JP7468382B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本開示は、給湯装置に関する。
下記特許文献1は、除菌運転モードと循環運転モードとの両方の機能を同時に実施可能な風呂装置を開示する。当該風呂装置は、循環運転モードの実施中にポンプを動作させない時間を含む場合には、除菌ランプの点灯予定期間内においてポンプを動作させない時間を計測し、点灯予定期間の終了時点のあとに続いて当該計測時間の分だけ除菌ランプの点灯を延長させる。また、当該風呂装置は、点灯予定期間内においてポンプを動作させない時間を計測し、当該時間を計測した点灯予定期間の次の点灯予定期間の開始時点よりも当該計測時間の分だけ前の時点から除菌ランプの点灯を早く開始させる。
特開2018-54145号公報
特許文献1の発明では、ポンプを動作させない時間を計測した計測時間の分だけ除菌ランプの点灯を延長させた場合、除菌運転が完了する時刻が予定よりも遅くなってしまう。また、次の点灯予定期間において、当該計測時間の分だけ本来の開始時点よりも前の時点から除菌ランプの点灯を早く開始させた場合に、循環運転モードの実行が無かったときには、本来の終了予定時刻よりも早く除菌運転が完了してしまう。このように、特許文献1の発明では、除菌運転が実際に完了する時刻が、終了予定時刻に対して、遅くなったり早くなったりするので、使用者にとって不便である。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、除菌運転以外の他機能運転の実行の有無にかかわらず、終了予定時刻に除菌運転を完了させる上で有利になる給湯装置を提供することを目的とする。
本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、制御手段は、過去所定期間の除菌運転の実行中に他機能運転が実行された時間のデータを学習することにより他機能運転の実行時間を予測し、その予測された実行時間に応じて、除菌運転の開始時刻を繰り上げるものである。
また、本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、使用者がユーザーインターフェースを用いて終了予定時刻を設定可能であり、制御手段は、過去所定期間の終了予定時刻のデータを学習することにより終了予定時刻を自動で設定可能であるものである。
また、本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、除菌運転が終了すると、除菌運転が終了してからの経過時間をユーザーインターフェースにより報知するものである。
また、本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、除菌運転の実行中に他機能運転を実行するときに、UV発生手段を消灯することなく点灯させ続けるものである。
また、本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、制御手段は、除菌運転の開始後の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力とし、終了予定時刻の前の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力よりも低くすることが可能であるものである。
また、本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、風呂循環流路の水を循環させながらUV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、を備え、制御手段は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整し、終了予定時刻になると除菌運転を終了し、制御手段は、除菌運転の開始後の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力よりも低い第一除菌能力とし、終了予定時刻の前の時間帯においては、除菌能力を、最大除菌能力にするか、第一除菌能力よりも高い第二除菌能力にすることが可能であるものである。
本開示によれば、除菌運転以外の他機能運転の実行の有無にかかわらず、終了予定時刻に除菌運転を完了させる上で有利になる給湯装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による給湯装置を示す図である。 図1に示す給湯装置における風呂熱回収運転のときの回路構成図である。 除菌運転を開始する時刻を前倒す方法の例を示す図である。 除菌運転の実行中に他機能運転の実行が無かったために、途中から除菌能力を下げて除菌運転を続行した例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、または「湯水」との記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までが含まれうるものとする。また、本開示において、「除菌」とは、雑菌の少なくとも一部を不活化して、その繁殖を抑制することに相当する。本開示において「雑菌」とは、ウイルス、原核生物、花粉、カビなどの真菌、原虫のうちの少なくとも一つを含む。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による給湯装置を示す図である。本実施の形態では、貯湯タンク8を備えた貯湯式の給湯装置35を例に説明するが、本開示による給湯装置は、貯湯式給湯装置に限定されるものではなく、貯湯タンクを備えない瞬間式の給湯装置でもよい。
