JP2023124324A - 情報処理システム、サーバ、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理システム、サーバ、情報処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図る。【解決手段】本発明のある態様は、利用者が所持する利用者端末と、利用者端末と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムである。利用者端末は、商品から、商品の商品情報、及び、商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得する取得部と、コード情報をサーバに送信することで、サーバから取得した商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有する。サーバは、利用者端末から取得したコード情報に基づいて、商品の提供価格を決定する価格決定部と、商品の提供価格を含む情報を利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有する。価格決定部は、利用者端末から取得したコード情報に含まれる商品の商品情報、期限情報、及び、予め設定された第1価格変動情報又はコード情報に含まれる第2価格変動情報のいずれかに基づき、商品の提供価格を決定する。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理システム、サーバ、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
従来、例えば小売業では、顧客にお買得感を与えて購買意欲を高めることを目的として、マークダウン(値下げ)のためのラベル(マークダウンラベル)を商品に貼り付けることが行われている。このマークダウンラベルを発行するように構成されたプリンタとして、例えば、定価の値段データと定価よりも安い値段データとの複数の値段データを印字することを判断する判断手段と、当該判断手段が複数の値段データを印字すると判断した場合には、当該定価の値段データの近傍に通常価格である旨の表記を行う表記手段と、を備えたプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-016414号公報
マークダウンを行う際、例えばスーパーマーケット等の小売業の店舗スタッフは、各商品の賞味期限を目視で確認し、自店舗のルールで賞味期限の近いマークダウン対象商品に対してマークダウンラベルを発行し、貼り付ける業務(マークダウン業務)を行う。マークダウンを行う頻度は一日に数回の場合もあることから、マークダウン業務に掛かる作業時間は多大である。また、マークダウン業務は夕方や夜の時間帯に行われることが多いため、店舗スタッフに対する負荷が高い。一方で、マークダウン業務を行わない場合、提供価格が消費者に伝わらないため、賞味期限が近い商品が売れ残ることになり、最終的には、食品ロスにも繋がる。そのため、店舗ではマークダウン業務を無くすことはできないのが現状である。
そこで、本発明は、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることを目的とする。
本発明のある態様は、利用者が所持する利用者端末と、前記利用者端末と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムであって、前記利用者端末は、商品から、前記商品の商品情報、及び、前記商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得する取得部と、前記取得部により取得されたコード情報を前記サーバに送信することで、前記サーバから取得した前記商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有し、前記サーバは、前記利用者端末から取得した前記コード情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定する価格決定部と、前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有し、前記価格決定部は、前記利用者端末から取得した前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報、前記商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又は前記コード情報に含まれる前記商品の価格変動に関する第2価格変動情報のいずれかの価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、情報処理システムである。
本発明のある態様によれば、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることができる。
第1の実施形態の価格提示システムのシステム構成を概略的に示す図である。 第1の実施形態の価格提示システムにおいて商品に表示されるラベルを例示する図である。 第1の実施形態の価格提示システムにおいて利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 値下げデータベースのデータ構成例を示す図である。 第1の実施形態の価格提示システムの各装置の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 図6の価格決定処理のフローチャートである。 第2の実施形態の価格提示システムにおいて利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 第2の実施形態の価格提示システムにおいて利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。 第2の実施形態の利用者が商品の価格を確認し、購入予定リストに商品を追加する場合の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の利用者が商品の決済を行う場合の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第3の実施形態の価格提示システムが適用される店舗を例示する図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいて商品に貼付されるラベルを例示する図である。 図13に示したラベルが貼付された複数の商品が陳列されている状態を示す図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいて店舗内の電子棚札の表示例を示す図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいてマークダウンコードの設定例と運用例を説明する図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいてマークダウンコードの別の設定例と運用例を説明する図である。 第3の実施形態の価格提示システムにおいて店舗内の電子棚札の表示例を示す図である。
本開示において、「商品情報」とは、商品を個別に特定する情報である。商品情報には、例えば、商品名称、商品コード、商品型式等が含まれる。商品コードは、商品を個別に特定する識別情報である。
本開示において、商品の「期限情報」とは、利用者が当該商品を使用可能、賞味可能、又は、消費可能であるか否かの指標を示す有効期限に関する情報である。有効期限には、例えば、使用期限、賞味期限、消費期限、品質保証期限、販売期限等の期限情報が含まれる。なお、販売期限とは、消費者にいつまで販売してよいかを示し、例えば商品の製造者等により設定される期限である。以下では、有効期限の一例として「賞味期限」を用いて説明するが、他の期限情報に置き換えたり、他の期限情報が追加されたりしてもよい。
本開示において、商品の「基準価格」とは、店舗において値下げ等の価格変動が行われる前の基準となる商品の価格を意味する。以下の説明において、通常価格は、基準価格情報の一例である。
本開示において、「価格変動情報」とは、商品の基準価格に対する提供価格の変動を示す情報、及び/又は、変動開始日時若しくは変動終了日時に関する情報である。
本開示において「コード情報」は、所定の規則により文字列がコード化された情報であればよく、1次元コード(バーコード)でもよいし2次元コードでもよい。
一実施形態の価格提示システムでは、例えば、店舗を利用する利用者端末が、店舗に陳列されている商品の商品情報、及び、商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得するように構成される。例えば、コード情報は、商品、や商品を包装する包装材に貼付されているラベルに印字されているか、あるいは、商品、包装材等に直接印字されている。利用者端末は、このコード情報を例えば光学的に取得可能である。
