JP2022008075A - 情報処理システム、情報処理方法、および、プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図る情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムである価格提示システム1は、利用者が所持する利用者端末3と、利用者端末と通信可能なアプリケーションサーバ5と、決済代行サーバ7とが、ネットワークNWを介して通信可能である。利用者端末は、商品から商品情報及び商品の有効期限に関する期限情報を取得する取得部と、アプリケーションサーバから取得した商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部とを有する。アプリケーションサーバは、利用者端末から取得した商品情報及び期限情報に基づいて商品の提供価格を決定する価格決定部と、価格決定部により決定された商品の提供価格を含む情報を利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、および、プログラムに関する。
従来、例えば小売業では、顧客にお買得感を与えて購買意欲を高めることを目的として、マークダウン(値下げ)のためのラベル(マークダウンラベル)を商品に貼り付けることが行われている。このマークダウンラベルを発行するように構成されたプリンタが種々提案されている。
例えば、定価の値段データと定価よりも安い値段データとの複数の値段データを印字することを判断する判断手段と、当該判断手段が複数の値段データを印字すると判断した場合には、当該定価の値段データの近傍に通常価格である旨の表記を行う表記手段と、を備えたプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-016414号公報
マークダウンを行う際、例えばスーパーマーケット等の小売業の店舗スタッフは、各商品の賞味期限を目視で確認し、自店舗のルールで決められた賞味期限の近いマークダウン対象商品に対してマークダウンラベルを発行し、貼り付ける業務(マークダウン業務)を行う。マークダウンを行う頻度は一日に数回の場合もあることから、マークダウン業務に掛かる作業時間は多大である。また、マークダウン業務は夕方や夜の時間帯に行われることが多いため、店舗スタッフに対する負荷が高い。
その一方で、マークダウン業務を行わない場合、値下げ価格が消費者に伝わらないため、賞味期限が近い商品が売れ残ることになり、最終的には、食品ロスにも繋がる。そのため、店舗ではマークダウン業務を無くすことはできないのが現状である。
そこで、本発明は、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることを目的とする。
本発明のある態様は、利用者が所持する利用者端末と、前記利用者端末と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムであって、前記利用者端末は、商品から商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報を取得する取得部と、前記サーバから取得した前記商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有し、前記サーバは、前記利用者端末から取得した前記商品情報及び前記期限情報に基づいて前記商品の提供価格を決定する価格決定部と、前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有する、情報処理システムである。
本発明のある態様によれば、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることができる。
第1の実施形態の価格提示システムのシステム構成を概略的に示す図である。 利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 第1の実施形態の価格提示システムの各装置の内部構成を示すブロック図である。 利用者データベースのデータ構成例を示す図である。 購入実績データベースのデータ構成例を示す図である。 第1の実施形態の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第1の実施形態の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の価格提示システムにおいて、利用者端末の店舗アプリケーションの画面例を示す図である。 第2の実施形態の利用者データベースのデータ構成例を示す図である。 第3の実施形態の価格提示システムの仕組みを説明する図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいて発行されるラベルを例示する図である。 実施形態の変形例において利用者端末の店舗アプリケーションの画面例を示す図である。 実施形態の変形例において利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 実施形態の変形例において利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 実施形態の変形例において、利用者端末の店舗アプリケーションの画面例を示す図である。 実施形態の変形例において、利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 実施形態の変形例において利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 実施形態の変形例に係る価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 実施形態の変形例において利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す。 実施形態の変形例に係る利用者データベースのデータ構成例を示す図である。 実施形態の変形例に係るアレルゲンデータベースのデータ構成例を示す図である。 実施形態の変形例に係る価格提示システムのシステム構成を概略的に示す図である。 実施形態の変形例に係る価格提示システムにおいてマークダウンコードの表示例を示す図である。
本開示において、商品の「商品情報」とは、商品を特定する情報である。例えば、商品名称、商品コード、商品ID、商品型式等は、商品情報の一例である。商品IDは、商品を特定する識別情報である。
本開示において、商品の「期限情報」とは、利用者が当該商品を使用可能、賞味可能、又は、消費可能であるか否かの指標を示す有効期限に関する情報である。有効期限の例としては、使用期限、賞味期限、消費期限、品質保証期限等が挙げられる。
本開示において、商品の「基準価格」とは、店舗において値下げ等の価格変更を行う前の基準となる商品の価格を意味する。以下の説明において、通常価格は、基準価格の一例である。
本開示において、商品から商品情報及び期限情報を取得する方法を限定せず、様々な方法を採ることができる。
例えば、商品情報及び期限情報に対応するコード情報が商品に表示されている場合には、当該コード情報を読み取ることで商品情報及び期限情報を取得することができる。また、商品情報及び期限情報に対応する文字情報(ヒューマンリーダブル文字)が商品に表示されている場合には、当該文字情報を含む画像を撮像し、当該画像から画像認識技術によって文字情報を取得することもできる。ここで、商品にコード情報又は文字情報が表示されている態様として、コード情報又は文字情報が商品の外装品に印刷されている態様や、コード情報又は文字情報が印字されているラベル等の印字媒体が商品自体、若しくは商品の外装品に貼付されている態様等が含まれる。コード情報は、1次元コード(バーコード)でも2次元コードでもよい。
なお、以下では、商品に表示されているバーコードを読み取ることにより商品情報及び期限情報を取得する場合を例として説明する。
(1)第1の実施形態
以下、情報処理システムの一例である価格提示システムについて説明する。
価格提示システムは、店舗の利用者が所持する利用者端末に、利用者への商品の価格(提供価格)を提示するように構成される。
利用者端末には、アプリケーションサーバと通信可能な店舗アプリケーションが実装される。店舗アプリケーションは、商品に表示されているコード情報から商品の商品ID等の商品情報と賞味期限等の期限情報を取得し、アプリケーションサーバに通知する。アプリケーションサーバは、店舗アプリケーションから取得した情報に基づいて、利用者に対する商品の提供価格を決定して店舗アプリケーションに通知する。店舗アプリケーションは、アプリケーションサーバによって通知された商品の提供価格を利用者端末の表示部に表示させることで、利用者に提供価格が提示される。
この仕組みでは、利用者に提示される提供価格は、商品の賞味期限等を考慮してアプリケーションサーバによって決定され、利用者に提示される。そのため、店舗スタッフがマークダウン業務から解放されることになり、店舗の業務の効率化を図ることが可能となる。
(1-1)システム構成
図1を参照して、本実施形態の価格提示システム1のシステム構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の価格提示システム1は、店舗で買い物を行う利用者CTが所持する利用者端末3と、アプリケーションサーバ5と、決済代行サーバ7とを含み、利用者CTに店舗内の商品の価格を提示可能とするように構成される。本実施形態の例では、店舗は、商品として賞味期限を有する食品等を扱うスーパーマーケット等の小売業である。
利用者端末3には、店舗で買い物を行うときに当該店舗内の商品の価格を利用者CTに提示するための店舗アプリケーションがインストールされている。利用者端末3は、ネットワークNWを介してアプリケーションサーバ5と通信可能である。ネットワークNWは、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。
アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションからの問合せ、又は要求に応じて、所定の処理を行い、処理結果を店舗アプリケーションに返すように構成される。所定の処理は、例えば、店舗アプリケーションが商品から取得した商品情報や賞味期限等の期限情報に基づいて、利用者に対して提供される値下げ価格(提供価格の一例)を決定する処理等である。
決済代行サーバ7は、ネットワークNWを介してアプリケーションサーバ5と通信可能であり、店舗内の利用者CTの商品の決済を代行するサービスを提供する。利用者CTが店舗アプリケーションを介して商品の決済を行わない場合、本実施形態の価格提示システム1には、決済代行サーバ7は必要ない。
(1-2)店舗アプリケーションの利用方法
次に、図2および図3を参照して、利用者端末3の店舗アプリケーションの利用方法について説明する。図2および図3は、利用者端末3の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。
