JP7506947B1 - 開閉装置及び開閉装置を備えた電子機器 - Google Patents

開閉装置及び開閉装置を備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】開閉装置において、部材同士の接触により発生する異音を抑制できるものとする。
【解決手段】開閉装置100において、バネ部材60の弾性力により受圧部材側へ押圧されるスライド部材によって、回転部材はベース部材に対して開く方向に回転するように押圧されるものであり、バネ部材60は、コイル状のバネであり、スライド部材は、開口部と底部とを備える有底筒状に構成され、スライド部材の内部にはバネ部材60を収容するバネ受け孔43・53が形成され、バネ受け孔43・53の周面は開口部側に行くに従って末広がりとなるテーパ面44・54を備えるものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転部材がベース部材に対して回転することで開閉動作する開閉装置及び開閉装置を備えた電子機器の技術に関する。
従来、原稿圧着板開閉装置において、取付部材と、支持部材と、リフト部材と、受圧部材と、作動部材と、作動スライダーと、カムスライダーと、圧縮コイルスプリングと、を備えるものが公知となっている(特許文献1参照)。取付部材は、装置本体に取り付けられる。支持部材は、内部に収容空間が形成され、第1ヒンジシャフトを介して取付部材に回転可能に取り付けられる。リフト部材は、第2ヒンジシャフトを介して支持部材に回転可能に取り付けられ、原稿圧着板が取り付けられる。受圧部材は、取付部材に設けられる。作動部材は、リフト部材の第2ヒンジシャフト側に設けられる。カムスライダーは、受圧部材に当接し、支持部材の収容空間に摺動可能に設けられる。作動スライダーは、作動部材に当接し、支持部材の収容空間に摺動可能に設けられる。圧縮コイルスプリングは、第2バネ受部材と第1バネ受部材との間に設けられる。
特開2023-043731号公報
前記原稿圧着板開閉装置では、カムスライダー及び作動スライダーが相対的に近接するように移動するに従って、圧縮コイルスプリングは、その軸方向に縮んでいきつつ、直交する方向外側に膨らんでいく。このように圧縮コイルスプリングが縮んで外側に膨らんだ際に、カムスライダーまたは作動スライダー内の周面に圧縮コイルスプリングが接触する場合がある。そして、このように、圧縮コイルスプリングが第1バネ受部材または第2バネ受部材内の周面に接触したときに異音が生じる場合があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、部材同士の接触により発生する異音を抑制できる開閉装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本願に開示する開閉装置においては、ベース部材に回転部材が回転可能に設けられ、前記回転部材が前記ベース部材に対して回転することで開閉動作する開閉装置であって、バネ部材と、受圧部材と、スライド部材と、を備え、前記バネ部材の弾性力により前記受圧部材側へ押圧される前記スライド部材によって、前記回転部材は前記ベース部材に対して開く方向に回転するように押圧されるものであり、前記バネ部材は、コイル状のバネであり、前記スライド部材は、開口部と底部とを備える有底筒状に構成され、前記スライド部材の内部には前記バネ部材を収容するバネ受け孔が形成され、前記バネ受け孔の周面は前記開口部側に行くに従って末広がりとなるテーパ面を備え、前記テーパ面は、前記バネ部材の軸方向において、前記バネ部材の座巻きの終端よりも前記スライド部材の底部側の位置から、前記開口部側に向けて形成される、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、部材同士の接触により発生する異音を抑制できる。
