオチンの存在下で、ビオチンリガーゼBirAと共発現させると、得られたFIX分子は、Adimabディスプレイライブラリーによる選択を可能にする単一ビオチン標識を有することになろう。
活性化不能型FIXは、当分野において公知の方法によって、ビオチンの存在下で、BirAと組換え発現して精製した。ビオチンの存在下でBirAと共にやはり共発現した遊離FIXaは、活性化不能型FIXと同じ方法で精製した非活性化前駆体(FIXチモーゲン)の発現から生成した。次に、カルシウムの存在下で、1:500のモル比で組換え凝固第XIa因子の添加により、非活性化FIX前駆体を活性化し、続いて、当分野において公知の方法に従い、サイズ排除クロマトグラフィーにより精製した。
遊離FIXaへのトリペプチドクロロメチルケトン(すなわち、EGR-CMK)の添加により、ペプチドまたは擬似基質とFIXaの活性部位との共有結合による連結がもたらされる。ペプチドによる非可逆性連結が、FIXa活性を中和している間、この複合体は、結合基質、またはFIXaの最も活性な立体構造を擬似すると考えられる。活性部位に共有結合している擬似基質を有する活性化第IX因子(すなわち、FIXa-SM)を
生成するため、カルシウムおよび30%エチレングリコールの存在下で、6時間、5倍モル濃度過剰のペプチドと共に遊離FIXaをインキュベートした。過剰ペプチドをサイズ排除クロマトグラフィーまたは透析のどちらか一方によって除去し、質量分析法により活性部位の飽和を確認した。
上記の実施例中で使用したFIXタンパク質は、当分野において公知の方法に従って組換えにより生成した。凝固因子の配列は以下:活性化不能型FIX(配列番号773)、遊離FIXa(配列番号764の47~191および配列番号764のアミノ酸227~461)であり、FIXa-SM(活性部位に共有結合しているEGR-CMKを含む、配列番号764の47~191および配列番号764のアミノ酸227~461)は、表4に示されている。
FIXタンパク質はすべて、当分野において公知の方法に従い、添加物として5mMのCaClを含むTris-緩衝生理食塩水に緩衝液交換した。
FVIIIaのそれと同様に、FIXよりも、FIXaと優先的に結合することが可能な、FIXaに対する一組の抗体を生成し、記載する。抗体のこれらのクラスを生成するために、Adimab発現ライブラリーは、それらの全体が参照によって本明細書に組み入れられる、米国特許出願第2010/0056386号および同第2009/0181855号に開示されている方法に従いスクリーニングした。それらのすべての全体が参照により本明細書に組み入れられる、例えば、Van DeventerおよびWittrup(2014年)Methods Mol.Biol.1319巻:3~36頁;Chaoら(2006年)、Nature Protocols 1巻(2号):755~768頁;Feldhausら(2003年)Nature Biotechnology
21巻(2号):163~170頁;BoderおよびWittrup(1997年)Nature Biotechnology 15巻(6号):553~557頁を参照されたい。
標的抗原遊離FIXaおよび/またはFIXa-SMに対する正の選択的圧力ならびに活性化不能型FIXに対する負の選択的圧力のいくつかの反復ラウンド後に、当分野で公知の技法を使用して、コロニーを配列させて固有のクローンを特定した。抗体選択に続いて、標準的方法に従い、これらの選択的抗体の658の抗体を発現させて、酵母由来のプロテインA樹脂上で精製した。続いて、658の抗体を、この場合、バイオレイヤー干渉法(BLI)により、活性化不能型FIXに対する、遊離FIXaおよび/または擬似結合FIXaへの優先的な結合について再度、スクリーニングした。
特に明記されていない限り、本明細書において開示されているBLI実験における抗原はすべて、Haematologic Technologies,Inc.(HTI、57 River Road、Essex Junction、VT、米国):FIXz(カタログ番号HCIX-0040)、遊離FIXa(カタログ番号HCIXA-0050)およびFIXa-SM(カタログ番号HCIXA-EGR)から購入した。OctetRed94、Ocetet QK384またはOctet HTX系をすべてのBLI実験に使用した。様々な工程に対する抗体および抗原濃度、ならびにインキュベート時間に関して、すべての方法は製造業者の推奨に基づく。ベースライン工程は、60秒とした。抗体は、100~200nMまたは10~15ug/mLの範囲の濃度の抗ヒトIgG定量プローブに180秒間、ロードした。抗原濃度は、10~250nMの範囲とし、抗体をロードしたプローブへの抗原の結合は、90~180秒の範囲とする。解離工程は、90~180秒間、緩衝液単独で行った。BLI実験はすべて、100~200nM NaCl、25~50mM Tris pH7.4~8.0または25~50mM Hepes pH7.4~8.0含み、0.1% BSAを含むまたは含まない、2.5~5m
M CaClを含むまたは含まない緩衝液を用いて行った。特定の実験に関するさらなる詳細は、以下の実施例に示されている。特定の抗原に対する様々な抗体の相対的結合は、「応答」、または開始から結合期の終わりまでのナノメートルのシフト変化として一般に報告される。抗原結合応答は、ロード期の間にプローブにロードされた抗体の量に依存する。したがって、プローブにロードされた抗体の量が同じである場合、ならびに抗原の濃度および結合期の長さが同じである場合、これらの応答が比較可能となる。他の例では、ForteBioデータ解析ソフトウェアを使用して、Kを算出することができる。すべての場合において、抗ヒトIgG AHQプローブへの抗原の非特異的な結合の欠如が確認された。
遊離FIXaおよびFIXa-SMに優先的に結合した抗体を特定するための実験優先順位付けの概略を図2に示している。優先順位付けスキームの詳細は、以下の「標的抗原に対する抗体結合の特徴付け」および「生物物理学挙動に関する抗体のスクリーニング」に提示している。
このさらなる抗体の優先順位付けにより、遊離FIXaおよび/またはFIXa-SMに優先的に結合することができる93の一組の抗体が得られた。可変領域のアミノ酸および核酸配列を以下に提示する。これらの93の抗体のVHおよびVLの生殖系およびCDR配列が、図3A、3B、3Cおよび図3D(以下の実施例5に示されている方法により得られた、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336を除く)に示されている。
標的抗原FIXaに結合する抗体の特徴付け:活性化不能型FIXと比較した、遊離FIXaへの優先的な結合を実証した本発明者らの予備選別において発見された抗体を特定するため、酵母Adimabライブラリーから精製した658の抗体を、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリード(dip and read)バイオセンサー(Pall ForteBio:カタログ番号18-5005)を使用して、150nMの抗体を使用する一価アッセイフォーマットにおいて、BLIを使用してスクリーニングした。BLIは、標準的手順により、OctetRed94またはOctet HTX系で行った。手短に言えば、バイオセンサーは、5mM CaClおよび0.1%ウシ血清アルブミン(TBSFCa)を補給したTris緩衝化生理食塩水中で平衡にした。次に、プレートを機器に移した。浸漬工程を機器で行い、TBSFCa中、60秒間、バイオセンサーをインキュベートした。次に、このバイオセンサーを、180秒間、代表的なIgG(TBSFCa中の150nM)を含有するウェルに移した。この後、バイオセンサーは、TBSFCa中で60秒間、インキュベートし、ベースラインを確立した。次に、このバイオセンサーを所望の抗原(TBSFCa中の100nM)を含有するウェルに移して、90秒間、インキュベートした。最後に、90秒間のインキュベートを行うため、このセンサーをTBSFCa単独に移した。
遊離FIXa特異性を指向した最初の酵母ライブラリー選別で特定した658の抗体のほとんどすべてが、活性化不能型FIXに対してよりも、遊離FIXaに対して大きな結合親和性の概数を示した。4つの抗体(すなわち、BIIB-9-397、BIIB-9-578、BIIB-9-612およびBIIB-9-631)は、BLIアッセイにおいて、遊離FIXaに対するよりも活性化不能型FIXに対して大きな結合親和性を有した。
100nMの遊離FIXaまたは活性化不能型FIXのどちらかに対する、抗原結合期後の極大応答値(nm)を、選別で特定した93の抗体の各々に関してプロットした(図4Aおよび図4B)。
抗体であって、BLIによって測定される、その遊離FIXaに対する結合親和性が、活性化不能型FIXに対するものよりも高い、上記の抗体は、例えば、FIXaに固有のヒトFIXa上のエピトープへの、またはFIXチモーゲン上の対応するエピトープとは大きく異なるFIXa上のエピトープへの選択的な結合により、遊離FIXaに優先的に結合する可能性が高い。言い換えると、FIXaへの抗体の優先的な結合が、例えば、FIXチモーゲン中に存在しないエピトープへの結合により、または同じエピトープまたはそのバリアント(例えば、重なりエピトープまたは立体構造が異なるエピトープ)へのより高い結合親和性により推進される。
図5は、ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアに提供されている1:1当てはめアルゴリズムによって決定した、列挙されている抗体の各々に関する遊離FIXaへの見かけの一価親和性(K)の表を示している。
解析した抗体の選別サブセットに関するBLI結合プロファイルが、図6A~6Eに提示されている。BLIにより決定された、選択した一連の抗体試験に対する遊離FIXaまたは活性化不能型FIXへの一価親和性の概数が図6Fに一覧表示されている。
FIXaのより活性な立体構造を優先的に認識する二重特異性抗体(すなわち、FXa-SM)は、遊離FIXaに優先的に結合するものよりも高い活性を有することが予想される。
図7に実証されている通り、活性化不能型FIXに対するよりも遊離FIXaに対してより大きな結合親和性を示した93の抗体のサブセットを、製造業者の手順に従い、OctetRed94またはOctet HTX系に関して150nMの抗体を用いるBLI一価結合アッセイで、100nMの遊離FIXaおよび100nMのFIXa-SMに対する結合についてさらに評価した。手短に言えば、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードバイオセンサー(Pall Fortebio:カタログ番号18-5005)をTBSFCa中で平衡にした。次に、プレートを機器に移した。浸漬工程を機器で行い、TBSFCa中、60秒間、バイオセンサーをインキュベートした。次に、このバイオセンサーを、180秒間、代表的なIgG(TBSFCa中の150nM)を含有するウェルに移した。この後、バイオセンサーは、TBSFCa中で60秒間、インキュベートし、ベースラインを確立した。次に、このバイオセンサーを所望の抗原(TBSFCa中の100nM)を含有するウェルに移して、90秒間、インキュベートした。最後に、90秒間のインキュベートを行うため、このセンサーをTBSFCa単独に移した。
いくつかの抗体について、遊離FIXaに対するよりもFIXa-SMに対する結合がより大きいことが観察された。各標的抗原に対する結合に関する、BLI結合プロファイルの代表例が、図8A~8Eに提示されている。図8Fの表は、ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアにおいて提供されている当てはめアルゴリズムにより、各標的抗原に対する試験抗体の見かけ親和性を一覧表示している。
選別において発見された抗体の特異性に取り組むことを意図したBLI実験から、抗体の4つのクラスを特定した:
クラスI:抗体は、遊離FIXaまたは活性化不能型FIXのどちらかと比べて、FIXa-SMに優先的に結合する。図9Aに示される通り、BIIB-9-460およびBIIB-9-484が、このクラスの例となる;
クラスII:抗体は、BIIB-9-885およびBIIB-9-416によって示される通り、FIXa-SMまたは活性化不能型FIXに対するよりも遊離FIXaに優先的に結合する(図9B);
クラスIII:抗体は、ほぼ等しくFIXa-SMまたは遊離FIXaのどちらかと結合
するが、活性化不能型FIXとほとんど結合しない。BIIB-9-1287は、このクラスの例として働く(図9C);および、
クラスIV:抗体は、遊離FIXaまたはFIXa-SMに比べて、活性化不能型FIXに優先的に結合する(図9D)。BIIB-9-397は、このクラスの例として働く。
本明細書において開示されている抗FIX抗体(例えば、抗FIXa抗体または抗FIXz抗体)のすべてに関するクラス帰属を一覧表示した表を図10に提示する。
生物物理学挙動に関する抗体のスクリーニング:93の抗FIX抗体を、自己会合を評価するためのナノ粒子の表面の標的抗体をマイクロ濃縮するアッセイである、親和性捕捉自己相互作用ナノ粒子分光法(affinity capture self-interaction nanoparticle spectroscopy)(AC-SINS)により試験した。その同等物に関連して、生物物理特性、例えば自己凝集に乏しい抗体を特定するためのAC-SINSのスクリーニングを文献に記載されている方法に準拠して行った。例えば、それらのどちらも、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる、Liuら(2014年)MAbs.6巻(2号):483~92頁;およびWuら(2015年)Protein Engineering,Design and Selection 28巻:403~414頁を参照されたい。100μlの量で、40μg/mlの開始濃度で、金ナノ粒子の表面に各抗体を捕捉し、室温で2時間、インキュベートした。インキュベート後、波長の全域の吸光度を決定した。抗体が自己会合する場合、粒子間距離が低下し、極大吸光度の波長が高くなる。生物物理学挙動の内部標準との比較では、540nm超の極大波長は、自己相互作用する傾向を有する抗体であることを示す。AC-SINSによって決定される、93の抗FIX抗体の計算された極大波長を一覧表示する表が図11に示されている。
FXaよりもFXに優先的に結合する抗体の生成
抗体選別および抗体生成の設計:活性化第X因子(FXa)よりもFXチモーゲン(例えば、活性化不能型第X因子(FX))に選択的に結合する抗体を得る目的で、酵母Adimabヒト抗体ライブラリーからの抗体選別は、3つの異なる第X因子バリアントを使用して行った:
(i)その活性化を阻止し、チモーゲン形態にあるFXを維持する194位(成熟番号付け)において、アルギニンからアラニンへの変異を有するFXである、「活性化不能型第X因子」(「FXn」)。これは、BLI実験に使用したFXz(チモーゲンFX)であった。FXnを生成し、以下に記載されている通り、自家でビオチン化した。
(ii)いかなる擬似基質も含まない活性化FXの形態にあり、野生型の活性化FX立体構造(HTI、カタログ番号HCXA-0060)にあると考えられている「遊離FX」(「FXa」);
(iii)活性部位に共有結合した擬似基質(例えば、EGR-CMK)を有する活性化第X因子の形態にある「FXa-SM」(HTI、カタログHCXA-EGR)。一部の場合、擬似基質をビオチン化(BEGR-CMK)し、活性部位に共有結合させた(HTI、カタログ番号HCXA-BEGR)。
FXチモーゲン、遊離FXaおよびFXa-SM(第Xa因子+EGR-CMK)の模式図を図1Bに示す。
活性化不能型FX配列の後に、分子のC末端における、GSリンカーおよびビオチン化を続けた。ビオチンの存在下で、ビオチンリガーゼBirAと共発現させると、得られたFX分子は、Adimabディスプレイライブラリーによる選別を可能にする単一ビオチン標識を有する。
活性化不能型FXは、当分野において公知の方法によって、ビオチンの存在下で、BirAと組換え発現し、精製した。
FIXaの場合と同様に、配列EGRのトリペプチドクロロメチルケトン(すなわち、EGR-CKM)は、FXaの活性部位を共有結合により修飾し、FXaの基質が結合した立体構造を擬似することができる。
陰性選別の目的の場合、遊離FXa(HTI、カタログ番号HCXA-0060)およびヒトFXa-SM(HTI、カタログ番号HCXA-EGRおよびHCXA-BEGR)をHaematologic Technologies Incorporated(HTI)から購入した。
FXタンパク質はすべて、自家で生成したか購入したかにかかわらず、当分野において公知の方法に従い、添加物として5mMのCaClを含むTris-緩衝生理食塩水に緩衝液交換した。本発明の開示では、FXa(例えば、遊離FXaまたはFXa擬似)に対してよりも活性化不能型FXに対して強い結合となることを実証した活性化不能型FXに対して生成した一連の抗体(FVIIIaと同様の方法)を記載する。
上で開示された抗FIX抗体の場合のように、Adimab発現ライブラリーは、米国特許出願第20100056386号および同第20090181855号に開示されている方法に従い、スクリーニングした。標的抗原遊離FX、すなわち活性化不能型FXに対する正の選択的圧力、ならびに遊離FXaまたはFXa-SMに対する負の選択圧力からなるいくつかの反復ラウンド後に、当分野で公知の技法を使用して、コロニーを配列させて固有のクローンを特定した。抗体選別に続いて、標準的方法に従い、800を超える抗体を発現させて、酵母由来のプロテインA樹脂上で精製した。活性化不能型FXに選択的に結合する抗体を同定する実験の優先順位付けを、図2に概説する。
