JP7495307B2 - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
スーパーマーケットや量販店等の店舗において、時間帯によっては顧客によって店舗内(以降「店舗」という)店内が混雑することがある。店舗が混雑すると、商品の決済を行う精算部混雑してレジ待ちが発生してしまうが、混雑状況がつかめないと知らずに入店することもある。また、最近の感染症対策として店舗が混雑している場合は入店を辞退する顧客がいるが、店舗の混雑状況がつかめない状態では入店すべきかを迷うこともある。
本発明が解決しようとする課題は、顧客に店舗の混雑状況を適正に把握させることが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、一または複数の無線タグリーダが接続された情報処理装置であって、前記無線タグリーダが受信した、店内に滞在する顧客が携帯する無線タグを特定する固有情報を記憶部に記憶する記憶手段と、前記記憶部に記憶した前記固有情報の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する算出手段と、算出した前記無線タグの数に基づいて店舗の混雑度を判定する判定手段と、前記判定手段が判定した前記店舗の混雑度を示す情報を表示器に表示可能に出力する出力手段と、前記判定手段が判定した前記混雑度に応じた特典を前記顧客に付与する特典付与手段と、を備え、前記無線タグリーダは、購入する商品の精算部に設置された特定の無線タグリーダを含み、前記記憶手段は、前記無線タグリーダが最初に前記固有情報を受信した時刻を当該固有情報に係る入店時刻として記憶し、前記特定の無線タグリーダが受信した当該固有情報に係る時刻を当該固有情報に係る退店時刻として記憶し、前記算出手段は、前記入店時刻と前記退店時刻に基づいて前記固有情報が示す前記無線タグを携帯する顧客の前記店舗の滞在時間を算出し、前記特典付与手段は、前記算出手段が算出した前記無線タグの数と前記滞在時間に基づいて特典を付与する。
図1は、実施形態の店舗の状況を示す説明図である。 図2は、サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、混雑監視部ポイント管理部を示すメモリマップである。 図4は、混雑マスタの一部を示すメモリマップである。 図5は、混雑マスタの他の一部を示すメモリマップである。 図6は、無線タグ発行装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図7は、無線タグ発行装置の制御処理の流れの一部を示すフローチャートである。 図8は、サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 図9は、サーバの制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図を参照して、実施形態について説明する。実施形態では、店舗に設置された例えば店舗サーバとしてのサーバを情報処理装置の一例として説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態の店舗Sの状況を示す説明図である。店舗Sは、例えば、スーパーマーケットや量販店等の商品を販売する店舗Sである。店舗Sは、入口I、買い物エリアK、バックヤードB、精算エリアE(精算部)の3つのエリア、出口Oを備える。
買い物エリアKは、商品を陳列した棚等が配置され、顧客は買い物エリアKを廻って購入を希望する商品を籠やカートに収納する買い物を行う。買い物エリアKには、1台または複数台の無線タグリーダ5が設置されている。配置された無線タグリーダ5は、買い物エリアKを廻る顧客が携帯する無線タグが発信したタグ情報を受信する。無線タグリーダ5は、買い物エリアKに複数台設置されていることが望ましい。
各エリアに設置されている無線タグリーダ5は、同エリアに位置している無線タグの情報を繰り返し受信することで、当該無線タグがどの商品エリアにどのくらいの時間滞在しているかを把握することができる。