店舗アプリケーションを実行することで利用者は、店舗内の各商品の通常価格と値下げ価格とを確認でき、自身が選択した商品の決済を行うことができる。図2の画面G1~G3は、利用者が商品の価格を確認し、購入予定リスト(カゴ)に商品を追加する場合の店舗アプリケーションの利用方法を示している。
利用者が利用者端末3において店舗アプリケーションを起動すると、図2の画面G1に示すように、利用者端末3に備わる撮像機能が連動し、撮像された画像がウィンドウw1に表示される。画面G1では、利用者が商品Pを店舗の棚から手に取り、商品Pに表示されているコード情報C1が見えるようにした商品Pの画像がウィンドウw1に含まれる。商品Pのコード情報C1をウィンドウw1に表示させる(つまり、利用者がスキャン操作を行う)ことで、店舗アプリケーションは、コード情報C1の読み取り(スキャン)を行う。ウィンドウw1内に複数のコード情報が表示される場合に、目的とするコード情報を確実に読み取らせることができるように、利用者端末3の撮像機能は、ウィンドウw1内にスキャン領域100を表示させる機能を含むことが好ましい。その場合、ウィンドウw1内の複数のコード情報のうちスキャン領域100内に表示されたコード情報C1のみが読み取られる。
例えばコード情報C1には、対応する商品Pの商品ID(商品情報の一例)と賞味期限の情報(賞味期限情報;期限情報の一例)が含まれる。商品IDと賞味期限情報が含まれる限り、コード情報C1のコード形式は問わないが、バーコード(1次元コード)とする場合には、例えばGS1-128等のCODE128を採用することができる。CODE128は、アスキーコード128文字を全てバーコード化できるため、商品IDと賞味期限情報を含むように構成することができる。
なお、GS1-128を含むラベルを店舗内の各商品に貼付するために、物流センターで貼付ロボット等を利用したラベルの一括自動貼り付けを行ってもよく、また、店舗での総菜等の製造時においてGS1-128を含む計量ラベルの貼り付けを行ってもよい。それによって、賞味期限情報が含まれないコード(例えば、JAN13等)が商品自体に印刷されている商品についても、賞味期限情報を含むGS1-128が印字されたラベルを貼り付けることができる。
店舗アプリケーションは、コード情報C1が読み取ると、コード情報C1に含まれる商品IDおよび賞味期限情報を含む、利用者への商品Pの値下げ価格の問合せをアプリケーションサーバ5に送信し、アプリケーションサーバ5から商品Pの通常価格と値下げ価格の情報を取得して表示する。画面G1に続いて表示される画面G2のウィンドウw2には、商品IDに対応する商品名称(「ヨーグルトB 500ml」)と、通常価格(「300円」)、値下げ価格(「250円」)、および、賞味期限(「2020年9月13日」)の情報が含まれる。なお、コード情報C1が読み取られた商品Pが値下げ対象の商品でない場合には、当該商品が値下げ対象でないことを表示したり、当該商品が値下げ対象となる予定の日付等を表示したりしてもよい。ウィンドウw2には、値下げ価格と通常価格からの値引き率(あるいは変動率)の情報を含めてもよい。値下げ価格に加えて、通常価格や値引き率の情報を表示することで、利用者に対して商品の値引きを訴求しやすくなる。
店舗アプリケーションは、値下げ価格を画面に表示するだけでなく、動画による表示出力や音声出力等によって利用者に通知するようにしてもよい。値下げ対象の商品に対する値下げ価格や値引き率等の情報は、例えば拡張現実(AR:Augmented Reality)等を用いて表示してもよい。例えば、画面G2に表示されている商品の画像に重ねて値下げ価格や値引き率の情報をAR表示させることができる。AR等を用いて値下げ価格や値引き率の情報を表示することで、利用者に対して値下げをより効果的に訴求することができる。
なお、店舗アプリケーションは、利用者がスキャン操作を行った商品の賞味期限よりも近い賞味期限の商品が店舗にある場合には、当該商品の値下げ価格(つまり、スキャン操作を行った商品よりもさらに低い値下げ価格)や、当該商品の位置(例えば棚の位置)、当該商品の在庫数等の当該商品に関する情報を表示してもよい。また、店舗アプリケーションは、例えば、賞味期限が近い商品(牛乳など)を複数個(例えば2個)購入した場合の値引き価格を表示したり、賞味期限が近い異なる商品の組合せを購入した場合の値引き価格を表示したりしてもよい。それによって、利用者に対して商品を購入する契機を与えることもできる。
ウィンドウw2内に表示される値下げ価格は、商品Pのコード情報C1が読み取られる度に当該コード情報C1に含まれる賞味期限が反映されたものとなる。そのため、店舗スタッフは、店舗内の各商品に対するマークダウン業務から解放される。
利用者は、ウィンドウw2に含まれる情報を見て、購入予定リスト(カゴ)に商品Pを追加するか否かの選択を行うことができる。商品Pを購入予定リストに追加する場合には、利用者が画面G2に表示されているボタンb1(「カゴに入れる」;第1操作部の一例)を操作することで画面G3が表示され、商品Pが購入予定リストに追加されたことが利用者に通知される(ウィンドウw3)。その場合、利用者は、手に取った商品Pを店舗の実際のカゴ又は買い物カートの中に入れる。
図3の画面G4~G6は、利用者が購入予定リストを確認し、商品の決済を行う場合の店舗アプリケーションの利用方法を示している。
利用者は、商品の値下げ価格を確認して購入予定リストに追加した後(つまり、画面G1~G3を繰り返し表示させた後)、決済を行う場合には、画面G4においてボタンb2(「カゴの中を見る」)を操作し、購入予定リストBLを含む画面G5を表示させる。購入予定リストBLには、それまでに追加された商品の一覧(各商品の商品名称、数量、価格等)と価格の合計金額とが含まれる。購入予定リストBLに表示される商品の価格は、当該商品が値下げ対象商品である場合には値下げ価格であり、値下げ対象商品でない場合には通常価格である。
図示しないが、利用者は、例えば予算オーバーのため購入予定リストBLから特定の商品の購入を中止する場合には、当該商品を購入予定リストBLから削除する操作を行うことができる。その場合、利用者は、店舗のカゴ又は買い物カートの中から購入を中止する商品を店舗の棚に戻す。
画面G5において、購入予定リストBLが確定した場合、利用者がボタンb3(決済ボタン;第2操作部の一例)を操作することで、店舗アプリケーションは、アプリケーションサーバ5に対して決済要求(又は決済指示)を行い、後述するようにネットワーク上で決済処理が完了する。決済処理が完了すると、店舗アプリケーションは、決済済コードとしてコード情報C2を含む画面G6を表示する。決済済コードは、商品の決済が完了したことを示しており、決済を特定する決済ID(後述する)を含む。ここでは、決済済コードとして2次元コードの例を示しているが、バーコード等であってもよい。
決済済コードは、カゴの中の商品の決済が完了したことを店舗又は店舗スタッフに対して通知するために利用される。
例えば、決済済コードを店舗スタッフに見せることで利用者が店舗を退出ことができるように構成してもよいし、決済済コードを店舗内の所定の装置に読み取らせることで店舗を退出できるようにゲートが開くように構成してもよい。その場合、利用者はレジ待ちの列に並ぶ必要がなく、店舗のレジスタッフが商品の決済を行う必要がないため、利用者と店舗の双方に利点がある。
店舗のレジスタッフがスキャナ等で決済済コードを読み取ることで利用者がレジを通過できるように構成してもよい。その場合でも、店舗のレジスタッフがカゴの中の個々の商品のコード情報を読み取る作業を行う必要がなく、また、利用者は短時間でレジを通過できるため、利用者と店舗の双方に利点がある。
(1-3)システム内の各装置の構成
次に、図4を参照して、本実施形態の価格提示システム1内の各装置の構成について説明する。図4は、本実施形態の価格提示システム1において利用者端末3およびアプリケーションサーバ5の内部構成を含むブロック図である。
(1-3-1)利用者端末3
図4に示すように、利用者端末3は、制御部31、ストレージ32、操作入力部33、表示部34、撮像部35、コードリーダ36、および、通信部37を備える。利用者端末3は、スマートフォン、タブレット型端末、スマートウォッチ、その他ウェアラブル装置等であってもよい
制御部31は、マイクロプロセッサを主体として構成され、利用者端末3全体を制御する。例えば、制御部31に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ32に記録されている店舗アプリケーションのプログラムをロードして実行し、その実行結果を表示部34に表示する。
ストレージ32は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSD(Solid State Drive)であってもよい。ストレージ32は、店舗アプリケーションのプログラムのほか、店舗アプリケーションを実行することで作成されたデータ、ファイル等を記憶する。
店舗アプリケーションを実行することで、制御部31は、以下の機能を実現する。
(1-i)例えば商品に表示されているコード情報等から当該商品の商品情報や賞味期限情報等を取得する機能
(1-ii)利用者に対する商品の値下げ価格の情報に対する価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する(つまり、商品の値下げ価格の情報を要求する)機能
(1-iii)商品の値下げ価格の情報をアプリケーションサーバ5から受信(取得し)し、取得した商品の値下げ価格の情報を表示部34に表示させる表示制御部としての機能
なお、表示制御部は、値下げ価格の情報に限られず、店舗アプリケーションを実行することで様々な情報を表示部34に表示させる機能を有する。
また、制御部31は、商品の値下げ価格の情報を表示部34に表示させることに代えて、あるいは、表示部34に表示させるとともに、商品の値下げ価格を音声出力する機能を備えてもよい。その場合は、利用者端末3は、音声処理部およびスピーカを備える。
操作入力部33は、例えば、利用者端末3の表示パネルに設けられたタッチパネル型入力デバイスである。操作入力部33は、表示パネルに対する操作入力を店舗アプリケーションに通知する。
表示部34は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネルを含み、店舗アプリケーションの実行結果を表示する。また、表示部34は、撮像部35によって生成されるデジタル画像信号を表示する。
撮像部35は、例えば、光学レンズと、光学レンズからの入射光を電気信号に変換する撮像素子(イメージセンサ)と、を有し、デジタル画像を逐次生成し、表示部34に出力する。
コードリーダ36は、撮像部35によって生成される画像信号に含まれるコード情報等を解析して、例えばコード情報からデータ(つまり、商品ID等の商品情報や賞味期限情報)を抽出(取得)する。
通信部37は、アプリケーションサーバ5との間で通信を行うための通信インタフェースである。
(1-3-2)アプリケーションサーバ5
図4に示すように、アプリケーションサーバ5は、制御部51、ストレージ52、および、通信部53を備える。