本発明の実施形態に係る開閉装置の閉状態を示す斜視図。 図1におけるA-A線断面図。 同じく開閉装置の開状態を示す正面図。 図3におけるB-B線断面図。 同じくリフト状態の開閉装置を示す正面図。 図5におけるC-C線断面図。 同じく開閉装置の側面拡大図。 同じく開閉装置の第一スライダを示す斜視図。 同じく開閉装置の第二スライダを示す斜視図。 同じく開閉装置の第一スライダと第二スライダとを示す斜視図。
図1から図10に記載の開閉装置100について説明する。
開閉装置100は、二つの部材のうちの一方の部材に他方の部材を開閉可能に連結するヒンジであり、ベース部材に回転部材が回転可能に設けられ、回転部材がベース部材に対して回転することで開閉動作する。開閉装置100は、例えば、スキャナー、ファクス、およびコピー機、若しくは複合機等のOA機器、自動車、便座、または、炊飯器等の各種電子機器等に用いられる。開閉装置100が二つの部材のうちの一方の部材に他方の部材を開閉可能に連結するものとして、例えば、プリンタの本体に回転可能に連結される扉部分、複合機の本体に回転可能に連結される原稿圧着装置、スタンドに回転可能に連結されるディスプレイ、便座に回転可能に連結される便座、自動車の車体に回転可能に連結されるボンネット等がある。
回転部材がベース部材に対して閉じているときの回転部材の回転角度θ=0°とし、回転部材が開く方向に回転した場合に回転角度θが増加するように回転部材の回転角度θを定義する。また以下では便宜上、回転部材がベース部材に対して閉じているときの開閉装置100の上下方向、前後方向および左右方向を基準として開閉装置100について説明する。
図1から図6に示すように、開閉装置100は、下部固定部材10、中間部材20、上部固定部材30、第一スライダ40と第二スライダ50とを有するスライド部材、バネ部材60、ストッパ61、ダンパー62、第一回動軸71、第二回動軸72、第一受圧部材75、及び第二受圧部材76を備える。本発明に係るベース部材の実施の一形態は、下部固定部材10、第一回動軸71および第一受圧部材75を備える。本発明に係る回転部材の実施の一形態は、中間部材20、上部固定部材30、スライド部材(第一スライダ40及び第二スライダ50)、バネ部材60、ダンパー62、第二回動軸72および第二受圧部材76を備える。
下部固定部材10は、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。下部固定部材10は、底板11、左右の側板12・12、及び背板13を備える。
下部固定部材10の底板11は下部固定部材10の下部を構成する板状の部材である。底板11の形状は平面視で前後方向にやや長い概ね長方形である。下部固定部材10の側板12・12は下部固定部材10における左右それぞれの側部を構成する板状の部材である。側板12・12の下端部は底板11の端部に繋がっている。側板12・12の後上端部には、第一回動軸71を挿入するための貫通孔が開口される。側板12・12の前上端部には、第一受圧部材75を挿入するための貫通孔が開口される。下部固定部材10の背板13は下部固定部材10の後部を構成する板状の部材である。背板13の形状は正面視で左右方向にやや長い概ね長方形である。背板13の下端部は底板11の後端部に繋がっている。
中間部材20は本発明に係る第一回転部材の実施の一形態である。中間部材20は、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。中間部材20は、天板21、及び左右の側板22・22を備える。中間部材20は、天板21が側板22・22の上部に配置され、天板21の左右両側から側板22・22が下方に折り曲げられるようにして、開閉装置100の閉状態において正面視略U字状に構成される。中間部材20は、側板22・22の下端部が左右中央側に延出するようにそれぞれ折り曲げられるようにして、下方側の左右中央部が開口する箱状に構成される。中間部材20は、第一スライダ40、第二スライダ50、バネ部材60、ダンパー62等を収容した状態で、第一回動軸71を介して下部固定部材10に回転可能に支持される。側板22・22の後部には、第一回動軸71を挿入するための貫通孔が開口される。側板22・22の前端部には、第二回動軸72を挿入するための貫通孔が開口される。