一実施形態の価格提示システムでは、店舗の商品には、少なくとも商品情報と期限情報を含むコード情報を付すことができる。利用者端末と通信可能なサーバは、利用者端末が取得したコード情報に含まれる商品の商品情報、商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又はコード情報に含まれる商品の価格変動に関する第2価格変動情報のうちいずれかの価格変動情報に基づき、商品の提供価格を決定する。第2価格変動情報はコード情報に任意的に含まれる情報であり、第2価格変動情報の有無に応じてコード情報の情報量が異なる。このように提供価格が決定されるため、一実施形態の価格提示システムでは、商品の有効期限が近くなったときに提供価格を変動させるためのマークダウンラベル等を商品に貼付する必要がなくなり、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることができる。
一実施形態の情報処理システムは、第1価格変動情報に、コード情報に含まれる商品の商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報に対応付けられた商品の価格変動情報が含まれている場合には、第1価格変動情報に基づき、商品の提供価格を決定する。これにより、例えば、店舗の都合により、コード情報に価格変動情報が含まれていない商品の価格を急に変更させたい場合等に、第1価格変動情報を更新することで対処できる。
一実施形態の情報処理システムは、第1価格変動情報に、コード情報に含まれる商品の商品情報及び商品の有効期限に関する期限情報に対応付けられた商品の価格変動情報が含まれていない場合には、コード情報に含まれる第2価格変動情報に基づき、商品の提供価格を決定する。これにより、例えば店舗でコード情報を含むラベルを発行して商品に貼付する場合に、ラベルのコード情報に価格変動情報を含ませておくことで店舗において柔軟に価格設定を行うことができる。
一実施形態の情報処理システムは、サーバと通信可能な店舗端末を含み、この店舗端末は、コード情報を取得した場合に、サーバから、利用者端末に提供された商品の提供価格を含む情報を取得して、商品の決済処理を行う。それによって、店舗に備わるレジスタ端末等の店舗端末において、価格変動が反映された提供価格での商品の決済を行うことができる。
一実施形態の情報処理システムでは、商品には、商品の製造日時又は商品の有効期限に対応する識別子が付されている。利用者は、商品に付された識別子を見ることで商品の製造日時又は商品の有効期限を直ちに認識でき、商品を購入するか否か判断できる。
一実施形態の情報処理システムは、商品を扱う店舗に配置される表示装置を含み、この表示装置は、商品ごとに、商品の製造日時又は商品の有効期限に対応する1又は複数の識別子を表示する。表示装置は限定しないが、例えば電子棚札が挙げられる。店舗内の表示装置に上記識別子を表示させることで、例えば商品の製造日時又は商品の有効期限に対応する値下げ情報を利用者に通知することができるため、利用者は商品を購入するか否か判断できる。
以下、一実施形態の価格提示システムについて、より具体的に説明する。
(1)第1の実施形態
一実施形態の価格提示システム1は、例えば店舗の利用者等に店舗内の商品の価格(提供価格)を提示するように構成される。本実施形態の例では、店舗は、商品として賞味期限や消費期限等の有効期限を有する食品等を扱うスーパーマーケット等の小売業である。図1は、第1の実施形態の価格提示システムのシステム構成を概略的に示す図である。図1に示すように、一実施形態の価格提示システム1は、利用者端末3及びアプリケーションサーバ5を含む。
利用者端末3は、利用者CTが所持する通信端末であり、限定しないが、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、スマートウォッチ、その他ウェアラブル装置等である。利用者端末3には、商品Pの提供価格を表示するための店舗アプリケーションがインストールされている。
アプリケーションサーバ5は、利用者端末3の店舗アプリケーションとネットワークNWを通して通信を行うために設けられ、店舗アプリケーションからの要求や問合せに応じて所定の処理を行い、処理結果を店舗アプリケーションに返す。ネットワークNWは、限定しないが、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。
図2は、第1の実施形態の価格提示システムにおいて商品に表示されるラベルを例示する図である。図2に、店舗で扱われている商品に貼付されている例示的なラベルを示す。図2に示すように、店舗の担当者は、同一の商品コード(この例では、商品「えだ豆」を示す商品コード)の商品に対して、コード情報C1の情報量が相対的に多いラベルPL1やコード情報C2の情報量が相対的に少ないラベルPL2等を発行して商品に貼付する。なお、情報量が相対的に多いラベルのみを商品に貼付してもよいし、情報量が相対的に少ないラベルのみを商品に貼付してもよい。図2に示す例では、コード情報の例としてバーコードを例示するが、その限りではなく2次元コードでもよい。
図2に示すコード情報C1には、例えば、項目リスト101に含まれる以下の情報(合計28桁)が含まれる。
・JAN(13桁)…標準タイプの統一商品コード(JANコード)を含む。
・賞味期限(6桁)…月を示す2桁、日を示す2桁、時を示す2桁(MMDDHH)の情報を含む。
・第1値下げ時刻(2桁)…1回目の値下げ開始時刻を示す2桁(HH)の情報を含む。
・第1値下げ率(2桁)…1回目の値下げ率を示す2桁の情報を含む。
・第2値下げ時刻(2桁)…2回目の値下げ開始時刻を示す2桁(HH)の情報を含む。
・第2値下げ率(2桁)…2回目の値下げ率を示す2桁の情報を含む。
・C/D(1桁)…誤りチェック用のチェックデジットを含む。
なお、第1値下げ時刻(2桁)、第1値下げ率(2桁)、第2値下げ時刻(2桁)、及び、第2値下げ率(2桁)は、コード情報C1に含まれる値下げ情報(第2価格変動情報の一例)である。
図2に示すコード情報C2には、項目リスト102に含まれる以下の情報(合計20桁)が含まれる。
・JAN(13桁)…標準タイプの統一商品コード(JANコード)を含む。
・賞味期限(6桁)…月を示す2桁、日を示す2桁、時を示す2桁(MMDDHH)の情報を含む。
・C/D(1桁)…誤りチェック用のチェックデジットを含む。
コード情報C1と異なりコード情報C2には、値下げ時刻や値下げ率といった値下げ情報が含まれていないが、例えば、利用者端末3の店舗アプリケーションは、コード情報C2を取得した場合、アプリケーションサーバ5に提供価格を問い合わせ、アプリケーションサーバ5から提供価格の情報を取得して利用者端末3に表示する。アプリケーションサーバ5は、商品の提供価格を決定して店舗アプリケーションに提供するために、後述する値下げデータベースを有している。
なお、店舗アプリケーションがコード情報C1を取得した場合であっても、アプリケーションサーバ5から提供価格の情報を取得して利用者端末3に表示することもある。
図3は、第1の実施形態の価格提示システムにおいて利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。一実施形態の価格提示システム1では、例えば図3の画面G1に示すように、利用者が利用者端末3の店舗アプリケーションを介して商品に貼付されているラベルPLのコード情報を読み取ると、店舗アプリケーションは、商品の提供価格(例えば、値下げ価格)の情報を含む画面G2を利用者端末3に表示する。
例えば、利用者が利用者端末3の店舗アプリケーションによりコード情報C1を読み取り、アプリケーションサーバ5に提供価格を問い合わせることで、例えばコード情報C1を読み取った時間(タイミング)(商品の価格問合せの時刻)に応じて、コード情報C1に対応する通常価格の情報、又は2回分の異なる値下げ情報を利用者端末3に表示させることができる。店舗アプリケーションは、通常価格、又は、通常価格に対してコード情報C1に含まれる情報に基づく商品の値下げ率を適用した価格として提供価格を表示する。
アプリケーションサーバ5は、商品コードごとに通常価格の情報が対応付けられた通常価格データベース(図示せず)を有しており、利用者端末3の店舗アプリケーションからの提供価格の問合せに応じて、問合せに含まれる商品コードに対応する通常価格の情報を取得する。
店舗アプリケーションは、第1値下げ時刻(日時情報の一例)を経過する前にコード情報C1を読み取った場合にはJAN(13桁)に含まれる商品コードに対応する対象となる商品の通常価格を、提供価格として表示する。店舗アプリケーションは、第1値下げ時刻を経過し、かつ第2値下げ時刻(日時情報の一例)までにコード情報C1を読み取った場合には、対象となる商品の通常価格に第1値下げ率(変動率情報の一例)を適用した価格を、提供価格として表示する。また、店舗アプリケーションは、第2値下げ時刻を経過した後にコード情報C1を読み取った場合には、対象となる商品の通常価格に第2値下げ率(変動率情報の一例)を適用した価格を、提供価格として表示する。