実施形態では、買い物エリアKにおける商品エリア毎に少なくとも1台の無線タグリーダ5が設置されている。商品エリアとは、例えば野菜の分類の商品が集められた野菜エリア、魚の分類の商品が集められた魚エリア、肉の分類の商品が集められた肉エリア、菓子の分類の商品が集められた菓子エリア等の、同じ分類の商品が陳列されているエリアである。無線タグの情報を分析することで、店舗S内におけるどのエリアに、どの時間帯に顧客が集中するか、集中の程度はどの程度か、等を把握して、商品の販売戦略を立てることができ、商品の販売促進につなげることができる。
ここで、無線タグについて説明する。無線タグは、情報の記憶領域として、企業領域と店舗領域と固有領域を有する。企業領域には、店舗Sを運営する企業を特定する企業コードが記憶される。店舗領域には、店舗Sを特定する店舗コードが記憶される。固有領域には、当該無線タグを他の無線タグと区別可能に特定する固有番号(固有情報)が記憶される。無線タグが記憶する企業コードと店舗コードと固有番号を総称してタグ情報という。すなわち、タグ情報には、企業コードと店舗コードと固有番号が含まれる。
また、店舗Sの外部の入口I付近には、無線タグを発行する無線タグ発行装置8が設けられる。無線タグ発行装置8は、店舗Sの入口Iから入店する顧客に対して無線タグを発行する。無線タグ発行装置8は、発行される無線タグ毎に自動発番される固有番号を含むタグ情報を生成して、発行される無線タグにタグ情報を書き込む。なお、無線タグ発行装置8は、発行する無線タグの表面に整理券的な情報を印字するプリンタの機能を兼ねていることが望ましい。情報を印字することで、無線タグに店舗Sに入店する顧客を制限したり許可したりする整理券的な役目を持たせることができる。
また、無線タグ発行装置8は、顧客を特定する顧客コードが記憶された顧客カードを読み取る機能を備える。無線タグ発行装置8は、生成したタグ情報のうちの少なくとも固有情報と、読み取った顧客コードを関連付けて、サーバ1に送信する。
無線タグリーダ5は、店舗Sの入口I付近と、精算エリアEにも設置されている。店舗Sの入口I付近に設けられた無線タグリーダ5である無線タグリーダ51は、入口Iから入店する顧客が無線タグ発行装置8から受け取り携帯する無線タグからタグ情報を受信する。無線タグリーダ51は、タグ情報を受信した時刻を計時して当該タグ情報を計時した時刻とともにサーバ1に送信する。精算エリアEには、無線タグリーダ5である無線タグリーダ52が設けられる。無線タグリーダ52は、精算エリアEにおいて、POS端末3を使用して、購入する商品の商品登録処理と決済処理行っている顧客が携帯する無線タグからタグ情報を受信する。無線タグリーダ52は、タグ情報を受信した時刻を計時して当該タグ情報を計時した時刻とともにサーバ1に送信する。なお、無線タグリーダ51、無線タグリーダ52以外の無線タグリーダ5も、タグ情報を受信した時刻を計時して当該タグ情報を計時した時刻とともにサーバ1に送信する。店舗Sの入口I付近に設けられた無線タグリーダ51が、入店する顧客が携帯する無線タグから万一タグ情報を受信できなかった場合に、無線タグリーダ52を除くその他の無線タグリーダ5が無線タグリーダ51に代わって、ほぼ入店時刻に相当する時刻を計時してサーバ1に送信する。
バックヤードBには、店舗サーバであるサーバ1が設置される。サーバ1は、POS端末3が決済処理した商品の商品情報と決済情報を受信して、当該店舗Sにおける商品の売り上げ管理を行う。サーバ1は、無線タグリーダ5と通信回線L1を介して接続されている。サーバ1は、無線タグリーダ5が受信したタグ情報を通信回線L1を介して取得する。また、サーバ1は、無線タグ発行装置8と通信回線L2を介して接続されている。サーバ1は、通信回線L2を介して、無線タグ発行装置8が送信した固有情報と顧客コードを取得する。
精算エリアEには、1台または複数台のPOS(Point of Sales)端末3が設置されている。POS端末3は、顧客が購入する商品について商品登録処理および決済処理を実行する。POS端末3は、商品登録処理した商品について決済処理を行い、商品情報(商品名、商品の価格、等)と決済情報(合計金額、預かり金額、釣り銭情報、等)をサーバ1に送信する。サーバ1は、POS端末3と通信回線L2を介して接続されている。サーバ1は、通信回線L2を介して、POS端末3から商品情報と決済情報を取得して、売上情報として累積記憶する。
また、店舗Sの入り口付近には、サイネージ等の表示器7が設置される。表示器7は、サーバ1と通信回線L2で接続される。表示器7は、店舗Sに入店する顧客に対し、店内の混雑度を示す情報を表示する。