制御部51は、マイクロプロセッサを主体として構成され、アプリケーションサーバ5全体を制御する。例えば、制御部51に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ52に記録されているサーバプログラムをロードして実行する。
ストレージ52は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置であり、サーバプログラムのほか、利用者データベース(利用者DB)および購入実績データベース(購入実績DB)を記憶する。利用者データベースおよび購入実績データベースは、サーバプログラムを実行するときに、適宜、制御部51からアクセスされる。利用者データベースおよび購入実績データベースについては、後で例示により説明する。
図示しないが、ストレージ52は、店舗で販売される各商品の通常価格のデータ(つまり、各商品IDに対応する通常価格のデータ)を記憶している。通常価格のデータは、値下げ価格を決定するときに制御部51によって参照される。
通信部53は、利用者端末3および決済代行サーバ7との間で通信を行うための通信インタフェースである。
図5に、利用者データベースの構成例を示す。
図5に例示する利用者データベースの各レコードは、「利用者ID」、「利用者名称」、「決済手段」の各フィールドの値を含む。ここで、「利用者ID」フィールドの値は、利用者に割り当てられる識別情報である。「利用者名称」フィールドの値は、利用者が店舗アプリケーションを利用者端末3にインストールするタイミングで、利用者の操作入力に基づいて取得され、利用者データベースに記録される。「決済手段」フィールドの値は、利用者が店舗アプリケーションを利用者端末3にインストールするタイミング、又は、インストール後の任意のタイミングで、利用者の操作入力に基づいて取得され、利用者データベースに記録あるいは更新される。
「決済手段」フィールドの値は、利用者に対して商品の決済を行うのに必要なデータであり、例えば、クレジットカード番号の情報、及び/又は、電子マネーに関連する情報(プリペイド番号等)である。「決済手段」フィールドの値は、利用者IDに対応する利用者が決済を行うときに決済代行サーバ7に提供される。
図6に、購入実績データベースの構成例を示す。
図6に例示する購入実績データベースの各レコードは、「利用者ID」、「決済ID」、「決済発生日時」、および、「購入内容」の各フィールドの値を含む。ここで、「決済ID」フィールドの値は、対応する利用者の個々の決済ごとに一意に割り当てられるデータである。「決済発生日時」フィールドの値は、決済IDによって特定される決済が発生した日時を示す。
「購入内容」フィールドは、「商品ID」、「商品名称」、「価格」、および、「個数」の各サブフィールドを含む。各サブフィールドの値は、決済IDによって特定される決済の対象となる購入内容の詳細のデータを示す。
なお、店舗のPOS(図示せず)は、購入実績データベースからデータを読み出すことで、店舗アプリケーションを利用した売上データと、店舗アプリケーションを利用せずに決済された売上げデータとを集計することができる。
サーバプログラムを実行することで、制御部51は、価格決定部511、価格情報提供部512および決済処理部513の機能を実現する。
価格決定部511は、利用者端末3の店舗アプリケーションによって取得された商品ID及び賞味期限情報のうち少なくともいずれかの情報に基づいて商品の通常価格を変更することで、値下げ価格を決定する機能である。例えば、商品の売れ残りを無くすために、賞味期限に近ければ近いほど値下げ価格が低くなるようにする。一部の商品を賞味期限に関わらず値下げしてもよく、その場合には、商品IDのみに基づいて値下げ価格が決定される。
価格決定部511は、好ましくは、所定のアルゴリズムを用いて価格を算出する。アルゴリズムを用いた商品の値下げ価格の算出は、商品の賞味期限だけでなく、気候や立地、在庫状況、過去の販売履歴などのさまざまな情報を考慮して行われる。このようなアルゴリズムでは、人工知能を利用することもできる。
商品の値下げ価格の決定は様々な観点から行うことができる。
例えば、価格決定部511は、商品ID、賞味期限情報、及び利用者に関する情報のうち少なくとも一つに基づいて、商品の値下げ価格を決定してもよい。それによって、利用者の属性に応じて柔軟に値下げ価格を決定することができる。
ここで、利用者に関する情報は、例えば、利用者の年令、性別、住所等の情報である。店舗アプリケーションは、例えば利用者の入力操作によって利用者に関する情報を取得し、取得した利用者に関する情報をアプリケーションサーバ5に送信する。アプリケーションサーバ5は、受信した利用者に関する情報を例えば利用者データベースに記録する。
例えば、利用者に関する情報が示す利用者の年令が商品の対象年令の範囲内に含まれる場合には、当該商品の対象年令の範囲内に含まれない年令の利用者よりも大きく値引きしてもよい。利用者に関する情報が示す利用者の性別が男性の場合には、女性の利用者よりも男性向け商品を大きく値引きしてもよい。
価格決定部511は、商品IDと、商品を販売する店舗の閉店時刻とに基づいて、当該商品の値下げ価格を決定してもよい。それによって、店舗の閉店までに商品を売り尽くす可能性を高めることができる。例えば、特定の商品の値下げ価格を、店舗の閉店時刻に近くなればなるほど低下させるようにする。特定の商品は、店舗がその日のうちに売り切りたい商品であり、例えば弁当や総菜等である。
価格決定部511は、商品IDと、店舗アプリケーションから価格問合せを受けた時刻(つまり、利用者が商品のスキャン操作を行った時刻)と、店舗の閉店時刻と、当該商品IDに対応する商品の店舗での残量とに基づいて、値下げ価格を決定してもよい。それによって、店舗の閉店までに商品を売り尽くす可能性をさらに高めることができる。例えば、価格問合せを受けた時刻と店舗の閉店時刻の時間が短いほど値下げ価格を低くし、商品の残量が多いほど値下げ幅を大きくする。商品に応じて、価格問合せを受けた時刻と店舗の閉店時刻の時間と値下げ幅の関係、又は、商品の残量と値下げ幅の関係を変動させてもよい。どうしても売り切りたい商品については、より値下げ幅を大きくすることが好ましい。
価格情報提供部512は、価格決定部511により決定された商品の値下げ価格を含む情報を利用者端末3に提供する機能である。価格情報提供部512は、例えば利用者端末3の店舗アプリケーションに対して商品の値下げ価格を含む情報を提供する。例えば図2の画面G2,G3に含まれる情報が価格情報提供部512によって提供される。
決済処理部513は、利用者端末3から得られる決済ボタンの操作指示(つまり、決済要求)に応じて、購入予定リストに追加された決済処理を、決済代行サーバ7と協働して行う機能である。決済処理部513は、利用者名称および決済手段のデータを利用者データベースから読み出して、決済代行サーバ7に提供する。決済処理部513はまた、店舗アプリケーションから決済要求を受信したときに、購入実績データベースに新たなレコードを作成する。
(1-4)価格提示システム1の動作
次に、図7および図8を参照して、本実施形態の価格提示システム1の動作について説明する。図7は、利用者が商品の価格を確認し、購入予定リストに商品を追加する場合の価格提示システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図8は、利用者が商品の決済を行う場合の価格提示システム1の動作を示すシーケンスチャートである。
先ず図7を参照すると、例えば図2の画面G1に示したように、利用者が商品を店舗の棚から手に取り、商品のコード情報を利用者端末3に表示させることで、店舗アプリケーションは、例えばコード情報の読み取り(スキャン)を行う(ステップS2)。このコード情報には、例えば商品の商品IDと賞味期限情報等が含まれる。
商品から商品IDと賞味期限情報を取得すると、店舗アプリケーションは、商品IDと賞味期限情報を含む価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する(ステップS4)。アプリケーションサーバ5は、受信した価格問合せに含まれる商品IDに対応する商品が値下げ対象である場合(ステップS6:YES)、価格問合せに含まれる商品ID及び賞味期限情報のうち少なくともいずれかの情報に基づいて商品の通常価格を変更することで、値下げ価格を算出する(ステップS8)。
価格問合せに含まれる商品IDに対応する商品が値下げ対象でない場合には、値下げ価格の算出は行われない(ステップS6:NO)。
次いで、アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションに対して、商品IDに関連付けて価格データ等を返す(ステップS10)。値下げ対象商品に対する価格データには、通常価格と値下げ価格のデータ等が含まれる。値下げ対象でない商品に対する価格データには、通常価格のデータが含まれる。
価格データを受信すると、店舗アプリケーションは、例えば図2の画面G2に示したように、商品の通常価格、値下げ価格、および、賞味期限情報等を利用者端末3に表示する(ステップS12)。
例えば図2の画面G2においてボタンb1(「カゴに入れる」)を操作すると(ステップS14:YES)、店舗アプリケーションは、ステップS12に表示された商品を購入予定リストに追加するように、購入予定リストを更新する(ステップS16)。
次に図8を参照すると、例えば図3の画面G5に示したように、利用者が決済ボタンを操作すると(ステップS20:YES)、店舗アプリケーションは、表示されている購入予定リストを含む決済要求をアプリケーションサーバ5に送信する(ステップS22)。アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションから決済要求を受信すると、利用者名称および決済手段のデータを利用者データベースから読み出し、読み出した利用者名称および決済手段のデータと、決済額(購入予定リストの合計金額)のデータとを含む決済要求を決済代行サーバ7に送信する(ステップS24)。決済代行サーバ7は、アプリケーションサーバ5から提供されたデータを基に決済処理を行い(ステップS26)、決済処理が完了すると、アプリケーションサーバ5に決済完了通知を送信する(ステップS28)。
決済が完了すると、アプリケーションサーバ5は、新たな決済IDを発行するとともに(ステップS30)、購入実績データベースに新たなレコードを作成することで購入実績データベースを更新する(ステップS32)。
次いで、アプリケーションサーバ5は、ステップS22の決済要求に対応する決済完了通知を店舗アプリケーションに送信する(ステップS34)。この決済完了通知には、ステップS30で発行された決済IDが含まれる。店舗アプリケーションは、受信した決済完了通知に含まれる決済IDを含む2次元コードである決済済コードを作成し(ステップS36)、例えば図3の画面G6に示したように、利用者端末3に表示する(ステップS38)。