ここで、第1値下げ時刻、第1値下げ率、第2値下げ時刻、及び、第2値下げ率は、商品コード、賞味期限や消費期限等の期限情報、あるいは商品の製造日時等によって、ラベルを発行する際に決定される。また、第1値下げ率<第2値下げ率の関係となっている。
図4は、値下げデータベースのデータ構成例を示す図である。図4に示す値下げデータベースでは、参照データに対して値下げ情報(第1値下げ時刻、第1値下げ率、第2値下げ時刻、第2値下げ率の各データ)が対応付けられている。ここで、「参照データ」は、図2に示したラベルのJAN(13桁)と賞味期限(6桁)を組み合わせた19桁のデータである。すなわち、図4に示す値下げデータベースには、商品コード及び賞味期限により特定される商品ごと1つのレコードが対応付けられており、各レコードには、「第1値下げ時刻」、「第1値下げ率」、「第2値下げ時刻」、「第2値下げ率」の各フィールドの値が含まれている。
第1値下げ時刻は、1回目の値下げ開始時刻(つまり、第1値下げ率が適用される時刻)を示す。第1値下げ率は、対応する商品の通常価格に対する1回目の値下げ率を示す。第2値下げ時刻は、2回目の値下げ開始時刻(つまり、第2値下げ率が適用される時刻)を示す。第2値下げ率は、対応する商品の通常価格に対する2回目の値下げ率を示す。図4に示す値下げデータベースにおいて、第1値下げ時刻、第1値下げ率、第2値下げ時刻、及び、第2値下げ率は、予め設定された商品の値下げ情報(第1価格変動情報の一例)である。
図4に示す例では、商品コード及び賞味期限により特定される商品(参照データ:0201234004981060124)は、第1値下げ時刻である18時に第1値下げ率10%が通常価格に適用され、第2値下げ時刻である20時に第2値下げ率30%が通常価格に適用されることを意味している。商品コード及び賞味期限により特定される商品(参照データ:0201234004981060120)は、第1値下げ時刻である12時に第1値下げ率5%が通常価格に適用され、第2値下げ時刻である12時に第2値下げ率30%が通常価格に適用されることを意味している。
アプリケーションサーバ5は、上述した図2に示したコード情報C1やコード情報C2に含まれるJAN(13桁)及び賞味期限(6桁)等の商品コードや賞味期限等により特定される商品の価格問合せを受信した場合、値下げデータベースに商品コード及び賞味期限で特定される商品が含まれるか否か判断する。アプリケーションサーバ5は、値下げデータベースに商品の価格問合せに商品コード及び賞味期限で特定される商品が含まれると判断した場合、値下げデータベースに基づいて提供価格を決定して店舗アプリケーションに返す。アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションからの商品の価格問合せが行われた時刻(現在時刻)に応じて、値下げデータベースに含まれる商品コード及び賞味期限で特定される商品の値下げ情報(第1価格変動情報としての第1値下げ時刻、第1値下げ率、第2値下げ時刻、第2値下げ率等)を参照して提供価格を決定する。
なお、図2及び図4の例では、値下げ回数が2回の場合を示しているが、その限りではない。値下げ回数は、1回であっても3回以上の任意の回数であってもよいし、商品コードごとに異なってもよい。なお、値下げ回数が3回以上となる場合にはコード情報に含める情報量が多くなるため、二次元コードやRFIDタグ等を利用してもよい。
ラベルのコード情報に含まれる値下げ情報、及び、値下げデータベースに含まれる値下げ情報の設定方法は限定しないが、例えば、アプリケーションサーバ5と通信可能な店舗端末(図示せず)を利用して行うことができる。例えば、店舗端末には、ラベルに含まれるコード情報を作成するプログラムがインストールされている。店舗端末は、当該プログラムを実行することで店舗の担当者の入力に応じた値下げ情報のコード情報を含むラベルを作成し、店舗内のプリンタからラベルを発行する。また、例えば、店舗端末は、アプリケーションサーバ5との通信により値下げデータベースに新たなレコードを追加したり、値下げデータベースに存在するレコード内の各値(つまり、値下げ情報)を変更したりするプログラムがインストールされている。
次に、図5を参照して、価格提示システム1に含まれる利用者端末3及びアプリケーションサーバ5の構成について説明する。図5は、第1の実施形態の価格提示システム1の各装置の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、利用者端末3は、制御部31、ストレージ32、操作入力部33、表示部34、撮像部35、コードリーダ36、及び、通信部37を備える。
制御部31は、マイクロプロセッサを主体として構成され、利用者端末3全体を制御する。例えば、制御部31に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ32に記録されている店舗アプリケーションのプログラムをロードして実行し、その実行結果を表示部34に表示する。
ストレージ32は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSD(Solid State Drive)である。ストレージ32は、店舗アプリケーションのプログラムのほか、店舗アプリケーションを実行することで作成されたデータ、ファイル等を記憶する。
制御部31は、店舗アプリケーションを実行することで、取得部及び表示制御部として機能する。取得部は、コードリーダ36から、商品に貼付されたラベルに表示されているコード情報を取得する。コード情報には、商品の商品コード、及び、商品の賞味期限情報等が含まれる。表示制御部は、取得部により取得されたコード情報をアプリケーションサーバ5に送信することで、アプリケーションサーバ5から送信された商品の提供価格を含む情報を取得して、取得した商品の提供価格を含む情報を表示部34に表示させる。
なお、制御部31は、商品の提供価格の情報を表示部34に表示させることに代えて、あるいは、表示部34に表示させるとともに、商品の提供価格を音声出力する機能を備えてもよい。その場合は、利用者端末3は、音声処理部及びスピーカを備える。音声処理部は、商品の提供価格の情報に対応する音声を生成し、生成した音声をスピーカに出力する。なお、音声処理部は、音量や出力される音の速さを制御してもよい。スピーカは、音声処理部により生成された音声を出力する。
操作入力部33は、例えば、利用者端末3の表示パネルに設けられたタッチパネル型入力デバイスである。操作入力部33は、表示パネルに対するユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力を店舗アプリケーションに出力する。
表示部34は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネルを含み、店舗アプリケーションの実行結果を表示する。また、表示部34は、撮像部35によって生成されるデジタル画像信号を表示する。
撮像部35は、例えば、光学レンズと、光学レンズからの入射光を電気信号に変換する撮像素子(イメージセンサ)と、を有し、デジタル画像を逐次生成し、表示部34に出力する。
コードリーダ36は、撮像部35によって生成される画像信号に含まれるコード情報等を解析して、例えばコード情報に対応する文字列(例えば図2の28桁又は20桁のデータ)を抽出(取得)する。通信部37は、アプリケーションサーバ5との間で通信を行うための通信インタフェースである。
図5に示すように、アプリケーションサーバ5は、制御部51、ストレージ52、及び、通信部53を備える。制御部51は、マイクロプロセッサを主体として構成され、アプリケーションサーバ5全体を制御する。例えば、制御部51に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ52に記録されているサーバプログラムをロードして実行し、例えば、商品コードごとに提供価格を決定する処理を実行する。
サーバプログラムを実行することで、制御部51は、価格決定部511及び価格情報提供部512として機能する。
価格決定部511は、商品の商品コード、商品の賞味期限情報、及び、値下げデータベースにおいて設定された商品の値下げ情報、又は利用者端末3から取得したコード情報含まれる商品の値下げ情報のうちいずれかの値下げ情報に基づき、商品の提供価格を決定する。その際、価格決定部511は、通常価格の情報を、商品コードに基づき通常価格データベース(図示せず)から取得する。
価格情報提供部512は、価格決定部511により決定された商品の提供価格を含む情報(図3の画面G2参照)を利用者端末3に提供する。