優先順位付けスキームの第2の工程の詳細は、「標的抗原第X因子(FX)への抗体の結合の特徴付け」および「生物物理学挙動に関する抗体のスクリーニング」と題する項目で提示しており、以下を参照されたい。抗体の優先順位付けの第2の工程により、活性FXa(例えば、野生型FXaまたはFXa-SM)と比べて、FXnに優先的に結合することができる、FXnに対する一連の抗体が94種、得られた。可変領域のアミノ酸および核酸配列は、上に提示されている。94種の抗体の各々の生殖系およびCDRの表が、図12A、12Bおよび12Cに図示されている。
標的抗原第X因子(FX)への抗体の結合の特徴付け:発見した抗体のどれが、FXa-SMに対するよりもFXチモーゲンへの結合が大きくなることを実証するのかをさらに決定するため、酵母から精製した800を超える抗体を、200nMの抗体を使用する一価アッセイフォーマット中、バイオレイヤー干渉法(BLI)を使用してスクリーニングした。活性化不能型FXおよびFXa-SMは、HTIから得られた。遊離FXaおよびFXa-SMは、結合実験において同じ挙動をし、互換的に使用することができる;したがって、遊離FXaの結果は示されていない。遊離FXaに対して示されたデータはFXa-SMに相当するので、FXa-SMを使用する観察は、遊離FXaに等しく適用可能である。
BLIは、標準的手順により、OctetRed94またはOctet HTX系で行った。手短に言えば、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードバイオセンサー(Pall Fortebio:カタログ番号18-5005)をTBSFCa中で平衡にした。次に、プレートを機器に移した。浸漬工程を機器で行い、TBSFCa中、60
秒間、バイオセンサーをインキュベートした。次に、このバイオセンサーを、180秒間、代表的なIgG(TBSFCa中の200nM)を含有するウェルに移した。この後、バイオセンサーは、TBSFCa中で60秒間、インキュベートし、ベースラインを確立した。次に、このバイオセンサーを所望の抗原(TBSFCa中の200nM)を含有するウェルに移して、90秒間、結合を行った。最後に、90秒間のインキュベートを行うため、このセンサーをTBSFCa単独に移した。200nMのFXnまたはFXa-SMのどちらかに対する、結合期後の極大応答値(nm)を、選別で特定した94種の抗体の各々に関してプロットした。FXn特異性を指向する選別において特定された抗体はほとんどすべて、共有結合により修飾されたFXaに対してよりも、FXへの結合親和性が大きくなることを実証した(図13)。
BIIB-12-894、BIIB-12-925、BIIB-12-1320およびBIIB-12-1321しか、FXa-SMに対してより大きな結合を示さなかった。活性化FX(例えば、遊離FXaまたはFXa-SM)と比べて、FXnに優先的に結合する抗体は、FXaと比べて、FXチモーゲンに優先的に結合することが予想される。したがって、抗FIXn抗体はまた、抗FXz抗体と呼ぶことができる。図14は、ForteBioデータ解析9.0ソフトウェアにおいて提供されている当てはめアルゴリズムにより、FXnに対する試験抗体に対する見かけ親和性を一覧表示した表を含む。
生物物理学挙動に関する抗体のスクリーニング:上記の開示抗FIXa抗体について記載されている通り、94種の抗FXz抗体を、親和性捕捉自己相互作用ナノ粒子分光法(AC-SINS)によって試験した。その同等物に関連して、生物物理特性(例えば自己会合する傾向)に乏しい抗体を特定するためのAC-SINSスクリーニングを、文献に記載されている方法に準拠して行った。例えば、Liuら(2014年)MAbs 6巻(2号):483~92頁を参照されたい。100μlの量で、40μg/mlの開始濃度で、金ナノ粒子の表面に抗体を捕捉し、室温で2時間、インキュベートした。インキュベート後、波長の全域の吸光度を決定した。抗体が自己会合する場合、粒子間距離が低下し、極大吸光度の波長が高くなる。生物物理学挙動の内部標準との比較では、540nm超の極大波長は、自己相互作用する傾向を有する抗体であることを示す。図15は、AC-SINSによって決定した、94種の抗FXz抗体の計算された極大波長を一覧表示する表を含む。
発色アッセイにおける二重特異性抗体の構築およびFVIIIa様活性の評価
2つの異なるFabのアームからなる二重特異性抗体であって、そのアームの1つが、FIXチモーゲンよりも活性化FIX(「FXa」)に優先的に結合し(クラスI、IIおよびIII抗体)、第2のアームは、FXa(クラスV抗体)よりもFXチモーゲンに優先的に結合している、上記の二重特異性抗体を実施例1および2に記載されている個々の抗体から生成した。FIXaよりもFIXチモーゲンに優先的に結合する第1のFabアーム(クラスIVの抗体)およびFXaよりもFXzに優先的に結合する(クラスVの抗体)、またはFXzよりもFXaに優先的に結合する(クラスVIの抗体)第2のFabからなる、さらなる二重特異性抗体を生成した。FIXzよりもFIXaに優先的に結合する(クラスI、IIおよびIIIの抗体)第1のFabアームおよびFXzよりもFXaに優先的に結合する(クラスVIの抗体)第2のFabアームからなる他の二重特異性抗体も生成した。
開示されている二重特異性抗体は、過度の実験なしに当分野において公知の方法を使用して生成することができる。例えば、KontermannおよびBrinkmann(2015年)Drug Discovery Today 20巻:838~847頁およびその中に引用されている参照文献;Spiesら(2015年)Molecular
Immunology 67巻:95~106頁およびその中に引用されている参照文献;Byrneら(2013年)Trends in Biotechnology 31巻:621~632頁およびその中に引用されている参照文献;Stropら(2012年)J.Mol.Biol.420巻:204~219頁およびその中に引用されている参照文献を参照されたい;それらはすべて、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。同様に、上記は、その全体が参照によって本明細書に組み入れられることをやはり参照されたい。
二重特異性抗体は、IgG1様フォーマットにおける、2つの異なる重鎖および2つの異なる軽鎖、または2つの異なる重鎖および共通の軽鎖のどちらか一方からなる。さらなるサブセットでは、二重特異性抗体は、IgG4部分クラスであった。これらの二重特異性抗体を、発色アッセイで最初に、血漿をベースとする凝固アッセイで2番目に、FVIIIaの活性を置き換える能力(すなわち、FVIIIaを擬似する能力)についてスクリーニングした。
アッセイ用緩衝液、リン脂質、CaClおよびFXa発色性基質S-2765は、Chomogenix Coatest SP第VIII因子キット(カタログ番号K824086)の一部としてDiapharmaから購入した。タンパク質はすべて、アッセイ用緩衝液の1×調製物を使用して希釈した。各二重特異性抗体(25μL)を、750nMに希釈したFX(HTI、カタログ番号HCX-0050)20μL、75nMに希釈したFIXa(HTI、カタログ番号、HCIXA-0050)20μLおよびリン脂質10μLと共に室温で混合した。5分後、CaCl 25μLを加えた。
さらに10分後、基質S-2765 50μLを加え、405nmにおける吸光度を、1時間、15秒毎にBiotek Synergy2プレートリーダーで読み取った。初期速度は、各吸光度曲線の線形部分からの経時的なOD405nmの変化によって決定した。FVIIIaの非存在下で、hFIXaは、少量のFXaしか生成しない不十分な酵素であり、経時的な405nmにおけるODの変化によって測定される、FXa基質切断の基底レベルとなった(mOD/分)。二重特異性抗体の添加時のFXa基質切断の速度の向上は、FXa生成アッセイにおける、FIXaによるFXの活性化を促進する能力を示す(それにより、FVIIIa様機能を置き換える)。この方法を使用して、FVIIIa活性を擬似する、すなわち、添加した二重特異性抗体の非存在下で、FXa基質切断の速度が平均基底速度よりも少なくとも3標準偏差超となる、202種の抗体を特定した(5.88mOD/分)。
FVIIIa様機能を置き換えることができる、3つの異なる二重特性抗体:BIIB-9-484/BIIB-12-915、BIIB-9-619/BIIB-12-925およびBIIB-9-578/BIIB-12-917について、二重特異性抗体の非存在下(ベースライン)での経時的なODの変化および経時的なOD変化を図16A~16Dに示す。
FVIIIa様機能を置き換えることができる202種のIgG1二重特異性抗体のすべての速度を図16A~16Dに示す。IgG4ヒンジフォーマットにおけるこれらの抗体のサブセットの速度が、図17に示されている。
Figure 0007637166000005
Figure 0007637166000006
Figure 0007637166000007
Figure 0007637166000008
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血漿をベースとする凝固アッセイにおける二重特異性抗体の評価
発色アッセイにおける、FVIIIa活性を置き換えるおよび/または擬似することが可能な二重特異性抗体を、血漿中の一段階凝固アッセイにおけるFVIIIa様活性を置き換えるその能力についてさらに試験した。上に記載されている発色アッセイにおける最高の活性を示す二重特異性抗体のみをこの検討に選択した。
様々な濃度の二重特異性抗体(5μL)を、60秒間、FVIII欠乏血漿(Siemens)50μLと混合した。反応を活性化するため、アクチンFSLエラグ酸50μLをこの反応混合物に240秒間、加え、次いでCaCl 50μLを加えた。凝固するまでの時間は、Sysmex CA-1500システム(Siemens)を使用する光学的検出により300秒間、測定した。二重特異性抗体の存在下での凝固時間の増大は、凝固時間がベースラインを超えて約126秒まで特異的に短縮され、凝固時間の短縮を示す用量応答は、FVIIIa機能を置き換える、および凝固形成を促進する抗体の能力の指標となると考えられる。
図19は、3つのこのような二重特異性抗体:BIIB-9-484/BIIB-12-917、BIIB-9-484/BIIB-12-915およびBIIB-9-484/BIIB-12-1306の一例を示す。FIIIa様活性の結果は抗体の二重特異性フォーマットに起因することを示すため、二重特異性抗体と比べた、抗FIXaおよび抗FXホモ二量体の単独によるか、またはホモ二量体の混合集団として同一実験を行った。BIIB-9-484とBIIB-12-917の対の結果を図20に示す。
FXa生成アッセイおよび血漿をベースとする凝固アッセイにおいて観察される二重特異性活性が、標的抗原の各々の同時結合を含むことを確かなものとするため、ストレプトアビジンディップアンドリードバイオセンサー(Pall ForteBio;カタログ番号18-5021)を使用するForteBio HTX系でBLIをベースとする実験を行った。次に、0.1%のウシ血清アルブミンおよび5mMのCaClを補給したTris緩衝化生理食塩水(図21の緩衝液と呼ぶ)中でのインキュベート後、バイオセンサーを自家で生成したビオチン化FIXa-SMと共にインキュベートした。続いて、バイオセンサーを、100nMのBIIB-9-484/BIIB-12-917を含有するウェルに移した。最後に、同じバイオセンサーを非ビオチン化FX(非活性化第X因子)200nMと共にインキュベートした。本明細書における開示において実証される通り、二重特異性BIIB-9-484/BIIB-12-917は、図21中の例として提示されている、標的抗原の各々と結合することができた。これは、その観察された機能活性を支持するものであり、これと一致する。
二重特異性活性の操作および最適化
二重特異性活性が、抗体:抗原相互作用の操作により改善されるかどうかを決定するた
め、BIIB-9-484VHのCDR1およびCDR2領域を修飾して、生殖系配列にアミノ酸の多様性を導入した。次に、BIIB-9-484の10の配列誘導体のライブラリーを、Adimabプラットフォームに導入した。
活性化不能型FIXと比較した、FIXa(すなわち、遊離FXa)およびFIXa-SMに対する親和性の改善した誘導体を特定するため、発現ライブラリーを、それらの全体が参照によって本明細書に組み入れられる、米国特許出願第20100056386号および同第20090181855号に開示されている方法に従って、一層高い親和性クローンに適用した選択的圧力による選別のいくつかの反復ラウンドに施した。それらがすべての全体が参照によって本明細書に組み入れられる、Van DeventerおよびWittrup(2014年) Methods Mol.Biol.1319巻:3~36頁;Chaoら(2006年)、Nature Protocols 1巻(2号):755~768頁;Feldhausら(2003年)Nature Biotechnology 21巻(2号):163~170頁;BoderおよびWittrup(1997年)Nature Biotechnology 15巻(6号):553~557頁をやはり参照されたい。
続いて、当分野において公知の方法に従い、コロニーの配列を決定して固有の誘導体を特定した。この手順により、少なくとも76の固有のVH配列が特定された。当分野における標準的手順に従い、76種の抗体を発現して、プロテインA精製により酵母から精製した。
次に、親BIIB-9-484に由来する76種の固有の誘導体抗体を、標的抗原、遊離FIXa(HTI)またはFIXa-SM(HTI)への結合が改善されたかについて再度スクリーニングし、この場合、200nMの抗体を用いる一価アッセイフォーマットにおいて、BLIを使用した。BLIは、製造業者の手順に従い、Octet HTX系に関して行った。手短に言えば、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードバイオセンサー(Pall Fortebio:カタログ番号18-5005)をTBSFCa中で平衡にした。次に、プレートを機器に移した。浸漬工程を機器で行い、TBSFCa中、60秒間、バイオセンサーをインキュベートした。次に、このバイオセンサーを、180秒間、代表的なIgG(TBSFCa中の100nM)を含有するウェルに移した。この後、バイオセンサーは、TBSFCa中で60秒間、インキュベートし、ベースラインを確立した。次に、このバイオセンサーを所望の抗原(TBSFCa中の10nM)を含有するウェルに移して、90~180秒間、結合を行った。最後に、180秒間のインキュベートを行うため、このセンサーをTBSFCa単独に移した。
それぞれ、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336と称される、BIIB-9-484の少なくとも2つの誘導体は、10nMの抗体濃度において、親と比べて、標的抗原への結合の顕著な改善が実証された。重鎖のBIIB-9-484 CDR1およびCDR2領域からの偏差を図22Aに明記している。2つの誘導体のBLI結合プロファイルが開示されており、標的抗原(すなわち、遊離FIXa)への一層強力な結合が観察されることが示される(図22B~22D)。BIIB-9-484、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336の修飾VH領域のアミノ酸および核酸配列が、以下に提示されている。
一段階凝固アッセイにおいて、各二重特異性(親抗FIXaアームまたは一定の抗FXアームを含む親和性成熟した抗FIXaアームのどちらか一方を含む)が、FVIIIa活性を置き換えることができる能力を比較することにより、二重特異性の抗FIXaのアームの親和性の増大効果を試験した。実験は、実施例4に説明した通り行った。二重特異性(BIIB-12-917)の抗FXのアームが、BIIB-9-484抗FIXaの
アーム、または抗FIXaのアーム(BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336)の親和成熟娘のどちらかと対を形成した、1つのこのような実施例を図23に示す(図23)。親抗FIXaのアームと比べて、親和性成熟抗FIXaのアームを含有する二重特異性抗体の凝固時間のさらなる低下は、抗FIXaのアームの親和性増大により、生じる二重特異性抗体の活性の増大がもたらされることを示す。
血友病Aの処置のための、FVIIIに対するFVIIIa擬似二重特異性抗体の基準試験
いくつかの活性アッセイを使用して、参照二重特異性抗体(bsAb)および本開示であるBS-027125の二重特異性抗体を組換えFVIII(rFVIII)と比較した。bsAb BS-027125はBIIB-9-1336およびBIIB-12-917を含む。参照二重特異性抗体は、ACE910/エミシズマブ(「エミシズマブバイオシミラー」)と同一の配列を有する;ACE910は、活性化第IX因子および第X因子に結合して、第VIII因子(FVIII)の補因子機能を擬似する組換えヒト化二重特異性抗体である。ACE910は、参照により本明細書に組み入れられる、米国特許第8,062,635号に開示されている。エミシズマブバイオシミラーおよびBS-027125は、図24Aおよび図24Bにそれぞれ図示されている。エミシズマブバイオシミラーは、第IX因子チモーゲン、第IXa因子、第X因子チモーゲンおよび第Xa因子の各々に、約1μMとなるKで結合する(図24A)。BS-027125はまた、第IX因子チモーゲン(K=8nM)、第IXa因子(K=2nM)および第X因子チモーゲン(K=20nM)に結合するが、第Xa因子には結合しない(図24B)。したがって、BS-027125は、エミシズマブバイオシミラーよりも、活性化第IX因子および/または第X因子チモーゲンに対して高い親和性および高い特異性を有する。
