JP2022129981A - 情報提供方法、装置、システム、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの状況に応じて効率的に利用可能なサービスが把握できない。【解決手段】ユーザ向けに配信された情報の内、ユーザが現在、現在地近辺で利用できる情報を抽出し、さらにそこから2つ以上の抽出された情報を1つに結合し、ユーザの情報通信端末に送信し、表示させる。【選択図】図3

Description

本開示は、ユーザに情報を提供する方法、装置、システム、プログラムに関するものである。
特許文献1は、ユーザの現在位置情報に基づき、ユーザが指定する興味のある情報に対する探索軸を設定することにより、効率よく興味のある情報を検索する方法が開示されている。
特許第6436167号公報
しかしながら、特許文献1の技術ではさらなる改善が必要である。
本開示の一態様に係る第1サーバは、ユーザの情報通信端末に対して情報を提供する第1サーバであって、前記第1サーバはネットワークを介して、第2サーバからユーザ向けに配信された配信情報を管理し、前記配信情報は、対象となる店舗情報と、前記店舗において利用可能なサービス情報と、前記サービス情報が利用可能な日時情報と、前記店舗の所在地情報とを少なくとも含み、前記第1サーバは、前記情報通信端末から、前記ユーザの識別情報、前記ユーザの現在地情報と、情報提供の要求を受信すると、前記配信情報の中から、前記ユーザの識別情報により特定される前記ユーザ向けに配信された配信情報の中から、前記ユーザの現在地情報から所定の距離以内の前記店舗の所在地情報である配信情報であって、前記情報提供の要求を受信した時刻が前記サービス情報が利用可能な日時情報に含まれる配信情報を抽出し、抽出された前記配信情報の中から2つ以上を組み合わせて、組み合わせた情報が同時に表示されるように前記情報通信端末に送信する第1サーバ。
本開示によれば、さらなる改善ができる。
本開示の一形態に係る情報システムの全体構成の一例を示すブロック図。 本開示の一形態に係る情報システムの構成の一例を示すブロック図。 本開示の一形態に係る情報システムの全体処理の一例を示すフローチャート図。 配信情報の抽出処理の一例を示すフローチャート図。 配信情報の組み合わせ処理の一例を示すフローチャート図。 配信情報の組み合わせの一例を説明する図。 配信情報の蓄積データベースの一例を示す表。 事業者または店舗ごとの利用回数の一例を示す表。 アプリ起動画面の一例を示す図。 サービス情報をマップ表示する画面の一例を示す図。 1店舗に対する複数のサービス情報を表示する画面の一例を示す図。 サービス情報をマップ表示する画面の一例を示す図。 買い物に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図。 買い物に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図。 食事に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図。 観光に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図。 組み合わされた配信情報を使った支払い画面の一例を示す図。
(本開示に至る経緯)
我々の日常生活はますますデジタル化されてきている。例えば、多くの人が個人専用の情報通信端末であるスマートフォンを持ち、そのスマートフォンにユーザの健康管理を行うアプリケーション(以下、アプリケーションをアプリと呼ぶ)、家計の管理を支援するアプリ、知人とのリアルタイムなコミュニケーションを支援するソーシャルコミュニケーションアプリ、世の中のニュースを個人の興味に合わせてキュレーションしてくれるニュースアプリなど様々なアプリをインストールして利用するようになった。
スマートフォンを介した情報通信が進展する一方で、様々な有益な情報が、様々な流通形態によってユーザに届けられることになっている。例えば、何らかの商品やサービスを購入する際に割引を受けられるクーポン情報やその際に貯めることができる会員ポイントについては、決済アプリを介して配信されてくるクーポン情報、ニュースアプリを介して配信されてくるクーポン情報、購入する店舗のアプリを介してその会員に配信されてくるクーポン情報、多様な店舗を利用時に合わせてポイントが獲得できる業界横断型の会員サービス、など様々ある。
本開示は、多様な情報処理能力がある情報処理装置であるスマートフォンと、スマートフォンで動作するアプリと、多様な情報を管理する情報処理サーバとを連携動作させることによって、健康な、幸福な、快適な、便利な、安心な、安全な、愉しい、経済的な、合理的な、生活ができるようにユーザを支援するための技術を開示していく。
なお、本開示は、ここで用いられる制御方法に含まれる特徴的な各構成をコンピュータに実行させるプログラム、或いはこのプログラムによって動作するシステムとして実現することもできる。また、このようなコンピュータプログラムを、CD-ROM等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定するものではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態)
我々の社会は、今後もさらにインターネットが普及し、各種センサーが身近になることが予想される。これにより、我々の社会は、個人の内部状態及び活動等に関する情報から建造物及び交通網等を含む街全体の情報までもが、デジタル化されてコンピューターシステムで利用できる状態になっていくと予想される。デジタル化された個人に関するデータ(個人情報)は、通信ネットワークを介してビッグデータとして情報銀行などのクラウドサーバに安全に管理され、個人や社会のために様々な用途に利用されていく。
このような高度情報化社会は、日本ではSociety5.0と呼ばれる。高度情報化社会は、個人を取り囲む物質世界である現実空間(フィジカル空間)とコンピュータ同士が連携してフィジカル空間に関する各種処理がなされる仮想空間(サイバー空間)とを高度に融合させた情報基盤(サイバーフィジカルシステム)により、経済発展と社会的課題の解決とが期待される社会である。