ストレージ52は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置であり、サーバプログラムのほか、値下げデータベース(図4参照)等を記憶する。値下げデータベースは、サーバプログラムを実行するときに、適宜、制御部51からアクセスされる。図示しないが、ストレージ52は、店舗で販売される各商品の通常価格のデータ(つまり、各商品コードに対応する通常価格のデータ)を含む通常価格データベースを記憶している。通常価格データベースは、提供価格を決定するときに制御部51によって参照される。
通信部53は、利用者端末3の店舗アプリケーションとの間で通信を行うための通信インタフェースである。通信プロトコルは、例えばHTTPSであるが、これに限定されない。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態の価格提示システム1の動作を説明する。図6は、第1の実施形態の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図6を参照すると、例えば図3の画面G1に示したように、利用者が商品を店舗の棚から手に取り、店舗アプリケーションは、例えば商品のラベルに印字されているコード情報の読み取り(スキャン)を行う(ステップS2)。このコード情報は、図2に例示したように、例えば28桁のコード情報や20桁のコード情報等である。
店舗アプリケーションは、コード情報を読み取ると、価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する(ステップS4)。価格問合せには、例えば、コード情報の28桁のデータ(コード情報C1の場合)や20桁のデータ(コード情報C2の場合)等が含まれる。アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションから受信した価格問合せに含まれるコード情報等に基づいて、提供価格を決定する価格決定処理を実行する(ステップS6)。
アプリケーションサーバ5は、価格決定処理により決定した提供価格を含む価格データを店舗アプリケーションに送信する(ステップS8)。価格データを受信すると、店舗アプリケーションは、例えば図3の画面G2に示したように、商品の提供価格(例えば、値下げ価格)を利用者端末3に表示させる(ステップS10)。
図7は、図6の価格決定処理のフローチャートである。アプリケーションサーバ5の制御部51は、利用者端末3の店舗アプリケーションから受信した価格問合せに含まれるコード情報に基づいて異なる処理を実行する。図7に示すように、アプリケーションサーバ5は、コード情報のうち、例えば商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報(例えばJAN(13桁)と賞味期限(6桁)を組み合わせた19桁のデータ等)が値下げデータベースに含まれているか判断する(ステップS11)。
アプリケーションサーバ5の制御部51は、上述したコード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報が値下げデータベースに含まれていない場合(ステップS11:NO)、コード情報から提供価格を決定する(ステップS12)。具体的には、店舗アプリケーションからの商品の価格問合せが行われた時刻である現在時刻を基準として以下のとおり提供価格を決定する(ステップS13)。
(1-i)現在時刻が、コード情報に含まれる値下げ情報が示す第1値下げ時刻を経過する前である場合には、コード情報のJAN(13桁)に含まれる商品コード等の商品情報に対応する通常価格を提供価格とする(ステップS14)。
(1-ii)現在時刻が、コード情報に含まれる値下げ情報が示す第1値下げ時刻(例えば図2の「第1値下げ時刻(HH)」の項目に対応する2桁のデータ)を経過し、かつ第2値下げ時刻(例えば図2の「第2値下げ時刻(HH)」の項目に対応する2桁のデータ)に達する前である場合には、コード情報のJAN(13桁)に含まれる商品コード等の商品情報に対応する通常価格に第1値下げ率(例えば図2の「第1値下げ率(%)」の項目に対応する2桁のデータ)を適用した価格を提供価格とする(ステップS15)。
(1-iii)現在時刻が、コード情報に含まれる値下げ情報が示す第2値下げ時刻を経過した後である場合には、コード情報のJAN(13桁)に含まれる商品コード等の商品情報に対応する通常価格に第2値下げ率(例えば図2の「第2値下げ率(%)」の項目に対応する2桁のデータ)を適用した価格を提供価格とする(ステップS16)。
なお、ステップS2で送信されたコード情報が20桁のデータである場合(コード情報C2の場合)、コード情報には値下げ情報が含まれていないため、アプリケーションサーバ5の制御部51は、商品コード等の商品情報に対応する通常価格を提供価格とする。
アプリケーションサーバ5の制御部51は、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報が値下げデータベースに含まれている場合(ステップS11:YES)、制御部51は、値下げデータベースにおいてコード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードの値下げ情報に基づいて提供価格を決定する(ステップS17)。具体的には、現在時刻を基準として以下のとおり提供価格を決定する(ステップS18)。
(2-i)現在時刻が、値下げデータベースに設定された値下げ情報が示す第1値下げ時刻(例えば図4の値下げデータベースにおいて、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードの「第1値下げ時刻」フィールドの値)を経過する前である場合には、商品コード等の商品情報に対応する通常価格を提供価格とする(ステップS19)。
(2-ii)現在時刻が、値下げデータベースに設定された値下げ情報が示す第1値下げ時刻を経過し、かつ第2値下げ時刻(例えば図4の値下げデータベースにおいて、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードの「第2値下げ時刻」フィールドの値)に達する前である場合には、通常価格に第1値下げ率(例えば図4の値下げデータベースにおいて、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードの「第1値下げ率」フィールドの値)を適用した価格を提供価格とする(ステップS20)。
(2-iii)現在時刻が、値下げデータベースに設定された値下げ情報が示す第2値下げ時刻を経過した後である場合には、通常価格に第2値下げ率(例えば図4の値下げデータベースにおいて、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードの「第2値下げ率」フィールドの値)を適用した価格を提供価格とする(ステップS21)。
値下げデータベースを用いて提供価格を決定することは、例えば店舗側で商品の在庫等の状況を踏まえて提供価格を変更したい場合に便利である。すなわち、いったん値下げ情報を含むラベル(例えば図2に示した28桁のラベルPL2)を商品に貼付した後に提供価格を変更したい場合に、値下げデータベースを活用することで、新しい値下げ情報を含むラベルを新たに貼付するよりも店舗側の作業負担を軽減できる。
以上説明したように、本実施形態の価格提示システム1によれば、店舗の商品には、商品コードと賞味期限情報を含むコード情報が印字されたラベルが貼付される。利用者端末3と通信可能なアプリケーションサーバ5は、利用者端末3が取得したコード情報に含まれる商品の商品コード、商品の賞味期限、及び、値下げデータベースに設定された値下げ情報又はコード情報に含まれる値下げ情報のうちいずれかの値下げ情報に基づき、利用者に対する商品の提供価格を決定する。そのため、商品の賞味期限等の有効期限が近くなったときに提供価格を変動させるためのマークダウンラベル等を商品に貼付する必要がなくなり、店舗において商品価格の変更を行うときの業務の効率化を図ることができる。
(2)第2の実施形態
本実施形態の価格提示システムは、レジレス(レジスタ端末を経ずに商品の決済を行うこと)による運用が想定されている。すなわち、利用者は、利用者端末3の店舗アプリケーションに対する操作を行うことで商品の決済を行うことができる。
以下、図8及び図9を参照して、レジレスによる商品決済の際の利用者端末3の店舗アプリケーションの利用方法について説明する。図8及び図9は、第2の実施形態の価格提示システムにおいて利用者端末の店舗アプリケーションの画面遷移例を示す図である。
店舗アプリケーションを実行することで利用者は、店舗内の各商品の通常価格と提供価格とを確認でき、自身が選択した商品の決済を行うことができる。図8の画面G3~G5は、利用者が商品の価格を確認し、購入予定リスト(カゴ)に商品を追加する場合の店舗アプリケーションの利用方法を示している。
利用者が利用者端末3において店舗アプリケーションを起動すると、図8の画面G3に示すように、利用者端末3に備わる撮像機能が連動し、撮像された画像がウィンドウw1に表示される。画面G3のウィンドウw1には、商品Pのコード情報C3を含む商品Pの画像が表示される。商品Pのコード情報C3をウィンドウw1のスキャン領域100内に表示させる(つまり、利用者がスキャン操作を行う)ことで、店舗アプリケーションは、コード情報C3の読み取り(スキャン)を行う。