BS-027125は、FACSをベースとする選別、次いで親和性成熟によるAdimabインビトロ酵母提示プラットフォームを使用して上で開示した通り設計した。bsAbのこの最初のプールは、FIXaに特異的な>200種の固有の抗体、およびAdimabを使用してbsAbに特定された、FXに特異的な>250種の固有の抗体をフォーマットすることにより生成した。BS-027125の親抗体であるBS-027025は、一段階凝固アッセイにおいて、顕著な活性を維持するbsAbの最初のプールの間の最高のFVIIIa様活性を有した。図25に図示されている通り、BS-027025は、同一アッセイにおいて、凝固時間をかなり短縮し、組換え第VIII因子の活性に近づいた。表3に示されている通り、BS-027025は、第XI因子チモーゲン(K=370nM)、第IXa因子(K=67nM)、第IXa因子-LTR(K=10.5nM)および第X因子チモーゲン(K=20nM)に結合したが、第IXa因子に結合しなかった。
Figure 0007637166000011
BS-027025の抗FIXaのアームの親和性成熟によりbsAb BS-027125となった。特に、二重特異性抗体において、BS-027またはBS-007構成成分と対になると、抗FIXaのアーム(BS-025~BS-125)の親和性の増大により、生じた二重特異性抗体のFXa生成速度が増大した(データは示されていない)。さらなる試験により、BS-027125は、一段階凝固アッセイにより決定すると、約90%のFVIIIa様活性を実現することが示された(図26)。
BS-027125、その個々の二価ホモ二量体およびrFVIIIの活性は、発色第Xa因子(FXa)生成アッセイ(図27)、第XIa因子により誘発されるトロンビン生成アッセイ(図28Aおよび28B)、およびアクチンFSLにより誘発される活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)(図26)により測定した。
参照bsAbは、すべてのアッセイにわたり高活性である一方、ピーク活性を実現した濃度は、アッセイ間で完全に異なった。BS-027125もまた、すべてのアッセイにおいて活性があることを示し、aPTTにおいて高活性であった。両方のbsAbに関して、トロンビン生成アッセイにおける時間のずれおよびピーク高さは、rFVIII活性の様々なレベルと相関した。参照bsAb二価ホモ二量体のどちらも、いくつかのアッセイにおいて顕著な活性を示した一方、BS-027125FIXaの二価ホモ二量体のみ、FXa生成アッセイにおいて中程度の活性を保持した。予想される通り、rFVIIIは、FXa生成アッセイにおいて、リン脂質の非存在下で、すべての活性を失った。BS-027125はまた、最小限のリン脂質に無関係な活性を示した。対照的に、参照bsAbは、リン脂質の非存在下で、非常に顕著な活性を有した。
二重特異性FVIIIaの擬似抗体の活性に及ぼすリン脂質の組成の影響
テナーゼ複合体の一部として、活性化第VIII因子(FVIIIa)は、細胞膜上の露出しているホスファチジルセリン(PS)に結合して、活性化第IXa因子および第X因子と集合する。FVIIIaは、PS(ホスファチジルセリン)およびホスファチジルエタノールアミン(PE)の両方を含有するリン脂質に優先的に結合することが示されている。ホスファチジルコリン(PC)リン脂質ベシクル中にホスファチジルエタノールアミン(PE)が存在すると、最適凝固因子活性に必要なPSの量が低下することを示す一方、PSおよびPCのみで構成されているベシクルは、最適活性化に一層高いレベルのPSを必要とする。最近、FVIIIaの擬似二重特異性抗体(エミシズマブ)は、阻害剤を有するおよびこれを有さない血友病A患者に対する潜在的処置として開発されたものである。FVIII擬似二重特異性抗体BS-027125は、エミシズマブよりも標的特
異性が改善している。リン脂質の組成がテンナーゼ活性に影響を及ぼすこと、および抗体が、リン脂質に直接、結合しないことを考慮すると、FVIIIa擬似抗体は、類似したリン脂質優先性を示すかどうか明確ではない。
実施例6において示されている参照bsAb、すなわち本開示の二重特異性抗体であるBS-027125および組換えFVIII(rFVIII)の活性に及ぼす様々なリン脂質の組成および濃度の影響を比較した。
参照bsAb、BS-027125およびrFVIIIの凝固活性を、第XIa因子により誘発されるトロンビン生成アッセイにより評価した。Mui Bら、Methods
Enzymol、2003年に記載されている通り、単層リン脂質ベシクルを押し出しにより製造した。試験した合成リン脂質のベシクルは、PS(ホスファチジルセリン)/PE(ホスファチジルエタノールアミン)/PC(ホスファチジルコリン)(20%/40%/40%)またはPS/PC(20%/80%)のいずれかからなった。
予想される通り、rFVIII活性は、PE含有リン脂質に対して約2.5倍高く、活性は、限定時または大過剰の場合、両方のリン脂質の場合で失われた。留意すべきことに、参照bsAb活性は、両方のリン脂質に関して類似した一方、BS-027125は、PE含有リン脂質の場合、約3倍高い活性であった。ピーク活性を担ったリン脂質濃度は、rFVIIIの場合よりも、参照bsAbおよびBS-027125の場合の方が高かった。これらの結果は、参照bsAbおよびBS-027125は、異なる機構により機能することを示唆している。
rFVIIIおよびBS-027125の場合、PE含有リン脂質に関して活性が向上する傾向は、FXa生成アッセイとトロンビン生成アッセイとの間で維持されている。図29を参照されたい。しかし、Emi-bsimは、FXa生成において活性が向上したが、トロンビン生成ではそうではなかった。図30を参照されたい。異なるリン脂質表面において、rFVIIIおよびFVIIIa擬似二重特異性抗体に異なる相対活性があると、rFVIIIに基準を設けてFVIIIa擬似二重特異性抗体の活性を評価した場合、これらの分子間の直接比較が複雑になり、アッセイ設計の影響が顕著になる。これらのデータは、Emi-bsimとBS-027125との間の作用機序に差異があることをさらに示唆している。
抗FIXa抗体のエピトープビニング
様々な対の抗FIXa抗体が固有の部位に結合しているかどうかを決定するため、本発明者らは、製造業者の指示書に従い、Octet HTX系におけるバイオレイヤー干渉法を使用して、ビニング実験を行った。手短に言えば、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードバイオセンサー(Pall Fortebio:カタログ番号18-5005)をTBSFCa中で60秒間、平衡にした。続いて、第1の抗体(TBSFCa中で200nM)を180秒にわたり、バイオセンサーの先端にロードし、次いで、緩衝液単独中で60秒間、ベースライン工程を行った。
プローブに残留する任意の遊離結合部位を180秒間、非特異的なIgGにより遮断し、次いで、緩衝液単独中で60秒間、別のベースライン工程を行った。次に、FIXa+SM(TBSFCa中で100nM)を90秒間、抗FIXa抗体をロードしたプローブに結合させた。最後に、第1の抗体とFIXa+SMとの間の複合体を、第2の抗FIXa抗体に曝露させた(TBSFCa中、200nM)。
シグナルのさらなる向上は、抗体1および抗体2が、同時に抗原に結合することができ
ること、およびそれらの抗体は、非競合的であることを示しており、これらの抗体は、同じビンに収まらなかったことを意味する(図31A)。しかし、シグナルのさらなる向上が観察されなかった場合、このことは、抗体1および抗体2が、同時に抗原に結合することができないことを示しており、したがってそれらの抗体は、競合的であると言われ、これらの抗体は、同じビンに収まったことを意味する(図31B)。
抗体1および2の同時結合が、1つの方向でしか観察されない場合(すなわち、抗体1-抗原-抗体2対抗体2-抗原-抗体1)、これは、単方向不一致と見なした。
この解析に48種の抗体のサブセットを選択して、それらの結果を図31Cにまとめている。数種の抗体は、データ補正におけるエラーのため、または所与の抗体がFIXa+SM(例えば、FIXaに特異的であったため)に結合しなかったので、この解析から除外した。
ビニングネットワークにノード解析を施し、FIXa抗体のそれぞれが、そのビニングプロファイルに関して、どのように密接に関連するかを目視により表示した(図31D)。抗体の大多数は、互いに非常に密接にクラスター形成する一方、別のグループが数種存在する。BIIB-9-484は、固有のビンに収まるように見えた。
BIIB-9-484およびBIIB-9-1336のカルシウム依存性結合
BIIB-9-484の固有のビニングプロファイルのために、本発明者らは、この抗体および親和性の成熟した娘BIIB-9-1336のさらなる特性を検討した。FIXaの場合を含む、多数の凝固因子の活性および結合特性が、カルシウム依存性であるので、本発明者らは、バイオレイヤー干渉法(BLI)を使用して、これらの2つの抗体が、カルシウムの存在または非存在によって影響を受けるかどうかを最初に試験した。
Octet QK384系を使用して、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードバイオセンサー(Pall Fortebio:カタログ番号18-5005)をHBS中で60秒間、平衡にし、次いで、プローブに10ug/mLの抗体を180秒間、ロードする工程を行った。HBS中での60秒間のベースライン工程の後、抗体をロードしたプローブをHBS中、または5mMのCaClを含むHBS中、200nMのFIXaに180秒間、曝露させて、次いで、HBS中、または5mMのCaClを単独で含むHBS中で、180秒間、解離工程を行った。
図32Aおよび32Bに示されている結合データにより、BIIB-9-484およびBIIB-9-1336のどちらもFIXaに対する結合は、カルシウム依存的であることが示される。BIIB-9-484は、カルシウムの存在に完全に依存する一方、BIIB-9-1336のFIXaへの結合は著しく低下するが、カルシウムの非存在でも依然として測定可能である。
FIXaのタンパク質分解活性に及ぼすBIIB-9-1336の影響
BIIB-9-1336が、FIXaの酵素機能に及ぼす効果を有するかどうか決定するため、本発明者らは、TBSCa中で5分間、250nMのFIXaと共に、様々な量の抗体をインキュベートした。続いて、ペプチド基質であるADG299を加えて、最終濃度を0.8mMにし、FIXaによる基質切断の速度を経時的なODの変化により測定した(図33A)。
比較のため、別の抗FIXa抗体であるBIIB-9-579もまた、FIXaの、お
よびネガティブ対照として抗FX抗体であるBIIB-12-917のアミド分解活性に影響を及ぼす能力があるかを試験した。BIIB-9-1336は、FIXaによる基質切断の速度を3倍、向上させることができた一方、BIIB-9-579およびBIIB-12-917は、影響を及ぼさなかった。
この活性は、1つのアームとしてBIIB-9-1336のホモ二量体性質、およびBIIB-9-1336のたった1つのアームしか含んでいない二重特異性抗体に依存せず、同じ3倍、速度の向上を示す。BIIB-9-1336は、BIIB-9-484の娘であり、同じ固有のビンに収まるので、FIXaのアミド分解活性を向上させる能力について、このビンにおける他の抗体の試験を継続した。500nM FIXaを使用することによる、上記の同一アッセイ設定を使用して、本発明者らは、BIIB-9-484/1336のビンからの15種の抗体、および異なるビンに収まるBIIB-9-619およびBIIB-9-578からのさらなる11種の娘抗体を試験した。
これらの抗体の存在下で、FIXaのアミド分解活性の変化倍率が、図33Bに示されており、FIXaがアミド分解活性を向上させる能力は、BIIB-9-484/BIIB-9-1336のビンに由来する抗体に固有であり、試験した条件下で、最大で5倍の増加まで到達することを示している。本発明者らは、次に、BIIB-9-1336の存在下または非存在下での、ADG299に対するFIXaの速度パラメータであるKMおよびVmaxを決定した。ここで、500nMのFIXaを、TBSCaおよび33%エチレングリコール中、1000nMのBIIB-9-1336と共にインキュベートした。基質ADG299の濃度は、10mM~0.078mMで変えた。BIIB-9-1336の添加により、KMは、4.4mMから3.4mMまで低下し、Vmaxは、500mOD/分から588mOD/分まで向上した(図33Cおよび33D)。
BIIB-9-1336/BIIB-12-917およびアームが1つのBIIB-9-1336がアミド分解活性をホモ二量体の二価BIIB-9-1336と同じレベルにまで向上させた能力により、この活性が、BIIB-9-1336の1つのアームとFIXaとの間の一価相互作用に起因することが示される。
FIXaのATIII阻害に及ぼすBIIB-9-1336の影響
抗トロンビンIIIは、セリンプロテアーゼ阻害剤であり、ATIIIとFIXaの活性部位のセリンとの間の非可逆的結合の形成をもたらす。したがって、阻害の機構は、FIXa活性部位の反応性に依存する。BIIB-9-1336は、FIXaのアミド分解活性を増大することができるので、BIIB-9-1336はまた、ATIIIによってFIXa阻害の速度を向上させるはずであることは理にかなっている。これを試験するため、本発明者らは、1500nMのBIIB-9-1336、もしくはBIIB-9-484の親和性成熟の間に特定された別の抗FIXa抗体であるBIIB-9-1335の存在下または非存在下で、TBSCa中、5000nMのATIIIと共に500nMのFIXaをインキュベートした。サンプルは、1、30、60および120分間時に抜き取り、非還元性SDSローディング用緩衝液と混合し、4~20%のBioRadstain-freeゲル上で泳動させた(図34A)。
75kDaの分子量マーカーの近辺を泳動するバンドの外観は、ATIII-FIXa複合体の形成を示す。バンドの相対強度を定量化して経時的にプロットし(図34B)、BIIB-9-1335およびBIIB-9-1336は、FIXaのATIII阻害の速度を約3倍、向上させることができることが示される。
FIXaに関するBIIB-9-1336エピトープの特徴付け
BIIB-9-484およびBIIB-9-1336とFIXaとの相互作用のさらなる本発明者らの理解のために、本発明者らは、これらの抗体の正確なエピトープを決定しようとした。これを行うため、本発明者らは、標準法を使用して、これらの抗体の各々のFab部分のみを最初に、クローニングして発現させて、精製した。続いて、本発明者らは、緩衝液を含有するカルシウム中で、各FabをFIXaと1.5:1のモル比で混合し、サイズ排除クロマトグラフィーを使用して、過剰のFabから得られた複合体を精製した。
得られた1:1の複合体を、蒸気拡散法を使用して、市販の結晶化ふるいでふるいにかけた。両方の複合体とも結晶になった一方、BIIB-9-1336複合体の結晶だけ、高品質の回折データが生じた。BIIB-9-1336 FabとFIXaとの間の得られた構造は、標準法を使用して分子置換により解明し、図35に示している。
BIIB-9-1336エピトープを構成するFIXa上の残基が、図36に黒色で示されており、比較のため、FIXaのFVIIIa結合部位を構成する残基も示している。これらの同じ残基が、図37の表中に一覧表示されている。
これらのデータにより、BIIB-9-1336およびFVIIIaは、FIXaで重なりエピトープを共有することが明らかである。共有される残基は、図36中、白色で輪郭を描き、図37に下線を引き、太字で記載している。
FXに関するBIIB-12-917エピトープの特徴付け
本発明者らは、FX上のBIIB-12-917のエピトープは、BIIB-9-484またはBIIB-9-1336と対を形成すると、高いFVIIIa様活性で、生産性のある二重特異性抗体を形成するので、上記のBIIB-12-917のエピトープを特徴付けようとした。BLIを使用して、本発明者らは、野生型チモーゲンFX(FXz)、野生型活性化FX(FXa)、活性化ペプチドを維持する活性化FX(FXa+AP)、活性化ペプチドを欠如するチモーゲンFX(FX-AP)、およびFXに由来する活性化ペプチドを含むチモーゲンFIX(FIX+FX AP)を含めた、異なる組換えFXバリアントのパネルへのBIIB-12-917の結合を試験した。バリアントの概略図は、図38B中に示されている。
Octet QK384を使用して、抗ヒトIgG定量(AHQ)ディップアンドリードを、HBSCa中で60秒間、平衡にし、次いで、プローブに15ug/mLの抗体を180秒間、ロードする工程を行った。HBSCa中での60秒間のベースライン工程の後、抗体をロードしたプローブをHBSCa中、300秒間、250nMの各FXバリアントに曝露させて、次いで、HBSCa中、180秒間、解離工程を行った。図38A中の結合データにより、BIIB-12-917は、FXの活性化ペプチドを含有するすべての構築物に結合するが、活性化ペプチドのないものには結合しないことが示される。したがって、BIIB-12-917のエピトープは、FXの活性化ペプチド内にある。
新しい抗FIXa抗体
BIIB-9-484、BIIB-9-1336、BIIB-9-578またはBIIB-9-619から誘導される一連の抗体は、CDR H1およびCDR H2;またはCDR H3;またはCDR L1、CDR L2およびCDR L3;またはこれらの組合せにアミノ酸多様性を導入することにより生成した。FIXa特異性および/または親和性の向上した抗体は、実施例1および5に記載されている方法を使用して、これらの
ライブラリーから特定した。これらの抗体のVHおよびVLドメインの配列およびそれらのCDRの配列は、以下の表6および7に提示されている。