そうした高度情報化社会では、個人が行う日常の様々なシーンでのコミュニケーション(情報の取得、提供、およびその表現方法を含む)や行動を分析し、蓄積した個人情報を含むビッグデータを分析することで、そのシーンに応じた、その個人にとって最適と思われるコミュニケーションの方法にて、その個人に必要な情報やサービスを提供することが可能になる。
以降では、そのようなサイバーフィジカルシステムが稼働する高度情報化社会を前提として、個人であるユーザに寄り添った日常生活の支援をテーマとして、ユーザの健康や経済合理性などを高める具体的な様態について説明していく。
図1は、本開示の一形態に係る情報システムの全体構成の一例を示すブロック図である。ユーザが利用する情報通信端末であるスマートフォン(100)には、X社が提供するアプリ(以下、X社アプリ)がインストールされている。X社アプリは、X社サーバ(300)とインターネットなどの広域通信網を介して通信を行い、ユーザの状況に応じた有益な情報提示を含む様々な処理を行う。また、X社サーバは、X社アプリと連携動作するX社が利用する情報処理サーバである。
A社サーバ(200)、B社サーバ(201)、C社サーバ(202)は夫々、A社、B社、C社が利用する情報処理サーバである。A社、B社、C社は夫々の企業活動に関する情報(商品やサービスの紹介、優待、割引など)を最終顧客であるユーザに配信する目的でX社サーバ(300)へ配信するためにこれらの情報処理サーバを利用する。なお、ここでは説明の都合上、A社、B社、C社の3社だけで説明するが、他の会社、団体、個人がそれぞれの情報処理サーバ(例えば、D社サーバ、E団体サーバ、F個人サーバなど)を用いて同様に営業活動に関する情報を発信することを本開示では想定している。
A社サーバ(200)、B社サーバ(201)、C社サーバ(202)から配信される配信情報は、X社サーバ(300)にて蓄積、管理され、ユーザのスマートフォン(100)のX社アプリを介してユーザに提供される。ユーザがX社アプリを起動すると、X社アプリはX社サーバにユーザの最新状況(現在地情報など)に沿って配信情報を組み合わせてユーザにとってより有益な一塊の情報として提供するよう要求する。これによってユーザはA社、B社、C社から配信された配信情報の内、今のユーザの状況に応じて、より有益な一塊の情報をX社アプリから一括して受け取ることができる。
尚、X社アプリはユーザのスマートフォン(100)にインストールされた他のアプリと連携(アプリ間通信または、サーバ間連携)をすることで、それらのアプリを介してユーザに提供される情報を収集し、それらを一括管理し、X社アプリを介してユーザに提供するようにしても良い。この場合は、A社サーバ、B社サーバ、C社サーバがX社サーバに配信し、X社サーバが一括管理することを不要にできるメリットがある。
尚、ここでは情報通信端末としてスマートフォンを例に挙げたが、本開示と同等の処理ができる情報通信端末であれば良い。例えば、ユーザと視覚かつ/または聴覚を通じてコミュニケーションが取れるロボットであっても良いし、主に対話でコミュニケーションを取るスマートスピーカーでも良いし、鏡面に情報表示が可能なスマートミラーでも良いし、常時ユーザに装着されるようなスマートウォッチでも良い。
図2は本開示の一形態に係る情報システムの構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン(100)は、映像情報、音声情報、かつ/または周辺環境情報を取得するためのセンサー部と、映像や音声を出力する映像音声出力部、ユーザからのボタン押下やタッチ操作などを受け付ける操作部、スマートフォン(100)の中で行われる音声認識や音声合成、情報検索や情報描画などの情報処理を行う演算部、演算部が使うデータやファイルを保持するメモリ、およびネットワーク上の他のコンピュータと情報通信を行うための通信部を備える。X社アプリはインストールされると、スマートフォン(100)のメモリにプログラムと必要なデータが記録され、演算部によってそのプログラムが実行される。
尚、スマートフォン(100)の情報通信端末のブロック図の構成は、ロボット、スマートスピーカー、スマートミラー、スマートウォッチなどの他の情報通信端末を用いる場合も同じである。
X社サーバ(300)は、ネットワーク上の他のコンピュータと情報通信を行うための通信部、X社アプリやユーザに関する情報を記録しているメモリ、外部とやり取りするデータの処理などを行う演算部とを備える。
A社サーバ(200)、B社サーバ(201)、C社サーバ(202)もX社サーバと同様に、ネットワーク上の他のコンピュータと情報通信を行うための通信部、各社の企業活動に関する情報を記録しているメモリ、外部とやり取りするデータの処理などを行う演算部とを備える。
なお、スマートフォン(100)、A社サーバ(200)、B社サーバ(201)、C社サーバ(202)、X社サーバ(300)は広域通信網で相互通信できるよう接続されているとしたが、低遅延通信や、強固なセキュリティ、またはローカルでのペアリングが要求される場合などには、専用通信網や近距離無線通信などにより接続されても良い。
(第一の実施形態)
ここからは、ユーザ向けに配信された個々の配信情報を、ユーザの状況に応じて2つ以上の配信情報を1つに組み合わせてユーザに提示する形態について説明する。
図3は本開示の一形態に係る情報システムの全体処理の一例を示すフローチャート図である。A社はA社サーバ(200)を使い、B社はB社サーバ(201)を使い、C社はC社サーバ(202)を使って、夫々の企業活動に関する配信情報をX社サーバ(300)に夫々の通信部を介して送信する。これらの送信は夫々個別に準備が整った順番に送信され、X社サーバは通信部を介して受信した配信情報を夫々メモリに蓄積する。
ユーザはスマートフォン(100)を利用しており、そのスマートフォンでX社のサービスを受けるためにX社アプリをインストールして利用している。ユーザは任意のタイミングでユーザが指定する地域の情報を表示するようX社アプリに要求する。要求を受けたX社アプリは、ユーザを識別するための情報であるユーザIDと、ユーザが指定する地域の識別情報(指定地域情報)とをX社サーバに送信すると同時に、このユーザが指定する地域に関する情報をX社サーバに対して要求する。
ユーザIDはX社アプリを利用するこのユーザをX社サーバが直接的または間接的に識別できる情報であれば良い。このユーザが使うX社アプリの識別情報、またはこのユーザのスマートフォンの本体識別情報から生成されても良いし、ユーザが個別に設定する識別情報であっても良い。