コード情報C3は、図2に例示したように、例えば28桁のコード情報C1や20桁のコード情報C2等である。
店舗アプリケーションは、コード情報C3を読み取ると、コード情報C3を含む価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信し、アプリケーションサーバ5から商品Pの提供価格の情報を取得して表示する。画面G3に続いて表示される画面G4のウィンドウw2には、商品コードに対応する商品名称(「ヨーグルトB 500ml」)と、通常価格(「300円」)、提供価格(「250円」)、及び、賞味期限(「2022年12月7日」)の情報が含まれる例が示される。
利用者は、ウィンドウw2に含まれる情報を見て、購入予定リスト(カゴ)に商品Pを追加するか否かの選択を行うことができる。商品Pを購入予定リストに追加する場合には、利用者が画面G4に表示されているボタンb1(「カゴに入れる」)を操作することで画面G5が表示され、商品Pが購入予定リストに追加されたことが利用者に通知される(ウィンドウw3)。その後、利用者は、手に取った商品Pを店舗の実際のカゴ又は買い物カートの中に入れる。
図9の画面G6~G8は、利用者が購入予定リストを確認し、商品の決済を行う場合の店舗アプリケーションの利用方法を示している。利用者は、商品の提供価格を確認して購入予定リストに追加した後(つまり、画面G3~G5を繰り返し表示させた後)、決済を行う場合には、画面G6においてボタンb2(「カゴの中を見る」)を操作し、購入予定リストBLを含む画面G7を表示させる。購入予定リストBLには、それまでに追加された商品の一覧(各商品の商品名称、数量、価格等)と価格の合計金額とが含まれる。
図示しないが、利用者は、例えば予算オーバーのため購入予定リストBLから特定の商品の購入を中止する場合には、当該商品を購入予定リストBLから削除する操作を行うことができる。その場合、利用者は、店舗のカゴ又は買い物カートの中から購入を中止する商品を店舗の棚に戻す。
画面G7において、購入予定リストBLが確定した場合、利用者がボタンb3(決済ボタン)を操作することで、店舗アプリケーションは、アプリケーションサーバ5に対して決済要求(又は決済指示)を行い、後述するようにネットワーク上で決済処理が完了する。決済処理が完了すると、店舗アプリケーションは、決済済コードとしてコード情報C4を含む画面G8を表示する。決済済コードは、商品の決済が完了したことを示しており、決済を特定する決済ID(後述する)を含む。ここでは、決済済コードとして2次元コードの例を示しているが、バーコード等であってもよい。
決済済コードは、例えばカゴの中の商品の決済が完了したことを店舗又は店舗スタッフに対して通知するために利用される。例えば、決済済コードを店舗スタッフに見せることで利用者が店舗を退出ことができるように構成してもよいし、決済済コードを店舗内の所定の装置に読み取らせることで店舗を退出できるようにゲートが開くように構成してもよい。その場合、利用者はレジ待ちの列に並ぶ必要がなく、店舗のレジスタッフが商品の決済を行う必要がないため、利用者と店舗の双方に利点がある。
店舗のレジスタッフがスキャナ等で決済済コードを読み取ることで利用者がレジを通過できるように構成してもよい。その場合でも、店舗のレジスタッフがカゴの中の個々の商品のコード情報を読み取る作業を行う必要がなく、また、利用者は短時間でレジを通過できるため、利用者と店舗の双方に利点がある。
次に、図10及び図11を参照して、本実施形態の価格提示システム1の動作について説明する。図10は、第2の実施形態において利用者が商品の価格を確認し、購入予定リストに商品を追加する場合の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。図11は、第2の実施形態において利用者が商品の決済を行う場合の価格提示システムの動作を示すシーケンスチャートである。
先ず図10を参照すると、例えば図8の画面G3に示したように、利用者が商品を店舗の棚から手に取り、商品のコード情報を利用者端末3に表示させることで、店舗アプリケーションは、例えばコード情報の読み取り(スキャン)を行う(ステップS22)。このコード情報は、図2に例示したように、例えば28桁のコード情報C1や20桁のコード情報C2等である。
商品から商品コードと賞味期限情報を取得すると、店舗アプリケーションは、コード情報を含む価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信する(ステップS23)。アプリケーションサーバ5は、受信した価格問合せに含まれるコード情報に基づいて価格決定処理を実行する(ステップS24)。この価格決定処理は、図7を参照して説明したとおりである。次いで、アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションに対して、提供価格を含む価格データを送信する(ステップS25)。
価格データを受信すると、店舗アプリケーションは、例えば図8の画面G4に示したように、商品の提供価格(例えば、値下げ価格)を利用者端末3に表示する(ステップS26)。このとき、画面G4に示すように、ステップS22のコード情報の読取結果として、商品の通常価格(基準価格の一例)と賞味期限情報を含むようにしてもよい。
例えば図8の画面G4においてボタンb1(「カゴに入れる」)を操作すると(ステップS27:YES)、店舗アプリケーションは、ステップS10に表示された商品を購入予定リストに追加するように、購入予定リストを更新する(ステップS28)。
次に図11を参照すると、例えば図9の画面G7に示したように、利用者が決済ボタンを操作すると(ステップS30:YES)、店舗アプリケーションは、表示されている購入予定リストを含む決済要求をアプリケーションサーバ5に送信する(ステップS32)。アプリケーションサーバ5は、店舗アプリケーションから決済要求を受信すると、利用者名称及び決済手段のデータを利用者データベースから読み出し、読み出した利用者名称及び決済手段のデータと、決済額(購入予定リストの合計金額)のデータとを含む決済要求を例えば決済代行サーバに送信する(ステップS34)。決済代行サーバは、アプリケーションサーバ5から提供されたデータを基に決済処理を行い(ステップS36)、決済処理が完了すると、アプリケーションサーバ5に決済完了通知を送信する(ステップS38)。
決済が完了すると、アプリケーションサーバ5は、新たな決済IDを発行し(ステップS40)、ステップS32の決済要求に対応する決済完了通知を店舗アプリケーションに送信する(ステップS42)。この決済完了通知には、ステップS40で発行された決済IDが含まれる。店舗アプリケーションは、受信した決済完了通知に含まれる決済IDを含む2次元コードである決済済コードを作成し(ステップS44)、例えば図9の画面G8に示したように、利用者端末3に表示する(ステップS46)。
なお、上述したレジレスによる運用に限定されず、店舗のレジスタ端末で商品の決済を行う運用に対しても適用することができる。すなわち、一実施形態では、価格提示システムは、アプリケーションサーバ5と通信可能なレジスタ端末(店舗端末の一例)を含む。レジスタ端末は、例えばスキャナ等(図示しない)によりコード情報を取得した場合、利用者端末3に提供される商品の提供価格を含む情報をアプリケーションサーバ5から取得して、商品の決済処理を行う。この場合、レジスタ端末は、取得したコード情報に基づいて、図6及び図7の利用者端末3と同様に価格問合せをアプリケーションサーバ5に送信し、提供価格を含む価格データをアプリケーションサーバ5から取得する。次いで、レジスタ端末は、取得した価格データに含まれる提供価格に基づいて商品の決済処理を行う。
(3)第3の実施形態
次に、図12~図18を参照して、一実施形態の価格提示システムのシステム構成を説明する。本実施形態の価格提示システムは、店舗内に設置される1以上の電子棚札を通して店舗の利用者に商品の値下げ情報を提示可能に構成される。
第1及び第2の実施形態の価格提示システムでは、利用者が利用者端末3の店舗アプリケーションを利用して商品のラベルに含まれるコード情報を取得することで、商品の提供価格が利用者端末3に表示される。そのため、利用者は、コード情報をスキャンする操作を行わない限り、商品の値下げ価格がわからない。そこで、本実施形態では、商品に貼付されているラベルにマークダウンコードを印字し、店舗に陳列されている個々の商品が値下げ対象であるか利用者がすぐにわかるようにする。そのため、利用者が値下げ対象となる個々の商品のラベルのみをスキャンすることで、値下げ対象商品の値下げ価格を知ることができるため、店舗アプリケーションの使い勝手に優れるという利点がある。