第一回動軸71は、概ね円柱形状の部材である。第一回動軸71は、中間部材20の側板22・22の後部の貫通孔及び下部固定部材10の側板12・12の後上端部の貫通孔に挿入される。中間部材20は第一回動軸71を介して下部固定部材10に回転可能に連結される。
上部固定部材30は本発明に係る第二回転部材の実施の一形態である。上部固定部材30は、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより形成される。上部固定部材30は、天板31、及び左右の側板32・32を備える。上部固定部材30は、天板31が側板32・32の上部に配置され、天板31の左右両側から側板32・32が下方に折り曲げられるようにして、開閉装置100の閉状態において正面視略コ字状に構成される。上部固定部材30は第二回動軸72を介して中間部材20に回転可能に支持される。上部固定部材30は二つの部材のうちの他方の部材に固定される。側板32・32の前上端部には第二回動軸72を挿入するための貫通孔が開口される。側板32・32の前下端部には第二受圧部材76を取付けるための貫通孔が開口される。
第二回動軸72は、概ね円柱形状の部材である。第二回動軸72は、上部固定部材30の側板32・32の前上端部の貫通孔及び中間部材20の側板12・12の前部の貫通孔に挿入される。上部固定部材30は第二回動軸72を介して中間部材20に回転可能に連結される。
第一受圧部材75は金属材料からなり、ピン状に構成される。第一受圧部材75は、側板12・12の前上端部の貫通孔に挿入されて第一回動軸71よりも前方において下部固定部材10に固定される。第一受圧部材75の第一スライダ40側の面は、曲面で構成され、第一スライダ40の第一カム部41に接触する。なお、第一受圧部材75は、ピン状のものに限定されるものではなく、ブロック状に構成すること及び板状の部材を折り曲げて構成すること等、他の構成とすることもできる。
第二受圧部材76は本発明に係る受圧部材の実施の一形態である。第二受圧部材76は、ピン状に構成される。第二受圧部材76は、側板32・32の前下端部の貫通孔に挿入されて上部固定部材30に固定される。第二受圧部材76の第二スライダ50側の面は、第二スライダ50の第二カム部51と接触する。なお、第二受圧部材76は、ピン状のものに限定されるものではなく、ブロック状に構成すること及び板状の部材を折り曲げて構成すること等、他の構成とすることもできる。
第一スライダ40は樹脂材料からなる。第一スライダ40は、前部に前方に開口する開口部42と後部に底部とを備え、有底筒状に構成される。第一スライダ40は、底部後面に第一カム部41を備える。第一スライダ40は、第一カム部41の後面において、第一受圧部材75に接触するように構成される。第一スライダ40にはバネ部材60の後端部を収容するバネ受け孔が形成されている。第一スライダ40は中間部材20の内部における後部で前後方向に摺動可能に収容される。第一スライダ40は第一受圧部材75に対して接近する方向および離隔する方向に移動可能で第一カム部41が第一受圧部材75に接触するように第一受圧部材75側へ押圧される。第一カム部41と第一受圧部材75との接触部分には、摩耗を抑制するためにグリス等の潤滑剤が塗布されている。
第二スライダ50は樹脂材料からなる。第二スライダ50は後部に後方に開口する開口部52と前部に底部とを備え、有底筒状に構成される。第二スライダ50は、底部前面に第二カム部51を備える。第二スライダ50は、第二カム部51において、第二受圧部材76に接触するように構成される。第二スライダ50にはバネ部材60の前端部を収容するバネ受け孔が形成されている。第二スライダ50は中間部材20の内部における後部で前後方向に摺動可能に収容される。第二スライダ50は第二受圧部材76に対して接近する方向および離隔する方向に移動可能で第二カム部51が第二受圧部材76に接触するように第二受圧部材76側へ押圧される。第二カム部51と第二受圧部材76との接触部分には、摩耗を抑制するために潤滑剤が塗布されている。
