JP7469146B2 - 画像データ生成装置 - Google Patents

画像データ生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7469146B2
JP7469146B2 JP2020095683A JP2020095683A JP7469146B2 JP 7469146 B2 JP7469146 B2 JP 7469146B2 JP 2020095683 A JP2020095683 A JP 2020095683A JP 2020095683 A JP2020095683 A JP 2020095683A JP 7469146 B2 JP7469146 B2 JP 7469146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawing area
image data
area
information
dots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020095683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021187088A (ja
Inventor
華菜 谷内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2020095683A priority Critical patent/JP7469146B2/ja
Priority to KR1020210068314A priority patent/KR20210148922A/ko
Priority to TW110119350A priority patent/TWI784547B/zh
Priority to CN202110602879.7A priority patent/CN113752695B/zh
Publication of JP2021187088A publication Critical patent/JP2021187088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7469146B2 publication Critical patent/JP7469146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/12Digital output to print unit, e.g. line printer, chain printer
    • G06F3/1201Dedicated interfaces to print systems
    • G06F3/1223Dedicated interfaces to print systems specifically adapted to use a particular technique
    • G06F3/1237Print job management
    • G06F3/1242Image or content composition onto a page
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/12Digital output to print unit, e.g. line printer, chain printer
    • G06F3/1201Dedicated interfaces to print systems
    • G06F3/1223Dedicated interfaces to print systems specifically adapted to use a particular technique
    • G06F3/1237Print job management
    • G06F3/1241Dividing a job according to job requirements, e.g. black/white and colour pages, covers and body of books, tabs
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/12Digital output to print unit, e.g. line printer, chain printer
    • G06F3/1201Dedicated interfaces to print systems
    • G06F3/1223Dedicated interfaces to print systems specifically adapted to use a particular technique
    • G06F3/1237Print job management
    • G06F3/125Page layout or assigning input pages onto output media, e.g. imposition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/12Digital output to print unit, e.g. line printer, chain printer
    • G06F3/1201Dedicated interfaces to print systems
    • G06F3/1223Dedicated interfaces to print systems specifically adapted to use a particular technique
    • G06F3/1237Print job management
    • G06F3/1253Configuration of print job parameters, e.g. using UI at the client

Description

本発明は、画像データ生成装置に関する。
抵抗膜式タッチパネルに、2枚の導電膜の短絡を防止するためのドットスペーサが用いられる。ドットスペーサは、面内に規則的に分布する絶縁材料からなる複数のドットで構成される。下記の特許文献1に、インクジェットプリンタを用いてドットスペーサ形成面にインクを吹き付けてドットスペーサを形成する技術が開示されている。インクジェットプリンタを用いて所望のパターンを描画する場合、インクジェットヘッドからのインクの吐出を制御するために、ラスタ形成の画像データが用いられる。ラスタ形式の画像データは、一般的にはCADを用いて作成されたベクタ形式のデータを変換することにより生成される。
特開2004-139162号公報
ベクタ形成の画像データをラスタ形式の画像データに変換する際に、ベクタ形式の画像データの1つのドットが、ラスタ形式の画像データの2つのピクセルに割り振られる状況が生じ得る。さらに、ドットを割り振るべきピクセルから1ピクセル分ずれたピクセルにドットが割り振られる状況が生じ得る。
本発明の目的は、ベクタ形式の画像データからの変換を行うことなく、複数のドットが分布するドットパターンを定義する画像データを生成する画像データ生成装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
データを入力する入力装置と、
処理装置と
を備え、
前記処理装置は、
被描画表面に複数のドットを分布させる規則を指定する分布規則情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
前記分布規則情報で指定された規則に従って前記被描画表面に分布する複数のドットのそれぞれの位置を指定する画像データを生成し、
前記被描画表面に配置される少なくとも1つの描画領域の位置及びサイズを指定する範囲情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
前記画像データで指定される前記複数のドットを、前記範囲情報で指定された描画領域の内部に配置し、
描画領域ごとに、複数のレイヤから1つのレイヤを指定するレイヤ識別情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
前記複数のレイヤに亘って複数の描画領域を重ね合わせて前記画像データを生成し、
1つのレイヤの描画領域と他のレイヤの描画領域とが重なっているとき、両者の重なり領域において、2つのレイヤのうち下層のレイヤの描画領域のドットを削除し、上層のレイヤの描画領域のドットを残す画像データ生成装置が提供される。
ベクタ形式の画像データを作成することなく、描画領域の範囲情報と分布規則情報とを入力することにより、複数のドットが分布するドットパターンを定義する画像データを生成することができる。
図1Aは、一実施例による画像データ生成装置、及び画像データ生成装置で生成された画像データを用いて描画を行うインク塗布装置の概略正面図であり、図1Bは、可動テーブル、インク吐出ユニット、及び撮像装置の平面視における位置関係を示す図である。 図2は、基板の表面にインクによって形成するパターンを示す平面図である。 図3は、本実施例による画像データ生成装置のブロック図である。 図4は、印刷条件を入力するためのウィンドウを示す図である。 図5は、描画情報ファイル読込みタブがアクティブになっているときのウィンドウを示す図である。 図6は、描画情報設定タブがアクティブになっているときのウィンドウを示す図である。 図7は、描画情報編集タブがアクティブになっているときのウィンドウを示す図である。 図8は、描画情報削除タブがアクティブになっているときのウィンドウを示す図である。 図9Aは、第1手順を実行することによって生成された第1レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図9Bは、第2手順を実行することによって生成された第2レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図9Cは、第3手順を実行することによって生成された第1レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図9Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図である。 図10Aは、他の実施例による第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図10Bは、第2描画領域を拡張した後の第2レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図10Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図10Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に図である。 図11Aは、さらに他の実施例による第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図11Bは、第2描画領域を拡張した後の第2レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図11Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図11Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に図である。 図12Aは、さらに他の実施例による第1手順を実行して生成された第1レイヤの画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図12Bは、第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データ、及び確保すべき余白領域を、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図12Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図12Dは、第4手順を実行して生成された合成画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図である。 