ここからは、サーバ1のハードウェア構成について説明する。図2は、サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、メモリ部14等を備えている。CPU11は制御主体となる。ROM12は各種プログラムを記憶する。RAM13はプログラムや各種データを展開する。メモリ部14は各種プログラムを記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述するサーバ1の制御処理を実行する。
RAM13は、売上管理部131、混雑監視部132、混雑度記憶部133を備える。売上管理部131は、店舗Sに設置されたすべてのPOS端末3から収集した売上情報を記憶する。混雑監視部132は、店舗Sが顧客等によって混雑しているかを判定するための情報やデータ等を記憶する。混雑監視部132については、図3で後述する。混雑度記憶部133は、店内の混雑の程度を示す混雑度を記憶する。
メモリ部14は、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部14は、制御プログラム部141、混雑マスタ142、顧客マスタ143を有する。制御プログラム部141は、サーバ1を制御するためのプログラムを記憶する。混雑マスタ142は、店内における混雑度を判定するための種々の情報を記憶する。混雑マスタ142については、図4と図5で後述する。顧客マスタ143は、顧客コード毎に、顧客が保有するポイント(特典の一例)の情報を含む顧客の情報を記憶する。
制御部100は、バス15とコントローラ16を介して、表示部21、操作部22と接続する。表示部21は、サーバ1を操作する操作者に向けて情報を表示する。操作部22は、例えばキーボードである。
また、制御部100は、バス15を介して、通信インタフェース(I/F)24と接続している。通信インタフェース24は、通信回線L1を介して、店舗Sに設置された無線タグリーダ5と接続する。また、制御部100は、バス15を介して、通信インタフェース(I/F)25と接続している。通信インタフェース25は、通信回線L2を介して、無線タグ発行装置8、POS端末3、表示器7と接続している。
続いて、混雑監視部132について説明する。図3は、混雑監視部132を示すメモリマップである。混雑監視部132は、固有番号部1321、顧客コード部1322、入店時刻部1323、退店時刻部1324、滞在時間部1325を有する。固有番号部1321は、無線タグ発行装置8が自動発番した、当該無線タグを他の無線タグ特別できるように一意(ユニーク)に特定する固有番号を記憶する。顧客コード部1322は、無線タグ発行装置8が読み取った顧客を特定する顧客コードを、固有番号部1321に記憶された固有番号に対応付けて記憶する。入店時刻部1323は、無線タグリーダ51から取得した、無線タグリーダ51がタグ情報を受信した時刻(入店時刻)を、受信した固有番号に対応して記憶する。無線タグリーダ51からタグ情報を受信しなかった場合、入店時刻部1323は、他の無線タグリーダ5からから取得した、当該無線タグリーダ5がタグ情報を受信した時刻を入店時刻として、受信した固有番号に対応して記憶する。退店時刻部1324は、無線タグリーダ52から取得した、無線タグリーダ52がタグ情報を受信した時刻(退店時刻)を、受信した固有番号に対応して記憶する。滞在時間部1325は、入店時刻部1323に記憶された入店時刻と退店時刻部1324に記憶された退店時刻とから、当該固有番号の無線タグ(すなわち、当該無線タグを携帯する顧客)が店舗Sに滞在した時間を記憶する。
続いて、混雑マスタ142について説明する。図4および図5は、混雑マスタ142を示すメモリマップである。図4は、店内にいる顧客の人数と店内の混雑度の関係を示す。また図4は、混雑度に応じて顧客に還元するポイントを示す。図4において、混雑マスタ142は、人数部1421、混雑度部1422、ポイント還元部1423を有する。
人数部1421は、店舗Sの店内に滞在する顧客の人数の範囲を区分して記憶する。店舗S内の人数は、無線タグリーダ51や無線タグリーダ5(無線タグリーダ52は除く)が受信したタグ情報から求められた異なる固有番号の数(すなわち、店内にある無線タグの数、すなわち店内にいる顧客の数)であるが、所定時間(例えば10分間)における店内にある固有番号の数の平均値である。人数部1421に記憶される人数は、例えば0人~20人、21人~30人、31人~40人、41人~50人、51人以上のように、範囲を決めて区分けされている。
