JP2016126654A - 優待情報提供装置、優待情報提供システムおよびプログラム - Google Patents

優待情報提供装置、優待情報提供システムおよびプログラム Download PDF

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智弘 仁賀
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Abstract

【課題】店舗側の機会損失を軽減する。【解決手段】優待情報提供装置は、店舗内の客の混雑状況を示す情報に基づき、店舗の混雑の程度を決定する混雑度決定部と、混雑度決定部により決定された混雑の程度に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える。店舗には、代金精算のために操作される金銭登録機が設けられ、混雑状況を示す情報は、店舗の売場を撮影した画像に含まれる人の画像に基づいてカウントされた人数、または金銭登録機が単位時間あたりに操作される回数を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、優待情報提供装置、優待情報提供システムおよびプログラムに関し、特に、店舗の客に対して優待情報を提供するための装置、システムおよびプログラムに関する。
現在、検索システムまたはスマートフォンを介してユーザが利用するアプリケーションによって、様々な店舗または商業施設への顧客誘導を目的として、クーポン等の優待情報の発行を通じたレコメンデーション(商品の推奨)が行われている。店舗側は顧客に対し魅力的なクーポンを適切なタイミングで発行し、購買に繋げることができるか、または廃棄物を減らすことができるか等を常に模索している。
クーポンの発行に関し、特許文献1(特開2009−163533号公報)のシステムでは、顧客の住所、年齢、関心領域等の情報、購入物の履歴等をもとに、複数の企業間を横断してクーポンが発行され、また、顧客はクーポンを取得し、取得したクーポンを利用することができる。また、クーポンを適切に発行するために、顧客情報だけでなく、店舗の繁忙状況等の店舗側の情報を考慮する方法として、特許文献2(特開2012−98944号公報)および特許文献3(特開2012−98981号公報)のシステムが提案されている。特許文献2と3では、顧客は、飲食店舗のオーダーの状況および空き席状況を、ディスプレイまたはシステムから受信する電子メール等で確認することができる。
特開2009−163533号公報 特開2012−98944号公報 特開2012−98981号公報
特許文献1では、顧客の関心領域を分析した上で、その個人に適した店舗のクーポンが発行されているが、クーポンの発行には、店舗側の混雑状況、時間帯、在庫量、店舗までの距離等が考慮されていない。そのため、顧客がクーポン(レコメンデーション)を受け取り、店舗へ到着した頃には店舗がいっぱいで入店できない、または、店舗に商品の在庫がなく購入できない等の店舗側にとっての機会損失が発生する可能性がある。
そこで、特許文献1のシステムに、特許文献2または3により提案されている顧客の注文内容および座席の空席率をベースとした顧客管理システムを適用することで、この機会損失を軽減できると考えられる。しかし、特許文献2または3のシステムが対象とする店舗は、レストランまたは喫茶店のような飲食サービスの店舗である。したがって、パン屋またはコンビニエンスストア等の非飲食サービスの店舗も対象にして、機会損失を軽減できるようにクーポン等の優待情報を提供できるような方法が望まれていた。
本開示は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、店舗側の機会損失を軽減できるように顧客に対し優待情報を提供する優待情報提供装置、優待情報提供システムおよびプログラムを提供することである。
一実施の形態に従う優待情報提供装置は、店舗内の客の混雑状況を示す情報に基づき、店舗の混雑の程度を決定する混雑度決定部と、混雑度決定部により決定された混雑の程度に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える。
店舗には、代金精算のために操作される金銭登録機が設けられ、混雑状況を示す情報は、店舗の売場を撮影した画像に含まれる人の画像に基づいてカウントされた人数、または金銭登録機が単位時間あたりに操作される回数を含む。
好ましくは、優待情報提供装置は、店舗の営業終了時間を含む営業時間に基づき、当該店舗の営業終了までの残りの時間を決定する時間決定部と、時間決定部により決定された残りの時間に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える。
他の実施の形態に従う優待情報提供装置は、店舗の在庫量に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える。
好ましくは、優待決定部は、店舗の営業終了までの残りの時間が閾値未満となったとき、在庫量に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する。
好ましくは、外部装置は、移動体端末を含み、移動体端末から、当該移動体端末の位置を示す位置情報を受信する受信部と、店舗の位置を示す位置情報と、受信部により受信された外部装置の位置情報とに基づき、当該外部装置から店舗までの距離を算出する距離算出部と、距離算出部により算出された距離に基づき、予め定められた距離に関する基準に従って、優待内容を決定する距離優待決定部と、をさらに備える。
好ましくは、優待内容は、店舗で販売される商品の購入を条件として、客に付与される特典を含む。
好ましくは、特典は、商品の価格からの値引き額を含む。