図13Aは、さらに他の実施例による第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図13Bは、複数のドットを並進移動させた後の第2レイヤの画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図13Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図13Dは、第4手順を実行して生成された合成画像データを、ピクセル座標系の二次元平面上に示す図である。 図14Aは、さらに他の実施例による第1レイヤの画像データで指定される第1レイヤの描画領域の配置を示す図であり、図14Bは、第2レイヤの画像データで指定される第2レイヤの描画領域の配置を示す図であり、図14Cは、合成画像データで指定される第1描画領域及び第2描画領域の配置を示す図である。 図15A及び図15Bは、さらに他の実施例による描画情報を入力するためのウィンドウを示す図である。 図16Aは、被描画表面、第1レイヤに配置されている2つの第1描画領域の位置関係を示す図であり、図16Bは、第2レイヤの第2描画領域を示す図であり、図16Cは、データ生成部(図3)が第3手順を実行する前の処理を説明するための模式図である。 図17は、さらに他の実施例による描画情報を入力するためのウィンドウを示す図である。 図18は、合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図である。 図19Aは、第1レイヤに配置される第1描画領域の配置を示す図であり、図19Bは、第2レイヤに配置される第2描画領域の配置を示す図であり、図19Cは、合成画像データによって指定される描画領域及びドットの高さを示す図であり、図19D~図19Fは、それぞれ1回目~3回目の印刷用データをピクセル座標系の二次元平面上に模式的に示す図である。 図20Aは、さらに他の実施例による合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図であり、図20Bは、図20Aの実施例の変形例による合成画像データをピクセル座標系の二次元平面上に示す図である。 図21は、さらに他の実施例による画像データ生成装置で生成される合成画像データによって指定される第1レイヤの第1描画領域及び第2レイヤの第2描画領域の配置を示す図である。 図22は、さらに他の実施例による画像データ生成装置で生成される合成画像データによって指定される描画領域の配置を示す図である。
図1A~図9Dを参照して、一実施例による画像データ生成装置について説明する。
図1Aは、本実施例による画像データ生成装置、及び画像データ生成装置で生成された画像データを用いて描画を行うインク塗布装置の概略正面図である。基台10の上に移動機構11によって可動テーブル12が支持されている。x軸及びy軸が水平方向を向き、z軸が鉛直下方を向くxyz直交座標系を定義する。移動機構11は、制御装置50により制御されて、可動テーブル12をx方向及びy方向の二方向に移動させる。移動機構11として、例えば、X方向移動機構11XとY方向移動機構11Yとを含むXYステージを用いることができる。X方向移動機構11Xは基台10に対してY方向移動機構11Yをx方向に移動させ、Y方向移動機構11Yは、基台10に対して可動テーブル12をy方向に移動させる。
可動テーブル12の上面(保持面)に、インク塗布対象である基板20が保持される。基板20は、例えば真空チャックにより可動テーブル12に固定される。移動機構11は、可動テーブル12に保持された基板20をxy面に平行な方向に移動させる。可動テーブル12の上方にインク吐出ユニット30及び撮像装置40が、例えば門型の支持部材13によって支持されている。インク吐出ユニット30及び撮像装置40は、基台10に対して昇降可能に支持されている。インク吐出ユニット30は、基板20に対向する複数のノズルを有する。各ノズルは、基板20の表面に向かって光硬化性(例えば紫外線硬化性)のインクを液滴化して吐出する。インクの吐出は、制御装置50によって制御される。
撮像装置40は、基板20の上面(インクが塗布される表面)を撮像する。基板20の上面のうち、撮像装置40の画角の範囲内に位置する領域が、撮像装置40によって撮像される。
制御装置50は、記憶部51及び制御部52を含む。記憶部51に、インクを塗布すべき位置を指定する情報(以下、画像データという。)が記憶されている。画像データは、基板20の表面上の複数の位置にそれぞれ対応付けられた複数のピクセルで構成される。各ピクセルに、インク塗布の有無を指定する情報を対応付けることにより、インクを着弾させるべきピクセルが指定される。本明細書において、画像データの複数のピクセルにそれぞれ対応する基板上の位置を、単に、「ピクセル」という場合がある。
制御部52は、この画像データに基づいて移動機構11及びインク吐出ユニット30を制御することにより、基板20の表面の所定の位置に、インクを着弾させる。これにより、基板20の表面にインクからなるドットパターンや膜パターンが形成される。本明細書において、ドットのうち、1つのピクセルに着弾したインクが他のピクセルに着弾したインクと連続せず、孤立しているものを「孤立したドット」という。
画像データ生成装置60が、ユーザが入力した種々の描画条件に基づいて画像データを生成する。生成された画像データが、制御装置50に入力される。画像データ生成装置60から制御装置50への画像データの入力は、リムーバブルメディア、LAN等の通信ネットワーク、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信等を用いて行われる。
図1Bは、可動テーブル12、インク吐出ユニット30、及び撮像装置40の平面視における位置関係を示す図である。可動テーブル12の保持面に基板20が保持されている。基板20の上方にインク吐出ユニット30及び撮像装置40が支持されている。インク吐出ユニット30は、インクジェットヘッド31及び硬化用光源33を含む。インクジェットヘッド31の、基板20に対向する面に、複数のノズル32が設けられている。複数のノズル32は、x方向に関して等間隔に並んでいる。この間隔は、例えば600dpiの解像度に相当する寸法である。なお、複数のノズル32は、x方向に平行な1本の直線上に配置される必要はなく、x方向と平行な基準線からy方向に規則的にずれた位置に配置されてもよい。例えば千鳥状に配置されていてもよい。
硬化用光源33は、y方向に関してインクジェットヘッド31の両側にそれぞれ配置されており、基板20に塗布されたインクを硬化させるための光を基板20に照射する。例えば、インクが紫外線硬化型のものであるとき、硬化用光源33は紫外線を基板20に照射する。硬化用光源33は、基板20に塗布されたインクを硬化させる硬化装置として機能する。
移動機構11が、制御装置50によって制御されることにより、可動テーブル12をx方向及びy方向に移動させる。さらに、制御装置50は、インクジェットヘッド31の各ノズル32からのインクの吐出を制御する。
基板20をy方向に移動させながら(言い換えると、基板20に対してインクジェットヘッド31をy方向に相対的に移動させながら)、インクジェットヘッド31からインクを吐出することにより、x方向に関して例えば600dpiの解像度で、インクを基板20に塗布することができる。基板20に着弾したインクは、基板20の移動方向の下流側に位置する硬化用光源33から放射される光により硬化される。基板20をy方向に移動させながら、インクジェットヘッド31から基板20にインクを着弾させる動作を、「スキャン動作」ということとする。y方向をスキャン方向という。
1回のスキャン動作で、インクジェットヘッド31をy方向に少なくとも1往復させてもよい。このとき、往路と復路とでノズル32のピッチの1/2だけインクジェットヘッド31を基板20に対してx方向にずらすことにより、1200dpiの解像度でインクを基板20に着弾させることができる。インクジェットヘッド31のずらし量をノズル32のピッチの1/4にして、インクジェットヘッド31を2往復させることにより、2400dpiの解像度でインクを基板20に着弾させることができる。このように、解像度を高めるためにインクジェットヘッド31をy軸の負の向き及び正の向きに複数回移動させる場合でも、複数回の移動をまとめて1回のスキャン動作という。
制御装置50は、1回のスキャン動作が終了すると、可動テーブル12をx方向に移動させる。言い換えると、基板20に対してインクジェットヘッド31をx方向に相対的に移動させる。この動作を、「シフト動作」ということとする。x方向をシフト方向という。スキャン動作とシフト動作とを繰り返すことにより、基板20の全域にインクを塗布することができる。基板20に対するインクジェットヘッド31のx方向への相対的な移動量は、x方向の両端に位置する2つのノズル32の間の距離とほぼ等しくすればよい。なお、両端近傍の一部のノズル32をインクの吐出に使用しない場合には、実際に使用するノズル32のうち両端に位置するノズル32の間の距離とほぼ等しくすればよい。
シフト動作を行うことなく複数回のスキャン動作を行うことにより、1つのピクセルにインクを複数回着弾させることができる。すなわち、インクを重ね塗りすることができる。インクを重ね塗りすることにより、孤立したドットをより高くすることができ、膜をより厚くすることができる。
硬化用光源33から基板20に光を照射した状態でスキャン動作を行うと、インクジェットヘッド31から吐出されたインクは、基板20に着弾した後、直ちに仮硬化される。具体的には、インクの着弾後、インクの着弾点が、硬化用光源33から照射されている光の経路内に移動するまでの短い時間でインクが仮硬化される。インクが仮硬化されるまでは、基板20に着弾したインクは基板20の面内方向に広がる。この広がりの程度は、基板20の表面の親液性の程度に依存する。インクが仮硬化した後は、基板20の面内方向へのインクの広がりは生じない。
図2は、基板20の表面に、インクによって形成するパターンの一例を示す平面図である。本実施例では、抵抗膜式タッチパネルに用いられるドットスペーサを形成する。1枚の基板20に4枚のタッチパネルが多面取りされる。基板20のインクを塗布すべき表面(上面)を、被描画表面23ということとする。4枚のタッチパネルのそれぞれに対応して、被描画表面23に正方形または長方形の4つの描画領域25が画定されている。被描画表面23の4つの縁、及び描画領域25の各々の4つの縁は、x方向(シフト方向)またはy方向(スキャン方向)と平行である。
一例として、被描画表面23の一つの頂点をxy座標の原点Oと定義する。図2において、左上の頂点を原点Oと定義し、右向きをx軸の正の向きと定義し、下向きをy軸の正の向きと定義する。描画領域25のそれぞれに、描画領域25に対する相対位置が固定された基準点24が定義されている。基準点24として、例えば描画領域4つの頂点のうち原点Oに最も近い頂点を採用する。図2において、被描画表面23のそれぞれの左上の頂点が基準点24となる。xy座標系において、基準点24の位置を指定することにより、被描画表面23における描画領域25の位置を指定することができる。
インクジェットヘッド31(図1B)から吐出したインクが着弾する位置は、被描画表面23に定義されるピクセル座標で指定される。xy座標系の原点を1つの頂点とするピクセルが、ピクセル座標系の原点(0,0)に相当する。
描画領域25に複数の孤立したドット22が、x方向及びy方向に規則的に分布している。複数のドット22の分布規則は、描画領域25の内奥部と周縁部とで異なっている。画像データ生成装置60(図1A)が、描画領域25に配置される複数のドット22の位置を指定する画像データを生成する。