回転部材がベース部材に最も近接した状態を回転部材の「閉状態」とする。閉状態は、回転部材のベース部材に対する閉状態からの回転角度θが0°となる状態を指す(図1から図2参照)。また、回転部材がベース部材から離隔した状態を回転部材の「開状態」とする。開状態は、回転角度θが0°<θ<60°の関係を満たす状態を指す(図3から図4参照)。なお、回転部材の閉状態を回転角度θが0°であることに限定されず、回転部材の開状態が回転角度θが0°<θ<60°の関係を満たすことに限定されず、回転部材の閉状態の回転角度θまたは回転部材の開状態の回転角度θについては、仕様や用途等に応じて他の角度に適宜設定することもできる。
図5から図6に示すように、下部固定部材10に対して中間部材20が開いた状態で、且つ、中間部材20に対して上部固定部材30が開いた状態であるリフト状態とすることができる。
バネ部材60は金属製のコイル状のバネで構成される。バネ部材60は、中間部材20の内部において第一スライダ40と第二スライダ50とのバネ受け孔43・53に収容される。バネ部材60の後端部は第一スライダ40に形成されたバネ受け孔43に挿入されてバネ受け孔43の底面に接触する。また、バネ部材60の前端部は第二スライダ50に形成されたバネ受け孔53に挿入されてバネ受け孔53の底面に接触する。
バネ部材60の弾性力により、第一スライダ40は中間部材20の長手方向のうち第一受圧部材75に接近する方向に押圧され、第二スライダ50は中間部材20の長手方向のうち第二受圧部材76に接近する方向に押圧される。
ストッパ61は、背面視略四角形状の金属製の部材であり、下部固定部材10の背板13にビス等によって固定される。ストッパ61は、下部固定部材10の背板13の後方側の面に配置される。ストッパ61の上端は下部固定部材10の背板13の上端よりも上方に位置する。ストッパ61は、開く方向に回転した上部固定部材30の天板31にストッパ61の上端部が接触することによって、上部固定部材30の開く方向への回転を規制する。ストッパ61は、回転部材の回転角度θが60°のときに、ストッパ61の上端部が上部固定部材30に接触するように、設定されている。なお、ストッパ61を設けずに、下部固定部材10の背板13が開く方向に回転した上部固定部材30に接触することによって、上部固定部材30の開く方向への回転を規制する構成としても良いものとする。
ダンパー62は、第一スライダ40及び第二スライダ50のバネ受け孔に収容されている。ダンパー62の本体部は、第一スライダ40の底部に固定され、その先端部が第二回動軸72側に突出する。ダンパー62は、第二スライダ50の底部によって先端部が押圧されたときに反力を発生させる。このため、当該反力により第一スライダ40及び第二スライダ50が移動する速度が小さくなり、ダンパー62による緩衝効果が発生する。ダンパー62は一般的な流体ダンパーで構成される。
回転部材を閉状態とした際には、第一スライダ40の第一カム部41が第一受圧部材75に接触するとともに、第二スライダ50の第二カム部51が第二受圧部材76に接触する。このような状態において、バネ部材60の弾性力により第一スライダ40が押圧されて中間部材20は下部固定部材10に対して開く方向に回転するように押圧される。また、バネ部材60の弾性力により第二スライダ50が押圧されて上部固定部材30は中間部材20に対して閉じる方向に回転するように押圧される。この際、ダンパー62の先端部は第二スライダ50の底部によって押圧され、ダンパー62の本体部側に押し込まれる。
また、回転部材を開状態とした際においても、第一スライダ40の第一カム部41が第一受圧部材75に接触するとともに、第二スライダ50の第二カム部51が第二受圧部材76に接触する。このような状態において、バネ部材60の弾性力により第一スライダ40が押圧されて中間部材20は下部固定部材10に対して開く方向に回転するように押圧される。また、バネ部材60の弾性力により第二スライダ50が押圧されて上部固定部材30は中間部材20に対して閉じる方向に回転するように押圧される。