図1に示すように、給湯装置35は、タンクユニット33、HP(ヒートポンプ)ユニット7、及びリモコン装置44を備える。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33には、制御手段に相当する制御装置36が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御装置36により制御される。
なお、本開示では、単一の制御装置36により給湯装置35の動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することで給湯装置35の動作を制御する構成にしてもよい。
リモコン装置44は、運転動作指令及び設定値の変更などに関する使用者の操作を受け付ける機能を有する。リモコン装置44は、ユーザーインターフェースの例である。制御装置36とリモコン装置44の間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン装置44には、図示を省略するが、給湯装置35の状態等の情報を表示するディスプレイ、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。リモコン装置44のディスプレイは、使用者に情報を報知する報知手段としての機能を有する。本実施の形態におけるリモコン装置44は、ディスプレイを報知手段として備えるが、変形例として、例えば音声案内装置のような他の報知手段を備えてもよい。
本実施の形態において、リモコン装置44は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。複数のリモコン装置44が制御装置36に対して通信可能でもよい。リモコン装置44に代えて、またはリモコン装置44に加えて、使用者が携帯する、例えばスマートフォンのような携帯端末を、給湯装置35のユーザーインターフェースとして利用できるように構成してもよい。当該携帯端末と制御装置36とが、インターネットあるいはローカルエリアネットワークを介して通信してもよい。
以下の説明では、記載を簡略化するため、リモコン装置44と上記の携帯端末とを総称して単に「リモコン装置44」と記載する。すなわち、以下の記載においてリモコン装置44を利用する動作は、上記の携帯端末を利用する動作に置換可能である。
HPユニット7は、水を加熱する加熱手段の例である。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続した冷媒回路を備える。HPユニット7は、この冷媒回路によりヒートポンプサイクルの運転を行う。水冷媒熱交換器3では、圧縮機1で圧縮された冷媒と、タンクユニット33から導かれた水との間で熱を交換することで、水が加熱される。圧縮機1で圧縮された冷媒と、水道等の水源から直接供給される水とを水冷媒熱交換器3で熱交換させることができる構成を備えてもよい。
本開示における加熱手段は、上述したHPユニット7に限定されない。加熱手段は、例えば、ヒートポンプ式のほかに、燃料の燃焼熱を熱源として利用するものでもよいし、太陽熱を熱源として利用するものでもよいし、燃料電池の廃熱を熱源として利用するものでもよいし、貯湯タンク8内に配置された電熱ヒータでもよいし、複数種類の熱源を組み合わせて利用するものでもよい。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留する。貯湯タンク8の内部では、温度による水の密度の差によって、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成することができる。
貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水配管9cが接続されている。水道等の水源から第一給水配管9aを通って供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部には、貯湯タンク8内に貯留された湯を給湯装置35の外部へ供給するための温水導入出口8dと、HP戻り配管15に連通可能な温水導入出口8eとが設けられている。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ41,42,43が高さを変えて取り付けられている。貯湯温度センサ41は、中温水導入出口8fと同じ高さの位置、または中温水導入出口8fに近い高さの位置にある。貯湯温度センサ42は、貯湯温度センサ41より高い位置にある。貯湯温度センサ43は、貯湯温度センサ41より低い位置にある。これらの貯湯温度センサ41,42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を制御装置36が計算できる。
制御装置36は、HPユニット7で加熱された湯を貯湯タンク8に流入させる沸上運転を制御する。制御装置36は、貯湯タンク8内の残湯量または蓄熱量に応じて、沸上運転の開始及び停止などを制御する。HP往き配管14に取り付けられた入水温度センサ40は、水冷媒熱交換器3に流入する水の温度である入水温度を検出する。HP戻り配管15に取り付けられた出湯温度センサ39は、水冷媒熱交換器3から流出する湯の温度である出湯温度を検出する。沸上運転では、以下のようになる。貯湯タンク8の下部から流出する低温水は、HP往き配管14を経由してHPユニット7に導かれ、水冷媒熱交換器3において加熱され、湯すなわち高温水となる。この高温水は、HP戻り配管15を経由して、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8eから貯湯タンク8内に流入する。このような沸上運転が実行されることで、貯湯タンク8の内部では、上層部から高温水が貯えられていき、この高温水層が徐々に厚くなっていく。制御装置36は、貯湯温度センサ41,42,43により把握される貯湯タンク8内の貯湯量または蓄熱量が所定量を超えると、沸上運転を終了する。