図2においては、描画領域25の内奥部のドット密度が、周縁部のドット密度より低い例を示しているが、複数のドット22の分布の態様は、図2に示した例に限られない。描画領域25の内奥部のドット密度が、周縁部のドット密度より高い場合もあり、描画領域25の全域に複数のドット22が均一に分布している場合もある。
1回のスキャン動作でインクを塗布することができる領域をパス領域21という。複数のパス領域21がx方向に並んで配置されている。図2では、4個のパス領域21によって1枚の基板20のインクを塗布すべき領域がカバーされている。なお、必要なパス領域21の個数は、基板20のx方向の寸法、及びインクジェットヘッド31の大きさに依存する。
図3は、本実施例による画像データ生成装置60のブロック図である。
画像データ生成装置60は、処理装置61、入力装置67、及び出力装置68を含む。処理装置61は、入力制御部62、データ生成部63、出力制御部64、描画条件記憶部65、及び画像データ記憶部66を含む。
入力装置67から、基板20(図2)にドット22を形成するために必要な種々の印刷条件や描画情報が入力される。入力装置67として、例えばキーボード、表示装置とポインティングディバイス、通信装置、リムーバブルメディア読取り装置等が用いられる。
入力制御部62は、入力装置67を制御することにより、入力装置67から印刷条件や描画情報等をユーザに入力させる。さらに、入力制御部62は、入力装置67から入力された印刷条件や描画情報を受け取り、描画条件記憶部65に格納する。描画条件記憶部65に格納された印刷条件や描画情報は、必要に応じてデータ生成部63に提供される。印刷条件には、基板20(図2)の被描画表面23(図2)のサイズ、描画解像度、変換係数が含まれる。描画情報には、複数の描画領域25(図2)のそれぞれの範囲を指定する範囲情報、及び複数のドットを分布させる規則を指定する分布規則情報等が含まれる。範囲情報は、例えば描画領域25の位置、形状、及び大きさを指定する情報を含む。分布規則情報は、例えばドット22のx方向及びy方向のピッチを指定する情報を含む。
データ生成部63は、描画条件記憶部65に格納されている範囲情報、分布規則情報等に基づいてラスタ形式の画像データを生成し、生成した画像データを画像データ記憶部66に格納する。出力制御部64は、画像データ記憶部66に格納されている画像データを、出力装置68に出力する。出力装置68として、例えばリムーバブルメディア書込み装置、通信装置等が用いられる。出力装置68から出力された画像データは、インク塗布装置の制御装置50(図1A)に読み込まれる。さらに、出力装置68は表示画面を含み、画像データをピクセル座標系の二次元平面上に表示する。また、出力装置68と入力装置67とは、一部の部品を共用することができる。
次に、図4~図8を参照して、入力装置67(図3)から印刷条件、描画情報等を入力する方法について説明する。種々の情報を入力するためのウィンドウが入力装置67の表示画面に表示される。
図4は、印刷条件を入力するためのウィンドウ70を示す図である。以下に説明するウィンドウ70に関する種々の手順は、入力制御部62が入力装置67を制御することにより実行される。
ウィンドウ70内に、「印刷条件設定」、「描画情報ファイル読込み」、「描画情報設定」、「描画情報編集」、及び「描画情報削除」を行うための入力領域72がタブ表示される。図4は、印刷条件設定タブがアクティブになっている状態を示している。ウィンドウ70内に、入力領域72の他に、印刷条件表示領域73、描画情報一覧表示領域74、保存ボタン75、及び 画像データ作成開始ボタン76が表示されている。
印刷条件表示領域73に、画像データを生成する基礎情報として登録されている印刷条件が表示される。描画情報一覧表示領域74に、画像データを生成する基礎情報として登録されている描画情報の一覧が表示される。ユーザが保存ボタン75を指定すると、現在登録されている印刷条件及び描画情報が、ファイル名を付されて描画条件記憶部65(図3)に格納される。ファイル名は、ユーザが自由に設定することができる。ユーザが画像データ作成開始ボタン76を指定すると、入力制御部62(図3)がデータ生成部63(図3)に画像データの生成を指令する。データ生成部63は、この指令を受けると、描画条件記憶部65に格納されている印刷条件や描画情報に基づいて画像データを生成する。保存ボタン75及び画像データ作成開始ボタン76の指定は、ユーザによるタップ操作、マウスのクリック操作等により行われる。
印刷条件設定タブがアクティブになっているとき、入力制御部62は、入力領域72に、被描画表面23(図2)のx方向及びy方向のサイズ、x方向及びy方向の描画解像度、x方向及びy方向の変換係数を入力するための6個の入力ボックス81を表示する。さらに、印刷条件適用ボタン82を表示する。
被描画表面23のサイズは、x方向及びy方向の長さにより指定される。x方向及びy方向の長さは、単位「mm」で指定される。x方向及びy方向の描画解像度は、プルダウンメニュー方式により入力される。描画解像度は、単位「dpi」で指定される。指定された解像度に応じて、被描画表面23(図2)にピクセル座標系が定義される。
次に、変換係数について説明する。1インチ=25.4mmであるため、インチをミリメートルに変換する正規の変換係数Cは25.4である。xy座標系における位置がミリメートルの単位で指定されると、その位置のxy座標と、変換係数Cと、指定された解像度とから、ピクセル座標系におけるピクセル座標を求めることができる。
例えば、解像度が600dpiのインクジェットヘッドのノズルピッチは25.4/600[mm]である。ただし、インクジェットヘッド31によっては、ノズル32のピッチの設計値が解像度に相当するピッチからわずかにずれている場合がある。例えば、インクジェットヘッドの仕様上の解像度が600dpiであっても、実際のノズルピッチの設計値が0.04225(=25.35/600)mmの場合がある。
ノズルピッチの設計値をPnと表記すると、解像度600dpiのインクジェットヘッドを用いる場合、被描画表面上のx方向の長さLx[mm]に割り当てられるピクセルの個数は(Lx/C)×600[個]になる。このピクセル数に相当する長さLxc[mm]は、(Lx/C)×600×Pn[mm]である。
解像度が600dpi、ノズルピッチの設計値Pnが0.04225mmのインクジェットヘッドを用いる場合、正規の変換係数Cを適用して、単位ミリメートルで表されたx座標をピクセル座標に変換すると、正しいピクセル座標が得られない場合がある。本実施例では、入力制御部62が、変換係数として、正規の変換係数Cではなく、実際に使用するインクジェットヘッドのノズルピッチの設計値に基づく適切な変換係数を入力させる。例えば、解像度が600dpi、ノズルピッチが0.04225mmのインクジェットヘッドを用いる場合には、変換係数として25.35を与えればよい。この変換係数を用いて、単位ミリメートルで表されたx座標をピクセル座標に変換すると、正しいピクセル座標を得ることができる。変換係数は、例えばプルダウンメニュー方式により入力される。プルダウンメニューのメニューリストに、実際に使用するインクジェットヘッドのノズルピッチの設計値に対応する変換係数、及び正規の変換係数Cを含めるとよい。
ユーザが印刷条件適用ボタン82を指定すると、入力制御部62(図3)は、入力ボックス81に入力されている現時点の情報を、画像データを生成するための印刷条件として登録し、登録された印刷条件を印刷条件表示領域73に表示する。
図5は、描画情報ファイル読込みタブがアクティブになっているときのウィンドウ70を示す図である。入力領域72に、描画条件記憶部65(図3)に格納されている描画情報ファイルのファイル名と更新日時、及び描画情報ファイルが格納されているフォルダ名の一覧が表示される。さらに、入力領域72に、ファイル読込みボタン83が表示される。
ユーザが一覧の中から1つのファイルを選択してファイル読込みボタン83を指定すると、入力制御部62(図3)が、指定されたファイルを描画条件記憶部65(図3)から読み出し、その内容を印刷条件表示領域73及び描画情報一覧表示領域74に表示する。
図6は、描画情報設定タブがアクティブになっているときのウィンドウ70を示す図である。レイヤを指定するレイヤ識別情報、基準点24(図2)のx方向及びy方向の位置(基準点位置)、描画領域25(図2)のx方向及びy方向のサイズ(描画領域サイズ)、x方向及びy方向のドットピッチを入力する合計7個の入力ボックス84が、入力領域72に表示される。さらに、描画情報適用ボタン85が表示される。
レイヤ識別情報は1以上の整数であり、プルダウンメニュー方式により入力される。レイヤを指定する情報の役割については、後に図9A~図9Dを参照して説明する。基準点24(図2)の位置は、被描画表面23(図2)の一つの頂点を原点Oとするxy座標系のx座標及びy座標で指定される。x座標及びy座標は、単位ミリメートルで指定される。描画領域25のサイズは、描画領域25(図2)のx方向に延びる辺の長さ及びy方向に延びる辺の長さで指定される。これらの辺の長さは、単位ミリメートルで指定される。基準点24の位置情報、及び描画領域25のサイズを示す辺の長さ情報を含む情報を、描画領域25の範囲を指定する「範囲情報」という場合がある。
x方向のドットピッチ及びy方向のドットピッチは、それぞれx方向に隣り合う2つのドットの中心間距離、及びy方向に隣り合う2つのドットの中心間距離で定義される。ドットピッチは、単位ミリメートルで指定される。ドットピッチを指定するピッチ情報を、複数のドットの分布規則を指定する「分布規則情報」という場合がある。
ユーザが描画情報適用ボタン85を指定すると、現時点で入力ボックス84に入力されている情報に基づいて、1つの描画領域25(図2)を、画像データを生成する基礎情報として新規に登録する。新規に1つの描画領域25を登録する際には、入力制御部62が、新たに登録する描画領域25に描画領域識別情報(描画領域ID)を付す。描画領域IDは、1つのレイヤ内の複数の描画領域25のそれぞれを区別するための情報であり、例えば1から順番に割り振られた整数で構成される。さらに、入力制御部62は、新たに登録した描画領域25の描画領域IDを、描画情報一覧表示領域74に追加表示する。
図7は、描画情報編集タブがアクティブになっているときのウィンドウ70を示す図である。入力領域72に表示される内容は、描画情報設定タブがアクティブになっているときの内容(図6)と同様である。ユーザが、描画情報一覧表示領域74から1つの描画領域を選択すると、入力制御部62は、選択された描画領域25に関するレイヤ情報、範囲情報、分布規則情報を入力領域72に表示し、ユーザにこれらの情報を修正させる。
ユーザは、入力装置67(図3)を操作することにより、入力領域72に表示されたレイヤ情報、範囲情報、分布規則情報を修正することができる。これらの情報の修正後、ユーザが描画情報適用ボタン85を指定すると、入力制御部62は、選択されている描画領域25の描画情報を、修正後の描画情報に書き換える。レイヤ情報が修正された場合は、入力制御部62は、現在登録されているすべての描画領域25に対して描画領域IDを再付与する。
図8は、描画情報削除タブがアクティブになっているときのウィンドウ70を示す図である。ユーザが、描画情報一覧表示領域74から1つの描画領域25を選択すると、入力制御部62は、入力領域72に、選択された描画領域25の描画情報をグレーアウトして表示する。ユーザは、これらの情報を修正することはできない。入力領域72に、さらに削除ボタン86を表示する。
ユーザが削除ボタン86を指示すると、現在選択されている描画領域25の登録を抹消する。さらに、抹消された 描画領域25を除き、現在登録されている描画領域25に、描画領域IDを再付与する。入力制御部62は、登録を抹消された描画領域25を、描画情報一覧表示領域74から削除する。
次に、図9A~図9Dを参照して、データ生成部63(図3)が画像データを生成する手順について説明する。2つのレイヤに描画領域が1つずつ設定されている。2つのレイヤを第1レイヤ及び第2レイヤと呼び、第1レイヤに第1描画領域26が設定され、第2レイヤに第2描画領域27が設定されている。第1レイヤは第2レイヤよりも下層のレイヤである。