即ち、第一スライダ40は、回転部材の回転角度θによらず、回転部材の閉状態及び開状態において、第一カム部41が第一受圧部材75に接触しつづけるように第一受圧部材75側に押圧される。回転部材の閉状態及び開状態において、第一スライダ40の第一カム部41が第一受圧部材75に接触するとともに、第二スライダ50の第二カム部51が第二受圧部材76に接触する。バネ部材60の弾性力により、中間部材20は下部固定部材10に対して開く方向に回転するように押圧され、上部固定部材30は中間部材20に対して閉じる方向に回転するように押圧される。
下部固定部材10に対して中間部材20が開いた状態で、且つ、中間部材20に対して上部固定部材30が開いた状態である、回転部材をリフト状態とした際には、第一スライダ40の第一カム部41が第一受圧部材75に接触するとともに、第二スライダ50の第二カム部51が第二受圧部材76に接触する。このような状態において、バネ部材60の弾性力により第一スライダ40が押圧されて中間部材20は下部固定部材10に対して開く方向に回転するように押圧される。また、バネ部材60の弾性力により第二スライダ50が押圧されて上部固定部材30は中間部材20に対して開く方向に回転するように押圧される。この際、ダンパー62の先端部は第二スライダ50の底部によって押圧され、ダンパー62の本体部側に押し込まれる。
図1または図7に示すように、下部固定部材の側板12は孔部14を備え、背板13は左右の挿入片15を備える。孔部14は、上下方向を長手とする貫通孔である。孔部14には挿入片15が挿入される。孔部14は、第一回動軸71を挿入するための貫通孔の下方、且つ、第一受圧部材75を挿入するための貫通孔の後方に形成される。挿入片15は、側板12の上下中途部の縁部から側方に突出するように構成される。挿入片15は孔部14に挿入される。挿入片15は、背面視で上下方向を長手方向とする略長方形状に構成される。挿入片15の厚み方向の長さが孔部14の短手方向の長さよりも若干短く構成される。孔部14に挿入片15が挿入されることによって、背板13が前方または後方に倒れることを防止して、下部固定部材10の形状が保持されている。
孔部14は、三個(複数個)の凸部16・16・16を備える。凸部16は、孔部14の内面から孔部14内に配置される挿入片15側に突出し、孔部14の突出側端部が挿入片15の前面及び後面に接触する。三個の凸部16・16・16のうち一個の凸部16は孔部14の前面の上下略中央部に配置され、二個の凸部16・16は孔部14の後面の上下にそれぞれ配置されて、複数個の凸部16・16・16が挿入片15を前後で挟むように配置される。
以上のように、下部固定部材10における側板12の孔部14の凸部16は、孔部14の内面から背板13の挿入片15側に突出して挿入片15に接触することから、前方または後方に傾斜するように背板13に負荷がかかった際でも、挿入片15の孔部14内での移動が凸部16によって規制されることとなる。例えば、開く方向に回転した上部固定部材30の天板31にストッパ61が接触して後方に傾斜するように下部固定部材10の背板13に負荷がかかった際において、挿入片15の孔部14内での移動が凸部16によって規制されることとなる。
したがって、下部固定部材10の背板13に負荷がかかった際に挿入片15と孔部14の内面とが擦れて異音が生じることを防止することができる。このようにして、部材同士の接触により発生する異音を抑制する。
また以上のように、複数個の凸部16・16・16が挿入片15を前後で挟むように配置されることから、前方及び後方のいずれの方向に傾斜するように背板13に負荷がかかった場合においても、挿入片15の孔部14内での前方及び後方の移動が凸部16によって規制されることとなる。したがって、凸部16が前方のみまたは後方のみに配置されるものと異なり、前方及び後方のいずれの方向に下部固定部材10の背板13に負荷がかかった場合においても挿入片15と孔部14の内面とが擦れて異音が生じることを防止することができる。