以下の説明では、貯湯タンク8に溜められた湯水を「タンク水」と称することがある。また、浴室にある浴槽30に溜められた湯水を「浴水」と称することがある。タンクユニット33には、タンク水ポンプ12と、風呂用熱交換器20と、風呂循環ポンプ29とがさらに内蔵されている。タンク水ポンプ12は、各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、第一送水配管13a上に設けられている。風呂用熱交換器20は、貯湯タンク8から供給されるタンク水と、浴槽30からの浴水との間で熱を交換する。浴槽30の底部に排水栓81が設けられている。排水栓81が開くと、浴槽30内の浴水が排水栓81を通って下水管へ排出される。
風呂往き配管27の一端と、風呂戻り配管28の一端とは、浴槽30に設置された浴槽アダプタ80に接続されている。風呂往き配管27の他端と、風呂戻り配管28の他端とは、風呂用熱交換器20に接続されている。本実施の形態では、風呂用熱交換器20、風呂往き配管27、及び風呂戻り配管28により、風呂循環流路が形成される。
風呂往き配管27の途中には、風呂用熱交換器20を通過した浴水の温度を検出するための風呂往き温度センサ37が設置されている。風呂戻り配管28の途中には、風呂循環流路の水を循環させるための風呂循環ポンプ29と、浴槽30から出て風呂用熱交換器20に入る前の浴水の温度を検出するための風呂戻り温度センサ38と、浴槽30内の水位レベルを検出するための水位センサ46と、流量センサ47とが設置されている。流量センサ47は、浴水の流れの有無と、浴水の流量とを検出可能である。風呂循環ポンプ29が運転されると、浴槽30内の浴水が、浴槽アダプタ80から風呂戻り配管28へ引き込まれ、風呂戻り配管28を通って風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20を通過した浴水は、風呂往き配管27を通り、浴槽アダプタ80から浴槽30内に流入する。
三方弁11は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポートとを有する流路切替手段である。三方弁11は、a-c、b-cの2つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
四方弁16は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポート及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁16は、a-c、a-d、b-c、b-dの4つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
四方弁18は、入口となるaポートと、出口となるbポート、cポート、及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、a-b、a-c、a-dの3つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
タンクユニット33は、低温配管10、第一送水配管13a、第一温水配管17a、第二温水配管17b、第三温水配管19a、第四温水配管19b、及び第五温水配管19cを有している。低温配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと、三方弁11のaポートとを接続する。第一送水配管13aは、三方弁11のcポートと、タンク水ポンプ12の入口とを接続する。HP往き配管14は、タンク水ポンプ12の出口と、HPユニット7の入口とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の出口と、四方弁16のbポートとを接続する。第一温水配管17aは、四方弁16のdポートと、四方弁18のaポートとを接続する。第二温水配管17bは、四方弁16のcポートと、貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8cとを接続する。第三温水配管19aは、四方弁18のbポートと、貯湯タンク8上部の温水導入出口8eとを接続する。第四温水配管19bは、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dとを接続する。第五温水配管19cは、四方弁18のcポートと、貯湯タンク8の上部から中間部の間に設けられた温水導入口8gとを接続する。
第一タンク循環配管20aは、前述した第三温水配管19aの途中の位置から分岐して、風呂用熱交換器20のタンク水の入口に接続されている。第二タンク循環配管20cは、風呂用熱交換器20のタンク水の出口と、三方弁11のbポートとを接続する。第二送水配管13bは、HP往き配管14におけるタンク水ポンプ12とHPユニット7の入口との間から分岐して、四方弁16のaポートに接続されている。
さらに、タンクユニット33は、中温配管79、第一給水配管9a、第二給水配管9b、第三給水配管9c、第四給水配管9d、給湯用混合弁22、風呂用混合弁23、中温水切替弁78、給湯配管24、風呂配管25、戻り配管20b、及び逆止弁50を有している。
中温水切替弁78は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポートとを有する流路切替手段である。中温水切替弁78は、a-c、b-cの2つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