以上説明したように、本実施形態の価格提示システム1によれば、店舗内において利用者は、利用者端末3を利用して商品の値下げ価格を認識することができる。すなわち、利用者端末3の店舗アプリケーションが商品のコード情報から商品IDと賞味期限情報等を取得してアプリケーションサーバ5に送信する。アプリケーションサーバ5は、受信した商品IDや賞味期限情報等に基づいて値下げ価格を決定して、値下げ価格の情報を店舗アプリケーションに返す。店舗アプリケーションは、アプリケーションサーバ5から受信した値下げ価格の情報を表示する。
したがって、本実施形態の価格提示システム1は以下の効果を得ることができる。
(i)賞味期限が近づくにつれて商品に値下げ価格を印字したラベルを貼付するマークダウン業務を店舗スタッフが行う必要がなくなることから、店舗は、作業費および人件費の大幅な削減を実現することができる。すなわち、店舗の業務の効率化を図ることが可能となる。
なお、賞味期限情報を含むコード情報(例えば、GS1-128)が商品に取り付けられていない場合には、物流センター等での一括ラベル貼付や店舗内での計量ラベル貼付によって、賞味期限情報を含むコード情報を取り付けることができる。
(ii)アプリケーションサーバ5において商品の値下げ価格を最適に決定できるため、商品の売れ残りや商品の廃棄を効果的に防止することが可能となる。
(iii)店舗のマークダウン業務を廃止でき、かつキャッシュレス化によってレジスタッフを削減できるため、店舗の人件費削減を、店舗アプリケーションを利用する利用者に対して商品の値引きの形で還元することができる。
(iv)店舗アプリケーションを利用して利用者が自ら商品のスキャン操作を行い、商品の決済まで行うことができるため、店舗での利用者のレジ待ちを大幅に削減することができる。また、利用者がレジを通過する機会が少なくなるため、店舗内で人同士が接触する機会を大幅に削減することができる。
(v)店舗での利用者のレジ待ちを大幅に削減することができるため、店舗に対する顧客満足度が向上し、利用者の来店頻度が向上することが期待される。
(vi)本実施形態では、商品から商品IDおよび賞味期限情報を取得する方法としてコード情報を読み取る方法を例示したが、この方法は、RFID等の無線通信を利用して取得する方法や、画像認識技術を利用して取得する方法と比較して安価である。
(vii)店舗アプリケーションを利用する利用者に対して、店舗アプリケーションを利用しない利用者よりも商品の値引き幅を大きくすることができる。このような値引き幅の設定の柔軟性は、例えば電子棚札を利用した従来の値引き表示方法では実現することができない。
(2)第2の実施形態
次に、第2の実施形態の価格提示システムについて、図9および図10を参照して説明する。なお、以下の各実施形態の説明は、第1の実施形態とは異なる点に注目して行う。
本実施形態の価格提示システムは、利用者ステータス(カテゴリーの一例)に応じて利用者に提示される値下げ価格が異なる場合がある点で第1の実施形態の価格提示システム1とは異なる。利用者ステータスは、様々な観点で設定することが可能である。例えば、利用者ステータスは、利用者による商品の購入実績、利用者の属性(年令、性別、要介護者であるか否か等)、利用者が別の利用者を勧誘した実績などによって決定することができる。
本実施形態では、アプリケーションサーバ5の制御部51は、利用者を複数の利用者ステータスのいずれかに対応付ける対応付け部として機能する。価格決定部511(図4参照)は、対応付け部により対応付けられた利用者ステータスに基づいて商品の値下げ価格を決定する。
例えば、利用者ステータスがプラチナ、ゴールド、シルバー(この順に優良顧客であるとする。)に分類される場合を想定する。この場合、図9には、利用者ステータスがゴールドの場合(画面G7)と、利用者ステータスがプラチナの場合(画面G8)とで、利用者に提示される値下げ価格の例を示す。画面G7および画面G8は、それぞれ図2の画面G2に対応する画面である。
図9の例では、画面G8のウィンドウw2bに含まれるプラチナ会員向け値下げ価格(「180円」)が、画面G7のウィンドウw2aに含まれるゴールド会員向け値下げ価格(「200円」)よりも低くなっており、プラチナ会員の方が優遇されていることがわかる。
本実施形態の利用者データベースの例を図10に示す。
図10の利用者データベースは、第1の実施形態の利用者データベース(図5参照)と比較して、各レコードに「利用者ステータス」フィールドの値が追加された点が異なる。「利用者ステータス」フィールドの値は、例えば、プラチナ、ゴールド、シルバー等を示すデータである。
例えば、利用者ステータスを利用者による商品の購入実績で決定する場合、アプリケーションサーバ5の制御部51は、購入実績データベース(図6参照)を参照する。購入実績データベースに基づいて各利用者の購入実績の総額を算出し、算出した総額を各利用者ステータスに応じた閾値と比較することで、利用者ごとに利用者ステータスを決定することができる。
本実施形態の価格提示システムでは、アプリケーションサーバ5は、利用者ステータスに応じて値下げ価格を決定する。例えば、第1の実施形態のアプリケーションサーバ5において価格決定部511が算出した値下げ価格がシルバー会員用の価格である場合、ゴールド会員用、および、プラチナ会員用の値下げ価格を、シルバー会員用の値下げ価格から所定量又は所定比率低下させた価格とすることができる。
本実施形態の価格提示システムによれば、利用者ステータスに応じて利用者に提供される値下げ価格を柔軟に設定することができる。特に、利用者ステータスを利用者による商品の購入実績によって決定、更新する場合には、店舗における利用者の商品の購入を促進することができる。また、上位の利用者ステータスの利用者を優遇することで優良顧客の囲い込みを図ることができる。
(3)第3の実施形態
次に、第3の実施形態の価格提示システムについて、図11および図12を参照して説明する。
第1および第2の実施形態の価格提示システムでは、利用者が自ら商品のコード情報を読み取る操作を行うことで利用者が値下げ価格を認識できるように構成した。しかし、利用者が店舗内の商品のうち値下げ対象商品が予め認識可能な仕組みがあれば、闇雲にコード情報を読み取る操作を行う必要がなく、値下げ対象商品のコード情報のみを読み取る操作を行えばよいため、利用者にとって便利である。このような観点から本実施形態では、店舗スタッフが、予め商品が値下げ対象商品であるか否かを示すためのマークダウンコードを印字したラベル(マークダウンコード付きラベル)を発行し、当該商品に貼付する。利用者は、商品に貼付されているラベル上のマークダウンコードに基づき、当該商品が値下げ対象商品であることを認識した上で、当該ラベル上に印字された商品のコード情報等を読み取る操作を行うことができる。
本実施形態の価格提示システムは、賞味期限が異なる少なくとも2個の商品に貼付すべきラベルに対して、互いに異なるマークダウンコードをラベルに印字するプリンタを含む。
本実施形態の価格提示システムでは、アプリケーションサーバ5は、図11に例示するように、プリンタに複数のマークダウンコード付きラベルを印字させるための指示信号を送信する。プリンタは、当該指示信号に基づいて、複数のマークダウンコード付きラベルを印字・発行する。
ラベルに印字するマークダウンコードの設定例(「ラベルの発行例」)と、店舗における値下げ対象商品のマークダウンコードの設定例(「値下げの運用例」)とを図11に例示し、この例について以下で説明する。
マークダウンコードは、商品の賞味期限までの期間(例えば日数)に応じて複数設けられる。
例えば、図11では、2020年5月19日において、賞味期限が当日から9日先の間に到来する商品に対して、A~Jの10種類のマークダウンコードが割り当てられる例(つまり、10個のマークダウンコード付きラベルを印字・発行する例)が示される。つまり、2020年5月19日において、賞味期限が当日から9日先の間に到来する商品に対して一括してラベルを発行し、商品に貼付する。なお、この例では、賞味期限が9日先の商品に対して一旦ラベルを貼付した後は、マークダウンラベル等の別のラベルを発行する必要はない。
この場合に、賞味期限が2020年5月20日である商品Pに対して発行されるラベルPLの例を図12に示す。図12は、計量ラベルPLが商品Pに貼付された例を示しており、ラベルPLのマークダウンコード表示部103には、マークダウンコード:「B」が印字されている。
図11において、値下げ対象の商品のマークダウンコードは、例えば実際の日付の経過に応じて変動し、店頭、店内あるいは店舗アプリケーションを通して利用者に通知される。当日の値下げ対象商品となるマークダウンコードは、店舗スタッフが店頭又は店内のボードに手書きで記載してもよいし、電子棚札に表示するようにしてもよい。
当日の値下げ対象商品となるマークダウンコードは、店舗アプリケーションを起動したときに表示されるようにしてもよい。その場合、店舗アプリケーションは、起動時にアプリケーションサーバ5から当日のマークダウンコードを受信して表示する。
図11の例において、2020年5月19日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品は、マークダウンコードとして「A」又は「B」が印字されたラベルの商品である。また、翌日の2020年5月20日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品は、マークダウンコードとして「B」又は「C」が印字されたラベルの商品である。2020年5月21日~2020年5月28日も同様である。
つまり、図11の値下げの運用例では、当日又は次の日に賞味期限が到来する商品を値下げ対象商品とするように設定されている。
例えば2020年5月25日に来店した利用者は、店頭、店内あるいは店舗アプリケーションを通して、その日のマークダウンコードが「G」又は「H」であることが通知される。すると、利用者は、店内の商品のうちマークダウンコードとして「G」又は「H」と印字されたラベルが貼付された商品が、その日の値下げ対象商品であることがわかる。そのため、利用者は、店内の商品のうち値下げ対象商品のコード情報のみを読み取る操作(スキャン操作)を行えばよく、利用者の利便性が向上する。また、マークダウンコードを設定することで、利用者が積極的に店内の商品に対するスキャン操作を行う契機を与えることができる。つまり、利用者は、マークダウンコードが印字されたラベルが貼付された値下げ対象商品のコード情報等を読み取ることで、第1および第2の実施形態と同様に、利用者端末3を利用して賞味期限等に応じた商品の値下げ価格を認識することができる。
他方、店舗スタッフは、一旦ラベルを商品に貼付した後はマークダウンラベルを商品に貼付する必要がないため、第1および第2の実施形態と同様に、店舗の業務の効率化を図ることが可能となる。
なお、図11では、マークダウンコードを10種類としているが、その限りではない。マークダウンコードの種類数は、店舗の運用に応じて適宜決定される。
図11では、異なる賞味期限に対して異なるマークダウンコードを割り当てているが、その限りではない。異なる賞味期限に対して同一のマークダウンコードを割り当ててもよい。例えば、図11の例では、5月19日~5月21日に割り当てられるマークダウンコードを「A」、5月22日~5月24日に割り当てられるマークダウンコードを「B」、といった具合にしてもよい。