好ましくは、優待情報出力部は、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に送信する通信部を有する。
さらに他の実施の形態に従う優待情報提供システムは、外部装置と、当該外部装置と通信可能な上記の優待情報提供装置とを備える。
さらに他の実施の形態に従うコンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、店舗内の客の混雑状況を示す情報に基づき、店舗の混雑の程度を決定し、決定された混雑の程度に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定し、決定された優待内容を示す情報を、外部装置に出力させる処理を実行させるプログラムであって、店舗には、代金精算のために操作される金銭登録機が設けられ、混雑状況を示す情報は、店舗の売場を撮影した画像に含まれる人の画像に基づいてカウントされた人数、または金銭登録機が単位時間あたりに操作される回数を含む。
本開示によれば、客に対して店舗が提供する優待情報が示す優待内容を、店舗の混雑状況と連動させて決定することができる。
本発明の実施の形態に係るクーポン発行システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るクーポン発行システムの構成をデータの流れとともに示す図である。 本発明の実施の形態に係るサーバ1の構成図である。 本発明の実施の形態に係る店舗側端末2の構成図である。 本発明の実施の形態に係る顧客側端末3の構成図である。 本発明の実施の形態に係る分析用サーバ1Aの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報蓄積サーバ1Bの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るクーポン発行サーバ1Cの機能構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る人混雑割引率テーブル25の一例を示す図である。 実施の形態1に係る処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るレジ混雑割引率テーブル26の一例を示す図である。 実施の形態2に係る処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る時間割引率テーブル27の一例を示す図である。 実施の形態3に係る処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る在庫割引率テーブル28の一例を示す図である。 実施の形態4に係る処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る距離割引率テーブル29の一例を示す図である。 実施の形態5に係る処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態1に係る優待情報提供装置は、概要すると、店舗内の混雑状況、店舗の閉店までの残り時間、商品の在庫量、顧客と店舗の間の距離等を表す情報に基づき、予め定められた基準に従って、客への優待内容を決定し、決定された優待内容を示す優待情報を、客が携帯する端末等の外部の装置に出力する。
ここでは、「優待情報」とは、客への優待内容を示す情報であって、例えば商品の購入に際して割引を得るためのクーポンの情報、景品の情報、限定商品の購入の権利の付与等の客に付与される特典を含む。ここでは、説明を簡単にするために、「優待情報」として商品価格の割引による値引きを示すクーポンデータを説明する。また、「商品」とは、物理的な実体を有する物品に加えて、物理的な実体のないサービスをも含むことが意図される。「クーポンデータ」とは、割引金額、値引き金額等を文字、絵柄等で示すための例えば、HTML(HyperText Markup Language)データ、画像データ等を含む。この「クーポンデータ」は、音声データを含んでもよい。
(システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るクーポン発行システムの構成を概略的に示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係るクーポン発行システムの構成をデータの流れとともに示す図である。図1を参照して、「優待情報提供システム」の一実施例であるクーポン発行システムは、店舗毎に設けられた店舗側端末2、顧客を含む当該システムの各ユーザが有する顧客側端末3、およびサーバ1を含む。サーバ1は、「優待情報提供装置」の一実施例に相当する。サーバ1、各店舗側端末2および各顧客側端末3は、インターネット等を含む通信ネットワークNTを介して相互に通信する。図2では、説明を簡単にするために、サーバ1に、1台の店舗側端末2と1台の顧客側端末3が接続される場合が示される。
図2を参照して、サーバ1は、店舗側端末2および顧客側端末3から受信する情報を分析するための分析用サーバ1A、クーポンの値引きに関する情報を格納(蓄積)し、格納された情報に基づき割引率を決定する情報蓄積サーバ1B、および決定された割引率を示すクーポンを発行するためのクーポン発行サーバ1Cを含む。以下の説明では、分析用サーバ1A、情報蓄積サーバ1B、およびクーポン発行サーバ1Cを、サーバ1と総称する場合がある。
店舗側端末2には、店舗内の売場を撮影するためのカメラ213と、代金精算のために操作される金銭登録機(以下、POS(point of sales system)レジスタ214という)とが接続される。なお、ここでは、店舗として、パン屋を例示するが、これに限定されない。