また以上のように、三個の凸部16・16・16のうち一個の凸部16は孔部14の前面の上下略中央部に配置され、二個の凸部16・16は孔部14の後面の上下にそれぞれ配置されることから、例えば二個の凸部16で挿入片15を前後で挟むように構成されるものに比べて、凸部16と挿入片15との接触箇所を多くすることができる。このため、前方及び後方に傾斜するように背板13に負荷がかかった際でも、挿入片15の孔部14内での移動が凸部16によってより確実に規制されることとなる。したがって、下部固定部材10の背板13に負荷がかかった際に挿入片15と孔部14の内面とが擦れて異音が生じることを防止することができる。
中間部材20が下部固定部材10に対して閉じる方向に回転、及び、上部固定部材30が中間部材20に対して開く方向に回転するに従って、第一スライダ40及び第二スライダ50が相対的に近接するように移動していく。そして、このように第一スライダ40及び第二スライダ50が相対的に近接するように移動するに従って、バネ部材60は、バネ部材60の軸方向に縮んでいきつつ、バネ部材60の軸方向に対して直交する方向外側に膨らんでいく。
図2、図4、図6、または図8に示すように、第一スライダ40は、テーパ面44を備える。テーパ面44は、開口部42側に行くに従って末広がりとなるように構成される。テーパ面44は、バネ受け孔43の周面の少なくとも一部を構成する。テーパ面44は、バネ部材60が方向外側に膨らんだバネ部材60に接触しないように、バネ受け孔43の空間を広く構成する。テーパ面44は、バネ受け孔43の周面における開口部42の直近部分で構成される。なお、テーパ面44は、バネ受け孔43の周面全体が開口部42側に行くに従って末広がりとなるように構成されても良く、また、バネ受け孔43の軸方向中途部が開口部42側に行くに従って末広がりとなるように構成されても良いものとする。
以上のように第一スライダ40のバネ受け孔43の周面は開口部42側に行くに従って末広がりとなるテーパ面44を備えることから、テーパ面44を備えないものに比べてバネ受け孔43内の空間を広く構成することができる。このため、中間部材20が下部固定部材10に対して閉じる方向に回転し、及び、上部固定部材30が中間部材20に対して開く方向に回転して、第一スライダ40及び第二スライダ50が近接するように移動することによってバネ部材60が縮んで外側に膨らんだ際に、バネ部材60が第一スライダ40のバネ受け孔43の周面に接触することを抑制することができる。したがって、中間部材20が下部固定部材10に対して回転しまた上部固定部材30が中間部材20に対して回転したときに、バネ部材60が第一スライダ40のバネ受け孔43に接触することによって異音が生じることを防止することができる。このようにして、部材同士の接触により発生する異音を抑制する。
また、第一スライダ40のテーパ面44は、開口部42側に行くに従って末広がりとなるように構成されることから、第一スライダ40が移動することによってバネ部材60が収縮して外側に膨らんだ際に、バネ部材60はテーパ面44を滑るように接触することとなる。したがって、中間部材20が下部固定部材10に対して回転しまた上部固定部材30が中間部材20に対して回転したときに、バネ部材60が第一スライダ40のバネ受け孔43に接触することによって異音が生じることを低減させることができる。
図2、図4、図6、または図9に示すように第二スライダ50は、テーパ面54を備える。テーパ面54は、開口部52側(後方)に行くに従って末広がりとなるように構成される。テーパ面54は、バネ受け孔53の周面の少なくとも一部を構成し、バネ受け孔53の空間を広く構成する。テーパ面54は、バネ受け孔53の周面における開口部52の直近部分で構成される。
以上のように第二スライダ50のバネ受け孔53の周面の少なくとも一部は開口部52側に行くに従って末広がりとなるテーパ面54を備えることから、テーパ面54を備えないものに比べてバネ受け孔53内の空間を広く構成することができる。このため、中間部材20が下部固定部材10に対して回転しまた上部固定部材30が中間部材20に対して回転して第二スライダ50が移動することによってバネ部材60が収縮して外側に膨らんだ際に、バネ部材60が第二スライダ50のバネ受け孔53の周面に接触することを抑制することができる。したがって、中間部材20が下部固定部材10に対して回転しまた上部固定部材30が中間部材20に対して回転したときに、バネ部材60が第二スライダ50のバネ受け孔53に接触することによって異音が生じることを防止することができる。