給湯用混合弁22は、第一入口、第二入口、及び出口を備える混合手段である。風呂用混合弁23は、第一入口、第二入口、及び出口を備える混合手段である。
第一給水配管9aの一端は水道等の水源に接続される。第一給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cが接続される。第二給水配管9bは、中温水切替弁78のaポートに接続されている。中温配管79は、貯湯タンク8の中間部に設けられた中温水導入出口8fと中温水切替弁78のbポートとを接続している。戻り配管20bは、第二タンク循環配管20cの途中から分岐して、中温配管79の途中に接続されている。逆止弁50は、戻り配管20b上に設置されている。逆止弁50は、貯湯タンク8の中間部から貯湯タンク8の下部へ向かう流れを阻害する。これにより、貯湯タンク8の中間部から貯湯タンク8の下部への熱の流出を確実に防止できる。第四給水配管9dの一端は、中温水切替弁78のcポートに接続されている。第四給水配管9dの他端は、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23のそれぞれの第一入口に接続されている。高温配管21の一端は、貯湯タンク8の温水導入出口8dに連通する。高温配管21の他端は、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23のそれぞれの第二入口に接続されている。
中温水切替弁78は、第二給水配管9bと第四給水配管9dとが連通する第一流路状態と、中温配管79と第四給水配管9dとが連通する第二流路状態の2つの流路状態を切替えて使用する。中温水切替弁78を第一流路状態にすると、水源から供給される低温水が、第二給水配管9b及び第四給水配管9dを通って、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される状態になる。中温水切替弁78を第二流路状態にすると、貯湯タンク8から中温配管79を通って供給される中温水が、第四給水配管9dを通って、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される状態になる。
給湯用混合弁22は、貯湯タンク8から高温配管21を通って供給される高温水と、第四給水配管9dから供給される低温水もしくは中温水との流量比を調整することにより、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、給湯配管24に流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、給湯配管24から給湯栓34を経由して、使用者が利用するシャワー、カラン等の蛇口(図示省略)に供給される。
風呂用混合弁23は、貯湯タンク8から高温配管21を通って供給される高温水と、第四給水配管9dから供給される低温水もしくは中温水との流量比を調整することにより、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成可能である。風呂用混合弁23で設定温度に調整された湯は、風呂配管25に流入し、風呂用流量センサ45、風呂用電磁弁26、風呂往き配管27、風呂戻り配管28を通って、浴槽30へ流入する。
制御装置36は、風呂用流量センサ45及び水位センサ46により検出される情報に基づいて湯張りの完了を判定することにより、湯張り完了時の浴槽30内の浴水の量である湯張り湯量が、使用者がリモコン装置44にて設定した湯張り湯量に等しくなるように制御できる。本実施の形態の給湯装置35は、風呂自動運転を実行可能なものでもよい。リモコン装置44にて風呂自動運転が設定されると、制御装置36は、湯張りの完了後、浴槽30内の浴水の温度及び量が、リモコン装置44で設定された温度及び量に維持されるように、必要に応じて、風呂用熱交換器20を用いて浴水の保温、昇温、あるいは冷却を行ったり、浴槽30への足し湯またはさし水を行ったりすることができる。
本実施の形態の給湯装置35は、除菌装置49を備える。除菌装置49は、風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段を有する。UV発生手段は、例えば、紫外線LED(Light Emitting Diode)を紫外線源とするものでもよいし、あるいは低圧水銀ランプを紫外線源とするものでもよい。図示の例では、風呂戻り配管28の途中に除菌装置49が配置されているが、風呂往き配管27の途中に除菌装置49を配置してもよい。
本実施の形態における制御装置36は、除菌運転を実行可能である。除菌運転は、風呂循環ポンプ29により風呂循環流路の水を循環させながら、除菌装置49のUV発生手段により紫外線を照射する運転である。除菌運転において、制御装置36は、風呂循環ポンプ29を運転し、除菌装置49のUV発生手段を点灯させる。浴槽30内の浴水は、浴槽アダプタ80から風呂戻り配管28へ引き込まれ、除菌装置49を通過する間に紫外線の照射を受ける。浴水に含まれる雑菌のDNAに紫外線が作用することにより、浴水が除菌される。除菌された浴水は、風呂用熱交換器20及び風呂往き配管27を通過して、浴槽アダプタ80から浴槽30内に流入する。除菌運転を行うことで、浴槽30内の浴水を除菌することができる。例えば、浴槽30に残った浴水を洗濯水などに再利用する前に、除菌運転を行うことで、臭いの発生を抑制したり、衛生性を向上したりすることが可能となる。