マークダウンコードは、値引き指示情報の一例である。値引き指示情報は、「A」~「J」といった文字に限られず、記号、符号、しるし、標章、図案等であってもよい。
マークダウンコードの切り替えは1日単位に限られず、時間単位で行ってもよい。例えば、総菜や弁当等、1日に複数回製造する商品については、1日のうちに複数回マークダウンコードを切り替えてもよい。例えば、1日に8時、12時、16時の3回に分けて商品を製造する場合、商品に貼付されるラベルに印字されるマークダウンコードを「A」、「B」、「C」とし、8時に製造した商品の賞味期限が当日の16時であり、12時に製造した商品の賞味期限が当日の20時である場合を想定する。その場合、例えば、12~16時の間は、値下げ対象の商品のマークダウンコードを「A」とし、16~20時の間は、値下げ対象の商品のマークダウンコードを「B」としてもよい。このように時間単位でマークダウンコードを切り替えることで、店舗の従業員は、賞味期限が短い商品に対して頻繁にマークダウンラベルを貼付する等の作業が必要なくなり、大幅に業務の効率化を図ることができる。
(4)実施形態の変形例
次に、実施形態の変形例に係る価格提示システムについて説明する。
(4-1)第1変形例
以下、第1変形例について説明する。
第1および第2の実施形態では、アプリケーションサーバ5が商品の値下げ価格を決定する場合について説明したが、アプリケーションサーバ5の価格決定部511は、当該値下げ価格の開始時刻を決定してもよい。決定された値下げ価格の開始時刻を示す情報は、アプリケーションサーバ5から店舗アプリケーションに送信されて利用者端末3の表示部34に表示される。つまり、利用者端末3の制御部31は、商品の値下げ価格の開始時刻を示す情報を表示部34に表示させる表示制御部として機能してもよい。
本変形例では、アプリケーションサーバ5の価格決定部511は、商品を販売する店舗の閉店時刻と、当該商品の残量とに基づいて、当該商品の値下げ価格の開始時刻を決定する。
例えば、商品の値下げ価格の開始時刻は、店舗の閉店時刻の所定時間前としてもよい。このとき、所定時間は、商品の残量(売れ残り数量)が多いほど長くすることが好ましい。つまり、商品の残量が多い場合には開始時刻を早めることで、閉店時刻までに商品を売り尽くすことができる可能性を高くできる。
また、第2の実施形態において、ある商品に対する値下げ価格の開始時刻を、利用者ステータスが下位の利用者よりも利用者ステータスが上位の利用者に対して早くしてもよい。例えば、値下げ価格の開始時刻を、プラチナ会員様:本日の15時、ゴールド会員様:本日の16時、シルバー会員様:本日の17時といった具合に変更する。店舗アプリケーションによって値下げ価格の開始時刻が利用者に通知されるタイミングは、例えば、図9の画面G7又は画面G8が表示される時点であるが、これには限定されない。例えば店舗から利用者(会員)向けに値下げ商品等の通知がある場合に、顧客ステータスごとの値下げ価格、値下げ開始時刻を事前に利用者に通知してもよい。
なお、利用者の利用者ステータスに関わらず、各利用者ステータスに対する値下げ価格の開始時刻を表示してもよい。それによって、相対的に利用者ステータスが上位の利用者が、自分に対して他の人よりも早く値下げ価格が提供される、という優越感を得ることに繋がり、店舗に再度来店する動機付けとなる。他方、店舗側には、利用者ステータスが上位の利用者を囲い込むことができるという利点がある。
利用者ステータスに応じて値下げ価格が提供される時間の幅を変動させてもよい。例えば、プラチナ会員様:3時間、ゴールド会員様:2時間、シルバー会員様:1時間といった具合に変更する。このようにしても、上位の利用者ステータスの利用者を下位の利用者ステータスの利用者よりも優遇させることができる。
(4-2)第2変形例
次に、第2変形例について、図13および図14を参照して説明する。
本変形例では、利用者に対して商品の値下げ価格を提示するときに、当該商品の関連情報も表示するように構成される。
図13に例示する画面G9は、図2の画面G2と同様に、店舗アプリケーションが利用者に対して値下げ価格を利用者端末3に表示する画面である。画面G9のウィンドウw9には、商品名称、通常価格、値下げ価格、および、賞味期限の情報に加え、当該商品の関連情報として、当該商品の生産地・生産者情報を示すリンク情報104が表示される。この例では、利用者がリンク情報104を操作することによって商品の生産地・生産者情報を含むウェブページを表示させることができる。したがって、利用者は、商品を購入予定リストに含める前に商品の安全性について確認することができる。
図14に例示する画面G10は、図2の画面G2と同様に、店舗アプリケーションが利用者に対して値下げ価格を表示する画面である。画面G10のウィンドウw10には、商品名称、通常価格、値下げ価格、および、賞味期限の情報に加え、当該商品の関連情報として、当該商品を使用する料理のメニューリストMLが表示される。メニューリストMLでは、多くのメニューを表示するためにスクロールバー101を設けてもよい。メニューリストMLが表示されるため、利用者は、対象となる商品の利用方法を考慮することができる。したがって、利用者は、ウィンドウw10に表示された商品を購入予定リスト(カゴ)に含めるか否か判断する上で有益な情報を適時に得ることができ、顧客満足度向上および次回の来店意欲向上に繋がる。
ウィンドウw10のメニューリストMLの中の複数の料理の中から一品(図14の例では「チンジャオロース」)を選択する操作を行った場合、利用者端末3に画面G11が表示される。
画面G11のウィンドウw11には、選択された料理を作るために必要な食材のリストが表示される。このとき、必要な食材の中に、値下げ対象商品が含まれる場合には、値下げ対象商品であることを示す情報(図14の画面G11の例では「値下げ」という文字列)を表示してもよい。それによって、店舗は、追加の商品を購入するように利用者を誘導することができる。また、利用者にとっても、メニューリストMLの中で安く食材を準備できる料理がわかり、利点がある。
なお、画面G11を表示する際、店舗アプリケーションは、各食材が値下げ対象商品であるか否かについて、アプリケーションサーバ5に問合せを行ってもよい。
(4-3)第3変形例
次に、第3変形例について、図15を参照して説明する。
本変形例では、店舗アプリケーションが、利用者の自宅在庫の管理を行う機能を有する。
本変形例では、例えば、利用者端末3のストレージ32は、商品の自宅在庫データベースを記憶する。店舗アプリケーションは、商品の購入予定リストに対する決済が完了する都度、購入予定リストに含まれる各商品のデータを自宅在庫データベースに追加する。利用者による商品の消費又は廃棄が行われた場合、店舗アプリケーションは、例えば利用者による操作等に基づいて、自宅在庫データベースのうち選択された商品を自宅在庫データベースから削除する。
なお、本変形例では、利用者の自宅在庫データベースは、例えばアプリケーションサーバ5側において記憶するようにしてもよい。
図15を参照すると、自宅在庫の管理を行うときの店舗アプリケーションの利用方法が例示される。本変形例では、図15の画面G12に示すように、店舗アプリケーションにボタンb4(「自宅在庫」)が追加される。ボタンb4が操作されると、自宅在庫リストHLを含む画面G13が表示される。自宅在庫リストHLは、自宅在庫データベースが反映された商品のリストである。自宅在庫リストHLに含まれる商品が1画面に表示できない場合には、スクロールバー102によってすべての商品を閲覧することができる。利用者は、自宅で商品を消費又は廃棄した場合、ボタンb5(「削除」)等を操作することによって、対応する商品を自宅在庫リストHLから削除する(すなわち、自宅在庫データベースから削除する)ことができる。
本変形例によれば、利用者の自宅に、いつ賞味期限が到来する商品がどの程度存在するのが可視化することができるため、例えば自宅における食品ロス削減に貢献することができる。また、店舗において利用者自身が商品に対するスキャン操作を行って得られたデータが自宅在庫データベースに反映されるため、自宅在庫データベースを作成する労力が実質的に不要である。
なお、利用者端末3に家計簿管理アプリケーションがインストールされている場合、店舗アプリケーションは、家計簿管理アプリケーションと連動してもよい。その場合、店舗アプリケーションは、商品の購入予定リストに対する決済が完了する都度、購入予定リストに含まれる各商品のデータを家計簿管理アプリケーションに提供する。購入予定リストに含まれる各商品のデータには、購入時の価格のデータが含まれているため、店舗アプリケーションから提供された各商品のデータを基に、家計簿管理アプリケーションは、家計管理を行うことができる。この場合も、利用者が、購入した商品とその価格のデータを家計簿管理アプリケーションに入力する労力を省くことができる。
(4-4)第4変形例
次に、第4変形例について説明する。
第1の実施形態の価格提示システム1は、店舗において利用者が商品のスキャン操作を行い、当該商品をかご又は買い物カートに入れ、キャッシュレスにより商品の決済が完了する仕組みである。しかし、この仕組みでは、利用者が商品のスキャン操作をせずに当該商品を例えば自身のマイバッグ等に入れ、退店することも可能である。このような万引き行為を防止するための追加の仕組みについて、第4変形例として説明する。
この変形例では、店舗内に1又は複数の監視カメラが設置される。各監視カメラは、店内の定点の画像を逐次取得し、各監視カメラに接続されたコンピュータ装置に送信する。コンピュータ装置は、人工知能を利用した画像解析を行い、利用者の不審な行動を検出するように構成されている。
コンピュータ装置は、画像から利用者の不審な行動を検出できるが、不審な行動を行った利用者を特定することはできない。そこで、店内の各買い物カートにビーコン信号を定期的に発信する無線タグを取り付け、ビーコン信号を受信する受信機を例えば店舗の天井等に設置する。無線タグと受信機との通信プロトコルは限定しないが、例えばBluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)を利用することができる。受信機は、ビーコン信号の到来角度を算出して、到来角度のデータをコンピュータ装置に通知する。コンピュータ装置は、受信した到来角度のデータに基づいて各買い物カートの店内の位置(座標)を実時間で特定する。
コンピュータ装置は、利用者の不審な行動の検出結果(時刻、定点の座標)と、各買い物カートの店内の時刻に応じた位置情報とを突合させることで、不審な行動を行った利用者を特定することができる。不審な行動を行った利用者を特定した場合には、コンピュータ装置は、店舗スタッフが認識できるようにアラート通知を出力(表示出力、又は音声出力)する。
アラート通知が出力された場合、万引き行為を間接的に抑止するために、店舗からの退店時のランダムチェックを行うことが好ましい。ランダムチェックでは、例えば10人の利用者のうちランダムに選択された1人のマイバッグを店舗スタッフが目視で確認する。ランダムチェックを行うことで、万引き行為を行った利用者が退店する前に未決済の商品を自発的に棚に戻すことが期待される。