データ生成部63は、第1レイヤの第1描画領域26の描画情報に基づいて、第1レイヤの画像データ91を生成する第1手順を実行する。画像データ91は、複数のピクセル90で構成されたラスタ形式の画像データである。
図9Aは、第1手順を実行することによって生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第1レイヤの画像データ91は、第1描画領域26に分布する複数のドット22に対応するピクセルを指定する。図9Aにおいて、ドット22を配置するピクセル90を黒く塗り潰して示す。以下の図面においても同様に、ドット22を配置するピクセル90を黒く塗り潰して示す。
第1描画領域26に複数のピクセル90がx方向及びy方向に行列状に配置されている。複数のピクセル90のx方向及びy方向のピッチ(以下、ピクセルピッチという。)は、図4に示した印刷条件の描画解像度及び変換係数に基づいて求められる。x方向の描画解像度が2400dpiで、変換係数が25.35である場合、x方向のピクセルピッチは25.35/2400=0.0105625mmである。y方向の描画解像度が2400dpiで、変換係数が25.4である場合、y方向のピクセルピッチは25.4/2400=0.01058333mmである。
被描画表面23(図2)における第1描画領域26の基準点24Aの位置は、図6に示したウィンドウ70で入力される基準点位置のxy座標をピクセル座標に変換することにより決定される。第1描画領域26のx方向及びy方向のサイズは、図6に示したウィンドウ70で入力される描画領域サイズから求めることができる。第1描画領域26の範囲は、例えば、基準点24Aの位置と、基準点24Aに対して対角に位置するピクセルの位置とで定義することができる。基準点24Aに対して対角に位置するピクセルのピクセル座標は、図6に示したウィンドウ70で入力される基準点位置のxy座標、及び単位ミリメートルで表したx方向及びy方向の描画領域サイズに基づいて計算することができる。
データ生成部63は、第1手順において、第1描画領域26の基準点24Aを始点としてx方向及びy方向に、指定されたドットピッチで複数のドット22を配置する。以下、ドット22を配置するピクセル90を、単に「ドット22」という場合がある。ドットピッチは、隣り合う2つのドット22に対応するピクセル90の中心間距離と等しい。
図9Aでは、x方向及びy方向の両方において、隣り合う2つのドット22の間に2つのピクセル90が配置されている例を示しているが、抵抗膜式タッチパネルのドットスペーサを形成する場合には、一般的に、隣り合う2つのドット22の間のピクセル数は2よりも多い。なお、x方向のピクセルピッチとy方向のピクセルピッチとが厳密には同一でないため、単位ミリメートルで表したx方向のドットピッチとy方向のドットピッチとが同一であっても、x方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセル数とy方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセル数とが同一になるとは限らない。
第1手順を実行した後、データ生成部63は、第2描画領域27の描画情報に基づいて、第2レイヤの画像データ92を生成する第2手順を実行する。
図9Bは、第2手順を実行することによって生成された第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第2描画領域27が第1描画領域26に包含されており、第1描画領域26の内奥部に位置する。
第2描画領域27の基準点24Bの位置、x方向及びy方向の寸法、及びドットピッチは、第1描画領域26の場合と同様に、図6に示したウィンドウ70が表示された状態でユーザが入力することにより設定される。第2描画領域27のドットピッチは、第1描画領域26のドットピッチより広い。複数のドット22は、第1描画領域26の場合と同様に、第2描画領域27の基準点24Bを始点として、x方向及びy方向に、指定されたドットピッチで配置する。第2レイヤの画像データ92は、第2描画領域27に分布する複数のドット22の位置を指定する。
第1手順(図9A)及び第2手順(図9B)を実行した後、データ生成部63は、以下に説明する第3手順を実行する。
図9Cは、第3手順を実行することによって生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第3手順において、データ生成部63(図3)は、第1レイヤの画像データ91(すなわち相対的に下層のレイヤの画像データ)に対して、相対的に上層のレイヤに定義された第2描画領域27の内部に位置するドット22を削除する処理を行う。これにより、第1レイヤの画像データ91の複数のピクセル90のうち、第2描画領域27の内部に位置する全てのピクセル90は、ドット22が配置されないピクセルとなる。
第3手順(図9C)を実行した後、データ生成部63は以下に説明する第4手順を実行する。
図9Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第4手順において、データ生成部63は、第3手順後の第1レイヤの画像データ91(図9C)と第2レイヤの画像データ92(図9B)のいずれか一方で指定されたドット22の位置を指定する合成画像データ93を生成する。例えば、ドット22が配置されるピクセル90に「1」を対応付け、ドット22が配置されないピクセル90に「0」を対応付け、第1レイヤの画像データ91と第2レイヤの画像データ92とについてピクセル90ごとに論理和をとることにより、合成画像データ93を生成する。
第3手順及び第4手順は、第1レイヤの画像データ91の第2描画領域27のピクセル90に、第2レイヤの画像データ92の第2描画領域27のピクセル90を上書きする処理と等価である。
これにより、図9Dに示すように、第2描画領域27の内部に、第2描画領域27の描画情報で指定されたドットピッチで複数のドット22が配置される。さらに、第1描画領域26の内部であって、かつ第2描画領域27の外側の領域(以下、周縁部29という。)に、第1描画領域26の描画情報で指定されたドットピッチで複数のドット22が配置される。図9Dにおいて、周縁部29にハッチングを付している。周縁部29に対して第2描画領域27を内奥部という場合がある。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。
上記実施例では、ユーザがCAD等を用いてベクタ形式の画像データを作成することなく、描画領域の範囲とドットピッチとを指定することにより、複数のドット22の位置を指定する合成画像データ93(図9D)を生成することができる。データ生成部63は、合成画像データ93を画像データ記憶部66に格納する。
出力制御部64は、画像データ記憶部66に格納されている合成画像データ93を、出力装置68に出力する。この合成画像データは、インク塗布装置の制御装置50に与えられる。
さらに、ユーザは、周縁部29(図9D)に配置する複数のドット22の分布規則を指定する際に、図9Aに示すように、周縁部29の内周側の縁の位置や形状を指定する必要がなく、第1描画領域26の範囲、すなわち周縁部29の外周側の縁のみを指定すればよい。
ある描画領域において、x方向及びy方向のドットピッチを、それぞれx方向及びy方向のピクセルピッチと同一になるように指定すると、当該描画領域の全てのピクセルにインクが塗布される。これにより、インクによる膜を形成することができる。このような膜は、例えば抵抗膜式タッチパネルの配線を覆う保護膜(オーバコート)として利用することができる。このため、上記実施例による画像データ生成装置を用いて、抵抗膜式タッチパネルのドットスペーサとオーバコートとの両方を形成するための画像データを生成することができる。
また、ユーザは、ピクセルピッチを考慮することなく、ミリメートルの単位で描画領域の位置やサイズ、及びドットピッチを入力することができる。これにより、ユーザがピクセルピッチを考慮して、複数のドット22を配置するピクセル90を個別に指定する方法と比べて、ユーザによる入力ミスの発生を抑制することができる。
さらに、一度登録した描画情報を、図7に示すように描画領域25ごとに修正したり、図8に示したように描画領域25ごとに削除したりすることができる。このため、ユーザにとって利便性が向上する。
次に上記実施例の変形例について説明する。上記実施例では、画像データ生成装置60(図1A)を用いて抵抗膜式タッチパネルのドットスペーサを形成する例を取り上げたが、上記実施例による画像データ生成装置60は、複数のドットが規則的に配置されたその他のドットパターンを形成するための画像データを生成することも可能である。例えば、有機EL(OLED)パネルや量子ドットディスプレイパネルの発光色ごとのピクセルを形成するための画像データの生成に用いることが可能である。
上記実施例では、被描画表面23内に第1描画領域26及び第2描画領域27の位置を指定し、第1描画領域26及び第2描画領域27に複数のドット22を配置しているが、必ずしも第1描画領域26及び第2描画領域27の位置を指定する必要はない。例えば、被描画表面23内の第1描画領域26や第2描画領域27の位置を指定することなく、被描画表面23内に配置する複数のドット22の分布規則のみを指定してもよい。例えば、被描画表面23内のほぼ全域に複数のドット22を配置する場合は、分布規則のみを指定すればよい。
次に、図10A~図10Dを参照して、他の実施例による画像データの生成装置について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図1A~図9Dに示した実施例の第1手順(図9A)及び第2手順(図9B)と同様の手順により、データ生成部63(図3)が、第1レイヤの画像データ91(図9A)及び第2レイヤの画像データ92(図9B)を生成する。
図10Aは、第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図であり、図9Bに示したものと同一である。第2描画領域27の基準点24Bを始点として、x方向及びy方向に複数のドット22を所定のドットピッチで配置しているため、基準点24Bから延びる2つの辺(外周線)と接する位置(または辺の上)に一部のドット22が配置される。本実施例では、図1A~図9Dに示した実施例の第3手順(図9C)を実行する前に、第2描画領域27を拡張する。第2描画領域27を拡張して広がった領域には、ドットを配置しない。
図10Bは、第2描画領域27を拡張した後の第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63は、第2描画領域27の外周線を外側に向かって移動させることにより、第2描画領域27を拡張する。例えば、第2描画領域27を拡張するには、第2描画領域27の上下左右の外周線を、それぞれ上下左右の向きに移動させればよい。外周線の移動量は、第1描画領域26に配置されているドット22(図9A)の密度、または第2描画領域27に配置されているドット22(図10A)の密度に基づいて決定する。
例えば、第2描画領域27のx方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセルの個数分だけ、外周線をx方向に移動させる。同様に、y方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセルの個数分だけ、外周線をy方向に移動させる。図10Bに示した例では、x方向に隣り合う2つのドット22の間に配置されたピクセルは3個であるため、第2描画領域27の外周線をピクセル3個分だけx方向に移動させている。y方向に関しても同様である。
図10Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第3手順において、データ生成部63は、第1レイヤの画像データ91に対して、拡張後の第2描画領域27の内部に位置するドット22を削除する処理を行う。これにより、第1レイヤの画像データ91の複数のピクセル90のうち、拡張後の第2描画領域27の内部に位置する全てのピクセル90は、ドット22が配置されないピクセルとなる。