ユーザの指定地域情報はX社アプリを利用するこのユーザが興味を持っている地域をX社サーバが直接的または間接的に識別できる情報であれば良い。例えば、指定地域情報はユーザの現在位置を特定できる情報であっても良い。この場合、このユーザのスマートフォンが取得するGPS信号(Global Positioning System)情報であっても良いし、携帯電話基地局から取得される情報であっても良いし、Wi-FiのSSID(Service Set IDentifier)情報であっても良いし、ユーザが指定する現在位置情報などが指定地域情報として用いられても良い。
一方で、指定地域情報がユーザの現在位置情報と大きく乖離することがあっても良い。この場合、X社アプリかつ/またはX社サーバはユーザの現在地周辺ではなく、その指定地域情報にて示される地域の情報をユーザは要求していると解釈して処理を継続するようにしても良い。
X社サーバは、ユーザID、指定地域情報と共に指定地域情報が示す地域に関する配信情報の要求をユーザのスマートフォンのX社アプリから受信する。X社サーバは、蓄積している配信情報の中から、ユーザIDが示すユーザを対象としている配信情報であって、さらにその中で指定地域情報が示す地域にて有効な配信情報であって、さらにその中で要求を受信した時刻にて有効な配信情報を抽出する。
さらに、X社サーバは抽出した複数の配信情報の中から、組み合わせてユーザに提示することでより価値が高まる、またはよりユーザの興味を引くと思われる、2つ以上の配信情報を1つの組み合わされた配信情報としてメモリに登録する。詳細は後述するが、ユーザにとって1つ1つの情報だけが提供する便益ではユーザの行動変容がなかなか起こせないような場合であっても、複数の情報が集まることによって組み合わされた情報全体の便益が増大して、ユーザの行動変容を起こせることが期待できる。
X社サーバはさらに組み合わされた配信情報の少なくとも1組を、スマートフォン(で動作しているX社アプリ)に対して返信する。スマートフォンの演算部(で動作しているX社アプリ)は組み合わされた配信情報を通信部を介して受け取ると、それを映像音声出力部を用いてユーザに提示する。こうしてユーザは、そのユーザが指定する地域で現在有効な情報をX社アプリを介して効率的に取得することができる。ユーザはX社アプリを介して得た情報に基づき、次に行う行動(例えば、どこに買い物に行くか)を決定していく。
これは現在、インターネットの情報提供サイト、SNS(Social Networking Service)、スマートフォンの各種アプリにて配信されている情報をユーザが個々に確認して、それらを比較検討してから行動することと比較して、利便性、合理性、正確性などの面から大幅なメリットがある。また、消費者であるユーザに対してより魅力的な情報を提供できる事業者や店舗にとっても訴求力、集客力などの面から大きなメリットがある。
これらX社アプリを介して利便性の高い情報を得たユーザが、X社アプリにて紹介された事業者や店舗から商品やサービスを購入する際には、X社アプリ上で支払いを選択し、利用する店舗を選択する。X社アプリは、X社サーバにユーザがその店舗で利用可能なクーポン情報の組み合わせ(クーポンセット)を通信部を介して要求する。X社サーバの演算部は通信部を介してその要求を受信すると、ユーザがその店舗で利用可能なクーポン情報をメモリから抽出し、それらを組み合わせたクーポンセット情報を生成し、スマートフォン(で動作しているX社アプリ)に対して通信部を介して返信する。これを通信部を介して受信したスマートフォンの演算部(で動作しているX社アプリ)は、映像音声出力を用いてユーザに提示する。これによってユーザは利用可能な全てのクーポン情報を会計時に利用し易くなる。
このように、ユーザが利用可能な配信情報を一カ所で管理し、ユーザが必要な時に、ユーザ指定の場所近辺で現在利用できる配信情報を提示できるシステムは、配信情報を受信し利用するユーザ側にも、配信し集客する事業者側にも、どちらにとってもこれまでにない価値を提供できると思われる。また抽出された配信情報の中から、より価値を高めるよう組み合わされた配信情報としてユーザに提示することで、更にユーザにとっての価値を高めることができると思われる。
図4、図5は、配信情報の抽出処理の一例を示すフローチャート図であり、図3の「配信情報の抽出・組み合わせ」の処理に該当する。
図4に示すように、配信情報の抽出処理が開始されると、X社サーバの演算部は現在時刻情報を取得する。そして、受信したユーザIDと指定地域情報を基に、ユーザIDで示されるユーザが指定地域情報に示される地域において現在時刻に利用可能な配信情報をメモリから抽出する。ここで抽出された利用可能な配信情報群をB群と呼ぶこととする。
X社サーバの演算部はB群を抽出すると、同時にユーザに提示する配信情報の組み合わせを決定し、処理を終える。この処理の詳細は図5にて説明する。
図5は組み合わせを登録する処理の一例である。図5に示すように、B群の配信情報から所定頻度以上の利用がある配信情報を抽出する。ここで抽出されたユーザの利用頻度の高い配信情報群をC群と呼ぶこととする。
X社サーバの演算部はC群を抽出すると、抽出したC群の中から1つの配信情報を選択し、その配信情報が利用できる場所とユーザの現在地との経路近辺に位置する別の配信情報をB群から少なくとも1つ抽出する。場所情報については後述する。
X社サーバの演算部は選択したC群の1つの配信情報と、これとは異なるB群の1つ以上の配信情報とを、ユーザに1つの組で同時に提示する配信情報の組み合わせとしてメモリに登録する。
X社サーバの演算部は組み合わせの登録を終了するか判定し、終了しない場合には「No」に進み、次の組み合わせの登録を行う。終了する場合には「Yes」に進み、処理を終える。
図6は、配信情報の組み合わせの一例を説明するための概念図である。まず、ユーザ向けに蓄積された全ての配信情報をA群と呼ぶことにする。A群は集合としてユーザ向けの配信情報の全体を示すため一番大きな集合となる。B群は上記の通り、ユーザが現在、指定地域で利用可能な配信情報の全体を示すためA群の一部または全体となる。C群も上記の通り、ユーザが所定頻度以上で利用した配信情報の全体を示すためB群の一部または全体となる。