(4-5)第5変形例
次に、第5変形例について説明する。
上述した各実施形態では、商品から商品IDや賞味期限情報を取得する方法として、商品のコード情報を読み取る場合について説明したが、その限りではない。
商品から商品IDや賞味期限情報を取得する他の方法として、商品や棚札、若しくは商品の外装品に取り付けられている無線タグ、又は、商品の近傍に配置されている無線タグ等から商品IDや賞味期限情報を受信する方法を採ることができる。この場合、情報を受信するときの通信方法(例えば、通信プロトコルや使用周波数等)は問わない。通信方法の例として、例えばNFC(Near field communication)等のRFID(Radio Frequency Identification)やBluetooth(登録商標)等が挙げられる。
例えば商品や棚札等に、当該商品の商品IDや賞味期限情報が記録されたNFCタグが取り付けられ、利用者端末3にNFCリーダが搭載されている場合を想定する。その場合、利用者が商品に自身の利用者端末3を近付けることで、利用者端末3のNFCリーダが商品のNFCタグから商品の商品IDや賞味期限情報を受信する。利用者端末3の店舗アプリケーションは、受信した商品の商品IDや賞味期限情報を含む価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する。価格問合せを受信したアプリケーションサーバ5は、上述した実施形態と同様に、商品の値下げ価格を決定し、値下げ価格を示す情報を店舗アプリケーションに返す。
利用者端末3の店舗アプリケーションは、例えば商品や棚札等にRFIDタグやBLEタグ等が取り付けられている場合は、商品から商品を識別する識別情報を取得し、アプリケーションサーバ5にその商品の賞味期限情報を含む価格問い合わせを行い、値下げ価格を示す情報を表示させるようにしてもよい。それによって、RFIDタグやBLEタグ等に対応する商品の賞味期限情報を記憶させておく必要がなく、また、アプリケーションサーバ5側で商品ごとに賞味期限情報を一元的に管理することが可能となる。
商品の外観の画像から当該商品の商品IDを特定することもできる。例えば、利用者端末3が撮像部を有する場合、撮像部によって取得した商品の画像を店舗アプリケーションがアプリケーションサーバ5に送信する。アプリケーションサーバ5は、取得した商品の画像から当該商品の商品IDを特定する。商品IDの特定に際しては、学習済みモデルを用いた人工知能を利用することができる。この場合、商品の画像は、商品情報の一例である。このとき、アプリケーションサーバ5は、商品IDと商品の賞味期限情報とが対応付けられたデータベースにアクセスして、特定した商品IDに対応する賞味期限情報を取得できるように構成することができる。
商品から取得できる複数の情報を組み合わせて、当該商品の商品IDや賞味期限情報を取得してもよい。例えば、商品や棚札等から取得するコード情報、文字情報、無線タグから得られる情報、商品の外観の画像等のうち少なくとも2以上の情報を組み合わせて、商品の商品IDや賞味期限情報を取得することができる。
(4-6)第6変形例
次に、第6変形例について説明する。なお、第6変形例は、店舗アプリケーションを利用して商品の価格を確認した後に、店舗アプリケーションで発行された、購入予定リストの商品の提供価格が対応付けられた利用者コードを用いて店舗内の通常レジやセルフレジで決済を行う例であり、後で述べる第7変形例は、店舗アプリケーションを利用して価格チェックのみを行う例である。
上述した実施形態では、利用者が利用者端末3で商品に対するスキャン操作を行って決済を行う(つまり、セルフ決済を行う)場合について説明したが、その限りではない。利用者は、利用者端末3で商品に対するスキャン操作を行って商品の価格を確認した後に店舗内の通常レジ(有人レジ)やセルフレジ(無人レジ)によって商品の決済を行うこともできる。
通常レジとは、利用者が購入しようとする商品のコード情報をコードリーダにより店舗スタッフが読み取って、店舗スタッフの操作に基づいて商品の総額を現金又はクレジットカード等によって決済するレジスタ端末を意味する。セルフレジは、利用者が購入しようとする商品のコード情報を利用者自身がコードリーダを用いて読み取るか、あるいは、一括読み取り装置に読み取らせて、利用者の操作に基づいて商品の総額を現金又はクレジットカード等によって決済するレジスタ端末を意味し、基本的に店舗スタッフが操作を行うことなく決済を完了させることが可能なレジスタ端末を意味する。
本変形例の場合の利用者端末の店舗アプリケーションの画面例を図16及び図17に示す。
図16は、本変形例において店舗アプリケーションを起動した後に表示される画面例である。図16の画面G0では、セルフ決済を行うためのボタンb11と、商品の価格を確認するための価格チェッカーのボタンb12と、を含む。利用者がボタンb11を操作した場合には、図2の画面G1に遷移し、第1および第2の実施形態等で説明したようにセルフ決済を行うことが可能となる。
他方、図16の画面G0で利用者がボタンb12を操作した場合には、利用者は、商品の価格を確認することができ、当該価格で商品を通常レジ又はセルフレジで購入する際に必要となる利用者コードを取得することができる。利用者コードは、利用者ID(図6参照)に対応付けられたコードでもよく、店舗のポイントカード、会員証等において利用者に割り当てられた会員番号に対応付けられたコードであってもよい。
画面G0で利用者がボタンb12を操作した場合には、図17の画面G21,G22に示すように、図2の画面G1,G2と同様、ウィンドウw1に表示される商品の画像からコード情報C1の読み取り(スキャン)を行うことで、利用者は、上述したように利用者ごとの商品の値下げ価格や、賞味期限の情報を表示させることができる。画面G22には、画面G2(図2参照)のボタンb1,b2に加え、利用者コードを発行させるためのボタンb13が含まれる。
画面G22においてボタンb13が操作されると、画面G23に示すように、利用者コードC3が表示される。
利用者コードC3は、通常レジやセルフレジに配置されているコードリーダで読み取られる。通常レジでは、利用者は、利用者コードC3を店員に提示し、店員がコードリーダを用いて利用者用コードC3のみ読み取ることで、画面G22で表示された値下げ価格で商品の決済が行われる。このとき、レジ端末は、コードリーダから読み取られた利用者コードC3に基づいて、アプリケーションサーバ5に問合せを行い、利用者に提供された値下げ価格の情報を取得する。セルフレジの場合も同様であり、店員の代わりに利用者自身がセルフレジに接続されているコードリーダで利用者コードC3のみ読み取る操作を行う。
なお、画面G22においてボタンb2が操作された場合には、例えば図18の画面G5aが表示される。画面G5aは、図3の画面G5と同様の表示内容を含むが、ボタンb3の代わりにボタンb14(「コード発行」)を含む点が異なる。ボタンb14を操作すると、図17の画面G23と同様に利用者コードC3が表示される。この利用者コードは、通常レジ又はセルフレジにおいて、カゴの中に含まれる商品の決済を行うときに必要となるコードである。
この一連の流れについて、図19のシーケンスチャートを参照してさらに説明する。
図18の画面G5aにおいてボタンb14(コード発行ボタン)が操作されると(ステップS50:YES)、利用者端末3の店舗アプリケーションは、アプリケーションサーバ5に対してコード発行要求を送信する(ステップS52)。コード発行要求は、表示されている購入予定リストを含む。アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションからコード発行要求を受信すると、利用者コードを発行するとともに(ステップS54)、発行した利用者コードと、ステップS52のコード発行要求に含まれる購入予定リストの各商品の提供価格(商品リストの提供価格)とを対応付けて記録する(ステップS56)。次いで、アプリケーションサーバ5は、ステップS54で発行した利用者コードを店舗アプリケーションに返す(ステップS58)。
店舗アプリケーションは、利用者コードを2次元コード化し(ステップS60)、図18の画面G23に示すように、利用者端末3の表示部34に利用者コードC3を表示させる(ステップS62)。
利用者が購入対象の商品を例えば通常レジに運び、店舗スタッフに対して利用者端末3に表示された利用者コードを提示すると、店舗スタッフがレジに接続されたコードリーダを用いて利用者コードを読み取る。すると、レジは、読み取った利用者コードをアプリケーションサーバ5に送信して問合せを行う(ステップS64)。アプリケーションサーバ5は、ステップS56により受信した利用者コードに対応して記録されている商品リストの提供価格を読み出してレジに返す(ステップS66)。レジは、受信した商品リストの提供価格に基づいて決済処理を行う(ステップS68)。そのため、利用者が、決済前に店舗アプリケーション上で確認した商品の価格によって効率的に決済することができる。
セルフレジの場合も同様である。店舗スタッフの代わりに利用者自らがセルフレジに接続されたコードリーダで利用者コートを読み取る点が異なる。
なお、利用者コードは、利用者に割り当てられた会員番号のみではなく、店舗に来店したときの日時等の情報を含むようにすることで、利用者が利用者コードを使用(要求)するタイミングに応じて異なる情報を含むようにすることが好ましい。同一の商品であっても日々価格が変動する可能性があるところ、利用者が取得する利用者コードを要求タイミングに応じて異ならせることで、アプリケーションサーバ5側で、利用者コードと利用者に対する商品価格とを適切に管理することができるようになる。
通常レジやセルフレジは、店舗端末の一例である。
利用者が複数の商品を通常レジ又はセルフレジで購入する場合には、1つの商品に対して発行された利用者用コードを読み取ることで、当該複数の商品のすべてに対してアプリケーションサーバ5に対して問合せを行って、値下げ価格に基づく決済を行ってもよい。
(4-7)第7変形例
次に、第7変形例について説明する。
第6変形例では、通常レジ又はセルフレジで決済を行う前に予め利用者と商品リストの提供価格との対応付けを行う場合について説明したが、その限りではない。第7変形例では、上記価格チェッカーで自身に提供される商品や商品リストの提供価格のみ確認し、通常レジ又はセルフレジにおいて、実際に購入対象の商品を読み取るとともに、利用者端末3に表示される利用者コードや会員コード等、利用者を識別するコードを読み取り、利用者に応じた商品の提供価格で決済を行うようにしてもよい。
例えば、店舗の利用者は、図16及び図17で参照した価格チェッカーの機能を利用して、自身に提供される商品の価格を認識できるため、当該商品を購入するか否か判断できる。その場合、図9に示したように、利用者ステータスに応じて異なる商品価格が提示されてもよい。