混雑度部1422は、人数に応じた店舗Sの店内の混雑度を記憶する。混雑度部1422は、人数部1421に記憶された人数に対応した混雑度を記憶する。混雑度部1422は、例えば、店舗Sに滞在する顧客が0人~20人に対応して混雑度1を記憶する。また、21人~30人に対応して混雑度2を記憶する。また、31人~40人に対応して混雑度3を記憶する。また、41人~50人に対応して混雑度4を記憶する。また、51人以上に対応して混雑度5を記憶する。混雑度は、混雑度1が最も店内が空いている(混雑度が最も小さい)ことを示し、混雑度2、混雑度3、混雑度4と混雑度が大きくなり、混雑度5が最も店内が混雑している(混雑度が最も大きい)ことを示す。
ポイント還元部1423は、店内の混雑度に応じて顧客に付与するポイント(特典)還元率を記憶する。ポイント還元部1423は、店内の混雑度が小さいほど多くのポイント還元率を記憶し、店内の混雑度が大きいほど少ないポイント還元率を記憶する。例えば、店内が最も空いている混雑度1に対応して、店舗Sでの購入金額の3%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、混雑度2に対応して、購入金額の2.5%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、混雑度3に対応して、購入金額の2%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、混雑度4に対応して、購入金額の1.5%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、混雑度5に対応して、購入金額の1%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。
また図5において、混雑マスタ142は、滞在時間部1424、ポイント還元部1425を有する。滞在時間部1424は、一人の顧客が店内に滞在する滞在時間の範囲を区分して示す。滞在時間は、例えば0分~10分、11分~20分、21分~30分、31分以上のように、範囲を決めて区分けされている。
ポイント還元部1425は、顧客の店内の滞在時間に応じて顧客に付与するポイント(特典)還元率を記憶する。ポイント還元部1425は、店内の滞在時間が短いほど多くのポイント還元率を記憶し、店内の滞在時間が長いほど少ないポイント還元率を記憶する。例えば、滞在時間の範囲が0分~10分の場合、購入金額の2%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、滞在時間の範囲が11分~20分の場合、購入金額の1.5%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、滞在時間の範囲が21分~30分の場合、購入金額の1%をポイントとして還元するポイント還元率が記憶される。また、滞在時間の範囲が31分以上の場合、ポイントは還元されない。
ここからは、無線タグ発行装置8のハードウェア構成について説明する。図6は、無線タグ発行装置8のハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、無線タグ発行装置8は、CPU81、ROM82、RAM83、メモリ部84等を備えている。CPU81は制御主体となる。ROM82は各種プログラムを記憶する。RAM83はプログラムや各種データを展開する。メモリ部84は各種プログラムを記憶する。CPU81、ROM82、RAM83、メモリ部84は、互いにバス85を介して接続されている。CPU81とROM82とRAM83が、制御部800を構成する。すなわち、制御部800は、CPU81がROM82やメモリ部84に記憶されRAM83に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する無線タグ発行装置8の制御処理を実行する。
RAM83は、固有番号管理部831を備える。固有番号管理部831は、無線タグ発行装置8から発行する無線タグに書き込む固有番号を記憶する。制御部800は、固有番号管理部831に記憶されている固有番号にプラス1した固有番号を発生して無線タグに記憶する。