風呂循環流路を循環する水の流量を以下「浴水循環流量」と称する。制御装置36は、風呂循環ポンプ29の回転速度を調整することで、浴水循環流量を調整可能である。風呂循環ポンプ29の回転速度が高いほど、浴水循環流量が高くなる。
制御装置36は、除菌運転の除菌能力を調整可能である。制御装置36は、風呂循環ポンプ29の回転速度を変えることによって除菌能力を調整してもよい。風呂循環ポンプ29の回転速度が高いほど、浴水循環流量が高くなり、時間当たりに除菌装置49を通過する浴水の量が多くなるので、除菌能力が高くなる。また、制御装置36は、除菌装置49のUV発生手段の出力[ワット]を変えることによって除菌能力を調整してもよい。UV発生手段の出力が高いほど、除菌装置49において浴水に照射される紫外線の強度が高くなるので、除菌能力が高くなる。
本実施の形態の給湯装置35は、風呂循環流路を流れる水の中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置48をさらに備えている。図示の例では、微細気泡発生装置48は、除菌装置49よりも上流側の風呂循環流路に設置されている。本実施の形態では、風呂循環流路の循環方向において、流量センサ47の下流側に微細気泡発生装置48があり、微細気泡発生装置48の下流側に除菌装置49があり、除菌装置49の下流側に風呂用熱交換器20がある。本開示において、この微細気泡発生装置48は、無くてもよい。
本実施の形態における制御装置36は、風呂熱回収運転を実行可能でもよい。風呂熱回収運転は、入浴の終了後に、浴槽30内に残った浴水の熱を貯湯タンク8内へ回収するための運転である。図2は、図1に示す給湯装置35における風呂熱回収運転のときの回路構成図である。風呂熱回収運転のとき、制御装置36は、風呂循環ポンプ29を作動させて、浴槽30内の浴水を風呂循環流路に循環させる。風呂熱回収運転のときには、さらに以下のようになる。三方弁11は、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉状態となるように制御される。これにより、低温配管10と第一送水配管13aとが連通するとともに、第二タンク循環配管20cへの流路が遮断される。四方弁16は、aポートとdポートとが連通し、bポートとcポートとが閉状態となるように制御される。これにより、第二送水配管13bと第一温水配管17aとが連通するとともに、第二温水配管17b側を閉として貯湯タンク8の下部への流路が遮断される。四方弁18は、aポートとbポートとが連通し、cポートとdポートとが閉状態となるように制御される。これにより、第一温水配管17aと第三温水配管19aとが連通するとともに、第四温水配管19b側と第五温水配管19c側を閉として貯湯タンク8の中間部への流路が遮断される。
風呂熱回収運転において、制御装置36は、以下のように制御してもよい。まず、風呂循環ポンプ29が動作を開始することで浴水の循環が開始された後に、上記のように三方弁11、四方弁16、及び四方弁18が制御された状態で、タンク水ポンプ12の運転が開始される。タンク水は、以下のように循環する。貯湯タンク8の水導出口8bから低温配管10を通って流出した低温のタンク水は、三方弁11、第一送水配管13a、タンク水ポンプ12、第二送水配管13b、四方弁16、第一温水配管17a、四方弁18、第三温水配管19a、及び第一タンク循環配管20aを通って、風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20内で、タンク水は、浴槽30からの浴水の熱により加熱され、浴槽30内の浴水の温度に近い温度になる。この加熱されたタンク水を以下「熱回収温水」と称する。熱回収温水は、風呂用熱交換器20から、戻り配管20b、逆止弁50、及び中温配管79を通って、中温水導入出口8fから貯湯タンク8内に流入する。風呂熱回収運転が実施されると、貯湯タンク8内の中温水導入出口8fの近くに、熱回収温水が貯留される。
本実施の形態における制御装置36は、追焚運転を実行可能でもよい。追焚運転は、浴槽30内の浴水を保温または昇温するために、風呂用熱交換器20を用いて浴水を加熱する運転である。追焚運転のとき、制御装置36は、風呂循環ポンプ29を作動させて、浴槽30内の浴水を風呂循環流路に循環させる。また、追焚運転のとき、制御装置36は、貯湯タンク8またはHPユニット7から供給される高温水を熱源として風呂用熱交換器20に供給する。貯湯タンク8からの高温水を用いる場合には、貯湯タンク8内の上部にある高温のタンク水が、温水導入出口8e及び第一タンク循環配管20aを通って風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20にて浴水に熱を奪われることで温度低下したタンク水は、第二タンク循環配管20c、三方弁11、第一送水配管13a、タンク水ポンプ12、第二送水配管13b、四方弁16、第二温水配管17b、及び水導入口8cを通って貯湯タンク8内の下部に流入する。
制御装置36は、日時を管理するタイマー機能を有する。制御装置36は、終了予定時刻に除菌運転が完了するように自動で除菌運転を行う予約運転の機能を有する。使用者は、リモコン装置44を用いて、除菌運転の終了予定時刻を予約することができる。これにより、使用者は、浴槽30の残り湯の除菌が完了して洗濯水などに再利用可能となる時刻を、都合の良い時刻に予約できるので、利便性が向上する。以下、除菌運転の終了予定時刻を単に「終了予定時刻」と記載する場合がある。