店舗側端末2から分析用サーバ1Aに送信される情報には、カメラ213による撮影画像であるカメラ画像31、POSレジスタ214の操作の回数、頻度等を示すレジ打ち情報32、および商品の在庫量を示す在庫量33が含まれる。
顧客側端末3から分析用サーバ1Aに送信される情報には、当該顧客側端末3の位置を示すGPS(Global Positioning System)情報34が含まれる。ここでは、顧客側端末3は、サーバ1と通信可能な外部装置であって、顧客が携帯するスマートフォン等の情報処理端末、顧客の車に搭載された情報処理端末等の移動体端末を含む。なお、顧客側端末3を所持するユーザ(顧客)の位置は、GPS情報34によって示される。
また、分析用サーバ1Aから情報蓄積サーバ1Bに送信される分析結果を示す情報には、店舗内の客の混雑の程度を表わす人混雑レベル41およびレジ混雑レベル42、店舗内の商品の在庫の程度を示す在庫レベル43、店舗と顧客側端末3(または顧客)の位置と間の距離を示す距離情報44、および店舗の営業の残り時間を示す時間情報45が含まれる。
図1に示されるように、分析用サーバ1Aは、店舗側端末2からのカメラ画像31、レジ打ち情報32、在庫量33、および顧客側端末3からのGPS情報34のそれぞれを処理するためのサーバを含む。なお、分析用サーバ1Aは、このように、店舗側端末2および顧客側端末3からの情報を複数台のサーバで処理する構成を有するが、これら情報を1台のサーバによって処理するような構成であってもよい。
また、情報蓄積サーバ1Bは、後述する各種の割引率テーブルを有する。情報蓄積サーバ1Bは、分析用サーバ1Aからの情報に基づき、割引率テーブルを検索する。検索によって割引率テーブルから読出された割引率は、クーポン発行サーバ1Cに出力される。クーポン発行サーバ1Cは、情報蓄積サーバ1Bからの割引率を示すクーポンを発行する処理、またはクーポンの更新処理を実施する。
ここでは、「クーポンを発行する」とは、クーポン発行サーバ1Cが、クーポンデータを当該顧客側端末3に送信し、送信された当該クーポンデータを顧客側端末3の表示部306に表示させる処理、またはスピーカ(図示せず)から音声で出力させる処理を含む。また、「クーポンの更新」とは、クーポン発行サーバ1Cが、顧客側端末3に既に送信されたクーポンデータを変更する処理(値引きに関する情報を変更する処理等)を示す。
次に、サーバ1、店舗側端末2および顧客側端末3のそれぞれについて、構成を説明する。
(サーバ1の構成)
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ1の構成図である。分析用サーバ1A、情報蓄積サーバ1Bおよびクーポン発行サーバ1Cは、同様の構成を有するので、ここでは代表してサーバ1の構成を説明する。図3を参照して、サーバ1はCPU(Central Processing Unit)101、プログラムおよびデータを格納するための記憶部120、時間を計測するタイマ123、および通信ネットワークNTを介して外部装置と通信するための通信部105を備える。記憶部120は、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)など各種記憶デバイスからなる。
通信部105は、たとえばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11a/b/g/nなどの規格に従う無線LAN(Local Area Network)または、有線LANにより通信ネットワークNTに接続する。
サーバ1は、I/F(インターフェイス)121をさらに備える。I/F121は、CD(Compact Disc)−ROM等の記憶媒体122が着脱自在に装着され、装着された記憶媒体122のデータにアクセスする。CPU101によって実行されるプログラムは、記憶媒体122に記憶されている場合もある。
(店舗側端末2の構成)
図4は、本発明の実施の形態に係る店舗側端末2の構成図である。店舗側端末2はCPU201、プログラムおよびデータを格納するための記憶部203、作業領域およびデータの一時記憶領域として利用される一時記憶部204、操作部205、情報を表示するための表示部206、通信部209、I/F(インターフェイス)202,210および時間を計測するためのタイマ212を備える。
操作部205は、オペレータによる情報の入力操作を受付けるためにボタン、キー、タッチパネル、バーコードリーダ等を含む。通信部209は、通信部105と同様に、例えばIEEE802.11a/b/g/nなどの規格に従う無線LANまたは、有線LANによりインターネットに接続する。I/F202は、売場を撮影するカメラ213およびPOSレジスタ214を店舗側端末2に接続する。I/F210は、CD−ROM等の記憶媒体211が着脱自在に装着され、記憶媒体211のデータにアクセスする。CPU201によって実行されるプログラムは、記憶媒体211に記憶されている場合もある。
(顧客側端末3の構成)
図5は、本発明の実施の形態に係る顧客側端末3の構成図である。顧客側端末3は、CPU301、プログラムおよびデータを格納するための不揮発性メモリを含む記憶部303、作業領域およびデータの一時記憶領域として利用される一時記憶部304、操作部305、情報を表示するための表示部306、通信部309、I/F(インターフェイス)310、および時間を計測するタイマ312を備える。
操作部305は、ユーザによる情報の入力操作を受付けるためボタン、キー、トラックボール、タッチパネル等を含む。通信部309は、通信部105および通信部209と同様に、たとえばIEEE802.11a/b/g/nなどの規格に従う無線LANまたは、有線LANにより通信ネットワークNTに接続する。I/F310は、CD−ROM等の記憶媒体311が着脱自在に装着され、装着された記憶媒体311のデータにアクセスする。CPU301によって実行されるプログラムは、記憶媒体311に記憶されている場合もある。