図のI1~I10までの点は、夫々が1つの配信情報を示している。ユーザの利用頻度が高いC群に属するのは、I8、I9、I10の3つの配信情報である。また利用可能なB群に属するのは、C群の3つの配信情報に加えて、I4、I5、I6、I7の計7つの配信情報である。I1、I2、I3の3つの配信情報はB群、C群には含まれずA群にのみ属する配信情報である。
線で結ばれた点同士は、1つの点はC群の1つの配信情報である。もう1つの点はB群の1つの配信情報であって、さらにユーザが現在地からそのC群の情報の利用場所へ移動する経路から所定以下の距離にある利用場所である配信情報の点である。例えば、I5とI8とは線で結ばれていて、I8はC群に属する1つの配信情報を示している。またI5が示す配信情報の利用場所は、ユーザが現在地からI8が示す配信情報の利用場所へ移動する経路から、所定以下の距離にある。つまり、I5とI8の組み合わせはユーザが同時または連続して利用するのに移動距離が少なくて済む、好都合な配信情報の組み合わせである。
このようにして、C群の配信情報1つを選び、ユーザの移動効率を踏まえてB群の配信情報1つを選んだ結果が図6左半分の図であり、その組み合わせを全てリストアップしたのが図6右半分の表である。尚、ここでは説明を簡易にするために、2つの配信情報の組み合わせのみに絞って説明をした。3つまたはそれ以上の個数の配信情報を組み合わせることを許可しても良く、その場合は許可した分、組み合わせの数は増えることになる。
例えば、3つを組み合わせる時に上記ルールを継承すると、C群から1つ選択し、現在地からそのC群の1つの配信情報の利用場所までの経路から所定以下の距離で到達できるB群の配信情報を2つ選択することになる。C群からI8を選び、B群からI5とI9を選んだ、I5-I8-I9という組み合わせがこれに該当する。他にも、C群からI8を選び、B群からI9とI10を選んだ、I8-I9-I10という組み合わせも該当する。
図5に示す配信情報の組み合わせとは、このようなユーザの移動利便性を考慮したアルゴリズムを用いるなどして、X社サーバの演算部によって生成することができる。
図7は、配信情報を蓄積したデータベースの一例を示す図である。このデータベースは既にあるユーザ向けにフィルタリングされた後の配信情報であるとして以降説明をする。ユーザ向けの配信情報であるか否かは、ユーザがスマートフォンのX社アプリを介して設定する設定情報によって判別することができる。ここで設定情報とは、例えば、ユーザが利用しているアプリを登録した情報である。冒頭に述べたように、ユーザはスマートフォンにインストールしたSNSアプリ、決済アプリ、ニュースキュレーションアプリ、会員向けアプリなどの複数のアプリにおいて、様々な事業者からの配信情報を受け取る。ユーザはこれらのアプリから受け取る配信情報をX社アプリを介して一括で受信できるようにするために、X社アプリにこれらのインストールしたアプリを登録する。また、配信情報はユーザが手動で登録するのではなく、スマートフォンのOSが提供するサービスを利用してX社アプリがインストールされているアプリの一部または全てを自動的に登録するようにしても良い。X社アプリはその初期設定時に、X社サーバがユーザを対象とした配信情報を抽出することができるよう、この配信情報をX社サーバに送信して共有しておくものとする。
図に示したように、X社サーバのメモリ上で管理される配信情報は夫々固有のID(配信情報ID)が付与されて管理される。従って「配信情報ID」フィールドは該当する配信情報を識別するための情報である。以下、この配信情報IDが1000である配信情報を例に、データベースに含まれるデータを説明していく。
「事業者/店舗」フィールドは、該当する配信情報を利用することができる事業者名または店舗名を記載した情報である。配信情報IDが1000である配信情報では「コンビニエンスストアS A店」となっており、この配信情報がコンビニエンスストアSというコンビニエンスストア系列のA店にて利用できることが示されている。
「サービス」フィールドは、該当する配信情報によってユーザが受けることができるサービスの内容を記載した情報である。配信情報IDが1000である配信情報では「おにぎり全品100円」となっており、この配信情報を該当する店舗にて利用すると、おにぎりがどれでも100円で購入できるクーポン券であることを示している。尚、ここでは説明の都合上、サービスフィールドを人間に分かり易い表記方法で記載したが本開示はこれに限らない。コンピュータにとって「おにぎり全品100円」であることが分かり易いように、それに対応した固有の識別情報を付与するようにしても良い。
「時間」フィールドは、該当する配信情報が有効な日時を記載した情報である。配信情報IDが1000である配信情報では「2021/2/15~2021/2/18 00:00~23:59」となっており、この配信情報が有効な日時が、2021年2月15日から2021年2月18日の終日であることが示されている。この表記も「サービス」フィールドと同様にコンピュータでの可読性を高めた表現方法で記載されても良い。
「場所」フィールドは、該当する配信情報が利用できる場所を記載した情報である。配信情報IDが1000である配信情報では「大阪府大阪市・・・」となっており、この配信情報が利用できる住所情報が示されている。この情報も必要な精度で場所が特定できれば良く、緯度経度情報で表現しても良いし、郵便番号で表現しても良い。またコンピュータでの可読性を高めた表現方法で記載されても良い。
「認証」フィールドは、該当する配信情報のサービスを利用する際に必要となる認証情報を取得するための情報である。配信情報IDが1000である配信情報では「http://www.・・・」となっており、この配信情報の認証情報が、URL形式で表現されて提供されることを示している。例えば、この認証情報であるURLにアクセスするとこのサービスを利用する際に必要となるバーコードの画像情報が取得できる。
尚、認証情報としてはこれに限らず、ユーザが該当の配信情報にあるサービスを利用しようとしていることが店舗の会計システムと会計時に連動できる形態であれば良い。従って、X社アプリが認証フィールドにあるURLにアクセスすると識別情報(例えば、クーポン識別番号)を取得でき、その識別情報を店舗の会計システムに対してスマートフォンの通信部を介して会計時に無線通信で通知するようにして自動的に割引などのサービスが受けれるようにしても良い。バーコードを用いる場合はバーコードを画面に表示し、それを店舗システムのスキャナーで読み取るという手間が必要となるが、無線通信で店舗システムとやり取りする場合には会計時の手間を完全に無くすことも可能である。今後、会計の決済処理が自動化または高速化されるようになると、その際に適用するサービスの認証情報を自動で取得し、自動でその会計に適用することは、顧客体験として重要になってくると思われる。