また、第二スライダ50のテーパ面54は、開口部52側に行くに従って末広がりとなるように構成されることから、第一スライダ40が移動することによってバネ部材60が収縮して外側に膨らんだ際に、バネ部材60はテーパ面54を滑るように接触することとなる。したがって、中間部材20が下部固定部材10に対して回転しまた上部固定部材30が中間部材20に対して回転したときに、バネ部材60が第二スライダ50のバネ受け孔53に接触することによって異音が生じることを低減させることができる。
図2、図4、または図6に示すように、第一カム部41は、側面視で略V字状に形成され、底部から第一受圧部材75側に突出するように構成される。第一カム部41は、頂部を有し、第一カム部41の上下中途部に頂部が形成されるように構成される。中間部材20が下部固定部材10に対して開く方向及び閉じる方向への回転動作に伴いバネ部材60により第一スライダ40が押圧されることによって、第一カム部41における第一受圧部材75が接触する部分は、第一回動軸71の軸方向に直交する方向に沿って変遷する。回転部材を閉状態とした際には、第一受圧部材75は、第一カム部41の頂部よりも第一回動軸71側部分に接触している。回転部材が閉状態から開状態となって下部固定部材10に対する中間部材20の回転角度が所定の角度以上となった際に、第一受圧部材75は、第一カム部41の頂部を乗り越えるようにして、第一スライダ40の第一カム部41の頂部よりも第一回動軸71側と反対側部分に接触することとなる。このように、中間部材20が下部固定部材10に対して開く方向及び閉じる方向への回転動作を行った際に、下部固定部材10に対する中間部材20の回転角度が所定の角度となった状態を境界にして、第一受圧部材75は第一カム部41の頂部を乗り越える。
第一受圧部材75が第一カム部41の頂部よりも第一回動軸71側部分に接触している状態では、第一スライダ40は、第一カム部41と第一受圧部材75の接触している部分を支点にして、中間部材20の天板21側と反対側に倒れようとする。第一受圧部材75が第一カム部41の頂部よりも第一回動軸71側と反対側部分に接触している状態では、第一スライダ40は、第一カム部41と第一受圧部材75の接触している部分を支点にして、中間部材20の天板21側に倒れようとする。このように、中間部材20が下部固定部材10に対して開く方向及び閉じる方向への回転動作を行って、第一受圧部材75が第一カム部41の頂部を乗り越える際に、第一スライダ40が倒れようとする方向が反転する。そして、第一スライダ40が倒れようとする方向が反転するときに、第一スライダ40の外面と中間部材20の内面とが接触することによって異音が生じる場合がある。
図8または図10に示すように、第一スライダ40は、二個(複数個)の突出部45を備える。突出部45は、第一スライダ40の開口部42側の端部から第一受圧部材75に対して離間する方向に突出する。突出部45は、第一スライダ40の第二スライダ50側の端部から第二スライダ50側に突出する。突出部45は、板状に構成され、第一スライダ40における側面と上面との境界部分の外面に設けられる。突出部45は、回転部材の開閉動作に伴って第一スライダ40が中間部材20内を移動する際に、第一スライダ40の移動方向に沿って中間部材20の内面に接触する。なお、突出部45の個数及び配置箇所についてはこのような構成に限定されず、仕様等に応じて適宜の構成とすることができる。