図12は、第3の実施形態の価格提示システムが適用される店舗を例示する図である。図12に示すように、利用者CTは、例えば買い物カートを運搬しながら購入対象の商品を選択している。店内には、商品棚に複数の異なる商品コードの各々に対応する商品群が陳列されている。各商品コードの商品群に対応して電子棚札2-1~2-11が設置されている。なお、以下の説明では、店舗内の複数の電子棚札に共通する事項については適宜「電子棚札2」と表記する。
図示しないが、本実施形態の価格提示システムでは、各電子棚札2(表示装置の一例)の表示内容は、例えばアプリケーションサーバ5からの要求に応じて切り替える。
店内において賞味期限等の有効期限が設けられている商品は、賞味期限等の有効期限にそれぞれ対応する識別子としてのマークダウンコードが印字されている。なお、以下の説明又は添付される図面では、マークダウンコードを単に「コード」と略記することがある。
図13を参照すると、マークダウンコードが印字されたラベルが貼付された商品の一例が示される。図13は、第3の実施形態の価格提示システムにおいて商品に貼付されるラベルを例示する図である。図13に示す例では、商品Pに貼付されたラベルPLには、マークダウンコード表示部103において、例えば賞味期限等の有効期限に対応付けられたマークダウンコード(この例では、「B」)が印字されている。例えば店舗スタッフ等により、予め商品Pが値下げ対象商品等であるか否かを示すためのマークダウンコードを印字したラベルPL(マークダウンコード付きラベル)が発行され商品Pに貼り付けた上で、商品Pは店内の商品棚に陳列される。
なお、商品の製造日時と商品の賞味期限等の有効期限とは関連性があるため、マークダウンコードは、例えば商品の製造日時等に対応して設定されてもよい。ラベルPLのコード情報C5は、図2に例示したように、例えば28桁のコード情報C1や20桁のコード情報C2等であってもよい。
店舗には、複数の異なる商品コードの商品が陳列されているが、店舗内の統一的な運用の観点から、商品コードに関わらず賞味期限等の有効期限に基づいてマークダウンコードが決定される。例えば、一般的に、肉商品の賞味期限は野菜商品の賞味期限よりも短いが、肉商品も野菜商品も、設定されるマークダウンコードは、各商品の賞味期限等の有効期限の日時等に基づいて決定される。
図14は、図13に示したラベルが貼付された複数の商品が陳列されている状態を示す図である。
図14に示すように、同一の商品コード(この例では、「ロース肉」に対応する商品コード)に対して、例えば賞味期限の異なる商品が陳列されている状態を示している。図14に示す同一の商品コードに対して賞味期限が異なる商品の例として、ラベルPL1~PL4が貼付された複数の商品P1~P4が示されている。各商品に表示されているマークダウンコードは、個々の商品の賞味期限に応じて異なる場合(図14の例では、マークダウンコード「A」「B」「C」「G」)がある。
図15は、第3の実施形態の価格提示システムにおいて店舗内の電子棚札の表示例を示す図である。図15には、図14に例示した複数の商品に対応して設置されている電子棚札2の表示例が示されている。この表示例では、同一の商品コードの商品「ロース肉」に対して、例えばマークダウンコード:「B」(20%引き),「C」(10%引き),「D」(5%引き)の商品が値下げ対象であることが表示されている。図15の例では、値下げ情報として、通常価格からの値下げ率を表示しているが、その限りではなく、通常価格からの値下げ額を表示してもよいし、値下げ価格を表示してもよい。
店舗の利用者は、電子棚札2の表示内容を確認した上でラベルPL1~PL4等が貼付された商品P1~P4から購入する商品を選択することになるため、例えば同一商品コードの商品P1~P4の中から値下げ対象商品(この例では、商品P3,P4)を直ちに認識することができる。また、値下げ対象商品のラベルのコード情報をスキャンすることで提供価格を店舗アプリケーションに表示させることができる。また、店舗アプリケーションを持っていない店舗の利用者に対しても、電子棚札に値下げ価格を表示することで値下げ価格を認識することができる。
なお、図15に示す表示例では、商品コード(この例では、「ロース肉」に対応する商品コード)と電子棚札とが1対1で対応しているが、その限りではない。例えば、異なる2個の商品コードの商品群が隣接して陳列されている場合に、1つの電子棚札に、その2個の商品コードに対応する値下げ情報(例えば、マークダウンコードと対応する値下げ率)をまとめて表示させてもよい。
次に、マークダウンコードの設定例と運用例について、図16を参照して説明する。図16は、第3の実施形態の価格提示システムにおいてマークダウンコードの設定例と運用例を説明する図である。図16には、ラベルに印字するマークダウンコードの設定例(「ラベルの設定例」)と、店舗における商品の値下げの運用例(「運用例」)とを例示されている。マークダウンコードは、商品の賞味期限までの期間(例えば日数)に応じて複数設けられる。例えば、図16では、2022年11月30日において、賞味期限が当日から9日先の間に到来する商品に対して、予めA~Jの10種類のマークダウンコードが割り当てられる例(つまり、10個のマークダウンコード付きラベルを印字・発行する例)が示されている。つまり、2022年11月30日において、賞味期限が当日から9日先の間に到来する商品に対して一括してラベルを発行し、商品に貼付することができる。この例では、賞味期限が9日先の商品に対して一旦ラベルを貼付した後は、マークダウンラベル等の別のラベルを発行する必要はない。
図16において、値下げ対象の商品のマークダウンコードは、毎日変動し、店内の各商品に対応する電子棚札を通して利用者に通知される。図16の運用例において、2022年11月30日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品は、マークダウンコードとして「A」,「B」又は「C」が印字されたラベルの商品となる。また、翌日の2022年12月1日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品は、マークダウンコードとして「B」,「C」又は「D」が印字されたラベルの商品となる。2022年12月2日以降も同様である。図16の例では、電子棚札2に表示されるマークダウンコードは、毎日切り替わる。
電子棚札に表示される値下げ対象の商品のマークダウンコードや値下げ情報(値下げ価格や値下げ率)は、これらの情報を電子棚札に表示するときの現在時刻に応じた、ラベルのコード情報に含まれる値下げ情報、及び、値下げデータベースに設定されている値下げ情報に対応している。
例えば、ラベルのコード情報に含まれる値下げ情報と、値下げデータベースに設定されている値下げ情報とが、以下の情報を含む場合を想定する。
・第1値下げ時刻
・第1値下げ率
・第2値下げ時刻
・第2値下げ率
・第3値下げ時刻
・第3値下げ率
例えば、値下げデータベースでは、コード情報のうち商品コード等の商品情報と賞味期限等の期限情報に相当する参照データに対応するレコードは、「第1値下げ時刻」、「第1値下げ率」、「第2値下げ時刻」、「第2値下げ率」、「第3値下げ時刻」、「第3値下げ率」の各フィールドの値を有する。
この場合、マークダウンコードとして「D」が印字されたラベルの商品については、例えば、第1値下げ時刻が2022年12月1日の開店時刻となり、第2値下げ時刻が2022年12月2日の開店時刻となり、第3値下げ時刻が2022年12月3日の開店時刻となるように、ラベルのコード情報が設定される。また、賞味期限に近付くほど提供価格が低くなるため、第1値下げ率<第2値下げ率<第3値下げ率の関係となる。また、値下げデータベースにおいて、「第1値下げ率」フィールドの値を5%、「第2値下げ率」フィールドの値を15%、「第3値下げ率」フィールドの値を30%としてもよい。
なお、図16の値下げの運用例では、当日を含めて3日の間に賞味期限が到来する商品を値下げ対象商品とするように設定されているが、その限りではなく、値下げ対象商品に対応するマークダウンコードは適宜設定することができる。例えば、図16の運用例において、2022年11月30日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品を、マークダウンコードとして「A」又は「B」が印字されたラベルの商品としてもよいし、「A」,「B」,「C」又は「D」が印字されたラベルの商品としてもよい。その場合、ラベルのコード情報に含まれる値下げ情報や、値下げデータベースに設定されている値下げ情報は適宜調整される。
例えば2022年12月6日には、各商品に対応付けて設置された電子棚札により、その日のマークダウンコードが「G」,「H」又は「I」であることが表示される。すると、利用者は、店内の商品のうちマークダウンコードとして「G」,「H」又は「I」と印字されたラベルが貼付された商品が、その日の値下げ対象商品であることがわかる。そのため利用者は、商品棚に陳列されている商品の各々のラベルに印字されているマークダウンコードを確認することで、賞味期限等の有効期限が異なる複数の商品のうち、値下げ対象商品を認識することができる。