価格チェッカーにより商品を購入することを決定した場合には、利用者は、商品を例えば店舗のカゴ又は買い物カートに入れ、通常レジ又はセルフレジに行き、実際に購入対象の商品バーコード等が読み取られることで、商品の決済を行う。このとき、例えば、画面G22のボタンb13を操作することで店舗アプリケーションにおいて利用者を識別する利用者コードを表示させ、この利用者コードを、店舗スタッフにコードリーダで読み取ってもらうか(通常レジの場合)、又は、自らコードリーダで読み取る(セルフレジの場合)。すると、通常レジ又はセルフレジは、読み取った利用者を識別する利用者コードの利用者ステータスに基づいて、購入対象の商品バーコード等が読み取られた商品の提供価格をアプリケーションサーバ5に問い合わせ、アプリケーションサーバ5が当該利用者に対する提供価格を決定して、提供価格の情報を通常レジ又はセルフレジに返す。通常レジ又はセルフレジは、アプリケーションサーバ5から受信した提供価格の情報に基づいて決済処理を行う。
このように、本変形例では、利用者は、利用者端末3で商品に対するスキャン操作を行うことで商品の価格を確認のみを行って、実際に店舗内の通常レジやセルフレジで購入対象の商品バーコード等が読み取られることで購入対象の商品の決済を行うこともできる。
(4-8)第8変形例
次に、第8変形例について説明する。
第8変形例では、利用者が自身のアレルギーの原因となる物質(以下、「アレルギー物質」という。)に関する情報を予めアプリケーションサーバ5に登録しておく。そして、店舗アプリケーションが商品のコード情報の読み取りを行った際に、当該商品に利用者が登録済みのアレルギー物質が含まれている場合には、アレルギー物質が含まれていることを利用者端末3に表示するように構成される。そのため、利用者は、商品に自身のアレルギー物質が含まれていないことを認識した上で安全に商品を購入することができる。
図20に、本変形例において利用者端末3の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す。図20の画面G30,G31はそれぞれ図2の画面G1,G2に対応している。
画面G31のウィンドウw12には、例えば商品IDに対応する商品名称と、通常価格、値下げ価格、および、賞味期限に加えて、アレルギー物質の有無の情報等が含まれる。ここでは、利用者が自身のアレルギー物質として「アーモンド」を登録済みである例を示している。読取対象の商品(この例では、「グラノーラ」)に含まれるアレルギー物質の中に、利用者が予め登録したアレルギー物質(「アーモンド」)が含まれていることを示している。
画面G31のウィンドウw12には、対象の商品に含まれるアレルギー物質の詳細を確認できるボタンb15を設けてもよい。ボタンb15を操作することで画面G32が表示される。画面G32には、アレルギー物質の表示対象となる品目(例えば、食品表示法で定められている品目)のうち対象の商品に含まれるアレルギー物質(例えば、「アーモンド」と「ピーナッツ」)がわかるように表示されるとともに、利用者が予め登録済みのアレルギー物質(「アーモンド」)が強調表示される。
本変形例の利用者データベースの構成例を図21に示す。図21の利用者データベースは、第1の実施形態の利用者データベース(図5参照)と比較して、各レコードに「登録アレルギー物質」フィールドの値が追加された点が異なる。「登録アレルギー物質」フィールドの値は、対応する利用者による要求に応じて入力され、利用者に特有のアレルギー物質を示している。
また、アプリケーションサーバ5のストレージ52(記憶部の一例)には、図22に例示するアレルゲンデータベースが記憶される。図22に示すように、アレルゲンデータベースは、店舗で扱う各商品に含まれるアレルギー物質(含有アレルギー物質)についての情報を含む。含有アレルギー物質は、図20の画面G32の表示内容に対応する。
利用者端末3の店舗アプリケーションは、商品のコード情報を読み取ると、受信した商品の商品IDや賞味期限情報を含む価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する点は、図7を参照して説明したとおりである。本変形例では、アプリケーションサーバ5の制御部51は、価格問合せを受信すると、利用者データベース(図21)を参照して、店舗アプリケーションの利用者IDに対応する登録アレルギー物質の情報を読み出す。次いで制御部51は、読み出した登録アレルギー物質が、価格問合せに含まれる商品IDに対応する含有アレルギー物質に含まれるか否か、アレルゲンデータベース(図22)を参照して判定する。
アプリケーションサーバ5の通信部53は、価格データとともに、登録アレルギー物質が対象商品の含有アレルギー物質に含まれるか否かの判定結果の情報を利用者端末3の店舗アプリケーションに返信する。つまり、通信部53は、登録アレルギー物質が商品IDに対応する含有アレルギー物質に含まれる場合に、アレルギー物質が含まれることを示すアレルギー情報を利用者端末3に通知する通知部として機能する。利用者端末3の店舗アプリケーションは、価格データと、当該判定結果とに基づいて、図20の画面G31に例示した表示を行う。
利用者の登録アレルギー物質が含まれている商品については、当該利用者がその商品を購入できなくなるような仕組みを構築することが好ましい。
例えば、利用者の登録アレルギー物質が含まれている商品の場合、店舗アプリケーションは、画面G31のボタンb1(「カゴに入れる」)に対する操作を無効とするように制御してもよい。
あるいは、例えば第6変形例で述べた利用者コードを通常レジやセルフレジにおいてコードリーダで読み取った場合に、レジスタ端末がアプリケーションサーバ5に決済対象の商品IDを含む問合せを行い、登録アレルギー物質が、商品IDに対応する含有アレルギー物質に含まれるか否かの判定結果をアプリケーションサーバ5から受信するようにしてもよい。登録アレルギー物質が含まれている場合には、レジスタ端末が利用者に対してアラート(警告音や警告表示)を出力するか、又は、登録アレルギー物質を含む商品の決済ができないようにしてもよい。
このように、利用者の登録アレルギー物質を含む商品を当該利用者が購入できないような仕組みを構築することができる。そのため、利用者は、自身のアレルギー物質が商品に含まれているか目視で商品の成分表示ラベル等を確認する必要がない。また、商品の成分表示ラベル等の目視確認を忘れて自身のアレルギー物質を含む商品を誤って購入してしまうことが回避される。
また、商品が惣菜である場合、当該商品の直前に製造した別商品に含まれるアレルギー物質の情報もデータベースに登録してもよい。この場合、利用者が例えば商品のコード情報を利用者端末3の店舗アプリケーションで読み取ったときに、読取対象の商品の直前に製造した別商品に利用者の登録アレルギー物質が含まれている場合には、読取対象の商品にも微量の登録アレルギー物質が含まれる可能性があることを店舗アプリケーションに表示させるようにする。それによって、より安心・安全に商品を購入する仕組みを消費者に提供することが可能となる。
(4-9)第9変形例
次に、第9変形例について説明する。
第3の実施形態では、マークダウンコードを印字したラベルを商品に貼付するとともに、値下げ対象の商品のマークダウンコードを利用者に通知する場合について説明した。このマークダウンコードの利用は、店舗アプリケーションがインストールされた利用者端末3を所持する場合に限られない。本変形例では、値下げ対象の商品のマークダウンコードが店内の表示装置(例えば、デジタルサイネージや電子棚札)によって表示されるシステムについて説明する。
図23に、本変形例の価格提示システム2のシステム構成を概略的に示す。
図23に示すように、本変形例の価格提示システム2は、アプリケーションサーバ5と、表示装置の一例として店舗内に設置されたデジタルサイネージ8と、を含む。アプリケーションサーバ5とデジタルサイネージ8は、ネットワークNWを介して通信可能である。
第3の実施形態で説明したように、店舗内の商品のうち少なくとも一部の商品には、マークダウンコード付きラベルが貼付されている。本変形例では、アプリケーションサーバ5は、値下げ対象となるマークダウンコードを決定し、決定したマークダウンコードを店舗内のデジタルサイネージ8に表示させる。すなわち、本変形例では、アプリケーションサーバ5の制御部51は、以下の指示情報決定部及び表示制御部として機能する。例えば、制御部51は、サーバプログラムを実行することでコンピュータに以下の機能を実現するように構成される。
(i)複数の異なるマークダウンコードのうち商品の基準価格に対して値引きさせる商品(つまり、値下げ対象商品)に付された1以上のマークダウンコードを決定する指示情報決定部
(ii)指示情報決定部によって決定された1以上のマークダウンコードをデジタルサイネージ8に表示させる表示制御部
アプリケーションサーバ5の制御部51は、例えば図11に例示したようにして値下げ対象の商品のマークダウンコードを決定するが、その限りではない。制御部51は、商品の日々の在庫状況に応じて値下げ対象の商品のマークダウンコードを決定してもよい。例えば、図11に示した例とは異なり、商品の在庫状況に応じて、値下げ対象の商品のマークダウンコードを、当日と翌日に賞味期限が到来する商品のマークダウンコード、又は、当日と翌日と翌々日に賞味期限が到来する商品のマークダウンコードのいずれかとする、といった具合に、適宜切り替えてもよい。また、値下げ対象の商品のマークダウンコードは、アプリケーションサーバ5により決定されるのではなく、店舗スタッフ等により決定されても良い。
デジタルサイネージ8にマークダウンコードを表示させることで、利用者は、店舗アプリケーションがインストールされた利用者端末を所持していなくても値下げ対象商品を識別でき、通常レジ又はセルフレジで値下げ対象商品を購入することができる。
アプリケーションサーバ5の制御部51は、2以上の異なるマークダウンコードをデジタルサイネージ8に表示させる場合、当該2以上の異なるマークダウンコードの各々に対して割引度合いが異なる複数の情報(例えば値引き率の情報)のいずれかを対応付けて表示させてもよい。このような表示例を図24に示す。
図24に示す表示例は、図11に例示したマークダウンコード付きラベルの設定に対応したものであり、例えば、2020年5月19日に店舗内のデジタルサイネージ8に表示される。図24では、マークダウンコードを利用者向けに「特売対象コード」として表示させている。一例として、特売対象コード(つまり、マークダウンコード)ごとに値引き率を変動させている。つまり、当日に賞味期限が到来する商品(マークダウンコード:A)は20%OFFとし、翌日に賞味期限が到来する商品(マークダウンコード:B)は10%OFFとし、翌々日に賞味期限が到来する商品(マークダウンコード:C)は5%OFFとすることが表示される。このような情報を店舗内のデジタルサイネージ8で確認した利用者は、店舗内の商品に貼付されたマークダウンコード付きラベルのマークダウンコードによって、値下げ対象であるか否か、及び、値下げ対象であるとすれば値引き率はどの程度であるかといったことを即座に認識することができる。