第3手順(図10C)を実行した後、図1A~図9Dに示した実施例と同様に第4手順を実行する。
図10Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。拡張された第2描画領域27に、図10Bに示した第2レイヤの画像データ92と同様に複数のドット22が配置される。周縁部29には、図10Cに示した第1レイヤの画像データ91と同様に、複数のドット22が配置される。図10Dにおいて、周縁部29にハッチングを付している。拡張された第2描画領域27と拡張前の第2描画領域27との差分に相当する領域には、ドットが配置されない。
次に、図10A~図10Dに示した実施例の優れた効果について説明する。
図1A~図9Dに示した実施例では、図9Dに示すように、周縁部29に配置されたドット22と、第2描画領域27に配置されたドット22との中心間距離が、第1描画領域26のドットピッチ及び第2描画領域27のドットピッチのいずれよりも短くなる場合がある。例えば、図9Dに示した例では、第2描画領域27の左側及び上側の外周線を挟んでドット22が近接している。
これに対して図10A~図10Dに示した実施例では、第2描画領域27を拡張し、拡張前と比べて広がった領域にはドットを配置しないため、周縁部29に配置されたドット22と、第2描画領域27(内奥部)に配置されたドット22との過度の近接を防止することができる。このため、第2描画領域27(内奥部)と周縁部29との境界に、ドットが配置されない非配置領域を確保することができる。
例えば、第2描画領域27の外周線のx方向への移動量を、第2描画領域27のx方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセルの個数分にすると、第2描画領域27内のドット22と周縁部29に配置されたドット22とのx方向の最短距離を、第2描画領域27のx方向のドットピッチ以上にすることができる。y方向に関しても同様である。
次に、図11A~図11Dを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図10A~図10Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図11Aは、第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図であり、図10Aに示したものと同一である。第2描画領域27のx方向及びy方向のドットピッチは、ピクセルピッチの4倍である。すなわち、隣り合う2つのドット22の間に3個のピクセル90が配置されている。なお、第1描画領域26のx方向及びy方向のドットピッチは、図9Aに示すように、ピクセルピッチの3倍である。すなわち、隣り合う2つのドット22の間に2個のピクセル90が配置されている。
図11Bは、第2描画領域27を拡張した後の第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。本実施例では、第2描画領域27の外周線の移動量(第2描画領域27を拡張する幅)を、第1描画領域26のドットピッチ及び第2描画領域27のドットピッチのうち短い方のドットピッチに基づいて算出する。例えば、ドットピッチが短い方の領域において相互に隣り合う2つのドット22の間のピクセル90の個数分だけ、外周線を移動させる。
本実施例では、第1描画領域26(図9A)のドットピッチが第2描画領域27(図11A)のドットピッチより短い。このため、第1描画領域26において相互に隣り合う2つのドット22の間のピクセル90の個数である2個分だけ、外周線を移動させる。
図11Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。第3手順において、図10Cに示した第3手順と同様に、データ生成部63(図3)は、第1レイヤの画像データ91に対して、拡張後の第2描画領域27の内部に位置するドット22を削除する処理を行う。
図11Dは、第4手順を実行することによって生成された合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。拡張された第2描画領域27に、図11Bに示した第2レイヤの画像データ92と同様に複数のドット22が配置される。図11Dにおいて周縁部29にハッチングを付している。
次に、図11A~図11Dに示した実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、図10A~図10Dに示した実施例と比べて、周縁部29と第2描画領域27(内奥部)との境界に確保されるドットの非配置領域の幅を狭くすることができる。本実施例は、ドットの非配置領域の幅が広がり過ぎると好ましくないような用途に適用すると、より大きな効果が得られる。
次に、図12A~図12Dを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図11A~図11Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図12Aは、第1手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。図9Aに示した実施例と同様に、データ生成部63(図3)が、指定されたドットピッチで第1描画領域26に複数のドット22を配置する。
図12Bは、第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。
データ生成部63(図3)が、指定されたドットピッチで第2描画領域27に複数のドット22を配置する。左上の基準点24Bを始点として、指定されたドットピッチでx方向(右方向)に複数のドット22を配列させると、右端のドット22と、第2描画領域27の右側の外周線との間に、ドット22が配置されない領域96xが発生する場合がある。図12Bに示したように、x方向に隣り合う2つのドット22の間のピクセル90の個数が5個である場合、ドット22が配置されない領域96xのx方向の寸法は、ピクセル5個分以下である。y方向に関しても同様に、下端のドット22と、第2描画領域27の下側の外周線との間に、ドット22が配置されない領域96yが発生する場合がある。
本実施例では、第2描画領域27に複数のドット22を配置した後、最も外側に位置するドット22よりも外側に、第2描画領域27に配置された全てのドット22を取り囲むように環状の余白領域95を定義する。図12Bにおいて、余白領域95にハッチングを付している。第2描画領域27の最も外側のドット22は、余白領域95の内周側に位置するピクセル90に接する。余白領域95の幅は、第1描画領域26及び第2描画領域27のうちドットピッチの狭い方の描画領域におけるドット間のピクセルの個数分の長さに等しい。
本実施例では、第1描画領域26(図12A)のドットピッチが第2描画領域27のドットピッチより狭く、第1描画領域26におけるドット間のピクセルの個数が2個であるため、余白領域95の幅は、ピクセル2個分に相当する。データ生成部63は、第2描画領域27の外周線を、余白領域95の外周線と等しい位置へ移動する。
図12Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63(図3)は、第1描画領域26に配置された複数のドット22のうち、外周線を移動した後の第2描画領域27の内部のドット22を削除する。
図12Dは、第4手順を実行して生成された合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63は、図9Dに示した実施例と同様に、第3手順後の第1レイヤの画像データ91(図12C)と第2レイヤの画像データ92(図12B)のいずれか一方で指定されたドット22の位置を指定する合成画像データ93を生成する。
次に、図12A~図12Dに示した実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、図12Bに示したように、第2描画領域27の外周線を、余白領域95の外周線と等しい位置へ移動している。このため、周縁部29と第2描画領域27(内奥部)との境界部分に、ドットが配置されていない十分な幅の非配置領域を確保することができる。図12Dにおいて、周縁部29にハッチングを付している。
余白領域95の幅は、第1描画領域26及び第2描画領域27のうちドットピッチの狭い方のドットピッチに基づいて設定しており、第2描画領域27の最も外側のドット22が、余白領域95の内周側に位置するピクセル90に接するように余白領域95を定義しているため、図12Bに示すように、ドット22が配置されていない領域96xや領域96yが発生する場合でも、非配置領域の幅が必要以上に広くなってしまう状態が発生しにくくなる。
次に、図13A~図13Dを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。第1手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91は、図12Aに示した第1レイヤの画像データ91と同一である。
図13Aは、第2手順を実行して生成された第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63(図3)が、第2描画領域27に、指定された分布規則に基づいて複数のドット22を配置する。
第2描画領域27の左上の基準点24Bを始点として、指定されたドットピッチでx方向(右方向)にドット22を配列させると、右端のドット22と、第2描画領域27の右側の外周線との間に、ドット22が配置されない領域96xが発生している。y方向に関しても、下端のドット22と、第2描画領域27の下側の外周線との間に、ドット22が配置されない領域96yが発生している。
本実施例では、データ生成部63は、第3手順を実行する前に第2描画領域27に配置されている複数のドット22を、複数のドット22の相対的位置関係を固定した状態で、第2描画領域27内で並進移動させる。より具体的には、第2描画領域27の幾何中心と、第2描画領域27に配置された複数のドット22の重心との距離を、並進移動前より短くする。より好ましくは、第2描画領域27に配置された複数のドット22の重心を、第2描画領域27の幾何中心に一致させる。
図13Bは、複数のドット22を並進移動させた後の第2レイヤの画像データ92を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。複数のドット22を並進移動させることにより、第2描画領域27に配置されている複数のドット22のうち最も外側に位置するドット22から、第2描画領域27の外周線までの間に、ドットが配置されない余白領域97が確保される。図13Bにおいて余白領域97にハッチングを付している。
図13Cは、第3手順を実行して生成された第1レイヤの画像データ91を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63は、第1レイヤの画像データ91(図12A)に対して、第2描画領域27の内部に配置されている複数のドット22を除去する処理を行う。
図13Dは、第4手順を実行して生成された合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。データ生成部63は、図9Dに示した実施例と同様に、第3手順後の第1レイヤの画像データ91(図13C)と第2レイヤの画像データ92(図13B)のいずれか一方で指定されたドット22の位置を指定する合成画像データ93を生成する。
次に、図13A~図13Dに示した実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、第2描画領域27に配置された複数のドット22を並進移動させ、並進移動後のドット22の配置に基づいて合成画像データ93(図13D)を生成している。このため、周縁部29と第2描画領域27(内奥部)との境界に、ドットが配置されていない非配置領域を確保することができる。図13Dにおいて、周縁部29にハッチングを付している。この非配置領域には、並進移動によって発生した余白領域97が含まれる。