<分析用サーバ1Aの機能構成>
図6は、本発明の実施の形態に係る分析用サーバ1Aの機能構成の一例を示す図である。
図6を参照して分析用サーバ1Aは、混雑度決定部11、時間決定部12、在庫率決定部13および距離決定部14を備える。これら各部は、たとえば所定のプログラムを実行するCPU101および通信部105によって実現される。また、分析用サーバ1Aは、記憶部120に、人混雑レベルDB(データベースの略)21、レジ混雑レベルDB22、在庫量DB23および店舗住所DB24を格納する。
人混雑レベルDB21には、人数と床面積からなる複数の組と、各組に対応して人の混雑レベルが格納される。混雑レベルの値は、3,4,5,6を含み、混雑の程度が大きい程、混雑レベルの値は大きくなる。
レジ混雑レベルDB22は、レジ打ち情報32(レジ操作されたタイミングを示す時系列情報)により示される単位時間当たりのレジ打ち回数の平均値と閾値との差分(値)のそれぞれに対応して、当該店舗の混雑レベルの値を格納する。例えば、混雑レベルの値は0,3,4,5,6を含み、レジの混雑の程度が大きい程、混雑レベルの値は大きくなる。
在庫量DB23は、クーポン発行対象となる商品のフル在庫量を格納する。フル在庫量とは、当該商品の店舗内での在庫量を示す。したがって、フル在庫量は、店舗が当該商品を製造する都度、製造による追加後の商品の在庫量を示すように更新される。ここでは、説明を簡単にするために、クーポン発行対象の商品点数は1つであるとする。したがって、在庫量DB23には、当該1つの商品についてのフル在庫量が格納される。
店舗住所DB24は、店舗側端末2が設けられた店舗の住所を示す住所データを格納する。
混雑度決定部11は、店舗内の売場の客の混雑状況を示す情報に基づき混雑の程度を決定する。具体的には、店舗内の売場を撮影するカメラ画像31から売場の客の混雑の程度を決定する処理と、レジ打ち情報32から当該混雑の程度を決定する処理とを実施する。カメラ画像31から混雑度を決定する場合には、混雑度決定部11は、客の混雑状況を示す情報であるカメラ画像31から識別した売場における人数と店舗の床面積とに基づき、人混雑レベルDB21を検索する。検索により、人混雑レベルDB21から対応する混雑レベルの値を読出し、読出された値を人混雑レベル41として情報蓄積サーバ1Bに送信する。
ここで、人物の数と売場の床面積の取得方法について説明する。まず、人物の数に関しては、混雑度決定部11は、カメラ画像31からパターン認識等によって人物の特徴量を抽出し、抽出された特徴量から人物画像を識別し、識別された人物画像をカウントする。これにより、人数がカウントされる。また、売場の床面積に関しては、記憶部120に予め格納された店舗内図面データから売場の床面積が算出される。具体的には、店舗図面データは、2次元画像データであり売場内の機器(冷蔵庫、棚、カウンタ等)の配置を示す。混雑度決定部11は、店舗内図面データに基づき、これら機器が配置されていない部分画像を抽出し、抽出された部分画像の大きさから床面積を算出する。これにより、売場内に居る人数と床面積とが取得される。
また、レジ操作されたタイミングを示す時系列情報であるレジ打ち情報32を用いて、混雑の程度を決定する場合を説明する。レジ打ち情報32は、店舗内の客の混雑状況を示す情報である。混雑度決定部11は、レジ打ち情報32から単位時間当たりのレジ打ち回数の平均値を算出し、算出された平均値と閾値との差分(値)を算出する。混雑度決定部11は、算出された値に基づきレジ混雑レベルDB22を検索し、検索によりレジ混雑レベルDB22から読出された混雑レベルをレジ混雑レベル42として、情報蓄積サーバ1Bに送信する。
時間決定部12は、タイマ123により計測される現在時間に基づき、店舗が開店してからの経過時間を算出し、算出された経過時間を示す時間情報45を情報蓄積サーバ1Bに送信する。具体的には、記憶部120には店舗の営業時間(開店〜閉店の時間、例えば10時〜22時等)を示すデータが予め格納されている。時間決定部12は、タイマ123により計時される現在時間と記憶部120の営業時間データが示す開店時間とに基づき、開店からの経過時間を算出する。
在庫率決定部13は、店舗側端末2から受信する在庫量33と在庫量DB23のフル在庫量とを比較し、比較結果に基づき、フル在庫量に対する在庫量33が占める割合(単位:%)を算出する。算出された割合は、在庫レベル43として情報蓄積サーバ1Bに送信される。ここでは、在庫レベル43を算出するタイミングは、すなわち店舗側端末2が在庫量33を送信するタイミングは、閉店時間までの残り時間により決定されるが、当該タイミングの決定方法はこれに限定されない。例えば店舗内でクーポン対象商品の製造をやめた時点であってもよい。
距離決定部14は、「距離算出部」の一実施例に相当する。距離決定部14は、顧客側端末3からGPS情報34が示す位置情報と、店舗住所DB24の店舗住所データとから、顧客側端末3すなわち顧客の現在位置から店舗までの距離を算出する。GPS情報34は、顧客側端末3の現在位置を緯度および経度により示す。また、店舗住所データは、予め定められた処理により緯度および経度に変換される。したがって、距離決定部14は、顧客側端末3と店舗までの距離を、これら緯度および経度に基づき、予め定められた演算処理により算出し、算出値を店舗との距離情報44として、情報蓄積サーバ1Bに送信する。
(情報蓄積サーバ1Bの機能構成)
図7は、本発明の実施の形態に係る情報蓄積サーバ1Bの機能構成の一例を示す図である。図7を参照して情報蓄積サーバ1Bは、分析用サーバ1Aからのデータに基づき、クーポン対象商品についての割引率を決定する割引率決定部15を備える。割引率決定部15は、「優待決定部」または「距離優待決定部」の一実施例である。割引率決定部15は、たとえば所定のプログラムを実行するCPU101および通信部105によって実現される。また、情報蓄積サーバ1Bは、記憶部120に、人混雑割引率テーブル25、レジ混雑割引率テーブル26、時間割引率テーブル27、在庫割引率テーブル28、および距離割引率テーブル29を格納する。割引率決定部15と各テーブルの詳細は、後述の各実施の形態により説明される。