上記では配信情報IDが1000である配信情報について具体的に説明したが、X社サーバのメモリ上で管理される配信情報には他の配信情報IDが付与された別の配信情報が一緒に登録されている。
例えば、配信情報IDが1002の配信情報は、ユーザが装着しているウェアラブルデバイスと連携してユーザの健康管理を支援するヘルスケアアプリFから配信されて来た配信情報である。このサービスは、クーポンのように商品購入価格の割引ではなく、ユーザが1日8000歩以上を歩くというユーザの健康維持を支援するようなサービスである。ユーザに1日8000歩歩かせるこのサービスに対して、これが利用可能な場所に指定はなく、この場合場所フィールドには「不定」と記載される。この配信情報がどのように使われるかは後述する。
配信情報IDが1200の配信情報は、ユーザが利用する決済アプリPからの配信情報である。そのサービスとは、決済アプリPを使ってスーパーマーケットLで決済を行うと支払金額の5%分がポイントとして還元される(実質的に5%オフで購入できる)ことや、決済アプリPを使って飲食店で決済を行うとこの決済アプリPのポイントが通常よりも20%多く貯まることである。決済アプリPが利用できる店舗は様々であるため、この配信情報の場所フィールドには特定するための情報はなく、この場合も場所フィールドには「不定」と記載される。
配信情報IDが1201の配信情報は、ホームセンターKの会員がホームセンターKで商品を購入した際に通常よりも会員ポイントが5倍多く貯まるさサービスであることを示している。ホームセンターKの店舗は複数あるため、場所フィールドには「不定」と記載されている。
配信情報IDが1150のホームセンターKのC店で利用することができるサービスと、配信情報IDが1201のホームセンターKの会員が利用することができるサービスとは、同時に利用することが可能である。同様に、配信情報IDが1100のスーパーマーケットLのC店で利用できる特定商品の割引サービスと、配信情報IDが1200の決済アプリPのポイント付与サービスとは、決済アプリPでスーパーマーケットLでの支払いを行う際には同時に利用することが可能である。
このように、ユーザには各種様々の有益な情報が様々な事業者から送られているが、ユーザがそれらを全て理解し、ユーザの状況に応じて、経済合理的な組み合わせで利用することは大変手間で現実的には困難である。本開示のX社はこれを解決するために各種様々な配信情報を管理し、ユーザの状況に応じて、価値の高い組み合わせを動的に選択して、ユーザが手間なくそれらの配信情報による便益を享受可能とするサービスを行う企業なのである。
図8は、事業者または店舗ごとの利用回数の一例を示す表である。この表では、対象となるユーザが過去にどの事業者または店舗を利用したかの回数を個別に管理している。この表はX社アプリかつ/またはX社サーバにて管理される。X社アプリかつ/またはX社サーバはユーザが利用した配信情報を基にこの利用回数の表を更新する。さらに、X社アプリかつ/またはX社サーバは、決済アプリやクレジットカードといったユーザの決済行為が追跡できるサービスと連携して、この表を更新するようにしても良い。
この表の「事業者/店舗」フィールドは、該当する事業者名または店舗名を記載した情報である。「直近利用回数」フィールドは、該当する事業者または店舗をユーザが過去の所定期間内(例えば、直近の1年間)においてどれだけ利用したのかを示している。「合計利用回数」フィールドは、該当する事業者または店舗をユーザが過去の全ての期間内においてどれだけ利用したのかを示している。
例えば、表の1行目では、このユーザはコンビニエンスストアSのA店を過去に12回利用したことがあり、さらに直近では4回利用していることが分かる。一方、2行目では、このユーザはコンビニエンスストアSのB店を過去に57回利用したことがあり、さらに直近では利用していないことが分かる。このように、過去の全ての利用回数(合計利用回数)だけではなく、過去の所定期間内だけの利用回数(直近利用回数)も管理することで、このユーザはコンビニエンスストアSのB店を頻繁に利用していたものの最近は利用していないことが分かる。
表の他の行に移ると、3行目のヘルスケアアプリFは、他と比較して非常に高い利用頻度であることが分かる。よって、ユーザがヘルスケアプリFが提供するサービスを日常的に利用していることが伺える。このように、事業者または店舗ごとにその利用回数が時系列に管理されることで、X社サーバはユーザがどの配信情報をよく利用しているのかをより詳細に把握でき、ユーザがよく利用するサービス同士を組み合わせたユーザにとってより魅力あるセットとして提示することができる。
ユーザがどのサービスを過去にどれだけ利用したかという図8の情報は、図5、図6で説明したように、よりユーザにとって魅力的で利便性の高いサービスの組み合わせを抽出する時の基本的なパラメータとして利用される。
図9は、X社アプリの起動画面の一例を示す図である。ユーザがX社アプリを起動するとX社アプリは、映像音声出力部を用いてスマートフォンの画面上部にX社アプリの画面であることをユーザに通知するために「パーソナルマッチング」と表示し、画面中央部に、ユーザが選択可能なジャンルを表示する。このユーザが利用しているジャンルには、買い物ボタン、食事ボタン、観光ボタンとが設定されており、右下のグレイアウトされたボタンは将来追加用の空きスペースである。このジャンルはユーザの興味に応じて異なるジャンルが設定されて良い。画面下部には、ホームボタン、マップボタン、アカウントボタン、支払いボタン、が表示される。
ユーザはこのX社アプリの起動画面から、買い物に関する配信情報を確認したい場合は買い物ボタンを指でタッチして選択する。また、同様に、食事に関する配信情報を確認したい場合は食事ボタンを指でタッチして選択するし、観光に関する配信情報を確認したい場合は観光ボタンを指でタッチして選択する。これらのボタンは、ユーザが買い物、食事、観光といった特定のジャンルに関する配信情報に絞って確認したい場合に選択されるボタンであって、ユーザの設定に応じて自由に増やすことも、より詳細なジャンルに細分化することもできる。