以上のように、第一スライダ40の突出部45は、第一受圧部材75に対して離間する方向に突出し、回転部材の開閉動作に伴って第一スライダ40が中間部材20内を移動する際に、第一スライダ40の移動方向に沿って中間部材20の内面に接触する。このように、第一スライダ40の突出部45によって、回転部材の開閉動作に伴って第一スライダ40が中間部材20内を移動する際の、第一スライダ40の中間部材20の内面と接触している部分を第一スライダ40の移動方向に沿って延ばすことができる。このため、第一受圧部材75が第一カム部41の頂部を乗り越える際に、第一カム部41と第一受圧部材75の接触している部分を支点にして第一スライダ40が倒れようとする角度の範囲を狭くすることができる。したがって、第一スライダ40が倒れようとする方向が反転するときに、第一スライダ40の外面と中間部材20の内面とが接触することによって異音が生じることを低減させることができる。このようにして、部材同士の接触により発生する異音を抑制する。
図9または図15に示すように、第二スライダ50は、二個(複数個)の凹部55・55を備える。凹部55は、第二スライダ50の上端部が第二スライダ50の移動方向沿って凹状に形成されて構成される。凹部55は、第二スライダ50の第一スライダ40側の端部に形成される。凹部55は、第二スライダ50における側面と上面との境界部分の外面に設けられる。凹部55は、第一スライダ40の突出部45に対応した形状に構成されて、回転部材の開閉動作に伴って第一スライダ40と第二スライダ50とが移動して近接している状態で、第一スライダ40の突出部45が配置可能に構成される。なお、凹部55の個数及び配置箇所についてはこのような構成に限定されず、仕様等に応じて適宜の構成とすることができる。
以上のように、第二スライダ50の凹部55は、第一スライダ40と第二スライダ50とが移動して近接している状態で、第一スライダ40の突出部45が配置可能に構成されることから、中間部材20が第一スライダ40及び第二スライダ50スライダ部の移動方向側に長く構成されることなく、第一スライダ40が突出部45を備える構成とすることができる。したがって、開閉装置100が大型化することなく、第一スライダ40が突出部45を備える構成とすることができる。
なお、開閉装置100は、下部固定部材10を備えずに、例えばOA機器の本体等の連結対象に第一回動軸71が直接設けられて、OA機器の本体等の連結対象に第一回動軸71を介して中間部材20が回転可能に設けられる構成であってもよいものとする。また開閉装置100は、上部固定部材30を備えずに、例えばOA機器の原稿圧着装置等の連結対象に第二回動軸72が直接設けられて、例えばOA機器の原稿圧着装置等の連結対象が第二回動軸72を介して中間部材に回転可能に設けられる構成であってもよいものとする。
10 下部固定部材
11 底板
12 側板
13 背板
14 孔部
15 挿入片
16 凸部
20 中間部材
30 上部固定部材
40 第一スライダ
41 第一カム部
42 開口部
43 バネ受け孔
44 テーパ面
45 突出部
50 第二スライダ
51 第二カム部
52 開口部
53 バネ受け孔
54 テーパ面
55 突出部
60 バネ部材
71 第一回動軸
72 第二回動軸
75 第一受圧部材
76 第二受圧部材
100 開閉装置

Claims (2)

  1. ベース部材に回転部材が回転可能に設けられ、前記回転部材が前記ベース部材に対して回転することで開閉動作する開閉装置であって、
    バネ部材と、受圧部材と、スライド部材と、を備え、
    前記バネ部材の弾性力により前記受圧部材側へ押圧される前記スライド部材によって、前記回転部材は前記ベース部材に対して開く方向に回転するように押圧されるものであり、
    前記バネ部材は、コイル状のバネであり、
    前記スライド部材は、開口部と底部とを備える有底筒状に構成され、
    前記スライド部材の内部には前記バネ部材を収容するバネ受け孔が形成され、
    前記バネ受け孔の周面は前記開口部側に行くに従って末広がりとなるテーパ面を備え
    前記テーパ面は、前記バネ部材の軸方向において、前記バネ部材の座巻きの終端よりも前記スライド部材の底部側の位置から、前記開口部側に向けて形成される、 開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置を備える電子機器。
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