(クーポン発行サーバ1Cの機能構成)
図8は、本発明の実施の形態に係るクーポン発行サーバ1Cの構成の一例を示す図である。図8を参照して、クーポン発行サーバ1Cは、「優待情報出力部」の一実施例であるクーポン発行部16を備える。クーポン発行部16は、上述の割引率決定部15により決定された割引率を示すクーポンを発行する。
次に、以下の実施の形態1〜6において、クーポン発行処理を説明する。ここでは、顧客側端末3の記憶部303には、サーバ1から、クーポン発行のための専用アプリケーションプログラムがダウンロードされることによって予め格納されている。ダウンロードの際に、サーバ1は、顧客側端末3と通信するためのアドレス、例えばIP(Internet Protocol)アドレス等を取得していると想定する。
(実施の形態1)
店舗の混雑状況に基づき、クーポン対象商品の価格の割引率を決定する方法を説明する。図9は、実施の形態1に係る人混雑割引率テーブル25の一例を示す図である。図10は、実施の形態1に係る処理の一例を示すフローチャートである。
図9を参照して、人混雑割引率テーブル25には、混雑レベルを示す値(3,4,5,6)と、混雑レベルの各値に対応して割引率(単位:%)が格納される。
図10を参照して、店舗内の人の混雑状況に基づく割引率のクーポンを発行する処理を説明する。まず、店舗側端末2のPU201は、「営業状態」の情報を、分析用サーバ1Aに送信する(ステップS1)。「営業状態」の情報は、例えばオペレータが操作部205を操作することにより入力される情報であって、通常営業中または休業(店舗改装のための休業を含む)中等を示す。
店舗側端末2のCPU201は、「営業状態」の情報に基づき店舗は営業中か否かを判断する(ステップS3)。CPU201は営業中ではないと判断すると(ステップS3でNO)、処理を終了する。営業中と判断すると(ステップS3でYES)、CPU201はカメラ213により撮影された店舗内の画像を入力し(ステップS5)、入力された画像をカメラ画像31として分析用サーバ1Aに送信する(ステップS7)。これにより、店舗側の処理は終了する。なお、カメラ画像31は動画像および静止画像を含む。
分析用サーバ1Aでは、CPU101は、店舗側端末2から「営業状態」の情報を受信し(ステップS21)、受信された「営業状態」の情報に基づき当該店舗が営業中であるか否かを判断する(ステップS23)。営業中ではないと判断されると(ステップS23でNO)、処理は終了するが、営業中と判断されると(ステップS23でYES)、CPU101は、店舗側端末2から送信されるカメラ画像31を受信する(ステップS25)。
混雑度決定部11は、上述したように、カメラ画像31から検出される人物画像から混雑状況を判断する処理を実施する(ステップS27)。当該処理により、人混雑レベルDB21から読出された人混雑レベル41は、情報蓄積サーバ1Bに送信される。
情報蓄積サーバ1Bの割引率決定部15は、分析用サーバ1Aからの人混雑レベル41に基づき人混雑割引率テーブル25を検索し、人混雑割引率テーブル25から当該人混雑レベル41の値に対応する割引率(%)を読出す(ステップS29)。割引率決定部15は、決定された割引率を、クーポン発行サーバ1Cに送信する。
クーポン発行サーバ1Cのクーポン発行部16は、情報蓄積サーバ1Bからの割引率に基づきクーポンデータを生成し、生成されたクーポンデータを顧客側端末3にメール等で送信する(ステップS51)。その後、サーバ1側の処理は終了する。
以上のように、実施の形態1によれば、店舗内の人の混雑状況に基づき決定された割引率を示すクーポン(すなわち、クーポンデータ)が発行される。
(実施の形態2)
店舗のPOSレジスタ214のレジ打ち状況に基づき、クーポン対象商品の価格の割引率を決定する方法を説明する。図11は、実施の形態2に係るレジ混雑割引率テーブル26の一例を示す図である。図12は、実施の形態2に係る処理の一例を示すフローチャートである。
図11を参照して、レジ混雑割引率テーブル26には、レジ混雑レベルを示す値(0,3,4,5,6)と、混雑レベルの各値に対応して、割引率(単位:%)が格納される。
図12を参照して、店舗側端末2のCPU201は、POSレジスタ214からオペレータによるPOSレジスタ214の操作(以下、この操作をレジ打ちという)内容を収集し、収集された操作内容をレジ打ち情報32として分析用サーバ1Aに送信する(ステップS8)。ここでは、操作内容は、レジ打ちのタイミングを時系列で示す情報である。
分析用サーバ1Aの混雑度決定部11は、店舗側端末2からのレジ打ち情報32を受信し(ステップS33)、受信されたレジ打ち情報32に基づき単位時間当たりのレジ打ち回数の平均値を算出する(ステップS35)。
混雑度決定部11は、上述した処理により、レジ打ち情報32に基づきレジ混雑レベル42を算出し、算出されたレジ混雑レベル42を情報蓄積サーバ1Bに送信する(ステップS35)。
情報蓄積サーバ1Bの割引率決定部15は、混雑度決定部11からのレジ混雑レベル42に基づきレジ混雑割引率テーブル26を検索し、対応する割引率(%)を読出す。これにより、割引率が決定される(ステップS37)。
割引率決定部15は、決定された割引率のデータをクーポン発行サーバ1Cに送信する。クーポン発行サーバ1Cのクーポン発行部16は、図10のステップS51と同様に、顧客側端末3にクーポンを発行する(ステップS51)。その後、サーバ1側の処理は終了する。