メモリ部84は、HDDやフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部84は、制御プログラム部841を有する。制御プログラム部841は、無線タグ発行装置8を制御するためのプログラムを記憶する。
制御部800は、バス85とコントローラ86を介して、表示部91、操作部92、カード読取部93、印字部94と接続する。表示部91は、無線タグ発行装置8を操作する操作者に向けて情報を表示する。操作部92は、例えばキーボードである。カード読取部93は、顧客が保有している顧客カードから少なくとも顧客を特定する顧客コードを電気的、または磁気的に読み取る。印字部94は、無線タグ発行装置8が発行する無線タグの表面に印字を行う。印字部94は、無線タグの表面に、例えば無線タグが整理券として使用可能な情報(例えば整理番号)を印字する。店舗Sの担当者は、無線タグに印字された整理番号に基づいて、店舗Sへの入場制限を行ったり、入店可能な顧客を確認したりする。
また、制御部800は、バス85を介して、通信インタフェース(I/F)95と接続している。通信インタフェース95は、通信回線L2を介して、サーバ1と接続する。
ここからは、無線タグ発行装置8の制御について説明する。図7は、無線タグ発行装置8の制御処理の流れの一部を示すフローチャートである。図7に示すように、無線タグ発行装置8の制御部800は、カード読取部93が顧客カードから顧客コードを読み取ったかを判断する(S11)。顧客カードから顧客コードを読み取ったと判断した場合には(S11のYes)、制御部800は、固有番号管理部831に記憶されている固有番号に基づいてプラス1した固有番号を発生する(S12)。次に制御部800は、無線タグに、企業コードと店舗コードと発生した固有番号を書き込む(S13)。そして制御部800は、企業コードと店舗コードと固有番号を書き込んだ無線タグに対して、印字部94によって例えば整理券の情報を印字して、当該無線タグを顧客に対して発行する(S14)。なお、無線タグ発行装置8は、図示しないセンサが入口Iから店内に入ろうとする人を検知した場合に、制御部800が自動的に無線タグを発行するようにする。あるいは、無線タグ発行装置8は、無線タグの発行ボタンを備え、顧客によって発行ボタンが操作された場合に、無線タグを発行する。
次に制御部800は、無線タグに書き込んだ固有番号と読み取った顧客コードを関連付けて、サーバ1に送信する(S15)。そして制御部800は、処理を終了してS11に戻る。また、カード読取部93による顧客コードを読み取りではないと判断した場合には(S11のNo)、制御部800は、処理を終了してS11に戻る。
ここからは、サーバ1の機能構成について説明する。図8は、サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100が、ROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従うことで、算出手段101、判定手段102、出力手段103、記憶手段104、特典付与手段105として機能する。
算出手段101は、一または複数の無線タグリーダ5が接続され、無線タグリーダ5が受信した、店内に滞在する顧客が携帯する無線タグを特定する固有番号の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する。具体的には、算出手段101は、無線タグリーダ51または無線タグリーダ5が受信した固有番号の情報を受信して、異なる無線タグを示す固有番号の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する。さらに具体的には、算出手段101は、所定時間毎(例えば10分毎)の店内にある無線タグの数の平均値を無線タグの数として算出する。
判定手段102は、算出した前記無線タグの数に基づいて店舗Sの混雑度を判定する。具体的には、判定手段102は、混雑マスタ142を検索して、算出手段101が算出した無線タグの数を店内に滞在する顧客の数として、当該数が含まれる混雑度を混雑度部1422から取得することで、店舗Sの混雑度を判定する。