画面下部のホームボタンはこの起動画面に戻ってくるためのボタンであり、マップボタンはユーザの現在地や指定地域で利用できる配信情報をマップ上に表示する画面に遷移するためのボタンであり、アカウントボタンはユーザのアカウント情報や上記の設定情報を登録する画面に遷移するためのボタンであり、支払いボタンは利用可能なクーポンと決済用の認証情報(バーコードやQRコードなど)を表示する画面に遷移するためのボタンである。
図10は、サービス情報をマップ表示する画面の一例を示す図である。この図は、ユーザがX社アプリの起動画面などにおいて表示されるマップボタンを選択した際に表示される画面の一例を示している。
ここでは画面上部にマップと表示され、マップ上に配信情報を重畳表示する画面であることをユーザに通知している。画面中央にはユーザが指定した地域のマップが表示されている。ここではユーザは何も地域を指定しておらず、またはユーザの現在地を指定しており、X社アプリはユーザの現在地を取得し、現在地を中心としたマップが表示されている。
マップには、現在地を示す二重丸のマークを中心として、周辺にあるサービス情報がある事業者または店舗が表示されている。ここでは、スーパーマーケットA、ホームセンターK、スーパーマーケットL、コンビニエンスストアSは、ユーザが現在利用可能なサービスがあることを示すために、明瞭なグラフィックデザインのマークにより地図上に重畳されている。一方で、ファストフードMはユーザが現在利用可能なサービスが無く、スーパーマーケットAなどとは異なるグラフィックデザインの(例えばグレイアウトされた)マークにより地図上に重畳されている。
ユーザはX社アプリでこのマップボタンを選択して、このマップ画面を表示させることで、自分の周辺で、または自分が興味のある地域において、現在利用可能なサービスがどこにあるのかを直感的に瞬時に把握することができる。
図11は、1店舗に対する複数のサービス情報を表示する画面の一例を示す図である。図10のマップが表示された画面においてユーザがサービス情報が登録されている1つの店舗のマークを選択すると、その店舗において利用可能なサービス情報が、ポップアップされて表示される所を示している。この機能により、ユーザは自分の周辺で、または自分が興味のある地域において、現在利用可能なサービスの内容を、自分が関心ある店舗に対して即座に簡単に確認することができる。ユーザはこのようにして各事業者や各店舗で現在受けられるサービス内容を確認することで、次の行動(例えば、該当の店舗へ買い物に行くなど)を決めることが容易になる。
また、この機能はユーザが該当店舗において利用可能なサービスを漏れなく把握するという困難な課題に対しても寄与する。前述のように、ユーザはアプリやWebページなどの様々な形態で配信情報を得ているため、ある店舗に対する同様のサービスを複数の配信元から受け取ることがある。
例えば、ホームセンターKに対して、電動工具10%オフというクーポン情報をあるアプリ経由で受信し、また同時に電動工具5%オフというクーポン情報を別のアプリ経由で受信するような場合である。ユーザはホームセンターKで電動工具を購入したい場合に、先に後者のクーポン情報(電動工具5%オフ)に気づいた場合、他にクーポン情報を受信しているかも知れずと別のアプリやWebサイトなどを調べず、後者のクーポン情報を利用することも考えられる。
これは経済合理性が最適ではない選択であるが、情報収集および把握の現実的な困難から起こる課題である。図11のように、ユーザ自信が現在利用可能なサービスを全て取得し閲覧できる機能をX社アプリが提供することで、ユーザはこのような課題に煩わされずに、簡単によりユーザにとって価値の高い選択をとることができる。
図12は、サービス情報をマップ表示する画面の一例を示す図である。この図は、図10と同様に、ユーザがX社アプリの起動画面などにおいて表示されるマップボタンを選択した際に表示される画面の一例を示している。
ここでは図10とは異なり、表示されているマップの範囲内であって、ユーザが現在利用可能なサービスが画面下部に横一列で表示され、そのサービスに該当する店舗が明瞭なグラフィックデザインのマークにより地図上に重畳されている。
ユーザは画面下部のサービス一覧を指で横にスクロールすることで、マップ上の他の事業者または店舗にてユーザが現在利用可能なサービスを確認することができる。
図13は、買い物に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図である。ユーザがX社アプリの起動画面などから買い物ボタンを選択すると、この図に示すような画面が表示される。
この図では、買い物に関する複数の配信情報を組み合わせて、1つの買い物の行動案としてユーザに示している。画面上部には「買い物:お勧め-1」と記載され、これが買い物のジャンルにおけるお勧めの配信情報の組み合わせの1番目であることを示している。画面下部には、ユーザが現在利用可能である配信情報の中から組み合わされた配信情報が同時に1組として表示されている。この例では、ホームセンターKが配信した会員ポイント5倍と、電動工具10%オフというサービスと、スーパーマーケットLが配信したアイスクリーム30%オフと、チューハイ98円と、決済アプリPで決済を行うと支払金額の5%分がポイントとして還元されるサービスとが同時に表示されている。
ホームセンターKのC店の会員ポイント5倍というサービスは、ホームセンターKの全店で有効な、配信情報IDが1201の情報から生成されている。電動工具10%オフというサービスは、配信情報IDが1150の情報から生成されている。スーパーマーケットLのC店のアイスクリーム30%オフとチューハイ各種98円というサービスは、配信情報IDが1100の情報から生成されている。決済アプリPなら5%オフというサービスは、配信情報IDが1200の情報から生成されている。このようにこの組み合わされた配信情報は、実は4つの別々の配信情報を組み合わされてユーザに表示されている。
画面中央部にはマップが表示され、画面下部に表示されているサービスが利用できる事業者または店舗の位置がマークで重畳表示されている。さらに、ユーザの現在地からホームセンターKおよびスーパーマーケットLに行くための経路も合わせて重畳表示されている。これによって、ユーザはお勧めの1番目として提案された買い物の行動案が現在地からどれくらい移動を伴うのかを直感的に理解することができる。