以上のように、実施の形態2によれば、店舗のPOSレジスタ214の操作内容に基づく店舗内の混雑状況から決定された割引率を示すクーポンが発行される。
なお、実施の形態1と2とを組合わせた割引率を、すなわち売場内の人の混雑率とPOSレジスタ214の操作内容に基づく混雑率との平均値をクーポン発行サーバ1Cに送信してもよい。
(実施の形態3)
次に、店舗の閉店時間までの残り時間、すなわち開店からの経過時間に基づき、クーポン対象商品の価格の割引率を決定する方法を説明する。図13は、実施の形態3に係る時間割引率テーブル27の一例を示す図である。図14は、実施の形態3に係る処理の一例を示すフローチャートである。
図13を参照して、時間割引率テーブル27は、開店からの経過時間(1時間、2時間、…、12時間)と、各経過時間に対応して割引率(単位:%)が格納される。
図14を参照して、開店からの経過時間、すなわち閉店までの残り時間に基づく割引率のクーポンを発行する処理を説明する。まず、店舗側端末2のCPU201は、図10の処理と同様に、「営業状態」の情報を分析用サーバ1Aに送信する(ステップS1)。
分析用サーバ1Aは、店舗側端末2から「営業状態」の情報を受信し、受信された「営業状態」の情報に基づき、当該店舗が営業中であるか否かを判断する(ステップS21、S23)。営業中ではないと判断すると(ステップ23でNO)、処理を終了するが、営業中と判断すると(ステップS23でYES)、時間決定部12は、上述したように開店からの経過時間を算出し、算出された経過時間を示す時間情報45を情報蓄積サーバ1Bに送信する(ステップS41)。
割引率決定部15は、分析用サーバ1Aからの時間情報45により示される経過時間に基づき時間割引率テーブル27を検索する。検索により当該経過時間に対応した割引率が時間割引率テーブル27から読出される(ステップS41)。これにより、割引率が決定される。
割引率決定部15は、決定された割引率のデータをクーポン発行サーバ1Cに送信する。クーポン発行部16は、図10のステップS51と同様に、顧客側端末3にクーポンを発行する(ステップS51)。その後、サーバ1側の処理は終了する。
時間割引率テーブル27によれば、開店からの経過時間が8時間を超えると、言い換えると閉店までの残り時間が5時間未満になると割引が発生し、残り時間が4時間、3時間…と減少するほど、割引率が上昇する。なお、開店からの経過時間と割引率の対応関係は、時間割引率テーブル27に示される内容に限定されない。
以上のように、実施の形態3によれば、店舗の開店からの経過時間、言い換えると閉店までの残り時間に基づき決定された割引率を示すクーポンが発行される。
(実施の形態4)
次に、クーポン対象商品の店舗での在庫量に基づき割引率を決定する処理を説明する。図15は、実施の形態4に係る在庫割引率テーブル28の一例を示す図である。図16は、実施の形態4に係る処理の一例を示すフローチャートである。
図15を参照して、在庫割引率テーブル28には、クーポン対象商品のフル在庫量に対する店舗内在庫量が占める割合(0%、10%、20%、…、100%)の値と、割合の各値に対応して割引率(単位:%)が格納される。
図16を参照して、在庫量に基づく割引率のクーポンを発行する処理を説明する。まず、店舗側端末2のCPU201は、図10のステップS1およびS3の処理と同様に、「営業状態」の情報を分析用サーバ1Aに送信し、その後、営業中であるか否かを判断する(ステップS1、S3)。
CPU201は、タイマ212により計時される現在時間に基づき、閉店までの残り時間が5時間未満となったか否かを判断する(ステップS6)。なお、記憶部203には、店舗の営業時間(例えば、10時〜22時等)を示すデータが格納されている。
5時間未満であると判断されなければ(ステップS6でNO)処理は終了するが、5時間未満ではないと判断されると(ステップS6でYES)、CPU201はクーポン対象商品の在庫量を取得する(ステップ9)。在庫量の取得方法としては、例えば、CPU201は、操作部205により受付けられたオペレータ操作内容から在庫量を取得する。または、POSレジスタ214から入力を用いて算出する。ここでは、POSレジスタ214は、売上登録機能により、当該クーポン対象商品の売上量(個数)をカウントする。したがって、CPU201は、記憶部203に予め記憶されたフル在庫量とPOSレジスタ214からの当該売上量とに基づき、店舗内の在庫量を算出する。
取得された在庫量は、在庫量33として分析用サーバ1Aに送信される(ステップS10)。これにより、店舗側端末2の処理は終了する。
サーバ1のCPU101は、図10のステップS21とS23の処理と同様に、店舗側端末2から受信する「営業状態」の情報に基づき店舗が営業中であるか否かを判断する(ステップS11、S13)。CPU101は、営業中でない判断すると(ステップS13でNO)、処理を終了する。営業中であると判断されると(ステップS13でYES)、在庫率決定部13は、店舗側端末2からの在庫量33を受信する(ステップS15)。
その後、店舗内在庫量に応じた割引率が決定される(ステップS17)。具体的には、在庫率決定部13は、上述した処理によりフル在庫量に対する在庫量33が占める割合を算出し、算出された割合を示す在庫レベル43を情報蓄積サーバ1Bに送信する。情報蓄積サーバ1Bの割引率決定部15は、分析用サーバ1Aからの在庫レベル43に基づき在庫割引率テーブル28から、当該在庫レベル43が示す在庫率に対応する割引率(%)を読出す。これにより、割引率が決定される。割引率決定部15は、決定された割引率を、クーポン発行サーバ1Cに送信する。
クーポン発行サーバ1Cのクーポン発行部16は、決定された割引率のデータをクーポン発行サーバ1Cに送信する。クーポン発行部16は、図10のステップS51と同様に、顧客側端末3にクーポンを発行する(ステップS51)。その後、サーバ1側の処理は終了する。