次に、図13A~図13Dに示した実施例の変形例について説明する。
図13Bに示した例では、複数のドット22を並進移動させることによって余白領域97が発生している。ところが、例えばx方向に関して両端に位置する2つのドット22が、第2描画領域27の左右の外周線に接している場合、すなわち、複数のドット22の重心と、第2描画領域27の幾何中心とのx座標が同一である場合、x方向への並進移動の距離はゼロになる。この場合、第2描画領域27の左右の外周線に沿う余白領域97(図13B)が発生しない。y方向に関しても同様の事態が生じ得る。
本変形例においては、第2描画領域27に配置されている複数のドット22を並進移動させた後、図12Bに示した実施例と同様に、最も外側に位置するドット22よりも外側に、第2描画領域27に配置された全てのドット22を取り囲むように環状の余白領域95を定義する。さらに、第2描画領域27の外周線を、余白領域95の外周線と等しい位置へ移動する。第3手順において、データ生成部63(図3)は、第1描画領域26に配置された複数のドット22のうち、外周線を移動した後の第2描画領域27の内部のドット22を削除する。
次に、本変形例の優れた効果について説明する。本変形例では、複数のドット22を並進移動させることによって発生する余白領域97(図13B)の幅が十分ではない場合であっても、図12Bに示した手順と同様の手順で余白領域95を確保する。このため、周縁部29と第2描画領域27(内奥部)との境界に、十分な幅の非配置領域を確保することができる。
次に、図14A~図14Cを参照してさらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図14Aは、第1レイヤの画像データ91で指定される第1レイヤの描画領域の配置を示す図である。本実施例では、被描画表面23に2つの第1描画領域26A、26Bが配置されている。データ生成部63(図3)が、図9Aに示した第1手順と同様の手順を実行することにより、第1描画領域26A、26Bに複数のドットを配置する。具体的には、データ生成部63は、第1手順を実行することにより、2つの第1描画領域26A、26Bに配置される複数のドットの位置を指定する第1レイヤの画像データ91を生成する。図14Aにおいては、第1描画領域26A、26Bの外周線のみを示し、複数のドットの記載を省略している。
図14Bは、第2レイヤの画像データ92で指定される第2レイヤの描画領域の配置を示す図である。被描画表面23に、1つの第2描画領域27が配置されている。データ生成部63(図3)が、図9Bに示した第2手順と同様の手順を実行することにより、第2描画領域27に複数のドットを配置する。具体的には、データ生成部63は、第2手順を実行することにより、第2描画領域27に配置される複数のドットの位置を指定する第2レイヤの画像データ92を生成する。図14Bにおいては、第2描画領域27の外周線のみを示し、複数のドットの記載を省略している。
図14Cは、合成画像データ93で指定される第1描画領域26A、26B、及び第2描画領域27の配置を示す図である。データ生成部63は、図9Cに示した第3手順及び図9Dに示した第4手順を実行することにより、合成画像データ93を生成する。データ生成部63は、第3手順を実行する前に、第1レイヤに配置される複数の第1描画領域26A、26Bから、第2レイヤに配置される第2描画領域27と重なっている描画領域を抽出する。第1レイヤの描画領域と第2レイヤの描画領域との重なりの有無は、描画領域のそれぞれの頂点の位置(xy座標)から判定することができる。
例えば、データ生成部63は、第1レイヤに配置される複数の第1描画領域26A、26Bのそれぞれの4個の頂点のxy座標を算出する。4個の頂点の位置は、図6に示した基準点位置、及び描画領域サイズから求めることができる。さらに、第2レイヤに配置される第2描画領域27の4個の頂点のxy座標を算出する。
第2描画領域27の4個の頂点のうち少なくとも1個の頂点が、第1レイヤの第1描画領域26A、26Bのうちいずれかの描画領域の4個の頂点に囲まれた範囲内に位置するとき、第1レイヤの当該描画領域が第2レイヤの第2描画領域27と少なくとも部分的に重なっていると判定される。例えば、図14Cに示すように、第2描画領域27の4個の頂点が第1レイヤの第1描画領域26Aの範囲内に位置する場合、第2描画領域27は第1描画領域26Aに包含されている。第2描画領域27の1個または2個の頂点が第1描画領域26Aの範囲内に位置するが、他の頂点が第1描画領域26Aの範囲外に位置する場合、第1描画領域26Aの一部が、第2描画領域27の一部と重なっていることになる。
他の第1描画領域26Bの範囲内には、第2レイヤの第2描画領域27のいずれの頂点も存在しない。この場合、第1描画領域26Bは、第2レイヤのいずれの描画領域とも重なっていない。
次に、図14A~図14Cに示した実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、ユーザが第2レイヤの描画領域の描画情報を入力するときに、現在描画情報を入力している描画領域が重なる下層(第1レイヤ)の描画領域を特定する情報を入力する必要がない。これにより、描画情報の入力操作におけるユーザの負担を軽減することができる。
次に、図15A~図16Cを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図15A及び図15Bは、本実施例による描画情報を入力するためのウィンドウ70を示す図である。本実施例においては、図1A~図9Dに示した実施例による描画情報を入力するウィンドウ70(図6)に表示された入力ボックス84に加えて、入力制御部62が、下層の重なる描画領域IDを入力するための入力ボックス87を表示する。
図15Aに示すように、第1レイヤの描画領域の描画情報を入力するときには、描画情報識別情報を入力するための入力ボックス87は空欄にする。このとき、入力制御部62(図3)は、図1A~図9Dに示した実施例と同様の手順で描画情報を描画条件記憶部65に格納する。図15Bに示すように、第2レイヤの描画領域の描画情報を入力するときには、ユーザは、基準点位置の入力ボックスを空欄にし、下層の重なる描画領域IDを入力する。この情報は、描画情報一覧表示領域74に表示された一覧の中から1つの描画領域IDを選択することにより、入力することができる。入力制御部62は、入力された描画情報を描画条件記憶部65に格納する。
図16Aは、被描画表面23、第1レイヤの2つの第1描画領域26A、26Bの位置関係を示す図である。第1描画領域26A、26Bの描画領域IDが、それぞれ「1」及び「2」である。例えば、第1描画領域26Aのx方向の寸法が70mmであり、y方向の寸法が80mmである。
図16Bは、第2レイヤの第2描画領域27を示す図である。図15Bに示すように、第2描画領域27の基準点位置が入力されていないため、第2描画領域27に関して入力された描画情報のみからでは、被描画表面23における第2描画領域27の位置を確定することができない。ただし、第2描画領域27のサイズは確定できる。例えば、第2描画領域27のx方向の寸法が50mmであり、y方向の寸法が60mmである。
図16Cは、データ生成部63(図3)が第3手順を実行する前の処理を説明するための模式図である。図15Bに示したように、第2描画領域27は、第1レイヤの描画領域IDが「1」の描画領域、すなわち第1描画領域26Aと重なる。データ生成部63は、第2描画領域27が重なる下層の第1描画領域26Aの中央に第2描画領域27を配置する。具合的には、第2描画領域27の幾何中心が第1描画領域26Aの幾何中心に一致するように、第2描画領域27を配置する。これにより、周縁部29の上下左右のいずれの部分の幅も10mmになる。図15Bに示した下層の重なる描画領域IDは、被描画表面23における第2描画領域27の位置を間接的に指定する情報であるということができる。
データ生成部は、被描画表面23における第2描画領域27の位置を確定させた後、図9C及び図9Dに示した第3手順及び第4手順を実行することにより、合成画像データ93を生成する。
次に、図15A~図16Cに示した実施例の優れた効果について説明する。
基板20(図2)に形成する複数のドット22の用途によっては、第2描画領域27(図9D)を第1描画領域26(図9D)の中央に配置したい場合がある。本実施例では、被描画表面23における第2描画領域27の位置を指定することなく、下層の重なる描画領域を指定するのみで、第1描画領域26Aの中央に第2描画領域27を配置することができる。ユーザは、被描画表面23における第2描画領域27の位置を計算する必要がないため、操作性が向上するという優れた効果が得られる。
次に、図17~図19Fを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図17は、本実施例による描画情報を入力するためのウィンドウ70を示す図である。本実施例においては、図1A~図9Dに示した実施例による描画情報を入力するウィンドウ70(図6)に表示された入力ボックス84に加えて、入力制御部62が、ドット高さを入力するための入力ボックス88を表示する。ドット高さは、同一のピクセルにインクを着弾させる回数で指定する。
図18は、合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26A、26B、26C、26Dを含む領域のピクセル90を示す図である。被描画表面23に4個の第1描画領域26A、26B、26C、26Dが配置されている。ピクセル90のそれぞれにドットの高さを指定する数値が割り当てられている。割り当てられた数値がゼロのピクセル90にはドットを配置しない。図18に示した例では、第1描画領域26A、26Bに配置するドットの高さは「1」であり、第1描画領域26Cに配置するドットの高さは「2」であり、第1描画領域26Dに配置するドットの高さは「3」である。
図19Aは、第1レイヤの第1描画領域26A、26Bの配置を示す図である。被描画表面23に2つの第1描画領域26A、26Bが配置されている。2つの第1描画領域26A、26Bに配置される複数のドットの位置は、第1レイヤの画像データ91によって指定される。一方の第1描画領域26Aに配置されるドットの高さは「2」であり、他方の第1描画領域26Bに配置されるドットの高さは「3」である。
図19Bは、第2レイヤの第2描画領域27A~27Fの配置を示す図である。被描画表面23に6つの第2描画領域27A~27Fが配置されている。6つの第2描画領域27A~27Fに配置される複数のドットの位置は、第2レイヤの画像データ92によって指定される。第2描画領域27A、27B、27D、27E、27Fに配置されるドットの高さは「1」であり、残りの第2描画領域27Cに配置されるドットの高さは「3」である。
図19Cは、合成画像データ93によって指定される描画領域及びドットの高さを示す図である。第1レイヤの第1描画領域26A内に、第2レイヤの3つの第2描画領域27A、27B、27Cが配置されており、第1レイヤの第1描画領域26B内に、第2レイヤの3つの第2描画領域27D、27E、27Fが配置されている。第1描画領域26Aの内部であって、第2描画領域27A、27B、27Cの外部である周縁部29Aに配置されるドットの高さは、第1レイヤの画像データ91で指定された第1描画領域26Aに配置されるドットの高さ「2」に等しい。同様に、第1描画領域26Bの内部であって、第2描画領域27D、27E、27Fの外部である周縁部29Bに配置されるドットの高さは、第1レイヤの画像データ91で指定された第1描画領域26Bに配置されるドットの高さ「3」に等しい。第2描画領域27A~27Fに配置されるドットの高さは、第2レイヤの画像データ92(図19B)で指定された高さに等しい。