血友病Aのヒト化マウスモデルにおける二重特異性抗体の薬物動態および薬力学
二重特異性抗体の前臨床薬物動態評価を、血友病Aのヒト化マウスモデルで行う。ヒトFIXおよびヒトFX遺伝子を、胚性幹細胞遺伝子標的を使用して、非相同性再結合により、個々のマウス遺伝子座位の各々に、個別にノックインする。続いて、ヒトFIXのノックインマウスのFVIII遺伝子を、CRISPR/Cas9技術により編集して、FVIII遺伝子ノックアウトを生成した。ヒトFIXノックインとヒトFXノックインとの間の品種交雑により、ヒトFIXとヒトFXの両方に対する同型接合マウス(FIX-X-KI)となるであろう。このマウスモデルは、下大静脈閉塞モデルまたは頸動脈塩化第二鉄損傷モデルなどの、血栓モデルを行うのに有用である。マウスFVIII遺伝子を欠如するヒトFIXノックインとヒトFXノックインとの間の品種交雑により、ヒトFIX、ヒトFXおよびFVIII欠乏の同型接合マウス(FIX-X-KI/FVIII-def)となるであろう。このマウスモデルは、尾部クリップモデルおよび尾静脈切断モデルなどの止血モデルを行うのに有用である。
これらの実験では、FIX-X-KI/FVIII-defマウスに、ある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIII、および/またはrFVIIaもしくは活性化プロトロンビン複合体濃縮物(aPCC)などのバイパス治療を投与する。マウスの群に1分子あたり、および時間点あたりに投与する。投与後の各時間点に、マウスを安楽死させて、血液を採集する。回転トロンボエストロメトリー(ROTEM)に血液の一部を使用するか、または他の活性をベースとするアッセイおよび残留血液を血漿に処理して、ELISAにより二重特異性抗体の循環レベルを決定する。
血友病Aのヒト化マウスモデルにおける二重特異性抗体の効能
二重特異性抗体の急性効能は、尾部クリップ出血モデルを用いて決定し、ここでは、尾部先端を切断し、ある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIII、および/またはrFVIIaもしくはaPCCなどのバイパス治療を投与したFIX-X-KI/FVIII-defマウスからの全血液損失分を、既に記載されている通り測定する(Dumontら、2012年、Blood、119巻(13号):3024~3030頁)。二重特異性抗体の延長された効能は、既に記載した尾静脈切断モデルを用いて決定する(Panら、2009年、Blood、114巻(13号):2802~2811頁)で決定する。手短に言えば、FIX-FX-KI/FVIII-defマウスに、ある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIII、および/またはrFVIIaまたはaPCCなどのバイパス治療を投与し、投与の24時間後に安楽死させて、尾部静脈の切開を施す。出血時間を記録し、マウスを最大24時間、ケージに戻し、この時点で、これらのマウスの再出血、総合的な応答、活性および生存率を評価する。
ヒト化マウスモデルにおける二重特異性抗体の安全性評価
血栓症モデルを使用して、潜在的な血栓形成促進特性について二重特異性抗体を評価する。下大静脈閉塞モデル(Alemanら、2014年、J Clin Invest、124巻(8号):3590~3600頁)または頸動脈塩化第二鉄損傷モデル(Machlusら、2011年、Blood、117巻(18号):4953~4963頁)を行う。手短に言えば、下大静脈モデルの場合、FIX-FX-KIマウスを安楽死させ、これにrFVIIaまたはaPCCなどのある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIIIおよび/またはバイパス治療を投与し、無菌開腹術を施し、下大静脈を完全に
ライゲーションする。24時間後、マウスを安楽死させて、血栓重量を測定する。頸動脈塩化第二鉄損傷モデルの場合、FIX-FX-KIマウスを安楽死させ、これにある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIII、および/またはrFVIIaまたはaPCCなどのバイパス治療を投与する。頸動脈を10%の塩化第二鉄溶液で損傷させる。血流の変化をドップラー超音波法によりモニタリングし、頸動脈の閉塞時間を記録する。
カニクイザルにおける二重特異性抗体の薬物動態および薬力学
カニクイザルにおける二重特異性抗体の薬物動態および薬力学評価も、記載されている通り行う(Dumontら、2015年、Thromb Res、136巻(6号):1266~1272頁)。手短に言えば、Mutoら、2014年、Blood、124巻(20号):3165~3171頁に記載されているように、後天性血友病Aモデルを開発する。血友病のサルに、ある範囲の量の二重特異性抗体、対照抗体、rFVIII、および/またはrFVIIaもしくはaPCCなどのバイパス治療を投与する。投与後のある範囲の時間点に、血液サンプルを採集する。ROTEM解析に血液の一部を使用するか、または他の活性をベースとするアッセイおよび残留血液を血漿に処理して、ELISAにより二重特異性抗体の循環レベルを決定する。
概要および要約の項目ではなく発明を実施するための形態の項目は、特許請求の範囲を解釈するために使用することが意図されていることを理解すべきである。概要および要約の項目は、すべてではないが、1つまたはそれ以上の、本発明者により企図される例示的な本発明の実施形態を示し、こうして、本発明および添付の特許請求の範囲を限定することを決して意図するものではい。
本発明は、特定の機能の実施およびその関係を例示する、機能的基礎的構成要素を活用して上に記載されている。これらの機能的基礎的構成要素の境界は、本説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能およびその関係が適切に行われる限り、代替的な境界が定義される。
具体的な実施形態の上述の説明は、本発明の一般的性質を十分に明らかにしているので、当分野の範囲内の知識を適用することにより、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、過度の実験なしに、このような具体的な実施形態の様々な用途を容易に修正することができる、および/または適合することができる。したがって、このような適合および修正は、本明細書において提示されている教示および指針に基づいて、開示されている実施形態の意味およびこの均等物の範囲内に意図されている。本明細書における表現または専門用語は、説明を目的とするものであって、制限を目的とするものではなく、こうして、本明細書の専門用語または表現は、教示および指針に照らし合わせて、当業者により解釈されるものとすることを理解されたい。
本開示の広がりおよび範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物によってしか定義されるべきでない。
本出願全体にわたり引用されている、すべての引用参照文献(参照文献、特許、特許出願およびウェブサイトを含む)の内容は、それらに引用されている参照文献にあるように、いずれの目的のためにも、それらの全体が参照により本明細書に明示的に組み入れられる。
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Claims (8)

  1. 活性化第IX因子(FIXa)に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分であって、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXチモーゲン(FIXz)に対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合し、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、該VHがVH CDR1、VH CDR2、およびVH CDR3を含み、該VLがVL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3を含み、該VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3がそれぞれ、(a1)配列番号800、845、890、935、980、および1025;(b1)配列番号801、846、891、936、981、および1026;(c1)配列番号802、847、892、937、982、および1027;(d1)配列番号803、848、893、938、983、および1028;(e1)配列番号804、849、894、939、984、および1029;(f1)配列番号805、850、895、940、985、および1030;(g1)配列番号806、851、896、941、986、および1031;(h1)配列番号807、852、897、942、987、および1032;(i1)配列番号808、853、898、943、988、および1033;(j1)配列番号810、855、900、945、990、および1035;(k1)配列番号812、857、902、947、992、および1037;(l1)配列番号813、858、903、948、993、および1038;(m1)配列番号814、859、904、949、994、および1039;(n1)配列番号816、861、906、951、996、および1041;(o1)配列番号817、862、907、952、997、および1042;(p1)配列番号818、863、908、953、998、および1043;(q1)配列番号819、864、909、954、999、および1044;(r1)配列番号820、865、910、955、1000、および1045;(s1)配列番号821、866、911、956、1001、および1046;(t1)配列番号823、868、913、958、1003、および1048;(u1)配列番号824、869、914、959、1004、および1049;(v1)配列番号825、870、915、960、1005、および1050;(w1)配列番号826、871、916、961、1006、および1051;(x1)配列番号827、872、917、962、100
    7、および1052;(y1)配列番号828、873、918、963、1008、および1053;(z1)配列番号829、874、919、964、1009、および1054;(a2)配列番号830、875、920、965、1010、および1055;(b2)配列番号831、876、921、966、1011、および1056;(c2)配列番号832、877、922、967、1012、および1057;(d2)配列番号833、878、923、968、1013、および1058;(e2)配列番号834、879、924、969、1014、および1059;(f2)配列番号835、880、925、970、1015、および1060;(g2)配列番号836、881、926、971、1016、および1061;(h2)配列番号837、882、927、972、1017、および1062;(i2)配列番号838、883、928、973、1018、および1063;(j2)配列番号839、884、929、974、1019、および1064;(k2)配列番号840、885、930、975、1020、および1065;(l2)配列番号841、886、931、976、1021、および1066;(m2)配列番号842、887、932、977、1022、および1067;(n2)配列番号844、889、934、979、1024、および1069;(o2)配列番号1070、1074、1078、1082、1086、および1090;(p2)配列番号1071、1075、1079、1083、1087、および1091;(q2)配列番号1072、1076、1080、1084、1088、および1092;(r2)配列番号1073、1077、1081、1085、1089、および1093;(s2)配列番号1094、1136、1178、1220、1262、および1304;(t2)配列番号1095、1137、1179、1221、1263、および1305;(u2)配列番号1096、1138、1180、1222、1264、および1306;(v2)配列番号1097、1139、1181、1223、1265、および1307;(w2)配列番号1098、1140、1182、1224、1266、および1308;(x2)配列番号1099、1141、1183、1225、1267、および1309;(y2)配列番号1100、1142、1184、1226、1268、および1310;(z3)配列番号1101、1143、1185、1227、1269、および1311;(a3)配列番号1103、1145、1187、1229、1271、および1313;(b3)配列番号1104、1146、1188、1230、1272、および1314;(c3)配列番号1105、1147、1189、1231、1273、および1315;(d3)配列番号1106、1148、1190、1232、1274、および1316;(e3)配列番号1107、1149、1191、1233、1275、および1317;(f3)配列番号1109、1151、1193、1235、1277、および1319;(g3)配列番号1110、1152、1194、1236、1278、および1320;(h3)配列番号1111、1153、1195、1237、1279、および1321;(i3)配列番号1112、1154、1196、1238、1280、および1322;(j3)配列番号1113、1155、1197、1239、1281、および1323;(k3)配列番号1114、1156、1198、1240、1282、および1324;(l3)配列番号1115、1157、1199、1241、1283、および1325;(m3)配列番号1116、1158、1200、1242、1284、および1326;(n3)配列番号1117、1159、1201、1243、1285、および1327;(o3)配列番号1118、1160、1202、1244、1286、および1328;(p3)配列番号1119、1161、1203、1245、1287、および1329;(q3)配列番号1120、1162、1204、1246、1288、および1330;(r3)配列番号1121、1163、1205、1247、1289、および1331;(s3)配列番号1122、1164、1206、1248、1290、および1332;(t3)配列番号1123、1165、1207、1249、1291、および1333;(u3)配列番号1124、1166、1208、1250、1292、および1334;(v3)配列番号1125、1167、1209、1251、1293、および1335;(w3)
    配列番号1126、1168、1210、1252、1294、および1336;(x3)配列番号1127、1169、1211、1253、1295、および1337;(y3)配列番号1128、1170、1212、1254、1296、および1338;(z3)配列番号1129、1171、1213、1255、1297、および1339;(a4)配列番号1130、1172、1214、1256、1298、および1340;(b4)配列番号1131、1173、1215、1257、1299、および1341;(c4)配列番号1132、1174、1216、1258、1300、および1342;(d4)配列番号1133、1175、1217、1259、1301、および1343;(e4)配列番号1134、1176、1218、1260、1302、および1344;または(f4)配列番号1135、1177、1219、1261、1303、および1345に示されるアミノ酸配列を含み、