制御装置36は、除菌運転の必要運転時間の情報を予め記憶している。浴槽30内の浴水を確実に除菌するためには、浴槽30内の浴水の量が多いほど、除菌運転の運転時間を長くする必要がある。このことに応じて、制御装置36は、湯張り湯量が多い場合ほど、除菌運転の必要運転時間の値を長くしてもよい。これにより、浴槽30内の浴水の量に応じて、除菌運転の必要運転時間を、過不足の無い値に設定できる。例えば、制御装置36は、湯張り湯量が240Lのときには除菌運転の必要運転時間を3時間と設定し、湯張り湯量が180Lのときには除菌運転の必要運転時間を2時間と設定してもよい。すなわち、制御装置36は、湯張り湯量に比例するように除菌運転の必要運転時間を計算してもよい。以上のようにすることで、除菌装置49を必要以上に長い時間作動させることを回避できるので、除菌装置49の寿命を延ばすことが可能となる。
制御装置36は、除菌運転の必要運転時間が長いほど、除菌運転の開始時刻を早い時刻とする。終了予定時刻よりも、必要運転時間だけ前の時刻を以下「必要開始時刻」と称する。制御装置36は、必要開始時刻以前の時刻に、除菌運転を開始する。
本開示では、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の水を流れさせる運転を「他機能運転」と称する。制御装置36は、他機能運転として、例えば、風呂熱回収運転、追焚運転、微細気泡発生装置48により微細気泡を発生させるバブル運転、注水運転、凍結防止運転のうちの少なくとも一つの運転を実行可能でもよい。注水運転は、風呂用電磁弁26を開いて湯水を浴槽30内に注入する運転である。凍結防止運転は、風呂循環流路の水が凍結するおそれのある場合に、その凍結を予防するために風呂循環ポンプ29を作動させる運転である。
除菌運転の実行中に、他機能運転が必要になり、他機能運転が実行される可能性がある。他機能運転が実行されると、除菌運転が妨げられる可能性がある。例えば、他機能運転のときの浴水循環流量が、除菌運転に適した浴水循環流量とは異なる値になるために、除菌能力が低下する可能性がある。
本実施の形態では、除菌運転の実行中に他機能運転が実行されて除菌運転が妨げられることを見込んで、制御装置36は、必要開始時刻よりも前の時刻に、除菌運転を開始する。図3は、除菌運転を開始する時刻を前倒す方法の例を示す図である。例えば、図3に示すように、制御装置36は、除菌運転の実行中に他機能運転が実行されると予測される時間の分だけ、必要開始時刻よりも前の時刻に、除菌運転を開始する。これにより、除菌運転の実行中に他機能運転が実行された場合にも、終了予定時刻までに除菌運転を確実に完了させることが可能となる。
必要開始時刻よりも前の時刻に除菌運転を開始した場合において、除菌運転の実行中に他機能運転が実行されなかったときには、終了予定時刻よりも早い時刻に除菌運転が完了してしまう可能性がある。終了予定時刻よりも早い時刻に除菌運転が完了及び停止してしまうと、給湯装置35の誤動作であると使用者が不安になる可能性がある。また、終了予定時刻よりも早い時刻に除菌運転が停止してしまうと、終了予定時刻までの時間に、浴槽30内の残り湯に雑菌が繁殖する可能性がある。
これに対し、本実施の形態では、終了予定時刻よりも早い時刻に除菌運転が完了してしまうことを防止するために、制御装置36は、除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、他機能運転の実行の有無に応じて除菌運転の除菌能力を調整した上で除菌運転を継続し、終了予定時刻になると除菌運転を終了する。すなわち、制御装置36は、除菌運転の実行中の他機能運転の実行が無いと判断した場合には、除菌運転の実行中の他機能運転の実行が有ると判断した場合に比べて、除菌能力を低くして、除菌運転を続行し、終了予定時刻になると除菌運転を終了する。これにより、除菌運転の実行中に他機能運転の実行が無かった場合に、終了予定時刻よりも早い時刻に除菌運転が完了及び停止してしまうことを確実に防止できる。図4は、除菌運転の実行中に他機能運転の実行が無かったために、途中から除菌能力を下げて除菌運転を続行した例を示す図である。
以下の説明では、除菌運転の実際の開始時刻と、必要開始時刻との差を「開始繰り上げ時間」と称する。制御装置36は、開始繰り上げ時間と同じ時間だけ終了予定時刻よりも前の時点か、それよりもさらに前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断してもよい。例えば、制御装置36は、開始繰り上げ時間が45分間である場合、すなわち必要開始時刻の45分前の時刻に除菌運転を開始した場合には、終了予定時刻の55分前の時点で、除菌運転の実行中の他機能運転の実行の有無を判断し、その時点までに他機能運転が実行されていれば除菌運転の実行中の他機能運転の実行が有ると判断し、その時点までに他機能運転が実行されていなければ除菌運転の実行中の他機能運転の実行が無いと判断してもよい。
制御装置36は、過去所定期間(例えば、過去2週間)の除菌運転の実行中に他機能運転が実行された時間のデータを統計的に処理して学習することにより他機能運転の実行時間を予測し、その予測された実行時間に応じて、除菌運転の開始時刻を繰り上げてもよい。例えば、過去所定期間の除菌運転の実行中に他機能運転が実行された時間の平均値が45分間である場合に、制御装置36は、除菌運転の実行中に他機能運転が実行される時間が45分間であると予測し、必要開始時刻の45分前の時刻に除菌運転を開始するようにしてもよい。上記のようにすることで、除菌運転の開始繰り上げ時間を、より適切な長さの時間にすることができる。