出力手段103は、判定手段102が判定した店舗Sの混雑度を示す情報を表示器7に表示可能に出力する。具体的には、出力手段103は、判定手段102が判定した店舗Sの混雑度を視覚的に分かり易く変換した情報(例えば、混雑度1なら1個の星印、混雑度5なら5個の星印)を、表示器7が表示できる情報として、表示器7に出力する。
記憶手段104は、無線タグリーダ52を除く無線タグリーダ5が受信した固有番号を混雑監視部132に記憶するとともに、無線タグリーダ5のうち特定の無線タグリーダ52が受信した固有番号を混雑監視部132から消去する。具体的には、記憶手段104は、無線タグリーダ52を除く無線タグリーダ5(無線タグリーダ51を含む)から受信した固有番号のうち混雑監視部132にまだ記憶されていない固有番号を新たに記憶するとともに、特定の無線タグリーダ5である無線タグリーダ52が受信した固有番号を混雑監視部132から消去する。
算出手段101は、混雑監視部132に記憶されている固有番号の数に基づいて店内に滞ある無線タグの数を算出する。
特典付与手段105は、判定手段102が判定した混雑度に応じたポイントを顧客に付与する。具体的には、特典付与手段105は、判定手段102が判定した混雑度が低い場合は高い還元率でポイントを付与する。特典付与手段105は、判定手段102が判定した混雑度が高い場合は低い還元率でポイントを付与する。
記憶手段104は、無線タグリーダ52以外の無線タグリーダ5(無線タグリーダ51を含む)が最初に固有番号を受信した時刻を当該固有番号の無線タグを携帯する顧客の入店時刻として混雑監視部132に記憶し、無線タグリーダ52が受信した当該固有番号に係る時刻を当該固有番号の無線タグを携帯した顧客の退店時刻として混雑監視部132に記憶する。算出手段101は、記憶した入店時刻と退店時刻に基づいて固有番号が示す無線タグを携帯する顧客の店舗S内の滞在時間を算出し、特典付与手段105は、算出手段101が算出した無線タグの数と滞在時間に基づいてポイントを付与する。
ここからは、サーバ1の制御について説明する。図9は、サーバ1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、サーバ1の制御部100は、無線タグ発行装置8から、固有番号と顧客コードを受信したかを判断する(S21)。固有番号と顧客コードを受信したと判断した場合には(S21のYes)、記憶手段104は、受信した固有番号を固有番号部1321に記憶するとともに、顧客コードを固有番号部1321に記憶した固有番号に対応付けて顧客コード部1322に記憶する(S22)。そして制御部100は、処理を終了してS11に戻る。
また、無線タグ発行装置8からの固有番号と顧客コードの受信ではないと判断した場合には(S21のNo)、制御部100は、無線タグリーダ5からタグ情報を受信したかを判断する(S31)。タグ情報の受信ではないと判断した場合には(S31のNo)、前回混雑度を判定してから所定時間(例えば10分)が経過したかを判断する(S32)。所定時間が経過したと判断した場合には(S32のYes)、算出手段101は、固有番号部1321に記憶されている固有番号の数(すなわち、店内にある無線タグの数)を算出する(S33)。そして判定手段102は、算出手段101が算出した固有番号の数に基づいて混雑マスタ142を参照して、固有番号部1321に記憶されている固有番号の数が人数部1421のどの範囲に含まれるかによって、当該固有番号の数に対する店内の混雑度を判定する(S34)。例えば固有番号部1321に記憶されている固有番号の数が25個の場合、21人~30人に含まれるため、混雑度2と判定する。そして制御部100は、判定した混雑度を混雑度記憶部133に記憶する(S35)。そして出力手段103は、混雑度記憶部133に記憶した混雑度に対応した混雑情報(例えば混雑度に応じた星の数)を表示器7に送信(出力)する(S36)。そして制御部100は、処理を終了してS11に戻る。なお、所定時間は経過していないと判断した場合には(S32のNo)、制御部100は、処理を終了してS11に戻る。
混雑情報を受信した表示器7は、受信した混雑情報に対応した、店内の混雑度を示す情報(例えば星の数)を表示する。顧客は、表示器7に表示された店内の混雑度を示す情報を見て、現在の店内の混雑状況をリアルタイムで確認することができる。