    (a1)のVHが配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b1)のVHが配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c1)のVHが配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d1)のVHが配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e1)のVHが配列番号9のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f1)のVHが配列番号11のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g1)のVHが配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h1)のVHが配列番号15のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i1)のVHが配列番号17のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j1)のVHが配列番号21のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k1)のVHが配列番号25のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l1)のVHが配列番号27のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m1)のVHが配列番号29のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n1)のVHが配列番号33のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o1)のVHが配列番号35のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p1)のVHが配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q1)のVHが配列番号39のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r1)のVHが配列番号41のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s1)のVHが配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t1)のVHが配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u1)のVHが配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v1)のVHが配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w1)のVHが配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x1)のVHが配列番号55のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y1)のVHが配列番号57のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z1)のVHが配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a2)のVHが配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b2)のVHが配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c2)のVHが配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d2)のVHが配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e2)のVHが配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f2)のVHが配列番号71のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g2)のVHが配列番号73のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h2)のVHが配列番号75のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i2)のVHが配列番号77のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j2)のVHが配列番号79のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k2)のVHが配列番号81のア
    ミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l2)のVHが配列番号83のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m2)のVHが配列番号85のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n2)のVHが配列番号89のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o2)のVHが配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p2)のVHが配列番号93のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q2)のVHが配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r2)のVHが配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s2)のVHが配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t2)のVHが配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u2)のVHが配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v2)のVHが配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w2)のVHが配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x2)のVHが配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y2)のVHが配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z2)のVHが配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a3)のVHが配列番号117のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b3)のVHが配列番号119のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c3)のVHが配列番号121のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d3)のVHが配列番号123のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e3)のVHが配列番号125のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f3)のVHが配列番号129のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g3)のVHが配列番号131のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h3)のVHが配列番号133のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i3)のVHが配列番号135のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j3)のVHが配列番号137のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k3)のVHが配列番号139のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l3)のVHが配列番号141のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m3)のVHが配列番号143のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n3)のVHが配列番号145のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o3)のVHが配列番号147のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p3)のVHが配列番号149のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q3)のVHが配列番号151のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r3)のVHが配列番号153のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s3)のVHが配列番号155のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t3)のVHが配列番号157のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u3)のVHが配列番号159のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v3)のVHが配列番号161のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w3)のVHが配列番号163のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x3)のVHが配列番号165のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y3)のVHが配列番号167のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z3)のVHが配列番号169のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a4)のVHが配列番号171のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b4)のVHが配列番号173のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c4)のVHが配列番号175のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d4)のVHが配列番号177のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(
    e4)のVHが配列番号179のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、または(f4)のVHが配列番号181のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、前記抗体またはその抗原結合部分。
  2. 活性化第IX因子(FIXa)に結合する単離された抗体またはその抗原結合部分であって、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分のFIXチモーゲン(FIXz)に対する結合親和性よりも高い結合親和性でFIXaに結合し、該抗FIXa抗体またはその抗原結合部分が重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、該VHがVH CDR1、VH CDR2、およびVH CDR3を含み、該VLがVL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3を含み、該VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3がそれぞれ、(a1)配列番号800、845、890、935、980、および1025;(b1)配列番号801、846、891、936、981、および1026;(c1)配列番号802、847、892、937、982、および1027;(d1)配列番号803、848、893、938、983、および1028;(e1)配列番号804、849、894、939、984、および1029;(f1)配列番号805、850、895、940、985、および1030;(g1)配列番号806、851、896、941、986、および1031;(h1)配列番号807、852、897、942、987、および1032;(i1)配列番号808、853、898、943、988、および1033;(j1)配列番号810、855、900、945、990、および1035;(k1)配列番号812、857、902、947、992、および1037;(l1)配列番号813、858、903、948、993、および1038;(m1)配列番号814、859、904、949、994、および1039;(n1)配列番号816、861、906、951、996、および1041;(o1)配列番号817、862、907、952、997、および1042;(p1)配列番号818、863、908、953、998、および1043;(q1)配列番号819、864、909、954、999、および1044;(r1)配列番号820、865、910、955、1000、および1045;(s1)配列番号821、866、911、956、1001、および1046;(t1)配列番号823、868、913、958、1003、および1048;(u1)配列番号824、869、914、959、1004、および1049;(v1)配列番号825、870、915、960、1005、および1050;(w1)配列番号826、871、916、961、1006、および1051;(x1)配列番号827、872、917、962、1007、および1052;(y1)配列番号828、873、918、963、1008、および1053;(z1)配列番号829、874、919、964、1009、および1054;(a2)配列番号830、875、920、965、1010、および1055;(b2)配列番号831、876、921、966、1011、および1056;(c2)配列番号832、877、922、967、1012、および1057;(d2)配列番号833、878、923、968、1013、および1058;(e2)配列番号834、879、924、969、1014、および1059;(f2)配列番号835、880、925、970、1015、および1060;(g2)配列番号836、881、926、971、1016、および1061;(h2)配列番号837、882、927、972、1017、および1062;(i2)配列番号838、883、928、973、1018、および1063;(j2)配列番号839、884、929、974、1019、および1064;(k2)配列番号840、885、930、975、1020、および1065;(l2)配列番号841、886、931、976、1021、および1066;(m2)配列番号842、887、932、977、1022、および1067;(n2)配列番号1070、1074、1078、1082、1086、および1090;(o2)配列番号1071、1075、1079、1083、1087、および1091;(p2)配列番号1072、1076、1080、1084、1088、
    および1092;(q2)配列番号1073、1077、1081、1085、1089、および1093;(r2)配列番号1094、1136、1178、1220、1262、および1304;(s2)配列番号1095、1137、1179、1221、1263、および1305;(t2)配列番号1096、1138、1180、1222、1264、および1306;(u2)配列番号1097、1139、1181、1223、1265、および1307;(v2)配列番号1098、1140、1182、1224、1266、および1308;(w2)配列番号1099、1141、1183、1225、1267、および1309;(x2)配列番号1100、1142、1184、1226、1268、および1310;(y2)配列番号1101、1143、1185、1227、1269、および1311;(z2)配列番号1103、1145、1187、1229、1271、および1313;(a3)配列番号1104、1146、1188、1230、1272、および1314;(b3)配列番号1105、1147、1189、1231、1273、および1315;(c3)配列番号1106、1148、1190、1232、1274、および1316;(d3)配列番号1107、1149、1191、1233、1275、および1317;(e3)配列番号1109、1151、1193、1235、1277、および1319;(f3)配列番号1110、1152、1194、1236、1278、および1320;(g3)配列番号1111、1153、1195、1237、1279、および1321;(h3)配列番号1112、1154、1196、1238、1280、および1322;(i3)配列番号1113、1155、1197、1239、1281、および1323;(j3)配列番号1114、1156、1198、1240、1282、および1324;(k3)配列番号1115、1157、1199、1241、1283、および1325;(l3)配列番号1116、1158、1200、1242、1284、および1326;(m3)配列番号1117、1159、1201、1243、1285、および1327;(n3)配列番号1118、1160、1202、1244、1286、および1328;(o3)配列番号1119、1161、1203、1245、1287、および1329;(p3)配列番号1120、1162、1204、1246、1288、および1330;(q3)配列番号1121、1163、1205、1247、1289、および1331;(r3)配列番号1122、1164、1206、1248、1290、および1332;(s3)配列番号1123、1165、1207、1249、1291、および1333;(t3)配列番号1124、1166、1208、1250、1292、および1334;(u3)配列番号1125、1167、1209、1251、1293、および1335;(v3)配列番号1126、1168、1210、1252、1294、および1336;(w3)配列番号1127、1169、1211、1253、1295、および1337;(x3)配列番号1128、1170、1212、1254、1296、および1338;(y3)配列番号1129、1171、1213、1255、1297、および1339;(z3)配列番号1130、1172、1214、1256、1298、および1340;(a4)配列番号1131、1173、1215、1257、1299、および1341;(b4)配列番号1132、1174、1216、1258、1300、および1342;(c4)配列番号1133、1175、1217、1259、1301、および1343;(d4)配列番号1134、1176、1218、1260、1302、および1344;または(e4)配列番号1135、1177、1219、1261、1303、および1345