除菌運転の実行中、他機能運転が実行された場合に、制御装置36は、当該他機能運転の実行時間を計算してもよい。その計算された他機能運転の実行時間を以下「他機能運転実行時間」と称する。制御装置36は、他機能運転実行時間が開始繰り上げ時間よりも短い場合には、他機能運転実行時間が開始繰り上げ時間に等しい場合に比べて、除菌能力を低くして除菌運転を続行してもよい。例えば、開始繰り上げ時間が50分間であり、他機能運転実行時間が30分間である場合には、予定の除菌能力で除菌運転を継続すると、終了予定時刻よりも20分早く除菌運転が完了することになる。この場合に、除菌能力を予定よりも低くして除菌運転を続行することで、終了予定時刻ちょうどに除菌運転を完了させることが可能となる。
また、上記とは逆に、他機能運転実行時間が開始繰り上げ時間よりも長い場合には、他機能運転実行時間が開始繰り上げ時間に等しい場合に比べて、除菌能力を高くして除菌運転を続行してもよい。このような場合でも、除菌能力を予定よりも高くして除菌運転を続行することで、終了予定時刻までに除菌運転を完了させることが可能となる。
前述したように、制御装置36は、風呂循環ポンプ29の回転速度を変えることにより除菌能力を調整してもよい。例えば、通常の除菌運転の風呂循環ポンプ29の回転速度が6000rpmであるならば、除菌能力を通常よりも低くする場合には風呂循環ポンプ29の回転速度を4500rpmとし、除菌能力を通常よりも高くする場合には風呂循環ポンプ29の回転速度を8000rpmとする。
また、制御装置36は、除菌装置49のUV発生手段の出力を変えることにより除菌能力を調整してもよい。例えば、通常の除菌運転のUV発生手段の出力が40mWであるならば、除菌能力を通常よりも低くする場合にはUV発生手段の出力を30mWとし、除菌能力を通常よりも高くする場合にはUV発生手段の出力を60mWとする。
制御装置36は、過去所定期間(例えば、過去2週間)の終了予定時刻のデータを学習することにより終了予定時刻を自動で設定可能でもよい。例えば、過去所定規定期間内の毎日の終了予定時刻の平均が7時45分であるならば、制御装置36は、終了予定時刻を7時45分に自動で設定してもよい。使用者が浴槽30内の残り湯を洗濯などに再利用する時刻は、使用者の生活パターンによって、毎日おおむね同じ時刻になるケースが多い。このため、終了予定時刻は、毎日同じ時刻に設定されるケースが多い。それゆえ、制御装置36が終了予定時刻を上記のようにして自動で設定することで、使用者が終了予定時刻を毎回設定する手間がなくなり、利便性が向上する。
除菌運転が実行中である場合に、制御装置36は、除菌運転が実行中であることをリモコン装置44のディスプレイあるいは音声案内により使用者に報知してもよい。これにより、除菌運転が実行中かどうかを使用者が容易に認識できる。それゆえ、除菌運転がまだ完了していないときに浴槽30内の残り湯を使用者が再利用してしまうことをより確実に防止できる。
除菌運転が終了すると、制御装置36は、除菌運転が終了したことをリモコン装置44のディスプレイあるいは音声案内により使用者に報知してもよい。これにより、除菌運転が完了して浴槽30内の残り湯を再利用可能な状態になったことを使用者にいち早く知らせることができる。
除菌運転が終了すると、制御装置36は、除菌運転が終了してからの経過時間をリモコン装置44のディスプレイあるいは音声案内により使用者に報知してもよい。使用者は、除菌運転が終了してからの経過時間を確認することで、浴槽30内の残り湯に雑菌が再繁殖していないかどうかを容易に判断できる。
制御装置36は、除菌運転の実行中に他機能運転を実行するときに、除菌装置49のUV発生手段を消灯することなく点灯させ続けてもよい。例えば、制御装置36は、除菌運転の実行中に他機能運転を実行するときに、風呂循環ポンプ29の回転速度を、除菌運転用の回転速度から、当該他機能運転用の回転速度に切り替えた上で、当該他機能運転の実行中も除菌装置49のUV発生手段を点灯させ続けてもよい。これにより、除菌装置49のUV発生手段の消灯及び再点灯の頻度が低くなることでUV発生手段の寿命を延ばす上で有利になるとともに、他機能運転の実行中にも、ある程度の除菌能力を発揮させることができる。
制御装置36は、除菌運転の開始後の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力とし、終了予定時刻の前の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力よりも低くしてもよい。例えば、制御装置36は、除菌運転の開始から途中の時点までの間には除菌能力を最大除菌能力とし、途中の時点から終了予定時刻までの間には最大除菌能力よりも低い除菌能力で除菌運転を行ってもよい。これにより、終了予定時刻ちょうどに、より確実に除菌運転を完了させることができる。なお、最大除菌能力は、例えば、風呂循環ポンプ29の回転速度を最高回転速度とし、除菌装置49のUV発生手段の出力を最高出力としたときの除菌能力に相当する。
あるいは、制御装置36は、除菌運転の開始後の時間帯においては除菌能力を最大除菌能力よりも低い第一除菌能力とし、終了予定時刻の前の時間帯においては、除菌能力を、最大除菌能力にするか、第一除菌能力よりも高い第二除菌能力にして除菌運転を行ってもよい。第二除菌能力は、最大除菌能力よりも低く、かつ、第一除菌能力よりも高い除菌能力である。例えば、制御装置36は、除菌運転の開始から途中の時点までの間には第一除菌能力で除菌運転を行い、途中の時点から終了予定時刻までの間には最大除菌能力または第二除菌能力で除菌運転を行ってもよい。