また、無線タグリーダ5からタグ情報を受信したと判断した場合には(S31のYes)、制御部100は、当該タグ情報と時刻を受信したのが無線タグリーダ52であるかを判断する(S41)。タグ情報を受信したのが無線タグリーダ52ではないと判断した場合には(S41のNo)、制御部100は、当該タグ情報に含まれる固有番号に基づいて混雑監視部132を検索し、当該固有番号に対する入店時刻がすでに入店時刻部1323に記憶されているかを判断する(S42)。まだ入店時刻が記憶されていない場合には(S42のNo)、制御部100は、受信した時刻を入店時刻として入店時刻部1323に記憶する(S43)。そして制御部100は、処理を終了してS11に戻る。また、すでに入店時刻が記憶されていると判断した場合には(S42のYes)、制御部100は、処理を終了してS11に戻る。
また、S41において、無線タグリーダ52からタグ情報と時刻を受信したと判断した場合には(S41のYes)、制御部100は、受信した時刻を退店時刻部1324に記憶する(S44)。そして制御部100は、入店時刻部1323に記憶された入店時刻と退店時刻部1324に記憶された退店時刻とから、受信したタグ情報を発信した無線タグの店内の滞在時間(すなわち、当該無線タグを携帯する顧客の店内の滞在時間)を算出して、滞在時間部1325に記憶する(S45)。
次に特典付与手段105は、S35で記憶した混雑度に基づいて混雑マスタ142を参照してポイント還元部1423から抽出した還元率と、S45で算出した滞在時間に基づいて混雑マスタ142を参照してポイント還元部1425から抽出した還元率を加算した還元率で、商品の購入金額に対応したポイントを算出して、顧客コードで特定される顧客に対してポイントを付与する(S46)。具体的には、特典付与手段105は、顧客の購入金額に対して還元率を適用して算出したポイントを、顧客マスタ143に記憶されている当該顧客のポイントに加算することで、ポイントを顧客に付与する。そして制御部100は、混雑監視部132に記憶されている、当該固有番号に対応したすべてのデータを消去する(S47)。そして制御部100は、処理を終了してS11に戻る。無線タグ発行装置8から発行された無線タグは、POS端末3で決済を行った際に回収する。決済が終了した顧客は、出口Oから店舗Sを出る。
以上説明したように、実施形態のサーバ1は、一または複数の無線タグリーダ5が接続され、無線タグリーダ5が受信した、店内に滞在する顧客が携帯する無線タグを特定する固有番号の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する算出手段101と、算出した無線タグの数に基づいて店舗Sの混雑度を判定する判定手段102と、判定手段102が判定した店舗Sの混雑度を示す情報を表示器7に表示可能に出力する出力手段103と、を備える。
このようなサーバ1は、判定した店舗Sの混雑度を示す情報を表示器7に表示可能に出力する。そのため、顧客に店舗Sの混雑状況を適正に把握させることが可能となる。また、無線タグの固有番号を利用して店舗Sの混雑度を判定するため、カメラで店内を撮像して、撮像された人数によって店舗Sの混雑度を判定するより簡単な構造で店舗全体の混雑度を正確に判定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施形態では、店舗Sの混雑度を示す情報として、店舗Sの混雑度が視覚的に認識可能な例えば星の数を混雑度に応じて変更させる情報を出力するようにした。しかしながらこれに限らず、星の数以外の表示を表示器7に表示させてもよい。また、例えば、同時に現在の還元率を同時に表示させる情報を出力するようにしてもよい。
また、実施形態では、無線タグリーダ51と複数台の無線タグリーダ5を用いて説明した。しかしながらこれに限らず、無線タグリーダ51と無線タグリーダ52のみを用いてもよい。
また、実施形態では、特典付与手段105は、算出手段101が算出した無線タグの数と滞在時間に基づいてポイントを付与するようにした。しかしながらこれに限らず、特典付与手段105は、算出手段101が算出した無線タグの数のみに基づいてポイントを付与するようにしてもよい。この場合、顧客の滞在時間はポイント付与の対象とならない。
なお、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムを、ROM12等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 サーバ
3 POS端末
5 無線タグリーダ