なお、本実施の形態では、割引を開始するタイミングは、閉店までの残り時間が5時間未満になったときとしているが、これに限定されない。例えば、クーポン対象商品を店舗内で製造(調理等)している場合には、製造を終了した時間以降に割引が開始されるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態4によれば、商品の在庫量に基づき決定された割引率を示すクーポン(すなわち、クーポンデータ)が発行される。
(実施の形態5)
次に、顧客側端末3(顧客)の現在位置と店舗までの距離に基づき割引率を決定する処理を説明する。図17は、実施の形態5に係る距離割引率テーブル29の一例を示す図である。図18は、実施の形態5に係る処理の一例を示すフローチャートである。なお、顧客側端末3(顧客)の現在位置は、上述の専用アプリケーションプログラムにより取得されたGPS情報34により示される。
図17を参照して距離割引率テーブル29は、距離(500m以内、1km以内、…、5km以内)と、各距離に対応して割引率が格納される。
図18を参照して、顧客側端末3の現在位置から店舗までの距離に基づく割引率のクーポンを発行する処理を説明する。まず、店舗側端末2は、「営業状態」の情報をサーバ1に送信する(ステップS1)。
分析用サーバ1Aは、店舗側端末2からの「営業状態」の情報を受信し(ステップS11)、受信した「営業状態」の情報に基づき、店舗が営業中か否かを判断し(ステップS13)、営業中でないと判断すると(ステップS13でNO)、処理は終了する。
一方、店舗は営業中と判断されると(ステップS13でYES)、距離決定部14は、顧客側端末3から送信されるGPS情報34を受信する(ステップS42、S43)。そして、受信したGPS情報34により示される位置情報に基づき、上述した処理により、顧客側端末3の位置から店舗までの距離を算出し、算出された距離を、距離情報44として情報蓄積サーバ1Bに送信する。
割引率決定部15は、分析用サーバ1Aからの距離情報44により示される距離に基づき距離割引率テーブル29を検索し、検索により距離割引率テーブル29から対応の割引率を読出す(ステップS45)。これにより割引率が決定される。決定された割引率はクーポン発行サーバ1Cに送信される。
クーポン発行部16は、図10のステップS51と同様に、顧客側端末3にクーポンを発行する(ステップS51)。その後、サーバ1側の処理は終了する。
図17の距離割引率テーブル29によれば、顧客側端末3を有する顧客のうち、店舗のより近くに位置する顧客に対して、割引率の高いクーポンを発行することができる。
以上のように、実施の形態5によれば、顧客側端末3の現在位置、すなわち顧客の現在位置から店舗までの距離に基づき決定された割引率を示すクーポンが発行される。
(実施の形態6)
実施の形態6では、割引率の決定が、上記に説明した実施の形態1〜5に示された割引率の決定方法のうちの2つ以上を組合わせて実施される。
例えば、実施の形態1と3と4を組合わせて、(割引率=開店時からの経過時間に基づき決定される割引率+店舗側の混雑状況により決定される割引率+顧客側端末3の現在位置から店舗までの距離により決定される割引率)の式に従い算出されるようにしてもよい。例えば、21時に店舗内が空いている場合において、顧客側端末3が店舗から500m以内の距離に位置しているときは、上記の式から、割引率は(20+20+20=60)と算出されて、当該顧客側端末3には60%offのクーポンが発行される。なお、割引率の決定方法の組合わせは、これに限定されない。
(実施の形態1から6の変形例)
図6の人混雑レベルDB21、レジ混雑レベルDB22および在庫量DB23の内容、ならびに図7の人混雑割引率テーブル25、レジ混雑割引率テーブル26、時間割引率テーブル27、在庫割引率テーブル28、および距離割引率テーブル29の内容は、割引率を決定するための予め定められた基準に相当する。これらデータベースまたはテーブルの内容は変更可能である。例えば、サーバ1は、店舗側端末2から受信する指示に基づき、これらデータベースまたはテーブルの内容を変更する。また、サーバ1は時期(季節、月日、行事)、店舗が位置する地理的条件等に基づき、予め定められた基準に従って当該内容を変更してもよい。
また、クーポン対象商品の価格についての割引率は、図7の人混雑割引率テーブル25、レジ混雑割引率テーブル26、時間割引率テーブル27、在庫割引率テーブル28、および距離割引率テーブル29から検索により読出されるとしているが、割引率は、これらテーブルからの読出される代わりに、予め定められた演算式に基づき算出されるとしてもよい。
また、クーポン発行部16によるクーポン発行方法は、顧客側端末3への送信に限定されず、POSレジスタ214からの印刷出力、または店舗内に設置された専用端末から印刷出力させる方法であってもよい。
(実施の形態7)
上記の図10、図12、図14、図16および図18の店舗側端末2の処理は、CPU201により上記に述べた専用アプリケーションプログラムが実行されることにより、通信ネットワークNTとの通信部および記憶部等の回路部と協同して実現される。専用アプリケーションプログラムは、定期的に繰返し実行されることにより、店舗の状況(混雑、在庫量等)に応じてクーポンの割引率をリアルタイムに変更することができる。なお、専用アプリケーションプログラムの実行開始のタイミングはこれに限定されない。例えば、操作部205を介して入力されるオペレータ指示に応答して実行開始される、または営業日の予め定められた時刻に実行開始されるとしてもよい。
また、上記の図10、図12、図14、図16および図18のサーバ1側の処理を示すプログラムは、予め記憶部120に格納される。CPU101が記憶部120から当該プログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより、処理は通信ネットワークNTとの通信部および記憶部等の回路部と協同して実現される。