また、図5、図6で組み合わせのアルゴリズムを説明したように、この一連の買い物の提案においては、ユーザがなるべく非効率な移動をしないで済むような複数の店舗が組み合わされており、同時に、マップ上にその複数の店舗を回るための経路案が表示される。
画面上部のタイトルに「買い物:お勧め-1」と番号が振られていることで、ユーザは複数の買い物に関する提案があることを知ることができる。複数の買い物の行動案は、X社サーバにて生成されており、ユーザはこの図13の画面を指で横方向にスワイプすることで、別の買い物のお勧めを確認することができる。
図14は、買い物に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図である。この図は図13の画面が表示されている時に、ユーザがスワイプすることで表示される次のお勧めの提案を示す画面である。
画面上部には「買い物:お勧め-2」と記載され、これが買い物のジャンルにおけるお勧めの配信情報の組み合わせの2番目であることを示している。画面下部には、ユーザが現在利用可能である配信情報の中から組み合わされた配信情報が同時に1組として表示されている。この例では、スーパーマーケットAが配信したアイスクリーム50%オフというサービスと、ヘルスケアアプリFが配信した1日8000歩以上歩くようユーザを支援するサービスとが同時に表示されている。
スーパーマーケットAのD店のアイスクリーム50%オフというサービスは、配信情報IDが1151の情報から生成されている。ヘルスケアアプリFの1日8000歩歩くよう支援するサービスは、配信情報IDが1002の情報から生成されている。このようにこの組み合わされた配信情報は、実は2つの別々の配信情報を組み合わされてユーザに表示されている。
画面中央部にはマップが表示され、画面下部に表示されているサービスが利用できる事業者または店舗の位置がマークで重畳表示されている。さらに、ユーザの現在地からスーパーマーケットAに行くための経路も合わせて重畳表示されている。経路情報の近くには6500歩と表示されており、現在地からスーパーマーケットAのD店まで行って、現在地まで帰ってくる往復の行程で約6500歩の歩数になるという予想が示されている。
これはヘルスケアアプリFとX社アプリかつ/またはX社サーバとが連携して実現されている。ヘルスケアアプリFはユーザの今日一日の歩数を管理しており、その歩数が2000歩であったとする。X社アプリかつ/またはX社サーバは、ヘルスケアアプリFに対して現在の歩数を要求し、この2000歩という歩数を把握している。そのため、現在までの歩数の2000歩に加えてスーパーマーケットAまでの往復で約6500歩が増えれば、ヘルスケアアプリFが目標とする1日8000歩を超えるため、ヘルスケアアプリFのこのサービスがスーパーマーケットAのD店での徒歩での買い物の配信情報と組み合わせて表示されている。
図15は、食事に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図である。買い物での上記の説明と同様に、画面上部には「食事:お勧め-1」と表示され、食事のジャンルにおけるお勧めの配信情報の組み合わせの1番目であることを示している。画面下部には今回のお勧め提案で組み合わせられた配信情報が同時に表示されている。
ここでは、レストランAが配信したお持ち帰りは全品10オフというサービスと、配達サービスUが配信した初回利用時のみ配達料が無料となるサービスと、決済アプリPで決済すると通常よりもポイント付与が20%分増えるサービスとの3つの別々の配信情報が同時に組み合わされて表示される。また、ユーザが対象となるレストランAを認識し易いように明瞭なグラフィックデザインのマークにより地図上に重畳されている。一方で、他の店舗などは異なるグラフィックデザインの(例えばグレイアウトされた)マークにより地図上に重畳されている。
ユーザはこの画面を見て、簡単かつ合理的に食事を決定(調達)することができるようになる。買い物に関するお勧め画面と同じように、食事にも複数の配信情報を組み合わせた提案がX社サーバで生成されており、画面上部のタイトルにはお勧めに番号表示が付けられている。ユーザは別の組み合わされた配信情報を確認したい場合、この画面を横にスワイプすることで別のお勧めを確認することができる。
図16は、観光に関して組み合わされた配信情報画面の一例を示す図である。買い物での上記の説明と同様に、画面上部には「観光:お勧めー1」と表示され、観光のジャンルにおけるお勧めの配信情報の組み合わせの1番目であることを示している。画面下部には今回のお勧め提案で組み合わせられた配信情報が同時に表示されている。
ここでは、ユーザが観光として訪問または体験すべきサービスを、その工程と予想時間とそこで受けられるサービスとを時間軸に沿って表示している。一番上に観光のスタートを示す情報として、現在時刻である14:15と現在ユーザがいる場所、現在地、とが表示されている。
現在地からこの提案に従って観光を始め、次のサービス地点であるカフェBに到着するのが14:30と予想されている。カフェBでユーザが受けられるサービスは横に表示され、ここではカフェBの全品が100円引きで注文できることが示されている。
カフェBから次のサービス地点である観光ポイントBに到着するのは15:30と予想されている。観光ポイントBでユーザが受けられるサービスは横に表示され、ここでは観光ポイントBでバンジージャンプを体験することができることが示されている。
観光ポイントBから次のサービス地点であるお土産Aに到着するのは17:00と予想されている。お土産Aでユーザが受けられるサービスは横に表示され、ここでは10%オフのクーポンが利用できることが示されている。最後のサービス地点であるお土産Aを出るのが17:45と予想されている。
このように、観光のジャンルにおけるお勧めの配信情報の組み合わせは、その観光の行程と共に、示すようにしても良い。
カフェBの全品100円引きというサービス、観光ポイントBでバンジージャンプが体験できるというサービス、お土産Aで10%オフのクーポンが利用できるというサービスは、実は3つの別々の配信情報に記述されたサービスを組み合わされてユーザに表示されている。図7の配信情報の蓄積データベースに図示はないが、これらの配信情報も他の配信情報と同様に個別の配信情報IDが付与されて夫々管理されている。
見ず知らずの場所であっても、観光ボタンを選択すると、X社アプリがこのようにユーザが利用できるサービスをその現在地、予想訪問時刻に応じて組み合わせて一括表示してくれることで、ユーザは自分の嗜好や興味にあった行程を計画することが可能となる。