このように、除菌運転の途中の時点から除菌能力を上げることで、実際の他機能運実行時間が、過去所定期間のデータから学習された時間よりも長かったような場合であって、終了予定時刻までに、除菌運転をより確実に完了させることができる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 水導入口、 8d,8e 温水導入出口、 8f 中温水導入出口、 8g 温水導入口、 9a 第一給水配管、 9b 第二給水配管、 9c 第三給水配管、 9d 第四給水配管、 10 低温配管、 11 三方弁、 12 タンク水ポンプ、 13a 第一送水配管、 13b 第二送水配管、 16 四方弁、 17a 第一温水配管、 17b 第二温水配管、 18 四方弁、 19a 第三温水配管、 19b 第四温水配管、 19c 第五温水配管、 20 風呂用熱交換器、 20a 第一タンク循環配管、 20b 戻り配管、 20c 第二タンク循環配管、 21 高温配管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 給湯配管、 25 風呂配管、 26 風呂用電磁弁、 29 風呂循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 給湯装置、 36 制御装置、 37 風呂往き温度センサ、 38 風呂戻り温度センサ、 41,42,43 貯湯温度センサ、 44 リモコン装置、 45 風呂用流量センサ、 46 水位センサ、 47 流量センサ、 48 微細気泡発生装置、 49 除菌装置、 50 逆止弁、 78 中温水切替弁、 79 中温配管、 80 浴槽アダプタ、 81 排水栓

Claims (11)

  1. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    前記制御手段は、過去所定期間の前記除菌運転の実行中に前記他機能運転が実行された時間のデータを学習することにより前記他機能運転の実行時間を予測し、その予測された実行時間に応じて、前記除菌運転の開始時刻を繰り上げる給湯装置。
  2. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    使用者がユーザーインターフェースを用いて前記終了予定時刻を設定可能であり、
    前記制御手段は、過去所定期間の前記終了予定時刻のデータを学習することにより前記終了予定時刻を自動で設定可能である給湯装置。
  3. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    前記除菌運転が終了すると、前記除菌運転が終了してからの経過時間をユーザーインターフェースにより報知する給湯装置。
  4. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    前記除菌運転の実行中に前記他機能運転を実行するときに、前記UV発生手段を消灯することなく点灯させ続ける給湯装置。
  5. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    前記制御手段は、前記除菌運転の開始後の時間帯においては前記除菌能力を最大除菌能力とし、前記終了予定時刻の前の時間帯においては前記除菌能力を前記最大除菌能力よりも低くすることが可能である給湯装置。
  6. 浴槽に接続される風呂循環流路の水を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路の水に紫外線を照射するUV発生手段と、
    前記風呂循環流路の水を循環させながら前記UV発生手段により紫外線を照射する除菌運転と、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の水を流れさせる運転である他機能運転とを実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記除菌運転の終了予定時刻よりも前の時点で、前記除菌運転の実行中の前記他機能運転の実行の有無を判断し、前記他機能運転の実行の有無に応じて前記除菌運転の除菌能力を調整し、前記終了予定時刻になると前記除菌運転を終了し、
    前記制御手段は、前記除菌運転の開始後の時間帯においては前記除菌能力を最大除菌能力よりも低い第一除菌能力とし、前記終了予定時刻の前の時間帯においては、前記除菌能力を、前記最大除菌能力にするか、前記第一除菌能力よりも高い第二除菌能力にすることが可能である給湯装置。
  7. 前記制御手段は、前記風呂循環ポンプの回転速度を変えることにより前記除菌能力を調整可能である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯装置。
  8. 前記制御手段は、前記UV発生手段の出力を変えることにより前記除菌能力を調整可能である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の給湯装置。
  9. 前記制御手段は、前記除菌運転の必要運転時間が長いほど、前記除菌運転の開始時刻を早い時刻とし、
    使用者が、ユーザーインターフェースを用いて、前記浴槽に溜める湯の量である湯張り湯量を設定可能であり、
    前記制御手段は、前記湯張り湯量が多いほど、前記必要運転時間を長くする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の給湯装置。
  10. 前記除菌運転が実行中である場合に、前記除菌運転が実行中であることをユーザーインターフェースにより報知する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の給湯装置。
  11. 前記除菌運転が終了すると、前記除菌運転が終了したことをユーザーインターフェースにより報知する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の給湯装置。
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