図24では、店舗内の特定の商品に限定せず、例えば商品の種類等を区別することなく、値下げ対象商品を対象としてマークダウンコードをデジタルサイネージ8に表示させる例を示したが、その限りではない。商品に対応する電子棚札にマークダウンコードを表示させる場合には、商品ごとに個別のコードを表示させることができる。例えば、商品PXに貼付されるラベルのマークダウンコードが「X1」、「X2」、…であり、商品PYに貼付されるラベルのマークダウンコードが「Y1」、「Y2」、…である場合を想定する。この場合、商品PXに対応する電子棚札には「X1」、「X2」、…という「特売対象コード」が表示され、商品PYに対応する電子棚札には「Y1」、「Y2」、…という「特売対象コード」が表示される。
デジタルサイネージ8は比較的大画面の表示装置とすることができるため、マークダウンコードをデジタルサイネージ8に表示させる場合には、デジタルサイネージ8を店舗の壁に掛けることで、店舗内の多くの利用者に対してマークダウンコードを認識させることができる。そのため、特定の商品ではなく、店舗内のすべての商品に共通したマークダウンコードを表示させる場合に好適である。それに対して、電子棚札は、商品棚に配置される小型の表示装置であるため、個別の商品に対するマークダウンコードを表示させるのに適している。上述したように、商品に対応する電子棚札ごとに、各商品に応じたマークダウンコードを表示させることができる。
第3の実施形態においても述べたように、値下げ対象商品となるマークダウンコードは、例えば店舗アプリケーションを起動したときに表示されるようにしてもよい。その場合、値下げ対象商品に付された1以上のマークダウンコードをアプリケーションサーバ5が決定すると、利用者端末3の店舗アプリケーション(表示制御部の一例)は、当該1以上のマークダウンコードをアプリケーションサーバ5から受信して表示部34に表示させる。そのため、店舗アプリケーションがインストールされた利用者端末3を所持している利用者は、上述した店舗内のデジタルサイネージ8等の表示内容を確認しなくても値下げ対象の商品を識別できる。
以上、本発明の情報処理システム、情報処理方法、および、プログラムの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。例えば、上述した各実施形態および各変形例に記載した個々の技術的特徴は、技術的矛盾がない限り、他の実施形態及び他の変形例の一部又は全部と適宜組み合わせることが可能である。
上述した実施形態及び変形例において、アプリケーションサーバ5による機能の少なくとも一部を利用者端末3のソフトウェアにより実現してもよいし、利用者端末3による機能の少なくとも一部をアプリケーションサーバ5のソフトウェアにより実現してもよい。また、利用者端末3の機能、及び、アプリケーションサーバ5の機能の各々を、必要に応じて、利用者端末3及びアプリケーションサーバ5の間で分散させて実現してもよい。アプリケーションサーバ5で実行される機能を複数の装置で分散させて実行されてもよい。
1、2…価格提示システム
3…利用者端末
31…制御部
32…ストレージ
33…操作入力部
34…表示部
35…撮像部
36…コードリーダ
37…通信部
5…アプリケーションサーバ
51…制御部
511…価格決定部
512…価格情報提供部
513…決済処理部
52…ストレージ
53…通信部
7…決済代行サーバ
8…デジタルサイネージ
100…スキャン領域
101,102…スクロールバー
103…マークダウンコード表示部
104…リンク情報
CT…利用者
BL…購入予定リスト
ML…メニューリスト
HL…自宅在庫リスト
NW…ネットワーク
P…商品
PL…ラベル

Claims (18)

  1. 利用者が所持する利用者端末と、前記利用者端末と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムであって、
    前記利用者端末は、
    商品から商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報を取得する取得部と、
    前記サーバから取得した前記商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記利用者端末から取得した前記商品情報及び前記期限情報に基づいて前記商品の提供価格を決定する価格決定部と、
    前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有する、
    情報処理システム。
  2. 前記取得部は、前記利用者に関する情報を取得し、
    前記価格決定部は、前記商品情報、前記期限情報、及び前記利用者に関する情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記価格決定部は、前記商品情報と、前記商品を販売する店舗の閉店時刻とに基づいて前記商品の提供価格を決定する、
    請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記サーバは、前記利用者を複数のカテゴリーのいずれかに対応付ける対応付け部を有し、
    前記価格決定部は、前記対応付け部により対応付けられたカテゴリーに基づいて前記商品の提供価格を決定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記表示制御部は、前記商品の基準価格を示す情報、又は、前記商品の基準価格に対する前記提供価格の変動率を示す情報を前記表示部に表示させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  6. 前記価格決定部は、前記商品を販売する店舗の閉店時刻と、前記商品の残量とに基づいて前記商品の提供価格の開始時刻を決定し、
    前記表示制御部は、前記商品の提供価格の開始時刻を示す情報を前記表示部に表示させる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  7. 前記サーバは、プリンタに複数の異なる値引き指示情報が付されたラベルを印字させる、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記表示制御部は、前記商品を購入予定リストに追加する第1操作部、又は、前記購入予定リストに追加された商品の決済を指示する第2操作部を前記表示部に表示させる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  9. 前記サーバは、前記利用者端末から得られる第2操作部の指示に応じて、前記購入予定リストに追加された商品の決済処理を行う決済処理部を有する、
    請求項8に記載された情報処理システム。
  10. 前記取得部は、前記期限情報を含むコード情報から前記期限情報を取得する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  11. 前記サーバと通信可能な店舗端末を含み、
    前記サーバは、前記利用者端末に利用者コード情報を提供し、
    前記店舗端末は、前記利用者コード情報を読み取った場合に、前記サーバから、前記利用者端末に提供された商品の提供価格を含む情報を取得して、前記商品の決済処理を行う、
    請求項1から10のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  12. 前記店舗端末は、商品の商品情報及び期限情報を読み取り、かつ前記利用者コードを読み取った場合に、前記サーバから、前記利用者端末に提供された商品の提供価格を含む情報を取得して、前記商品の決済処理を行う、
    請求項11に記載された情報処理システム。
  13. 前記サーバは、
    前記利用者のアレルギーの原因となる物質に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記利用者端末から取得した前記商品情報に対応する商品に前記アレルギーの原因となる物質が含まれる場合に、前記アレルギーの原因となる物質が含まれることを示すアレルギー情報を前記利用者端末に通知する通知部と、を有し、
    前記表示制御部は、前記サーバから取得した前記アレルギー情報を前記表示部に表示させる、
    請求項1から12のいずれかに記載された情報処理システム。
  14. 商品を扱う店舗に配置される表示装置と、前記表示装置と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムであって、
    前記商品には、複数の異なる値引き指示情報のうちいずれかの値引き指示情報が付されており、
    前記サーバは、前記複数の異なる値引き指示情報のうち商品の基準価格に対して値引きさせる商品に付された1以上の値引き指示情報を決定する指示情報決定部と、
    前記指示情報決定部によって決定された前記1以上の値引き指示情報を前記表示装置に表示させる表示制御部と、を有する、
    情報処理システム。
  15. 前記表示制御部は、2以上の異なる値引き指示情報を前記表示装置に表示させる場合、前記2以上の異なる値引き指示情報の各々に対して割引度合いが異なる複数の情報のいずれかを対応付けて表示させる、
    請求項14に記載された情報処理システム。
  16. 利用者が所持し、前記サーバと通信可能な利用者端末を含み、
    前記利用者端末は、前記サーバから提供される前記1以上の値引き指示情報を表示部に表示させる表示制御部を有する、
    請求項14又は15に記載された情報処理システム。
  17. 利用者が所持する利用者端末と、前記利用者端末と通信可能なサーバと、の間で行われる情報処理方法であって、
    前記利用者端末が、商品から商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報を取得し、
    前記サーバが、前記利用者端末が取得した商品情報及び期限情報を取得し、
    前記サーバが、前記利用者端末から取得した前記商品情報及び前記期限情報のうち少なくとも一つに基づいて前記商品の提供価格を決定し、
    前記サーバが、決定した前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供し、
    前記利用者端末が、前記サーバから取得した前記商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる、
    情報処理方法。
  18. 利用者が所持する利用者端末において実行されるプログラムであって、
    コンピュータに、
    商品から商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報を取得する機能と、
    取得した前記商品の商品情報及び期限情報を前記利用者端末と通信可能なサーバに提供し、前記商品の提供価格を含む情報を前記サーバに要求する機能と、
    前記提供価格を含む情報を前記サーバから取得し、前記利用者端末の表示部に表示させる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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