図17は、組み合わされた配信情報を使った支払い画面の一例を示す図である。この図は、図3の「クーポンセットを表示」のステップにおいてスマートフォン(100)の画面に表示されるクーポン情報及び決済情報とを示している。
ここでは、ユーザが支払いボタンを選択し、さらにホームセンターKを選択している(図示なし)とする。X社アプリはユーザが現在、ホームセンターKで利用できる複数のサービス(クーポンセット)を通信部を介してX社サーバに要求し、X社サーバの演算部は通信部を介しその要求を受信すると、メモリに保管されている配信情報のデータベースから該当するサービスを抽出し、それを組み合わせたクーポンセット情報、またはそのクーポンセット情報を取得するためのアクセス情報、を通信部を介してスマートフォン(のX社アプリ)に返信する。これを通信部を介して受信したスマートフォンの演算部は、映像音声出力を用いてクーポンセットをユーザに提示する。
図に示すようにスマートフォンの画面上部には、この画面がホームセンターK向けの支払い画面であることを示している。画面中央には3つのサービスを示すバーコードが夫々表示されている。
1つ目はホームセンターKの会員ポイントを通常の5倍貯めるためのバーコードである。このバーコードは、図7の配信情報IDが1201の配信情報の認証フィールドに記述されたアクセス情報を用いて、X社アプリが取得した情報である。
2つ目はホームセンターKのC店から電動工具を10%引きで購入するためのバーコードである。このバーコードは、図7の配信情報IDが1150の配信情報の認証フィールドに記述されたアクセス情報を用いて、X社アプリが取得した情報である。
3つ目は業界横断型ポイントサービスを展開するポイントサービスRの会員ポイントを貯めるためのバーコードである。このバーコードは、図7には図示していない。このバーコードが店舗システムでスキャンされることで、ユーザの購入履歴がポイントサービスRと共有される。ポイントサービスRはその見返りとしてユーザに対して自社のポイントを付与する。
画面下部には、決済アプリが表示する決済処理用のバーコードが表示される。これはユーザがX社アプリのアカウントから設定しておいた決済アプリが生成する決済処理用のバーコードを表示している。
ユーザは、X社アプリの支払いボタンから、ホームセンターKを選択することで、現在、ホームセンターKで利用可能なサービスであるこれら複数のクーポン(クーポンセット)を簡単に漏れなく一括して表示することができる。また、同じ画面でX社アプリが連携する決済アプリが生成する決済処理用のバーコードが表示されるため、クーポンや支払いを行うたびにアプリを切り替えたり、画面遷移を行うための操作をする必要がない。
尚、上記に限らず、ユーザが該当の配信情報にあるサービスを利用しようとしていることが店舗の会計システムと会計時に連動できる形態であっても良い。つまり、X社アプリが認証フィールドにあるURLにアクセスすると識別情報(例えば、クーポン識別番号)を取得でき、その識別情報を店舗の会計システムに対してスマートフォンの通信部を介して会計時に無線通信で通知するようにして自動的に割引などのサービスが受けれるようにしても良い。
また、決済処理用の認証情報(例えば、決済アプリが生成するバーコード)も同様である。X社アプリが決済アプリと連携(アプリ間通信または、サーバ間連携)をすることで、決済アプリが生成する認証情報を取得し、それを決済処理用の認証情報として店舗の会計システムに対してスマートフォンの通信部を介して会計時に無線通信で通知するようにして、ユーザがX社アプリを操作することなく、自動的に支払いが行われるようにしても良い。
バーコードを用いる場合はバーコードを画面に表示し、それを店舗システムのスキャナーで読み取るという手間が必要となるが、無線通信で店舗システムとやり取りする場合には会計時の手間を完全に無くすことも可能である。今後、会計の決済処理が自動化または高速化されるようになると、その際に適用するサービスの認証情報かつ/または決済処理用の認証情報を自動で取得し、自動でその会計に適用することは、顧客体験として重要になってくると思われる。
これまではユーザの状況に応じて組み合わせて利用することが難しかった各種有益な情報が散在していた。例えば、店舗での割引や何らかの体験を受けられるサービスに関する情報は様々な媒体を経由して消費者であるユーザに配信されており、ユーザが漏れなく把握し、最適な利用方法の組み合わせを見つけ出すのは現実的に困難であった。また、ユーザが設定する健康目標などの個人的な情報も独立して扱われており、上記のサービスに関する情報と連携して利用することはできなかった。
本開示の技術によれば、ユーザはこれらの情報を一括してスマートフォンなどの一般的な情報通信端末を用いて利用することができ、利便性が高く、魅力的なサービスを提供することが可能となる。一方で、サービスを提供する事業者側にも、認知力や集客力の向上による経営貢献が期待できる。
100 :スマートフォン(情報通信端末)
200 :A社サーバ
201 :B社サーバ
202 :C社サーバ
300 :X社サーバ

Claims (1)

  1. ユーザの情報通信端末に対して情報を提供する第1サーバであって、
    前記第1サーバはネットワークを介して、第2サーバからユーザ向けに配信された配信情報を管理し、
    前記配信情報は、対象となる店舗情報と、前記店舗において利用可能なサービス情報と、前記サービス情報が利用可能な日時情報と、前記店舗の所在地情報とを少なくとも含み、
    前記第1サーバは、前記情報通信端末から、前記ユーザの識別情報、前記ユーザの現在地情報と、情報提供の要求を受信すると、
    前記配信情報の中から、前記ユーザの識別情報により特定される前記ユーザ向けに配信された配信情報の中から、
    前記ユーザの現在地情報から所定の距離以内の前記店舗の所在地情報である配信情報であって、
    前記情報提供の要求を受信した時刻が前記サービス情報が利用可能な日時情報に含まれる配信情報を抽出し、
    抽出された前記配信情報の中から2つ以上を組み合わせて、組み合わせた情報が同時に表示されるように前記情報通信端末に送信する
    第1サーバ。
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