    に示されるアミノ酸配列を含み、
    (a1)のVLが配列番号191のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b1)のVLが配列番号193のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c1)のVLが配列番号195のアミノ酸配列と少なくとも
    80%同一のアミノ酸配列を含む、(d1)のVLが配列番号197のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e1)のVLが配列番号199のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f1)のVLが配列番号201の
    アミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g1)のVLが配列番号203のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h1)のVLが配列番号205のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i1)のVLが配列番号207のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j1)のVLが配列番号211のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k1)のVLが配列番号215のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l1)のVLが配列番号217のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m1)のVLが配列番号219のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n1)のVLが配列番号223のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o1)のVLが配列番号225のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p1)のVLが配列番号227のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q1)のVLが配列番号229のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r1)のVLが配列番号231のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s1)のVLが配列番号233のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t1)のVLが配列番号237のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u1)のVLが配列番号239のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v1)のVLが配列番号241のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w1)のVLが配列番号243のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x1)のVLが配列番号245のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y1)のVLが配列番号247のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z1)のVLが配列番号249のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a2)のVLが配列番号251のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b2)のVLが配列番号253のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c2)のVLが配列番号255のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d2)のVLが配列番号257のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e2)のVLが配列番号259のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f2)のVLが配列番号261のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g2)のVLが配列番号263のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h2)のVLが配列番号265のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i2)のVLが配列番号267のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j2)のVLが配列番号269のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k2)のVLが配列番号271のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l2)のVLが配列番号273のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m2)のVLが配列番号275のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n2)のVLが配列番号277のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o2)のVLが配列番号279のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p2)のVLが配列番号281のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q2)のVLが配列番号283のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r2)のVLが配列番号285のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s2)のVLが配列番号287のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t2)のVLが配列番号289のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u2)のVLが配列番号291のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v2)のVLが配列番号293のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w2)のVLが配列番号295のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x2)のVLが配列番号297のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y2)のVLが配列番号299のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミ
    ノ酸配列を含む、(z2)のVLが配列番号303のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a3)のVLが配列番号305のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b3)のVLが配列番号307のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c3)のVLが配列番号309のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d3)のVLが配列番号311のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e3)のVLが配列番号315のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f3)のVLが配列番号317のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g3)のVLが配列番号319のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h3)のVLが配列番号321のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i3)のVLが配列番号323のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j3)のVLが配列番号325のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k3)のVLが配列番号327のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l3)のVLが配列番号329のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m3)のVLが配列番号331のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n3)のVLが配列番号333のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o3)のVLが配列番号335のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p3)のVLが配列番号337のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q3)のVLが配列番号339のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r3)のVLが配列番号341のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s3)のVLが配列番号343のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t3)のVLが配列番号345のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u3)のVLが配列番号347のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v3)のVLが配列番号349のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w3)のVLが配列番号351のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x3)のVLが配列番号353のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y3)のVLが配列番号355のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z3)のVLが配列番号357のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(a4)のVLが配列番号359のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b4)のVLが配列番号361のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c4)のVLが配列番号363のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d4)のVLが配列番号365のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、または(e4)のVLが配列番号367のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、前記抗体またはその抗原結合部分。
  3. 請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合部分および第X因子チモーゲン(FXz)に結合する抗体またはその抗原結合部分(「抗FXz抗体またはその抗原結合部分」)を含む二重特異性分子であって、該抗FXz抗体またはその抗原結合部分がVHおよびVLを含み、該VHがVH CDR1、VH CDR2、およびVH CDR3を含み、該VLがVL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3を含み、該抗FXz抗体またはその抗原結合部分が、
    (a)それぞれ、配列番号1370、1460、1550、1640、1730、および1820;
    (b)それぞれ、配列番号1371、1461、1551、1641、1731、および1821;
    (c)それぞれ、配列番号1372、1462、1552、1642、1732、および1822;
    (d)それぞれ、配列番号1373、1463、1553、1643、1733、および
    1823;
    (e)それぞれ、配列番号1374、1464、1554、1644、1734、および1824;
    (f)それぞれ、配列番号1375、1465、1555、1645、1735、および1825;
    (g)それぞれ、配列番号1376、1466、1556、1646、1736、および1826;
    (h)それぞれ、配列番号1377、1467、1557、1647、1737、および1827;
    (i)それぞれ、配列番号1378、1468、1558、1648、1738、および1828;
    (j)それぞれ、配列番号1379、1469、1559、1649、1739、および1829;
    (k)それぞれ、配列番号1380、1470、1560、1650、1740、および1830;
    (l)それぞれ、配列番号1381、1471、1561、1651、1741、および1831;
    (m)それぞれ、配列番号1382、1472、1562、1652、1742、および1832;
    (n)それぞれ、配列番号1383、1473、1563、1653、1743、および1833;
    (o)それぞれ、配列番号1384、1474、1564、1654、1744、および1834;
    (p)それぞれ、配列番号1385、1475、1565、1655、1745、および1835;
    (q)それぞれ、配列番号1386、1476、1566、1656、1746、および1836;
    (r)それぞれ、配列番号1387、1477、1567、1657、1747、および1837;
    (s)それぞれ、配列番号1388、1478、1568、1658、1748、および1838;
    (t)それぞれ、配列番号1389、1479、1569、1659、1749、および1839;
    (u)それぞれ、配列番号1390、1480、1570、1660、1750、および1840;
    (v)それぞれ、配列番号1391、1481、1571、1661、1751、および1841;
    (w)それぞれ、配列番号1392、1482、1572、1662、1752、および1842;
    (x)それぞれ、配列番号1393、1483、1573、1663、1753、および1843;
    (y)それぞれ、配列番号1394、1484、1574、1664、1754、および1844;
    (z)それぞれ、配列番号1395、1485、1575、1665、1755、および1845;
    (aa)それぞれ、配列番号1396、1486、1576、1666、1756、および1846;
    (bb)それぞれ、配列番号1397、1487、1577、1667、1757、および1847;
    (cc)それぞれ、配列番号1398、1488、1578、1668、1758、およ
    び1848;
    (dd)それぞれ、配列番号1399、1489、1579、1669、1759、および1849;
    (ee)それぞれ、配列番号1400、1490、1580、1670、1760、および1850;
    (ff)それぞれ、配列番号1401、1491、1581、1671、1761、および1851;
    (gg)それぞれ、配列番号1402、1492、1582、1672、1762、および1852;