データ生成部63(図3)は、合成画像データ93に基づいて印刷用データを生成する。本実施例では、ドットの高さの最大値が「3」であるため、3回の印刷が行われる。データ生成部63は、1回目、2回目、及び3回目の印刷用データを生成する。
図19Dは、1回目の印刷用データ101をピクセル座標系の二次元平面上に模式的に示す図である。1回目の印刷用データ101は、1回目の印刷でインクを塗布すべきドットの位置を指定する。図19Dにおいて、インクを塗布すべきドットが配置されている領域にハッチングを付している。1回目の印刷では、ドットの高さが「1」、「2」、「3」のドットの位置にインクを塗布する。このため、第1描画領域26A、26Bに配置される全てのドットの位置がインク塗布対象になる。
図19Eは、2回目の印刷用データ102をピクセル座標系の二次元平面上に模式的に示す図である。2回目の印刷用データ102は、2回目の印刷でインクを塗布すべきドットの位置を指定する。図19Eにおいて、2回目の印刷でインクを塗布すべきドットが配置されている領域にハッチングを付している。2回目の印刷では、ドットの高さが「2」、「3」のドットの位置にインクを塗布する。このため、第2描画領域27A、27B、27D、27E、27F(図19C)内のドットの位置がインク塗布対象から外れ、周縁部29A、29B、及び第2描画領域27Cに配置されるドットの位置がインク塗布対象になる。
図19Fは、3回目の印刷用データ103をピクセル座標系の二次元平面上に模式的に示す図である。3回目の印刷用データ103は、3回目の印刷でインクを塗布すべきドットの位置を指定する。図19Fにおいて、インクを塗布すべきドットが配置されている領域にハッチングを付している。3回目の印刷では、ドットの高さが「3」のドットの位置にインクを塗布する。このため、周縁部29A(図19C)内のドットの位置がインク塗布対象から外れ、周縁部29B及び第2描画領域27Cに配置されるドットの位置がインク塗布対象になる。
次に、図17~図19Fに示した実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、1つの被描画表面23に、高さの異なる複数のドットを形成することができる。ユーザは、1回目、2回目、3回目の印刷用データをそれぞれ作成する必要はなく、図17に示した描画情報入力用のウィンドウ70でドットの高さを入力すればよい。ユーザがドットの高さを入力すれば、データ生成部63が複数の印刷用データを生成する。このため、1回目、2回目、及び3回目の印刷用データからなる画像データを作成する時間を短縮することができる。
次に、上記実施例の変型例について説明する。
上記実施例では、ドットの高さの最大値を「3」としているが、ドットの高さを「2」にしてもよく、「4」以上にしてもよい。例えば、ドットの高さが1以上N以下の整数で特定される場合、データ生成部63は、1回目からN回目までの複数の印刷用データを生成する。パラメータnを1以上N以下の整数とし、第n回目の印刷用データは、高さがn以上のドットの位置を指定するようにするとよい。
次に、図20A及び図20Bを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図20Aは、本実施例による合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部に配置されるピクセル90を示す図である。図1A~図9Dに示した実施例では、第2レイヤの第2描画領域27(図9D)を取り囲む周縁部29(図9D)が設けられている。これに対して本実施例では、第2レイヤの第2描画領域27の外周線の一部が、第1レイヤの第1描画領域26の外周線の一部に一致している。例えば、第2描画領域27の基準点24Bが、第1描画領域26の上側の外周線上に配置されている。このように、第1描画領域26の内部であって、かつ第2描画領域27の外部である領域は、必ずしも第2描画領域27を取り囲む必要はない。
本実施例においても、データ生成部63(図3)は、第1手順(図9A)から第4手順(図9D)までの手順を実行することにより、合成画像データ93を生成する。さらに、図10B、図11B、または図12Bに示した実施例のように、第3手順を実行する前に第2描画領域27を拡張してもよい。図13Bに示した実施例のように、第2描画領域27に配置された複数のドット22を並進移動させてもよい。
また、本実施例に、図14A~図14Cに示した実施例、図17~図19Fに示した実施例の種々の手順を適用してもよい。
図20Bは、本実施例の変形例による合成画像データ93を構成する複数のピクセル90のうち、第1描画領域26の内部及びその周辺に配置されるピクセル90を示す図である。本変形例では、第2描画領域27の一部が第1描画領域26と重なり、第2描画領域27の他の部分は第1描画領域26の外側に位置する。本変形例においても、上述の実施例の種々の手順を適用することが可能である。本変形例のように、第2描画領域27が、必ずしも第1描画領域26に包含される必要はない。
次に、図21を参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図21は、本実施例による画像データ生成装置60(図3)で生成される合成画像データ93によって指定される第1レイヤの第1描画領域26及び第2レイヤの第2描画領域27の配置を示す図である。図1A~図9Dに示した実施例では、第1描画領域26及び第2描画領域27が正方形または長方形である。これに対して本実施例では、被描画表面23に、正方形または長方形以外の形状の第1描画領域26及び第2描画領域27が配置される。第1描画領域26及び第2描画領域27の形状は、円形、楕円形、または正六角形である。
第1描画領域26及び第2描画領域27が円形である場合には、中心点を基準点とし、サイズを指定する情報として半径の長さを採用すればよい。第1描画領域26及び第2描画領域27が楕円形である場合には、中心点を基準点とし、サイズを指定する情報として長径及び短径の長さを採用し、被描画表面23における姿勢を指定する情報として、x方向と長径とのなす角度を採用すればよい。第1描画領域26及び第2描画領域27が正六角形である場合には、中心点を基準点とし、サイズを指定する情報として対角長(外接円の直径)を採用し、被描画表面23における姿勢を指定する情報として、x方向と1つの辺とのなす角度を採用すればよい。
本実施例のように、第1描画領域26及び第2描画領域27の形状を、位置の基準となる点を定義することができ、かつサイズ及び被描画表面23における姿勢を定義することが可能な二次元図形としてもよい。
次に、図22を参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A~図9Dに示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図22は、本実施例による画像データ生成装置60(図3)で生成される合成画像データ93によって指定される描画領域の配置を示す図である。図1A~図9Dに示した実施例では、描画領域が第1レイヤ及び第2レイヤの2層に配置される。これに対して本実施例では、描画領域が3つのレイヤに配置される。
最下層の第1レイヤに第1描画領域26が配置され、中層の第2レイヤに第2描画領域27が配置され、最上層の第3レイヤに第3描画領域28が配置されている。第2描画領域27は第1描画領域26に包含されており、第3描画領域28は第2描画領域27に包含されている。合成画像データ93を生成する場合、図9C等に示した第3手順のように、1つのレイヤの画像データで定義されている複数のドットのうち、1つ上のレイヤの描画領域の内部に位置するドットを削除すればよい。このように、レイヤの総数は2層に限らず3層以上にしてもよい。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 基台
11 移動機構
11X X方向移動機構
11Y Y方向移動機構
12 可動テーブル
13 支持部材
20 基板
21 パス領域
22 ドット
23 被描画表面
24 描画領域の基準点
24A 第1描画領域の基準点
24B 第2描画領域の基準点
25 描画領域
26、26A、26B、26C、26D 第1レイヤの第1描画領域
27、27A、27B、27C、27D、27E、27F 第2レイヤの第2描画領域(内奥部)
28 第3レイヤの第3描画領域
29、29A、29B 周縁部
30 インク吐出ユニット
31 インクジェットヘッド
32 ノズル
33 硬化用光源
40 撮像装置
50 制御装置
51 記憶部
52 制御部
60 画像データ生成装置
61 処理装置
62 入力制御部
63 データ生成部
64 出力制御部
65 描画条件記憶部
66 画像データ記憶部
67 入力装置
68 出力装置
70 入力ウィンドウ
72 入力領域
73 印刷条件表示領域
74 描画情報一覧表示領域
75 保存ボタン
76 画像データ作成開始ボタン
81 入力ボックス
82 印刷条件適用ボタン
83 ファイル読込みボタン
84 入力ボックス
85 描画情報適用ボタン
86 削除ボタン
87 下層の重なる描画領域IDを入力するための入力ボックス
88 ドット高さを入力するための入力ボックス
90 ピクセル
91 第1レイヤの画像データ
92 第2レイヤの画像データ
93 合成画像データ
95 余白領域
96x、96y ドットが配置されない領域
97 余白領域
101 1回目の印刷用データ
102 2回目の印刷用データ
103 3回目の印刷用データ

Claims (9)

  1. データを入力する入力装置と、
    処理装置と
    を備え、
    前記処理装置は、
    被描画表面に複数のドットを分布させる規則を指定する分布規則情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
    前記分布規則情報で指定された規則に従って前記被描画表面に分布する複数のドットのそれぞれの位置を指定する画像データを生成し、
    前記被描画表面に配置される少なくとも1つの描画領域の位置及びサイズを指定する範囲情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
    前記画像データで指定される前記複数のドットを、前記範囲情報で指定された描画領域の内部に配置し、
    描画領域ごとに、複数のレイヤから1つのレイヤを指定するレイヤ識別情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
    前記複数のレイヤに亘って複数の描画領域を重ね合わせて前記画像データを生成し、
    1つのレイヤの描画領域と他のレイヤの描画領域とが重なっているとき、両者の重なり領域において、2つのレイヤのうち下層のレイヤの描画領域のドットを削除し、上層のレイヤの描画領域のドットを残す画像データ生成装置。
  2. 前記範囲情報で指定される描画領域の形状は正方形または長方形であり、前記範囲情報は、描画領域に対する相対位置が固定された基準点の、前記被描画表面における位置を指定する位置情報、描画領域の辺の長さを指定する長さ情報を含み。前記分布規則情報は、ドットのピッチを指定するピッチ情報を含む請求項に記載の画像データ生成装置。
  3. 前記処理装置は、1つのレイヤ内に複数の描画領域が設定されるとき、同一レイヤ内の複数の描画領域のそれぞれに、描画領域を識別する領域識別情報を付す請求項1または2に記載の画像データ生成装置。
  4. 前記処理装置は、
    ユーザに前記入力装置から、前記レイヤ識別情報及び前記領域識別情報を入力させ、
    入力された前記レイヤ識別情報及び前記領域識別情報で特定される描画領域の前記範囲情報及び前記分布規則情報を前記入力装置に表示し、
    ユーザに、前記範囲情報及び前記分布規則情報の少なくとも一部を修正させる機能を有する請求項に記載の画像データ生成装置。
  5. 前記処理装置は、
    前記範囲情報及び前記分布規則情報が入力された前記複数の描画領域を登録し、
    登録された前記複数の描画領域に基づいて前記画像データを生成する請求項3または4に記載の画像データ生成装置。