7 表示器
8 無線タグ発行装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 メモリ部
51 無線タグリーダ
52 無線タグリーダ
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 メモリ部
93 カード読取部
94 印字部
100 制御部
101 算出手段
102 判定手段
103 出力手段
104 記憶手段
105 特典付与手段
132 混雑監視部
1321 固有番号部
1322 顧客コード部
1323 入店時刻部
1324 退店時刻部
1325 滞在時間部
133 混雑度記憶部
142 混雑マスタ
1421 人数部
1422 混雑度部
1423 ポイント還元部
1424 滞在時間部
1425 ポイント還元部
143 顧客マスタ
800 制御部
831 固有番号管理部
S 店舗
特開2016-126654号公報

Claims (3)

  1. 一または複数の無線タグリーダが接続された情報処理装置であって、
    記無線タグリーダが受信した、店内に滞在する顧客が携帯する無線タグを特定する固有情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記記憶部に記憶した前記固有情報の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する算出手段と、
    算出した前記無線タグの数に基づいて店舗の混雑度を判定する判定手段と、
    前記判定手段が判定した前記店舗の混雑度を示す情報を表示器に表示可能に出力する出力手段と、
    前記判定手段が判定した前記混雑度に応じた特典を前記顧客に付与する特典付与手段と、
    を備え、
    前記無線タグリーダは、購入する商品の精算部に設置された特定の無線タグリーダを含み、
    前記記憶手段は、前記無線タグリーダが最初に前記固有情報を受信した時刻を当該固有情報に係る入店時刻として記憶し、前記特定の無線タグリーダが受信した当該固有情報に係る時刻を当該固有情報に係る退店時刻として記憶し、
    前記算出手段は、前記入店時刻と前記退店時刻に基づいて前記固有情報が示す前記無線タグを携帯する顧客の前記店舗の滞在時間を算出し、
    前記特典付与手段は、前記算出手段が算出した前記無線タグの数と前記滞在時間に基づいて特典を付与する、
    報処理装置。
  2. 記特定の無線タグリーダが受信する固有情報は、前記精算部で精算を行う顧客が携帯する無線タグを他の無線タグと区別して一意に特定する固有番号であり、前記記憶手段は、前記特定の無線タグリーダが受信した前記固有情報を前記記憶部から消去する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 一または複数の無線タグリーダが接続された情報処理装置としてのコンピュータを、
    前記無線タグリーダが受信した、店内に滞在する顧客が携帯する無線タグを特定する固有情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記記憶部に記憶した前記固有情報の数に基づいて、店内にある無線タグの数を算出する算出手段と、
    算出した前記無線タグの数に基づいて店舗の混雑度を判定する判定手段と、
    前記判定手段が判定した前記店舗の混雑度を示す情報を表示器に表示可能に出力する出力手段と、
    前記判定手段が判定した前記混雑度に応じた特典を前記顧客に付与する特典付与手段と、
    して機能させ、
    前記無線タグリーダは、購入する商品の精算部に設置された特定の無線タグリーダを含み、
    前記記憶手段は、前記無線タグリーダが最初に前記固有情報を受信した時刻を当該固有情報に係る入店時刻として記憶し、前記特定の無線タグリーダが受信した当該固有情報に係る時刻を当該固有情報に係る退店時刻として記憶し、
    前記算出手段は、前記入店時刻と前記退店時刻に基づいて前記固有情報が示す前記無線タグを携帯する顧客の前記店舗の滞在時間を算出し、
    前記特典付与手段は、前記算出手段が算出した前記無線タグの数と前記滞在時間に基づいて特典を付与する、
    ログラム。
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