他方、店舗スタッフは、一旦ラベルを商品に貼付した後は、更にマークダウンラベルを商品に貼付する必要がないため、店舗の業務の効率化を図ることが可能となる。
なお、図16では、マークダウンコードを10種類としているが、その限りではない。マークダウンコードの種類数は、店舗の運用に応じて適宜決定される。図16では、異なる賞味期限に対して異なるマークダウンコードを割り当てているが、その限りではない。異なる賞味期限に対して同一のマークダウンコードを割り当ててもよい。例えば、図16の例では、11月30日~12月1日に割り当てられるマークダウンコードを「A」、12月2日~12月3日に割り当てられるマークダウンコードを「B」、といった具合に設定してもよい。
図16に示したマークダウンコードの設定例及び運用例は、特定の商品コードに対応する賞味期限の異なる複数の商品に対して適用される。店舗内の商品のラベルに表示されるマークダウンコードは、賞味期限に応じて一律に決定されるが、一実施形態では、各マークダウンコードに対応付ける値下げ率等は、例えば商品の製造日時、商品の賞味期限、商品の種類等の商品の特性、及び、在庫数量の少なくとも1つに基づいて商品コードごとに個別に設定される。
マークダウンコードの切り替えは1日単位に限られず、時間単位で行ってもよい。例えば、総菜や弁当等、1日に複数回製造する商品については、1日のうちに複数回マークダウンコードを切り替えてもよい。
1日のうちに複数回マークダウンコードを切り替える場合のマークダウンコードの設定例と運用例について、図17を参照して説明する。
図17は、第3の実施形態の価格提示システムにおいてマークダウンコードの別の設定例と運用例を説明する図である。図17には、ラベルに印字するマークダウンコードの設定例(「ラベルの設定例」)と、店舗における商品の値下げの運用例(「運用例」)とを例示されている。
マークダウンコードは、商品の賞味期限等の有効期限までの期間(日時)に応じて複数設けられる。
例えば、図17では、2022年11月30日の例えば朝に、賞味期限等の有効期限が当日から次の日までに到来する商品に対して一括してラベルを発行し、商品に貼付する。なお、この例では、賞味期限等の有効期限が次の日の商品に対して一旦ラベルを貼付した後は、マークダウンラベル等の別のラベルを発行する必要はない。図17に示す例では、2022年11月30日の14時、18時、22時にそれぞれ賞味期限等の有効期限が到来する商品に、それぞれ「A1」,「A2」,「A3」のマークダウンコードが割り当てられ、2022年12月1日の14時、18時、22時にそれぞれ賞味期限等の有効期限が到来する商品に、それぞれ「B1」,「B2」,「B3」のマークダウンコードが割り当てられる。
同様に、図17では、2022年12月1日の例えば朝に、賞味期限等の有効期限が当日から次の日までに到来する商品に対して一括してラベルを発行し、商品に貼付する。図17に示す例では、2022年12月1日の14時、18時、22時にそれぞれ賞味期限等の有効期限が到来する商品に、それぞれ「B1」,「B2」,「B3」のマークダウンコードが割り当てられ、2022年12月2日の14時、18時、22時にそれぞれ賞味期限等の有効期限が到来する商品に、それぞれ「C1」,「C2」,「C3」のマークダウンコードが割り当てられる例が示される。
このように、本実施形態で割り当てられるマークダウンコードは、賞味期限等の有効期限の日付と時刻を示す場合には、賞味期限が日付に対応付けられた「A」,「B」,「C」等の記号(日付識別子の一例)と、時刻に対応付けられた「1」,「2」,「3」等の記号(時刻識別子の一例)とが組み合わされている。つまり、期限情報が日付を示す場合には、日付に対応付けられた日付識別子として、例えば図17に示すように「A」,「B」,「C」等を設定し、期限情報が日付と時刻を示す場合には、日付に対応付けられた日付識別子と時刻に対応付けられた時刻識別子として、例えば図17に示すように「A1」,「A2」,「A3」等を設定することができる。
図17において、値下げ対象の商品のマークダウンコードは、毎日変動し、店内の各商品に対応する電子棚札を通して利用者に通知される。
図17の運用例において、2022年11月30日では、店舗内の商品のうち値下げ対象の商品は、所定の時刻(例えば、10時、14時、18時)によって変動する。すなわち、値下げ対象商品は、10時から14時の間は、マークダウンコードとして「A1」,「A2」又は「A3」が印字されたラベルの商品である。値下げ対象商品は、14時から18時の間は、マークダウンコードとして「A2」,「A3」又は「B1」が印字されたラベルの商品である。値下げ対象商品は、18時から22時の間は、マークダウンコードとして「A3」,「B1」又は「B2」が印字されたラベルの商品である。
翌日の2022年12月1日では、図17に示すように、店舗内の商品のうち値下げ対象商品は、2022年11月30日とは異なる組合せのマークダウンコードが印字されたラベルの商品である。つまり、4時間経過する度に値下げ対象商品のラベルに印字されているマークダウンコードの組合せが順次、更新される。
図18は、第3の実施形態の価格提示システムにおいてマークダウンコードの別の設定例と運用例を説明する図である。図18には、商品「鶏の唐揚げ(5個入り)」に対応付けて設置された電子棚札の表示例が示される。図18では、例えば2022年11月30日14~18時の時間帯においてマークダウンコード:「A2」(30%引き),「A3」(15%引き),「B1」(5%引き)の商品が値下げ対象であることが表示されている。図18の例では、値下げ情報として、通常価格からの値下げ率を表示しているが、その限りではなく、通常価格からの値下げ額を表示してもよいし、値下げ価格を表示してもよい。
利用者は、マークダウンコードとして「A2」,「A3」又は「B1」と印字されたラベルが貼付された商品が、その時間帯の値下げ対象商品であることがわかる。そのため利用者は、商品棚に陳列されている商品の各々のラベルに印字されているマークダウンコードを確認することで、商品棚に陳列されているそれぞれの商品に付されているコード情報をスキャンすることで提供価格を認識することができる。また、店舗アプリケーションを持っていない店舗の利用者に対しても、電子棚札に値下げ価格を表示することで値下げ価格を認識することができる。
他方、店舗スタッフは、一旦ラベルを商品に貼付した後はマークダウンラベルを商品に貼付する必要がないため、店舗の値下げ業務等の効率化を図ることが可能となる。
本実施形態で割り当てられるマークダウンコードは、賞味期限の日付に対応付けられた「A」,「B」,「C」等の記号(日付識別子の一例)と、賞味期限の時刻に対応付けられた「1」,「2」,「3」等の記号(時刻識別子の一例)とが組み合わされている。そのため、日付単位で賞味期限が設定される商品に対するマークダウンコードの設定(例えば図16に示した設定)と、賞味期限の日付に対応付けられた記号を共通化させることができる。つまり、マークダウンコードにおいて賞味期限の日付に対応付けられた記号については、店舗内のすべての商品に対して一律の設定とすることができる。したがって、利用者に対して商品の種類(例えば、「鶏の唐揚げ」「ロース肉」等)が異なる場合でも、賞味期限等の日付単位の有効期限に対して同一の日付識別子であるマークダウンコード(例えばマークダウンコード「A」,「B」等)を設定するため、例えば賞味期限等の日付単位の期限情報を正確に伝えることができる。
なお、本実施形態においても、各商品コードに対応する商品群に設置された電子棚札に値下げ対象として表示される1以上のマークダウンコードと、各マークダウンコードに対応付けられた値下げ率とは、商品コードごとに個別に設定される。したがって、商品コードが異なれば値下げ対象となる商品の賞味期限等の有効期限も異なってくるため、電子棚札に表示されるマークダウンコード及び/又は値下げ率は異なることがある。
商品に貼付されるラベルに含まれるコード情報に値下げ情報を含める場合、前述したように、値下げ回数は、1回以上の任意の回数に設定可能である。なお、図15や図16を参照して説明したように、図17や図18を参照して説明した電子棚札に表示される値下げ対象の商品のマークダウンコードや値下げ情報(値下げ価格や値下げ率)は、これらの情報を電子棚札に表示するときの現在時刻に応じた、ラベルのコード情報に含まれる値下げ情報、及び、値下げデータベースに設定されている値下げ情報に対応している。
上述した実施形態において、アプリケーションサーバ5による機能の少なくとも一部は、利用者端末3の店舗アプリケーションにより実現されてもよく、店舗アプリケーションの機能の一部は、アプリケーションサーバ5のソフトウェアにより実現されてもよい。また、上述した実施形態において、利用者端末3の店舗アプリケーションの機能、及び、アプリケーションサーバ5の機能の各々は、必要に応じて、店舗アプリケーション及びアプリケーションサーバ5の間で分散させて実現されてもよい。また、上述した実施形態において、アプリケーションサーバ5で実行される機能は、複数の装置で分散させて実行されてもよい。アプリケーションサーバ5のストレージは、複数のストレージサーバに分散させて構成してもよい。