  6. 前記処理装置は、
    ユーザに前記入力装置から、前記レイヤ識別情報及び前記領域識別情報を入力させ、
    入力された前記レイヤ識別情報及び前記領域識別情報で特定される描画領域の登録を抹消する機能を有する請求項に記載の画像データ生成装置。
  7. 前記処理装置は、一部の描画領域の登録を抹消すると、抹消されていない描画領域に、前記領域識別情報を再付与する請求項に記載の画像データ生成装置。
  8. 前記複数の描画領域のうち少なくとも1つの描画領域である第1描画領域の前記範囲情報は、相互に重なる他のレイヤの描画領域を特定する情報を、位置を指定する情報として含み、
    前記処理装置は、前記第1描画領域の中心を、前記第1描画領域と重なっている他のレイヤの描画領域の中心に一致させる請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像データ生成装置。
  9. データを入力する入力装置と、
    処理装置と
    を備え、
    前記処理装置は、
    被描画表面に複数のドットを分布させる規則を指定する分布規則情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
    前記分布規則情報で指定された規則に従って前記被描画表面に分布する複数のドットのそれぞれの位置を指定する画像データを生成し、
    前記被描画表面に配置される少なくとも1つの描画領域の位置及びサイズを指定する範囲情報を、ユーザに前記入力装置から入力させ、
    前記画像データで指定される前記複数のドットを、前記範囲情報で指定された描画領域の内部に配置し、
    描画領域ごとに、1以上N以下の整数で特定されるドットの高さを指定する高さ情報を、前記入力装置から入力させ、
    前記画像データは、1回目からN回目までの複数の印刷用データを含み、
    第n回目の印刷用データは、高さがn以上のドットの位置を指定する画像データ生成装置。
JP2020095683A 2020-06-01 2020-06-01 画像データ生成装置 Active JP7469146B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020095683A JP7469146B2 (ja) 2020-06-01 2020-06-01 画像データ生成装置
KR1020210068314A KR20210148922A (ko) 2020-06-01 2021-05-27 화상데이터생성장치
TW110119350A TWI784547B (zh) 2020-06-01 2021-05-28 圖像資料生成裝置
CN202110602879.7A CN113752695B (zh) 2020-06-01 2021-05-31 图像数据生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020095683A JP7469146B2 (ja) 2020-06-01 2020-06-01 画像データ生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021187088A JP2021187088A (ja) 2021-12-13
JP7469146B2 true JP7469146B2 (ja) 2024-04-16

Family

ID=78787327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020095683A Active JP7469146B2 (ja) 2020-06-01 2020-06-01 画像データ生成装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7469146B2 (ja)
KR (1) KR20210148922A (ja)
CN (1) CN113752695B (ja)
TW (1) TWI784547B (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003265996A (ja) 2002-03-14 2003-09-24 Seiko Epson Corp 吐出パターンデータ生成方法、ヘッド動作パターンデータ生成方法、吐出パターンデータ生成装置、機能液滴吐出装置、描画装置、液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP2004337720A (ja) 2003-05-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 液滴吐出制御方法、液滴吐出装置、液滴吐出システム及び液滴吐出制御プログラム
US20180154663A1 (en) 2015-07-09 2018-06-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printer configuration

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004139162A (ja) 2002-10-15 2004-05-13 Fujitsu Component Ltd タッチパネルの製造方法と、該製造方法で製造されるタッチパネル
JP2008092191A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 画像処理方法及び装置並びに画像形成方法及び装置
JP2008089868A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 描画点データ取得方法および装置ならびに描画方法および装置
JP4721118B2 (ja) * 2006-09-29 2011-07-13 富士フイルム株式会社 画像処理装置及び方法、並びに画像形成装置及び方法
JP2008173804A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Brother Ind Ltd 印刷装置、通信システム及び印刷方法
JP4486995B2 (ja) * 2007-08-01 2010-06-23 シャープ株式会社 画像処理システム
JP5084686B2 (ja) * 2008-09-30 2012-11-28 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記憶媒体
JP5268875B2 (ja) * 2009-06-23 2013-08-21 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP5585505B2 (ja) * 2011-03-17 2014-09-10 セイコーエプソン株式会社 画像供給装置、画像表示システム、画像供給装置の制御方法、画像表示装置、及び、プログラム
JP5377685B2 (ja) * 2012-01-31 2013-12-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP6120824B2 (ja) * 2014-12-11 2017-04-26 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6679174B2 (ja) * 2016-08-22 2020-04-15 住友重機械工業株式会社 インクジェット装置
JP6769365B2 (ja) * 2017-03-21 2020-10-14 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画方法
JP7005293B2 (ja) * 2017-11-08 2022-01-21 シャープ株式会社 画像処理装置
JP7206587B2 (ja) * 2017-12-08 2023-01-18 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003265996A (ja) 2002-03-14 2003-09-24 Seiko Epson Corp 吐出パターンデータ生成方法、ヘッド動作パターンデータ生成方法、吐出パターンデータ生成装置、機能液滴吐出装置、描画装置、液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP2004337720A (ja) 2003-05-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 液滴吐出制御方法、液滴吐出装置、液滴吐出システム及び液滴吐出制御プログラム
US20180154663A1 (en) 2015-07-09 2018-06-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printer configuration

Also Published As

Publication number Publication date
CN113752695A (zh) 2021-12-07
TW202147076A (zh) 2021-12-16
JP2021187088A (ja) 2021-12-13
KR20210148922A (ko) 2021-12-08
CN113752695B (zh) 2023-04-21
TWI784547B (zh) 2022-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104309309B (zh) 一种图像喷绘打印方法及打印装置
JP7469146B2 (ja) 画像データ生成装置
US20130057552A1 (en) Drawing apparatus and drawing method
JP7478029B2 (ja) 画像データ生成装置及び画像データ生成方法
JP2008162072A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6925749B2 (ja) 膜形成方法、及び膜形成装置
JP6768588B2 (ja) 多色3dオブジェクトのスライスプリント方法
JP6925746B2 (ja) 膜形成装置及び膜形成方法
CN113752694B (zh) 印刷用数据生成装置及油墨涂布装置的控制装置
JP7133379B2 (ja) 描画装置および描画方法
JP2020157761A (ja) 立体物形成装置、画像処理方法、及びプログラム
CN113334929B (zh) 油墨涂布装置、油墨涂布装置的控制装置及油墨涂布方法
JP7464378B2 (ja) インク塗布制御装置及びインク塗布方法
JP7360330B2 (ja) 印刷データ生成装置、ripソフトウェアおよびインクジェットプリンター
JP2021181054A (ja) インク塗布装置、その制御装置、及びインク塗布方法
JP6891917B2 (ja) 立体画像形成方法、プログラム及び立体画像形成システム
US20140351786A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, program, and board manufacturing system
JP5799584B2 (ja) データ生成装置、データ生成方法、及びプログラム
KR20220054191A (ko) 왜곡보정처리장치, 묘화방법, 및 프로그램
JP2014100636A (ja) 基板製造方法及び基板製造装置
JPH1071689A (ja) 集版システム
JP2012028555A (ja) 露光データの作成方法、露光データ作成装置及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7469146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150