    (hh)それぞれ、配列番号1403、1493、1583、1673、1763、および1853;
    (ii)それぞれ、配列番号1404、1494、1584、1674、1764、および1854;
    (jj)それぞれ、配列番号1405、1495、1585、1675、1765、および1855;
    (kk)それぞれ、配列番号1406、1496、1586、1676、1766、および1856;
    (ll)それぞれ、配列番号1407、1497、1587、1677、1767、および1857;
    (mm)それぞれ、配列番号1408、1498、1588、1678、1768、および1858;
    (nn)それぞれ、配列番号1409、1499、1589、1679、1769、および1859;
    (oo)それぞれ、配列番号1410、1500、1590、1680、1770、および1860;
    (pp)それぞれ、配列番号1411、1501、1591、1681、1771、および1861;
    (qq)それぞれ、配列番号1412、1502、1592、1682、1772、および1862;
    (rr)それぞれ、配列番号1413、1503、1593、1683、1773、および1863;
    (ss)それぞれ、配列番号1414、1504、1594、1684、1774、および1864;
    (tt)それぞれ、配列番号1415、1505、1595、1685、1775、および1865;
    (uu)それぞれ、配列番号1416、1506、1596、1686、1776、および1866;
    (vv)それぞれ、配列番号1417、1507、1597、1687、1777、および1867;
    (ww)それぞれ、配列番号1418、1508、1598、1688、1778、および1868;
    (xx)それぞれ、配列番号1419、1509、1599、1689、1779、および1869;
    (yy)それぞれ、配列番号1420、1510、1600、1690、1780、および1870;
    (zz)それぞれ、配列番号1421、1511、1601、1691、1781、および1871;
    (aaa)それぞれ、配列番号1422、1512、1602、1692、1782、および1872;
    (bbb)それぞれ、配列番号1423、1513、1603、1693、1783、お
    よび1873;
    (ccc)それぞれ、配列番号1424、1514、1604、1694、1784、および1874;
    (ddd)それぞれ、配列番号1425、1515、1605、1695、1785、および1875;
    (eee)それぞれ、配列番号1426、1516、1606、1696、1786、および1876;
    (fff)それぞれ、配列番号1427、1517、1607、1697、1787、および1877;
    (ggg)それぞれ、配列番号1428、1518、1608、1698、1788、および1878;
    (hhh)それぞれ、配列番号1429、1519、1609、1699、1789、および1879;
    (iii)それぞれ、配列番号1430、1520、1610、1700、1790、および1880;
    (jjj)それぞれ、配列番号1431、1521、1611、1701、1791、および1881;
    (kkk)それぞれ、配列番号1432、1522、1612、1702、1792、および1882;
    (lll)それぞれ、配列番号1433、1523、1613、1703、1793、および1883;
    (mmm)それぞれ、配列番号1434、1524、1614、1704、1794、および1884;
    (nnn)それぞれ、配列番号1435、1525、1615、1705、1795、および1885;
    (ooo)それぞれ、配列番号1436、1526、1616、1706、1796、および1886;
    (ppp)それぞれ、配列番号1437、1527、1617、1707、1797、および1887;
    (qqq)それぞれ、配列番号1438、1528、1618、1708、1798、および1888;
    (rrr)それぞれ、配列番号1439、1529、1619、1709、1799、および1889;
    (sss)それぞれ、配列番号1440、1530、1620、1710、1800、および1890;
    (ttt)それぞれ、配列番号1441、1531、1621、1711、1801、および1891;
    (uuu)それぞれ、配列番号1442、1532、1622、1712、1802、および1892;
    (vvv)それぞれ、配列番号1443、1533、1623、1713、1803、および1893;
    (www)それぞれ、配列番号1444、1534、1624、1714、1804、および1894;
    (xxx)それぞれ、配列番号1445、1535、1625、1715、1805、および1895;
    (yyy)それぞれ、配列番号1446、1536、1626、1716、1806、および1896;
    (zzz)それぞれ、配列番号1447、1537、1627、1717、1807、および1897;
    (aaaa)それぞれ、配列番号1448、1538、1628、1718、1808、
    および1898;
    (bbbb)それぞれ、配列番号1449、1539、1629、1719、1809、および1899;
    (cccc)それぞれ、配列番号1450、1540、1630、1720、1810、および1900;
    (dddd)それぞれ、配列番号1451、1541、1631、1721、1811、および1901;
    (eeee)それぞれ、配列番号1452、1542、1632、1722、1812、および1902;
    (ffff)それぞれ、配列番号1453、1543、1633、1723、1813、および1903;
    (gggg)それぞれ、配列番号1454、1544、1634、1724、1814、および1904;
    (hhhh)それぞれ、配列番号1455、1545、1635、1725、1815、および1905;
    (iiii)それぞれ、配列番号1456、1546、1636、1726、1816、および1906;
    (jjjj)それぞれ、配列番号1457、1547、1637、1727、1817、および1907;
    (kkkk)それぞれ、配列番号1458、1548、1638、1728、1818、および1908;または
    (llll)それぞれ、配列番号1459、1549、1639、1729、1819、および1909
    を含むVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3を含み、
    (a)のVHが配列番号377のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b)のVHが配列番号379のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c)のVHが配列番号381のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d)のVHが配列番号383のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e)のVHが配列番号385のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f)のVHが配列番号387のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g)のVHが配列番号389のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h)のVHが配列番号391のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i)のVHが配列番号393のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j)のVHが配列番号395のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k)のVHが配列番号397のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l)のVHが配列番号399のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m)のVHが配列番号401のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n)のVHが配列番号403のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o)のVHが配列番号405のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p)のVHが配列番号407のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q)のVHが配列番号409のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r)のVHが配列番号411のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s)のVHが配列番号413のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t)のVHが配列番号415のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u)のVHが配列番号417のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v)のVHが配列番号419のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w)のVHが配列番号421のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x)のVHが配列番
    号423のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y)のVHが配列番号425のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z)のVHが配列番号427のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aa)のVHが配列番号429のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bb)のVHが配列番号431のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(cc)のVHが配列番号433のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(dd)のVHが配列番号435のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ee)のVHが配列番号437のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ff)のVHが配列番号439のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(gg)のVHが配列番号441のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hh)のVHが配列番号443のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ii)のVHが配列番号445のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jj)のVHが配列番号447のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kk)のVHが配列番号449のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ll)のVHが配列番号451のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(mm)のVHが配列番号453のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(nn)のVHが配列番号455のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(oo)のVHが配列番号457のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(pp)のVHが配列番号459のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(qq)のVHが配列番号461のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(rr)のVHが配列番号463のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ss)のVHが配列番号465のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(tt)のVHが配列番号467のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(uu)のVHが配列番号469のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(vv)のVHが配列番号471のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ww)のVHが配列番号473のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(xx)のVHが配列番号475のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(yy)のVHが配列番号477のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(zz)のVHが配列番号479のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aaa)のVHが配列番号481のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bbb)のVHが配列番号483のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ccc)のVHが配列番号485のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ddd)のVHが配列番号487のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(eee)のVHが配列番号489のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(fff)のVHが配列番号491のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ggg)のVHが配列番号493のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hhh)のVHが配列番号495のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(iii)のVHが配列番号497のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jjj)のVHが配列番号499のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kkk)のVHが配列番号501のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(lll)のVHが配列番号503のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(mmm)のVHが配列番号505のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(nnn)のVHが配列番号507のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ooo)のVHが配列番号509のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ppp)のVHが配列番号511のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(qqq)のVHが配列番号513の
    アミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(rrr)のVHが配列番号5115のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(sss)のVHが配列番号517のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ttt)のVHが配列番号519のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(uuu)のVHが配列番号521のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(vvv)のVHが配列番号523のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(www)のVHが配列番号525のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(xxx)のVHが配列番号527のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(yyy)のVHが配列番号529のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(zzz)のVHが配列番号531のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aaaa)のVHが配列番号533のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bbbb)のVHが配列番号535のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(cccc)のVHが配列番号537のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(dddd)のVHが配列番号539のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(eeee)のVHが配列番号541のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ffff)のVHが配列番号543のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(gggg)のVHが配列番号545のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hhhh)のVHが配列番号547のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(iiii)のVHが配列番号549のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jjjj)のVHが配列番号551のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kkkk)のVHが配列番号553のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、または(llll)のVHが配列番号555のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、前記二重特異性分子。
  4. (a)のVLが配列番号565のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(b)のVLが配列番号567のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(c)のVLが配列番号569のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(d)のVLが配列番号571のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(e)のVLが配列番号573のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(f)のVLが配列番号575のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(g)のVLが配列番号577のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(h)のVLが配列番号579のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(i)のVLが配列番号581のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(j)のVLが配列番号583のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(k)のVLが配列番号585のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(l)のVLが配列番号587のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(m)のVLが配列番号589のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(n)のVLが配列番号591のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(o)のVLが配列番号593のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(p)のVLが配列番号595のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(q)のVLが配列番号597のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(r)のVLが配列番号599のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(s)のVLが配列番号601のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(t)のVLが配列番号603のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(u)のVLが配列番号605のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(v)のVLが配列番号607のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(w)のVLが配列番号60
    9のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(x)のVLが配列番号611のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(y)のVLが配列番号613のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(z)のVLが配列番号615のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aa)のVLが配列番号617のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bb)のVLが配列番号619のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(cc)のVLが配列番号621のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(dd)のVLが配列番号623のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ee)のVLが配列番号625のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ff)のVLが配列番号627のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(gg)のVLが配列番号629のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hh)のVLが配列番号631のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ii)のVLが配列番号633のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jj)のVLが配列番号635のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kk)のVLが配列番号637のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ll)のVLが配列番号639のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(mm)のVLが配列番号641のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(nn)のVLが配列番号643のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(oo)のVLが配列番号645のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(pp)のVLが配列番号647のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(qq)のVLが配列番号649のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(rr)のVLが配列番号651のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ss)のVLが配列番号653のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(tt)のVLが配列番号655のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(uu)のVLが配列番号657のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(vv)のVLが配列番号659のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ww)のVLが配列番号661のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(xx)のVLが配列番号663のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(yy)のVLが配列番号665のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(zz)のVLが配列番号667のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aaa)のVLが配列番号669のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bbb)のVLが配列番号671のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ccc)のVLが配列番号673のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ddd)のVLが配列番号675のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(eee)のVLが配列番号677のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(fff)のVLが配列番号679のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ggg)のVLが配列番号681のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hhh)のVLが配列番号683のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(iii)のVLが配列番号685のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jjj)のVLが配列番号687のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kkk)のVLが配列番号689のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(lll)のVLが配列番号691のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(mmm)のVLが配列番号693のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(nnn)のVLが配列番号695のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ooo)のVLが配列番号697のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ppp)のVLが配列番号699のアミノ酸配
    列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(qqq)のVLが配列番号701のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(rrr)のVLが配列番号703のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(sss)のVLが配列番号705のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ttt)のVLが配列番号707のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(uuu)のVLが配列番号709のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(vvv)のVLが配列番号711のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(www)のVLが配列番号713のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(xxx)のVLが配列番号715のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(yyy)のVLが配列番号717のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(zzz)のVLが配列番号719のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(aaaa)のVLが配列番号721のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(bbbb)のVLが配列番号723のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(cccc)のVLが配列番号725のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(dddd)のVLが配列番号727のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(eeee)のVLが配列番号729のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(ffff)のVLが配列番号731のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(gggg)のVLが配列番号733のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(hhhh)のVLが配列番号735のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(iiii)のVLが配列番号737のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(jjjj)のVLが配列番号739のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、(kkkk)のVLが配列番号741のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、または(llll)のVLが配列番号743のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の二重特異性分子。
  5. 請求項1もしくは2に記載の抗体もしくはその抗原結合部分または請求項3もしくは4に記載の二重特異性分子をコードする、核酸。
  6. 請求項1もしくは2に記載の抗体もしくはその抗原結合部分または請求項3もしくは4に記載の二重特異性分子、および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  7. 治療において使用するための、請求項1もしくは2に記載の抗体もしくはその抗原結合部分、請求項3もしくは4に記載の二重特異性分子、または請求項6に記載の医薬組成物。
  8. 血友病A患者を処置するのに使用するための、請求項3もしくは4に記載の二重特異性分子、または請求項6に記載の医薬組成物。
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