以上、本発明の情報処理システム、サーバ、情報処理方法、及び、プログラムの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。例えば、上述した各実施形態及び各変形例に記載した個々の技術的特徴は、技術的矛盾がない限り、他の実施形態及び他の変形例の一部又は全部と適宜組み合わせることが可能である。
1…価格提示システム
3…利用者端末
31…制御部
32…ストレージ
33…操作入力部
34…表示部
35…撮像部
36…コードリーダ
37…通信部
5…アプリケーションサーバ
51…制御部
511…価格決定部
512…価格情報提供部
52…ストレージ
53…通信部
100…スキャン領域
101,102…項目リスト
103…マークダウンコード表示部
C1~C5…コード情報
CT…利用者
NW…ネットワーク
P…商品
PL…ラベル

Claims (12)

  1. 利用者が所持する利用者端末と、前記利用者端末と通信可能なサーバと、を含む情報処理システムであって、
    前記利用者端末は、
    商品から、前記商品の商品情報、及び、前記商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得されたコード情報を前記サーバに送信することで、前記サーバから取得した前記商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記利用者端末から取得した前記コード情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定する価格決定部と、
    前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有し、
    前記価格決定部は、前記利用者端末から取得した前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報、前記商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又は前記コード情報に含まれる前記商品の価格変動に関する第2価格変動情報のうちいずれかの価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    情報処理システム。
  2. 前記価格決定部は、
    前記第1価格変動情報に、前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報に対応付けられた商品の価格変動情報が含まれている場合には、前記第1価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    請求項1に記載された情報処理システム。
  3. 前記価格決定部は、
    前記第1価格変動情報に、前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報に対応付けられた商品の価格変動情報が含まれていない場合には、前記コード情報に含まれる前記第2価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    請求項1又は2に記載された情報処理システム。
  4. 前記価格決定部は、
    前記第1価格変動情報に、前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報及び前記商品の有効期限に関する期限情報に対応付けられた商品の価格変動情報が含まれておらず、かつ前記コード情報に前記第2価格変動情報が含まれていない場合には、前記コード情報に対応する基準価格情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    請求項3に記載された情報処理システム。
  5. 前記情報処理システムは、前記サーバと通信可能な店舗端末を含み、
    前記店舗端末は、前記コード情報を取得した場合に、前記サーバから、前記利用者端末に提供された前記商品の提供価格を含む情報を取得して、前記商品の決済処理を行う、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  6. 前記商品には、前記商品の製造日時又は前記商品の有効期限に対応する識別子が付されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  7. 前記情報処理システムは、前記商品を扱う店舗に配置される表示装置を含み、
    前記表示装置は、前記商品ごとに、前記商品の製造日時又は前記商品の有効期限に対応する1又は複数の識別子を表示する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  8. 前記第1価格変動情報又は前記第2価格変動情報は、
    前記商品の基準価格に対する変動率を示す変動率情報と、
    前記変動率が前記商品に適用される日時に関する日時情報と、を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  9. 前記識別子に対応付けられる値下げ率は、前記商品の製造日時、前記商品の有効期限、前記商品の特性の少なくとも1つに基づいて決定される、
    請求項7又は8に記載された情報処理システム。
  10. 利用者が所持する利用者端末と通信可能なサーバであって、
    利用者端末から、前記商品の商品情報、及び、前記商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得し、取得した前記コード情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定する価格決定部と、
    前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有し、
    前記価格決定部は、前記利用者端末から取得した前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報、前記商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又は前記コード情報に含まれる前記商品の価格変動に関する第2価格変動情報のいずれかの価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    サーバ。
  11. 利用者が所持する利用者端末と通信可能なサーバにおける情報処理方法であって、
    利用者端末から、前記商品の商品情報、及び、前記商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得するステップ、
    取得した前記コード情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定するステップと、
    前記決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供するステップと、を含み、
    前記商品の提供価格を決定するステップは、前記利用者端末から取得した前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報、前記商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又は前記コード情報に含まれる前記商品の価格変動に関する第2価格変動情報のいずれかの価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    情報処理方法。
  12. 利用者が所持する利用者端末と通信可能なサーバにおいて、コンピュータに所定の方法を実行させるプログラムであって、
    前記方法は、
    利用者端末から、前記商品の商品情報、及び、前記商品の有効期限に関する期限情報を含むコード情報を取得するステップ、
    取得した前記コード情報に基づいて、前記商品の提供価格を決定するステップと、
    前記決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供するステップと、を含み、
    前記商品の提供価格を決定するステップは、前記利用者端末から取得した前記コード情報に含まれる前記商品の商品情報、前記商品の有効期限に関する期限情報、及び、予め設定された商品の価格変動に関する第1価格変動情報又は前記コード情報に含まれる前記商品の価格変動に関する第2価格変動情報のいずれかの価格変動情報に基づき、前記商品の提供価格を決定する、
    プログラム。
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