また、図18の顧客側端末3側の処理を示すプログラムは、記憶部303に予め格納される。CPU101が記憶部303から当該プログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより、処理は通信ネットワークNTとの通信部および記憶部等の回路部と協同して実現される。
上述した各実施の形態に係るクーポンの発行方法は、上述したようなプログラムとしても提供される。このようなプログラムは、図3のサーバ1、図2の店舗側端末2および図3の顧客側端末3のコンピュータに付属する記憶媒体122、211、311等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵する一時記憶部204、304等の記録媒体に記録して、プログラムを提供することもできる。また、通信ネットワークNTおよび通信部105、209、309を介したダウンロードによってプログラムを提供することもできる。
提供されるプログラムは、記憶部120、203、303のハードディスク等のプログラム格納部にインストールされてCPU101、201、301により読出されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ、1A 分析用サーバ、1B 情報蓄積サーバ、1C クーポン発行サーバ、2 店舗側端末、3 顧客側端末、11 混雑度決定部、12 時間決定部、13 在庫率決定部、14 距離決定部、15 割引率決定部、16 クーポン発行部。

Claims (10)

  1. 店舗内の客の混雑状況を示す情報に基づき、店舗の混雑の程度を決定する混雑度決定部を、備え、
    前記店舗には、代金精算のために操作される金銭登録機が設けられ、
    前記混雑状況を示す情報は、前記店舗の売場を撮影した画像に含まれる人の画像に基づいてカウントされた人数、または前記金銭登録機が単位時間あたりに操作される回数を含み、さらに、
    前記混雑度決定部により決定された混雑の程度に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、
    決定された前記優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える、優待情報提供装置。
  2. 前記優待情報提供装置は、
    前記店舗の営業終了時間を含む営業時間に基づき、当該店舗の営業終了までの残りの時間を決定する時間決定部と、
    前記時間決定部により決定された前記残りの時間に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、
    決定された前記優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える、優待情報提供装置。
  3. 店舗の在庫量に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定する優待決定部と、
    決定された前記優待内容を示す情報を、外部装置に出力する優待情報出力部と、を備える、優待情報提供装置。
  4. 前記優待決定部は、
    前記店舗の営業終了までの残りの時間が閾値未満となったとき、前記在庫量に基づき、前記予め定められた基準に従って、客に対する前記優待内容を決定する、請求項3に記載の優待情報提供装置。
  5. 前記外部装置は、移動体端末を含み、
    前記移動体端末から、当該移動体端末の位置を示す位置情報を受信する受信部と、
    前記店舗の位置を示す位置情報と、前記受信部により受信された前記外部装置の位置情報とに基づき、当該外部装置から前記店舗までの距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部により算出された距離に基づき、予め定められた距離に関する基準に従って、前記優待内容を決定する距離優待決定部と、をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の優待情報提供装置。
  6. 前記優待内容は、前記店舗で販売される商品の購入を条件として、客に付与される特典を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の優待情報提供装置。
  7. 前記特典は、前記商品の価格からの値引き額を含む、請求項6に記載の優待情報提供装置。
  8. 前記優待情報出力部は、
    前記決定された前記優待内容を示す情報を、前記外部装置に送信する通信部を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の優待情報提供装置。
  9. 前記外部装置と、前記外部装置と通信可能な請求項8に記載の優待情報提供装置とを備える、優待情報提供システム。
  10. コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、店舗内の客の混雑状況を示す情報に基づき、店舗の混雑の程度を決定し、
    決定された前記混雑の程度に基づき、予め定められた基準に従って、客に対する優待内容を決定し、
    決定された前記優待内容を示す情報を、外部装置に出力させる処理を実行させるプログラムであって、
    前記店舗には、代金精算のために操作される金銭登録機が設けられ、
    前記混雑状況を示す情報は、
    前記店舗の売場を撮影した画像に含まれる人の画像に基づいてカウントされた人数、または前記金銭登録機が単位時間あたりに操作される回数を含む、プログラム。
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